説明

通信装置、通信システム、通信制御方法、および通信制御プログラム

【課題】資料の画像が閉じられた場合に、資料画像の表示を容易に再開することが可能な通信装置、通信システム、通信制御方法、および通信制御プログラムを提供する。
【解決手段】資料画像を送信している通信装置である資料送信装置と、自装置との間の通信が切断されたことによって、資料画像が閉じられた場合に(S301:YES)、第一アイコンが作成される(S303)。資料送信装置が資料画像データの送信を停止したことによって、資料画像が閉じられた場合に(S305:YES)、第二アイコンが作成される(S307)。自装置を操作するユーザの指示に従って資料画像を閉じた場合に(S309:YES)、第三アイコンが作成される(S311)。ユーザによって、第一〜第三アイコンが選択されると、自動で、資料画像のディスプレイへの表示が再開される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、資料の画像を表示することが可能な通信装置、通信システム、通信制御方法、および通信制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、それぞれ離れた拠点に設置された複数の通信装置の間で、同一の資料の画像を共有して表示し、資料を参照しながら会議等を行う通信装置が知られている。例えば、特許文献1に記載の電子会議用画像情報伝送装置では、プレゼンテーションに必要な資料の画像情報やファイル名等を、資料の送信元の装置から、資料の送信先の装置に対して送信する。送信先の装置は、送信された資料の画像情報やファイル名等を受信して記憶する。送信元の装置ユーザが、プレゼンテーションしたい画像をクリックすることで、ファイル名等の識別子が送信先の装置に送信され、送信先の装置において受信される。送信先の装置は、記憶している資料の画像情報の中から、受信したファイル名等の識別子に該当する画像情報を抽出して、表示装置に表示する。これによって、送信元の装置と送信先の装置とで、同じ画像が表示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第3827621号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の通信装置では、資料の送信先の通信装置における資料の画像が何らか原因によって閉じられた場合において、送信先の通信装置のユーザが、資料の画像の表示を再開したい場合、例えば、送信元のユーザに対して、資料の画像のデータやファイル名等を再度送信してもらうように口頭で依頼するなどの措置をとる必要があった。このため、資料の画像の表示を再開する場合に手間がかかるという問題点があった。
【0005】
本発明は、資料の画像が閉じられた場合に、資料画像の表示を容易に再開することが可能な通信装置、通信システム、通信制御方法、および通信制御プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様に係る通信装置は、複数の通信装置の間で共通の資料画像のデータである資料画像データを送受信し、前記資料画像データに基づく前記資料画像を表示画面に表示させることが可能な通信装置であって、前記資料画像データを送信する自装置とは異なる前記通信装置である資料送信装置から送信される前記資料画像データに基づく前記資料画像が閉じられた場合に、前記資料画像の表示を再開することについてのユーザによる指示を受け付けるために前記表示画面に表示される表示物である再開表示物を作成する再開表示物作成手段と、前記再開表示物作成手段によって作成された前記再開表示物がユーザによって選択された場合に、前記資料画像の前記表示画面への表示を再開する表示再開手段とを備えている。この場合、資料が閉じられた場合に自動で再開表示物が作成される。そして、ユーザによって再開表示物が選択された場合に、資料画像の表示画面への表示を再開する。このため、ユーザは、再開表示物を選択するだけで、容易に、資料画像の表示画面への表示を再開することができる。
【0007】
前記通信装置は、前記資料画像が閉じられた原因を特定する原因特定手段を備え、前記表示再開手段は、前記再開表示物作成手段によって作成された前記再開表示物がユーザによって選択された場合に、前記原因特定手段によって特定された前記原因に基づいて所定の処理を行い、前記資料画像の前記表示画面への表示を再開してもよい。この場合、ユーザが再開表示物を選択すれば、原因特定手段によって特定された原因に基づいて処理が行われ、自動で資料画像の表示画面への表示が再開される。このため、ユーザは、資料画像が閉じられた原因を特定して、適切な処理を指示する必要がない。よって、ユーザの利便性が向上する。
【0008】
前記通信装置において、前記原因特定手段は、一度特定した前記原因が、他の前記原因に変化した場合に、変化後の前記原因を特定し、前記表示再開手段は、前記再開表示物作成手段によって作成された前記再開表示物がユーザによって選択された場合に、変化後の前記原因に基づいて所定の処理を行い、前記資料画像の前記表示画面への表示を再開してもよい。この場合、原因が変化した場合でも、ユーザが再開表示物を選択すれば、原因特定手段によって特定された原因に基づいて処理が行われ、自動で資料画像の表示画面への表示が再開される。このため、ユーザは、資料画像が閉じられた原因を特定して、適切な処理を指示する必要がない。よって、ユーザの利便性が向上する。
【0009】
前記通信装置において、前記表示再開手段は、前記再開表示物作成手段によって作成された前記再開表示物がユーザによって選択された場合、且つ、前記原因特定手段によって特定された前記原因が、前記資料送信装置と自装置との間の通信が切断されたことである場合に、前記資料送信装置と自装置との間の通信を再開し、前記資料送信装置から送信される前記資料画像データに基づく前記資料画像の前記表示画面への表示を再開してもよい。この場合、資料画像が閉じられた原因が、資料送信装置と自装置との間の通信が切断されたことである場合に、ユーザが再開表示物を選択すれば、自動で通信を再開して資料画像の表示画面への表示を再開する。このため、ユーザの利便性が向上する。
【0010】
前記通信装置において、前記表示再開手段は、前記再開表示物作成手段によって作成された前記再開表示物がユーザによって選択された場合、且つ、前記原因特定手段によって特定された前記原因が、前記資料送信装置による前記資料画像データの送信が停止されたことである場合に、前記資料送信装置に前記資料画像データを送信するように要求し、要求に応じて前記資料送信装置から送信された前記資料画像データに基づいて、前記資料画像の前記表示画面への表示を再開してもよい。この場合、資料画像が閉じられた原因が、資料画像データの送信が停止されたことである場合に、ユーザが再開表示物を選択すれば、自動で資料送信装置に資料画像を送信するように要求し、要求に応じて送信された資料画像データに基づく資料画像を表示することができる。このため、ユーザの利便性が向上する。
【0011】
前記通信装置において、前記表示再開手段は、前記再開表示物作成手段によって作成された前記再開表示物がユーザによって選択された場合、且つ、前記原因特定手段によって特定された前記原因が、自装置を操作するユーザの指示に従って前記資料画像の表示を閉じたことである場合に、前記資料送信装置から送信されている前記資料画像データに基づく前記資料画像を前記表示画面に表示することで、前記資料画像の前記表示画面への表示を再開してもよい。この場合、資料画像が閉じられた原因が、自装置を操作するユーザの指示に従って前記資料画像の表示を閉じたことである場合に、ユーザが再開表示物を選択すれば、自動で、資料送信装置から送信されている資料画像データに基づく資料画像を表示することができる。このため、ユーザの利便性が向上する。
【0012】
前記通信装置は、前記資料送信装置と自装置との間における、通信に使用している通信帯域である通信使用帯域を検出する帯域検出手段と、前記帯域検出手段によって検出された前記通信使用帯域が、所定の閾値以上であるか否かを判断する帯域判断手段と、前記帯域判断手段によって、前記帯域検出手段によって検出された前記通信使用帯域が、所定の閾値以上であると判断された場合に、前記資料画像データの所定のパラメータの値を変更することについてのユーザによる指示を受け付けるために前記表示画面に表示される表示物である第一パラメータ表示物を作成する第一パラメータ表示物作成手段と、前記第一パラメータ表示物作成手段によって作成された前記第一パラメータ表示物がユーザによって選択された場合に、前記資料画像データのデータ量が少なくなるように前記パラメータの値を変更する指示を、前記資料送信装置に対して送信する第一指示手段と、前記第一指示手段による指示に応じて前記資料送信装置から送信される前記資料画像データに基づく前記資料画像を、前記表示画面に表示する第一表示制御手段とを備えてもよい。この場合において、通信使用帯域が閾値以上である場合に、ユーザが第一パラメータ表示物を選択することによって、資料画像データのデータ量を減らすことができる。これによって、資料画像データの受信のために使用している通信帯域を低減することができる。このため、通信使用帯域が大きくなることによる資料画像の表示の乱れ等を防止することができる。
【0013】
前記通信装置は、自装置におけるCPUの処理の負荷量を検出する負荷量検出手段と、前記負荷量検出手段によって検出された前記CPUの処理の前記負荷量が、所定の閾値以上であるか否かを判断する負荷量判断手段と、前記負荷量判断手段によって、前記負荷量検出手段によって検出された前記CPUの処理の前記負荷量が、所定の閾値以上であると判断された場合に、前記資料画像データの所定のパラメータの値を変更することについてのユーザによる指示を受け付けるために前記表示画面に表示される表示物である第二パラメータ表示物を作成する第二パラメータ表示物作成手段と、前記第二パラメータ表示物作成手段によって作成された前記第二パラメータ表示物がユーザによって選択された場合に、前記資料画像データのデータ量が少なくなるように前記パラメータの値を変更する指示を、前記資料送信装置に対して送信する第二指示手段と、前記第二指示手段による指示に応じて前記資料送信装置から送信される前記資料画像データに基づく前記資料画像を、前記表示画面に表示する第二表示制御手段とを備えてもよい。この場合において、CPUの処理の負荷量が閾値以上である場合に、ユーザが第二パラメータ表示物を選択することによって、資料画像データのデータ量を減らすことができる。これによって、CPUの負荷を低減することができる。このため、CPUの処理の負荷量が大きいことによる資料画像の表示の乱れ等を防止することができる。
【0014】
前記通信装置は、前記資料送信装置から送信された前記資料画像データに基づく前記資料画像のファイル名を受信するファイル名受信手段と、前記ファイル名受信手段によって受信された前記ファイル名を記憶手段に記憶させる記憶制御手段とを備えてもよい。この場合、資料画像のファイル名を受信して記憶することができる。このため、例えば、記憶手段に記憶されたファイル名を表示物に記載することができる。
【0015】
前記通信装置において、前記パラメータは、フレームレート、解像度、および表示サイズのうちの少なくとも1であってもよい。この場合、フレームレート、解像度、および表示サイズのうちの少なくとも1を変更することで、データ量を減らすことができる。
【0016】
本発明の第2の態様に係る通信システムは、複数の通信装置の間で共通の資料画像のデータである資料画像データを送受信し、前記資料画像データに基づく前記資料画像を表示画面に表示させることが可能な通信システムであって、前記通信装置は、前記資料画像データを送信する自装置とは異なる前記通信装置である資料送信装置から送信される前記資料画像データに基づく前記資料画像が閉じられた場合に、前記資料画像の表示を再開することについてのユーザによる指示を受け付けるために前記表示画面に表示される表示物である再開表示物を作成する再開表示物作成手段と、前記再開表示物作成手段によって作成された前記再開表示物がユーザによって選択された場合に、前記資料画像の前記表示画面への表示を再開する表示再開手段とを備えている。この場合、資料が閉じられた場合に自動で再開表示物が作成される。そして、ユーザによって再開表示物が選択された場合に、資料画像の表示画面への表示を再開する。このため、ユーザは、再開表示物を選択するだけで、容易に、資料画像の表示画面への表示を再開することができる。
【0017】
本発明の第3の態様に係る通信制御方法は、複数の通信装置の間で共通の資料画像のデータである資料画像データを送受信し、前記資料画像データに基づく前記資料画像を表示画面に表示させることが可能な通信装置において行われる通信制御方法であって、前記資料画像データを送信する自装置とは異なる前記通信装置である資料送信装置から送信される前記資料画像データに基づく前記資料画像が閉じられた場合に、前記資料画像の表示を再開することについてのユーザによる指示を受け付けるために前記表示画面に表示される表示物である再開表示物を作成する再開表示物作成ステップと、前記再開表示物作成ステップによって作成された前記再開表示物がユーザによって選択された場合に、前記資料画像の前記表示画面への表示を再開する表示再開ステップとを備えている。この場合、資料が閉じられた場合に自動で再開表示物が作成される。そして、ユーザによって再開表示物が選択された場合に、資料画像の表示画面への表示を再開する。このため、ユーザは、再開表示物を選択するだけで、容易に、資料画像の表示画面への表示を再開することができる。
【0018】
本発明の第4の態様に係る通信制御プログラムは、複数の通信装置の間で共通の資料画像のデータである資料画像データを送受信し、前記資料画像データに基づく前記資料画像を表示画面に表示させることが可能な通信装置において実行される通信制御プログラムであって、前記通信装置のCPUに、前記資料画像データを送信する自装置とは異なる前記通信装置である資料送信装置から送信される前記資料画像データに基づく前記資料画像が閉じられた場合に、前記資料画像の表示を再開することについてのユーザによる指示を受け付けるために前記表示画面に表示される表示物である再開表示物を作成する再開表示物作成ステップと、前記再開表示物作成ステップによって作成された前記再開表示物がユーザによって選択された場合に、前記資料画像の前記表示画面への表示を再開する表示再開ステップとを実行させる。この場合、資料が閉じられた場合に自動で再開表示物が作成される。そして、ユーザによって再開表示物が選択された場合に、資料画像の表示画面への表示を再開する。このため、ユーザは、再開表示物を選択するだけで、容易に、資料画像の表示画面への表示を再開することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】テレビ会議システム1の構成を示すブロック図である。
【図2】通信装置3の電気的構成を示すブロック図である。
【図3】HDD314の記憶領域を示す概念図である。
【図4】RAM313の記憶領域を示す概念図である。
【図5】ディスプレイ319に表示される画像の一例を示す図である。
【図6】第一メイン処理を示すフローチャートである。
【図7】画像音声処理を示すフローチャートである。
【図8】アイコン作成処理を示すフローチャートである。
【図9】ディスプレイ319に表示される画像の一例を示す図である。
【図10】ディスプレイ319に表示される画像の一例を示す図である。
【図11】第四アイコン作成処理を示すフローチャートである。
【図12】ディスプレイ319に表示される画像の一例を示す図である。
【図13】アイコン実行処理を示すフローチャートである。
【図14】第四アイコン実行処理を示すフローチャートである。
【図15】第二メイン処理を示すフローチャートである。
【図16】第四アイコン作成処理の変形例を示すフローチャートである。
【図17】第四アイコン実行処理の変形例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明に係る通信装置3,4,5およびテレビ会議システム1の一実施の形態について、図面を参照して説明する。なおこれらの図面は、本発明が採用しうる技術的特徴を説明するために用いられるものであり、記載されている装置の構成、各種処理のフローチャートなどは、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。
【0021】
図1を参照し、第一実施形態における通信装置3,4,5を構成要素とするテレビ会議システム1の構成について説明する。テレビ会議システム1は、ネットワーク2と通信装置3と通信装置4と通信装置5とを備えている。通信装置3,4,5は、ネットワーク2を介して相互に接続されている。テレビ会議システム1では、通信装置3,4,5の間において、ネットワーク2を介して画像のデータや音声のデータ等が互いに送受信されることでテレビ会議が実施される。なお、図1において、通信装置3,4,5の3台がネットワーク2に接続されているが、台数は限定されず、例えば10台がネットワーク2に接続されていてもよい。以後の説明では、通信装置3,4,5のいずれかを特定しない場合には、単に「通信装置」という。
【0022】
通信装置3,4,5は、同一の電気的構成をしており、同一のプログラムが設定されている。通信装置4を使用しているユーザは、資料を用いて説明を行っている。通信装置4は、資料のデータを通信装置3,5に対して送信している。以後の説明では、資料を用いて説明を行っているユーザが操作する通信装置を通信装置4または資料送信装置という。
【0023】
通信装置3,4,5の電気的構成について、図2を参照して説明する。なお、通信装置3,4,5の電気的構成は同一であるので、ここでは、通信装置3の電気的構成について説明する。
【0024】
通信装置3は、ノート型のパーソナルコンピュータ31(以下、PC31という)と、入出力装置34(以下、IO装置34という。)とを備えている。ユーザは、PC31とIO装置34とを使用して、通信装置4,5を使用するユーザとテレビ会議を行うことができる。IO装置34は、画像を撮影して符号化したり、テレビ会議の音声データを復号して再生したりすることができる。PC31は、ネットワーク2に接続して、通信装置4,5と各種のデータの通信を行うことができる。
【0025】
PC31の電気的構成の詳細について説明する。PC31は、PC31の制御を司るコントローラとしてのCPU8を備えている。CPU8には、BIOS等を記憶したROM312と、各種データを一時的に記憶するRAM313と、各種記憶エリアを有するハードディスクドライブ314(以下、HDD314という。)が接続されている。CPU8は、ROM312、RAM313、およびHDD314の各種記憶領域にアクセスできる。
【0026】
CPU8には、ネットワーク2と通信するための通信インターフェイス315(以下、通信I/F315という。)と、マウスやキーボードやディスプレイ319の前面に設置されるタッチパネルなどの入力部316と、CD−ROMドライブ317とが各々接続されている。ユーザは、入力部316を操作して、ディスプレイ319に表示されるポインタを操作したり、種々の入力を行ったりすることができる。CD−ROMドライブ317に挿入されるCD−ROM318には、例えば、本実施形態における各種のプログラム等が記憶されている。CD−ROM318の導入時には、各種プログラム等が、CD−ROM318からHDD314にセットアップされて、後述するプログラム記憶領域3141に記憶される。
【0027】
CPU8には、ディスプレイ319に接続される映像デコーダ320が接続されている。本実施形態では、ディスプレイ319は、PC31に外付けされている。映像デコーダ320は、通信装置4,5から送信される拠点画像データや資料画像データ等を復号し、ディスプレイ319に表示する。資料画像データは、資料画像3191(後述)を表示するためのデータである。また、映像デコーダ320は、各通信装置3,4,5のユーザが操作するポインタをディスプレイ319に表示する。
【0028】
CPU8には、電源制御部322が接続されている。電源制御部322は、PC31に内蔵された電池321に接続されている。電源制御部322は、電池321から供給された電力を各種回路に供給する。CPU8やその他の各種デバイスは、電源制御部322を介して電池321によって供給される電力によって駆動する。なお、電源制御部322は、ACアダプタ323と接続されることによって、電池321を充電することが可能である。
【0029】
CPU8には、時間を計測するためのタイマ324が接続されている。CPU8は、タイマ324を使用して時間を計測することができる。CPU8には、USB(Universal Serial Bus)インターフェイス325(以下、USB−I/F325という。)が接続されている。USB−I/F325は、USBケーブル326を介して、後述するIO装置34のUSB−I/F351に接続されている。CPU8は、USB−I/F325、USBケーブル326、およびUSB−I/F351を介して、IO装置34のCPU9と相互に通信を行うことができる。
【0030】
図3を参照して、HDD314の各種記憶領域について説明する。HDD314には、プログラム記憶領域3141が少なくとも設けられている。プログラム記憶領域3141には、CPU8が各種の処理等を実行するために必要なプログラムデータが記憶されている。
【0031】
図4を参照して、RAM313の各種記憶領域について説明する。RAM313は、ファイル名記憶領域3131およびアイコン種類記憶領域3132が少なくとも設けられている。ファイル名記憶領域3131には、資料送信装置4から送信される資料画像データに含まれるファイル名のデータが記憶される。アイコン種類記憶領域3132には、ディスプレイ319に表示される第一〜第四アイコン60(後述)に対応するデータであるアイコン種類データが記憶される。例えば、第一アイコン60がディスプレイ319に表示される場合には、ディスプレイ319に表示されているアイコン60が第一アイコン60であることを示すアイコン種類データが、アイコン種類記憶領域3132に記憶される。
【0032】
図2を参照して、IO装置34の電気的構成の詳細について説明する。IO装置34は、IO装置34の制御を司るコントローラとしてのCPU9を備えている。CPU9には、BIOS等を記憶したROM342と、各種データを一時的に記憶するRAM343とが接続されている。CPU9は、ROM342とRAM343の各種記憶領域にアクセスできる。
【0033】
CPU9には、カメラ344に接続された映像エンコーダ345が接続されている。CPU9は、映像エンコーダ345を使用して、カメラ344によって撮像される画像を符号化し、拠点画像データを作成する。拠点画像データは、通信装置3が設置された拠点をカメラ344で撮像した画像のデータである。拠点画像データは、CPU9からCPU8に送信され、通信I/F315とネットワーク2を介して、通信装置4,5に送信される。
【0034】
CPU9には、音声エンコーダ346が接続されている。音声エンコーダ346は、エコーキャンセラ347を介してマイク348に接続されている。CPU9には、音声デコーダ349が接続されている。音声デコーダ349は、エコーキャンセラ347を介してスピーカ350に接続されている。エコーキャンセラ347は、エコーやハウリングの発生を防止する回路である。マイク348は、テレビ会議を行う際に通信装置3のユーザの声を収集するために設けられている。マイク348から入力された音声は、音声エンコーダ346によって符号化される。そして、CPU9からPC31のCPU8に送信され、通信I/F315とネットワーク2とを介して、通信装置4,5に送信される。
【0035】
スピーカ350は、会議の音声を出力するために設けられている。ネットワーク2と通信I/F315とを介して入力された通信装置4,5から送信される音声データは、CPU8からCPU9に送信され、音声デコーダ349で復号され、スピーカ350で音声として出力される。これによって通信装置3のユーザはテレビ会議の音声を聞くことができる。
【0036】
CPU9には、USB−I/F351が接続されている。USB−I/F351は、USBケーブル326を介して、PC31のUSB−I/F325に接続されている。CPU9には、電源制御部353が接続されている。電源制御部353は、ACアダプタ354に接続されている。電源制御部353は、ACアダプタ354から供給される外部電源の電力を各種回路に供給する。CPU9やその他の各種デバイスは、電源制御部353から供給される電力によって駆動する。
【0037】
図5を参照して、テレビ会議が行われる場合における、ディスプレイ319に表示される画像の一例について説明する。ここでは、通信装置3のディスプレイ319に表示される画像について説明する。ディスプレイ319の左右方向(図5の紙面の左右方向)における左端と中央との間には、自装置とは異なる通信装置4の拠点画像3192と、通信装置5の拠点画像3192とが表示されている。拠点画像3192,3193は、通信装置4,5のカメラ344(図2参照)によって撮影された画像である。拠点画像3192,3193は、後述するS213の処理において表示される。ディスプレイ319における拠点画像3192,3193が表示されているエリアの右側には、資料画像3191が表示されている。資料画像3191は、資料送信装置である通信装置4から、通信装置3,5に送信されている。通信装置3のユーザは、資料画像3191や、拠点画像3192,3193を確認しながら、テレビ会議を行うことができる。
【0038】
なお、通信装置3,4,5では、互いに、ポインタの座標データが送受信され、座標データに基づいて、ディスプレイ319に通信装置3,4,5のユーザが操作するポインタが表示されるが、図示を省略している。また、ディスプレイ319には、後述するS303等(図8参照)の処理において、アイコン60が作成されるが、詳細については、後述する。
【0039】
次に、テレビ会議システム1による処理の一例について説明する。なお、以下で説明する各処理は、全ての通信装置3,4,5において行われる処理であるが、説明をわかりやすくするために、各処理において、通信装置3,4,5のうちのいずれか一の通信装置が行う処理として説明する。
【0040】
まず、図6に示すフローチャートを参照して、第一メイン処理について説明する。ここでは、通信装置3におけるPC31のCPU8による第一メイン処理について説明する。
【0041】
第一メイン処理では、まず、自装置とは異なる通信装置4,5とネットワーク2を介して接続されたか否かが判断される(S101)。接続されていない場合には(S101:NO)、入力部316を介して、ユーザによって電源オフの指示が入力されたか否かが判断される(S108)。電源オフの指示が入力されていない場合には(S108:NO)、S101に戻り処理が繰り返される。S101の処理において、自装置とは異なる通信装置4,5と接続された場合には(S101:YES)、画像音声処理(図7参照)が開始される(S102)。
【0042】
ここで、画像音声処理について説明する。画像音声処理は、資料画像データ、拠点画像データ、および音声データを送受信し、ディスプレイ319に表示したり、スピーカ350から出力したりする処理である。
【0043】
図7に示すように画像音声処理では、まず、自装置が資料送信装置であるか否かが判断される(S201)。資料送信装置でない場合には(S201:NO)、後述するS204の処理が行われる。なお、通信装置3は、資料送信装置ではないので、常に資料送信装置ではないと判断される。
【0044】
また、資料送信装置である通信装置4のCPU8がS201の処理を行う場合には、資料送信装置であると判断され(S201:YES)、資料画像データを自装置とは異なる通信装置3,5に送信するか否かが判断される(S202)。なお、資料画像データは、所定のフレームレート(例えば、15fps)で、送信される。このため、S202の処理では、所定のフレームレートに対応する時間毎に、資料画像データを送信すると判断され(S202:YES)、ディスプレイ319に表示されている資料画像3191から、資料画像データが作成されて、自装置とは異なる通信装置3,5に送信される(S203)。なお、S203の処理において作成される資料画像データには、資料画像3191のファイル名を示すデータも含まれている。例示として、本実施形態の場合におけるファイル名は「ABC」であるとする。資料画像データを送信しない場合には(S202:NO)、S204の処理が行われる。
【0045】
以下、通信装置3のCPU8による処理として説明する。S204の処理では、拠点画像データを自装置とは異なる通信装置4,5に送信するか否かが判断される(S204)。拠点画像データは、所定のフレームレート(例えば、15fps)で送信される。このため、S204の処理では、所定のフレームレートに対応する時間毎に、拠点画像データを送信すると判断され(S204:YES)、カメラ344によって撮像された画像から、拠点画像データが作成されて、自装置とは異なる通信装置4,5に送信される(S205)。送信された拠点画像データは、通信装置4,5のS212の処理(後述)において受信され、S213の処理(後述)において通信装置4,5のディスプレイ319に表示される。次いで、S206の処理が行われる。なお、拠点画像データを送信しない場合にも(S204:NO)、S206の処理が行われる。
【0046】
S206の処理では、音声データを自装置と異なる通信装置4,5に送信するか否かが判断される(S206)。音声データは、所定の時間毎(例えば、1秒間毎)に送信される。S206では、所定時間毎に、音声データを送信すると判断され(S206:YES)、マイク348から入力された音声から音声データが作成されて、自装置とは異なる通信装置4,5に送信される(S207)。次いで、S208の処理が行われる。なお、S206の処理において、音声データを送信しない場合にも(S206:NO)、S208の処理が行われる。
【0047】
S208の処理では、資料画像3191をディスプレイ319に表示させるか否かが判断される。例えば、通信装置3のユーザが、資料画像3191を表示させるためのソフトウェアを立ち上げている場合など、資料画像3191をディスプレイ319に表示させるように設定していれば、資料画像3191を表示させると判断される(S208:YES)。また、例えば、通信装置3のユーザが、資料画像3191を表示させるためのソフトウェアを閉じた場合など、資料画像3191をディスプレイ319に表示させないように設定していれば、資料画像3191を表示させないと判断される(S208:NO)。
【0048】
資料画像3191をディスプレイ319に表示させる場合には(S208:YES)、資料送信装置4のS203の処理において送信される、資料画像データが受信されたか否かが判断される(S209)。資料画像データが受信されていない場合には(S209:NO)、後述するS212の処理が行われる。資料画像データが受信された場合には(S209:YES)、受信された資料画像データが復号されて、ディスプレイ319に表示される(S210)。これによって、例えば、図5に示すように、資料画像3191がディスプレイ319に表示される。次いで、資料画像データに含まれる資料画像3191のファイル名がファイル名記憶領域3131に記憶される(S211)。
【0049】
次いで、自装置とは異なる通信装置4,5のS205の処理において送信される拠点画像データが受信されたか否かが判断される(S212)。なお、S208の処理において、資料画像データをディスプレイ319に表示させないと判断された場合にも(S208:NO)、S212の処理が行われる。拠点画像データが受信されていない場合には(S212:NO)、後述するS214の処理が行われる。拠点画像データが受信された場合には(S212:YES)、受信された拠点画像データが復号されて、ディスプレイ319に表示される(S213)。これによって、例えば、図5に示すように、拠点画像3192,3193がディスプレイ319に表示される。
【0050】
次いで、自装置とは異なる通信装置4,5のS207の処理において送信される、音声データが受信されたか否かが判断される(S214)。音声データが受信されていない場合には(S214:NO)、S201に戻り、処理が繰り返される。音声データが受信された場合には(S214:YES)、受信された音声データが復号されて、スピーカ350から出力される(S215)。次いで、S201に戻り処理が繰り返される。
【0051】
図6の説明に戻る。S102の処理で画像音声処理が開始されると、次いで、アイコン作成処理が行われる(S103)。ここで、図8を参照して、アイコン作成処理について説明する。アイコン作成処理は、資料画像3191が閉じられた場合に、第一〜第三アイコン60を作成したり、後述する第四アイコン作成処理を実行したりする処理である。第一〜第三アイコンは、資料画像3191を再開することについてのユーザによる指示を受け付けるために、ディスプレイ319に表示されるアイコンである。なお、以下の説明において、第一〜第四アイコン60が作成されるが、すべて同じ符号を用いて、第一アイコン60、第二アイコン60、第三アイコン60、および第四アイコン60と記載する。また、第一〜第四アイコン60のいずれかを特定しない場合には、アイコン60という。また、第一〜第四アイコン60は、同一の外観であるとする。
【0052】
図8に示すアイコン作成処理では、資料送信装置である通信装置4と自装置である通信装置3との間の通信が切断されたか否かが判断される(S301)。通信が切断された場合には、資料画像データを受信できないため、資料画像3191は、ディスプレイ319に表示されない。つまり、S301の処理では、資料画像3191が閉じられた原因が、通信が切断されたことであるか否かが判断されている。なお、通信が切断される要因としては、例えば、テレビ会議用以外のアプリケーションを多く起動したために、CPU8の負荷が大きくなった場合や、多くの資料画像を各通信装置で共有した結果、通信可能帯域を大きく上回ってしまった場合などが挙げられる。
【0053】
通信が切断されたことで、資料画像3191が閉じられた場合には(S301:YES)、アイコン種類記憶領域3132に記憶されているアイコン種類データが参照されて、第一アイコン60以外のアイコン60(つまり、第二〜第四アイコン60)がすでに作成されているか否かが判断される(S302)。作成されていない場合には(S302:NO)、第一アイコン60が作成されて、ディスプレイ319に表示される(S303)。このとき、ファイル名記憶領域3131に記憶されている資料画像3191のファイル名が参照され、ファイル名が第一アイコン60に記載されて表示される(後述のS304、S307、S308、S311、S312、S403(図11参照)、およびS404の処理において、アイコン60が作成または更新される場合も同様)。また、S303の処理では、アイコン種類記憶領域3132に、ディスプレイ319に表示されているアイコン60が第一アイコン60であることを示すアイコン種類データが記憶される。
【0054】
S302の処理において、第一アイコン60以外のアイコン60がすでに作成されている場合には(S302:YES)、ディスプレイ319に表示されているアイコン60が第一アイコン60であることを示すアイコン種類データがアイコン種類記憶領域3132に更新記憶されることで、すでに作成されているアイコン60が第一アイコン60として更新される(S304)。S303またはS304の処理が行われると、アイコン作成処理が終了され、S104の処理(図6参照、後述)が行われる。
【0055】
S303またはS304の処理が行われると、例えば、図9に示す画面がディスプレイ319に表示される。図9において、資料送信装置4と通信装置3との間の通信が切断されているため、資料画像データを受信できず、図5において表示されていた資料画像3191が表示されていない。また、通信装置4から送信される拠点画像データも受信できないため、通信装置4の拠点画像3192も表示されていない。また、S303またはS304の処理において、第一アイコン60が作成され、ディスプレイ319の左上部に表示されている。また、第一アイコン60には、S211の処理(図7参照)において、ファイル名記憶領域3131に記憶されたファイル名「ABC」が記載されて表示されている。
【0056】
S301の処理において、通信が切断されていないと判断された場合は(S301:NO)、S305の処理が行われる。なお、S301の処理で「YES」と判断され、第一アイコン60が作成(S303およびS304)された後は、S301の処理が繰り返される度に、「NO」と判断され、S303およびS304の処理は連続して繰り返されない(後述するS305、S309、およびS401の処理を行う場合において、第二〜第四アイコン60が作成されている場合も同様)。
【0057】
S305の処理では、資料送信装置4が資料画像データの送信を停止したか否かが判断される(S305)。資料送信装置4が資料画像データの送信を停止した場合には、資料画像3191は、ディスプレイ319に表示されない。つまり、S305の処理では、資料画像3191が閉じられた原因が、資料送信装置4が資料画像データの送信を停止したことであるか否かが判断されている。
【0058】
資料送信装置4が資料画像データの送信を停止したことによって、資料画像3191が閉じられた場合には(S305:YES)、アイコン種類記憶領域3132に記憶されているアイコン種類データが参照されて、第二アイコン60以外のアイコン60(つまり、第一、第三、第四アイコン60)がすでに作成されているか否かが判断される(S306)。作成されていない場合には(S306:NO)、第二アイコン60が作成されて、ディスプレイ319に表示される(S307)。また、S307の処理では、アイコン種類記憶領域3132にディスプレイ319に表示されているアイコン60が第二アイコン60であることを示すアイコン種類データが記憶される。
【0059】
S306の処理において、第二アイコン60以外のアイコン60がすでに作成されている場合には(S306:YES)、ディスプレイ319に表示されているアイコン60が第二アイコン60であることを示すアイコン種類データがアイコン種類記憶領域3132に更新記憶されることで、すでに作成されているアイコン60が第二アイコン60として更新される(S308)。S307またはS308の処理が行われると、アイコン作成処理が終了され、S104の処理(図6参照、後述)が行われる。
【0060】
S307またはS308の処理が行われると、例えば、図10に示す画面がディスプレイ319に表示される。図10において、資料画像データの送信が停止されているため、図5において表示されていた資料画像3191が表示されていない。図9とは異なり、拠点画像データは受信されているため、通信装置4の拠点画像3192は表示されている。また、S307またはS308の処理において、第二アイコン60が作成され、ディスプレイ319の左上部に表示されている。
【0061】
資料送信装置4が資料画像データの送信を停止していない場合には(S305:NO)、自装置である通信装置3を操作するユーザの指示に従って資料画像3191が閉じられたか否かが判断される(S309)。なお、ユーザは、入力部316を操作して、資料画像3191を閉じるための指示を、通信装置3に入力する。ユーザの指示に従って資料画像3191が閉じられた場合には(S309:YES)、アイコン種類記憶領域3132に記憶されているアイコン種類データが参照されて、第三アイコン60以外のアイコン60がすでに作成されているか否かが判断される(S310)。作成されていない場合には(S310:NO)、第三アイコン60が作成されて、ディスプレイ319に表示される(S311)。また、S311の処理では、アイコン種類記憶領域3132にディスプレイ319に表示されているアイコン60が第三アイコン60であることを示すアイコン種類データが記憶される。
【0062】
S310の処理において、第三アイコン60以外のアイコン60が作成されている場合には(S310:YES)、ディスプレイ319に表示されているアイコン60が第三アイコン60であることを示すアイコン種類データがアイコン種類記憶領域3132に更新記憶されることで、すでに作成されているアイコン60が第三アイコン60として更新される(S312)。S311またはS312の処理が行われたら、アイコン作成処理が終了され、S104の処理(図6参照、後述)が行われる。
【0063】
S311またはS312の処理が行われると、例えば、図10と同様の画面がディスプレイ319に表示される。図10において、資料画像3191が閉じられているため、図5において表示されていた資料画像3191が表示されていない。図9とは異なり、拠点画像データは受信されているため、通信装置4の拠点画像3192は表示されている。また、S311およびS312の処理において、第三アイコン60が作成され、ディスプレイ319の左上部に表示されている。
【0064】
S309の処理において、資料画像3191が閉じられていないと判断された場合には(S309:NO)、第四アイコン作成処理が行われる(S313)。ここで、図11を参照して、第四アイコン作成処理について説明する。第四アイコン作成処理は、通信に使用している通信帯域である通信使用帯域が閾値以上である場合に、第四アイコン60を作成する処理である。第四アイコンは、資料送信装置4から送信される資料画像データのフレームレートの値を変更することについてのユーザによる指示を受け付けるためにディスプレイ319に表示されるアイコンである。
【0065】
図11に示すように、第四アイコン作成処理では、まず、通信使用帯域が測定され、測定された通信使用帯域が所定の閾値以上であるか否かが判断される(S401)。所定の閾値は、例えば、拠点間の通信において使用可能な通信帯域である通信可能帯域に対して90%とする。この場合において、例えば、通信可能帯域が640kbpsである場合、閾値は576kbpsである。なお、所定の閾値は、ユーザが任意に設定できるようにしてもよい。所定の閾値は、通信使用帯域が所定の閾値以上になれば、資料画像データが正常に送受信できず、ディスプレイ319に表示されている資料画像3191の画像が乱れて表示される可能性が高まる値に設定されている。なお、通信使用帯域を計測する方法として、公知の種々の計測方法を使用することができる。また、通信可能帯域の取得方法は、公知の種々の方法を使用することができる。例えば、第一メイン処理等を実行中に測定してもよいし、予め設定されHDD314に記憶されていてもよい。
【0066】
通信使用帯域が所定の閾値以上である場合には(S401:YES)、アイコン種類記憶領域3132に記憶されているアイコン種類データが参照されて、第四アイコン60以外のアイコン60(つまり、第一〜第三アイコン)がすでに作成されているか否かが判断される(S402)。作成されていない場合には(S402:NO)、第四アイコン60が作成されて、ディスプレイ319に表示される(S403)。つまり、資料画像3191の画像が乱れて表示される可能性が高まった場合に、第四アイコン60が作成される。また、S403の処理では、アイコン種類記憶領域3132にディスプレイ319に表示されているアイコン60が第四アイコン60であることを示すアイコン種類データが記憶される。
【0067】
S402の処理において、第四アイコン60以外のアイコン60がすでに作成されている場合には(S402:YES)、ディスプレイ319に表示されているアイコン60が第四アイコン60であることを示すアイコン種類データがアイコン種類記憶領域3132に更新記憶されることで、すでに作成されているアイコン60が第四アイコン60として更新される(S404)。
【0068】
S403またはS404の処理が行われると、例えば、図12に示す画面がディスプレイ319に表示される。図12において、第四アイコン60がディスプレイ319に左上部に表示されている。通信使用帯域が所定の閾値以上であるが、通信は遮断されていないので、資料画像3191が表示されている。しかし、資料画像3191の画像が乱れて表示される可能性が高い状態である。
【0069】
S403またはS404の処理が行われた場合、または、S401の処理において通信使用帯域が閾値以上ではないと判断された場合には(S401:NO)、第四アイコン作成処理が終了され、図8に示すアイコン作成処理が終了され、S104の処理(図6参照、後述)が行われる。
【0070】
図6に示すように、S104の処理では、アイコン作成処理および第四アイコン作成処理(図8および図11参照)において作成されたアイコン60(つまり、第一〜第四アイコン60)が、ユーザによって選択されたか否かが判断される(S104)。なお、ユーザは、入力部316を介して、ディスプレイ319に表示されたアイコン60をクリック等することによって、アイコン60を選択する。アイコン60が選択されていない場合には(S104:NO)、後述するS106の処理が行われる。アイコン60が選択された場合には(S104:YES)、アイコン実行処理が行われる(S105)。
【0071】
図13を参照して、アイコン実行処理について説明する。アイコン実行処理は、第一〜第三アイコン60がユーザによって選択された場合に、資料画像3191の表示を再開するための処理を行い、第四アイコン60がユーザによって選択された場合に、第四アイコン実行処理を実行する処理である。
【0072】
図13に示すように、アイコン実行処理では、アイコン種類記憶領域3132に記憶されているアイコン種類データが第一アイコン60であることを示すデータであるか否かが判断されることで、S104の処理において第一アイコン60が選択されたか否かが判断される(S501)。第一アイコン60が選択された場合には(S501:YES)、通信を再開するために、通信の再開を資料送信装置4に対して要求する信号である通信要求信号を、資料送信装置4に送信する(S502)。送信された通信要求信号は、資料送信装置4のS706の処理(図15参照、後述)において受信され、S707の処理(図15参照、後述)によって通信が再開される。つまり、S502の処理を行うことによって、通信を再開することができる。
【0073】
通信が再開されると、資料送信装置4のS203の処理(図7参照)において送信されている資料画像データが、通信装置3のS209の処理(図7参照)において受信される。そして、資料画像3191がディスプレイ319に表示される(S210、図7参照)。つまり、資料画像3191のディスプレイ319への表示が再開される。次いで、アイコン60がディスプレイ319から消去される(S509)。これによって、例えば、ディスプレイ319の表示は、図9に示す状態から図5に示す状態に変化する。つまり、第一アイコン60が選択されることによって、資料画像3191のディスプレイ319への表示が再開される。このように、第一アイコン60が、ユーザによって選択されると、通信装置3のCPU8は、通信要求信号を資料送信装置4に送信して通信を再開し(S502)、資料画像3191のディスプレイ319への表示を再開する(S210)。なお、S509の処理では、アイコン種類記憶領域3132に記憶されているアイコン種類データも消去される。
【0074】
S501の処理において、第一アイコン60が選択されていないと判断された場合には(S501:NO)、アイコン種類記憶領域3132に記憶されているアイコン種類データが第二アイコン60であることを示すデータであるか否かが判断されることで、S104の処理において第二アイコン60が選択されたか否かが判断される(S503)。第二アイコン60が選択された場合には(S503:YES)、資料送信装置4に資料画像データを送信することを要求する信号である資料送信要求信号が送信される(S504)。S504の処理において送信された資料送信要求信号は、資料送信装置4のS704の処理(図15参照、後述)において受信され、S705の処理(図15参照、後述)において、資料画像3191の送信が再開される。
【0075】
資料画像3191が送信が再開されると、資料送信装置4のS203の処理(図7参照)において資料画像データが送信され、通信装置3のS209の処理(図7参照)において受信される。そして、資料画像3191がディスプレイ319に表示される(S210、図7参照)。つまり、資料画像3191のディスプレイ319への表示が再開される。次いで、アイコン60がディスプレイ319から消去される(S509)。これによって、例えば、ディスプレイ319の表示は、図10に示す状態から図5に示す状態に変化する。つまり、第二アイコン60が選択されることによって、資料画像3191のディスプレイ319への表示が再開される。このように、第二アイコン60が、ユーザによって選択されると、通信装置3のCPU8は、資料送信要求信号を資料送信装置4に送信し(S504)、要求に応じて資料送信装置4のから送信される資料画像データに基づいて、資料画像3191のディスプレイ319への表示を再開する(S210)。
【0076】
S503の処理において、第二アイコン60が選択されていないと判断された場合には(S503:NO)、アイコン種類記憶領域3132に記憶されているアイコン種類データが第三アイコン60であることを示すデータであるか否かが判断されることで、S104の処理において第三アイコン60が選択されたか否かが判断される(S505)。第三アイコン60が選択された場合には(S505:YES)、資料画像3191のディスプレイ319への表示が再開される(S506)。
【0077】
S506の処理では、資料画像3191のディスプレイ319への表示を再開するために、例えば、資料画像3191を表示させるためのソフトウェア等を起動させる。つまり、資料画像3191をディスプレイ319に表示させる状態に設定される。これによって、S208の処理(図7参照)において、資料画像3191をディスプレイ319に表示させると判断される(S208:YES)。そして、資料送信装置4のS203の処理において送信される資料画像データが受信され(S209:YES)、資料画像3191のディスプレイ319への表示が再開される(S210、S506)。次いで、アイコン60がディスプレイ319から消去される(S509)。これによって、例えば、ディスプレイ319の表示は、図10に示す状態から図5に示す状態に変化する。つまり、第三アイコン60が選択されることによって、資料画像3191のディスプレイ319への表示が再開される。このように、第三アイコン60が、ユーザによって選択されると、通信装置3のCPU8は、資料送信装置4から送信されている資料画像データに基づく資料画像3191のディスプレイ319への表示を再開する。
【0078】
S505の処理において、第三アイコン60が選択されていないと判断された場合には(S505:NO)、アイコン種類記憶領域3132に記憶されているアイコン種類データが第四アイコン60であることを示すデータであるか否かが判断されることで、S104の処理において第四アイコン60が選択されたか否かが判断される(S507)。第四アイコン60が選択された場合には(S507:YES)、第四アイコン実行処理が行われる(S508)。
【0079】
図14を参照して、第四アイコン実行処理について説明する。第四アイコン実行処理は、通信使用帯域が所定の閾値より小さくなるように、資料送信装置4から送信される資料画像データのフレームレートを変更する指示を、資料送信装置4に対して送信する処理である。
【0080】
図14に示す第四アイコン実行処理では、資料送信装置4のS203の処理において送信されている資料画像データのフレームレートが、最小の設定であるか否かが判断される(S601)。本実施形態では、フレームレートは、段階的に設定可能であるとする。設定できるフレームレートは、例示として、15fps、10fps、5fps、および1fpsであるとする。また、初期の設定状態は、15fpsであるとする。S601の処理における最小の設定とは、1fpsである。
【0081】
フレームレートが最小の設定ではない場合には(S601:NO)、資料画像データのデータ量が少なくなくなるように、フレームレートの値を変更する指示であるフレームレート変更指示信号を資料送信装置4に対して送信する(S602)。本実施形態では、フレームレート変更指示信号は、資料画像データのフレームレートを1段階下げるように指示する信号であるとする。
【0082】
S602の処理において送信されたフレームレート変更指示信号は、資料送信装置4のS708の処理(図15参照)において受信され、S709の処理において、資料画像データのフレームレートが1段階下げられる。これによって、資料送信装置4のS203の処理において送信される資料画像データのフレームレートが、例えば、15fpsから10fpsに下げられ、データ量が減少する。そして、フレームレートが下げられた資料画像データが通信装置3で受信され(S209:YES)、資料画像3191が表示される(S210)。
【0083】
S602の処理が行われると、S401の処理(図11参照)と同様に、通信使用帯域が測定され、測定された通信使用帯域が所定の閾値以上であるか否かが判断される(S603)。つまり、資料送信装置4から送信されるフレームレートが下げられた後における通信使用帯域が、所定の閾値以上であるかが判断される。通信使用帯域が所定の閾値以上である場合には(S603:YES)、S601の処理に戻り、処理が繰り返される。つまり、通信使用帯域が閾値より小さくなるまで、フレームレート変更指示信号が送信され(S602)、資料送信装置4から送信される資料画像データのフレームレートが下げられる(S709、図15参照)。これによって、データ量が減り、通信使用帯域が閾値より小さくなる。つまり、資料画像3191の画像が乱れてディスプレイ319に表示されることを防止することができる。
【0084】
通信使用帯域が閾値以上でない場合には(S603:NO)、第四アイコン実行処理が終了される。なお、S601の処理において、フレームレートが最小であると判断された場合にも(S601:YES)、第四アイコン実行処理が終了される。第四アイコン実行処理が終了されると、図13に示すように、アイコン60がディスプレイ319から消去される(S509)。
【0085】
S509の処理において、第一〜第四アイコン60がディスプレイ319から消去されると、アイコン実行処理が終了される。なお、S507の処理において、第四アイコンを選択していないと判断された場合にも(S507:NO)、アイコン実行処理が終了される。アイコン実行処理が終了されると、図6に示すように、入力部316を介して、ユーザによってテレビ会議の終了の指示が入力されたか否かが判断される(S106)。終了の指示が入力されていない場合には(S106:NO)、S103の処理に戻り、処理が繰り返される。終了の指示が入力された場合には(S106:YES)、画像音声処理(図7参照)が終了される(S107)。次いで、入力部316を介して、ユーザによって電源オフの指示が入力されたか否かが判断される(S108)。電源オフの指示が入力された場合には(S108:YES)、第一メイン処理が終了される。
【0086】
図15に示すフローチャートを参照して、第二メイン処理について説明する。第二メイン処理は、資料送信装置である通信装置4におけるPC31のCPU8による処理である。
【0087】
図15に示すように、第二メイン処理では、まず、自装置とは異なる通信装置3,5とネットワーク2を介して接続されたか否かが判断される(S701)。接続されていない場合には(S701:NO)、入力部316を介して、ユーザによって電源オフの指示が入力されたか否かが判断される(S712)。電源オフの指示が入力されていない場合には(S712:NO)、S701に戻り、処理が繰り返される。S701の処理において、自装置とは異なる通信装置3,5と接続された場合には(S701:YES)、画像音声処理(図7参照)が開始される(S702)。これによって、自装置とは異なる通信装置3,5と通信装置4との間の拠点画像データと音声データの送受信が行われる。また、自装置とは異なる通信装置3,5に対して、資料画像データの送信が行われる(S203、図7参照)。
【0088】
次いで、自装置とは異なる通信装置3,5に送信する資料画像3191を、ユーザの指示に従って閉じたか否かが判断されることによって、S203の処理による資料画像データの送信が停止されたか否かが判断される(S703)。資料画像データの送信が停止された場合には(S703:YES)、自装置とは異なる通信装置3,5のS504の処理(図13参照)において送信される資料送信要求信号が受信されたか否かが判断される(S704)。資料送信要求信号が受信されていない場合には、後述するS706の処理が行われる。資料送信要求信号が受信された場合には(S704:YES)、資料画像3191が再度開かれ、資料画像データの送信が再開される(S705)。これによって、資料送信装置4から通信装置3,5への資料画像データの送信(S203、図7参照)が再開される(S705)。
【0089】
次いで、自装置とは異なる通信装置3,5のS502の処理(図13参照)において送信される通信要求信号が受信されたか否かが判断される(S706)。なお、S703の処理において、資料画像データの送信が停止されていないと判断された場合にも(S703:NO)、S706の処理が行われる。通信要求信号が受信された場合には(S706:YES)、通信要求信号を送信した通信装置3,5との通信を再開する(S707)。つまり、一旦切断された通信が再開される。これによって、S203の処理(図7参照)において送信されている資料画像データが、通信が再開された通信装置3,5において受信可能となる(S209、図7参照)。
【0090】
次いで、自装置とは異なる通信装置3,5のS602の処理(図14参照)において送信されるフレームレート変更指示信号が受信されたか否かが判断される(S708)。なお、S706の処理において、通信要求信号が受信されていないと判断された場合にも(S706:NO)、S708の処理が行われる。フレームレート変更指示信号が受信された場合には(S708:YES)、フレームレート変更指示信号に基づいて、フレームレートを下げる(S709)。例えば、S203の処理において、15fpsで資料画像データを送信していれば、1段階下げた10fpsで資料画像データを送信する。
【0091】
次いで、入力部316を介して、ユーザによってテレビ会議の終了の指示が入力されたか否かが判断される(S710)。なお、S708の処理において、フレームレート変更指示信号が受信されていないと判断された場合にも(S708:NO)、S710の処理が実行される。終了の指示が入力されていない場合には(S710:NO)、S703に戻り、処理が繰り返される。終了の指示が入力された場合には(S710:YES)、画像音声処理(図7参照)が終了される(S711)、次いで、入力部316を介して、ユーザによって電源オフの指示が入力されたか否かが判断される(S712)。電源オフの指示が入力された場合には(S712:YES)、第二メイン処理が終了される。
【0092】
以上説明したように、本実施形態における処理が行われる。資料画像3191が閉じられた場合には、図8のS303、S307、およびS311の処理において、第一〜第三アイコン60が自動で作成される。そして、ユーザによって第一〜第三アイコン60が選択された場合に、図13のS502、S504、およびS506の処理が行われて、資料画像3191のディスプレイ319への表示が自動で再開される。このため、ユーザは、第一〜第三アイコン60を選択するだけで、容易に、資料画像3191のディスプレイ319への表示を再開することができる。
【0093】
また、図8のS301、S305、およびS309の処理において、資料画像3191が閉じられた原因が特定され、原因に応じて、第一〜第三アイコン60が作成されている(図8のS303、S307、およびS311参照)。そして、第一〜第三アイコン60の種類に基づいて、図13のS502、S504、およびS506の処理が行われて、資料画像3191のディスプレイ319への表示が再開される。言い換えると、資料画像3191が閉じられた原因に基づいて、図13のS502、S504、およびS506の処理が行われて、資料画像3191のディスプレイ319への表示が再開される。このため、ユーザが、資料画像3191が閉じられた原因特定して、適切な処理を指示する必要がない。よって、ユーザに利便性が向上する。
【0094】
また、図8のS304、S308、およびS312の処理において、アイコン60の更新が行われている。S304、S308、およびS312の処理が行われる場合には、一旦他の原因によってアイコン60が作成され、その原因が変化した場合である。例えば、自装置である通信装置3において資料画像3191を閉じたことによって(S309:YES)、第三アイコン60が作成された後(S311)、通信装置3と資料送信装置4との間の通信が切断された場合(S301:YES)、第一アイコン60以外のアイコン60が作成されていると判断され(S302:YES)、ディスプレイ319に表示されているアイコン60が第一アイコン60に更新される(S304)。そして、ユーザによって第一アイコン60が選択されると(図6のS104:YES、図13のS501:YES)、通信要求信号が送信され(S502)、資料送信装置4に受信され(図15のS706:YES)、通信が再開されて資料画像データの送信が再開される(S707)。これによって、通信装置3では、資料画像3191のディスプレイ319への表示が再開される(図7のS209:YES、S210)。
【0095】
このように、原因が変化した場合でも、ユーザがアイコン60を選択すれば、変化した後の原因に基づいて、図13のS502、S504、およびS506の処理が行われて、資料画像3191のディスプレイ319への表示が再開される。このため、ユーザは、資料画像3191が閉じられた原因を特定して、適切な処理を指示する必要がない。よってユーザの利便性が向上する。
【0096】
また、図13のS502の処理が行われる場合とは、自装置である通信装置3と資料送信装置4との間の通信が切断され(図8のS301:YES)、第一アイコン60が作成され(図8のS303またはS304)、ユーザによって第一アイコン60が選択された場合である(図6のS104:YES、図13のS501:YES)。つまり、資料画像3191が閉じられた原因が、資料送信装置4と自装置である通信装置3との間の通信が切断されたことである場合に、ユーザが第一アイコン60を選択すれば、S502の処理が行われ、自動で通信が再開されて、資料画像3191のディスプレイ319への表示が再開される。このため、ユーザは、資料画像3191が閉じられた原因が、通信が切断されたことであることを特定して、通信を再開して、資料画像3191の表示を再開するという指示等を行う必要がない。また、通信を再開することを、資料送信装置4のユーザに対して口頭で依頼等を行う必要がない。このため、ユーザの利便性が向上する。
【0097】
また、図13のS504の処理が行われる場合とは、資料送信装置4が資料画像データを送信することを停止し(図8のS305:YES)、第二アイコン60が作成され(S307またはS308)、ユーザによって第二アイコン60が選択された場合である(図6のS104:YES、図13のS503:YES)。つまり、資料画像3191が閉じられた原因が、資料画像データの送信が停止されたことである場合に、ユーザが第二アイコン60を選択すれば、自動で、S504の処理が行われ、資料送信装置4からの資料画像データの送信が再開される(図15のS705)。そして、資料画像3191のディスプレイ319への表示が再開される。このため、ユーザは、資料画像3191が閉じられた原因が、資料送信装置4が資料画像データの送信を停止したことであることを特定して、資料送信装置4に資料画像データの送信を要求して、資料画像3191の表示を再開するという指示等を行う必要がない。また、資料画像データを再送信することを資料送信装置4のユーザに対して、口頭で依頼する必要がない。このため、ユーザの利便性が向上する。
【0098】
また、図13のS506の処理が行われる場合とは、自装置を操作するユーザの指示に従って資料画像3191のディスプレイ319への表示が閉じられ(図8のS309:YES)、第三アイコンが作成され(図8のS311またはS312)、ユーザによって第三アイコン60が選択された場合である(図6のS104:YES、図13の505:YES)。つまり、資料画像3191が閉じられた原因が、自装置を操作するユーザの指示に従って資料画像3191の表示を閉じたことである場合に、ユーザが第三アイコン60を選択すれば、自動で、資料画像3191の表示を再開することができる(S506)。このため、ユーザの利便性が向上する。
【0099】
また、図14のS602の処理が行われる場合とは、自装置と資料送信装置4との間の通信使用帯域が閾値以上であると判断され(図11のS401:YES)、第四アイコン60が作成され(図11のS403またはS404)、ユーザによって第四アイコン60が選択された場合である(図6のS104:YES、図13のS507:YES)。つまり、通信使用帯域が閾値以上である場合に、ユーザが第四アイコンを選択することによって、資料画像データのデータ量を減らすことができる。これによって、資料画像データの受信のために使用している通信帯域を低減することができる。よって、通信使用帯域が大きくなることによる資料画像3191の表示の乱れ等を防止することができる。
【0100】
また、図7のS209の処理において、資料画像データに含まれるファイル名を示すデータを受信して、S211の処理において、ファイル名をファイル名記憶領域3131に記憶することができる。このため、記憶したファイル名を参照して、第一〜第四アイコン60にファイル名を記載することができる。
【0101】
上記実施形態において、通信装置3,4,5およびPC31が本発明の「通信装置」に相当する。ディスプレイ319が本発明の「表示画面」に相当し、第一〜第三アイコン60が本発明の「再開表示物」に相当する。図8のS303、S304、S307、S308、S311、およびS312の処理を行うCPU8が、本発明の「再開表示物作成手段」に相当し、図13のS502、S504、およびS506の処理を行って、図7のS210における資料画像3191の表示を再開する処理を行うCPU8が、本発明の「表示再開手段」に相当する。図8のS301、S305、およびS309の処理を行うCPU8が、本発明の「原因特定手段」に相当する。
【0102】
図11のS401の処理において、通信使用帯域を検出する処理を行うCPU8が本発明の「帯域検出手段」に相当し、図11のS401の処理において、通信使用帯域が所定の閾値以上であるか否かを判断するCPU8が本発明の「帯域判断手段」に相当する。フレームレートが本発明の「パラメータ」に相当し、第四アイコン60が本発明の「第一パラメータ表示物」に相当する。図11のS403およびS404の処理を行うCPU8が本発明の「第一パラメータ表示物作成手段」に相当し、図14のS602の処理を行うCPU8が本発明の「第一指示手段」に相当する。図7のS210の処理を行うCPU8が本発明の「第一表示制御手段」に相当する。
【0103】
図7のS209の処理において、資料画像データに含まれるファイル名を示すデータを受信するCPU8が本発明の「ファイル名受信手段」に相当し、ファイル名記憶領域3131が本発明の「記憶手段」に相当する。図7のS211の処理を行うCPU8が本発明の「記憶制御手段」に相当し、テレビ会議システム1が本発明の「通信システム」に相当する。図8のS303、S304、S307、S308、S311、およびS312の処理が、本発明の「アイコン作成ステップ」に相当し、図13のS502、S504、およびS506の処理を行って、S210における資料画像3191の表示を再開する処理が、本発明の「表示再開ステップ」に相当する。
【0104】
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。例えば、図14のS601およびS602の処理において、フレームレートを小さくすることによって、データ量を減少させるように、フレームレート変更指示信号が送信されていたが、これに限定されない。例えば、フレームレートではなく、資料画像データの解像度や表示サイズ等を小さくすることによってデータ量を減少させるように、資料送信装置4に指示信号を送信してもよい。このようにしても、資料送信装置4から送信される資料画像データのデータ量が減り、資料画像3191の表示の乱れ等を防止することができる。また、資料画像データのデータ量を減少させるのではなく、拠点画像データのデータ量を減少させるように、拠点画像データのフレームレート、解像度、表示サイズ等を小さくするようにしてもよい。このようにしても、資料送信装置4から送信される拠点画像データのデータ量が減り、拠点画像3192,3193および資料画像3191の表示の乱れ等を防止することができる。
【0105】
また、図14のS602の処理において、フレームレートを1段階下げるようにフレームレート変更指示信号を送信していたが、これに限定されない。例えば、フレームレートを任意の数値に変更するようにフレームレート変更指示信号を送信してもよい。
【0106】
また、第一〜第四アイコン60は、外観上、分けて記載していないが、これに限定されない。例えば、第一〜第四アイコン60のそれぞれについて、形状や色などを変更して、他のアイコンと区別可能にディスプレイ319に表示できるようにしてもよい。
【0107】
また、図8のS304、S308、S312、および図11のS404の処理において、アイコン60の更新が行われているが、これに限定されない。例えば、アイコン60を更新するのではなく、すでに作成されているアイコン60に追加して、新たなアイコン60をディスプレイ319に表示してもよい。つまり、資料画像3191が閉じられた原因毎にアイコン60を作成してもよい。
【0108】
また、S303、S304、S307、S308、S311、S312、S403、およびS404の処理において、第一〜第四アイコン60が作成および更新されているが、これに限定されない。例えば、アイコン60の代わりに、マウスの右ボタンを押下することによってディスプレイ319に表示されるメニューボタンを作成および更新してもよい。また、ディスプレイ319に表示されるテレビ会議用のアプリケーションの画面上に、入力部316によって選択することができるボタンを作成および更新してもよい。また、ショートカットメニューなどが、テレビ会議用のアプリケーションのメニュー項目に作成および更新されるようにしてもよい。このように第一〜第四アイコンの代わりに、ユーザからの指示を受け付けるための種々の表示物を作成および更新してもよい。
【0109】
また、図11に示す第四アイコン作成処理、および図14に示す第四アイコン実行処理において、フレームレートに基づいて、資料画像3191の表示の乱れを防止するように処理が行われたが、これに限定されない。例えば、CPU8の負荷量に基づいて、資料画像3191の表示の乱れを防止してもよい。以下、図16および図17を参照して具体的に説明する。
【0110】
図16は、図11に示す第四アイコン作成処理の変形例であり、図17は、図14に示す第四アイコン実行処理の変形例である。図16および図17において、図11および図14と同様の処理は、同じ符号で示し、詳細の説明は省略する。
【0111】
図16に示すように、第四アイコン作成処理の変形例では、まず、CPU8の処理の負荷量が測定され、測定された処理の負荷量が所定の閾値以上であるか否かが判断される(S801)。所定の閾値は、例えば、95%である。なお、CPU8が処理可能な負荷量の最大値を100%としている。所定の閾値は、負荷量が所定の閾値以上になれば、資料画像データの処理に遅れ等が発生し、ディスプレイ319に表示されている資料画像3191の画像が乱れて表示される可能性が高まる値に設定されている。なお、CPU8の負荷量を計測する方法として、公知の種々の計測方法を使用することができる。
【0112】
負荷量が所定の閾値以上である場合には(S801:YES)、S402の処理が行われる。第四アイコン60以外のアイコン60が作成されていない場合には(S402:NO)第四アイコン60が作成されて、ディスプレイ319に表示される(S403)。作成いる場合には(S402:YES)、すでに作成されているアイコン60が第四アイコンとして更新される(S404)。つまり、資料画像3191の画像が乱れて表示される可能性が高まった場合に、第四アイコン60が作成される。S403またはS404の処理が行われた場合、または、S801の処理においてCPU8の負荷量が所定の閾値以上ではないと判断された場合には(S801:NO)、第四アイコン作成処理が終了され、図8に示すアイコン作成処理が終了され、S104の処理(図6参照)が行われる。
【0113】
次に、図17について説明する。図17に示すように、第四アイコン実行処理の変形例では、資料送信装置4のS203の処理において送信されている資料画像データのフレームレートが最小の設定であるか否かが判断される(S601)。フレームレートが最小の設定ではない場合には(S601:NO)、フレームレート変更指示信号が送信される(S602)。フレームレート変更指示信号が送信されると、CPU8の負荷量が所定の閾値以上であるか否かが判断される(S901)。
【0114】
負荷量が所定の閾値以上である場合には(S901:YES)、S601に戻り、処理が繰り返される。つまり、負荷量が所定の閾値より小さくなるまで、フレームレート変更指示信号が送信され(S602)、資料送信装置4から送信される資料画像データのフレームレートが下げられる(S709、図15参照)。これによって、データ量が減少し、CPU8の負荷量が閾値より小さくなる。つまり、資料画像3191の画像が乱れて、ディスプレイ319に表示されることを防止することができる。
【0115】
CPU8の負荷量が所定の閾値以上ではない場合には(S901:NO)、第四アイコン実行処理が終了される。なお、S601の処理において、フレームレートが最小であると判断された場合にも(S601:YES)、第四アイコン実行処理が終了される。
【0116】
以上説明したように、変形例における処理が行われる。変形例において、図17のS602の処理が行われる場合とは、CPU8の負荷量が閾値以上であると判断され(図16のS801:YES)、第四アイコン60が作成され(図16のS403またはS404)、ユーザによって第四アイコン60が選択された場合である(図6のS104:YES、図13のS507:YES)。つまり、CPU8の負荷量が閾値以上である場合に、ユーザが第四アイコンを選択することによって、資料画像データのデータ量を減らすことができる。これによって、資料画像データを処理するために必要なCPU8の負荷量を低減することができる。よって、CPU8の負荷量が大きいことによる資料画像3191の表示の乱れ等を防止することができる。
【0117】
上記変形例において、図16のS801の処理においてCPU8の負荷量を検出する処理を行うCPU8が本発明の「負荷量検出手段」に相当し、図16のS801の処理において、負荷量が所定の閾値以上であるか否かを判断するCPU8が本発明の「負荷量判断手段」に相当する。図16のS403およびS404の処理で作成される第四アイコン60が本発明の「第二パラメータ表示物」に相当する。図16のS403およびS404の処理を行うCPU8が本発明の「第二パラメータ表示物作成手段」に相当し、図17のS602の処理を行うCPU8が本発明の「第二指示手段」に相当する。図7のS210の処理を行うCPU8が本発明の「第二表示制御手段」に相当する。
【符号の説明】
【0118】
1 テレビ会議システム
2 ネットワーク
3,4,5 通信装置
31 パーソナルコンピュータ
34 入出力装置
60 第一〜第四アイコン
316 入力部
319 ディスプレイ
3131 ファイル名記憶領域
3132 アイコン種類記憶領域
3141 プログラム記憶領域
3191 資料画像

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の通信装置の間で共通の資料画像のデータである資料画像データを送受信し、前記資料画像データに基づく前記資料画像を表示画面に表示させることが可能な通信装置であって、
前記資料画像データを送信する自装置とは異なる前記通信装置である資料送信装置から送信される前記資料画像データに基づく前記資料画像が閉じられた場合に、前記資料画像の表示を再開することについてのユーザによる指示を受け付けるために前記表示画面に表示される表示物である再開指示物を作成する再開表示物作成手段と、
前記再開表示物作成手段によって作成された前記再開表示物がユーザによって選択された場合に、前記資料画像の前記表示画面への表示を再開する表示再開手段と
を備えたことを特徴とする通信装置。
【請求項2】
前記資料画像が閉じられた原因を特定する原因特定手段を備え、
前記表示再開手段は、前記再開表示物作成手段によって作成された前記再開表示物がユーザによって選択された場合に、前記原因特定手段によって特定された前記原因に基づいて所定の処理を行い、前記資料画像の前記表示画面への表示を再開することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
【請求項3】
前記原因特定手段は、一度特定した前記原因が、他の前記原因に変化した場合に、変化後の前記原因を特定し、
前記表示再開手段は、前記再開表示物作成手段によって作成された前記再開表示物がユーザによって選択された場合に、変化後の前記原因に基づいて所定の処理を行い、前記資料画像の前記表示画面への表示を再開することを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
【請求項4】
前記表示再開手段は、前記再開表示物作成手段によって作成された前記再開表示物がユーザによって選択された場合、且つ、前記原因特定手段によって特定された前記原因が、前記資料送信装置と自装置との間の通信が切断されたことである場合に、前記資料送信装置と自装置との間の通信を再開し、前記資料送信装置から送信される前記資料画像データに基づく前記資料画像の前記表示画面への表示を再開することを特徴とする請求項2または3に記載の通信装置。
【請求項5】
前記表示再開手段は、前記再開表示物作成手段によって作成された前記再開表示物がユーザによって選択された場合、且つ、前記原因特定手段によって特定された前記原因が、前記資料送信装置による前記資料画像データの送信が停止されたことである場合に、前記資料送信装置に前記資料画像データを送信するように要求し、要求に応じて前記資料送信装置から送信された前記資料画像データに基づいて、前記資料画像の前記表示画面への表示を再開することを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載の通信装置。
【請求項6】
前記表示再開手段は、前記再開表示物作成手段によって作成された前記再開表示物がユーザによって選択された場合、且つ、前記原因特定手段によって特定された前記原因が、自装置を操作するユーザの指示に従って前記資料画像の表示を閉じたことである場合に、前記資料送信装置から送信されている前記資料画像データに基づく前記資料画像を前記表示画面に表示することで、前記資料画像の前記表示画面への表示を再開することを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載の通信装置。
【請求項7】
前記資料送信装置と自装置との間における、通信に使用している通信帯域である通信使用帯域を検出する帯域検出手段と、
前記帯域検出手段によって検出された前記通信使用帯域が、所定の閾値以上であるか否かを判断する帯域判断手段と、
前記帯域判断手段によって、前記帯域検出手段によって検出された前記通信使用帯域が、所定の閾値以上であると判断された場合に、前記資料画像データの所定のパラメータの値を変更することについてのユーザによる指示を受け付けるために前記表示画面に表示される表示物である第一パラメータ表示物を作成する第一パラメータ表示物作成手段と、
前記第一パラメータ表示物作成手段によって作成された前記第一パラメータ表示物がユーザによって選択された場合に、前記資料画像データのデータ量が少なくなるように前記パラメータの値を変更する指示を、前記資料送信装置に対して送信する第一指示手段と、
前記第一指示手段による指示に応じて前記資料送信装置から送信される前記資料画像データに基づく前記資料画像を、前記表示画面に表示する第一表示制御手段と
を備えたことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の通信装置。
【請求項8】
自装置におけるCPUの処理の負荷量を検出する負荷量検出手段と、
前記負荷量検出手段によって検出された前記CPUの処理の前記負荷量が、所定の閾値以上であるか否かを判断する負荷量判断手段と、
前記負荷量判断手段によって、前記負荷量検出手段によって検出された前記CPUの処理の前記負荷量が、所定の閾値以上であると判断された場合に、前記資料画像データの所定のパラメータの値を変更することについてのユーザによる指示を受け付けるために前記表示画面に表示される表示物である第二パラメータ表示物を作成する第二パラメータ表示物作成手段と、
前記第二パラメータ表示物作成手段によって作成された前記第二パラメータ表示物がユーザによって選択された場合に、前記資料画像データのデータ量が少なくなるように前記パラメータの値を変更する指示を、前記資料送信装置に対して送信する第二指示手段と、
前記第二指示手段による指示に応じて前記資料送信装置から送信される前記資料画像データに基づく前記資料画像を、前記表示画面に表示する第二表示制御手段と
を備えたことを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の通信装置。
【請求項9】
前記資料送信装置から送信された前記資料画像データに基づく前記資料画像のファイル名を受信するファイル名受信手段と、
前記ファイル名受信手段によって受信された前記ファイル名を記憶手段に記憶させる記憶制御手段と
を備えたことを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の通信装置。
【請求項10】
前記パラメータは、フレームレート、解像度、および表示サイズのうちの少なくとも1であることを特徴とする請求項7または8に記載の通信装置。
【請求項11】
複数の通信装置の間で共通の資料画像のデータである資料画像データを送受信し、前記資料画像データに基づく前記資料画像を表示画面に表示させることが可能な通信システムであって、
前記通信装置は、
前記資料画像データを送信する自装置とは異なる前記通信装置である資料送信装置から送信される前記資料画像データに基づく前記資料画像が閉じられた場合に、前記資料画像の表示を再開することについてのユーザによる指示を受け付けるために前記表示画面に表示される表示物である再開表示物を作成する再開表示物作成手段と、
前記再開表示物作成手段によって作成された前記再開表示物がユーザによって選択された場合に、前記資料画像の前記表示画面への表示を再開する表示再開手段と
を備えたことを特徴とする通信システム。
【請求項12】
複数の通信装置の間で共通の資料画像のデータである資料画像データを送受信し、前記資料画像データに基づく前記資料画像を表示画面に表示させることが可能な通信装置において行われる通信制御方法であって、
前記資料画像データを送信する自装置とは異なる前記通信装置である資料送信装置から送信される前記資料画像データに基づく前記資料画像が閉じられた場合に、前記資料画像の表示を再開することについてのユーザによる指示を受け付けるために前記表示画面に表示される表示物である再開表示物を作成する再開表示物作成ステップと、
前記再開表示物作成ステップによって作成された前記再開表示物がユーザによって選択された場合に、前記資料画像の前記表示画面への表示を再開する表示再開ステップと
を備えたことを特徴とする通信制御方法。
【請求項13】
複数の通信装置の間で共通の資料画像のデータである資料画像データを送受信し、前記資料画像データに基づく前記資料画像を表示画面に表示させることが可能な通信装置において実行される通信制御プログラムであって、
前記通信装置のCPUに、
前記資料画像データを送信する自装置とは異なる前記通信装置である資料送信装置から送信される前記資料画像データに基づく前記資料画像が閉じられた場合に、前記資料画像の表示を再開することについてのユーザによる指示を受け付けるために前記表示画面に表示される表示物である再開表示物を作成する再開表示物作成ステップと、
前記再開表示物作成ステップによって作成された前記再開表示物がユーザによって選択された場合に、前記資料画像の前記表示画面への表示を再開する表示再開ステップと
を実行させることを特徴とする通信制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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