説明

通信サービスを含むシステムを動作させる方法

通信サービス、特に電話およびデータ・サービスを含むデータ・システムを操作処理する方法であって、コンピュータ・システム(1)は、データ・プログラムに従ってサービスを実行かつログ・データを処理し、コンピュータ・システムは、データベース(10−12、13、14、18)を含み、少なくとも1つのデータベース(13、14)は、各トランザクションがデータ・プログラムの部分形式を有している所定数のトランザクションを含み、コンピュータ/システムは、単数または複数のデータベースから1つ以上のトランザクションをフェッチし、トランザクションは、サービスまたは処理機能を実行するデータ・プログラムを共に形成する。本発明は、データ・システム(1)の管理部分(2)とデータ・システムの丸抱え部分(15)との間のインターフェース(20)およびデータ・システムの操作部分(3)とデータ・システムの丸抱え部分(15)との間のインターフェースがあり、インターフェースは、相互に同じであり、丸抱えシステムでの実行と丸抱えシステムからデータ・システムの他の部分(2、3)への命令は、トランザクションのエージェンシィを介して発生するように丸抱え部分(15)が実行環境を有していることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信サービスを含むシステムを処理または管理する方法に関する。本発明は、特にデータ及び音声伝送の両方を含む電気通信サービスに関する。
【背景技術】
【0002】
通信サービス、特に電気通信を含む現在のシステムの問題は、メモリ、ディスケット収容スペース、ログファイル等や内部ネットワーク及びデータベース/アクセス方法のようなオペレーティング・システム(例えば、UNIX(登録商標)またはウィンドウズ(登録商標))により処理されるリソースが、例えば、データベース・ハンドラの矛盾しない挙動のための要件のみを考慮し、通信サービスのような「ユーザ」を考慮しないユーティリティ、ツール、プロシデュアのようなプログラムにより操作的に処理される点である。特に、いわゆるトランザクションにより実行する丸抱えシステムは、サービスを完全に処理し、操作(オペレーティング)/管理プロセスと共にサービス要件の両方を処理するシステムの必要性が非常に大きい。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
既知の解決法は、正しい機能を得るために、しばしば手動のUNIX(登録商標)スクリプト等のゆるく結合したプログラムの集積として、最も通常に実装される。例えば、データベース・バックアップは、実行を継続するためにはサービスがこのデータベースの一時コピーにアクセスしなければならないか、またはサービスを停止する必要がある。オペレーティング・プロセスの大部分では、関係する両者からの何らのサポートまたは同時制御なしに、2つの相互に異なるプロセスを管理する必要がある。
【0004】
本発明は、この問題を満足させる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、従って、通信サービス、特に電話及びデータサービスを含むデータ・システムを操作的に処理する方法に関係する。コンピュータ・システムは、データ・プログラムに従ってサービスを実行し、かつ、ログ・データを処理するようにされる。コンピュータ・システムは、データ・ベースを含み、少なくとも1つのデータベースは、各トランザクションがデータ・プログラム部分の形式を有している所定数のトランザクションを含むようにされているデータベースを含む。コンピュータ/システムは、単数または複数のデータベースから1つ以上のトランザクションをフェッチする。トランザクションは、サービスまたは処理機能を実行するデータ・プログラムを共に形成し、データ・システムの管理部分とデータ・システムの丸抱え部分との間のインターフェースおよびデータ・システムの操作部分とデータ・システムの丸抱え部分との間にインターフェースがある。インターフェースは、相互に同じであり、丸抱えシステムでの実行と丸抱えシステムからデータ・システムの他の部分への命令がトランザクションのエージェンシィを介して発生するように丸抱え部分が実行環境を有している。
【実施例1】
【0006】
通信サービス、特に電話通信を含むシステムが以下の説明に記載され、ここでシステムは、操作的及び管理的プロセスの観点からより完全な解決方法を提供するよう補完可能である。
【0007】
丸抱えシステムは、欧州特許明細書第0928548号に従って動作し、トランザクションを含むデータベースから多数のトランザクションを召集することにより実行を行う場合を特に記述する。
【0008】
以下に記載した解決法の場合、管理および操作機能により所有されるインターフェースは、抽象化され、これにより欧州特許明細書のように、丸抱えシステムの通信サービスにより含まれる機能と同様の方法で表示可能である。この抽象化は、もちろん、サービスの挙動と関係する機能または機能の操作管理に係わらず、ファイル、データベース、メモリのようなリソース、機能が操作するものも含む。
【0009】
これは、丸抱えシステムをサービス表示と調和する操作作業にプログラムすることを可能とし、言い換えれば、操作プロセスは、上述した特許明細書に記載したトランザクション方法に従って、または他の丸抱えシステムにより実装された他のトランザクション方法に従ってプログラム可能である。
【0010】
この方法により、丸抱えシステム中にオペレーティング・システム、データベース・ハンドラ等から(抽象化した)選択プロセスまたはメソッドが含まれ、プロシデュアまたはメジャーは、従ってシステム中のユニークな位置に検証され同期可能となる。
【0011】
初期の技術の観点と比較して、この解決法により提供される利点は、明らかである。
【0012】
1つの利点は、サービス実行の変更が変更を必要とするオペレーティング・プロシデュアまたはメジャーと同様にシステム中で実行され、より大きな制御、追跡可能性を生成する点である。
【0013】
第2の利点は、エラー感度が根本的に減少する点である。第3の利点は、操作員が機能又はプロセスに係わらず、システムの処理、管理及びプログラムの1つかつ唯一のメソッドにアクセスする必要がある点である。
【0014】
オペレーティング・システム、データベース・ハンドラ、ファイル・システムおよびその他の任意のプログラムにより事実上、処理されるリソースの表現は、リソースの関数へのインターフェースのカプセル化と抽象化と、別個の「サービス」またはサービス実行と関連して、上述の特許明細書に記載した方法によりオペレーティング・プロセスをプログラムする可能性を含む。
【0015】
関数が操作するリソース(ファイル、データベース、メモリ等)は、もちろん、サービスの挙動に関して前記特許明細書によるトランザクションを基にした機能と関係するか、または機能が操作管理と関係するかのどちらかで抽象的に含まれる。
【0016】
本発明の1つの望ましい実施例によると、ユニークなトランザクションへのユニークな参照を1つ以上のデータベース10−12(図1参照)に記憶させ、多数の参照が管理プロシデュアへのトランザクションを定義し、また多数の参照が操作プロシデュアへのトランザクションを定義し、これにより管理プロシデュアおよび/または操作プロシデュアに対応する参照は、データ・システムの丸抱え部分15によりトランザクション・データ用の1つ以上のデータベース13、14に転送され、ここで転送された参照に対応するトランザクションが記憶され活性化され、丸抱えシステム15は、トランザクションにより選択されたプロシデュアを実行する。
【0017】
他の望ましい実施例によると、データ・システムの管理部分2は、データベース13、14から所定のトランザクションをフェッチすることにより所要の機能を開始し、これらのトランザクションは、所要の機能の実行用のデータ・プログラムを共に形成する。
【0018】
本発明のさらに別の実施例によると、丸抱えシステム15は、部分的に異なるサービス用かつ部分的に管理機能用にデータベースからトランザクションをフェッチし、これらの機能を実行し、これにより丸抱えシステム15は、トランザクションのフェッチとトランザクションを実行する順序を制御する。
【0019】
以下に通信サービスを含む操作(オペレーティング)処理システムに本発明を適用する例を図示する。
【0020】
通信サービスの分野のアプリケーションがあり、操作員は、ユーザ・ログの処理を絞り込みたいものとする。これは、文書用のファイルまたはデータベースに保存されたデータを意味し、またはクライアントのアプリケーション使用に関連してイベントを追跡可能とすることを意味する。
【0021】
電気通信サービスの場合、更新要件は、データをユーザ・ディレクトリの記憶媒体から中央(バルク)記憶媒体へ定期的に移動し、必要なときにクライアント・サービスにログ・データを検査可能とし、クライアントまたは操作員の機能の要求時に他の観点でデータを処理することを意味する。
【0022】
この更新は、以前の慣例に従って以下の方法で実装可能であった。
1)ユーザ・ログを移動し空にするためにバッチ環境で実行される意図のプログラムを作成する。
2)クライアント/サーバ・ルーティンの助けによりクライアント・サービス環境でインタラクティブに実行される意図のプログラムを作成する。
【0023】
この性質の方法は、例えば、ログを移動している時にアプリケーションを使用しているクライアントの事象の衝突を防止するようにバッチおよび/またはオンライン時にユーザ・ディレクトリをロックし、ロック、順序化、同期を保証するためにアプリケーション・システムとの通信および実行時にログをロックしている時のバッチ環境用の再試行アルゴリズムの使用ような多数の困難を発生する。
【0024】
本発明によると、コール可能なプログラムまたはその一部で上記した1)と2)の両方を達成する基本機能は、代わりに上述したようにトランザクションとして実装され表現される。1)及び2)による2つのプログラムは、次いでトランザクションのシーケンスとして実装される。
【0025】
図1で、2は、データ・システム1の管理部分を示し、ここで10は、クライアント・サービスに関連して、いわゆるトランザクション参照用のデータベースを示し、11は、バッチ・プログラム用のトランザクション参照を示し、12は、アプリケーション・シーケンス用のトランザクション参照を示す。
【0026】
データ・システム1の操作部分3は、所要の実行を実施する多数のトランザクションを含む。これらのトランザクションは、1つ以上のデータベース13、14に記憶される。実行は、関連メモリ16を有するコンピュータ15の助けにより行われる。クライアント・サービスと関係するコンピュータ17のような外部コンピュータを実行コンピュータ15に接続可能である。この実施例の場合、データベース・アンドラを含むログ・データベース18も含まれ、ログ・データベース18は、通信サービスと関係するログ・データを記憶している。ログ・データベース18は、インターフェース19を介してトランザクション・データベース10、13に接続される。
【0027】
バッチ・プログラム、言い換えると、データベースに記憶されたログ・データから情報を抽出するプログラムは、例えば、
−ログ・ファイルのオープン
−ログ・データの読取り
−バルク媒体へログデータの書込み
−ログ・データの消去
−ログ・ファイルのクローズ
のような機能を含む。
【0028】
通常、これらの機能は、何らかの適切な言語で複雑な関数としてプログラムされ、そのようにコールされる。
【0029】
本発明によると、多数のトランザクションが共に使用され、その機能を実行するように特定の順序で使用される。以下は、トランザクションの例示である。
−TRS.42は、ログ・ファイルをオープンする。
−TRS.45は、ログ・データの読取りをする。
−TRS.46は、バルク媒体へログ・データの書込みをする。
−TRS.50は、ログ・データの消去をする。
−TRS.55は、ログ・ファイルのクローズをする。
【0030】
特定の実行にどのトランザクションが必要であるかに関する情報は、管理部分2のデータベース10−12、すなわち、TRS.42、TRS.45、TRS.46、TRS.50、TRS.55に見出される。これらのトランザクション参照は、データベース13、14に渡され、ここでプログラム部分の形式のトランザクションが記憶され各トランザクション参照に接続される。
【0031】
従って、バッチ・プログラムは、特定のクライアントに関するログ・データを抽出するトランザクションのような既に活性化されているトランザクションと共に多数の相互に連続するトランザクションから構成され、トランザクションの順序は、以下の通りである。ここで特定のトランザクションのみを図示する。
−[…]
−TRS.10は、クライアント・アイデンティティをフェッチする。
−TRS.22は、クライアントを検証する。
−TRS.31は、クライアント・データへのアクセスをロックする。
−TRS.42は、ログ・ファイルをオープンする。
−TRS.45は、ログ・データの読取りをする。
−[…]
【0032】
通信サービス・アプリケーションの場合、クライアントは、各段階での呼転送、変更した勘定規則、音声メール・ボックスのような異なるサービスを配信可能である。
【0033】
本発明の1つの望ましい実施例によると、サービスは、トランザクション参照の形式で記憶され、これは、加入者が電話サービスを注文した時に多数のトランザクションからの特定のトランザクションに対応する。
【0034】
加入者の加入者番号に結合されて参照が記憶され、加入者番号を読取る時、丸抱えまたは上位システム15は、参照の媒体を介してトランザクションをフェッチするようにされてトランザクションを実行し、これによりサービスを実施することも望ましい。
【0035】
コンピュータ15は、管理部分2に対して操作部分3と同じインターフェース20、21を有する。図示の場合、コンピュータ15は、クライアント・サービス・コンピュータ17から受信したログ・データを実行する命令を受信する。コンピュータ15は、これによりデータベース10−12のトランザクション参照をフェッチし、トランザクションが見出されたデータベース13−14にこれらの参照を転送する。次いでコンピュータは、ログ・データベース18からのデータのフェッチを含むトランザクションを実行する。
【0036】
データ・システムの管理部分とデータ・システムの丸抱え部分との間のインターフェースとデータ・システムの操作部分とデータ・システムの丸抱え部分との間のインターフェースが同じであるため、また丸抱えシステムでの基本的に全ての実行と丸抱えシステムからデータ・システムの他の部分への命令がトランザクションのエージェンシィを通して実施されるように丸抱えシステムが実行環境を有しているため、他の操作を実施するために特定の操作を完全に割り込ませる必要は、必ずしもない。従って、クライアント通信サービスは、例えば、クライアント・サービスがその時点でログ・データベース中の統計材料を解析しているという事実にも係わらず、実行可能である。これに対応して、本発明の他のアプリケーションの場合でさえも、いくつかのタスクを同時に一般的に、すなわち、異なるプログラム部分を互いにロックすることなく実行してもよい。
【0037】
本発明は、過去の実装に対して以下の利点を有する。
【0038】
アプリケーション自体に関して発生するのと同様にしてディレクトリをアプリケーション・システムでロックできる(自動的に)。通信またはそれ以外の装置は、不要である。
【0039】
ロック・クェリをシステムの文中に配置可能で直ちに実行可能である。外部再試行方法は、不要である。
【0040】
さらに、バッチ・プログラムとクラインアント・サービス・アプリケーションは、基本的に、相互に同じトランザクションを使用し、多くの場合、同じそのサブ・シーケンスを使用する。これは、対称的な挙動、高度な再使用および少ない誤り源となる。保守コストも相当削減される。
【0041】
本発明によると、システムは、アプリケーション、クライアント・サービス・プログラム及びバッチ実行の負荷をバランス可能である。結果として、アプリケーションのオンライン性能に対するバッチの影響が避けられる。
【0042】
多数の実施例を参照して本発明を以上に記載してきたが、本発明は、完全に異なるアプリケーションと関連して、また上述したものより多数のデータベースで実装可能であり、またいくつかの異なるプログラムを実行するよう実装可能であることは明らかである。
【0043】
修正と変更は、添付の請求の範囲の範囲内で実施可能であるため、本発明は、それ故、上述した例示の実施例に限定して考慮されるべきものではない。
【図面の簡単な説明】
【0044】
本発明の例示の実施例を図示する添付図面を部分的に参照して本発明をより詳細に説明した。
【図1】ブロック線図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信サービス、特に電話およびデータ・サービスを含むデータ・システムを操作処理する方法であって、コンピュータ・システム(1)は、データ・プログラムに従ってサービスを実行かつログ・データを処理し、コンピュータ・システムは、データベース(10−12、13、14、18)を含み、少なくとも1つのデータベース(13、14)は、各トランザクションがデータ・プログラムの部分形式を有している所定数のトランザクションを含み、コンピュータ・システムは、単数または複数のデータベースから1つ以上のトランザクションをフェッチし、トランザクションは、サービスまたは処理を実行するデータ・プログラムを共に形成し、データ・システム(1)の管理部分(2)とデータ・システムの丸抱え部分(15)との間のインターフェース(20)およびデータ・システムの操作部分(3)とデータ・システムの丸抱え部分(15)との間にインターフェースがあり、インターフェースは、相互に同じであり、丸抱えシステムの実行と丸抱えシステムからデータ・システムの他の部分(2、3)への命令がトランザクションのエージェンシィを介して発生するように丸抱え部分(15)が実行環境を有していることを特徴とする前記方法。
【請求項2】
請求項1記載の方法において、ユニークなトランザクションへのユニークな参照は、1つ以上のデータベース(10−12)に記憶され、多数の参照は、管理プロシデュアのトランザクションを定義し、多数の参照は、操作プロシデュアのトランザクションを定義し、管理プロシデュアおよび/または操作プロシデュアに対応する参照は、データ・システムの丸抱え部分(15)によりトランザクション・データの1つ以上のデータベース(13、14)に転送され、転送された参照に対応するトランザクションは、記憶され活性化され、丸抱えシステム(15)は、トランザクションのエージェンシィを介して選択されたプロシデュアを実行する前記方法。
【請求項3】
請求項1または2記載の方法であって、データ・システムの管理部分(2)は、データ・ベース(13、14)から所定のトランザクションをフェッチすることにより所要の機能を開始し、トランザクションは、所要の機能を実行するデータ・プログラムを共に形成する前記方法。
【請求項4】
請求項1、2または3記載のいずれかの方法であって、前記丸抱えシステム(15)は、部分的には異なるサービス用かつ部分的に管理機能用にデータ・ベースからトランザクションをフェッチしトランザクションを実行し、丸抱え部分(15)は、トランザクションの集団とトランザクションを実行すべき順序を制御する前記方法。
【請求項5】
請求項1記載の方法において、加入者により電話サービスが注文された時に多数の利用可能なトランザクションから所定のトランザクションに対応するトランザクションの参照形式にサービスを記憶する前記方法。
【請求項6】
請求項1または2記載の方法において、前記参照は、加入者の加入者番号に結合されて記憶され、加入者番号を読取る時に、丸抱えシステム(15)は、参照のエージェンシィを介してトランザクションをフェッチしトランザクションを実行し問題のサービスを実施する前記方法。

【図1】
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【公表番号】特表2007−522762(P2007−522762A)
【公表日】平成19年8月9日(2007.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−553088(P2006−553088)
【出願日】平成17年2月10日(2005.2.10)
【国際出願番号】PCT/SE2005/000171
【国際公開番号】WO2005/079047
【国際公開日】平成17年8月25日(2005.8.25)
【出願人】(506274844)テリジェント アクチボラゲット (2)
【Fターム(参考)】