説明

通信システム、その広告配信方法及びプログラム

【課題】ユーザの関心が刻々と変化する場合でも、ユーザの関心が高く、閲覧率の高い広告の配信を実現する。
【解決手段】通信システムは、携帯端末を特定する情報に関連付けて携帯端末のログ情報を記録するユーザ個人情報データベースと、携帯端末の属性に関連付けて配信用広告を格納する配信用広告データベースと、広告配信対象の携帯端末を特定する情報を用いて、ユーザ個人情報データベースに記録されている携帯端末のログ情報から広告配信対象の携帯端末の属性を抽出する属性抽出部と、抽出された広告配信対象の携帯端末の属性に応じて、配信用広告データベースから広告配信対象の携帯端末向けの配信用広告を決定し、決定した配信用広告を広告配信対象の携帯端末に配信する広告配信部とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信システム、その広告配信方法及びプログラムに関し、特に携帯端末の通話終了時に広告を配信する通信システム、その広告配信方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話等の携帯端末において、ユーザが自主的に検索等を用いた結果最終的に閲覧される広告や、メルマガ(メールマガジン)に代表される広告主からの一方的な配信となる一般的なモバイル広告では、広告の高い閲覧は期待できない。
【0003】
これに関し、特許文献1では、コマーシャル情報に係る表示データを格納し管理する広告情報管理装置と、広告情報管理装置から表示データを取り出して端末に送信する電話交換機とを備え、端末の切断信号を契機として表示データを端末に表示させるコマーシャル電話方式が提案されている。これによれば、ユーザの快適な通話環境等を阻害することなく、広告効果を向上させることができるとされている。
【0004】
また、特許文献2では、通信回線網上のサーバ又はコンピュータから送信される広告情報を基地局を介して受信する受信手段を備え、通話中または通話終了後に受信手段が受信した広告情報を表示する携帯端末などの通信装置が提案されている。この通信装置は、ユーザの性別、年齢、趣味等に応じて広告を変えることにより、より効率的な広告が可能であるとされている。
【0005】
さらに、特許文献3には、通信端末にネットワークを介して接続される広告配信サーバであって、通信端末の待ち受け画面となる広告データを通信端末に送信するものが提案されている。この広告配信サーバは、広告データに設定される属性情報に対応するカテゴリ情報が設定されたユーザ識別情報に基づいて、通信端末に広告データを送信することにより、ユーザの嗜好や趣味などに応じた広告を配信することが可能とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2001−257811号公報
【特許文献2】特開2001−320450号公報
【特許文献3】特開2003−091673号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1では、通話終了後に広告データを表示させているが、ユーザの関心に関係なく広告を送信する構成であるため、表示された広告がユーザの関心の低いものであった場合は、広告の高い閲覧はあまり期待できない。
【0008】
これに対し、特許文献2では、ユーザの性別、年齢、趣味等に応じて広告を変えることが可能とされているが、あらかじめ設定された情報を用いているため、ユーザの関心が刻々と変化し、ある時点であらかじめ設定された情報とは異なっている場合には、ユーザの関心が高い広告を配信するのは困難である。
【0009】
また、特許文献3でも、カテゴリ情報を使ってユーザの嗜好や趣味などに応じた広告を配信することが可能とされているが、このカテゴリ情報もあらかじめ設定されたものを用いているため、特許文献2の場合と同様に、ユーザの関心が刻々と変化し、ある時点であらかじめ設定された情報とは異なっている場合には、その時点でユーザの関心が高い広告を配信するのは困難である。
【0010】
本発明の目的は、上記課題を解決し、ユーザの関心が刻々と変化する場合でも、ユーザの関心が高く、閲覧率の高い広告の配信を実現することができる通信システム、その広告配信方法及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の第1の観点によれば、携帯端末を特定する情報に関連付けて携帯端末のログ情報を記録するユーザ個人情報データベースと、携帯端末の属性に関連付けて配信用広告を格納する配信用広告データベースと、広告配信対象の携帯端末を特定する情報を用いて、前記ユーザ個人情報データベースに記録されている携帯端末のログ情報から広告配信対象の携帯端末の属性を抽出する属性抽出部と、抽出された広告配信対象の携帯端末の属性に応じて、前記配信用広告データベースから広告配信対象の携帯端末向けの配信用広告を決定し、決定した配信用広告を広告配信対象の携帯端末に配信する広告配信部とを有することを特徴とする通信システムが提供される。
【0012】
本発明の第2の観点によれば、携帯端末を特定する情報に関連付けて携帯端末のログ情報を記録するユーザ個人情報データベースと、携帯端末の属性に関連付けて配信用広告を格納する配信用広告データベースとを有する通信システムの広告配信方法であって、広告配信対象の携帯端末を特定する情報を用いて、前記ユーザ個人情報データベースに記録されている携帯端末のログ情報から広告配信対象の携帯端末の属性を抽出し、抽出された広告配信対象の携帯端末の属性に応じて、前記配信用広告データベースから広告配信対象の携帯端末向けの配信用広告を決定し、決定した配信用広告を広告配信対象の携帯端末に配信することを特徴とする広告配信方法が提供される。
【0013】
本発明の第3の観点によれば、携帯端末を特定する情報に関連付けて携帯端末のログ情報を記録するユーザ個人情報データベースと、携帯端末の属性に関連付けて配信用広告を格納する配信用広告データベースとを有する通信システムの広告配信プログラムであって、コンピュータを、広告配信対象の携帯端末を特定する情報を用いて、前記ユーザ個人情報データベースに記録されている携帯端末のログ情報から広告配信対象の携帯端末の属性を抽出する属性抽出部と、抽出された広告配信対象の携帯端末の属性に応じて、前記配信用広告データベースから広告配信対象の携帯端末向けの配信用広告を決定し、決定した配信用広告を広告配信対象の携帯端末に配信する広告配信部として機能させるための広告配信プログラムが提供される。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、ユーザの関心が刻々と変化する場合でも、ユーザの関心が高く、閲覧率の高い広告の配信を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の一実施の形態に係る通信システムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示すオペレータシステムの動作を示す概略フローチャートである。
【図3】図1に示す広告配信システムの動作を示す概略フローチャートである。
【図4】図1に示す通信システムの動作を示す概略フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
次に、本発明に係る通信システム、その広告配信方法及びプログラムの実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0017】
図1は、本発明の一実施の形態に係る通信システムの構成図を示す。
【0018】
図1に示す本実施の形態に係る通信システム100は、発信側の携帯電話(携帯端末)Aから成る発信端末1と、その受信(着信)側の携帯電話Bから成る受信端末2との間で通話を行った場合の広告表示に適用されるもので、移動通信事業者のオペレータシステム3と、広告配信システム4とを含む。オペレータシステム3および広告配信システム4は、通信網(非図示)上に接続されている。なお、通信網上には、Webサーバとして広告主Webサイト5も接続されている。
【0019】
発信端末1および受信端末2は、各々が位置するセルに割り当てられた基地局(非図示)を介して通信網に接続可能となっている。発信端末1および受信端末2は、本実施の形態では、通話機能、メール送受信機能、Webサイト閲覧機能等の既知の機能を搭載した携帯電話機で構成される。携帯電話機の既知の機能については、本実施の形態では公知のものが適用されるため、その詳細については省略する。
【0020】
オペレータシステム3には、発信端末1および受信端末2のユーザが利用している移動通信事業者のオペレーションシステムであり、通信網上に配置される。このオペレータシステム3は、制御装置30と、ユーザ個人情報データベース(DB)31とを含む。
【0021】
制御装置30は、プログラム制御で動作可能なCPU(Central Processing Unit)を含み且つそのCPUの処理によりシステム全体の動作を制御する。この制御装置30は、機能上、属性抽出部32を含む。
【0022】
属性抽出部32は、ユーザ個人情報データベース31を用いて、送信された受信端末2を特定するユーザ情報から、特定された受信端末2のログ情報を元に、受信端末2の嗜好情報等の属性(以下、嗜好情報)を抽出する。
【0023】
ユーザ個人情報データベース31は、携帯端末のユーザを特定する電話番号などのユーザ情報に関連付けて、多くのユーザの通信端末のアクセスログや行動履歴(例えば、Web上のアイテム(商品、Webページ等)のクリックした履歴等)などの情報(以下、ログ情報)を記録する。
【0024】
図2は、オペレータシステム3の動作を示すフローチャートである。図2に示すフローチャートに対応するプログラムは、例えば制御装置30内のメモリ(非図示)に格納され、制御装置30内のCPUにより実行される。
【0025】
図2において、オペレータシステム3は、発信端末1と受信端末2との間の通話の呼切断時に、受信端末2から通信網を介して着信画面要求とユーザを特定する電話番号などのユーザ情報を受信すると(ステップS21:YES)、制御装置30内の属性抽出部32により、ユーザ個人情報データベース31を用いて、送信された受信端末2を特定するユーザ情報から、特定された受信端末2のログ情報を元に、受信端末2の嗜好情報を抽出し(ステップS22)、受信端末2の着信画面要求と嗜好情報とを通信網を介して広告配信システム4に送信する(ステップS23)。
【0026】
その後、オペレータシステム3は、広告配信システム4から通信網を介して送信されてくる配信用広告を受信すると(ステップS24:YES)、制御部31により、受信した配信用広告を通話の呼切断時の復旧完了のタイミングで受信端末2に送信する(ステップS25)。
【0027】
広告配信システム4は、通信網上に接続される通信装置を含むサーバ機等のコンピュータ機で構成され、制御装置40と、配信用広告データベース(DB)41とを含む。
【0028】
制御装置40は、プログラム制御で動作可能なCPUを含み且つそのCPUの処理によりシステム全体の動作を制御する。この制御装置40は、機能上、広告配信部42を含む。
【0029】
広告配信部42は、オペレータシステム3から受信した受信端末2の嗜好情報を基に、配信用広告データベース31から、協調フィルタリングに代表されるリコメンド機能を持つアルゴリズムにより、受信端末2の属性に適した配信用広告を決定し、決定した配信用広告をオペレータシステム3に送信する。
【0030】
ここで、リコメンド機能を持つアルゴリズムに対応するプログラムは、例えば制御装置40内のメモリ等の記録媒体に格納され、制御装置40内のCPUにより実行される。
【0031】
リコメンド機能は、例えばWeb上のアイテム(例えば、Webページや商品等)のクリックした履歴を基にユーザの嗜好パターンを学習し、ユーザが好みそうなアイテムを推薦するものであり、その代表的な手法として、協調フィルタリングを用いたものが知られている。
【0032】
協調フィルタリングとしては、例えば、ユーザの相関性を考慮して嗜好性を予測する相関係数法を用いたものや、ユーザ間の相関性とアイテムの相関性とを考慮した二項関係を逐次的に学習して嗜好性を予測する逐次的二項関係学習法を用いたもの等が知られている。これらの手法については、既知のものが利用可能であるため、その詳細については省略する。
【0033】
配信用広告データベース41は、ユーザの嗜好情報(属性)に関連付けて、広告主Webサイト5のURL(Uniform Resource Locator)を含む携帯電話向けの広告画像から構成される配信用広告(携帯電話着信広告)を格納する。
【0034】
図3は、広告配信システム4の動作を示すフローチャートである。図3に示すフローチャートに対応するプログラムは、例えば制御装置40内のメモリ(非図示)に格納され、制御装置40内のCPUにより実行される。
【0035】
図3において、広告配信システム4は、発信端末1と受信端末2との間の通話の呼切断時に、オペレータシステム3から通信網を介して受信端末2の着信画面要求と嗜好情報を受信すると(ステップS31:YES)、制御装置40内の広告配信部42により、受信した嗜好情報を基に、配信用広告データベース31から、協調フィルタリングに代表されるリコメンド機能を持つアルゴリズムにより、受信端末2の属性に適した配信用広告を決定し(ステップS32)、決定した配信用広告を通信網を介してオペレータシステム3に送信する(ステップS33)。
【0036】
次に、本実施の形態の動作について、図4を参照して説明する。
【0037】
図4において、まず、発信端末1は、発信者の呼接続操作により通信網を介して受信端末2に呼接続を行う(ステップS41)。これにより、発信端末1と受信端末2との間で通話が行われる(ステップS42)。
【0038】
次に、受信端末2は、通話終了時に受信者の呼切断操作により通信網を介して発信端末1との通話の呼切断を行う(ステップS43)。これと同時に、受信端末2は、通信網を介してオペレータシステム3に着信画面要求と受信端末2の電話番号などの受信端末2を特定するユーザ情報を送付する(ステップS44)。
【0039】
次に、オペレータシステム3は、ユーザ個人情報データベース31を用いて、送付された受信端末2を特定するユーザ情報から、特定された受信端末2のログ情報を元に、受信端末2の嗜好情報を抽出する(ステップS45)。
【0040】
次に、オペレータシステム3は、受信端末2の着信画面要求と嗜好情報とを広告配信システム4に送付する(ステップS46)。
【0041】
次に、広告配信システム4は、受信端末2の着信画面要求を受け、送付された受信端末2の嗜好情報を元に、協調フィルタリングに代表されるリコメンド機能を持つアルゴリズムにより、配信用広告データベース41に格納されている配信用広告の中から、受信端末2の属性に適した配信用広告を決定する(ステップS47)。
【0042】
次に、広告配信システム4は、決定した配信用広告を通信網を介してオペレータシステム3に送付する(ステップS48)。
【0043】
次に、オペレータシステム3は、発信端末1と受信端末2との間の通話の呼切断時の復旧完了のタイミングで通信網を介して受信端末2に配信用広告に送信する(ステップS49)。これにより、受信端末2は、通話終了画面に、配信用広告を表示する(ステップS50)。
【0044】
次に、受信者は、受信端末2の通話終了画面に表示された配信用広告のURLをクリックする等の操作により、通信網を介して広告主Webサイト5にアクセスする(ステップS51)。これにより、受信端末2は、広告主Webサイト5のWebページを表示し、受信者により閲覧可能となる。
【0045】
従って、本実施の形態によれば、受信端末2のユーザは発信端末1から電話がかかり、その通話終了時に通話終了確認のために画面を覗き込む動作をする度に、受信端末のアクセスログや行動履歴などのログ情報から得られるユーザのその時点で最も関心の高いと考えられる嗜好情報に適した配信用広告が配信及び表示されるため、ユーザの関心が刻々と変化する場合でも、ユーザの関心が高く、閲覧率の高い広告の配信を実現することができる。
【0046】
すなわち、携帯端末で通話をするユーザは、通話が終了するたびに通話終了を確認しようと画面を覗き込むため、その間(例えば、数秒間)に、携帯端末のアクセスログや行動履歴などのログ情報から得られる携帯端末の属性に応じた、ユーザの関心が高いとされる広告を配信し、携帯端末による通話が終了した画面に、その広告画像を表示させることにより、ユーザの関心が高く、閲覧率の高い広告の配信を実現することができる。
【0047】
また、携帯端末に電話がかかるたびに、通話終了を確認するために画面を覗き込む動作に着目し、この数秒間に広告を表示することで、ユーザが広告に着目する新たな機会を創出するとともに、広告の高い閲覧率を実現することができる。
【0048】
さらに、ユーザとしては、携帯端末の通話終了時に配信及び表示される広告による新たなサービスを利用することで、広告主が支払う広告料等によって、その通話料金の低減を享受することも可能になる。
【0049】
なお、本実施の形態では、通信システム100を、オペレータシステム3(制御装置30(属性抽出部32)、ユーザ個人情報データベース31)と、広告配信システム4(制御装置40(広告配信部42)、配信用広告データベース41)とで独立して構成する場合を説明しているが、本発明はこれに限らず、例えば1つの通信システム100内に、ユーザ個人情報データベース31、属性抽出部32、配信用広告データベース41、広告配信部42を設ける構成であってもよい。この場合、オペレータシステム3内に広告配信部42及び配信用広告データベース41を設ける構成でも、広告配信システム4内に属性抽出部32及びユーザ個人情報データベース31を設ける構成でも、これ以外の通信網上の通信システム内に、ユーザ個人情報データベース31、属性抽出部32、配信用広告データベース41、広告配信部42を設ける構成でも、いずれでもよい。
【0050】
また、本実施の形態では、受信端末のユーザの嗜好情報等の属性に適した配信用広告を決定し、この配信用広告を受信端末の通話終了画面に配信及び表示する場合を説明しているが、本発明はこれに限定されず、例えば通話終了時に発信端末のユーザの嗜好情報等の属性に適した配信用広告を決定し、この配信用広告を発信端末に配信し、その通話終了画面に表示させてもよい。
【0051】
また、発信端末のユーザ及び受信端末のユーザに、各々の嗜好情報等の属性に適した配信用広告を決定し、この配信用広告を発信端末及び受信端末に配信し、各々の通話終了画面に表示させてもよい。この場合、両ユーザに共通する嗜好情報等の属性に適した共通の配信用広告を決定し、この共通の配信用広告を発信端末及び受信端末に配信し、各々の通話終了画面に表示させてもよい。
【0052】
また、本実施の形態では、配信用広告の配信及び表示のタイミングは通話終了時の場合を説明しているが、本発明はこれに限らず、例えば、メール受信時又は送信時、Webサイト閲覧開始時又は終了時、ワンセグ(携帯電話・移動体端末向けの1セグメント部分受信サービス)などのデジタルテレビ対応の携帯端末であれば、そのデジタルテレビ放送の視聴開始時又は終了時等の所定のタイミングで、配信用広告の配信及び表示を行うようにしてもよい。
【0053】
上記の通信システムを構成するオペレータシステム及び広告配信システムは、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組合せにより実現することができる。この場合のハードウェア、ソフトウェア構成は特に限定されるものではなく、上述した機能を実現可能なものであれば、いずれの形態でも適用可能である。
【0054】
上記の実施の形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限定されない。
【0055】
(付記1)携帯端末を特定する情報に関連付けて携帯端末のログ情報を記録するユーザ個人情報データベースと、携帯端末の属性に関連付けて配信用広告を格納する配信用広告データベースと、広告配信対象の携帯端末を特定する情報を用いて、前記ユーザ個人情報データベースに記録されている携帯端末のログ情報から広告配信対象の携帯端末の属性を抽出する属性抽出部と、抽出された広告配信対象の携帯端末の属性に応じて、前記配信用広告データベースから広告配信対象の携帯端末向けの配信用広告を決定し、決定した配信用広告を広告配信対象の携帯端末に配信する広告配信部とを有することを特徴とする通信システム。
【0056】
(付記2)前記広告配信部は、広告配信対象の携帯端末の通話終了時に、前記配信用広告を配信することを特徴とする付記1に記載の通信システム。
【0057】
(付記3)前記広告配信対象の携帯端末は、通話を行う受信側の携帯端末であることを特徴とする付記2に記載の通信システム。
【0058】
(付記4)前記広告配信部は、リコメンド機能を用いて、抽出された広告配信対象の携帯端末の属性に応じて前記配信用広告を決定することを特徴とする付記1から3のいずれかに記載の通信システム。
【0059】
(付記5)前記リコメンド機能は、協調フィルタリングを用いたものであることを特徴とする付記4に記載の通信システム。
【0060】
(付記6)前記携帯端末の属性は、前記携帯端末のログ情報から抽出可能なユーザの嗜好情報を含むことを特徴とする付記1から5のいずれかに記載の通信システム。
【0061】
(付記7)前記ユーザ個人情報データベース及び前記属性抽出部は、オペレータシステムに設けられ、前記配信用広告データベース及び前記広告配信部は、広告配信システムに設けられることを特徴とする付記1から6のいずれかに記載の通信システム。
【0062】
(付記8)携帯端末を特定する情報に関連付けて携帯端末のログ情報を記録するユーザ個人情報データベースと、携帯端末の属性に関連付けて配信用広告を格納する配信用広告データベースとを有する通信システムの広告配信方法であって、広告配信対象の携帯端末を特定する情報を用いて、前記ユーザ個人情報データベースに記録されている携帯端末のログ情報から広告配信対象の携帯端末の属性を抽出し、抽出された広告配信対象の携帯端末の属性に応じて、前記配信用広告データベースから広告配信対象の携帯端末向けの配信用広告を決定し、決定した配信用広告を広告配信対象の携帯端末に配信することを特徴とする広告配信方法。
【0063】
(付記9)広告配信対象の携帯端末の通話終了時に、前記配信用広告を配信することを特徴とする付記8に記載の広告配信方法。
【0064】
(付記10)前記広告配信対象の携帯端末は、通話を行う受信側の携帯端末であることを特徴とする付記9に記載の広告配信方法。
【0065】
(付記11)リコメンド機能を用いて、抽出された広告配信対象の携帯端末の属性に応じて前記配信用広告を決定することを特徴とする付記8から10のいずれかに記載の広告配信方法。
【0066】
(付記12)前記リコメンド機能は、協調フィルタリングを用いたものであることを特徴とする付記11に記載の広告配信方法。
【0067】
(付記13)前記携帯端末の属性は、前記携帯端末のログ情報から抽出可能なユーザの嗜好情報を含むことを特徴とする付記8から11のいずれかに記載の広告配信方法。
【0068】
(付記14)携帯端末を特定する情報に関連付けて携帯端末のログ情報を記録するユーザ個人情報データベースと、携帯端末の属性に関連付けて配信用広告を格納する配信用広告データベースとを有する通信システムの広告配信プログラムであって、コンピュータを、広告配信対象の携帯端末を特定する情報を用いて、前記ユーザ個人情報データベースに記録されている携帯端末のログ情報から広告配信対象の携帯端末の属性を抽出する属性抽出部と、抽出された広告配信対象の携帯端末の属性に応じて、前記配信用広告データベースから広告配信対象の携帯端末向けの配信用広告を決定し、決定した配信用広告を広告配信対象の携帯端末に配信する広告配信部として機能させるための広告配信プログラム。
【0069】
(付記15)前記広告配信部は、広告配信対象の携帯端末の通話終了時に、前記配信用広告を配信することを特徴とする付記14に記載の広告配信プログラム。
【0070】
(付記16)前記広告配信対象の携帯端末は、通話を行う受信側の携帯端末であることを特徴とする付記15に記載の広告配信プログラム。
【0071】
(付記17)前記広告配信部は、リコメンド機能を用いて、抽出された広告配信対象の携帯端末の属性に応じて前記配信用広告を決定することを特徴とする付記14から16のいずれかに記載の広告配信プログラム。
【0072】
(付記18)前記リコメンド機能は、協調フィルタリングを用いたものであることを特徴とする付記17に記載の広告配信プログラム。
【0073】
(付記19)前記携帯端末の属性は、前記携帯端末のログ情報から抽出可能なユーザの嗜好情報を含むことを特徴とする付記14から18のいずれかに記載の広告配信プログラム。
【0074】
以上、実施の形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施の形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0075】
本発明は、携帯端末の通話終了時に広告を配信する通信システム、その広告配信方法及びプログラムの用途に利用可能である。
【符号の説明】
【0076】
1 発信端末(携帯電話A)
2 受信端末(携帯電話B)
3 オペレータシステム
4 広告配信システム
5 広告主Webサイト
31 ユーザ個人情報DB(データベース)
32 属性抽出部
41 配信用広告DB(データベース)
42 広告配信部
100 通信システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯端末を特定する情報に関連付けて携帯端末のログ情報を記録するユーザ個人情報データベースと、
携帯端末の属性に関連付けて配信用広告を格納する配信用広告データベースと、
広告配信対象の携帯端末を特定する情報を用いて、前記ユーザ個人情報データベースに記録されている携帯端末のログ情報から広告配信対象の携帯端末の属性を抽出する属性抽出部と、
抽出された広告配信対象の携帯端末の属性に応じて、前記配信用広告データベースから広告配信対象の携帯端末向けの配信用広告を決定し、決定した配信用広告を広告配信対象の携帯端末に配信する広告配信部とを有することを特徴とする通信システム。
【請求項2】
前記広告配信部は、広告配信対象の携帯端末の通話終了時に、前記配信用広告を配信することを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
【請求項3】
前記広告配信対象の携帯端末は、通話を行う受信側の携帯端末であることを特徴とする請求項2に記載の通信システム。
【請求項4】
前記広告配信部は、リコメンド機能を用いて、抽出された広告配信対象の携帯端末の属性に応じて前記配信用広告を決定することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の通信システム。
【請求項5】
前記リコメンド機能は、協調フィルタリングを用いたものであることを特徴とする請求項4に記載の通信システム。
【請求項6】
前記携帯端末の属性は、前記携帯端末のログ情報から抽出可能なユーザの嗜好情報を含むことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の通信システム。
【請求項7】
前記ユーザ個人情報データベース及び前記属性抽出部は、オペレータシステムに設けられ、
前記配信用広告データベース及び前記広告配信部は、広告配信システムに設けられることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の通信システム。
【請求項8】
携帯端末を特定する情報に関連付けて携帯端末のログ情報を記録するユーザ個人情報データベースと、
携帯端末の属性に関連付けて配信用広告を格納する配信用広告データベースとを有する通信システムの広告配信方法であって、
広告配信対象の携帯端末を特定する情報を用いて、前記ユーザ個人情報データベースに記録されている携帯端末のログ情報から広告配信対象の携帯端末の属性を抽出し、
抽出された広告配信対象の携帯端末の属性に応じて、前記配信用広告データベースから広告配信対象の携帯端末向けの配信用広告を決定し、決定した配信用広告を広告配信対象の携帯端末に配信することを特徴とする広告配信方法。
【請求項9】
携帯端末を特定する情報に関連付けて携帯端末のログ情報を記録するユーザ個人情報データベースと、
携帯端末の属性に関連付けて配信用広告を格納する配信用広告データベースとを有する通信システムの広告配信プログラムであって、
コンピュータを、
広告配信対象の携帯端末を特定する情報を用いて、前記ユーザ個人情報データベースに記録されている携帯端末のログ情報から広告配信対象の携帯端末の属性を抽出する属性抽出部と、
抽出された広告配信対象の携帯端末の属性に応じて、前記配信用広告データベースから広告配信対象の携帯端末向けの配信用広告を決定し、決定した配信用広告を広告配信対象の携帯端末に配信する広告配信部として機能させるための広告配信プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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