調光制御装置、調光制御方法、及び調光制御プログラム
【課題】照明エフェクトの仕込みを簡易で直感的な操作により行うことができる調光制御装置を提供する。
【解決手段】本調光制御装置は、所定位置に配置された照明器具を制御する調光制御装置1であって、照明器具3に対応する照明ボタン3Xを表示する表示部30と、表示部30に表示された照明ボタン3Xへの入力を検出するタッチパネル10と、タッチパネル10への入力に基づいて、照明ボタン3Xを選択する照明ボタン選択部41と、タッチパネル10への入力に基づいて、照明ボタン選択部41により選択された照明ボタン3Xに対応する照明器具3のエフェクトを制御するエフェクト制御部43と、を備える。
【解決手段】本調光制御装置は、所定位置に配置された照明器具を制御する調光制御装置1であって、照明器具3に対応する照明ボタン3Xを表示する表示部30と、表示部30に表示された照明ボタン3Xへの入力を検出するタッチパネル10と、タッチパネル10への入力に基づいて、照明ボタン3Xを選択する照明ボタン選択部41と、タッチパネル10への入力に基づいて、照明ボタン選択部41により選択された照明ボタン3Xに対応する照明器具3のエフェクトを制御するエフェクト制御部43と、を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、調光制御装置、調光制御方法、及び調光制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
舞台照明では、効果的な演出を行うために、照明エフェクト(照明効果、以下、単にエフェクトという)の実行が一般的に行われている。エフェクトとは、任意の照明器具の点灯/消灯状態、調光状態、照明器具による照射位置、照射方向、照射される光の色等を連続的に変化させ、一群の照明による演出を作り出すことをいう。エフェクトには、短期間の効果的な演出を意図するものもあれば、長期間にわたる効果的な演出を意図するものもある。
【0003】
また、様々なエフェクトパターンを用意し、エフェクトスピードを適宜設定してエフェクトの実行を行うようにすると、さらに効果的な照明演出を行うことができる。エフェクトスピードとは、エフェクトを実行するときの照明器具の調光状態等の変化速度のことをいう。エフェクトスピードが低速の場合には落ち着いた印象を与えることができ、エフェクトスピードが高速の場合にはダイナミックな場面の変化を印象づけることができる。また、エフェクトパターンとは、一群の照明による演出の類型をいう。例えば、各シーンによってエフェクトパターンを変化させることで、様々な印象を与えることができる。
【0004】
従来、複数の照明器具の中から所望の照明器具を点灯/消灯させたり、調光したり、エフェクトを実行したりするための調光制御装置が、一般的に使用されている。
【0005】
例えば、被照射体の動きに的確に追従して照射することができると共に、多彩な照明効果を発揮し得るリモートコントロール式フォロースポットライトの制御装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この制御装置は、操作卓に、スポットライト近傍に配置したカメラがとらえた画像を写し出すCRTと、そのCRTに表示された画像によりスポットライトの照射点を指定し、スポットライトの各制御項目を入力する入力手段と、各シーンの制御結果をシーン番号を付して記憶させる時、フォロースポットライトの動きを連続的な動きとするために、前シーンから本シーンへ実行されるまでの到達時間をタイムデーターとして同時に記憶させる記憶手段と、を備えている。
【0006】
また、室内照明の演出状態をモニタ画面上で見ながら照明器具の調光を行うことが可能な照明演出装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。この照明演出装置は、各種の照明器具が配置された室内の画像を取り込む画像入力装置と、取り込んだこの画像を映し出す表示モニタと、表示モニタの画像上で照明器具を指定し、この照明器具の種別を入力する照明器具種別入力手段と、画像上の照明器具に対して調光の設定を行う調光設定手段と、この調光設定手段で設定した調光状態で、画像上の照明器具の点灯表示状態を照明器具の種別に合わせて変化させる画像表示制御手段と、調光設定手段で設定した調光信号を作成し、室内の各照明器具に調光信号を出力する調光信号作成手段とを有するものである。
【0007】
また、照明負荷の調光レベルを制御し、複数シーンを同時にクロスチェンジすることが可能な調光装置が知られている(例えば、特許文献3参照)。この調光装置は、所定スイッチが押下されると、再生中のクロスチェンジ元のシーン再生状態を記憶し、この状態を保持しつつクロスチェンジ先のシーン再生状態の設定を受け付ける。クロスチェンジ先のシーン再生状態が設定されると、クロスチェンジ元のシーン再生状態、クロスチェンジ先のシーン再生状態、及び、クロスチェンジする際に操作されるフェーダのレベルに基づいて、クロスチェンジ元のシーン再生状態からクロスチェンジ先のシーン再生状態にクロスチェンジする際の照明負荷に対する出力レベルを決定し、照明負荷を制御する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開平8−138871号公報
【特許文献2】特開平7−073978号公報
【特許文献3】特開2006−147489号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
例えば、複数の照明器具の点灯及び消灯を繰り返すエフェクトパターンにより、演出的に動きのある明かりが表現できる。
【0010】
従来の調光操作卓では、この動きのある明りを作るために、各照明器具の出力レベル(調光レベル)やエフェクトスピードの指定を、テンキー、ベルトフェーダ、ダイヤルエンコーダ等の入力インタフェースによって指示していた。図16(a)は、従来のエフェクトスピードの修正を行うための機能構成であり、テンキーを用いて数値を入力する場合を示している。この場合、実際に明かりを出力し、希望の演出になるように数値を調整する必要があった。また、図16(b)は、従来のエフェクトスピードの修正を行うための機能構成であり、ベルトフェーダ、ダイヤルエンコーダ等の入力インタフェースを用いる場合を示している。
【0011】
このような従来の調光制御卓では、実際の照明器具の明かりを確認し、希望の演出になるように数値を調整する必要があった。また、エフェクトスピードを調整する入力インタフェースの位置と、入力に伴う出力(表示画面上に表示される調光レベルの数値や実際の照明器具の明かり)を確認する位置と、が異なっていた。そのため、エフェクトの操作に手間がかかるとともに、誤入力を行う可能性もあった。
【0012】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、照明エフェクトの仕込みを簡易で直感的な操作により行うことができる調光制御装置、調光制御方法、及び調光制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記課題を解決するために、本発明の調光制御装置は、所定位置に配置された照明器具を制御する調光制御装置であって、前記照明器具に対応する照明ボタンを表示する表示部と、前記表示部に表示された照明ボタンへの入力を検出するタッチパネルと、前記タッチパネルへの入力に基づいて、前記照明ボタンを選択する照明ボタン選択部と、前記タッチパネルへの入力に基づいて、前記照明ボタン選択部により選択された照明ボタンに対応する照明器具のエフェクトを制御するエフェクト制御部と、を備える。
【0014】
また、この発明において、前記エフェクト制御部が、前記タッチパネルへ入力状態で操作子を移動させるフリック入力に基づいて、前記照明ボタン選択部により選択された照明ボタンに対応する照明器具のエフェクトに係るエフェクトスピード及びエフェクトパターンの少なくとも一方を設定する。
【0015】
また、この発明において、前記エフェクト制御部が、前記タッチパネルへの入力に基づいて、前記照明器具のエフェクトの実行及び停止を制御する。
【0016】
また、この発明において、前記照明ボタン選択部が、複数の前記照明ボタンを選択し、前記表示部が、前記照明ボタン選択部により選択された複数の照明ボタンを別ウィンドウで表示し、前記エフェクト制御部が、前記別ウィンドウでの前記タッチパネルへの入力に基づいて、前記照明ボタン選択部により選択された照明ボタンに対応する照明器具のエフェクトを制御する。
【0017】
また、この発明において、複数のエフェクトパターンの情報を保持するエフェクトパターンリストを記憶する情報記憶部と、前記タッチパネルによる前記表示部により表示されたエフェクトパターンリストへの入力に基づいて、前記エフェクトパターンリストに含まれる前記エフェクトパターンを選択するエフェクトパターン選択部と、を備える。
【0018】
また、本発明の調光制御方法は、所定位置に配置された照明器具を制御するための調光制御方法であって、前記照明器具に対応する照明ボタンを表示部に表示するステップと、前記照明ボタンへの入力を検出するタッチパネルへの入力に基づいて、前記照明ボタンを選択するステップと、前記タッチパネルへの入力に基づいて、前記選択された照明ボタンに対応する照明器具のエフェクトを制御するステップと、を有する。
【0019】
また、本発明の調光制御プログラムは、上記調光制御方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、照明エフェクトの仕込みを簡易で直感的な操作により行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の第1の実施形態における調光制御装置の構成の一例を示すブロック図
【図2】本発明の第1の実施形態におけるエフェクトパターンのイメージ図
【図3】本発明の第1の実施形態におけるエフェクトパターンの設定するための第1例を示す図
【図4】本発明の第1の実施形態におけるエフェクトパターンの設定するための第2例を示す図
【図5】本発明の第1の実施形態におけるエフェクトパターンの設定するための第3例を示す図
【図6】本発明の第1の実施形態におけるタッチパネル上の指の移動スピードが遅い状態の一例を示す図
【図7】本発明の第1の実施形態におけるタッチパネル上の指の移動スピードが速い状態の一例を示す図
【図8】本発明の第2の実施形態における調光制御装置の構成の一例を示すブロック図
【図9】本発明の第2の実施形態におけるエフェクトボタンの一例を示す図
【図10】本発明の第3の実施形態における調光制御装置の構成の一例を示すブロック図
【図11】本発明の第3の実施形態における表示部に表示される照明ボタンの配列の一例を示す図
【図12】本発明の第3の実施形態における調光対象の照明器具に対応する照明ボタンが別ウィンドウで表示された状態の一例を示す図
【図13】本発明の第4の実施形態における調光制御装置の構成の一例を示すブロック図
【図14】本発明の第4の実施形態における表示部に表示されたエフェクトパターンリストの一例を示す図
【図15】本発明の第4の実施形態におけるウォークのエフェクトパターンを説明するための図であり、(a)は1点4滅のエフェクトパターンのイメージ図、(b)はウォークのエフェクトパターンのイメージ図
【図16】従来のエフェクトスピードの修正を行うための機能構成を示す図であり、(a)はテンキーを用いて数値を入力する場合を示す図、(b)はベルトフェーダ、ダイヤルエンコーダ等の入力インタフェースを用いる場合を示す図
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【0023】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態における調光制御装置の構成の一例を示すブロック図である。図1に示す調光制御装置1は、タッチパネル10、入力検出部20、表示部30、制御部40、データ記憶部50、出力部60、を有して構成される。調光制御装置1は、ステージ(舞台)、宅内、街路等の所定位置に配置された照明器具3の調光を制御するものである。以下では、主にステージ上に照明器具3が配置されているものとして説明する。また、この調光制御装置1は、調光操作卓等に配置される。なお、本実施形態では、調光制御には、調光レベルつまり明るさを制御することのみでなく、単に点灯/消灯するよう制御することも含む。
【0024】
タッチパネル10は、表示部30上に配置され、ペンや指(指等)で押下することで調光制御装置1の動作、設定に必要な情報を入力する入力インタフェースとして機能する。例えば、タッチパネル10は、表示部30に表示された照明ボタン3Xへの入力を検出する。タッチパネル10により、感覚的な操作が可能になる。なお、タッチパネル10への入力は、押下ではなく接触のみすることで行われてもよい。以下では、主に押下によりタッチパネル10への入力を行うことを説明する。また、タッチパネル10としては、赤外線方式のもの、静電容量方式のものが考えられるが、本実施形態では入力操作に対する追従性がよいものが選択されることが好ましい。
【0025】
以下では、タッチパネル10を押下又は接触した状態を、タッチ状態ともいう。また、タッチ状態で指等を任意の方向にスライドする操作を、フリック操作ともいう。言い換えると、タッチパネル10へ入力状態で操作子(指等)を移動させる操作であり、この操作による入力を、フリック入力ともいう。
【0026】
入力検出部20は、タッチパネル10への指等での押下を検出し、入力された入力座標等を含むタッチ入力信号を制御部40へ出力する。
【0027】
表示部30は、各操作ボタン等を表示させる液晶ディスプレイやLED表示器等により構成され、調光制御装置1の操作、設定に必要な各画面を表示する表示インタフェースとして機能する。例えば、表示部30は、ステージ上に配置された照明器具3に対応する照明ボタン3Xを表示する。なお、照明器具3の実際の配置関係を保ちつつ照明ボタン3Xを表示すると、ユーザは直感的に理解しやすくなる。
【0028】
制御部40は、調光制御装置1全般の信号処理を行い、様々な制御を行う。また、制御部40は、照明ボタン選択部41、調光制御部42、エフェクト制御部43を備える。照明ボタン選択部41は、タッチパネル10への入力に基づいて、照明器具3に対応する照明ボタン3Xを選択する。調光制御部42は、各照明器具3の調光を制御するための調光制御データの生成等を行う。エフェクト制御部43は、タッチパネル10への入力に基づいて、照明器具3のエフェクトを制御する。本実施形態では、エフェクトを制御することには、エフェクトに係るエフェクトスピード、エフェクトパターン、エフェクト再生方法(左→右、左←右、往復、片方向連続等の再生方向、一回だけ再生等の再生回数)、エフェクトの変化量、エフェクトを実行すべき各照明器具3の時間オフセット、エフェクトパターンの形状の調整(morphing:モーフィング)、など、エフェクトに係るパラメータを設定することを含む。
【0029】
なお、先に説明したように、エフェクトとは、任意の照明器具の点灯/消灯状態、調光状態、照明器具による照射位置、照射方向、照射される光の色等を連続的に変化させ、一群の照明による演出を作り出すことをいう。また、エフェクトスピードとは、エフェクトを実行するときの照明器具の調光状態等の変化速度のことをいう。また、エフェクトパターンとは、一群の照明による演出の類型をいう。
【0030】
データ記憶部50は、各種データを記憶する。例えば、タッチパネル10により入力された、照明器具3を調光するための各回路の出力レベル(調光レベル)のデータを記憶する。この調光レベルのデータは、調光制御データに含まれるものである。また、データ記憶部50は、制御部40により所定の処理を実行するためのプログラムやデータ等を記憶しており、本実施形態の調光制御プログラムも記憶する。
【0031】
出力部60は、制御部40により演算された調光制御データに基づいて、調光器2へ調光制御信号(例えば、ライティングコントロールとして規格化されたDMX512形式の制御信号)を出力する。調光制御信号は、調光制御データを含むものである。
【0032】
調光器2は、調光制御装置1からの調光制御信号に基づいて、照明器具3が指示された調光レベルで光出力するよう調光制御する。照明器具3は、蛍光ランプやスポットライトなどであり、照明器具3には照明負荷が配設される。
【0033】
次に、調光制御装置1の動作について説明する。
【0034】
まず、調光対象となる照明器具3を選択する。
具体的には、表示部30の画面上には、照明器具3に対応する照明ボタン3Xが表示されている。ユーザがタッチパネル10上の照明ボタン3Xを指等で押下すると、入力検出部20により入力座標を検出する。照明ボタン選択部41は、この入力座標により特定される照明ボタン3Xを選択する。これにより、その照明ボタン3Xに対応する照明器具3が調光対象として選択される。
【0035】
続いて、エフェクト制御部43は、タッチパネル10への入力に基づいて、照明ボタン選択部41により選択された照明ボタンに対応する照明器具3のエフェクトを制御する。具体的には、選択された照明器具3に対して、設定された又は所定のエフェクトパターンで、かつ、設定された又は所定のエフェクトスピードで、エフェクトの実行を行う。
【0036】
ここで、エフェクトパターンの設定処理について説明する。
図2は、エフェクトパターンのイメージ図である。
【0037】
例えば、エフェクト制御部43は、図2に示すように、照明器具3aから照明器具3eまでを順に点灯させるというエフェクトパターンを設定する。図2に示す例では、ステップ1で、照明器具3aを点灯させ、他の照明器具3b〜3eを消灯させる。ステップ2で、照明器具3bを点灯させ、他の照明器具3a、3c〜3eを消灯させる。ステップ3で、照明器具3cを点灯させ、他の照明器具3a、3b、3d、3eを消灯させる。ステップ4で、照明器具3dを点灯させ、他の照明器具3a〜3c、3eを消灯させる。ステップ5で、照明器具3eを点灯させ、他の照明器具3a〜3dを消灯させる。このように順に点灯させる照明器具3を移動させることで、照射位置を移動させるというエフェクトを実施することができる。
【0038】
エフェクト制御部43は、このような照明器具3aから照明器具3eまでを順に点灯させるというエフェクトパターンを、照明ボタン選択部41が各照明ボタン3Xaから3Xeを順に選択することによって設定してもよい。また、図3に示すように、照明ボタン3Xaから3Xeの方向(図3での右方向)へ指FG等でフリック操作し、照明ボタン3Xaから3Xeを順に選択することで、上記のエフェクトパターンを設定してもよい。
【0039】
また、図4に示すように、エフェクト制御部43は、照明ボタン3Xeから3Xaの方向(図4での左方向)へ指FG等でフリック操作し、照明ボタン3Xeから3Xaを順に選択することで、エフェクトパターンを設定してもよい。この場合、エフェクト制御部43は、照明器具3eから照明器具3aまでを順に点灯させるというエフェクトパターンを設定する。したがって、このようなエフェクトパターンでは、図3を基準とすると、照射位置の遷移が逆方向となるリバース効果を得ることができる。
【0040】
また、図5に示すように、エフェクト制御部43は、照明ボタン3Xaと3Xeとの間を往復して指FG等でフリック操作し、照明ボタン3Xa〜3Xeを選択することで、エフェクトパターンを設定してもよい。この場合、エフェクト制御部43は、照明ボタン3Xa〜3Xeの選択順に、対応する照明器具3a〜3eを点灯させるというエフェクトパターンを設定する。したがって、このようなエフェクトパターンでは、照射位置の遷移が順方向及び逆方向に定期的に繰り返される往復効果を得ることができる。
【0041】
次に、エフェクトスピードの設定処理について説明する。
【0042】
エフェクト制御部43は、タッチパネル10を介して入力検出部20により検出される入力座標を、単位時間(例えば100msec)毎にスキャンを行う。これにより、エフェクト制御部43は、入力座標の移動を認識し、単位時間毎の移動距離を認識する。また、制御部40は、フリック操作において最初に検出された入力位置(つまりタッチ開始位置)を記憶しておき、タッチ開始位置からの移動距離を認識する。なお、移動距離は、入力座標間の距離により算出されてもよいし、入力位置間に存在する座標ポイントの数により算出されてもよい。
【0043】
エフェクト制御部43は、単位時間における移動距離が長い程、指等の移動スピードが速いと認識し、単位時間における移動距離が短い程、指等の移動スピードが遅いと認識する。例えば、図6に示すように、移動スピードが遅い場合、エフェクト制御部43により一度のフリック操作に要する時間(例えば1sec)に検出される座標ポイントの数(例えば5ポイント)が多い。また、図7に示すように、移動スピードが速い場合には、エフェクト制御部43により一度のフリック操作に要する時間に検出される座標ポイントの数(例えば3ポイント)が少ない。
【0044】
エフェクト制御部43は、認識された指等の移動スピードを、エフェクトスピードに変換するための演算を行う。つまり、指等の移動スピードつまりフリック操作のスピードが速い程、エフェクトスピードを速くし、指等の移動スピードつまりフリック操作のスピードが遅い程、エフェクトスピードを遅くする。図3〜5に示すようなエフェクトパターンを作成した場合には、点灯させる照明器具3の切り換えスピードに反映される。
【0045】
また、エフェクト制御部43は、表示部30に、エフェクトスピードの演算結果を表示する。例えば、演算結果を具体的な数値で表示させてもよいし、エフェクトスピードと同程度のスピードで、照明ボタン3Xを順に点灯させたり、照明ボタン3Xの色を順に変化させたりしてもよい。これにより、表示部30の画面を見ながら、エフェクトスピードを調整することができる。
【0046】
また、エフェクト制御部43は、エフェクトスピードの設定を行うときには、設定しようとするエフェクトスピードを反映して、実際のステージ上の照明器具3を見ながら、エフェクトスピードの設定を行うことが好ましい。この場合、例えば、照明器具3aから3eを順に点灯させるエフェクトパターンが設定されている場合には、調光制御部42は、このパターンに合わせて照明器具3aから3eを調光するための調光制御データを生成する。出力部60は、この調光制御データを調光器2へ出力する。そして、調光器2は、この調光制御データに応じて、照明器具3a〜3eを調光する。これにより、実際にステージ上の明かりを見ながら、エフェクトスピードを直感的に調整することができる。
【0047】
このような調光制御装置1のエフェクトスピードの設定処理によれば、タッチパネル10上の指等の移動スピードに追従して、エフェクトスピードの調整を行うことができる。
【0048】
このような本実施形態の調光制御装置1によれば、照明エフェクトの仕込み、作成、修正等を、簡易で直感的な操作により行うことができる。例えば、キーボードやマウスなどの物理的な入力装置を特別に用意することなく、感覚的にエフェクトパターン及びエフェクトスピード等のエフェクトに係るパラメータを設定することができる。また、ユーザが、照明器具3のエフェクトに係るパラメータを数値で記憶していなくても、エフェクトを感覚的に記憶している場合には、容易にエフェクトに係るパラメータの設定を行うことができる。
【0049】
(第2の実施形態)
図8は、本発明の第2の実施形態における調光制御装置の構成の一例を示すブロック図である。図8に示す調光制御装置1Bは、図1に示した調光制御装置1と比較すると、制御部40に代わり制御部40Bを備える。制御部40Bは、エフェクト制御部43に代わりエフェクト制御部43Bを備え、さらに表示制御部44Bを備える。なお、図8において、図1に示した調光制御装置1と同じ構成については、同一の符号を付し、説明を省略又は簡略化する。
【0050】
エフェクト制御部43Bは、照明器具3に対するエフェクトの実行/停止を行うよう制御する。
【0051】
表示制御部44Bは、表示部30上の照明ボタン3Xを表示するウィンドウ又は画面と同一のウィンドウ又は画面に、もしくは、別ウィンドウ又は別画面に、エフェクトボタン4X(例えば、4Xa〜4Xe)を表示させる。以下、ウィンドウに表示させることを主に説明する。
【0052】
次に、調光制御装置1Bの動作について説明する。
【0053】
表示部30の画面上でエフェクトボタン4Xをユーザが押下すると、タッチパネル10を介して入力検出部20がエフェクトボタン4Xへの入力を検出する。そして、エフェクト制御部43Bは、エフェクトの実行中にエフェクトボタン4Xへの入力が検出された場合には、エフェクトを停止するよう制御する。また、エフェクト制御部43Bは、エフェクトの停止中にエフェクトボタン4Xへの入力が検出された場合には、エフェクトを実行するよう制御する。
【0054】
エフェクト制御部43によりエフェクトを実行するよう制御された際には、調光制御部42は、エフェクトパターン及びエフェクトスピードに合わせて各照明器具3を調光するための調光制御データを生成する。出力部60は、この調光制御データを調光器2へ出力する。そして、調光器2は、この調光制御データに応じて、照明器具3a〜3eを調光する。このように、設定されたエフェクトパターン、エフェクトスピード等に基づいて、エフェクトを実行することが可能である。
【0055】
図9は、エフェクトボタン4Xの一例を示す図である。図9に示す例では、5つのエフェクトパターンに対して各々エフェクトボタン4Xが用意されている様子を示している。例えば、エフェクトボタン4Xaに対応するエフェクトは現在実行中であるので、エフェクトボタン4Xaを押下すると、エフェクト制御部43Bはこのエフェクトを停止する。また、エフェクトボタン4Xcに対応するエフェクトは現在停止中であるので、エフェクトボタン4Xcを押下すると、エフェクト制御部43Bはこのエフェクトを実行する。
【0056】
このような本実施形態の調光制御装置1Bによれば、仕込み作業が完了した後に、照明エフェクトの実行/停止を、簡易で直感的な操作により行うことができる。
【0057】
また、表示制御部44Bは、エフェクトボタン4Xと同ウィンドウ上にプレビューボタンを表示させるようにしてもよい。この場合、プレビューボタンへの入力を入力検出部20が検出した場合には、エフェクト制御部43Bは、調光制御データを生成することなく、表示部30の画面上のみでエフェクトの様子を確認することが可能である。この場合、例えば、エフェクト制御部43Bは、実際のステージ上の照明器具3を撮影画像等により表示部30に表示させ、ステージ上で実行されるべき照明器具3に対するエフェクトと同様の調光を画面上で行ってもよい。また、照明器具3に対応する照明ボタン3Xを表示部30に表示させ、ステージ上で実行されるべき照明器具3に対するエフェクトと同様の調光を照明ボタン3Xに対して行ってもよい。
【0058】
なお、ここでは、プレビューボタンを押下した場合のみ、表示部30の画面上のみでプレビューを行うことを説明したが、プレビューボタンを押下した場合に、表示部30への表示ではなく、調光制御データを作成し、実際のステージ上の照明器具3でエフェクトの様子を確認できるようにしてもよい。また、プレビューボタンを押下した場合に、表示部30の画面上、実際のステージ上、の双方でエフェクトの様子を確認できるようにしてもよい。
【0059】
このように、プレビューボタン4Xを設けることで、実際のステージ上の照明器具3の明かりとして出力するかどうか、ユーザが選択することができる。
【0060】
(第3の実施形態)
本実施形態では、複数の照明器具3がエフェクトによる調光対象となる場合を想定している。
【0061】
図10は、本発明の第3の実施形態における調光制御装置の構成の一例を示すブロック図である。図10に示す調光制御装置1Cは、図1に示した調光制御装置1と比較すると、制御部40に代わり制御部40Cを備える。制御部40Cは、エフェクト制御部43に代わりエフェクト制御部43Cを備え、さらに表示制御部44Cを備える。なお、図10において、図1に示した調光制御装置1と同じ構成については、同一の符号を付し、説明を省略又は簡略化する。
【0062】
表示制御部44Cは、表示部30に、実際のステージ上での照明器具3の配置関係を保持して、照明器具3に対応する照明ボタン3Xを表示させる。図11は、タッチパネル10が配置された表示部30に表示される照明器具3に対応する照明ボタン3Xの配列を示している。
【0063】
また、表示制御部44Cは、表示部30に、照明ボタン3Xを表示するウィンドウ又は画面と同一のウィンドウ又は画面に、もしくは、別ウィンドウ又は別画面に、エフェクト作成ボタン(不図示)を表示させる。以下、ウィンドウに表示させることを主に説明する。
【0064】
また、表示制御部44Cは、表示部30に、照明ボタン選択部41により選択された照明ボタン3Xに対応して、エフェクト作成用の照明ボタン3Yを、照明ボタン3Xとは別ウィンドウで表示させる。例えば、図11のように表示された複数の照明ボタン3Xの中から、エフェクトを実行すべき照明ボタン3Xを選択する。すると、例えば図12に示すように、照明ボタン3Xに対応する照明ボタン3Yが、照明ボタン3XのウィンドウW1とは別ウィンドウW2で表示される。
【0065】
なお、エフェクトを実行すべき照明ボタン3Xを選択するときには、エフェクトにより調光される順に選択されることが好ましい。また、照明ボタン3Yを表示するときには、その後のエフェクトパターンの設定、エフェクトスピードの設定をしやすいように、選択された順に横一列隣合わせ又は縦一列隣合わせで配列するなど、規則的に配列を行って表示することが好ましい。
【0066】
次に、調光制御装置1Cの動作について説明する。
【0067】
まず、ユーザは、照明ボタン3Xが表示されているウィンドウ上で、エフェクトを実行すべき照明ボタン3Xを複数押下すると、照明ボタン選択部41が、押下された照明ボタン3Xを選択する。これにより、照明ボタン3Xに対応する照明器具3がエフェクトを実行すべき照明器具3として選択される。
【0068】
照明器具3が選択された後、ユーザがエフェクト作成ボタンを押下すると、エフェクト制御部43Cは、表示部30Cに、選択された照明ボタン3Xに対応する照明ボタン3Yを別ウィンドウで表示させる。
【0069】
そして、エフェクト制御部43Cは、その別ウィンドウ上でのフリック操作等に基づいて、エフェクトパターン及びエフェクトスピードの設定を行う。エフェクトパターン、エフェクトスピードの設定方法については、第1の実施形態で説明した方法と同様である。
【0070】
このような本実施形態の調光制御装置1Cによれば、エフェクトを実行すべき照明器具3に対応する照明ボタン3Xが表示部30の画面上で離れている場合であっても、その照明ボタン3Xを抽出して別ウィンドウで表示することにより、操作性が向上する。例えば、照明器具3の配列はホールやスタジオやステージ毎に異なるため、エフェクトを実行すべき照明器具3が横や縦に規則的に並んでいるとは限らない。このような場合であっても、エフェクトパターンやエフェクトスピードの設定を簡単に行うことができる。
【0071】
また、ここでは照明ボタン3Xの配列が実際のステージ上の照明器具3の配列関係を反映していることを主に説明した。しかし、実際の配列関係を反映していない場合で、エフェクトを実行すべき照明器具3に対応する複数の照明ボタン3Xが各々離れている場合であっても、照明ボタン3Yを別ウィンドウで表示することで、操作性が向上する。
【0072】
なお、表示部30は、上記の別ウィンドウ上で照明ボタン3Yの配列順序を変更可能とすることが好ましい。この場合、エフェクト制御部43Cは、照明ボタン3Yの配列順序の変更に伴い、エフェクトによる照明器具3の調光順序を変更するよう制御する。
【0073】
(第4の実施形態)
図13は、本発明の第4の実施形態における調光制御装置の構成の一例を示すブロック図である。図13に示す調光制御装置1Cは、図1に示した調光制御装置1と比較すると、制御部40に代わり制御部40Dを備える。制御部40Dは、エフェクト制御部43に代わりエフェクト制御部43Dを備える。また、データ記憶部50に代わりデータ記憶部50Dを備える。なお、図13において、図1に示した調光制御装置1と同じ構成については、同一の符号を付し、説明を省略又は簡略化する。
【0074】
エフェクト制御部43Dは、後述するエフェクトパターンリストから所望のエフェクトパターンを、例えばタッチパネル10を介した入力に基づいて選択する。つまり、エフェクト制御部43Dは、エフェクトパターン選択部としての機能を有する。そして、選択されたエフェクトパターンで、エフェクトの実行を行う。
【0075】
データ記憶部50Dは、データ記憶部50が記憶するデータに加え、複数のエフェクトパターンの情報を保持するエフェクトパターンリストを有する。すなわち、エフェクトパターンリストは、複数の照明器具3に対して調光制御装置1がどのように点滅や調光をさせるか、というパターンを記憶しており、リスト状に表示される。エフェクトパターンリストに保持されるエフェクトパターンは、あらかじめ設定されている。
【0076】
図14は、表示部30に表示されたエフェクトパターンリストの一例を示す図である。
図14に示す例では、照明器具3が5つ設けられていることを想定している。例えば、(a)に示すような1点○滅(ここでは1点4滅)のエフェクトパターンは、エフェクト制御部43Dが、複数の照明器具3のうちの1つのみを点灯するよう制御し、残り(ここでは4つ)を消灯するよう制御するものである。第1の実施形態で説明した図2に示したエフェクトパターンは、このエフェクトパターンの一例である。また、(b)に示すような2点○滅(ここでは2点3滅)のエフェクトパターンは、エフェクト制御部43Dが、複数の照明器具3のうちの2つを点灯するよう制御し、残り(ここでは3つ)を消灯するよう制御するものである。また、(c)に示すような2点○滅(ここでは3点2滅)のエフェクトパターンは、エフェクト制御部43Dが、複数の照明器具3のうちの3つを点灯するよう制御し、残り(ここでは2つ)を消灯するよう制御するものである。
【0077】
また、(d)に示すようなランダムのエフェクトパターンは、エフェクト制御部43Dが、例えば乱数を発生させ、乱数に基づいて点灯する照明器具3、消灯する照明器具3を決定するものである。また、(e)に示すようなフラッシュのエフェクトパターンは、エフェクト制御部43Dが、全ての照明器具3を同時点灯するよう制御するものである。また、(f)に示すようなウォークのエフェクトパターンは、エフェクト制御部43Dが、照明器具3を順に滑らかに点灯するよう制御するものである。
【0078】
図15(a)は1点4滅のエフェクトパターンのイメージ図、図15(b)はウォークのエフェクトパターンのイメージ図である。図15(a)に示す1点4滅のエフェクトパターンでは、点灯される1つの照明器具3の調光レベルがパルス状に変化し、順に点灯される照明器具3が遷移することが理解できる。一方、図15(b)に示すウォークのエフェクトパターンでは、点灯される1つの照明器具3の調光レベルが滑らかに(例えば正弦波状に)変化し、順に点灯される照明器具3が遷移することが理解できる。
【0079】
このようなウォークのエフェクトパターンのように、単純に点灯/消灯を行うエフェクトパターンに限られず、エフェクト制御部43Dが、照明器具3の調光レベルの変化を関数を用いて設定することも考えられる。例えば、サイン関数を用いた調光制御を行うことで、より滑らかな照明器具3の明かりの効果を得ることができる。
【0080】
次に、調光制御装置1Dの動作について説明する。
まず、照明ボタン選択部41が、エフェクトによる調光対象となる照明器具3に対応する照明ボタン3Xを選択する。続いて、エフェクト制御部43Dが、タッチパネル10への入力に応じて、エフェクトパターンリスト上のいずれかのエフェクトパターンを選択する。続いて、エフェクト制御部43Dが、エフェクトスピードを設定する。この場合、エフェクトスピードは、デフォルト値(例えば0.5秒毎に調光対象となる照明器具3が変化するようなスピード)としてもよい、第1の実施形態で説明したように、フリック操作に基づいて決定されてもよい。
【0081】
このような本実施形態の調光制御装置1Dによれば、表示部30を確認しながら、様々なバリエーションの中から所望のエフェクトパターンの選択を直感的に容易に行うことができる。
【符号の説明】
【0082】
1、1B、1C、1D 調光制御装置
10 タッチパネル
20 入力検出部
30 表示部
40、40B、40C、40D 制御部
41 照明ボタン選択部
42 調光制御部
43、43B、43C、43D エフェクト制御部
44B、44C 表示制御部
50、50D データ記憶部
60 出力部
2 調光器
3、3a〜3e 照明器具
3X、3Xa〜3Xe、3Y 照明ボタン
4X、4Xa〜4Xe エフェクトボタン
FG 指
【技術分野】
【0001】
本発明は、調光制御装置、調光制御方法、及び調光制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
舞台照明では、効果的な演出を行うために、照明エフェクト(照明効果、以下、単にエフェクトという)の実行が一般的に行われている。エフェクトとは、任意の照明器具の点灯/消灯状態、調光状態、照明器具による照射位置、照射方向、照射される光の色等を連続的に変化させ、一群の照明による演出を作り出すことをいう。エフェクトには、短期間の効果的な演出を意図するものもあれば、長期間にわたる効果的な演出を意図するものもある。
【0003】
また、様々なエフェクトパターンを用意し、エフェクトスピードを適宜設定してエフェクトの実行を行うようにすると、さらに効果的な照明演出を行うことができる。エフェクトスピードとは、エフェクトを実行するときの照明器具の調光状態等の変化速度のことをいう。エフェクトスピードが低速の場合には落ち着いた印象を与えることができ、エフェクトスピードが高速の場合にはダイナミックな場面の変化を印象づけることができる。また、エフェクトパターンとは、一群の照明による演出の類型をいう。例えば、各シーンによってエフェクトパターンを変化させることで、様々な印象を与えることができる。
【0004】
従来、複数の照明器具の中から所望の照明器具を点灯/消灯させたり、調光したり、エフェクトを実行したりするための調光制御装置が、一般的に使用されている。
【0005】
例えば、被照射体の動きに的確に追従して照射することができると共に、多彩な照明効果を発揮し得るリモートコントロール式フォロースポットライトの制御装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この制御装置は、操作卓に、スポットライト近傍に配置したカメラがとらえた画像を写し出すCRTと、そのCRTに表示された画像によりスポットライトの照射点を指定し、スポットライトの各制御項目を入力する入力手段と、各シーンの制御結果をシーン番号を付して記憶させる時、フォロースポットライトの動きを連続的な動きとするために、前シーンから本シーンへ実行されるまでの到達時間をタイムデーターとして同時に記憶させる記憶手段と、を備えている。
【0006】
また、室内照明の演出状態をモニタ画面上で見ながら照明器具の調光を行うことが可能な照明演出装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。この照明演出装置は、各種の照明器具が配置された室内の画像を取り込む画像入力装置と、取り込んだこの画像を映し出す表示モニタと、表示モニタの画像上で照明器具を指定し、この照明器具の種別を入力する照明器具種別入力手段と、画像上の照明器具に対して調光の設定を行う調光設定手段と、この調光設定手段で設定した調光状態で、画像上の照明器具の点灯表示状態を照明器具の種別に合わせて変化させる画像表示制御手段と、調光設定手段で設定した調光信号を作成し、室内の各照明器具に調光信号を出力する調光信号作成手段とを有するものである。
【0007】
また、照明負荷の調光レベルを制御し、複数シーンを同時にクロスチェンジすることが可能な調光装置が知られている(例えば、特許文献3参照)。この調光装置は、所定スイッチが押下されると、再生中のクロスチェンジ元のシーン再生状態を記憶し、この状態を保持しつつクロスチェンジ先のシーン再生状態の設定を受け付ける。クロスチェンジ先のシーン再生状態が設定されると、クロスチェンジ元のシーン再生状態、クロスチェンジ先のシーン再生状態、及び、クロスチェンジする際に操作されるフェーダのレベルに基づいて、クロスチェンジ元のシーン再生状態からクロスチェンジ先のシーン再生状態にクロスチェンジする際の照明負荷に対する出力レベルを決定し、照明負荷を制御する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開平8−138871号公報
【特許文献2】特開平7−073978号公報
【特許文献3】特開2006−147489号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
例えば、複数の照明器具の点灯及び消灯を繰り返すエフェクトパターンにより、演出的に動きのある明かりが表現できる。
【0010】
従来の調光操作卓では、この動きのある明りを作るために、各照明器具の出力レベル(調光レベル)やエフェクトスピードの指定を、テンキー、ベルトフェーダ、ダイヤルエンコーダ等の入力インタフェースによって指示していた。図16(a)は、従来のエフェクトスピードの修正を行うための機能構成であり、テンキーを用いて数値を入力する場合を示している。この場合、実際に明かりを出力し、希望の演出になるように数値を調整する必要があった。また、図16(b)は、従来のエフェクトスピードの修正を行うための機能構成であり、ベルトフェーダ、ダイヤルエンコーダ等の入力インタフェースを用いる場合を示している。
【0011】
このような従来の調光制御卓では、実際の照明器具の明かりを確認し、希望の演出になるように数値を調整する必要があった。また、エフェクトスピードを調整する入力インタフェースの位置と、入力に伴う出力(表示画面上に表示される調光レベルの数値や実際の照明器具の明かり)を確認する位置と、が異なっていた。そのため、エフェクトの操作に手間がかかるとともに、誤入力を行う可能性もあった。
【0012】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、照明エフェクトの仕込みを簡易で直感的な操作により行うことができる調光制御装置、調光制御方法、及び調光制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記課題を解決するために、本発明の調光制御装置は、所定位置に配置された照明器具を制御する調光制御装置であって、前記照明器具に対応する照明ボタンを表示する表示部と、前記表示部に表示された照明ボタンへの入力を検出するタッチパネルと、前記タッチパネルへの入力に基づいて、前記照明ボタンを選択する照明ボタン選択部と、前記タッチパネルへの入力に基づいて、前記照明ボタン選択部により選択された照明ボタンに対応する照明器具のエフェクトを制御するエフェクト制御部と、を備える。
【0014】
また、この発明において、前記エフェクト制御部が、前記タッチパネルへ入力状態で操作子を移動させるフリック入力に基づいて、前記照明ボタン選択部により選択された照明ボタンに対応する照明器具のエフェクトに係るエフェクトスピード及びエフェクトパターンの少なくとも一方を設定する。
【0015】
また、この発明において、前記エフェクト制御部が、前記タッチパネルへの入力に基づいて、前記照明器具のエフェクトの実行及び停止を制御する。
【0016】
また、この発明において、前記照明ボタン選択部が、複数の前記照明ボタンを選択し、前記表示部が、前記照明ボタン選択部により選択された複数の照明ボタンを別ウィンドウで表示し、前記エフェクト制御部が、前記別ウィンドウでの前記タッチパネルへの入力に基づいて、前記照明ボタン選択部により選択された照明ボタンに対応する照明器具のエフェクトを制御する。
【0017】
また、この発明において、複数のエフェクトパターンの情報を保持するエフェクトパターンリストを記憶する情報記憶部と、前記タッチパネルによる前記表示部により表示されたエフェクトパターンリストへの入力に基づいて、前記エフェクトパターンリストに含まれる前記エフェクトパターンを選択するエフェクトパターン選択部と、を備える。
【0018】
また、本発明の調光制御方法は、所定位置に配置された照明器具を制御するための調光制御方法であって、前記照明器具に対応する照明ボタンを表示部に表示するステップと、前記照明ボタンへの入力を検出するタッチパネルへの入力に基づいて、前記照明ボタンを選択するステップと、前記タッチパネルへの入力に基づいて、前記選択された照明ボタンに対応する照明器具のエフェクトを制御するステップと、を有する。
【0019】
また、本発明の調光制御プログラムは、上記調光制御方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、照明エフェクトの仕込みを簡易で直感的な操作により行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の第1の実施形態における調光制御装置の構成の一例を示すブロック図
【図2】本発明の第1の実施形態におけるエフェクトパターンのイメージ図
【図3】本発明の第1の実施形態におけるエフェクトパターンの設定するための第1例を示す図
【図4】本発明の第1の実施形態におけるエフェクトパターンの設定するための第2例を示す図
【図5】本発明の第1の実施形態におけるエフェクトパターンの設定するための第3例を示す図
【図6】本発明の第1の実施形態におけるタッチパネル上の指の移動スピードが遅い状態の一例を示す図
【図7】本発明の第1の実施形態におけるタッチパネル上の指の移動スピードが速い状態の一例を示す図
【図8】本発明の第2の実施形態における調光制御装置の構成の一例を示すブロック図
【図9】本発明の第2の実施形態におけるエフェクトボタンの一例を示す図
【図10】本発明の第3の実施形態における調光制御装置の構成の一例を示すブロック図
【図11】本発明の第3の実施形態における表示部に表示される照明ボタンの配列の一例を示す図
【図12】本発明の第3の実施形態における調光対象の照明器具に対応する照明ボタンが別ウィンドウで表示された状態の一例を示す図
【図13】本発明の第4の実施形態における調光制御装置の構成の一例を示すブロック図
【図14】本発明の第4の実施形態における表示部に表示されたエフェクトパターンリストの一例を示す図
【図15】本発明の第4の実施形態におけるウォークのエフェクトパターンを説明するための図であり、(a)は1点4滅のエフェクトパターンのイメージ図、(b)はウォークのエフェクトパターンのイメージ図
【図16】従来のエフェクトスピードの修正を行うための機能構成を示す図であり、(a)はテンキーを用いて数値を入力する場合を示す図、(b)はベルトフェーダ、ダイヤルエンコーダ等の入力インタフェースを用いる場合を示す図
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【0023】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態における調光制御装置の構成の一例を示すブロック図である。図1に示す調光制御装置1は、タッチパネル10、入力検出部20、表示部30、制御部40、データ記憶部50、出力部60、を有して構成される。調光制御装置1は、ステージ(舞台)、宅内、街路等の所定位置に配置された照明器具3の調光を制御するものである。以下では、主にステージ上に照明器具3が配置されているものとして説明する。また、この調光制御装置1は、調光操作卓等に配置される。なお、本実施形態では、調光制御には、調光レベルつまり明るさを制御することのみでなく、単に点灯/消灯するよう制御することも含む。
【0024】
タッチパネル10は、表示部30上に配置され、ペンや指(指等)で押下することで調光制御装置1の動作、設定に必要な情報を入力する入力インタフェースとして機能する。例えば、タッチパネル10は、表示部30に表示された照明ボタン3Xへの入力を検出する。タッチパネル10により、感覚的な操作が可能になる。なお、タッチパネル10への入力は、押下ではなく接触のみすることで行われてもよい。以下では、主に押下によりタッチパネル10への入力を行うことを説明する。また、タッチパネル10としては、赤外線方式のもの、静電容量方式のものが考えられるが、本実施形態では入力操作に対する追従性がよいものが選択されることが好ましい。
【0025】
以下では、タッチパネル10を押下又は接触した状態を、タッチ状態ともいう。また、タッチ状態で指等を任意の方向にスライドする操作を、フリック操作ともいう。言い換えると、タッチパネル10へ入力状態で操作子(指等)を移動させる操作であり、この操作による入力を、フリック入力ともいう。
【0026】
入力検出部20は、タッチパネル10への指等での押下を検出し、入力された入力座標等を含むタッチ入力信号を制御部40へ出力する。
【0027】
表示部30は、各操作ボタン等を表示させる液晶ディスプレイやLED表示器等により構成され、調光制御装置1の操作、設定に必要な各画面を表示する表示インタフェースとして機能する。例えば、表示部30は、ステージ上に配置された照明器具3に対応する照明ボタン3Xを表示する。なお、照明器具3の実際の配置関係を保ちつつ照明ボタン3Xを表示すると、ユーザは直感的に理解しやすくなる。
【0028】
制御部40は、調光制御装置1全般の信号処理を行い、様々な制御を行う。また、制御部40は、照明ボタン選択部41、調光制御部42、エフェクト制御部43を備える。照明ボタン選択部41は、タッチパネル10への入力に基づいて、照明器具3に対応する照明ボタン3Xを選択する。調光制御部42は、各照明器具3の調光を制御するための調光制御データの生成等を行う。エフェクト制御部43は、タッチパネル10への入力に基づいて、照明器具3のエフェクトを制御する。本実施形態では、エフェクトを制御することには、エフェクトに係るエフェクトスピード、エフェクトパターン、エフェクト再生方法(左→右、左←右、往復、片方向連続等の再生方向、一回だけ再生等の再生回数)、エフェクトの変化量、エフェクトを実行すべき各照明器具3の時間オフセット、エフェクトパターンの形状の調整(morphing:モーフィング)、など、エフェクトに係るパラメータを設定することを含む。
【0029】
なお、先に説明したように、エフェクトとは、任意の照明器具の点灯/消灯状態、調光状態、照明器具による照射位置、照射方向、照射される光の色等を連続的に変化させ、一群の照明による演出を作り出すことをいう。また、エフェクトスピードとは、エフェクトを実行するときの照明器具の調光状態等の変化速度のことをいう。また、エフェクトパターンとは、一群の照明による演出の類型をいう。
【0030】
データ記憶部50は、各種データを記憶する。例えば、タッチパネル10により入力された、照明器具3を調光するための各回路の出力レベル(調光レベル)のデータを記憶する。この調光レベルのデータは、調光制御データに含まれるものである。また、データ記憶部50は、制御部40により所定の処理を実行するためのプログラムやデータ等を記憶しており、本実施形態の調光制御プログラムも記憶する。
【0031】
出力部60は、制御部40により演算された調光制御データに基づいて、調光器2へ調光制御信号(例えば、ライティングコントロールとして規格化されたDMX512形式の制御信号)を出力する。調光制御信号は、調光制御データを含むものである。
【0032】
調光器2は、調光制御装置1からの調光制御信号に基づいて、照明器具3が指示された調光レベルで光出力するよう調光制御する。照明器具3は、蛍光ランプやスポットライトなどであり、照明器具3には照明負荷が配設される。
【0033】
次に、調光制御装置1の動作について説明する。
【0034】
まず、調光対象となる照明器具3を選択する。
具体的には、表示部30の画面上には、照明器具3に対応する照明ボタン3Xが表示されている。ユーザがタッチパネル10上の照明ボタン3Xを指等で押下すると、入力検出部20により入力座標を検出する。照明ボタン選択部41は、この入力座標により特定される照明ボタン3Xを選択する。これにより、その照明ボタン3Xに対応する照明器具3が調光対象として選択される。
【0035】
続いて、エフェクト制御部43は、タッチパネル10への入力に基づいて、照明ボタン選択部41により選択された照明ボタンに対応する照明器具3のエフェクトを制御する。具体的には、選択された照明器具3に対して、設定された又は所定のエフェクトパターンで、かつ、設定された又は所定のエフェクトスピードで、エフェクトの実行を行う。
【0036】
ここで、エフェクトパターンの設定処理について説明する。
図2は、エフェクトパターンのイメージ図である。
【0037】
例えば、エフェクト制御部43は、図2に示すように、照明器具3aから照明器具3eまでを順に点灯させるというエフェクトパターンを設定する。図2に示す例では、ステップ1で、照明器具3aを点灯させ、他の照明器具3b〜3eを消灯させる。ステップ2で、照明器具3bを点灯させ、他の照明器具3a、3c〜3eを消灯させる。ステップ3で、照明器具3cを点灯させ、他の照明器具3a、3b、3d、3eを消灯させる。ステップ4で、照明器具3dを点灯させ、他の照明器具3a〜3c、3eを消灯させる。ステップ5で、照明器具3eを点灯させ、他の照明器具3a〜3dを消灯させる。このように順に点灯させる照明器具3を移動させることで、照射位置を移動させるというエフェクトを実施することができる。
【0038】
エフェクト制御部43は、このような照明器具3aから照明器具3eまでを順に点灯させるというエフェクトパターンを、照明ボタン選択部41が各照明ボタン3Xaから3Xeを順に選択することによって設定してもよい。また、図3に示すように、照明ボタン3Xaから3Xeの方向(図3での右方向)へ指FG等でフリック操作し、照明ボタン3Xaから3Xeを順に選択することで、上記のエフェクトパターンを設定してもよい。
【0039】
また、図4に示すように、エフェクト制御部43は、照明ボタン3Xeから3Xaの方向(図4での左方向)へ指FG等でフリック操作し、照明ボタン3Xeから3Xaを順に選択することで、エフェクトパターンを設定してもよい。この場合、エフェクト制御部43は、照明器具3eから照明器具3aまでを順に点灯させるというエフェクトパターンを設定する。したがって、このようなエフェクトパターンでは、図3を基準とすると、照射位置の遷移が逆方向となるリバース効果を得ることができる。
【0040】
また、図5に示すように、エフェクト制御部43は、照明ボタン3Xaと3Xeとの間を往復して指FG等でフリック操作し、照明ボタン3Xa〜3Xeを選択することで、エフェクトパターンを設定してもよい。この場合、エフェクト制御部43は、照明ボタン3Xa〜3Xeの選択順に、対応する照明器具3a〜3eを点灯させるというエフェクトパターンを設定する。したがって、このようなエフェクトパターンでは、照射位置の遷移が順方向及び逆方向に定期的に繰り返される往復効果を得ることができる。
【0041】
次に、エフェクトスピードの設定処理について説明する。
【0042】
エフェクト制御部43は、タッチパネル10を介して入力検出部20により検出される入力座標を、単位時間(例えば100msec)毎にスキャンを行う。これにより、エフェクト制御部43は、入力座標の移動を認識し、単位時間毎の移動距離を認識する。また、制御部40は、フリック操作において最初に検出された入力位置(つまりタッチ開始位置)を記憶しておき、タッチ開始位置からの移動距離を認識する。なお、移動距離は、入力座標間の距離により算出されてもよいし、入力位置間に存在する座標ポイントの数により算出されてもよい。
【0043】
エフェクト制御部43は、単位時間における移動距離が長い程、指等の移動スピードが速いと認識し、単位時間における移動距離が短い程、指等の移動スピードが遅いと認識する。例えば、図6に示すように、移動スピードが遅い場合、エフェクト制御部43により一度のフリック操作に要する時間(例えば1sec)に検出される座標ポイントの数(例えば5ポイント)が多い。また、図7に示すように、移動スピードが速い場合には、エフェクト制御部43により一度のフリック操作に要する時間に検出される座標ポイントの数(例えば3ポイント)が少ない。
【0044】
エフェクト制御部43は、認識された指等の移動スピードを、エフェクトスピードに変換するための演算を行う。つまり、指等の移動スピードつまりフリック操作のスピードが速い程、エフェクトスピードを速くし、指等の移動スピードつまりフリック操作のスピードが遅い程、エフェクトスピードを遅くする。図3〜5に示すようなエフェクトパターンを作成した場合には、点灯させる照明器具3の切り換えスピードに反映される。
【0045】
また、エフェクト制御部43は、表示部30に、エフェクトスピードの演算結果を表示する。例えば、演算結果を具体的な数値で表示させてもよいし、エフェクトスピードと同程度のスピードで、照明ボタン3Xを順に点灯させたり、照明ボタン3Xの色を順に変化させたりしてもよい。これにより、表示部30の画面を見ながら、エフェクトスピードを調整することができる。
【0046】
また、エフェクト制御部43は、エフェクトスピードの設定を行うときには、設定しようとするエフェクトスピードを反映して、実際のステージ上の照明器具3を見ながら、エフェクトスピードの設定を行うことが好ましい。この場合、例えば、照明器具3aから3eを順に点灯させるエフェクトパターンが設定されている場合には、調光制御部42は、このパターンに合わせて照明器具3aから3eを調光するための調光制御データを生成する。出力部60は、この調光制御データを調光器2へ出力する。そして、調光器2は、この調光制御データに応じて、照明器具3a〜3eを調光する。これにより、実際にステージ上の明かりを見ながら、エフェクトスピードを直感的に調整することができる。
【0047】
このような調光制御装置1のエフェクトスピードの設定処理によれば、タッチパネル10上の指等の移動スピードに追従して、エフェクトスピードの調整を行うことができる。
【0048】
このような本実施形態の調光制御装置1によれば、照明エフェクトの仕込み、作成、修正等を、簡易で直感的な操作により行うことができる。例えば、キーボードやマウスなどの物理的な入力装置を特別に用意することなく、感覚的にエフェクトパターン及びエフェクトスピード等のエフェクトに係るパラメータを設定することができる。また、ユーザが、照明器具3のエフェクトに係るパラメータを数値で記憶していなくても、エフェクトを感覚的に記憶している場合には、容易にエフェクトに係るパラメータの設定を行うことができる。
【0049】
(第2の実施形態)
図8は、本発明の第2の実施形態における調光制御装置の構成の一例を示すブロック図である。図8に示す調光制御装置1Bは、図1に示した調光制御装置1と比較すると、制御部40に代わり制御部40Bを備える。制御部40Bは、エフェクト制御部43に代わりエフェクト制御部43Bを備え、さらに表示制御部44Bを備える。なお、図8において、図1に示した調光制御装置1と同じ構成については、同一の符号を付し、説明を省略又は簡略化する。
【0050】
エフェクト制御部43Bは、照明器具3に対するエフェクトの実行/停止を行うよう制御する。
【0051】
表示制御部44Bは、表示部30上の照明ボタン3Xを表示するウィンドウ又は画面と同一のウィンドウ又は画面に、もしくは、別ウィンドウ又は別画面に、エフェクトボタン4X(例えば、4Xa〜4Xe)を表示させる。以下、ウィンドウに表示させることを主に説明する。
【0052】
次に、調光制御装置1Bの動作について説明する。
【0053】
表示部30の画面上でエフェクトボタン4Xをユーザが押下すると、タッチパネル10を介して入力検出部20がエフェクトボタン4Xへの入力を検出する。そして、エフェクト制御部43Bは、エフェクトの実行中にエフェクトボタン4Xへの入力が検出された場合には、エフェクトを停止するよう制御する。また、エフェクト制御部43Bは、エフェクトの停止中にエフェクトボタン4Xへの入力が検出された場合には、エフェクトを実行するよう制御する。
【0054】
エフェクト制御部43によりエフェクトを実行するよう制御された際には、調光制御部42は、エフェクトパターン及びエフェクトスピードに合わせて各照明器具3を調光するための調光制御データを生成する。出力部60は、この調光制御データを調光器2へ出力する。そして、調光器2は、この調光制御データに応じて、照明器具3a〜3eを調光する。このように、設定されたエフェクトパターン、エフェクトスピード等に基づいて、エフェクトを実行することが可能である。
【0055】
図9は、エフェクトボタン4Xの一例を示す図である。図9に示す例では、5つのエフェクトパターンに対して各々エフェクトボタン4Xが用意されている様子を示している。例えば、エフェクトボタン4Xaに対応するエフェクトは現在実行中であるので、エフェクトボタン4Xaを押下すると、エフェクト制御部43Bはこのエフェクトを停止する。また、エフェクトボタン4Xcに対応するエフェクトは現在停止中であるので、エフェクトボタン4Xcを押下すると、エフェクト制御部43Bはこのエフェクトを実行する。
【0056】
このような本実施形態の調光制御装置1Bによれば、仕込み作業が完了した後に、照明エフェクトの実行/停止を、簡易で直感的な操作により行うことができる。
【0057】
また、表示制御部44Bは、エフェクトボタン4Xと同ウィンドウ上にプレビューボタンを表示させるようにしてもよい。この場合、プレビューボタンへの入力を入力検出部20が検出した場合には、エフェクト制御部43Bは、調光制御データを生成することなく、表示部30の画面上のみでエフェクトの様子を確認することが可能である。この場合、例えば、エフェクト制御部43Bは、実際のステージ上の照明器具3を撮影画像等により表示部30に表示させ、ステージ上で実行されるべき照明器具3に対するエフェクトと同様の調光を画面上で行ってもよい。また、照明器具3に対応する照明ボタン3Xを表示部30に表示させ、ステージ上で実行されるべき照明器具3に対するエフェクトと同様の調光を照明ボタン3Xに対して行ってもよい。
【0058】
なお、ここでは、プレビューボタンを押下した場合のみ、表示部30の画面上のみでプレビューを行うことを説明したが、プレビューボタンを押下した場合に、表示部30への表示ではなく、調光制御データを作成し、実際のステージ上の照明器具3でエフェクトの様子を確認できるようにしてもよい。また、プレビューボタンを押下した場合に、表示部30の画面上、実際のステージ上、の双方でエフェクトの様子を確認できるようにしてもよい。
【0059】
このように、プレビューボタン4Xを設けることで、実際のステージ上の照明器具3の明かりとして出力するかどうか、ユーザが選択することができる。
【0060】
(第3の実施形態)
本実施形態では、複数の照明器具3がエフェクトによる調光対象となる場合を想定している。
【0061】
図10は、本発明の第3の実施形態における調光制御装置の構成の一例を示すブロック図である。図10に示す調光制御装置1Cは、図1に示した調光制御装置1と比較すると、制御部40に代わり制御部40Cを備える。制御部40Cは、エフェクト制御部43に代わりエフェクト制御部43Cを備え、さらに表示制御部44Cを備える。なお、図10において、図1に示した調光制御装置1と同じ構成については、同一の符号を付し、説明を省略又は簡略化する。
【0062】
表示制御部44Cは、表示部30に、実際のステージ上での照明器具3の配置関係を保持して、照明器具3に対応する照明ボタン3Xを表示させる。図11は、タッチパネル10が配置された表示部30に表示される照明器具3に対応する照明ボタン3Xの配列を示している。
【0063】
また、表示制御部44Cは、表示部30に、照明ボタン3Xを表示するウィンドウ又は画面と同一のウィンドウ又は画面に、もしくは、別ウィンドウ又は別画面に、エフェクト作成ボタン(不図示)を表示させる。以下、ウィンドウに表示させることを主に説明する。
【0064】
また、表示制御部44Cは、表示部30に、照明ボタン選択部41により選択された照明ボタン3Xに対応して、エフェクト作成用の照明ボタン3Yを、照明ボタン3Xとは別ウィンドウで表示させる。例えば、図11のように表示された複数の照明ボタン3Xの中から、エフェクトを実行すべき照明ボタン3Xを選択する。すると、例えば図12に示すように、照明ボタン3Xに対応する照明ボタン3Yが、照明ボタン3XのウィンドウW1とは別ウィンドウW2で表示される。
【0065】
なお、エフェクトを実行すべき照明ボタン3Xを選択するときには、エフェクトにより調光される順に選択されることが好ましい。また、照明ボタン3Yを表示するときには、その後のエフェクトパターンの設定、エフェクトスピードの設定をしやすいように、選択された順に横一列隣合わせ又は縦一列隣合わせで配列するなど、規則的に配列を行って表示することが好ましい。
【0066】
次に、調光制御装置1Cの動作について説明する。
【0067】
まず、ユーザは、照明ボタン3Xが表示されているウィンドウ上で、エフェクトを実行すべき照明ボタン3Xを複数押下すると、照明ボタン選択部41が、押下された照明ボタン3Xを選択する。これにより、照明ボタン3Xに対応する照明器具3がエフェクトを実行すべき照明器具3として選択される。
【0068】
照明器具3が選択された後、ユーザがエフェクト作成ボタンを押下すると、エフェクト制御部43Cは、表示部30Cに、選択された照明ボタン3Xに対応する照明ボタン3Yを別ウィンドウで表示させる。
【0069】
そして、エフェクト制御部43Cは、その別ウィンドウ上でのフリック操作等に基づいて、エフェクトパターン及びエフェクトスピードの設定を行う。エフェクトパターン、エフェクトスピードの設定方法については、第1の実施形態で説明した方法と同様である。
【0070】
このような本実施形態の調光制御装置1Cによれば、エフェクトを実行すべき照明器具3に対応する照明ボタン3Xが表示部30の画面上で離れている場合であっても、その照明ボタン3Xを抽出して別ウィンドウで表示することにより、操作性が向上する。例えば、照明器具3の配列はホールやスタジオやステージ毎に異なるため、エフェクトを実行すべき照明器具3が横や縦に規則的に並んでいるとは限らない。このような場合であっても、エフェクトパターンやエフェクトスピードの設定を簡単に行うことができる。
【0071】
また、ここでは照明ボタン3Xの配列が実際のステージ上の照明器具3の配列関係を反映していることを主に説明した。しかし、実際の配列関係を反映していない場合で、エフェクトを実行すべき照明器具3に対応する複数の照明ボタン3Xが各々離れている場合であっても、照明ボタン3Yを別ウィンドウで表示することで、操作性が向上する。
【0072】
なお、表示部30は、上記の別ウィンドウ上で照明ボタン3Yの配列順序を変更可能とすることが好ましい。この場合、エフェクト制御部43Cは、照明ボタン3Yの配列順序の変更に伴い、エフェクトによる照明器具3の調光順序を変更するよう制御する。
【0073】
(第4の実施形態)
図13は、本発明の第4の実施形態における調光制御装置の構成の一例を示すブロック図である。図13に示す調光制御装置1Cは、図1に示した調光制御装置1と比較すると、制御部40に代わり制御部40Dを備える。制御部40Dは、エフェクト制御部43に代わりエフェクト制御部43Dを備える。また、データ記憶部50に代わりデータ記憶部50Dを備える。なお、図13において、図1に示した調光制御装置1と同じ構成については、同一の符号を付し、説明を省略又は簡略化する。
【0074】
エフェクト制御部43Dは、後述するエフェクトパターンリストから所望のエフェクトパターンを、例えばタッチパネル10を介した入力に基づいて選択する。つまり、エフェクト制御部43Dは、エフェクトパターン選択部としての機能を有する。そして、選択されたエフェクトパターンで、エフェクトの実行を行う。
【0075】
データ記憶部50Dは、データ記憶部50が記憶するデータに加え、複数のエフェクトパターンの情報を保持するエフェクトパターンリストを有する。すなわち、エフェクトパターンリストは、複数の照明器具3に対して調光制御装置1がどのように点滅や調光をさせるか、というパターンを記憶しており、リスト状に表示される。エフェクトパターンリストに保持されるエフェクトパターンは、あらかじめ設定されている。
【0076】
図14は、表示部30に表示されたエフェクトパターンリストの一例を示す図である。
図14に示す例では、照明器具3が5つ設けられていることを想定している。例えば、(a)に示すような1点○滅(ここでは1点4滅)のエフェクトパターンは、エフェクト制御部43Dが、複数の照明器具3のうちの1つのみを点灯するよう制御し、残り(ここでは4つ)を消灯するよう制御するものである。第1の実施形態で説明した図2に示したエフェクトパターンは、このエフェクトパターンの一例である。また、(b)に示すような2点○滅(ここでは2点3滅)のエフェクトパターンは、エフェクト制御部43Dが、複数の照明器具3のうちの2つを点灯するよう制御し、残り(ここでは3つ)を消灯するよう制御するものである。また、(c)に示すような2点○滅(ここでは3点2滅)のエフェクトパターンは、エフェクト制御部43Dが、複数の照明器具3のうちの3つを点灯するよう制御し、残り(ここでは2つ)を消灯するよう制御するものである。
【0077】
また、(d)に示すようなランダムのエフェクトパターンは、エフェクト制御部43Dが、例えば乱数を発生させ、乱数に基づいて点灯する照明器具3、消灯する照明器具3を決定するものである。また、(e)に示すようなフラッシュのエフェクトパターンは、エフェクト制御部43Dが、全ての照明器具3を同時点灯するよう制御するものである。また、(f)に示すようなウォークのエフェクトパターンは、エフェクト制御部43Dが、照明器具3を順に滑らかに点灯するよう制御するものである。
【0078】
図15(a)は1点4滅のエフェクトパターンのイメージ図、図15(b)はウォークのエフェクトパターンのイメージ図である。図15(a)に示す1点4滅のエフェクトパターンでは、点灯される1つの照明器具3の調光レベルがパルス状に変化し、順に点灯される照明器具3が遷移することが理解できる。一方、図15(b)に示すウォークのエフェクトパターンでは、点灯される1つの照明器具3の調光レベルが滑らかに(例えば正弦波状に)変化し、順に点灯される照明器具3が遷移することが理解できる。
【0079】
このようなウォークのエフェクトパターンのように、単純に点灯/消灯を行うエフェクトパターンに限られず、エフェクト制御部43Dが、照明器具3の調光レベルの変化を関数を用いて設定することも考えられる。例えば、サイン関数を用いた調光制御を行うことで、より滑らかな照明器具3の明かりの効果を得ることができる。
【0080】
次に、調光制御装置1Dの動作について説明する。
まず、照明ボタン選択部41が、エフェクトによる調光対象となる照明器具3に対応する照明ボタン3Xを選択する。続いて、エフェクト制御部43Dが、タッチパネル10への入力に応じて、エフェクトパターンリスト上のいずれかのエフェクトパターンを選択する。続いて、エフェクト制御部43Dが、エフェクトスピードを設定する。この場合、エフェクトスピードは、デフォルト値(例えば0.5秒毎に調光対象となる照明器具3が変化するようなスピード)としてもよい、第1の実施形態で説明したように、フリック操作に基づいて決定されてもよい。
【0081】
このような本実施形態の調光制御装置1Dによれば、表示部30を確認しながら、様々なバリエーションの中から所望のエフェクトパターンの選択を直感的に容易に行うことができる。
【符号の説明】
【0082】
1、1B、1C、1D 調光制御装置
10 タッチパネル
20 入力検出部
30 表示部
40、40B、40C、40D 制御部
41 照明ボタン選択部
42 調光制御部
43、43B、43C、43D エフェクト制御部
44B、44C 表示制御部
50、50D データ記憶部
60 出力部
2 調光器
3、3a〜3e 照明器具
3X、3Xa〜3Xe、3Y 照明ボタン
4X、4Xa〜4Xe エフェクトボタン
FG 指
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定位置に配置された照明器具を制御する調光制御装置であって、
前記照明器具に対応する照明ボタンを表示する表示部と、
前記表示部に表示された照明ボタンへの入力を検出するタッチパネルと、
前記タッチパネルへの入力に基づいて、前記照明ボタンを選択する照明ボタン選択部と、
前記タッチパネルへの入力に基づいて、前記照明ボタン選択部により選択された照明ボタンに対応する照明器具のエフェクトを制御するエフェクト制御部と、
を備える調光制御装置。
【請求項2】
請求項1に記載の調光制御装置であって、
前記エフェクト制御部は、前記タッチパネルへ入力状態で操作子を移動させるフリック入力に基づいて、前記照明ボタン選択部により選択された照明ボタンに対応する照明器具のエフェクトに係るエフェクトスピード及びエフェクトパターンの少なくとも一方を設定する調光制御装置。
【請求項3】
請求項1に記載の調光制御装置であって、
前記エフェクト制御部は、前記タッチパネルへの入力に基づいて、前記照明器具のエフェクトの実行及び停止を制御する調光制御装置。
【請求項4】
請求項1に記載の調光制御装置であって、
前記照明ボタン選択部は、複数の前記照明ボタンを選択し、
前記表示部は、前記照明ボタン選択部により選択された複数の照明ボタンを別ウィンドウで表示し、
前記エフェクト制御部は、前記別ウィンドウでの前記タッチパネルへの入力に基づいて、前記照明ボタン選択部により選択された照明ボタンに対応する照明器具のエフェクトを制御する調光制御装置。
【請求項5】
請求項2に記載の調光制御装置であって、更に、
複数のエフェクトパターンの情報を保持するエフェクトパターンリストを記憶する情報記憶部と、
前記タッチパネルによる前記表示部により表示されたエフェクトパターンリストへの入力に基づいて、前記エフェクトパターンリストに含まれる前記エフェクトパターンを選択するエフェクトパターン選択部と、
を備える調光制御装置。
【請求項6】
所定位置に配置された照明器具を制御するための調光制御方法であって、
前記照明器具に対応する照明ボタンを表示部に表示するステップと、
前記照明ボタンへの入力を検出するタッチパネルへの入力に基づいて、前記照明ボタンを選択するステップと、
前記タッチパネルへの入力に基づいて、前記選択された照明ボタンに対応する照明器具のエフェクトを制御するステップと、
を有する調光制御方法。
【請求項7】
請求項6に記載の調光制御方法の各ステップをコンピュータに実行させるための調光制御プログラム。
【請求項1】
所定位置に配置された照明器具を制御する調光制御装置であって、
前記照明器具に対応する照明ボタンを表示する表示部と、
前記表示部に表示された照明ボタンへの入力を検出するタッチパネルと、
前記タッチパネルへの入力に基づいて、前記照明ボタンを選択する照明ボタン選択部と、
前記タッチパネルへの入力に基づいて、前記照明ボタン選択部により選択された照明ボタンに対応する照明器具のエフェクトを制御するエフェクト制御部と、
を備える調光制御装置。
【請求項2】
請求項1に記載の調光制御装置であって、
前記エフェクト制御部は、前記タッチパネルへ入力状態で操作子を移動させるフリック入力に基づいて、前記照明ボタン選択部により選択された照明ボタンに対応する照明器具のエフェクトに係るエフェクトスピード及びエフェクトパターンの少なくとも一方を設定する調光制御装置。
【請求項3】
請求項1に記載の調光制御装置であって、
前記エフェクト制御部は、前記タッチパネルへの入力に基づいて、前記照明器具のエフェクトの実行及び停止を制御する調光制御装置。
【請求項4】
請求項1に記載の調光制御装置であって、
前記照明ボタン選択部は、複数の前記照明ボタンを選択し、
前記表示部は、前記照明ボタン選択部により選択された複数の照明ボタンを別ウィンドウで表示し、
前記エフェクト制御部は、前記別ウィンドウでの前記タッチパネルへの入力に基づいて、前記照明ボタン選択部により選択された照明ボタンに対応する照明器具のエフェクトを制御する調光制御装置。
【請求項5】
請求項2に記載の調光制御装置であって、更に、
複数のエフェクトパターンの情報を保持するエフェクトパターンリストを記憶する情報記憶部と、
前記タッチパネルによる前記表示部により表示されたエフェクトパターンリストへの入力に基づいて、前記エフェクトパターンリストに含まれる前記エフェクトパターンを選択するエフェクトパターン選択部と、
を備える調光制御装置。
【請求項6】
所定位置に配置された照明器具を制御するための調光制御方法であって、
前記照明器具に対応する照明ボタンを表示部に表示するステップと、
前記照明ボタンへの入力を検出するタッチパネルへの入力に基づいて、前記照明ボタンを選択するステップと、
前記タッチパネルへの入力に基づいて、前記選択された照明ボタンに対応する照明器具のエフェクトを制御するステップと、
を有する調光制御方法。
【請求項7】
請求項6に記載の調光制御方法の各ステップをコンピュータに実行させるための調光制御プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2012−69422(P2012−69422A)
【公開日】平成24年4月5日(2012.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−214179(P2010−214179)
【出願日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年4月5日(2012.4.5)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
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