説明

近接検出に基づいてメディアを拡張するための方法、システム、コンピュータプログラム、および装置

近接検出に基づいてメディアを拡張することは、無線近接インターフェースを介して、イベントの参加者の近接機器を検出することを伴う。参加者に関連付けられるユーザメディアは、近接検出に基づいて、さらに参加者に関連する連絡先データに基づいて入手される。イベントの状況を記録するイベントメディアは、拡張メディアを形成するためにユーザメディアと組み合わせられ、拡張メディアは、イベントメディアにおける参加者の存在をシミュレーションする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、概して、コンピュータアプリケーションに関する。より具体的には、近接検出に基づいてメディアを拡張する(augmenting media)ためのシステム、装置、コンピュータプログラム、および方法に関する。
【発明の背景】
【0002】
自身の体験を記録するために、デジタルメディアキャプチャを利用する消費者が増加している。デジタルカメラ技術のコストは、写真を必要とするユーザの大部分がデジタルカメラを主に選択しているというところまで急速に低下している。さらに、携帯電話機および携帯情報端末(personal digital assistant; PDA)等の常に利用可能な個人用通信機器にこの技術が含まれていることから、デジタルカメラおよびその同等物の遍在性が増してきている。これまで以上のメディアを取り込む能力が増加するにつれ、このようなメディアの記録は、より重要になる。大部分のメディアは、少なくとも、メディアに埋め込まれる作成時刻スタンプまたはメディアファイル自体の作成時刻等の、日付によって識別可能である。
【0003】
しばしば、時刻および日付は、メディアが何に関するかについてユーザが判断するのに十分役立たない。相当の時間が経過すると、イベントに関する人の記憶は薄れていく可能性があり、キャプチャされたメディアによっては、メディアをキャプチャした社会的状況等の他の手掛かり無しで認識することは不可能となることもある。社会的状況は、写真を撮影または視認する人に対する心情的または社会的関心に関する任意の記述的情報を含んでもよい。社会的状況に関する例として、メディアのキャプチャ時に存在した人物、メディアをキャプチャした場所、その時に行われていたイベント等が含まれてもよい。
【0004】
また、メディアをオンラインで共有する場合、社会的状況をメディアに関連付けることも有用であり得る。例えば、オンラインのソーシャルネットワークサービスは、あらゆる層に極めて人気となっている。メンバーによっては、自身の状況を定期的にアップロードし、コメントを投稿し、自身の体験を友人と共有する。自身の個人用ページの一部として写真を含める参加者が、ソーシャルネットワークにおいて増えてきている。インターネットコミュニティによっては、主に、写真共有(例えば、Flickr(tm))に基づくものもあれば、人々との間で社会的関係を確立および保持するというより広範な目標の一部としてこのような写真を使用することを容易にするソーシャルネットワークサービスもある。
【発明の概要】
【0005】
本明細書は、近接検出に基づいてメディアを拡張するためのシステム、装置、コンピュータプログラム、データ構造、および方法を開示する。一つの構成としては、近接検出に基づいてメディアを拡張するための装置、コンピュータ可読媒体、および方法は、無線近接インターフェースを介して、イベントの参加者の近接機器を検出することを伴う。前記参加者に関連付けられるユーザメディアは、前記近接検出に基づいて、さらに前記参加者に関連する連絡先データに基づいて入手される。前記イベントの状況を記録するイベントメディアは、拡張メディア(augmented media)を形成するためにユーザメディアと組み合わせられ、前記拡張メディアは、前記イベントメディアにおける前記参加者の存在をシミュレーションする。
【0006】
一つの構成では、前記イベントメディアは、前記イベントのデジタル写真を含み、前記ユーザメディアは、前記デジタル写真から独立して入手される前記参加者のデジタル画像を含む。このような場合、前記参加者の前記デジタル画像のうちの1つ以上を補充するテンプレートが入手されてもよい。
【0007】
上記構成のうちのいずれかでは、メタデータは、前記イベントメディアおよび前記拡張メディアのうちの少なくとも1つに埋め込まれてもよい。前記メタデータは、前記近接検出および前記連絡先データのうちの少なくとも1つから入手されてもよい。前記メタデータは、ユーザにより編集可能なコメントを前記イベントメディアおよび前記拡張メディアのうちの少なくとも1つに関連付けることを容易にする情報フィードへのコンピュータにより処理可能な参照をさらに含んでもよい。
【0008】
上記構成のうちのいずれかでは、前記ユーザメディアを入手することは、短距離通信を使用して、前記近接機器から直接前記ユーザメディアを入手すること、および/またはネットワークサービスから前記ユーザメディアを入手することを伴ってもよい。
【0009】
これら種々の他の利点および特徴は、特に、本明細書に添付する請求項において挙げられ、本明細書の一部となる。しかしながら、変形および利点についてより理解するために、本明細書のさらなる一部となる図面と、付随する説明事項とを参照されたい。本図面において、本発明の例示的実施形態に従うシステム、装置、コンピュータプログラム製品、および方法の代表例が図示および説明されている。
【図面の簡単な説明】
【0010】
以下の図面に図示する例示的実施形態に関連して本発明について説明する。
【0011】
【図1】本発明の例示的実施形態に従う使用事例シナリオを図示するブロック図である。
【0012】
【図2】本発明の例示的実施形態に従うテンプレートの使用を図示するブロック図である。
【0013】
【図3】本発明の例示的実施形態に従うデータ構造を図示するブロック図である。
【0014】
【図4】本発明の例示的実施形態に従う拡張メディアのネットワーク通信を図示するブロック図である。
【図5】本発明の例示的実施形態に従う拡張メディアのネットワーク通信を図示するブロック図である。
【0015】
【図6】本発明の例示的実施形態に従うユーザ装置のブロック図である。
【0016】
【図7】本発明の例示的実施形態に従うサービス装置のブロック図である。
【0017】
【図8】本発明の例示的実施形態に従う手順を図示するフローチャートである。
【図9】本発明の例示的実施形態に従う手順を図示するフローチャートである。
【詳細な説明】
【0018】
種々の例示的実施形態に関する以下の説明において、本明細書の一部であり、かつ種々の例示的実施形態を描いている添付の図面を参照されたい。本発明の範囲から逸脱することなく構造的変更および機能的変更を加えることが可能で、他の実施形態を利用してもよい。
【0019】
概して、本開示は、検出された身元データであって、ユーザおよび/または他のエンティティのグループを記述するデータを使用してメディアキャプチャを増強することに関する。一つの構成では、1つ以上の装置は、共通のコンテクスト(例えば、物理的近接、共通のサービスへの登録、共通のイベントへの出席等)に基づいて、ユーザのグループを自動的に形成するように構成されてもよい。本装置は、メディア(例えば、デジタル写真または映像)をキャプチャし、さらに、グループのメンバーに関連するメディアを収集する。次いで、収集されたメディアをキャプチャされたメディアと組み合わせて、増強/拡張したメディアを形成する。例えば、ツアーグループで撮影されたデジタル写真は、ツアーグループに関連付けられる個人に関する写真表現を含むように修正可能である。このように、写真撮影時にはすぐに分からなくても、写真は、ツアーの場所だけでなく、ツアーに居合わせた個人を記憶させることが可能である。
【0020】
図1におけるブロック図は、本発明の例示的実施形態に従って、拡張メディアを作成するための使用事例を図示する。ユーザ102は、メディアをキャプチャ可能であるデジタルカメラ、携帯電話機等の1つ以上のモバイル機器104を利用してもよい。本明細書に説明する例のうちの多くにおいて、キャプチャおよび拡張されたメディアは、可視的である(例えば、写真、映像)。また、これらの概念は、音声、感覚データ、メタデータ等を含む他のユーザによりキャプチャされたメディアおよびユーザにより提供されたメディアにも適用可能である。本シナリオにおけるユーザ102は、個人106〜108により示される世界中における自身の仲間のうちのいく人かとイベント(例えば、研修セッション)に出席している。これらの仲間106〜108の各々は、モバイル機器110〜112をそれぞれ所有し、このモバイル機器によって、ユーザ102による仲間106〜108の身元の自動的な検出が可能になり得る。このような検出は、ユーザ機器104を介して行われてもよく、キャプチャされたメディアが関連するイベントに一致する時刻および場所において行われてもよい。本例では、仲間106〜108の検出は、研修セッション中のある時点において行われてもよく、研修セッションに関連してキャプチャされたデータを、作成される拡張メディア120に拡張するために使用されてもよい。
【0021】
本セッション中に、ユーザ102は、デジタル写真114により示されるように、機器104を使用して現場に関する多数の写真を撮影する。本シナリオでは、写真114は、機器104により撮影されるものとして説明されるが、他のシナリオでは、機器104が写真機能を含まない場合であっても類似の結果をもたらすことが可能である。例えば、写真114は、既製の写真を探索するために位置ベースの写真検索機能を使用して、例えば、以前撮影された写真をネットワーク上でダウンロードすることによって入手されてもよい。このような既製の写真は、撮影には暗すぎる場合、厳しい気象により撮影能力が低下する場合、ダウンロードした写真の画質が、機器の能力よりも高い場合等、機器104が写真をキャプチャする機能を有する場合であっても望ましい場合がある。また、写真114は、例えば、ピアツーピアファイル共有を介して、他の機器110〜112のうちの1つから入手されてもよい。
【0022】
しかしながら、写真は入手されるが、全ての出席者102、106〜108をまとめて集合させる機会をユーザが持たないことがよくある。このような状況を説明するために、モバイル機器104は、経路105により示されるように、近隣の友達をスキャンする能力を有する。このスキャン105は、写真114の撮影と同時に、および/またはある他の合理的に近接時刻/場所に行われてもよい。本シナリオでは、スキャン105は、機器110〜112を探索し、それによって関連する人物106〜108の身元の判断を可能にする。これらの身元は、拡張メディア120を作成する際に使用される。
【0023】
スキャン105が行われる瞬間/時間は、目前のイベントに適合するように柔軟に規定されもてよい。概して、これらのイベントには、ミーティング、会議、休日、パーティ、休暇、祭り等の社会的イベントが含まれてもよい。また、スキャン105の実行時に、位置も考慮してよい。例えば、上述のように、ユーザ機器104、110〜112の近接は、拡張メディア120の形成を決定する際に考慮されてもよい。場合によっては、ユーザおよび機器の絶対位置が、さらに考慮されてもよい。一例では、拡張データ120の形成は、機器104、110〜112のうちの1つ以上が一定の既定の地理位置情報にある場合にトリガされてもよい。
【0024】
また、スキャン105は、個人102、106〜108に関連する補助メディアであって、本明細書において写真116〜119として表わされる補助メディアの判断ももたらしてもよい。この補助メディア116は、スキャン105に応答して機器104、110〜112から直接ダウンロードすること、ユーザ機器104において局所的に格納される画像を探索すること(例えば、連絡先データベースから)、および/またはある第3者サービス(例えば、図示しないネットワークサービス)を利用することの任意の組み合わせによって入手されてもよい。
【0025】
補助メディア116〜119は、さらなる処理のために、機器104を介して生成および/または入手される任意のメディア114に関連付けられることが可能である。この関連付けは、処理中のキャプチャされたメディア/主要メディア114の項目毎に、ユーザ102(または、他のユーザ106〜108)により手動でトリガされてもよい。他の場合では、メディア114、116〜119は、時刻、位置等における近接に基づいて、機器104を介して自動的に関連付けられてもよい。このような場合、スキャン105は、画像114のキャプチャ/入手と同時に発生してもよい。別の構成では、第3者サービス(図示せず)は、メディア114、116〜119を関連付けるための基準を設定してもよい。例えば、スキャン105は、後述のように処理される写真の印刷を容易にする局所的キオスク(図示せず)を発見し、キオスクは、機器104またはキオスクを介して、さらなる処理のためにメディア114、116〜119の関連付けを引き起こしてもよい。
【0026】
スキャンを介してユーザ102が仲間106〜108を発見し、少なくとも1つの写真114が判断された後に、写真114を写真116〜119のための背景として使用し、合成画像120を形成することができる。図示する合成画像120では、写真116〜119からの個人の顔は、写真114の景色のある部分の上に重ね合わせられる。他の構成では、写真116〜119は、主要な写真のある部分を囲繞する縁、ヘッダー、フッターとして加えられてもよい。写真116〜119は、画像114とのこの組み合わせを容易にするように透明の背景を含んでもよく、または幅広い検出等の後処理を適用して類似の結果を入手してもよい。一変形例では、ユーザ106〜108の人物102に対する相対位置(例えば、メディア114のキャプチャ/入手時にそれぞれの機器104、110〜112により判断される)を、拡張メディア120の形成時に考慮してもよい。例えば、個人106〜108の写真117〜119は、メディア114をキャプチャ/入手する人物102からのその距離に対して拡大縮小されてもよい。合成写真120を作成する際の他の増強について以下に説明する。
【0027】
写真116〜119は、機器104、110〜112から直接入手され、例えば、人物102、106〜112の各々に関するvCard情報に格納されてもよい。vCardは、連絡先情報(例えば、氏名、住所、電話番号、URL、ロゴ、写真、音声クリップ等)の交換を容易にする標準フォーマットを有する電子ファイルである。他のファイルフォーマット、例えば、hCardおよびXML vCard等の拡張可能マークアップ言語(eXtensible Markup Language; XML)ベースのフォーマットを使用して連絡先画像データを送出してもよい。他の構成では、このようなデータは、ソーシャルネットワーキングウェブサイト等のネットワークベースのサービスを介して入手されてもよい。vCard(または、他のユーザデータ)は、特にこの目的のために写真を保持するように構成され、例えば、透明な背景を有し、複数の視点(例えば、側面、前面)を有し、重要な特徴(例えば、輪郭、目、鼻、口等の位置等)を位置づけるメタデータを有してもよい。このような特別に適合された機能は、拡張メディア120への追加機能の付加を容易にし、例えば、ユーザにより供給される音声クリップと組み合わせて、顔のアニメーション化も容易にできるし。同様に、写真の代わりに、同様に写真に適合可能である映像クリップを提供してもよい。
【0028】
機器110〜112から個人情報を入手するスキャン105は、多数の方式で実行可能である。例えば、機器104は、近隣Bluetooth媒体アクセス制御(Media Access Control; MAC)アドレス、無線ローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Network; WLAN)MACアドレス、無線周波数識別子( Radio Frequency Identifier;(RFID)タグ/トランスポンダ、共有位置プレゼンス等の任意の組み合わせについてスキャンしてもよい。他の構成では、機器104は、全地球測位衛星(Global Positioning Satellite; GPS)データの収集、携帯電話機の基地局位置推定、WiFiホットスポット位置推定等の使用を介して、ネットワークサービス(図示せず)から、種々の機器110〜112の現在の絶対位置を示す同等のデータを読み出してもよい。
【0029】
次に図2を参照すると、ブロック図は、本発明の例示的実施形態に従う方法、システム、および装置において使用され得る増強を図示する。図1に示すように、参加者に関連付けられるメディアサンプル202(例えば、写真)は、メディアキャプチャイベントに応答して入手され、キャプチャ/入手されたメディア(例えば、写真114)と組み合わせて、拡張メディア204を作成する。加えて、テンプレート機能206は、拡張メディア204をさらに増強するようにアクセスされてもよい。本例では、テンプレート206は、選択してサンプル202と組み合わせて、結果として生じる拡張メディア204に趣を加えるグラフィックオーバーレイを含む。
【0030】
テンプレート206は、参加者のメディアサンプル202とともに配置される身体および/またはコスチュームを含んでもよい。このようなテンプレートのデータベースは、ユーザの好みに基づいて検索可能であってもよく、および/または現在のロケール(例えば、カナダの「マウンティ」、ノルウェーの「バイキング」、日本の「侍」)に応じて、より際立って作成されてもよい。イベント位置、名所、および/または関連のキーワードは、検索入力として使用されてもよい。このような検索結果は、位置にある間に自動的に入手されてもよく、および/またはイベントに関連付けられるメディアがキャプチャ/入手される前もしくは後に手動で入手されてもよい。テンプレート206は、例えば、支払いと引き換えに、業者による既製品として入手可能であってもよい。他の場合、事業は、無料テンプレート206を提供することによって顧客の興味を引き、拡張画像(augmented )の印刷物を販売する等によって事業に対する関心を促してもよい。他の場合、テンプレートは、例えば、煩わしさのないロゴおよび/またはハイパーリンクを使用することによって、画像に広告を挿入可能にすることを引き換えに提供されてもよい。このようなテンプレート206は、無線技術を使用して、例えば、人気のツアースポットにおけるテンプレートおよび他のサービス(例えば、メディア印刷物)を宣伝する地元のキオスクを使用して、各地で宣伝されてもよい。
【0031】
図1および図2に示す拡張メディア120、204は、補助個人用メディアデータ(例えば、連絡先データから取り出した写真)を主要データ(例えば、現場で撮影された写真)と組み合わせることを少なくとも伴ってもよい。メディア120、204に示すように、この組み合わせは、2次元オーバーレイをデジタル写真画像に載置することを伴ってもよい。2次元画像は、意図的に、2次元に見えてもよく、または3次元に見えるように作成されてもよい。例えば、人々に関する個人表現は、景色における視点の錯覚を提供するように載置および拡大/縮小されてもよい。他の場合、個人用画像は、表面に重ね合わせられるように作成されてもよく、例えば、壁紙であるようにまたはフラット記号に載置されるように作成されてもよい。他の構成では、ユーザ画像は、運動をシミュレーションするようにアニメーション化されてもよく、このアニメーションは、音声(例えば、スピーチ)により拡張されてもよい。
【0032】
また、拡張は、ユーザ機器から取り出され得る他のデータを追加することも伴える。例えば、拡張写真120、204は、選択可能な写真およびハイパーリンクされる写真の部分を含む電子フォーマットで作成されてもよい。これらのリンクを使用して、例えば、写真に追加される参加者の個人用/事業用ウェブページにアクセスし、写真において可視的である事業を宣伝してもよい。参加者のうちの1人以上のカスタマイズされたメッセージ/コメントを提供するなどの目的で、音声、テキスト、およびその同等物等の他のデータを、拡張メディアに追加してもよい。また、メタデータ(例えば、テキスト)を、同様の目的のために拡張画像に埋め込んでもよい。
【0033】
前述のように、ユーザデータは、イベントに参加している個人のグループから取り出される。グループは、近接検出を使用することによって、例えば、Bluetooth/WLAN MACアドレス指定を検出することによって、動的かつ自動的に作成されてもよい。検出されたアドレスまたは他の近接データを使用して、拡張メディア形成の一部として使用される補助データを入手することが可能である。このような場合、機器識別子とユーザ身元との間のマッピングを判断する必要があってもよい。ユーザIDの機器IDに対する一対一のマッピングが常に存在するわけではなく(例えば、ユーザは、2つ以上の機器を有する場合がある)、このようなマッピングは、経時的に変化してもよい(例えば、ユーザは、新しい機器を入手するか、または複数のユーザに関連付けられる機器にサインインする)。また、プライバシーの理由により、ユーザは、ある形式の認可および/または認証無しでは、自身の身元を近接検出により公的に識別可能にしたくない場合がある。
【0034】
次に、図3〜図5を参照すると、ブロック図は、本発明の例示的実施形態に従って、グループ形成を容易にすることが可能であるシステムを図示する。このグループ形成を使用して、メディアがキャプチャされた社会的状況にメディアをリンクさせるために、キャプチャされたメディアに埋め込まれるデータを収集することが可能である。社会的状況は、写真に関連する人物の身元を含んでもよい。このような人物には、写真のキャプチャ/入手時の写真中または写真周辺の人物と、写真に関してレビューまたはコメントを残した人物とが含まれてもよい。
【0035】
図3では、ブロック図は、本発明の例示的実施形態に従って、メディア304内に埋め込まれるメタデータ302を図示する。メディア304は、ファイル、ストリーム、またはデータの他のカプセル化を含んでもよく、ユーザインターフェースへのレンダリングを対象とするメディア部分306を含む。メディアデータ306の例として、キャプチャされた写真、映像、音声、または人物にレンダリングされ得る任意の他のデータ(例えば、移動、触覚、嗅覚)の2進数表現が挙げられる。また、メディアデータ302は、恐らくセンサ入力を介して形成されないが、検知データとともにレンダリングするために組み合わせ可能であるテキストおよびベクターグラフィック等のデータも含んでもよい。
【0036】
メタデータ302は、メディアデータ306とともにカプセル化されるが、ユーザにメディアデータ306を直接レンダリングすることを対象としなくてもよい。多くの機器は、日時308および機器情報310(例えば、モデル、解像度、色深度等)等のデータを埋め込む。メディア304を社会的状況に関連付ける目的で、3つのフィールドまたはタグ、つまり、近接機器312、近接人物314、およびコメント統一資源位置指定子(Uniform Resource Locator; URL)および統一資源識別子(Uniform Resource Identity; URI)316を、メタデータ区分302に追加してもよい。これらのメタデータエントリ312、314、316は、「文字列リスト」、例えば、文字列のリスト/収集の種類であってもよい。
【0037】
近接機器フィールド312は、「protocol: addressValue」の形式であってもよい。このフィールド312は、メディア304をキャプチャ/入手する機器により検出されるMACアドレス、Bluetoothアドレス、RFIDコード等の機器アドレスで埋められることが可能である。近接人物フィールド314は、「socialNetworkName:username」の形式であってもよい。ソーシャルネットワークサービス名は、特定のソーシャルネットワーク(例えば、MySpace(tm)、Facebook(tm)、Ovi(tm))の標準的な識別子と、そのソーシャルネットワークにおけるユーザ名/識別子とを含んでもよい。
【0038】
コメントURL/URI316は、ソーシャルネットワークサービスにおいて生成された写真に関連するコメントの視認/追加を容易にするアドレスを含んでもよい。例えば、URLは、メディア304の注釈付けを容易にするAtomフィードを言及してもよい。用語の「Atom」は、Atomシンジケーションフォーマット(Atom Syndication Format)およびAtom出版プロトコル(Atom Publishing Protocol; AtomPubまたは APP)と、その組み合わせとを指してもよい。Atomシンジケーションフォーマットは、ウェブフィードに使用するXML言語である。AtomPubは、ウェブリソースを作成および更新するためのHTTPベースのプロトコルである。類似の機能は、URL/URI 316を形成して、リアリーシンプルシンジケーション(Really Simple Syndication; RSS)等の他の情報フィード技術にアクセスすることによって提供されてもよい。
【0039】
メディア304をソーシャルネットワークの他のデータと関連付けさせるのに有用であり得る他のデータは、位置/イベントメタデータ318として表わされる。このデータ318は、位置の絶対インジケータ(例えば、携帯電話基地局識別子、地理位置情報等)、ならびに/またはメディア340を特定の場所および/もしくはイベント(例えば、都市、国、道の名前、建物名、郵便番号、名所名、イベント名等)に結び付け得る他のデータを含んでもよい。このデータ318を使用し得る方法の一例では、2人以上の人々がともにイベントに出席し、各々が、後に共通のイベントに関連付け可能である時刻スタンプ308および位置/イベント識別子318を有するイベントのメディアをキャプチャすることを前提とする。個人がソーシャルネットワーキングサービスのメンバーであり、かつ確立した関係(例えば、強力な双方向友好関係)を有する場合、キャプチャされたメディアは、自分達が同一のイベントに居ることを強く推測するように関連付け可能である(位置318および時刻スタンプ304)。
【0040】
ソーシャルネットワーキングサービス上で過去に確立した関係により、サービスは、この関連付けに関するインジケータを提供してもよい。例えば、検出されたが識別されない個人の写真は、「Xをこの写真に追加するか?」にオプションを提供してもよい。他の場合、個人は、同一のイベントでキャプチャされるメディアに基づいて、自身の共有収集に相手のメディアをリンクさせるオプションを閲覧してもよい。これは、相手がイベントに出席したかを個人が把握していなくても行われてよく、サービスを介して確立される関係を維持するのに有用なツールであってもよい。他の場合、サービスは、メディア間の密接な関連付けに基づいて関係を拡張可能であってもよい。例えば、サービスは、「友達AおよびBとのイベントYへの出席に基づくと、ユーザはXを知っている可能性がある」とユーザに促し、これによって、Xをユーザの友人リストに追加することを容易にする。このようなインジケータは、具体的には、本明細書の他の部分で説明する近接検出を介してX、A、およびBが全て同一のメディアに結びついていることに関連している。
【0041】
上述のようなソーシャルネットワーキングサービスにおける双方向関係を使用して、近接および連絡先データ(例えば、メタデータ312、314、316)の収集を拡張してもよい。このような場合、誰かの連絡先データは、近接機器を介して入手可能ではなく、オンライン関係により、他のデータ(例えば、時刻308、位置318)に基づいて、「可能性の提案」を確立することが可能である。例えば、あるイベントにおけるユーザAの写真が、近接検出を介してユーザBおよびCに一致可能であり、ユーザDの写真が、近接検出を介してユーザB、C、およびEに一致可能である場合、ユーザAおよびDにより撮影されたグループ写真は、全てのユーザA〜Eにリンクされてもよく、前提として、時刻および位置は、この関連付けが起こり得るように十分に一致している(例えば、時間において数秒以内および1メートルの距離以内)。この関連付けは、一致に関する説明に自動的に追加されるのではなく、可能性提案としてユーザに提示されてもよい(例えば、多くの写真が同一場所および同一時刻において撮影されている)。
【0042】
次に図4を参照すると、ブロック図は、近接検出を使用して、本発明の例示的実施形態に従ってコンテンツを増強するための埋め込みメタデータを形成することが可能である方法を図示する。図1のシナリオと同様に、それぞれの機器406〜408を有するユーザ402〜404がある社会的状況に居合わせる。機器406は、社会的状況に関連するメディアをキャプチャ/入手するように構成されてもよく、例えば、機器406は、カメラを含んでもよい。また、機器406は、機能的構成要素、例えば、近接ユーザおよび他の関連データを検出するコンテクストセンサおよび/または近距離無線通信(near-field communication; NFC)機器も含んでもよく、これによって、機器によりキャプチャされるメディアへの社会的状況の追加が可能になる。メディアキャプチャ機能および社会的状況キャプチャ機能のいくつかは、複数の機器406〜408の間で協調的に分散されてもよい。これの機能を実行する機器406に関する本明細書における説明は、制限目的ではなく例示目的であることを理解されたい。
【0043】
メディアをキャプチャする際、NFC対応機器406は、その周囲の他のNFC対応機器407、408を検知することができる。これは、機器識別子410、411の通信により表わされ、機器識別子410、411は、機器407、408のWLAN MACアドレス、Bluetoothアドレス/名称、RFID識別子、および/または他の識別子の任意の組み合わせを含んでもよい。機器406が他の近接機器407、408を検知した後、機器406(またはある他のエンティティ)は、近接機器識別子410、411を、機器406によりキャプチャされたメディアに関連付けることが可能である。このデータ410、411は、図3に示すように、近接機器メタデータ312としてフォーマット化されてもよい。
【0044】
また、機器406は、機器ID407、408に関連付けられる所有者の身元情報(例えば、氏名)を読み出すことも試行してもよい。例えば、機器406の局所的連絡先データベース(図示せず)は、近接機器リストにおいて各「protocol : address」により検索可能である。一致が見つかる場合、所有者の氏名を近接人物(例えば、図3におけるメタデータ314)として「local : name」の形式で追加し、この場合、「local」は、個人的に保持される連絡先のための既定識別子である。これらの局所的連絡先は、ソーシャルネットワーキングサービスに類似すると考えてもよい。
【0045】
局所的連絡先データベースに一致が見つからない場合、機器406は、機器407、408と直接メッセージを交換して、機器ID407、408に関連付けられる身元データを入手してもよい。このようなデータが入手可能である場合、身元データは、機器406の局所的連絡先データベースに追加可能であり、および/または身元データは、「local : name」の形式で近接人物メタデータを形成するために使用可能である。
【0046】
機器406〜408において一致が見つからない場合、機器406は、ネットワーク412を介して検索して、機器ID407、408に関連する身元データを入手してもよい。このようなデータは、それぞれのユーザデータベース418、420を保持するソーシャルネットワーキングサービス414、416から入手可能であってもよい。ユーザ名は、各サービス414、416において「protocol: address」によって検索可能である。一致が見つかる場合、所有者の身元データは、近接人物(例えば、図3のメタデータ314)として、「servicename : username」の形式で追加される。近接機器および近接人物のうちの片方または両方に関連するメタデータが入手可能であることを前提として、メタデータは、キャッシュに格納され、および/または機器406によりキャプチャ/入手されるメディアに埋め込まれることが可能である。
【0047】
機器406は、近接機器および近接人物メタデータを使用して、例えば、図2〜図3に関連して説明した拡張画像を作成することによって、キャプチャされたメディアにさらなる処理を実行してもよい。他のユーザの画像ならびにテンプレート等の他の増強は、機器406から局所的に、近接機器406〜408から直接、および/またはネットワークサービス414、416を介して入手されてもよい。
【0048】
身元メタデータを使用し得る方法の別の例について写真423において示す。この写真423は、写真の撮影時またはその後に機器406のファインダに表示されてもよい。近接検出により、2つラベル424、426が表示され、ラベルは、写真に写る2人の個人(例えば、403、404)に対応させてもよい。また、機器406は、人物が存在する写真423の範囲428、430を強調表示することが可能である画像分析能力(例えば、顔認識)を有してもよい。
【0049】
機器406のファインダは、ユーザ402がラベル424、426をそれぞれの強調表示範囲428、430に移動させて、写真423Aに示すように、写真の個人403、404を識別することを可能にする能力(例えば、タッチスクリーン)を有することができる。結果として生じるキャプチャされた画像は、埋め込みメタデータおよび画像オーバーレイの任意の組み合わせとして、これらのラベル424、426とそれぞれの強調表示範囲428、430とを含んでもよい。これらの構成要素424、426、428、430は、結果として生じる電子画像においてインタラクティブであってもよい。例えば、「マウスを上に置く」種類の事象によって、強調表示範囲428、430は、画像において可視的になり、強調表示範囲428、430の選択事象により、ラベル424、426が表示されてもよい。
【0050】
また、ユーザ402は、注釈付きおよび/または拡張された画像をコミュニティと共有したい場合がある。例えば、メディアは、サービス414を介して入手可能である共有メディアデータ422により表わされるように、1つ以上の共有サービス414、416に送信されることが可能である。多くの画像共有コミュニティは、現在、写真および他のメディアに関するコメントを容易にするAtomフィードおよびRSSフィード等のフィードを指定するURLを提供する。このような場合、サービスプロバイダは、コメントタグを指定するURI/URLを提供することが可能である。図示する事例では、URI/URLは、メディアを受信するサービス414によって判断されてもよく、サービス414は、URL/URIをデータ422内に埋め込む。代替構成では、URI/URLは、1つ以上のサービス414、416から機器406に提供可能であり、URI/URLは、種々のサービス414、416に送信される前にデータ422に局所的に埋め込み可能である。
【0051】
サービス414、416のユーザは、埋め込みメタデータに基づいてウェブページを介してメディアを操作/修正する方式、メディアレンダリングに示される人物のプロフィールを訪問する方式、メディアレンダリングに示される人物にメッセージを送信する(例えば、ソーシャルネットワーク内またはその間で)方式、および/または同一の人物を有する写真を検索する方式等の、他の方式で増強メタデータを使用することが可能である。また、図3に関連して上述したように、メディアに埋め込まれる時刻および位置(例えば、308、318)等の他のメタデータを使用して、メディア項目とサービス414、416を介して確立した関係との間の関連付けを拡張することが可能である。
【0052】
例えば、ユーザ近接が、あるメディアキャプチャ機器によって検出されないが、近接データが、同一のイベントにおいて他のメディアキャプチャ機器によって検出される場合、キャプチャされたメディアの時刻および位置は、欠測データ(例えば、グループ写真における人物の氏名)を埋めるために、サービス414、416の双方向関係と併用して分析されてもよい。同様に、欠測データは、特定のユーザの近接が任意のメディアキャプチャ機器によって検出されない場合、例えば、特定のユーザの近接検出が無効になった場合に判断されてもよい。しかしながら、その特定のユーザが、イベントにおける他の人物に密接に関連する時刻および位置データを含むメディアをキャプチャし、サービス414、416にアップロードする場合、システムは、イベントに出席した他の人物をユーザに関連付けてもよく、近接社会的状況データで拡張されたメディアを提出してもよい。このような場合、その特定のユーザが、近接的に検出された個人のいずれかと双方向関係を確立する場合、その人物は、任意選択により、時刻および位置により関連付けされる特定のメディア項目の社会的状況に含まれてもよい。他の場合、特定のユーザは、該当する場合、イベントでキャプチャされた全てのメディア項目に関連付けられてもよい。
【0053】
次に、図5を参照すると、ブロック図は、メディアの注釈付けに関するより詳細な例を示し、この場合、図4に示す参照番号と同一の参照番号を使用して、類似の構成要素を示す。概して、機器406は、メディアをキャプチャし、近接機器識別子を、例えば、機器407、408および他の機器から検出した。機器406の連絡先データベースの局所的索引により、リスト502に示す結果が提供される。機器識別子を使用するサービス414、416のネットワーククエリにより、リスト504がもたらされる。これらのリスト502、504は、集合的に、メディアを拡張する社会的状況データ506の少なくとも一部分を表わす。社会的状況データ506は、位置データ、イベント/イベント識別子、補助メディア等の図示しない他のデータを含んでもよい。
【0054】
社会的状況データ506は、機器406によってメディア510に埋め込み可能である。次いで、メディア510は、ネットワーク412を介してサービス414に送信され、サービス414は、コメントURL/URIを追加して拡張メディア510Aを形成する。次いで、このメディア510Aは、サービス416に送出され、ここで、追加のURL/URIが追加されてもよい。メディア510Aは、多数のサービス間で送出されてよいため、サービスは、追加のURLをコメントURLタグに追加してもよいが、既存のタグの修正または削除を制限されてもよい。
【0055】
最終的に、メディアは、例えば、共有サービス414、416のうちの1つにアクセスすることによって、装置514を介して視認者512にレンダリングされてもよい。複数のコメントURLにより、1つ以上の共有サービスの参加者により追加される注釈を含む集合フィード516がもたらされてもよい。各コメントは著者を有するため、管理ソフトウェアは、異なるサービスプロバイダから収集されるRSSフィードを解析することによって、このメディア510Aに関心を有し得る人物を推定することが可能である。
【0056】
例えば、多数の写真は、例えば、近接検出を介して、イベントに関連するように、かつイベントに出席した個人のグループに関連付けられるように拡張および/または注釈付けされてもよい。グループに関連付けられる個人は、これらの写真を自動的に視認し、かつこれらにコメントすることが可能であってよい。場合によっては、グループのメンバーは、イベントに関連付けられる他の写真を撮影しているかもしれない(または、他のメディアをキャプチャしているかもしれない)が、これらの他の写真をグループメンバーに関連付けていない。これらの他の写真に関連付けられる一定のデータ(例えば、時刻、場所、イベント名)を、グループに関連する写真に結びつけさせることによって、これらの他の写真は、この追加のコンテンツを認識していないかもしれないグループの他の者に推奨されてもよい。
【0057】
本明細書に説明する近接グループ検出、画像キャプチャ、および/または画像拡張のために多くの種類の装置を使用してもよい。例えば、多目的モバイルコンピュータ機器のような、モバイル通信機器(例えば、携帯電話機)を使用するユーザがますます増えている。次に、図6を参照すると、本発明の例示的実施形態に従う動作を実行可能な代表的なユーザコンピュータ構成600に関する例示的実施形態が図示される。例示的なユーザコンピュータ構成600が、このようなユーザ装置に関連付けられ得る一般的な機能の単なる代表であること、ならびに固定コンピュータシステムが、このような動作を実行するためにコンピュータ回路を同様に含むことを、当業者は理解できる。
【0058】
ユーザコンピュータ構成600は、例えば、モバイルコンピュータ構成、携帯電話機、モバイル通信機器、モバイルコンピュータ、ノート型コンピュータ、デスクトップ型コンピュータ、電話機、テレビ電話、会議電話、テレビ装置、デジタルビデオレコーダ(digital video recorder; DVR)、セットトップボックス(set-top box; STB)、ラジオ装置、音声/映像プレーヤ、ゲーム、位置決め機器、デジタルカメラ/カムコーダ、および/またはその同等物、あるいはそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。さらに、ユーザコンピュータ構成600は、図1および図4〜図5に示すユーザ装置の特徴を含んでもよく、図1〜図2に示すユーザインターフェース写真を表示するために使用してもよい。
【0059】
処理ユニット602は、構成600の基本機能を制御する。これらの関連機能は、プログラムストレージ/メモリ604に命令として格納されてもよい。本発明の例示低実施形態では、ストレージ/メモリ604に関連付けられるプログラムモジュールは、モバイル端末の電源オフ時に情報が失われないように、不揮発性電気的消去可能、プログラム可能読み出し専用メモリ(non-volatile electrically-erasable, programmable read-only memory; EEPROM)、フラッシュ読み出し専用メモリ(read-only memory; ROM)、ハードドライブ等に格納される。また、本発明に従うモバイル端末の動作を実行するための関連のソフトウェアも、コンピュータプログラム製品、コンピュータ可読媒体を介して提供されてもよく、および/またはデータ信号を介してモバイルコンピュータ構成600に伝送されてもよい(例えば、インターネットおよび中間無線ネットワーク等の1つ以上のネットワークを介して電子的にダウンロードされる)。
【0060】
モバイルコンピュータ構成600は、ネットワークデータ交換を実行するための処理/制御ユニット602に連結されるハードウェアおよびソフトウェア構成要素を含んでもよい。モバイルコンピュータ構成600は、有線または無線データ接続の任意の組み合わせを保持するために、複数のネットワークインターフェースを含んでもよい。図示するモバイルコンピュータ構成600は、ネットワークデータ交換を実行するための無線データ伝送回路を含む。この無線回路は、アナログ/デジタル(analog-to-digital; A/D)変換、デジタル/アナログ(digital-to-analog; D/A)変換、音声符号化/復号化、暗号化/暗号解読、エラー検出および訂正、ビットストリーム変換、フィルタリング等を含む多種多様の機能の実行に用いられるデジタルシグナルプロセッサ(digital signal processor; DSP)606を含む。送受信機608は、概して、アンテナ610に連結され、無線機器に関連する送信無線信号612を送信し、受信無線信号614を受信する。これらの構成要素によって、構成600は、モバイルサービスプロバイダネットワーク、ローカルネットワーク、ならびにインターネットおよび公衆交換電話ネットワーク(Public Switched Telephone Network; PSTN)等の公衆ネットワークを含む1つ以上のネットワーク615に加わることが可能である。
【0061】
また、モバイルコンピュータ構成600は、処理/制御ユニット602に連結される代替ネットワーク/データインターフェース616も含んでもよい。代替ネットワーク/データインターフェース616は、有線媒体および無線媒体を含むデータ伝送媒体の任意の方式を使用して、2次データ経路を介して通信する能力を含んでもよい。代替データインターフェース616の例として、USB、Bluetooth、イーサネット、602.11Wi-Fi、IRDA、超広帯域無線、WiBree、GPS等が挙げられる。また、これらの代替インターフェース616は、ネットワーク615を介して、あるいは直接通信および/またはピアツーピア通信リンクを介して通信可能であってもよい。後者の例として、代替インターフェース616は、メディアに社会的状況データを補充するために、短距離通信を使用して、近接して位置するユーザ機器の検出を容易にできる。
【0062】
また、プロセッサ602は、モバイル端末に関連付けられるユーザインターフェースハードウェア618に連結される。モバイル端末のユーザインターフェース618には、例えば、液晶ディスプレイ等のディスプレイ620および変換器622が含まれてもよい。変換器622は、ユーザ入力を受信可能である任意の入力機器を含んでもよい。また、変換器622は、テキスト、静止画、映像、音声等の任意の組み合わせ等のメディアを生成可能である検知機器も含んでもよい。キーパッド、スピーカ、マイクロフォン、音声命令、スイッチ、タッチパッド/スクリーン、ポインティング機器、トラックボール、ジョイスティック、振動発生器、光等の他のインターフェースハードウェア/ソフトウェアは、インターフェース618に含まれてもよい。これらのおよび他のユーザインターフェース構成要素は、当技術分野において既知であるように、プロセッサ602に連結される。
【0063】
プログラムストレージ/メモリ604は、モバイルコンピュータ構成600における機能に関連付けられる機能およびアプリケーションを実行するためのオペレーティングシステムを含む。プログラムストレージ604は、読み出し専用メモリ(read-only memory; ROM)、フラッシュROM、プログラム可能および/または消去可能ROM、ランダムアクセスメモリ(random access memory; RAM)、加入者インターフェースモジュール(subscriber interface module; SIM)、無線インターフェースモジュール(wireless interface module; WIM)、スマートカード、ハードドライブ、コンピュータプログラム製品、あるいは他の着脱式メモリ機器のうちの1つ以上を含んでもよい。また、ストレージ/メモリ604は、1つ以上のハードウェアインターフェース623も含んでもよい。インターフェース623は、オペレーティングシステムドライバ、ミドルウェア、ハードウェア抽象化レイヤ、プロトコルスタック、ならびにユーザインターフェース618、代替インターフェース616、およびネットワークハードウェア606、608等のハードウェアへのアクセスを容易にする他のソフトウェアの任意の組み合わせを含んでもよい。
【0064】
また、モバイルコンピュータ構成600のストレージ/メモリ604は、本発明の例示的実施形態に従う機能、例えば、図8〜図9に示す手順を実行するための専用ソフトウェアモジュールも含んでもよい。例えば、プログラムストレージ/メモリ604は、ユーザ身元の判断にさらに使用可能である近接データ(例えば、機器識別子)の送信および受信のうちの片方または両方を容易にする近接検出モジュール624を含む。例えば、近接検出モジュール624は、代替インターフェース616を介して近接機器識別子を繰り返しスキャンおよび列挙することが可能である。これらの識別子は、機器識別子に基づいて身元データを検索する身元検索モジュール626に送出可能である。身元検索モジュール626は、機器と身元とのマッピングのために、局所的連絡先データベース628を検索するように構成されてもよく、また、このようなマッピングをデータベース628に追加するようにも構成されてもよい。また、身元検索モジュール628は、近接検出モジュール624を介して、例えば、近距離無線通信を使用してvCardまたは類似の身元データの送出によって、ユーザ身元を直接入手するように構成されてもよい。
【0065】
また、身元検索モジュール626は、ネットワークサービスインターフェースモジュール630を介して身元データのオンライン検索を実行するように構成されてもよい。例えば、ソーシャルネットワーキングサービス632は、機器と身元とのマッピングにセキュアな認定アクセスを提供するネットワーク615を介してアクセス可能であってもよい。サービスモジュール630を介して入手したこれらのマッピングのいずれかは、単回使用のために使用されてもよく(例えば、特定のイベントに関連付けられる)、および/または長期アクセスのために連絡先データベース628に格納されてもよい。サービスインターフェース630は、オンラインソーシャルネットワークサービス632にアクセスするために、局所的に格納されたユーザ認証を利用してもよい。認証されたユーザ身元は、他のユーザの身元情報を共有するか否かを判断する際に、サービス632により使用されてもよい。例えば、別のユーザは、構成600のユーザを、他のユーザのプロフィールデータを視認可能にするサービス参加者のリストに明示的に追加する必要があってもよい。
【0066】
身元検索モジュール626および/または連絡先データベースにより入手されたデータは、メディア増強モジュール634により利用されてもよい。メディア増強モジュール634は、メディアキャプチャ(例えば、変換器622を介する)、メディアダウンロード(例えば、ネットワーク615を介する)、メディアストレージ(例えば、メディアストレージ638への)、メディア読み出し、メディアレンダリング等の、汎用メディア機能を実行するメディア管理モジュール636の機能を拡張する。メディア増強モジュール634は、近接検出モジュール624および/または身元検索モジュール626から機器および身元データを受信し、キャプチャ/ダウンロードされたメディアのインスタンスに、メタデータとして機器および身元データを追加することが可能である。このメディアは、例えば、サービスインターフェース630を介して、共有サービス632に送信可能である。
【0067】
また、メディア増強モジュール634は、図1〜図2に関連して説明したように、近接ユーザからの補助メディアを、キャプチャ/ダウンロードされた画像のインスタンスに組み合わせることによって、拡張メディアを形成することが可能であってもよい。近接検出モジュール624、身元検索モジュール626、および/またはサービスインターフェースモジュール630は、近接検出モジュール624を介したこれらのユーザの検出に応答して、ユーザ固有の部分のメディア(例えば、vCardデータにより得られた人物の写真)を直接的または間接的に入手するように構成されてもよい。この補助データは、局所的連絡先データベース628、メディアデータ格納部638、またはネットワークサービス632に追加されてもよい。同様に、メディア増強モジュール634は、近接検出モジュール624、身元検索モジュール626、およびサービスインターフェースモジュール630の任意の組み合わせから、図2に関連して説明したようなテンプレートを入手するように構成されてもよい。
【0068】
図6のモバイルコンピュータ構成600は、本発明の原理が適用され得るコンピュータ環境の代表例として提供される。本明細書に提供される説明によって、当業者は、本発明が、多種多様の他の現在既知でありかつ将来のモバイルおよび有線コンピュータ環境において同等に適用可能であることを理解するであろう。例えば、デスクトップおよびサーバコンピュータ機器は、プロセッサ、メモリ、ユーザインターフェース、およびデータ通信回路を同様に含む。したがって、本発明は、データがネットワークを介して通信し得る任意の既知のコンピュータ構造に適用可能である。
【0069】
次に、図7を参照すると、ブロック図は、本発明の例示的実施形態に従う、ソーシャルネットワーキングサービスを提供するネットワークサービス700の詳細を示す。サービス700は、1つ以上の従来のコンピュータ構成701を介して実装されてもよい。コンピュータ構成701は、カスタムまたは汎用電子構成要素を含んでもよい。コンピュータ構成701は、ランダムアクセスメモリ(random access memory; RAM)704 および/または読み出し専用メモリ(read-only memory; ROM)706に連結され得る1つ以上の中央処理装置(central processor; CPU)702を含む。ROM706は、プログラム可能ROM(programmable ROM; PROM)、消去可能PROM(erasable PROM; EPROM)等の種々の種類のストレージメディアを含んでもよい。プロセッサ702は、入力/出力(I/O)回路708を介して他の内部および外部構成要素と通信してもよい。プロセッサ702は、1つ以上の処理コアを含んでもよく、独立機能モジュール(例えば、チップセット)に存在する汎用および専用のプロセッサの組み合わせを含んでもよい。プロセッサ702は、固定ロジック、ソフトウェア命令、および/またはファームウェア命令により指示されるような、当技術分野において既知である多種多様の機能を実行する。
【0070】
コンピュータ構成701は、着脱式ディスクドライブ712、ハードドライブ713、光学式ドライブ714、ならびに情報を読み出しおよび/または格納可能である他のハードウェアを含む1つ以上のデータストレージ機器を含んでもよい。一実施形態では、本発明に従う動作を実行するためのソフトウェアは、光メディア716、磁気メディア718、フラッシュメモリ720、または情報を携帯可能に格納可能である他の形式のメディアに格納および分散されてもよい。これらのストレージメディアは、光学式ドライブ714、着脱式ディスクドライブ712、I/Oポート708等の機器に挿入され、その機器により読み取られてもよい。また、ソフトウェアは、データ信号を介してコンピュータ構成701に伝送されてもよく、例えば、インターネット等のネットワークを介して電子的にダウンロードされる。コンピュータ構成701は、ユーザインタラクションのために、ユーザ入力/出力インターフェース722に連結されてもよい。ユーザ入力/出力インターフェース722は、マウス、キーボード、マイクロフォン、タッチパッド、タッチスクリーン、音声認識システム、モニタ、LEDディスプレイ、LCDディスプレイ等の装置を含んでもよい。
【0071】
サービス700は、メモリ704および永続ストレージ(例えば、ハードドライブ713)の任意の組み合わせに格納され得るソフトウェアとともに構成される。このようなソフトウェアは、固定ロジックもしくは読み出し専用メモリ706に含まれてもよいか、または読み出し専用メモリ磁気ディスク、光学メディア、フラッシュメモリ機器、固定ロジック、読み出し専用メモリ等のメディアを含む、携帯型コンピュータ可読ストレージメディアおよびコンピュータプログラム製品を介して、読み出し/書き込みメモリ704に置かれてもよい。また、ソフトウェアは、入力/出力バス708に連結されるデータ伝送リンクによって、メモリ706に置かれてもよい。このようなデータ伝送リンクは、有線/無線ネットワークインターフェース、ユニバーサルシリアルバス(Universal Serial Bus; USB)インターフェース等を含んでもよい。
【0072】
ソフトウェアは、概して、プロセッサ702に、他のコンピュータハードウェアと動作させて、本明細書に説明するサービス機能、例えば、図8〜図9に示す手順を提供させる命令728を含んでもよい。命令728は、ネットワーク734(例えば、インターネット)を介してソーシャルネットワーキングクライアント732との通信を容易にするネットワークインターフェース730を含んでもよい。ネットワークインターフェース730は、メディアアクセス回路、ドライバ、プログラム、およびプロトコルモジュールを含むハーウェアおよびソフトウェア構成要素の組み合わせを含んでもよい。また、ネットワークインターフェース730は、HTTP、FTP、SMTP、SMS、MMS等の1つ以上の共通ネットワークデータ転送プロトコルを取り扱うためのソフトウェアモジュールも含んでもよい。
【0073】
命令728は、クライアント機器の検索構成要素から来る身元検索要求を取り扱うための検索インターフェース736を含んでもよい(例えば、図6の身元検索モジュール626)。検索要求は、プロフィールデータベースインターフェース738を使用して提供されてもよく、プロフィールデータベースインターフェース738は、機器識別子をユーザ身元にマッピングする局所的にアクセス可能なユーザプロフィールデータベース740を検索してもよい。局所的に入手可能なデータベース740は、サービスの登録ユーザのプロフィールを含んでもよい。また、プロフィールデータベースインターフェース738は、ネットワークインターフェース730を介して他のプロバイダに対して身元検索要求を送受信してもよい。
【0074】
命令728は、クライアント732からのメディア提出を受信可能であるメディアインターフェース742をさらに含んでもよい。これらの提出は、メディアをユーザの個人用ページに追加する目的のものであってもよく、メディアは、メディアデータベース746に格納されてもよい。ユーザの個人用ページは、サービスの主要ソーシャルネットワーキングユーザインターフェース機能を容易にするメディア(図示せず)のウェブサービスを介してアクセスされてもよい。
【0075】
増強メディアプロセッサ744は、サービスに送出されるメディアデータのインスタンスを拡張/補完してもよい。メディアプロセッサ744は、「コメントURL」(例えば、図3のエントリ316)をメディアのメタデータに追加してもよい。また、メディアプロセッサ744は、メディアに埋め込まれる他のフィードのURL/URIを入手するために、画像からメタデータを読み取ってもよい。これらのURI/URLは、メディアデータベース746のメディアにリンクするフィードデータベース748に格納されてもよい。このように、サービス700は、画像のコメントURLタグに基づいて、他のソーシャルネットワークサービスからコメントを取り出すことが可能であってもよい。また、これらのコメントは、サービス700の個人用ウェブページの視認者に示されてもよい。
【0076】
また、メディアプロセッサ744は、図1および図2に関連して説明したように、補助メディアを主要メディアに組み合わせることを容易にしてもよい。例えば、メディアプロセッサ744は、プロフィールインターフェース738、プロフィールデータベース740、メディアデータベース746、およびクライアント732の任意の組み合わせから補助データを入手してもよい。これは、メディアインターフェース742、メディアデータベース746、およびクライアント732の任意の組み合わせから入手される主要メディアと組み合わせられてもよい。また、メディアプロセッサ744は、追加のメディア拡張オプションを提供するテンプレートデータベース750にアクセスしてもよい。これらのテンプレート750は、局所的に使用するためにクライアント732通信されてもよく、メディアプロセッサ744におけるそれ自身の処理のためにサービス700によって使用可能である。
【0077】
例示目的のために、特定の結果を提供するようにインタラクトする機能回路/ソフトウェアモジュールの観点から、サービス700の動作について説明する。当業者は、機能モジュールの他の構成が可能であることを理解する。さらに、当業者は、このように説明される機能性を、当技術分野において概して既知である知識を使用して、モジュールレベルまたは全体として、容易に実装することができる。コンピュータ構造701は、単に、本明細書に説明する画像増強およびソーシャルネットワーキングサービスを提供するために使用可能であるネットワークインフラストラクチャハードウェアの代表例であるだけである。概して、コンピュータサービス700の機能は、多数の処理要素およびネットワーク要素の上に分散可能であり、ウェブサービス、ゲートウェイ、モバイル通信メッセージング等の他のサービスと一体的であることが可能である。例えば、サービス700のいくつかの構成は、クライアントとサーバとのインタラクション、ピアツーピアインタラクション、分散コンピュータ等を介して、ユーザ機器(および/または図2に示すサーバ204〜207等の中間物)に実装されてもよい。
【0078】
次に、図8を参照すると、フローチャートは、本発明の例示的実施形態に従って、近接検出に基づいてメディアを拡張するための手順800を図示する。本手順は、無線近接インターフェースを使用して、イベントの参加者の近接機器を検出すること(802)を伴う。参加者に関連付けられるユーザメディアは、近接検出に基づいて、さらに参加者に関連付けられる連絡先データに基づいて入手される(804)。イベントの状況を記録するイベントメディアは、入手される(806)。イベントメディアは、拡張メディアを形成するためにユーザメディアと組み合わせられる(808)。この拡張メディアは、イベントメディアにおける参加者の存在をシミュレーションする。
【0079】
次に図9を参照すると、フローチャートは、本発明の例示的実施形態に従って、近接検出に基づいてメディアに注釈を付けるための手順900を図示する。本手順は、無線近接インターフェースを使用して、イベントの参加者の近接機器を検出すること(902)を伴う。参加者のユーザ身元データは、機器の近接検出に基づいて入手され(904)、イベントの状況を記録するイベントメディアは、入手される(906)。ユーザ身元データおよび機器データのうちの少なくとも1つを記述するメタデータは、イベントメディアに埋め込まれる(908)。
【0080】
任意選択により、本手順900は、コメントをイベントメディアに関連付けるために、ソーシャルネットワーキングサービスを介してアクセス可能である情報フィードへの参照を記述する追加のメタデータをイベントメディアに埋め込むこと(910)を伴ってもよい。別の任意選択の構成は、イベントメディアの視認に関心を有し得る追加の個人を判断するために、1つ以上のソーシャルネットワーキングサービスにおいてイベントメディアに関連付けられる情報フィードコメントの著者を関連付けさせること(912)を伴う。
【0081】
本発明の例示的実施形態に関する前述の説明は、例示目的および説明目的のために提示されている。前述の説明は包括的ではなく、正確な開示内容に本発明を限定するものではない。上記教示を考慮して、多くの修正および変形が可能である。本発明の範囲は、この詳細な説明に限定されず、むしろ本明細書に添付される請求項によって判断されるものである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのプロセッサと、実行可能な命令を含む少なくとも1つのメモリとを備える装置であって、前記少なくとも1つのメモリおよび実行可能な命令は、前記プロセッサとともに、前記装置に、
無線近接インターフェースを使用して、イベントの参加者の近接機器を検出することと;
前記近接検出に基づいて、さらに前記参加者に関連する連絡先データに基づいて、前記参加者に関連付けられるユーザメディアを入手することと;
前記イベントの状況を記録するイベントメディアを入手することと;
拡張メディアを形成するために、前記イベントメディアを前記ユーザメディアと組み合わせることと;
を遂行させるように構成され、前記拡張メディアは、前記イベントメディアにおける前記参加者の存在をシミュレーションする、装置。
【請求項2】
前記イベントメディアは、前記イベントのデジタル写真を備え、前記ユーザメディアは、前記デジタル写真から独立して入手される前記参加者のデジタル画像を備える、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記命令は、さらに、前記装置に、前記参加者の前記デジタル画像のうちの1つ以上を補充するテンプレートを入手させる、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記命令は、さらに、前記装置に、メタデータを前記イベントメディアおよび前記拡張メディアのうちの少なくとも1つに埋め込ませ、前記メタデータは、前記近接検出および前記連絡先データのうちの少なくとも1つから入手される、請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載の装置。
【請求項5】
前記メタデータは、ユーザにより編集可能なコメントを前記イベントメディアおよび前記拡張メディアのうちの少なくとも1つに関連付けることを容易にする情報フィードへのコンピュータにより処理可能な参照をさらに備える、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記ユーザメディアを入手することは、短距離通信を使用して、前記近接機器から直接前記ユーザメディアを入手することを備える、請求項1〜5のうちのいずれか1項に記載の装置。
【請求項7】
前記ユーザメディアを入手することは、ネットワークサービスから前記ユーザメディアを入手することを備える、請求項1〜5のうちのいずれか1項に記載の装置。
【請求項8】
無線近接インターフェースを使用して、イベントの参加者の近接機器を検出することと、
前記近接検出に基づいて、さらに前記参加者に関連する連絡先データに基づいて、前記参加者に関連付けられるユーザメディアを入手することと、
前記イベントの状況を記録するイベントメディアを入手することと、
拡張メディアを形成するために、前記イベントメディアを前記ユーザメディアと組み合わせることと、
を含み、前記拡張メディアは、前記イベントメディアにおける前記参加者の存在をシミュレーションする、方法。
【請求項9】
前記イベントメディアは、前記イベントのデジタル写真を備え、前記ユーザメディアは、前記デジタル写真から独立して入手される前記参加者のデジタル画像を備える、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記参加者の前記デジタル画像のうちの1つ以上を補充するテンプレートを入手することをさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
メタデータを前記イベントメディアおよび前記拡張メディアのうちの少なくとも1つに埋め込むことであって、前記メタデータは、前記近接検出および前記連絡先データのうちの少なくとも1つから入手される、請求項8〜10のうちのいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
前記メタデータは、ユーザにより編集可能なコメントを前記イベントメディアおよび前記拡張メディアのうちの少なくとも1つに関連付けることを容易にする情報フィードへのコンピュータにより処理可能な参照をさらに備える、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記ユーザメディアを入手することは、短距離通信を使用して、前記近接機器から直接前記ユーザメディアを入手することを含む、請求項8〜12のうちのいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
前記ユーザメディアを入手することは、ネットワークサービスから前記ユーザメディアを入手することを含む、請求項8〜12のうちのいずれか1項に記載の方法。
【請求項15】
装置による実行時に、
無線近接インターフェースを使用して、イベントの参加者の近接機器を検出することと、
前記近接検出に基づいて、さらに前記参加者に関連する連絡先データに基づいて、前記参加者に関連付けられるユーザメディアを入手することと、
前記イベントの状況を記録するイベントメディアを入手することと、
拡張メディアを形成するために、前記イベントメディアを前記ユーザメディアと組み合わせることであって、前記拡張メディアは、前記イベントメディアにおける前記参加者の存在をシミュレーションすることと、
を前記装置に実行させる命令により符号化されるコンピュータ可読ストレージ媒体。
【請求項16】
前記イベントメディアは、前記イベントのデジタル写真を備え、前記ユーザメディアは、前記デジタル写真から独立して入手される前記参加者のデジタル画像を備える、請求項15に記載のコンピュータ可読ストレージ媒体。
【請求項17】
前記参加者の前記デジタル画像のうちの1つ以上を補充するテンプレートを入手することをさらに備える、請求項16に記載のコンピュータ可読ストレージ媒体。
【請求項18】
メタデータを前記イベントメディアおよび前記拡張メディアのうちの少なくとも1つに埋め込むことをさらに備え、前記メタデータは、前記近接検出および前記連絡先データのうちの少なくとも1つから入手され、前記メタデータは、ユーザにより編集可能なコメントを前記イベントメディアおよび前記拡張メディアのうちの少なくとも1つに関連付けることを容易にする情報フィードへのコンピュータにより処理可能な参照をさらに備える、請求項15〜17のうちのいずれか1項に記載のコンピュータ可読ストレージ媒体。
【請求項19】
前記ユーザメディアを入手することは、短距離通信を使用して、前記近接機器から直接前記ユーザメディアを入手することを備える、請求項15〜18のうちのいずれか1項に記載のコンピュータ可読ストレージ媒体。
【請求項20】
前記ユーザメディアを入手することは、ネットワークサービスから前記ユーザメディアを入手することを備える、請求項15〜18のうちのいずれか1項に記載のコンピュータ可読ストレージ媒体。
【請求項21】
装置による実行時に、請求項8〜14のうちのいずれか1項に記載の方法を前記装置に実行させるコンピュータ可読命令を備える、コンピュータプログラム製品。
【請求項22】
無線近接インターフェースを使用して、イベントの参加者の近接機器を検出するための手段と、
前記近接検出に基づいて、さらに前記参加者に関連する連絡先データに基づいて、前記参加者に関連付けられるユーザメディアを入手するための手段と、
前記イベントの状況を記録するイベントメディアを入手するための手段と、
拡張メディアを形成するために、前記イベントメディアを前記ユーザメディアと組み合わせるための手段と、
を備え、前記拡張メディアは、前記イベントメディアにおける前記参加者の存在をシミュレーションする、装置。
【請求項23】
前記イベントメディアは、前記イベントのデジタル写真を備え、前記ユーザメディアは、前記デジタル写真から独立して入手される前記参加者のデジタル画像を備える、請求項22に記載の装置。
【請求項24】
前記参加者の前記デジタル画像のうちの1つ以上を補充するテンプレートを入手するための手段をさらに備える、請求項23に記載の装置。
【請求項25】
メタデータを前記イベントメディアおよび前記拡張メディアのうちの少なくとも1つに埋め込むための手段であって、前記メタデータは、前記近接検出および前記連絡先データのうちの少なくとも1つから入手される手段をさらに備える、請求項22〜24のうちのいずれか1項に記載の装置。
【請求項26】
前記メタデータは、ユーザにより編集可能なコメントを前記イベントメディアおよび前記拡張メディアのうちの少なくとも1つに関連付けることを容易にする情報フィードへのコンピュータにより処理可能な参照をさらに備える、請求項25に記載の装置。
【請求項27】
前記ユーザメディアを入手するための前記手段は、短距離通信を使用して、前記近接機器から直接前記ユーザメディアを入手するための手段を備える、請求項22〜26のうちのいずれか1項に記載の装置。
【請求項28】
前記ユーザメディアを入手するための前記手段は、ネットワークサービスから前記ユーザメディアを入手するための手段を備える、請求項22〜26のうちのいずれか1項に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2011−521489(P2011−521489A)
【公表日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−550228(P2010−550228)
【出願日】平成22年1月13日(2010.1.13)
【国際出願番号】PCT/FI2010/050012
【国際公開番号】WO2010/084242
【国際公開日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
2.イーサネット
【出願人】(398012616)ノキア コーポレイション (1,359)
【Fターム(参考)】