説明

車両用ドアハンドル装置

【課題】ドアハンドル内部に収容された電気部品とドアハンドルの内壁面との間隙に影響されることなく、電気部品の性能低下を抑制することができる車両用ドアハンドル装置を提供する。
【解決手段】ハンドル本体と、ハンドル本体を覆うように取り付けられたハンドルカバーとを含む車両用ドアハンドル装置において、ハンドル本体およびハンドルカバーにより形成された、ドアハンドル装置の内部空間に収容される電気部品と、電気部品に固着し、前記ハンドル本体の内壁面における前記電気部品との対向面、および前記ハンドルカバーの内壁面における前記電気部品との対向面と、前記電気部品とにより形成される間隙に充填する緩衝部材と、を備え、緩衝部材は、ドアハンドルの内壁面に圧着するように充填されることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用ドアハンドル装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、自動車等の車両では、利便性、セキュリティの向上を目的として、キーレスエントリーシステムを搭載したものが増えている。キーレスエントリーシステムは、運転者が所持する携帯キーと無線通信機を含む車載装置との間の無線通信によって暗証データ等を照合することで、ドアの施錠/解錠等の車両の予め定められた動作をキー操作なしで行うシステムである。
【0003】
このキーレスエントリーシステムにおいて、車両のドアアウタパネルの開口部に組み付けられてドアの開閉操作時の把持部となるドアハンドルを中空構造にし、このドアハンドル内の中空部に、無線通信機のアンテナおよびその周辺回路を組み込んだものもある。しかし、ドアハンドルにアンテナを組み込むと、ドアハンドル操作時の負荷によりドアハンドルが撓むと、これに固定されたアンテナが変形してその性能が劣化することがある。
【0004】
そこで、ドアハンドル内に形成される内部空間に、ドアハンドルの内壁面との間で間隙を有して収容された電気部品と、電気部品に固定され、ドアハンドルの内壁面に圧着する弾性部材とを備え、弾性部材は、ドアハンドル操作時の負荷によりドアハンドルが撓んでも、この撓みを吸収し、電気部品がドアハンドルの内壁面との間の間隙の範囲で揺動するように電気部品を支持する車両用ドアハンドル装置が考案されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−324106号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の構成では、ドアハンドルに設計時の想定以上の撓みや衝撃が発生したときには、電気部品(アンテナ)が変形して電気的性能が低下する可能性がある。また、ドアハンドルを薄型化すると、間隙が狭くなり、弾性部材が、電気部品がドアハンドルの内壁面との間の間隙の範囲で揺動するように電気部品を支持することは困難となる。
【0007】
さらに、可撓性を有さない電気部品を、ドアハンドル内に収容することができないという問題もある。
【0008】
上記問題点を背景として、本発明の課題は、ドアハンドル内部に収容された電気部品とドアハンドルの内壁面との間隙に影響されることなく、電気部品の性能低下を抑制することができる車両用ドアハンドル装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段および発明の効果】
【0009】
上記課題を解決するための車両用ドアハンドル装置は、ハンドル本体と、ハンドル本体を覆うように取り付けられたハンドルカバーとを含む車両用ドアハンドル装置において、ハンドル本体およびハンドルカバーにより形成された、ドアハンドル装置の内部空間に収容される電気部品と、電気部品に固着し、ハンドル本体の内壁面における電気部品との対向面、およびハンドルカバーの内壁面における電気部品との対向面と、前記電気部品とにより形成される間隙に充填する緩衝部材と、を備え、緩衝部材は、ドアハンドルの内壁面に圧着するように充填されることを特徴とする。
【0010】
上記構成によって、ドアハンドルに設計時の想定以上の撓みや衝撃が発生したときに、電気部品の変形を抑制して電気部品の電気的性能の低下を防止できる。また、ドアハンドルを薄型化して間隙が狭くなっても、弾性部材により電気部品を保護することができる。また、可撓性を有さない電気部品を、ドアハンドル内に収容することもできる。さらに、特許文献1では、収容する電気部品に応じて、弾性部材の大きさや取付位置を考慮しなければならないが、本発明の構成では、緩衝部材を電気部品と内壁面との間に充填するので、これらの考慮の手間を省くこともできる。
【0011】
また、本発明の車両用ドアハンドル装置における緩衝部材は、弾性力を有する部材であり、その弾性力によってドアハンドルの内壁面に圧着する。
【0012】
弾性力を有する部材は、ゴム材を始めとして様々な材質のものがあり、各分野で広く使われている。上記構成によって、入手が容易で低コストの部材により緩衝部材を構成することができる。
【0013】
また、本発明の車両用ドアハンドル装置における緩衝部材は、シート状の部材であって、電気部品の表面に巻き付けられて固着する。
【0014】
上記構成によって、複雑な加工をすることなく低コストで、緩衝部材を形成することができる。
【0015】
また、本発明の車両用ドアハンドル装置における電気部品は、車両に備えられ、ユーザの所持する携帯キーと予め定められた通信を行う通信部と、携帯キーとの通信結果に基づいて車両の予め定められた動作を許可する動作許可部とを含む車載装置を備えるキーレスエントリーシステムにおける通信部のアンテナを含む。
【0016】
キーレスエントリーシステムでは、例えば、ドア毎に解錠/施錠の制御を行うことが望ましいといったセキュリティの面から、携帯キーへ送信する電波の到達範囲を、ドア(あるいはドアハンドル)の近傍(遠くへ電波が飛ばないように)としている。上記構成によって、ドアの解錠/施錠操作の利便性を損なうことなく、キーレスエントリーシステムのセキュリティを確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の車両用ドアハンドル装置の構成を示す分解斜視図。
【図2】図1の車両用ドアハンドル装置の組み付け時の上面図(ドアハンドルカバーあり,なし)。
【図3】図2のA−A断面図。
【図4】図2のB−B断面図。
【図5】車両用ドアハンドル装置の別例を示すB−B断面図。
【図6】車両用ドアハンドル装置の別例を示すB−B断面図。
【図7】車両用ドアハンドル装置の別例を示すB−B断面図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の車両用ドアハンドル装置について、図面を用いて説明する。図1に、本発明の車両用ドアハンドル装置(以下、「ドアハンドル」と略称)1の分解斜視図を示す。ドアハンドル1は、ハンドル本体51と、ハンドル本体51を覆うように取り付けられて車体外部の意匠面を形成するハンドルカバー11とを備えている。そして、ハンドル本体51およびハンドルカバー11により形成された、ドアハンドル1の内部空間であるアンテナユニット収容部54に、緩衝部材21,アンテナユニット(本発明の電気部品)31が収容されている。また、同様の内部空間であるドアスイッチ収容部55にドアスイッチ41が収容されている。
【0019】
また、ハンドルカバー11には、ドアスイッチ41を外部に露出するように取り付けるための開口部12が設けられている。
【0020】
緩衝部材21は、エチレン−プロピレン−ジエンゴムのようなゴム材、ビニールやシリコン等の弾性樹脂、スポンジやウレタンフォームなどの弾性部材により構成されて、その弾性力により、アンテナユニット収容部54の内壁面に圧着している。図1の例では、緩衝部材21は、筒形状に形成されている(詳細は後述)。
【0021】
アンテナユニット31は、例えば、フェライトにコイル状に導線が巻かれたループアンテナ(その周辺回路を含んでもよい)をブロック状の樹脂内部に埋設した構造を有しており、一端(図1の左側)に接続されたワイヤハーネス32によって、車両内部あるいはドア内部の通信ユニット(図示せず)に接続されている。アンテナユニット31は、断面が多角形,あるいは円形の略筒形状となっている。
【0022】
アンテナユニット31は、例えば、ユーザの所持する携帯キーと通信を行う通信部と、携帯キーとの通信結果に基づいて予め定められた動作を許可する動作許可部とを含む車載装置を備えるキーレスエントリーシステムにおける通信部のアンテナとして用いられ、携帯キー対して認証を要求する信号(認証要求信号)を送信する。
【0023】
また、アンテナユニット31を、ユーザの操作に基づいて、ユーザが所持する携帯キーからの信号を受信する受信部を含む車載装置を備え、携帯キーからの信号に基づいてドアの解錠/施錠を行うリモートキーレスシステムにおける受信部のアンテナとして用いてもよい。
【0024】
ドアスイッチ41は、例えば周知のプッシュスイッチにより構成され、利用者がドアの解錠/施錠を行うためのものである。ドアスイッチ41の一端(図1の左側)に接続されたワイヤハーネス42によって、車両内部あるいはドア内部の制御ユニット(図示せず)に接続されている。キーレスエントリーシステムでは、携帯キーから上述の認証要求信号に対応する応答信号を受信し、車載装置に含まれる制御部において、受信した応答信号に基づいて認証を行い、正常に認証されたとき、ドアスイッチ41が操作されると、車両の状況に応じてドアの解錠/施錠を行う。認証は、例えば、応答信号に含まれる携帯機のIDと、車載装置にあらかじめ記憶されたIDとを照合することにより行う。
【0025】
ハンドル本体51は、長手方向の一端(図1の左側)に、ドアハンドル1の回動操作の支点となる支点アーム部52が形成され、長手方向の他の一端(図1の右側)に、ドアハンドル1の回動方向を規定し、回動されたドアハンドル1が、車両のドアアウタパネルに組み付けられているベース部材(図示せず)から抜け出ることを防止するための抜止め部53aを含むガイドアーム部53が形成されている。
【0026】
また、ハンドル本体51には、ワイヤハーネス32を配設するためのガイド56a,57a、ワイヤハーネス42を配設するためのガイド56b,57bが形成されている。
【0027】
また、ハンドル本体51には、ハンドルカバー11方向に貫通する挿通孔58と略同心で略円筒状に突出するボス部59が形成されている。また、ハンドルカバー11の内側のボス部59との対向部にボス部13が形成されている。そして、ハンドル本体51およびハンドルカバー11は、図1において下側(すなわち、車両のドア側)から挿通孔58(ボス部59)に挿通されるねじ60が、ハンドルカバー11に形成されたボス部13に締め付けられることで固定されている。
【0028】
ドアハンドル1は、上述の、支点アーム部52およびガイドアーム部53を取り付けるベース部材(図示せず)を介して、車両用ドアに取り付けられる。なお、ドアハンドル1の車両用ドアへの取り付け方法、構造の詳細については、特許文献1、あるいは特開2008−013960公報のような本願出願人の出願した公開公報等の公知のドアハンドルの構造に準じている。
【0029】
図2〜図4を用いて、緩衝部材21,アンテナユニット31の、ドアハンドル1への取り付け形態について説明する。図2は、図1の車両用ドアハンドル装置の上面図を示したもので、図2(a)は、ハンドル本体51にハンドルカバー11を組み付けた状態での上面図を示し、図2(b)は、図2(a)でハンドルカバー11を取り外した状態での上面図を示している。また、図3は、図2(b)のA−A断面図を、図4は、図2(b)のB−B断面図をそれぞれ示している。
【0030】
まず、ドアスイッチ収容部55にドアスイッチ41が収容される。ワイヤハーネス42はハンドル本体51の底部に形成された溝部61、分岐ガイド62からボス部59の周縁(図2(b)の上側)を通り、ガイド56b,57bにより係止されて、ドア側へ配線される。
【0031】
図1の例では、アンテナユニット31は、矢印C方向に、ワイヤハーネス32が接続されていない側から、筒状に形成された緩衝部材21の内部に挿入される。
【0032】
また、緩衝部材21の内部の表面は、アンテナユニット31の表面と固着するように形成されている。両面テープや接着剤を用いて、緩衝部材21とアンテナユニット31とを接着してもよい。これにより、アンテナユニット31のガタつきを抑え、ドアハンドルに撓みや衝撃が発生しても、緩衝部材21によって、より効率よく撓みや衝撃を吸収・緩和することができる。
【0033】
そして、アンテナユニット31が挿入された緩衝部材21は、アンテナユニット収容部54に収容される。このとき、アンテナユニット収容部54の長手方向(図1の左右方向)の左右の端部には、それぞれストッパー部63,64が形成され、緩衝部材21あるいはアンテナユニット31の長手方向の端部がそれぞれストッパー部に当接し、緩衝部材21あるいはアンテナユニット31がガタつかないようにしている。また、ワイヤハーネス32は、ボス部59の周縁(図2(b)の下側)を通り、ガイド56a,57aにより係止されて、ドア側へ配線される。
【0034】
また、ドアスイッチ41の筐体に突出部41aを設け、緩衝部材21のあるいはアンテナユニット31長手方向の右端部の一部(ストッパー部64に当接していない部分)が、突出部41aに当接するようにして、ドアスイッチ41がストッパーを兼ねるようにしてもよい。
【0035】
図4のように、緩衝部材21は、断面が略矩形状となっているアンテナユニット収容部54の上部内壁面54a,側部内壁面54b,底部内壁面54cのいずれにも圧着するように断面形状(すなわち、各部の厚さ)が規定されている。これにより、緩衝部材21と、ハンドル本体51およびハンドルカバー11との間には間隙は生じない。無論、緩衝部材21の内面形状は、アンテナユニット31との間に間隙を生じないようになっている。
【0036】
図1において、緩衝部材21の長手方向(図1の左右方向)の長さは、アンテナユニット31の長手方向の長さよりも短くなっている(アンテナユニット31の両端部が緩衝部材21の両端部から突出している)が、アンテナユニット31の長手方向の長さと略同一でもよいし、長くてもよい。
【0037】
また、緩衝部材21の形状を、アンテナユニット31の長手方向の端部(例えばストッパー部64側)を覆うような、略袋状にしてもよい。また、このとき、緩衝部材21にアンテナユニット31を挿入後、略袋状の緩衝部材21の開口部を閉じてもよい。この場合、緩衝部材が電気部材の表面全体を覆うように固着することになり、アンテナユニット31とストッパー部63,64との間隙にも緩衝部材が充填され、組み付けの安定性およびドアハンドル1の撓みによるアンテナユニット31への影響(変形等)を抑えることができる。
【0038】
図5に、緩衝部材21の構成の別例を示す。これは、図5(a)のように、緩衝部材21の筒状の構造を1枚のシート状部材により形成したものである。アンテナユニット31の長手方向(図5(a)の左右方向)を巻き付け軸として、アンテナユニット31の表面に緩衝部材21を巻き付けている。緩衝部材21は、アンテナユニット31に固着するための、両面テープあるいは接着剤等が塗布された接着層21gを形成している。
【0039】
アンテナユニット31の長手方向の長さL1と、緩衝部材21のアンテナユニット31の長手方向に対応する辺の長さL2は、略同一としているが、L1>L2あるいはL1<L2としてもよい。L1<L2とする場合、緩衝部材21の長手方向の端部(ストッパー部63,64との対向部)を閉じることで、上述の略袋状とすることができる。
【0040】
図5(b)に、略筒形状のアンテナユニット31の胴部表面に緩衝部材21を巻き付けた状態の断面図(図2のB−B方向に相当)を示す(接着層は図示略)。巻き付けた緩衝部材21の2つの端部が形成する継ぎ目21aも、接着剤等で固着してもよい。また、緩衝部材21の厚さは、アンテナユニット収容部54のいずれの内壁面(上部内壁面54a,側部内壁面54b,底部内壁面54c)にも圧着するように規定されている。図5(b)の例では、上部内壁面54aに圧着する部分の厚さが、他の部分よりも厚くなっている。無論、緩衝部材21の厚さを均一としてもよい。この場合、緩衝部材21は、アンテナユニット31とアンテナユニット収容部54の内壁面との間隙の長さが最も大きい箇所(図5(b)の例では、上部内壁面54a)に圧着可能な厚みを有している。
【0041】
図6に、図5の緩衝部材21の構成の別例(断面図)を示す。図6は、緩衝部材は、厚さが略一定のシート状の部材であって、略筒状の電気部品の胴部の表面に筒状に巻き付けて固着するもので、緩衝部材の巻き付け方向の長さは、電気部品の外周部の巻き付け方向の1周長を上回り、その1周長を上回る部分は、電気部品に固着している緩衝部材に重畳して固着される例を示している。
【0042】
緩衝部材21を1枚のシート状部材により形成し、アンテナユニット31の上面を始点として巻き付け、略筒形状のアンテナユニット31の胴部表面の1周長を上回る部分21bが、先に巻き付けた緩衝部材21に重畳する重畳部となっている。緩衝部材21は、接着剤等でアンテナユニット31(あるいは緩衝部材21)に固着している。
【0043】
なお、図6では、アンテナユニット31と緩衝部材21との間、あるいは内壁面と緩衝部材21との間に間隙があるように見えるが、作図の制約によるもので、実際の構成では間隙は形成されない。
【0044】
図6のように、アンテナユニット31とアンテナユニット収容部54の内壁面(上部内壁面54a,側部内壁面54b,底部内壁面54c)との間隙の最も大きい箇所(図6の例では上部内壁面54aとの間隙)に、重畳部分を形成するように緩衝部材21を巻きつけることで、緩衝部材21(重畳部分21f)を上部内壁面54aに圧着することができる。また、アンテナユニット31の外周部の1周長を上回る部分(21b)を折り畳んで、上部内壁面54aに圧着するようにしてもよい。これにより、厚みが略一定の部材(弾性部材)を、緩衝部材21として用いることができ、緩衝部材21の製造工程を簡略化できる。
【0045】
図7に、図5の緩衝部材21の構成の別例(断面図)を示す。図7は、図6の緩衝部材21の重畳部21bを、別の緩衝部材21eを用いて形成したものである。また、緩衝部材21は、上部材21c,下部材21dのように複数のシート状部材により構成されている。無論、上部材21cと下部材21dとの継ぎ目は、接着剤等で固着してもよい。緩衝部材21eと上部材21cとを一体形成してもよい。これにより、アンテナユニット31が、1枚のシート状部材を巻きつけることが困難な形状であるときでも、緩衝部材を分割することで、アンテナユニット31の所定位置に緩衝部材を固着することができる。
【0046】
アンテナユニット31の長手方向を軸として、緩衝部材21を螺旋状に巻き付けてもよい。
【0047】
以上、本発明の実施の形態を説明したが、これらはあくまで例示にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づく種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0048】
1 車両用ドアハンドル装置
11 ハンドルカバー
21 緩衝部材
31 アンテナユニット(電気部品)
51 ハンドル本体
54a 上部内壁面(内壁面)
54b 側部内壁面(内壁面)
54c 底部内壁面(内壁面)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハンドル本体と、前記ハンドル本体を覆うように取り付けられたハンドルカバーとを含む車両用ドアハンドル装置において、
前記ハンドル本体および前記ハンドルカバーにより形成された、前記ドアハンドル装置の内部空間に収容される電気部品と、
前記電気部品に固着し、前記ハンドル本体の内壁面における前記電気部品との対向面、および前記ハンドルカバーの内壁面における前記電気部品との対向面と、前記電気部品とにより形成される間隙に充填する緩衝部材と、
を備え、
前記緩衝部材は、前記ドアハンドルの内壁面に圧着するように充填されることを特徴とする車両用ドアハンドル装置。
【請求項2】
前記緩衝部材は、弾性力を有する部材であり、その弾性力によって前記ドアハンドルの内壁面に圧着する請求項1に記載の車両用ドアハンドル装置。
【請求項3】
前記緩衝部材は、シート状の部材であって、前記電気部品の表面に巻き付けられて固着する請求項1または請求項2に記載の車両用ドアハンドル装置。
【請求項4】
前記電気部品は、車両に備えられ、ユーザの所持する携帯キーと予め定められた通信を行う通信部と、前記携帯キーとの通信結果に基づいて車両の予め定められた動作を許可する動作許可部とを含む車載装置を備えるキーレスエントリーシステムにおける前記通信部のアンテナを含む請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の車両用ドアハンドル装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2013−7176(P2013−7176A)
【公開日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−139167(P2011−139167)
【出願日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【特許番号】特許第5084940号(P5084940)
【特許公報発行日】平成24年11月28日(2012.11.28)
【出願人】(000105925)サカエ理研工業株式会社 (110)