説明

車両接近情報報知装置

【課題】本発明は、特別な装置を持たない二輪車、歩行者及び車両等でも、交差点に接近する車両情報を得ることのできる車両接近情報報知装置を提供することにある。
【解決手段】車速センサで検出される車速と受信した交差点からの距離情報とに基づき交差点までの到達予測時間を演算し(S10〜S30)、交差点までの到達予測時間情報に基づき交差側道路鋲のLEDの点滅周期を演算し(S40〜S60)、点滅周期情報に基づき交差側道路鋲のLEDの点滅周期を変更し、歩行者及び他車両に車両の接近を報知する(S70〜S90)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両接近情報報知装置に係り、交差点での車両接近情報を報知する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、車両の衝突事故を低減するべく様々な技術が開発されている。
車両の衝突事故の回避技術の一例として、例えば、自車の走行車線に他車が割り込みを行うような場合に、自車に備えられた車載カメラで撮像された画像から割り込み車両が発信する光信号を抽出し、その光信号から割り込み車両の方向を特定し、更に光信号に割り込み車両からの割り込み要求が含まれている場合には、車両接近情報(割り込み車両からのメッセージ、割り込み車両の走行状態、或いは走行位置等)を自車のドライバに報知する技術が開発されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−158588号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の如く、上記特許文献1の車両間通信システムでは、自車及び割り込み車両(他車)共に光信号を送受信する光送受信機、車載カメラ及び割り込み車両の走行状態をドライバに報知する表示部及び音声出力部をそれぞれ備え、光信号により車両の接近情報の送受信を行い、表示部及び音声出力部で車両接近情報の報知を行い衝突事故の回避を行うようにしている。
【0005】
しかしながら、光信号の送受信機、表示部及び音声出力部等での車両接近情報の送受信及び報知では、光信号の送受信機、表示部及び音声出力部を備えない二輪車、歩行者及び車両等では、車両接近情報を得ることができず好ましいことではない。
本発明は、この様な問題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、特別な装置を持たない二輪車、歩行者及び車両等でも、交差点に接近する車両情報を得ることのできる車両接近情報報知装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために、請求項1の車両接近情報報知装置は、車両に搭載され、可視光で通信を行う車両可視光通信手段を有する車両情報通信手段と、交差点中央を除く道路上に走行車線に沿い複数設置され、可視光で通信を行う第1の可視光通信手段と、可視光で報知を行う報知手段とを有する第1の道路鋲と、前記交差点中央の道路上に設置され、可視光で通信を行う第2の可視光通信手段を有する第2の道路鋲とを備え、車両の走行する走行側道路に設置された前記第1の道路鋲の前記第1の可視光通信手段は、それぞれ交差点からの距離情報を有し、該距離情報に応じた可視光を前記第1の道路鋲の上または横を通過し交差点に接近する車両の前記車両情報通信手段の前記車両可視光通信手段へ送信し、前記車両情報通信手段の前記車両可視光通信手段は、車速を検出する車速検出手段と、該車速検出手段により検出された車速と前記第1の可視光通信手段から可視光として受信した距離情報とに基づき前記接近する車両の交差点への到達予測時間を演算する予測時間演算手段とを有し、該予測時間演算手段により演算された到達予測時間に応じた可視光を前記第2の可視光通信手段へ送信し、前記第2の道路鋲の前記第2の可視光通信手段は、前記車両可視光通信手段から可視光として受信した到達予測時間に基づき前記第1の道路鋲の前記報知手段での報知内容を決定する報知内容決定手段を有し、該報知内容決定手段により決定された報知内容に応じた可視光を交差側道路に設置された前記第1の道路鋲の前記第1の可視光通信手段へ送信し、交差側道路に設置された前記第1の道路鋲の前記報知手段は、前記第1の可視光通信手段により前記第2の可視光通信手段から可視光として受信した報知内容に基づいて前記接近する車両の交差点への接近状況を交差側道路の報知対象に報知することを特徴とする。
【0007】
また、請求項2の車両接近情報報知装置では、請求項1において、前記車両可視光通信手段、前記第1の可視光通信手段、前記第2の可視光通信手段は、それぞれ到達予測時間、距離情報、報知内容に応じて可視光を人間の視覚で認識不可能な高速な点滅周期で点滅させることにより通信を行い、前記報知内容決定手段により決定される報知内容は、人間の視覚で認識可能な可視光の点滅周期であって、前記報知手段は、可視光を前記報知内容決定手段により決定された人間の視覚で認識可能な点滅周期で点滅させることにより報知を行うことを特徴とする。
【0008】
また、請求項3の車両接近情報報知装置では、請求項1において、前記車両可視光通信手段、前記第1の可視光通信手段、前記第2の可視光通信手段は、それぞれ到達予測時間、距離情報、報知内容に応じて可視光を人間の視覚で認識不可能な高速な点滅周期で点滅させることにより通信を行い、前記報知内容決定手段により決定される報知内容は、可視光の発色であって、前記報知手段は、可視光を前記報知内容決定手段により決定された発色に変えることにより報知を行うことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
請求項1の発明によれば、車両の車両情報通信手段は、車両の走行する走行側道路の第1の道路鋲より交差点との距離情報を受信し、車速と距離情報に基づき交差点までの到達予測時間を演算し第2の道路鋲に送信し、第2の道路鋲は、交差点までの到達予測時間情報に基づいて報知内容を決定し、走行側道路と交差する交差側道路の第1の道路鋲に送信し、交差側道路の第1の道路鋲は、報知内容に基づいて交差側道路の報知対象に報知するようにしている。
【0010】
従って、道路上に設置された第1及び第2の道路鋲を用いて車両の交差点への接近情報を報知対象に報知することができるので、特別な装置を持たない二輪車、歩行者及び車両等にも確実に交差点に接近する車両の接近情報を報知することができる。
また、交差点の道路上に設置される第1の道路鋲と第2の道路鋲により構成されているので既存の道路鋲を用いることができる。従って、既存のインフラ(道路鋲)を用いることができるので、コストを抑制することができる。
【0011】
また、請求項2の発明によれば、可視光通信は、可視光であって、人間の視覚で認識不可能である高速な点滅周期により行うようにし、報知対象への報知は、可視光であって人間の視覚で認識可能である点滅周期にて報知対象に報知を行うようにしている。
このように、道路鋲の点滅を制御することにより可視光通信及び接近車両の接近情報の報知を報知対象に行っているので既存の道路鋲の制御を変更することにより対応することができる。
【0012】
従って、制御の変更により既存の道路鋲を使用することができるのでコストを抑制することができる。
また、請求項3の発明によれば、可視光通信は、可視光であって、人間の視覚で認識不可能である高速な点滅周期により行うようにし、報知対象への報知は、可視光の発色を変更して報知対象に報知を行うようにしている。
【0013】
このように、道路鋲の点滅及び発色を制御することにより可視光通信及び接近車両の接近情報の報知を報知対象に行っているので既存の道路鋲の制御を変更することにより対応することができる。
従って、制御の変更により既存の道路鋲を使用することができるのでコストを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明に係る車両接近情報報知装置の概略構成図である。
【図2】本発明に係る車両接近情報報知装置における道路鋲の概略構成図である。
【図3】本発明に係る車両接近情報報知装置における車両の概略構成図である。
【図4】本発明に係る車両接近情報報知装置の制御ルーチンを示すフローチャートである。
【図5】本発明に係る車両接近情報報知装置の概要について説明する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1は、本発明に係る車両接近情報報知装置の概略構成図であり、図2は、車両接近情報報知装置における道路鋲の概略構成図である。図3は、車両接近情報報知装置における車両の概略構成図である。以下、当該車両接近情報報知装置の構成を説明する。
図1に示すように、車両接近情報報知装置は、大きく分けて車両側道路鋲(第1の道路鋲)10、車両(交差点に接近する車両)20、中央道路鋲(第2の道路鋲)30及び交差側道路鋲(第1の道路鋲)40により構成される。
【0016】
詳しくは、車両側道路鋲10及び交差側道路鋲40は、図1及び図2に示すように可視光受光部(第1の可視光通信手段)11,41、コントローラ(第1の可視光通信手段)12,42及びLED(Light Emitting Diode)(報知手段、第1の可視光通信手段)13,43で構成される。なお、車両側道路鋲10は、車両20が走行する道路上に走行車線に沿って複数設置され、交差側道路鋲40は、車両20が走行する道路と交差する道路上に走行車線に沿って複数設置される。
【0017】
可視光受光部11,41は、中央道路鋲30から光信号で送信される点滅周期信号を受信するものである。
コントローラ12,42は、点滅周期制御部12a,42aを内部に有する。点滅周期制御部12a,42aは、予め記憶されている交差点からの距離情報に基づき、人間の視覚では識別不可能である高速な周期でLED13,43を点滅するように制御するとともに、可視光受光部11,41にて受信した点滅周期信号に基づき、人間の視覚で識別可能である周期でLED13,43を点滅するように制御するものである。
【0018】
LED13,43は、上記の如くコントローラ12,42により制御され、車両20に対し可視光であって人間の視覚では識別不可能である高速な周期で点滅する光信号にて交差点からの距離情報を送信するとともに、交差側道路を走行或いは歩行している報知対象に対し可視光であって人間の視覚で識別可能である周期で点滅し車両20の接近を報知するものである。
【0019】
また、車両20は、図1及び図3に示すように車速センサ(車速検出手段)21、可視光受光部(車両可視光通信手段)22、ECU(電子コントロールユニット)(車両可視光通信手段)23及びLEDヘッドライト(車両可視光通信手段)24で構成される。
車速センサ21は、車両20の車速を検出するものである。
可視光受光部22は、車両側道路鋲10から光信号にて送信される交差点からの距離情報を受信するものである。
【0020】
ECU23は、交差点到達予測時間演算部(予測時間演算手段)23aと可視光通信制御部23bを内部に有する。交差点到達予測時間演算部23aは、車速センサ21にて検出される車速と車両側道路鋲10から光信号にて送信される交差点からの距離情報に基づき、交差点までの到達予測時間を演算するものである。また、可視光通信制御手段23bは、演算された交差点までの到達予測時間情報に基づき、人間の視覚では識別不可能である高速な周期でLEDヘッドランプ24を点滅するように制御するものである。
【0021】
LEDヘッドランプ24は、前照灯であるとともに、ECU23により制御され、中央道路鋲30に対し可視光であって人間の視覚では識別不可能である高速な周期で点滅する光信号にて交差点までの到達予測時間情報を送信するものである。
また、中央道路鋲30は、図1及び図2に示すように可視光受光部(第2の可視光通信手段)31、コントローラ(第2の可視光通信手段)32及びLED(第2の可視光通信手段)33で構成される。
【0022】
可視光受光部31は、車両20から光信号で送信される交差点までの到達予測時間情報を受信するものである。
コントローラ32は、点滅周期演算部(報知内容決定手段)32aと点滅周期制御部32bを内部に有する。点滅周期演算部32aは、車両20から光信号にて送信される交差点までの到達予測時間情報に基づき、交差側道路鋲40のLED43の点滅周期を演算するものである。また、点滅周期制御部32bは、演算されたLED43の点滅周期情報に基づき、人間の視覚では識別不可能である高速な周期でLED33を点滅するように制御するものである。
【0023】
LED33は、コントローラ32により制御され、交差側道路鋲40に対し可視光であって人間の視覚では識別不可能である高速な周期で点滅する光信号にて点滅周期情報を送信するものである。なお、中央道路鋲30は、交差点中央の道路上に設置される。
以下、このように構成された本発明に係る車両接近情報報知装置の作用及び効果について説明する。
【0024】
図4は、本発明に係る車両接近情報報知装置の制御ルーチンを示すフローチャートである。図5は、本発明に係る車両接近情報報知装置の概要について説明する説明図であり、車両側道路鋲10と交差側道路鋲40は、それぞれの道路上に走行車線に沿って複数設置され、中央道路鋲30は、交差点中央の道路上に設置されており、中央道路鋲30が設置された交差点に図示下方向より車両20が接近し、当該車両20の走行する道路と交差する交差側道路には、歩行者(報知対象)51及び図示左方向より他車両(報知対象)52が交差点に接近する状況を示した一例である。黒塗り矢印が車両20の進行方向を、白塗り矢印が他車両52の進行方向をそれぞれ示す。
【0025】
図4及び図5に示すように、ステップS10では、車両側道路鋲10の点滅周期制御部12aにてLED11を制御し、車両側道路鋲10が有する交差点からの距離情報を可視光であって人間の視覚では識別不可能である高速な周期で点滅する光信号で送信する(図5a)。
ステップS20では、車両20の交差点到達予測時間演算部23aにて、車両20が横或いは上を通過した車両側道路鋲10から送信された光信号を車両20の可視光受光部22で受信したか、否かを判別する。判別結果が真(Yes)で車両側道路鋲10から送信された光信号を車両20の可視光受光部22で受信していれば、ステップS30に進む。判別結果が偽(No)で車両側道路鋲10から送信された光信号を車両20の可視光受光部22で受信していなければ、ステップS20の処理を再度行う。
【0026】
ステップS30では、車両20の交差点到達予測時間演算部23aにて、車速センサ21で検出された車速と受信した交差点からの距離情報とに基づき、交差点までの到達予測時間を演算する。
ステップS40では、車両20の可視光通信制御部23bにてLEDヘッドライト24を制御し、可視光であって人間の視覚では識別不可能である高速な周期で点滅する光信号で交差点到達予測時間演算部23aにて演算された交差点までの到達予測時間情報を送信する(図5b)。
ステップS50では、中央道路鋲30の点滅周期演算部32aにて、車両20から送信された光信号を中央道路鋲30の可視光受光部31で受信したか、否かを判別する。判別結果が真(Yes)で車両20から送信された光信号を中央道路鋲30の可視光受光部31で受信していれば、ステップS60に進む。判別結果が偽(No)で車両20から送信された光信号を中央道路鋲30の可視光受光部31で受信していなければ、ステップS50の処理を再度行う。
【0027】
ステップS60では、中央道路鋲30の点滅周期演算部32aにて、交差点までの到達予測時間情報に基づき、歩行者51及び他車両52に車両20の接近を報知する交差側道路鋲40のLED43の点滅周期を演算する。当該点滅周期は、人間の視覚で識別可能である範囲内となるよう、例えば交差点までの到達予測時間が短くなるほど点滅周期が短くなるように演算される。
【0028】
ステップS70では、中央道路鋲30の点滅周期制御部32bにて、LED33を制御し、可視光であって人間の視覚では識別不可能である高速な周期で点滅する光信号で点滅周期演算部32aにて演算された点滅周期情報を送信する(図5c)。
ステップS80では、交差側道路鋲40の点滅周期制御部42aにて、中央道路鋲30から送信された光信号を交差側道路鋲40の可視光受光部41で受信したか、否かを判別する。判別結果が真(Yes)で中央道路鋲30から送信された光信号を交差側道路鋲40の可視光受光部41で受信していれば、ステップS90に進む。判別結果が偽(No)で中央道路鋲30から送信された光信号を交差側道路鋲40の可視光受光部41で受信していなければ、当該ルーチンを抜ける。
【0029】
ステップS90では、交差側道路鋲40の点滅周期制御部42aにて、点滅周期情報に基づき、LED43の点滅周期を変更し、歩行者51及び他車両52に車両20の接近を報知する(図5d)。
このように、本発明に係る車両接近情報報知装置によれば、車両20では、車両側道路鋲10の交差点からの距離情報を光信号で受信し、車速センサ21で検出された車速と交差点からの距離情報とに基づき、交差点までの到達予測時間を演算し光信号で中央道路鋲30に送信し、中央道路鋲30では、交差点までの到達予測時間情報に基づき、交差側道路鋲40のLED43の点滅周期を演算し光信号で送信し、交差側道路鋲40では、点滅周期情報に基づき、LED43の点滅周期を人間の視覚で識別可能である点滅周期に変更し、歩行者51及び他車両52に車両20の接近を報知している。また、光信号の送受信には可視光であって人間の視覚では識別不可能である高速な周期で点滅する可視光通信で行っている。
【0030】
従って、本発明に係る車両接近情報報知装置によれば、
(1)交差側道路鋲40のLED43を人間の視覚で識別可能である点滅周期で点滅させることにより、車両20の交差点への接近を歩行者51及び他車両52に報知することができるので、特別な装置を有しない歩行者及び他車両であっても交差点へ接近する車両情報を得ることができる。
(2)車両側道路鋲10、中央道路鋲30及び交差側道路鋲40の点滅により可視光通信と、歩行者51及び他車両52に車両の接近情報の報知を行っており、既存の道路鋲の制御を変更することにより対応することができるのでコストを抑制することができる。
【0031】
以上で発明の実施形態の説明を終えるが、本発明の形態は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施形態では、車両の接近情報の報知を道路鋲の点滅により行っているが、これに限定されるものではなく、道路鋲のLEDの発色を変えて車両の接近情報の報知を行ってもよい。
【0032】
また、上記実施形態では、車両側道路鋲10からの情報に基づいて交差側道路鋲40で報知するようにしているが、交差側道路鋲40からの情報に基づいて車両側道路鋲10で報知するようにしてもよい。
また、人間の視覚で識別不可能な高速な点滅は、人間では残像現象により点灯として認識することを利用して、歩行者51及び他車両52に対し車両20の接近情報の報知を人間の視覚で識別可能な点滅周期で点滅を行っている交差側道路鋲40のLED43の点滅中の点灯時に、人間の視覚で識別不可能な高速な点滅周期でLED43を点滅するように制御し、歩行者51及び他車両52のドライバには車両20の接近情報の報知を行い、他車両52の可視光受光部22には交差側道路40が有する交差点からの距離情報を光信号で送信し、更に同様に車両側道路鋲10のLED13を制御して、同時に互いに交差する道路の車両接近情報の報知を行うようにしてもよい。
【符号の説明】
【0033】
10 車両側道路鋲(第1の道路鋲)
11 可視光受光部(第1の可視光通信手段)
12 コントローラ(第1の可視光通信手段)
13 LED(報知手段、第1の可視光通信手段)
20 車両(交差点に接近する車両)
21 車速センサ(車速検出手段)
22 可視光受光部(車両可視光通信手段)
23 ECU(車両可視光通信手段)
23a 交差点到達予測時間演算部(予測時間演算手段)
24 LEDヘッドライト(車両可視光通信手段)
30 中央道路鋲(第2の道路鋲)
31 可視光受光部(第2の可視光通信手段)
32 コントローラ(第2の可視光通信手段)
32a 点滅周期演算部(報知内容決定手段)
33 LED(第2の可視光通信手段)
40 交差側道路鋲(第1の道路鋲)
41 可視光受光部(第1の可視光通信手段)
42 コントローラ(第1の可視光通信手段)
43 LED(報知手段、第1の可視光通信手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載され、可視光で通信を行う車両可視光通信手段を有する車両情報通信手段と、
交差点中央を除く道路上に走行車線に沿い複数設置され、可視光で通信を行う第1の可視光通信手段と、可視光で報知を行う報知手段とを有する第1の道路鋲と、
前記交差点中央の道路上に設置され、可視光で通信を行う第2の可視光通信手段を有する第2の道路鋲とを備え、
車両の走行する走行側道路に設置された前記第1の道路鋲の前記第1の可視光通信手段は、それぞれ交差点からの距離情報を有し、該距離情報に応じた可視光を前記第1の道路鋲の上または横を通過し交差点に接近する車両の前記車両情報通信手段の前記車両可視光通信手段へ送信し、
前記車両情報通信手段の前記車両可視光通信手段は、車速を検出する車速検出手段と、該車速検出手段により検出された車速と前記第1の可視光通信手段から可視光として受信した距離情報とに基づき前記接近する車両の交差点への到達予測時間を演算する予測時間演算手段とを有し、該予測時間演算手段により演算された到達予測時間に応じた可視光を前記第2の可視光通信手段へ送信し、
前記第2の道路鋲の前記第2の可視光通信手段は、前記車両可視光通信手段から可視光として受信した到達予測時間に基づき前記第1の道路鋲の前記報知手段での報知内容を決定する報知内容決定手段を有し、該報知内容決定手段により決定された報知内容に応じた可視光を交差側道路に設置された前記第1の道路鋲の前記第1の可視光通信手段へ送信し、
交差側道路に設置された前記第1の道路鋲の前記報知手段は、前記第1の可視光通信手段により前記第2の可視光通信手段から可視光として受信した報知内容に基づいて前記接近する車両の交差点への接近状況を交差側道路の報知対象に報知することを特徴とする車両接近情報報知装置。
【請求項2】
前記車両可視光通信手段、前記第1の可視光通信手段、前記第2の可視光通信手段は、それぞれ到達予測時間、距離情報、報知内容に応じて可視光を人間の視覚で認識不可能な高速な点滅周期で点滅させることにより通信を行い、
前記報知内容決定手段により決定される報知内容は、人間の視覚で認識可能な可視光の点滅周期であって、前記報知手段は、可視光を前記報知内容決定手段により決定された人間の視覚で認識可能な点滅周期で点滅させることにより報知を行うことを特徴とする、請求項1に記載の車両接近情報報知装置。
【請求項3】
前記車両可視光通信手段、前記第1の可視光通信手段、前記第2の可視光通信手段は、それぞれ到達予測時間、距離情報、報知内容に応じて可視光を人間の視覚で認識不可能な高速な点滅周期で点滅させることにより通信を行い、
前記報知内容決定手段により決定される報知内容は、可視光の発色であって、前記報知手段は、可視光を前記報知内容決定手段により決定された発色に変えることにより報知を行うことを特徴とする、請求項1に記載の車両接近情報報知装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−14556(P2012−14556A)
【公開日】平成24年1月19日(2012.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−151931(P2010−151931)
【出願日】平成22年7月2日(2010.7.2)
【出願人】(000006286)三菱自動車工業株式会社 (2,892)
【Fターム(参考)】