説明

車両管理システム、車両管理サーバ、車両管理方法、プログラム及び記憶媒体

【課題】ユーザが容易にレンタル車両を借りることができ、かつレンタル車両の駐輪場の設置場所を制限が少なく配置することができるレンタル車両管理システムを提供する。
【解決手段】車両100を管理する管理サーバ101と、位置情報を検知する手段422を有する車両100の制御装置とからなる車両管理システムであって、管理サーバ101は、携帯端末102と通信可能であり、携帯端末102からの車両ロック要求を受信し、ロック要求を受信すると制御装置から車両100の位置情報を取得する。管理サーバ101は、取得した位置情報が一定の範囲内であるかどうかの判断により、車両ロックをするか否かを判断し、位置情報が一定の範囲内であると判断した場合は、制御装置に車両100のロック命令を送信する。制御装置は、位置情報取得の要求により位置情報を管理サーバ101に送信し、車両100のロック命令を受信すると車両100の作動をロックする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レンタル車両を管理するレンタル車両管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、自転車やバイクのレンタルシステムは、有人のレンタル店から自転車やバイクのカギを借りて、そのカギで自転車やバイクのカギを解除し、自転車やバイクをレンタルしていた。レンタル店には人が必ず必要なので、駐輪場の置き場はある程度制限され、また有人の為コストもかかっていた。
【0003】
この課題を解決するために特許文献1が提案されている。すなわち、レンタルホストから携帯電話へ、レンタル車両の駐輪場にあるカギの情報を送り、駐輪場にある端末にユーザがカギの情報を入力して、駐輪場のカギを解除して自転車をレンタル可能とする技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−78223号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1では、レンタルホスト端末から送られるカギ情報(駐輪場所やユーザなどにより特定できないようなランダムな情報)をユーザが駐輪場の端末に入力しなければならない。
【0006】
また、特許文献1のレンタル車両の駐輪場には、1台の駐輪場所毎にカギと駐輪場の端末が必要となり、レンタル車両の駐輪場の設置場所に制限がある。
【0007】
本発明は、上記課題を解決することを目的としており、本発明は、ユーザが容易にレンタル車両を借りることができ、かつレンタル車両の駐輪場の設置場所を制限が少なく配置することができるレンタル車両管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために、本発明のレンタル車両管理システムは、車両を管理する管理サーバと、位置情報を検知可能な位置情報検知手段を有する前記車両を制御する制御装置とからなる車両管理システムにおいて、前記管理サーバは、携帯端末と通信可能であり、前記携帯端末からの前記車両のロック要求を受信するロック要求受信手段と、前記ロック要求受信手段によりロック要求を受信すると前記制御装置から前記車両の位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記位置情報取得手段により取得した位置情報が一定の範囲内であるかどうかの判断により、車両ロックをするか否かを判断する車両ロック判断手段と、前記車両ロック判断手段により位置情報が一定の範囲内であると判断した場合は、前記制御装置に前記車両のロック命令を送信する車両ロック命令送信手段とを有し、前記制御装置は、前記位置情報取得手段からの要求により前記位置情報検知手段により検知された位置情報を管理サーバに送信する位置情報送信手段と、前記車両ロック命令送信手段により前記車両のロック命令を受信すると前記車両の作動をロックする車両ロック手段と、
を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ユーザが容易にレンタル車両を借りることができ、かつレンタル車両の駐車場の設置場所を制限が少なく配置できる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明に係るレンタル車両管理システムの構成を示すシステム構成図の一例を示す図である。
【図2】本発明のレンタル車両管理システムにおける情報処理装置に適用可能なコンピュータのハードウェア構成の一例を示す図である。
【図3】本発明のレンタル車両管理システムにおける移動体のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図4】本発明のレンタル車両管理システムにおけるソフトウェア構成を示すブロック図の一例を示す図である。
【図5】本発明のレンタル車両管理システムにおける第1の制御処理手段の一例を示すシーケンスチャートである。
【図6】本発明のレンタル車両管理システムにおける第2の制御処理手段の一例を示すシーケンスチャートである。
【図7】本発明のレンタル車両管理システムにおける第3の制御処理手段の一例を示すシーケンスチャートである。
【図8】本発明のレンタル車両管理システムにおけるデータベースに記憶されたレンタル車両返却場所データの一例である。
【図9】本発明のレンタル車両管理システムにおけるデータベースに記憶されたレンタル車両状況データの一例である。
【図10】本発明のレンタル車両管理システムにおけるデータベースに記憶された駐車禁止エリアデータの一例である。
【図11】本発明のレンタル車両管理サーバ101における第2の制御処理手段の一例を示すフローチャートである。
【図12】本発明のレンタル車両管理サーバ101における第3の制御処理手段の一例を示すフローチャートである。
【図13】本発明のレンタル車両管理システムにおける、第4の制御処理の一例を示すシーケンスチャートである。
【図14】本発明の携帯端末102における表示画面の一例を示す模式図である。
【図15】本発明の携帯端末102における表示画面の一例を示す模式図である。
【図16】本発明の携帯端末102における表示画面の一例を示す模式図である。
【図17】本発明の携帯端末102における表示画面の一例を示す模式図である。
【図18】本発明の携帯端末102における表示画面の一例を示す模式図である。
【図19】本発明の携帯端末102における表示画面の一例を示す模式図である。
【図20】本発明の携帯端末102における表示画面の一例を示す模式図である。
【図21】本発明のレンタル車両管理サーバ101における第4の制御処理手段の一例を示すフローチャートである。
【図22】本発明に係るレンタル車両管理サーバ101で読み取り(読み出し)可能な各種データ処理プログラムを格納する記録媒体(記憶媒体)のメモリマップを説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態の一例について説明する。
【0012】
図1は、本発明に係るレンタル車両管理システムの構成を示すシステム構成図の一例である。
【0013】
図1において、レンタル車両管理システムは、ユーザのレンタルする移動体100とユーザの保有する携帯端末102とが公衆回線などによりインターネット107を介してレンタル車両管理サーバ101に接続されている。
【0014】
ユーザは、移動体100をレンタルするために携帯端末102とレンタル車両管理サーバ101とデータの送受信を行う。
【0015】
移動体100には、図3に後述する位置検知部302を有し、GPS衛星106からの情報により、現在地の位置を特定する情報を生成することが可能であり、その情報をレンタル車両管理サーバ101に送信する。移動体100から送信された情報を元に、レンタル車両管理サーバ101において、移動体100の現在地の位置を測位する。なお、位置検知部302は必ずしもGPS衛星による情報でなくても良く、携帯電話基地局を利用した情報やWiFi基地局を利用した情報などからレンタル車両管理サーバ101において、移動体100の現在地の位置を測位しても良い。
【0016】
レンタル車両管理サーバ101は、要求に応じた処理、管理をおこない、必要があれば携帯端末102や移動体100に対して結果などを送信する。
【0017】
また、レンタル車両管理サーバ101には、データベース103が接続されており、移動体駐車場のマスタデータや、移動体の管理状況、移動体の駐車禁止区域などのデータを管理している。
【0018】
インターネット107には地図サーバ104が接続されており、レンタル車両管理サーバ101において利用する地図情報などの情報を管理している。
【0019】
レンタル車両管理サーバ101と携帯端末102の間の通信は、通常のHTTPのリクエストでもよいし、SOAPなどを利用したウェブサービスのリクエストでもよい。また、レンタル車両管理サーバ101からインターネット107を介して端末機器105などが接続されていても良く、端末機器105からレンタル車両管理サーバ101に移動体100のレンタル予約などが可能である。
【0020】
なお、以下の電動移動体100は、電動移動体でも良いし、後述の動作をロックさせるカギの部分のみが電源制御インタフェース304により制御されるものであっても良い。
【0021】
次に、図2を参照して図1に示す本発明のサーバ101、104、携帯端末102、端末機器105として適用可能なコンピュータのハードウェア構成の一例について説明する。
【0022】
図中、CPU201は、システムバス204に接続される後述の各デバイスやコントローラを統括的に制御する。また、ROM203あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、プロキシサーバ102に後述する各種の処理を実行させるために必要な各種プログラムやデータ等が記憶されている。RAM202は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。
【0023】
CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をRAM202にロードして、プログラムを実行することで後述する各種処理を実現するものである。また、入力コントローラ(入力C)205は、キーボードやポインティングデバイス等で構成される入力装置209からの入力を制御する。出力コントローラ206は、ディスプレイ装置(出力部)210等の表示装置への表示を制御する。ディスプレイ装置210は、例えばCRTディスプレイや液晶ディスプレイ等で構成される。
【0024】
メモリコントローラ(MC)207は、ブートプログラム、ブラウザソフトウエア、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶するハードディスク(HD)やフロッピー(登録商標)ディスク(FD)或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
【0025】
通信I/Fコントローラ(通信I/FC)208は、ネットワークを介して、外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いたインターネット通信等が可能である。
【0026】
なお、CPU201は、例えばRAM202内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、ディスプレイ装置210上での表示を可能としている。また、CPU201は、ディスプレイ装置210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。以上が、図1のサーバ101、104、携帯端末102、端末機器105に適用可能なコンピュータのハードウェア構成の説明であるが、後述する各種の処理を実行可能であれば、必ずしも図2に記載のハードウェア構成を有していなくとも構わないことは言うまでもない。
【0027】
図3は、本発明のレンタル車両管理システムにおける電動移動体100のハードウェア構成図の一例である。なお、以下の説明では、電動移動体とレンタル車両は同意とする。
【0028】
図中の制御部301は、接続される位置検知部302や通信部303、電源制御インタフェース304などを統括的に制御する。位置検知部302は、GPS衛星106からの電波などを受信し、制御部301において、GPS衛星106からの距離を算出し、通信部303へ送信する。
【0029】
通信部303は、制御部301からの電動移動体100の稼働状況(レンタル中か、ロック中か、故障中か、貸出可能かなど)やGPS衛星106からの情報による現在地の位置を特定する情報を公衆回線及びインターネット107を通じて、レンタル車両管理サーバ101に送信する。
【0030】
電源制御インタフェース304は制御部301により、原動部305を制御するインタフェースで、制御部301により、原動部をロックしたり稼働させたりすることが出来る。原動部305は、電動移動体100を移動させる原動力になる構成であり、電源制御インタフェース304により、原動部305がロックされたり、稼働したりする。
【0031】
以上が、図1の電動移動体100に適用可能なハードウェア構成の説明であるが、後述する各種の処理を実行可能であれば、必ずしも図3に記載のハードウェア構成を有していなくとも構わないことは言うまでもない。
【0032】
次に、図4を参照して、本発明のレンタル車両管理システムのソフトウェア構成を示すブロック図を説明する。
【0033】
図4は、本発明のレンタル車両管理システムにおけるソフトウェア構成を示すブロック図の一例を示す図である。
【0034】
図4の400は、レンタル車両管理サーバ101内のレンタル車両管理プログラムであり、レンタル車両管理プログラム400は以下のソフトウェアブロック401~414を含む構成から成り立つ。
【0035】
まず、ユーザが携帯端末102で電動移動体100をレンタルした後、返却する際の処理について説明する。
【0036】
ユーザがレンタルしている電動移動体100を返却したい場合、ユーザが携帯端末102の返却ボタン(図17の1704)を押下することにより、返却処理を開始する。
【0037】
携帯端末102のCPUは、返却ボタン(図17の1704)が押下されると、レンタル車両管理サーバ101の車両ロック要求受信部401に電動移動体100のロック要求を送信する。レンタル車両管理サーバ101のCPUはロック要求を受信すると、電動移動体の位置情報を取得するため位置情報取得部により、電動移動体100より位置情報を取得する。電動移動体100の制御部301は、位置情報検知部302より位置情報を検知(422)し、通信部303により、位置情報を送信する(421)。
【0038】
位置情報を取得したレンタル車両管理サーバ101のCPUは、取得した位置情報と駐車禁止エリアデータベース443(図10)及び車両返却場所データベース441(図8)との一致不一致により、車両をロックするかを判断し(車両ロック判断部403)、車両をロックすると判断すると、電動移動体100に車両ロック命令を送信する(車両ロック命令送信部404)。一方、レンタル車両管理サーバ101のCPUが車両をロックしないと判断した場合は、車両をロックしても良いかどうかの警告を携帯端末102に出力する(車両ロック警告出力部405)。
【0039】
電動移動体100が車両ロック命令を受信した場合、電動移動体100の制御部301は車両をロックする(423)。また、レンタル車両管理サーバ101がレンタル車両をロックしないと判断した場合は、携帯端末102のCPUがレンタル車両管理サーバ101により出力された警告を表示部461に表示する(図18〜図20)。
【0040】
次に、ユーザが携帯端末102で電動移動体100のレンタル状況を確認する際の処理について説明する。
【0041】
ユーザが電動移動体100をレンタルしたい、もしくはレンタルしている場合に、ユーザが携帯端末102の図示しない現在状況ボタンを押下することにより、現在状況表示処理を開始する。
【0042】
携帯端末102のCPUは、図示しない現在状況ボタンが押下されると、レンタル車両管理サーバ101の状況表示要求受信部406に電動移動体100のレンタル状況の確認要求を送信する。レンタル車両管理サーバ101のCPUはレンタル状況の確認要求を受信すると、データベース103の車両返却場所データベース441(図8)及び車両状況データベース442(図9)のデータを受信し(407)、車両状況データベース442(図9)より、現在、レンタル中かレンタルしていないかを判断する(408)。
【0043】
車両状況データベース442(図9)の中に、現在のユーザのIDが存在すれば、レンタル車両管理サーバ101のCPUは、電動移動体100をレンタル中と判断し、データベース103の車両返却場所データベース441(図8)及び車両状況データベース442(図9)のデータより、駐車場毎の空き駐車場の数を算出し、出力する(409)。
【0044】
一方、車両状況データベース442(図9)の中に、現在のユーザのIDが存在しなければ、レンタルしていないと判断し、駐車場毎の電動移動体100の空車情報を算出し、出力する。
【0045】
レンタル車両管理サーバ101は、出力された空き駐車場情報や空車情報を携帯端末102へ送信し、携帯端末102のCPUは、表示部461に駐車場毎の空き駐車場情報(図5)や空車情報(図14)を表示する。
【0046】
以上の構成は本実施形態の一例であり、管理サーバ、データベースは別の構成で記載されているが、別々のサーバで管理しても良いし、1台で構成されていても良い。
以下、図5〜図21を参照して本発明の一実施形態を説明する。
【0047】
本実施形態では、携帯端末102のユーザが携帯端末102で電動移動体100をレンタルし、電動移動体100をレンタル後、所定の場所に電動移動体100を返却する処理について説明する。
【0048】
図5は、本発明のレンタル車両管理システムにおける、第1の制御処理の一例を示すシーケンスチャートであり、携帯端末102、電動移動体100、レンタル車両管理サーバ101、データベース103のCPU201及び制御部301によって行われる情報処理の詳細の一例である。なお、図中のS501〜S508は各ステップを示す。
【0049】
なお、図5のシーケンスチャートのそれぞれの活性区間500はそれぞれ、携帯端末102、電動移動体100、レンタル車両管理サーバ101、データベース103で本実施形態のプログラムが動作している期間を示す。
【0050】
以下、携帯端末102、電動移動体100、レンタル車両管理サーバ101及びデータベース103のCPU201、制御部301が実行するステップをそれぞれ、携帯端末102、電動移動体100、レンタル車両管理サーバ101及びデータベース103が実行するステップとして説明する。
【0051】
図5のシーケンスチャートはユーザが電動移動体100をレンタルするため、携帯端末102からレンタル開始ボタンを押すことにより開始される。
【0052】
なお、ユーザは図5のシーケンスチャートの以前に、携帯端末102による図示しない個人認証をレンタル車両管理サーバ101との間に実施している。
【0053】
まず、図5のステップS501において、携帯端末102は、携帯端末の表示画面210上に電動移動体100の識別番号を入力する入力欄を表示する。携帯端末102の入力欄表示イメージを図16を参照して説明する。
【0054】
図16は、本発明の携帯端末102における表示画面の一例を示す模式図である。
【0055】
図16において、1600は携帯端末102の表示画面イメージであり、表示された電動移動体100の識別番号入力欄1601にユーザは電動移動体100の識別番号を入力し、レンタル開始ボタン1602を押下する。電動移動体100の識別番号は電動移動体100本体に記載されており、ユーザは電動移動体100に記載された識別番号を携帯端末の入力手段により入力する。図5のシーケンスチャートの説明に戻る。
【0056】
レンタル開始ボタン1602が押下されると、携帯端末102は、サーバ101にレンタルしたい電動移動体100の識別番号とレンタル申込情報をレンタル車両管理サーバ101へ送信する(ステップS501)。
【0057】
携帯端末102からレンタル申込情報を受信したレンタル車両管理サーバ101は、次のステップS502において、データベース103にレンタル申込情報を受信した識別番号の電動移動体100が貸出可能かどうかの確認を行う。
【0058】
次にデータベース103は、ステップS503において、受信した識別番号の電動移動体100が貸出可能かどうかをレンタル車両状況データベースを参照して通知し、レンタル車両管理サーバ101に返す。レンタル車両状況データベースの例を図9を参照して説明する。
【0059】
図9は、本発明のレンタル車両管理システムにおけるデータベースに記憶されたレンタル車両状況データの一例である。
【0060】
図9の900がレンタル車両状況データベースの例であり、電動移動体番号欄901が電動移動体100の識別番号である。ステータス欄902には、各電動移動体100の稼働状況が管理されており、レンタル中か、ロック中か、故障中か、貸出可能かなどを管理している。利用者欄903には、使用中のユーザIDが管理されており、ステータス欄902が、レンタル中かロック中の場合に、使用中のユーザIDが入力されている。停車レンタルポートコード欄904には、停車中の駐車場の場所と関連付いた停車レンタルポートのコードが管理されており、ステータス欄902が、故障中や貸出可能などの場合に、停車レンタルポートのコードが入力されている。図5のシーケンスチャートの説明に戻る。
【0061】
次に、レンタル車両管理サーバ101は、ステップS504において、データベース103から稼働状況(ステータス欄902)が貸出可能かどうかの通知を受けとる。
【0062】
稼働状況(ステータス欄902)が貸出可能という通知を受け取ったレンタル車両管理サーバ101は、該当する電動移動体100に対し、インターネット107及び公衆回線108を介して電動移動体100のロック解除命令を送信し、電動移動体100は、ステップS505において、電動移動体100の電源制御インタフェース304により、原動部305への電源供給を可能とし、電動移動体100が稼働するように制御する。その後、電動移動体100は、ロックが解除されたことをレンタル車両管理サーバ101に通知する。
【0063】
レンタル車両管理サーバ101は、ロックが解除された通知を受け取ると、ステップS506において、電動移動体100のレンタルが開始されたことをデータベース103に登録する。具体的には、レンタル車両状況データベース900の貸出可能だったステータスを905欄のようにレンタル中のステータスに変える。同時に、図示しない課金データベースにレンタル開始時刻が登録される。
【0064】
データベース103はレンタル開始時刻を登録すると、ステップS507において、レンタル車両状況データベース900の登録が終了し、レンタルの課金が開始される旨の通知をレンタル車両管理サーバ101に通知し、ステップS508において、レンタル車両管理サーバ101は携帯端末102に図示しない電動移動体100のレンタル開始のメッセージを表示させるための情報を送信する。
【0065】
以上のように、ユーザは電動移動体100をレンタルする際に、駐輪場の端末などにカギ情報を入力する必要なく、レンタルを開始することができる。また、本システムを用いることにより駐輪場の端末などの設置場所を考慮せずに、どこでも(たとえば、一般の駐輪場でも良い)電動移動体100の貸出口とすることが出来る。
【0066】
次に、電動移動体100を一時的に駐車する際の本システムの流れを説明する。
【0067】
図6は、本発明のレンタル車両管理システムにおける、第2の制御処理の一例を示すシーケンスチャートであり、携帯端末102、電動移動体100、レンタル車両管理サーバ101、データベース103のCPU201及び制御部301によって行われる情報処理の詳細の一例である。なお、図中のS601〜S611は各ステップを示す。
【0068】
図6のシーケンスチャートはユーザが携帯端末102から、電動移動体100を一時的に駐車する際に開始される。
【0069】
まず、図6のステップS601において、携帯端末102は、携帯端末の表示画面210上に電動移動体ロックボタン1603を表示する。携帯端末102の入力画面表示イメージを図17を参照して説明する。
【0070】
図17は、本発明の携帯端末102における表示画面の一例を示す模式図である。
【0071】
図17において、1700は携帯端末102の表示画面イメージである。レンタルしている電動移動体100の識別番号入力欄1701にはユーザがレンタル開始時に入力した電動移動体100の識別番号が表示されており、レンタル開始前はレンタル開始ボタンであった1702のボタンはレンタル中と表示され、非活性化されている。
【0072】
1700が表示された状態で、ロックボタン1703が押下されると、電動移動体100のロック指示をレンタル車両管理サーバ101に送信する。(ステップS601)図6のシーケンスチャートの説明に戻る。
【0073】
レンタル車両管理サーバ101は、電動移動体100のロック指示を受信すると、ステップS602において、電動移動体100の現在地を確認するために、電動移動体100に現在地の位置情報取得の指示を送信する。
【0074】
現在地の位置情報取得の指示を受信した電動移動体100は、ステップS603において、位置検知部302から位置情報を取得し、レンタル車両管理サーバ101に位置情報を送信する。
【0075】
位置情報を取得したレンタル車両管理サーバ101は、ステップS604において、データベース103から、駐車禁止エリア情報を取得する。駐車禁止エリア情報の例を図10を参照して説明する。
【0076】
図10は、本発明のレンタル車両管理システムにおけるデータベースに記憶された駐車禁止エリアデータの一例である。
【0077】
図10の1000が駐車禁止エリアデータベースの例であり、1001の4つの欄が駐車禁止の1つのエリアの4隅のデータである。図6のシーケンスチャートの説明に戻る。
【0078】
データベース103は、ステップS604において駐車禁止エリア情報取得命令を受信すると、ステップS605において、1000の駐車禁止エリアデータをレンタル車両管理サーバ101に送信する。
【0079】
次に、レンタル車両管理サーバ101は、ステップS606において、受信した駐車禁止エリア内にステップS603で受信した現在地の位置情報が含まれているかどうかを判断する。もしステップS605で受信した駐車禁止エリアにステップS603で受信した現在地の位置情報が含まれていなければ、ステップS607に移行し、もし現在地の位置情報が含まれていれば、ステップS611に移行して、ユーザに警告表示をする。ステップS611に移行後のユーザへの警告表示画面イメージを図20を参照して説明する。
【0080】
図20は、本発明の携帯端末102における表示画面の一例を示す模式図である。
【0081】
図20において、2000は携帯端末102の表示画面イメージであり、レンタルしている電動移動体100の識別番号入力欄2001にはユーザがレンタル開始時に入力した電動移動体100の識別番号が表示される。
【0082】
2002の表示画面には現在地が駐車禁止エリアであることを警告通知するコメントが表示される。
【0083】
この構成により、駐車禁止エリア内の駐車であれば駐車禁止エリアであることを警告するので、レンタルしたユーザが、勝手の知らない街での駐車場所に戸惑うことを防ぐことが出来、また、警察の駐車違反の取り締まりによる移動・保管の手間が減るという効果を有する。図6のシーケンスチャートの説明に戻る。
【0084】
なお、ステップS611の警告通知後、ステップS607以降のように電動移動体100をロックさせるように構成しても良いし、電動移動体100はロックさせないようにして、このシーケンスチャートを終了しても良い。
【0085】
ステップS606において、受信した駐車禁止エリアに現在地の位置情報が含まれていなければ、ステップS607に移行し、レンタル車両管理サーバ101は電動移動体100をロックするように指示を送信する。
【0086】
次に、ステップS608において、電動移動体100は、電源制御インタフェース304から原動部への電源供給を止める(電動自転車の場合はタイヤを物理的にロックする)などにより、電動移動体100をロックし、電動移動体100を稼働不可にする。
【0087】
この構成により、電動移動体100が駐車中に盗難されても容易に再稼働出来ないようにする効果を有する。
【0088】
ステップS608において、電動移動体100をロックすると、電動移動体100は原動部への電源供給を止めるなどにより電動移動体100をロックした結果をレンタル車両管理サーバ101に通知する。
【0089】
通知されたレンタル車両管理サーバ101は、ステップS609において、電動移動体100をロックした旨をデータベース103のレンタル車両状況データベースに反映する。
【0090】
図9を参照して、データベース103のレンタル車両状況データベースのロック中のデータを説明する。
【0091】
図9の900の906は電動移動体100をロックした状態のステータスをしめす。なお、ロック中の電動移動体100を使用中のユーザに対しては、携帯端末102に図6の620のような画面を表示して、ロックを解除する際はロック解除ボタン621によりロックを解除可能である。
次に、電動移動体100を返却する際の本システムの流れを説明する。
【0092】
図7は、本発明のレンタル車両管理システムにおける、第3の制御処理の一例を示すシーケンスチャートであり、携帯端末102、電動移動体100、レンタル車両管理サーバ101、データベース103のCPU201及び制御部301によって行われる情報処理の詳細の一例である。なお、図中のS701〜S711は各ステップを示す。
【0093】
図7のシーケンスチャートはユーザが電動移動体100を駐車場に返却する際に携帯端末102に入力することにより開始される。
【0094】
まず、図7のステップS701において、携帯端末102は、携帯端末の表示画面210上に電動移動体返却ボタン1704を表示する。携帯端末102の入力画面表示イメージを図17を参照して説明する。
【0095】
図17において、レンタルしている電動移動体100の識別番号入力欄1701には、ユーザがレンタルしている電動移動体100の識別番号が表示されている
【0096】
1700が表示された状態で、返却ボタン1704が押下されると、電動移動体100は、電動移動体100の返却指示をレンタル車両管理サーバ101に送信する(ステップS701)。図7のシーケンスチャートの説明に戻る。
【0097】
レンタル車両管理サーバ101は、電動移動体100の返却指示を受信すると、ステップS702において、電動移動体100の現在地を確認するために、電動移動体100に現在地の位置情報取得の指示を送信する。
【0098】
現在地の位置情報取得の指示を受信した電動移動体100は、ステップS703において、位置検知部302から位置情報を取得し、通信部303を介してレンタル車両管理サーバ101に位置情報を送信する。
【0099】
位置情報を取得したレンタル車両管理サーバ101は、ステップS604において、データベース103から、レンタル車両返却場所の情報を取得する。レンタル車両返却場所情報の例を図8を参照して説明する。
【0100】
図8は、本発明のレンタル車両管理システムにおけるデータベースに記憶されたレンタル車両返却場所データの一例である。
【0101】
図8の800がレンタル車両返却場所データベースの例であり、801がレンタル車両返却場所のコード(レンタルポートコード)、802がレンタル車両返却場所の名前(レンタルポート名)であり、803と804がそれぞれ、レンタル車両返却場所の経度と緯度を示す。また、805には、該当するレンタル車両返却場所に駐車可能な車両の台数が登録されている。図7のシーケンスチャートの説明に戻る。
【0102】
データベース103は、ステップS704においてレンタル車両返却場所情報取得命令を受信すると、ステップS605において、800の駐車禁止エリアデータをレンタル車両管理サーバ101に送信する。
【0103】
次に、レンタル車両管理サーバ101は、ステップS706において、受信したレンタル車両返却場所と、ステップS703で受信した現在地の位置情報とが一致しているかどうかを判断する。もしステップS705で受信したレンタル車両返却場所とステップS703で受信した現在地の位置情報が一致していれば、ステップS707に移行し、もし現在地の位置情報とレンタル車両返却場所が一致していなければ、ステップS711に移行して、ユーザに警告表示をする。ステップS711に移行後のユーザへの警告表示画面イメージを図18を参照して説明する。
【0104】
図18は、本発明の携帯端末102における表示画面の一例を示す模式図である。
【0105】
図18において、1800は携帯端末102の表示画面イメージであり、レンタルしている電動移動体100の識別番号入力欄1801にはユーザがレンタルしている電動移動体100の識別番号が表示される。
【0106】
1802の表示画面には現在地がレンタル車両返却不可能場所であることを警告通知するコメントが表示される。
【0107】
一方、ステップS706において、ステップS705で受信したレンタル車両返却場所とステップS703で受信した現在地の位置情報が一致していれば、ステップS707に移行する。
【0108】
ステップS707において、レンタル車両管理サーバ101は、電動移動体100のロック指示命令を送信する。
【0109】
次に、ステップS708において、電動移動体100は、電源制御インタフェース304から原動部への電源供給を止める(電動自転車の場合はタイヤを物理的にロックする)などにより、電動移動体100をロックし、電動移動体100を稼働不可にする。
【0110】
この構成により、電動移動体100が駐車中に盗難されても容易に再稼働出来ないようにする効果を有する。
【0111】
ステップS708において、電動移動体100をロックすると、電動移動体100は原動部への電源供給を止めるなどにより電動移動体100をロックした結果をレンタル車両管理サーバ101に通知する。
【0112】
通知されたレンタル車両管理サーバ101は、ステップS709において、電動移動体100をロックした旨をデータベース103のレンタル車両状況データベースに反映する。
【0113】
図9を参照して、データベース103のレンタル車両状況データベースのロック中のデータを説明する。
【0114】
図9の900の907が電動移動体100を返却後のロックした状態のステータスを示す。電動移動体100は、駐車場にロックされた後はレンタル可能な状態であれば、907のように、貸出可能と登録され、駐車した場所として、停車レンタルポートコード908に、ステップS706で現在地の位置情報と一致したレンタルポートコードの値801が登録される。図7のシーケンスチャートの説明に戻る。
【0115】
ステップS710において、データベース103は、ユーザへの課金を終了させ、ステップS711において、レンタル車両管理サーバ101は携帯端末102に図示しないレンタル車両返却済みの画面を送信し、車両のレンタルを終了させる。
【0116】
これらの構成により、ユーザはレンタル車両を返却する場所を間違えることなく、返却可能になるため、無人のレンタル店舗でも余計な課金を防ぐことが可能になり、また、レンタル店舗側は、無人のレンタル店舗であってもユーザが一定の場所に返却するので、車両管理がしやすく、乗り捨てなどを防ぐことが出来る。
【0117】
次に、図11を参照して、レンタル車両管理サーバ101のレンタル車両ロック処理を説明する。
【0118】
図11は、本発明のレンタル車両管理サーバ101における第2の制御処理手段の一例を示すフローチャートであり、レンタル車両管理サーバ101のレンタル車両管理プログラム400によるレンタル車両ロック処理に対応する。なお、図中のS1101〜S1108は各ステップを示す。なお、対応する図6のフローチャートのステップ番号も併記する。
【0119】
まず、レンタル車両管理プログラム400を実行するレンタル車両管理サーバ101のCPU(以下、レンタル車両管理サーバ101のCPU)が、携帯端末102より電動移動体100をロックする命令を受信すると、ステップS1102を開始する(S601)。
【0120】
次に、ステップS1103において、レンタル車両管理サーバ101のCPUは、電動移動体100の現在地の位置情報を取得するために、電動移動体100に位置情報の取得要求を送信する(S602)。位置情報の取得要求を送信後、電動移動体100から位置情報を受信し(S603)、ステップS1104へ移行する。
【0121】
ステップS1104では、レンタル車両管理サーバ101のCPUは、現在地の位置が駐車可能な場所かどうかを判断するために、駐車禁止場所情報をデータベース103の駐車禁止エリアデータベース(図10の1000)から受信する(S604、S605)。なお、データベース103で保有しているデータは駐車禁止エリアデータでも良いし、逆に駐車可能エリアデータを保有していても良い。
【0122】
次に、ステップS1105において、レンタル車両管理サーバ101のCPUは、現在地の位置が駐車禁止エリア内かどうかを判断する(S606)。現在地の位置が駐車禁止エリアでなければ(もしくは駐車可能エリアであれば)、ステップS1106に移行し、レンタル車両管理サーバ101のCPUは、電動移動体100にロック命令を送信して(S607)処理を終了する。
【0123】
一方、現在地の位置が駐車禁止エリアであれば(もしくは駐車可能エリアでなければ)、ステップS1107に移行し、レンタル車両管理サーバ101のCPUは、携帯端末102に、図20の2000のような画面情報を表示し、駐車禁止区域である警告をユーザに知らせることができる(S611)。
【0124】
次に、図12を参照して、レンタル車両管理サーバ101のレンタル車両返却処理を説明する。
【0125】
図12は、本発明のレンタル車両管理サーバ101における第3の制御処理手段の一例を示すフローチャートであり、レンタル車両管理サーバ101のレンタル車両管理プログラム400によるレンタル車両返却処理に対応する。なお、図中のS1201〜S1211は各ステップを示す。なお、対応する図7のフローチャートのステップ番号も併記する。
【0126】
まず、レンタル車両管理プログラム400を実行するレンタル車両管理サーバ101のCPU(以下、レンタル車両管理サーバ101のCPU)が、携帯端末102より電動移動体100を返却する命令を受信すると、ステップS1202を開始する(S701)。
【0127】
次に、ステップS1203において、レンタル車両管理サーバ101のCPUは、電動移動体100の現在地の位置情報を取得するために、電動移動体100に位置情報の取得要求を送信する(S702)。位置情報の取得要求を送信後、電動移動体100から位置情報を受信し(S703)、ステップS1204へ移行する。
【0128】
ステップS1204では、レンタル車両管理サーバ101のCPUは、現在地の位置が返却可能ポートかどうかを判断するために、レンタル車両返却場所情報をデータベース103のレンタル車両返却場所データベース(図8の800)と、レンタル車両状況データベース(図9の900)を受信する(S704、S705)。
【0129】
次に、ステップS1205において、レンタル車両管理サーバ101のCPUは、現在地の位置がレンタル車両返却場所かを判断する(S706)。レンタル車両返却場所かどうかの判断は、現在地の位置がレンタル車両返却場所データベース800のレンタル車両返却場所を示す経度803、緯度804と等しいか、かつ、該当するレンタル車両返却場所への駐車場台数の許容範囲内かという条件により決定される。
【0130】
レンタル車両返却場所データベース800の各レンタル車両返却場所(レンタルポート)には、最大駐車台数805が指定されており、該当するレンタル車両返却場所への駐車場台数の許容範囲内かという条件は、最大駐車台数805から現在そのレンタル車両返却場所に停車中のレンタル車両台数を差し引いて余剰があるかどうかで判断される。すなわち、レンタル車両返却場所データベース800のレンタルポートコード801に一致するレンタル車両状況データベース900の停車レンタルポートコード904の台数をカウントし、最大駐車台数805から差し引いて余剰があれば、返却可能場所と判断する。
【0131】
ステップS1205において、現在地の位置がレンタル車両返却場所でないと判断した場合は、ステップS1209に移行し、レンタル車両管理サーバ101のCPUは、携帯端末102に図18の1800のような表示画面を送信し、ユーザに返却可能な場所への電動移動体100の移動を促す。
【0132】
一方、ステップS1205において、現在地の位置がレンタル車両返却場所であると判断した場合は、ステップS1206へと移行する。
【0133】
ステップS1206では、レンタル車両管理サーバ101は、返却された電動移動体100がレンタル車両返却場所で電源コードに接続されているかどうかの情報を電動移動体100から受信する。図3を参照して電源コード接続について説明する。
【0134】
図3の例では、電源接続部307にレンタル車両返却場所にある図示しない電源コードを接続すると電源部306への電源供給を行う例である。電源接続部に電源コードが接続されているかどうかは、電源制御インタフェース304を介して、制御部301で認識する。図12のフローチャートの説明に戻る。
【0135】
図12のステップS1206において、電動移動体100がレンタル車両返却場所で電源コードに接続されていないと判断された場合は、ステップS1208へ移行し、レンタル車両管理サーバ101のCPUは、電源コードの接続を促す表示情報をユーザの携帯端末102に送信する。ステップS1208でのユーザへの表示画面イメージを図19を参照して説明する。
【0136】
図19は、本発明の携帯端末102における表示画面の一例を示す模式図である。
【0137】
図19において、1900は携帯端末102の表示画面イメージであり、レンタルしている電動移動体100の識別番号入力欄1901にはユーザがレンタルしている電動移動体100の識別番号が表示される。
【0138】
1902の表示画面には電源コードの接続を促す注意通知のコメントが表示される。図12のフローチャートの説明に戻る。
【0139】
ステップS1206において、電動移動体100がレンタル車両返却場所で電源コードに接続されていると判断された場合は、ステップS1207に移行し、レンタル車両管理サーバ101は、電動移動体100に対して、ロック命令を送信する。その後、ステップS1210に移行する。
【0140】
ステップS1210において、レンタル車両管理サーバ101は、電動移動体100の返却を受け付けるデータをデータベース103のレンタル車両状況データベース900に登録し、処理を終了する。
【0141】
次に、ユーザが携帯端末102において、電動移動体100のレンタル状況の確認や返却場所を確認する場合の処理を図13のシーケンスチャートを参照して説明する。
【0142】
図13は、本発明のレンタル車両管理システムにおける、第3の制御処理の一例を示すシーケンスチャートであり、携帯端末102、レンタル車両管理サーバ101、データベース103、地図サーバ104のCPU201によって行われる情報処理の詳細の一例である。なお、図中のS1301〜S1307は各ステップを示す。
【0143】
以下、携帯端末102、レンタル車両管理サーバ101、データベース103、地図サーバ104のCPU201が実行するステップをそれぞれ、携帯端末102、レンタル車両管理サーバ101、データベース103、地図サーバ104が実行するステップとしてとして説明する。
【0144】
図13のシーケンスチャートはユーザが携帯端末102から、電動移動体100のレンタル状況の確認、及び電動移動体100の返却場所の確認の指示を受けることにより開始される。
【0145】
なお、ユーザは図13のシーケンスチャートの以前に、携帯端末102による図示しない個人認証をレンタル車両管理サーバ101との間に実施している。
【0146】
まず、図13のステップS1301において、携帯端末102は、ユーザの入力により、レンタルしたい地域のレンタル車両の利用状況の情報取得の指示をレンタルしたい地域の位置情報と共にレンタル車両管理サーバ101に送信する。
【0147】
レンタル車両の利用状況の情報取得の指示を受け取ったレンタル車両管理サーバ101は、ステップS1302において、地図サーバ104に地図情報取得の指示をレンタルしたい地域の位置情報と共に送信する。
【0148】
地図情報取得の指示を受け取った地図サーバ104は、ステップS1303において、レンタルしたい地域の周辺の地図情報をレンタル車両管理サーバ101に送信する。
【0149】
次に、地図サーバ104からレンタルしたい地域の周辺の地図情報を受信したレンタル車両管理サーバ101は、ステップS1304において、データベース103にレンタル車両返却場所情報とレンタル車両状況情報の取得指示を送信する。
【0150】
レンタル車両返却場所情報、及びレンタル車両状況情報の取得指示を受信したデータベース103は、ステップS1305において、レンタル車両返却場所データベース800及びレンタル車両状況データベース900の情報をレンタル車両管理サーバ101に送信する。
【0151】
データベース103からの情報を受け取ったレンタル車両管理サーバ101は、ステップS1306において、レンタル車両返却場所データベース800のレンタルポートの設置場所803、804から、ステップS1303で受信した地図情報内にあるレンタルポートコード801を抽出する。レンタル車両状況データベース900の停車レンタルポートコード904の内、抽出したレンタルポートコード801に該当するコードの数をカウントし、現在駐車中の電動移動体100の数を確認する。
【0152】
その後、認証されたユーザが現在電動移動体100をレンタル中かを確認する。電動移動体100をレンタル中か、すなわち、レンタル車両状況データベース900の利用者欄903に認証されたユーザIDが登録されているかを確認する。認証されたユーザIDが利用者欄903に登録されていなければ(電動移動体100をユーザがまだレンタルしていない状態であれば)、ステップS1303で受信した地図情報内に現在駐車中で稼働可能な電動移動体100の台数と駐車場の最大駐車台数805を載せる。
【0153】
レンタル車両管理サーバ101は、ステップS1307において、電動移動体100の駐車状況を載せた地図情報を携帯端末102に送信し、携帯端末102は表示部210に地図情報を駐車状況とともに表示する。携帯端末102の表示部210への表示イメージを図14を参照して説明する。
【0154】
図14は、本発明の携帯端末102における表示画面の一例を示す模式図である。
【0155】
図14において、1401、1402のそれぞれは携帯端末102の表示画面イメージである。バイクの図が描かれている1403、1407の上に書かれている分数は分母が最大駐車台数であり、分子が現在駐車中で稼働可能な電動移動体100の数である。地図上の1403の位置をユーザが選択し、予約ボタン1404を押下すると、レンタル車両管理サーバ101に電動移動体100の予約情報が送信され、1403のレンタルポートの電動移動体100が一定時間予約される構成にしても良い。その場合、予約ボタン1404が押下されると、表示イメージは1402のように変更され、ユーザにより選択された位置1403は1405のように駐車中で稼働可能な電動移動体100の数が1台減少し、予約ボタン1404は1406のように非活性化されて表示される。
【0156】
一方、認証されたユーザIDが利用者欄903に登録されていれば(電動移動体100をユーザがレンタルしている状態であれば)、ステップS1303で受信した地図情報内に駐車場の最大駐車台数805と現在駐車中の電動移動体100の差の台数のみを載せる。
【0157】
レンタル車両管理サーバ101は、ステップS1307において、駐車場の空き状況を載せた地図情報を携帯端末102に送信し、携帯端末102は表示部210に地図情報を駐車場の空き状況とともに表示する。携帯端末102の表示部210への表示イメージを図15を参照して説明する。
【0158】
図15は、本発明の携帯端末102における表示画面の一例を示す模式図である。
【0159】
図15において、1501は携帯端末102の表示画面イメージである。バイクの図が描かれている1502の上に書かれている数字1503が現在の空き駐車場台数である。ユーザはこの情報を頼りに駐車可能な返却場所を選択することが可能になる。
【0160】
図13の地図情報出力のシーケンスチャートのレンタル車両管理サーバ101の処理を図21を参照して説明する。
【0161】
図21は、本発明のレンタル車両管理サーバ101における第3の制御処理手段の一例を示すフローチャートであり、レンタル車両管理サーバ101のレンタル車両管理プログラム400による地図情報出力処理に対応する。なお、図中のS2101〜S2111は各ステップを示す。なお、対応する図13のフローチャートのステップ番号も併記する。
【0162】
なお、レンタル車両管理サーバ101は、図示していないが、携帯端末102からの個人認証情報を受信し、レンタル車両管理サーバ101によってユーザ認証をしているものとする。
【0163】
まず、レンタル車両管理サーバ101のCPUが、携帯端末102よりレンタル状況の確認か返却場所の確認の指示を受信すると、ステップS2102を開始する(S1301)。
【0164】
次に、ステップS2103において、レンタル車両管理サーバ101のCPUは、携帯端末より指定された位置情報の周辺の地図情報を取得するため、地図サーバ104に地図情報取得命令を送信し(S1302)、指定された位置情報周辺の地図情報を取得する(S1303)。
【0165】
次に、ステップS2104において、レンタル車両管理サーバ101のCPUは、データベース103のレンタル車両返却場所データベース800の情報を取得する(S1304)
【0166】
その後、ステップS2102で受信した地図情報内にあるレンタルポートを、レンタル車両返却場所データベース800のレンタルポートの設置場所803、804から、算出し、地図情報内のレンタルポートのレンタルポートコード801と一致する値を持つ停車レンタルポートコード904のデータを取得する。取得した各レンタルポートに停車している電動移動体100の台数をカウントして、レンタル車両管理サーバ101のRAM202などに夫々のレンタルポート毎の駐車台数を記憶する。(S1305)。
【0167】
次に、ステップS2105において、レンタル車両管理サーバ101のCPUは、携帯端末102からの指示がレンタル状況の確認なのか、返却場所の確認なのかを判断する。レンタル状況の確認なのか返却場所の確認なのかを判断するために、認証されたユーザIDがレンタル車両状況データベース900の利用者欄903に登録されているかを確認する。認証されたユーザIDが利用者欄903に登録されていれば、ユーザは電動移動体100をレンタル中と判断し、返却場所の確認のため、ステップS2108へと移行する。
【0168】
ステップS2108において、レンタル車両管理サーバ101のCPUは、レンタル車両返却場所データベース800の最大駐車台数805からRAM202に記憶したレンタルポート毎の現在の駐車台数を引いた値を計算し、空き駐車場台数を算出する。
【0169】
その後、ステップS2109において、レンタル車両管理サーバ101のCPUは、算出した空き駐車場台数をステップS2103で受信した地図情報内に載せて、ステップS2110において、携帯端末102へ地図情報と共に送信(図15)し、空き駐車場確認処理を終了する。
【0170】
一方、認証されたユーザIDが利用者欄903に登録されていなければユーザは電動移動体100をレンタルしていないと判断し、電動移動体100のレンタル状況確認のため、ステップS2106へと移行する。
【0171】
ステップS2106において、レンタル車両管理サーバ101のCPUは、RAM202に記憶した該当するレンタルポートの現在の駐車台数から、レンタル車両状況データベースの停車レンタルポートコードが等しく、ステータス欄902が故障中もしくは充電中などの貸出可能状態でない台数を差し引いた値を計算し、空車台数を算出する。
【0172】
その後、ステップS2107において、レンタル車両管理サーバ101のCPUは、算出した空車台数をステップS2103で受信した地図情報内に載せて、ステップS2110において、携帯端末102へ地図情報と共に送信(図14)し、電動移動体100のレンタル状況確認処理を終了する。
【0173】
図21の構成により、ユーザは携帯端末102において、電動移動体100の駐車場を確認するのか、空車状況を確認するのかを選ぶ必要がなく、携帯端末の電動移動体レンタルアプリケーションもしくはレンタル用のWeb画面を立ち上げるだけで、最適な画面が表示可能となる。
【0174】
なお、本発明では電動移動体を例に取り説明したが、オートバイ、車など、その他レンタル一般に対応可能である。
【0175】
本発明では以上のような構成をとることで、ユーザが容易にレンタル車両を借りることができ、かつレンタル車両の駐車場の設置場所を制限が少なく配置することが可能となる。
【0176】
以下、図22に示すメモリマップを参照して本発明に係るワークフローサーバで読み取り可能なデータ処理プログラムの構成について説明する。
【0177】
図22は、本発明に係るクライアントで読み取り(読み出し)可能な各種データ処理プログラムを格納する記録媒体(記憶媒体)のメモリマップを説明する図である。
【0178】
なお、特に図示しないが、記録媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
【0179】
さらに、各種プログラムに従属するデータも上記記録媒体に管理されている。また、インストールするプログラムやデータが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
【0180】
本実施形態における図11、図12、図21に示す機能が外部からインストールされるプログラムによって、各クライアントにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記録媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記録媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
【0181】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0182】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0183】
プログラムコードを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる。
【0184】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0185】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0186】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0187】
さらに、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムをネットワーク上のサーバ,データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【符号の説明】
【0188】
100 電動移動体
101 レンタル車両管理サーバ
102 携帯端末
103 データベース
104 地図サーバ
401 車両ロック要求受信部
402 位置情報取得部
403 車両ロック判断部
404 車両ロック命令送信部
405 車両ロック警告出力部
406 状況表示要求受信部
407 車両状況/返却場所情報取得部
408 レンタル状況or返却場所状況確認判定部
409 空き駐車場/空車出力部
421 位置情報送信部
422 位置情報検知部
423 車両ロック部
441 車両返却場所データベース
442 車両状況データベース
443 駐車禁止エリアデータベース
461 表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両を管理する管理サーバと、位置情報を検知可能な位置情報検知手段を有する前記車両を制御する制御装置とからなる車両管理システムにおいて、
前記管理サーバは、
携帯端末と通信可能であり、
前記携帯端末からの前記車両のロック要求を受信するロック要求受信手段と、
前記ロック要求受信手段によりロック要求を受信すると前記制御装置から前記車両の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記位置情報取得手段により取得した位置情報が一定の範囲内であるかどうかの判断により、車両ロックをするか否かを判断する車両ロック判断手段と、
前記車両ロック判断手段により位置情報が一定の範囲内であると判断した場合は、前記制御装置に前記車両のロック命令を送信する車両ロック命令送信手段とを有し、
前記制御装置は、
前記位置情報取得手段からの要求により前記位置情報検知手段により検知された位置情報を管理サーバに送信する位置情報送信手段と、
前記車両ロック命令送信手段により前記車両のロック命令を受信すると前記車両の作動をロックする車両ロック手段と、
を有することを特徴とする車両管理システム。
【請求項2】
前記管理サーバは、
前記車両ロック判断手段により位置情報が一定の範囲内でないと判断された場合、車両ロックへの警告を前記携帯端末に送信する車両ロック警告出力手段を有する
ことを特徴とする、請求項1に記載の車両管理システム。
【請求項3】
前記管理サーバは、前記車両のレンタル管理を行う管理サーバであって、
前記携帯端末から車両のレンタル状況表示の要求を受信する状況表示要求受信手段と、
前記車両のレンタル状況及び車両の返却場所状況の情報を取得する車両状況及び返却場所情報取得手段と、
前記車両のレンタル状況の表示か返却場所状況の表示かを判断する状況表示判定手段と、
前記状況表示判定手段の判断により、前記車両のレンタル状況及び返却場所状況から、レンタル車両の空車状況または返却場所の空き駐車場状況を出力する空き駐車場・空車出力手段と、
を有することを特徴とする請求項1または2記載の車両管理システム
【請求項4】
前記状況表示判定手段は、返却場所情報取得手段により取得した前記車両のレンタル状況により、車両のレンタル状況の表示か返却場所状況の表示かを判断することを特徴とする請求項3に記載の車両管理システム。
【請求項5】
ユーザが利用する携帯端末と、位置情報を検知・送信可能な位置情報送信手段を有する車両を制御する制御装置と、通信可能な車両管理サーバにおいて、
前記携帯端末からの前記車両のロック要求を受信するロック要求受信手段と、
前記ロック要求受信手段によりロック要求を受信すると前記制御装置から前記車両の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記位置情報取得手段により取得した位置情報が一定の範囲内であるかどうかの判断により、車両ロックをするか否かを判断する車両ロック判断手段と、
前記車両ロック判断手段により位置情報が一定の範囲内であると判断した場合は、前記制御装置に前記車両のロック命令を送信する車両ロック命令送信手段とを有することを特徴とする車両管理サーバ。
【請求項6】
ユーザが利用する携帯端末と、位置情報を検知・送信可能な位置情報送信手段を有する車両を制御する制御装置と、通信可能な管理サーバにおいける管理方法であって、
前記携帯端末からの前記車両のロック要求を受信するロック要求受信工程と、
前記ロック要求受信工程によりロック要求を受信すると前記制御装置から前記車両の位置情報を取得する位置情報取得工程と、
前記位置情報取得工程により取得した位置情報が一定の範囲内であるかどうかの判断により、車両ロックをするか否かを判断する車両ロック判断工程と、
前記車両ロック判断工程により位置情報が一定の範囲内であると判断した場合は、前記制御装置に前記車両のロック命令を送信する車両ロック命令送信工程とを有することを特徴とする管理方法。
【請求項7】
請求項5に記載された管理サーバとしてコンピュータを機能させるためのプログラム。
【請求項8】
請求項5に記載された管理サーバとしてコンピュータを機能させるためのプログラムをコンピュータが読み取り可能に記憶した記憶媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2012−160016(P2012−160016A)
【公開日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−19183(P2011−19183)
【出願日】平成23年1月31日(2011.1.31)
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【出願人】(312000206)キヤノンMJアイティグループホールディングス株式会社 (259)
【出願人】(301015956)キヤノンソフトウェア株式会社 (364)
【Fターム(参考)】