説明

資材分別処理装置及び資材分別処理方法

【課題】残コンを再度生コンにも有効活用可能なように処理し得る資材分別処理装置を提供する。
【解決手段】水槽1内に設置する円筒部材24に内蔵したスパイラル材22を、回転駆動装置3により回転駆動しておき、ホッパー12の開口11に、残コン及び水を投入する。この投入された残コン及び水を、円筒部材24の左端の上方切り欠きした開口より、円筒部材24内に導入し、スパイラル材22の回転により、残コン及び水を混ぜ合わせ、水により、骨材からセメンその他の微粉末を洗い落とし、円筒部材24の出口端24bより、骨材を出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えばコンクリートの打設工事の際に発生する生コンクリートの残部(残コン)や、解体工事現場の破砕資材を有効に活用できるよう分別処理する資材分別処理装置及び資材分別処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、コンクリート打設作業の際に高圧ポンプ車の底に残コンが生じることは避けられず、これを再利用するためには、経費がかかり過ぎるため、従来は、工事現場の適当な空き地などに、そのまま放置し、固化させ、固化後に破砕機等で適当な大きさになるように破砕処理していた。
【0003】
しかし、そのまま放置し、固定させた場合に、固化物の大きさが大きく、かつまちまちであり、その後の処理が困難であるところから、底板及び側板からなり、分解自在に組み立てられた上方が開口した箱状の本体内に取り外し自在に隔壁を縦横に配設して小区画を設けると共に、本体に機械的な振動を発生させる加振装置を取り付け、この加振装置によって底板、側板および隔壁の全部又は一部を振動させ、小区画内に充填した未固化の残コンクリートに振動を加えつつ、この残コンクリートを固化せしめるようにした残コンクリート処理装置が開示されている(例えば特許文献1参照)
また、底部が開閉可能となるように開口部となる上部が相互に軸支された一方部分と他方部分からなり、この一方部分と他方部分の閉鎖状態をロックする固定具と、一方部分と他方部分の底部に着脱可能に取り付けられたキャスターとを有するバケットを用い、このバケットの一方部分と他方部分の閉鎖状態をロックした上で、上部開口部から残コンを投入し、残コンを固化させてからロックを解除し、一方部分と他方部分をそれぞれ側方に引き上げ、底部を開口させて固化した残コンを落下させることで廃棄する様にした残コンの処理方法が開示されている(例えば特許文献2参照)。
【特許文献1】特開平9−4231号公報
【特許文献2】特許第339731号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記した特許文献1、及び特許文献2に記載の残コン処理装置、残コン処理方法では、残コンを一定の大きさで固化することにより、廃棄処理が容易になった。しかしながら、これらの特許文献に記載の技術は、残コンを固化するものであるため、残コン中のセメンさらには砂、ジャリなどの骨材を再度、生コンに使用できないので、残コンを広く有効に活用するという点では十分でないという問題があった。また、解体工事で破砕した資材の中にも、分別すれば十分に活用可能な骨材なども存在するが、これまでは、これら資材を容易に弁別することができなかった。
【0005】
この発明は、上記問題点に着目してなされたものであって、例えば残コンを再度生コンにも有効活用可能なように処理し得る、あるいは解体工事の破砕資材の分別処理等を容易に成しうる資材分別処理装置及び資材分別処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、この発明の資材分別処理装置は、分別すべき資材を投下する資材受け部を有する水槽と、前記資材受け部に開口する開口部を有するとともに、軸方向に延設されるスパイラル材を内蔵し、前記水槽内に設置する円筒部材と、前記スパイラル材を回転させる回転駆動手段と、を備えている。ここで、分別すべき資材とは、例えば、残コン、解体工事の破砕物等であり、この発明の資材分別処理装置によって、例えば砂・ジャリ等の骨材と、セメン・土等の微粉、木屑等の浮遊物に分別される。
【0007】
この発明において、前記資材受け部は、ホッパーを形成し、このホッパー底部に前記円筒部材載置部を設けることが好ましい。
【0008】
また、この発明において、前記資材受け部は、撹拌用ファンを設けることが好ましい。また、この発明において、前記円筒部材は、内壁に軸方向に延設されるスパイラル材を一体的に形成したものを使用すると良い。
【0009】
また、この発明において、前記円筒部材は、軸支されたスパイラル材を回転可能に内蔵したものを使用しても良い。
【0010】
この軸支されたスパイラル材を回転可能に内蔵したものを円筒部材に使用するものにおいては、前記円筒部材は、後方上方に多数の細穴を設けると良い。
【0011】
また、この発明において、前記スパイラル片に複数の筒内撹拌用片を設けると良い。
また、この発明において、前記水槽の底部に、セメン等の微粉溜めを設けるとよい。
【0012】
また、この発明において、前記水槽からの水を溜水、中和する第2の水槽を備えると良い。
【0013】
この発明の資材分別処理方法は、分別すべき資材を投下する資材受け部を有する水槽と、前記資材受け部に開口する開口部を有するとともに、軸方向に延設されるスパイラル材を内蔵し、前記水槽内に設置する円筒部材と、前記スパイラル材を回転させる回転駆動手段と、からなる資材分別処理装置を用いて資材を分別処理する方法であって、分別すべき資材および水を、前記資材受け部に投入し、前記円筒部材の開口より前記投入された資材及び水を前記円筒部材内に導入し、前記スパイラル材の回転により、資材及び水を混ぜ合わせ、骨材から微粉及び浮遊物を洗い落とし、骨材を円筒部材から出力することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
この発明によれば、水槽に設置された円筒部材に内蔵された軸方向に延設されたスパイラル材を回転駆動手段で回転させている状態で、資材受け部に資材及び水を投入すると水槽に投入された資材及び水は、スパイラル材の回転により円筒部材内の例えば砂・ジャリと水が混ぜられ、骨材である砂・ジャリが水で洗われる。そして、円筒部材内のスパイラル材上を砂・ジャリなどの骨材が一方から他方に向けて搬送され、砂・ジャリにくっ付いたセメン・微分あるいは浮遊物が水とともに離れて水槽内に出され、骨材のみが円筒部材内を経て水槽外に放出され、微粉・浮遊物と骨材が完全に分離される。骨材は、水槽内及び円筒部材内の水によって、洗われるので、得られた骨材は、再度生コン用に活用することが出来る。 又、処理後の水を、さらに中和処理することで、再利用ができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、実施の形態によりこの発明を、さらに詳細に説明する。以下の実施形態では、本発明が残コン処理装置として実施される場合について説明する。図1は、この発明の一実施形態残コン処理装置の概略構成を示す平面図、図2は、その側断面図である。この実施形態残コン処理装置は、水槽1と、この水槽1に設置される骨材/水分離装置2と、この骨材/水分離装置2を駆動する回転駆動装置3と、から構成されている。
【0016】
水槽1は、図3に平面図、図4に図3のA−A線で切断した断面図、図5に図3のB−B線で切断した断面図で示すように全体形状が直方体(大きさは、例えば、縦:250cm〜300cm、横:120cm〜130cm、高さ:センチ120cm〜130cm程度)であり、残コンを投入する開口11を有するホッパー12と、貯水部13と、貯水部13の水を吸い上げるポンプ14と、吸い上げた水をホッパー12の開口11より貯水部13に戻し循環させる水管15と、底部に設けるドレーン16を備えている。
【0017】
ホッパー12の下部には、後述する円筒状の骨材/水分離装置2を載置するための断面視、半円形状の雨樋形状をした受け部17を備えると共に、中段部には、ホッパー12の開口11と貯水部13内部を連通する多数の小穴18を設けている。
【0018】
ホッパー12の開口11には、ホッパー12内に投入された残コン+水を攪拌するためのファン19が軸19aで回転可能とされモータ(図示せず)で回転される。ファン19は、図6に示すように3枚の羽19bを有する。
【0019】
骨材/水分離装置2は、ここでは、図7に示す構造のものが使用される。この骨材/
水分離装置2は、中心ロッド21にスパイラル材22が設けられたスパイラルロッド23を円筒部材24に収納したものであり、構造的には、世によく知られた穴掘り用の円筒被覆付きオーガーと同様のものである。この骨材/水分離装置2では、円筒部材24の一端部が図1に示す左側のホッパー12の受け部17に載置される部分のみ上半分を除去し(切り欠き)この部分24aのみ、内部のスパイラル部が、外部にむき出しとなるようにしている。この、むき出し部分24aは、図1、図7に示すように上半分を除去するものではなく、上方、軸上に長方形の開口を設けるものであってもよい。
【0020】
この、骨材/水分離装置2のスパイラルロッド23の1回転分に相当するスパイラル材22と、次の1回転分に相当するスパイラル材22との各間に図7に示すように、軸方向に180度の角度をおいて、2枚の攪拌片25、25が夫々設けてある。この撹拌片25,25は、長方形状の薄板であって、短辺部がスパイラル材22の外周縁から軸心方向に向け、かつ長辺部の外側が円筒部材24の内壁に接する程度に、また内側の長辺部とロッド21との間は十分なる空間を有する程度の姿勢で、設けられている。図7においては、スパイラル材22の1回転分内で、2個の撹拌片25,25を設けているが、これは、スパイラル材2の1回転分内で1個、あるいは3個以上の複数個設けても良い。
【0021】
また、円筒部材24は、図1に示すように水槽1に、横に寝かして入口側より出口側(図1の右側)が高くなるように若干傾けて装着され、固定される。この固定された位置で出口側の、円筒部材24の上方側に多数の小穴6を設けている。
【0022】
回転駆動装置3は、ここでは電気モータを使用している。この回転駆動装置3は、油圧モータを使用してもよい。スパイラルロッド23の軸端21aがモータの回転軸に連結され、固定された円筒部材24の中でスパイラルロッド23のみが回転する。回転駆動装置3は、正逆いずれの方向にも、切り替えにより回転可能である。
【0023】
次に、この実施形態残コン処理装置における処理動作を説明する。水槽1の貯水部13に所定量の水を溜めることができるが、処理開始前に、水槽1の貯水部13は、空にしておく方が水を有効に使用できるので、好ましい。しかし、水槽1内に最初から、水を満たしておいても差しつかえない。回転駆動装置3の回転を開始すると骨材/水分離装置2で、スパイラルロッド23が回転を開始する。また、撹拌用ファン19もゆっくりと回り始める。
【0024】
ここで、処理すべき残コン及び水をホッパー12の開口11より投入する。投入された残コンは、ホッパー12内で水と混ぜられ、攪拌されながら、円筒部材24内のスパイラル材22まで導かれる。そして、残コン中のセメン分は微紛なので水とともに、ホッパー12内を浮遊移動し、小穴18より、いくらかは貯水部13へ移動する。一方残コン中の骨材分は比較的重量があるので、スパイラル材22まで、水とともに落下し、スパイラル材22片と、円筒部材24の接する底部22aに至る。スパイラル材22は、回転しているので、スパイラル材22の回転により、底部22aに位置する骨材は、例えば正転で少しずつ右方(出口)の方へ移動する。スパイラル材22が回転しても骨材の存する位置は、円筒部材と接する底部22aなので、この底部22aに骨材が滞留することになり、付着した水分、セメンなどもそのまま移動するが、ロッド21には、攪拌片25が設けられているので、撹拌片25の一つが円筒部材24の内壁底部22aに位置する状態から、90度以上回転すると、この撹拌片25に載せられて90度分上昇してきた骨材が、撹拌片25上から下方に落下する。これによって、滞留部が攪拌されるので、砂・ジャリの骨材に付着した水・セメンは移動とともに攪拌されて洗われる。セメンを含む水のいくらかは小穴6より外部(貯水部13)に放出され、残った骨材分のみが、スパイラル材22に乗せられてそのまま出口に向けて移動する。スパイラル材22を例えば逆回転することにより、スパイラル材22上の骨材などは逆方向、つまり戻り方向に移動しようとするので、円筒部材入口に留まり、骨材の洗いを徹底できる。
【0025】
骨材の右方向への移動時に、円筒部材24の出口端24b下に収容容器を受けておけば、運ばれてきた骨材が収容容器に落下して収容される。骨材が容器に収容される際に水分が若干含まれている場合には、円筒部材24の出口端24bで、その水が貯水部13に落ちるようにしておけば、容器には、骨材のみを収容できる。この収容された骨材は、セメン、水分が除かれた砂・ジャリなので、これを廃棄することなく、そのまま生コン用に活用することが出来る。また固化したものを破砕する必要も無い。
【0026】
図8は、この発明の他の実施形態残コン処理装置を示す概略図である。図9は、その残コン処理装置の部分平面図である。この実施形態残コン処理装置は、水槽51と、骨材/水分離装置61と、回転駆動装置71とから構成されている。この実施形態残コン処理装置は、前述した残コン処理装置の骨材/水分離装置2とは、異なる態様の骨材/水分離装置61を使用していることが特徴である。
【0027】
この実施形態残コン処理装置で使用する骨材/水分離装置61は、図7に示すものと相違し、図7で示すスパイラル材22の軸となるロッド21を使用していないこと、図9に示すように、スパイラル材62の外周縁62aを円筒部材63の内壁に固着したこと、およびこのスパイラル材62を一体化した円筒部材63を回転することにより、スパイラル材62を回転するようにしている。
【0028】
また、この実施形態において、水槽51に設けたホッパー52の底部に開口軸受け57を設け、この開口軸受け57にて、骨材/水分離装置61の円筒部材63を回転可能に軸支している。また、円筒部材63の一端63bに、直行歯車72,73を設け、この歯車72,73を介してモータ74の回転力を、円筒部材63に伝え、回転駆動するようにしている。ここでは、回転駆動装置71は、円筒部材63の一端部63bに配置しているが、円筒部材63は、軸方向のどの位置で、駆動力を与えて回転させてもよい。
【0029】
円筒部材63の出力端63bの下方に,矢印方向に移動するベルトコンベア81を設けている。このベルトコンベア81は、図9の矢印方向に向けて高さが大となるように設定している。
【0030】
さらに、円筒部材63の入力端63aには、軸方向に外向け(ホッパー52側向け)に、そして円周方向に複数個の攪拌用の羽片64,64,64を設けており、かつホッパー52底部に,蓋54を設けている。また、ホッパー52の開口部には、複数の小穴55を設けている。ポンプ56は、貯水部53の水を吸い上げ、水管58を介してホッパー52に戻すようにしている。
【0031】
又、この実施形態においても、この、骨材/水分離装置61の1回転分に相当するスパイラル材62と、次の1回転分に相当するスパイラル材62との各間に図10に示すように、軸方向に180度の角度をおいて、2枚の攪拌片65,65が夫々設けてある。この撹拌片65,65も、長方形状の薄板であって、短辺部がスパイラル材62の外周縁から軸心方向に向け、かつ長辺部の外側が円筒部材63の内壁に接する程度に、また内側の長辺部と軸心との間は十分なる空間を有する程度の姿勢で、設けられている。この実施形態においても、撹拌片65は、1個、又は、3個以上の複数個としてもよい。
【0032】
この実施形態残コン処理装置は、水槽51内は水を空にしている。ここで、モータ74の電源をONすると、モータ74が回転を開始し、その回転力が歯車73,72を介して骨材/水分離装置61の円筒部材63に伝えられ、円筒部材63が回転を開始する。この回転によって、円筒部材63入口の攪拌用羽片64も回転し、ホッパー52の底部を攪拌する。
【0033】
この状態で、処理すべき残コンが、ホッパー52の開口より水とともに投入される。投入された残コンは、ホッパー52内で水と混ぜられ攪拌されながら、円筒部材63に導入され、スパイラル材62と円筒部材63の接着面近傍に移動する。残コン中のセメン分は、水とともに、ホッパー52内あるいは、円筒部材63内に浮遊移動し、いくらかは、貯水部53へ移行する。ここでも、スパイラル材62は回転しているので、撹拌片65の一つが円筒部材63の内壁底部に位置する状態から、90度以上回転すると、この撹拌片65に載せられて90度分上昇してきた骨材が、撹拌片65上から下方に落下する。これにより、底部に位置する骨材は、少しずつ右方(出口)の方へ移動し、且つ撹拌される。する。この場合、円筒部材内に入った水、セメン分も同じく右方向に移動する。スパイラル材62の回転により、円筒部材63内で砂・ジャリと水は混ぜられ、砂・ジャリなどの骨材より、水・セメンが離れる。つまり、砂・ジャリが洗われる。回転部材63、したがってスパイラル材62を逆転すれば砂・ジャリは右方向に移動せず、入口に留まるで、洗いを徹底できる。
【0034】
出口端63bから放出された骨材,及び水は、コンベア81で受けられる。骨材は、コンベア81の矢印方向に運ばれ、収容器82に収納される。水分は、矢印方向に運ばれることなく、コンベア81の傾斜に沿って下方(矢印と逆)に移動し、貯水部53に戻る。このように、骨材と水、セメンは、分離して収集される。
【0035】
図1及び図8で示す実施形態残コン処理装置において、図11に示すように、水槽1(51)の他にさらに第2の水槽100を設け、ポンプ90により、水槽1(51)の貯水部の水を管91を経て第2の水槽100に送り、水槽1(51)の酸性度の強い水を第2の水槽100で中和処理することにより、この水を工事用水として、再利用することが出来る。
【0036】
なお、上記実施形態では、円筒部材24、63は、いずれも等径の筒体を用いているが、この発明においては、先細状、あるいは先太状等、軸方向に径の変化する筒体を用いてもよい。
【0037】
また、上記実施形態で、使用する水槽1,51等は、もちろん専用のものを製作するが、すでに他の用に開発され使用されている容器、例えば搬送用コンテナを用いてもよい。一般に、コンテナとしては、後側端が開閉可能で、観音開きタイプ、1枚開きタイプ、3枚開きタイプなどあるが、特に後側端も液密に閉じられた水槽型のものを用いると良い。このようなコンテナを、水槽として用いて本発明の装置を実現した場合、装置全体をコンテナ車で搬送することができるので、洗浄・分別処理を、コストおよび作業手間を掛けることなく、容易に行うことができる。
【0038】
又、上記実施形態は、残コン処理装置を例に上げて説明したが、本発明は、これに限ることなく、例えば、解体工事現場の残存廃材より、砂・ジャリ、その他の骨材と微粉、木屑、その他の浮遊物等を分別する資材分別処理装置、資材分別処理方法として適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】この発明の一実施形態に係る残コン処理装置の概略構成を示す平面図である。
【図2】同実施形態残コン処理装置の概略構成を示す側断面図である。
【図3】同実施形態残コン処理装置を構成する水槽の平面図である。
【図4】同実施形態残コン処理装置を構成する水槽の図3のA−A線で切断した断面を示す図である。
【図5】同実施形態残コン処理装置を構成する水槽の図3のB−B線で切断した断面を示す図である。
【図6】同実施形態残コン処理装置に使用される攪拌用ファンを説明する図である。
【図7】同実施形態残コン処理装置を構成する骨材/水分離装置を説明する一部切欠き概略図である。
【図8】この発明の他の実施形態残コン処理装置の概略構成を説明する図である。
【図9】同実施形態残コン処理装置を説明する部分平面図である。
【図10】同実施形態残コン処理装置を構成する骨材/水分離装置を説明する一部切欠き概略図である 。
【図11】この発明のさらに他の実施形態残コン処理装置の概略構成を説明する図である。
【符号の説明】
【0040】
1、51 水槽
2、61 骨材/水分離装置
3、71 回転駆動装置
6 小穴
11 開口
12、52 ホッパー
13、53 貯水部
14,56 ポンプ
15,58 水管
18、55 小穴
19 開口撹拌片
21 ロッド
22、62 スパイラル材
24、63 円筒部材
25 円筒部材内攪拌片
57 開口軸受
64 円筒部材入口撹拌片
72,73 歯車
81 ベルトコンベア
82 収容器


【特許請求の範囲】
【請求項1】
分別すべき資材を投下する資材受け部を有する水槽と、
前記資材受け部に開口する開口部を有するとともに、軸方向に延設されるスパイラル材を内蔵し、前記水槽内に設置する円筒部材と、
前記スパイラル材を回転させる回転駆動手段と、
を備えることを特徴とする資材分別処理装置。
【請求項2】
前記資材受け部は、ホッパーを形成し、このホッパー底部に前記円筒部材載置部を設けたことを特徴とする請求項1記載の資材分別処理装置。
【請求項3】
前記水槽の資材受け部に、撹拌用ファンを設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の資材分別処理装置。
【請求項4】
前記円筒部材は、内壁に軸方向に延設されるスパイラル材を一体的に形成したものであることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載の資材分別処理装置。
【請求項5】
前記円筒部材は、軸支されたスパイラル材を回転可能に内蔵したものであることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載の資材分別処理装置。
【請求項6】
前記円筒部材は、後方上部に多数の細穴を設けたことを特徴とする請求項5記載の資材分別処理装置。
【請求項7】
前記円筒部材内に、前記スパイラル材に加え、複数の筒内撹拌用片を設けたことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5記載の資材分別処理装置。
【請求項8】
前記水槽の底部に、微粉溜めを設けたことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6又は請求項7記載の資材分別処理装置。
【請求項9】
前記水槽からの水を溜水、中和する第2の水槽を備えたことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7又は請求項8記載の資材分別処理装置。
【請求項10】
分別すべき資材を投下する資材受け部を有する水槽と、前記資材受け部に開口する開口部を有するとともに、軸方向に延設されるスパイラル材を内蔵し、前記水槽内に設置する円筒部材と、前記スパイラル材を回転させる回転駆動手段と、からなる資材分別処理装置を用いて資材を分別処理する資材分別処理方法であって、
分別すべき資材及び水を、前記資材受け部に投入し、前記円筒部材の開口より前記投入された資材及び水を前記円筒部材内に導入し、前記スパイラル材の回転により、資材及び水を混ぜ合わせ、骨材から微粉および浮遊物を洗い落とし、骨材を円筒部材から出力することを特徴とする資材分別処理方法。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2007−313436(P2007−313436A)
【公開日】平成19年12月6日(2007.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−146104(P2006−146104)
【出願日】平成18年5月26日(2006.5.26)
【出願人】(599160697)有限会社カナオカ (3)
【Fターム(参考)】