説明

車両のステアリング装置の耐久試験装置と耐久試験方法

【課題】車載状態により近い供試体を用い、ステアリング装置の耐久試験の自動化を図る。
【解決手段】キー穴14aに対するキー22の引き抜き位置が、キー穴14a内にキー22の先端が残った状態となるよう調整される。キー22とキー穴14aとの係合状態が維持され、ステアリングコラムアッセンブリー12の耐久試験中に、キー22とキー穴14aとの係合状態が解除されることが無くなる。ステアリングコラムアッセンブリー12に回転荷重を加えた状態で、イグニッションスイッチ14に微少回転が引き起こされたとしても、キー22とキー穴14aとの係合状態が維持される。そして、キー操作装置による、イグニッションスイッチ14のキー穴14aに対する、キー22の差し込み操作が可能となる。そして、耐久試験のための各装置の動作ロスを無くし、耐久試験時間を短縮する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両のステアリング装置の耐久試験装置と耐久試験方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
車両のステアリング装置として、ステアリングホイールが固定されるステアリングシャフトと、該ステアリングシャフトに回転駆動されるピニオンと、該ピニオンに噛合うラックバーとを備える構造が広く採用されている。この構造例の場合には、ラックバーに固定されたタイロッドに、車輪を回転自在に保持するナックルアームが連結されている。そして、ステアリングシャフトの回転動作がタイロッドの左右方向の動作に変換されて、車輪を保持するナックルアームを左右に回転させることで、車輪は左右に回動するようになっている。
【0003】
このステアリング装置の耐久試験として、例えば、ピニオンからタイロッドまでの構造部分を供試体として耐久試験装置にセットし、ピニオンには回転駆動アクチュエータを接続し、ラックには車輪からの反力を再現する油圧シリンダを接続し、車載状態での荷重負荷を再現する手法も開発されている(例えば、特許文献1参照)。
又、車両のステアリング装置には、イグニッションスイッチと、該イグニッションスイッチのキーシリンダの回転位置に連動して作動するステアリングロック装置とが採用されている。この、ステアリングロック装置についても、単体での検査を行うことが可能な装置が開発されており、耐久試験に供された後に、実際の車両に組み込まれるものである(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−228555号公報
【特許文献2】特開2006−044281号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、車両の盗難防止対策をより万全にするために、本発明者らは、イグニッションスイッチ及びステアリングロック装置を組み付けた、車載状態により近い状態の車両のステアリングコラムアッセンブリーを供試体とする耐久試験の必要性に着目している。そして、この耐久試験を行うことが可能な試験装置を開発するに至ったが、その開発過程で、次に例示するような不具合が生じることが、本発明者らによって見い出された。
【0006】
例えば、ステアリングロック装置に連動するイグニッションスイッチが、キーシリンダのキー穴に、実際にキーを差し込んで回転させることにより操作を行う形式のステアリングコラムアッセンブリーの場合が該当する。この形式のステアリングコラムアッセンブリーは、ステアリングロック装置の作動手順として、まず、イグニッションスイッチのキーシリンダの回転位置がOFF位置となるように、キーを回転操作する。そして、キー穴からキーを抜き取ることで、ステアリングロック装置のスタンバイ状態となる。更に、ステアリングシャフトが所定回転回転操作されることで、ステアリングロック装置が作動する。又、ステアリングロック装置を解除する際には、キー穴にキーを差し込み、イグニッションスイッチのキーシリンダの回転位置が、ACC位置となるまでキーを回転させることで、ステアリングロック装置が解除される。
【0007】
かかるステアリングコラムアッセンブリーの耐久試験において、実際の使用条件(盗難時の操作等)を考慮して、ステアリングロック装置のロック状態、及びロック解除状態の双方で、ステアリングコラムアッセンブリーに回転負荷を加えるフローを自動的に行うことが望ましい。この際、ステアリングロック装置をロック状態にするために、キー穴からキーを抜いた状態で、ステアリングコラムアッセンブリーに回転荷重を加えると、その負荷によってイグニッションスイッチも、連れ回りによる微少回転を起こすこととなる。この状態では、キー穴に対するキーの抜き差しに係るアクチュエータに保持されたキーと、イグニッションスイッチのキー穴とに位置ズレが生じ、アクチュエータによるキーの抜き差し動作を行っても、キー穴に再びキーを差し込むことが不可能となり、ステアリングロック装置のロック解除操作を自動的に行うことが出来なくなることがあった。
【0008】
このため、ステアリングコラムアッセンブリーの、所望の試験フローを、自動的に実行することが可能な耐久試験装置及び耐久試験方法が望まれていたところである。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、車両の盗難防止対策により万全を期すべく、車載状態により近い供試体を用いた、車両のステアリング装置の耐久試験の自動化を図ることにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(発明の態様)
以下の発明の態様は、本発明の構成を例示するものであり、本発明の多様な構成の理解を容易にするために、項別けして説明するものである。各項は、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、発明を実施するための最良の形態を参酌しつつ、各項の構成要素の一部を置換し、削除し、又は、更に他の構成要素を付加したものについても、本願発明の技術的範囲に含まれ得るものである。
【0010】
(1)車両のステアリング装置の耐久試験装置であって、イグニッションスイッチと、該イグニッションスイッチのキーシリンダの回転位置に連動して作動するステアリングロック装置とを組み付けた、ステアリングコラムアッセンブリーを保持する保持装置と、前記ステアリングコラムアッセンブリーのステアリングシャフトを回転させるステアリングシャフト駆動装置と、前記イグニッションスイッチのキー穴に対する、キーの抜き差し操作及び回転操作を行うキー操作装置と、前記ステアリングシャフト駆動装置及び前記キー操作装置を制御する制御装置とを備える車両のステアリング装置の耐久試験装置。
【0011】
本項に記載の車両のステアリング装置の耐久試験装置は、イグニッションスイッチと、該イグニッションスイッチのキーシリンダの回転位置に連動して作動するステアリングロック装置とを組み付けた、ステアリングコラムアッセンブリーを供試体として、耐久試験を行うものである。そのために、保持装置によってステアリングコラムアッセンブリーを保持した状態で、ステアリングシャフト駆動装置及びキー操作装置を、制御装置により、耐久試験項目に即した動作を行うよう制御する。
ここで、ステアリングシャフト駆動装置は、ステアリングシャフトを回転させることで、ステアリングコラムアッセンブリーに対し、回転操作に係る荷重を付与するものである。又、キー操作装置は、イグニッションスイッチのキー穴に対する、キーの抜き差し操作及び回転操作を行うことで、イグニッションスイッチのキーシリンダの回転位置に連動して作動するステアリングロック装置を、ロック状態又はロック解除状態とするものである。そして、制御装置はこれらステアリングシャフト駆動装置及びキー操作装置の一連の動作を、自動的に行うよう制御するものである。
【0012】
(2)上記(1)項において、前記制御装置は、前記キー操作装置による前記キーの抜き差し操作として、前記キー穴に対する前記キーの引き抜き位置が、前記イグニッションスイッチのキーシリンダに対する前記キーの噛合い状態が解除され、かつ、前記キー穴内に前記キーの先端が残った状態となるよう調整する制御手段を備える車両のステアリング装置の耐久試験装置(請求項1)。
【0013】
本項に記載の車両のステアリング装置の耐久試験装置は、制御装置の制御手段により、キー穴に対するキーの引き抜き位置が、イグニッションスイッチのキーシリンダに対するキーの噛合い状態が解除され、かつ、キー穴内にキーの先端が残った状態となるよう、キー操作装置によるキーの抜き差し操作が調整される。即ち、キー穴に対してキーが引き抜き位置にある状態でもキーとキー穴との係合状態が維持されるので、ステアリングコラムアッセンブリーの耐久試験中に、キーとキー穴との係合状態が解除されることが無い。
このため、ステアリングシャフト駆動装置によりステアリングシャフトを回転させることで、ステアリングコラムアッセンブリーに回転荷重を加えた状態で、その負荷によってイグニッションスイッチに微少回転が引き起こされたとしても、キーとキー穴との係合状態が維持されることとなる。しかも、イグニッションスイッチのキーシリンダに対するキーの噛合い状態がは解除されていることから、キー操作装置に保持されたキーからキーシリンダを介してステアリングコラムアッセンブリーに対し負荷が与えられることは無い。そして、イグニッションスイッチの回転の有無に関わらず、キー操作装置による、イグニッションスイッチのキー穴に対する、キーの差し込み操作を可能とするものである。
【0014】
(3)上記(1)、(2)項において、前記キー操作装置は、前記キーを弾性支持する支持手段を備える車両のステアリング装置の耐久試験装置(請求項2)。
本項に記載の車両のステアリング装置の耐久試験装置は、キーを弾性支持する支持手段を備えるキー操作装置によって、イグニッションスイッチのキー穴に対する、キーの抜き差し操作及び回転操作を行うものである。そして、ステアリングコラムアッセンブリーに回転荷重を加えた状態で、その負荷によってイグニッションスイッチに微少回転が引き起こされた場合においても、支持手段によりキーを弾性支持することにより、キー操作装置に対するキーの変位を吸収する。そして、キー操作装置による、イグニッションスイッチのキー穴に対するキーの差し込み操作を、より円滑に行うものである。
【0015】
(4)上記(3)項において、前記支持手段は、前記キー操作装置の、キー操作を行う駆動手段と、前記キーを保持する保持手段とを連結する弾性部材を含む車両のステアリング装置の耐久試験装置(請求項3)。
本項に記載の車両のステアリング装置の耐久試験装置は、キー操作装置の、キー操作を行う駆動手段と、キーを保持する保持手段とを連結する弾性部材を含む、支持手段によってキーを弾性支持するものである。そして、支持手段によるキーの弾性支持により、ステアリングコラムアッセンブリーに回転荷重を加えた状態で、イグニッションスイッチに微少回転が引き起こされた場合においも、弾性部材の弾性変形によりキー操作装置に対するキーの変位を吸収する。そして、キー操作装置による、イグニッションスイッチのキー穴に対するキーの差し込み操作を、より円滑に行うものである。
【0016】
(5)車両のステアリング装置の耐久試験方法であって、イグニッションスイッチと、該イグニッションスイッチのキーシリンダの回転位置に連動して作動するステアリングロック装置を組み付けたステアリングコラムアッセンブリーを供試体とし、前記イグニッションスイッチのキー穴に対する、キーの抜き差し操作及び回転操作を行い、前記ステアリングロック装置をロック状態又はロック解除状態とし、前記ステアリングロック装置のロック状態又はロック解除状態の少なくとも一方にて、前記ステアリングコラムアッセンブリーのステアリングシャフトを回転させるステアリングシャフト駆動操作を行う車両のステアリング装置の耐久試験方法。
【0017】
本項に記載の車両のステアリング装置の耐久試験方法は、イグニッションスイッチと、該イグニッションスイッチのキーシリンダの回転位置に連動して作動するステアリングロック装置を組み付けたステアリングコラムアッセンブリーを供試体として、耐久試験を行うことを可能とするものである。かかる供試体を保持した状態で、耐久試験項目に即した、イグニッションスイッチのキー穴に対する、キーの抜き差し操作及び回転操作を行う。そして、イグニッションスイッチのキーシリンダの回転位置に連動して作動するステアリングロック装置を、ロック状態又はロック解除状態とする。更に、ステアリングロック装置のロック状態又はロック解除状態の少なくとも一方にて、ステアリングシャフトを回転させることで、ステアリングコラムアッセンブリーに対し回転操作に係る荷重を付与する。これら、ステアリングロック装置のロック又はロック解除、及び、ステアリングシャフトの回転といった一連の動作を、車両のステアリングコラムアッセンブリーの耐久試験として行うものである。
【0018】
(6)上記(5)項において前記キーの抜き差し操作時に、前記キー穴に対する前記キーの引き抜き位置を、前記イグニッションスイッチのキーシリンダに対する前記キーの噛合い状態が解除され、かつ、前記キー穴内に前記キーの先端が残った状態となるように調整する車両のステアリング装置の耐久試験方法(請求項4)。
【0019】
本項に記載の車両のステアリング装置の耐久試験方法は、キー操作装置によるキーの抜き差し操作時に、キー穴に対するキーの引き抜き位置が、イグニッションスイッチのキーシリンダに対するキーの噛合い状態が解除され、かつ、キー穴内にキーの先端が残った状態となるよう調整することで、キー穴に対してキーが引き抜き位置にある状態でもキーとキー穴との係合状態を維持する。即ち、本耐久試験方法では、ステアリングコラムアッセンブリーの耐久試験中に、キーとキー穴との係合状態を解除することが無い。
このため、ステアリングシャフトを回転させることで、ステアリングコラムアッセンブリーに回転荷重を加えた状態で、その負荷によってイグニッションスイッチに微少回転が引き起こされたとしても、キーとキー穴との係合状態が維持されることとなる。しかも、イグニッションスイッチのキーシリンダに対するキーの噛合い状態は解除されていることから、キー操作装置に保持されたキーからキーシリンダを介してステアリングコラムアッセンブリーに対し負荷が与えられることは無い。そして、イグニッションスイッチの回転の有無に関わらず、イグニッションスイッチのキー穴に対する、キーの差し込み操作を可能とするものである。
【0020】
(7)上記(5)(6)項において、前記イグニッションスイッチのキー穴に対する、キーの抜き差し操作及び回転操作の際に、前記キーを弾性支持して行う車両のステアリング装置の耐久試験方法(請求項5)。
本項に記載の車両のステアリング装置の耐久試験方法は、イグニッションスイッチのキー穴に対する、キーの抜き差し操作及び回転操作の際に、キーを弾性支持する。そして、ステアリングコラムアッセンブリーに回転荷重を加えた状態で、その負荷によってイグニッションスイッチに微少回転が引き起こされた場合においても、キーの変位を吸収し、イグニッションスイッチのキー穴に対する、キーの係合状態を適切に維持する。そして、イグニッションスイッチのキー穴に対するキーの差し込み操作を、より円滑に行うものである。
【発明の効果】
【0021】
本発明はこのように構成したので、車載状態により近い供試体を用いた、車両のステアリング装置の耐久試験の自動化を図ることが可能となる。そして、車両の盗難防止対策により万全を期すことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の実施の形態に係る、車両のステアリング装置の耐久試験装置の、概略構成図である。
【図2】図1に示される、車両のステアリング装置の耐久試験装置の、全体構成を示す斜視図である。
【図3】図1に示される、車両のステアリング装置の耐久試験装置の、供試体であるステアリングコラムアッセンブリーを保持する保持装置の、斜視図である。
【図4】図3に示される保持装置の要部を別角度から見た斜視図であり、供試体であるステアリングコラムアッセンブリーが保持されて、ステアリングシャフト駆動装置に接続された状態を示すものである。
【図5】図1に示される、車両のステアリング装置の耐久試験装置の、ステアリングシャフト駆動装置を示す斜視図である。
【図6】図1に示される、車両のステアリング装置の耐久試験装置の、キー操作装置を示す斜視図である。
【図7】図6に示される、キー操作装置の、キーを弾性支持する支持手段の斜視図である。
【図8】図1に示される、車両のステアリング装置の耐久試験装置における、耐久試験の様子を示す模式図であり、(a)は、キー穴内にキーの先端が残った状態で、ステアリングコラムアッセンブリーに回転荷重を加えた負荷によって、イグニッションスイッチに微少回転が引き起こされたときの、支持手段の変形態様を示すものであり、(b)は、比較例として、キー穴からキーを完全に引き抜いて、ステアリングコラムアッセンブリーに回転荷重を加えることにより、イグニッションスイッチに微少回転が引き起こされたときの、不具合を示すものである。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて説明する。ここで、従来技術と同一部分、若しくは相当する部分については、同一符号で示し、詳しい説明を省略する。
本発明の実施の形態に係る車両のステアリング装置の耐久試験装置(以下、単に「試験装置」ともいう。)は、ステアリングコラムアッセンブリー12を対象として、耐久性試験を行うものである。図1に示されるように、本試験の供試体であるステアリングコラムアッセンブリー12は、イグニッションスイッチ14と、イグニッションスイッチ14のキーシリンダの回転位置(OFF、ACC、ON)に連動して作動するステアリングロック装置とを組み付けたものである(図8に、イグニッションスイッチ14の周辺部が示されている。)。
【0024】
試験装置10は、図1、図2に示されるように、ステアリングコラムアッセンブリー12を保持する保持装置16と、ステアリングコラムアッセンブリー12のステアリングシャフト18(図8参照)を回転させるステアリングシャフト駆動装置20とを備えている。又、イグニッションスイッチ14のキー穴14a(図8参照)に対する、キー22の抜き差し操作及び回転操作を行うキー操作装置24を備え、これらによって装置本体26が構成されている。更に、ステアリングシャフト駆動装置20及びキー操作装置24を制御する、制御装置28を備えている。なお、図1の例では、試験装置10の装置本体26と制御装置28とは別体をなしているが、必要に応じて両者が一体構成を有していても良い。
【0025】
本発明の実施の形態に係る装置本体26は、図2に示されるように、その全体が、例えば透明樹脂製の隔壁によって構成された安全カバー30によって、外部から目視可能に覆われている。そして、安全カバー30の内部には、保持装置16、ステアリングシャフト駆動装置20及びキー操作装置24が、各々、所定位置に配置され、格納されている。なお、符号20aは、ステアリングシャフト駆動装置20の動力盤である。
一方、制御装置28は、図1に示される、制御手段としての電子演算器CPU、表示器LCD、記憶手段HD、CD/DVD−ROM、各種インターフェースI/F、(制御手段としての)PLC、TP、アワーメーターHM及び動力回路PW等が、専用キャビネット32に収納され、装置本外26に隣接して設置されている。なお、制御装置28の具体的構成については、必要に応じて変更されるものである。
更に、装置本体26の保持装置16、ステアリングシャフト駆動装置20及びキー操作装置24は、各々、次のような構成を有している。
【0026】
まず、保持装置16は、図3、図4に示されるように、ステアリングコラムアッセンブリー12を固定するためのテーブル34を有している。又、保持手段16は、図3のX軸方向(水平方向)及びX軸回り(水平軸回り)にテーブル34の位置を調整するための、X軸方向調整手段36と、X軸回り調整手段38とを備えている。更に、保持手段16は、図3のY軸方向(鉛直方向)及びY軸回り(鉛直軸回り)にテーブル34の位置を調整するための、Y軸方向調整手段40と、Y軸回り調整手段42とを備えている。なお、X軸方向調整手段36は、調整ハンドル36a及び固定ハンドル36bを備えており、X軸回り調整手段38は、調整ハンドル38a及び固定ハンドル38bを備えている。又、Y軸方向調整手段40は、調整ハンドル40a及び固定ハンドル40bを備えており、Y軸回り調整手段38は、調整ねじ42aとそれが挿通される円弧状ガイド溝42bを備えている。そして、各調整手段は、手動によりXY軸に係る調整を行うことが可能となっている。
なお、図示の例では、X軸方向の調整範囲は±10mm、Y軸方向の調整範囲は200mm、X軸、Y回りの調整範囲は±10°となっている。
【0027】
更に、保持装置16のテーブル34には、ステアリングコラムアッセンブリー12を下面に保持した状態で、X軸方向及びXY軸のいずれにも直交するZ軸方向の位置を微調整するためのX軸方向ピッチ調整機構44及びY軸方向ピッチ調整機構46を備えている。図示の例では、X軸方向ピッチ調整機構44及びY軸方向ピッチ調整機構46には、何れも、リニアスライドが用いられており、手動による調整が可能である。
そして、保持装置16は、耐久試験の間、ステアリングコラムアッセンブリー12に荷重が加えられても位置が変化しないように、設置台48(図4)に対して強固に固定されている。
【0028】
ステアリングシャフト駆動装置20は、図4、図5に示されるように、電動モータ及び減速機が一体になった駆動手段50を備え、その回転軸50aは、軸方向(Z軸方向)微調整手段52(ETPブッシュ等)を介して、ステアリングコラムアッセンブリー12のステアリングシャフト18に連結されている。より具体的には、ステアリングシャフト駆動装置20は、図1に示されるように、電動モータ54及び減速機56が直列に接続され、更に、シャフト負荷除去(安全対策)のための電磁クラッチ58、シャフト負荷計測のためのトルク計測器60、角度検出器62を介して、ステアリングコラムアッセンブリー12のステアリングシャフト18に連結されている。又、駆動手段50の回転軸50aと、ステアリングシャフト18との連結には、適切な軸継手が用いられる。
なお、図示の例では、ステアリングシャフト駆動装置20により得られるステアリングトルクは±500Nm、角速度は最大100°/秒となっている。又、軸方向微調整手段52による調整幅は35mmとなっている。
【0029】
キー操作装置24は、図6に示されるように、電動モータ及び減速機が一体になった駆動手段64から、キー操作を再現するための回転動作及び往復動作をする、回転・往復動作部64aが突出している。又、図1に詳細に示されるように、キー操作装置24は、キー22の抜き差し操作を行うための、例えば電動リニアアクチュエータからなる往復駆動部24Aと、キー22の回転操作を行うための、例えばロータリーエンコーダ付きサーボモータを用いた回転駆動部24Bとを備えている。
【0030】
又、キー操作装置24は、キー22を弾性支持する支持手段66を備えている。支持手段66は、図7に示されるように、キー操作装置24の、駆動手段64の回転・往復動作部64aと、キー22を保持する保持手段68とを連結する弾性部材70を備えている。図示の例では弾性部材70にはコイルばねが用いられているが、その他の形式のばねやゴムブロックなどの弾性体であっても良い。なお、弾性部材70のばね常数は、例えば1N/mmとすることで、後述の如く、キー操作装置24に対するキー22の変位を吸収して、ステアリングコラムアッセンブリー12に対し、不適切な負荷を与えることなく、キー操作装置24による、イグニッションスイッチ14のキー穴14aに対するキー22の差し込み操作を、より円滑に行うものとなる。又、弾性部材70のばね常数は、供試体であるステアリングコラムアッセンブリー12の仕様(種類)に応じ、適宜調整可能となるように、例えば、異なるばね常数の弾性部材70が交換自在となっている。又、弾性部材70と、回転・往復動作部64a及び保持手段68との着脱構造についても、実施可能な範囲内で、適宜選択されるものである。
【0031】
又、キー操作装置24の保持手段68は、図示の例では、キー22のノブ22aを挟持するクランプ68aと、クランプ68aの開閉方向の動作をガイドするクランプガイド68bと、クランプ68aでノブ22aを挟持した状態に固定する固定ボルト68cと、弾性部材70の固定プレート68dとを備えている。そして、好ましくは、クランプ68aのノブ22aとの当接面には、ノブ22aを保持するに適した窪み形状が形成されている。この窪みにノブ22aがはまり込み、固定ボルト68cを適切なトルクで締付けることで、キー22の位置ズレを確実に防ぐことが可能となる。
【0032】
そして、キー操作装置24は、図6に示される台車72に載置されており、台車の位置決め手段により、図6のA方向(キー22の抜き差し方向)、B方向(A方向に直交する水平方向)、C方向(A方向に直交する垂直方向)及びD方向(B方向に延びる軸回りの方向)に、手動によって自在に調整可能になっている。又、台車72のベース部72aにはキャスター72bが設けられ、自在に移動可能となっており、かつ、ベース部72aを、ブラケット74によって、必要な設置点に固定することが可能となっている。
【0033】
更に、試験装置10の装置本体26には、図1に示されるように、ビデオスコープ78を備え、ステアリングコラムアッセンブリー12の耐久試験中に、ステアリングコラムアッセンブリー12の、イグニッションスイッチ14のキー穴14a周辺部や、その他の必要部分の状態を撮影することが可能となっている。又、ステアリングシャフト駆動装置20の電動モータ54、キー操作装置24の往復駆動部24A、及び、回転駆動部24Bを制御するためのドライバDRVを備え、これらDRVが、制御装置28の動力回路PWに電気接続されることで、制御装置28により、ステアリングコラムアッセンブリー12の耐久試験のための所定の動作が、自動的に行われるものである。
【0034】
又、上記構成を有する車両のステアリング装置の耐久試験装置10による、ステアリングコラムアッセンブリー12の耐久試験のフローは、一例として次のようなものとなる。
【0035】
(準備工程)
S100:保持装置16のテーブル34に、ステアリングコラムアッセンブリー12を固定する。
S102:保持装置16のテーブル34の位置を調整し、ステアリングコラムアッセンブリー12のステアリングシャフト18を、ステアリングシャフト駆動装置20の回転軸50aに連結させる。
S104:キー操作装置24の保持手段68に、キー22を保持させる。
S106:キー操作装置24に固定されたキー22がイグニッションスイッチ14のキー穴14aに対向するように、台車72の位置調整を行い固定する。そして、台車72の位置決め手段により、キー22がイグニッションスイッチ14のキー穴14aに抜き差し操作できるように、微調整を行う。
S108:制御装置28により、ステアリングシャフト駆動装置20によるステアリングシャフト18の回転駆動角度の設定を行う。
S110:制御装置28の制御手段CPU(及び/又はPLC)により、キー操作装置24による、キー22の抜き差し操作、及び、回転操作の各位置の設定を行う。この際、キー穴14aに対するキー22の引き抜き位置を、イグニッションスイッチ14のキーシリンダに対するキー22の噛合い状態が解除され、かつ、キー穴14a内にキー22の先端が残った状態(図8(a)の左図参照)となるように調整する。
S112:上記調整作業者は、全ての設定を完了後、安全カバー30の外部へと退出し、安全カバー30の扉を閉じる。
【0036】
(試験工程)
S200:キー操作装置24により、イグニッションスイッチ14のキー穴14aにキー22を差し込み位置まで押し込み、かつ、キーシリンダの回転位置がOFFの状態(ステアリングロック状態)となるように、セットする。
S202:ステアリングシャフト駆動装置20により、ステアリングシャフト18を所定角度だけ正回転(例えば右回転)させ、ステアリングコラムアッセンブリー12に負荷を掛ける。
S204:キー操作装置24により、キーシリンダの回転位置がACCの状態(ステアリングロック解除状態)となるように、キー22を回転させる。
S206:ステアリングシャフト駆動装置20により、ステアリングシャフト18を所定角度だけ逆回転(例えば左回転)させ、ステアリングコラムアッセンブリー12に対する負荷を無くす(空転)。
S208:キー操作装置24により、キーシリンダの回転位置を、ACCからOFFの状態まで回転させる(この際、キー22の回転に必要なプッシュ動作も行われる。以下、同様。)。そして、イグニッションスイッチ14のキー穴14aからキー22を抜き位置まで引き抜き、ステアリングロック状態とする。
このとき、イグニッションスイッチ14のキーシリンダに対するキー22の噛合い状態が解除され、かつ、キー穴14a内にキー22の先端が残った状態(図8(a)の左図参照)となる。
【0037】
S210:ステアリングシャフト駆動装置20により、ステアリングシャフト18を所定角度だけ逆回転(例えば左回転)させ、ステアリングコラムアッセンブリー12に負荷を掛ける。
S220:キー操作装置24により、イグニッションスイッチ14のキー穴14aにキー22を差し込み位置まで押し込み、かつ、キーシリンダの回転位置がACCの状態(ステアリングロック解除状態)となるように、キー22を回転させる。
S230:ステアリングシャフト駆動装置20により、ステアリングシャフト18を所定角度だけ正回転(例えば右回転)させ、ステアリングコラムアッセンブリー12に対する負荷を無くす(空転)。
S240:キー操作装置24により、キーシリンダの回転位置を、ACCからOFFの状態まで回転させる。そして、イグニッションスイッチ14のキー穴14aからキー22を抜き位置まで引き抜き、ステアリングロック状態とする。このとき、再びイグニッションスイッチ14のキーシリンダに対するキー22の噛合い状態が解除され、かつ、キー穴14a内にキー22の先端が残った状態(図8(a)の左図参照)となる。
【0038】
試験装置10は、上記S200〜S240のステップを1サイクルとして、必要サイクル(例えば2500サイクル)の耐久試験を繰り返す。そして、耐久試験終了後は、保持装置16のテーブル34に固定したステアリングコラムアッセンブリー12を取り外す。上記と同様の手順により、他の形式のステアリングコラムアッセンブリー12を、供試体として保持装置16のテーブル34に固定し、耐久試験を実施する。
【0039】
さて、上記構成をなす本発明の実施の形態によれば、次のような作用効果を得ることが可能となる。まず、本発明の実施の形態に係る車両のステアリング装置の耐久試験装置10は、イグニッションスイッチ14と、イグニッションスイッチ14のキーシリンダ14aの回転位置に連動して作動するステアリングロック装置とを組み付けた、ステアリングコラムアッセンブリー12を供試体として、耐久試験を行うものである。そのために、保持装置16によってステアリングコラムアッセンブリー12を保持した状態で、制御装置28により、ステアリングシャフト駆動装置20及びキー操作装置24が、耐久試験項目に即した動作を行うよう、制御することが可能となっている。
【0040】
ここで、ステアリングシャフト駆動装置20は、ステアリングシャフト18を回転させることで、ステアリングコラムアッセンブリー12に対し、回転操作に係る荷重を付与するものである。又、キー操作装置24は、イグニッションスイッチ14のキー穴14aに対する、キー22の抜き差し操作及び回転操作を行うものである。そして、イグニッションスイッチ14のキーシリンダの回転位置に連動して作動するステアリングロック装置を、ロック状態又はロック解除状態とするものである。更に、制御装置28によってステアリングシャフト駆動装置20及びキー操作装置24の一連の動作を、自動的に行うよう制御することが可能である。
【0041】
又、制御装置28の制御手段CPU(及び/又はPLC)により、キー操作装置24によるキー22の抜き差し操作として、キー穴14aに対するキー22の引き抜き位置が、図8(a)の左図に示されるように、イグニッションスイッチ14のキーシリンダに対するキー22の噛合い状態が解除され、かつ、キー穴14a内にキー22の先端が残った状態となるよう調整される。即ち、キー穴14aに対してキー22が引き抜き位置にある状態でも、キー22とキー穴14aとの係合状態が維持されるので、ステアリングコラムアッセンブリー12の耐久試験中に、キー22とキー穴14aとの係合状態が解除されることが無くなる。
【0042】
このため、ステアリングシャフト駆動装置20によりステアリングシャフト18を回転させることで、ステアリングコラムアッセンブリー12に回転荷重を加えた状態で、その負荷によってイグニッションスイッチ14に微少回転が引き起こされたとしても、図8(a)の右図に示されるように、キー22とキー穴14aとの係合状態が維持されることとなる。しかも、イグニッションスイッチ14のキーシリンダに対するキー22の噛合い状態は解除されていることから、キー操作装置24に保持されたキー22からキーシリンダを介してステアリングコラムアッセンブリー12に対し負荷が与えられることは無い。そして、イグニッションスイッチ14の回転の有無に関わらず、キー操作装置24による、イグニッションスイッチ14のキー穴14aに対する、キー22の差し込み操作が可能となるものである。
【0043】
従って、制御装置28によってステアリングシャフト駆動装置20及びキー操作装置24の一連の動作を、自動的に行うことで、耐久試験のための各装置の動作ロスを無くし、1サイクル(上記S200〜S240)あたりの時間を短縮することが可能となる。その結果として、耐久試験の所要時間を大幅に短縮することが可能となり、例えば、1サイクルの所要時間を10秒程度に収めることが可能となる。
【0044】
又、本発明の実施の形態に係る車両のステアリング装置の耐久試験装置12は、キー22の支持手段66が、キー操作装置24の、キー操作を行う駆動手段64と、キー22を保持する保持手段68とを連結する弾性部材70を含み、キー22を弾性支持するものである。そして、キー22を弾性支持する支持手段66を備えるキー操作装置24によって、イグニッションスイッチ14のキー穴14aに対する、キー22の抜き差し操作及び回転操作を行う。よって、ステアリングコラムアッセンブリー12に回転荷重を加えた状態で、その負荷によってイグニッションスイッチ14に微少回転が引き起こされた場合においても、図8(a)の左図に示されるように、支持手段66によりキー22を弾性支持することができる。これにより、キー操作装置24に対するキー22の変位を吸収し、キー操作装置24による、イグニッションスイッチ14のキー穴14aに対するキー22の差し込み操作を、より円滑に行うことが可能となる。
【0045】
なお、比較例として、図8(b)には、制御装置28の制御手段CPU(及び/又はPLC)による、キー操作装置24によるキー22の抜き差し操作における、キー穴14aに対するキーの引き抜き位置が、キー穴14aからキー22の先端が完全に引き抜かれた状態となり、かつ、キー操作装置24がキー22を弾性支持する支持手段66を備えない場合を示している。
ここで、図8(b)の左図は、キー穴14aからキー22の先端が完全に引き抜かれた状態が示されている。又、図8(b)の右図は、ステアリングコラムアッセンブリー12に回転荷重を加えた状態で、その負荷によってイグニッションスイッチ14に微少回転が引き起こされた状態が示されている。そして、図8(b)の右図のごとく、キー操作装置24に保持されたキー22と、イグニッションスイッチ14のキー穴14aとに位置ズレが生じてしまい、自動操作でキー穴14aにキー22を差し込むことが出来なくなることが解る。
【0046】
更に、本発明の実施の形態に係る車両のステアリング装置の耐久試験装置12の、装置本体26は、その全体が安全カバー30によって覆われている。よって、耐久試験に係る作業者は、安全カバー30の外部へと退出し、安全カバー30の扉を閉じた状態で、耐久試験を実施することができ、耐久試験時の安全性の更なる向上が図られる。
以上の如く、車載状態により近い供試体を用いた、車両のステアリング装置12の耐久試験を行うことで、車両の盗難防止対策に、より万全を期すことが可能となる。
【符号の説明】
【0047】
10:車両のステアリング装置の耐久試験装置、12:ステアリングコラムアッセンブリー、14:イグニッションスイッチ、16:保持装置、18:ステアリングシャフト、20:ステアリングシャフト駆動装置、22:キー、24:キー操作装置、24A:往復駆動部、24B:回転駆動部、26:装置本体、28:制御装置、50:駆動手段、64:駆動手段、66:支持手段、66a:回転・往復動作部、68:保持手段、70:弾性部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両のステアリング装置の耐久試験装置であって、
イグニッションスイッチと、該イグニッションスイッチのキーシリンダの回転位置に連動して作動するステアリングロック装置とを組み付けた、ステアリングコラムアッセンブリーを保持する保持装置と、
前記ステアリングコラムアッセンブリーのステアリングシャフトを回転させるステアリングシャフト駆動装置と、
前記イグニッションスイッチのキー穴に対する、キーの抜き差し操作及び回転操作を行うキー操作装置と、
前記ステアリングシャフト駆動装置及び前記キー操作装置を制御する制御装置とを備え、
該制御装置は、前記キー操作装置による前記キーの抜き差し操作として、前記キー穴に対する前記キーの引き抜き位置が、
前記イグニッションスイッチのキーシリンダに対する前記キーの噛合い状態が解除され、かつ、前記キー穴内に前記キーの先端が残った状態となるよう調整する制御手段を備えることを特徴とする車両のステアリング装置の耐久試験装置。
【請求項2】
前記キー操作装置は、前記キーを弾性支持する支持手段を備えることを特徴とする請求項1記載の車両のステアリング装置の耐久試験装置。
【請求項3】
前記支持手段は、前記キー操作装置の、キー操作を行う駆動手段と、前記キーを保持する保持手段とを連結する弾性部材を含むことを特徴とする請求項2記載の車両のステアリング装置の耐久試験装置。
【請求項4】
車両のステアリング装置の耐久試験方法であって、
イグニッションスイッチと、該イグニッションスイッチのキーシリンダの回転位置に連動して作動するステアリングロック装置を組み付けたステアリングコラムアッセンブリーを供試体とし、
前記イグニッションスイッチのキー穴に対する、キーの抜き差し操作及び回転操作を行い、前記ステアリングロック装置をロック状態又はロック解除状態とし、
前記ステアリングロック装置のロック状態又はロック解除状態の少なくとも一方にて、前記ステアリングコラムアッセンブリーのステアリングシャフトを回転させるステアリングシャフト駆動操作を行い、
かつ、前記キーの抜き差し操作時に、前記キー穴に対する前記キーの引き抜き位置を、前記イグニッションスイッチのキーシリンダに対する前記キーの噛合い状態が解除され、かつ、前記キー穴内に前記キーの先端が残った状態となるように調整することを特徴とする車両のステアリング装置の耐久試験方法。
【請求項5】
前記イグニッションスイッチのキー穴に対する、キーの抜き差し操作及び回転操作の際に、前記キーを弾性支持して行うことを特徴とする請求項4記載の車両のステアリング装置の耐久試験方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−47638(P2013−47638A)
【公開日】平成25年3月7日(2013.3.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−185922(P2011−185922)
【出願日】平成23年8月29日(2011.8.29)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)