説明

車両用昇降機のプラットホーム横開き用ロック解除装置

【課題】車室内に昇降リンク機構を設置し、該昇降リンク機構により昇降するプラットホームを起立状態で格納自在に構成される車両用昇降機のプラットホーム横開き用ロック解除装置を提供する。
【解決手段】横開き装置の一方をロックする左側縦向き支柱19の上端面に上下に貫通孔28を有するグリップ29が立設され、グリップ29の上端面に上面が対向する親指の指形に凹陥する押し込み凹陥面30bに形成される誤作動防止皿状体30が配備され、下端が前記左側縦向き支柱19に配備されるロック金具31の解放レバー32に接続された連結棒33の上端に接続するロック解除ボタン34がグリップ29の貫通孔28に下方から嵌挿されるとともに、ロック解除ボタン34の上面が前記誤作動防止皿状体30の上面より僅かに突出させて停止するように圧縮スプリング35を介在させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車室内に昇降リンク機構を設置し、該昇降リンク機構により昇降するプラットホームを起立状態で格納自在に構成される車両用昇降機のプラットホーム横開き用ロック解除装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、荷受台の側縁に回動自在に設けられたラッチと、荷受台の両側縁が接近する荷箱後部の両側の案内支柱に夫々設けられたロックピンと、荷受台の両側縁近傍に夫々回動自在に設けられて前記ロックピンと夫々係合自在な凹部を有し、該凹部が前記ロックピンと係合する位置ではラッチとの係合で回動が不能であり凹部とロックピンとが非係合の位置では回動自在であり、互いに同期して回動するロックプレートと、を具備するテールゲートリフタの荷受台起立保持装置が提案されている。
【0003】
特許文献2には、テーブルゲートの後面に塵芥投入用の投入口を開口し、ホッパドアを上下に昇降させて上記投入口を開閉するようにした塵芥収集車のホッパドア開閉装置において、上記ホッパドアをロック解除スイッチと操作ボタンとが同時に押された状態の時に作動する駆動装置を介して上下に昇降するよう構成し、ホッパドアと投入口内周面との間にホッパドアを閉じた時にこれを緊締する固定ロック装置を設けるとともに、ホッパドアの後面に上記固定ロック装置を解除する一対の操作レバーを回動自在に軸支し、更にこの少なくとも一方の操作レバーを回動させた時に上記ロック解除スイッチが作動するように構成するとともに、一方の操作レバーの近傍に上記操作ボタンを配置したことを特徴とする塵芥収集車のホッパドア開閉装置が提案されている。
【0004】
特許文献3には、ロック解除ノブ30を上方に摺動させることにより、ロックピン40を支持ブラケット11のロック溝14から離脱せしめシフトレバー20を倒伏可能としており、ロック解除ノブ30は、ロックピン40の保持凹部33aを有し、このロック解除ノブ30の取り付けに際し、このロック解除ノブ30をシフトレバー20に沿って下降させたとき、ロックピン40をロックピン40の保持凹部33aに強制的に誘導可能に形成したテーパー部33bを備えている可倒式シフトレバー装置が提案されている。
【特許文献1】特開平8−258612号公開公報
【特許文献2】実開平3−23102号公開公報
【特許文献3】特開2000−85397号公開公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記特許文献1は、荷受台上のハンドルを操作することによって、ロックプレートとラッチの係合を解除し、荷箱の両側の案内支柱に設けられたロックピンとロックプレートを解除することにあった。そして、このロックプレートとロックピンとの解除後に行う荷受台の伏倒は、その適当な部位に手を掛けて下方へ押し下げる単独の操作であった。作業後の格納操作においても、その適当な部位に手を掛けて上方へ押し上げる単独の操作であった。
【0006】
前記特許文献2は、取手の内側に操作レバーを組合せて配備し、取手を支点に操作レバーを回動できるようにしたから、ホッパドアのロック解除の操作性は向上したが、取手の操作という観点からは、操作レバーと一緒に握るため、支柱を中心にプラットホームを横開き回動のように、大きな操作力と移動量を必要とするものには向かないものである。
【0007】
前記特許文献3は、シフトレバー20の外周面にロック解除ノブ30が軸線方向に摺動自在に外嵌されるものであって、該ロック解除ノブ30の下部のフォーク状に形成されたロックピン保持部にロックピン40が保持され、支持ブラケットのロック溝14が前記ロック解除ノブ30のロックピン保持部の内側面とシフトレバー20の基部21の外周面の間に嵌挿され、前記ロックピン40が基部21の軸線方向に沿って延びる長孔21aをガイドに前記支持ブラケットのロック溝14と係脱自在に設けられようにすることはできるが、ロック解除ノブ30が支持ブラケットに設けた連繋レバーと連繋されるようにすることはできないものである。
【0008】
基本的に車載用荷物リフトは重量物を昇降させて車に積み込む、又は車から降ろす用途を安全に簡単に行えることを目的としている。しかし、ユーザー層によっては軽量荷物を主に使用される場合があり、積み込み又は取り出しにリフトを利用すると時間がかかるため、プラットホームを横開き可能な構造に要請される。本発明は、かかる要請に対応するものであって、簡易なロック解除操作性と良好なプラットホーム横開き操作握持性を目的になされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
左右に離隔して配備される平行四辺形リンクと、この平行四辺形リンクを昇降させる昇降動力機構と、前記平行四辺形リンクに接続支架されるサイドフレームに起伏自在に支架されるプラットホームと、該プラットホームを格納時にサイドフレームに対して起立するプラットホーム格納起立機構と、該格納時のプラットホームを起立状態で横開きをするプラットホーム横開き装置とから構成される車両用昇降機において、前記横開き装置の一方をロックする左側縦向き支柱の上端面に上下に貫通孔を有するグリップが立設され、該グリップの上端面に上面が対向する親指の指形に凹陥する押し込み凹陥面に形成される誤作動防止皿状体が配備され、下端が前記左側縦向き支柱に配備されるロック金具の解放レバーに接続された連結棒の上端に接続するロック解除ボタンが前記グリップの貫通孔に下方から嵌挿されるとともに該ロック解除ボタンの上面が前記誤作動防止皿状体の上面より僅かに突出させて停止するように圧縮スプリングが介在されて配備されてなる車両用昇降機のプラットホーム横開き用ロック解除装置にある。
【0010】
前記グリップの上端面と誤作動防止皿状体の上半部との間に飾り着色座金が嵌挿されてなるものとしてもよいものである。
【0011】
前記グリップは、前記左側縦向き支柱の上端面にパイプ支柱が熔着され、該パイプ支柱の外周面にゴム製のグリップ用外殻体が被嵌されてなるものとしてもよいものである。
【0012】
前記連結棒の上端とロック解除ボタンの接続は、連結棒の上端がネジ軸に形成され、ロック解除ボタンの下端面にネジ孔が開口されて互いにネジ結合されてなるものとしてもよいものである。
【0013】
前記圧縮スプリングは前記左側縦向き支柱の上端面に下端面が直接又は前記左側縦向き支柱の上端面に配備された受け座部に連接され、上端面に受け座板が設けられたパイプ状カラーが連結棒の外周に被嵌されて配備されてなるものとしてもよいものである。
【0014】
前記連結棒の下端部は延長プレートが熔着されて接続され、該延長プレートの下端折曲片部が前記ロック金具の解放レバーに固着されてなるものとしてもよいものである。
【0015】
前記ロック金具は固定ロックプレートと、前記解放レバーに連繋されてロックとフリーに作動する可動ロックプレートとから構成されてなるものとしてもよいものである。
【0016】
前記左側のサイドフレームの正面部には、前記ロック金具の固定ロックプレートと可動ロックプレートとに係合するロックピンが設けられてなるものとしてもよいものである。
【発明の効果】
【0017】
本発明は、車室内に昇降リンク機構を設置し、該昇降リンク機構により昇降するプラットホームを起立状態で格納自在に構成される車両用昇降機のプラットホーム横開き用ロック解除装置は、簡易なロック解除操作性と良好なプラットホーム横開き操作握持性が得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の車両用昇降機のプラットホーム横開き用ロック解除装置の実施例を示す正面図である。
【図2】同じ、本発明の車両用昇降機のプラットホーム横開き用ロック解除装置の実施例を示す側面図である。
【図3】同じく、本発明の車両用昇降機のプラットホームを横開き用ロック解除装置の実施例を示す平面図であって、仮線は、ロックを解除してプラットホームの横開き状態を示すものである。
【図4】図1のグリップ部の拡大部分正面図である。
【図5】図4のA−A線断面図である。
【図6】グリップのノブを押してロック解除の作動状態を示す断面説明図である。
【図7】プラットホームを横開き回動状態を示す断面説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
左右に離隔して配備される平行四辺形リンク2と、この平行四辺形リンク2を昇降させる昇降動力機構3と、前記平行四辺形リンク2に接続支架されるサイドフレーム4に起伏自在に支架されるプラットホーム5と、該プラットホーム5を格納時にサイドフレームに対して起立するプラットホーム格納起立機構6と、該格納時のプラットホームを起立状態で横開きをするプラットホーム横開き装置7とから構成される車両用昇降機1において、前記横開き装置7の一方をロックする左側縦向き支柱19の上端面に上下に貫通孔28を有するグリップ29が立設され、該グリップ29の上端面に上面が対向する親指の指形に凹陥する押し込み凹陥面30bに形成される誤作動防止皿状体30が配備され、下端が前記左側縦向き支柱19に配備されるロック金具31の解放レバー32に接続された連結棒33の上端に接続するロック解除ボタン34が前記グリップ29の貫通孔28に下方から嵌挿されるとともに該ロック解除ボタン34の上面が前記誤作動防止皿状体30の上面より僅かに突出させて停止するように圧縮スプリング35が介在されて配備されてなる車両用昇降機1のプラットホーム横開き用ロック解除装置。
【実施例】
【0020】
本発明の車両用昇降機のプラットホーム横開き用ロック解除装置の実施例を実施の一例として示す図面により説明すると、本発明が実施される車両用昇降機1は、左右に離隔して配備される平行四辺形リンク2と、この平行四辺形リンク2を昇降させる昇降動力機構3と、前記平行四辺形リンク2に接続支架されるサイドフレーム4に起伏自在に支架されるプラットホーム5と、該プラットホーム5を格納時にサイドフレーム4に対して起立するプラットホーム格納起立機構6と、該格納時のプラットホーム5を起立状態で横開きをするプラットホーム横開き装置7とから構成されるものである。
【0021】
前記平行四辺形リンク2は、車両の床面8に左右に離隔して取付けられるベース板9に起立するブラケット10に、アッパーリンク12の下端部12aが、ベース板9に起立するブラケット11にロアリンク13の下端部13aが、夫々車両の床面8から上下、かつ、前後に離隔して支軸14a、15aをもって回動自在に軸支され、前記アッパーリンク12の上端部12bとロアリンク13の上端部13bが、前記アッパーリンク12の下端部12aとロアリンク13の下端部13aにおける上下と前後の離隔とほぼ同一の間隔で上下と前後に離隔して前記サイドフレーム4の上端部4aに支軸14b、15bをもって回動自在に軸支され、前記ロアリンク13の下端部13aをブラケット11に軸支する支軸15aと、前記アッパーリンク12の上端部12bを軸支する支軸14bとに前記昇降動力機構3としての油圧シリンダーが差し渡して配備される。なお、前記油昇降動力機構3の上端は、アッパーリンク12の上端寄り適所に支架される支軸に差し渡し配備されてもよいものである。この油昇降動力機構3としての油圧シリンダーは、ボックス16に配備される油圧ポンプ(図示しない)を具えたオイル給排装置(図示しない)に接続される。
【0022】
前記プラットホーム5は、中間部が支軸17a、17bによって二つ折り可能に接続される基端側半体5aと、先端側半体5bから構成され、前記基端側半体5aの左側端面部5a1の基端部5a11は左側のサイドフレーム4の正面部にロック機構18により一体に係着自在の左側縦向き支柱19の下部に、同じく基端側半体5aの右側端面部5a2の基端部5a21は右側のサイドフレーム4の正面部に回転自在に支承された右側縦向き支軸20の下部に設けたブラケット21に、枢軸22をもって起伏自在に支架される。
【0023】
前記プラットホーム5は、基端側半体5aの左側端面部5a1の先端側中間部5a12と、
右側端面部5a2の先端側中間部5a22に、中央部のレバー23によって出没するロックピン(図示しない)が配備され、それらロックピンの一方は前記左側縦向支柱19に対向して設けたロック孔(図示しない)に嵌合され、ロックピンの他方は右側縦向き支軸20と一体設けられたロックブラケット24のロック孔(図示しない)に嵌合され、全体が一体に結合されている。
【0024】
前記プラットホーム5が伏倒時には左側縦向き支柱19の上部と右側縦向き回転軸20の上部に上端部25aが支軸26aにより、下端部25bが支軸26bによりプラットホーム5の基端側半体5aの左側端面部5a1の基端部5a11及び右側端面部5a2の基端部5a21よりに夫々に回動自在に夫々軸支されて二つ折り支杆25、25が配備される。
【0025】
前記二つ折り支杆25、25が伸長状態でプラットホーム5が水平に支承される。反対にプラットホーム5が起立時には、二つ折り支杆25、25は折畳まれてプラットホーム5とともに格納される。
【0026】
次に、プラットホーム横開き用ロック解除装置27について説明すると、前記左側縦向き支柱19の上端面に上下に貫通孔28を有するグリップ29が立設され、該グリップ29の上端面に、下半が前記貫通孔28への接続部30aに形成されるとともに上面が対向する親指の指形に凹陥する押し込み凹陥面30bに形成されてなる誤作動防止皿状体30が、該誤作動防止皿状体30の接続部30aが前記グリップ29の貫通孔28に装着されてグリップ29の上端に配備され、下端がロック金具31の解放レバー32に接続された連結棒33の上端に接続するロック解除ボタン34が前記グリップの貫通孔28に下方から嵌挿されるとともに該ロック解除ボタン34の上面が前記誤作動防止皿状体30の上面より僅かに突出させて停止するように圧縮スプリング35が介在されて配備されてなるものである。
【0027】
図面に示す実施例では、飾り着色座金36がグリップ29の上端面と誤作動防止皿状体30の上半部との間に嵌挿されている。
【0028】
前記グリップ29は、前記左側縦向き支柱19の上端面にパイプ支柱29aが熔着され、該パイプ支柱29aの外周面にゴム製のグリップ用外殻体29bが被嵌されるものでもよいものである。
【0029】
前記連結棒33の上端とロック解除ボタン34の接続は、連結棒33の上端がネジ軸33aに形成され、ロック解除ボタン34の下端面にネジ孔34aが開口される構造に設けられ、互いにネジ結合されるものでもよいものである。
【0030】
図面に示す実施例では、前記圧縮スプリング35は前記左側縦向き支柱19の上端面に下端面37aが直接又は図示するように配備された受け座部38に連接され、上端面に受け座板39が設けられたパイプ状カラー37が連結棒33の外周に被嵌されて配備される構成によって支承されてもよいものである。
【0031】
図面に示す実施例では、前記連結棒33の下端部は延長プレート40が熔着されて接続され、該延長プレート40の下端折曲片部40aがロック金具31の解放レバー32にネジ41aとナット41bにより固着される。
【0032】
図面に示す実施例では、前記ロック金具31は固定ロックプレート31aと、前記解放レバー32に連繋されてロックとフリーに作動する可動ロックプレート31bとから構成されている。
【0033】
前記左側のサイドフレーム4の正面部には、前記ロック金具31の固定ロックプレート31aと可動ロックプレート31bとに係合するロックピン42が設けられている。
【0034】
前記プラットホーム横開き用ロック解除装置27は、上述のように構成されるから、グリップ29を右手で握りそのままロック解除ボタン34を下方へ押しロックを解除し、図3に示す仮線の位置へプラットホーム5を右側縦向き回転軸20を中心に回転させて開くことができる。
【0035】
次に、格納は右手でグリップ29を右手で握りロックが掛るまでプラットホーム5を戻します。
この一連の操作では、手を持替える動作は発生しないため容易にプラットホーム5の横開き開閉操作が可能となる。
【0036】
また、ロック解除ボタン34は、グリップの上端面に配備される誤作動防止皿状体30の押し込み凹陥面30bより上方へ突出し、誤作動防止皿状体30の上面よりさらに僅かに突出した状態に配備されるものであるから、解除操作では、上端が押し込み凹陥面30bの最低内底面まで親指により押し込まれた状態にならないとロックが解除されないので、ロック解除の確実性が確保されている。
【0037】
また、ロック解除ボタン34は、誤作動防止皿状体30により守られているので、何らかの原因でグリップの上面にものが触れることがあっても、誤作動防止皿状体30の上面で受け止められて、ロック解除ボタン34がそれ以上に内方へ押し下げられることはないので、ロック解除の誤作動がなく、ロック解除ボタン34の安全性が確保されている。
【産業上の利用可能性】
【0038】
本発明の車両用昇降機のプラットホーム横開き用ロック解除装置は、右手でグリップを握った状態でプラットホーム横開き用ロックを解除することができ、そのまま右手によりプラットホーム横開き操作をおこなうことができるから、軽量の運搬物をプラットホームの昇降によることなく簡易に積み卸しを行えるものである。
【符号の説明】
【0039】
1 車両用昇降機
2 平行四辺形リンク
3 昇降動力機構
4 サイドフレーム
4a 上端部
5 プラットホーム
5a 基端側半体
5b 先端側半体
5a1 左側端面部
5a11 基端部
5a12 先端側中間部
5a2 右側端面部
5a21 基端部
5a22 先端側中間部
6 プラットホーム格納起立機構
7 プラットホーム横開き装置
8 車両の床面
9 ベース板
10 ブラケット
11 ブラケット
12 アッパーリンク
12a 下端部
12b 上端部
13 ロアリンク
13a 下端部
13b 上端部
14a 支軸
14b 支軸
15a 支軸
15b 支軸
16 ボックス
17a 支軸
17b 支軸
18 ロック機構
19 左側縦向き支柱
20 右側縦向き回転軸
21 ブラケット
22 枢軸
23 レバー
24 ロックブラケット
25 二つ折り支杆
25a 上端部
25b 下端部
26a 支軸
26b 支軸
27 プラットホーム横開き用ロック解除装置
28 貫通孔
29 グリップ
29a パイプ支柱
29b ゴム製のグリップ用外殻体
30 誤作動防止皿状体
30a 接続部
30b 押し込み凹陥面
31 ロック金具
31a 固定ロックプレート
31b 可動ロックプレート
32 解放レバー
33 連結棒
33a ネジ軸
34 ロック解除ボタン
34a ネジ孔
35 圧縮スプリング
36 飾り着色座金
37 パイプ状カラー
37a 下端面
38 受け座部
39 受け座板
40 延長プレート
40a 下端折曲片部
41a ネジ
41b ナット
42 ロックピン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右に離隔して配備される平行四辺形リンクと、この平行四辺形リンクを昇降する昇降動力機構と、前記平行四辺形リンクに接続支架されるサイドフレームに起伏自在に支架されるプラットホームと、該プラットホームを格納時にサイドフレームに対して起立するプラットホーム格納起立機構と、該格納時のプラットホームを起立状態で横開きをするプラットホーム横開き装置とから構成される車両用昇降機において、前記プラットホーム横開き装置の一方をロックする左側縦向き支柱の上端面に上下に貫通孔を有するグリップが立設され、該グリップの上端面に上面が対向する親指の指形に凹陥する押し込み凹陥面に形成される誤作動防止皿状体が配備され、下端が前記左側縦向き支柱に配備されるロック金具の解放レバーに接続された連結棒の上端に接続するロック解除ボタンが前記グリップの貫通孔に下方から嵌挿されるとともに該ロック解除ボタンの上面が前記誤作動防止皿状体の上面より僅かに突出させて停止するように圧縮スプリングが介在されて配備されてなる車両用昇降機のプラットホーム横開き用ロック解除装置。
【請求項2】
前記グリップの上端面と前記誤作動防止皿状体の上半部との間に飾り着色座金が嵌挿されてなる請求項1の車両用昇降機のプラットホーム横開き用ロック解除装置。
【請求項3】
前記グリップは、前記左側縦向き支柱の上端面にパイプ支柱が熔着され、該パイプ支柱の外周面にゴム製のグリップ用外殻体が被嵌されてなる請求項1の車両用昇降機のプラットホーム横開き用ロック解除装置。
【請求項4】
前記連結棒の上端と前記ロック解除ボタンの接続は、連結棒の上端がネジ軸に形成され、ロック解除ボタンの下端面にネジ孔が開口されて互いにネジ結合されてなる請求項1の車両用昇降機のプラットホーム横開き用ロック解除装置。
【請求項5】
前記圧縮スプリングは前記左側縦向き支柱の上端面に下端面が直接又は前記左側縦向き支柱の上端面に配備された受け座部に連接され、上端面に受け座板が設けられたパイプ状カラーが連結棒の外周に被嵌されて配備されてなる請求項1の車両用昇降機のプラットホーム横開き用ロック解除装置。
【請求項6】
前記連結棒の下端部は延長プレートが熔着されて接続され、該延長プレートの下端折曲片部が前記ロック金具の解放レバーに固着されてなる請求項1の車両用昇降機のプラットホーム横開き用ロック解除装置。
【請求項7】
前記ロック金具は固定ロックプレートと、前記解放レバーに連繋されてロックとフリーに作動する可動ロックプレートとから構成されてなる請求項1の車両用昇降機のプラットホーム横開き用ロック解除装置。
【請求項8】
前記左側のサイドフレームの正面部には、前記ロック金具の固定ロックプレートと可動ロックプレートとに係合するロックピンが設けられてなる請求項1の車両用昇降機のプラットホーム横開き用ロック解除装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−56544(P2012−56544A)
【公開日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−204810(P2010−204810)
【出願日】平成22年9月13日(2010.9.13)
【出願人】(393011692)和光工業株式会社 (23)