説明

足同の体苗帽子

【課題】挿入足が同体の四角型苗帽子は樹脂ペットフイルム一枚を部分的に切り折り曲げ切断して配布される。
【解決手段】耕作者は図面を見て折り曲げすれば足つき苗帽子が組み立てられる。鉄材が不要で休耕地に取り残されて怪我の原因にもなる尖った針金のような心配も無い。原料の合成樹脂ペットは昨今成型技術進歩でより一層の良品が期待され廉価で購入もでき、受給者も作業の負担が少なくて済む。強風地帯ではフランジ部に対策として土が乗せられるように場所を設けてある。製造者達は昨今の真空成型機又は風圧成型機でフイルム加工技術を活用して苗帽子の縦横幅や高さを調節する。鉄線との代替で耕地へ差し込む足はフイルムの厚みや素材を勘案せねばならない。在来のものは足固定対策で困窮してきたが、足同体型を成型することによって高騰不足する問題も解決する。又フランジの一部に土や小石を乗せることで耐風問題も解決する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は農作物の苗を保護するために用いる苗帽子に関するものである。
昨今温暖化が心配されているが不意の寒冷降霜や雹害はありうる。一度遭遇すれば枯死するので幼病には常時警戒が必要である。過去の対策では竹ヒゴ二本を十字に組んで土へ挿し覆った油紙の裾に土を乗せたホットキヤップなるものがあったが真空成型機出現で苗帽子が出来てその簡便さを求めて普及された。ただ足の取り付けのみ煩雑で困っていたがその煩雑さを本発明は解決した。
【背景技術】
【0002】
在来型の苗帽子の弱点とも謂れる足が図1のごとく樹脂ペットフイルムの活用で本体と同時成型されたことによって益々簡便化される。ために利用者が増加するものと目論んでいる。害虫害獣や霜害対策として園芸農家には絶対必要なものであるが幼苗に苗帽子を被せて針金足で固定する作業はかなり面倒であり、農地所有者としても作付けを放棄する人が増えているが本発明品は既に足が付いていて又不足する強風対策として土などを乗せられるようフランジに間隙を作ってあるのでそのまま足を地中へ差し込んで煩雑な手を加えなくても営農を楽しむことができる。
【発明の開示】
【0003】
【特許文献1】特願2005−126346
【特許文献2】実願2005−011176
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
在来型は強風で飛ばされぬよう加工した鉄線足を地中に差し込んで固定するが休耕地に折れ尖って残留した鉄線は耕作者の怪我の元になる危険がある。しかも昨今、鉄材は不足して高騰し続けていて暫時資材価格の上昇が心配されている。本発明品は鉄材を使わず図2のごとく同じペットフイルム使用で図2のうちbのごとく裾四カ所に同時成型された足を使うので鉄材価格高騰や不足などの心配が無い。本発明の苗帽子でも耐風不安なときはフランジの一部に補強用の重みとして土や小石を乗せられるよう図2のごとく間隙を儲けてある。又弱風地帯やハウスの中など強風不安が無い所では鋏などで足を自由に切断できる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
マルチフイルムで耕作地を覆いその上で本発明品を露地栽培に使用すれば幼い苗は害虫や害獣に犯されず異常天候からも保護できる。又本発明品をハウス内で使用すれば二重覆いとなり大きくなった保温効果で南方の植物でも栽培が可能である。
【発明の効果】
【0006】
猛暑が続き日焼けが心配で天井の通気孔が足りないときは苗帽子横腹の南側に適宜開腹すれば水分補給を兼ねて高温防止措置が出来る。開腹が大き過ぎると害虫侵入の心配がある。しかし虫は入っても苗帽子の反射光が恐怖となり急いで逃げ出そうとするため食害はおこらない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明によれば足を長めに刺して中空に浮かせて温度調節も可とする。但しこの場合、フランジに土や小石などを乗せて置かなければ強風に負けるので要注意である。帽子本体の強度を保持するため丸みを帯びたリブが苗の葉に接触しても日焼け被害はおこらない。
【実施例】
【0008】
サイズとして本発明品は真空成型、風圧成型をどちらも可とするが経験豊かな成型業者と相談の上、ことを運びたい。サイズは高さ25センチメートル横30センチメートル四角型を基準としての製造である。なお、図2のうちbについては折り紙のごとく山折するので強度が増し挿しやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】成型前の俯瞰図
【図2】成型後の組み立て図
【符号の説明】
[a]切断する太線
[b]山折する点線
[c]谷折する点線
[d]フランジ
[e]土を乗せるフランジ
[f]通気孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
苗帽子などの農業資材を真空や風圧成型機で鋳込む際、耐風用の鉄線を使わず同じ樹脂で同時成型した足同体の幼苗保育器。
【請求項2】
フイルムの厚みの変更で大型苗帽子などの農業用品の製造をおこなうこと。
【請求項3】
弱風地帯では土に挿す足を必要な長さに切断して使用できる請求項1に記載の苗帽子。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2009−72169(P2009−72169A)
【公開日】平成21年4月9日(2009.4.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−271813(P2007−271813)
【出願日】平成19年9月19日(2007.9.19)
【出願人】(507345480)
【Fターム(参考)】