説明

通信サービスシミュレータ

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通信サービスの生成支援、各サービス仕様の機能の検証を行うための通信サービスシミュレータに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、通信システムにおいて、新しいサービスを迅速かつ容易に生成できることが望まれている。
【0003】サービスの開発者は、最初にサービスの仕様を記述し、次にその記述に従って通信プログラムを開発し、テストする。従って、仕様の誤りの発見が遅れると、その仕様に基づいて記述される後段の仕様に影響が波及し、サービス開発に要する時間が増大する。また、サービス開発の容易さの観点からは、サービス開発においては仕様を記述するだけとし、以後のプログラム開発等は自動変換により行われるのが望ましい。
【0004】以上のような点から、より高度なサービス仕様の検証方式が望まれている。従来、各種機器において、その動作をシミュレートし、画面上に機器構成を表示し、結果をプリンタ等に出力する装置が存在している。その技術を通信システムに応用すれば、通信サービスの動作をサービス仕様に基づいてシミュレートして、結果を画面表示又は音声出力することによりサービス仕様の検証を行う装置を製作できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、通信サービスのシミュレーションを行うためには、以下のような特有の問題点を解決する必要がある。
【0006】問題点:通信システムには、多数の端末が存在するが、シミュレータにおいて、その全てを予め登録しておくことは、シミュレータにおけるデータメモリの使用効率又はシステム規模の拡張性などの点から現実的ではない。また、シミュレーションが行われる前にユーザが利用する端末を全て登録するのも、使いやすさの点で問題がある。
【0007】問題点:シミュレーション動作の画面表示は、一連のサービス実行過程の中の1時点を示すものであるため、ユーザ自身が以前にどのような操作をし、また、シミュレートされている通信システムがどのように動作したかを、ユーザが記憶しておかねばならず、込み入ったサービスではユーザ自身が履歴を記憶するのは困難になるという問題点を有している。
【0008】問題点:サービスの動作に分岐点があると、シミュレータがシーケンシャルに動作する限り、分岐後の動作をそれぞれ実行するためには、最初のサービスから分岐点までの動作をそれぞれ繰り返さなければならないという問題点を有している。
【0009】問題点:画面表示に加えて各端末での音声出力をシミュレートする場合、シミュレーション動作中は、通常、複数の端末が画面に表示されており、ベル音、各種トーン、アナウンス等が出力されても、どの端末に対するものか判別しにくいという問題点を有している。
【0010】問題点:シミュレーション動作中は、通信システムの状態変化は画面上での図形表示の変化によって示されるが、変化箇所をユーザが視覚的に捜さなければならないという負担を強いられるという問題点を有している。
【0011】本発明は、端末数の変化に柔軟に対応可能とし、履歴表示やサービス動作の分岐動作を容易に実行可能とし、更に、サービス動作に対する画面表示と音声出力を連動を可能とすることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明のブロック図である。本発明は、模擬されるべき通信サービス仕様101に従って制御され、かつユーザによる操作に従って動作する通信網の各構成要素(端末、スイッチなど)を画面102上に表示しながら通信サービス仕様101の模擬を行う通信サービスシミュレータを前提とする。
【0013】まず、本発明の第1の態様として、各構成要素の1つである端末の動作を、その端末に対応する端末データ103を制御しながら模擬する手段であって、通信サービス仕様の模擬中に、着信が発生した端末が端末データ103として未登録の場合に、その端末を端末データ103として登録し、その端末を画面102に表示する端末模擬手段104を有する。
【0014】本発明の第2の態様として、各構成要素の状態とユーザによる各操作を逐次記憶する履歴記憶手段105と、履歴記憶手段105の内容の任意の部分を画面102上に表示する履歴再生表示手段106を有する。
【0015】本発明の第3の態様として、通信サービス仕様101の模擬中に、模擬プロセス107を複製してそれぞれを独立に実行すると共に、各模擬プロセス107によって模擬される各構成要素を、画面102上の各模擬プロセス107に対応する別々の画面領域(ウインドウなど)に表示する模擬プロセス制御手段108を有する。
【0016】本発明の第4の態様として、ユーザにより指定された端末の識別情報を記憶する指定端末識別情報記憶手段109と、通信サービス仕様101の模擬中に、指定端末識別情報記憶手段109に記憶されている識別情報に対応する指定端末に対する所定音声の出力動作が生じた場合に、その所定音声を出力する音声出力手段110を有する。
【0017】本発明の第5の態様として、通信サービス仕様101の模擬中に、何れかの端末に対する所定音声の出力動作が生じた場合に、その端末の画面102上での変化に同期して所定時間だけ所定音声を出力する音声出力手段110を有する。
【0018】
【作用】本発明の第1の態様によれば、通信サービス仕様101の模擬中に、登録されていない端末に対して着信動作が発生しても、自動的にその端末が端末データ103として登録され、画面表示が行われるので、ユーザが模擬を始める前に着信端末を登録しておく煩わしさを解消することができる。
【0019】本発明の第2の態様によれば、履歴再生表示手段106は、任意の時点の模擬の履歴を履歴記憶手段105から読み出して画面102にウインドウなどの形式で表示できるため、ユーザは、履歴の状態をすぐに知ることができる。
【0020】本発明の第3の態様によれば、模擬の或る時点で模擬プロセス107を複製して、以後、画面102上の別々のウインドウなどの画面を用いて各模擬プロセス107を別々に実行することができる。このため、通信サービス仕様101の動作に分岐点がある場合でも、その時点で模擬プロセス107を複製すればよく、最初から分岐点までのサービスの動作を繰り返す煩わしさを解消することができる。
【0021】本発明の第4の態様によれば、ユーザが指定した端末のみに対して着信ベル音、接続されているトーン、アナウンス音声等を出力することができるため、音声出力情報がどの端末に対するものであるかを明確化できる。
【0022】本発明の第5の態様によれば、何れかの端末での状態変化が生じて画面102も変化したときに、その端末で生じる音声出力動作が所定時間(例えば短時間)行われるため、ユーザは、それを聞いて端末の状態変化を認知することができ、画面102の変化のみに頼る必要がなくなる。このため、ユーザの負担を軽減することができる。
【0023】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例につき詳細に説明する。
実施例の構成図2は、本発明の実施例の基本構成図である。
【0024】本実施例は、マイクロプロセッサ等の処理装置202と後述する各種プログラム及びデータ等を格納した記憶装置203とからなるサービス実行シミュレーション装置201と、それにバスを介して接続されるディスプレイ(グラフィックディスプレイ)装置204、マウス等のポインタ装置205、キーボード206及び音声出力装置207とから構成される。
【0025】図3は、図2の本実施例を機能的に表現した機能構成図である。サービス実行シミュレーション装置201は、シミュレーションプログラム301とヒューマンインタフェースプログラム302を実行する。
【0026】シミュレーションプログラム301は、ユーザによって設定されたサービス仕様308に基づいて動作し、コントロールプログラム307、端末オブジェクト303と端末データ304及びスイッチオブジェクト305とスイッチデータ306とから構成される。
【0027】コントロールプログラム307は、ヒューマンインタフェースプログラム302を介してユーザの入力を受け取り、端末オブジェクト303又はスイッチオブジェクト305に対して、各オブジェクトに対して必要なメッセージ、例えば端末のオフフック、オンフック、フッキングやシステムのリセット等の指示などのメッセージを送信する。
【0028】端末オブジェクト303は、コントロールプログラム307からメッセージを受け取ると、端末データ304を操作する。これにより、加入者端末等の端末動作がシミュレートされる。
【0029】スイッチオブジェクト305は、コントロールプログラム307からメッセージを受け取ると、サービス仕様308の内容に基づいて、スイッチデータ306を操作する。これにより、交換機のスイッチ等のスイッチ動作がシミュレートされる。また、端末オブジェクト303にメッセージを送出し、端末の動作を制御する。
【0030】端末オブジェクト303又はスイッチオブジェクト305での動作結果は、コントロールプログラム307を介してヒューマンインタフェースプログラム302に送信され、同プログラム302を介してディスプレイ装置204に表示される。また、上記動作結果は、コントロールプログラム307を介して音声出力装置207に送信され、同装置で音声出力される。
【0031】更に、コントロールプログラム307は、端末オブジェクト303とスイッチオブジェクト305間のメッセージの授受を制御し、また、シミュレーションプログラム301における各種動作を履歴データ309として順次記録する。
【0032】ヒューマンインタフェースプログラム302は、グラフィカルインタフェース310、ウインドウ管理部311及び座標データ312などから構成される。ウインドウ管理部311は、座標データ312に従ってディスプレイ装置204上のウインドウ(#1〜#N等)の動作状態及び表示状態を制御し、また、ユーザによるポインタ装置205又はキーボード206の操作状態を取り込む。
【0033】グラフィカルインタフェース310は、シミュレーションプログラム301からのデータをグラフィックデータに変換してウインドウ管理部311に出力し、また、ウインドウ管理部311からのポインタ装置205又はキーボード206の操作情報をシミュレーションプログラム301に出力する。
【0034】一方、図2の音声出力装置207は、図3のように、音声データを記憶する音声データベース記憶装置314と、シミュレーションプログラム301からの指示に対応する音声データを音声データベース記憶装置314から読み出して発生する音声出力回路313と、その発生された音声データを放音するスピーカ315とから構成される。
【0035】以上図2及び図3の構成を有する本発明の実施例の動作について、順次説明する。
端末データの生成動作シミュレーション動作中に、スイッチオブジェクト305において或る端末に対する着信が発生した場合には、スイッチオブジェクト305は、画面上(ディスプレイ装置204上の1つのウインドウ画面)の端末論理位置を1つ確保し、端末オブジェクト303にその位置とダイヤル番号を含む着信メッセージを送信する。
【0036】端末オブジェクト303は、端末データ304を調べ、受け取ったダイヤル番号に対応する端末が未登録であれば、端末データ304において新しい端末データ領域を1個割り当て、その領域に上述のダイヤル番号及び「呼出中」の状態を書き込む。
【0037】以上の動作は、図4に例示される。また、端末オブジェクト303は、画面上の端末論理位置を上記領域に書き込むと共に、ヒューマンインタフェースプログラム302を介して画面へ呼出中の端末を図形表示する。
【0038】以上の処理により、登録されていない端末に着信が発生した場合も、自動的にその端末を登録し画面表示を行うことができる。
履歴データの格納動作及び表示動作ポインタ装置205又はキーボード206を介して入力されるユーザの或る操作(オフフック、フッキングその他)によりシミュレーション動作が開始された後、コントロールプログラム307は、各機器対応のオブジェクト間のメッセージ通信が終了した状態、即ち、シミュレーションプログラム301がユーザの操作データの入力待ちの状態になった時点で、端末オブジェクト303及びスイッチオブジェクト305の端末データ304又はスイッチデータ306等を収集して、図5に示されるように、それらをユーザ操作データと共に履歴データ309として格納する。
【0039】ユーザが、キーボード206等から「履歴表示」を指示すると、コントロールプログラム307は、履歴データ309から各時点でのデータを読み込み、図6に示されるように各データに対応するシミュレーションプログラム301の複製を生成する。各複製プログラムは、ディスプレイ装置204上の画面を例えば図6のa、b、c、dの如く分割するような座標データ312をヒューマンインタフェースプログラム302に対して定義し、履歴データ309である各オブジェクトの状態とユーザ操作とを、ヒューマンインタフェースプログラム302に送信する。これにより、同プログラムは、これらのデータに対応する状態を、各座標データ312によって定まる各ウインドウ画面上に出力する。
【0040】以上の処理により、シミュレーションの履歴を分割して画面に表示することができる。なお、履歴データ309における状態の記述形式は、図5のようなテキスト形式に限られるものではなく、グラフィックデータ形式であってもよい。
分岐制御動作シミュレーション動作中の或る時点で、ユーザがキーボード206等から「分岐」を指示すると、コントロールプログラム307は、図7のようにシミュレーションプログラム301の複数を生成する。複製されたシミュレーションプログラム301は、ディスプレイ装置204上の画面において、例えば図6のように元のプログラムの画面aと異なる画面bに対応する座標データ312をヒューマンインタフェースプログラム302に対して定義する。以後、それぞれのシミュレーションプログラム301は、独立して実行を続ける。
【0041】以上の処理により、サービスの動作に分岐点があるような場合でも、シミュレーションを分岐して並列に実行することができる。
特定端末の音声出力動作シミュレーション動作中の或る時点において、ユーザがキーボード206等から「端末指定」を指示すると、コントロールプログラム307は、指示された端末の論理位置番号を端末オブジェクト303及びスイッチオブジェクト305へ送信する。これにより、端末オブジェクト303は端末データ304内の端末フラグをオンにし、スイッチオブジェクト305はスイッチデータ306へ、各々上述の指定端末論理位置の番号を書き込む。
【0042】以後、例えば何れかのスイッチデータ306中の接続が変化した場合、スイッチオブジェクト305は、スイッチデータ306として記憶されている指定端末とトーン、アナウンス装置(トランク装置、DT)との接続が生じたか否かを調べ、接続が生じたなら、図8R>8に示されるように、音声出力装置207に対して、指定端末に対応するトーン、アナウンスの出力コマンドを送信する。これにより、音声出力回路313は、音声データベース記憶装置314から上記コマンドにより指定された音声データを読み出し、スピーカ315を介してその音声データによるトーン、アナウンスの放音を開始する。
【0043】端末指定が変化したら、スイッチオブジェクト305は、音声出力装置207に対して音声出力の停止コマンドを送信する。これにより、音声出力回路313は、上述の音声出力を直ちに停止する。
【0044】同様にして、何れかの端末データ304においてその状態が呼出中に変化した場合、端末オブジェクト303は、それが端末データ304内の端末フラグがオンとして記憶されている指定端末であるかどうかを調べ、指定端末であるならば音声出力装置207にリンガ出力コマンドを送信する。これにより、音声出力装置207は、対応する音声データによるリンガ出力を開始する。
【0045】以上の処理により、ユーザが指定した端末に対応する着信ベル音、接続されているトーン、アナウンス音声等を出力することができる。
画面変化に連動する音声出力動作シミュレーション動作中に、例えば何れかのスイッチデータ306における接続が変化し、端末とトーン、アナウンス装置(トランク装置)との接続が生じた場合、スイッチオブジェクト305は、ヒューマンインタフェースプログラム302を介してディスプレイ装置204のウインドウ上に画面出力を行うと共に、音声出力装置207に対して、該当するトーン、アナウンスの出力コマンドを送信し、短時間の後に停止コマンドを送信する。これにより、音声出力回路313は、音声データベース記憶装置314から上記コマンドにより指定された音声データを読み出し、スピーカ315を介してその音声データによるトーン、アナウンスの放音を短時間だけ行う。
【0046】同様にして、何れかの端末データ304においてその状態が呼出中に変化した場合、端末オブジェクト303は、ヒューマンインタフェースプログラム302を介してディスプレイ装置204のウインドウ上に画面出力を行うと共に、音声出力装置207に対して、リンガ出力コマンドを送信し、短時間の後に停止コマンドを送信する。これにより、音声出力回路313は、音声データベース記憶装置314から上記コマンドにより指定された音声データを読み出し、スピーカ315を介してその音声データによるリンガ音の放音を短時間だけ行う。
【0047】以上の処理により、通信網の状態変化が画面表示されるのに同期して、該当する音声出力を短時間行うことができる。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、ユーザが模擬を始める前に着信端末を登録しておく煩わしさを解消でき、シミュレータの操作性を向上させることが可能となる。
【0049】次に、本発明によれば、ユーザは、履歴の状態をウインドウ表示などとしてすぐに知ることが可能となり、サービス動作の理解性を向上させることが可能となる。
【0050】また、本発明によれば、通信サービス仕様の動作に分岐点があるような場合でも、模擬プロセス(模擬動作)を分岐し、別々のウインドウなどの画面を用いて独立に動作の実行を続けることができるため、最初から分岐点までのサービスの動作を繰り返す煩わしさを解消することができ、模擬動作の効率を向上させることが可能となる。
【0051】加えて、本発明によれば、ユーザが指定した端末のみに対して着信ベル音、接続されているトーン、アナウンス音声等を出力することができるため、ユーザは音声出力情報がどの端末に対するものであるかを容易に判別でき、シミュレータの操作性を向上させることが可能となる。
【0052】更に、本発明によれば、何れかの端末での状態変化が生じて画面も変化したときに、ユーザは、その端末で生じる音声出力を聞いて端末の状態変化を認知することができ、画面の変化のみに頼る必要がなくなる。このため、ユーザの負担を軽減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のブロック図である。
【図2】本発明の実施例の基本構成図である。
【図3】本発明の実施例の機能構成図である。
【図4】端末データの生成動作の説明図である。
【図5】履歴データの格納動作の説明図である。
【図6】履歴表示動作の説明図である。
【図7】分岐制御動作の説明図である。
【図8】音声出力動作の説明図である。
【符号の説明】
101 通信サービス仕様
102 画面
103 端末データ
104 端末模擬手段
105 履歴記憶手段
106 履歴再生表示手段
107 模擬プロセス
108 模擬プロセス制御手段
109 指定端末識別情報記憶手段
110 音声出力手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】模擬されるべき通信サービス仕様(101)に従って制御され、かつユーザによる操作に従って動作する通信網の各構成要素を画面(102)上に表示しながら該通信サービス仕様の模擬を行う通信サービスシミュレータにおいて、前記各構成要素の1つである端末に関する端末データ(103)を保持し、該端末の動作を、該端末に対応する端末データ(103)を制御しながら模擬する手段と、該端末間の着呼や発呼を制御する、交換機の処理を模擬する手段とを備え、前記通信サービス仕様の模擬中に、着信が発生した端末が前記端末データ(103)として未登録の場合に、該端末を前記端末データ(103)として登録し、該端末を前記画面(102)に表示する端末模擬手段(104)を有する、ことを特徴とする通信サービスシミュレータ。
【請求項2】模擬されるべき通信サービス仕様(101)に従って制御され、かつユーザによる操作に従って動作する通信網の各構成要素を画面(102)上に表示しながら該通信サービス仕様の模擬を行う通信サービスシミュレータにおいて、前記通信サービス仕様(101)の模擬中に、模擬プロセス(107)を複製してそれぞれを独立に実行すると共に、前記各模擬プロセス(107)によって模擬される前記各構成要素を、前記画面(102)上の前記各模擬プロセス(107)に対応する別々の画面領域に表示する模擬プロセス制御手段(108)を有する、ことを特徴とする通信サービスシミュレータ。
【請求項3】模擬されるべき通信サービス仕様(101)に従って制御され、かつユーザによる操作に従って動作する通信網の各構成要素を画面(102)上に表示しながら該通信サービス仕様の模擬を行う通信サービスシミュレータにおいて、ユーザにより指定された端末の識別情報を記憶する指定端末識別情報記憶手段(109)と、前記通信サービス仕様(101)の模擬中に、前記指定端末識別情報記憶手段(109)に記憶されている識別情報に対応する指定端末に対する所定音声の出力動作が生じた場合に、該所定音声を出力する音声出力手段(110)と、を有することを特徴とする通信サービスシミュレータ。
【請求項4】前記各構成要素の状態と前記ユーザによる各操作を逐次記憶する履歴記憶手段(105)と、該履歴記憶手段(105)の内容の任意の部分を前記画面(102)上に表示する履歴再生表示手段(106)と、を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の通信サービスシミュレータ。
【請求項5】前記通信サービス仕様(101)の模擬中に、いずれかの端末に対する所定音声の出力動作が生じた場合に、その端末の前記画面(102)上での変化に同期して所定時間だけ前記所定音声を出力する音声出力手段(110)を有する、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の通信サービスシミュレータ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図7】
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【図5】
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【図6】
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【図8】
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【特許番号】第2923583号
【登録日】平成11年(1999)5月7日
【発行日】平成11年(1999)7月26日
【国際特許分類】
【出願番号】特願平3−193264
【出願日】平成3年(1991)8月1日
【公開番号】特開平5−37645
【公開日】平成5年(1993)2月12日
【審査請求日】平成9年(1997)9月5日
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【参考文献】
【文献】特開 昭63−301087(JP,A)
【文献】特開 昭63−240161(JP,A)
【文献】特開 平2−46486(JP,A)