説明

走行装置およびゲーム装置

【課題】消費電力を削減する。
【解決手段】
車輪用モータ28と、車輪用モータ28を制御するCPU114と、 車輪用モータ28およびCPU114に給電する電源装置60と、受光すると、受光信号を出力する第1の光センサ110と、第1の光センサ110に給電するコイン電池118と、受光素子110から受光信号を受けると、電源装置60から車輪用モータ28およびCPU114への給電を可能にする給電制御回路116とを備える走行装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、走行装置およびゲーム装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、競馬ゲーム装置で使用される自動走行車が開示されている。この自動走行車は、非磁性体の床板の下を走行し、床板の上に配置された台車を磁力によって牽引する。台車の上には、馬および騎手の模型が取り付けられている。
この競馬ゲーム装置において、非磁性体の床板の下面に給電用配線パターンが形成されている。走行車には、給電用配線パターンに接触する複数のピンが設けられており、これらのピンを介して、自動走行車は、車輪を駆動するモータを回転させる電力を給電用配線パターンから得ている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第3993607号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、このような従来の給電方式では、給電用配線パターンとピンの相互の摩擦接触により摩耗が生ずるおそれがあり、摩耗によって自動走行車への給電に不具合が発生するおそれがある。このため、走行車にバッテリを搭載して給電を確実することが考えられる。
しかしながら、そのような走行車を採用する場合は、消費電力を削減することが望まれる。
【0005】
そこで、本発明は、走行装置への給電の不具合のおそれを低減して、消費電力を削減することができる走行装置およびゲーム装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以上の課題を解決するために本発明が採用する手段を以下に説明する。なお、本発明の理解を容易にするために以下では図面の参照符号を便宜的に括弧書きで付記するが、本発明を図示の形態に限定する趣旨ではない。
【0007】
本発明に係る走行装置は、走行機構(28)と、前記走行機構を制御する制御素子(114)と、受光すると、受光信号を出力する受光素子(110)と、前記走行機構、前記制御素子および前記受光素子に給電する第1の電源装置(60)と、前記第1の電源装置から電力(例えば、電源電圧VCAP)が供給され、前記受光素子から前記受光信号を受けると、前記電源装置から前記走行機構および前記制御素子への給電を可能にする給電制御回路(116)と、を備える。
この発明によれば、受光素子および給電制御回路は第1の電源装置から給電を受けて常時動作しているが、走行機構や制御素子については、受光素子の受光があるまでは、第1の電源装置から走行機構および制御素子へ給電されないので電力を節約することができる。
【0008】
また、本発明に係る走行装置は、走行機構(28)と、前記走行機構を制御する制御素子(114)と、前記走行機構および前記制御素子に給電する第1の電源装置(60)と、受光すると、受光信号を出力する受光素子(110)と、前記受光素子に給電する第2の電源装置(118)と、前記第1又は第2の電源装置から電力が供給され、前記受光素子から前記受光信号を受けると、前記第1の電源装置から前記走行機構および前記制御素子への給電を可能にする給電制御回路(116)とを備える。
この発明によれば、受光素子および給電制御回路は第1又は第2の電源装置から給電を受けて常時動作しているが、走行機構や制御素子については、受光素子の受光があるまでは、第1の電源装置から走行機構および制御素子へ給電されないので電力を節約することができる。
【0009】
本発明に係る走行装置は、外部の制御装置(100)から前記走行機構(28)を制御する制御信号を受信して前記制御素子に前記制御信号を転送する制御信号受信装置(112)を備え、前記給電制御回路(60)は、前記受光素子(110)から前記受光信号を受けると、前記第1の電源装置(60)から前記制御信号受信装置(112)への給電を可能にし、前記制御素子(114)は、前記制御信号受信装置(112)から所定期間、前記制御信号を受信しない場合には、前記第1の電源装置(60)から前記走行機構(28)、前記制御素子(114)および前記制御信号受信装置(112)への給電を不能にすることを特徴とする。
この発明によれば、外部の制御装置から制御信号を所定期間、送信しないことにより、走行装置の動作を停止させることができる。よって、手動で電源を遮断しなくても走行装置の動作を停止することが可能となる。また、所定期間、前記制御信号を受信しない場合に給電不能にすることで電力を節約することができる。さらに、制御信号受信装置への給電も不能にすることで電力をより一層節約することができる。
ここで、「所定期間、制御信号を受信しない場合」には、2つの態様が含まれる。第1の態様は、制御装置が走行装置を停止させる意図を持って、制御信号を所定期間、送信しない場合である。第2の態様は、あらゆる異常時の結果による場合である。第2の態様は意図したものではないが、異常時に電力供給を停止することによって、走行装置が勝手に動作することを防止でき、ゲーム装置の信頼性を向上させることが可能となる。
【0010】
本発明に係るゲーム装置は、上述した複数の前記走行装置と、複数の前記走行装置の各々の前記受光素子が一斉に前記受光信号を出力するように発光する発光装置(104)とを備えることを特徴とする。
この発明によれば、複数の走行装置の電源を一斉に起動することが可能となるので、個別に起動させる場合と比較して起動時間を短縮させることができる。
【0011】
上述したゲーム装置において、前記発光装置の発光および非発光を制御する制御装置を備え、前記発光装置が発光するように制御した後、前記複数の走行装置の前記制御素子に電力が供給されたことを認識して、前記発光装置が非発光となるように制御することが好ましい。
この発明によれば、制御素子に電力が供給されたことを検知して、発光装置が非発光となるように発光装置を制御するので、制御素子を確実に起動させることができ、しかも、発光装置の発光期間が不必要用に長くならないので、消費電力を削減することができる。この場合、「制御素子に電力が供給されたこと」は、発光装置を発光させた後に、複数の走行装置の全部または一部が動いたことを認識(検知)すればよい。あるいは、発光させてから制御素子が起動するまでの時間を実験により求めておき、発光装置を発光させてから、この時間より長い所定時間が経過したことにより、「制御素子に電力が供給されたこと」を認識(検知)してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施の形態に係るゲーム装置を示す斜視図である。
【図2】床板と馬の模型を取り外した状態のゲーム装置の斜視図である。
【図3】前記ゲーム装置における馬の模型と走行装置を示す正面図である。
【図4】前記走行装置を示す斜視図である。
【図5】前記走行装置とこれに保持される電源アセンブリを示す斜視図である。
【図6】前記走行装置を他の方向から見た斜視図である。
【図7】前記走行装置の左側面図である。
【図8】前記走行装置の右側面図である。
【図9】前記走行装置の平面図である。
【図10】前記走行装置の下面図である。
【図11】前記電源アセンブリの左側面図である。
【図12】前記走行装置の一部を破断して示す正面図である。
【図13】前記馬の模型が離れた状態の前記走行装置の一部を破断して示す正面図である。
【図14】前記ゲーム装置の制御系統の概略を示すブロック図である。
【図15】前記ゲーム装置の位置信号供給装置の例を示す概略図である。
【図16】前記走行装置の一部の詳細な構成を示す回路図である。
【図17】前記ゲーム装置の動作例を示すタイミングチャートである。
【図18】変型例に係る走行装置の一部の詳細な構成を示す回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
1.実施形態
以下、添付の図面を参照しながら本発明に係る実施の形態を説明する。
<ゲーム装置全体>
図1に示すように、本発明の実施の形態に係るゲーム装置1は、複数の柱2と、柱2に水平に支持された床板3と、床板3の上を走行する複数の(図の実施の形態では4つの)馬の模型4を備える。図1には示されていないが、馬の模型4の各々は、床板3の下にある走行装置に磁力で牽引されて、床板3の上を走行する。このゲーム装置1では競馬ゲームが実行される。競馬ゲームにおいては、図1の仮想線で示すように馬の模型4は楕円またはほぼ四角形を描くように走行する。また、図示はされていないが、互いに交差するような線を描くように馬の模型4を走行させても良い。
【0014】
図2は、床板3と馬の模型4を取り外した状態のゲーム装置1の斜視図である。柱2に固定された枠2aに、走行装置が走行する第2の床板6が水平に支持されている。この枠2aには、走行装置に充電するための充電装置5が取り付けられている。第2の床板6には、2つの直方体状のブロック7が載せられている。柱2の上端にある複数のブラケット8とブロック7によって、床板3は支持されている。
【0015】
図3に示すように、床板3と第2の床板6の間の空間には、走行装置10が配置されている。実施の形態のゲーム装置1には、4つの馬の模型4に対応する4つの走行装置10が設けられているが、説明の簡略化のため1つの走行装置10のみを図3は示す。
【0016】
<走行装置>
図3ないし図13を参照し、走行装置10の詳細を説明する。走行装置10は走行可能な本体12と、本体12に装着される電源アセンブリ30を備える。本体12は、上部14と下部16とを備え、上部14と下部16はサスペンション18によって連結されている。図10の下面図に最も良好に示すように、下部16の長手方向の両端部には、一対のキャスタ20が取り付けられており、下部16の横断方向の両端部には、一対の車輪22が取り付けられている。キャスタ20および車輪22によって、走行装置10は第2の床板6の上を走行可能である。
【0017】
図9の平面図に最も良好に示すように、上部14の長手方向の両端部には、一対のキャスタ24が取り付けられており、上部14の横断方向の両端部には、一対の駆動車輪26が取り付けられている。これらの駆動車輪26は、上部14に固定された別個の車輪用モータ28によってそれぞれ回転させられる。車輪用モータ28の回転は、図示しない歯車列によって、その車輪用モータ28に対応する駆動車輪26に伝達される。歯車列の代わりに、他の適切な動力伝達機構、例えば、ベルトとプーリを利用した機構、チェーンとスプロケットを利用した機構を用いてもよい。
【0018】
図3に示すように、本体12の上部14には、充電可能な1つ以上の電源装置が内部に配置された電源アセンブリ30が保持される。上部14の内部には、電源アセンブリ30の電源装置から給電されて、車輪用モータ28を駆動して、駆動車輪26を回転させる駆動回路が形成された駆動回路基板32が固定されている。
【0019】
後述する模型牽引部34,36と模型アセンブリ40の被牽引部52,54の間に作用する磁力によって、走行装置10全体が上向きすなわち床板3に向けて引き付けられている。このため、キャスタ24の車輪および駆動車輪26は、上方の床板3に接触する。駆動車輪26が回転すると、駆動車輪26と床板3の摩擦接触により、走行装置10が図3の矢印で示す方向に走行する。このように、車輪用モータ28および駆動車輪26は、電源アセンブリ30によって走行可能な走行機構である。但し、駆動車輪26の代わりに、他の適切な走行手段、例えばキャタピラ、リンク機構を持つアームまたはリンク機構を持つレッグを使用してもよい。
【0020】
別個の車輪用モータ28が両方の駆動車輪26をそれぞれ回転させるので、両方の駆動車輪26を異なる回転速度で回転させることが可能であり、駆動車輪26の速度差によって走行装置10は曲がって進むことができる。キャスタ20,24は、走行装置10の方向転換を容易にする。車輪用モータ28のシャフトは両方向に回転可能であって、走行装置10は前進も後退も可能である。両方の駆動車輪26を互いに逆方向に回転させることによって、走行装置10はその場で垂直軸の回りを回転することができる。
【0021】
床板3の上には、模型アセンブリ40が配置されている。模型アセンブリ40は、台車42と、台車42に回転自在に取り付けられた一対の車輪44と、台車42に回転自在に取り付けられた1つのキャスタ46と、台車42に立てられた支柱48と、支柱48に取り付けられた馬の模型4とを備える。さらに、馬の模型4の上には騎手の模型50が乗っている。台車42の内部には、2つの被牽引部52,54が配置されている。被牽引部52,54は、強磁性体または磁石であり、好ましくは永久磁石である。
【0022】
他方、走行装置10の本体12の上部14には、模型牽引部34,36が取り付けられている。模型牽引部34,36は、強磁性体または磁石であり、好ましくは永久磁石である。床板3は、非磁性体によって形成されており、走行装置10の模型牽引部34と模型アセンブリ40の被牽引部52が磁力によって引き付け合い、走行装置10の模型牽引部36と模型アセンブリ40の被牽引部54が磁力によって引き付け合う。従って、走行装置10が走行するとき、模型牽引部34,36は、走行装置10と一緒に模型アセンブリ40が走行するように模型アセンブリ40を引き付ける。好ましい実施の形態では、模型牽引部34,36および被牽引部52,54は永久磁石であるが、他の選択肢も採用可能である。
【0023】
以上のように、床板3の下を走行装置10が走行し、走行装置10に対応する模型アセンブリ40が走行装置10に牽引されて、図3の矢印に示すように床板3の上を走行する。
【0024】
図5および図11に示すように、電源アセンブリ30は、ほぼ直方体状の筐体56と、筐体56に取り付けられたカバーパネル58を備える。筐体56の内部には、1つ以上の(図の実施の形態では2つの)電源装置60が配置されている。各電源装置60は、充電可能な電源装置であり、例えばキャパシタまたは二次電池である。図11に示すように、筐体56には貫通孔61が形成されており、貫通孔61を通じて電源装置60が外部から見える。
【0025】
電源アセンブリ30における配線の図示はされていないが、カバーパネル58の外面(筐体56に取り付けられた面と反対側の面)には、充電装置5(図1または図2)がこれらの電源装置60に充電するための導電体から形成された一対の被充電電極62,64が露出している。被充電電極62,64の一方は正電極であり、他方は負電極である。複数の電源装置60が筐体56内にある場合、これらの被充電電極62,64は、複数の電源装置60に共通に使用される。
【0026】
図11に示すように、カバーパネル58の内側の面(筐体56に取り付けられた面)には、導電体から形成された電力供給電極66,68が取り付けられている。電力供給電極66は筐体56の上方に配置され、電力供給電極68は筐体56の下方に配置されている。電力供給電極66,68の一方は正電極であり、他方は負電極である。複数の電源装置60が筐体56内にある場合、これらの電力供給電極66,68は、複数の電源装置60に共通に使用される。
【0027】
図5に示すように、走行装置10の本体12の上部14には、電源アセンブリ30の筐体56が嵌め込まれる電源アセンブリ室70が設けられている。電源アセンブリ室70の上方および下方には、強磁性体または磁石である第1の固着部(電源アセンブリ保持機構)72,74が配置されており、これらは、本体12の上部14に固定されている。また、電源アセンブリ室70の上方および下方には、導電体から形成された被電力供給電極76,78が配置されており、これらは、本体12の上部14に固定されている。
【0028】
電源アセンブリ30の電力供給電極66,68(図11)は、強磁性体または磁石である第2の固着部である。第1の固着部72,74は、電源アセンブリ30に設けられた電力供給電極(第2の固着部)66,68を取り外し可能に固着する。電源アセンブリ30の筐体56が本体12の電源アセンブリ室70に挿入されて、第1の固着部72,74に電力供給電極66,68が固着されることによって、電源アセンブリ30は本体12に保持される。第1の固着部72,74が電力供給電極66,68を固着するときに、被電力供給電極76,78は電力供給電極66,68と接触する。本体12内の配線の図示はされていないが、被電力供給電極76,78が電力供給電極66,68に接触すると、駆動回路基板32(図3)の駆動回路は、電源アセンブリ30の電源装置60から給電されて車輪用モータ28を駆動して走行装置10を走行させる。
【0029】
この構成では、走行装置10の第1の固着部72,74が、磁力によって簡単に、電源アセンブリ30に設けられた電力供給電極66,68を取り外し可能に固着する。走行装置10の第1の固着部72,74に電源アセンブリ30が保持されると、走行装置10の被電力供給電極76,78は電源アセンブリ30に設けられた電源装置60の電力供給電極66,68と接触するので、走行装置10の本体12は電源装置60から給電されて走行可能となる。この構成によれば、床板との摩擦接触によって電力が走行装置10に供給されるのではないため、走行装置10への給電の不具合のおそれを低減することが可能である。
【0030】
好ましい実施の形態では、第1の固着部72,74が永久磁石であり、被電力供給電極76,78はより導電性が高い材料から形成されており、第2の固着部としての電力供給電極66,68は強磁性と高導電性を有する材料、例えば鉄または鋼から形成されている。この実施の形態では、電力供給電極66,68が第2の固着部として機能するため、第2の固着部と電力供給電極66,68が別々に設けられている場合に比べて、部品数を削減できる。また、固着部に電極が設けられることで、電極の接触不良のおそれを低減できる。
【0031】
但し、他の選択肢も採用可能である。例えば、第1の固着部72,74が強磁性体であって、第2の固着部である被電力供給電極76,78が磁石でもよい。電源アセンブリ30に、第2の固着部と電力供給電極66,68が別々に設けられていてもよい。
【0032】
図4、図5および図8に示すように、カバーパネル58の外面(筐体56に取り付けられた面と反対側の面)には、一対の被充電電極62,64の間に、強磁性体または磁石である第3の固着部80が露出している。第3の固着部80は、外部の充電装置5(図1または図2)に磁力によって取り外し可能に固着される。電源アセンブリ30の第3の固着部80が充電装置5に固着されて充電装置5に牽引されると、電源アセンブリ30が走行装置10から離れて充電装置5に保持されるようになっている。この構成では、外部の充電装置5によって、電源アセンブリ30を磁力で簡単に走行装置10から取り外し可能である。外部の充電装置5が電源アセンブリ30を保持すると、外部の充電装置5は電源装置60を被充電電極62,64によって充電可能である。
【0033】
図12および図13は、走行装置10の一部を破断して示す。図12および図13に示すように、走行装置10は、電源アセンブリ室70に嵌め込まれた電源アセンブリ30をロック可能な電源アセンブリロック機構を備える。電源アセンブリロック機構は、走行装置10の本体12の上部14に取り付けられたピン82と、ピン82を中心に回転可能なレバー84と、レバー84に固定された前述の強磁性体または磁石である模型牽引部34,36と、模型牽引部34から下方に延びるロック片86を備える。ピン82を中心にレバー84を回転させると、レバーに固定された模型牽引部34,36とロック片86がピン82の回りを移動する。
【0034】
図5に最も良好に示すように、電源アセンブリ30の筐体56の上面には、ロック穴88が形成されている。図12に示すように、走行装置10の真上に模型アセンブリ40があって、被牽引部52,54が床板3を挟んで模型牽引部34,36に近い位置にある場合には、被牽引部52,54と模型牽引部34,36とに作用する磁力によって、模型牽引部34,36が持ち上げられる。この時、ロック片86はロック穴88に噛み合っておらず、電源アセンブリ30と本体12の間に作用する磁力に抗して、本体12の電源アセンブリ室70から電源アセンブリ30を抜き出すことができる。
【0035】
他方、図13に示すように、模型アセンブリ40が走行装置10、特に模型牽引部34,36から離れると、被牽引部52,54と模型牽引部34,36とに作用する磁力が弱まるか無くなり、模型牽引部34,36が重力によって下がる。この時、ロック片86の下端はロック穴88に挿入されるため、本体12の電源アセンブリ室70から電源アセンブリ30を抜き出すことができない。
【0036】
このように、模型アセンブリ40が模型牽引部34,36から離れると(図13)、電源アセンブリロック機構は電源アセンブリ30をロックする。従って、模型アセンブリ40から離された走行装置10を人が修理などのために持ち運ぶとき、不用意に電源アセンブリ30が電源アセンブリ室70から外れて本体12から電源アセンブリ30が、もしくは電源アセンブリ30から本体12が脱落しない。他方、模型アセンブリ40が模型牽引部34,36と被牽引部52,54が引き付け合う位置にあると(図12)、電源アセンブリロック機構は電源アセンブリ30へのロックを解除し、本体12の電源アセンブリ室70から電源アセンブリ30を抜き出すことができる。
【0037】
図4および図5に最も良好に示すように、電源アセンブリロック機構のレバー84は、両方の駆動車輪26の間に配置されている。レバー84または模型牽引部34を手でつまんでレバー84(解除機構)を手動で回転させることが可能である。従って、模型牽引部34,36から模型アセンブリ40が離れて電源アセンブリロック機構が電源アセンブリ30をロックした場合であっても、例えば走行装置10の修理等のような電源アセンブリ30の取り外しが必要な場面において、電源アセンブリロック機構による電源アセンブリ30へのロックを手動で解除することが可能である。
【0038】
図4、図5および図9に最も良好に示すように、本体12の上部14には、レバー84の回りすぎを防止するための一対の回転ストッパ90が固定されている。模型牽引部34の両脇にはストッパ片がレバー84の一部として固定されており、図12における反時計方向へレバー84が回転する時、ストッパ片は回転ストッパ90に当たる。従って、回転ストッパ90は、レバー84の回りすぎ、ひいては模型牽引部34,36の持ち上がり過ぎを規制し、模型牽引部34,36と床板3との接触を防止するとともに、模型牽引部34,36と被牽引部52,54の間に作用する磁力が過大となることを防止する。
【0039】
<ゲーム装置の制御系統>
図14を参照し、ゲーム装置の制御系統の概略を説明する。ゲーム装置の制御系統は、全体制御装置100と、位置信号供給装置102と、第1の発光装置104と、第2の発光装置106を備える。全体制御装置100は、コンピュータであって、複数の走行装置10と充電装置5を含むゲーム装置全体を制御する。図の実施の形態においては、単一の全体制御装置100が使用されているが、位置信号供給装置102から信号を受けるとともに第1の発光装置104および第2の発光装置106を制御する制御装置と、充電装置5から信号を受けるとともに充電装置5を制御する制御装置が個別に設けられていてもよい。
【0040】
位置信号供給装置102は、各走行装置10の位置(好ましくは、位置に加えて各走行装置10の向き)を示す信号を全体制御装置100に供給する。位置信号供給装置102としては、位置信号を出力可能ないかなる適切なタイプの装置でもよい。例えば画像解析によって、走行装置10の位置を特定する装置を使用することができる。
【0041】
あるいは、位置信号供給装置102は、例えば、国際公開公報WO06/106714公報、特開2007-218892号公報、特開2005-164448号公報、特開2005-156474号公報に記載された圧力分布検出装置で利用されている電磁結合を走行装置10の位置特定に使用することができる。図15を参照して、電磁結合を使用した位置特定を行う位置信号供給装置102の一例を説明する。
【0042】
図15に示すように、この位置信号供給装置102は、複数の第1のループ導線130と、第2のループ導線132を備える。第1のループ導線130の各々は、互いに平行な二つの導線部分を有し、これらの導線部分は一端(図の左端)において接続されている。第1のループ導線130の右端は、電流供給源(図示せず)に接続されており、第1のループ導線130には電流が流れる。これらの第1のループ導線130は、互いに平行に配置されており、かつ同じ層に設けられている。
【0043】
第2のループ導線132の各々は、互いに平行な二つの導線部分を有し、これらの導線部分は一端(図の上端)において接続されている。第2のループ導線132の下端は、電流計測装置(図示せず)に接続されている。これらの第2のループ導線132は、互いに平行に配置されており、かつ同じ層に設けられている。
【0044】
図15の紙面垂直方向から見ると、第2のループ導線132の平行な導線部分は、第1のループ導線130の平行な導線部分と直交している。但し、図示しないが、第2のループ導線132が配置された層は、第1のループ導線130が配置された層とは異なり、これらの層は平行に配置されており、これらの層の間には非導電体の層がある。
【0045】
第1のループ導線130に電流が流れると、電磁結合により、第2のループ導線132にも電流が流れる。第1のループ導線130と第2のループ導線132の交差点に、導電体から形成された被検出片108が置かれた場合と、それがない場合とでは、第2のループ導線132に流れる電流は異なる。従って、第2のループ導線132に流れる電流を監視することにより、被検出片108の位置が特定される。各走行装置10に2つの被検出片108が設けられていれば、各走行装置10の角度も特定される。
【0046】
図10の底面図に示すように、走行装置10の本体12の下部16の底面には、導電体から形成された円板状の一対の被検出片108が固定されている。従って、位置信号供給装置102は、各走行装置10につき2つの被検出片108の位置を示す信号を全体制御装置100に供給する。位置信号供給装置102からの信号を用いて、各走行装置10の2つの被検出片108の位置を特定することによって、全体制御装置100は、各走行装置10の位置および角度を特定することができる。また、複数の走行装置10を異なる時期に移動させて、第2のループ導線132に流れる電流を計測すると、移動させられた各走行装置10の2つの被検出片108の位置が特定される。第2の床板6にこの位置信号供給装置102を配置することができる。
【0047】
上述したように走行装置10の本体12の上部14と下部16はサスペンション18によって連結されているため、下部14には下向きの力が与えられている。このため、被検出片108は、第2の床板6ひいては位置信号供給装置102に向けて押し付けられている。
【0048】
第1の発光装置104は、すべての走行装置10の動作を一斉に起動するためのある波長領域の光(例えば可視光)を発する。全体制御装置100は、コンピュータプログラムに従って、第1の発光装置104を発光させる。
【0049】
第2の発光装置106は、走行装置10の起動後に各走行装置10の走行を制御する走行制御信号を、第1の発光装置104が発する光とは異なる波長領域の光(例えば赤外線)によって送信する。全体制御装置100は、コンピュータプログラムに従って、複数の走行装置10を制御する走行制御信号を第2の発光装置106に供給し、第2の発光装置106はそれらの走行制御信号に応じて発光する。各走行制御信号には、制御対象の走行装置10を識別する識別情報が付与されており、走行装置10は自身を宛先とする走行制御信号を認識することができる。発光装置104,106の代わりに、他の電波を利用した無線通信方式を利用する通信装置を使用することも可能である。
好ましくは、光透過性が高い第2の床板6(図1ないし図3参照)を使用し、第1の発光装置104および第2の発光装置106は、第2の床板6の下に配置してもよい。但し、第2の床板6の光透過性が低い場合には、第1の発光装置104および第2の発光装置106は、床板3と第2の床板6の間に配置してもよい。
【0050】
また、全体制御装置100は、複数の走行装置10を一斉に起動させる場合に第1の発光装置104を発光させるように制御し、その後、第1の発光装置104を非発光とするように制御する。この場合、全体制御装置100は、CPU114が起動したことを検知して第1の発光装置104を非発光にする。具体的には、第1の発光装置104を発光させた後に、複数の走行装置10の全部または一部に走行制御信号を送信した場合に、位置信号供給装置102から供給される信号に基づいて、全体制御装置100は、CPU114が起動したか否かを判断することができる。走行装置10に何らかの位置変化があった場合にCPU114が起動したと判断してもよいし、意図どおりの位置変化があることを検知してCPU114が起動したと判断してもよい。また、第1の発光装置104を発光させてから、所定時間後に発光を停止させてもよい。第1の発光装置104が発光を開始してからCPU114が起動されるまでの時間は実験によって求めることができる。所定時間を実験によって求めた時間よりも長く設定すればよい。この場合、第1の発光装置104を発光させてから所定時間を経過した時点では、CPU114は起動しているので、所定時間を経過したことの検知はCPU114が起動していることの検知に他ならない。よって、全体制御装置100は、所定時間の経過を監視してCPU114は起動を検知してもよい。
【0051】
図10の底面図に示すように、走行装置10の本体12の下部16の底面には、2つの第1の光センサ110および2つの第2の光センサ112が露出している。第1の光センサ110は、例えば可視光センサであり、第1の発光装置104が発する光を受けると受光信号を出力する。第2の光センサ112は、例えば赤外線センサであり、第2の発光装置106が発する光で送信された走行制御信号を出力する。図の実施の形態では、あるセンサへの光の到達に障害があっても、他のセンサが光を受けることが可能なように、2つの第1の光センサ110および2つの第2の光センサ112が設けられている。但し、単一の第1の光センサ110と単一の第2の光センサ112が設けられていてもよい。3つ以上の第1の光センサ110と3つ以上の第2の光センサ112が設けられていてもよい。
【0052】
図14に示すように、各走行装置10は、CPU(central processing unit)114と、給電制御回路116と、コイン電池118をさらに備える。コイン電池118は、第1の光センサ110が受光信号を出力可能なように常に第1の光センサ110に給電する。給電制御回路116は、第1の発光装置104の発光によって、第1の光センサ110からの受光信号を受けると、電源アセンブリ30の電源装置60からのCPU114、第2の光センサ112および両方の車輪用モータ28への給電を可能にする。
【0053】
電源装置60からこれらの要素への給電開始後、第2の光センサ112は、第2の発光装置106から送信された走行制御信号をCPU114に伝達する。CPU114は、複数の走行装置10のための走行制御信号のうち、CPU114が属する走行装置10のための走行制御信号を選択して、その走行制御信号に従って、両方の車輪用モータ28を制御する。
【0054】
走行制御信号は、車輪用モータ28の各々の回転速度または回転角度を指定する。結果的に、1つの走行装置10につき駆動車輪26の各々の回転速度が制御される。両方の駆動車輪26の回転速度が同じであれば、走行装置10は直進し、そうでなければ、走行装置10は曲がって進む。
【0055】
CPU114は図3に示す駆動回路基板32に装着されており、給電制御回路116は図3に示す給電制御回路基板120に装着されている。図6は、走行装置10の本体12の上部14から、パネル122を取り外した状態を示す。コイン電池118は、パネル122を取り外すことで、本体12に取り付けおよび取り外しが可能である。
【0056】
図16は走行装置10の一部について詳細な構成を示すブロック図である。この図に示すようにコイン電池118の電池電圧VBATは、第1の光センサ110とオア回路610に供給される。第1の光センセ110は、例えば、フォトダイオード110aとコンパレータ110bによって構成され、受光により受光信号PDを出力する。また、この例において、図14に示す給電制御回路116はオア回路61によって構成される。すなわち、オア回路61によって、走行機構たる車輪用モータ28への電力の供給、および制御素子たるCPU114への電力の供給が制御される。
【0057】
CPU114は、CPUイネーブル信号ENCPUを出力する。CPUイネーブル信号ENCPUは、CPU114にレギュレータ116bから電源電圧VOUT2が供給されている場合にハイレベルとなり、電源電圧VOUT2の供給が停止した場合にローレベルとなる。より具体的には、電源電圧VOUT2の供給が停止すると、CPUイネーブル信号ENCPUを出力するポートがハイインピーダンス状態となる。このとき、プルダウン抵抗620によってローレベルにプルダウンされるから、CPUイネーブル信号ENCPUの論理レベルは上述したようになる。
【0058】
オア回路610は、第1の光センサ110から出力される受光信号PDとCPUイネーブル信号CPUENの論理和を演算してイネーブル信号ENを出力する。イネーブル信号ENがハイレベルの場合、DC−DCコンバータ116aは、電源装置60からの電源電圧VCAPを昇圧して第1電源電圧VOUT1として出力する。第1電源電圧VOUT1は、車輪用モータ28の電源として用いることができる。また、第1電源電圧VOUT1はレギュレータ116bによって安定化され、第2電源電圧VOUT2としてCPU114に供給される。DC−DCコンバータ116aを用いたのは、車輪用モータ28(走行機構)で必要な5Vの電圧を得ること(電源電圧VCAPを昇圧する)の他に、2V〜3.8Vの間で不安定なキャパシタ(電源電圧VCAP)からの供給電圧を一旦昇圧することで、安定した第1電源電圧VOUT1を得ることができるからである。
【0059】
イネーブル信号ENがローレベルの場合、DC−DCコンバータ116aは、第1電源電圧VOUT1を出力しない。この場合には、車輪用モータ28やCPU114に電源が供給されない。
【0060】
また、CPU114は、以下の場合にCPUイネーブル信号CPUENをローベルに設定する。第1の態様は、図14に示す全体制御装置100から動作を停止する旨の所定の制御信号を受信した場合である。この場合、全体制御装置100は所定の制御信号を第2の発光装置106から第2のセンサ112へ送信する。所定の制御信号は、例えば、メンテナンスを行う場合や営業を終了する場合などに、全体制御装置100が発行する。これにより、全体制御装置100から走行装置10の動作を停止させて、当該走行装置10の消費電力を削減することが可能となる。
【0061】
第2の態様は、CPU114が第2の光センサ112から所定時間、制御信号を受信しない場合である。このため、CPU114はタイマを備え、第2の光センサ112を介して制御信号を受信すると、タイマをリセットし、タイマによって計時された時間が所定時間を超えると、CPUイネーブル信号CPUENをローベルに設定する。走行装置10は全体制御装置100の制御の下に走行するが、全体制御装置100が何らかの理由によって動作しなくなった場合、走行装置10を動作させるべきではない。そのような場合、走行装置100が自律的に動作を停止して消費電力を削減することが可能となる。
【0062】
第3の態様は、CPU114が電源装置60から供給される電源電圧VCAPを監視し、電源電圧VCAPが所定電圧を下回った場合にCPUイネーブル信号CPUENをローベルに設定する。
【0063】
以上の構成において、走行装置10が起動してから停止するまでの動作例を図17に示すタイミングチャートを参照して説明する。
まず、時刻t1において、全体制御装置100の制御の下、第1の発光装置104が発光すると、第1の光センサ110が照射光を検出して受光信号PDを出力する。
【0064】
イネーブル信号ENは受光信号PDとCPUイネーブル信号ENCPUとのうち、少なくとも一方がハイレベルになるとハイレベルになるから、時刻t1からハイレベルになる。イネーブル信号ENがハイレベルになると電源電圧VOUT2がハイレベルとなり、CPU114に給電される。この結果、CPU114が動作を開始する。そして、CPU114は、時刻t2において、CPUイネーブル信号ENCPUをハイレベルに遷移させる。
CPUイネーブル信号ENがハイレベルなると、受光信号PDが時刻t3においてローレベルになっても電源電圧VOUT2を出力することができる。時刻t1から時刻t2までの時間を時間T1とすると、第1の発光装置104が発光する発光時間は、時間T1よりも長く設定されている。これによって、一度、CPUイネーブル信号ENがハイレベルになれば、電源電圧VOUT2を出力し続けることができる。仮に、オア回路610がなく、受光信号PDが直接、DC−DCコンバータ116aに供給されたとすると、走行装置10を動作させるためには、常に第1の発光装置104が発光する必要がある。そのような場合と比較して、第1の発光装置104の発光期間T1を短くでき、消費電力を削減することが可能となる。
【0065】
このようにして、CPU114の動作が開始すると、全体制御装置100は、第2の発光装置106を発光させて、各種の制御信号を走行装置10に送信する。第2の光センサ112はこれを受信して出力信号をCPU114に供給する。CPU114は第2の光センサ112の出力信号を監視し、所定時間Trefを超えて制御信号を受信しないと、動作を停止させる。この例では、時刻t5に至ると、CPU114は、自身の動作を停止させ、この結果、CPUイネーブル信号ENCPUの論理レベルがローレベルに遷移する。すると、イネーブル信号ENがローレベルに遷移し、DC−DCコンバータ116aが電源電圧VOUT1の出力を停止する。これにより、CPU114への電源供給が遮断され、消費電力の削減が図られる。
【0066】
2.変型例
以上、本発明の実施の形態を説明したが、この実施の形態により本発明は限定されることはない。例えば、下記のような変形および修正も本発明の範囲内にある。
(1)本発明は、競馬ゲームのほかのゲームを実行するためのゲーム装置にも適用可能である。これらのゲームには、例えば、自動車、自転車、モーターサイクル、人または馬以外の動物の模型を走行装置が運搬するレースゲームがありうる。また、これらのゲームには、アスリートの模型を走行装置が運搬する、フットボール、野球、その他の球技がありうる。ゲームのプレイの間は、プレイヤによる走行装置の操縦が可能なように、全体制御装置100による走行装置の制御を停止してもよい。
【0067】
(2)上記の実施の形態では、走行装置10は、その上にある床板3に駆動車輪26が摩擦接触することにより走行する。しかし、他の実施の形態として、走行装置10は、その下にある第2の床板6に駆動車輪、キャタピラ、レッグが接触する形式で走行してもよい。
【0068】
(3)上記の実施の形態では、コイン電池118から第1の光センサ110およびオア回路610へ電力を供給したが、図18(A)に示すように電源装置60からの電源電圧VCAPをオア回路610へ供給してもよい。あるいは、第1電源電圧VOUT1をオア回路610の電源として供給してもよい。この場合、第1の光センサ110およびオア回路610は電源装置60から給電を受けて常時動作しているが、車輪用モータ28やCPU114については、第1の光センサ110の受光があるまでは、電源装置60から車輪用モータ28やCPU114へ給電されないので電力を節約することができる。
また、図18(B)に示すようにコイン電池118を省略して、第1の光センサ110へ電源電圧VCAPを供給するようにしてもよい。この場合には、走行装置10にコイン電池118を搭載しなくてもよいので構成を簡素化することができる。
【符号の説明】
【0069】
10……走行装置、25……車輪用モータ、100……全体装置、104……第1の発光装置、106……第2の発光装置、110……第1の光センサ、112……第2の光センサ、116……電源供給回路、114……CPU、118……コイン電池、610……オア回路、EN……イネーブル信号、ENCPU……CPUイネーブル信号。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行機構と、
前記走行機構を制御する制御素子と、
受光すると、受光信号を出力する受光素子と、
前記走行機構、前記制御素子および前記受光素子に給電する第1の電源装置と、
前記第1の電源装置から電力が供給され、前記受光素子から前記受光信号を受けると、前記電源装置から前記走行機構および前記制御素子への給電を可能にする給電制御回路と、
を備えることを特徴とする走行装置。
【請求項2】
走行機構と、
前記走行機構を制御する制御素子と、
前記走行機構および前記制御素子に給電する第1の電源装置と、
受光すると、受光信号を出力する受光素子と、
前記受光素子に給電する第2の電源装置と、
前記第1又は第2の電源装置から電力が供給され、前記受光素子から前記受光信号を受けると、前記第1の電源装置から前記走行機構および前記制御素子への給電を可能にする給電制御回路と
を備えることを特徴とする走行装置。
【請求項3】
外部の制御装置から前記走行機構を制御する制御信号を受信して前記制御素子に前記制御信号を転送する制御信号受信装置を備え、
前記給電制御回路は、前記受光素子から前記受光信号を受けると、前記第1の電源装置から前記制御信号受信装置への給電を可能にし、
前記制御素子は、前記制御信号受信装置から所定期間、前記制御信号を受信しない場合には、前記第1の電源装置から前記走行機構、前記制御素子および前記制御信号受信装置への給電を不能にすることを特徴とする請求項1又は2に記載の走行装置。
【請求項4】
請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載の複数の前記走行装置と、
複数の前記走行装置の各々の前記受光素子が一斉に前記受光信号を出力するように発光する発光装置と
を備えることを特徴とするゲーム装置。
【請求項5】
前記発光装置の発光および非発光を制御する制御装置を備え、
前記発光装置が発光するように制御した後、前記複数の走行装置の前記制御素子に電力が供給されたことを認識して、前記発光装置が非発光となるように制御することを特徴とする請求項4に記載のゲーム装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2011−188905(P2011−188905A)
【公開日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−55598(P2010−55598)
【出願日】平成22年3月12日(2010.3.12)
【出願人】(506113602)株式会社コナミデジタルエンタテインメント (1,441)