説明

貼付装置及び貼付方法

【課題】 ピールプレート及び吸着装置の干渉を簡単に回避できる貼付装置及び貼付方法を提供すること。
【解決手段】 貼付装置10は、ラベルLを吸着する吸着面25Aを備えた吸着装置12と、この吸着装置12を回動させる駆動装置13と備えて貼付装置10が構成されている。吸着面25Aは、ラベルLを吸着するときに、ピールプレート21の先端上面側に吸着面25Aの右側領域が相対する。この状態から、駆動装置13は、回転軸35を回転中心として吸着装置12を回転させつつ、吸着面25Aとピールプレート21とが離れるように回転軸35を移動させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、貼付装置及び貼付方法に係り、更に詳しくは、ラベルを剥離するピールプレートと吸着面との干渉を防止することができる貼付装置及び貼付方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、ベルトコンベヤ等の搬送装置上を搬送される被着体に対し、帯状の剥離シートの一方の面に仮着されたラベルを自動的に貼付可能とした貼付装置が利用されている(特許文献1参照)。この貼付装置は、ラベル基材を繰り出す途中でピールプレートにより剥離されたラベルを吸着する吸着面を備えた吸着装置と、この吸着装置を被着体側に移動させる駆動手段とを備えて構成されている。
【0003】
ここで、図7(A)及び(B)に示されるように、ピールプレート80から剥離されるラベルLは、剥離シートSが急激に折り返される関係上、ピールプレート80の上面に対して傾斜する傾向がある。特に、ラベルLの繰り出し方向に沿う幅が短かったり、ラベルLが薄厚であったりすると、その傾向が顕著にあらわれることとなる。
【0004】
そこで、図8に示されるように、回転軸81を介して吸着装置82を回転可能とし、吸着面82Aの向きを前記傾斜したラベルLに対応できるようにしたタイプのものが知られている。これによって、吸着面82AにおけるラベルLの吸着時において、それらの相対面間の距離を小さくして吸着面82AにラベルLが吸着し易くなる一方、ラベルL貼付時には吸着面82Aを略水平方向に向けて被着体の上面にラベルLを押さえ付けることが可能となる。
【0005】
【特許文献1】特許第3370722号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1のような装置によって、上記のようなラベルLの繰り出し方向に沿う幅が短いラベルや、薄厚のラベルを吸着保持しようとした場合、ラベルLは、傾斜する事によって吸着される前に落下してしまうという不都合がある。そこで、吸着装置82をラベルの傾斜に応じて図8に示されるように傾けて、尚且つピールプレート80に極力近づけてラベルLを吸着すると、ピールプレート80の上方に吸着面82Aの一部が位置するようになるので、吸着面82Aが傾斜した状態から略水平にすべく吸着装置82を回転する際、ピールプレート80の直近位置を吸着面82Aが通過するようになる。このため、ピールプレート80や吸着装置82の位置が多少ずれた場合であっても、これらが干渉して破損等を引き起こすという不都合がある。ここで、吸着面82Aとピールプレート80の距離を大きく設定すれば前記干渉は回避されるものの、剥離されたラベルLに付与される吸着力が低下するという別異の不都合を生じる。
このように、図8の構造では、ピールプレート80と吸着装置82との干渉を回避しつつ前記吸着力を良好に発揮させるため、ピールプレート80及び吸着装置82を高精度に配置する煩雑な作業が不可避となるという不都合を招来する。
【0007】
[発明の目的]
本発明は、このような不都合に着目して案出されたものであり、その目的は、吸着面によりラベルを吸着する確実性を維持しつつ、ピールプレート及び吸着装置の干渉を簡単に回避できる貼付装置及び貼付方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するため、本発明は、帯状の剥離シートの一方の面にラベルが仮着されたラベル基材を繰り出す途中で、ピールプレートを介して順次剥離されるラベルを所定の被着体に貼付する貼付装置において、
前記ピールプレートと相対する位置で当該ピールプレートから剥離されたラベルを吸着する吸着面を備えた吸着装置と、この吸着装置とピールプレートを相対移動させる駆動手段とを備え、
前記駆動手段は、吸着装置とピールプレートとを相対回転させつつ、当該回転中心位置を吸着面とピールプレートとが離れるように移動させる、という構成を採っている。
【0009】
本発明において、前記吸着面は、剥離されるラベルを吸着するときの吸着位置で、前記ピールプレートの先端部上面側に一部が位置することが好ましい。
【0010】
また、前記吸着装置は、駆動装置を介して回動可能に設けられている一方、前記吸着面の近傍位置には押圧ローラが設けられ、
前記押圧ローラは、吸着面に吸着されたラベルを被着体に貼付した後、吸着装置の回動によって被着体に貼付されたラベル上を転動可能に設けられる、という構成も採用することができる。
【0011】
また、本発明は、帯状の剥離シートの一方の面にラベルが仮着されたラベル基材を繰り出す途中で、ピールプレートを介して順次剥離されるラベルを所定の被着体に貼付する貼付方法において、
前記ピールプレートと相対する位置に吸着装置の吸着面を位置させ、
前記ピールプレートから剥離されたラベルを吸着面によって吸着し、
次いで、所定の回転軸を中心位置として吸着装置とピールプレートとを相対回転させつつ、吸着面とピールプレートとが離れるように回転軸を移動させてラベルを被着体に貼付する、という方法を採用している。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、ピールプレートと吸着面とが相対する位置から、吸着装置とピールプレートとを相対回転だけさせる場合に比べ、当該相対回転時におけるピールプレートと吸着面との離間距離を稼ぐことができる。つまり、ピールプレートと吸着面との相対時に当該吸着面と剥離されるラベルとの距離を小さく設定しつつ、前記相対回転時のピールプレートと吸着面との離間距離を大きく設定することが可能となる。これにより、吸着面によって剥離シートから剥離された直後のラベルを確実に吸着でき、且つ、ピールプレートと吸着面との干渉を防止するための高精度且つ煩雑な位置合わせ作業を回避することが可能となる。特に、吸着面の一部がピールプレートの先端上面側に位置するようにした場合には、剥離されるラベルに応じて吸着面の向きを設定することが可能となる。
【0013】
また、被着体に貼付されたラベル上を転動可能な押圧ローラを設けたから、吸着面による貼付力の付与だけでなく押圧ローラの圧力によってラベルをより良く貼付することができる。しかも、吸着装置の回動により押圧ローラを転動させるので、ベルトコンベア等によって被着体を移動させることなく押圧ローラによる押さえ付け力を付与することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
なお、本明細書における方向若しくは位置的用語は、特に明示しない限り、図1及び図2を基準として用いるものとする。
【0015】
図1には、実施形態に係る貼付装置の概略正面図が示され、図2には、図1の要部拡大正面図が示されている。この図において、貼付装置10は、被着体Hを搬送可能なベルトコンベアC上に位置するラベル供給部11と、このラベル供給部11から供給されるラベルLを吸着する吸着装置12と、この吸着装置12を駆動させる駆動装置13と、吸着装置12の左側に設けられた押圧ローラ14と、吸着装置12の近傍位置に設けられた検知手段15とを備えて構成されている。
【0016】
前記ラベル供給部11は、フレーム板17と、このフレーム板17の面内に回転可能に支持されるとともに、帯状の剥離シートSの一方の面にラベルLを所定ピッチで仮着してなるラベル基材Bを繰り出す繰出リール19と、フレーム板17の面内に支持されるとともに、図示しないモータに接続されてラベル基材Bに繰り出し力を付与する繰出ローラ20と、前記吸着装置12側に先端が位置して略水平方向に向けられるとともに、繰出ローラ20と繰出リール19と間の剥離シートSを折り返すピールプレート21と、ラベルLが剥離された後の剥離シートSを巻き取る巻取リール22とにより概略構成されている。
【0017】
前記吸着装置12は、図2及び図3に示されるように、略方形の板状をなすベース体24と、このベース体24の下面側における図2中右側であって図3中左側に設けられ、下面を吸着面25Aとする吸着グリッド25と、ベース体24の上面側における左側にブロック体26を介して連結された吸気管保持部27とを備えて構成されている。吸気管保持部27には、図示しない吸気ポンプに接続されるホースが連結される。また、ベース体24及びブロック体26には、吸気管保持部27及び吸着グリッド25に連通する図示しない通路が形成されている。これにより、前記吸気ポンプを作動させることで吸着面25Aから吸気が行われ、当該吸着面25AにおいてラベルLを吸着保持できるようになっている。
【0018】
前記駆動装置13は、図1に示されるように、前記フレーム板17の左側に設けられた取付板29を介して支持されている。駆動装置13は、図2及び図3に示されるように、取付板29に連結されるとともに、上下方向に進退する二本のロッド30,30(図3参照)を下端側に備えたシリンダ31と、各ロッド30,30の下端を連結する連結板32と、この連結板32の下面側に設けられたスライダ34と、このスライダ34と吸着装置12との間に位置する回転軸35と、この回転軸35の一端側すなわち図3中右端側に設けられた方向変換手段36とを備えて構成されている。
【0019】
前記スライダ34は、連結板32の下面に固定される上部テーブル38と、この上部テーブル38の下方に設けられて当該上部テーブル38と略平行に位置する下部テーブル39と、上部テーブル38の下面に連結されるスライド本体41と、下部テーブル39の上面に連結されるとともに、スライド本体41に組み合わされるスライドテーブル42とを備えて構成されている。図3に示されるように、スライド本体41には、一対のホース保持部43,43が連結され、これらホース保持部43,43に図示しないポンプに接続されるホースがそれぞれ連結される。ここで、一方のホース保持部43に圧縮エアを送り込むことによって、スライドテーブル42が相対移動し、上部テーブル38に対して下部テーブル39を右方向に移動させる(図4参照)。この状態で、他方のホース保持部43に圧縮エアを送り込むと、第1及び第2のスライド体41,42が前述と逆方向に相対移動し、上部テーブル38に対して下部テーブル39を図4中左方向に移動させるようになっている。
【0020】
前記回転軸35は、略水平方向すなわち図3中左右方向に沿って延びるとともに、前記吸着装置12のベース体24と下部テーブル39との間に配置されている。回転軸35は、下部テーブル39の下面に設けられた一対の軸受45,45と、ベース体24の上面に設けられた一対の軸受46,46とにより回転可能に支持されている。従って、下部テーブル39と吸着装置12とが回転軸35を中心位置として相対回転可能となる。
【0021】
前記方向変換手段36は、正面視で略L字状に形成されるとともに、回転軸35の一端側に回転可能に連結されたアーム48と、このアーム48の上部側に設けられたローラ49と、このローラ49の移動を案内するガイド部50とを備えて構成されている。
【0022】
前記アーム48は、回転軸35より上方に延びる縦片部52と、この縦片部52の下端に連なって下方に傾斜する方向に向けられる傾斜片部53とにより構成され、回転軸35を中心位置として回転可能に設けられている。傾斜片部53の下部領域には、ベース体24の図3中右端側に連結された支持軸54が貫通されている。
【0023】
前記ローラ49は、縦片部52の上部側に回転可能に連結されている。また、ガイド部50は、スライダ34の上部テーブル38における下面より垂下する板状部材に形成されている。ガイド部50は、ローラ49を受容する受容部55を備えた正面視下向き凹状に形成され、この受容部55内でローラ49が左右に移動することを規制しつつ上下方向への移動を案内する。
【0024】
前記押圧ローラ14は、前記回転軸35と略平行(図3参照)に延びるとともに、図1に示すように両端側にそれぞれ設けられた一対の支持部56,56を介して吸着グリッド25の左面側に支持されている。当該支持部56は、押圧ローラ14の端部側を回転可能に支持するブラケット57と、当該ブラケット57から上方に延びるとともに、上端にフランジ58Aが形成された軸部材58と、この軸部材58を挿通して吸着グリッド25に取り付けられるとともに、上面にフランジ58Aが着座する板状部60と、当該板状部60とブラケット57の間に設けられて軸部材58が貫通するコイルばね61とを備えている。軸部材58は、板状部60に挿通された状態で図2中上下動可能に設けられ、これにより、押圧ローラ14が上下方向に移動可能となる。また、コイルばね61は、常時、ブラケット57及び押圧ローラ14を下方向に付勢する弾性力を発揮するようになっている。
【0025】
前記検知手段15は、前記下部テーブル39に取り付けられて上下方向に向けられた筒状体63と、この筒状体63に挿入された状態で上下に摺動可能なシャフト64と、下部テーブル39の上面側にアングル部材65を介して取り付けられるとともに、シャフト64の上端側を検出可能なセンサ66とを備えて構成されている。シャフト64の上端側には、筒状体63の上端面に着座する上部フランジ64Aが連設されている。シャフト64の下端側には、前記吸着面25Aより下方に位置する下部フランジ64Bが連設され、当該下部フランジ64Bと筒状体63の下端面との間にシャフト64が貫通するコイルばね68が設けられている。当該コイルばね68は、常時、シャフト64を下方向に付勢する弾性力を発揮する。
【0026】
なお、前述した繰出ローラ20を駆動させるモータ、吸着グリッド25及びスライダ34により吸気を行う各ポンプ、シリンダ31、センサ66等は、図示しない制御手段を介して全体的に制御される。
【0027】
ここで、吸着装置12の動作要領について図2及び図4を参照しながら説明する。
【0028】
図2の状態から図4の状態に吸着装置12を駆動させる場合、スライダ34に圧縮エアを送り込み、上部テーブル38に対して下部テーブル39を右方向に移動させればよい。これにより、下部テーブル39の移動に伴って回転軸35が右方向に移動するとともに、ガイド部50によってローラ49の左右方向の移動が規制されるため、ローラ49の直下位置から回転軸35が右方向に離れ、ローラ49が下降しつつアーム48が回転軸35を中心として反時計方向に回転する。すると、吸着装置12は、アーム48に支持軸54及び回転軸35を介して支持されるので、吸着装置12もアーム48と同様に回転軸35を中心として反時計方向に回転する。この回転時において、前述のように回転軸35は右方向に移動するので、吸着装置12も右方向に移動する。従って、吸着装置12は、回転軸35を回転中心位置として回転しながら当該回転中心位置が右方向に移動する軌跡に沿って回動することとなる。
【0029】
一方、図4の状態から図2の状態に吸着装置12を駆動させる場合、上部テーブル38に対して下部テーブル39を左方向に移動させればよい。これにより、回転軸35、ローラ49及びアーム48が前述と逆方向に移動することとなり、吸着装置12も前述と同一の軌跡に沿って逆方向に回動する。従って、図4に示される位置、すなわち、ピールプレート21の先端上面側に吸着面25Aの右側領域が相対する位置から、図2に示される位置に吸着装置12を回動させると、吸着装置12とピールプレート21とが回転軸35を回転中心位置として相対回転しつつ、回転軸35が左方向すなわち吸着面25Aとピールプレート21とが離れるように移動することとなる。
【0030】
次に、貼付装置10によるラベルLの貼付工程を、図2、図4〜図6を参照しながら説明する。
【0031】
ここでは、吸着装置12が図4に示される吸着位置、すなわち、剥離されるラベルLの傾きに応じて吸着面25Aが右上方向に傾くように配置され、ベルトコンベアC上の被着体Hが吸着装置12の下方位置で停止しているものとする。
この状態において、ラベル基材Bを繰り出す途中、図4中二点鎖線で示される位置にラベルLが達し、ピールプレート21による剥離シートSの折り返しによりラベルLが剥離されると、ラベルLが吸着面25Aにより吸着保持される。その後、スライダ34を作動させることにより、吸着装置12を図2に示される状態に回動し、吸着面25Aを略水平方向に向ける。
【0032】
次いで、図5に示されるように、シリンダ31のロッド30を介して吸着装置12を下降し、吸着面25Aに吸着されたラベルLを被着体Hの上面に押し付ける。このとき、押圧ローラ14がコイルばね61の弾性力によって被着体Hの上面を押圧するとともに、シャフト64が筒状体63内でコイルばね68の弾性力に抗して上昇する。そして、シャフト64の上端側をセンサ66が検出すると、当該センサ66がシリンダ31を停止させる信号を出力し、吸着面25Aによる被着体Hへの押圧力が適度に設定されてラベルLが被着体Hに貼付され、ラベルLに対する吸着面25Aの吸着を解除する。
【0033】
この状態から、スライダ34を介して吸着装置12を図6に示される状態へ回動させると、押圧ローラ14が右方向に沿って移動して被着体Hに貼付されたラベルL上を転動する。このとき、押圧ローラ14はコイルばね61によって下方に付勢されるので、押圧ローラ14を介してラベルLに更なる押圧力が付与されることとなる。
【0034】
従って、このような実施の形態によれば、シリンダ31を介して下降する吸着面25Aと、押圧ローラ14の転動との二工程によってラベルLに押圧力を付与でき、ラベルLを被着体Hに良好に貼付することが可能となる。
また、前述した軌跡に沿って吸着装置12が回動するので、ピールプレート21の上面に対して吸着面25Aを傾け、当該吸着面25AとラベルLとが接近した状態で吸着しても、吸着面25Aがピールプレート21の先端からなるべく離れるように移動することとなる。これにより、ピールプレート21と吸着面25Aとの干渉を回避するために吸着装置12等の位置合わせを高精度に行う必要性を排除することが可能となる。
【0035】
本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。
すなわち、本発明は、主に特定の実施の形態に関して特に図示し、且つ、説明されているが、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上に述べた実施の形態に対し、形状、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状などの限定の一部若しくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
【0036】
例えば、前記実施形態において、吸着装置12を回動させたが、これに限られず、ピールプレート21を回動させて吸着装置12とピールプレート21とを相対回転させてもよい。但し、吸着装置12を回動可能とすれば、当該回動によって押圧ローラ14をラベルL上で転動させることができる点で有利となる。
【産業上の利用可能性】
【0037】
本発明は、順次搬送される複数の被着体にラベルを貼付する貼付装置及び貼付方法に利用される。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本実施形態に係る貼付装置の概略正面図。
【図2】図1の要部拡大図。
【図3】図2の左側面図。
【図4】吸着面を吸着位置としたときの図1と同様の正面図。
【図5】吸着面によってラベルを貼付する際の図1と同様の正面図。
【図6】押圧ローラによってラベルを押圧する際の図1と同様の正面図。
【図7】(A)及び(B)は、ピールプレートにおけるラベルの状態を示す説明図。
【図8】従来例に係る吸着装置の概略構成図。
【符号の説明】
【0039】
10 貼付装置
12 吸着装置
13 駆動装置
14 押圧ローラ
21 ピールプレート
25A 吸着面
35 回転軸
B ラベル基材
H 被着体
L ラベル
S 剥離シート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
帯状の剥離シートの一方の面にラベルが仮着されたラベル基材を繰り出す途中で、ピールプレートを介して順次剥離されるラベルを所定の被着体に貼付する貼付装置において、
前記ピールプレートと相対する位置で当該ピールプレートから剥離されたラベルを吸着する吸着面を備えた吸着装置と、この吸着装置とピールプレートを相対移動させる駆動手段とを備え、
前記駆動手段は、吸着装置とピールプレートとを相対回転させつつ、当該回転中心位置を吸着面とピールプレートとが離れるように移動させることを特徴とする貼付装置。
【請求項2】
前記吸着面は、剥離されるラベルを吸着するときの吸着位置で、前記ピールプレートの先端部上面側に一部が位置することを特徴とする請求項1記載の貼付装置。
【請求項3】
前記吸着装置は、駆動装置を介して回動可能に設けられている一方、前記吸着面の近傍位置には押圧ローラが設けられ、
前記押圧ローラは、吸着面に吸着されたラベルを被着体に貼付した後、吸着装置の回動によって被着体に貼付されたラベル上を転動可能に設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の貼付装置。
【請求項4】
帯状の剥離シートの一方の面にラベルが仮着されたラベル基材を繰り出す途中で、ピールプレートを介して順次剥離されるラベルを所定の被着体に貼付する貼付方法において、
前記ピールプレートと相対する位置に吸着装置の吸着面を位置させ、
前記ピールプレートから剥離されたラベルを吸着面によって吸着し、
次いで、所定の回転軸を中心位置として吸着装置とピールプレートとを相対回転させつつ、吸着面とピールプレートとが離れるように回転軸を移動させてラベルを被着体に貼付することを特徴とする貼付方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−44742(P2006−44742A)
【公開日】平成18年2月16日(2006.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−228893(P2004−228893)
【出願日】平成16年8月5日(2004.8.5)
【出願人】(000102980)リンテック株式会社 (1,750)
【Fターム(参考)】