説明

車両アクセサリー

車両ナンバープレートのためのアタッチメント(80)は、ナンバープレートそれ自体によって、または、アタッチメント(80)によって、ナンバープレートの振動および/または車両に対するダメージを防止または制限する、少なくとも一つの弾性部分(82、86)を含んでいる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両のアクセサリーに関し、特に、外側の車両表面に対するアタッチメントのためのアクセサリーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
プラスチックフレームが、ライセンスプレートとも呼ばれる車両ナンバープレートにしばしば装着される。これらはナンバープレートの周辺エッジ部に密接して従い、しばしばカーディーラーショップを宣伝する。しかしながら、そのようなフレームは、車両が均一でない表面上を走ると過度の振動を発生しがちであり、エンジンや車のトランクを閉めるときの衝撃からの振動によって影響を受ける。これは、フレームおよび/またはプレートが車両の表面に対して振動したりまたは衝撃を与えたりするダメージを起こすこととなる。
【0003】
近年、LEDディスプレーを組み込んだフレームが車のナンバープレートに装着され、スクロールする文章を表示することでたくさんの異なる広告を表示している。これらのディスプレーは、バーバッテリーによって供給されているように、それらに電力を供給するための電気の供給が必要である。
【0004】
改良されたナンバープレートのフレームを提供すること、または、少なくとも有用な別の手段を提供することは、有利である。
【発明の概要】
【0005】
第1の態様において、本発明は、車両用のアタッチメントであって、前記アタッチメントが少なくとも部分的に弾性材料から形成されたことを特徴とするアタッチメントを提供する。
【0006】
アタッチメントは、車両ナンバープレートを車両から空間を空けて配置することが好ましく、より好ましくは、車両ナンバープレートの周辺エッジ部を車両から空間を空けて配置する。
【0007】
車両と接触するアタッチメントの部分は弾性材料から形成することが好ましい。
【0008】
車両ナンバープレートと係合するアタッチメントの部分は弾性体であることが好ましい。
【0009】
一形態において、車両ナンバープレートはアタッチメントの少なくとも一つの溝で受けられる。少なくとも一つの溝を規定する材料は弾性である。また、弾性材料が溝中に設けられ、車両ナンバープレートの一部を係合する。
【0010】
一形態において、アタッチメントは、材料の長さに沿って延びる第1のスロットを有する弾性材料の長さを備えている。使用時に、車両ナンバープレートのエッジ部は後側に延びる弾性材料を有する第1のスロット内に位置する。使用時に、弾性材料は、車両の表面と係合し、車両ナンバープレートのエッジ部によるダメージを防止する。また、弾性材料は車両ナンバープレートの振動を弱める。
【0011】
弾性材料は、ナンバープレートのエッジ部と係合する連続するループであるか、あるいはシート状またはフレーム状の部材である。
【0012】
アタッチメントは、使用時に車両ナンバープレートの正面で延びるカバーを受けるよう構成された少なくとも一つの第2の係合部分を含むことができる。
【0013】
弾性材料は少なくとも一つのクッション部分を含むことができる。
【0014】
アタッチメントがプレートに装着されたとき、少なくとも一つのクッション部分は車両ナンバープレートの背後に位置することができる。
【0015】
少なくとも一つのクッション部分は、少なくとも一つの車両ナンバープレートと係合することができ、使用時には車両と係合することができる。
【0016】
アタッチメントは、車両ナンバープレートの一部と係合する少なくとも一つの係合部分を含むことができる。
【0017】
少なくとも一つの係合部分は、車両ナンバープレートの周辺エッジ領域の少なくとも一部と係合することができる。
【0018】
少なくとも一つの係合部分は、内部に車両ナンバープレートのエッジ部の少なくとも一部を受ける少なくとも一つのスロットを含むことができる。
【0019】
少なくとも一つのスロットの少なくとも一部を、少なくとも一つのクッション部分によって規定することができる。
【0020】
アタッチメントは、車両ナンバープレートの周辺エッジ領域の実質的に全ての部分の周りに延びるフレームを含むことができる。
【0021】
フレームは、その内部にスロットまたはスロットのシリーズを規定することができ、車両ナンバープレートの周辺エッジ領域の一部または実質的に全ての部分を受けて係合する。
【0022】
フレームの少なくとも一部は好ましくは弾性を有している。好ましくは、フレームにはプレートに装着されたとき張力がかかる。
【0023】
フレームの少なくとも一部を剛体とすることもできる。
【0024】
少なくとも一つのクッション部分は、フレームと車両ナンバープレートとの間に位置することができる。
【0025】
アタッチメントは、車両ナンバープレートの背面の後に延びる少なくとも一つのスペーサ部分を含むことができる。
【0026】
使用時に、少なくとも一つのスペーサ部分は、車両ナンバープレートと車両表面との間に空隙を提供することができ、プレートと車両表面との間に蓄積された湿気を減少するか除去する。
【0027】
少なくとも一つのスペーサ部分は、車両ナンバープレートの背後に延びるシート部分を含むことができる。シートは少なくとも一つの開口部をその内部に有することができる。
【0028】
少なくとも一つのスペーサ部分は、背面の背後に延びる少なくとも一つのフィンガーを備えることができる。
【0029】
空隙および/または開口部は、円、長円、楕円、正多角形、不規則多角形、ひし形、長方形、正方形およびダイヤモンド形を含むグループから選択された形状を有することができる。
【0030】
スペーサは、車両ナンバープレートの少なくとも一つの開口部を通り抜けてそこに装着されるよう構成された前方に延びる少なくとも一つの突起部を含むことができる。
【0031】
アタッチメントは、車両ナンバープレートの前のカバーを係合する第2の係合部を含むことができる。
【0032】
アタッチメントは車両に搭載され、車両ナンバープレートはアタッチメントに装着される。
【0033】
アタッチメント全体は弾性材料から形成することができ、同じあるいは別の弾性材料から形成されたクッション部分および係合部分を有している。
【0034】
スペーサ、クッション部分および係合部分は相互排他的ではなく、アタッチメントの単一の部分は、スペーサ、クッション部分および/または係合部分からなることができる。
【0035】
弾性変形可能な材料は、フレームがプレートに搭載されたとき、ナンバープレートおよび/またはフレームによる車両表面へのダメージを防止することができる。
【0036】
弾性変形可能な材料は、プレートに搭載するためにナンバープレートの周りに密接にフィットするよう伸ばすことができる。
【0037】
弾性変形可能な材料は、プレートの振動およびそれに関連するノイズおよび/または車両表面に対するダメージを減少させることができる。
【0038】
アタッチメントは、文章および/または画像を表示するよう構成された表示面を含むことができる。
【0039】
表示面を、少なくとも部分的に弾性変形可能な材料から形成することができる。
【0040】
表示面は広告を含んだり伝えたりすることができる。表示面は、円、長円、楕円、正多角形、不規則多角形、ひし形、長方形、正方形、ダイヤモンド形を含むグループから選択された項目の少なくとも一部によって少なくとも部分的に規定された形状、スポーツ用品の表示、地図、国または地方の表示、現実であろうと空想であろうと生物または植物を含む生活形態の表示、絵、画像またはグラフィック要素のアウトラインおよび文章を有することができる。
【0041】
弾性変形可能な材料は、弾性変形可能なポリマー、ゴム、プラスチックおよびそれらの組合せから選択することができる。
【0042】
弾性変形可能な材料は、シリコンベース材料から構成できる。
【0043】
弾性変形可能な材料は、シリコンゴムを含むゴムから構成できる。
【0044】
アタッチメントは、発光する一つ以上の部分を含むことができる。
【0045】
発光部分は、リン光を発生する材料から構成することができる。
【0046】
アタッチメントは、一体に形成されることができる。
【0047】
アタッチメントは、変形しない材料を含むことができる。
【0048】
変形しない材料は、プラスチック、ゴム、金属、ガラス、木材、複合材料およびそれらの組合せから選択することができる。
【0049】
第2の態様において、本発明は、少なくとも部分的に発光材料から形成された車両のためのアタッチメントを提供する。
【0050】
発光材料は、リン光を発生する材料から構成することができる。
【0051】
アタッチメントは、さらに、文章および/または画像を表示するよう構成された表示面を含むことができる。
【0052】
表示面は広告を含んだり伝えたりすることができる。
【0053】
この明細書に含まれた書類、動作、材料、装置、品物などのいかなる議論も、本発明の背景を単に提供する目的で使用されている。それらの事項のいずれかあるいは全てが、先行技術のベースの一部を形成すること、または、この出願の優先日前のオーストラリアあるいはほかの場所に存在するものとして、本発明に関連する技術分野における共通の一般的な知識であることが、承認されたものと考えてはならない。
【0054】
この明細書と通して、「備える(comprise)」の語句または「備える(comprises)」または「備える(comprising)」などの変形例は、所定の構成要素、整数またはステップ、または、構成要素、整数またはステップのグループを含むが、他の構成要素、整数またはステップ、または、構成要素、整数またはステップのグループを除外するものではないと理解される。
【0055】
本発明の特徴および利益は、実施例として、あるいは、図面を参照した実施例として提供される、好ましい実施例の以下の詳細な記載からさらに明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0056】
本発明の実施例は、実施例のみによりあるいは図面を参照して、以下のように記載される。
【図1】図1は本発明のナンバープレートの5つの図面を示すものであり、図1(A)はフレームの正面の斜視図を示し、図1(B)はナンバープレートに搭載されたフレームの正面図を示し、図1(C)はフレームの灰面図を示し、図1(D)はフレームの底面図を示し、図1(E)は図1(B)のA−A線に沿って得られたフレームの断面図を示す。
【図2】図2は表示面のための種々の形状およびデザインを示す本発明に係るフレームの選択を示す。
【図3A】図3Aは表示面のための種々の形状およびデザインを示す本発明に係るフレームの選択を示す。
【図3B】図3Bは表示面のための種々の形状およびデザインを示す本発明に係るフレームの選択を示す。
【図3C】図3Cは表示面のための種々の形状およびデザインを示す本発明に係るフレームの選択を示す。
【図4】図4は表示面のための種々の形状およびデザインを示す本発明に係るフレームの選択を示す。
【図5】図5は発光材料を備える本発明のフレームを示す。
【図6】図6は本発明の他の実施例に係るナンバープレートのためのアタッチメントの背面図を示す。
【図7】図7は図6に示す実施例の底面図を示す。
【図8】図8は図6に示す実施例の正面図を示す。
【図9】図9は図8のA−A線に沿って得られた図6に示す実施例の断面図である。
【図10】図10は図9のBで示した部分の詳細な図を示す。
【図11】図11は本発明の他の実施例の斜視図を示す。
【図12】図12は図11の実施例の断面図を示す。
【図13】図13は本発明の他の実施例の斜視図を示す。
【図14】図14は図13の実施例の断面図を示す。
【図15】図15は本発明の他の実施例の部分の斜視図を示す。
【図16】図16はナンバープレートに装着した図15の実施例の平面図を示す。
【図17】図17はナンバープレートに装着したときの図15の実施例の断面図を示す。
【図18】図18は本発明の他の実施例の断面図を示す。
【図19】図19は本発明の他の実施例の平面図を示す。
【図20】図20は図19の実施例の断面図を示す。
【図21】図21は変形例の構成の背面シートの背面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0057】
図1(A)−(E)を参照すると、車両ナンバープレート12に対するアタッチメントのためのフレーム10が記載されている。フレームはそこを通ってナンバープレートのエッジ部を受けるスロット17を有している。フレームはシリコンゴムの形態の弾性変形可能な材料と一体に形成されている。弾性変形可能なゴムは、フレームが図1(B)に示すように搭載すべきナンバープレートの周りに密着してフィットするよう伸びることを許容する。
【0058】
使用時において、ナンバープレートは、車両から除去されてプレートの周りにフィットするよう伸びるフレーム内に位置する。プレートは次にフレーム内に残ったまま車両に再装着され、プレートとフレームの両者が車両に搭載される。
【0059】
図1に示されたフレームは、フレームと一体に形成されたシリコンゴムのクッション部分14を含む。クッション部分は、フレームの背後に位置し、フレームおよびプレートが車両に装着されたときプレートと車両表面との間に配置される。クッション部分は、プレートと車両表面との間に蓄積した湿気を減少または除去し、および/または、プレートを搭載したフレームの延びを促進する作用をする、複数のホール16を含む。
【0060】
フレームの相対的にソフトな弾性変形可能な材料は、ナンバープレートおよび/またはフレームによる、特に、車両表面に対しプレートおよび/またはフレームの振動または衝撃を防止または減少させることによる、車両表面に対するダメージを防止する役目を果たす。これは、フレームおよび/またはプレートの振動に関連して発生するノイズを防止または減少するという付加的な利益も有している。
【0061】
図1に示されたフレームは、また、文章および/または画像を表示するよう構成された一体的に形成された弾性変形可能な表示面18を含んでいる。本発明のフレームの他の例は図2−4に示される。示された表示面のいくつかは広告を示し、他のものは単純に見て美しい表示を提供している。フレームおよび表示面の弾性変形可能な材料は、振動を吸収する役目も果たし、フレーム/表示面の破損を減少または防止するために役に立つ。これは、フレーム/表示面が図示されたプレートの直接の境界を越えて延びることを許容する付加的な耐久性を提供する。弾性変形可能な材料は、また、より緊密および/またはより安定したフィットのために車両の外部表面を安定させるよう構成することもできる。ある実施例において、フレームは、また、暗い場所において視覚的効果を増加させるためのリン光を発生する材料のような発光材料を含むことができる。
【0062】
シリコンゴムはフレームを構成するために使用することができ、また、弾性変形可能なポリマー、ゴムおよびプラスチック、例えば、ポリウレタン、PVCおよび各種のエラストマーなどの、他の弾性変形可能な材料を使用することも好ましい。プラスチックおよびゴムが所定のフレーム中で同時に使用されると、それらは同時押出される。
【0063】
また、フレームの弾性変形可能な構成要素がフレームの一部のみを形成することができ、フレームの他の部分は、例えばファイバーグラスおよびカーボンファイバー強化プラスチックなどの、プラスチック、ゴム、金属、ガラス、木材および複合材料からなる他の材料から形成される。
【0064】
図5を参照すると、フレーム10がリン光を発する「暗闇で光る」材料20を含む他の実施例が記載されている。図示されたフレームは、通常の大きさおよび形状であり、他の弾性変形可能な材料を含むことも含まないこともできる。従って、使用された形状および材料はこれまでのフレームと同じだが、広告のような文章および/またはグラフィックスを表示するために、フレームが光のないところでもリン光を発する「暗闇で光る」材料を組み込んでいるため、電源の必要性なく表示を明るくすることができる。図示されたフレームは一般的に表示された明るい文章との間に暗い境界を有するが、他のフレームは、その上に表示された暗い文章との間に明るい境界を備えることができ、文章は暗闇の中で光らずそのため「シルエット効果」を提供する。
【0065】
図6−10は、図1のものと近似したナンバープレート車両プロテクタ30を示しているが、表示領域18は欠いている。プロテクタ30は、シリコンゴムなどの弾性変形可能な材料により一体的に形成されることが好ましく、周辺フレーム32および背面支持部材34を有している。背面支持部材34は、事実上、シートを通過する一連のホール36を有するフレーム32缶を延びる連続したシートである。これらのホール36は一般的に円形または部分的に円形であるが、楕円形のホール38のような他の形状をとることができる。図1の実施例と同様に、ホール36は、ナンバープレート状のプロテクタに搭載し、蓄積されたまたは保持された湿気の防止または減少のために役立つ。ホール36は除外することもできる。図5に示す実施例における支持部材は、連続するシートである必要はなく、例えば、1つ以上の内部に延びるフランジまたはフィンガーから形成することができる。これらのフィンガーはフレームの途中までまたは全体を横切って延びることができる。
【0066】
図10を参照すると、フレーム32は、スロット46を規定するために、支持部材34のフロント周辺エッジ部から内側に延びる前方アーム40によって形成される。スロット46はナンバープレートの周辺エッジ部を係合する大きさである。多くのナンバープレートは押圧されたリムを有しており、スロット46の主部分はこのリムを収納するために開口44よりも薄くなっている。リム付きナンバープレートに対し、狭い開口はナンバープレートをフレームに保持する役目を果たす。このスロット46の膨張は基本的なものではなく、望むならば、単純な長方形スロットを設けることもできる。これは、リムレスナンバープレートやリム付きナンバープレートを収納するためには広すぎるとき使用する開口44の大きさである。
【0067】
フレーム32のボトムアーム50には、スロット46内に浸入した水を逃がすことを許容する1つ以上の開口52を設けている。
【0068】
使用中、プロテクタはナンバープレートに搭載され、ナンバープレートは車両に装着され、支持部材34は車両とナンバープレートとの間に挟み込まれる。シリコンゴムの性質が、ナンバープレートが、ナンバープレートの周辺エッジ部を取り囲みナンバープレートの振動による車両表面のダメージを防止するプロテクタとともに、車両に対し強固に保持されることを許容する。支持部材34はナンバープレートを車両から間隔を開けて設け、たとえナンバープレートがマイナーなダメージにより曲がったとしても、ナンバープレートの「中央」領域が車両と接触することを防止する。
【0069】
図11および12は、図6−10のプロテクタの変形例であるプロテクタ60を示している。プロテクタはフレーム62および一体に形成されたスペーサ64を有している。上述した実施例と同様に、スペーサは一連の開口66を有するシート状のものである。図12に良く示されているように、フレーム62はナンバープレート74の周辺エッジ部を受けるための第1のスロット68を有している。このスロット68は、スロットに沿って延びリム付きのナンバープレートの保持に役立つリッジ72を有している。リッジ72は、連続であっても、スロットの長さに沿って延びる一連の突起部であってもよい。各突起部は、スロットの長さに沿って延びる円形でも良いし長方形でもよい。図1−10に示された実施例の対応するスロットは、1つ以上の同様の突起部とともに設けられている。
【0070】
フレームのアッパーアームは、上述した実施例よりも薄く、ポリ(メチルメタクリレート)(パーペックスを含む種々のブランド名で販売されている)またはポリカーボネートなどのポリマーから形成された、透明な保護シート76を受ける大きさである。使用時に、プロテクタはナンバープレート74に設けられ、ナンバープレート74およびプロテクタ60はファスナー78を使用して車両80に設けられ、保護シートがスロット66中に設けられる。フレームの弾性は、フレームが変形することを許容し、保護シート76がスロット中に位置決めされ次に示された位置に戻ることを許容している。
【0071】
本発明の他の実施例によるプロテクタ80が図13および14に示されている。プロテクタ80は、上述したように湿気を逃がす目的で付加的に設けられた開口84とともに、リアシート82を含んでいる。リアシート82は複数の突起部86を有しており、突起部のそれぞれがポスト88の自由端にヘッド90を有するシートから延びるポスト88を有している。突起部はナンバープレート94の対応する開口92とマッチするよう位置している。ヘッドは開口92より大きいが、通過するために変形できる。
【0072】
使用時に、プロテクタ80はナンバープレート94の背面に位置決めされ、ナンバープレート94をプロテクタ80に対し押すことで、対応する開口92を介して突起部86を通過させる。
【0073】
ポスト88は開口92中でとまりばめされていることが好ましい。ポスト88の長さは、ナンバープレート94がプロテクタ80に搭載されたとき、ポスト88が若干延びて、ナンバープレート94が支持シート82に対しぴったりと保持される長さとすることができる。
【0074】
支持シート82は、ナンバープレートと比較して大きさが大きく、ナンバープレートの周辺エッジ部96を超えて延びる。そのため、ナンバープレートは車両の表面に接触せず、いかなるダメージも起きない。
【0075】
プロテクタは、シートのエッジ部に隣接して延びる周辺リッジ98とともに付加的に設けられている。
【0076】
使用時に、ナンバープレートは最初プロテクタに搭載され、アセンブリは次にファスナーを車両にナンバープレートを介して通すことによって車両に搭載される。
【0077】
記載した実施例はアセンブリを車両に固定するためにナンバープレートを通過するファスナーを使用しているが、ナンバープレートをプロテクタに搭載する前にプロテクタを車両に搭載可能にする手段を設けることは、本発明の範囲内である。搭載手段は、そこを通って適切なファスナーが通過してプロテクタを車両に装着する開口とすることもできる。ナンバープレートは次にプロテクタに装着される。これは、ナンバープレートの偶然の損傷を防ぐために、より深いスロットまたは少なくともスロット部に対し設けられた堅い材料を必要とするが、ファスナーは隠れてしまう。望ましくは、好ましくは目立たない位置に追加セキュリティーとして、付加的なファスナーをナンバープレートとプロテクタの両者を通すことが好ましい。
【0078】
図15−17は本発明のさらなる実施例にかかるエッジプロテクタ100を示している。エッジプロテクタ100は、ナンバープレート104の周辺エッジ部102を係合するための大きさを有する長方形のループである。プロテクタは、その内部にナンバープレートのエッジ部がスライドして入り込む内側に向くスロット106を有している。プロテクタの材料は剛性のある材料、好ましくはシリコンゴムなどの材料から構成され、プロテクタはナンバープレートにフィットするよう伸びることが好ましい。スロット106は狭い入口108を有して形成され、縦方向に突起部110を延ばしてナンバープレート104の周辺の溝112の底面を係合する。図11および12の実施例と同様に、単一の連続する突起部または一連の分離した突起部が設けられている。望ましくは、突起部を除去することもできる。ループは、好ましくは連続で、ナンバープレートに配置されたとき、ループに少量の張力がかかりループをナンバープレートにぴったりと保持できるような大きさとなっている。
【0079】
プロテクタ100は、ナンバープレートの周囲エッジ部の周りをラップし、エッジによる車両へのダメージを防止する。ナンバープレートは別のファスナー114により車両にしっかりと装着され、好ましくはこれらのファスナーが、ナンバープレートが車両表面116に対しプロテクタ100のベース118をぴったりと挟み込むようにし、ナンバープレートの振動を防止または最小とするために役立っている。そのように挟み込まれなくても、使用する材料の性質がナンバープレートの振動を減少させる傾向にある。
【0080】
図18は、ナンバープレート126の周辺を受けるためのスロット124を有する剛体フレーム122を備えるプロテクタ120を示している。剛体であるため、フレーム122はナンバープレートを搭載するために曲がることができず、従って、お互いが接続している2つの部品128、130により形成されている。これははまりばめによって達成でき、あるいはファスナーまたは接着剤を使用することもできる。
【0081】
リアー部分128はその背後に弾性変形可能なクッション132を好ましくは設け、クッションはフレーム122および車両134の表面との間に位置する。好ましくは、クッション手段132には圧縮力が加えられ、フレーム122の振動を防止または最小限とする傾向にあり、そのような動きによって発生するダメージを防止または最小限とする。フレーム120には、好ましくはスロットに搭載されたクッション136を設けることができる。スロットに搭載されたクッション136は、好ましくは、ナンバープレートのどちらか一方の側のスロット中に配置され、ナンバープレートとぴったりと係合し、フレームに関連するナンバープレートの振動を防止または最小限とする。望ましくは、スロットに搭載されたクッションはナンバープレートの一方のみに設けられ、ナンバープレートをそれ自身と剛体フレームとの間に挟み込むことが好ましい。
【0082】
ナンバープレートは、ナンバープレートを係合するファスナー131を介して、または、リアー部分128を係合するファスナー133を介して、車両に固定されている。
【0083】
図示しない他の実施例において、フレームにはクッション132および136のいずれか一方のみが設けられている。
【0084】
クッション132および136は、フレームまたはスロットの周囲に連続に構成されても良いし、不連続に構成されても良い。クッションはいずれの好適な弾性材料からも構成される。実施例はシリコンゴムおよび独立気泡のフォームを含む。
【0085】
フレームは、そのエッジに沿って連続して車両ナンバープレートに係合する必要はなく、別の位置で車両ナンバープレートに係合することもできる。
【0086】
図19および20は、車両ナンバープレート148のエッジと係合する一連の搭載部144を持つベース142を有するアタッチメントを示している。搭載部144の各々はそこを通ってナンバープレート148がぴったりと受けられるスロット146を有している。ベースおよび搭載部は好ましくはゴムなどの弾性材料から形成され、ナンバープレートを搭載するために曲げられる。十分は弾性を有する材料を用いることで、ナンバープレートはアタッチメントにしっかりと保持される。
【0087】
ベースは、それ自体が弾性を有する搭載部とともに用いることで剛体でも良く、弾性を有する弾性ベースとともに用いることで剛体でも良い。また、クッション部分はスロット146内に設けることもできる。
【0088】
ベース142は実質的に透明な材料で形成することができ、その場合は、ベース142は、ナンバープレートの背後の搭載部144とともにナンバープレートの正面を横切って延びることができ、ナンバープレートと車両との間に挟み込まれる。
【0089】
オプションとして、対向する搭載部を、150として点線でアウトラインを示すようにストラップを形成するために、ナンバープレートを横切って延ばすこともできる。
【0090】
図21は、支持シートを利用する実施例で使用する背面部分の別の構成を示す。一連の開口を有するシートの代わりに、背面部分は、ナンバープレートを横切って部分的に延びる1つ以上のフィンガーを備えることができる。これらのフィンガーは、図示するようにアタッチメントのいずれか一方の側からあるいは一方の側のみから延びることができる。あるいは、ナンバープレートの全体を横切って延びる1つ以上のフィンガー162を設けることもできる。
【0091】
本発明の実施例は少なくとも以下の効果を有することがわかる:
車両表面に対するダメージを防止または減少させること;
より大きな表示面を許容するフレームの耐久性を改善すること;
車両表面に対し、フレーム特に表示面を適合させること;
簡易な製造のためにフレームを一体に形成すること;
照明がないか不足しているとき、広告のような文章および/またはグラフィックスを表示すること;および
バッテリー電源を必要とせず、文章および/またはグラフィックスを表示すること。
【0092】
当業者であれば、広く記載されている本発明から離れることなく具体的な実施例として示された本発明に対し、多くの変形および/または変更が可能であることが分かるであろう。本発明の実施例は、そのため、あらゆる点において、実例および制限的な記載であると考えるべきである。
【図1A】

【図1B】

【図1C】

【図1D】

【図1E】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両用のアタッチメントであって、前記アタッチメントが少なくとも部分的に弾性材料から形成されたことを特徴とするアタッチメント。
【請求項2】
前記弾性材料が少なくとも一つのクッション部分を含む請求項1に記載のアタッチメント。
【請求項3】
アタッチメントが車両ナンバープレートに装着されると、少なくとも一つのクッション部分が車両ナンバープレートの背後に位置する請求項1または2に記載のアタッチメント。
【請求項4】
少なくとも一つのクッション部分が、車両ナンバープレートの少なくとも一つと、使用時には車両と、係合する請求項1に記載のアタッチメント。
【請求項5】
車両ナンバープレートの一部と係合する少なくとも一つの係合部を含む請求項1に記載のアタッチメント。
【請求項6】
少なくとも一つの係合部が、車両ナンバープレートの周辺エッジ部の少なくとも一部と係合する請求項5に記載のアタッチメント。
【請求項7】
少なくとも一つの係合部が、車両ナンバープレートのエッジの少なくとも一部を受ける少なくとも一つのスロットを含む請求項5または6に記載のアタッチメント。
【請求項8】
少なくとも一つのスロットの少なくとも一部が、少なくとも一つのクッション部分によって規定される請求項7に記載のアタッチメント。
【請求項9】
車両ナンバープレートの周辺エッジ部の実質的に全体の周囲に延びるフレームを含む請求項1乃至8のいずれか1項に記載のアタッチメント。
【請求項10】
前記フレームがその内部にスロットを規定し、車両ナンバープレートの周辺エッジ部の実質的に全体を受けて係合する請求項9に記載のアタッチメント。
【請求項11】
フレームの少なくとも一部が弾性体である請求項9または10に記載のアタッチメント。
【請求項12】
前記フレームがプレートに装着されたとき張力を受ける請求項10に記載のアタッチメント。
【請求項13】
フレームの少なくとも一部が剛体である請求項9または10に記載のアタッチメント。
【請求項14】
少なくとも一つのクッション部分がフレームと車両ナンバープレートとの間に位置する請求項9乃至12のいずれか1項に記載のアタッチメント。
【請求項15】
車両ナンバープレートの背面の後に延びる少なくとも一つのスペーサ部分を含む請求項1乃至14のいずれか1項に記載のアタッチメント。
【請求項16】
使用時に、少なくとも一つのスペーサ部分が車両ナンバープレートと車両表面との間に空隙を提供し、プレートと車両表面との間に蓄積された湿気を減少するか除去する請求項14に記載のアタッチメント。
【請求項17】
少なくとも一つのスペーサ部分が車両ナンバープレートの背後に延びるシート部分を含む請求項14または15に記載のアタッチメント。
【請求項18】
シートが少なくとも一つの開口部をその内部に有する請求項16に記載のアタッチメント。
【請求項19】
少なくとも一つの開口部が、円、長円、楕円、正多角形、不規則多角形、ひし形、長方形、正方形およびダイヤモンド形を含むグループから選択された形状を有する請求項18に記載のアタッチメント。
【請求項20】
少なくとも一つのスペーサ部分が背面の背後に延びる少なくとも一つのフィンガーを備える請求項14乃至19のいずれか1項に記載のアタッチメント
【請求項21】
スペーサが、車両ナンバープレートの少なくとも一つの開口部を通り抜けてそこに装着されるよう構成された前方に延びる少なくとも一つの突起部を含む請求項14乃至20のいずれか1項に記載のアタッチメント。
【請求項22】
車両ナンバープレートの前のカバーを係合する第2の係合部を含む請求項1乃至21のいずれか1項に記載のアタッチメント。
【請求項23】
アタッチメントが車両に搭載され、車両ナンバープレートがアタッチメントに装着される請求項1乃至22のいずれか1項に記載のアタッチメント。
【請求項24】
プレートに装着されたとき、前記弾性材料がナンバープレートおよび/またはアタッチメントによる車両表面に対するダメージを防止する請求項1乃至23のいずれか1項に記載のアタッチメント。
【請求項25】
前記弾性材料が、プレートの振動およびそれに関連するノイズおよび/または車両表面に対するダメージを減少させる請求項1乃至24のいずれか1項に記載のアタッチメント。
【請求項26】
文章、画像および広告の少なくとも一つを含むか、伝えるか、あるいは表示するよう構成された、表示面を含む請求項1乃至25のいずれか1項に記載のアタッチメント。
【請求項27】
前記表示面が、円、長円、楕円、正多角形、不規則多角形、ひし形、長方形、正方形、ダイヤモンド形を含むグループから選択された項目の少なくとも一部によって少なくとも部分的に規定された形状、スポーツ用品の表示、地図、国または地方の表示、現実であろうと空想であろうと生物または植物を含む生活形態の表示、絵、画像またはグラフィック要素のアウトラインおよび文章を有している請求項26に記載のアタッチメント。
【請求項28】
前記表示面が少なくとも部分的に弾性材料から形成されている請求項26または27に記載のアタッチメント。
【請求項29】
前記弾性材料が、ポリマー、ゴム、プラスチック、シリコンベース材料、シリコンゴムおよびそれらの組合せから選択される請求項1乃至28のいずれか1項に記載のアタッチメント。
【請求項30】
前記アタッチメントが発光材料を含む請求項1乃至29のいずれか1項に記載のアタッチメント。
【請求項31】
前記発光材料がリン光を発する材料である請求項30に記載のアタッチメント。
【請求項32】
前記アタッチメントが一体に形成されている請求項1乃至31のいずれか1項に記載のアタッチメント。
【請求項33】
アタッチメントが変形しない材料を含む請求項1乃至32のいずれか1項に記載のアタッチメント。
【請求項34】
前記変形しない材料が、プラスチック、ゴム、金属、ガラス、木材、複合材料およびそれらの組合せから選択される請求項33に記載のアタッチメント。
【請求項35】
少なくとも部分的に発光材料から形成されたことを特徴とする車両ナンバープレートのためのアタッチメント。
【請求項36】
前記発光材料がリン光を発生する材料である請求項35に記載のアタッチメント。
【請求項37】
文章、画像および広告の少なくとも一つを含むか、伝えるか、あるいは表示するよう構成された、表示面を含む請求項35または36に記載のアタッチメント。
【請求項38】
前記表示面が広告を含むか伝える請求項37に記載のアタッチメント。
【請求項39】
説明に関連して実質的にここに記載されたことを特徴とする車両ナンバープレートのためのアタッチメント。

【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公表番号】特表2012−512083(P2012−512083A)
【公表日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−541028(P2011−541028)
【出願日】平成21年12月18日(2009.12.18)
【国際出願番号】PCT/AU2009/001660
【国際公開番号】WO2010/069005
【国際公開日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【出願人】(511150023)ダウド グループ ピーティーワイ リミテッド (1)
【氏名又は名称原語表記】DOWD GROUP PTY LIMITED
【Fターム(参考)】