説明

車両自走型によるタイヤチェーンのマグネット装着版補助装置

【課題】タイヤチェーン取り付け補助装置を磁石で装着できない非鉄製(アルミ製)タイヤホイールを装着している大型トラックやバス等で使用出来るタイヤチェーン取り付け補助装置を提供する。
【解決手段】タイヤにタイヤチェーン取り付け補助装置bを取りつけ、タイヤチェーンa端部をタイヤチェーン取り付け補助装置bに取り付ける。タイヤを回転することによりタイヤチェーンaをタイヤに巻きつける。タイヤチェーンaが巻きついたらタイヤチェーン取り付け補助装置bを外しタイヤチェーン両端部をロックしタイヤチェーンの装着を完了する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は車両が自走することによりタイヤチェーンをマグネット装着版補助装置に接続することにより自動的に巻き上げ、タイヤチェーンの装着時の時間短縮と疲労を軽減する目的で開発された装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
タイヤチェーンの装着における作業においては大型タイヤを使用している。除雪用の重機ともなればチェーンの重さが150Kgにまで及びそのチェーンを持ち上げてタイヤに巻きつける作業は大変である。ましてや深夜の吹雪いている場面で多く作業するのであるが、過酷な作業と言わざるを得ない。タイヤチェーンの作業でもう一つ大変な作業が大型トラックや大型バスにダブルタイヤの装着が問題となっている。そのダブルタイヤにダブルチェーンを装着する運転手は少なく違法と分かっていてもシングルタイヤにしかチェーンを装着しない。そのシングルチェーンでも装着するのが面倒臭いと大型車のスタットレスタイヤだからチェーンを装着しなくても大丈夫と考えている人が多い。
【0003】
このタイヤチェーンを装着するのには装着しようとする大型タイヤの一番上(最上部)まで人の力で持ち上げなければならない。150Kg程度の持ちにくいタイヤチェーンを1,5m以上の高さまで持ち上げるには一人では到底無理な作業である。この作業に要する人員は通常2〜3名程度で行っている。大型車のダブルタイヤのチェーン装着は手の届きにくいタイヤハウスの内側にて装着する為本当にやりづらい作業である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
解決しようとしている問題点は、如何にタイヤチェーンの装着作業が安全に確実に尚且つ短時間で装着できて最後は絶対に外れない装着が望まれる。このタイヤチェーンの装着装置を軽量化することも重要で、この装置を使用してチェーンの装着作業者の時間短縮や疲労軽減が出来るかが課題である
【課題を解決するための手段】
【0005】
冬季間における除雪作業時に日常的に起こるタイヤチェーンのクロス部の破断に伴うタイヤチェーンの交換作業がその場で行われている。本発明はその夜間や劣悪な環境の中で作業を強いられる作業員へ誰が使用しても安全な作業を確実なものとする。大型トラックや大型バスでは積雪のある峠にさし掛かるとタイヤチェーンを装着しなければならず、人命を守り道路をスムーズに通行する為の運転手の責務である。その為にタイヤチェーンを自走するタイヤに自動的に巻きつけられる装置を装着してタイヤチェーンの装着を瞬時に行える装着装置を取り付けるがタイヤチェーンの装着には有効な手段であると考える。
【発明の効果】
【0006】
本発明のタイヤチェーンマグネット装着装置を使用することにより、装着装置の軽量化で作業者の作業環境を改善することが出来ると同時に作業性が向上することにより作業時間の短縮が図れて疲労軽減につながる。作業が楽になるという安心感からタイヤチェーンの装着を苦にせず、雪の降り始めに躊躇することなくタイヤチェーンの装着が誰でも簡単に出来ることから安全な運行が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】図1は本発明品の実施例図であって本発明品の装着作業を説明している図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明において使用する装置は、作業性を顧慮して作業員が簡単に装着できなければならない。深夜の作業ともなれば、雪や氷が装置に付着して作業に支障が出る可能性もある。したがって複雑な形状や操作方法ではむしろ作業時間のロスにつながる。
【0009】
本発明品のタイヤチェーン装着装置は最後まで一貫して自動装着すると大変複雑で大掛かりになるため、タイヤに巻きつけるために自走式のタイヤに巻きつけ一週した時点で装着装置を取り外しタイヤチェーンを作業者が最後のロックを行いタイヤチェーンの装着を完了する。(最後は作業者の安全確認を目視で行う必要があるため。)
【実施例1】
【0010】
本発明品の実施例について説明する。
【0011】
先ず外れた状態のタイヤチェーンを図1のようにaタイヤの回転する方向の任意の位置にスタンバイしてb装置のフックとcタイヤチェーンの両端を接続する。接続終了後装置の位置を確定してタイヤに装置を固定する。次にタイヤチェーンと繋がった装置がタイヤの回転により引きずりながら移動する。タイヤチェーンの装着可能な位置まで移動をしたらその場で自走しているタイヤを停止して装置を取り外す。後は通常通りのタイヤチェーンの装着作業となる。その際装着可能な位置を特定するために夜間でも確認可能な照明をd取り付け運転手の視界から確認できるようにして装置の位置が常に把握出来るようにする。
【産業上の利用可能性】
【0012】
本発明は大型タイヤのチェーンを装着補助するためだけではなく、ダブルタイヤのタイヤチェーンを装着する補助装置としても有効である。現在大型トラックやバスのダブルタイヤには必ずダブルチェーンを装着しなければならないが、内側のタイヤチェーンを装着する作業はかなり奥まった場所で手の届かない作業が強いられる。そのために面倒だと理由からダブルタイヤのチェーンを使用しないでシングルチェーンを使用しているドライバーが多いという事実がある。そこで法令順守(道路交通法第71条の細則)と安全対策及び作業時間の短縮からこのタイヤチェーンの装着補助装置が有効であると考えられる。
【0013】
本発明品は大型タイヤのタイヤチェーンの装着補助のみではなく普通自動車等のタイヤチェーンを装着する時にもこの装置が取り付け時間の短縮等の目的で大変有効であると考えられる。
【符号の説明】
【0014】
a タイヤチェーン
b タイヤチェーン装着補助装置
c タイヤチェーン装着補助装置連結フック
d タイヤチェーン装着補助装置用照明

【特許請求の範囲】
【請求項1】
タイヤに直接装置を取り付けることにより、車両が自走して装置に繋がっているタイヤチェーンを自動的に引っ張りタイヤに覆いかぶせるやり方を特徴とするタイヤチェーン装着補助装置。

【図1】
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【公開番号】特開2012−148755(P2012−148755A)
【公開日】平成24年8月9日(2012.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−22144(P2011−22144)
【出願日】平成23年1月18日(2011.1.18)
【出願人】(509022484)