説明

貯蔵安定性の蛍光漂白配合物

本発明は、請求項1に記載した式(1)の化合物を含む、貯蔵安定性の蛍光漂白配合物、その製造方法並びにその使用に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、貯蔵安定性の蛍光漂白配合物、その製造方法及びその使用に関する。
【0002】
本発明の貯蔵安定性の蛍光漂白配合物は、
(a)少なくとも1個の式(1):
【0003】
【化4】

【0004】
[式中、
及びRは、互いに独立して、水素、置換されていないC〜Cのアルキル又は置換されているC〜Cのアルキルであり、
、X、X及びXは、互いに独立して、−N(R)R又は−ORであり、ここで、R及びRは、互いに独立して、水素、シアノ、置換されていないC〜Cのアルキル、置換されているC〜Cのアルキル、置換されていないC〜Cのシクロアルキル若しくは置換されているC〜Cのシクロアルキルであるか、又は
及びRは、それらを結合している窒素原子とともに複素環を形成し、
は、置換されていないC〜Cのアルキル又は置換されているC〜Cのアルキルであり、並びに
Mは、水素又はカチオンである]の化合物5〜60重量%(漂白配合物全重量を基準)、
(b)少なくとも1個のアニオン性多糖類0.01〜1重量%(漂白配合物全重量を基準)、
(c)少なくとも1個の電解質0〜25重量%(漂白配合物全重量を基準)、
(d)少なくとも1個の分散剤0〜20重量%(漂白配合物全重量を基準)、
(e)少なくとも1個の更に別の蛍光漂白剤0〜30重量%(漂白配合物全重量を基準)、
(f)少なくとも1個の更に別の任意の選択成分0〜20重量%(漂白配合物全重量を基準)、並びに
(g)100重量%にするための水を含む。
【0005】
これらの新規な配合物は懸濁液であり、高温でも数ヶ月安定である。
【0006】
上記の定義範囲において、C〜Cアルキルは、メチル、エチル、n−若しくはイソプロピル、n−、sec.−若しくはt−ブチル、又は直鎖状若しくは分岐鎖状ペンチル、ヘキシル、ヘプチル若しくはオクチルであってもよい。好ましくは、C〜Cアルキル基である。アルキル基が置換されている場合、可能な置換基の例としては、ヒドロキシ、フッ素、塩素若しくは臭素のようなハロゲン、スルホ、スルファト、カルボキシ及びメトキシやエトキシのようなC〜Cアルコキシである。このようなアルキル基の他の置換基は、例えばシアノ、−CONH及びフェニルである。好ましい置換基は、ヒドロキシ、カルボキシ、シアノ、−COOH、HNC(NH)NH、−CONH及びフェニルであり、特に好ましくは、ヒドロキシ及びカルボキシである。更に、極めて好ましい置換基は、ヒドロキシ及びC〜Cアルコキシ、特にヒドロキシである。アルキル基はまた、−O−で中断されていなくても、中断されていてもよい(アルキル基が2個以上の炭素を含有する場合)。
【0007】
〜Cアルキル基の例は、シクロペンチル及び特にシクロヘキシルである。これらの基は、置換されていなくても、例えばメチルのようなC〜Cアルキルで置換されていてもよい。好ましくは、対応する置換されていないシクロアルキル基である。
【0008】
ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素、好ましくは塩素であってもよい。
【0009】
及びRが、窒素と共に複素環を形成しているときには、このような環系は、例えば、モルホリノ、ピペリジン、又はピロリジンであってもよい。複素環は置換されていなくても、置換されていてもよい。このような置換基の例はC〜Cアルキル、特にメチルである。
【0010】
カチオンMは、好ましくは、アルカリ金属カチオン、アルカリ土類金属カチオン、アンモニウム又はアミンから生成されるカチオンである。好ましくは、Li、Na、K、Ca、Mg、アンモニウム、モノ−、ジ−、トリ−若しくはテトラ−C〜Cアルキルアンモニウム、モノ−、ジ−若しくはトリ−C〜Cヒドロキシアルキルアンモニウム又はC〜CアルキルとC〜Cヒドロキシアルキル基との混合物でジ−又はトリ−置換されたアンモニウムである。極めて好ましくはナトリウムである。
【0011】
及びRは、好ましくは、互いに独立して、水素、置換されていないC〜Cアルキル又は置換されているC〜Cアルキル、特に水素である。
【0012】
及びRは、好ましくは、互いに独立して、水素、シアノ、置換されていないか、ヒドロキシ、カルボキシ、シアノ、−COOH、HNC(NH)NH、−CONH若しくはフェニル、特にヒドロキシ若しくはカルボキシで置換されているC〜Cアルキル(C〜Cアルキル基は−O−で中断されていないか又は中断されている)、置換されていないか、C〜Cアルキルで置換されているC〜Cシクロアルキル、特にシクロヘキシルであるか、或いはR及びRは、それらを結合している窒素原子と共に、置換されていないモルホリノ、ピペリジン若しくはピロリジン環又はC〜Cアルキル置換されているモルホリノ、ピペリジン若しくはピロリジン環を形成している。
【0013】
より好ましくは、R及びRは互いに独立して、水素、置換されていないC〜Cアルキル若しくはヒドロキシ置換されているC〜Cアルキル、置換されていないC〜Cシクロアルキル又はC〜Cアルキル置換されているC〜Cシクロアルキルであるか、或いはR及びRは、それらを結合している窒素原子と共に、置換されていないモルホリノ、ピペリジン若しくはピロリジン環又はC〜Cアルキル置換されているモルホリノ、ピペリジン若しくはピロリジン環を形成している。
【0014】
及びRの最も好ましい意味は、互いに独立して、水素、置換されていないC〜Cアルキル又はヒドロキシ置換されているC〜Cアルキルであるか、或いはR及びRは、それらを結合している窒素原子と共に、置換されていないモルホリノ、ピペリジン若しくはピロリジン環又はC〜Cアルキル置換されているモルホリノ、ピペリジン若しくはピロリジン環を形成している。
【0015】
極めて好ましくは、それらを結合している窒素原子と共に、R及びRによって形成されている、置換されていないモルホリノ、ピペリジン若しくはピロリジン環、又はC〜Cアルキル置換されているモルホリノ、ピペリジン若しくはピロリジン環、特にモルホリノ環である。
【0016】
−N(R)R基の例は下記である:
【0017】
【化5】

【0018】
[式中、
は、好ましくは、置換されていないC〜Cアルキル又は置換されているC〜Cアルキル、特に置換されていないか、又はC〜Cアルコシキ若しくは特にヒドロキシで置換されているC〜Cアルキルである。
としてとりわけ好ましいのは、メチル又はエチル、特にメチルである。
【0019】
、X、X及びXは、好ましくは式−N(R)Rの基である。
【0020】
及びXは、好ましくは同じ意味を有する。加えて、X及びXは、好ましくは同じ意味を有する。更に、X、X、X及びXの4つの基は好ましくは、同じ意味を持たない。
【0021】
好ましくは、式(1:
[式中、
及びRは、互いに独立して、水素又は置換されていないC〜Cアルキルであり、
各々のX、X、X及びXは、互いに独立して、−N(R)R又は−ORの基である
(ここで、
及びRは、互いに独立して、水素、シアノ、置換されていないか又はヒドロキシ、カルボキシ、−COOH、シアノ、−CONH、−NHC(NH)NH若しくはフェニルで置換されているC〜Cアルキル(C〜Cアルキル基は−O−で中断されていないか又は中断されている)、置換されていないC〜Cシクロアルキル若しくはC〜Cアルキル置換されているC〜Cシクロアルキルであるか、或いは
及びRはそれらを結合している窒素原子と共に、置換されていないモルホリノ、ピペリジン若しくはピロリジン環、又はC〜Cアルキル置換されているモルホリノ、ピペリジン若しくはピロリジン環を形成し、並びに
は、置換されていないか又はヒドロキシで置換されているC〜Cアルキルである)]の化合物である。
【0022】
極めて好ましくは、式(1):[式中、
及びRは、互いに独立して、水素又は置換されていないC〜Cアルキルであり、
及びXは、−NHであり、並びに
及びXは式−N(R)Rの基である
(ここで、
及びRは、互いに独立して、水素、シアノ、置換されていないか、ヒドロキシ、カルボキシ、−COOH、シアノ、−CONH、−NHC(NH)NH若しくはフェニルで置換されているC〜Cアルキル(C〜Cアルキル基は−O−で中断されていないか又は中断されている)、置換されていないシクロヘキシル又はC〜Cアルキル置換されているシクロヘキシル、置換されていないシクロペンチル又はC〜Cアルキル置換されているシクロペンチルであるか、或いは
及びRは、それらを結合している窒素原子と共に、置換されていないモルホリノ、ピペリジン若しくはピロリジン環、又はC〜Cアルキル置換されているモルホリノ、ピペリジン若しくはピロリジン環を形成している]の化合物。
【0023】
また、次に規定する式(1)の化合物に、特に関心が持たれる。すなわち、
及びRは、互いに独立して、水素又は置換されていないC〜Cアルキルであり、
及びXは、−NHであり、そして
及びXは式−N(R)Rの基である。ここで、
及びRは、互いに独立して、水素、置換されていないか又はヒドロキシで置換されているC〜Cアルキル、置換されていないシクロヘキシル若しくはC〜Cアルキルで置換されているシクロヘキシル、置換されていないシクロペンチル若しくはC〜Cアルキルで置換されているシクロペンチルであるか、或いは
及びRはそれらを結合している窒素原子と共に、置換されていないモルホリノ、ピペリジン、若しくはピロリジン環又はC〜Cアルキルで置換されているモルホリノ、ピペリジン、若しくはピロリジン環を形成している。
【0024】
特に興味深い式(1)の化合物は、R及びRがそれらを結合している窒素原子と共に、置換されていないモルホリノ、ピペリジン若しくはピロリジン環、又はC〜Cアルキル置換されているモルホリノ、ピペリジン若しくはピロリジン環を形成する化合物である。
【0025】
式(1)の化合物の量は、漂白配合物の全重量基準で、5〜60重量%、好ましくは5〜50重量%、より好ましくは10〜50重量%、最も好ましくは10〜45重量%である。
【0026】
式(1)の化合物は既知であり、既知の方法と同様にして製造可能である。
【0027】
式(1)の化合物は、既知の反応条件で、塩化シアヌルを、所望の順序で連続して、4,4−ジアミノスチルベン−2,2−ジスルホン酸、次にX、X、X及びXの基を導入可能なアミノ化合物のそれぞれに、反応させることにより、製造してもよい。好ましくは、先初に塩化シアヌル2モルを、4,4’−ジアミノスチルベン−2,2’−ジスルホン酸1モルと反応させ、次に得られた中間体をX、X、X及びXの基を導入可能なアミノ化合物と任意の順序で反応させる。XとXが同じ意味を持ち、並びにXとXもまた同じ意味を持つ化合物を調整するには、好ましくは、得られた中間体を、最初にX及びXを導入可能なアミノ化合物と反応させ、最後にX及びXを導入可能なアミノ化合物と反応させる。中間体を、アミノ化合物の混合物に反応させることにより、アミノ化合物との反応を、1工程で実行することも可能である。このような場合、通常、式(1)の化合物の対応する混合物が得られる。
【0028】
式−ORの基を含有する式(1)の化合物は、例えば、最初に塩化シアヌルを、対応するアルコールHORに反応させ、得られた生成物を4,4’−ジアミノスチルベン−2,2’−ジスルホン酸に反応させ、次に、中間体をX、X、X及びXの残留基を導入可能な別の化合物に反応させることにより、製造可能である。最後の反応は、好ましくは対応するアミノ化合物と反応させる。
【0029】
本発明において、使用することのできるアニオン性多糖類は、セルロース、デンプン、ヘテロ多糖類から誘導可能な変性多糖類の群に属し、側鎖に、例えば、マンノース、グルクロン酸のような単糖類を含むことも可能である。アニオン性多糖類の例としては、アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチル化グアール、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルデンプン、カルボキシメチル化イナゴマメ粉および、特に好ましくは、キサンタンガムがある。
【0030】
多糖類の量は、0.01〜1重量%であり、0.05〜0.5重量%の範囲が好ましく、0.1〜0.3重量%の範囲が特に好ましい。以上どの場合も、漂白剤配合物の全重量を基準としている。しかし、非常に高い濃度又は非常に低い濃度の配合物では、これらの範囲を超えてもよい。
【0031】
電解質としては、例えば、1個又はそれ以上のアルカリ金属塩及び低級カルボン酸塩を、使用することができる。電解質の例は、塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム、燐酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、ギ酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム又は対応するカリウム塩の一種、及びこれらの電解質の混合物である。塩化ナトリウム、クエン酸ナトリウム及びギ酸塩がここでは好ましい。電解質の量は、漂白剤配合物全重量基準で、0〜25重量%、好ましくは0.5〜20重量%、最も好ましくは、0.5〜15重量%とすることができる。
【0032】
使用可能な分散剤は、アニオン性又は非イオン性タイプの分散剤である。これらの例は、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル又はアルケニルエーテルスルホン酸塩、飽和又は不飽和脂肪酸、アルキル又はアルキレンエーテルカルボン酸塩、スルホ脂肪酸塩又はエステル、燐酸エステル、ポリオキシエチレンアルキル又はアルケニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルビニルエーテル、ポリオキシプロピレンアルキル又はアルケニルエーテル、ポリオキシブチレンアルキル又はアルケニルエーテル、高級脂肪酸のアルカノールアミド又はアルキレンオキシド付加物、ショ糖/脂肪酸エステル、脂肪酸/グリコールモノエステル、アルキルアミンオキシド及び芳香族スルホン酸とホルムアルデヒドとの縮合生成物、並びにリグニンスルホン酸、又は上記分散剤の混合物である。芳香族スルホン酸とホルムアルデヒドとの縮合生成物、及びリグニンスルホン酸が好ましい。ナフタレンスルホン酸とホルムアルデヒド及びジトリルエーテルスルホン酸とホルムアルデヒドの縮合生成物は、特に好ましい。
【0033】
分散剤の含有量は、漂白配合物全重量基準で、0〜20重量%、好ましくは0.1〜20重量%、より好ましくは0.1〜10重量%、最も好ましくは0.2〜5重量%である。
【0034】
本発明の貯蔵安定性の蛍光漂白配合物は、少なくとも1個の更に別の式(2):
【0035】
【化6】

【0036】
[式中、
及びRは、互いに独立して、水素、置換されていないC〜Cアルキル又は置換されているC〜Cアルキルであり、
及びRは、互いに独立して、水素、置換されていないフェニル、置換されていないC〜Cアルキル又は置換されているC〜Cアルキルであり、或いは
NR及び/若しくはNRがモルホリノ環を形成し、並びに
Mは、水素又はカチオンである]並びに/或いは少なくとも1個の更に別の式(3):
【0037】
【化7】

【0038】
[式中、
10及びR11は、互いに独立して、水素、置換されているC〜Cアルキル又は置換されていないC〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ又はハロゲンであり、そしてMは水素又はカチオンである]の蛍光漂白剤0〜30重量%(漂白配合物全重量基準)を更に含むことができる。
【0039】
式(2)の好ましい化合物は、
及びRが、互いに独立して、水素、置換されていないC〜Cアルキル若しくは置換されたC〜Cアルキルであり、
及びRが、互いに独立して、置換されていないフェニル、置換されていないC〜Cアルキル若しくは置換されているC〜Cアルキルであるか、或いは
NR及び/又はNRが、モルホリノ環を形成し、並びに
Mが、アルカリ金属原子、アルカリ土類金属原子、アンモニウム又はアミンから形成されたカチオンである化合物である。
【0040】
式(2)のより好ましい化合物は、
及びRが、互いに独立して、水素、置換されていないC〜Cアルキル、又はヒドロキシ若しくはC〜Cアルコキシで置換されたC〜Cアルキルであり、
及びRが、互いに独立して、置換されていないフェニル、置換されていないC〜Cアルキル、又はヒドロキシ若しくはC〜Cアルコキシで置換されているC〜Cアルキルであるか、或いは
NR及び/又はNRが、モルホリノ環を形成し、並びに
Mが、アルカリ金属原子である化合物である。
【0041】
より好ましい式(2)の化合物は式(2a):
【0042】
【化8】

【0043】
[式中、
R’が、水素、置換されていないC〜Cアルキル、又はヒドロキシ若しくはC〜Cアルコキシで置換されたC〜Cアルキルであり、
R’が、置換されていないフェニル、置換されていないC〜Cアルキル、又はヒドロキシ若しくはC〜Cアルコキシで置換されているC〜Cアルキルであるか、或いは
NR’R’が、モルホリノ環を形成し、並びに
Mが、アルカリ金属原子、好ましくはナトリウムである]の化合物である。
【0044】
そのような好ましい式(2)の例は、下記の式(2b)〜(2f)の化合物である。
【0045】
【化9】

【0046】
式(3)の好ましい化合物は、
10及びR11が、互いに独立して、水素、置換されていないC〜Cアルキル若しくは置換されているC〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ又はハロゲンであり、並びに
Mが、水素又はカチオンである化合物である。
【0047】
その製造方法のみならず、式(2)及び(3)の化合物もまた既知である。
【0048】
式(1)及び(2)及び/又は(3)の化合物の混合物において、化合物(1)の化合物(2)及び/又は化合物(3)に対するモル比は、通常0.1:99.9〜99.9:0.1の範囲、好ましくは1:99〜99:1、より好ましくは5:95〜95:5である。とりわけ好ましくは、モル比10:90〜90:10、特に20:80〜80:20である。モル比30:70〜70:30、特に40:60〜60:40が、最も重要である。
【0049】
更に別の蛍光漂白剤の含有量は、漂白配合物全重量基準で0〜30重量%、好ましくは0〜25重量%、より好ましくは0〜20重量%である。
【0050】
もし適切ならば、本発明の漂白配合物は、任意の選択成分を更に含むことができる。例として、クロロアセトアミド、トリアジン誘導体、ベンゾイソチアゾリン、2−メチル−2H−イソチアゾール−3オン、2−オクチル−2H−イソチアゾール−3オン、2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオール若しくはホルムアルデヒド水溶液のような防腐剤又は防腐剤混合物、ベントナイト、モンモリロナイト、ゼオライト若しくは高度分散ケイ酸のようなケイ酸(Mg/Al)又はケイ酸(Mg/Al)の混合物、消臭剤及び芳香剤又はそれらの混合物、消泡剤又はその混合物、ビルダー又はその混合物、保護コロイド又はその混合物、安定剤又はその混合物、金属イオン封鎖剤並びにプロピレングリコールのような凍結防止剤又はその混合物がある。
【0051】
これら任意の選択成分の含有量は、漂白配合物全重量基準で0〜20重量%、好ましくは0.1〜20重量%、より好ましくは0.1〜10重量%、最も好ましくは0.2〜5重量%である。
【0052】
適したビルダー又は保護コロイドの例は、キサンタンガム、カルボキシメチルセルロース及びポリビニルアルコール(PVA)のような、セルロース又はヘテロ多糖類から誘導される変性多糖類、ポリビニルピロリドン(PVP)、ポリエチレングリコール(PEG)及びケイ酸アルミニウム又はケイ酸マグネシウムである。これらは、通常、漂白配合物全重量基準で、濃度範囲0.01〜2重量%、好ましくは0.05〜0.5重量%で使用される。
【0053】
安定化のために使用される補助剤の例は、漂白配合物全重量基準で、エチレングリコール、プロピレングリコール又は分散剤0.2〜5重量%、好ましくは0.3〜2重量%である。
【0054】
防腐剤として使用される化合物は、漂白配合物全重量基準で、クロロアセトアミド、トリアジン誘導体、ベンゾイソチアゾリン、2−メチル−2H−イソチアゾール−3オン、2−オクチル−2H−イソチアゾール−3オン、2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオール又はホルムアルデヒド水溶液0.1〜1重量%、好ましくは0.1〜0.5重量%である。
【0055】
本発明の好ましい蛍光漂白配合物は、
(a)少なくとも1個の式(1’):
【0056】
【化10】

【0057】
[式中、
及びRは、互いに独立して、水素、又は置換されていないC〜Cのアルキルであり、
及びRは、互いに独立して、水素、シアノ、置換されていないC〜Cアルキル、又はヒドロキシ、カルボキシ、−COOH、HNC(NH)NH、シアノ、−CONH若しくはフェニルで置換されているC〜Cアルキル(C〜Cアルキル基は−O−で中断されていないか又は中断されている)、置換されていないC〜Cシクロアルキル又はC〜Cアルキル置換されているC〜Cシクロアルキルであるか、或いは
及びRは、それらを結合している窒素原子とともに、置換されていないモルホリノ、ピペリジン若しくはピロリジン環、又はC−Cアルキル置換されているモルホリノ、ピペリジン若しくはピロリジン環を形成し、並びに
Mはアルカリ金属カチオン、アルカリ土類金属カチオン、アンモニウム又はアミンから形成されるカチオンである]の化合物、漂白配合物全重量基準で、5〜50重量%、好ましくは10〜50重量%、より好ましくは10〜45重量%、
(b)漂白配合物全重量基準で、少なくとも1個のアニオン性多糖類0.05〜0.5重量%、好ましくは0.1〜0.3重量%、
(c)漂白配合物全重量基準で、アルカリ金属塩及び/又は低級カルボン酸から成る群から選択される、少なくとも1個の電解質0〜25重量%、好ましくは0.5〜20重量%、より好ましくは0.5〜15重量%、
(d)漂白配合物全重量基準で、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル又はアルケニルエーテルスルホン酸塩、飽和又は不飽和脂肪酸、アルキル又はアルキレンエーテルカルボン酸塩、スルホ脂肪酸塩又はエステル、燐酸エステル、ポリオキシエチレンアルキル又はアルケニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルビニルエーテル、ポリオキシプロピレンアルキル又はアルケニルエーテル、ポリオキシブチレンアルキル又はアルケニルエーテル、高級脂肪酸のアルカノールアミド又はアルキレンオキシド付加物、ショ糖/脂肪酸エステル、脂肪酸/グリコールモノエステル、アルキルアミンオキシド及び芳香族スルホン酸とホルムアルデヒドとの縮合生成物並びにリグニンスルホン酸塩から成る群から選択される、少なくとも1個の分散剤0〜20重量%、好ましくは0.1〜20重量%、より好ましくは0.1〜10重量%、特に好ましくは0.2〜5重量%、
(e)式(2):
【0058】
【化11】

【0059】
[式中、
及びRが、互いに独立して、水素、置換されていないC〜Cアルキル、又はヒドロキシ若しくはC〜Cアルコキシで置換されているC〜Cアルキルであり、
及びRが、互いに独立して、置換されていないフェニル、置換されていないC〜Cアルキル、又はヒドロキシ若しくはC〜Cアルコキシで置換されているC〜Cアルキルであるか、或いは
NR及び/又はNRが、モルホリノ環を形成し、並びに
Mが、アルカリ金属原子である]の化合物、並びに式(3):
【0060】
【化12】

【0061】
[式中、
10及びR11が、互いに独立して、水素、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ又はハロゲンであり、並びに
Mが、水素又はカチオンである]の化合物からなる群から選択される、更に別の少なくとも1個の蛍光漂白剤、漂白配合物全重量基準で、0〜30重量%、好ましくは0〜25重量%、より好ましくは0〜20重量%、
(f)漂白配合物全重量基準で、防腐剤、ケイ酸(Mg/Al)、消臭剤、芳香剤、ビルダー若しくは保護コロイド、安定剤、金属イオン封鎖剤及び凍結防止剤から成る群から選択される、更に別の、少なくとも1個の任意の選択成分0〜20重量%、好ましくは0.1〜20重量%、より好ましくは0.1〜10重量%、最も好ましくは0.2〜5重量%、
(g)100重量%にするための水を含む。
【0062】
本発明のより好ましい貯蔵安定性の蛍光漂白配合物は、
(a)少なくとも1個の式(1”):
【0063】
【化13】

【0064】
[式中、
及びRは、互いに独立して、水素、メチル又はエチルであり、
及びRは、互いに独立して、水素、シアノ、置換されていないC〜Cアルキル、又はヒドロキシ、カルボキシ、−COOH、−CONH、HNC(NH)NH若しくはフェニルで置換されているC〜Cアルキル(C〜Cアルキル基が−O−で中断されていないか又は中断されている)、置換されていないC〜Cシクロアルキル又はC〜Cアルキル置換されているC〜Cシクロアルキルであるか、或いは
及びRは、それらを結合している窒素原子とともに、置換されていないモルホリノ、ピペリジン若しくはピロリジン環、又はC−Cアルキル置換されているモルホリノ、ピペリジン若しくはピロリジン環を形成し、並びに
Mは、Li、Na、Ca、Mg、アンモニウム、モノ−、ジ−、トリ−若しくはテトラ−C−Cアルキルアンモニウム、モノ−、ジ−若しくはトリ−C−Cヒドロキシアルキルアンモニウム、又はC−Cアルキル及びC−Cヒドロキシアルキル基の混合物で、ジ−若しくはトリ−置換されているアンモニウムである]の化合物、漂白配合物全重量基準で、10〜50重量%、好ましくは10〜45重量%、
(b)漂白配合物全重量基準で、アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチル化グアール、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルデンプン、カルボキシメチル化イナゴマメ粉及びキサンタンガムから成る群から選択される、少なくとも1個のアニオン性多糖類0.05〜0.5重量%、好ましくは0.1〜0.3重量%、
(c)漂白配合物全重量基準で、塩化ナトリウム又はカリウム、硫酸ナトリウム又はカリウム、燐酸ナトリウム又はカリウム、炭酸ナトリウム又はカリウム、ギ酸ナトリウム又はカリウム、クエン酸ナトリウム又はカリウムから成る群から選択される、少なくとも1個の電解質0〜25重量%、好ましくは0.5〜20重量%、より好ましくは0.5〜15重量%、
(d)漂白配合物全重量基準で、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル又はアルケニルエーテルスルホン酸塩、飽和又は不飽和脂肪酸、アルキル又はアルキレンエーテルカルボン酸塩、スルホ脂肪酸塩又はエステル、燐酸エステル、ポリオキシエチレンアルキル又はアルケニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルビニルエーテル、ポリオキシプロピレンアルキル又はアルケニルエーテル、ポリオキシブチレンアルキル又はアルケニルエーテル、高級脂肪酸のアルカノールアミド又はアルキレンオキシド付加物、ショ糖/脂肪酸エステル、脂肪酸/グリコールモノエステル、アルキルアミンオキシド及びナフタレンスルホン酸とホルムアルデヒドとの縮合生成物、並びにリグニンスルホン酸から成る群から選択される、少なくとも1個の分散剤0〜20重量%、好ましくは0.1〜20重量%、より好ましくは0.1〜10重量%、特に好ましくは0.2〜5重量%、
(e)式(2a):
【0065】
【化14】

【0066】
[式中、
R’6が、水素、置換されていないC〜Cアルキル、又はヒドロキシ若しくはC〜Cアルコキシで置換されているC〜Cアルキルであり、
R’が、置換されていないフェニル、置換されていないC〜Cアルキル、又はヒドロキシ若しくはC〜Cアルコキシで置換されているC〜Cアルキルであり、或いは
NR’R’が、モルホリノ環を形成し、並びに
Mが、アルカリ金属原子、好ましくはナトリウムである]及び式(3):
【0067】
【化15】

【0068】
[式中、
10及びR11は、互いに独立して、水素、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、Cl又はBrであり、そしてMは水素又はアルカリ金属原子、好ましくはナトリウムである]の化合物からなる群から選択される、更に別の少なくとも1個の蛍光漂白剤、漂白配合物全重量基準で、0〜25重量%、好ましくは0〜20重量%、
(f)漂白配合物全重量基準で、クロロアセトアミド、トリアジン誘導体、ベンゾイソチアゾリン、2メチル−2H−イソチアゾール−3オン、2−オクチル−2H−イソチアゾール−3オン、2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオール、ホルムアルデヒド水溶液、ベントナイト、モンモリロナイト、ゼオライト、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリビニルピロリドン(PVP)、ポリエチレングリコール(PEG)、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、エチレングリコール及びプロピレングリコールから成る群から選択される、少なくとも1個の更に別の任意の選択成分0〜20重量%、好ましくは0.1〜20重量%、より好ましくは0.1〜10重量%、特に好ましくは0.2〜5重量%。
(g)100重量%にするための水を含む。
【0069】
本発明の特に好ましい貯蔵安定性の蛍光漂白配合物は、
(a)少なくとも1個の式(1”):
【0070】
【化16】

【0071】
[式中、
及びRは、互いに独立して、水素、メチル又はエチルであり、
及びRは、互いに独立して、
【0072】
【化17】

【0073】
であり、
Mは、Li、Na、Ca、Mg、アンモニウム、モノ−、ジ−、トリ−若しくはテトラ−C〜Cアルキルアンモニウム、モノ−、ジ−若しくはトリC〜Cヒドロキシアルキルアンモニウム、又はC〜Cアルキル及びC〜Cヒドロキシアルキル基の混合物で、ジ−若しくはトリ−置換されているアンモニウムである]の化合物、漂白配合物全重量基準で、10〜45重量%、
(b)漂白配合物全重量基準で、アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチル化グアール、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルデンプン、カルボキシメチル化イナゴマメ粉及びキサンタンガムから成る群から選択される、少なくとも1個のアニオン性多糖類0.05〜0.5重量%、好ましくは0.1〜0.3重量%、
(c)漂白配合物全重量基準で、塩化ナトリウム又はカリウム、硫酸ナトリウム又はカリウム、燐酸ナトリウム又はカリウム、炭酸ナトリウム又はカリウム、ギ酸ナトリウム又はカリウム、クエン酸ナトリウム又はカリウムから成る群から選択される、少なくとも1個の電解質0〜25重量%、好ましくは0.5〜20重量%、より好ましくは0.5〜15重量%、
(d)漂白配合物全重量基準で、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル又はアルキレンエーテルスルホン酸塩、飽和又は不飽和脂肪酸、アルキル又はアルキレンエーテルカルボン酸塩、スルホ脂肪酸塩又はエステル、燐酸エステル、ポリオキシエチレンアルキル又はアルケニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルビニルエーテル、ポリオキシプロピレンアルキル又はアルケニルエーテル、ポリオキシブチレンアルキル又はアルケニルエーテル、高級脂肪酸のアルカノールアミド又はアルキレンオキシド付加物、ショ糖/脂肪酸エステル、脂肪酸/グリコールモノエステル、アルキルアミンオキシド及びナフタレンスルホン酸とホルムアルデヒドとの縮合生成物、並びにリグニンスルホン酸から成る群から選択される、少なくとも1個の分散剤0〜20重量%、好ましくは0.1〜20重量%、より好ましくは0.1〜10重量%、最も好ましくは0.2〜5重量%、
(e)式:
【0074】
【化18】

【0075】
及び式(3’):
【0076】
【化19】

【0077】
[式中、
10及びR11は、互いに独立して、水素、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、Cl又はBrであり、並びに
Mは水素又はアルカリ金属原子、好ましくはナトリウムである]の化合物からなる群から選択される、更に別の少なくとも1個の蛍光漂白剤、漂白配合物全重量基準で、0〜25重量%、好ましくは0〜20重量%、
(f)漂白配合物全重量基準で、クロロアセトアミド、トリアジン誘導体、ベンゾイソチアゾリン、2−メチル−2H−イソチアゾール−3オン、2−オクチル−2H−イソチアゾール−3オン、2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3ジオール、ホルムアルデヒド水溶液、ベントナイト、モンモリロナイト、ゼオライト、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリビニルピロリドン(PVP)、ポリエチレングリコール(PEG)、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、エチレングリコール及びプロピレングリコールから成る群から選択される、少なくとも1個の更に別の任意の選択成分0〜20重量%、好ましくは0.1〜20重量%、より好ましくは0.1〜10重量%、特に好ましくは0.2〜5重量%、
(g)100重量%にするための水を含む。
【0078】
本発明の貯蔵安定性の配合物は、配合物全重量基準で、少なくとも1個の式(1)の蛍光漂白剤5〜60重量%を含む湿潤ろ過ケーキ又は乾燥粉末を、アニオン性多糖類0.01〜1重量%及び水と混合し、配合物を均質化することにより製造する。
【0079】
懸濁液中のアニオン性蛍光漂白剤の所望の含有量は、湿潤ろ過ケーキに、水、電解質水溶液、更に別の式(2)及び/又は(3)の蛍光剤の懸濁液を加えても、更に乾燥粉末を加えても、調節できる。この調節はアニオン性多糖類の添加前でも、添加過程中でも、添加後でも行うことができる。
【0080】
このようにして製造された濃度の高い配合物は、例えば洗剤中で、紙又は織物材料の蛍光漂白に使用することができる。この目的のために、更に別の成分や水を加えて、一般に、実用に最適な濃度に希釈して使用される。
【0081】
この新規な貯蔵安定性の蛍光漂白配合物は、例えば、本発明の蛍光漂白配合物の必要量を、貯槽から洗濯剤又は分散剤の懸濁液が入っている混合器に導入できるようにして、特に洗濯剤に添加して使用する。
【0082】
本発明の配合物の固形品を、製造することも可能である。このような固形配合物は、従来の方法、例えば噴霧乾燥によって製造することができる。
【0083】
本発明は、従って、固体及び液体の洗濯剤の製造方法、並びに、例えば、洗濯剤として慣習的に使用されている洗剤の懸濁液と本発明の漂白剤の懸濁液とを混合する工程及び混合物を乾燥する工程を含む本方法で得た洗濯剤にも関する。ここでの乾燥工程は、例えば、噴霧乾燥法で行うことができる。
【0084】
下記に、本発明の例を、本発明を下記に限定することを意図せずに、説明する。百分率のデータは配合物全重量基準である。
【0085】
実施例1
下記の化合物を撹拌しながら、20℃で混合し、均質化した。
式:
【0086】
【化20】

【0087】
の蛍光漂白剤30.0重量%、
プロピレングリコール0.5重量%、
キサンタン0.25重量%、
Acticide MBS(登録商標)(Acti-Chem Specialties Inc.の登録商標商品名)0.4重量%、及び
100%にするための脱イオン水。
【0088】
実施例2
下記の化合物を撹拌しながら、20℃で混合し、均質化した。
式:
【0089】
【化21】

【0090】
の蛍光漂白剤11.1重量%、
式:
【0091】
【化22】

【0092】
の蛍光漂白剤18.9重量%、
プロピレングリコール0.5重量%
キサンタン0.25重量%
Acticide MBS(登録商標)(Acti-Chem Specialties Inc.の登録商標商品名)0.4重量%
Surfynol 104 PG 50(登録商標)(Air Products and Chemicals Inc.の登録商標商品名)0.001重量%、及び
100重量%にするための脱イオン水。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)少なくとも1個の式(1):
【化1】


[式中、
及びRは、互いに独立して、水素、置換されていないC〜Cのアルキル又は置換されているC〜Cのアルキルであり、
、X、X及びXは、互いに独立して、−N(R)R又は−ORであって、ここで、
及びRは、互いに独立して、水素、シアノ、置換されていないC〜Cのアルキル、置換されているC〜Cのアルキル、置換されていないC〜Cのシクロアルキル若しくは置換されていないC〜Cのシクロアルキルであるか、或いは
及びRは、それらを結合している窒素原子とともに複素環を形成し、
は、置換されていないC〜Cのアルキル又は置換されているC〜Cのアルキルであり、並びに
Mは、水素又はカチオンである]の化合物5〜60重量%(漂白配合物全重量を基準)、
(b)少なくとも1個のアニオン性多糖類0.01〜1重量%(漂白配合物全重量を基準)、
(c)少なくとも1個の電解質0〜25重量%(漂白配合物全重量を基準)、
(d)少なくとも1個の分散剤0〜20重量%(漂白配合物全重量を基準)、
(e)少なくとも1個の更に別の蛍光漂白剤0〜30重量%(漂白配合物全重量を基準)、
(f)少なくとも1個の更に別の任意の選択成分0〜20重量%(漂白配合物全重量を基準)、並びに
(g)100重量%にするための水
を含む貯蔵安定性の蛍光漂白配合物。
【請求項2】
少なくとも1個の式(1):
[式中、
及びRは、互いに独立して、水素又はC〜Cのアルキル、特に水素であり、
、X、X及びXは、互いに独立して、式−N(R)Rで表される基であって、ここで
及びRは、好ましくは、互いに独立して、水素、シアノ、置換されていないC〜Cアルキル又はヒドロキシ、カルボキシ、シアノ、−COOH、HNC(NH)NH、−CONH若しくはフェニルで置換されているC〜Cアルキル(C〜Cアルキル基は−O−で中断されていないか又は中断されている)、置換されていないC〜Cシクロアルキル又はC〜Cアルキルで置換されているC〜Cシクロアルキルであるか、或いは
及びRは、それらを結合している窒素原子とともに、置換されていないモルホリノ、ピペリジン若しくはピロリジン環又はC〜Cアルキルで置換されているモルホリノ、ピペリジン若しくはピロリジン環を形成している]の化合物5〜60重量%(漂白配合物全重量を基準)を含む、請求項1記載の貯蔵安定性の蛍光漂白配合物。
【請求項3】
少なくとも1個の式(1):
[式中、
及びXは、−NHであり、
及びXは、互いに独立して、式−N(R)Rで表される基であって、ここで
及びRは、互いに独立して、水素、シアノ、置換されていないC〜Cアルキル又はヒドロキシ、カルボキシ、−COOH、シアノ、−CONH、−NHC(NH)NH、若しくはフェニルで置換されているC〜Cアルキル、(C〜Cアルキル基は−O−で中断されていないか又は中断されている)置換されていないシクロヘキシル又はC〜Cアルキルで置換されているシクロヘキシルであるか、或いは
及びRは、それらを結合している窒素原子とともに、置換されていないモルホリノ、ピペリジン若しくはピロリジン環又はC〜Cアルキルで置換されているモルホリノ、ピペリジン若しくはピロリジン環を形成している]の化合物5〜60重量%(漂白配合物全重量を基準)を含む、請求項1記載の貯蔵安定性の蛍光漂白配合物。
【請求項4】
少なくとも1個の式(1)の化合物5〜50重量%、好ましくは10〜50重量%(漂白配合物全重量を基準)を含む、前記請求項のいずれか1項記載の貯蔵安定性の蛍光漂白配合物。
【請求項5】
アニオン性多糖類が、アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチル化グアール、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチル澱粉、カルボキシメチル化イナゴマメ粉及びキサンタンガムから成る群から選択される、前記請求項のいずれか1項記載の貯蔵安定性の蛍光漂白配合物。
【請求項6】
少なくとも1個のアニオン性多糖類0.05〜0.5重量%、好ましくは0.1〜0.3重量%(漂白配合物全重量を基準)を含む、前記請求項のいずれか1項記載の貯蔵安定性の蛍光漂白配合物。
【請求項7】
電解質又は電解質の混合物が、アルカリ金属塩及び低級カルボン酸から成る群から選択される、前記請求項のいずれか1項記載の貯蔵安定性の蛍光漂白配合物。
【請求項8】
少なくとも1個の電解質0.5〜20重量%、好ましくは0.5〜15重量%(漂白配合物全重量を基準)を含む、前記請求項のいずれか1項記載の貯蔵安定性の蛍光漂白配合物。
【請求項9】
分散剤又は分散剤の混合物が、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル−又はアルケニルエーテルスルホン酸塩、飽和又は不飽和脂肪酸、アルキル−又はアルキレンエーテルカルボン酸塩、スルホ脂肪酸塩又は−エステル、燐酸エステル、ポリオキシエチレンアルキル−又はアルケニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルビニルエーテル、ポリオキシプロピレンアルキル−又は−アルケニルエーテル、ポリオキシブチレンアルキル−又は−アルケニルエーテル、高級脂肪酸のアルカノールアミド又はアルキレンオキシドとの付加物、ショ糖/脂肪酸エステル、脂肪酸/グリコールモノエステル、アルキルアミンオキシド及び芳香族スルホン酸とホルムアルデヒドとの縮合生成物並びにリグニンスルホン酸塩から成る群から選択される、前記請求項のいずれか1項記載の貯蔵安定性の蛍光漂白配合物。
【請求項10】
少なくとも1個の分散剤0.1〜20重量%、好ましくは0.1〜10重量%(漂白配合物全重量を基準)を含む、前記請求項のいずれか1項記載の貯蔵安定性の蛍光漂白配合物。
【請求項11】
少なくとも1個の更に別の式(2):
【化2】


[式中、
及びRは、互いに独立して、水素、置換されていないC〜Cアルキル又は置換されているC〜Cアルキルであり、
及びRは、互いに独立して、水素、置換されていないフェニル、置換されていないC〜Cアルキル若しくは置換されているC〜Cアルキルであるか、又は
NR及び/若しくはNRがモルホリノ環を形成し、並びに
Mは、水素又はカチオンである]の蛍光漂白剤を含む、前記請求項のいずれか1項記載の貯蔵安定性の蛍光漂白配合物。
【請求項12】
及びRが、互いに独立して、水素、置換されていないC〜Cアルキル又はヒドロキシ若しくはC〜Cアルコキシで置換されているC〜Cアルキルであり、
及びRが、互いに独立して、置換されていないフェニル、置換されていないC〜Cアルキル又はヒドロキシ若しくはC〜Cアルコキシで置換されているC〜Cアルキルであり、或いは
NR及び/又はNRが、モルホリノ環を形成し、並びに
Mが、アルカリ金属原子である請求項11記載の貯蔵安定性の蛍光漂白配合物。
【請求項13】
少なくとも1個の更に別の式(3):
【化3】


[式中、
10及びR11は、互いに独立して、水素、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ又はハロゲンであり、並びにMは水素又はカチオンである]の蛍光漂白剤を含む、前記請求項のいずれか1項記載の貯蔵安定性の蛍光漂白配合物。
【請求項14】
少なくとも1個の更に別の式(2)及び/又は式(3)の蛍光漂白剤0〜25重量%、好ましくは0〜20重量%を含む、前記請求項のいずれか1項記載の貯蔵安定性の蛍光漂白配合物。
【請求項15】
任意の選択成分が防腐剤、ケイ酸(Mg/Al)、消臭剤、芳香剤、消泡剤、ビルダー、保護コロイド、安定剤、金属イオン封鎖剤及び凍結防止剤から成る群から選択される、前記請求項のいずれか1項記載の貯蔵安定性の蛍光漂白配合物。
【請求項16】
少なくとも1個の任意の選択成分0.1〜20重量%、好ましくは0.1〜10重量%、特に好ましくは0.2〜5重量%、(漂白配合物全重量を基準)を含む、前記請求項のいずれか1項記載の貯蔵安定性の蛍光漂白配合物。
【請求項17】
式(1)の蛍光漂白物の湿潤ろ過ケーキ又は乾燥粉末を、少なくとも1個のアニオン性多糖類及び水と混合する工程、及び配合物をホモジナイズする工程を含む、前記請求項のいずれか1項記載の貯蔵安定性の蛍光漂白配合物の製造方法。
【請求項18】
洗剤組成物を製造するための、請求項1〜16のいずれか1項記載の貯蔵安定性の蛍光漂白配合物の使用。

【公表番号】特表2006−527296(P2006−527296A)
【公表日】平成18年11月30日(2006.11.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−516129(P2006−516129)
【出願日】平成16年6月2日(2004.6.2)
【国際出願番号】PCT/EP2004/050983
【国際公開番号】WO2004/111330
【国際公開日】平成16年12月23日(2004.12.23)
【出願人】(396023948)チバ スペシャルティ ケミカルズ ホールディング インコーポレーテッド (530)
【氏名又は名称原語表記】Ciba Specialty Chemicals Holding Inc.
【Fターム(参考)】