説明

車両用昇降機の格納ロック用ハンドル装置

【課題】車室内に昇降リンク機構とプラットホームを起立状態で格納し、そのロックとアンロック操作が車室内又は車室外から容易に行えるようにする。
【解決手段】車両床面に配備した車両用昇降機を構成する左右のアッパーリンク10の外面に突設する左支軸と右支軸に左ロックハンドル19aと右ロックハンドルを軸支し、軸孔20を中間部に設け、軸孔上方に操作部23aと下向き係合溝22aを具えたフック部22とをV字型に形成し、前記軸孔の下方側に下端に操作部を具える下部ハンドル部を形成して全体としてY字形に形成し、前記左ロックハンドルと右ロックハンドルのフック部に夫々対応する左ロックピンと右ロックピンを夫々の左先端部と右先端部の外面に突出し、左基端部、右基端部を前記プラットホームの左外側面と右外側面に一体に固着した左ロックプレートと右ロックプレートからなる車両用昇降機の格納ロック用ハンドル装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車室内に昇降リンク機構とプラットホームを起立状態で格納自在に構成される車両用昇降機の格納ロック用ハンドル装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、車室に設置する車両用昇降機において、その格納スペースの狭小化を図るため昇降リンク機構とプラットホームを起立状態で格納している例が開示される。そして、格納時にその起立状態を維持するため、図8及び図9に拡大して図示するように、ロア昇降リンク10に設けたロックプレート35の上向き係合溝36と係合するL型ロックハンドル37をプラットホーム1に設け、格納時に、ロックプレート35の上向き係合溝36とL型ロックハンドル37を係合してロア昇降リンク10とプラットホーム1を一体にロックしている。
【0003】
特許文献2には、車体床面側に対し平行リンクを介して昇降自在に取り付けられたプレート支持アーム10と、該プレート支持アーム10により水平に支持される昇降プレート20とを備えた車両の積卸し装置において、昇降プレート20の前端側にストッパプレート40を水平状態と起立状態との間で回動自在に連結し、該ストッパプレート40を起立状態で支える起立支持部材を当該ストッパプレート40の下側にて回動自在に前記昇降プレート20側に取り付け、操作レバー51の起立操作により第1のワイヤ53を介して前記ストッパプレート40を起立状態としたときに、前記起立支持部材が前記ストッパプレート40を起立状態に支える姿勢となるようにしている車両の積卸し装置が提案されている。
【0004】
特許文献3には、プラットホーム5の後端に回動自在に取り付けたフラッパー30を、起立させたり倒したりする回動リンク機構Lは、プラットホーム5に支持軸38を介して一端を回動自在に取り付けた操作レバー36と、操作レバー36に第1連結ピン35を介して一端を回動自在に連結し、他端を第2連結ピン33を介してフラッパー30に回動自在に連結したリンク部材34とから構成し、操作レバー36をブラットホーム5に当接するまで回動させて、フラッパー30を起立させたときに、第1連結ピン35と第2連結ピン33とを結ぶラインが支持軸38の中心よりも下方に位置する構成にした車両用リフトの操作レバー36が提案されている。
【特許文献1】特開平9−277867号公開公報
【特許文献2】特開2001−55078号公開公報
【特許文献3】特開2002−307998号公開公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記特許文献1に開示されるものでは、L型ロックハンドル37を、その軸部を中心に180度回転してロックプレート35のロック溝36から外す操作が必要なので、床面の高いバス等の車両にあっては、車両の外側からL型ロックハンドル37に届いても充分でないと、その180度の回転操作を行うことができない欠点がある。また、L型ロックハンドル37がプラットホーム1に配備されるため、車両の内側から遠くなり操作が容易に行えないものである。
【0006】
前記特許文献2は、操作レバー51は、基部が操作軸52に枢支され、起立位置から後方側へ回動自在に構成され、該操作レバー51の基部の前方側中間位置は、ストッパー40の起立操作受けアーム47の先端部との間に第1のワイヤー53が張架され、該操作レバー51の基部の後方側位置は、小アーム45の先端部との間に第2のワイヤー54が張架され、操作レバー51を起立位置から後方側へ回動させたとき、第1ワイヤー53はストッパー40を起立させ、第2のワイヤー54は小アーム45との牽引を緩めてこの小アーム45と一体に設けられる付き当てアーム43をその付勢バネのバネ力により起立させ、前記起立したストッパー40の下面に連接して起立状態を維持するものであるが、操作レバー51は、その操作部が操作軸52より上方に配置されるものであるから、昇降プレート20(プラットホーム)上の車椅子から扱いやすいが、車室内からは離れているため操作が容易ではなく、また、車両の床面が高い場合は車室外から手が届かない上方位置となるものである。
【0007】
前記特許文献3は、操作レバー36は、フラッパ30を起立させたときに、第1連結ピン35と第2連結ピン33とを結ぶラインが支持軸38の中心よりも下方の位置に限定されるものであるから、操作レバー36は配置位置が限定され、昇降作業に先立って準備の段階で操作されるものであり、プラットホーム5が車両の床面と同一面に上昇した際に、プラットホーム5の車椅子から、車室内から、或は車室外から操作することを予定しないものである。
【0008】
本発明は、車室内に昇降リンク機構とプラットホームが起立状態で格納された状態で、車室内又は車室外から容易に操作が行える格納ロック用ハンドル装置の提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
車両の床面に左右に離隔して配備される平行四辺形リンクと、この平行四辺形リンクを昇降する昇降動力機構と、前記平行四辺形リンクに接続支架されるサイドフレームに起伏自在に支架されるプラットホームと、該プラットホームを格納時にサイドフレームに対して起立するプラットホーム格納起立機構から構成される車両用昇降機において、前記平行四辺形リンクを構成する左右のアッパーリンクの外面に夫々突設される左支軸と右支軸に回動自在に軸支されて配備される左ロックハンドルと右ロックハンドルは、軸孔を中間部に具え、その軸孔の上方側が操作部を一体に有する上部ハンドル部と下向き係合溝を具えたフック部がV字型に形成され、前記軸孔の下方側が適宜長さで垂下すると共に下端に操作部を具える下部ハンドル部に形成されて全体としてY字形に形成され、前記左ロックハンドルと右ロックハンドルのフック部に夫々対応する左ロックピンと右ロックピンが夫々の左先端部と右先端部の外面に突出して具え、左基端部、右基端部が前記プラットホームの左外側面と右外側面に一体に固着される左ロックプレートと右ロックプレートからなる車両用昇降機の格納ロック用ハンドル装置にある。
【0010】
前記左ロックハンドルと右ロックハンドルは、夫々が対称形状に形成されてなるものとしてもよいものである。
【0011】
前記左右のアッパーリンクの外面に夫々突設される左支軸及び右支軸は、左右のアッパーリンクの外面に固着される左ロックベース及び右ロックベースに突設される支軸からなるものとしてもよいものである。
【0012】
前記左ロックベース及び右ロックベースは、夫々が対称形状に形成されると共に夫々の外面に、左ロックハンドルと右ロックハンドルをアンロック位置にストップするストッパーピンと、前記左ロックハンドルと右ロックハンドルの夫々の内面に配備されたボールプランジャーとを係合し、ロック位置とアンロック位置を位置出しするロック凹陥係合部とアンロック凹陥係合部が配備されてなるものとしてもよいものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明の車両用昇降機の格納ロック用ハンドル装置は、車室内に昇降リンク機構とプラットホームが起立状態で格納された状態で、車室内又は車室外から容易に操作が行える。
【0014】
本発明の車両用昇降機の格納ロック用ハンドル装置において、左ロックハンドルと右ロックハンドルは左右のアッパーリンクの外面に軸支されるものであるから、車両の車室の操作者から容易に届く位置にあり、車両の車室内から左ロックハンドルと右ロックハンドルの上部ハンドルを引く又は押す操作で、昇降リンク機構とプラットホームのロック・アンロックを容易に行ことができる。
【0015】
本発明の車両用昇降機の格納ロック用ハンドル装置において、左ロックハンドルと右ロックハンドルは中間の軸孔から下方へ垂下設されて下部ハンドル部が配備されるから、その操作は、下部ハンドル部を押す又は引くことでよく、車両の車室の外から、昇降リンク機構とプラットホームのロック・アンロックを容易に行ことができる。
【0016】
本発明の車両用昇降機の格納ロック用ハンドル装置において、左ロックベースと右ロックベースの夫々の外面に、左ロックハンドルと右ロックハンドルをアンロック位置にストップするストッパーピンと、前記左ロックハンドルと右ロックハンドルの夫々の内面に配備されたボールプランジャーとを係合し、ロック位置とアンロック位置を位置出しするロック凹陥係合部及びアンロック凹陥係合部が配備されるので、車両の車室内又は車両の車室外からの引き操作によりアンロック操作が確実に行え、また、車両の車室内又は車両の車室外からの押し操作によりロック操作が確実に行える。また、前記左ロックハンドルと右ロックハンドルは、アンロック位置とロック位置を確実に保持することができ、プラットホームの昇降時及び格納時の安全を確保するものである。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】図1は、本発明の車両用昇降機の格納ロック用ハンドル装置の実施例を示す正面図である。
【図2】図2は、同じく、本発明の車両用昇降機の格納ロック用ハンドル装置の実施例を示す側面図である。
【図3】図3は、左ロックハンドルの配備状態を示す要部の拡大正面図である。
【図4】図4は、左ロックハンドルの配備状態を示す要部の拡大側面図である。
【図5】図5は、右ロックハンドルの配備状態を示す要部の拡大側面図である。
【図6】図6は、左ロックベース単体の正面図である。
【図7】図7は、本発明の車両用昇降機の格納ロック用ハンドル装置の操作状況を説明する説明図である。
【図8】従来の車両用昇降機の格納ロック用ハンドル装置の正面図である。
【図9】同じく、従来の車両用昇降機の格納ロック用ハンドル装置の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
車両の床面に左右に離隔して配備される平行四辺形リンクと、この平行四辺形リンクを昇降する昇降動力機構と、前記平行四辺形リンクに接続支架されるサイドフレームに起伏自在に支架されるプラットホームと、該プラットホームを格納時にサイドフレームに対して起立するプラットホーム格納起立機構とから構成される車両用昇降機において、前記平行四辺形リンクを構成する左右のアッパーリンクの外面に固着される左ロックベース及び右ロックベースに突設される左支軸と右支軸に回動自在に軸支されて配備される左ロックハンドルと右ロックハンドルは、軸孔を中間部に具え、その軸孔の上方側が操作部を一体に有する上部ハンドル部と下向き係合溝を具えたフック部がV字型に形成され、前記軸孔の下方側が適宜長さで垂下すると共に下端に操作部を具える下部ハンドル部に形成されて全体として夫々がY字形の対称形状に形成され、前記左ロックハンドルと右ロックハンドルのフック部に夫々対応する左ロックピンと右ロックピンが夫々の左先端部と右先端部の外面に突出して具え、左基端部、右基端部が前記プラットホームの左外側面と右外側面に一体に固着される左ロックプレートと右ロックプレートからなる車両用昇降機の格納ロック用ハンドル装置にある。
【実施例】
【0019】
本発明の車両用昇降機の格納ロック用ハンドル装置を実施の一例として示す図面により説明すると、本発明が実施される車両用昇降機1は、左右に離隔して配備される平行四辺形リンク2と、この平行四辺形リンク2を昇降する昇降動力機構3と、前記平行四辺形リンク2に接続支架されるサイドフレーム4に起伏自在に支架されるプラットホーム5と、該プラットホーム5を格納時にサイドフレーム4に対して起立するプラットホーム格納起立機構6とから構成されるものである。
【0020】
前記平行四辺形リンク2は、車両7の床面7aに左右に離隔して取付けられるベース板8a、8bに起立するブラケット9a、9bに、アッパーリンク10の下端部10aとロアリンク11の下端部11aとが、夫々車両7の床面7aから上下、かつ、前後に離隔して支軸12a、13aをもって回動自在に軸支され、各軸支点から同一かほぼ同一の距離の夫々の上端部10b、11bが、前記下端部10a、11aの上下と前後の離隔とほぼ同一の間隔で上下と前後に離隔して前記サイドフレーム4の上端部4aに支軸12b、13bをもって回動自在に軸支され、前記ロアリンク11をブラケット9bに軸支する支軸13aと、前記アッパーリンク10の上端部10aの支軸12bとに前記昇降動力機構3としての油圧シリンダー駆動源が差し渡して配備される。なお、前記油昇降動力機構3の上端は、アッパーリンク10の上端寄り適所に支架される支軸に差し渡し配備されてもようものである。この油昇降動力機構3としての油圧シリンダー駆動源は、油圧ポンプ(図示しない)を具えたオイル給排装置(図示しない)に接続される。
【0021】
前記プラットホーム5は、基端部5aの左右が前記平行四辺形リンク2のサイドフレーム4の下端部4bに枢軸14をもって起伏自在に軸支され、また、基端部5aに配備されたストッパー15が前記サイドフレーム4の下端部4bの後縁4b1と衝突することによってプラットホーム5の重力による回動が停止してその積載面5bが水平に支持される。
【0022】
前記プラットホーム格納起立機構6は、例えば、サイドフレーム4とプラットホーム5にワイヤーを差し渡し、そのワイヤーをワイヤードラム6aに巻き取ることによってプラットホーム5を、枢軸14を中心に回動してサイドフレーム4に対して起立させる。反対にワイヤードラム6aに巻き取ったワイヤーを繰出すことによってプラットホーム5を、枢軸14を中心に重力作用で回動してサイドフレーム4に対して起伏作動するものでも、また、図示しないが、サイドフレーム4とプラットホーム5の間に起立用油圧シリンダー駆動源を差し渡して配備し、その伸縮作用によりプラットホーム5をサイドフレーム4に対して起伏作動をするものでもよいものである。
【0023】
次に、本発明の車両用昇降機の格納ロック用ハンドル装置16を図面に示す実施例により説明すると、前記車両用昇降機1の左右のアッパーリンク10の外面であって、前記車両用昇降機1のロアリンク11における下端部11aの支軸13aと上端部11bの支軸13bとの略1/2中間位置と対応する左右のアッパーリンク10の外面の夫々に左ロックベース17aと右ロックベース17bが固着され、該左ロックベース17aと右ロックベース17bの外面に夫々突設される左支軸18aと右支軸18bに左右が対称形状の左ロックハンドル19aと右ロックハンドル19bが回動自在に支承される。該左ロックハンドル19aと右ロックハンドル19bは、左支軸18aと右支軸18bを嵌合する中間部の軸孔20を中心に上方側が、操作部21aを一体に有する上部ハンドル部21と下向き係合溝22aを具えたフック部22が軸回りにV字型に突出して形成され、中間部の軸孔20の下方側が適宜長さ垂下すると共に下端に操作部23aを具える下部ハンドル部23に形成され、全体としてY字形に形成される。なお、前記操作部21a及び操作部23aは、弾力性を有する合成ゴム材で被覆してもよいものである。
【0024】
前記左ロックベース17aと右ロックベース17bは、対称形状に夫々が形成されると共に夫々の外面に、左ロックハンドル19aと右ロックハンドル19bをアンロック位置にストップするストッパーピン24と、前記左ロックハンドル19aと右ロックハンドル19bの夫々の内面に配備されたボールプランジャー25とを係合し、ロック位置とアンロック位置を位置出しするロック凹陥係合部26及びアンロック凹陥係合部27が配備される。
【0025】
左ロックプレート28aの左基端部28a2が前記プラットホーム5の左外側面5cと、右ロックプレート28bの右基端部28b2が前記プラットホーム5の右外側面5dと一体に夫々固着され、左ロックプレート28aの左先端部28a1の外面には前記左ロックハンドル19aのフック部22に対応して係合する左ロックピン29aが突出して配備され、右ロックプレート28bの右先端部(図示しない)の外面には前記右ロックハンドル19bのフック部22に対応して係合する右ロックピン29bが突出して配備される。
【0026】
図8及び図9に示す従来のロック装置では、昇降リンク機構30の一部を構成するロアリンク31に設けたロックプレート32の上向き係合溝33に係合されるL型ロックハンドル34を上方へ180度回転し、次に、L型ロックハンドル34は、プラットホーム35の左外側面35aより外方へ引出自在であると共に回転自在に軸受され、かつバネにより内方側に牽引されているのでL型ロックハンドル34を上向きのまま内側に移動してロックプレート32の係合溝33との係合を外す操作を必要とするものである。そこで、図7に示すように、車室の床面が高いバス等の車両では、車両の外側からL型ロックハンドル34を回転して操作することは困難であった。
【0027】
本発明の車両用昇降機の格納ロック用ハンドル装置において、左ロックハンドル19a及び右ロックハンドル19bが左右のアッパーリンク10の外面に配備された左ロックベース17aと右ロックベース17bに軸支されるものであるから、車両7の車室の操作者から容易に届く位置にあり、また、左ロックハンドル19a及び右ロックハンドル19bの上部ハンドル部21を引く又は押す操作で、昇降リンク機構とプラットホームのロック・アンロックを容易に行ことができる。また、左ロックハンドル19a及び右ロックハンドル19bは中間の軸孔20から下方へ垂下延設される下部ハンドル部23が配備されるから、その操作は、下部ハンドル部23を押す又は引くことでよく、車両7の車室の外から、昇降リンク機構とプラットホームのロック・アンロックを容易に行ことができる。
【0028】
本発明の車両用昇降機の格納ロック用ハンドル装置において、左ロックベース17aと右ロックベース17bは、夫々の外面に、左ロックハンドル19aと右ロックハンドル19bをアンロック位置にストップするストッパーピン24と、前記左ロックハンドル19aと右ロックハンドル19bの夫々の内面に配備されたボールプランジャー25と係合し、ロック位置とアンロック位置を位置出しするロック凹陥係合部26及びアンロック凹陥係合部27が配備されるので、車両7の車室内又は車両7の車室外からの引き操作によりアンロック操作が確実に行え、また、車両7の車室内又は車両7の車室外からの押し操作によりロック操作が確実に行える。また、前記左ロックハンドル19a及び右ロックハンドル19bは、アンロック位置とロック位置に確実に保持することができ、プラットホーム5の昇降時及び格納時の安全を確保するものである。
【産業上の利用可能性】
【0029】
本発明の車両用昇降機の格納ロック用ハンドル装置は、車室の床面が高いバス等の車両において車両用昇降機の繰り出し又は格納操作をスムーズに行え、昇降装備の利用促進を図ることができる。
【符号の説明】
【0030】
1 車両用昇降機
2 平行四辺形リンク
3 昇降動力機構
4 サイドフレーム
4a 上端部
4b 下端部
4b1 後縁
5 プラットホーム
5a 基端部
5b 積載面
5c 左外側板部
5d 右外側板部
6 プラットホーム格納起立機構
6a ワイヤードラム
7 車両
7a 床面
8a ベース板
8b ベース板
9a ブラケット
9b ブラケット
10 アッパーリンク
10a 下端部
10b 上端部
11 ロアリンク
11a 下端部
11b 上端部
12a 支軸
12b 支軸
13a 支軸
13b 支軸
14 枢軸
15 ストッパー
16 車両用昇降機の格納ロック用ハンドル装置
17a 左ロックベース
17b 右ロックベース
18a 左支軸
18b 右支軸
19a 左ロックハンドル
19b 右ロックハンドル
20 軸孔
21 上部ハンドル部
21a 操作部
22 フック部
22a 下向き係合溝
23 下部ハンドル部
23a 操作部
24 ストッパーピン
25 ボールプランジャー
26 ロック凹陥係合部
27 アンロック凹陥係合部
28a 左ロックプレート
28b 右ロックプレート
28a1 左先端部
28a2 左基端部
28b2 右基端部
29a 左ロックピン
29b 右ロックピン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の床面に左右に離隔して配備される平行四辺形リンクと、この平行四辺形リンクを昇降する昇降動力機構と、前記平行四辺形リンクに接続支架されるサイドフレームに起伏自在に支架されるプラットホームと、該プラットホームを格納時にサイドフレームに対して起立するプラットホーム格納起立機構とから構成される車両用昇降機において、前記平行四辺形リンクを構成する左右のアッパーリンクの外面に夫々突設される左支軸と右支軸に回動自在に軸支されて配備される左ロックハンドルと右ロックハンドルは、軸孔を中間部に具え、その軸孔の上方側が操作部を一体に有する上部ハンドル部と下向き係合溝を具えたフック部がV字型に形成され、前記軸孔の下方側が適宜長さ垂下すると共に下端に操作部を具える下部ハンドル部に形成されて全体としてY字形に形成され、前記左ロックハンドルと右ロックハンドルのフック部に夫々対応する左ロックピンと右ロックピンが夫々の左先端部と右先端部の外面に突出して具え、左基端部、右基端部が前記プラットホームの左外側面と右外側面に一体に固着される左ロックプレートと右ロックプレートからなる車両用昇降機の格納ロック用ハンドル装置。
【請求項2】
前記左ロックハンドルと右ロックハンドルは、夫々が対称形状に形成されてなる請求項1の車両用昇降機の格納ロック用ハンドル装置。
【請求項3】
前記左右のアッパーリンクの外面に夫々突設される左支軸及び右支軸は、左右のアッパーリンクの外面に固着される左ロックベース及び右ロックベースに突設される支軸からなる請求項1又は請求項2の車両用昇降機の格納ロック用ハンドル装置。
【請求項4】
前記左ロックベース及び右ロックベースは、夫々が対称形状に形成されると共に夫々の外面に、左ロックハンドルと右ロックハンドルをアンロック位置にストップするストッパーピンと、前記左ロックハンドルと右ロックハンドルの夫々の内面に配備されたボールプランジャーと係合し、ロック位置とアンロック位置を位置出しするロック凹陥係合部とアンロック凹陥係合部が配備されてなる請求項3の車両用昇降機の格納ロック用ハンドル装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2011−235661(P2011−235661A)
【公開日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−105893(P2010−105893)
【出願日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【出願人】(393011692)和光工業株式会社 (23)