説明

車載カメラシステム

【課題】電源回路が車載カメラに常時給電することなく、シフトレバーをリバースに入れてから車載カメラの映像が安定して表示されるまでの時間が短い車載カメラシステムを提供する。
【解決手段】本発明の車載カメラシステムは、車両の後方の領域を撮影する車載カメラと、前記車載カメラに給電する電源回路と、前記車載カメラへの給電をオンオフするスイッチと、前記車載カメラが撮影した映像を表示する表示手段とを備える車載カメラシステムにおいて、前記車両のエンジンが駆動すると、前記車載カメラへの給電がなされるように、前記スイッチを制御し、前記車載カメラへの給電がなされた後に、所定の走行距離について前記車両が道路上を連続して前進すると、前記車載カメラへの前記車載カメラへの給電が停止するように、前記スイッチを制御する制御手段を備えることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に搭載されて、車両後方の領域を撮影する車載カメラと、この車載カメラの電源を制御する制御手段とを含む車載カメラシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
車両後方の領域を撮影し、車載ナビゲーション装置の表示部を通じて、撮影した映像をドライバに提供する車載カメラは、車載ナビゲーション装置の普及に合わせて広く用いられている。車両の後退時において、ドライバによる車両後方の確認の便宜を図ることを主たる目的として車載カメラが設けられていることから、車載カメラの映像は、車両が後退する際に自動的に表示部に表示される必要がある。一般的には、リバース信号がナビゲーション装置で検出されると、電源回路から車載カメラへの給電が行われると共に、車載カメラの映像が表示部に出力されている(例えば、特開平9−193710号公報の段落[0017]及び[0018])。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平9−193710号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の従来技術では、ドライバがシフトレバーをリバースに入れることにより、電源回路から車載カメラに給電が行われて、その映像が表示部に出力される。従って、シフトレバーがリバースに入れられてから、車載カメラの出力映像が安定して表示されるまでには、ナビゲーション装置がリバース信号を検出するまでの時間と、給電が開始されてから車載カメラを構成する内部機器が安定して動作するまでの時間とが、少なくとも必要とされる。このため、ドライバは、車両後方の状況を直ちに確認したいが、シフトレバーをリバースに入れた直後に表示部を見ても、車載カメラの映像が安定して表示されていない事態が起こってしまう。特に、シフトレバーを頻繁にリバースに入れて車両の切返しを行う場合や、車両をバックで発進させる場合には、このような事態が生ずることで、ドライバに大きなストレスがもたらされてしまう。
【0005】
電源回路が車載カメラに常時給電していると、シフトレバーをリバースに入れてから車載カメラの安定した映像が表示部に表示されるまでの時間は短縮される。しかしながら、車両の前進時にも車載カメラに絶えず給電されることから、バッテリの消費電力は増大する。さらに、通電時間が長くなるので、車載カメラの寿命は短縮する。
【0006】
本発明は、上記の問題を解決するものであって、電源回路が車載カメラに常時給電することなく、シフトレバーをリバースに入れてから車載カメラの映像が安定して表示されるまでの時間が短い車載カメラシステムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本願発明の車載カメラシステムは、車両の後方の領域を撮影する車載カメラと、前記車載カメラに給電する電源回路と、前記車載カメラへの給電をオンオフするスイッチと、前記車載カメラが撮影した映像を表示する表示手段とを備える車載カメラシステムにおいて、前記車両のエンジンが駆動すると、前記車載カメラへの給電がなされるように、前記スイッチを制御し、前記車載カメラへの給電がなされた後に所定の走行距離について前記車両が道路上を連続して前進する、又は、前記車載カメラへの給電がなされた後に所定の時間を経過すると、前記車載カメラへの給電が停止されるように、前記スイッチを制御する制御手段を備えることを特徴とする。
【0008】
また、本願発明の車載カメラシステムは、前記車両の現在位置を特定する現在位置特定手段と、使用者によって登録された1又は複数の地点を記憶する記憶手段とを備え、前記制御手段は、前記1又は複数の地点の1つと前記車両の現在位置との距離が所定の距離以内になると、前記車載カメラへの給電がなされるように、前記スイッチを制御することを特徴とする。
【0009】
また、本願発明の車載カメラシステムは、前記車両の現在位置を特定する現在位置特定手段と、1又は複数の駐車場の駐車領域を記憶する記憶手段とを備え、前記制御手段は、前記1又は複数の駐車場の1つの駐車領域に前記車両の現在位置が含まれると、前記車載カメラへの給電がなされるように、前記スイッチを制御することを特徴とする。
【0010】
また、本願発明の車載カメラシステムは、前記車両の現在位置を特定する現在位置特定手段と、前記車両が過去に駐車した1又は複数の地点を記憶する記憶手段とを備え、前記制御手段は、前記1又は複数の地点の1つと前記車両の現在位置との距離が所定の距離以内になると、前記車載カメラへの給電がなされるように、前記スイッチを制御すると共に、前記車両のエンジンが停止すると、前記車両の現在位置を過去に駐車した地点として前記記憶手段に記憶することを特徴とする。
【0011】
また、本願発明の車載カメラシステムの制御手段は、前記1又は複数の地点の1つと前記車両の現在位置との距離が前記所定の距離を超えると、前記車載カメラへの給電が停止するように、前記スイッチを制御する。
【0012】
また、本願発明の車載カメラシステムの制御手段は、前記1又は複数の駐車場の1つの駐車領域から前記車両の現在位置が出ると、前記車載カメラへの給電が停止するように、前記スイッチを制御する。
【発明の効果】
【0013】
車両のエンジンが駆動すると車載カメラへの給電がなされるように本発明の車載カメラシステムを構成することで、発進時にシフトレバーがリバースに入れられる際に、車載カメラの安定した映像が表示手段に直ちに表示される。車両の発進時には、リバース信号に応じて車載カメラへの給電がオンオフしないことから、車両の切返しが頻繁に行われても、車載カメラの安定した映像が表示手段に表示される。さらに、本発明の車載カメラシステムにて、車載カメラへ給電された後に所定の走行距離について車両が道路上を連続して前進する、又は、車載カメラへ給電された後に所定の時間を経過すると、車載カメラへの給電を停止させることで、余計な電力が消費されることはなく、車載カメラの寿命が短くなることもない。
【0014】
また、自宅、会社又は誘導経路の目的地などの登録地点に車両が近づいたと判断される段階で、車載カメラへの給電が開始されるため、車両が登録地点に到着して、ドライバがシフトレバーをリバースに入れる際には、既に車載カメラに給電されているので、車載カメラの安定した映像が表示手段に直ちに表示される。また、登録地点の1つと車両との距離が所定の距離を超えると、車載カメラへの給電を停止することで、車両が登録地点を通り過ぎたり、登録地点に向かわないような、登録地点での駐車が行われない場合に対処するのが好ましい。
【0015】
また、駐車場の一つに車両が入った段階で、車載カメラへの給電が開始されるため、駐車場内にてドライバがシフトレバーをリバースに入れる際には、既に車載カメラに給電されているので、車載カメラの安定した映像が表示手段に直ちに表示される。また、駐車場から車両が出ると、車載カメラへの給電が停止することで、車両が駐車をすることなく駐車場を出る場合に対処するのが好ましい。
【0016】
また、車両が過去の駐車地点に近づいたと判断される段階で、車載カメラへの給電を自動的に開始するため、車両が過去の駐車地点に到着して、ドライバがシフトレバーをリバースに入れる際には、既に車載カメラに給電されているので、車載カメラの安定した映像が表示手段に直ちに表示される。また、過去の駐車地点の1つと車両との距離が所定の距離を超えると、車載カメラへの給電を停止することで、車両が過去の駐車地点を通り過ぎたり、駐車地点に向かわないような、駐車地点での駐車が行われない場合に対処するのが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の実施例である車載カメラシステムのブロック図である。
【図2】本発明の実施例である車載カメラシステムが設けられる車両の説明図である。
【図3】本発明の実施例である車載ナビゲーション装置における車載カメラの電源制御を示すフローチャートである。
【図4】図3の車載カメラの電源制御の一部である発進時カメラ電源制御の詳細を示すフローチャートである。
【図5】図3の車載カメラの電源制御の一部である走行時カメラ電源制御の詳細を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施例である車載ナビゲーション装置の車載カメラの電源がオンにされる状態を模式的に示す説明図である。
【図7】本発明の実施例である車載ナビゲーション装置の車載カメラの電源がオンにされる状態を模式的に示す説明図である。
【図8】本発明の第2実施例である車載カメラシステムにおける走行時カメラ電源制御の詳細を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第3実施例である車載カメラシステムにおける走行時カメラ電源制御の詳細を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第4実施例である車載カメラシステムにおける走行時カメラ電源制御の詳細を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明について添付の図面を用いて説明する。図1は、本発明の実施例である車載カメラシステムのブロック図である。この車載カメラシステムは、車載カメラユニット(1)と、車載ナビゲーション装置(3)とを含んでいる。車載カメラユニット(1)は、例えば図2に示すように車両(5)のルーフの後端付近に取り付けられる車載カメラ(7)と、図示を省略した車両(5)のバッテリ(図示せず)の電圧を降圧して、車載カメラ(7)に給電するカメラ用電源回路(9)と、車載カメラ(7)の電源をオンオフする、つまり、車載カメラ(7)に給電される状態とされない状態の切換えを行う電源オンオフスイッチ(11)とを含んでいる。車載カメラ(7)には、例えばCCDカメラが使用される。電源オンオフスイッチ(11)のオンオフは、車載ナビゲーション装置(3)により制御され、車載カメラ(7)の映像信号は、車載ナビゲーション装置(3)に送られて表示される。車両(5)のエンジンが停止している状態では、電源オンオフスイッチ(11)はオフにされ、車載カメラ(7)への給電はなされない。
【0019】
車載ナビゲーション装置(3)は、例えば、車両(5)のダッシュボード(図示せず)に装着されており、車両(5)の現在位置の周囲の地図を表示して、目的地に至る経路の案内を行うことを主たる機能としている。制御部(13)は、各種演算を実行するCPUと、CPUのワークスペースとして使用されるRAMと、車載ナビゲーション装置(3)の基本的な動作及び処理を記述したプログラム等を記憶したROM(何れも図示せず)とを含むマイクロコンピュータで構成されている。制御部(13)は、車載ナビゲーション装置(3)の制御を統括的に行うと共に、電源オンオフスイッチ(11)の切換制御や、経路探索や経路案内等の各種動作及び処理を実行する。地点記憶部(15)は、書換え可能な不揮発性の記憶手段、例えばフラッシュメモリで構成されている。ドライバ(使用者)は、車載ナビゲーション装置(3)に任意の地点を登録しておくことができ、地点記憶部(15)には、自宅、会社、又は誘導経路の目的地などのドライバによって指定された地点について、緯度及び経度の位置情報や名称等が記憶される。さらに、地点記憶部(15)には、後述するように車両(5)の過去の駐車地点も記憶される。
【0020】
GPS受信部(17)は、図示を省略した受信アンテナを介して、GPS衛星からGPS信号を受信する。自律航法センサ部(19)は、車両(5)の走行距離を検出する距離センサや車両(5)の回転角速度を検出する角速度センサ等を含んでいる。位置演算部(21)は、GPS受信部(17)及び自律航法センサ部(19)から送られた信号に基づいて車両の現在位置及び方位などを演算して、制御部(13)に送る。GPS受信部(17)及び位置演算部(21)は、例えば、受信回路やロジック回路などを含むGPS用LSIを用いて構成される。
【0021】
地図データ格納部(23)は、例えばハードディスク、DVD、CD−ROM又はメモリーカード等で構成されており、道路網を記述するノード及びリングに関する情報を含む道路データ、道路形状や地形等に関する図形データ、観光地、施設や店舗等に関する検索用データなどを含む地図データが格納されている。さらに、地図データ制御部(13)に格納された地図データには、少なくとも1つの駐車場に関して、名称や駐車領域(例えば、緯度及び経度を用いて指定される)等の情報が登録されている。制御部(13)は、動作や処理に必要な範囲について地図データを適宜読み出して、RAMに記憶し参照する。また、地図データ格納部(23)には、経路探索や経路誘導などの動作を記述したプログラムが格納されており、該プログラムは、制御部(13)に読み出されて実行される。
【0022】
描画部(25)は、例えば描画ICで構成されており、制御部(13)より送られた図形データや車両(5)の現在位置等に基づいて、車両(5)の周囲を示す地図の画像を作成し、その画像に関する映像信号を表示部(27)に送る。表示部(27)は、例えば液晶表示装置で構成されており、映像信号に基づいて地図を表示する。映像切換スイッチ(29)は、制御部(13)によって制御され、表示部(27)に送られる映像信号を、描画部(25)の映像信号と車載カメラ(7)の映像信号との間で切り換える。映像切換スイッチ(29)は、基本的に描画部(25)の映像信号を表示部(27)に送り、車両(5)がバックしている場合に、車載カメラ(7)の映像信号を表示部(27)に送る。
【0023】
音声出力部(31)は、サウンドIC及びスピーカ等を含んでおり、制御部(13)から送られた音声データに基づいて、ドライバに情報を伝える音声を合成及び出力する。例えば、音声出力部(31)は、右折又は左折を要する交差点に車両(5)が接近すると、右折又は左折を促す音声を出力する。操作部(33)は、タッチパネルやリモートコントローラで構成されており、ドライバによる車載ナビゲーション装置(3)への各種入力に使用される。
【0024】
制御部(13)には、車両(5)のエンジンが駆動しているか否かを示すイグニッション信号と、車両(5)のシフトレバーがリバースに入っているか否かを示すリバース信号と、車両(5)のシフトレバーがパーキングに入っているか否かを示すパーキング信号とが入力される。制御部(13)は、イグニッション信号、リバース信号、パーキング信号及び車両(5)の現在位置に基づいて、電源オンオフスイッチ(11)のオンオフを制御する。また、制御部(13)は、リバース信号がオフであると描画部(25)の映像信号が、リバース信号がオンであると車載カメラ(7)の映像信号が表示部(27)に送られるように映像切換スイッチ(29)を制御する。
【0025】
図3は、本実施例の車載ナビゲーション装置(3)における車載カメラ(7)の電源制御を示すフローチャートである。当該制御を記述したプログラムは、例えば制御部(13)のROMに記憶されており、制御部(13)により実行される。車載ナビゲーション装置(3)の制御部(13)は、図示を省略した電源回路によって常時給電されており(エンジン停止時には、表示部(27)や音声出力部(31)等への給電はなされない)、イグニッション信号に基づいて、車両のエンジンが駆動しているか否かを判定する(S1)。
【0026】
ステップS1において、車両(5)のエンジンが駆動した、つまりオンになったと判定されると、制御部(13)は、発進時カメラ電源制御を実行する(S3)。ステップS3の後、制御部(13)は、走行時カメラ電源制御を実行する(S5)。ステップS5は、車両(5)のエンジンが停止する、つまりオフになると終了し、ステップS5の後、制御部(13)は、位置演算部(21)から得られた車両(5)の現在位置を地点記憶部(15)に記憶し(S7)、車載カメラ(7)の電源制御は終了する。以下、ステップS3の発進時カメラ電源制御と、ステップS5の走行時カメラ電源制御とについて詳細に説明する。
【0027】
図4は、発進時カメラ電源制御の詳細を示すフローチャートである。図3のステップS3にて車両(5)のエンジンが駆動したと判定されると、制御部(13)は、電源オンオフスイッチ(11)をオフからオンに変化させる(S11)。これにより、カメラ用電源回路(9)による車載カメラ(7)への給電が開始する。ステップS11の後、制御部(13)は、リバース信号がオンであるか否かを判定し(S13)、ドライバがシフトレバーをリバースに入れることによって、リバース信号がオンになると、制御部(13)は、車載カメラ(7)の映像信号が表示部(27)で表示されるように映像切換スイッチ(29)を切り換える(S15)。これにより、車載カメラ(7)の安定した映像が、表示部(27)に直ちに表示される。
【0028】
ステップS15の後、制御部(13)は、リバース信号がオフであるか否かを判定し(S17)、ドライバがシフトレバーをリバース以外に入れることによって、リバース信号がオフになると、制御部(13)は、描画部(25)の映像信号が表示部(27)で表示されるように映像切換スイッチ(29)を切り換える(S19)。ステップS13にて、リバース信号がオフであると判定された場合、又は、ステップS19の後、制御部(13)は、ステップS11の後に、つまり、車載カメラ(7)への給電が行われた後に、所定の走行距離について車両(5)が道路上を連続して前進したか否かを判定する(S21)。所定の走行距離は、例えば100mとされる。ここで連続とは、車両(5)が駐車又はバックしないという意味であって、より具体的に述べると、車両(5)のシフトレバーがパーキング又はリバースに入ってパーキング信号とリバース信号の何れもがオンになることなく、シフトレバーが継続してドライブ等に入ったまま車両(5)が道路上を走行することである。制御部(13)は、ステップS1の後、車両(5)の現在位置を周期的に取得して、その履歴を各位置の取得時刻と共にRAMに記憶しており、ステップS21では、車両(5)の位置の履歴と、車両(5)の付近の道路データとに基づいて、車載カメラ(7)への給電が行われた後における車両(5)の道路上の走行距離が特定されて判断がなされ、パーキング信号又はリバース信号の何れかがオンになると、それ以降の道路上の走行距離に基づいて判断がなされる。
【0029】
ステップS21にて、所定の距離について車両(5)が道路上を連続して前進したと判定された場合、制御部(13)は、電源オンオフスイッチ(11)をオンからオフに変化させる(S23)。これによって、カメラ用電源回路(9)による車載カメラ(7)への給電が停止する。ステップS21にて、車両(5)が道路上を連続して前進したと判定されない場合、ステップS13以降のステップが再度実行される。本実施例の車載カメラシステムでは、ステップS17にて、リバース信号がオフになったと判定されても、ステップS19にて表示部(27)で表示される映像信号を描画部(25)の映像信号に切り換えるのみであって、車載カメラ(7)への給電は継続される。車両(5)が所定の距離を前進することなく、シフトレバーがリバースに入れられた場合には、ステップS21及びステップS13を経由して、ステップS15にて、(車載カメラ(7)への給電が行われた状態で)車載カメラ(7)の映像信号が表示部(27)に送られる。これにより、シフトレバーを頻繁にリバースに入れて車両(5)の切返しが行われる場合であっても、車載カメラ(7)の安定した映像が表示部(27)に表示される。
【0030】
ステップS23の後、図3の走行時カメラ電源制御(ステップS5)が実行される。図5は、走行時カメラ電源制御の詳細を示すフローチャートである。制御部(13)は、リバース信号がオンであるか否かを判定し(S31)、ドライバがシフトレバーをリバースに入れることによって、リバース信号がオンになると、制御部(13)は、電源オンオフスイッチ(11)をオフからオンに変化させる(S33)。ステップS31及びS33によって、走行している車両(5)が停止してバックすると、車載カメラ(7)への給電が行われる。
【0031】
リバース信号がオフである場合、ステップS31の後、制御部(13)は、位置演算部(21)から得られた車両(5)の現在位置と地点記憶部(15)に記憶されている登録地点の情報とに基づいて、車載ナビゲーション装置(3)に登録されている登録地点の何れかに、車両(5)が所定の距離以内に接近したか否かを、具体的には、自己を中心とした所定の半径を有する円内に車両(5)の現在位置が含まれるような登録地点が存在するか否かを判定する(S35)。例えば、所定の距離、つまり所定の半径は50mとされる。制御部(13)は、車載ナビゲーション装置(3)に登録されている1又は複数の登録地点について、車両(5)の現在位置との距離を順番に評価する。ある登録地点について、所定の半径以下の値が得られた段階で、制御部(13)は、その登録地点を中心とする所定の半径を有する円内に車両(5)が存在している(その登録地点に所定の距離以内に接近した)と判断する。ステップS35にて、ある登録地点を中心とする円内に車両(5)が存在していると判断されると、ステップS33で、車載カメラ(7)への給電が行われる。
【0032】
ステップS35及びS33は、車両(5)が登録地点の1つに到達すると、車両(5)の駐車が行われる可能性が高いことを踏まえた処理である。ある登録地点に車両(5)が近づいた状態で、ドライバに駐車の意図があると想定して、車載カメラ(7)への給電を開始することで、車両(5)が登録地点にてバックする際に、車載カメラ(7)の安定した映像が直ちに表示部(27)に表示される。例えば、登録地点としてドライバの自宅(41)が登録されている場合、図6に示すように、車両(5)が自宅(41)を中心とする半径50mの円内に入ると、ステップS35からステップS33が実行されて、車載カメラ(7)への給電がなされる。
【0033】
ステップS35にて、自己を中心とした所定の半径を有する円内に車両(5)の現在位置が含まれるような登録地点が存在していないと判断されると、制御部(13)は、位置演算部(21)から得られた車両(5)の現在位置と地点記憶部(15)に記憶されている過去の駐車地点の情報とに基づいて、過去の駐車地点の何れかに、車両(5)が所定の距離以内に接近したか否かを、具体的には、自己を中心とした所定の半径を有する円内に車両(5)の現在位置が含まれるような過去の駐車地点が存在するか否かを判定する(S37)。例えば、所定の距離、つまり所定の半径は50mとされる。制御部(13)は、地点記憶部(15)に記憶されている1又は複数の駐車地点について、車両(5)の現在位置との距離を順番に評価する。ある駐車地点について、所定の半径以内の値が得られた段階で、制御部(13)は、過去の駐車地点を中心とする所定の半径を有する円内に車両(5)が位置している(その駐車地点に所定の距離以内に接近した)と判断する。ステップS37にて、ある駐車地点を中心とする円内に車両(5)が位置していると判断されると、ステップS33が行われて、車載カメラ(7)への給電がなされる。
【0034】
ステップS37及びS33は、車両(5)が過去の駐車地点の1つに到達すると、車両(5)の駐車が行われる可能性が高いことを踏まえた処理である。ある駐車地点に車両(5)が近づいた状態で、ドライバに駐車の意図があると想定して、車載カメラ(7)への給電を開始することで、車両(5)がその駐車地点にてバックする際に、車載カメラ(7)の安定した映像が直ちに表示部(27)に表示される。
【0035】
ステップS37にて、自己を中心とした所定の半径を有する円内に車両(5)の現在位置が含まれるような過去の駐車地点が存在していないと判断されると、制御部(13)は、車両(5)の現在位置と地図データ格納部(23)の地図データとに基づいて、登録駐車場の何れかに車両(5)が位置しているか否かを判定する(S39)。上述したように、地図データには、少なくとも1つの駐車場について、名称や駐車領域の情報が登録されており、ステップS39では、制御部(13)は、車両(5)の現在位置を駐車領域に含むような登録駐車場の有無を判断する。ステップS39にて、ある登録駐車場の駐車領域内に車両(5)の現在位置があると判断されると、ステップS33が実行されて、車載カメラ(7)への給電がなされる。
【0036】
ステップS39及びS33は、車両(5)が登録駐車場の1つに到達すると、大抵の場合、車両(5)の駐車が行われることを踏まえた処理である。登録駐車場に車両(5)が近づいた状態で、車載カメラ(7)への給電を開始することで、車両(5)がその駐車地点にてバックする際に、車載カメラ(7)の安定した映像が直ちに表示部(27)に表示される。例えば、図7に示すように、ある店舗の駐車場が登録されている場合、斜線で示す駐車領域(43)に車両(5)が入ると、ステップS39及びステップS33が実行されて、車載カメラ(7)への給電がなされる。
【0037】
ステップS33の後、図4に示すステップS13乃至S19に夫々相当するステップS41乃至S47が実行される。登録地点、過去の駐車地点又は登録駐車場にて、ドライバがシフトレバーをリバースに入れると、車載カメラ(7)の安定した映像が直ちに表示部(27)に表示される。なお、ドライバがシフトレバーをリバースに入れることによって、ステップS31でリバース信号がオンであると判定された場合には、ステップS41でもリバース信号がオンであると判定されて、ステップS43が直ちに実行される。
【0038】
ステップS41にてリバース信号がオフであると判定された場合、又は、ステップS47の後、制御部(13)は、ステップS33の後に、つまり、車載カメラ(7)への給電が行われた後に、所定の走行距離について車両(5)が道路上を連続して前進したか否かを判定する(S49)。ステップS49は、ステップS21と同様にして実行される。なお、本実施例では、ステップS21と同様に、所定の距離は100mとされているが、ステップS21と異なる値にされてもよい。
【0039】
ステップS49にて、所定の距離について車両(5)が道路上を連続して前進したと判定された場合、制御部(13)は、ステップS23と同様なステップS51が行われて、カメラ用電源回路(9)による車載カメラ(7)への給電が停止する。ステップS49にて、車両(5)が道路上を連続して前進したと判定されない場合には、制御部(13)は、車両(5)の現在位置と地図データ格納部(23)の地図データとに基づいて、ステップS39にて車両(5)が入っていると認められた登録駐車場の駐車領域外に車両(5)が出たか否か、つまり、その登録駐車場の駐車領域外に車両(5)の現在位置があるか否かを判定する(S53)。ステップS53にて登録駐車場の駐車領域外に車両(5)が出たと判定された場合には、ステップS51が行われて、カメラ用電源回路(9)による車載カメラ(7)への給電が停止する。ステップS53にて、登録駐車場の駐車領域外に車両(5)が出ていないと判定された場合には、ステップS41以後の処理が再度実行される。なお、ステップS53以前に、ステップS39が実行されていない場合には、登録駐車場の駐車領域外に車両(5)が出ていないと、ステップS53において判定される。
【0040】
本実施例では、ステップS35又はS37経由でステップS33が実行される場合に、車両(5)が登録地点又は過去の駐車地点で駐車することなく通り過ぎると、ステップS33の後に、ステップS43乃至S47が実行されることなく、ステップS49、さらにはステップS51が実行されること意図している。このため、ステップS49に関して設定される所定の距離は、車両(5)が登録地点又は過去の駐車地点を通り過ぎたと判断できる値である必要があり、ステップS35に関して設定される(所定の)距離及びステップS37に関して設定される(所定の)距離と比較して、少なくとも大きい必要がある。本実施例では、ステップS49に関する設定距離は100mであって、ステップS35及びステップS37の設定距離(50m)の2倍にされているが、さらに大きくされてもよい。
【0041】
ステップS51の後、又は、ステップS39にて、どの登録駐車場内にも車両(5)が位置していないと判定された場合、制御部(13)は、イグニッション信号に基づいて、車両のエンジンが停止したか否かを判定する(S55)。エンジンが駆動している場合には、ステップS55の後、ステップS31以降が再度行われる。エンジンが停止した場合、つまりエンジンがオフの場合には、走行時カメラ電源制御は終了し、図3に示すステップS7が実行されて、車両(5)の現在位置が駐車地点として地点記憶部(15)に記憶される。ステップS7では、車両(5)の現在位置が、既にドライバにより登録されている地点である場合、地図データに登録されている駐車場の駐車領域に含まれる場合、又は、既に駐車地点として記憶されている場合には、重複を避けるために地点記憶部(15)に記憶しないのが好ましい。
【0042】
図4に示した発進時カメラ電源制御にて、車載カメラ(7)に給電された後に、所定の走行距離について車両(5)が道路上を連続して前進したか否かを判定し、その結果に応じて車載カメラ(7)への給電を停止する処理を行っているが(ステップS21及びS23)、この処理の代わりに、車載カメラ(7)が給電された後に所定の時間(例えば15分)経過した場合に、車載カメラ(7)への給電を停止する処理を行ってもよい。図5に示した走行時カメラ電源制御についても同様である(ステップS49及びS51)。また、不測の事態に備えて、車両(5)のエンジンが停止した後に(例えばステップS55の後に)、制御部(13)が、電源オンオフスイッチ(11)の状態を確認してオンである場合には(つまり、車載カメラ(7)に給電されている場合には)、電源オンオフスイッチ(11)をオフにする処理がなされてもよい。
【0043】
ステップS35では、車両(5)の現在位置を中心とする所定の半径の円内に、登録地点が存在するか否かが判定されてもよい。また、ステップS37では、車両(5)の現在位置を中心とする所定の半径の円内に、過去の駐車地点が存在するか否かが判定されてもよい。上記実施例の車載カメラシステムは、車載ナビゲーション装置(3)を用いて、車載カメラユニット(1)を制御してるが、本発明の車載カメラシステムが、経路探索機能や経路案内機能等を有している必要はない。
【0044】
上記実施例の車載カメラシステムでは、登録駐車場の駐車領域外に車両(5)が出ると、ステップS53にて車載カメラ(7)への給電を停止する処理を行っているが、当該ステップは省略されてもよい(しかしながら、ステップS53があることで、登録駐車場に車両(5)が入って駐車することなく出る場合に、車載カメラ(7)への給電の停止が迅速に実行され得る)。なお、上記実施例のステップS53では、ステップS35で半径50m以内に車両(5)が位置するとされた登録地点と車両(5)の現在位置との間の距離が、所定の距離(半径50m)を超えたか否かが判定されて(ステップS35で否と判定された場合には、否と判定される)、所定の距離を超えた場合に、ステップS51が実行されてもよい。このように構成することで、ステップS33の後、登録地点を中心とする半径50mの円の外に、車両(5)が直ちに出てしまった場合などに、車載カメラ(7)への給電の停止が迅速に実行される。また、上記実施例のステップS53では、ステップS37で半径50m以内に車両(5)が位置するとされた駐車地点と車両(5)の現在位置との間の距離が、所定の距離(半径50m)を超えたか否かが判定されて(ステップS37で否と判定された場合には、否と判定される)、所定の距離を超えた場合に、ステップS51が実行されてもよい。また、登録地点と車両(5)との間の距離が所定の距離を超えたか否かを判定する上述のステップと、駐車地点と車両(5)との間の距離が所定の距離を超えたか否かを判定する上述のステップとが、図5に示すステップS53で否と判定された後に追加されてもよい。
【0045】
上記実施例の車載カメラシステムでは、図5に示した走行時カメラ電源制御において、登録地点と、過去の駐車地点と、登録駐車場とに関連して、車載カメラ(7)への給電を開始する処理を行っているが(ステップS33、S35、S37及びS39)、本発明の車載カメラシステムは、これらの少なくとも何れか1つに関して処理が実行されるように(ステップS35、S37及びS39の中の少なくとも1つのステップが実行されるように)構成されてもよい(上述したように、ステップS53は省略されてもよい)。
【0046】
図8は、本発明の第2実施例の車載カメラシステムにおける走行時カメラ電源制御のフローチャートである。図8に示したステップの大半は、図5に示した走行時カメラ電源制御で行われるステップと同じであって、図5に示したステップS37、S39及びS53が省略されている。また、図8では、図5に示したステップS49の代わりに、ステップS35で半径50m以内に車両(5)が位置するとされた登録地点と車両(5)の現在位置との間の距離が、所定の距離(半径50m)を超えたか否かが判定され(ステップS61)、所定の距離を超えたと判定された場合、ステップS51が実行されている。ステップS61にて、所定の距離以内であると判定された場合、ステップS41以後の処理が実行される。なお、第2実施例の車載カメラシステムでは、図3に示すステップS7は省略される。
【0047】
図9は、本発明の第3実施例の車載カメラシステムにおける走行時カメラ電源制御のフローチャートである。図9に示したステップの大半は、図5に示した走行時カメラ電源制御で行われるステップと同じであって、図5に示したステップS35、S39及びS53が省略されている。また、図9では、図5に示したステップS49の代わりに、ステップS37で半径50m以内に車両(5)が位置するとされた駐車地点と車両(5)の現在位置との間の距離が、所定の距離(半径50m)を超えたか否かが判定され(ステップS63)、所定の距離を超えたと判定された場合、ステップS51が実行されている。ステップS63にて、所定の距離以内であると判定された場合、ステップS41以後の処理が実行される。
【0048】
図10は、本発明の第4実施例の車載カメラシステムにおける走行時カメラ電源制御のフローチャートである。図10に示したステップの大半は、図5に示した走行時カメラ電源制御で行われるステップと同じであって、図5に示したステップS35、S37及びS49が省略されている。なお、第4実施例の車載カメラシステムでは、図3に示すステップS7は省略される。
【0049】
本発明の第2乃至4実施例の走行時カメラ電源制御の少なくとも2つの実施例を組み合わせた実施例も考えられる。本発明の第2及び第3実施例の走行時カメラ電源制御が組み合わされる場合、例えば、図5においてステップS39が省略され、ステップS47が図8のステップS61に置き換えられ、ステップS53が図9のステップS63に置き換えられる。本発明の第2乃至4実施例の走行時カメラ電源制御の全てが組み合わされる場合、例えば、図5のステップS49は、図8のステップS61と図9のステップS63の組み合わせに置き換えられる(ステップS61で否である場合にステップS63が実行され、ステップS63で否である場合にステップS53が実行される)。
【0050】
図5のフローチャートや先に説明したその変形例において、幾つかのステップの順序は適宜変更されてもよい。例えば、図5において、ステップS35乃至S39の順序は変更されてもよく(例えば、ステップS39で否の後にステップS35が実行され、ステップS35で否の後にステップS37が実行される)、ステップS49とステップS53は、相互に入れ替えられてもよい。第2乃至4実施例の走行時カメラ電源制御の組み合わせについても同様である。
【0051】
上述した実施例の車載カメラ(7)が、本発明の車載カメラシステムにおける車載カメラに対応しており、上記実施例のカメラ用電源回路(9)が、本発明の車載カメラシステムにおける電源回路に対応しており、上記実施例の電源オンオフスイッチ(11)が、本発明の車載カメラシステムにおけるスイッチに対応している。上記実施例の表示部(27)が、本発明の車載カメラシステムにおける表示手段に対応しており、上記実施例のGPS受信部(17)、自律航法センサ部(19)及び位置演算部(21)が現在位置特定手段に対応している。上記実施例の地点記憶部(15)が、本発明の車載カメラシステムにおける記憶手段に対応しており、上記実施例の制御部(13)が、本発明の車載カメラシステムにおける制御手段に対応している。
【0052】
上記実施例の説明は、本発明を説明するためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定し、或いは範囲を減縮する様に解すべきではない。また、本発明の各部構成は上記実施例に限らず、特許請求の範囲に記載の発明の技術的範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。
【符号の説明】
【0053】
(1) 車載カメラユニット
(7) 車載カメラ
(9) カメラ用電源回路
(11) 電源オンオフスイッチ
(13) 制御部
(15) 地点記憶部
(17) GPS受信部
(19) 自律航法センサ部
(21) 位置演算部
(23) 地図データ格納部
(25) 描画部
(27) 表示部
(29) 映像切換スイッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の後方の領域を撮影する車載カメラと、前記車載カメラに給電する電源回路と、前記車載カメラへの給電をオンオフするスイッチと、前記車載カメラが撮影した映像を表示する表示手段とを備える車載カメラシステムにおいて、
前記車両のエンジンが駆動すると、前記車載カメラへの給電がなされるように、前記スイッチを制御し、前記車載カメラへの給電がなされた後に所定の走行距離について前記車両が道路上を連続して前進する、又は、前記車載カメラへの給電がなされた後に所定の時間を経過すると、前記車載カメラへの給電が停止されるように、前記スイッチを制御する制御手段を備えることを特徴とする車載カメラシステム。
【請求項2】
前記車載カメラシステムは、
前記車両の現在位置を特定する現在位置特定手段と、
使用者によって登録された1又は複数の地点を記憶する記憶手段とを備え、
前記制御手段は、前記1又は複数の地点の1つと前記車両の現在位置との距離が所定の距離以内になると、前記車載カメラへの給電がなされるように、前記スイッチを制御することを特徴とする請求項1に記載の車載カメラシステム。
【請求項3】
前記車載カメラシステムは、
前記車両の現在位置を特定する現在位置特定手段と、
1又は複数の駐車場の駐車領域を記憶する記憶手段とを備え、
前記制御手段は、前記1又は複数の駐車場の1つの駐車領域に前記車両の現在位置が含まれると、前記車載カメラへの給電がなされるように、前記スイッチを制御することを特徴とする請求項1に記載の車載カメラシステム。
【請求項4】
前記車載カメラシステムは、
前記車両の現在位置を特定する現在位置特定手段と、
前記車両が過去に駐車した1又は複数の地点を記憶する記憶手段とを備え、
前記制御手段は、前記1又は複数の地点の1つと前記車両の現在位置との距離が所定の距離以内になると、前記車載カメラへの給電がなされるように、前記スイッチを制御すると共に、前記車両のエンジンが停止すると、前記車両の現在位置を過去に駐車した地点として前記記憶手段に記憶することを特徴とする請求項1に記載の車載カメラシステム。
【請求項5】
前記制御手段は、前記1又は複数の地点の1つと前記車両の現在位置との距離が前記所定の距離を超えると、前記車載カメラへの給電が停止するように、前記スイッチを制御する、請求項2又は請求項4に記載の車載カメラシステム。
【請求項6】
前記制御手段は、前記1又は複数の駐車場の1つの駐車領域から前記車両の現在位置が出ると、前記車載カメラへの給電が停止するように、前記スイッチを制御する、請求項3に記載の車載カメラシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−143925(P2011−143925A)
【公開日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−91037(P2011−91037)
【出願日】平成23年4月15日(2011.4.15)
【分割の表示】特願2007−250668(P2007−250668)の分割
【原出願日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】