説明

車両操縦の際道路通行車両の運転者を支援する方法

本発明は、車両操縦の際道路通行車両の運転者を支援する方法であって、車両周辺特に道路の車線を区画する標識及び交通標識が、周辺センサ装置(1)により検出され、画像評価システムにより評価されるものに関する。本発明によれば、周辺センサ装置(1)の画像データが、車線に関連する情報について評価され、識別された車線に関連する情報が、記憶装置(2a)に記憶されている国特有の車線標識を示すデータにより評価され、車両の現在の場所に相当する第1の国評価信号(S1)が発生され、かつ/又は交通標識に関連する情報について評価され、識別された交通標識に関連する情報が、記憶装置(3a)に記憶されている国特有の交通標識を示すデータにより評価され、車両の現在の場所に相当する国評価信号(S2)が発生され、かつ/又は自動車登録標識(4)の識別について評価され、頻度分析により国評価信号(S3)が発生される。1つ又は複数の国評価信号(S1,S2,S3)からマイクロプロセッサ(5)により、車両の現在の場所を示す国信号(L)が発生され、国信号(L)により、車両の縦方向操縦及び横方向操縦に関する国特有の情報を出力する運転者通報装置(6)が駆動され、かつ/又は国信号(L)が車両の縦方向操縦及び/又は横方向操縦を支援する少なくとも1つの運転者支援システム(7)へ供給される。更に本発明は、本発明による方法を実施する装置に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の上位概念に記載の車両操縦の際道路通行車両の運転者を支援する方法に関する。更に本発明は、本発明を実施するための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えばACC(適応経済走行制御)、LDW(車線離脱警告)、ISA(知能速度適応)又は車線識別システムのように、縦方向操縦及び/又は横方向操縦の際運転者を支援するか、又はこの課題を自動的に引受ける運転者支援システムは公知である。
【0003】
このようなシステムの重要な課題は、走行する車線の推移及びその側方限界を確実に識別し、特にISA機能について確実に、即ち特に少ない拒否割合で識別することである。
【0004】
ドイツ連邦共和国特許出願公開第10311240号明細書から、車両の車線維持装置が公知であり、周辺センサ及び評価手段により、車道又は車線を区画する標識が検出されて評価され、記憶装置に、車道の標識のために国特有の標識規定が記憶されている。これらのデータを利用するため、ナビゲーション装置が設けられ、それにより車両の位置が求められる。
【0005】
更にドイツ連邦共和国特許出願公開第10343941号明細書から公知の方法では、国境を越えた後又は目前に迫った越境の際、変化する交通規則が出力される。これは例えば光制御の規定又は車両の最高速度の規定を含んでいる。この公知の方法でも、ナビゲーション装置により、特に衛星位置測定を介して車両の位置が求められる。
【0006】
ナビゲーションデータの付加的な使用を伴う交通標識の識別方法は、例えば欧州特許第114371号明細書から公知であり、交通標識の識別後車両の場所検出のため、ナビゲーションデータが提供されかつ互いに調整され、場合によっては更新される。このためこれらのデータが評価装置へ供給され、現在有効な速度限定が求められ、場合によっては運転者支援システム用制御信号が発生される。
【0007】
しかしこれらの公知の方法又はシステムは、例えばLDWのような車線識別システムにおいて又は交通標識識別の際、国特有の特徴に運転者支援システムを合わせねばならない、という問題を十分に解決していない。例えば車道標識におけるあいまいさを解決するために、このような情報の車線識別アルゴリズムを利用することもできるであろう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従って本発明の課題は、最初にあげた種類の道路通行車両の操縦の際車両の運転者を支持するための改善された方法を提供し、それにより特に車線識別及び交通標識識別に関する誤検出を少なくできるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この課題は請求項1の特徴によって解決される。
【0010】
車両操縦の際道路通行車両の運転者を支援する方法であって、道路の車線を区画する標識及び交通標識が、周辺センサ装置により検出され、画像評価システムにより評価されるものにおいて、本発明によれば、
周辺センサ装置の画像データが、車線に関連する情報について評価され、
識別された車線に関連する情報が、記憶装置に記憶されている国特有の車線標識を示すデータにより評価され、車両の現在の場所に相当する第1の国評価信号が発生され、
国評価信号からマイクロプロセッサにより、車両の現在の場所を示す国信号が発生され、
国信号により、車両の縦方向操縦及び横方向操縦に関する国特有の情報を出力する運転者通報装置が駆動され、かつ/又は国信号が、車両の縦方向操縦及び/又は横方向操縦を支援する少なくとも1つの運転者支援システムへ供給される。
【0011】
国信号が交通標識識別システム及び/又は登録標識識別システムへ供給されるのがよい。
【0012】
更に課題は請求項3の特徴を持つ方法によっても解決される。
【0013】
この方法において本発明によれば、
周辺センサ装置の画像データが、交通標識に関連する情報について評価され、
識別された交通標識に関連する情報が、記憶装置に記憶されている国特有の交通標識を示すデータにより評価され、車両の現在の場所に相当する第2の国評価信号が発生され、
国評価信号からマイクロプロセッサにより、車両の現在の場所を示す国信号が発生され、
国信号により、車両の縦方向操縦及び横方向操縦に関する国特有の情報を出力する運転者通報装置が駆動され、かつ/又は国信号が、車両の縦方向操縦及び/又は横方向操縦を支援する少なくとも1つの運転者支援システムへ供給される。
【0014】
国信号が車線識別システム及び/又は登録標識識別システムへ供給されるのがよい。
【0015】
更に請求項5の特徴を持つ方法によっても課題が解決される。
【0016】
この方法において本発明によれば、
周辺センサ装置の画像データが、自動車登録標識の識別について評価され、頻度分析により国評価信号が発生され、
国評価信号からマイクロプロセッサにより、車両の現在の場所を示す国信号が発生され、
国信号により、車両の縦方向操縦及び横方向操縦に関する国特有の情報を出力する運転者通報装置が駆動され、かつ/又は国信号が、車両の縦方向操縦及び/又は横方向操縦を支援する少なくとも1つの運転者支援システムへ供給される。
【0017】
国信号が交通標識識別システム及び/又は車線識別システム及び/又は登録標識識別システムへ供給されるのがよい。
【0018】
最後に、請求項7の特徴を持つ方法により課題が解決される。
【0019】
車両操縦の際道路通行車両の運転者を支援する方法であって、車両周辺特に道路の車線を区画する標識及び交通標識が、周辺センサ装置により検出され、画像評価システムにより評価されるものにおいて、本発明によれば、
周辺センサ装置の画像データが、車線に関連する情報について評価され、
識別された車線に関連する情報が、第1の記憶装置に記憶されている国特有の車線標識を示すデータにより評価され、車両の現在の場所に相当する第1の国評価信号が発生され、
周辺センサ装置の画像データが、交通標識に関連する情報について評価され、
識別された交通標識に関連する情報が、第2の記憶装置に記憶されている国特有の交通標識を示すデータにより評価され、車両の現在の場所に相当する第2の国評価信号が発生され、
融合モジュールとして構成されるマイクロプロセッサにより、第1及び第2の国評価信号から、車両の現在の場所を示す国信号が発生され、
国信号により、車両の縦方向操縦及び横方向操縦に関する国特有の情報を出力する運転者通報装置が駆動され、かつ/又は国信号が、車両の縦方向操縦及び/又は横方向操縦を支援する少なくとも1つの運転者支援システムへ供給される。
【0020】
道路の車線を区画する標識から国評価信号を求めるため、又は第1の国評価信号を求めるため、車両に関連する情報が、例えば車線標識、特徴的な縁構造、阻止面又はその他の国特有の車道標識のような車道を記述する特徴として検出される。
【0021】
このような特徴の詳細な特徴は、例えば
車線標識の幅、
破断された車線標識における標識片長及びその間隙、
標識の色、
米国において使用されるボットドット、
前述した特徴の組合わせとしての多重標識の表現特性、
標識の幾何学的比(例えば間隔又は左右の標識の間隔、多重標識における幅の比)、
発進又は追越し禁止の場合方向矢印のような特別標識、
道路上の文字、
車道の色、
料金所進入の範囲にある標識、
安全地帯の範囲にある標識、
縁石の構造的特徴、
ガードレールの構造的特徴、
視線誘導標の外観(色、幾何学的形状、反射特性)及び
道路照明の色。
【0022】
道路交通標識についてのウィーン協定及び交通標識についての協定の追加協定によれば、若干の国が交通標識の統一に一部一致したけれども、国の間で交通標識の表現においてかなりの相違があった。従って交通標識の画像データから国評価信号を求めるため、又は交通標識に関連する情報として第2の国評価信号を求めるため、例えば次の特徴が検出される。
例えば形、大きさ、色、文字形式及び文字象徴の形の交通標識の国特有の表現、又は速度制限符号における画像象徴、
複数の看板の国特有の大きさ比、
看板の国特有の順番、例えば120km,100km,80km,60kmのような建築現場の前の速度ホッパ、
特定の看板又は看板群の国特有の出現又は欠除、例えば英国における“80”又はそれ以上の速度制限、
国特有の警報示唆看板(例えばカーブ、滑る道路)、
交通標識の国特有の内容、例えば場所名、
境界板の識別及び解釈、及び
情報板の識別及び解釈、例えば境界における速度制限指示。
【0023】
これらの上述した特徴から誘導される第1及び第2の国評価信号を、融合モジュールとして構成されるマイクロプロセッサによりネットワーク化して、高い確かさを得ること、即ち車両がちょうど存在する国を高い確率で求めると、特に有利である。このため融合モジュールが、両方の国評価信号を入力値として重み付けして選択し、これから車両が存在する国を示す固有の国信号を発生する。
【0024】
運転者通報装置へ供給される国信号により、運転者に対して国特有の情報例えば自動車道路における国特有の最高速度が利用可能にされる。
【0025】
このような国信号が運転者支援システムに利用可能にされると、国特有の交通法及び交通規定を満たすことができ、従って例えばACCシステムにおいて国に関係する適当なパラメータ化により、先行車両に対する最小間隔をとることができる。
【0026】
更にこのような国信号により、車線に関連する情報として道路階級を求めると共に、速度限界を求めることができ、運転者支援システムにより車両速度を制御するために使用することができる。
【0027】
更にナビゲーションシステム用、LDW支援システムの警報方策用、又はACC支援システム用の付加情報として、道路内で走行する現在の車両の位置の車線に関連する情報と共に、国信号を使用することができる。ACCシステムにより、先行車両に対して法律により規定される間隔を維持することができる。
【0028】
国信号により、国の実情へのアルゴリズムの動的適合を行い、それにより誤検出の割合を少なくする可能性により、本発明による方法の別の利点が生じる。
【0029】
本発明の有利な展開によれば、周辺センサの画像データが自動車登録標識の識別について評価され、これから頻度分析により第3の国評価信号が発生されて、融合モジュールへ供給される。
【0030】
一般に運転者支援システムのための種々の機能が、車両の異なる部品において実現されるので、国信号を交通標識識別システムへ供給して、例えば国信号に関係して交通標識分類数を選択するか、又は国信号に関係して画像処理アルゴリズム例えば検出閾値のパラメータ適応を行うことができる。これにより誤検出を同時に少なくしながら、検出能力が著しく高められる。
【0031】
車両の車線識別システムへ国信号が供給されると、国の実情へのアルゴリズムの動的適応を行って、この場合も誤検出を同時に減少しながら、検出能力を高めることができる。こうして例えばボットドットの検出を米国に限定して、他の国において誤って識別されるボットドットによる誤警報を防止することができる。別の利点は計算時間の節約である。なぜならば、事情によっては特別な検出段階(例えば米国等におけるボットドット検出、長方形速度制限)を全くなくすことができるからである。
【0032】
別の利点は、光景の意味論的解釈を正しく誘導できることである。なぜならば、
日本における多重標識は、欧州におけるのとは意味において一部逆の意味を持っているので、これは国の知識従って国信号によってのみ形成され、
例えば車線内では標識が破線状であるけれども、車線外では連続線状である時にのみ、追い越しが許されるので、二重標識が正しく解釈され、
建築現場が、標識の色に基いてのみ、国に従って正しく識別され(例えばドイツ連邦共和国では、建築現場の標識の色は黄色であるのに対し、米国では黄色は通常の標識として使用される)、
破線標識の意味は国によって相違していることがあり、特に消去間隙/線分長に関係している(例えばスペイン及びフランスでは、自動車道路の外側標識はしばしば“長い”破線である)。
【0033】
更に本発明の展開により、車両の走行データ特に車両の走行速度及び識別された交通標識に関連する情報から、交通標識で識別される数字表示の度量単位従ってkm/h,mphが求められると、特に有利である。
【0034】
更に本発明の展開により、交通標識に関連する情報として、車両の車線に対して横向きにも相対的にも、交通標識の国特有の位置を検出し、これから左側通行であるか右側通行であるかを評価して、運転者通報装置により運転者に示すと有利である。
【0035】
本発明の展開により、道路の色を車線に関連する情報として検出し、第1の国評価信号の発生のために使用するのも有利である。
【0036】
更に本発明の展開により、一致する特徴を持つ国が1つの国群又は1つの地域にまとめられ、従って車線に関連しかつ/又は交通標識に関連する情報が複数の国において一致している場合、これらの国又は適当な国群を示す国信号が融合モジュールにより発生されると、有利である。
【0037】
国信号を特に車両の点火過程にわたって持久的に記憶すると、有利である。
【0038】
本発明による方法を実施する装置が、独立請求項16,17,18又は19の特徴により示されている。
【0039】
添付されたただ1つの図を参照して、本発明が以下に詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】 図は本発明による方法の実施例を実施する装置のブロック線図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0041】
車両に設けられる装置は、カメラとして実現される周辺センサ装置1、付属する第1の記憶装置2aを持つ車線識別システム2、付属する第2の記憶装置3aを持つ交通標識識別システム3、及び付属する記憶装置4aを持つ登録標識識別システム4を含んでいる。これらのシステム2,3及び4は、カメラ1から車両周辺の画像データを受ける。カメラ1は一般に前窓ガラスの後で室内後写鏡の範囲において前方へ向けられているので、先行車両のある車道も車道縁も検出される。
【0042】
車線識別システム2は、得られる画像を処理して評価する画像処理システムを含んでいる。識別された車線に関連する情報が、第1の記憶装置2aに記憶されて国特有の車線標識を示すデータにより比較され、車両の現在の場所に相当する国評価信号S1が発生されて、融合モジュール5一般にマイクロプロセッサへ供給されることによって、カメラ1の画像データが、車線に関連する情報について評価される。
【0043】
交通標識識別システム3も同様に画像処理システムを含み、得られる画像データがこのシステムにより処理され、かつ評価される。得られた交通標識に関連する情報が、第2の記憶装置3aに記憶されている国特有の交通標識を示すデータにより比較され、車両の現在の場所に相当する第2の国評価信号S2が発生されることによって、カメラ1の画像データが交通標識に関連する情報について評価される。この第2の国評価信号S2も融合モジュール5へ供給される。
【0044】
最後に画像データは登録標識識別システム4によっても処理され、その付属する記憶装置4aにおいて国特有の車両登録標識を示すデータにより比較され、第3の国評価信号S3が融合モジュール5へ供給される。その代わりに、このような登録標識識別手段4なしでも装置を実現することができる。
【0045】
これらの3つの国評価信号S1,S2及びS3から、融合モジュール5がその持久記憶装置5aに少なくとも車両の点火過程にわたって記憶される国信号Lを求める。この国信号Lは、運転者通報装置6及び/又は運転者支援システム7例えばACCシステム又は車線維持機能及び/又は車線変更支援を含む車線識別システムへ供給される。特に国信号を持つACCシステムは、先行車両に対して国固有に法的に許される間隔を設定し、適当な制御を引受けることができる。
【0046】
このような運転者通報装置6により、運転者に例えば自動車道路上で有効な速度制限について通報するか、又は現在の国において有効な交通規定及び交通規則についての指示を通報することができる。速度表示が“km/h”で行われているか又は“mph”で行われているかを、運転者に示すこともできる。
【0047】
その代わりに、車線識別システム2の画像処理システムのみが国評価信号S1を発生し、この信号S1から融合モジュール5が国信号Lを発生し、この国信号Lが車線識別システム3及び登録標識識別システム4へ供給されるように、本発明による方法を実施する図1の装置を構成することもできる。
【0048】
車線識別システム2の画像処理システムの代わりに、交通標識識別3が国評価信号S2を発生し、この信号S2が国信号Lとして車線識別システム2及び登録標識識別システム4へ供給されることによって、別の実施形態が生じる。
【0049】
更に車線識別システム2の画像処理システムの代わりに、国評価信号S3を発生する登録標識システム4のみを使用することができるので、それから発生される国信号Lを、別のシステム従って車線標識システム2及び登録標識識別システム3へ供給することができる。
【0050】
最後に、これら3つのシステムのうち2つ従って車線識別システム2及び交通標識識別システム3、又は車線識別システム2及び登録標識識別システム4、又は交通標識識別システム3及び登録標識識別システム4が、それぞれ1つの国信号S1及びS2又はS1及びS3又はS2及びS3を発生し、これらの信号から融合モジュール5により国信号Lが発生されるようにすることも可能である。
【符号の説明】
【0051】
1 周辺センサ装置、カメラ
2 車線識別システム
2a 第1の記憶装置
3 交通標識識別システム
3a 第2の記憶装置
4 登録標識識別システム
4a 第3の記憶装置
5 融合モジュール、マイクロプロセッサ
5a マイクロプロセッサ5の持久記憶装置
6 運転者通報装置
7 運転者支援システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両操縦の際道路通行車両の運転者を支援する方法であって、車両周辺特に道路の車線を区画する標識及び交通標識が、周辺センサ装置(1)により検出され、画像評価システムにより評価されるものにおいて、
周辺センサ装置(1)の画像データが、車線に関連する情報について評価され、
識別された車線に関連する情報が、記憶装置(2a)に記憶されている国特有の車線標識を示すデータにより評価され、車両の現在の場所に相当する国評価信号(S1)が発生され、
国評価信号(S1)からマイクロプロセッサ(5)により、車両の現在の場所を示す国信号(L)が発生され、
国信号(L)により、車両の縦方向操縦及び横方向操縦に関する国特有の情報を出力する運転者通報装置(6)が駆動され、かつ/又は国信号(L)が、車両の縦方向操縦及び/又は横方向操縦を支援する少なくとも1つの運転者支援システム(7)へ供給される
ことを特徴とする方法。
【請求項2】
国信号(L)が交通標識識別システム及び/又は登録標識識別システム(4)へ供給されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
車両操縦の際道路通行車両の運転者を支援する方法であって、車両周辺特に道路の車線を区画する標識及び交通標識が、周辺センサ装置(1)により検出され、画像評価システムにより評価されるものにおいて、
周辺センサ装置(1)の画像データが、交通標識に関連する情報について評価され、
識別された交通標識に関連する情報が、記憶装置(3a)に記憶されている国特有の交通標識を示すデータにより評価され、車両の現在の場所に相当する国評価信号(S2)が発生され、
国評価信号(S2)からマイクロプロセッサ(5)により、車両の現在の場所を示す国信号(L)が発生され、
国信号(L)により、車両の縦方向操縦及び横方向操縦に関する国特有の情報を出力する運転者通報装置(6)が駆動され、かつ/又は国信号(L)が、車両の縦方向操縦及び/又は横方向操縦を支援する少なくとも1つの運転者支援システム(7)へ供給される
ことを特徴とする方法。
【請求項4】
国信号(L)が車線識別システム(2)及び/又は登録標識識別システム(4)へ供給されることを特徴とする、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
車両操縦の際道路通行車両の運転者を支援する方法であって、車両周辺特に道路の車線を区画する標識及び交通標識が、周辺センサ装置(1)により検出され、画像評価システムにより評価されるものにおいて、
周辺センサ装置(1)の画像データが、自動車登録標識(4)の識別について評価され、頻度分析により国評価信号(S3)が発生され、
国評価信号(S3)からマイクロプロセッサ(5)により、車両の現在の場所を示す国信号(L)が発生され、
国信号(L)により、車両の縦方向操縦及び横方向操縦に関する国特有の情報を出力する運転者通報装置(6)が駆動され、かつ/又は国信号(L)が、車両の縦方向操縦及び/又は横方向操縦を支援する少なくとも1つの運転者支援システム(7)へ供給される
ことを特徴とする方法。
【請求項6】
国信号(L)が交通標識識別システム(3)及び/又は車線識別システム(2)及び/又は登録標識識別システム(4)へ供給されることを特徴とする、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
車両操縦の際道路通行車両の運転者を支援する方法であって、車両周辺特に道路の車線を区画する標識及び交通標識が、周辺センサ装置(1)により検出され、画像評価システムにより評価されるものにおいて、
周辺センサ装置(1)の画像データが、車線に関連する情報について評価され、
識別された車線に関連する情報が第1の、記憶装置(2a)に記憶されている国特有の車線標識を示すデータにより評価され、車両の現在の場所に相当する第1の国評価信号(S1)が発生され、
周辺センサ装置(1)の画像データが、交通標識に関連する情報について評価され、
識別された交通標識に関連する情報が、第2の記憶装置(3a)に記憶されている国特有の交通標識を示すデータにより評価され、車両の現在の場所に相当する第2の国評価信号(S2)が発生され、
融合モジュールとして構成されるマイクロプロセッサ(5)により、第1及び第2の国評価信号(S1,S2)から、車両の現在の場所を示す国信号(L)が発生され、
国信号(L)により、車両の縦方向操縦及び横方向操縦に関する国特有の情報を出力する運転者通報装置(6)が駆動され、かつ/又は国信号(L)が、車両の縦方向操縦及び/又は横方向操縦を支援する少なくとも1つの運転者支援システム(7)へ供給される
ことを特徴とする方法。
【請求項8】
周辺センサ装置(1)の画像データが、自動車登録標識(4)の識別について評価され、頻度分析により第3の国評価信号(S3)が発生され、融合モジュール(5)へ供給されることを特徴とする、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
国信号(L)が交通標識識別システム(3)へ供給されることを特徴とする、請求項7又は8に記載の方法。
【請求項10】
国信号(L)が車線識別システム(2)へ供給されることを特徴とする、請求項7〜9の1つに記載の方法。
【請求項11】
車両の走行データ特に車両の走行速度及び識別された交通標識に関連する情報から、交通標識で識別される数字表示の度量単位(km/h,mph)が求められることを特徴とする、先行する請求項の1つに記載の方法。
【請求項12】
交通標識に関連する情報が、車両の車線に対して横向きにも相対的にも、交通標識の国特有の位置制御を含んでいることを特徴とする、先行する請求項の1つに記載の方法。
【請求項13】
道路の色が車線に関連する情報として検出され、国評価信号の発生のために使用されることを特徴とする、先行する請求項の1つに記載の方法。
【請求項14】
車線に関連しかつ/又は交通標識に関連する情報が複数の国において一致している場合、これらの国又は適当な国群を示す国評価信号又は国信号が発生されることを特徴とする、先行する請求項の1つに記載の方法。
【請求項15】
国信号(L)が特に車両の点火過程にわたって持久的に記憶されることを特徴とする、先行する請求項の1つに記載の方法。
【請求項16】
車両操縦の際道路通行車両の運転者を支援する方法であって、車両周辺特に道路の車線を区画する標識及び交通標識が、周辺センサ装置(1)により検出され、画像評価システムにより評価されるものにおいて、
周辺センサ装置(1)の画像データが、画像処理システム(2)により、車線に関連する情報について評価され、
識別された車線に関連する情報が、画像処理システム(2)の記憶装置(2a)に記憶されて国特有の車線標識を示すデータにより評価され、車両の現在の場所に相当する国評価信号(S1)が発生され、
国評価信号(S1)からマイクロプロセッサ(5)により、車両の現在の場所を示す国信号(L)が発生され、
国信号(L)により、車両の縦方向操縦及び横方向操縦に関する国特有の情報を出力する運転者通報装置(6)が駆動され、かつ/又は国信号が車両の縦方向操縦及び/又は横方向操縦を支援する少なくとも1つの運転者支援システム(7)へ供給される
ことを特徴とする装置。
【請求項17】
車両操縦の際道路通行車両の運転者を支援する方法であって、車両周辺特に道路の車線を区画する標識及び交通標識が、周辺センサ装置(1)により検出され、画像評価システムにより評価されるものにおいて、
周辺センサ装置(1)の画像データが、画像処理システム(3)により、交通標識に関連する情報について評価され、
識別された交通標識に関連する情報が、画像処理システム(3)の記憶装置(3a)に記憶されて国特有の交通標識を示すデータにより評価され、車両の現在の場所に相当する国評価信号(S2)が発生され、
国評価信号(S2)からマイクロプロセッサ(5)により、車両の現在の場所を示す国信号(L)が発生され、
国信号(L)により、車両の縦方向操縦及び横方向操縦に関する国特有の情報を出力する運転者通報装置(6)が駆動され、かつ/又は国信号が車両の縦方向操縦及び/又は横方向操縦を支援する少なくとも1つの運転者支援システム(7)へ供給される
ことを特徴とする装置。
【請求項18】
車両操縦の際道路通行車両の運転者を支援する方法であって、車両周辺特に道路の車線を区画する標識及び交通標識が、周辺センサ装置(1)により検出され、画像評価システムにより評価されるものにおいて、
周辺センサ装置(1)の画像データが、自動車登録標識(4)の識別について評価され、頻度分析により国評価信号(S3)が発生され、
国評価信号(S3)からマイクロプロセッサ(5)により、車両の現在の場所を示す国信号(L)が発生され、
国信号(L)により、車両の縦方向操縦及び横方向操縦に関する国特有の情報を出力する運転者通報装置(6)が駆動され、かつ/又は国信号が車両の縦方向操縦及び/又は横方向操縦を支援する少なくとも1つの運転者支援システム(7)へ供給される
ことを特徴とする装置。
【請求項19】
車両操縦の際道路通行車両の運転者を支援する方法であって、車両周辺特に道路の車線を区画する標識及び交通標識が、周辺センサ装置(1)により検出され、画像評価システムにより評価されるものにおいて、
周辺センサ装置(1)の画像データが、第1の画像処理システム(2)により、車線に関連する情報について評価され、
識別された車線に関連する情報が、第1の画像処理システム(2)の第1の記憶装置(2a)に記憶されて国特有の車線標識を示すデータにより評価され、車両の現在の場所に相当する国評価信号(S1)が発生され、
周辺センサ装置(1)の画像データが、第2の画像処理システム(3)により、交通標識に関連する情報について評価され、
識別された交通標識に関連する情報が、第2の画像処理システム(3)の第2の記憶装置(3a)に記憶されて国特有の交通標識を示すデータにより評価され、車両の現在の場所に相当する第2の国評価信号(S2)が発生され、
第1及び第2の国評価信号(S1,S2)から融合モジュール(5)により、車両の現在の場所を示す国信号(L)が発生され、
国信号(L)により、車両の縦操縦及び横操縦に関する国特有の情報を出力する運転者通報装置(6)が駆動され、かつ/又は国信号が車両の縦方向操縦及び/又は横方向操縦を支援する少なくとも1つの運転者支援システム(7)へ供給される
ことを特徴とする装置。

【図1】
image rotate


【公表番号】特表2013−513901(P2013−513901A)
【公表日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−545082(P2012−545082)
【出願日】平成22年12月7日(2010.12.7)
【国際出願番号】PCT/DE2010/001416
【国際公開番号】WO2011/069488
【国際公開日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【出願人】(503355292)コンティ テミック マイクロエレクトロニック ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング (79)
【氏名又は名称原語表記】Conti Temic microelectronic GmbH
【住所又は居所原語表記】Sieboldstrasse 19, D−90411 Nuernberg, Germany
【Fターム(参考)】