足元照明
【課題】建築部材に組込まれる足元照明において、安全性,省電力、長寿命、施工性および視認性の良好な足元灯を提供する。
【解決手段】光源ユニットを階段、巾木等の建築部材より厚み方向に突出することろ最小限にし、擬似面光源とすることで、安全性、施工性向上また視認性のよい足元照明を提供する。
【解決手段】光源ユニットを階段、巾木等の建築部材より厚み方向に突出することろ最小限にし、擬似面光源とすることで、安全性、施工性向上また視認性のよい足元照明を提供する。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、薄型で小型、省施工な足元照明に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来技術の例として、特開2000−270449に記載の足元照明の例が知られている。本例では、施工性を良好にするために、各段の蹴込に設けた取付孔にLEDでなる光源ユニットを取付け、光源ユニット前面に設けたランプセードによって投光方向を調節する。光源ユニット背面から導出される電源線によって、各段の光源ユニットを接続し、電源を供給する足元照明を提供している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この足元照明には下記の課題がある。第一に、光源ユニットがLEDによる光源を使用していることで、点光源であるため、一点からの強い光線が照射されるため、階段を昇降する通行者の目にまぶしく、幻惑するという問題点を持っている。また、踏み板に対して垂直の蹴込に設けられた孔に、光源であるLEDを埋め込む構造を持っているため、光源からの光線が蹴込に垂直に出射され、光線を踏み板に導くことが困難である。さらに、蹴込に設けられた取付孔に取り付けた後、ランプセード前面に設けられた小さなつまによって光源ユニットを回転させて投光方向を設定する必要がある。さらに、ランプセードを設けているが、ランプセードによる反射を利用しても、踏み板の表面に届く光線は光源からの光線の限られた光量に留まってしまうという問題点を持つ。上記の問題点を改革及び改善するため、本発明は、より施工を容易にするために、通行の妨げにならない薄い光源ユニットによって、建築建材の表面に設置する照明を提供することで、より施工性の高い足元照明を提供すると共に、点光源ではなく、面光源の照明を提供することで、視認性の高い、通行者の目を幻惑することがない足元照明を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を解決するため下記の手段を用いることを特徴とする。光源ユニットはLEDを光源として、該LEDを蹴込表面に平行に投光する位置に設置し、該LEDから出射される光線の一部を反射体によって光出射面に垂直な方向に導く。又光線の他の一部を、光出射面近傍の全反射可能な角度を持つ透明部材によって、光出射面に略垂直な方向に導く。また、光出射面の前部に設けたプリズムによって下方向に偏向することで、コンパクトでとりわけ厚みが薄く、通行時の妨げにならない照明であり、かつ表面からの設置で施工性がより優れた足元照明であると共に、床又は階段段板面を照明することを可能せしめる構成とを併せ持つ足元照明を提供する。また、階段蹴込に設置される構成では、光源ユニットの背面の蹴込に通線用孔を設け、該光源ユニットの背面から導出される配線部材を蹴込表面に設置し、蹴込にあけた穴を通して配線部材を通線するようにしたことで、蹴込表面での光源ユニット設置を可能せしめる。また、前記反射物を複数に細分した構成をとることによって、光源から入射した光線は該反射物によって複数の光線に分割され、蹴込に略垂直な光線を得る。又反射体前部にプリズムを設けることで、光線はやや下方向に出射されることで、床又は踏み板上面を照明することが可能になると共に複数光線に細分割されることで、点光源から擬似面光源に変換され、通行者の目を幻惑することがない。
【発明の実施の形態】添付した図面に沿って実施例を示し、この発明の実施形態について説明する。
【0005】
【実施例】
【0006】本発明の一実施例を図1、図2及び図3を参照して説明する。図1は本発明の足元照明の光源ユニットの一実施例を示す平面断面図である。図2は側面断面図である。図3は図1の部分拡大図である。透明材料でなる導光板2の下面に、全反射を生じる角度θ1を持って下方に突出した三角部分を設けている。光源であるLED1から主光線が光出射面に平行方向で広がり角を持って、空間または透明材料でなる導光部6内に出射されるが、出射された光線の一部で図上方に向かう光線31が、導光板2のひとつの傾斜面7に到達し、傾斜面7に入射し屈折した後、隣接する傾斜面8に到達し、全反射する角度に設定された傾斜面8によって反射し、光出射面9に対し略垂直に出射する。また光線の他の一部で、図下方へ向かう光線で、同じく透明材料でなる反射体3の表面に入射屈折した光線33は、三角部分の傾斜面から屈折出射し、ミラー4で反射して隣接する傾斜に入射屈折し、表面で屈折出射して図面上方に向かうことで、延長線上の導光板の一部に到達して光出射面9に略垂直に出射する。以上のように、導光板2の下方に設けられた三角部の各傾斜及び反射体3の三角部の各傾斜面で同様の屈折及び反射が生じることによって、複数の光線が導光板表面から出射することになり、光出射面の略全面から面光源様に出射することになる。加えて、導光板光出射面9の前面にはプリズム5が設けられている。該プリズムによって、出射する光線は下方に偏向され、段板又は床を照明することができる。光源にLEDを使用し、光源ユニットの厚みが概略LEDの厚みに設定できることから、薄い光源ユニットを実現でき、通行を妨げることが少なく、また面様光源になることで、通行者の目を幻惑することがない足元照明を提供できる。
【0007】他の実施例を図11を参照して説明する。図11は本発明の他の一実施例を示す平面断面図である。導光部6の上面を円柱状突起10とし、光源1から出射する光線の一部が該円柱状突起10の円柱面に到達し、該円柱面で屈折することで導光部6から図のやや上方に出射する。導光部6から出射した光線は、導光板2の下面の全反射面で反射することによって光出射面に略垂直に出射する。
【0008】図4は光源ユニットのLED1の接続方法の一実施例を示す電気回路図である。LED1が2個使用される例を示している。直流電源(5v)から加えられた電圧は電流制限抵抗41を経由した後直列接続された2個のLED1、1に加えられる。一例としてLED順方向電圧を2vとした場合で、電流制限抵抗41を50オームで、LEDに電流20mAが流れる。この場合の消費電力は5v×20mA=100mWとなる。一方LEDを1個使用した場合、同じ電源電圧によって、同じ電流を流した場合、5v×20mA=100mWで同じ電力消費となり省電力が実現できる。本説明では、電圧、抵抗の値の一例を示したが、LEDへの電流を寿命を考慮する条件で電圧、抵抗の値はいくつであっても問題ないことは言うまでもない。しかし電圧を高くすることによって、省電力性は損なわれる。
【0009】本発明の階段への実施例について、図5、図6及び図7を参照しながら説明する。図5は本発明の階段の蹴込への設置を示した足元照明の一実施例の斜視図である。図6は図5の部分拡大図である。図7は側面断面図である。蹴込52上部に通線穴60が設けられている。該通線穴を覆う位置に光源ユニット53がネジ56、56によって蹴込表面に設置されている。該光源ユニット背面から電源供給用配線部材(電源線57及びコネクタ58)が2本導出し通線穴60を通って蹴込裏面に導かれている。該配線部材の先端に接続用コネクタ58が設けられ、隣接する段に同様に設けられた光源ユニットから導かれたコネクタに接続されることで電源が供給される。本発明によって、蹴込表面からの設置作業が可能になり、省施工の足元照明が実現する。また、段板表面を照明することが可能になると共に、面様光源になり、階段昇降者の目を幻惑することがない。本例では、ネジによって蹴込表面にネジで取り付ける方法を示したが、接着その他取付方法は存在するが、いずれの方法でも本発明の内容を制限するものではない。
【0010】図8は階段側板への設置例を示す斜視図である。側板61表面に階段各段に対応する位置にそれぞれ光源ユニット53を設置する。設置方法及び通線方法は蹴込への設置と同様である。各光源への電源供給を行う通線は、側板内部に通線溝を配設する方法又は、側板に通線孔を設ける方法のいずれの方法も可能である。本例では側板への設置例を示したが、側板上部に設ける見切りへの設置も有効である。
【0011】図9は巾木への設置例を示す斜視図である。巾木91表面または、埋設する方法で光源ユニット53を前述した設置方法と同様に設置する。電源供給は、巾木内部に通線用溝を設け、巾木内部で配線を完結する方法又は、巾木裏面の壁に到達する通線孔を設けて壁裏面を通宣する方法が有効である。また、巾木上方の壁に本光源ユニットを設置する方法も同様有効である。本発明によって、コンパクトでとりわけ薄い光源ユニットを巾木に設置することで、通行の妨げにならない、又通行者の目を幻惑することがない施工性のよい足元照明を提供できる。
【0012】図10は手摺への設置例を示す斜視図である。手摺93表面または、埋設する方法で光源ユニット53を前述した設置方法と同様に設置する。電源供給は、手摺内部に通線用溝または、手摺内部を中空にすることで配線する。配線部材は、ブラケット94を通して、壁面へ導かれる(図示せず)。本発明によって、コンパクトでとりわけ薄い光源ユニットを手摺に設置することで、手摺を握る際にも妨げにならない、又通行者の目を幻惑することがない施工性のよい足元照明を提供できる。
【0013】
【発明の効果】本発明によって、コンパクトで、とりわけ薄型の光源ユニットを提供し、階段蹴込、階段側板、階段側板見切り、巾木、手摺に設置することで、通行の妨げにならない、省施工で、LEDを光源に使用することで、省電力長寿命な足元照明を提供できる。光線が下方を向いていることで、昇降者の目に直接届きにくい照明装置であり、面光源であることで、視認性のよい、通行者の目を幻惑しにくい足元照明を提供できた。光源に複数のLEDを直列接続し、各段を並列接続することで、省電力でありながら、いずれかの光源が故障した場合にも他の光源が消灯することがない足元照明を実現している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の足元照明の光源ユニットの一実施例を示す平面断面図である。
【図2】本発明の足元照明の光源ユニットの一実施例を示す側面断面図である。
【図3】本発明の足元照明の光源ユニット図1の部分拡大図である。
【図4】本発明の足元照明の配線方法の位置実施例を示す配線回路図である。
【図5】本発明の足元照明の一実施例を示す斜視図である。
【図6】本発明の足元足元照明の一実施例を示す図5の部分拡大図を示す斜視図である。
【図7】本発明の足元照明の位置実施例を示す側面断面図である。
【図8】本発明の足元照明の一実施例を示す斜視図である。
【図9】本発明の足元照明の一実施例を示す斜視図である。
【図10】本発明の足元照明の一実施例を示す斜視図である。
【図11】本発明の足元照明の光源ユニットの一実施例を示す平面断面図である。
【符号の説明】
1 光源
2 導光板
3 反射部材
4 ミラー
5 プリズム
6 導光部
7 屈折面
8 全反射面
9 光出射面
10 円柱状突起
26 出射光線
31 上光線
33 下光線
34 戻り光線
41 抵抗
51 踏み板
52 蹴込
53 光源ユニット
54 光センサ
55 電源制御ユニット
56 ネジ
91 巾木
92 床
93 手摺
94 ブラケット
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、薄型で小型、省施工な足元照明に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来技術の例として、特開2000−270449に記載の足元照明の例が知られている。本例では、施工性を良好にするために、各段の蹴込に設けた取付孔にLEDでなる光源ユニットを取付け、光源ユニット前面に設けたランプセードによって投光方向を調節する。光源ユニット背面から導出される電源線によって、各段の光源ユニットを接続し、電源を供給する足元照明を提供している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この足元照明には下記の課題がある。第一に、光源ユニットがLEDによる光源を使用していることで、点光源であるため、一点からの強い光線が照射されるため、階段を昇降する通行者の目にまぶしく、幻惑するという問題点を持っている。また、踏み板に対して垂直の蹴込に設けられた孔に、光源であるLEDを埋め込む構造を持っているため、光源からの光線が蹴込に垂直に出射され、光線を踏み板に導くことが困難である。さらに、蹴込に設けられた取付孔に取り付けた後、ランプセード前面に設けられた小さなつまによって光源ユニットを回転させて投光方向を設定する必要がある。さらに、ランプセードを設けているが、ランプセードによる反射を利用しても、踏み板の表面に届く光線は光源からの光線の限られた光量に留まってしまうという問題点を持つ。上記の問題点を改革及び改善するため、本発明は、より施工を容易にするために、通行の妨げにならない薄い光源ユニットによって、建築建材の表面に設置する照明を提供することで、より施工性の高い足元照明を提供すると共に、点光源ではなく、面光源の照明を提供することで、視認性の高い、通行者の目を幻惑することがない足元照明を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を解決するため下記の手段を用いることを特徴とする。光源ユニットはLEDを光源として、該LEDを蹴込表面に平行に投光する位置に設置し、該LEDから出射される光線の一部を反射体によって光出射面に垂直な方向に導く。又光線の他の一部を、光出射面近傍の全反射可能な角度を持つ透明部材によって、光出射面に略垂直な方向に導く。また、光出射面の前部に設けたプリズムによって下方向に偏向することで、コンパクトでとりわけ厚みが薄く、通行時の妨げにならない照明であり、かつ表面からの設置で施工性がより優れた足元照明であると共に、床又は階段段板面を照明することを可能せしめる構成とを併せ持つ足元照明を提供する。また、階段蹴込に設置される構成では、光源ユニットの背面の蹴込に通線用孔を設け、該光源ユニットの背面から導出される配線部材を蹴込表面に設置し、蹴込にあけた穴を通して配線部材を通線するようにしたことで、蹴込表面での光源ユニット設置を可能せしめる。また、前記反射物を複数に細分した構成をとることによって、光源から入射した光線は該反射物によって複数の光線に分割され、蹴込に略垂直な光線を得る。又反射体前部にプリズムを設けることで、光線はやや下方向に出射されることで、床又は踏み板上面を照明することが可能になると共に複数光線に細分割されることで、点光源から擬似面光源に変換され、通行者の目を幻惑することがない。
【発明の実施の形態】添付した図面に沿って実施例を示し、この発明の実施形態について説明する。
【0005】
【実施例】
【0006】本発明の一実施例を図1、図2及び図3を参照して説明する。図1は本発明の足元照明の光源ユニットの一実施例を示す平面断面図である。図2は側面断面図である。図3は図1の部分拡大図である。透明材料でなる導光板2の下面に、全反射を生じる角度θ1を持って下方に突出した三角部分を設けている。光源であるLED1から主光線が光出射面に平行方向で広がり角を持って、空間または透明材料でなる導光部6内に出射されるが、出射された光線の一部で図上方に向かう光線31が、導光板2のひとつの傾斜面7に到達し、傾斜面7に入射し屈折した後、隣接する傾斜面8に到達し、全反射する角度に設定された傾斜面8によって反射し、光出射面9に対し略垂直に出射する。また光線の他の一部で、図下方へ向かう光線で、同じく透明材料でなる反射体3の表面に入射屈折した光線33は、三角部分の傾斜面から屈折出射し、ミラー4で反射して隣接する傾斜に入射屈折し、表面で屈折出射して図面上方に向かうことで、延長線上の導光板の一部に到達して光出射面9に略垂直に出射する。以上のように、導光板2の下方に設けられた三角部の各傾斜及び反射体3の三角部の各傾斜面で同様の屈折及び反射が生じることによって、複数の光線が導光板表面から出射することになり、光出射面の略全面から面光源様に出射することになる。加えて、導光板光出射面9の前面にはプリズム5が設けられている。該プリズムによって、出射する光線は下方に偏向され、段板又は床を照明することができる。光源にLEDを使用し、光源ユニットの厚みが概略LEDの厚みに設定できることから、薄い光源ユニットを実現でき、通行を妨げることが少なく、また面様光源になることで、通行者の目を幻惑することがない足元照明を提供できる。
【0007】他の実施例を図11を参照して説明する。図11は本発明の他の一実施例を示す平面断面図である。導光部6の上面を円柱状突起10とし、光源1から出射する光線の一部が該円柱状突起10の円柱面に到達し、該円柱面で屈折することで導光部6から図のやや上方に出射する。導光部6から出射した光線は、導光板2の下面の全反射面で反射することによって光出射面に略垂直に出射する。
【0008】図4は光源ユニットのLED1の接続方法の一実施例を示す電気回路図である。LED1が2個使用される例を示している。直流電源(5v)から加えられた電圧は電流制限抵抗41を経由した後直列接続された2個のLED1、1に加えられる。一例としてLED順方向電圧を2vとした場合で、電流制限抵抗41を50オームで、LEDに電流20mAが流れる。この場合の消費電力は5v×20mA=100mWとなる。一方LEDを1個使用した場合、同じ電源電圧によって、同じ電流を流した場合、5v×20mA=100mWで同じ電力消費となり省電力が実現できる。本説明では、電圧、抵抗の値の一例を示したが、LEDへの電流を寿命を考慮する条件で電圧、抵抗の値はいくつであっても問題ないことは言うまでもない。しかし電圧を高くすることによって、省電力性は損なわれる。
【0009】本発明の階段への実施例について、図5、図6及び図7を参照しながら説明する。図5は本発明の階段の蹴込への設置を示した足元照明の一実施例の斜視図である。図6は図5の部分拡大図である。図7は側面断面図である。蹴込52上部に通線穴60が設けられている。該通線穴を覆う位置に光源ユニット53がネジ56、56によって蹴込表面に設置されている。該光源ユニット背面から電源供給用配線部材(電源線57及びコネクタ58)が2本導出し通線穴60を通って蹴込裏面に導かれている。該配線部材の先端に接続用コネクタ58が設けられ、隣接する段に同様に設けられた光源ユニットから導かれたコネクタに接続されることで電源が供給される。本発明によって、蹴込表面からの設置作業が可能になり、省施工の足元照明が実現する。また、段板表面を照明することが可能になると共に、面様光源になり、階段昇降者の目を幻惑することがない。本例では、ネジによって蹴込表面にネジで取り付ける方法を示したが、接着その他取付方法は存在するが、いずれの方法でも本発明の内容を制限するものではない。
【0010】図8は階段側板への設置例を示す斜視図である。側板61表面に階段各段に対応する位置にそれぞれ光源ユニット53を設置する。設置方法及び通線方法は蹴込への設置と同様である。各光源への電源供給を行う通線は、側板内部に通線溝を配設する方法又は、側板に通線孔を設ける方法のいずれの方法も可能である。本例では側板への設置例を示したが、側板上部に設ける見切りへの設置も有効である。
【0011】図9は巾木への設置例を示す斜視図である。巾木91表面または、埋設する方法で光源ユニット53を前述した設置方法と同様に設置する。電源供給は、巾木内部に通線用溝を設け、巾木内部で配線を完結する方法又は、巾木裏面の壁に到達する通線孔を設けて壁裏面を通宣する方法が有効である。また、巾木上方の壁に本光源ユニットを設置する方法も同様有効である。本発明によって、コンパクトでとりわけ薄い光源ユニットを巾木に設置することで、通行の妨げにならない、又通行者の目を幻惑することがない施工性のよい足元照明を提供できる。
【0012】図10は手摺への設置例を示す斜視図である。手摺93表面または、埋設する方法で光源ユニット53を前述した設置方法と同様に設置する。電源供給は、手摺内部に通線用溝または、手摺内部を中空にすることで配線する。配線部材は、ブラケット94を通して、壁面へ導かれる(図示せず)。本発明によって、コンパクトでとりわけ薄い光源ユニットを手摺に設置することで、手摺を握る際にも妨げにならない、又通行者の目を幻惑することがない施工性のよい足元照明を提供できる。
【0013】
【発明の効果】本発明によって、コンパクトで、とりわけ薄型の光源ユニットを提供し、階段蹴込、階段側板、階段側板見切り、巾木、手摺に設置することで、通行の妨げにならない、省施工で、LEDを光源に使用することで、省電力長寿命な足元照明を提供できる。光線が下方を向いていることで、昇降者の目に直接届きにくい照明装置であり、面光源であることで、視認性のよい、通行者の目を幻惑しにくい足元照明を提供できた。光源に複数のLEDを直列接続し、各段を並列接続することで、省電力でありながら、いずれかの光源が故障した場合にも他の光源が消灯することがない足元照明を実現している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の足元照明の光源ユニットの一実施例を示す平面断面図である。
【図2】本発明の足元照明の光源ユニットの一実施例を示す側面断面図である。
【図3】本発明の足元照明の光源ユニット図1の部分拡大図である。
【図4】本発明の足元照明の配線方法の位置実施例を示す配線回路図である。
【図5】本発明の足元照明の一実施例を示す斜視図である。
【図6】本発明の足元足元照明の一実施例を示す図5の部分拡大図を示す斜視図である。
【図7】本発明の足元照明の位置実施例を示す側面断面図である。
【図8】本発明の足元照明の一実施例を示す斜視図である。
【図9】本発明の足元照明の一実施例を示す斜視図である。
【図10】本発明の足元照明の一実施例を示す斜視図である。
【図11】本発明の足元照明の光源ユニットの一実施例を示す平面断面図である。
【符号の説明】
1 光源
2 導光板
3 反射部材
4 ミラー
5 プリズム
6 導光部
7 屈折面
8 全反射面
9 光出射面
10 円柱状突起
26 出射光線
31 上光線
33 下光線
34 戻り光線
41 抵抗
51 踏み板
52 蹴込
53 光源ユニット
54 光センサ
55 電源制御ユニット
56 ネジ
91 巾木
92 床
93 手摺
94 ブラケット
【特許請求の範囲】
【請求項1】光出射面と略平行に光線を投光する光源を持ち、該光線を光出射面に略垂直な方向に向けるための、全反射を生じる角度を持つ透明部材を光出射面近傍に持ち、全反射を生じる角度を持つ透明部材または、及び反射部材を底面近傍に持つことを特徴とする足元照明。
【請求項2】光源ユニットの光出射面近傍の透明部材の一部が、光出射面に略垂直に光を導く屈折部分を持つことを特徴とする請求項1記載の足元照明。
【請求項3】出射光線が光出射面に対し垂直より下方を向くことを特徴とする請求項2記載の足元照明。
【請求項4】光出射面近傍の透明部材と底面近傍の反射部材の間が空間であることを特徴とする請求項1乃至請求項3記載の足元照明。
【請求項5】光出射面近傍の透明部材と底面の反射部材の間が空気以外の透明部材であることを特徴とする請求項1乃至請求項3記載の足元照明。
【請求項6】光源がLEDであることを特徴とする請求項1記載乃至請求項5記載の足元照明。
【請求項7】チップタイプまたはミニモールドタイプのLEDを用いることを特徴とする請求項6記載の足元照明。
【請求項8】複数個設置される光源ユニットの各光源ユニットに複数のLEDを直列接続し、隣接する光源ユニットを並列接続することを特徴とする請求項6乃至請求項7記載の足元照明。
【請求項9】光源ユニットを階段の各段の蹴込表面に設置し、蹴込に配線孔を設け、光源ユニットから導かれる配線部材が該配線孔を経由して、同じく近接段の光源ユニットから導かれる配線部材に接続されることを特徴とする請求項1乃至請求項8記載の足元照明。
【請求項10】光源ユニットが巾木表面に設置または、巾木に埋設される事を特徴とする請求項1乃至請求項8記載の足元照明。
【請求項11】光源ユニットが手摺表面または、手摺に埋設されることを特徴とする請求高乃至請求項8記載の足元照明。
【請求項12】光源ユニットが上がり框下面に設置されることを特徴とする請求項1乃至請求項8記載の足元照明。
【請求項13】光源ユニットが手摺に設置されることを特徴とする請求項1乃至請求項8記載の足元照明。
【請求項14】光源ユニットが階段側板または、側板上部見切り部に設置されることを特徴とする請求項1乃至請求項8記載の足元照明。
【請求項1】光出射面と略平行に光線を投光する光源を持ち、該光線を光出射面に略垂直な方向に向けるための、全反射を生じる角度を持つ透明部材を光出射面近傍に持ち、全反射を生じる角度を持つ透明部材または、及び反射部材を底面近傍に持つことを特徴とする足元照明。
【請求項2】光源ユニットの光出射面近傍の透明部材の一部が、光出射面に略垂直に光を導く屈折部分を持つことを特徴とする請求項1記載の足元照明。
【請求項3】出射光線が光出射面に対し垂直より下方を向くことを特徴とする請求項2記載の足元照明。
【請求項4】光出射面近傍の透明部材と底面近傍の反射部材の間が空間であることを特徴とする請求項1乃至請求項3記載の足元照明。
【請求項5】光出射面近傍の透明部材と底面の反射部材の間が空気以外の透明部材であることを特徴とする請求項1乃至請求項3記載の足元照明。
【請求項6】光源がLEDであることを特徴とする請求項1記載乃至請求項5記載の足元照明。
【請求項7】チップタイプまたはミニモールドタイプのLEDを用いることを特徴とする請求項6記載の足元照明。
【請求項8】複数個設置される光源ユニットの各光源ユニットに複数のLEDを直列接続し、隣接する光源ユニットを並列接続することを特徴とする請求項6乃至請求項7記載の足元照明。
【請求項9】光源ユニットを階段の各段の蹴込表面に設置し、蹴込に配線孔を設け、光源ユニットから導かれる配線部材が該配線孔を経由して、同じく近接段の光源ユニットから導かれる配線部材に接続されることを特徴とする請求項1乃至請求項8記載の足元照明。
【請求項10】光源ユニットが巾木表面に設置または、巾木に埋設される事を特徴とする請求項1乃至請求項8記載の足元照明。
【請求項11】光源ユニットが手摺表面または、手摺に埋設されることを特徴とする請求高乃至請求項8記載の足元照明。
【請求項12】光源ユニットが上がり框下面に設置されることを特徴とする請求項1乃至請求項8記載の足元照明。
【請求項13】光源ユニットが手摺に設置されることを特徴とする請求項1乃至請求項8記載の足元照明。
【請求項14】光源ユニットが階段側板または、側板上部見切り部に設置されることを特徴とする請求項1乃至請求項8記載の足元照明。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2002−334610(P2002−334610A)
【公開日】平成14年11月22日(2002.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2001−135666(P2001−135666)
【出願日】平成13年5月7日(2001.5.7)
【出願人】(399126260)株式会社マクサム (1)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成14年11月22日(2002.11.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成13年5月7日(2001.5.7)
【出願人】(399126260)株式会社マクサム (1)
【Fターム(参考)】
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