説明

車両内装縫製用杢糸およびこれを用いた車両内装品

【課題】車両内装品の縫製用として可縫性および耐久性に優れる車両内装縫製用杢糸およびこれを用いた車両内装品を提供する。
【解決手段】フィラメントの杢糸10を構成する単糸12a,12b,12cの各々が予め各々の色に染色されており、これら複数本の単糸12a,12b,12cが撚り合わされた状態で加熱されたことによりその撚り形状に固定されている。この際、その加熱温度としては、90〜120℃の範囲内であることが好ましい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両内装縫製用杢糸およびこれを用いた車両内装品に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、自動車などの車両における内装品の縫製には、可縫性や耐久性の面から、ポリエステルなどのフィラメント糸がミシン糸として良く用いられている(例えば特許文献1)。この種のミシン糸は、複数本の単糸が撚り合わされた撚糸で構成されている。フィラメント糸の撚糸とされることで、車両内装品の縫製において必要な耐久性が確保されている。また、この種のミシン糸は、撚り合わされた後の撚糸の状態で所定の色に染色されている。染色時に撚糸全体が収縮し、撚り形状がある程度固定されることが、可縫性を良好にしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−152880号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記フィラメントのミシン糸は、その製造工程において、各々の単糸がそれぞれ異なる色に染色されているわけではない。そのため、撚り合わされたミシン糸の色は単色となる。ミシン糸が単色であると、車両内装品のステッチも単色となり、ステッチには意匠的な面白みが表現されにくい。
【0005】
車両内装品のステッチにも意匠的な面白みを求める場合には、ミシン糸に杢糸を用いると良い。しかしながら、従来ある杢糸は、毛糸や手縫い糸、スパン糸であり、可縫性や耐久性の面から、車両内装品の縫製には使用することができない。また、予め染色されたフィラメントの単糸を複数本撚り合わせて杢糸にすると、撚りが戻りやすいため、切断時にはほつれ、ミシンでの縫製時には膨れやダマの原因となる。このため、可縫性が悪い。
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、車両内装品の縫製用として可縫性および耐久性に優れる車両内装縫製用杢糸およびこれを用いた車両内装品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため本発明に係る車両内装縫製用杢糸は、フィラメントの杢糸を構成する単糸の各々が予め各々の色に染色されており、これら複数本の単糸が撚り合わされた状態で加熱されたことによりその撚り形状に固定されていることを要旨とするものである。
【0008】
また、本発明に係る車両内装品は、上記の車両内装縫製用杢糸を用いて縫製を行ったことを要旨とするものである。
【0009】
このとき、前記車両内装縫製用杢糸が、車両内装品の表皮の意匠面側に配置され、車両内装品の表皮の裏面側に配置された単色の裏糸と、車両内装品の表皮の内部で交差するように縫製されていることが好ましい。杢糸を表糸のみに用いたことにより、ミシンの調整が容易となる。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る車両内装縫製用杢糸によれば、予め各々の色に染色されたフィラメントの単糸が複数本撚り合わされた状態で加熱されているため、その撚り形状に固定されて、撚りの戻りが抑えられている。このため、切断時のほつれや、ミシンでの縫製時における膨れやダマの発生が抑えられる。したがって、車両内装品の縫製用としての可縫性および耐久性に優れる。
【0011】
また、本発明に係る車両内装品によれば、上記の車両内装縫製用杢糸を用いて縫製を行っているので、車両内装品の縫製用としての耐久性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の一実施形態に係る車両内装縫製用杢糸の模式図(a)と、そのA−A断面図(b)である。
【図2】本発明に係る車両内装縫製用杢糸の組み合わせパターンを示した断面図(a)(b)である。
【図3】本発明に係る車両内装縫製用杢糸を車両用シートのステッチに適用した車両内装品の模式図である。
【図4】比較例の杢糸を切断したときの様子を表した模式図である。
【図5】実施例の縫目(ステッチ)を示した図であり、図5(a)は、布片の表側から見た模式図であり、図5(b)は、布片の裏側から見た模式図であり、図5(c)は、縫製部分で切断した断面図である。
【図6】比較例の縫目(ステッチ)の一部を示した図であり、図6(a)は、布片の表側から見た模式図であり、図6(b)は、布片の裏側から見た模式図であり、図6(c)は、縫製部分で切断した断面図である。
【図7】比較例の縫目(ステッチ)の一部を示した図であり、図7(a)は、布片の表側から見た模式図であり、図7(b)は、布片の裏側から見た模式図であり、図7(c)は、縫製部分で切断した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。
【0014】
図1は、本発明の一実施形態に係る車両内装縫製用杢糸の模式図である。一実施形態に係る車両内装縫製用杢糸(以下、本杢糸ということがある。)は、3本の単糸よりなる三子糸を例に挙げて説明する。なお、本杢糸は、車両内装縫製用の杢糸であり、車両内装品の縫製に用いられるものである。
【0015】
図1に示すように、本杢糸10は、互いに異なる色に染色された3本の単糸12a,12b,12cが撚り合わされたもので構成されている。これら3本の単糸12a,12b,12cは、それぞれフィラメント糸で構成されている。
【0016】
フィラメント糸の材質としては、特に限定されるものではないが、耐久性などの観点から、ポリエステル繊維やナイロン繊維などが好ましいものとして挙げられる。なお、ここでいう耐久性とは、縫製後に車両内装品として使用される年数において、縫目上部や側面などから受ける負荷に耐える糸の強度を意味する。また、これらのうちでより好ましい材質としては、ポリエステル繊維である。フィラメント糸としてポリエステル繊維を用いると、長期にわたる使用に際しても色あせしにくい(耐候性に優れる)からである。
【0017】
単糸(フィラメント糸)12a,12b,12cは、単繊維からなるものであっても良いし、複数本の繊維を撚り合わせたもので構成されていても良い。複数本の繊維からなる場合、単一の材質で構成されていても良いし、2種以上の材質で構成されていても良い。
【0018】
本杢糸10において、単糸12a,12b,12cの各々は、3本の単糸12a,12b,12cが撚り合わされる前に予め各々の色に染色されている。これにより、撚り合わされたときには、複数の色が組み合わされる。本杢糸10では、複数の色が組み合わされることで、縫目(ステッチ)に色表現のパターンが大幅に増える。このため、従来の車両内装縫製用フィラメント糸のような単色にはない縞模様による特別な商品力が向上する。そして、ステッチ周辺のデザインの色とステッチの色とのカラーコーディネートやステッチパターンによっては、霜降り調の面表現も可能で、その組み合わせも無限大となる。なお、単糸12a,12b,12cの染色に用いる染料としては、特に限定されるものではなく、フィラメント糸の染料として用いることができる一般的な染料を任意に適用することができる。
【0019】
本杢糸10においては、予め各々の色に染色されている3本の単糸12a,12b,12cが撚り合わされている。予め染色されている単糸12a,12b,12cを撚り合わせるだけでは、撚糸は収束しない。そうすると、可縫性や耐久性を満足しない。そこで、本発明においては、3本の単糸12a,12b,12cが撚り合わされた後、撚り合わされた状態で加熱している。所定の温度に加熱されることで単糸12a,12b,12cが収縮し、この収縮で撚糸全体が収縮することにより撚り形状が固定される。このように構成されたことによって、本杢糸10は撚りの戻りが抑えられている。これにより、切断時のほつれ、ミシンでの縫製時における糸の膨らみやダマの発生が抑えられるため、車両内装品の縫製用としての可縫性および耐久性を満足させることができる。また、意匠性にも優れる。
【0020】
加熱温度としては、特に限定されるものではないが、撚糸の撚り形状がある程度固定されるのに必要な温度が確保され、また、先に染めた染料が隣りの単糸に移行したり染料が昇華等によって単糸12a,12b,12cから飛散したりするのを抑える温度範囲に設定することが好ましい。このような加熱温度としては、例えば90〜120℃の範囲内であることが好ましい。より好ましくは100℃である。加熱温度が特定範囲より低すぎると、撚糸の撚り形状を固定する効果が低くなる場合がある。また、加熱温度が特定範囲より高すぎると、染料の移行や飛散などが生じやすくなる。
【0021】
上記加熱に際し、例えば接着性の材料を撚糸に塗工することにより、撚糸をその撚り形状に固定する効果をさらに高めることもできる。また、撚糸内の単糸12a,12b,12cの1つ以上や単糸12a,12b,12c内の繊維の1つ以上に、他の繊維よりも低融点あるいは低軟化温度の繊維を意図的に組み込むことによって、上記加熱に際し、繊維同士を接着させても、撚糸をその撚り形状に固定する効果をさらに高めることもできる。
【0022】
本杢糸10は、単糸12a,12b,12cの各々を所定の色に染色する染色工程と、各々の色に染色された単糸12a,12b,12cを撚り合わせて撚糸とする撚り工程と、撚り合わされた撚糸を加熱してその撚り形状に固定する加熱工程とを経ることにより製造することができる。撚り工程では、公知の撚糸機を用いて、各々の色に染色された単糸12a,12b,12cの糸条を撚糸することにより行われる。なお、本杢糸10の可縫性を向上させるなどの目的で、加熱工程後にオイルを塗布するオイリング工程を経ても良い。この際、オイリング工程に用いるオイル中に上記の接着性材料を混ぜ込むことで、オイリングと同時に撚糸をその撚り形状に固定する効果をさらに高める効果も得られる。
【0023】
本杢糸10において、単糸12a,12b,12cは、いずれも同じ太さからなるものであっても良いし、少なくとも1本以上が異なる太さからなるものであっても良い。また、単糸12a,12b,12cは、いずれも同じ材質からなるものであっても良いし、少なくとも1本以上が異なる材質からなるものであっても良い。本杢糸10において、単糸12a,12b,12cの少なくとも1本以上が異なる太さからなる場合や、少なくとも1本以上が異なる材質(質感)からなる場合には、独特の風合いが得られるため、表現力が向上する場合がある。
【0024】
なお、上記の一実施形態に係る杢糸10は、互いに異なる色に染色された3本の単糸12a,12b,12cよりなる3色の三子糸であるが、本発明に係る杢糸の構成としては、この構成に特に限定されるものではない。
【0025】
本発明に係る杢糸を構成する複数本の単糸のなかには、互いに同じ色に染色されているものが含まれていても良い。杢糸が3本の単糸よりなる場合を例に挙げて具体的に説明すると、例えば、赤色/赤色/白色の組み合わせなどを挙げることができる。この場合、3本の単糸で2色の杢調を表現することができる。この際、互いに同じ色に染色されているものが含まれることにより色の割合が変わると、縞模様にも変化が得られるため、表現力のバリエーションをさらに増やすことができる。
【0026】
また、本発明に係る杢糸を構成する単糸の本数は2本以上であれば良い。これにより、撚糸を少なくとも2色以上にすることができるからである。ただし、杢糸を構成する単糸の本数としては、撚り合わせたときの隙間が小さく撚りの収まりが良い、円形に近い形にできるなどの理由で、奇数本であることが好ましい。具体的には、3本、5本、7本、9本などである。なお、単糸の本数が偶数本であっても、撚りが安定しやすいなどの理由で、単糸の本数としては、6本なども好ましい本数であるといえる。そして、本発明に係る杢糸においては、撚り合わせたときの隙間を埋めるなどの理由で、太さの異なる単糸を組み合わせることもできる。
【0027】
ここで、図2には、他の実施形態に係る杢糸の構成を示す。図2(a)に示す杢糸20は、互いに異なる色に染色された3本の単糸12a,12b,12cが撚り合わされて構成される小撚糸14a,14b,14cがさらに撚り合わされて撚糸とされている。すなわち、図2(a)に示す杢糸20は、9本の単糸が撚り合わされたもので構成されている。なお、図2(a)中の点線で描かれた円は、撚り合わされた3本の単糸12a,12b,12cを軸方向に投影したときに単糸によって占められる範囲である。撚り合わされた3本の単糸12a,12b,12cは、この円内に収まっているものである。
【0028】
なお、図2(a)においては、3本の小撚糸14a,14b,14cは、いずれも同じ配色よりなるものとして示されているが、小撚糸14a,14b,14cは、いずれも異なる配色よりなるものであっても良いし、少なくとも1本以上が他の小撚糸とは異なる配色よりなるものであっても良い。また、図2(a)においては、一の小撚糸中の各単糸は、いずれも異なる色に染色されたものとして示されているが、一の小撚糸においていずれの単糸も同じ色に染色されていても良いし、少なくとも1本以上が他の単糸とは異なる色に染色されていても良い。
【0029】
図2(b)に示す杢糸30は、互いに異なる色に染色された2本の単糸が撚り合わされて構成される小撚糸16a,16b,16cがさらに撚り合わされて撚糸とされている。すなわち、図2(b)に示す杢糸30は、6本の単糸が撚り合わされたもので構成されている。なお、図2(b)中の点線で描かれた円は、図2(a)と同様、撚り合わされた2本の単糸を軸方向に投影したときに単糸によって占められる範囲である。撚り合わされた2本の単糸は、この円内に収まっているものである。
【0030】
なお、図2(b)においては、3本の小撚糸16a,16b,16cは、いずれも異なる配色よりなるものとして示されているが、小撚糸16a,16b,16cは、いずれも同じ配色よりなるものであっても良いし、少なくとも1本以上が他の小撚糸とは異なる配色よりなるものであっても良い。また、図2(b)においては、一の小撚糸中の各単糸は、いずれも異なる色に染色されたものとして示されているが、一の小撚糸においていずれの単糸も同じ色に染色されていても良い。
【0031】
以上の構成よりなる本発明に係る杢糸は、車両内装品の縫製用としての可縫性および耐久性に優れることから、例えば、図3に示すような車両用シート40のステッチ10などに好適に用いることができる。また、車両用シート40以外にも、車両の内装全般に適用することができる。具体的には、例えば、ドアトリム、インパネ(車両前面のパネル)、カーペット、天井、コンソールなどの各種車両内装品の縫製に好適に用いることができる。
【0032】
そして、本発明に係る車両内装品は、本発明に係る杢糸を用いて縫製を行った内装品である。具体的には、例えば、図3に示すように、シートの表皮の継ぎ目に本杢糸10を用いて縫製が行われた車両用シート40などを挙げることができる。また、車両用シート40以外にも、ドアトリム、インパネ、カーペット、天井、コンソールなど、本杢糸10を用いて縫製が行われた車両の内装品全般を挙げることができる。この際、本杢糸10は、車両内装品の表皮の意匠面側(視認可能な表面側)に配置され、車両内装品の表皮の裏面側に配置された単色の裏糸と、車両内装品の表皮の内部で交差するように縫製されていることが好ましい。本杢糸10を表糸のみに用いたことにより、ミシンの調整が容易となる。
【実施例】
【0033】
以下に本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。
【0034】
(実施例)
<車両内装縫製用杢糸1の作製>
予め赤色に染色されているポリエステルのフィラメント単糸(500d(デニール))と、予め青色に染色されているポリエステルのフィラメント単糸(500d(デニール))と、予め白色に染色されているポリエステルのフィラメント単糸(500d(デニール))とを撚糸機によって撚り合わせた後、この撚糸を100℃で1時間加熱することにより、実施例に係る車両内装縫製用杢糸1を作製した。
【0035】
<裏糸2の構成>
JIS規格の♯8相当の単色のポリエステルフィラメント糸を用いた。
【0036】
上記の実施例に係る車両内装縫製用杢糸1を表糸とし、上記の裏糸2とともに車両用シートに用いられるポリエステルや本革の布片3の縫製を行った。その結果を図5(a)〜(c)に示す。
【0037】
(比較例)
撚糸を加熱処理しなかった以外は実施例と同様にして、比較例に係る車両内装縫製用杢糸4を作製した。作製した車両内装縫製用杢糸4を表糸として、上記の裏糸2とともに、実施例と同様、ポリエステルや本革の布片3の縫製を行った。その結果を図6(a)〜(c)、図7(a)〜(c)に示す。
【0038】
実施例に係る車両内装縫製用杢糸1は、はさみで切断したときに、その撚りがばらけることはなかった。これに対し、比較例に係る車両内装縫製用杢糸4は、はさみで切断すると、図4に示すように、3本の単糸がすぐにばらけた。つまり、比較例に係る車両内装縫製用杢糸4は、撚りがばらけやすかった。
【0039】
そして、実施例に係る車両内装縫製用杢糸1を用いて縫製を行った場合には、杢糸1の撚りがばらけにくいため、図5(a)に示すように、布片3の表側を見ると、撚り合わせた太さのままで表糸(杢糸1)が膨らむことなく、縫目がきれいであった。また、図5(b)に示すように、布片3の裏側を見ると、裏糸2にダマの発生はなく、裏糸2の縫目もきれいであった。これは、図5(c)に示すように、表糸(杢糸1)と裏糸2が布片3の中央できれいに絡んでいるからである。そしてこのような実施例により、杢糸1を用いたことで、ステッチにも意匠的な面白みを表現することができた。
【0040】
これに対し、比較例に係る車両内装縫製用杢糸4を用いて縫製を行った場合には、杢糸4の撚りがばらけやすくなっていたため、ミシンで縫ったときに杢糸4の撚りが戻って、図6(a)に示すように、布片3の表側で杢糸4に膨らんだ部分が生じ、この部分で意匠性が悪化している。また、図7(b)(c)に示すように、杢糸4の撚りが戻って杢糸4が膨らんだことにより表糸(杢糸4)に余りができたため、表糸(杢糸4)が布片3の裏側まで露出して裏側でダマ5になる部分があった。この部分では、表糸(杢糸4)の余りの部分が裏側に引っ張られた結果、図7(a)に示すように布片3の表側の縫目はきれいになっているが、布片3の裏側で発生したダマ5の影響で、ミシンで縫う際に引っ掛かり、可縫性が悪かった。
【0041】
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
【符号の説明】
【0042】
10,20,30 車両内装縫製用杢糸
12a,12b,12c 単糸
14a,14b,14c 小撚糸
16a,16b,16c 小撚糸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フィラメントの杢糸を構成する単糸の各々が予め各々の色に染色されており、これら複数本の単糸が撚り合わされた状態で加熱されたことによりその撚り形状に固定されていることを特徴とする車両内装縫製用杢糸。
【請求項2】
請求項1に記載の車両内装縫製用杢糸を用いて縫製を行ったことを特徴とする車両内装品。
【請求項3】
前記車両内装縫製用杢糸が、車両内装品の表皮の意匠面側に配置され、車両内装品の表皮の裏面側に配置された単色の裏糸と、車両内装品の表皮の内部で交差するように縫製されていることを特徴とする請求項2に記載の車両内装品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−87372(P2013−87372A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−226723(P2011−226723)
【出願日】平成23年10月14日(2011.10.14)
【出願人】(000241500)トヨタ紡織株式会社 (2,945)
【出願人】(399124303)丸糸株式会社 (3)
【Fターム(参考)】