説明

赤ちゃん用枕

【課題】 赤ちゃんを抱っこして眠らせた後、寝具に寝かせて腕を引き抜く際に赤ちゃんが気づいて泣き出してしまうことを防止する枕を提供する。
【解決手段】 枕を上部と下部の2層構造とし、下部に腕を引き抜く為の隙間を作ることで、赤ちゃんに気づかれることなく腕を抜くことができる。
下部には空気を充填できる構造とし、腕を引き抜いた後で、枕の高さを低くできる様に任意で空気を徐々に抜くことができる様にすることで、赤ちゃんに最適な高さとなり長時間眠ることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、赤ちゃんの枕に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来は、赤ちゃんの抱っこ用枕は、枕の底面に腕を固定する為に2本のアームバンドが着いた形状や、枕を折りたたんで腕全体を覆う形状であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】登録実用新案第3141667号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来は、赤ちゃんを抱っこして眠らせた後寝具に寝かせ一旦落ち着かせるまではできるのだが、最後に腕を引き抜く際に赤ちゃんが気づいて起きて泣き出してしまうことが多かった。
【0005】
枕は赤ちゃんの頭部の重みが腕に集中しており、腕を引き抜いている時に赤ちゃんは急に頭の位置が動いたり、手の動きを感じたり、突然首の角度が変化することで気づいてしまうのである。
【0006】
単純に枕を高くして腕を通す隙間を作るだけでは、赤ちゃんにとって無理な体勢となり長時間眠るには適さなくなる。
【0007】
また、腕全体を覆う抱っこ用の枕は、夏場は暑く蒸れてしまい、抱っこしている者にとっては不快となる。 クーラーの冷気は赤ちゃんにとって良くないとのことからクーラーを点けない家庭が多いのである。
【0008】
本発明は、上記の問題を解決し、抱っこをして眠った赤ちゃんを起こさずに寝具に寝かせる枕を提供することを目的とするものである
【課題を解決するための手段】
【0009】
赤ちゃんに気づかれないようにする為には、腕を引き抜く際極力赤ちゃんの頭部と接触しないようにしなければならない。赤ちゃんの頭部と抱っこをしている者の腕を極力接触させない様にするには枕の下の部分に腕が通り抜けられる隙間を作ってあげればよい。
【0010】
しかし、隙間に腕を差し込んだままの状態で抱っこをしていると、夏場は蒸れの問題が発生する。そこで枕を上部と下部の2つに分離できる様にし、上部は通常の枕の形状とし、下部に腕が通り抜けられる隙間を作る。
【0011】
下部には空気を充填しておける構造とし、腕を引き抜いた後で、高さを低くできる様に任意で空気を徐々に抜くことができる様にする。
【発明の効果】
【0012】
枕を上下に二分割した下部は腕が通り抜けられる隙間がある為、赤ちゃんに気づかれること無く腕を引き抜くことができる。
【0013】
また下部には高さを低くできる様に空気を充填しており徐々に空気を抜くことができる為、赤ちゃんに気づかれない様に適度な高さに調整することが出来る。これによって赤ちゃんは無理の無い自然な体勢が保たれ長時間眠ることができる。
【0014】
上部は通気性を良くすることと抱っこをする者の腕全体を覆わないことで、蒸れることが無く快適に赤ちゃんの抱っこを行うことができる。
【0015】
その他の効果は次の通りである。下部は空気を抜くことでコンパクトに収納できるので、外出の際に携帯しやすい。そして、枕は上部と下部がつながっているのでいつもの決まった寝具の上でなくても好きな場所に短時間で赤ちゃんを寝せることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】図1は、赤ちゃん用枕の側面図である。
【図2】図2は、カバーを外した状態の枕下部の斜視図である。
【図3】図3は、枕下部の空気を抜いた状態の側面図である。
【図4】図4は、枕に腕を通して抱っこをしている状態の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
枕を上部1と下部2に分割できる様にする
【0018】
上部1は赤ちゃんを抱っこをする時に抱っこをする者の腕の上に置き赤ちゃんの頭部を乗せる。 上部1の高さは沈み込んだ後の状態で1−2cmになるくらいが好ましい。
【0019】
赤ちゃんを抱っこをして眠った後は上部1を下部2の上に重ねて赤ちゃんを寝かせる。
その際下部2の隙間に腕を入れるようにする。
【0020】
下部2は空気を充填でき、空気を抜くことができる構造とする。腕を引き抜いた後は、任意のタイミングにて空気を充填している栓3を開き空気を抜く。赤ちゃんの自重によって徐々に空気が抜けていく様にする。
【0021】
下部2が適度な高さになったら栓3を閉じることができる様にする。使用上栓3は閉じずに開けっ放しでも良い。赤ちゃんの自重で適度な高さに落ち着くので。栓3の位置は、赤ちゃんに空気の抜ける音が聞こえない様に枕から遠いほど良い。
【0022】
上部1と下部2には赤ちゃんの肌触りと通気性を考慮した綿製のカバー4を取り付ける。またこのカバーは上部1と下部2をつなげる役目となる。
【符号の説明】
【0023】
1 ………枕の上部
2 ………枕の下部
3 ………空気を充填する為の栓
4 ………枕カバー
5 ………腕のイメージ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部下部に2分割でき、下部に腕を差し込める隙間を有する枕
【請求項2】
請求項1において、下部に空気を充填した状態から任意に空気を抜くことで高さを調整できる枕

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−83560(P2011−83560A)
【公開日】平成23年4月28日(2011.4.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−252383(P2009−252383)
【出願日】平成21年10月14日(2009.10.14)
【出願人】(509303969)
【Fターム(参考)】