説明

谷間を増加させるファンデーション

本発明のファンデーションは、より内側の位置に胸部を配置および支持することによって谷間を増加させる。それによって、女性は所望に応じて、胸部の内方移動量を選択的に調節および制御できる。一側面によると、ファンデーションは、第1の弾性を有する材料を含む左右胸部支持領域を含む。左バンドは、使用時、左胸部支持領域の少なくとも一部に沿って延在する。左バンドは、左胸部外側縁または近傍で配置可能な第1の端部と、左胸部内側縁または近傍で配置可能な第2の端部とを有し、少なくとも部分的に、左胸部下側の少なくとも一部に左バンドの配置を可能にする。右バンドは、使用時、右胸部支持領域の少なくとも一部に沿って延在する。右バンドは、右胸部外側縁または近傍で配置可能な第1の端部と、右胸部内側縁または近傍で配置可能な第2の端部とを有し、少なくとも部分的に、右胸部下側の少なくとも一部に右バンドの配置を可能にする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の引用)
本出願は、同時係属の米国特許第11/099,844号(2005年4月6日出願)の一部継続出願である。
【背景技術】
【0002】
(発明の背景)
本発明は、ファンデーションに関する。特に、本発明は、調節可能ブラジャーに関する。女性は、一般的に、胸部を支持し、胸部の過剰および/または望ましくない移動を制御するために、ブラジャーを装着する。胸部の移動の制御に加え、多くのブラジャーはまた、より外見上魅力的な容姿を可能にするために、胸部を上方へ持ち上げるアンダーワイヤまたは他の手段を提供する。上方への持ち上げ量は、典型的には、調節可能ショルダーストラップを使用して、必要最小限にのみ調節可能である。
【0003】
従来のブラジャーは、より内側の位置に胸部を移動または保持する機能を提供しない。より内側の位置に胸部を配置および支持することによって、胸部の谷間が増加させられるため望ましい。これは、女性が、ブラジャーの上に襟ぐりの深い上着または衣類を着用する場合に特に望ましい。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
より内側の位置に胸部を配置および支持することによって谷間を増加させるブラジャーに対する必要が依然として存在する。特に、女性が、所望に応じて、例えば、ブラジャーの上に襟ぐりの深いまたは浅い衣類を着用しているか否かに応じて、胸部の内方移動量を選択的に調節および制御可能なブラジャーに対する必要が依然として存在する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
ファンデーションは、より内側の位置に胸部を配置および支持することによって谷間を増加させる。ファンデーションによって、女性は、所望に応じて、胸部の内方移動量を選択的に調節および制御することが可能となる。
【0006】
本発明の一側面によると、ファンデーションは、第1の弾性を有する材料を含む、左右の胸部支持領域を含む。左バンドは、使用時に、左の胸部支持領域の少なくとも一部に沿って延在する。左バンドは、左胸部の外側縁またはその近傍で配置可能な第1の端部と、左胸部の内側縁またはその近傍で配置可能な第2の端部とを有し、少なくとも部分的に、左胸部の下側の少なくとも一部に左バンドの配置を可能にする。右バンドは、使用時に、右の胸部支持領域の少なくとも一部に沿って延在する。右バンドは、右胸部の外側縁またはその近傍で配置可能な第1の端部と、右胸部の内側縁またはその近傍で配置可能な第2の端部とを有し、少なくとも部分的に、右胸部の下側の少なくとも一部に右バンドの配置を可能にする。左右バンドは、第1の弾性よりも大きい第2の弾性である。より内側の位置に左胸部を配置するために、左バンドの第2の端部に牽引力を加えるための手段が提供される。また、より内側の位置に右胸部を配置するために、右バンドの第2の端部に牽引力を加えるための手段が提供される。
【0007】
一実施形態では、左右の支持領域は、カップと、それぞれ左右カップの実質的に全長に沿って延在する左右バンドとを含む。
【0008】
一実施形態では、ファンデーションは、前方閉鎖式である。別の実施形態では、ファンデーションは、後方閉鎖式である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
図1〜8は、より内側の位置に胸部を配置するために、選択的調節を可能にするファンデーション、すなわち、ブラジャー10を示す。ブラジャー10に従ってその特性が記載されるが、本発明の特性は、水着の上着、ホールターネックの上着、パジャマまたはナイトガウンの上着、および他の種類の女性用肌着類を含むが、それらに限定されない、種々の他の胸部支持およびファンデーションにおける使用にも好適であることを理解されたい。
【0010】
また、従来のスタイルのブラジャー10に従って特性が図示されるが、例えば、ストラップレス、ホールターネック、スポーツ用ブラジャー等、特定のスタイルのブラジャー10に変更されてもよいことを理解されたい。
【0011】
図1に最も良く示されるように、ブラジャー10は、標準カップサイズ(例えば、A、B、C等)において利用可能な、それぞれ一対の従来の右および左カップ12Rおよび12Lを有する前方閉鎖式ブラジャーである。ショルダーストラップ14Rおよび14Lは、従来の調節部材、例えば、摺動リング16Rおよび16Lによってそれぞれ調節可能である。第1の調節可能ストラップ18Rは、第1のタブ20Rによって、第1、すなわち右カップ12Rに付着される。第2の調節可能ストラップ18Lは、同様に、第2のタブ20Lによって、第2、すなわち左カップ12Lに付着される。ストラップ18Rおよび18Lは、任意の好適な付着手段によって、タブ20Rおよび20Lに付着されてもよい。図示される実施形態では、ストラップ18Rおよび18Lは、それぞれリング22Rおよび22Lを使用して付着される。好ましい実施形態では、ストラップ18Rおよび18Lは、弾性材料から形成され、好ましくは、カップ12Rおよび12Lを形成する材料よりも大きな弾性を有する。
【0012】
ストラップ18Rは、左カップ12Lを越えた領域内のブラジャー10の反対側の内側表面28の上の補助固定部材、例えば、小穴26Lと連結する固定部材、例えば、フック24Rを含む。固定部材24Rと26Lとの連結によって、図2に最も良く示されるように、使用時に、左カップ12Lに沿って、ストラップ18Rを配置および延在させる。同様に、ストラップ18Lは、右カップ12Rを越えた領域内のブラジャー10の反対側の外側表面30の上の補助固定部材、例えば、小穴26Rと連結する固定部材、例えば、フック24Lを含む(図5参照)。固定部材24Lと26Rとの連結によって、同様に図2に最も良く示されるように、使用時に、右カップ12Rに沿って、ストラップ18Lを配置および延在させる。
【0013】
カップ12Rおよび12Lに対する小穴26Rおよび26Lの位置は、所望に応じて変更してもよいことが、当業者には理解されるであろう。例えば、小穴26Rおよび26Lは、それぞれカップ12Rおよび12Lの上、またはそれに沿って、あるいはそれぞれカップ12Rおよび12Lを越えた任意の地点に配置されてもよい。加えて、ブラジャー10に沿った小穴26Rおよび26Lの高さも、所望に応じて変更してもよい。小穴26Rおよび26Lの鉛直方向の配置高を上昇させることによって、胸部RBおよびLBのさらなる隆起を提供する機能を果たす。
【0014】
また、一例として、スナップ、ボタン、VelcroTM等を含むが、それらに限定されない、種々の他の種類の固定部材を使用してもよいことは、当業者には明白であろう。ストラップ18Rおよび18Lは、好ましくは、従来の調節部材、例えば、摺動リング32Rおよび32Lを含む。ストラップ18Rおよび18Lの選択的調節(すなわち、緊締および弛緩)を可能にする当技術分野において周知なように、各ストラップ18Rおよび18Lは、一端(固定部材24Rまたは24Lの反対端)でそのそれぞれのリング32Rまたは32Lに付着され、リング32Rまたは32Lの摺動を可能にする。
【0015】
使用時に、着用者は、図3に示されるように、初めに、固定要素24Rと26Lとを連結することによって、右ストラップ18Rを定位置に固定する。ストラップ18Rは、左胸部LBの下側38Lに沿って、左胸部LBの外側縁34Lまたはその近傍から、左胸部LBの内側縁36Lまたはその近傍まで延在する(図7および8参照)。図4が示すように、着用者は、次いで、所望に応じて、調節部材32Rを調節する。ストラップ18Rが短くなるにつれ、カップ12Rにかかる圧力が増し、右胸部(RB)を内側に移動させる。
【0016】
着用者は、図5に示されるように、次いで、固定要素24Lと26Rとを連結することによって、左ストラップ18Lを定位置に固定する。ストラップ18Lは、右胸部RBの下側38Rに沿って、右胸部RBの外側縁34Rまたはその近傍から、右胸部RBの内側縁36Rまたはその近傍まで延在する(図7および8参照)。図6が示すように、着用者は、次いで、所望に応じて、調節部材32Lを調節する。ストラップ18Lが短くなるにつれ、カップ12Lにかかる圧力が増し、左胸部(LB)を内側に移動させる。
【0017】
着用者は、それによって、所望に応じて、ストラップ18Rおよび18Lの両方を選択的に調節可能である。このように、ストラップ18Rおよび18Lの調節可能性によって、着用者は、図7に示される第1の位置と、胸部RBおよびLBが図7と比較してより内側位置に支持され、それによって、谷間(C)が増加させられる、図8に示される第2の位置との間で選択的に調節可能となる。また、ストラップ18Rおよび18Lの独立した調節によって、着用者は、快適性かつ胸郭サイズに従って調節可能となる。
【0018】
ブラジャー10によって、着用者は、特定の必要性または特定の衣服に従って、ブラジャー10を調節する多用途性が可能となる。例えば、ブラジャー10は、襟ぐりの浅い上着の場合、図7に示されるように、装着可能である。着用者は、次いで、図8に示されるように、襟ぐりの深い上着に着替える場合、例えば、昼間、すなわちカジュアルな衣類から、夜、すなわちドレスに着替える場合、別のブラジャーに変更する必要なく、ブラジャー10を調節可能である。
【0019】
図9は、図1〜8に示されるブラジャー10の代替の実施形態を示す。本実施形態では、小穴26Rは、右カップ12Rを越えた領域内のブラジャー10の(外側表面30ではなく)内側表面28上に位置する。小穴26Lは、左カップ12Lを越えた領域内のブラジャー10の(内側表面28ではなく)外側表面30上に位置する。使用時、着用者は、初めに、固定要素24Lと26Rとを連結することによって、左ストラップ18Lを定位置に固定する。次いで、調節部材32Lは、左胸部(LB)を配置するために前述されたように、所望に応じて調節される。次いで、着用者は、固定要素24Rと26Lとを連結することによって、右ストラップ18Rを定位置に固定する。次いで、調節部材32Rもまた、右胸部(RB)を配置するために前述されたように、所望に応じて調節される。
【0020】
図10〜13は、より内側の位置に胸部を配置するために、選択的調節を可能にするファンデーション、すなわちブラジャー100の別の代替実施形態を示す。本発明の特性もまた、種々の他の胸部支持およびファンデーションの使用に好適であることを理解されたい。
【0021】
また、従来のスタイルのブラジャー100に従って特性が図示されるが、例えば、ストラップレス、ホールターネック、スポーツ用ブラジャー等、特定のスタイルのブラジャー100に変更されてもよいことを理解されたい。
【0022】
ブラジャー100は、標準カップサイズ(例えば、A、B、C等)において利用可能な、一対の従来のカップ112を有する後方閉鎖式ブラジャーである。ショルダーストラップ114は、従来の調節部材、例えば、摺動リング116によって調節可能である。
【0023】
弾性部材、すなわちバンド134は、各カップ112に沿って延在する。弾性バンド134は、カップ112を形成する材料よりも大きな弾性を有する。図示される実施形態では、バンド134は、カップ112の内側表面142上のカップ112に沿って配置される。あるいは、バンド134は、カップ112の外側表面144上のカップ112に沿って配置されてもよい(図示せず)。さらに別の実施形態では、バンド134は、カップ112を形成する繊維層との間に配置されてもよい(図示せず)。各バンド134は、好ましくは、そのそれぞれのカップ112の少なくとも一部に沿って、より好ましくは、カップ112の全長に沿って延在する。
【0024】
弾性バンド134は、例えば、リング138または他の好適な連結手段によって、調節可能部材、すなわちストラップ136の反対端に付着される。ストラップ136の第1の端部は、リング140に付着され、ストラップ136の反対端は、連結要素136に付着され、ストラップ136の選択的調節(すなわち、緊締および弛緩)を可能にする当技術分野において周知なように、リング140の摺動を可能にする。
【0025】
使用時、各バンド134は、胸部LBまたはRBの下側38Lまたは38Rに沿って、そのそれぞれの胸部LBまたはRBの外側縁34Lまたは34Rまたはその近傍から、胸部LBまたはRBの内側縁36Lまたは34Rまたはその近傍まで延在するように配置される(図13参照)。
【0026】
第1の方向にリング140を牽引してストラップ136を緊締することによって、弾性バンド134に圧力を加えて、胸部より内側の位置に配置し、それによって、谷間Cを増加させる。反対に、第2、すなわち反対方向にリング140を牽引してストラップ136を弛緩することによって、弾性バンド134から圧力を解放して、それによって、より弛緩した外側の位置に胸部を移動させる。
【0027】
図14および15は、より内側の位置に胸部を配置するために、選択的調節を可能にするファンデーションのさらなる代替実施形態を示す。ブラジャー210は、標準カップサイズ(例えば、A、B、C等)において利用可能な、それぞれ一対の従来の右および左カップ212Rおよび212Lを有する後方閉鎖式ブラジャーである。ショルダーストラップ214Rおよび214Lは、従来の調節部材、例えば、摺動リング216Rおよび216Lによって調節可能である。第1の調節可能ストラップ218Rは、第1のタブ220Rによって、第1、すなわち右カップ212Rに付着される。第2の調節可能ストラップ218Lは、第2のタブ220Lによって、第2、すなわち左カップ212Lに付着される。ストラップ218Rおよび218Lは、任意の好適な付着手段によって、タブ220Rおよび220Lに付着されてもよい。図示される実施形態では、ストラップ218Rおよび218Lは、それぞれリング222Rおよび222Lを使用して付着される。しかしながら、任意の従来の付着手段も利用可能であることが企図される。好ましい実施形態では、ストラップ218Rおよび218Lは、弾性材料から形成され、望ましくは、カップ212Rおよび212Lを形成する材料よりも大きい弾性を有する。
【0028】
ストラップ218Rは、左カップ212Lの下に延在し、左カップ212Lの外側下方部に付着されたループ250Lを貫通する。次いで、ストラップ218Rの端部は、左カップ212Lを越えた領域252L内のブラジャーの側部に付着される。同様に、ストラップ218Lは、右カップ212Rの下に延在し、右カップ218Rの外側下方部に付着されたループ250Rを貫通する。次いで、ストラップ218Lの端部は、右カップ212Rを越えた領域252R内のブラジャーの側部に付着される。
【0029】
図示される実施形態では、ストラップ218Rは、ブラジャーの側部252Lを形成する繊維層間に配置される。図示される実施形態は、ブラジャーの側部が、ブラジャー側部252Lの内側表面に縫合された弾性部を含む、従来のブラジャーのスタイルである。ストラップ218Rは、弾性部材と側部252Lの繊維との間に配置される。あるいは、ストラップ218Rは、繊維の外側表面上に配置されることが可能である。さらに別の実施形態では、ストラップ218Rは、ブラジャー側部252Lの内側表面に沿って配置されることが可能である。ストラップ218Rは、その定位置に固定される。好ましい実施形態では、ストラップ218Rは、定位置に縫合されるが、しかしながら、一例として、スナップ、ボタン、VelcroTM等を含むが、それらに限定されない、ストラップ218Rを定位置に固定する任意の従来の方法が使用されてもよい。
【0030】
他方のストラップ218Lは、ストラップ218Rに関して上述されたように、同一方法で配置される。ストラップ218Lは、好ましくは、ブラジャーの側部252Rを形成する繊維層間に配置される。図示される実施形態は、ブラジャーの側部が、ブラジャー側部252Rの内側表面に縫合された弾性部を含む、従来のブラジャーのスタイルである。ストラップ218Lは、弾性部材と、側部252Rの繊維との間に配置される。あるいは、ストラップ218Lは、繊維の外側表面上に配置されることが可能である。さらに別の実施形態では、ストラップ218Lは、ブラジャー側部252Rの内側表面に沿って配置されることが可能である。ストラップ218Lは、その定位置に固定される。同様に、好ましい実施形態では、ストラップ218Lは、定位置に縫合されるが、しかしながら、一例として、スナップ、ボタン、VelcroTM等を含むが、それらに限定されない、ストラップ218Lを定位置に固定する任意の従来の方法が使用されてもよい。
【0031】
カップ212Rおよび212Lに対するストラップ218Rおよび218Lの端部の位置は、所望に応じて変更してもよいことが、当業者には理解されるだろう。例えば、ストラップ218Rおよび218Lは、それぞれカップ212Rおよび212Lの上、またはそれに沿った任意の地点、あるいはそれぞれカップ212Rおよび212Lを越えた任意の地点に固定可能である。
【0032】
ストラップ218Rおよび218Lは、好ましくは、従来の調節部材、例えば、摺動リング232Rおよび232Lを含む。ストラップ218Rおよび218Lの選択的調節(すなわち、緊締および弛緩)を可能にする当技術分野において周知なように、各ストラップ218Rおよび218Lは、一端でそのそれぞれのリング232Rおよび232Lに付着され、リング232Rまたは232Lの摺動を可能にする。
【0033】
使用時に、着用者は、初めに、ブラジャーの後方留具を固定する。次いで、着用者は、所望に応じて、ストラップ218Rおよび218Lの両方を選択的に調節可能である。いずれのストラップを最初に調節してもよい。説明の目的のため、ストラップ218Rが最初に論じられる。ストラップ218Rは、左カップ212Lの下側に沿って、右カップ212Rの内側縁またはその近傍から、左カップ212Lの外側縁またはその近傍まで延在する。次いで、着用者は、所望に応じて、調節部材232Rを調節する。ストラップ218Rが短くなるにつれ、右カップ212Rにかかる圧力が増し、右胸部を内側に移動させる。
【0034】
同様に、左ストラップ218Lも調節可能である。ストラップ218Lは、右カップ212Rの下側に沿って、左カップ212Lの内側縁またはその近傍から、右カップ212Rの外側縁またはその近傍まで延在する。次いで、着用者は、所望に応じて、調節部材232Lを調節する。ストラップ218Lが短くなるにつれ、カップ212Lにかかる圧力が増し、左胸部を内側に移動させる。
【0035】
このように、ストラップ218Rおよび218Lの調節可能性によって、着用者は、第1の位置と、胸部がより内側の位置に支持され、それによって、谷間を増加させる第2の位置との間を選択可能となる。第1および第2の位置は、前述の実施形態に関して図7および8に示されるが、しかしながら、胸部位置は、本実施形態に従うブラジャーと同一となるであろう。
【0036】
ブラジャー210によって、着用者は、別のブラジャーに着替える必要なく、特定の必要性または特定の衣服に従って、ブラジャー210を調節する多用途性が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】図1は、開放、すなわち非掛止構成における、胸部の調節可能な内方移動を可能にするブラジャーの斜視図である。
【図2】図2は、閉鎖、すなわち掛止構成における、図1に示されるブラジャーの斜視図。
【図3】図3は、第1のストラップのブラジャーの内部表面への連結を示す。
【図4】図4は、より内側位置に第1の胸部を配置するための、第1のストラップの調節を示す。
【図5】図5は、第2のストラップのブラジャーの外側表面への連結を示す。
【図6】図6は、より内側位置に第2の胸部を配置するための、第2のストラップの調節を示す。
【図7】図7は、第1の位置における、第1および第2のストラップによる胸部の配置を示す。
【図8】図8は、谷間を増加させるために、第1の位置と比べてさらに内側に胸部が配置される第2の位置への第1および第2のストラップの調節を示す。
【図9】図9は、図1における実施形態の代替実施形態の斜視図である。
【図10】図10は、開放、すなわち非掛止構成における、胸部を調節可能な内方移動を可能にするブラジャーの別の代替実施形態の斜視図である。
【図11】図11は、閉鎖、すなわち掛止構成における、図10に示されるブラジャーの斜視図である。
【図12】図12は、図10および11に示される調節可能カップストラップの拡大部分図である。
【図13】図13は、より内側の位置に胸部を配置するための、図12に示されるストラップの調節を示す。
【図14】図14は、開放、すなわち非掛止位置における、胸部の内方移動を可能にするブラジャーの別の代替実施形態の斜視図である。
【図15】図15は、閉鎖、すなわち掛止構成における、図14に示されるブラジャーの斜視図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の弾性を有する材料を備える左右の胸部支持領域と、
該右の胸部支持領域に連結され、使用時に、該左の胸部支持領域の少なくとも一部に沿って延在する第1のバンドであって、左胸部の外側縁またはその近傍に配置可能な第1の端部と、右胸部の内側縁またはその近傍に配置可能な第2の端部とを有し、少なくとも部分的に、該左胸部の下側の少なくとも一部の上に該第1のバンドの配置を可能にする、第1のバンドと、
該左の胸部支持領域に連結され、使用時に、該右の胸部支持領域の少なくとも一部に沿って延在する第2のバンドであって、右胸部の外側縁またはその近傍に配置可能な第1の端部と、左胸部の内側縁またはその近傍に配置可能な第2の端部とを有し、少なくとも部分的に、該右胸部の下側の少なくとも一部の上に該第2のバンドの配置を可能にする、第2のバンドと、
ここで、該第1および第2のバンドは、該第1の弾性よりも大きい第2の弾性であり、
より内側の位置に該右胸部を配置するために、該第1のバンドに牽引力を加えて、該右胸部を横断する内方力を加える手段と、
より内側の位置に該左胸部を配置するために、該第2のバンドに牽引力を加えて、該左胸部を横断する内方力を加える手段と
を備える、ファンデーション。
【請求項2】
前記左右の支持領域は、カップを備え、
前記第1および第2のバンドは、それぞれ該左右カップの実質的に全長に沿って延在する、請求項1に記載のファンデーション。
【請求項3】
前記ファンデーションは、後方閉鎖式である、請求項1に記載のファンデーション。
【請求項4】
前記第1のバンドの前記第1の端部および前記第2の端部は、固定され、そして、
該第1のバンドは、長さ調節部材を含む、請求項1に記載のファンデーション。
【請求項5】
前記牽引力は、前記第1のバンドの長さを短縮することによって、該第1のバンドに加えられる、請求項4に記載のファンデーション。
【請求項6】
前記第2のバンドの前記第1の端部および前記第2の端部は、固定され、そして、
該第2のバンドは、長さ調節部材を含む、請求項1に記載のファンデーション。
【請求項7】
前記牽引力は、前記第2のバンドの長さを短縮することによって、該第2のバンドに加えられる、請求項6に記載のファンデーション。
【請求項8】
第1の胸部を支持する第1の支持領域であって、内側面を含む、第1の支持領域と、
第2の胸部を支持する第2の支持領域であって、内側面を含む、第2の支持領域と、
衣類を連結するために、該第1の支持領域の該内側面から側方に延在し、少なくとも部分的に、該第2の胸部の下に延在するように適合される第1の部材と、
衣類を連結するために、該第2の支持領域の該内側面から側方に延在し、少なくとも部分的に、該第1の胸部の下に延在するように適合される第2の部材と
を備える、胸部支持衣類。
【請求項9】
前記第1の部材および前記第2の部材は、前記衣類の内側表面に固定される、請求項8に記載の胸部支持衣類。
【請求項10】
前記第1の部材および前記第2の部材は、前記衣類の外側表面に固定される、請求項8に記載の胸部支持衣類。
【請求項11】
前記第1の部材および前記第2の部材は、前記衣類の繊維層間に固定される、請求項8に記載の胸部支持衣類。
【請求項12】
前記衣類は、後方閉鎖式である、請求項8に記載の胸部支持衣類。
【請求項13】
前記第1の支持領域および前記第2の支持領域は、第1の弾性であり、前記第1の部材および前記第2の部材は、第2の弾性であり、該第2の弾性は、該第1の弾性よりも大きい、請求項8に記載の胸部支持衣類。
【請求項14】
前記第1の部材は、長さ調節可能であって、該第1の部材の長さを短縮することによって、前記第1の胸部に横断する内方圧力を加えて、該第1の胸部をより内側の位置に移動させる、請求項8に記載の胸部支持衣類。
【請求項15】
前記第2の部材は、長さ調節可能であって、該第2の部材の長さを短縮することによって、前記第2の胸部に横断する内方圧力を加えて、該第2の胸部をより内側の位置に移動させる、請求項8に記載の胸部支持衣類。
【請求項16】
前記第1の部材は、前記第2の胸部の外側縁またはその近傍において前記衣類に固定される、請求項8に記載の胸部支持衣類。
【請求項17】
前記第2の部材は、前記第1の胸部の外側縁またはその近傍において前記衣類に固定される、請求項8に記載の胸部支持衣類。
【請求項18】
第1の胸部を支持する第1の支持領域と、
第2の胸部を支持する第2の支持領域と、
該第1の胸部を横断する牽引力を加えて、該第1の胸部をより内側の位置に移動させる手段と、
該第2の胸部を横断する牽引力を加えて、該第2の胸部をより内側の位置に移動させる手段と、
該第1の胸部を該より内側の位置に固定する手段と、
該第2の胸部を該より内側の位置に固定する手段と
を備え、後方閉鎖式である、ファンデーション。
【請求項19】
前記牽引力は、前記第1の胸部の外側縁から該第1の胸部の内側縁まで、該第1の胸部を横断して加えられる、請求項18に記載のファンデーション。
【請求項20】
前記牽引力は、前記第2の胸部の外側縁から該第2の胸部の内側縁まで、該第2の胸部を横断して加えられる、請求項18に記載のファンデーション。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate


【公表番号】特表2009−530510(P2009−530510A)
【公表日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−501406(P2009−501406)
【出願日】平成18年10月27日(2006.10.27)
【国際出願番号】PCT/US2006/041692
【国際公開番号】WO2007/108830
【国際公開日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【出願人】(508280531)
【Fターム(参考)】