説明

足の消毒用マット

【課題】 足のツボを刺激しつつ足を消毒、洗浄するようにした足の消毒用マットを提供する。
【解決手段】 弾性体により形成した袋状体(1)の上面には多数の突起(3)を突設すると共に袋状体を内外に貫通する噴出孔(5)を備えさせ、袋状体内には消毒液(7)を充填し、袋状体が押下されたときに袋状体内の消毒液が噴出孔を通って噴出するようにしたことを特徴とする足の消毒用マット。

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は足のツボを刺激しつつ足を消毒、洗浄するようにした足の消毒用マットに関するものである。本考案による足の消毒用マットは、例えばプール、海水浴場、公衆浴場、ホテルや旅館の風呂、一般家庭の風呂、幼稚園、学校、病院等において使用されるものである。
【0002】
【従来の技術】
足のツボを刺激しつつ足を消毒、洗浄するようにした足の消毒用マットは従来知られていない。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、足を消毒、洗浄することの重要性と足のツボを刺激することの有効性とに鑑み、足のツボを刺激しつつ足を消毒、洗浄するようにした足の消毒用マットを新規に提供しようとしてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本考案は下記の足の消毒用マットを提供する。
【0005】
(1)弾性体により形成した袋状体の上面には多数の突起を突設すると共に袋状体を内外に貫通する噴出孔を備えさせ、袋状体内には消毒液を充填し、袋状体が押下されたときに袋状体内の消毒液が噴出孔を通って噴出するようにしたことを特徴とする足の消毒用マット(請求項1)。なお、実用新案登録請求の範囲を含む本明細書における「消毒液」には石鹸水等の洗浄液も含まれるものとする。
【0006】
(2)上面を開口した消毒液収納体には消毒液を充填し、該消毒液収納体の上面を弾性を有する板状体により密閉し、該板状体の上面には多数の突起を突設し、該板状体には該板状体を消毒液収納体の内外に貫通する噴出孔を備えさせ、板状体が押下されたときに消毒液収納体内の消毒液が噴出孔を通って噴出するようにしたことを特徴とする足の消毒用マット(請求項2)。
【0007】
【作用】
[請求項1の足の消毒用マット]
請求項1の足の消毒用マットにおいては、人が足で該消毒用マットに乗ったときには、袋状体は人の体重により押下される。すると、袋状体が変形し、袋状体内の消毒液が噴出孔を通って噴出し、足を消毒、洗浄する。一方、人が足で消毒用マットに乗ったときには、袋状体の上面に突設された多数の突起が足の平のツボを刺激する。即ち、請求項1の足の消毒用マットは足のツボを刺激しつつ足を消毒、洗浄するのである。なお、袋状体に対する足による押下が解除されたとき、換言すれば人が袋状体から下りたときには、弾性体により形成されている袋状体は各噴出孔より空気を吸入しつつ元の形状に戻る。
【0008】
[請求項2の足の消毒用マット]
請求項2の足の消毒用マットにおいては、人が足で該消毒用マットに乗ったときには、板状体は人の体重により押下される。すると、板状体が下方に変形し、消毒液収納体内の消毒液が噴出孔を通って噴出し、足を消毒、洗浄する。一方、人が足で消毒用マットに乗ったときには、板状体の上面に突設された多数の突起が足の平のツボを刺激する。即ち、請求項2の足の消毒用マットは足のツボを刺激しつつ足を消毒、洗浄するのである。なお、板状体に対する足による押下が解除されたとき、換言すれば人が板状体から下りたときには、弾性を有する板状体は各噴出孔より空気を吸入しつつ元の形状に戻る。
【0009】
【考案の実施の形態】
次に、本考案の実施の形態を添付図面に従って説明する。
まず、図1、図3に示す事例について説明する。符号1に示すものはゴム等の弾性体により形成した袋状体である。袋状体1の上面には多数の突起3、3・・・を突設する。突起3、3・・・の大きさ、形状、数、配設態様等は随意である。突起3、3・・・は袋状体1の上面における全面に設けることが望ましいが、突起3、3・・・は必ずしも袋状体1の上面における全面に設ける必要はない。
突起3、3・・・は袋状体1と一体的に形成することが望ましい。袋状体1には該袋状体1を内外に貫通する多数の噴出孔5、5・・・を備えさせる。噴出孔5は突起3内を貫通させてもよいが、噴出孔5は袋状体1の上面における突起3を有しない部分に設けてもよい。噴出孔5を突起3内に設ける場合でも、噴出孔5は必ずしも全ての突起3に備えさせる必要はない。袋状体1内には消毒液7を充填し、袋状体1が押下されたときに袋状体1内の消毒液7が噴出孔5、5・・・を通って噴出するようになす。符号9に示すものは袋状体1に消毒液7を注入するための消毒液注入口である。
【0010】
次に、図2、図3に示す事例について説明する。符号11に示すものは上面を開口した消毒液収納体である。消毒液収納体11は容器状体であってもよいが、コンクリート等の床面13に形成してもよい。消毒液収納体11には消毒液14を充填する。消毒液収納体11の上面を弾性を有する板状体15により密閉する。板状体15は一例としてゴム製とする。板状体15の上面には多数の突起17、17・・・を突設する。突起17、17・・・の大きさ、形状、数、配設態様等は随意である。突起17、17・・・は板状体15の上面における全面に設けることが望ましいが、突起17、17・・・は必ずしも板状体15の上面における全面に設ける必要はない。突起17、17・・・は板状体15と一体的に形成することが望ましい。板状体15には該板状体15を消毒液収納体11の内外に貫通する噴出孔19、19・・・を備えさせる。噴出孔19は突起17内を貫通させてもよいが、噴出孔19は板状体15の上面における突起17を有しない部分に設けてもよい。噴出孔19を突起17内に設ける場合でも、噴出孔19は必ずしも全ての突起17に備えさせる必要はない。板状体15が押下されたときに消毒液収納体11内の消毒液14が噴出孔19、19・・・を通って噴出するようになす。符号21に示すものは消毒液収納体11に消毒液14を注入するための消毒液注入口である。
【0011】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、人が足で消毒用マットに乗ったときには、消毒液が噴出して足を消毒、洗浄する。一方、人が足で消毒用マットに乗ったときには、消毒用マットに形成されている多数の突起が足の平のツボを刺激する。即ち、本考案によれば、単に人が足で消毒用マットに乗るだけで足のツボを刺激しつつ足を消毒、洗浄することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による足の消毒用マットの一例を示す断面図である。
【図2】同上消毒用マットの別の一例を示す断面図である。
【図3】本考案による足の消毒用マットの一部を示す断面図である。
【符号の説明】
1 袋状体
3 突起
5 噴出孔
7 消毒液
9 消毒液注入口
11 消毒液収納体
13 床面
14 消毒液
15 板状体
17 突起
19 噴出孔
21 消毒液注入口

【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】 弾性体により形成した袋状体の上面には多数の突起を突設すると共に袋状体を内外に貫通する噴出孔を備えさせ、袋状体内には消毒液を充填し、袋状体が押下されたときに袋状体内の消毒液が噴出孔を通って噴出するようにしたことを特徴とする足の消毒用マット。
【請求項2】 上面を開口した消毒液収納体には消毒液を充填し、該消毒液収納体の上面を弾性を有する板状体により密閉し、該板状体の上面には多数の突起を突設し、該板状体には該板状体を消毒液収納体の内外に貫通する噴出孔を備えさせ、板状体が押下されたときに消毒液収納体内の消毒液が噴出孔を通って噴出するようにしたことを特徴とする足の消毒用マット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【登録番号】第3036852号
【登録日】平成9年(1997)2月12日
【発行日】平成9年(1997)5月6日
【考案の名称】足の消毒用マット
【国際特許分類】
【評価書の請求】未請求
【出願番号】実願平8−11350
【出願日】平成8年(1996)10月16日
【出願人】(596160908)望月食品有限会社 (1)