【課題】従来の治療方法においては、外出時等に靴を履いた際に、足指同士が密着し、通気性が無くなる為に、患部が蒸れやすく、また、塗布した薬剤の保持が困難で、十分な治療効果が得られない事の原因となっていた。
【解決手段】本発明のセパレーターにおいては、セパレーター本体を、十分な吸湿性と通気性のある紙片１によって構成すると共に、該被紙片１に足指に対応する穴２を設け、該穴２に足指を挿入する事によって、足指同士が直接接触する事を防止する。また、必要に応じて紙片１に薬剤を染み込ませるとともに、該紙片１の色調を肌色または肌に近い色調とする。これにより、靴を履いた際においても、足指間の蒸れを大幅に軽減し、長時間の薬剤保持により、薬効性を持続し、治りを著しく早めることが可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、一般家庭等や医療現場で使用される、足白癬治療用の、材料に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
従来の足白癬治療においては、患部に白癬菌に作用する薬剤を塗布し、出来るだけ患部を清潔で乾燥した状態に保つ事で医療効果を得ていた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
従来の治療方法においては、外出時等に靴を履いた際に、足指同士が密着し、通気性が無くなる為に、患部が蒸れやすく、また、塗布した薬剤の保持が困難で、十分な治療効果が得られない事の原因となっていた。
【０００４】
本発明は、吸湿性と通気性に優れ、靴を履いた状態においても足指同士の接触を防止し、患部の蒸れを軽減することよって、白癬菌増殖を抑止するとともに、薬剤を保持し、治りを促進できる足指セパレーターを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
上記目的を達成するために、本発明のセパレーターにおいては、セパレーター本体に十分な吸湿性と通気性のある紙片１を用いると共に、該被紙片１に足指に対応する穴２を設け、該穴２に足指を挿入する事によって装着し、足指同士が直接接触する事を防止する。
【０００６】
また、必要に応じて紙片１に薬剤を染み込ませるとともに、該紙片１の色調を肌色または肌に近い色調としたものである。
【発明の効果】
【０００７】
以上説明したように、本発明の足指セパレーターにおいては、足指同士が、直接接触する事が無く、また、セパレーターの材料である紙片１そのものに吸湿性と通気性が有る事から、靴を履いた際においても、足指間の蒸れを大幅に軽減でき、白癬菌の繁殖を抑制可能である。
【０００８】
さらに、紙片１には、薬剤を染み込ませておく事により長時間の薬剤保持が可能であり、薬効性が持続し、治りを著しく早めることが可能である。
【０００９】
加えて、紙片１の色調を肌色または、肌に近い色調とする事により、目立つ事無く着用が可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１０】
以下本発明にかかる実施の形態を図１〜２に基づいて説明する。
【００１１】
図１に示すように、十分な吸湿性と通気性のある肌色の紙片１に、足指に対応する穴２が設けられ、適当な厚みを確保する為に、紙片１は何層かに折畳まれている。
【００１２】
また、紙片１には、必要に応じて白癬菌用の薬剤を染み込ませてあり、図２に示すように、足指を該穴２に挿入して使用する。
【００１３】
また、粘着テープ等により、紙片１を足に固定することも可能であるが、通常は靴下を着用する事により、保持可能である。
【図面の簡単な説明】
【００１４】
【図１】本発明の実施形態を示すセパレーターの斜視図である。
【図２】本セパレーターの装着状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
【００１５】
１ 紙片
２ 穴

【特許請求の範囲】
【請求項１】
セパレーター本体を、十分な吸湿性と通気性のある紙片１によって構成し、該紙片１に足指に対応する穴２を設け、該穴２に足指を挿入して装着する事によって、足指同士の接触を防止すると共に、患部の蒸れを軽減することを特徴とする、足指セパレーター。
【請求項２】
該紙片１に、薬剤を染み込ませたことを特徴とする、請求項１記載の足指セパレーター。
【請求項３】
該紙片１を、肌色、または、肌に近い色調にしたことを特徴とする、請求項１記載の足指セパレーター。

【図１】

【図２】

【公開番号】特開２００６−１１０２８３（Ｐ２００６−１１０２８３Ａ）
【公開日】平成１８年４月２７日（２００６．４．２７）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００４−３２７０４６（Ｐ２００４−３２７０４６）
【出願日】平成１６年１０月１２日（２００４．１０．１２）
【出願人】（５０４４１７１３５）
【Ｆターム（参考）】