説明

軸継手

【課題】二軸間が偏心した状態でも回動伝達可能であり、工数が掛らず、短期且つ低コストに二軸の接続を可能とする軸継手を提供する。
【解決手段】本軸継手1は、短寸ポンチ2と短寸スリーブ3とで構成する。短寸ポンチ2は、一端側を軸線に対する直交断面が多角形であり且つ軸線方向の断面が円弧状の球体からなる球状頭部21とし、他端側を一方の軸105の軸端部105Lが相対回動不能に接続される軸接続部22とする。短寸スリーブ3は、一端側を上記球状頭部21の多角形と同じ多角形の一様な内径に形成されてこの球状頭部21が挿入される軸受孔部31とし、他端側を他方の軸103の軸端部4が相対回動不能に接続される軸接続部32とする。そして、短寸ポンチ2の球状頭部21が短寸スリーブ3の軸受孔部31内に遊嵌されて短寸ポンチ2と短寸スリーブ3とが首振り自在に一体回動可能に組み付けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、二軸を偏心可能に且つ一体回動可能に接続する軸継手に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、図6に示すロール曲げ装置100では、上ロール101と下ロール102a,102b間に板材をクランプするとき等にロール102a,102bを昇降させることから、ロール102a,102bの入力軸103と駆動モータMの出力軸104とが偏心した位置関係となることがある。そのため、これら二軸103,104は、偏心状態でも回動伝達されるように各軸103,104の軸端部を継手形状に加工した継手部180L,180Rを設けて接続することが提案された(特許文献1)。
【0003】
上記継手部180L,180Rは、図7に示すように、入力軸103の軸端部を第1球状頭部181として加工形成すると共に出力軸104の軸端部を第2球状頭部182として加工形成し、これら第1、第2球状頭部181,182を中間軸105で接続する構成とする。第1、第2球状頭部181,182は、ともに断面六角形の球体からなり、これら第1、第2球状頭部181,182を接続する中間軸105の両端部は、それぞれ断面六角形の軸受孔部184L,184Rからなる。そして、中間軸105の各軸受孔部184L,184Rに第1、第2の球状頭部181,182が収容される。
【0004】
これにより、第1、第2球状頭部181,182は、それぞれ各軸受孔部184L,184R内にて回転力伝達状態で首振り動作可能な関係となる。従って、入力軸103と出力軸104とが偏心した位置関係となっても継手部180L,180Rを介して入力軸−出力軸間において回転伝達可能となる。また、この継手部180L,180Rは、所謂ユニバーサルジョイント、例えば、二軸の軸端部を夫々二股のヨーク形状に加工して十字軸にて接続するもの(図示せず)に比して、外径が大きくならず、重量も重くならない点でも有利である。
【特許文献1】特開平9−66316号公報(図9)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記継手部180L,180Rは、長尺な軸の端部を六角形の球状頭部181,182あるいは六角形断面の軸受孔部184L,184Rに加工しなければならず、その加工のために大掛かりな工作機械を必要とし、且つ加工した軸端部を焼入れ等する必要がある。そのため、継手部180L,180Rを形成するのに手間が掛かり、コスト高となっていた。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、二軸間が偏心した状態でも回動伝達可能であり、工数が掛らず、短期且つ低コストに二軸の接続を可能とする軸継手を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る軸継手は、
二軸を偏心可能に且つ一体回動可能に接続する軸継手において、
一端側を軸線に対する直交断面が多角形であり且つ軸線方向の断面が円弧状の球体からなる球状頭部とし、他端側を一方の軸の軸端部が相対回動不能に接続される軸接続部とした短寸ポンチと、
一端側を上記球状頭部の多角形と同じ多角形の一様な内径に形成されてこの球状頭部が挿入される軸受孔部とし、他端側を他方の軸の軸端部が相対回動不能に接続される軸接続部とした短寸スリーブとで構成され、
上記短寸ポンチの球状頭部が上記短寸スリーブの軸受孔部内に遊嵌されて短寸ポンチと短寸スリーブとが首振り自在に一体回動可能に組み付けられているものである。
【0008】
これにより、短寸ポンチと短寸スリーブの夫々の軸接続部を二軸の各軸端部に取り付けることで、偏心状態でも一体回動可能に二軸の連結を簡単に行える。従って、長尺な軸の連結のために軸端部を継手形状に加工し局部焼入れ等を行う必要がなく、大掛かりな工作機械も不要で、製作工数や製作コストを低減することができる。また、短寸ポンチと短寸スリーブの夫々の軸接続部の形状や大きさを規格化し既製品とすれば、二軸の連結を直ちに行える。従って、偏心状態となる二軸の連結を要するロール曲げ装置等の各種設備を早期に製作することができる。
【0009】
上記短寸スリーブの軸受孔部内の奥部には、上記短寸ポンチの球状頭部の先端に当接可能な弾性部材が配設されていてもよい。
これにより、一方の軸と共に上記球状頭部が軸線方向に移動しても、球状頭部の先端は、弾性部材に当接した状態で首振り動作する。従って、回動伝達時において球状頭部の先端が他の部分と接触することがないから、騒音を発生させることもなく、球状頭部の首振り動作が円滑となる。
【0010】
また、本発明に係る他の軸継手は、
二軸を偏心可能に且つ一体回動可能に接続する軸継手において、
軸線に対する直交断面が多角形であり且つ軸線方向の断面が円弧状の球体からなる球状頭部を設けたポンチを両端部に一体形成した中間軸と、
一端側を上記球状頭部の多角形と同じ多角形の一様な内径に形成されてこの球状頭部が挿入される軸受孔部とし、他端側を接続する上記軸の軸端部が相対回動不能に接続される軸接続部とした2つの短寸スリーブとで構成され、
上記各ポンチの球状頭部が上記各短寸スリーブの軸受孔部内に遊嵌されてポンチと短寸スリーブとが首振り自在に一体回動可能に組み付けられているものである。
【0011】
これにより、中間軸の両端部に一体形成された各ポンチに組み付けられた各短寸スリーブの夫々の軸接続部を二軸の各軸端部に取り付けることで、偏心状態でも一体回動可能に二軸の連結を簡単に行える。
そして、球状頭部を設けたポンチが中間軸の両端部に一体形成されていることから、組立て時やメンテナンス等に際して軸継手の取付け、交換等を簡単に行うことができ、取り扱いが便利となる。
加えて、中間軸の両端部に球状頭部を設けたポンチが一体形成されることから、接続する二軸の軸端部に球状頭部を形成する場合に比べて、製造が容易で且つ製作コストも低減することができる。
しかも、ポンチを設けた中間軸や2つの短寸スリーブの形状や大きさ等を規格化し既製品とすれば、二軸の連結を直ちに行える。
従って、偏心状態となる二軸の連結を要するロール曲げ装置等の各種設備を早期に製作することができる。
【発明の効果】
【0012】
以上のように、本発明によれば、軸継手は、接続する二軸とは別部品とするので、偏心状態の二軸を回動伝達可能に接続する場合でも、極めて簡単に接続することができる。しかも、接続する軸に継手部を加工形成するものに比して、格段に製作が簡単で、且つ製作コストも低減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施形態1)
本実施の形態1は、本発明に係る軸継手の一例として、従来例と同様に、例えば、図5に示すロール曲げ装置100において昇降されるロール102a,102bの入力軸103と駆動モータMの出力軸104とを中間軸105を配設して連結する場合を挙げて説明する。
【0014】
図1に示すように、実施の形態1では、軸継手1は、ロール102の入力軸103側とモータMの出力軸104側とに夫々配設されており、一方の軸継手(図1の左側に示す軸継手)1Lは、入力軸103と中間軸105との接続に用いられ、他方の軸継手(図1の右側に示す軸継手)1Rは、出力軸104と中間軸105との接続に用いられている。そして、各軸継手1L,1Rは、ともに短寸ポンチ2と短寸スリーブ3とで構成されている。
【0015】
まず、一方の軸継手1Lにおける短寸ポンチ2Xは、図2(A)をも参照して、一端側を軸線に対する直交断面が六角形であり且つ軸線方向の断面が円弧状の球体からなる球状頭部21とし、他端側を六角柱で構成した軸接続部22aとするものである。また、一方の軸継手1Lにおける短寸スリーブ3Xは、図3(A)をも参照して、仕切り部30を介して、一端側を上記球状頭部21の六角形と同じ六角形の一様な内径に形成されてこの球状頭部21が挿入される軸受孔部31とし、他端側を六角穴で構成した軸接続部32aとするものである。中間軸105は、軸芯に貫通孔105Hを設けた長尺の中空軸からなり、その軸端部には六角穴105L,105Rが形成されており、また、入力軸103は、軸端部が六角柱4に形成されている。
【0016】
従って、図1を参照して、短寸ポンチ2Xの軸接続部22aである六角柱が中間軸105の六角穴105Lに嵌入されることにより、この短寸ポンチ2Xと中間軸105とが相対回動不能に接続される。また、短寸スリーブ3Xの軸接続部32aである六角穴に入力軸103の六角柱4が嵌入されることにより、この短寸スリーブ3Xと入力軸103とが相対回動不能に接続される。そして、この軸継手1Lは、短寸ポンチ2Xの球状頭部21が短寸スリーブ3Xの軸受孔部31内に遊嵌されて短寸ポンチ2Xと短寸スリーブ3Xとが首振り自在に一体回動可能に組み付けられている。
【0017】
また、短寸スリーブ3Xの軸受孔部31内の奥部には、短寸ポンチ2Xの球状頭部21の先端に当接するウレタンゴム等の弾性部材6が配設されている(図1参照)。従って、中間軸105と共に球状頭部21が左右どちらかに移動しても、球状頭部21の先端は、弾性部材6に当接した状態で首振り動作する。従って、回動伝達時において金属同士が接触することがないから、騒音を発生させることもなく、球状頭部21の首振り動作が円滑となる。
また、短寸スリーブ3X内には仕切り部30が形成されているので、入力軸103と短寸ポンチ2Xとが接触するようなこともない。従って、短寸ポンチ2Xや入力軸103が互いの接触によって破損するということもない。
【0018】
次に、他方の軸継手1Rにおける短寸スリーブ3Yは、図3(B)をも参照して、仕切り部30が無い筒状に形成されており、一端側を上記軸継手1Lの短寸スリーブ3Xと同様に六角穴からなる軸受孔部31とするが、他端側をキー溝33を設けた丸穴で構成した軸接続部32bとするものである。そして、出力軸104の軸端部がキー凸部50を設けた円柱5に形成されており、従って、出力軸104のキー凸部50が短寸スリーブ3Yのキー溝33に嵌るようにして短寸スリーブ3Yの丸穴の軸接続部32bに出力軸104の円柱5が嵌入されており(図1参照)、これによって短寸スリーブ3Yと出力軸104とが相対回動不能に接続されている。この短寸スリーブ3Y内においても、ウレタンゴム等の弾性部材6が配設されているので、出力軸104と短寸ポンチ2Xとが接触することもなく、また、回動伝達時における球状頭部21の首振り動作が円滑となる。なお、この軸継手1Rにおけるその他の構成は、上述した一方の軸継手1Lと同様の構成を有する。
【0019】
以上の構成より、左右の両軸継手1L,1Rにおいて、夫々の短寸ポンチ2X,2Xにおける球状頭部21は、その断面形状が夫々の短寸スリーブ3X,3Yにおける軸受孔部31の断面形状に一致しているから一体回動可能な関係にあると共に、夫々の短寸ポンチ2X,2Xと短寸スリーブ3X,3Yとは首振自在な関係となっている。従って、出力軸104と入力軸103とが偏心した位置関係となっても、回動伝達することができる。
【0020】
加えて、短寸ポンチ2X,2Xと短寸スリーブ3X,3Yの夫々の軸接続部22a,32a,32bを入力軸103、出力軸104、中間軸105の各軸端部に取り付けることで、入力軸103と出力軸104とが偏心した位置関係となっても、簡単にこれら軸103,104を一体回動可能に連結することができる。従って、長尺な軸の連結のためにこれら入力軸103及び出力軸104の軸端部を継手形状に加工し局部焼入れ等を行う必要がなく、大掛かりな工作機械も不要で、製作工数や製作コストを低減することができる。
また、軸継手1は、短寸ポンチ2と短寸スリーブ3とで構成されているから、組立て時やメンテナンス等に際して軸継手1の取付け、交換等を簡単に行うことができ、取り扱いが便利となる。
また、短寸ポンチ2Xと短寸スリーブ3X,3Yの夫々の軸接続部22a,32a,32bの形状や大きさを規格化し既製品とすれば、長尺な軸の連結を直ちに行える。従って、長尺な軸の連結を要するロール曲げ装置等の各種設備を早期に製作することができる。
【0021】
以上のように、本軸継手1は、短寸ポンチ2と短寸スリーブ3とで構成し、接続する二軸103,104とは別部品とするので、偏心状態の二軸103,104を回動伝達可能に接続する場合でも、極めて簡単に接続することができる。しかも、図6の従来のように軸103,104に継手部180L,180Rを加工形成するものに比して、格段に製作が簡単で、且つ製作コストも低減することができる。
【0022】
(実施形態2)
図4に示す実施の形態2では、軸継手1L’,1R’における短寸ポンチ2Y,2X側を、入力軸103及び出力軸104の側に接続するようにしたものである。さらに、図2(B)をも参照して、一方の軸継手1L’における短寸ポンチ2Yの軸接続部22bを六角穴に形成し、この六角穴に入力軸103の軸端部である六角柱4が嵌入されるようにしている。そして、図3(C)をも参照して、一方の軸継手1L’における短寸スリーブ3Zの軸接続部32cを六角柱に形成し、この六角柱が中間軸105の軸端部における六角穴105Lに嵌入されるようにしている。また、他方の軸継手1R’における短寸ポンチ2Xは、上記実施の形態1の短寸ポンチ2Xと同様の構成を有するものであるが、出力軸104の軸端部に六角穴5Aが形成され、この六角穴5Aに短寸ポンチ2Xの軸接続部22aである六角柱が嵌入されるようにしている(図4参照)。
以上のことから、この実施の形態2においても、入力軸103と出力軸104とが偏心した位置関係となっても、簡単に一体回動可能な二軸103,104の連結を行うことができる。その他、この実施の形態2の各部の構成及び作用効果は、上記実施の形態1と同様である。
【0023】
なお、本発明は上記実施の形態1,2のみに限定されず、種々の変更を施すことが可能である。
例えば、中間軸105を介した左右の各軸継手1L,1R(1L’,1R’)は、ともに同様の構成としてもよいし、短寸ポンチ2の軸接続部22及び短寸スリーブ3の軸接続部32を、接続する軸の軸端部形状に合わせたものを適宜に組み合わせた構成のものとしてもよい。
また、短寸ポンチ2の球状頭部21と短寸スリーブ3の軸受孔部31の互いの形状は、六角形に限らず、同一の多角形形状であってもよい。
また、短寸ポンチ2と短寸スリーブ3の夫々の軸接続部22,32の形状は、接続する軸の軸端部形状に合わせて、多角形柱、多角形穴、キー溝又はキー凸を有した柱状又は穴、スプライン、ローレット等、種々の形状としてもよい。
また、上記軸継手1は、中間軸105を介さず、出力軸104と入力軸103を連結するようにしてもよい。
さらには、図1において一点鎖線で示すように、軸継手1Lに蛇腹チューブ状のゴムブーツ(外装部材)7を被せるようにしてもよい。このゴムブーツ7により、球状頭部21を挿入した軸受孔部31が塞がれるので、軸受孔部31内へホコリ、加工屑などの異物が侵入することを防止できるから、異物の噛み込み等によって回転伝達時に球状頭部21の首振り動作が阻害されることもない。
【0024】
(実施形態3)
図5に示す実施の形態3の軸継手1’は、細長い棒状に形成された中間軸105’の両端部において球状頭部21を設けたポンチ2’を一体形成し、各ポンチ2’の球状頭部21に対して夫々短寸スリーブ3X,3Yが取り付けられたものである。すなわち、上記各ポンチの球状頭部が上記各短寸スリーブの軸受孔部内に遊嵌されてポンチと短寸スリーブとが首振り自在に一体回動可能に組み付けられている。
そして、中間軸105’の両端部に一体形成された各ポンチ2’に組み付けられた各短寸スリーブ3X,3Yにおいて、一方の短寸スリーブ(図5中、左側)3Xの軸接続部32aには入力軸103の軸端部4が接続され、他方の短寸スリーブ(図5中、右側)3Yの軸接続部32bには出力軸104の軸端部5が接続される。
【0025】
この軸継手1’によれば、中間軸105’の両端部における各ポンチ2’と各短寸スリーブ3X,3Yとは首振り自在となっているから、偏心状態となった二軸103,104であっても、これら二軸103,104を一体回動可能に簡単に連結することができる。
そして、球状頭部21を設けたポンチ2’が中間軸105’の両端部に一体形成されていることから、組立て時やメンテナンス等に際して軸継手1’の取付け、交換等を簡単に行うことができ、取り扱いが便利となる。
加えて、中間軸105’の両端部に球状頭部21を設けたポンチ2’が一体形成されることから、従来のように接続する二軸103,104の軸端部に球状頭部181,182を形成する場合(図7)に比べて、製造が容易で且つ製作コストも低減することができる。
しかも、ポンチ21を設けた中間軸105’や2つの短寸スリーブ3X,3Yの形状や大きさ等を規格化し既製品とすれば、二軸103,104の連結を直ちに行える。
従って、偏心状態となる二軸103,104の連結を要するロール曲げ装置(図6)等の各種設備を早期に製作することができる。
その他、この実施形態3における各部の構成及び作用効果は、上記実施の形態1と同様であり、また、既述のような変更も可能である。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】実施の形態1として、本発明の軸継手の使用状態を示す断面図である。
【図2】短寸ポンチの各種の構成を示す構成図である。
【図3】短寸スリーブの各種の構成を示す構成図である。
【図4】実施の形態2として、本発明の軸継手の使用状態を示す断面図である。
【図5】実施の形態3として、本発明の軸継手の使用状態を示す断面図である。
【図6】軸継手が使用されたロール曲げ装置の内部構成を示す模式図である。
【図7】従来の継手部の構造を示した断面図である。
【符号の説明】
【0027】
1,1’,1L,1R,1L’,1R’ 軸継手
2,2X,2Y 短寸ポンチ
2’ ポンチ
3,3X,3Y,3Z 短寸スリーブ
4 入力軸端部の六角柱
5 出力軸端部のキー凸付き円柱
5A 出力軸端部の六角穴
6 弾性部材
21 球状頭部
22a,22b 短寸ポンチの軸接続部
30 仕切り部
31 軸受孔部
32a,32b,32c 短寸スリーブの軸接続部
103 入力軸
104 出力軸
105,105’ 中間軸
105L,105R 中間軸端部の六角穴

【特許請求の範囲】
【請求項1】
二軸を偏心可能に且つ一体回動可能に接続する軸継手において、
一端側を軸線に対する直交断面が多角形であり且つ軸線方向の断面が円弧状の球体からなる球状頭部とし、他端側を一方の軸の軸端部が相対回動不能に接続される軸接続部とした短寸ポンチと、
一端側を上記球状頭部の多角形と同じ多角形の一様な内径に形成されてこの球状頭部が挿入される軸受孔部とし、他端側を他方の軸の軸端部が相対回動不能に接続される軸接続部とした短寸スリーブとで構成され、
上記短寸ポンチの球状頭部が上記短寸スリーブの軸受孔部内に遊嵌されて短寸ポンチと短寸スリーブとが首振り自在に一体回動可能に組み付けられている軸継手。
【請求項2】
請求項1に記載の軸継手において、
上記短寸スリーブの軸受孔部内の奥部には、上記短寸ポンチの球状頭部の先端に当接可能な弾性部材が配設されている軸継手。
【請求項3】
二軸を偏心可能に且つ一体回動可能に接続する軸継手において、
軸線に対する直交断面が多角形であり且つ軸線方向の断面が円弧状の球体からなる球状頭部を設けたポンチを両端部に一体形成した中間軸と、
一端側を上記球状頭部の多角形と同じ多角形の一様な内径に形成されてこの球状頭部が挿入される軸受孔部とし、他端側を接続する上記軸の軸端部が相対回動不能に接続される軸接続部とした2つの短寸スリーブとで構成され、
上記各ポンチの球状頭部が上記各短寸スリーブの軸受孔部内に遊嵌されてポンチと短寸スリーブとが首振り自在に一体回動可能に組み付けられている軸継手。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−138764(P2009−138764A)
【公開日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−312439(P2007−312439)
【出願日】平成19年12月3日(2007.12.3)
【出願人】(000100838)アイセル株式会社 (62)