説明

調光照明装置および調光照明システム

【課題】小型および低コストで、交通量に応じた適切な照明を可能とし、かつ高い省エネルギ効果が実現可能な調光照明装置および調光照明システムを提供する。
【解決手段】物体が通る動線上に設定されて当該動線方向に延びるライトエリアLAに向けて発光する発光手段3と、ライトエリアの一部でその動線方向と直交する方向のエリア幅分を少なくとも含むセンサエリアSA内の物体を検知して検知信号を出力する物体検知センサ1と、前記検知信号を受けて発光手段の発光を制御する制御手段5とを備え、制御手段5は、物体検知センサ1から検知信号が出力されると、その検知信号による物体検知数に応じて照度が設定される発光制御信号を生成し、この発光制御信号に基づいて発光手段3を当該照度で所定時間発光させるように制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は検知センサで物体が検知されたときに、物体が通るエリアに向けて調光照明を行う調光照明システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、検知センサにより人や物のような物体を、該物体が通る動線上に設定された検知(センサ)エリア内で検知して検知信号を出力すると、この検知信号に基づいて該動線上のライトエリアに向けて発光手段の発光を制御して調光照明を行う調光照明装置が知られている。この調光照明装置の例として、トンネルに進入する車両を検知して、トンネル内の交通量に応じてトンネル照明を増灯する照明制御装置が挙げられる(例えば、特許文献1)。
【0003】
図5(A)は、従来の調光照明システムを示す側面配置図で、道路Rや歩道に沿って複数(この例では2台)の街路灯(調光照明装置)50が配置されて、1台目の調光照明装置50により、センサエリアSA内で物体検知センサ1−a、1−bが人Hを検知したとき発光手段(LED)3が、人Hが移動して2台目の調光照明装置50により、物体検知センサ2−a、2−bが当該人Hを検知したときLED4が、予め設定された照度でそれぞれ発光してライトエリアLAに向けて照明を行う。人Hの移動方向に合わせて、順次人Hが検知されたセンサエリアSAにおけるライトエリアLAで照明が行われる。この場合、図5(B)のように、センサエリアSAとライトエリアLAがほぼ一致して、センサエリア全体について十分な防犯照明効果を得ている。
【0004】
図6はこの従来装置の動作を示すタイムチャートである。図6(A)は一人の人Hを検知した場合で、a.のように1台目の物体検知センサ1−aまたは1−bで人Hを検知したとき検知(センサ)信号を出力して、b.のようにLED3が設定照度で所定時間発光して、物体検知センサ1−a、1−bの2つのセンサエリアSAとほぼ一致したライトエリアLAの照明を行う。人Hが移動してc.のように2台目の物体検知センサ2−aまたは2−bで当該人Hを検知したときも検知(センサ)信号を出力してLED4が同様に、d.のように動作する。また、e.のように各調光照明装置を相互に無線通信させる場合には、いずれかの調光照明装置50の物体検知センサ1、2で人Hを検知して検知(センサ)信号を出力するとき、すべての調光照明装置50が共通して前記設定照度で各ライトエリアLAの照明を行うこともできる。
【0005】
図6(B)は、従来装置における複数人を検知する場合の動作を示すタイムチャートである。a.のように1台目の物体検知センサ1−aまたは1−bで複数、例えば順次3人を検知したとき検知(センサ)信号をそれぞれ出力して、b.のようにLED3が前記設定照度で所定時間発光して、検知センサ1−a、1−bの2つのセンサエリアSAとほぼ一致したライトエリアLAの照明を行う。各人Hが移動してc.のように、2台目の物体検知センサ2−aまたは2−bで各3人を検知したときも検知(センサ)信号を出力してLED4が同様に、d.のように動作する。また、e.のように無線通信させる場合にも上記と同様の照明を行うことができる。
【0006】
また、従来から、センサ部が人を検知した時間によって光の質を変化させて、照明および威嚇照明を行う照明装置が知られている(例えば、特許文献2)。この場合も、センサエリア全体について十分な防犯照明効果を得るため、センサエリアとライトエリアがほぼ一致していると想定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平6−76953号公報
【特許文献2】特許第3747854号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、従来のように、センサエリアとライトエリアとを一致させるのは、ライトエリアを広くした場合、高い検知性能のセンサが必要となるため、検知センサの大型化および高コスト化を招く。一方、広いライトエリアに対してセンサエリアの狭い検知センサを複数配置させたのでは、構成が煩雑となりやはり高コスト化を招く。
【0009】
図6(A)のように、人Hを検知するとLED3、4を設定照度で所定時間発光した場合、1人でも大きな設定照度で発光させるため省エネルギ効果が少ない。また、図6(B)のように、複数人を検知して交通量が多くなった場合に同一の設定照度としたのでは、視認対象が多いにもかかわらずその視認が困難となって、利便性および防犯性が低くなり、その一方、単に設定照度を高くして照明を行うだけでは省エネルギ効果がそれほど高くならないため、必ずしも適切な照明とは言えない。
【0010】
本発明は、前記の問題点を解決して、小型および低コストで、交通量に応じた適切な照明を可能とし、かつ高い省エネルギ効果が実現可能な調光照明装置および調光照明システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記目的を達成するために、本発明の一構成にかかる調光照明装置は、物体が通る動線上に設定されて当該動線方向に延びるライトエリアに向けて発光する発光手段と、前記ライトエリアの一部でその動線方向と直交する方向のエリア幅分を少なくとも含むセンサエリア内の物体を検知して検知信号を出力する物体検知センサと、前記検知信号を受けて前記発光手段の発光を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記検知センサから検知信号が出力されると、その検知信号による物体検知数に応じて照度が設定される発光制御信号を生成し、この発光制御信号に基づいて前記発光手段を当該照度で所定時間発光させるように制御する。
ここで、物体が通る動線とは、人や物が自然に動く時に必然的に通る経路を線で表わしたものをいい、道路、歩道、公園および駐車場などのエリアにおける経路をいう。
【0012】
この構成によれば、物体検知センサがライトエリアの動線方向の一部であるセンサエリア内の物体を検知するので、ライトエリアを広くしてもエリアに合わせてその検知性能を高くする必要がないため、センサの小型化および低コスト化が可能となる。これとともに、発光手段を検知信号による物体検知数に応じて照度が設定される発光制御信号に基づいて所定時間発光させるので、センサエリアをライトエリアよりも狭く設定しても交通量を検知できるのでその交通量に応じた適切な照明が可能となり、省エネルギ効果を高くできる。これにより、小型および低コストで、交通量に応じた適切な照明を可能とし、かつ高い省エネルギ効果が実現可能となる。
【0013】
好ましくは、前記制御手段は、前記検知信号の出力数が増加するごとに前記照度が段階的に高く設定され、所定時間経過後にそれぞれ段階的に低く設定される発光制御信号に基づいて前記発光手段の発光を制御する。したがって、より交通量に応じた適切な照明が可能となり、かつ省エネルギ効果を高くすることができる。
【0014】
本発明の他の構成にかかる調光照明システムは、前記調光照明装置を複数有し、各調光照明装置は、各発光制御信号を他の調光照明装置へ無線または有線で送受信する送受信部をそれぞれ有し、各調光照明装置の制御手段は、各調光照明装置から受信した検知信号による物体検知数に応じた発光制御信号のうちで最も高い照度の発光制御信号に基づき、当該最も高い照度で共通してそれぞれのライトエリアに向けて照明を行うように各発光手段の発光を制御する。したがって、センサエリアをライトエリアよりも狭く設定しても交通量に応じた照度で複数の調光照明装置によりその複数のライトエリア全体を明るくできる。
【0015】
好ましくは、前記発光制御信号における検知信号による物体検知数ごとの照度が、単一の外部機器から前記送受信器を介して各制御手段へ送信されて設定される。したがって、単一の外部機器により各調光照明装置を制御できるので、システム構成が簡単になる。
【発明の効果】
【0016】
本発明は、物体検知センサがライトエリアの動線方向の一部であるセンサエリア内の物体を検知するので、センサの小型化および低コスト化が可能となり、発光手段を検知信号による物体検知数に応じて照度が設定される発光制御信号に基づいて所定時間発光させるので、センサエリアをライトエリアよりも狭く設定しても交通量に応じた適切な照明が可能となり、省エネルギ効果を高くできる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】(A)は本発明に係る調光照明装置を複数有する調光照明システムを示す側面配置図、(B)はセンサエリアおよびライトエリアを示す平面図である。
【図2】調光照明システムを示すブロック図である。
【図3】(A)、(B)は調光照明システムの動作の一例を示すタイムチャートである。
【図4】(A)、(B)は多数人を検知する場合の動作状態を示す図である。
【図5】(A)は従来の調光照明システムを示す側面配置図、(B)はセンサエリアおよびライトエリアを示す平面図である。
【図6】(A)、(B)は従来の調光照明システムの動作を示すタイムチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。図1(A)は本発明に係る調光照明システムを示す側面配置図、図1(B)はセンサエリアおよびライトエリアを示す平面図である。図1(A)のように、この調光照明システムは、例えば道路Rや歩道の街路灯のように、複数(この例では2台)の調光照明装置10を有している。調光照明装置10は、人Hや物のような物体が通る動線上に設定されて当該動線方向Xに延びるライトエリアLAに向けて発光するLED(発光ダイオード)のような発光手段3と、ライトエリアLAの一部に設定されるセンサエリアSA内の物体を検知して検知信号を出力する物体検知センサ1とを備えている。1台目の物体検知センサ1およびLED3に対して、2台目を物体検知センサ2およびLED4として相異なる符号を付しているが、これは単に説明の便宜のためで、それぞれ両者は同一のものである。
【0019】
図1(B)のように、道路R上のセンサエリアSAは、ライトエリアLAよりも狭く設定されており、ライトエリアLA内の一部でその動線方向Xと直交する方向Yのエリア幅(道幅)W分を少なくとも含むもので、エリア幅Wの動線上を通る物体を必ず検知できるエリアである。したがって、物体検知センサ1はそのセンサエリアSAをライトエリアLAよりも狭く設定しても、道路Rにおける人や物の交通量を検知することができる。
【0020】
図1(A)のように、調光照明装置10は、前記物体検知センサ1とLED3とが取付けポールPに取り付けられている。調光照明装置10は、その他に図2の制御手段(コントローラ)5、各調光照明装置10からの発光制御信号を無線で送受信する送受信器6、およびLED3に電力を供給する電源部7を備えている。送受信器6は送受信設定部を有し、外部からの信号を受信したり、外部へ信号を送信することもできる。
【0021】
この例では、物体検知センサ1は、投光器(図示せず)からセンサエリアSA内で赤外線が投光され、受光器(図示せず)で受光するAIR(能動型赤外線)センサを使用しているが、センサエリアSA内で人体Hから発する赤外線を検知する受光ユニットのみからなるPIR(受動型赤外線)型の検知センサやマイクロウエーブ(MW)センサなどを使用してもよい。
【0022】
図2は調光照明システムを示すブロック図である。この調光照明システムを構成する調光照明装置10は、前記した物体検知センサ1(または2)、LED3(または4)、制御手段(コントローラ)5、送受信器6および電源部7を備えており、そのほかに後述する発光制御信号における照度データを生成して各調光照明装置10へ伝送する単一の外部機器8を備えている。各調光照明装置10の送受信器6により、発光制御信号が互いに無線で送受信され、この伝送された発光制御信号は各制御手段5に入力される。なお、発光制御信号を無線に代えて有線で各制御手段5へ伝送させてもよい。
【0023】
図2の制御手段5は、装置全体を制御するとともに、物体検知センサ1(または2)から検知信号が出力されると、その検知信号による物体検知数に応じて照度が設定される発光制御信号を生成し、この発光制御信号に基づいてLED3(または4)を当該照度で所定時間発光させるように制御する。この例では、制御手段5は、検知信号の出力数が増加するごとに照度が段階的に高く設定され、所定時間経過後にそれぞれ段階的に低く設定される発光制御信号に基づいてLED3(4)の発光を制御する。この制御手段5は、例えばPWM(Pulse Width Modulation)制御方式で、電源部7からの供給電圧のオンオフパルス幅および該パルス幅間隔を可変させることによりLED3に供給する電圧を調整して、種々の照度に切り換える制御を行う。
【0024】
前記外部機器8は例えば通信機能を備えたパーソナルコンピュータ(PC)からなり、各調光照明装置10の発光制御信号における検知信号による物体検知数の段階ごとの照度データを生成して、送受信器6を介して各制御手段5へ伝送する。制御手段5はこの段階ごとの設定照度による発光制御信号を生成する。これにより、外部機器8によって照度の段階的変化の傾斜を容易に可変できるとともに、単一の外部機器8によって各調光照明装置10を制御できるので、システム構成が簡単になる。なお、外部機器8は、上記照度を変更させた通常照明のほかに威嚇照明を含む複数の調光パターンを生成して伝送することもできる。
【0025】
さらに、制御手段5は、各調光照明装置10から受信した検知信号の出力数に応じた発光制御信号のうちで最も高い照度の発光制御信号に基づき、当該最も高い照度で共通してそれぞれのライトエリアLAに向けて照明を行うように各LED3の発光を制御する。したがって、人数(交通量)に応じた照度で複数の調光照明装置10によりその複数のライトエリアLA全体を明るくできる。
【0026】
図3は、調光照明システムの動作の一例を示すタイムチャートである。図3(A)は一人を検知する場合の動作を示すタイムチャートである。a.のように1台目の物体検知センサ1で一人の人Hを検知したとき、b.のようにLED3が1人分の照度で所定時間発光して、物体検知センサ1のセンサエリアSAよりも広いライトエリアLAの照明を行う。人Hが移動してc.のように2台目の物体検知センサ2で当該人Hを検知したときもLED4が同様に、d.のように動作する。これにより、1人の人Hに対して防犯上からも十分な明るさでライトエリアLAの照明を行うことができ、従来のように、無用に照度を高くし過ぎないため省エネルギ効果を高くすることができる。
【0027】
また、e.のように各調光照明装置10を相互に無線通信させる場合には、いずれかの調光照明装置10の物体検知センサ1、2で人Hを検知して発光制御信号(動作信号)が出力されるとき、すべての調光照明装置10が1人分の照度で共通して各ライトエリアLAの照明を行う。これにより、各ライトエリアLAの全体が明るくなり、防犯効果を高めることができる。
【0028】
図3(B)は、複数人を検知する場合の動作を示すタイムチャートである。a.のように1台目の物体検知センサ1で複数、例えば順次3人を検知したとき、b.のようにまず1人目についてLED3が1人分の照度で発光を始め、2人目について2人分の照度で発光し、3人目について3人分の照度で発光して、物体検知センサ1のセンサエリアSAよりも広いライトエリアLAの照明を行う。そして、1人目の検知後所定時間で1人分の照度の発光が終わり、2人目の検知後所定時間でさらに1人分の照度の発光が終わり、3人目の検知後所定時間ですべての発光が終わる。各人Hが移動してc.のように2台目の物体検知センサ2で順次3人を検知したときもLED4が同様に、d.のように動作する。
【0029】
図4(A)、(B)は多数人を検知する場合の動作状態を示す図である。図4(A)は、縦軸が例えば物体検知センサ1で検知された通行人の数、横軸がLED3における検知人数分の照度の発光状態を示す。この図4(A)のように、多数人、例えば順次48人を検知したとき、1人についてLED3が1人分の照度で発光を始め、所定時間(例えば20カウント)後、該1人分の照度の発光が終わり、この状態が各人について順次繰り返される。図4(B)は、図4(A)のLED3の発光状態を示すもので、縦軸がLED3の照度、横軸は時間を示す。図4(B)のように、通行人が増加するにしたがってLED3の照度が段階的に高くなり、検知人数のピーク、つまり1人目の発光が終わり、48人目の発光が始まる前後で最も照度が高くなって、このピークを過ぎるにしたがって段階的に低くなる。
【0030】
こうして、制御手段5により、LED3(4)を検知信号による物体検知数に応じて照度が設定される発光制御信号に基づいて所定時間発光させるので、センサエリアSAをライトエリアLAよりも狭く設定しても人数(交通量)に応じた適切な照明が可能となる。また、従来のように、例えば3人分の設定照度で一定した照明を行うのに比べて、人数(交通量)に応じて段階的に照度を変化させた調光照明を行うので、全体の消費電力量が減少して省エネルギ効果が高くなる。また、人数分の明るさが確保されるので、視認性が向上して利便性も確保される。
【0031】
図3(B)e.のように各調光照明装置10を送受信部6により相互に無線通信させる場合には、いずれかの調光照明装置10で最も多く人を検知したことによる最も高い照度の発光制御信号(動作信号)が出力されて、すべての調光照明装置10が当該最も高い照度で共通して各ライトエリアLAの照明を行う。これにより、人数(交通量)が増える分だけ各ライトエリア全体が明るくなる。また、各調光照明装置10が無線通信により相互に情報を共有することが可能となることで、センサエリアSAのエリア不足や検知ミスを互いに補完することも可能となる。
【0032】
このように、本発明では、物体検知センサがライトエリアの動線方向の一部であるセンサエリア内の物体を検知するので、ライトエリアを広くしてもエリアに合わせてその検知性能を高くする必要がないため、センサの小型化および低コスト化が可能となる。これとともに、発光手段を検知信号による物体検知数に応じて照度が設定される発光制御信号に基づいて所定時間発光させるので、センサエリアをライトエリアよりも狭く設定しても交通量を検知できるからその交通量に応じた適切な照明が可能となり、省エネルギ効果を高くできる。これにより、小型および低コストで、交通量に応じた適切な照明を可能とし、かつ高い省エネルギ効果が実現可能となる。
【0033】
なお、上記実施形態では、道路に沿って2台の調光照明装置を配置しているが、3台以上を配置してもよい。また、必要に応じて、各調光照明装置の送受信部および外部機器を省略してもよい。
【0034】
なお、上記実施形態では、調光照明装置を道路や歩道の街路灯に適用しているが、駐車場や公園などの照明に適用してもよく、この場合、入口、出口およびその中間部などの動線に沿って各調光照明装置が配置される。
【符号の説明】
【0035】
1:物体検知センサ
2:物体検知センサ
3:発光手段(LED)
4:発光手段(LED)
5:制御手段(コントローラ)
6:送受信部
7:電源部
8:外部機器
10:調光照明装置
H:人
LA:ライトエリア
SA:センサエリア




【特許請求の範囲】
【請求項1】
物体が通る動線上に設定されて当該動線方向に延びるライトエリアに向けて発光する発光手段と、前記ライトエリアの一部でその動線方向と直交する方向のエリア幅分を少なくとも含むセンサエリア内の物体を検知して検知信号を出力する物体検知センサと、前記検知信号を受けて前記発光手段の発光を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、前記検知センサから検知信号が出力されると、その検知信号による物体検知数に応じて照度が設定される発光制御信号を生成し、この発光制御信号に基づいて前記発光手段を当該照度で所定時間発光させるように制御する、
調光照明装置。
【請求項2】
請求項1において、
前記制御手段は、前記検知信号による物体検知数が増加するごとに前記照度が段階的に高く設定され、所定時間経過後にそれぞれ段階的に低く設定される発光制御信号に基づいて前記発光手段の発光を制御する、調光照明装置。
【請求項3】
請求項1または2の調光照明装置を複数有し、
各調光照明装置は、各発光制御信号を他の調光照明装置へ無線または有線で送受信する送受信部をそれぞれ有し、
各調光照明装置の制御手段は、各調光照明装置から受信した検知信号による物体検知数に応じた発光制御信号のうちで最も高い照度の発光制御信号に基づき、当該最も高い照度で共通してそれぞれのライトエリアに向けて照明を行うように各発光手段の発光を制御する、調光照明システム。
【請求項4】
請求項3において、
前記発光制御信号における検知信号による物体検知数ごとの照度が、単一の外部機器から前記送受信器を介して各制御手段へ送信されて設定される、調光照明システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−174663(P2012−174663A)
【公開日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−38795(P2011−38795)
【出願日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【出願人】(000103736)オプテックス株式会社 (116)
【Fターム(参考)】