車両用電池パック用搬送パレット
【課題】汎用性、剛性及び位置ずれ抑制効果の高い車両用電池パック用搬送パレットを提供することを目的とする。
【解決手段】外観形状が互いに異なる複数の車両用電池パックを選択的に組み付け可能な車両用電池パック用搬送パレットであって、基板と、前記基板から隆起し、該パレットの機械的な剛性を高める補強部材としての第1の座面部と、前記基板から隆起し、弾性を有する第2の座面部と、を有し、前記複数の車両用電池パックから任意に選択された選択車両用電池パックが該車両用電池パック用搬送パレットに組み付けられた際に、前記第1の座面部は、前記選択車両用電池パックに当接し、前記第2の座面部は、前記選択車両用電池パックに当接して弾性変形することを特徴とする車両用電池パック用搬送パレット。
【解決手段】外観形状が互いに異なる複数の車両用電池パックを選択的に組み付け可能な車両用電池パック用搬送パレットであって、基板と、前記基板から隆起し、該パレットの機械的な剛性を高める補強部材としての第1の座面部と、前記基板から隆起し、弾性を有する第2の座面部と、を有し、前記複数の車両用電池パックから任意に選択された選択車両用電池パックが該車両用電池パック用搬送パレットに組み付けられた際に、前記第1の座面部は、前記選択車両用電池パックに当接し、前記第2の座面部は、前記選択車両用電池パックに当接して弾性変形することを特徴とする車両用電池パック用搬送パレット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用電池パック用搬送パレットの構造に関する。
【背景技術】
【0002】
電気自動車、ハイブリッド自動車などに用いられる電源装置として、複数の単電池を積層した組電池と、この組電池を収容する収容ケースとを含む電池パックが知られている。
この種の車両用電池パックは、搬送パレットに搭載され、車両の組み立て工場に送られる。
車両用電池パックは、車両搭載位置、法規制或いは要求性能等により多くの形状があり、個々の種類の車両用電池パックに対して、個別の搬送パレットが必要であった。
【0003】
特許文献1は、一種類の搬送パレットにより、任意形状の被搬送物または異なる被搬送物の混合搬送を可能にすることを目的として、搬送パレットの上面に軟質のシート部材を取り付け、被搬送物の突起によりシート部材を所定深さに凹ませ、この凹みにより搬送過程で被搬送物が位置ずれするのを防止する搬送パレットを開示する。また、被搬送物として、半導体、抵抗、コンデンサ、フライバックトランス等の各種電子部品を備え、テレビジョン信号を受信し、制御する回路を備えるシャーシを開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平9−290828号公報
【特許文献2】特開2004−182307号公報
【特許文献3】特開平11−208662号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、車両用電池パックの種類に応じて個別のパレットを使用する方法では、多種類の車両用電池パックの生産台数が変動する生産工場において、パレットの交換、ストックスペース或いは今後発生する新規な車両用電池パックへの転用性等の悪化を招くおそれがある。
【0006】
また、特許文献1には、電子部品のような軽量物の位置ずれを防止する構造が開示されており、車両用電池パックのような重量物を載置した際に問題となる搬送パレットの剛性については何ら考慮されていない。
【0007】
さらに、車両用電池パックは搬送パレットによる搬送時に振動するため、車両用電池パックの位置ずれを抑制する必要がある。
【0008】
そこで、本願発明は、互いに形状が異なる複数種類の車両用電池パックの搭載が選択的に可能であって、かつ、車両用電池パックの荷重に対する剛性を備えるとともに、車両用電池パックの位置ずれ抑制効果が高い車両用電池パック用搬送パレットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明に係る車両用電池パック用搬送パレットは、(1)外観形状が互いに異なる複数の車両用電池パックを選択的に組み付け可能な車両用電池パック用搬送パレットであって、基板と、前記基板から隆起し、該パレットの機械的な剛性を高める補強部材としての第1の座面部と、前記基板から隆起し、弾性を有する第2の座面部と、を有し、前記複数の車両用電池パックのうち組み付け対象として選択された任意の選択車両用電池パックが該車両用電池パック用搬送パレットに組み付けられた際に、前記第1の座面部は、前記選択車両用電池パックに当接し、前記第2の座面部は、前記選択車両用電池パックの自重によって弾性変形することを特徴とする。
【0010】
(2)上記(1)の構成において、前記第2の座面部は、低反発弾性フォーム材を含んでいる。(2)の構成によれば、選択車両用電池パックに当接した第2の座面部は、選択車両用電池パックの形状に沿って弾性変形し、第2の座面部及び選択車両用電池パックの間に働く摩擦力により選択車両用電池パックの位置ずれ抑制効果を高めることができる。
【0011】
(3)上記(1)又は(2)の構成において、前記第2の座面部は、前記選択車両用電池パックに当接する前記低反発弾性フォーム材における当接面にケプラーを含むシート部材を備えている。(3)の構成によれば、第2の座面部が耐摩耗性及び耐摩擦性を有するため、第2の座面部の寿命低下を抑制できる。
【0012】
(4)上記(1)〜(3)の構成において、前記第1及び第2の座面部はそれぞれ、複数設けられている。(4)の構成によれば、車両用電池パック用搬送パレットの剛性及び位置ずれ抑制効果を高めることができる。
【0013】
(5)上記(1)〜(4)の構成において、前記第1及び第2の座面部のうち少なくとも一方は、前記基板に対して着脱可能である。(5)の構成によれば、第1の座面部が摩耗、劣化した際に、第1の座面部を簡単に交換することができる。また、第2の座面部が摩耗、劣化、或いは弾性力が低下した際に第2の座面部を簡単に交換することができる。
【0014】
(6)上記(1)〜(5)の構成において、前記基板の四隅には、前記基板から隆起するラフガイド部が形成されており、前記ラフガイド部は、前記基板の板厚方向視においてL字状に形成されている。(6)の構成によれば、第2の座面部との間に働く摩擦力に抗して車両用電池パックが位置ずれを起こした際に、車両用電池パックが車両用電池パック用搬送パレットから飛び出す方向に向かうのを抑制することができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、互いに形状が異なる複数種類の車両用電池パックの搭載が選択的に可能であって、かつ、車両用電池パックの荷重に対する剛性を備えるとともに、車両用電池パックの位置ずれ抑制効果の高い車両用電池パック用搬送パレットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】車両用電池パック用搬送パレットの斜視図である。
【図2】車両用電池パックが搭載された車両用電池パック用搬送パレットの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1は本実施形態に係る車両用電池パック用搬送パレット(以下、「搬送パレット」という)の斜視図であり、図2は車両用電池パックが搭載された本実施形態に係る搬送パレットの斜視図である。X軸、Y軸及びZ軸は互いに異なる直交する三軸である。図1を参照して、搬送パレット1は、基板10と、第1の座面部としての補強座面部20と、第2の座面部としての弾性座面部30と、ラフガイド40とを備える。
【0018】
基板10は、平面視(Z軸方向視)において略矩形に形成されており、その四隅には面取り形状部11が形成されている。基板10には、鋼板を用いることができる。補強座面部20は、基板10から隆起するように形成されており、搬送パレット1の剛性を高めている。ここで、搬送パレット1には、図2に図示する車両用電池パック(選択車両用電池パック)80が載置されている。
【0019】
車両用電池パック80は、図示しない複数の単電池を積層した組電池と、この組電池を収容する収容ケース81と、を備える。また、車両用電池パック80は、監視ユニット、ジャンクションボックスなどの電池制御に必要な様々な電子部品を備えており、車両用電池パック80の組み付け状態において、これらの総重量が基板10に加わるようになっている。本実施形態では、車両用電池パック80に当接する位置に補強座面部20が配置されることにより、搬送パレット1の剛性が高められている。したがって、車両用電池パック80の重量に耐え得る剛性を備えた搬送パレット1を提供することができる。
【0020】
補強座面部20は、複数であってもよい。補強座面部20を複数設けることにより、搬送パレット1の剛性を更に高めることができる。本実施形態では、第1補強座面部20a、第2補強座面部20b及び第3補強座面部20cからなる三つの補強座面部20が設けられている。第1補強座面部20aは、X軸方向に延びている。第2補強座面部20bは、X軸方向に延びており、Y軸方向において第1補強座面部20aと並ぶ位置に形成されている。第2補強座面部20bは、第1補強座面部20aよりも基板10のより中心側に位置している。第3補強座面部20cは、X軸方向に延びている。
【0021】
これらの第1〜第3補強座面部20a〜20cは、如何なる種類の車両用電池パックが搭載されても、搭載された車両用電池パックの下面に当接する位置に形成されている。種類が異なる車両用電池パックは、互いに形状が異なることが前提であるが、基本的構成、つまり、組電池と組電池を収容する収容ケースとを有する点では共通している。したがって、この基本構成に基づき、複数種類の車両用電池パックをそれぞれ個別に搬送パレット1に組み付けた際に、共通して当接する部位は、設計上予測することができる。本実施形態では、これらの車両用電池パックがそれぞれ当接する共通の部位に第1〜第3補強座面部20a〜20cからなる補強座面部20が設けられているため、互いに形状が異なる複数の車両用電池パックを選択的に組み付け可能な剛性の高い搬送パレット1を提供することができる。
【0022】
補強座面部20の個数が多すぎると、剛性が高まる一方で搬送パレット1の重量が増して、コストが高くなる。補強座面部20の個数を三個とすることにより、重量及びコストの増加を抑制しながら、車両用電池パックの荷重に耐え得る十分な剛性を確保することができる。
【0023】
補強座面部20は、基板10に対して着脱可能であってもよい。これにより、補強座面部20が車両用電池パック80の荷重を受けることにより摩耗、劣化した際に、補強座面部20を簡単に交換することができる。補強座面部20は、基板10に当接する当接面にマジックテープ(登録商標)を備えることにより、着脱可能としてもよい。補強座面部20は、補強座面部20に脚部を形成して、この脚部と基板10とを締結手段で締結することにより、着脱可能としてもよい。補強座面部20は、補強座面部20の底面部に図示しないピンを形成して、このピンを基板10の図示しない孔部に圧入することにより、着脱可能としてもよい。
【0024】
搬送パレット1に搭載された車両用電池パック80を車両の組み立て工場に搬送する際に、車両用電池パック80にX−Y面方向(基板10を含む面内方向)の振動が加わり、車両用電池パック80が基板10上で位置ずれを起こすおそれがある。本実施形態では、車両用電池パック80の下面に当接する位置に弾性座面部30が配置されることにより、弾性座面部30が弾性変形し、この弾性変形した弾性座面部30及び車両用電池パック80の間に働く摩擦力により、車両用電池パック80の位置ずれが抑制される。したがって、車両用電池パック80の位置ずれ抑制効果の高い搬送パレット1を提供することができる。
【0025】
弾性座面部30には、低反発弾性フォームを用いることができる。低反発弾性フォームは、ポリオールとポリイソシアネ―トを主成分として発泡剤、整泡剤、触媒等を撹拌混合して発泡させたものであってもよい。低反発弾性フォームの原料としてはポリオールの構造等に特徴があり、圧縮後にゆっくりとした復元性を持ち、エネルギー吸収性能を高めるために粘弾性的にポリウレタン樹脂組成を変性する。低反発弾性フォームの外面にシート状のケプラーを巻き付きてもよい。ケプラーを巻きつけることにより、耐摩耗性、耐摩擦性を高めることができる。これにより、弾性座面部30の長寿命化及び車両用電池パック80の位置ずれ抑制効果を高めることができる。
【0026】
弾性座面部30は、複数であってもよい。弾性座面部30を複数設けることにより、弾性座面部30及び車両用電池パック80の接触面積が増加し、車両用電池パック80の位置ずれ抑制効果を更に高めることができる。本実施形態では、第1弾性座面部30a、第2弾性座面部30b及び第3弾性座面部30cからなる三つの弾性座面部30が設けられている。
【0027】
第1弾性座面部30aは、X軸方向に延びており、第1補強座面部20a及び第2補強座面部20bの間に位置する。第2弾性座面部30bは、Y軸方向に延びており、Y軸方向の端面が第3補強座面部20cと向きあっている。第3弾性座面部30cは、第2弾性座面部30bに隣接配置されており、X軸方向の端面が第3補強座面部20cと向きあっている。
【0028】
これらの第1〜第3弾性座面部30a〜30cは、如何なる種類の車両用電池パックが搭載されても、搭載された車両用電池パックの下面に当接する位置に形成されている。種類が異なる車両用電池パックは、互いに形状が異なることが前提であるが、基本的構成、つまり、組電池と組電池を収容する収容ケースとを有する点では共通している。したがって、この基本構成に基づき、複数種類の車両用電池パックをそれぞれ個別に搬送パレット1に組み付けた際に、共通して当接する部位は、設計上予測することができる。本実施形態では、この複数種類の車両用電池パックがそれぞれ当接する共通の部位に第1〜第3弾性座面部30a〜30cからなる弾性座面部30を設けているため、互いに形状が異なる複数の車両用電池パックを選択的に組み付け可能な位置ずれ抑制効果の高い搬送パレット1を提供することができる。
【0029】
弾性座面部30は、基板10に対して着脱可能であってもよい。これにより、弾性座面部30が摺動摩耗し、或いは弾性力が低下した際に、弾性座面部30を簡単に交換することができる。弾性座面部30は、基板10に当接する当接面にマジックテープ(登録商標)を備えることにより、着脱可能としてもよい。
【0030】
ラフガイド40は、基板10の四隅に対応した面取り形状部11の近傍に形成されている。ラフガイド40は、L字状に形成されており、図2に図示するように、車両用電池パック80の四隅と対向する位置に形成されている。本実施形態のラフガイド40によれば、車両用電池パック80を搬送パレット1に搭載する際の目印となるため、車両用電池パックの搭載作業を簡易化することができる。また、本実施形態のラフガイド40によれば、輸送時の大きな振動によって、弾性座面部30による摩擦力に抗して車両用電池パック80が位置ずれを起こした際に、車両用電池パック80に対してラフガイド40が当接するため、車両用電池パック80の大幅な位置ずれを抑制できる。
【0031】
ここで、ラフガイド40は、車両用電池パック80の移動を阻止できる程度の高さ寸法(基板10の板厚方向の寸法)を有するのが好ましい。ラフガイド40が前記高さ寸法を備えることにより、車両用電池パック80の当接時に、車両用電池パック80がラフガイド40を乗り越えて、大きく位置ずれするのを抑制できる。
【0032】
上述したように、本実施形態の構成によれば、搬送パレット1に対して選択的に搭載される複数種類の車両用電池パックが共通して当接する当接部位に補強座面部20が配置されることにより、搬送パレット1の剛性を確保しながら、搬送パレット1の汎用性を高めることができる。また、搬送パレット1に対して選択的に搭載される複数種類の車両用電池パックが共通して当接する当接部位に弾性座面部30が配置されることにより、車両用電池パックの輸送時に起こる位置ずれを抑制することができる。また、搬送パレット1が汎用化されることにより、各種の車両用電池パックに対応した搬送パレットを準備する必要がなくなるため、搬送パレットのストックスペースの削減を図ることができる。
(変形例1)
上述の実施形態では、弾性座面部30を低反発弾性フォームにより構成したが、本発明はこれに限られるものではなく、車両用電池パックが食い込むように変形する機能を備えた他の弾性部材を用いることもできる。当該他の弾性部材としては、シリコンゴム、フッ素ゴム、ブチルゴム、ウレタンゴム、天然ゴムなどのゴム部材、或いはシリコンゴムスポンジシートを用いることができる。シリコンゴムスポンジシートは、ポリオルガノシロキサンベースポリマ、補強性シリカ充填剤および硬化剤を主成分とする熱硬化性ミラブル型シリコンゴム組成物に、摂氏80度〜200度の温度で膨張する熱膨張性マイクロカプセル0.1〜20重量部(対ポリアルガノシロキサンベースポリマ100重量部)を配合してなるものであってもよい。当該他の弾性部材は、基板10の表面に形成された基台(不図示)の上面に取り付けられる繊維部材であってもよい。この場合、当該基台は基板10の一部を構成する。繊維部材は、綿、麻、純毛、アクリル、PET、PS、PP、塩化ビニールであってもよい。これらの繊維により構成される繊維シートを複数積層した積層物を基台の上面に載置することにより、弾性座面部30を形成することができる。これらの弾性座面部30は、車両用電池パックを搭載すると凹み、この凹みにより車両用電池パックの位置ずれを抑制することができる。
【0033】
(変形例2)
上述の実施形態では、補強座面部20及び弾性座面部30の形状を平面視(基板10の板厚方向視)において矩形としたが、本発明はこれに限られるものではなく、他の形状に形成することもできる。当該他の形状は、円形、楕円、台形であってもよい。ただし、これらの他の形状は、任意に選択された車両用電池パックに対して当接する位置に設けられる必要がある。
【0034】
(変形例3)
上述の実施形態では、補強座面部20及び弾性座面部30を基板10に対して着脱可能としたが、本発明はこれに限られるものではなく、一方の座面部のみを着脱可能にしてもよい。例えば、補強座面部20を着脱不能とし、弾性座面部30のみを着脱可能にしてもよい。
【符号の説明】
【0035】
1 搬送パレット 10 基板 11 面取り形状部 20 補強座面部
20a 第1補強座面部 20b 第2補強座面部 20c 第3補強座面部
30 弾性座面部 30a 第1弾性座面部 30b 第2弾性座面部
30c 第3弾性座面部 40 ラフガイド 80 車両用電池パック
81 収容ケース
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用電池パック用搬送パレットの構造に関する。
【背景技術】
【0002】
電気自動車、ハイブリッド自動車などに用いられる電源装置として、複数の単電池を積層した組電池と、この組電池を収容する収容ケースとを含む電池パックが知られている。
この種の車両用電池パックは、搬送パレットに搭載され、車両の組み立て工場に送られる。
車両用電池パックは、車両搭載位置、法規制或いは要求性能等により多くの形状があり、個々の種類の車両用電池パックに対して、個別の搬送パレットが必要であった。
【0003】
特許文献1は、一種類の搬送パレットにより、任意形状の被搬送物または異なる被搬送物の混合搬送を可能にすることを目的として、搬送パレットの上面に軟質のシート部材を取り付け、被搬送物の突起によりシート部材を所定深さに凹ませ、この凹みにより搬送過程で被搬送物が位置ずれするのを防止する搬送パレットを開示する。また、被搬送物として、半導体、抵抗、コンデンサ、フライバックトランス等の各種電子部品を備え、テレビジョン信号を受信し、制御する回路を備えるシャーシを開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平9−290828号公報
【特許文献2】特開2004−182307号公報
【特許文献3】特開平11−208662号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、車両用電池パックの種類に応じて個別のパレットを使用する方法では、多種類の車両用電池パックの生産台数が変動する生産工場において、パレットの交換、ストックスペース或いは今後発生する新規な車両用電池パックへの転用性等の悪化を招くおそれがある。
【0006】
また、特許文献1には、電子部品のような軽量物の位置ずれを防止する構造が開示されており、車両用電池パックのような重量物を載置した際に問題となる搬送パレットの剛性については何ら考慮されていない。
【0007】
さらに、車両用電池パックは搬送パレットによる搬送時に振動するため、車両用電池パックの位置ずれを抑制する必要がある。
【0008】
そこで、本願発明は、互いに形状が異なる複数種類の車両用電池パックの搭載が選択的に可能であって、かつ、車両用電池パックの荷重に対する剛性を備えるとともに、車両用電池パックの位置ずれ抑制効果が高い車両用電池パック用搬送パレットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明に係る車両用電池パック用搬送パレットは、(1)外観形状が互いに異なる複数の車両用電池パックを選択的に組み付け可能な車両用電池パック用搬送パレットであって、基板と、前記基板から隆起し、該パレットの機械的な剛性を高める補強部材としての第1の座面部と、前記基板から隆起し、弾性を有する第2の座面部と、を有し、前記複数の車両用電池パックのうち組み付け対象として選択された任意の選択車両用電池パックが該車両用電池パック用搬送パレットに組み付けられた際に、前記第1の座面部は、前記選択車両用電池パックに当接し、前記第2の座面部は、前記選択車両用電池パックの自重によって弾性変形することを特徴とする。
【0010】
(2)上記(1)の構成において、前記第2の座面部は、低反発弾性フォーム材を含んでいる。(2)の構成によれば、選択車両用電池パックに当接した第2の座面部は、選択車両用電池パックの形状に沿って弾性変形し、第2の座面部及び選択車両用電池パックの間に働く摩擦力により選択車両用電池パックの位置ずれ抑制効果を高めることができる。
【0011】
(3)上記(1)又は(2)の構成において、前記第2の座面部は、前記選択車両用電池パックに当接する前記低反発弾性フォーム材における当接面にケプラーを含むシート部材を備えている。(3)の構成によれば、第2の座面部が耐摩耗性及び耐摩擦性を有するため、第2の座面部の寿命低下を抑制できる。
【0012】
(4)上記(1)〜(3)の構成において、前記第1及び第2の座面部はそれぞれ、複数設けられている。(4)の構成によれば、車両用電池パック用搬送パレットの剛性及び位置ずれ抑制効果を高めることができる。
【0013】
(5)上記(1)〜(4)の構成において、前記第1及び第2の座面部のうち少なくとも一方は、前記基板に対して着脱可能である。(5)の構成によれば、第1の座面部が摩耗、劣化した際に、第1の座面部を簡単に交換することができる。また、第2の座面部が摩耗、劣化、或いは弾性力が低下した際に第2の座面部を簡単に交換することができる。
【0014】
(6)上記(1)〜(5)の構成において、前記基板の四隅には、前記基板から隆起するラフガイド部が形成されており、前記ラフガイド部は、前記基板の板厚方向視においてL字状に形成されている。(6)の構成によれば、第2の座面部との間に働く摩擦力に抗して車両用電池パックが位置ずれを起こした際に、車両用電池パックが車両用電池パック用搬送パレットから飛び出す方向に向かうのを抑制することができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、互いに形状が異なる複数種類の車両用電池パックの搭載が選択的に可能であって、かつ、車両用電池パックの荷重に対する剛性を備えるとともに、車両用電池パックの位置ずれ抑制効果の高い車両用電池パック用搬送パレットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】車両用電池パック用搬送パレットの斜視図である。
【図2】車両用電池パックが搭載された車両用電池パック用搬送パレットの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1は本実施形態に係る車両用電池パック用搬送パレット(以下、「搬送パレット」という)の斜視図であり、図2は車両用電池パックが搭載された本実施形態に係る搬送パレットの斜視図である。X軸、Y軸及びZ軸は互いに異なる直交する三軸である。図1を参照して、搬送パレット1は、基板10と、第1の座面部としての補強座面部20と、第2の座面部としての弾性座面部30と、ラフガイド40とを備える。
【0018】
基板10は、平面視(Z軸方向視)において略矩形に形成されており、その四隅には面取り形状部11が形成されている。基板10には、鋼板を用いることができる。補強座面部20は、基板10から隆起するように形成されており、搬送パレット1の剛性を高めている。ここで、搬送パレット1には、図2に図示する車両用電池パック(選択車両用電池パック)80が載置されている。
【0019】
車両用電池パック80は、図示しない複数の単電池を積層した組電池と、この組電池を収容する収容ケース81と、を備える。また、車両用電池パック80は、監視ユニット、ジャンクションボックスなどの電池制御に必要な様々な電子部品を備えており、車両用電池パック80の組み付け状態において、これらの総重量が基板10に加わるようになっている。本実施形態では、車両用電池パック80に当接する位置に補強座面部20が配置されることにより、搬送パレット1の剛性が高められている。したがって、車両用電池パック80の重量に耐え得る剛性を備えた搬送パレット1を提供することができる。
【0020】
補強座面部20は、複数であってもよい。補強座面部20を複数設けることにより、搬送パレット1の剛性を更に高めることができる。本実施形態では、第1補強座面部20a、第2補強座面部20b及び第3補強座面部20cからなる三つの補強座面部20が設けられている。第1補強座面部20aは、X軸方向に延びている。第2補強座面部20bは、X軸方向に延びており、Y軸方向において第1補強座面部20aと並ぶ位置に形成されている。第2補強座面部20bは、第1補強座面部20aよりも基板10のより中心側に位置している。第3補強座面部20cは、X軸方向に延びている。
【0021】
これらの第1〜第3補強座面部20a〜20cは、如何なる種類の車両用電池パックが搭載されても、搭載された車両用電池パックの下面に当接する位置に形成されている。種類が異なる車両用電池パックは、互いに形状が異なることが前提であるが、基本的構成、つまり、組電池と組電池を収容する収容ケースとを有する点では共通している。したがって、この基本構成に基づき、複数種類の車両用電池パックをそれぞれ個別に搬送パレット1に組み付けた際に、共通して当接する部位は、設計上予測することができる。本実施形態では、これらの車両用電池パックがそれぞれ当接する共通の部位に第1〜第3補強座面部20a〜20cからなる補強座面部20が設けられているため、互いに形状が異なる複数の車両用電池パックを選択的に組み付け可能な剛性の高い搬送パレット1を提供することができる。
【0022】
補強座面部20の個数が多すぎると、剛性が高まる一方で搬送パレット1の重量が増して、コストが高くなる。補強座面部20の個数を三個とすることにより、重量及びコストの増加を抑制しながら、車両用電池パックの荷重に耐え得る十分な剛性を確保することができる。
【0023】
補強座面部20は、基板10に対して着脱可能であってもよい。これにより、補強座面部20が車両用電池パック80の荷重を受けることにより摩耗、劣化した際に、補強座面部20を簡単に交換することができる。補強座面部20は、基板10に当接する当接面にマジックテープ(登録商標)を備えることにより、着脱可能としてもよい。補強座面部20は、補強座面部20に脚部を形成して、この脚部と基板10とを締結手段で締結することにより、着脱可能としてもよい。補強座面部20は、補強座面部20の底面部に図示しないピンを形成して、このピンを基板10の図示しない孔部に圧入することにより、着脱可能としてもよい。
【0024】
搬送パレット1に搭載された車両用電池パック80を車両の組み立て工場に搬送する際に、車両用電池パック80にX−Y面方向(基板10を含む面内方向)の振動が加わり、車両用電池パック80が基板10上で位置ずれを起こすおそれがある。本実施形態では、車両用電池パック80の下面に当接する位置に弾性座面部30が配置されることにより、弾性座面部30が弾性変形し、この弾性変形した弾性座面部30及び車両用電池パック80の間に働く摩擦力により、車両用電池パック80の位置ずれが抑制される。したがって、車両用電池パック80の位置ずれ抑制効果の高い搬送パレット1を提供することができる。
【0025】
弾性座面部30には、低反発弾性フォームを用いることができる。低反発弾性フォームは、ポリオールとポリイソシアネ―トを主成分として発泡剤、整泡剤、触媒等を撹拌混合して発泡させたものであってもよい。低反発弾性フォームの原料としてはポリオールの構造等に特徴があり、圧縮後にゆっくりとした復元性を持ち、エネルギー吸収性能を高めるために粘弾性的にポリウレタン樹脂組成を変性する。低反発弾性フォームの外面にシート状のケプラーを巻き付きてもよい。ケプラーを巻きつけることにより、耐摩耗性、耐摩擦性を高めることができる。これにより、弾性座面部30の長寿命化及び車両用電池パック80の位置ずれ抑制効果を高めることができる。
【0026】
弾性座面部30は、複数であってもよい。弾性座面部30を複数設けることにより、弾性座面部30及び車両用電池パック80の接触面積が増加し、車両用電池パック80の位置ずれ抑制効果を更に高めることができる。本実施形態では、第1弾性座面部30a、第2弾性座面部30b及び第3弾性座面部30cからなる三つの弾性座面部30が設けられている。
【0027】
第1弾性座面部30aは、X軸方向に延びており、第1補強座面部20a及び第2補強座面部20bの間に位置する。第2弾性座面部30bは、Y軸方向に延びており、Y軸方向の端面が第3補強座面部20cと向きあっている。第3弾性座面部30cは、第2弾性座面部30bに隣接配置されており、X軸方向の端面が第3補強座面部20cと向きあっている。
【0028】
これらの第1〜第3弾性座面部30a〜30cは、如何なる種類の車両用電池パックが搭載されても、搭載された車両用電池パックの下面に当接する位置に形成されている。種類が異なる車両用電池パックは、互いに形状が異なることが前提であるが、基本的構成、つまり、組電池と組電池を収容する収容ケースとを有する点では共通している。したがって、この基本構成に基づき、複数種類の車両用電池パックをそれぞれ個別に搬送パレット1に組み付けた際に、共通して当接する部位は、設計上予測することができる。本実施形態では、この複数種類の車両用電池パックがそれぞれ当接する共通の部位に第1〜第3弾性座面部30a〜30cからなる弾性座面部30を設けているため、互いに形状が異なる複数の車両用電池パックを選択的に組み付け可能な位置ずれ抑制効果の高い搬送パレット1を提供することができる。
【0029】
弾性座面部30は、基板10に対して着脱可能であってもよい。これにより、弾性座面部30が摺動摩耗し、或いは弾性力が低下した際に、弾性座面部30を簡単に交換することができる。弾性座面部30は、基板10に当接する当接面にマジックテープ(登録商標)を備えることにより、着脱可能としてもよい。
【0030】
ラフガイド40は、基板10の四隅に対応した面取り形状部11の近傍に形成されている。ラフガイド40は、L字状に形成されており、図2に図示するように、車両用電池パック80の四隅と対向する位置に形成されている。本実施形態のラフガイド40によれば、車両用電池パック80を搬送パレット1に搭載する際の目印となるため、車両用電池パックの搭載作業を簡易化することができる。また、本実施形態のラフガイド40によれば、輸送時の大きな振動によって、弾性座面部30による摩擦力に抗して車両用電池パック80が位置ずれを起こした際に、車両用電池パック80に対してラフガイド40が当接するため、車両用電池パック80の大幅な位置ずれを抑制できる。
【0031】
ここで、ラフガイド40は、車両用電池パック80の移動を阻止できる程度の高さ寸法(基板10の板厚方向の寸法)を有するのが好ましい。ラフガイド40が前記高さ寸法を備えることにより、車両用電池パック80の当接時に、車両用電池パック80がラフガイド40を乗り越えて、大きく位置ずれするのを抑制できる。
【0032】
上述したように、本実施形態の構成によれば、搬送パレット1に対して選択的に搭載される複数種類の車両用電池パックが共通して当接する当接部位に補強座面部20が配置されることにより、搬送パレット1の剛性を確保しながら、搬送パレット1の汎用性を高めることができる。また、搬送パレット1に対して選択的に搭載される複数種類の車両用電池パックが共通して当接する当接部位に弾性座面部30が配置されることにより、車両用電池パックの輸送時に起こる位置ずれを抑制することができる。また、搬送パレット1が汎用化されることにより、各種の車両用電池パックに対応した搬送パレットを準備する必要がなくなるため、搬送パレットのストックスペースの削減を図ることができる。
(変形例1)
上述の実施形態では、弾性座面部30を低反発弾性フォームにより構成したが、本発明はこれに限られるものではなく、車両用電池パックが食い込むように変形する機能を備えた他の弾性部材を用いることもできる。当該他の弾性部材としては、シリコンゴム、フッ素ゴム、ブチルゴム、ウレタンゴム、天然ゴムなどのゴム部材、或いはシリコンゴムスポンジシートを用いることができる。シリコンゴムスポンジシートは、ポリオルガノシロキサンベースポリマ、補強性シリカ充填剤および硬化剤を主成分とする熱硬化性ミラブル型シリコンゴム組成物に、摂氏80度〜200度の温度で膨張する熱膨張性マイクロカプセル0.1〜20重量部(対ポリアルガノシロキサンベースポリマ100重量部)を配合してなるものであってもよい。当該他の弾性部材は、基板10の表面に形成された基台(不図示)の上面に取り付けられる繊維部材であってもよい。この場合、当該基台は基板10の一部を構成する。繊維部材は、綿、麻、純毛、アクリル、PET、PS、PP、塩化ビニールであってもよい。これらの繊維により構成される繊維シートを複数積層した積層物を基台の上面に載置することにより、弾性座面部30を形成することができる。これらの弾性座面部30は、車両用電池パックを搭載すると凹み、この凹みにより車両用電池パックの位置ずれを抑制することができる。
【0033】
(変形例2)
上述の実施形態では、補強座面部20及び弾性座面部30の形状を平面視(基板10の板厚方向視)において矩形としたが、本発明はこれに限られるものではなく、他の形状に形成することもできる。当該他の形状は、円形、楕円、台形であってもよい。ただし、これらの他の形状は、任意に選択された車両用電池パックに対して当接する位置に設けられる必要がある。
【0034】
(変形例3)
上述の実施形態では、補強座面部20及び弾性座面部30を基板10に対して着脱可能としたが、本発明はこれに限られるものではなく、一方の座面部のみを着脱可能にしてもよい。例えば、補強座面部20を着脱不能とし、弾性座面部30のみを着脱可能にしてもよい。
【符号の説明】
【0035】
1 搬送パレット 10 基板 11 面取り形状部 20 補強座面部
20a 第1補強座面部 20b 第2補強座面部 20c 第3補強座面部
30 弾性座面部 30a 第1弾性座面部 30b 第2弾性座面部
30c 第3弾性座面部 40 ラフガイド 80 車両用電池パック
81 収容ケース
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外観形状が互いに異なる複数の車両用電池パックを選択的に組み付け可能な車両用電池パック用搬送パレットであって、
基板と、
前記基板から隆起し、該車両用電池パック用搬送パレットの機械的な剛性を高める補強部材としての第1の座面部と、
前記基板から隆起し、弾性を有する第2の座面部と、を有し、
前記複数の車両用電池パックのうち組み付け対象として選択された任意の選択車両用電池パックが該車両用電池パック用搬送パレットに組み付けられた際に、
前記第1の座面部は、前記選択車両用電池パックに当接し、
前記第2の座面部は、前記選択車両用電池パックの自重によって弾性変形することを特徴とする車両用電池パック用搬送パレット。
【請求項2】
前記第2の座面部は、低反発弾性フォーム材を含むことを特徴とする請求項1に記載の車両用電池パック用搬送パレット。
【請求項3】
前記第2の座面部は、前記選択車両用電池パックに当接する前記低反発弾性フォーム材における当接面にケプラーを含むシート部材を備えることを特徴とする請求項2に記載の車両用電池パック用搬送パレット。
【請求項4】
前記第1及び第2の座面部はそれぞれ、複数設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一つに記載の車両用電池パック用搬送パレット。
【請求項5】
前記第1及び第2の座面部のうち少なくとも一方は、前記基板に対して着脱可能であることを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一つに記載の車両用電池パック用搬送パレット。
【請求項6】
前記基板の四隅には、前記基板から隆起するラフガイド部が形成されており、
前記ラフガイド部は、前記基板の板厚方向視においてL字状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか一つに記載の車両用電池パック用搬送パレット。
【請求項1】
外観形状が互いに異なる複数の車両用電池パックを選択的に組み付け可能な車両用電池パック用搬送パレットであって、
基板と、
前記基板から隆起し、該車両用電池パック用搬送パレットの機械的な剛性を高める補強部材としての第1の座面部と、
前記基板から隆起し、弾性を有する第2の座面部と、を有し、
前記複数の車両用電池パックのうち組み付け対象として選択された任意の選択車両用電池パックが該車両用電池パック用搬送パレットに組み付けられた際に、
前記第1の座面部は、前記選択車両用電池パックに当接し、
前記第2の座面部は、前記選択車両用電池パックの自重によって弾性変形することを特徴とする車両用電池パック用搬送パレット。
【請求項2】
前記第2の座面部は、低反発弾性フォーム材を含むことを特徴とする請求項1に記載の車両用電池パック用搬送パレット。
【請求項3】
前記第2の座面部は、前記選択車両用電池パックに当接する前記低反発弾性フォーム材における当接面にケプラーを含むシート部材を備えることを特徴とする請求項2に記載の車両用電池パック用搬送パレット。
【請求項4】
前記第1及び第2の座面部はそれぞれ、複数設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一つに記載の車両用電池パック用搬送パレット。
【請求項5】
前記第1及び第2の座面部のうち少なくとも一方は、前記基板に対して着脱可能であることを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一つに記載の車両用電池パック用搬送パレット。
【請求項6】
前記基板の四隅には、前記基板から隆起するラフガイド部が形成されており、
前記ラフガイド部は、前記基板の板厚方向視においてL字状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか一つに記載の車両用電池パック用搬送パレット。
【図2】
【図1】
【図1】
【公開番号】特開2013−23267(P2013−23267A)
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−161192(P2011−161192)
【出願日】平成23年7月22日(2011.7.22)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年7月22日(2011.7.22)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】
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