説明

車いす乗降装置

【課題】大型化を招くことなく、介護者の同乗スペースを確保することができる車いす乗降装置を提供する。
【解決手段】プラットフォーム21上に車いすを載せて上昇する際に、プラットフォーム21に対して起立されるフラップ51を設ける。フラップ51をプラットフォーム21に支持する支持軸41,42に、同乗フラップ52を回動自在に支持する。プラットフォーム21に対してフラップ51を起立した状態で、同乗フラップ52を傾倒可能に構成し、同乗フラップ52をプラットフォーム21の縁部より延出して、介護者が同乗できる同乗スペースをプラットフォーム21の外側に形成可能とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車いすを乗降させる車いす乗降装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両の後部室には、車いすを車室内に搭乗させる車いす乗降装置が設けられていた(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
この車いす乗降装置としては、リフタータイプがあり、このリフターは、前記車両の後部開口部より延出した一対の昇降アームと、両昇降アームに支持されたプラットフォームとを備えている。
【0004】
これにより、前記昇降アームをアーム駆動装置で作動することによって、前記プラットフォームを路面と前記後部室のフロア面の高さ位置との間で昇降できるように構成されており、路面まで下降したプラットフォーム上に車いすを乗り入れた後、前記プラットフォームを前記フロア面の高さ位置まで上昇することで、前記プラットフォーム上の車いすを、車両の後部開口部を介して、後部室内へ移動できるように構成されている。
【0005】
前記プラットフォームの後縁には、板状のフラップが回動自在に支持されており、該フラップは、前記プラットフォームに対して起立した起立状態と、傾倒した傾倒状態とを形成できるように構成されている。
【0006】
これにより、前記プラットフォームを路面に下降した際には、前記フラップを傾倒して、その自由端部を路面に着地することで、路面との段差を解消できるように構成されており、昇降時には、前記起立状態を形成することで、起立した前記フラップを前記プラットフォーム上の車いすの車止めとして利用できるように構成されている。
【特許文献1】特開2003−126156号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、このような従来の車いす乗降装置にあっては、前記プラットフォーム上に車いすと介護者とが同乗することができなかった。
【0008】
このため、車いすと介護者との同乗を可能とする為には、前記プラットフォームを大型化し、介護者が同乗できるスペースを確保しなければならなかた。
【0009】
この場合、車いす乗降装置が大型化するため、車両レイアウトが制限されるという新たな問題が生じてしまう。
【0010】
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、大型化を招くことなく、介護者の同乗スペースを確保することができる車いす乗降装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記課題を解決するために本発明の請求項1の車いす乗降装置にあっては、プラットフォーム上に車いすを載せて上昇する際に当該プラットフォームに対して起立されるフラップを備えた車いす乗降装置において、前記プラットフォームに対して前記フラップを起立した状態で、該プラットフォームの縁部より延出して介護者が同乗するスペースを前記プラットフォームの外側に形成する同乗部を備えている。
【0012】
すなわち、車いすをプラットフォームに載せて上昇する際には、該プラットフォームに対してフラップを起立することで、当該フラップを車止めとして利用する。
【0013】
このとき、前記プラットフォームの縁部からは、同乗部を延出することができ、この同乗部によって、介護者が同乗するスペースが前記プラットフォームの外側に形成される。
【0014】
また、請求項2の車いす乗降装置においては、前記フラップを前記プラットフォームに支持した支持軸に同乗フラップを回動自在に支持して前記同乗部を構成した。
【0015】
すなわち、前記プラットフォームに前記フラップを支持した支持軸には、同乗フラップが回動自在に支持されており、この同乗フラップによって、介護者が同乗する前記同乗部が構成されている。
【0016】
このため、前記プラットフォームに対して前記フラップを起立した状態で、当該フラップを車いすの車止めとして使用しつつ、同軸上に支持された前記同乗ラップを傾倒して前記プラットフォームの縁部より延出することで、前記介護者が同乗するスペースを前記プラットフォームの外側に形成することができる。
【0017】
そして、前記同乗フラップを前記フラップと共に起立することで、当該同乗フラップは前記プラットフォーム内に配設される。
【0018】
さらに、請求項3の車いす乗降装置では、前記プラットフォームに対して前記フラップを起立した状態で、前記同乗フラップを所定角度に維持するストッパーを設けた。
【0019】
すなわち、前記プラットフォーム上の車いすの車止めとして前記フラップを起立した状態において、介護者の同乗スペースを形成する前記同乗フラップを、ストッパーによって所定角度に維持することができる。
【0020】
このため、当該同乗フラップの不用意な傾斜が防止され、例えば前記同乗ステップが水平等に維持される。
【0021】
加えて、請求項4の車いす乗降装置にあっては、前記フラップを前記プラットフォームに支持した支持軸と異なる位置に設けられた別軸に同乗フラップを回動自在に支持して前記同乗部を構成した。
【0022】
すなわち、前記プラットフォームに前記フラップを支持した支持軸と異なる位置に別軸が設けられており、この別軸によって同乗フラップが回動自在に支持されている。
【0023】
このため、前記支持軸に支持された前記フラップと前記別軸に支持された前記同乗フラップとを独立して回動することができ、前記フラップが前記プラットフォームに対して起立した状態と、前記同乗フラップが前記プラットフォームに沿って延在した状態とを形成することができる。
【0024】
これにより、前記フラップを車いすの車止めとして使用しつつ、前記同乗フラップを前記プラットフォームの縁部より延出することで、前記介護者が同乗するスペースを前記プラットフォームの外側に形成することができる。
【0025】
また、請求項5の車いす乗降装置においては、前記同乗部を前記プラットフォームに沿ってスライド可能に支持した。
【0026】
すなわち、前記フラップを前記プラットフォームに対して起立して車止めを形成した状態において、前記同乗部を前記プラットフォームに沿って独立してスライドすることで、当該同乗部を前記プラットフォームの縁部より延出し、前記介護者が同乗するスペースを前記プラットフォームの外側に形成することができる。
【0027】
さらに、請求項6の車いす乗降装置にあっては、前記フラップの回動位置により前記同乗部の回動範囲が定まるように構成した。
【0028】
これにより、前記フラップの回動位置によって前記同乗部の回動範囲が自動的に定められる。
【発明の効果】
【0029】
以上説明したように本発明の請求項1の車いす乗降装置にあっては、フラップによる車止めとしての機能を損なうこと無く、前記プラットフォームの縁部から前記同乗部を延出することで、当該同乗部を介護者の同乗スペースとして利用することができる。
【0030】
このため、車いす利用者が着座した車いすをプラットフォームで昇降する際に、介護者が同乗することができるため、車いす利用者は、昇降時に安心感を得ることができる。また、介護者が同乗するため、介護者による車いすの移動を、昇降後にスムーズに行うことができる。
【0031】
このとき、この同乗スペースは、前記プラットフォームの外側に形成される。このため、前記プラットフォームを大型化して介護者の同乗スペースを確保しなければならなかた従来と比較して、車いす乗降装置の大型化を防止することができる。これにより、車両レイアウトの自由度を高めることができる。
【0032】
また、請求項2の車いす乗降装置においては、前記プラットフォームに前記フラップを支持した支持軸に、同乗フラップが回動自在に支持することで、当該同乗フラップによって介護者が同乗する前記同乗部を構成することができる。
【0033】
このため、前記プラットフォームに対して前記フラップを起立した状態で、当該フラップを車いすの車止めとして使用しつつ、同軸上に支持された前記同乗ラップを傾倒して前記プラットフォームの縁部より延出することで、前記介護者が同乗するスペースを前記プラットフォームの外側に形成することができる。
【0034】
そして、前記同乗フラップを前記フラップと共に起立することで、当該同乗フラップを前記プラットフォーム内に配置することができ、コンパクト化を図ることができる。
【0035】
さらに、請求項3の車いす乗降装置では、前記プラットフォーム上の車いすの車止めとして前記フラップを起立した状態において、介護者の同乗スペースを形成する前記同乗フラップを、ストッパーによって所定角度に維持することができる。
【0036】
このため、当該同乗フラップの不用意な傾斜を防止することができ、例えば前記同乗ステップを水平に維持することができる。
【0037】
加えて、請求項4の車いす乗降装置にあっては、前記プラットフォームに前記フラップを支持した支持軸と異なる別軸に同乗フラップを支持することによって、前記支持軸に支持された前記フラップと、前記別軸に支持された前記同乗フラップとを、独立して回動することができる。
【0038】
これにより、前記フラップが前記プラットフォームに対して起立した状態と、前記同乗フラップが前記プラットフォームに対して傾倒した状態とを同時に形成することができるため、前記フラップを車いすの車止めとして使用しつつ、前記同乗フラップを傾倒して前記プラットフォームの縁部より延出することで、前記介護者の同乗スペースを前記プラットフォームの外側に形成することができる。
【0039】
また、請求項5の車いす乗降装置においては、前記同乗部を前記プラットフォームに沿ってスライド可能に支持することで、当該同乗部を前記フラップと独立してスライドすることができる。
【0040】
このため、前記フラップを前記プラットフォームに対して起立して車止めを形成した状態において、前記同乗部を前記プラットフォームに沿って独立してスライドすることで、当該同乗部を前記プラットフォームの縁部より延出し、前記介護者の同乗スペースを前記プラットフォームの外側に形成することができる。
【0041】
さらに、請求項6の車いす乗降装置にあっては、前記フラップの回動位置を定めることによって、前記同乗部の回動範囲を自動的に定めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0042】
(第一の実施の形態)
【0043】
以下、本発明の第一の実施の形態を図に従って説明する。
【0044】
図1は、本実施の形態にかかる車いす乗降装置1を示す図であり、該車いす乗降装置1は、例えばワンボックスタイプの車両2に設けられている。
【0045】
この車両2の後部室11の左側部には、左昇降機構12が設けられており、該左昇降機構12からは、平行リンクで構成された左アーム13が延出している。前記後部室11の右側部には、右昇降機構14が設けられており、該右昇降機構14からは、平行リンクで構成された右アーム15が延出している。
【0046】
前記両アーム13,15の自由端部間には、矩形状のプラットフォーム21が支持されており、該プラットフォーム21の側縁には、左側壁22及び右側壁23が形成されている。両側壁22,23間には、車いすを載置できる広さが確保されており、当該プラットフォーム21上に、車いすを乗り入れられるように構成されている。
【0047】
これにより、前記プラットフォーム21を路面31まで下降した状態で、当該プラットフォーム21上に車いすを乗り入れできるように構成されており、車いすを乗り入れた状態で前記両アーム13,15を回動して前記プラットフォーム21を前記後部室11のフロア面32の高さ位置まで上昇することによって、前記プラットフォーム21上の車いすを前記後部室11へ移動できるように構成されている。そして、車いす搭乗後には、前記各昇降機構12,14で前記アーム13,15を駆動することによって、前記プラットフォーム21を、車両2の後部開口部33から前記後部室11内へ格納できるように構成されている。
【0048】
前記プラットフォーム21の前記左側壁22の後縁部には、図2に示すように、左支持軸41が内側へ向けて延出するように設けられており、該左支持軸41に対向する前記右側壁23の後縁部には、右支持軸42が内側へ向けて延出するように設けられている。
【0049】
前記両支持軸41,42には、フラップ51と、同乗部を構成する同乗フラップ52とが同軸上に独立して回動可能に支持されている。
【0050】
「フラップ」
【0051】
前記フラップ51は、前記プラットフォーム21を路面31まで下降した際に路面31側に傾倒され、当該路面31と前記プラットフォーム21との間に形成される段差を解消するものであり、前記路面31から前記プラットフォーム21への車いすの乗り入れを容易とするように構成されている。また、前記プラットフォーム21上に車いすを載せて当該プラットフォーム21を上昇する際には、前記フラップ51を前記プラットフォーム21に対して起立することによって、当該フラップ51を前記プラットフォーム21上の車いすの後退を防止する車止めとして使用できるように構成されている。
【0052】
このフラップ51は、図3にも示すように、矩形板状に形成されており、前記各支持軸41,42に支持される基端側から先端側へ向かうに従って薄肉となるように形成されている。前記フラップの図中左側には、ロックプレート61がネジ62,・・・で固定されており、当該ロックプレート61は、当該フラップ51の先端部より若干延出するように設けられている(図2参照)。
【0053】
前記フラップ51の両側部は、フラップ支持アーム71,71がボルト71a,・・・によって固定されており、両フラップ支持アーム71,71によって下面側から支持されるように構成されている。各フラップ支持アーム71,71の基端部には、フラップ側回動部72,72が設けられており、該フラップ側回動部72,72に開設された挿通穴73,73には、対応した前記支持軸41,42が軸受け74,74を介して挿通されるように構成されている。これにより、当該フラップ51は、前記プラットフォーム21に対して回動自在に支持されている。
【0054】
このプラップ51の基端部側の両角部には、矩形状の切欠部81,81が形成されており、当該フラップ51と前記各フラップ支持アーム71,71との間には、矩形状開口部82,82が開口するように構成されている。
【0055】
「同乗フラップ」
【0056】
前記同乗フラップ52も、図4に示すように、矩形板状に形成されており、前記各支持軸41,42に支持される基端側から先端側へ向かうに従って薄肉となるように形成されている。当該同乗フラップ52の両側部は、同乗フラップ支持アーム91,91がボルト92,・・・によって固定されており、両同乗フラップ支持アーム91,91によって両側部から支持されるように構成されている。
【0057】
各同乗フラップ支持アーム91,91の基端部には、同乗フラップ側回転軸部101,101が設けられており、各同乗フラップ側回転軸部101,101は、前記フラップ51に開設された対応する前記矩形状開口部82,82内に配置されるように構成されている(図3参照)。
【0058】
この状態において、各同乗フラップ側回動部101,101に開設された挿通穴102,102には、前記各フラップ側回動部72,72を挿通した各支持軸41,42が軸受け103,103を介して挿通されるように構成されている。これにより、当該同乗フラップ52は、前記プラットフォーム21に対して回動自在に支持されている。
【0059】
この同乗プラップ52の先端側の両角部には、側方に延出した矩形状延出部111,111が形成されており、図4中、左側に延出した矩形状延出部111には、矩形状開口部112が設けられている。該矩形状開口部112には、ロック部材113が挿入されるように構成されており、該ロック部材113は、ネジ114,・・・で固定されたロックブラケット115により固定されている。
【0060】
前記ロック部材113からは、係止片121が後退可能に延出しており(図8参照)、当該同乗フラップ52に前記フラップ51を重ねた状態で、該フラップ51より延出したロックプレート61が前記係止片121と係合し当該同乗フラップ52と前記フラップ51との重合状態を維持できるように構成されている。この状態で、前記ロック部材113の操作レバー122を操作することによって、前記係止片121を後退できるように構成されており、該係止片121を後退することで、前記ロックプレート61との係合を解除できるように構成されている(図9及び図10参照)。
【0061】
「フラップ駆動機構」
【0062】
前記プラットフォーム21の例えば前記左側壁22には、図5に示すように、前記フラップ51を駆動する為のフラップ駆動機構151が設けられている。
【0063】
このフラップ駆動機構151は、前記左側壁22に設けられたフラップモータ161と、該フラップモータ161に設けられた減速ギア機構162と、該減速ギア機構162で回動される駆動ギア163と、該駆動ギア163の爪164によって回動されるベルクランク165と、該ベルクランク165に一端が係止されたオートフラップワイヤ166とを備えており、該オートフラップワイヤ166の他端は、前記フラップ51に設けられたオートフラップブラケット167に係止されている。
【0064】
これにより、例えば前記後部室11に設けられた図外の操作スイッチを操作して、図5中左側から右側に示すように、前記フラップモータ161で前記駆動ギア163及び前記ベルクランク165を回動し、前記オートフラップワイヤ166の一端部を引き込むことによって、当該オートフラップワイヤ166の他端で前記オートフラップブラケット167を回動できるように構成されており、このオートフラップブラケット167の回動に応じて傾倒状態にある前記フラップ51を起立できるように構成されている。
【0065】
なお、本実施の形態では、前記プラップ51を前記フラップモータ161を用いて電気的に駆動する場合に付いて説明するが、これに限定されるものではなく、機械的に駆動する方式であっても良い。
【0066】
「ロッド」
【0067】
そして、図2に示したように、前記プラットフォーム21の後端部には、ロッド171が幅方向に延設されており、該ロッド171は、前記プラットフォーム21の後端部に設けられた支持板172下面の支持ブロック173,173と各支持ブロック173,173にネジ174,・・・で固定される支持ブラケット175,175とに挟持された状態で回転自在に支持されている。
【0068】
このロッド171の左端部には、図6に示したように、断面台形状のカム181が外嵌した状態でネジ182で固定されており、このカム181には、傾斜面で構成されたカム面183が形成されている。このカム181の右側部及び当該ロッド171の右端側には、矩形ブロック状のストッパー185が前記ロッド171に外嵌した状態でネジ186,・・・で固定されており、各ストッパー185,185の端面は、ロック面187,187を構成している。
【0069】
また、前記ロッド171には、スプリング191が外嵌した状態で取り付けられており、該スプリング191の両端は、前記プラットフォーム21の裏面に弾持された状態で位置決めされるように構成されている。また、このスプリング191の中間部より延出した延出部192は、ネジ193によって前記ストッパー186の側面に固定されるように構成されており、当該ストッパー186には、前記ロック面187が形成された自由端部が上方へ回転する方向へ向けた付勢力が前記スプリング191によって付与されるように構成されている。
【0070】
「同乗フラップ格納状態」
【0071】
前記各支持軸41,42に支持された前記フラップ51及び前記同乗フラップ52は、図7及び図8に示したように、前記プラットフォーム21に対して起立した状態を形成できるように構成されており、この状態で前記フラップ51は、前記同乗フラップ52に形成された凹部201内に収容され、その上面を面一にした状態で一体化されるように構成されている。これにより、前記フラップ51と前記同乗フラップ52とを重ね合わせた状態で前記プラットフォーム21内に起立した同乗フラップ格納状態205を形成できるように構成されている。
【0072】
この同乗フラップ格納状態205では、前記同乗フラップ52に設けられた前記ロック部材113から延出した前記係止片121が前記フラップ51より延出した前記ロックプレート61と係合したロック状態211が形成されており、前記フラップ51からの前記同乗フラップ52の不用意な離脱が防止されている。
【0073】
「ロック解除状態」
【0074】
この状態において、図9及び図10に示すように、前記ロック部材113の前記操作レバー122を操作して前記係止片121を後退することで、該係止片121と前記ロックプレート61との係合を解除できるように構成されている。
【0075】
これにより、起立した前記フラップ51に対して前記同乗フラップ52を独立して傾倒可能なロック解除状態221を形成できるように構成されている。
【0076】
「同乗フラップ展開状態」
【0077】
この状態から、図11及び図12に示すように、前記同乗フラップ52を回動し、後方へ傾倒することによって、当該同乗フラップ52を前記プラットフォーム21より後方へ延出できるように構成されている。
【0078】
これにより、前記フラップ51が前記プラットフォーム21に対して起立した状態で、前記同乗フラップ52が前記プラットフォーム21の縁部より後方へ延出して、介護者が同乗できる同乗スペース231を前記プラットフォーム21の外側に形成する同乗フラップ展開状態232を形成できるように構成されている。
【0079】
「車いす乗り込み状態」
【0080】
一方、前記プラットフォーム21を路面31側へ下降した状態において、図13から図16に示すように、例えば前記操作スイッチを操作して前記フラップ51を回動し、当該フラップ51を前記同乗フラップ52と共に傾倒することで、当該同乗フラップ52の先端を路面31に接触又は近接させることができる。
【0081】
このとき、前記フラップ51が傾倒状態にあることによって、前記同乗フラップ52も傾倒状態に維持されており、前記フラップ51の回動位置によって前記同乗フラップ52の回動位置、つまり回動範囲が定められるように構成されている。
【0082】
これにより、前記路面31と前記プラットフォーム21間に形成された段差を解消し、当該プラットフォーム21への車いすの乗り入れを容易とする車いす乗り込み状態241を形成できるように構成されている。このとき、前記フラップ51は、図15及び図16に示したように、前記同乗フラップ52に形成された凹部201内に配置されることで、該同乗フラップ52と前記フラップ51とを一体化するとともに、該フラップ51の上面と前記同乗フラップ52の上面とを、略面一にできるように構成されている。
【0083】
このとき、前記プラットフォーム21の前記ロッド171に固定された前記カム181(図15参照)及び前記ストッパー185,185は(図16参照)、前記スプリング191による付勢力によって、その自由端部が上方へ向いた状態に維持されている。
【0084】
「同乗フラップ格納状態」
【0085】
そして、前記操作スイッチを操作して、図17から図19に示すように、前記フラップ51を一体化された前記同乗フラップ52と共に回動し、前記プラットフォーム21に対して起立した前記同乗フラップ格納状態205では、図18に示したように、前記フラップ51左側部の前記フラップ支持アーム71における前記フラップ側回動部72に設けられた円弧押圧片261の先端部が前記ロッド171に固定された前記カム181のカム面183に当接し、当該カム181の自由端部を下方へ向けて回動するように構成されている。
【0086】
これに伴って、前記ロッド171に固定された前記各ストッパー186,186も回動することで、図19に示したように、各ストッパー186,186の自由端部が下方へ変位するように構成されている。
【0087】
このとき、前記フラップ51を起立した状態では、前記同乗フラップ52は、図17から図19に示したように起立した状態と、図20から図22に示すように傾倒した状態との間で傾動できるように構成されており、前記フラップ51の回動位置によって前記同乗フラップ52の回動範囲が定められるように構成されている。
【0088】
「同乗フラップ展開状態」
【0089】
そして、図9及び図10に示したように、前記ロック部材113の前記操作レバー122を操作して前記ロック解除状態221を形成した後、図20から図22に示すように、前記同乗フラップ52を回動して後方へ傾倒することで、当該同乗フラップ52が前記プラットフォーム21より後方へ延出して、介護者が同乗する同乗スペース231を前記プラットフォーム21の外側に形成する前記同乗フラップ展開状態232を形成する。
【0090】
このとき、図21に示したように、起立した前記フラップ51によって前記フラップ支持アーム71の前記円弧押圧片261が前記カム181のカム面183に摺接して当該カム181の自由端部を下方へ向けて回動しており、図22に示したように、前記ロッド171に固定された前記各ストッパー185,185のロック面187を構成する自由端部が下方へ変位している。このため、後方へ傾倒された前記同乗フラップ52は、その基端面271が前記各ストッパー185,185の前記ロック面187,187に当接し、この当接状態において当該同乗フラップ52の回動が阻止される。
【0091】
これにより、前記プラットフォーム21に対して前記フラップ51を起立した状態で、前記同乗フラップ52を所定角度に維持する前記ストッパー185,185が前記プラットフォーム21に設けられており、前記同乗フラップ52は、水平な仮想線281より自由端部が若干上方へ向けて傾斜した状態に維持されるように構成されている。
【0092】
このとき、前記フラップ51を起立した状態では、前記同乗フラップ52は、図17から図19に示したように起立した状態と、図20から図22に示すように傾倒した状態との間で傾動できるように構成されており、前記フラップ51の回動位置によって前記同乗フラップ52の回動範囲が定められるように構成されている。
【0093】
「フラップ前格納状態」
【0094】
そして、前記フラップ51及び前記同乗フラップ52は、図23から図25に示すように、重ね合わせた重合状態において、前記プラットフォーム21側へ傾倒できるように構成されており、前記フラップ51及び前記同乗フラップ52を重ねて前記プラットフォーム21上に配置したフラップ前格納状態291を形成できるように構成されている。
【0095】
このとき、図24及び図25に示すように、前記カム181及び前記両ストッパー185は定位置に戻るように構成されている。
【0096】
このように、前記フラップ51が前記プラットフォーム21側へ傾倒した前倒し状態では、前記同乗フラップ52も前記プロットフォーム21側へ傾倒した前倒し状態を形成できるように構成されており、前記フラップ51の回動位置によって前記同乗フラップ52の回動位置、つまり回動範囲が定められるように構成されている。
【0097】
以上の構成にかかる本実施の形態において、車いすをプラットフォーム21に載せて上昇する際には、該プラットフォーム21に対してフラップ51を起立することで、当該フラップ51を車止めとして利用する。
【0098】
このとき、図11及び図12に示したように、前記プラットフォーム21の後縁部からは、同乗部を構成する同乗フラップ52を延出することができ、この同乗フラップ52によって、介護者が同乗する同乗スペース231を前記プラットフォーム21の外側に形成することができる。
【0099】
このため、前記フラップ51による車止めとしての機能を損なうこと無く、前記プラットフォーム21の後縁部から前記同乗フラップ52を延出することで、当該同乗フラップ52を介護者の同乗スペース231として利用することができる。
【0100】
これにより、車いす利用者が着座した車いすを前記プラットフォーム21で昇降する際に、介護者が同乗することができるため、車いす利用者は、昇降時に安心感を得ることができる。また、介護者が同乗するため、例えば車いす上昇時には、介護者による車いすの後部室11への移動を上昇後にスムーズに行うことができる。
【0101】
このとき、前記同乗スペース231は、前記プラットフォーム21の外側に形成される。このため、前記プラットフォーム21を大型化して介護者の同乗スペース231を確保しなければならなかた従来と比較して、車いす乗降装置1の大型化を防止することができる。これにより、車両レイアウトの自由度を高めることができる。
【0102】
そして、前記プラットフォーム21に前記フラップ51を支持した各支持軸41,42には、前記同乗フラップ52が回動自在に支持されており、この同乗フラップ52によって、介護者が同乗する同乗部を構成することができる。
【0103】
このため、前記プラットフォーム21に対して前記フラップ51を起立した状態で、当該フラップ51を車いすの車止めとして使用しつつ、同軸上に支持された前記同乗フラップ52を傾倒して前記プラットフォーム21の後縁部より延出することで、前記介護者が同乗する同乗スペース231を前記プラットフォーム21の外側に形成することができる。
【0104】
そして、前記同乗フラップ52を前記フラップ51と共に起立することで、当該同乗フラップ52を前記プラットフォーム21内に配置することができ、コンパクト化を図ることができる。
【0105】
一方、前記プラットフォーム21上の車いすの車止めとして前記フラップ51を起立した状態において、介護者の同乗スペース231を形成する前記同乗フラップ52を、前記プラットフォーム21に設けられたストッパー185,185によって所定角度、具体的には、水平よりやや上向きに維持することができる。
【0106】
このため、当該同乗フラップ52の不用意な傾斜を防止することができ、前記同乗ステップ52に沿った滑りを防止することができる。
【0107】
(第二の実施の形態)
【0108】
図26から図29は、第二の実施の形態に係る車いす乗降装置301を示す図であり、第一の実施の形態と同一又は同等部分に付いては、同符号を付して説明を割愛するとともに、異なる部分に付いてのみ説明する。
【0109】
すなわち、前記後部室11の前記昇降機構12,14から延出した各アーム13,15間には、プラットフォーム21が支持されており(図1参照)、該プラットフォーム21の後端部には、凹部311が形成されている。該凹部311の脇に位置する前記左側壁22及び前記右側壁23には、支持軸312が内側へ向けて突設されており(一方のみ図示)、各支持軸312は、前記フラップ51両側部のフラップ支持アーム71,71に設けられた前記フラップ側回動部72,72の挿通穴73,73を挿通するように構成されている。
【0110】
これにより、前記フラップ51は、前記プラットフォーム21に対して回動自在に支持されている。
【0111】
また、前記凹部311より後端側に位置する前記左側壁22及び前記右側壁23には、前記支持軸312と異なる別軸321が内側へ向けて突設されており(一方のみ図示)、各別軸321は、前記同乗フラップ52両側部の同乗フラップ支持アーム91,91に設けられた同乗フラップ側回転軸部101,101の挿通穴102,102を挿通するように構成されている。
【0112】
これにより、前記同乗フラップ52は、前記プラットフォーム21に対して回動自在に支持されており、当該同乗フラップ52は、前記フラップ51と独立して回動できるように構成されている。
【0113】
「車いす乗り込み状態」
【0114】
この車いす乗降装置301では、図27に示すように、前記フラップ51を傾倒した状態で、当該フラップ51が前記凹部311内に配設されるように構成されており、この状態で、前記同乗フラップ52を傾倒して、その自由端部を路面に当接又は近接できるように構成されている。
【0115】
これにより、前記路面31と前記プラットフォーム21間に形成された段差を解消し、当該プラットフォーム21への車いすの乗り入れを容易とする前記車いす乗り込み状態241を形成できるように構成されている。
【0116】
このとき、前記フラップ51が、前記プラットフォーム21に形成された前記凹部311内に収容されることで、当該フラップ51と前記同乗フラップ52とによって連続した斜面を形成できるように構成されている。
【0117】
「同乗フラップ展開状態」
【0118】
この同乗フラップ52は、前記フラップ51を支持する支持軸312とは、別軸321で支持されており、図28に示したように、前記同乗フラップ52を傾倒した状態で、前記フラップ51を起立することで、該フラップ51を当該プラットフォーム21上の車いすの不用意な後退を防止する車止めとして利用できるように構成されている。
【0119】
これにより、前記フラップ51が前記プラットフォーム21に対して起立した状態で、前記同乗フラップ52が前記プラットフォーム21の縁部より後方へ延出して、介護者が同乗できる前記同乗スペース231を前記プラットフォーム21の外側に形成する前記同乗フラップ展開状態232を形成できるように構成されている。
【0120】
「同乗フラップ格納状態」
【0121】
この状態から、図29に示したように、前記プラットフォーム21に対して前記同乗フラップ52を起立した状態を形成できるように構成されており、前記フラップ51と前記同乗フラップ52との両者を前記プラットフォーム21内に起立した前記同乗フラップ格納状態205を形成できるように構成されている。
【0122】
以上の構成にかかる本実施の形態において、前記プラットフォーム21に前記フラップ51を支持した前記支持軸312と異なる位置に前記別軸321が設けられており、この別軸321によって前記同乗フラップ52が回動自在に支持されている。
【0123】
このため、図28に示したように、前記支持軸312に支持された前記フラップ51と前記別軸321に支持された前記同乗フラップ52とを独立して回動することができ、前記フラップ51が前記プラットフォーム21に対して起立した状態と、前記同乗フラップ52が前記プラットフォーム21に沿って延在した状態とを同時に形成することができる。
【0124】
これにより、前記フラップ51を車いすの車止めとして使用しつつ、前記同乗フラップ52を前記プラットフォーム21の縁部より延出することで、前記介護者が同乗する同乗スペース231を前記プラットフォーム21の外側に形成することができる。
【0125】
したがって、車いす利用者が着座した車いすを前記プラットフォーム21で昇降する際に、介護者が同乗することができるため、車いす利用者は、昇降時に安心感を得ることができる。また、介護者が同乗するため、例えば車いす上昇時には、介護者による車いすの後部室11への移動を上昇後にスムーズに行うことができる。
【0126】
このとき、前記同乗スペース231は、前記プラットフォーム21の外側に形成される。このため、前記プラットフォーム21を大型化して介護者の同乗スペース231を確保しなければならなかた従来と比較して、車いす乗降装置1の大型化を防止することができる。これにより、車両レイアウトの自由度を高めることができる。
【0127】
また、前記プラットフォーム21上の車いすの車止めとして前記フラップ51を起立した状態において、第一の実施の形態のように、介護者の同乗スペース231を形成する前記同乗フラップ52を、前記プラットフォーム21に設けられたストッパー185,185によって所定角度、具体的には、水平よりやや上向きに維持するように構成すれば、当該同乗フラップ52の不用意な傾斜を防止することができ、前記同乗ステップ52に沿った滑りを防止することができる。
【0128】
(第三の実施の形態)
【0129】
図30から図34は、第二の実施の形態に係る車いす乗降装置401を示す図であり、第一の実施の形態と同一又は同等部分に付いては、同符号を付して説明を割愛するとともに、異なる部分に付いてのみ説明する。
【0130】
すなわち、前記後部室11の前記昇降機構12,13から延出した各アーム13,15間には、プラットフォーム21が支持されており(図1参照)、該プラットフォーム21の前記左側壁22及び前記右側壁23の後端部には、第一の実施の形態と同様に支持軸312が内側へ向けて突設されており(図2参照)、各支持軸312は、前記フラップ51両側部のフラップ支持アーム71,71に設けられた前記フラップ側回動部72,72の挿通穴73,73(図2参照)を挿通するように構成されている。
【0131】
これにより、前記フラップ51は、前記プラットフォーム21に対して回動自在に支持されている。
【0132】
一方、前記プラットフォーム21の裏面には、図31に示したように、同乗部411が前記プラットフォーム21に沿ってスライド可能に支持されている。
【0133】
この同乗部411は、図32に示したように、横長の矩形板状に形成された同乗部本体421と、該同乗部本体421の両側縁に起立した支持部422,422とによって構成されている。各支持部422,422は、その端部が前記同乗部本体421より延出するように構成されており、各支持部422,422の端部には、一対のローラ423,・・・が離間して設けられている。
【0134】
この同乗部411の前記各支持部422,422に対応した前記プラットフォーム21の裏面には、支持レール431,431が固定されている。各支持レール431,431は、側方へ向けて開口した断面コ字状に形成されており、対応する支持部422,422に設けられた各ローラ423,・・・が転動自在に保持されるように構成されている。
【0135】
「同乗部展開状態」
【0136】
これにより、前記同乗部411を前記プラットフォーム21に沿ってスライドさせることによって、図31に示したように、当該同乗部411を前記プラットフォーム21の下部に格納した同乗部格納状態441と、図33に示したように、前記プラットフォーム21の後縁部より後方に延出した同乗部展開状態442とを形成できるように構成されている。
【0137】
このとき、前記フラップ51は、前記同乗部411と独立して回動できるように構成されており、図34に示したように、前記フラップ51を前記プラットフォーム21に対して起立した状態で、前記同乗部411が前記プラットフォーム21の縁部より後方へ延出して、介護者が同乗できる同乗スペース231を前記プラットフォーム21の外側に形成した前記同乗部展開状態442を形成できるように構成されている。
【0138】
「車いす乗り込み状態」
【0139】
なお、本実施の形態では、前記同乗部441を前記プラットフォーム21の下部に格納して、前記フラップ51を傾倒して、その自由端部を路面31に当接又は近接することで、該路面31と前記プラットフォーム21間に形成された段差を解消し、当該プラットフォーム21への車いすの乗り入れを容易とする前記車いす乗り込み状態を形成できるように構成されている(図示省略)。
【0140】
「格納状態」
【0141】
また、図30及び図31に示したように、前記同乗部411を前記プラットフォーム21の下部に配置した状態で、前記フラップ51を前記プラットフォーム21に対して起立することで、両者がプラットフォーム21側に格納された格納状態451を形成できるように構成されている。
【0142】
以上の構成にかかる本実施の形態において、前記フラップ51を前記プラットフォーム21に対して起立して車止めを形成した状態において、前記同乗部411を前記プラットフォーム21に沿って独立してスライドすることで、当該同乗部411を前記プラットフォーム21の縁部より後方へ延出し、前記介護者が同乗する同乗スペース231を前記プラットフォーム21の外側に形成することができる。
【0143】
したがって、車いす利用者が着座した車いすを前記プラットフォーム21で昇降する際に、介護者が同乗することができるため、車いす利用者は、昇降時に安心感を得ることができる。また、介護者が同乗するため、例えば車いす上昇時には、介護者による車いすの後部室11への移動を上昇後にスムーズに行うことができる。
【0144】
このとき、前記同乗スペース231は、前記プラットフォーム21の外側に形成される。このため、前記プラットフォーム21を大型化して介護者の同乗スペース231を確保しなければならなかた従来と比較して、車いす乗降装置1の大型化を防止することができる。これにより、車両レイアウトの自由度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0145】
【図1】本発明の第一の実施の形態を示す説明図である。
【図2】同実施の形態を示す分解斜視図である。
【図3】同実施の形態のフラップを示す分解斜視図である。
【図4】同実施の形態の同乗フラップを示す分解斜視図である。
【図5】同実施の形態のフラップ駆動機構の動作を示す説明図である。
【図6】同実施の形態のストッパ部分の構成を示す分解斜視図である。
【図7】同実施の形態の同乗フラップ格納状態を示す斜視図である。
【図8】同実施の形態の同乗フラップ格納状態を示す要部の断面図である。
【図9】同実施の形態のロック解除状態を示す斜視図である。
【図10】同実施の形態のロック解除状態を示す要部の断面図である。
【図11】同実施の形態の同乗フラップ展開状態を示す斜視図である。
【図12】同実施の形態の同乗フラップ展開状態を示す要部の断面図である。
【図13】同実施の形態の車いす乗り込み状態を示す斜視図である。
【図14】同実施の形態の車いす乗り込み状態を示す要部の平面図である。
【図15】図14のA−A線に沿った断面を示す図である。
【図16】図14のB−B線に沿った断面を示す図である。
【図17】同実施の形態の同乗フラップ格納状態を示す後方からの斜視図である。
【図18】同乗フラップ格納状態における図14のA−A断面に相当する図である。
【図19】同乗フラップ格納状態における図14のB−B断面に相当する図である。
【図20】同実施の形態の同乗フラップ展開状態を示す後方からの斜視図である。
【図21】同乗フラップ展開状態における図14のA−A断面に相当する図である。
【図22】同乗フラップ展開状態における図14のB−B断面に相当する図である。
【図23】同実施の形態のフラップ前格納状態を示す後方からの斜視図である。
【図24】フラップ前格納状態における図14のA−A断面に相当する図である。
【図25】フラップ前格納状態における図14のB−B断面に相当する図である。
【図26】本発明の第二の実施の形態を示す分解斜視図である。
【図27】同実施の形態の車いす乗り込み状態を示す斜視図である。
【図28】同実施の形態の同乗フラップ展開状態を示す斜視図である。
【図29】同実施の形態の同乗フラップ格納状態を示す斜視図である。
【図30】本発明の第三の実施の形態を示す斜視図である。
【図31】同実施の形態の格納状態を示す下部からの斜視図である。
【図32】同実施の形態の同乗部を示す分解斜視図である。
【図33】同実施の形態の同乗部展開状態を示す下部からの斜視図である。
【図34】同実施の形態の同乗部展開状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0146】
1 車いす乗降装置
21 プラットフォーム
31 路面
51 フラップ
52 同乗フラップ
185 ストッパー
205 同乗フラップ格納状態
221 ロック解除状態
231 同乗スペース
232 同乗フラップ展開状態
241 車いす乗り込み状態
291 フラップ前格納状態
301 車いす乗降装置
312 支持軸
321 別軸
401 車いす乗降装置
411 同乗部
442 同乗部展開状態
451 格納状態

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラットフォーム上に車いすを載せて上昇する際に当該プラットフォームに対して起立されるフラップを備えた車いす乗降装置において、
前記プラットフォームに対して前記フラップを起立した状態で、該プラットフォームの縁部より延出して介護者が同乗するスペースを前記プラットフォームの外側に形成する同乗部を備えたことを特徴とする車いす乗降装置。
【請求項2】
前記フラップを前記プラットフォームに支持した支持軸に同乗フラップを回動自在に支持して前記同乗部を構成したことを特徴とする請求項1記載の車いす乗降装置。
【請求項3】
前記プラットフォームに対して前記フラップを起立した状態で、前記同乗フラップを所定角度に維持するストッパーを設けたことを特徴とする請求項2記載の車いす乗降装置。
【請求項4】
前記フラップを前記プラットフォームに支持した支持軸と異なる位置に設けられた別軸に同乗フラップを回動自在に支持して前記同乗部を構成したことを特徴とする請求項1記載の車いす乗降装置。
【請求項5】
前記同乗部を前記プラットフォームに沿ってスライド可能に支持したことを特徴とする請求項1記載の車いす乗降装置。
【請求項6】
前記フラップの回動位置により前記同乗部の回動範囲が定まるように構成したことを特徴とする請求項1から4にいずれか記載の車いす乗降装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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