通信装置
【課題】複数の操作対象がある通信装置において、操作対象の位置や番号を誤認識しその結果入力パラメータの間違えや操作対象以外の部位を操作するなどの操作ミスを防ぐ。
【解決手段】通信装置の操作に関して、作業者による通信装置の操作対象(例えばポート)に対し隣接して設けられた指示手段への入力というワンアクションを契機にして、通信装置の操作対象の状態に応じた操作対象へのコマンドやそれに付随するパラメータを自動的に選択し、操作対象に対して実行する。
【解決手段】通信装置の操作に関して、作業者による通信装置の操作対象(例えばポート)に対し隣接して設けられた指示手段への入力というワンアクションを契機にして、通信装置の操作対象の状態に応じた操作対象へのコマンドやそれに付随するパラメータを自動的に選択し、操作対象に対して実行する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信装置に係り、特に、ポート毎に指示手段を有し、直接的な操作でコマンド入力を可能とすることにより、操作ミスの発生を低減可能な通信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
通信装置の操作において、コマンド入力や構成情報を変更する作業等が必要な場合もある(例えば、特許文献1参照)。通信装置の操作対象(例えばポート)に対し、動作状態を変更するコマンドを入力するためには、通信装置が備える操作対象を特定するためにその位置や番号を確認して、この情報を元に動作状態を把握し、その動作状態から目的とする動作状態へ変更するため、操作対象に該当するコマンドと共に、操作対象の位置や番号をパラメータとして、作業者が操作端末から入力する。通信装置を制御するための操作端末は、通信装置に直接接続する場合や、ネットワークを介して遠隔地から接続する方法等があり、通信装置の操作対象から離れた場所に設置している操作端末からコマンドを入力する場合等、通信装置の操作対象が直接目視確認できない場合もありうる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第3812668号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
通信装置の管理・保守作業を行う場合、操作対象への指示を通信装置に接続している操作端末や遠隔接続している操作端末等で対象となる部位に対し制御をおこなう場合がある。通信装置の操作の方法として、操作対象の位置や番号について、操作を行う者が把握し、位置や部位から取得した情報を元にコマンドやパラメータ等として操作端末から入力する必要があるが、通信装置に複数の操作対象があるため、操作対象の位置や番号を誤認識しその結果入力パラメータの間違えや操作対象以外の部位を操作するなど通信装置に対する操作ミスする可能性がある。通信装置に対する操作を間違えれば、運用中の回線に影響を与えるリスクが考えられる。また、作業者の操作スキルに関係なく、操作ミスにより運用中の回線に影響を与えるリスクが考えられる。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、通信装置の操作をおこなう場合に、操作対象と操作手段同士が隣接することで、操作方法を作業者に直感的に理解しやすくする効果を高め、操作手段からの入力によってポートの状態に応じたコマンドを選択して実行することで、作業者が通信装置の操作ミスをする可能性を低減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明では例えば通信装置の操作に関して、作業者が通信装置の操作対象に対し指示手段の入力というワンアクションによって通信装置の操作対象についての状態から、必要なコマンドが自動的に選択され、必要なパラメータが自動的に決まり、操作対象に対して適切なコマンドが実行される。
本発明は、操作対象と対になった指示手段を具備することで、状態変更が必要な操作対象の位置や番号等を得ることができ、操作対象の状態に対応するアクションとしてコマンドをあらかじめ登録することで、指示手段から指示が入力されたとき、自動的に操作対象の状態にあわせたコマンドを選択し、また、コマンドが必要とするパラメータも自動的に用意できる。指示手段は、例えば作業者が操作対象との関係が理解しやすいように、互いに隣接した位置に設置することができる。
例えば、通信装置のポートをリンクダウン状態からリンクアップ状態に変更するコマンドを登録する場合、登録内容にはポート状態がリンクダウン状態の時にそのポート番号に対する入力があった場合の状態をリンクアップ状態にする状態遷移のコマンドをアクション内容に登録する。この登録内容により動作する通信装置において、作業者が通信装置のポートに接続した回線ケーブルを辿っていって目的のポートを探し出し、ポートに対応する指示手段の入力をすると、通信装置は自動的にリンクダウンというポート状態を取得して登録内容のリンクダウン状態時のアクション内容であるリンクアップ状態にするためのコマンドを処理する。この仕組みにより、作業者は作業時にポート番号等のパラメータを入力する必要がなく、操作対象となるポートに対しコマンドを実行することが可能になる。
また、通信装置のポート状態については複数の状態があると考えられ、アクション内容については1つまたは複数の種類があると考えられる。
また、登録内容を変更してアクション内容の種類やポート状態を変更することで通信装置の指示手段入力時の動作を変えることもでき、指示手段の入力目的を通信装置ごとに変えるような使い方もできる。
【0006】
本発明の解決手段によると、
回線が接続される複数のポートと、
ポート毎に、該ポートの現在の動作状態を管理するポート状態管理部と、
前記複数のポートの全部又は一部に対応する複数の指示入力部と、
ポート毎に、該ポートの動作状態と、該ポートの動作状態にあるポートに対するアクション内容とが対応した構成定義情報を記憶する記憶部と、
ポートの動作状態とアクション内容とが対応した、ポート毎の構成定義情報を端末から入力して前記記憶部に記憶する制御部と
を備え、
前記制御部は、前記指示入力部のいずれかが操作されると、前記ポート状態管理部及び前記記憶部を参照し、操作された該指示入力部に対応するポートの動作状態に応じたアクション内容を特定して、該アクション内容のコマンドを、操作された前記指示入力部に対応するポートに対して実行する通信装置が提供される。
本通信装置には例えば以下の効果がある。
本通信装置の効果のひとつは、通信装置の操作対象と対になる指示手段を用意することで、作業者に操作方法を直感的に分かりやすくすると共に、操作対象(例えばポート)に対して確実に指示を実行することができるという点である。これは、通信装置の操作対象に隣接する指示手段からの入力という方法によって、操作者は操作対象を目視で確認しながら操作でき、操作対象から離れた操作端末からの入力をしなくても良いため操作対象の誤認識を低減することができ、また、操作対象に対するコマンドとコマンドに必要なパラメータ内容を自動的に選択して実行するため、コマンド入力操作ミスの可能性を低減することができる。
本通信装置の効果の他のひとつは、操作対象と対になる指示手段入力の意味を変えることができる点である。これはあらかじめ登録する、操作対象の状態と操作対象の状態に対応するアクション内容の組み合わせを変更することにより、操作対象の状態をどのように制御するかを変更することができるため、必要なコマンドを組み合わせることによって、動作モードを通信装置に設定することが可能になる。
【発明の効果】
【0007】
本発明によると、通信装置の操作をおこなう場合に、操作対象と操作手段同士が隣接することで、操作方法を作業者に直感的に理解しやすくする効果を高め、操作手段からの入力によってポートの状態に応じたコマンドを選択してすることで、作業者が通信装置の操作ミスをする可能性を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1(a)】実施例1における通信装置を示す図である。
【図1(b)】通信装置の外観図を示す図である。
【図2】構成及び動作条件等の設定をする構成情報記述例を示す図である。
【図3】通信装置のリンクアップ/リンクダウン時の状態遷移を示す図である。
【図4】制御部による実施例1の構成定義設定フローチャート(1)である。
【図5】制御部による実施例1の構成定義設定フローチャート(2)である。
【図6】制御部による実施例1の動作内容フローチャート(1)である。
【図7】制御部による実施例1の動作内容フローチャート(2)である。
【図8】制御部による実施例1の動作内容フローチャート(3)である。
【図9】フェイルセーフモード時の構成情報内容を示す図である。
【図10】フェイルセーフモードの設定をする構成情報記述例を示す図である。
【図11】通信装置のフェイルセーフモード時の状態遷移を示す図である。
【図12】制御部による実施例2の構成定義設定フローチャート(1)である。
【図13】制御部による実施例2の動作内容フローチャート(1)である。
【図14】制御部による実施例2の動作内容フローチャート(2)である。
【図15】制御部による実施例2の動作内容フローチャート(3)である。
【図16】セルフテストモード時の実施の形態を示す図である。
【図17】セルフテストモードの設定をする構成情報記述例を示す図である。
【図18】通信装置のセルフテストモード時の状態遷移を示す図である。
【図19】制御部による実施例3の構成定義設定フローチャートである。
【図20(a)】拡張ボタンを追加した実施の形態を示す図である。
【図20(b)】拡張ボタンを追加した通信装置の外観図を示す図である。
【図21(a)】拡張ボタンを追加した実施例のポート状態記憶部を示す図である。
【図21(b)】拡張ボタンを追加した実施例の構成情報記憶部を示す図である。
【図22】拡張ボタンを追加した実施例の構成情報記述例を示す図である。
【図23】拡張ボタンを追加した実施例の状態遷移を示す図である。
【図24】制御部による実施例4の構成定義設定フローチャート(1)である。
【図25】制御部による実施例4の動作内容フローチャート(1)である。
【図26】制御部による実施例4の動作内容フローチャート(2)である。
【図27(a)】LEDを追加した実施の形態を示す図である。
【図27(b)】LEDを追加した通信装置の外観図を示す図である。
【図28(a)】LEDを追加した実施例のポート状態記憶部を示す図である。
【図28(b)】LEDを追加した実施例の構成情報記憶部を示す図である。
【図29】制御部による実施例5の構成定義設定フローチャート(1)である。
【図30】制御部による実施例5の構成定義設定フローチャート(2)である。
【図31】構成情報にアクション内容と共にLEDアクション内容の設定が可能な実施例の構成情報記憶部を示す図である。
【図32】構成情報にアクション内容と共にLEDアクション内容の設定が可能な実施例の構成情報記述例を示す図である。
【図33】構成情報にアクション内容と共にLEDアクション内容の設定が可能な実施例の状態遷移を示す図である。
【図34】制御部による実施例6の構成定義設定フローチャート(1)である。
【図35】制御部による実施例6の構成定義設定フローチャート(2)である。
【図36】制御部による実施例6の動作内容フローチャート(1)である。
【図37】通信経路動作クロック変更によるエコロジーモードについて実施の形態を示す図である。
【図38(a)】通信経路動作クロック変更によるエコロジーモード時のポート状態記憶部を示す図である。
【図38(b)】通信経路動作クロック変更によるエコロジーモード時の構成情報記憶部を示す図である。
【図39】通信経路動作クロック変更によるエコロジーモード時の構成情報記述例を示す図である。
【図40】通信経路動作クロック変更によるエコロジーモード時の状態遷移を示す図である。
【図41】制御部による実施例7の構成定義設定フローチャート(1)である。
【図42】制御部による実施例7の動作内容フローチャート(1)である。
【図43】ポート回路供給電圧変更によるエコロジーモードについて実施の形態を示す図である。
【図44(a)】ポート回路供給電圧変更によるエコロジーモード時のポート状態記憶部を示す図である。
【図44(b)】ポート回路供給電圧変更によるエコロジーモード時の構成情報記憶部を示す図である。
【図45】ポート回路供給電圧変更によるエコロジーモード時の構成情報記述例を示す図である。
【図46】ポート回路供給電圧変更によるエコロジーモード時の状態遷移を示す図である。
【図47】制御部による実施例8の構成定義設定フローチャート(1)である。
【図48】制御部による実施例8の動作内容フローチャート(1)である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
まず、本実施の形態の概要を説明し、後に実施例をあげて詳細に説明する。
本実施の形態は、通信装置に備える回線に接続するためのポートと対になるように指示手段(例えばボタン)を用意し、そして、通信装置内の構成情報に、指示手段により指示が入力されたときのポート状態に合わせて選択されるアクション内容として、通信装置を制御するためのコマンドを記述可能とする。指示手段により指示を入力するという行為に対して、対象となるポート番号等のパラメータ情報とコマンドが自動的に特定されるため、コマンドの入力間違いを防ぐ。これとともに指示手段をポートと対に判別しやすい位置に設けることで、作業者が構成情報にあらかじめ設定されているアクション内容を、作業者が必要とするポートに対して間違いなく指示することが可能になる。
【実施例1】
【0010】
図1(a)は、本実施例の通信装置の構成図である。この図の指示手段としてボタンを設けた例で説明する。
通信装置150は、通信ケーブルを接続するための複数のポート101−1〜101−nと、ポート101−1〜101−nと対になる複数の指示手段(指示入力部、例えばボタン)100−1〜100−nと、ポート状態記憶部(ポート状態管理部)110と、構成情報記憶部130と、制御部160と、スイッチ部170とを備える。
ポート状態記憶部110は、該ポート101−1〜101−nに対応する1〜nのポート番号112ごとに、該ポート番号112に対応したポート状態113を記憶するポート状態テーブル111を有する。該ポート状態テーブル111には、例えばポート番号1のポート状態115が記憶される。
構成情報記憶部130は、ポート番号132と、ポート状態133と、該ポート番号132と該ポート状態133がともに一致した時に処理をするアクション内容を定義するアクション内容134とを対応して記憶するアクション定義記述テーブル131を有する。例えば、該アクション定義記述テーブル131には、該ポート番号132の内容がポート番号1を示す1、該ポート状態133がリンクダウンであることを示すlinkdown状態140であり、このときの該アクション内容134がfreeコマンドであるリンクアップアクション構成定義情報135が記憶される。また、例えば、該ポート番号132の内容がポート番号1を示す1、該ポート状態133がリンクアップであることを示すlinkup状態141であり、このときの該アクション内容134がcloseコマンドであるリンクダウンアクション構成定義情報136が記憶される。
なお、該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131に格納する該ポート番号132の内容は、対応するポート番号1つを指定することも可能であるし、ポート番号の範囲指定や全てのポート番号を同時に指定することも可能である。
該スイッチ部170は、該ポート101−1〜101−nの送受信データをスイッチングする。
該制御部160は、例えば、該スイッチ部170を制御し、該ポート状態記憶部110が記憶する該ポート状態テーブル111を管理する。また、該制御部160は、該構成情報記憶部130の記憶する記述内容を変更するための操作端末180に接続され、該操作端末180からの入力に従い該構成情報記憶部130を設定する。該制御部160は、該構成情報記憶部130の定義内容に従って該ポート101−1〜101−nを制御することで回線と接続する。そして、該制御部160は、該ボタン100−1〜100−nが入力されたことを検知することができる。
【0011】
図1(b)に、通信装置150の外観(例えば前面)を示す。
通信装置150の外観には、回線に接続する該ポート101−1〜101−nと、各該ポート101−1〜101−nに対になるように該ボタン100−1〜100−nが設けられている。どのポートにどのボタンが対になっているか理解しやすくするために、該ポート101−1〜101−nに隣接した場所に該ボタン100−1〜100−nを設置することができる。該ボタン100−1〜100−nは全ての該ポート101−1〜101−nに対になるように1つずつ設置しても良いし、該ポート101−1〜101−nの一部にのみ対になるように該ボタン100−1〜100−m(但しm<n)を設置しても良い。なお、隣接する以外にも適宜の手法でボタンとポートの対応が目視できるようになっていてもよい。
図1(a)及び図1(b)を参照して本実施例の動作を説明する。
該指示手段100−1〜100−nは押しボタン等で構成され、どの該指示手段100−1〜100−nの入力があったのか該制御部160が把握することできるため、対応する該ポート101−1〜101−nの制御が必要なことを該制御部160が判断することが可能になる。
該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131には該リンクアップアクション構成定義情報135と、該リンクダウンアクション構成定義情報136及び、必要であれば他にも該ポート番号132と該ポート状態133が一致したときに処理する該アクション内容134があらかじめ設定されている。
例えば、ポート101−1に対応するボタン100−1を作業者が押すと、該ボタン100−1からの入力通知を契機にして該制御部160は該ポート状態記憶部110に記憶している該ポート状態テーブル111について、該ポート101−1に対応するポート番号1のポート状態115を参照して該ポート番号112と該ポート状態113を取得する。また、該制御部160は、該構成情報記憶部130に記憶する該アクション定義記述テーブル131の内容について、該ポート番号132と該ポート状態133がともに一致する該アクション内容134が構成定義してあるか検索する。
そして、該ポート番号1のポート状態115について、該ポート状態113がリンクダウン状態を示すlinkdownならば、該構成情報記憶部130に記憶する該アクション定義記述テーブル131の内容から、該ポート番号132が1、該ポート状態133が該linkdown状態140の場合に該アクション内容134がfreeコマンドを実行すると定義した該リンクアップアクション構成定義135が特定されて、freeコマンドを処理することで該ポート101−1を制御する。一方、該制御部160は、該ポート番号1のポート状態115について、該ポート状態113がリンクアップ状態を示すlinkupであるならば、該構成情報記憶部130に記憶する該アクション定義記述テーブル131の内容から、該ポート番号132が1、該ポート状態133が該linkup状態141の場合に該アクション内容134がcloseコマンドを実行すると定義した該リンクダウンアクション構成定義情報136が特定されて該アクション内容134のcloseコマンドを処理することで該ポート101−1を制御する。もし検索の結果どのアクション定義も見つからなければ該ポート101−1に対して何も制御をおこなわない。
コマンドを処理してポートを制御した結果、該ポート101−1のポート状態が変化した場合は、該制御部160は該ポート番号1のポート状態115について、該ポート状態113を変化した内容に変更する。
【0012】
図2は、構成情報記述例を示す図である。
通信装置の運用開始時または運用中に、運用環境に合わせて図1(a)に示す操作端末180から、通信装置150に接続するネットワークの構成及び動作条件等の構成情報を設定する。図2は、この構成情報に、本実施例での設定情報を記述した場合の例を示す図である。
リンクアップ/リンクダウン制御構成定義情報200は、ポート毎の構成情報記述を含む。図2の例では、ポート番号1の構成定義記述210と、ポート番号2の構成定義記述220とについて2ポート分の構成情報記述を示す。
該ポート番号1の構成定義記述210には、構成情報が対象とするポートの番号を示す構成定義ポート番号240と、ボタンを入力した時の該ポート状態133と、対応する該アクション内容134との組み合わせを指定記述する。例えば、該ポート状態133がリンクダウンであることを示すlinkdownならばコマンドfreeをアクション内容134とした該リンクアップアクション構成定義情報135と、該ポート状態133がリンクアップであることを示すlinkupならばコマンドcloseを該アクション内容134とした該リンクダウンアクション構成定義情報136を記述している。
構成情報の記述内容は、図1(a)に示す該通信装置150に該操作端末180としてPC等を接続することで、該通信装置150の運用の開始時や運用中に、定義記述内容を追加や変更及び削除が可能になっていて、該制御部160はリンクアップ/リンクダウン制御構成定義情報200の定義内容について、構成情報記憶部130に記憶する該アクション定義記述テーブル131へポート番号132とポート状態133、及びポート番号とポート状態が一致したときに実行するアクション内容134を記憶する。リンクアップ/リンクダウン制御構成定義情報200以外にも、目的にあわせて構成定義情報を設定することが可能であり、ポート状態133とアクション内容134の組み合わせによって通信装置の動作モードを設定するような使い方も可能である。
【0013】
図3は、リンクアップ/リンクダウン制御をする場合の状態遷移を説明した図である。
例えばポート番号1のポート状態がリンクダウン状態であることを示すlinkdownの場合、ポート番号1に対応するボタンを押したことを契機にして、該linkdown状態140をアクション検索条件にしている該リンクアップアクション構成定義135のアクション内容であるfreeコマンドが処理されて、ポート状態がリンクアップ状態であることを示す該linkup状態141に状態変化する。また、例えばポート番号1のポート状態がリンクアップ状態であることを示すlinkupの場合、ボタンを押したことを契機にして、該linkup状態141をアクション検索条件にしている該リンクダウンアクション構成定義情報136のアクション内容であるcloseコマンドが処理されて、ポート状態がリンクダウン状態であることを示す該linkdown状態140に状態変化する。
【0014】
図4、図5は、制御部による本実施例の構成定義設定フローチャートである。
図1(a)、図2、図4及び図5を参照して本実施例の構成定義設定手順を説明する。
図1(a)に示す操作端末180から図2に示す該リンクアップ/リンクダウン制御構成定義情報200を入力したことによって、該制御部160は構成定義設定を開始する(S401)。該リンクアップ/リンクダウン制御構成定義情報200にはポート毎に構成定義が記述されているため、該制御部160はポート単位でループ処理をする。最終ポート番号までループ処理を実行した場合はループ処理を終了する(S402)。
該制御部160は、該リンクアップ/リンクダウン制御構成定義情報200内のポート番号i(iは現ループでの対象ポート)の構成定義記述210から、該構成定義ポート番号240の値を取得する(S403)。続けて、ポート番号iの構成定義記述210に該リンクアップアクション構成定義情報135がある場合(S404)、該制御部160は図1(a)に示す該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131へ、該リンクアップアクション構成定義情報135を設定する。より具体的には、該制御部160は、取得したポート番号iを該アクション定義記述テーブル131の該ポート番号132へ設定し、該リンクアップアクション構成定義情報135の該ポート状態133と該アクション内容134を、該アクション定義記述テーブル131の該ポート状態133と該アクション内容134にそれぞれ設定する(S405)。
さらに、ポート番号iの構成定義記述210に該リンクダウンアクション構成定義情報136がある場合(S501)、該制御部160は該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131へ、該リンクダウンアクション構成定義情報136を設定する。上述と同様に、該制御部160は、取得したポート番号iを該ポート番号132へ設定し、該リンクダウンアクション構成定義情報136の該ポート状態133と該アクション内容134を、該アクション定義記述テーブル131の該ポート状態133と該アクション内容134にそれぞれ設定する(S502)。
該リンクアップ/リンクダウン制御構成定義情報200に記述している次のポートに対応する構成情報を処理するため、該制御部160は該リンクアップ/リンクダウン制御構成定義情報200の参照位置iを1ポート分加算して(S503)、ループ処理(S402)へ戻る。
このようにして、図2に示す該リンクアップ/リンクダウン制御構成定義情報200を図1(a)に示す該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131へ構成定義をする。
【0015】
図6、図7及び図8は、制御部による本実施例の動作内容フローチャートである。
図1(a)、図6、図7及び図8を参照して本実施例の動作を説明する。
例えば、図1(a)に示す該ボタン100−1の入力を該制御部160が検知する。なお、該制御部160は、検知するまで監視処理を続ける(S601)。ボタンとポートは対になっているため、該制御部160は押されたボタンに対応するポート(以下対象ポートという)のポート番号を取得できる。例えば、該ボタン100−1が作業者により押されたとして以下説明するが、他のボタンが押された場合も同様である。
該制御部160は該ボタン100−1の入力を契機に、該ポート状態記憶部110に記憶する該ポート状態テーブル111から、対象ポート101−1のポート状態として、該当するポート番号(例えばポート番号1)のポート状態115を取得する(S602)。
該制御部160は、対象ポートのポート番号と、取得されたポート状態とに基づき該アクション定義記述テーブル131を参照し、対応するアクション内容134を特定する。また、制御部160は、特定されたアクション内容134を実行する。それにより対象ポートのポート状態が変われば、該制御部160は該ポート状態記憶部110の対象ポートのポート番号に対応する該ポート状態113を更新する。以下これらの処理をより具体的に説明する。
該制御部160は、該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131にあらかじめ記憶された該アクション内容134を検索するため、例えば最終定義記述(最終エントリ)までループ処理をする(S603)。
該制御部160は該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131に含まれる該ポート番号132が、押されたボタンに対応するポート番号(例えば1)と一致する構成記述があるか調べる(S604)。ここでポート状態の一致も併せて調べてもよい。もし、一致すれば(例えば1の値であれば)アクション実行処理(S605)へ進み、一方、一致しなければ(1以外であれば)何も処理せず処理S702へ移る。アクション実行処理(S605)は、サブルーチンである図8のアクション実行処理開始(S800)の処理へ飛ぶ。
図8を参照して、アクション実行処理を説明する。
該制御部160は、該リンクアップアクション構成定義情報135の該ポート状態133がリンクダウン状態を示すlinkdownであるため、ポート番号1のポート状態115がlinkdownであれば(S801)、該リンクアップアクション構成定義情報135の該アクション内容134に記述しているfreeコマンドを該ポート101−1に対して実行する(S802)。また、該制御部160は、該ポート状態記憶部110の該ポート番号1のポート状態115を、リンクアップ状態であることを示すlinkupに変更する(S803)。
また、該制御部160は、該リンクダウンアクション構成定義情報136の該ポート状態133はリンクアップ状態を示すlinkupであるため、該ポート番号1のポート状態115がlinkupであれば(S804)、該リンクダウンアクション構成定義情報136の該アクション内容134に記述しているcloseコマンドを該ポート101−1に対して実行する(S805)。また、該制御部160は、該ポート状態記憶部110の該ポート番号1のポート状態115を、リンクダウン状態であることを示すlinkdownに変更する(S806)。
この時点で該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131内のいずれかのアクション内容134を実行した場合は、さらに該アクション定義記述テーブル131の検索をする必要が無いため、ループ処理を抜ける(S701)。一方、まだ該アクション内容134を実行していない場合は、該ポート番号1のポート状態115に対応するアクション内容の検索を続けるため、該アクション定義記述テーブル131参照定義位置を1加算して(S702)、ループ処理(S603)に戻る。
このようにして、ボタンの入力を契機に、該ポート状態記憶部110に記憶する該ポート状態テーブル111の該ポート状態113に対応するアクション内容を、該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131を検索して特定し実行することができる。
【実施例2】
【0016】
実施例2では通信装置の操作を間違えないようにするために、アクション内容を制限するフェイルセーフモードについて、指示手段としてボタンを設けた実施例を説明する。本実施例では、実施例1と同様の通信装置構成を持ち、図1(a)の該構成情報記憶部130を図9のフェイルセーフモード制御をする構成情報記憶部130に変更する。
図1(a)及び図1(b)について、構成情報記憶部130以外の実施の形態は実施例1と同様である。
図9は、フェイルセーフモード時の構成情報内容を示す図である。構成情報記憶部130は、ポート番号132と、ポート状態133と、ポート番号132とポート状態133がともに一致した時に処理をするアクション内容を定義するアクション内容134とを対応して記憶するアクション定義記述テーブル131を有する。例えば、アクション定義記述テーブル131には、該ポート番号132の内容がポート番号1を示す1、該ポート状態133がリンクダウンであることを示すlinkdown状態140であり、このときの該アクション内容134がfreeコマンドであるリンクアップアクション構成定義情報135が記憶される。また、例えば、該ポート番号132の内容がポート番号1を示す1、該ポート状態133リンクアップであることを示すlinkup状態141であり、このときの該アクション内容134がnopコマンドであるノンオペレーション構成定義情報136−2が記憶される。
なお、該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131に格納する該ポート番号132の内容は、対応するポート番号1つを指定することも可能であるし、ポート番号の範囲指定や全てのポート番号を同時に指定することも可能である。
該構成情報記憶部130が記憶するアクション定義記述テーブル131には該リンクアップアクション構成定義情報135と、該ノンオペレーション構成定義情報136−2及び、必要であれば他にも該ポート番号132と該ポート状態133が一致したときに処理する該アクション内容134があらかじめ設定されている。
例えば、ポート101−1に対応するボタン100−1を作業者が押すと、該ボタン100−1からの入力通知を契機にして該制御部160はポート状態記憶部110に記憶しているポート状態テーブル111について、該ポート101−1に対応するポート番号1のポート状態115を参照してポート番号112とポート状態113を取得する。また、該制御部160は、該構成情報記憶部130に記憶する該アクション定義記述テーブル131の内容について、該ポート番号132と該ポート状態133がともに一致する該アクション内容134が構成定義してあるか検索する。
そして、該ポート番号1のポート状態115について、該ポート状態113がリンクダウン状態を示すlinkdownならば、該構成情報記憶部130に記憶する該アクション定義記述テーブル131の内容から、該ポート番号132が1、該ポート状態133が該linkdown状態140の場合に該アクション内容134がfreeコマンドを実行すると定義した該リンクアップアクション構成定義135が特定されて、freeコマンドを処理することで該ポート101−1を制御する。一方、該制御部160は、該ポート番号1のポート状態115について、該ポート状態113がリンクアップ状態を示すlinkupであるならば、該構成情報記憶部130に記憶する該アクション定義記述テーブル131の内容から、該ポート番号132が1、該ポート状態133が該linkup状態141の場合に該アクション内容134がnopコマンドを実行すると定義した該ノンオペレーション構成定義情報136−2が特定されて該アクション内容134のnopコマンドを処理することで該ポート101−1を制御する。もし検索の結果どのアクション定義も見つからなければ該ポート101−1に対して何も制御をおこなわない。
コマンドを処理してポートを制御した結果、該ポート101−1のポート状態が変化した場合は、該制御部160は該ポート番号1のポート状態115について該ポート状態113を変化した内容に変更する。
【0017】
図10は、構成情報記述例を示す図である。
通信装置の運用開始時または運用中に、運用環境に合わせて図1(a)に示す操作端末180から、通信装置150に接続するネットワークの構成及び動作条件等の構成情報を設定する。図10は、この構成情報に、本実施例での設定情報を記述した場合の例を示す図である。
フェイルセーフモード制御構成定義情報1000は、ポート毎の構成情報記述を含む。図10の例では、ポート番号1の構成定義記述210−2と、ポート番号2の構成定義記述220−2とについて2ポート分の構成情報記述を示す。
該ポート番号1の構成定義記述210−2には、構成情報が対象とするポートの番号を示す構成定義ポート番号240と、ボタンを入力した時の該ポート状態133と、対応する該アクション内容134との組み合わせを指定記述する。例えば、該ポート状態133がリンクダウンであることを示すlinkdownならばコマンドfreeを該アクション内容134としたリンクアップアクション構成定義情報135と、該ポート状態133がリンクアップであることを示すlinkupならばコマンドnopを該アクション内容134としたノンオペレーション構成定義情報136−2を記述している。
図11は、該フェイルセーフモード制御をする場合の状態遷移を説明した図である。
例えばポート番号1のポート状態がリンクダウン状態であることを示すlinkdownの場合、ポート番号1に対応するボタンを押したことを契機にして、該linkdown状態140をアクション検索条件にしている該リンクアップアクション構成定義情報135のアクション内容であるfreeコマンドが処理されて、ポート状態がリンクアップ状態であることを示すlinkup状態141に状態変化する。また、例えばポート番号1のポート状態がリンクアップ状態であることを示すlinkupの場合、ボタンを押したことを契機にして、該linkup状態141をアクション検索条件にしている該ノンオペレーションアクション構成定義情報136−2のアクション内容であるnopコマンドが処理されるが、nopコマンドはポート状態を変化させないためlinkupの状態を維持する。
【0018】
図12は、制御部による本実施例の構成定義設定フローチャートである。
図1(a)、図9、図10及び図12を参照して本実施例の構成定義設定手順を説明する。図1(a)に示す操作端末180から図10に示すフェイルセーフモード制御構成定義情報1000を入力したことによって、制御部160は構成定義設定を開始する(S1201)。該フェイルセーフモード制御構成定義情報1000にはポート毎に構成定義が記述されているため、該制御部160はポート単位でループ処理をする。最終ポート番号までループ処理を実行した場合はループ処理を終了する(S1202)。
該制御部160は、該フェイルセーフモード制御構成定義情報1000内のポート番号i(iは現ループでの対象ポート)の構成定義210−2から、構成定義ポート番号240の値を取得し、ポート番号に対応するポート状態133とアクション内容134の記述がある場合にはそれを取得し(S1203)、制御部160は図9に示す構成情報記憶部130が記憶するアクション定義記述テーブル131へ、構成定義情報を設定する。より具体的には、該制御部160は、取得したポート番号iをアクション定義記述テーブル131のポート番号132へ設定し、リンクアップアクション構成定義情報135のポート状態133とアクション内容134を、アクション定義記述テーブル131のポート状態133とアクション内容134にそれぞれ設定する(S1204)。
該フェイルセーフモード制御構成定義情報1000に記述している次のポートに対応する構成情報を処理するため、該制御部160はフェイルセーフモード制御構成定義情報1000の参照位置iを1ポート分加算して(S1205)、ループ処理(S1202)へ戻る。
このようにして、図10に示す該フェイルセーフモード制御構成定義情報1000を図9に示す該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131へ構成定義をする。
図13、図14及び図15は、制御部による本実施例の動作内容フローチャートである。
図1(a)、図9、図13、図14及び図15を参照して本実施例の動作を説明する。
例えば、図1(a)に示すボタンの入力を制御部160が検知する。なお、該制御部160は、検知するまで監視処理を続ける(S1301)。ボタンとポートは対になっているため、該制御部160は押されたボタンに対応するポート(以下対象ポートという)のポート番号を取得できる。例えば、ボタン100−1が作業者により押されたとして以下説明するが、他のボタンが押された場合も同様である。
該制御部160は該ボタン100−1の入力を契機に、ポート状態記憶部110に記憶するポート状態テーブル111から、対象ポート101−1のポート状態として、該当するポート番号(例えばポート番号1)のポート状態115を取得する(S1302)。
該制御部160は、対象ポートのポート番号と、取得したポート状態に基づきアクション定義記述テーブル131を参照し、対応するアクション内容134を特定する。また、該制御部160は、特定されたアクション内容134を実行する。それにより対象ポートのポート状態が変われば、該制御部160はポート状態記憶部110の対象ポートのポート番号に対応するポート状態113を更新する。以下これらの処理をより具体的に説明する。
該制御部160は、該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131にあらかじめ記憶された該アクション内容134を検索するため、最終定義記述(最終エントリ)までループ処理をする(S1303)。
該制御部160は構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131に含まれる該ポート番号132が、押されたボタンに対応するポート番号(例えば1)と一致する構成記述があるか調べる(S1304)。ここで、ポート状態の一致も併せて調べてもよい。もし、一致すれば(例えば1の値であれば)アクション実行処理(S1305)へ進み、一方、一致しなければ(1以外であれば)何も処理せず処理S1402へ移る。アクション実行処理(S1305)は、サブルーチンである図15のアクション実行処理開始(S1500)の処理へ飛ぶ。
【0019】
図15を参照して、アクション実行処理を説明する。
該制御部160は、リンクアップアクション構成定義情報135のポート状態133がリンクダウン状態を示すlinkdownであるため、ポート番号1のポート状態115がlinkdownであれば(S1501)、該リンクアップアクション構成定義情報135の該アクション内容134に記述しているfreeコマンドを該ポート101−1に対して実行する(S1502)。また、該制御部160は、ポート状態記憶部110の該ポート番号1のポート状態115について該ポート状態113を、リンクアップ状態であることを示すlinkupに変更する(S1503)。
また、該制御部160は、ノンオペレーション構成定義情報136−2のポート状態133がリンクアップ状態を示すlinkupであるため、該ポート番号1のポート状態115がlinkupであれば(S1504)、該ノンオペレーション構成定義情報136−2のアクション内容134に記述しているnopコマンドを該ポート101−1に対して実行する(S1505)。なお、nopコマンドはポート状態を何も変化させない。
この時点で該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131内のいずれかの該アクション内容134を実行した場合は、さらにアクション定義記述テーブル131の検索をする必要が無いため、ループ処理を抜ける(S1401)。一方、まだ該アクション内容134を実行していない場合は、該ポート番号1のポート状態115に対応するアクション内容の検索を続けるため、該アクション定義記述テーブル131参照定義位置を1加算して(S1402)、ループ処理(S1303)に戻る。
このようにして、ボタンの入力を契機に、該ポート状態記憶部110に記憶する該ポート状態テーブル111の該ポート状態113に対応するアクション内容を、該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131を検索して特定し実行することができる。
【実施例3】
【0020】
実施例3では、ポートがリンクダウンのまま回線に接続せず未使用の場合に、未使用中に不慮の故障等が発生していないことを確認するために、指示手段の入力により自己診断を開始するセルフテストモード制御を行う通信装置について、指示手段としてボタンを設けた例で説明する。本実施例では、実施例1と同様の通信装置構成を持ち、ポート101−1に自己診断用テスト時に通信データを自己ループするために必要なループコネクタ1600を接続するとともに、該構成情報記憶部130について、セルフテストモード制御をするための構成情報記憶部130に変更する。また、セルフテストの実施中には、ポート状態記憶部110のポート状態113に例えばselftestが記憶される。
図16は、セルフテストモード時の実施の形態を示す図である。構成情報記憶部130は、ポート番号132と、ポート状態133と、ポート番号132とポート状態133がともに一致した時に処理をするアクション内容を定義するアクション内容134とを対応して記憶するアクション定義記述テーブル131を有する。例えば、アクション定義記述テーブル131には、該ポート番号132の内容が全てのポートを対象にすることを示すall、該ポート状態133がリンクダウンであることを示すlinkdown状態140であり、このときの該アクション内容134がtestコマンドであるセルフテストアクション構成定義情報1601が記憶される。また、例えば、該ポート番号132の内容が全てのポートを対象にすることを示すall、該ポート状態133がselftest状態1642であり、このときの該アクション内容134がcloseコマンドであるセルフテストエンドアクション構成定義情報1602が記憶される。
なお、該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131に格納する該ポート番号132の内容は、対応するポート番号1つを指定することも可能であるし、ポート番号の範囲指定や全てのポート番号を同時に指定することも可能である。
該構成情報記憶部130が記憶するアクション定義記述テーブル131には該セルフテストアクション構成定義情報1601と、該セルフテストエンドアクション構成定義情報1602及び、必要であれば他にも該ポート番号132と該ポート状態133が一致したときに処理する該アクション内容134があらかじめ設定されている。
例えば、ポート101−1に対応するボタン100−1を作業者が押すと、該ボタン100−1からの入力通知を契機にして該制御部160はポート状態記憶部110に記憶しているポート状態テーブル111について、該ポート101−1に対応するポート番号1のポート状態115を参照してポート番号112、及びポート状態113を取得する。なお、作業者は例えばボタン100−1を押す前など適宜のタイミングでループコネクタ1600をポートに接続する。また、該制御部160は、該構成情報記憶部130に記憶する該アクション定義記述テーブル131の内容について、該ポート番号132と該ポート状態133と、取得したポート番号及びポート状態がともに一致する該アクション内容134が構成定義してあるか検索する。
そして、該ポート番号1のポート状態115について、該ポート状態113がリンクダウン状態を示すlinkdownならば、該構成情報記憶部130に記憶する該アクション定義記述テーブル131の内容から、該ポート番号132が1、該ポート状態133が該linkdown状態140の場合に該アクション内容134がselftestコマンドを実行すると定義した該セルフテストアクション構成定義情報1601が特定されて、selftestコマンドを処理することで該ポート101−1を制御する。一方、該制御部160は、該ポート番号1のポート状態115について、該ポート状態113がリンクアップ状態を示すselftestであるならば、該構成情報記憶部130に記憶する該アクション定義記述テーブル131の内容から、該ポート番号132が1、該ポート状態133が該selftest状態1642の場合に該アクション内容134がcloseコマンドを実行すると定義した該セルフテストエンドアクション構成定義情報1602が特定されて該アクション内容134のcloseコマンドを処理することで該ポート101−1を制御する。もし検索の結果どのアクション定義も見つからなければ該ポート101−1に対して何も制御をおこなわない。
コマンドを処理してポートを制御した結果、該ポート101−1のポート状態が変化した場合は、該制御部160は該ポート番号1のポート状態115について該ポート状態113を変化した内容に変更する。
【0021】
図17は、構成情報記述例を示す図である。
通信装置の運用開始時または運用中に、運用環境に合わせて図16に示す操作端末180から、通信装置150に接続するネットワークの構成及び動作条件等の構成情報を設定する。図17は、この構成情報に、本実施例での設定情報を記述した場合の例を示す図である。
セルフテストモード制御構成定義情報1700は、ポート毎の構成情報記述を含む。図17の例では、全ポートを対象とした構成定義記述1730についての構成情報記述を示す。
該全ポートを対象とした構成定義記述1730には、構成情報が対象とするポートの番号を示す構成定義ポート番号240−2と、ボタンを入力した時の該ポート状態133と、対応する該アクション内容134との組み合わせを指定記述する。例えば、該ポート状態133がリンクダウンであることを示すlinkdownならばコマンドtestを該アクション内容134とした該セルフテストアクション構成定義情報1601と、該ポート状態133がセルフテストであることを示すselftestならばコマンドcloseを該アクション内容134とした該セルフテストエンドアクション構成定義情報1602を記述している。
図18は、セルフテストモード制御をする場合の状態遷移を説明した図である。
例えばポート番号1のポート状態がリンクダウン状態であることを示すlinkdownの場合、ポート番号1に対応するボタンを押したことを契機にして、該linkdown状態140をアクション検索条件にしている該セルフテストアクション構成定義情報1601のアクション内容であるtestコマンドが処理されて、ポート状態がセルフテスト状態であることを示す該selftest状態1642に状態変化する。また、例えばポート番号1のポート状態がセルフテスト状態であることを示すselftestの場合、ボタンを押したことを契機にして、該selftest状態1642をアクション検索条件にしている該セルフテストエンドアクション構成定義情報1602のアクション内容であるcloseコマンドが処理されて、ポート状態がリンクダウン状態であることを示すlinkdown状態140に状態変化する。
制御部160による構成定義設定フローチャート、動作内容の全体フローチャートは実施例1又は2と同様である(例えば図4〜7参照)。
図19は、制御部160によるアクション実行処理のフローチャートである。図6のステップS605、図13のステップS1305の詳細フローチャートに相当する。
図16、図17、図13、図14及び図19を参照して本実施例の動作を説明する。以下に示すステップS1301〜S1304の各処理は、上述と同様である。
901teno
まず、図16に示す該ボタン100−1の入力を該制御部160が検知する。なお、該制御部160は、検知するまで監視処理を続ける(S1301)。ボタンとポートは対になっているため、該制御部160は押されたボタンに対応するポート(以下対象ポートという)のポート番号を取得できる。例えば、ボタン100−1が作業者により押されたとして以下説明するが、他のボタンが押された場合も同様である。
該制御部160は該ボタン100−1の入力を契機に、ポート状態記憶部110に記憶するポート状態テーブル111から、対象ポート101−1のポート状態として、該当するポート番号(例えばポート番号1)のポート状態115を取得する(S1302)。
該制御部160は、対象ポートのポート番号と、取得されたポート状態とに基づきアクション定義記述テーブル131を参照し、対応するアクション内容134を特定する。また、該制御部160は、特定したアクション内容134を実行する。それにより対象ポートのポート状態が変われば、制御部160はポート状態記憶部110の対象ポートのポート番号に対応するポート状態113を更新する。以下これらの処理をより具体的に説明する。
該制御部160は、該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131にあらかじめ記憶された該アクション内容134を検索するため、最終定義記述(最終エントリ)までループ処理をする(S1303)。
該制御部160は構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131に含まれる該ポート番号132が図16の例に示すように例えば、全てのポート番号に対応するallである場合、押されたボタンに対応するポート番号と必ず一致する。一致すればアクション実行処理(S1305)へ進み、一方、該アクション定義記述テーブル131に含まれる該ポート番号132が例えば、ポート番号の範囲指定や1つのポート番号を指定していて一致しなければ何も処理せず処理S1402へ移る。アクション実行処理(S1305)は、サブルーチンである図19のアクション実行処理開始(S1900)の処理へ飛ぶ。
【0022】
図19を参照して、アクション実行処理を説明する。
該制御部160は、該ポート状態133に対応する該アクション内容134に記述している内容を取得し(S1901)、該アクション内容134に記述しているコマンドをポート101−1に対して実行する(S1902)。コマンドの実行により、ポート状態が変更になった場合は、該ポート状態記憶部110の該ポート番号1のポート状態115について該ポート状態113を、ポート状態に合わせて変更する(S1903)。
この時点で該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131内のいずれかの該アクション内容134を実行した場合は、さらにアクション定義記述テーブル131の検索をする必要が無いため、ループ処理を抜ける(S1401)。一方、まだ該アクション内容134を実行していない場合は、該ポート番号1のポート状態115に対応するアクション内容の検索を続けるため、該アクション定義記述テーブル131参照定義位置を1加算して(S1402)、ループ処理(S1303)に戻る。
このようにして、ボタンの入力を契機に、該ポート状態記憶部110に記憶する該ポート状態テーブル111の該ポート状態113に対応するアクション内容を、該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131を検索して特定し実行することができる。
【実施例4】
【0023】
実施例4では、ポートに対応するボタンを入力することであらかじめ構成情報に登録したアクション内容を選択する方法とともに、拡張ボタンを押しながら同時にポートに対応するボタンを押すことで、あらかじめ構成情報に登録した先のアクション内容とは別のアクション内容を選択することを可能にする。これによりリンクアップ/リンクダウンとセルフテストモードを選択可能である。
図20(a)は本実施例の通信装置の構成図である。実施例3の図16に示す通信装置構成に対し、ポート状態記憶部110を図21(a)のポート状態記憶部110に変更し、構成情報記憶部130を図21(b)の構成情報記憶部130に変更し、拡張指示手段2000−1〜2000−nをさらに有する。他の装置構成は、例えば上述の実施例3の通信装置と同様である。
図21(a)に、本実施例のポート状態記憶部110の構成例を示す。ポート状態記憶部110は、複数のポート101−1〜101−nに対応する1〜nのポート番号112ごとに、該ポート番号112に対応したポート状態113を記憶するポート状態テーブル111を有する。該ポート状態テーブル111には、例えばポート番号1のポート状態115が記憶される。
図21(b)に、本実施例の構成情報記憶部130の構成例を示す。該構成情報記憶部130は、リンクアップ/リンクダウン及びセルフテストモード制御をする構成情報記憶部130に変更する。ポートのリンクダウンとリンクアップの切り替えと共に、ポートがリンクダウンのまま回線に接続せず未使用の場合に、未使用中に不慮の故障等が発生していないことを確認するために指示手段の入力により自己診断を開始するセルフテストモード制御について、指示手段としてボタン、拡張指示手段として拡張ボタンを設けた例で説明する。
該構成情報記憶部130は、ポート番号132と、ポート状態133と、拡張指示手段2000−1〜2000−nに対応する1〜nの拡張ボタン番号2135と、アクション内容134とを対応して記憶するアクション定義記述テーブル131を有する。アクション内容134は、ポート番号132とポート状態133がともに一致した時に、または、拡張ボタン番号2135に有効な値(例えば1〜n)が設定されていた場合は該ポート番号132と該ポート状態133と該拡張ボタン番号2135がともに一致した時に、処理をするアクション内容を定義する。例えば、アクション定義記述テーブル131には、該ポート番号132の内容がポート番号1を示す1、該ポート状態133がリンクダウンであることを示すlinkdown状態140であり、このときの該アクション内容134がfreeコマンドであるリンクアップアクション構成定義情報2136が記憶される。また、例えば、該ポート状態133がリンクダウンであることを示すlinkdown状態140であっても、拡張ボタン番号2143を指定することで、このときの該アクション内容134がtestコマンドであるセルフテストアクション構成定義情報2137が記憶される。また、例えば、該ポート番号132の内容がポート番号1を示す1、該ポート状態133リンクアップであることを示すlinkup状態141であり、このときの該アクション内容134がcloseコマンドであるリンクダウンアクション構成定義情報2138が記憶される。また、例えば、該ポート番号132の内容がポート番号1を示す1、該ポート状態133セルフテストであることを示すselftest状態1642であり、このときの該アクション内容134がcloseコマンドであるセルフテストエンドアクション構成定義情報2139が記憶される。
なお、該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131に格納する該ポート番号132の内容は、対応するポート番号1つを指定することも可能であるし、ポート番号の範囲指定や全てのポート番号を同時に指定することも可能である。
該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131には該リンクアップアクション構成定義情報2136と、該セルフテストアクション構成定義情報2137と、該リンクダウンアクション構成定義情報2138と、該セルフテストエンドアクション構成定義情報2139及び、必要であれば他にも該ポート番号132と該ポート状態133が一致したときに処理する該アクション内容134があらかじめ設定されている。また、必要であれば他にも該ポート番号132と該ポート状態133と該拡張ボタン番号2135が一致したときに処理する該アクション内容134があらかじめ設定されている。
【0024】
図20(b)に、通信装置150の外観(例えば前面)を示す。
通信装置150の外観には、回線に接続する該ポート101−1〜101−nと、各ポート101−1〜101−nに対になるようにボタン100−1〜100−nが設けられていて、該ポート101−1に自己診断用テスト時に通信データを自己ループするために必要なループコネクタ1600を接続し、どのポートにどのボタンが対になっているか理解しやすくするために、該ポート101−1〜101−nに隣接した場所に該ボタン100−1〜100−nを設置することができる。該ボタン100−1〜100−nは全ての該ポート101−1〜101−nに対になるように1つずつ設置しても良いし、該ポート101−1〜101−nの一部にのみ対になるように該ボタン100−1〜100−m(但しm<n)を設置しても良い。
また、通信装置150には、拡張ボタン2000−1〜2000−nが設けられている。拡張ボタンを押しながら該ボタン100−1〜100−nのいずれかを押すことで、該ボタン100−1〜100−nのみで実行される該アクション内容134とは異なる該アクション内容134を選択可能となる。
【0025】
図20(a)、図20(b)、図21(a)及び、図21(b)を参照して本実施例の動作を説明する。
例えば、ポート101−1に対応するボタン100−1を作業者が押すと、該ボタン100−1からの入力通知を契機にして該制御部160はポート状態記憶部110に記憶しているポート状態テーブル111について、該ポート101−1に対応するポート番号1のポート状態115を参照してポート番号112とポート状態113を取得する。また、該制御部160は、該構成情報記憶部130に記憶する該アクション定義記述テーブル131の内容について、該ポート番号132と該ポート状態133がともに一致する該アクション内容134が構成定義してあるか検索する。また、例えば、該拡張ボタン2000−1を押しながら、該ポート101−1に対応する該ボタン100−1を作業者が押すと、該ボタン100−1からの入力通知を契機にして該制御部160はポート状態記憶部110に記憶しているポート状態テーブル111について、該ポート101−1に対応するポート番号1のポート状態115を参照してポート番号112とポート状態113を取得するとともに、拡張ボタン2000−1〜2000−nの入力通知の有無を確認する。拡張ボタン2000−1からの入力通知がある場合、拡張ボタン番号を取得する(例えば、1)。
そして、該ポート番号1のポート状態115について、該ポート状態113がリンクダウン状態を示すlinkdownで、拡張ボタンからの入力通知が無い場合、該構成情報記憶部130に記憶する該アクション定義記述テーブル131の内容から、該ポート番号132が1、該ポート状態133が該linkdown状態140の場合に該アクション内容134がfreeコマンドを実行すると定義した該リンクアップアクション構成定義情報2136が特定されて、該アクション内容134のfreeコマンドを処理することで該ポート101−1を制御する一方、該制御部160は、拡張ボタン番号(例えば、1)の取得が有る場合は、該構成情報記憶部130に記憶する該アクション定義記述テーブル131の内容から、該ポート番号132が1、該ポート状態133が該linkdown状態140及び、拡張ボタン番号2135が1の場合に該アクション内容134がtestコマンドを実行すると定義した該セルフテストアクション構成定義情報2137が特定されて、該アクション内容134のtsetコマンドを処理することで該ポート101−1を制御する。また、該制御部160は、該ポート番号1のポート状態115について、該ポート状態113がリンクアップ状態を示すlinkupであるならば、該構成情報記憶部130に記憶する該アクション定義記述テーブル131の内容から、該ポート番号132が1、該ポート状態133が該linkup状態141の場合に該アクション内容134がcloseコマンドを実行すると定義した該リンクダウンアクション構成定義情報2138が特定されて該アクション内容134のcloseコマンドを処理することで該ポート101−1を制御する。さらに、該制御部160は、該ポート番号1のポート状態115について、該ポート状態113がセルフテスト状態を示すselftestであるならば、該構成情報記憶部130に記憶する該アクション定義記述テーブル131の内容から、該ポート番号132が1、該ポート状態133が該selftest状態1642の場合に該アクション内容134がcloseコマンドを実行すると定義した該セルフテストエンドアクション構成定義情報2139が特定されて該アクション内容134のcloseコマンドを処理することで該ポート101−1を制御する。もし検索の結果どのアクション定義も見つからなければ該ポート101−1に対して何も制御をおこなわない。
コマンドを処理してポートを制御した結果、該ポート101−1のポート状態が変化した場合は、該制御部160は該ポート番号1のポート状態115について該ポート状態113を変化した内容に変更する。
【0026】
図22は、構成情報記述例を示す図である。
通信装置の運用開始時または運用中に、運用環境に合わせて図20(a)に示す操作端末180から、通信装置150に接続するネットワークの構成及び動作条件等の構成情報を設定する。この構成情報に、本実施例での設定情報を記述した場合の例を示す図である。
リンクアップ/リンクダウン及びセルフテストモード制御構成定義情報2200は、ポート毎の構成情報記述を含む。図22の例では、ポート番号1の構成定義記述2210についての構成情報記述を示す。
該ポート番号1の構成定義記述2210には、構成情報が対象とするポートの番号を示す構成定義ポート番号240と、ボタンを入力した時の該ポート状態133と、対応する該アクション内容134との組み合わせを指定記述する。また、拡張ボタンを入力しながらボタンを入力した時の該ポート状態133と、拡張ボタン番号2135に対応する該アクション内容134との組み合わせを指定記述する。なお、図の例では拡張ボタン番号1について示しているが、他の拡張ボタン2〜nを含んでもよい。さらに複数の拡張ボタンの組み合わせ(例えば、拡張ボタン1、2を両方押す)に応じて、アクション内容を変えてもよい。
例えば、該ポート状態133がリンクダウンであることを示すlinkdownならばコマンドfreeを該アクション内容134とした該リンクアップアクション構成定義情報2136と、該拡張ボタン番号2135を指定(例えば、1)し、該ポート状態133がリンクダウンであることを示すlinkdownならばコマンドtestを該アクション内容134としたセルフテストアクション構成定義情報2137と、該ポート状態133がリンクアップであることを示すlinkupならばコマンドcloseを該アクション内容134としたリンクダウンアクション構成定義情報2138と、該ポート状態133がセルフテストであることを示すselftestならばコマンドcloseを該アクション内容134としたセルフテストエンドアクション構成定義情報2139を記述している。
【0027】
図23は、拡張ボタンを追加した実施例の状態遷移を示す図の状態遷移を説明した図である。
例えばポート番号1のポート状態がリンクダウン状態であることを示すlinkdownの場合、ポート番号1に対応するボタンを押したことを契機にして、該linkdown状態140をアクション検索条件にしている該リンクアップアクション構成定義情報2136のアクション内容であるfreeコマンドが処理されて、ポート状態がリンクアップ状態であることを示す該linkup状態141に状態変化する。また、例えばポート1のポート状態がリンクアップ状態であることを示すlinkup状態141の場合、ボタンを押したことを契機にして、該linkup状態141をアクション検索条件にしている該リンクダウンアクション構成定義情報2138のアクション内容であるcloseコマンドが処理されて、ポート状態がリンクダウン状態であることを示す該linkdown状態140に状態変化する。また、例えばポート1のポート状態がリンクダウン状態であることを示す該linkdown状態140の場合に、拡張ボタン1を入力しながら、ポート番号1に対応するボタンを押したことを契機にして、拡張ボタン番号(例えば1)と該linkdown状態140をアクション検索条件にしている該セルフテストアクション構成定義情報2137のアクション内容であるtestコマンドが処理されて、ポート状態がセルフテスト状態であることを示す該selftest状態1642に状態変化する。また、例えばポート番号1のポート状態がセルフテスト状態であることを示すselftestの場合、ボタンを押したことを契機にして、該selftest状態1642をアクション検索条件にしている該セルフテストエンドアクション構成定義情報2139のアクション内容であるcloseコマンドが処理されて、ポート状態がリンクダウン状態であることを示す該linkdown状態140に状態変化する。
【0028】
図24は、制御部による本実施例の構成定義設定フローチャートである。
図20(a)、図21(b)、図22及び図24を参照して本実施例の構成定義設定手順を説明する。
例えば図20(a)に示す操作端末180から図22に示すリンクアップ/リンクダウン及びセルフテストモード制御構成定義情報2200を入力したことによって、制御部160は構成定義設定を開始する(S2401)。該リンクアップ/リンクダウン及びセルフテストモード制御構成定義情報2200にはポート毎に構成定義が記述されているため、該制御部160はポート単位でループ処理をする。最終ポート番号までループ処理を実行した場合はループ処理を終了する(S2402)。
該制御部160は、該リンクアップ/リンクダウン及びセルフテストモード制御構成定義情報2200内のポート番号i(iは現ループでの対象ポート)の構成定義2210から、構成定義ポート番号240の値を取得し、ポート番号に対応するポート状態133とアクション内容134と拡張ボタン番号2135の記述がある場合にはそれを取得する(S2403)。制御部160は図21(b)に示す構成情報記憶部130が記憶するアクション定義記述テーブル131へ、取得された構成定義情報を設定する。ひとつのポートに対して複数の構成定義情報2136〜2139がある場合は各構成定義情報についてアクション定義記述テーブル131に設定する。より具体的には、該制御部160は、取得したポート番号iをアクション定義記述テーブル131のポート番号132へ設定し、リンクアップアクション構成定義情報135のポート状態133とアクション内容134を、アクション定義記述テーブル131のポート状態133とアクション内容134にそれぞれ設定する。もし、拡張ボタン番号2135を取得している場合はそれをアクション定義記述テーブル131の拡張ボタン番号2135へ設定する(S2404)。
該リンクアップ/リンクダウン及びセルフテストモード制御構成定義情報2200に記述している次のポートに対応する構成情報を処理するため、該制御部160はリンクアップ/リンクダウン及びセルフテストモード制御構成定義情報2200の参照位置iを1ポート分加算して(S2405)、ループ処理(S2402)へ戻る。
このようにして、図22に示す該リンクアップ/リンクダウン及びセルフテストモード制御構成定義情報2200を図21(b)に示す該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131へ構成定義をする。
【0029】
図25、図26は、制御部による本実施例の動作内容フローチャートである。
図20(a)、図21(a)、図21(b)、図25、図26及び図19を参照して本実施例の動作を説明する。
図20(a)に示すボタン100の入力を制御部160が検知する。なお、該制御部160は、検知するまで監視処理を続ける(S2501)。ボタンとポートは対になっているため、該制御部160は押されたボタンに対応するポート(以下対象ポートという)のポート番号を取得できる。例えば、該ボタン100−1が作業者により押されたとして以下説明するが、他のボタンが押された場合も同様である。
該制御部160は該ボタン100−1の入力を契機に、ポート状態記憶部110に記憶するポート状態テーブル111から、対象ポート101−1のポート状態として、該当するポート番号(例えばポート番号1)のポート状態115を取得する(S2502)。
該ボタン100−1の入力時に拡張ボタン2000−1〜2000−nのいずれかが入力されているかどうか検知し(S2503)、検知した場合は拡張ボタン番号2135を取得する(S2504)。なお、拡張ボタン2000−1〜2000−nの入力の検知はステップS2501における該ボタン100−1の入力検知と同じ又はその前のタイミングなど、適宜のタイミングでよい。
該制御部160は、対象ポートのポート番号と、取得したポート状態と、拡張ボタン番号とに基づきアクション定義記述テーブル131を参照し、対応するアクション内容134を特定する。また、該制御部160は、特定されたアクション内容134を実行する。それにより対象ポートのポート状態が変われば、該制御部160は該ポート状態記憶部110のポート状態113を更新する。以下これらの処理をより具体的に説明する。
該制御部160は、該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131にあらかじめ記憶された該アクション内容134を検索するため、最終定義記述(最終エントリ)までループ処理をする(S2505)。
該制御部160は構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131に含まれる該ポート番号132が、押されたボタンに対応するポート番号(例えば1)と一致する構成記述があるか調べる。もし、一致すれば(例えば1の値であれば)アクション実行処理(S2602)へ進み、一方、一致しなければ(1以外であれば)何も処理せず処理S2603へ移る。アクション実行処理(S2602)は、サブルーチンであるのアクション実行処理開始(S1900)の処理へ飛ぶ。
以下、アクション実行処理を説明する本実施例におけるアクション実行処理は、概略、図19のフローチャートと同様であるが、拡張ボタン番号が取得された場合これを加味してアクション内容を特定する。
該制御部160は、ポート状態133と、もしも、拡張ボタン番号を取得していた場合には拡張ボタン番号2135と合わせて対応するアクション内容134に記述している内容を取得し(S1901)、該アクション内容134に記述しているコマンドをポート101−1に対して実行する(S1902)。コマンドの実行により、ポート状態が変更になった場合は、ポート状態記憶部110の該ポート番号1のポート状態115について、ポート状態113を、ポート状態に合わせて変更する(S1903)。
この時点で該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131内のいずれかの該アクション内容134を実行した場合は、さらにアクション定義記述テーブル131の検索をする必要が無いため、ループ処理を抜ける(S2603)。一方、まだ該アクション内容134を実行していない場合は、該ポート番号1のポート状態115に対応するアクション内容の検索を続けるため、該アクション定義記述テーブル131参照定義位置を1加算して(S2604)、ループ処理(S2505)に戻る。
このようにして、ボタンの入力を契機に、該ポート状態記憶部110に記憶する該ポート状態テーブル111の該ポート状態113に対応するアクション内容を、該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131を検索して特定し実行することができる。
【実施例5】
【0030】
実施例5では、表示手段を追加し、端末から作業対象になるポートに隣接した位置に設けたLEDを点灯や点滅または消灯させることで、作業が必要なポートを間違いなく選択できるようにする。表示手段を設けることで、作業者に操作対象を目視確認可能として、操作ミスの発生防止を図る。
図27(a)及び図27(b)は、本実施例の通信装置構成図である。図28(a)及び図28(b)は、各記憶部110、130の構成例である。指示手段としてボタンを設け、さらに表示手段としてLEDを設けた例で説明する。
通信装置150は、通信ケーブルを接続するための複数のポート101−1〜101−nと、ボタン(指示手段)100−1〜100−nと、LED(表示手段)2702−1〜2702−nとポート状態記憶部110と、構成情報記憶部130と、制御部160と、スイッチ部170とを備える。
ポート状態記憶部110は、該ポート101−1〜101−nに対応する1〜nのポート番号112ごとに、該ポート番号112に対応したポート状態113を記憶するとともに、操作対象ポートのポート位置を表示するためのLED状態2814を記憶するポート状態テーブル111を有する。ポート状態テーブル111には、例えばポート番号1のポート状態とLED状態115−4が記憶される。
該構成情報記憶部130は、ポート番号132と、ポート状態133と、該ポート番号132と該ポート状態133がともに一致した時に処理をするアクション内容を定義するアクション内容134とを対応して記憶するアクション定義記述テーブル131を持つ。例えば、該アクション定義記述テーブル131には、該ポート番号132の内容がポート番号1を示す1、該ポート状態133がリンクダウンであることを示すlinkdown状態140であり、このときの該アクション内容134がfreeコマンドであるリンクアップアクション構成定義情報135が記憶される。また、例えば、該ポート番号132の内容がポート番号1を示す1、該ポート状態133リンクアップであることを示すlinkup状態141であり、このときの該アクション内容134がcloseコマンドであるリンクダウンアクション構成定義情報136が記憶される。
なお、該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131に格納する該ポート番号132の内容は、対応するポート番号1つを指定することも可能であるし、ポート番号の範囲指定や全てのポート番号を同時に指定することも可能である。
該スイッチ部170は、ポート101−1〜101−nの送受信データをスイッチングする。
該制御部160は、例えば、該スイッチ部170を制御し、該ポート状態記憶部110が記憶するポート状態テーブル111を管理する。また、該制御部160は、該構成情報記憶部130の記憶する記述内容を変更するための操作端末180に接続され、該操作端末180からの入力に従い該構成情報記憶部130を設定する。該制御部160は、該構成情報記憶部130の定義内容に従って該ポート101−1〜101−nを制御することで回線と接続する。
【0031】
図27(b)に、通信装置150の外観(例えば前面)を示す。
該通信装置150の外観には、回線に接続するポート101−1〜101−nと、各ポート101−1〜101−nに対になるようにボタン100−1〜100−nが設けられている。どのポートにどのボタンが対になっているか理解しやすくするために、該ポート101−1〜101−nに隣接した場所に該ボタン100−1〜100−nを設置することができる。該ボタン100−1〜100−nは全ての該ポート101−1〜101−nに対になるように1つずつ設置しても良いし、該ポート101−1〜101−nの一部にのみ対になるように該ボタン100−1〜100−m(但しm<n)を設置しても良い。
また、各該ポート101−1〜101−nまたは、各該ボタン100−1〜100−nに対になるようにLED2702−1〜2702−nが設けられている。どのポートまたはボタンにどのLEDが対になっているか理解しやすくするために、該ボタン100−1〜100−nに隣接した場所に該LED2702−1〜2702−nを設置することができる。該LED2702−1〜2702−nは全ての該ボタン100−1〜100−nに対になるように1つずつ設置しても良いし、該ボタン100−1〜100−nの一部にのみ対になるように該LED2702−1〜2702−m(但しm<n)を設置しても良い。
構成情報記憶部130が記憶するアクション定義記述テーブル131にはリンクアップアクション構成定義情報135と、リンクダウンアクション構成定義情報136及び、必要であれば他にもポート番号132とポート状態133が一致したときに処理するアクション内容134があらかじめ設定されている。
例えば、ポート101−1に対応するボタン100−1を作業者が押すと、該ボタン100−1からの入力通知を契機にして該制御部160はポート状態記憶部110に記憶しているポート状態テーブル111について、ポート101−1に対応するポート番号1のポート状態115を参照してポート番号112とポート状態113を取得する。また、制御部160は、構成情報記憶部130に記憶するアクション定義記述テーブル131の内容について、ポート番号132とポート状態133がともに一致するアクション内容134が構成定義してあるか検索する。
そして、該ポート番号1のポート状態115について、該ポート状態113がリンクダウン状態を示すlinkdownならば、該構成情報記憶部130に記憶する該アクション定義記述テーブル131の内容から、該ポート番号132が1、該ポート状態133が該linkdown状態140の場合に該アクション内容134がfreeコマンドを実行すると定義した該リンクアップアクション構成定義135が特定されて、freeコマンドを処理することで該ポート101−1を制御する。一方、該制御部160は、該ポート番号1のポート状態115について、該ポート状態113がリンクアップ状態を示すlinkupであるならば、該構成情報記憶部130に記憶する該アクション定義記述テーブル131の内容から、該ポート番号132が1、該ポート状態133が該linkup状態141の場合に該アクション内容134がcloseコマンドを実行すると定義した該リンクダウンアクション構成定義情報136が特定されて該アクション内容134のcloseコマンドを処理することで該ポート101−1を制御する。もし検索の結果どのアクション定義も見つからなければ該ポート101−1に対して何も制御をおこなわない。
コマンドを処理してポートを制御した結果、該ポート101−1のポート状態が変化した場合は、該制御部160は該ポート番号1のポート状態115について、該ポート状態113を変化した内容に変更する。
例えば該LED2702−1〜2702−nは該制御部160の指示によって、点灯や消灯ができ、構成情報記憶部130が記憶するアクション定義記述テーブル131にポート毎の構成定義情報を記憶するとともに、該当するポートのLED2702−1〜2702−nを点灯させることで、ポート101−1に対応する該ボタン100−1を作業者が押す場合に、どのボタンを押せば良いのか視覚的に表現することで作業者のボタンの押し間違えを減らす効果が期待できる。
構成情報記述例の説明は実施例1と同様である(例えば、図2参照)。状態遷移の説明は実施例1と同様である(例えば、図3参照)。
【0032】
図29、図30は、制御部による本実施例の構成定義設定フローチャートである。
図2、図27(a)、図28(b)、図29及び図30を参照して本実施例の構成定義設定手順を説明する。
図27(a)に示す操作端末180から図2に示すリンクアップ/リンクダウン制御構成定義情報200を入力したことによって、制御部160は構成定義設定を開始する(S3101)。該リンクアップ/リンクダウン制御構成定義情報200にはポート毎に構成定義が記述されているため、該制御部160はポート単位でループ処理をする。最終ポート番号までループ処理を実行した場合はループ処理を終了する(S3102)。
該制御部160は、該リンクアップ/リンクダウン制御構成定義情報200内のポート番号i(iは現ループでの対象ポート)の構成定義210から、構成定義ポート番号240の値を取得し、ポート番号に対応するポート状態133とアクション内容134を取得する(S3103)。制御部160は図28(b)に示す構成情報記憶部130が記憶するアクション定義記述テーブル131へ、取得した構成定義情報を記憶する(S3104)。
該リンクアップ/リンクダウン制御構成定義情報200に記述している次のポートに対応する構成情報を処理するため、該制御部160はフェイルセーフモード制御構成定義情報1000の参照位置iを1ポート分加算して(S3105)、ループ処理(S3102)へ戻る。
このように、図2に示すリンクアップ/リンクダウン制御構成定義情報200を図27(a)に示す構成情報記憶部130が記憶するアクション定義記述テーブル131へ構成定義をすることができる。
さらに、例えば操作端末180から作業対象のポートに対応するLEDの操作指示(例えば点灯や点滅)を該制御部160に指示し、制御部160は対象ポートに対応するLEDを点灯させる(S3201)。これにより、作業者はLED表示を目視確認しながらボタンの入力操作をすることで、操作対象の間違いを防ぐ効果を得ることができる。LEDの操作指示は構成定義情報とともに、又はこれとは別に入力されても良い。構成定義情報が設定されることで自動的にLED表示するようにし、操作指示を省略してもよい。
制御部による動作内容フローチャート及び、動作内容は実施例1と同様である。
【実施例6】
【0033】
実施例6では、表示手段を追加し、端末から作業対象になるポートに対応する表示手段を点灯、点滅または消灯させることで、作業が必要なポートを間違いなく選択できるようにする。ポート状態によってアクション内容を選択した時に表示手段をあらかじめ構成情報に設定したアクション内容に従い制御する。表示手段を設けることで、作業者に操作対象を目視確認可能として、操作ミスの発生を防止するとともに、対象ポートの制御結果を表示手段で表示する。
本実施例の通信装置の構成は実施例5の図27(a)、図27(b)と同様である。上述と同様に、この図の指示手段としてボタンを設け、表示手段としてLEDを設けている。また、ポート状態記憶部110の構成は図28(a)と同様である。
なお、上述の実施例5に対して構成情報記憶部は、図31の構成情報記憶部130に変更している。
構成情報記憶部130は、ポート番号132と、ポート状態133と、該ポート番号132と該ポート状態133がともに一致した時に処理をするアクション内容を定義するアクション内容134と、アクション内容134を実行後(又は実行中でもよい)、LEDに対するアクション内容を定義するLEDアクション内容3335とを対応して記憶するアクション定義記述テーブル131を有する。例えば、該アクション定義記述テーブル131には、該ポート番号132の内容がポート番号1を示す1、該ポート状態133がリンクダウンであることを示すlinkdown状態140であり、このときの該アクション内容134がfreeコマンド、該LEDアクション内容3335がLEDを点灯するコマンドであるlightであるリンクアップアクション構成定義情報3336が記憶される。また、例えば、該ポート番号132の内容がポート番号1を示す1、該ポート状態133リンクアップであることを示すlinkup状態141であり、このときの該アクション内容134がcloseコマンド、該LEDアクション内容3335がLEDを消灯するコマンドであるoffであるリンクダウンアクション構成定義情報3337が記憶される。
なお、該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131に格納する該ポート番号132の内容は、対応するポート番号1つを指定することも可能であるし、ポート番号の範囲指定や全てのポート番号を同時に指定することも可能である。
なお、該通信装置150の外観(例えば前面)は実施例5と同様である。
該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131には該リンクアップアクション構成定義情報3336と、該リンクダウンアクション構成定義情報3337及び、必要であれば他にも該ポート番号132と該ポート状態133が一致したときに処理する該アクション内容134があらかじめ設定されている。
例えば、ポート101−1に対応するボタン100−1を作業者が押すと、該ボタン100−1からの入力通知を契機にして該制御部160は該ポート状態記憶部110に記憶している該ポート状態テーブル111について、該ポート101−1に対応する該ポート番号1のポート状態115を参照して該ポート番号112と該ポート状態113を取得する。また、該制御部160は、該構成情報記憶部130に記憶する該アクション定義記述テーブル131の内容について、該ポート番号132と該ポート状態133がともに一致する該アクション内容134が構成定義してあるか検索する。
そして、該ポート番号1のポート状態115−4について、該ポート状態113がリンクダウン状態を示すlinkdownならば、該構成情報記憶部130に記憶する該アクション定義記述テーブル131の内容から、該ポート番号132が1、該ポート状態133が該linkdown状態140の場合に該アクション内容134がfreeコマンドを実行すると定義した該リンクアップアクション構成定義情報3336が特定されて、freeコマンドを処理することで該ポート101−1を制御する。さらにLED2702−1をLEDアクション内容3335に記憶したLED点灯処理コマンドに従い点灯処理する。LEDの点灯処理は、例えば、該リンクアップアクション構成定義情報3336であれば、該制御部160はLEDを点灯させることを示すlightコマンドを実行して、該LED2702−1を点灯する。一方、該制御部160は、該ポート番号1のポート状態115について、該ポート状態113がリンクアップ状態を示すlinkupであるならば、該構成情報記憶部130に記憶する該アクション定義記述テーブル131の内容から、該ポート番号132が1、該ポート状態133が該linkup状態141の場合に該アクション内容134がcloseコマンドを実行すると定義した該リンクダウンアクション構成定義情報3337が特定されて該アクション内容134のcloseコマンドを処理することで該ポート101−1を制御する。さらに、例えば、該リンクダウンアクション構成定義情報3337であれば、該制御部160はLEDを消灯させることを示すoffコマンドを実行して、LED2702−1を消灯させる。もし検索の結果どのアクション定義も見つからなければ該ポート101−1に対して何も制御をおこなわない。
コマンドを処理してポートを制御した結果、該ポート101−1のポート状態が変化した場合は、該制御部160は該ポート番号1のポート状態115−4について、該ポート状態113を変化した内容に変更する。また、該制御部160は該ポート番号1のポート状態115−4について、LEDの点灯状態を変更した結果を該LED状態2814に設定する。
該LED2702−1〜2702−nを点灯させることで、該ポート101−1に対応する該ボタン100−1を作業者が押す場合に、どのボタンを押せば良いのか視覚的に表現することで作業者のボタンの押し間違えを減らす効果が期待できる。
【0034】
図32は、構成情報記述例を示す図である。
該通信装置の運用開始時または運用中に、運用環境に合わせて例えば図27(a)に示す操作端末180から、該通信装置150に接続するネットワークの構成及び動作条件等の構成情報を設定する。図32はこの構成情報に、本実施例での設定情報を記述した場合の例を示す図である。
LEDアクション内容を追加した構成定義情報3400は、ポート毎の構成情報記述を含む。図32の例では、ポート番号1の構成定義記述3410についての構成情報記述を示す。
該ポート番号1の構成定義記述3410には、構成情報が対象とするポートの番号を示す構成定義ポート番号240と、ボタンを入力した時の該ポート状態133と、対応する該アクション内容134及び、アクション実行後のLED点灯状態を指定する該LEDアクション内容3335の組み合わせを指定記述する。例えば、該ポート状態133がリンクダウンであることを示すlinkdownならばコマンドfreeを該アクション内容134とし、LEDを点灯することを示すlightをLEDアクション内容3335とした該リンクアップアクション構成定義情報3336と、該ポート状態133がリンクアップであることを示すlinkupならばコマンドcloseを該アクション内容134とし、LEDを消灯することを示すoffを該LEDアクション内容3335とした該リンクダウンアクション構成定義情報3337を記述している。
図33は、本実施例の状態遷移を説明した図である。
例えば、ポート番号1のポート状態115−4がリンクダウン状態であることを示すlinkdownで、対応するLEDが点滅中を示すflashの場合、ポート番号1に対応するボタンを押したことを契機にして、linkdown状態140をアクション検索条件にしている該リンクアップアクション構成定義情報3336のアクション内容であるfreeコマンドが処理されて、ポート状態がリンクアップ状態であることを示すlinkup状態141になるとともに、LEDアクション内容であるlightコマンドが処理されて、対応するLEDが点灯を示すlightに状態変化する。例えばポート番号1のポート状態がリンクダウン状態であることを示すlinkdownで、対応するLEDが消灯中を示すoffの場合も同様である。また、例えばポート番号1のポート状態がリンクアップ状態であることを示すlinkupの場合、ボタンを押したことを契機にして、該linkup状態141をアクション検索条件にしているリンクダウンアクション構成定義情報3337のアクション内容であるcloseコマンドが処理されて、ポート状態がリンクダウン状態であることを示すlinkdown状態140になるとともにLEDアクション内容であるoffコマンドが処理されて、対応するLEDが消灯を示すoffに状態変化する。
【0035】
図34、図35は、制御部による本実施例の構成定義設定フローチャートである。
図27(a)、図28(a)、図31、図32、図34及び図35を参照して本実施例の構成定義設定手順を説明する。
図27(a)に示す操作端末180から図32に示すLEDアクション内容を追加した構成定義情報3400を入力したことによって、制御部160は構成定義設定を開始する(S3601)。該LEDアクション内容を追加した構成定義情報3400にはポート毎に構成定義が記述されているため、該制御部160はポート単位でループ処理をする。最終ポート番号までループ処理を実行した場合はループ処理を終了する(S3602)。
該制御部160は、該LEDアクション内容を追加した構成定義情報3400内のポート番号i(iは現ループでの対象ポート)の構成定義3410から、構成定義ポート番号240の値を取得し、ポート番号に対応するポート状態133とアクション内容134と、LEDアクション内容3335を取得する(S3603)。制御部160は、図31に示す構成情報記憶部130が記憶するアクション定義記述テーブル131へ、取得した構成定義情報を記憶する(S3604)。より具体的には該制御部160は、取得したポート番号iをアクション定義記述テーブル131のポート番号132へ設定し、ポート番号iの構成定義記述のポート状態133とアクション内容134と該LEDアクション内容3335を、アクション定義記述テーブル131の該ポート状態133と該アクション内容134と該LEDアクション内容3335にそれぞれ記憶する(S3604)。
該LEDアクション内容を追加した構成定義情報3400に記述している次のポートに対応する構成情報を処理するため、該制御部160は該LEDアクション内容を追加した構成定義情報3400の参照位置iを1ポート分加算して(S3605)、ループ処理(S3602)へ戻る。
このように、図32に示す該LEDアクション内容を追加した構成定義情報3400を図34に示す構成情報記憶部130が記憶するアクション定義記述テーブル131へ構成定義をすることができる。
さらに、例えば操作端末180から作業対象のポートに対応するLEDの操作指示(例えば点灯や点滅)を該制御部160に指示し(S3701)、制御部160は対象ポートに対応するLEDを点灯させる。これにより、作業者はLED表示を目視確認しながらボタンの入力操作をすることで、操作対象の間違いを防ぐ効果を得ることができる。
制御部160による動作内容の全体フローチャートは実施例4と同様である(図25、26参照)。なお、拡張ボタンに関する処理(S2503、S2504)は省略できる。
【0036】
図36は、制御部160によるアクション実行処理のフローチャートである。図26のステップS2602の詳細フローチャートに相当する。
図25、図26、図27(a)、図28(a)、図31及び図36を参照して実施例6の動作を説明する。以下に示すステップS2501〜S2505、S2601の各処理は、上述と同様であり、以下概略を示す。
まず図27(a)に示すボタン100−1の入力を制御部160が検知する。なお、該制御部160は、検知するまで監視処理を続ける(S2501)。ボタンとポートは対になっているため、該制御部160は押されたボタンに対応するポート(以下対象ポートという)のポート番号を取得できる。例えば、ボタン100−1が作業者により押されたとして以下説明するが、他のボタンが押された場合も同様である。
該制御部160はボタン100−1の入力を契機に、ポート状態記憶部110に記憶するポート状態テーブル111から、対象ポート101−1のポート状態として、該当するポート番号(例えばポート番号1)のポート状態115を取得する(S2502)。
該制御部160は、対象ポートのポート番号と、取得されたポート状態とに基づきアクション定義記述テーブル131を参照し、対応するアクション内容134を特定する。また、該制御部160は、特定されたアクション内容134を実行する。それにより対象ポートのポート状態が変われば、制御部160はポート状態記憶部110の対象ポートのポート番号に対応するポート状態113を更新する。以下これらの処理をより具体的に説明する。
該制御部160は、該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131にあらかじめ記憶された該アクション内容134を検索するため、最終定義記述(最終エントリ)までループ処理をする(S2505)。
該制御部160は構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131に含まれる該ポート番号132が、押されたボタンに対応するポート番号(例えば1)と一致する構成記述があるか調べる(S2601)。もし、一致すれば(例えば1の値であれば)アクション実行処理(S2602)へ進み、一方、一致しなければ(1以外であれば)何も処理せず処理S2603へ移る。アクション実行処理(S2602)は、本実施例のサブルーチンである図36のアクション実行処理開始の処理へ飛ぶ。
【0037】
図36を参照して、アクション実行処理を説明する。
該制御部160は、ポート状態133に対応するアクション内容134とLEDアクション内容3335を取得し(S3801)、該アクション内容134に記述しているコマンドをポート101−1に対して実行する(S3802)。コマンドの実行により、ポート状態が変更になった場合は、ポート状態記憶部110の該ポート番号1のポート状態115−4について、該ポート状態113をポート状態に合わせて変更する(S3803)。続けて、制御部160は、取得された該LEDアクション内容3336に記述しているLED設定をポート101−1対応するLED2702−1に対して実行する。該制御部160は、例えばLEDを点灯や消灯、点滅させ(S3804)、そして該LED2702−1の設定状態を該ポート番号1のポート状態115−4について、LED状態2814に設定する(S3805)。
この時点で該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131内のいずれかの該アクション内容134を実行した場合は、さらにアクション定義記述テーブル131の検索をする必要が無いため、ループ処理を抜ける(S2603)。一方、まだ該アクション内容134を実行していない場合は、該ポート番号1のポート状態115に対応するアクション内容の検索を続けるため、該アクション定義記述テーブル131参照定義位置を1加算して(S2604)、ループ処理(S2505)に戻る。
このようにして、ボタンの入力を契機に、該ポート状態記憶部110に記憶する該ポート状態テーブル111の該ポート状態113に対応するポートへのアクション内容とLEDへのアクション内容を、該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131を検索して特定し実行することができる。操作者は、LEDの表示内容によって、通信装置の操作が正しく行われているか確認できる。
【実施例7】
【0038】
実施例7では、動作クロック供給部を切り替えることで、ポートとスイッチ部間の通信経路動作クロック速度を変えることが可能で、通信経路動作クロック速度の速さによって消費電力が変わる装置構成にて、切り替えの契機をボタンの入力で制御する第1エコロジーモードを有する。
図37は、本実施例の通信装置構成図である。図38(a)及び図38(b)は、各記憶部110、130の構成例である。指示手段としてボタンを設けた例で説明する。
本実施例の通信装置は、ポート状態記憶部110の構成は図38(a)のポート状態記憶部110に変更し、構成情報記憶部130の構成は図38(b)の構成情報記憶部130に変更する。また、本実施例における通信装置はポート101−1から101−nと通常動作スイッチ部170−1に通常動作クロック(第1クロック)を供給する通常動作クロック供給部3992と、該ポート101−1から101−nと低速動作スイッチ部170−2に低速動作クロック(第2クロック)を供給する低速動作クロック供給部3993をさらに有する。低速動作クロックは、通常動作クロックよりも低いクロック数であり、両者とも予め定められることができる。以下、スイッチ部170−1とスイッチ部170−2をあわせて、単にスイッチ部170と称する場合もある。制御部160の指示によって該ポート101−1から101−nと該スイッチ部170間の経路通信速度について、該通常動作クロック供給部3992と該低速動作クロック供給部3993のどちらを使用するかを選択することが可能になっている。また、制御部160は通常動作用の該スイッチ部170−1と低速動作用の該スイッチ部170−2のどちらを使用するか、ポート毎に選択する。通常動作用スイッチ部170−1と低速動作用スイッチ部170−2はデータを転送するためのデータ線で接続され、例えば、動作クロックの異なるスイッチ部に接続するポート間のデータをスイッチングすることができる。他の構成は実施例1と同様である。
該ポート状態記憶部110は、ポート番号112と、ポート番号に対応するポート状態113(本実施例ではリンク状態4113及び動作クロック4014を含む)を記憶するポート状態テーブル111を有する(図38(a)参照)。例えば、ポート状態テーブル111にはポート番号1のポート状態115−2が記憶される。
該構成情報記憶部130は、ポート番号132と、リンク状態4133及び動作クロック4035を含むポート状態133と、該ポート番号132とリンク状態4133及び、動作クロック4035がともに一致した時に処理をするアクション内容を定義するアクション内容134とを対応して記憶するアクション定義記述テーブル131を有する。例えば、該アクション定義記述テーブル131には、該ポート番号132の内容がポート番号1を示す1、該リンク状態4133がリンクアップであることを示すlinkup状態、動作クロック4035が通常動作クロックであることを示すnormal状態4040であり、このときの該アクション内容134がclockecoコマンドであるエコロジー動作構成定義情報4036が記憶される。また、例えば、該ポート番号132の内容がポート番号1を示す1、該リンク状態4133がリンクアップであることを示すlinkup状態、該動作クロック4035が低速動作クロックであることを示すecology状態4041であり、このときのアクション内容134がclocknormalコマンドである通常動作構成定義情報4037が記憶される。
【0039】
なお、該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131に格納する該ポート番号132の内容は、対応するポート番号1つを指定することも可能であるし、ポート番号の範囲指定や全てのポート番号を同時に指定することも可能である。
例えばポート101−1に対応するボタン100−1を作業者が押すと、該ボタン100−1からの入力通知を契機にして該制御部160は該ポート状態記憶部110に記憶している該ポート状態テーブル111について、該ポート101−1に対応する該ポート番号1のポート状態115−2を参照して該ポート番号112と該リンク状態4113と該動作クロック4014を取得する。また、該制御部160は、該構成情報記憶部130に記憶する該アクション定義記述テーブル131の内容について、該ポート番号132と該リンク状態4133ならびに、該動作クロック4035がともに一致する該アクション内容134が構成定義してあるか検索する。
そして、該ポート番号1のポート状態115−2について、該ポート状態113の該リンク状態4113がリンクアップ状態を示すlinkup、そして動作クロック4014が通常動作クロックであることを示すnormalならば、該構成情報記憶部130に記憶する該アクション定義記述テーブル131の内容から、該ポート番号132が1、該リンク状態4133がlinkup、該動作クロック4035が該normal状態4040の場合に該アクション内容134がclockecoコマンドを実行すると定義した該エコロジー動作構成定義情報4036が特定されて、clockecoコマンドを処理することで該ポート101−1と該スイッチ部170を制御する。一方、該制御部160は、該ポート番号1のポート状態115−2について、該ポート状態113の該リンク状態4113がリンクアップ状態を示すlinkup、そして該動作クロック4014が低速動作クロックであることを示すecologyならば、該構成情報記憶部130に記憶する該アクション定義記述テーブル131の内容から、該ポート番号132が1、該リンク状態4133がlinkup、該動作クロック4035が該ecology状態4041の場合に該アクション内容134がclocknormalコマンド実行すると定義した該通常動作構成定義情報4037が特定されて該アクション内容134のclocknormalコマンドを処理することで該ポート101−1と該スイッチ部170を制御する。もし検索の結果どのアクション定義も見つからなければ該ポート101−1と該スイッチ部170に対して何も制御をおこなわない。
コマンドを処理してポートを制御した結果、該ポート101−1のポート状態が変化した場合は、該制御部160は該ポート番号1のポート状態115−2について、該ポート状態113の該リンク状態4113と該動作クロック4014を変化した内容に変更する。
【0040】
図39は、構成情報記述例を示す図である。
該通信装置の運用開始時または運用中に、運用環境に合わせて図37に示す操作端末180から、通信装置150に接続するネットワークの構成及び動作条件等の構成情報を設定する。図39は、この構成情報に、本実施例での設定情報を記述した場合の例を示す図である。
通信経路動作クロック変更によるエコロジーモード制御構成定義情報4100は、ポート毎の構成情報記述を含む。図39の例では、ポート番号1の構成定義記述4110の構成情報記述を示す。
該ポート番号1の構成定義記述4110には、構成情報が対象とするポートの番号を示す構成定義ポート番号240と、ボタンを入力した時の該リンク状態4133と、ボタンを入力した時のポート及びとスイッチ部間の動作クロック4035と、対応する該アクション内容134との組み合わせを指定記述する。例えば、該リンク状態4133がリンクアップであることを示すlinkupであり、該動作クロック4035が通常動作クロックであることを示すnormalならばコマンドclockecoをアクション内容134とした該エコロジー動作構成定義情報4036と、該リンク状態4133がリンクアップであることを示すlinkupであり、該動作クロック4035が低速動作クロックであることを示すecologyならばコマンドclocknormalを該アクション内容134とした該通常動作構成定義情報4037を記述している。
【0041】
図40は、本実施例の通信経路動作クロック変更によるエコロジーモード制御をする場合の状態遷移を説明した図である。
例えばポート番号1の動作クロックが通常動作クロック状態であることを示すnormal状態4040の場合、ポート番号1に対応するボタンを押したことを契機にして、該normal状態4040をアクション検索条件にしている該エコロジー動作構成定義情報4036のアクション内容であるclockecoコマンドが処理されて、動作クロックが低速動作状態であることを示す該ecology状態4041に状態変化する。また、例えばポート番号1の動作クロックが低速動作状態であることを示す該ecology状態4041の場合、ボタンを押したことを契機にして、該ecology状態4041をアクション検索条件にしている該通常動作構成定義情報4037のアクション内容であるclocknormalコマンドが処理されて、動作クロックが通常動作クロック状態であることを示すnormal状態4040に状態変化する。
図41は、制御部による本実施例の構成定義設定フローチャートである。
図37、図38(b)、図39及び図41を参照して本実施例の構成定義設定手順を説明する。
図37に示す操作端末180から図39に示す通信経路動作クロック変更によるエコロジーモード制御構成定義情報4100を入力したことによって、制御部160は構成定義設定を開始する(S4301)。該通信経路動作クロック変更によるエコロジーモード制御構成定義情報4100にはポート毎に構成定義が記述されているため、該制御部160はポート単位でループ処理をする。最終ポート番号までループ処理を実行した場合はループ処理を終了する(S4302)。
該制御部160は、該通信経路動作クロック変更によるエコロジーモード制御構成定義情報4100内のポート番号i(iは現ループでの対象ポート)の構成定義4110から、構成定義ポート番号240の値を取得し、ポート番号に対応するリンク状態4133とアクション内容134及び、動作クロック4035の記述がある場合にはそれを取得する(S4303)。該制御部160は図38(b)に示す該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131へ、取得された構成定義情報を記憶する(S4304)。より具体的には該制御部160は、取得したポート番号iを該アクション定義記述テーブル131のポート番号132へ設定し、ポート番号iの構成定義記述の該リンク状態4133と該動作クロック4035と該アクション内容134とを、該アクション定義記述テーブル131の該リンク状態4133と該動作クロック4035と該アクション内容134にそれぞれ記憶する。
該通信経路動作クロック変更によるエコロジーモード制御構成定義情報4100に記述している次のポートに対応する構成情報を処理するため、該制御部160は該通信経路動作クロック変更によるエコロジーモード制御構成定義情報4100の参照位置iを1ポート分加算して(S4305)、ループ処理(S4302)へ戻る。
このように、図39に示す該通信経路動作クロック変更によるエコロジーモード制御構成定義情報4100を図37に示す構成情報記憶部130が記憶するアクション定義記述テーブル131へ構成定義をすることができる。
制御部160による動作内容の全体フローチャートは例えば実施例2と同様である(図13、14参照)。
【0042】
図42は、制御部160によるアクション実行処理のフローチャートである。図13のステップS1305の詳細フローチャートに相当する。
図13、図14、図37、図38(a)、図38(b)及び図42を参照して本実施例の動作を説明する。
まず図42に示すボタン100−1の入力を制御部160が検知する。なお、該制御部160は、検知するまで監視処理を続ける(S1301)。ボタンとポートは対になっているため、該制御部160は押されたボタンに対応するポート(以下対象ポートという)のポート番号を取得できる。例えば、ボタン100−1が作業者により押されたとして以下説明するが、他のボタンが押された場合も同様である。
該制御部160はボタン100−1の入力を契機に、ポート状態記憶部110に記憶するポート状態テーブル111から、対象ポート101−1のポート状態として、該当するポート番号(例えばポート番号1)のポート状態115を取得する(S1302)。本実施例でのポート状態は、リンク状態と動作クロックを含む。
該制御部160は、対象ポートのポート番号と、取得されたポート状態とに基づきアクション定義記述テーブル131を参照し、対応するアクション内容134を特定する。また、該制御部160は、特定されたアクション内容134を実行する。それにより対象ポートのポート状態が変われば、制御部160はポート状態記憶部110の対象ポートのポート番号に対応するポート状態113を更新する。以下これらの処理をより具体的に説明する。
該制御部160は、該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131にあらかじめ記憶された該アクション内容134を検索するため、最終定義記述(最終エントリ)までループ処理をする(S1303)。
該制御部160は構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131に含まれる該ポート番号132が、押されたボタンに対応するポート番号(例えば1)と一致する構成記述があるか調べる。もし、一致すれば(例えば1の値であれば)アクション実行処理(S1305)へ進み、一方、一致しなければ(1以外であれば)何も処理せず処理S1402へ移る。アクション実行処理(S1305)は、本実施例のサブルーチンである図42のアクション実行処理開始(S4400)へ処理を飛ぶ。
図42を参照して、アクション実行処理を説明する。
該制御部160は、該エコロジー動作構成定義情報4036の該動作クロック4035は通常動作クロックを示すnormal状態4040であるため、ポート番号1のポート状態115内の動作クロック4014がnormalであれば(S4401)、該エコロジー動作構成定義情報4036の該アクション内容134に記述しているclockecoコマンドを実行して該ポート101−1と該スイッチ部170を制御する(S4402)。ポート101−1は、例えば、clockecoコマンドが実行されることにより、低速動作クロック供給部3993からのクロックを入力する。また、低速動作スイッチ部170−2と、ポート101−1間で通信可能となる。また、該制御部160は、該ポート状態記憶部110の該ポート番号1のポート状態115内の動作クロック4014を、エコロジー動作状態であることを示すecologyに変更する(S4403)。
また、該制御部160は、該通常動作構成定義情報4037の該ポート状態133はエコロジー動作を示すecology状態4041であるため、該ポート番号1のポート状態115内の動作クロック4014がecologyであれば(S4404)、該通常動作構成定義情報4037の該アクション内容134に記述しているclocknormalコマンドを実行して該ポート101−1と該スイッチ部170を制御する(S4405)。ポート101−1は、例えば、clocknormalコマンドが実行されることにより、通常動作クロック供給部3992からのクロックを入力する。また、通常動作スイッチ部170−1とポート101−1間で通信可能となる。また、該制御部160は、該ポート状態記憶部110の該ポート番号1のポート状態115内の動作クロック4014を、通常動作クロック状態であることを示すnormalに変更する(S4406)。
この時点で該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131内のいずれかの該アクション内容134を実行した場合は、さらにアクション定義記述テーブル131の検索をする必要が無いため、ループ処理を抜ける(S1401)。一方、まだ該アクション内容134を実行していない場合は、該ポート番号1のポート状態115に対応するアクション内容の検索を続けるため、該アクション定義記述テーブル131参照定義位置を1加算して(S1402)、ループ処理(S1303)に戻る。
このようにして、ボタンの入力を契機に、該ポート状態記憶部110に記憶する該ポート状態テーブル111の該ポート状態113(リンク状態及び動作クロック)に対応するアクション内容を、該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131を検索して特定し実行することができる。
【実施例8】
【0043】
実施例8では、ポートへの供給電圧を切り替えることで、ポート回路の消費電力が変わる装置構成にて、電圧切り替えの契機をボタンの入力で制御する第2エコロジーモードを有する。
図43は、本実施例の通信装置構成図である。図44(a)及び図44(b)は、各記憶部110、130の構成例である。指示手段としてボタンを設けた例で説明する。
通信装置は、実施例1(図1(a)ならびに図1(b))と同様の通信装置構成を持ち、ポート状態記憶部110の構成は図44(a)のポート状態記憶部110に変更し、構成情報記憶部130の構成は図44(b)の構成情報記憶部130に変更する。ポート101−1から101−nに制御部160の指示によって供給する電圧を変更することができる電源部4501−1〜4501−nを接続する。電源部4501は、ポート毎に備えてもよいし、ひとつの電源部がポート毎に供給電圧を制御してもよい。また、電圧以外にも、供給電力など供給される電気エネルギーを変更してもよい。
該ポート状態記憶部110は、ポート番号112と、ポート番号に対応するポート状態113(本実施例ではリンク状態4113及びポートへの供給電圧4614とを含む)とを記憶するポート状態テーブル111を有する(図44(a)参照)。例えば、ポート状態テーブル111にはポート番号1のポート状態115−3が記憶される。
該構成情報記憶部130は、ポート番号132と、リンク状態4133及び供給電圧4635を含むポート状態133と、該ポート番号132とリンク状態4133及び、供給電圧4635がともに一致した時に処理をするアクション内容を定義するアクション内容134とを対応して記憶するアクション定義記述テーブル131を有する。例えば、該アクション定義記述テーブル131には、該ポート番号132の内容がポート番号1を示す1、該リンク状態4133がリンクアップであることを示すlinkup、該供給電圧4635が通常動作であることを示すnormal状態4640であり、このときの該アクション内容134がvoltecoコマンドであるエコロジー動作構成定義情報4636が記憶される。また、例えば、該ポート番号132の内容がポート番号1を示す1、該リンク状態4133がリンクアップであることを示すlinkup状態、該供給電圧4635が低電圧動作であることを示すecology状態4641であり、このときのアクション内容134がvoltnormalコマンドである通常動作構成定義情報4637が記憶される。
なお、該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131に格納する該ポート番号132の内容は、対応するポート番号1つを指定することも可能であるし、ポート番号の範囲指定や全てのポート番号を同時に指定することも可能である。
ポート101−1に対応するボタン100−1を作業者が押すと、該ボタン100−1からの入力通知を契機にして該制御部160は該ポート状態記憶部110に記憶している該ポート状態テーブル111について、該ポート101−1に対応する該ポート番号1のポート状態115−3を参照して該ポート番号112と該リンク状態4113と該供給電圧4614を取得する。また、該制御部160は、該構成情報記憶部130に記憶する該アクション定義記述テーブル131の内容について、該ポート番号132と該リンク状態4133ならびに、該供給電圧4635がともに一致する該アクション内容134が構成定義してあるか検索する。
そして、該ポート番号1のポート状態115−3について、該ポート状態113の該リンク状態4113がリンクアップ状態を示すlinkup、そして該供給電圧4614が通常動作であることを示すnormalならば、該構成情報記憶部130に記憶する該アクション定義記述テーブル131の内容から、該ポート番号132が1、該リンク状態4133がlinkup、該供給電圧4635が該normal状態4640の場合に該アクション内容134がvoltecoコマンドを実行すると定義した該エコロジー動作構成定義情報4636が特定されて、voltecoコマンドを処理することで該ポート101−1を制御する。一方、該制御部160は、該ポート番号1のポート状態115−3について、該ポート状態113の該リンク状態4113がリンクアップ状態を示すlinkup、そして該供給電圧4614が低電圧動作であることを示すecologyならば、該構成情報記憶部130に記憶する該アクション定義記述テーブル131の内容から、該ポート番号132が1、該リンク状態4133がlinkup、該供給電圧4635が該ecology状態4641の場合に該アクション内容134がvoltnormalコマンド実行すると定義した該通常動作構成定義情報4637が特定されて該アクション内容134のvoltnormalコマンドを処理することで該ポート101−1を制御する。もし検索の結果どのアクション定義も見つからなければ該ポート101−1に対して何も制御をおこなわない。
【0044】
図45は、構成情報記述例を示す図である。
通信装置の運用開始時または運用中に、運用環境に合わせて図43に示す操作端末180から、通信装置150に接続するネットワークの構成及び動作条件等の構成情報を設定する。図45はこの構成情報に、本実施例での設定情報を記述した場合の例を示す図である。
ポート回路供給電圧変更によるエコロジーモード制御構成定義情報4700は、ポート毎の構成情報記述を含む。図45の例では、ポート番号1の構成定義記述4710の構成情報記述を示す。
該ポート番号1の構成定義記述4710には、構成情報が対象とするポートの番号を示す構成定義ポート番号240と、ボタンを入力した時の該リンク状態4133と、ボタンを入力した時の供給電圧4635と、対応する該アクション内容134との組み合わせを指定記述する。例えば、リンク状態4133がリンクアップであることを示すlinkupであり、供給電圧4635が通常動作であることを示すnormalならばコマンドvoltecoをアクション内容134とした該エコロジー動作構成定義情報4636と、リンク状態4133がリンクアップであることを示すlinkupであり、供給電圧4635が低電圧動作であることを示すecologyならばコマンドvoltnormalを該アクション内容134とした該通常動作構成定義情報4637を記述している。
図46は、本実施例のポート回路供給電圧変更によるエコロジーモード制御をする場合の状態遷移を説明した図である。
例えばポート番号1のポート回路供給電圧が通常電圧動作状態であることを示すnormal状態4640の場合、ポート番号1に対応するボタンを押したことを契機にして、該normal状態4640をアクション検索条件にしている該エコロジー動作構成定義情報4636のアクション内容であるvoltecoコマンドが処理されて、供給電圧が低電圧動作状態であることを示す該ecology状態4641に状態変化する。また、例えばポート番号1のポート回路供給電圧が低電圧動作状態であることを示す該ecology状態4641の場合、ボタンを押したことを契機にして、該ecology状態4641をアクション検索条件にしている該通常動作構成定義情報4637のアクション内容であるvoltnormalコマンドが処理されて、ポート回路への供給電圧が通常動作状態であることを示すnormal状態4640に状態変化する。
【0045】
図47は、制御部による本実施例の構成定義設定フローチャートである。
図43、図44(b)、図45及び図47を参照して本実施例の構成定義設定手順を説明する。
図43に示す操作端末180から図45に示すポート回路供給電圧変更によるエコロジーモード制御構成定義情報4700を入力したことによって、制御部160は構成定義設定を開始する(S4901)。該ポート回路供給電圧変更によるエコロジーモード制御構成定義情報4700にはポート毎に構成定義が記述されているため、該制御部160はポート単位でループ処理をする。最終ポート番号までループ処理を実行した場合はループ処理を終了する(S4902)。
該制御部160は、該ポート回路供給電圧変更によるエコロジーモード制御構成定義情報4700内のポート番号i(iは現ループでの対象ポート)の構成定義4710から、構成定義ポート番号240の値を取得し、ポート番号に対応するリンク状態4133とアクション内容134及び、供給電圧4635の記述がある場合にはそれを取得し(S4903)、該制御部160は図44(b)に示す構成情報記憶部130が記憶するアクション定義記述テーブル131へ、取得した構成定義情報を記憶する(S4904)。より具体的には該制御部160は、取得したポート番号iを該アクション定義記述テーブル131のポート番号132へ設定し、ポート番号iの構成定義記述のリンク状態4133と該供給電圧4635とアクション内容134とを、該アクション定義記述テーブル131のリンク状態4133と該供給電圧4635と該アクション内容134にそれぞれ記憶する。
該ポート回路供給電圧変更によるエコロジーモード制御構成定義情報4700に記述している次のポートに対応する構成情報を処理するため、該制御部160は該ポート回路供給電圧変更によるエコロジーモード制御構成定義情報4700の参照位置iを1ポート分加算して(S4905)、ループ処理(S4902)へ戻る。
このように、図45に示す該ポート回路供給電圧変更によるエコロジーモード制御構成定義情報4700を図43に示す該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131へ構成定義をすることができる。
制御部160による動作内容の全体フローチャートは例えば実施例2と同様である(図13、14参照)。
【0046】
図48は、制御部160によるアクション実行処理のフローチャートである。
図13、図14、図43、図44(a)、図44(b)及び図48を参照して本実施例の動作を説明する。
まず、ボタン100−1の入力を制御部160が検知する。なお、該制御部160は、検知するまで監視処理を続ける(S1301)。ボタンとポートは対になっているため、該制御部160は押されたボタンに対応するポート(以下対象ポートという)のポート番号を取得できる。例えば、ボタン100−1が作業者により押されたとして以下説明するが、他のボタンが押された場合も同様である。
該制御部160はボタン100−1の入力を契機に、ポート状態記憶部110に記憶するポート状態テーブル111から、対象ポート101−1のポート状態として、該当するポート番号(例えばポート番号1)のポート状態115を取得する(S1302)。本実施例でのポート状態は、リンク状態と供給電圧(供給電力情報でもよい)を含む。
該制御部160は、対象ポートのポート番号と、取得されたポート状態とに基づきアクション定義記述テーブル131を参照し、対応するアクション内容134を特定する。また、該制御部160は、特定されたアクション内容134を実行する。それにより対象ポートのポート状態が変われば、該制御部160は該ポート状態記憶部110の対象ポートのポート番号に対応するポート状態113を更新する。以下これらの処理をより具体的に説明する。
該制御部160は、該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131にあらかじめ記憶された該アクション内容134を検索するため、最終定義記述(最終エントリ)までループ処理をする(S1303)。
該制御部160は構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131に含まれる該ポート番号132が、押されたボタンに対応するポート番号(例えば1)と一致する構成記述があるか調べる。もし、一致すれば(例えば1の値であれば)アクション実行処理(S1305)へ進み、一方、一致しなければ(1以外であれば)何も処理せず処理S1402へ移る。アクション実行処理(S1305)は、本実施例のサブルーチンである図48のアクション実行処理開始(S5000)へ処理を飛ぶ。
図48を参照して、アクション実行処理を説明する。
該制御部160は、該エコロジー動作構成定義情報4636の該供給電圧4635は通常動作を示すnormal状態4640であるため、ポート番号1のポート状態115−3内の供給電圧4614がnormalであれば(S5001)、該エコロジー動作構成定義情報4636の該アクション内容134に記述しているvoltecoコマンドを実行して該ポート101−1を制御する(S5002)。また、該制御部160は、該ポート状態記憶部110の該ポート番号1のポート状態115−3内の供給電圧4614を、エコロジー動作状態であることを示すecologyに変更する(S5003)。
また、該制御部160は、該通常動作構成定義情報4637の該ポート状態133はエコロジー動作を示すecology状態4641であるため、該ポート番号1のポート状態115−3内の供給電圧4614がecologyであれば(S5004)、該通常動作構成定義情報4637の該アクション内容134に記述しているvoltnormalコマンドを実行して該ポート101−1を制御する(S5005)。また、該制御部160は、該ポート状態記憶部110の該ポート番号1のポート状態115−3内の供給電圧4614を、通常動作クロック状態であることを示すnormalに変更する(S5006)。
この時点で該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131内のいずれかの該アクション内容134を実行した場合は、さらにアクション定義記述テーブル131の検索をする必要が無いため、ループ処理を抜ける(S1401)。一方、まだ該アクション内容134を実行していない場合は、該ポート番号1のポート状態115に対応するアクション内容の検索を続けるため、該アクション定義記述テーブル131参照定義位置を1加算して(S1402)、ループ処理(S1303)に戻る。
このようにして、ボタンの入力を契機に、該ポート状態記憶部110に記憶する該ポート状態テーブル111の該ポート状態113(リンク状態及び供給電圧)に対応するアクション内容を、該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131を検索して特定し実行することができる。
なお、上述の各実施例を組み合わせても良い。
【0047】
(構成例)
[構成例1]
本通信装置は、通信装置のフロントパネルに具備する操作対象の一部または全部に該操作対象に対応する指示手段を備え、該指示手段を入力した際に該指示手段に対応する該操作対象に対して、該操作対象の状態及び該操作対象に対してあらかじめ設定した情報に基づき、あらかじめ設定した動作を起動することで、該操作対象を制御することを特徴のひとつとする。
[構成例2]
上記構成例1の通信装置において、
操作対象の状態及び該操作対象に対してあらかじめ設定する動作について、構成情報に定義記述することが可能で、該構成情報は定義の追加、変更が可能である。
[構成例3]
また、本通信装置は、複数の通信回線との接続を可能とするために複数の通信回線ケーブルを接続できる複数のポート部をもち、該ポート部の付近または該ポート部への指示するものと判断できる位置に、該ポート部の一部または全部に対して、指示を可能とする指示手段をもち、該ポート部の状態を記録し、該ポート部の状態によって処理するアクション内容を設定した構成情報をもつ通信装置において、該ポート部に対応する該指示手段より指示を入力することで、該ポート部に対応する該ポート部の状態を参照し、該ポート部の状態に対応した構成情報に設定されたアクション内容に従い指示対象となる該ポート部に対し制御することを特徴のひとつとする。
[構成例4]
上記構成例3の通信装置において、
通信装置の操作対象の状態を変更しないコマンドをアクション内容として登録する構成情報を設定し、指示手段を複数回入力しても何も状態が変わらず、状態を維持することで、指示手段の機能を限定することができ、作業者の操作ミスを無くすことを目的とした、フェイルセーフモード制御用構成情報を持つことができる。
[構成例5]
上記構成例3の通信装置において、
操作対象が未使用の状態の場合に自己診断のコマンドをアクション内容として登録する構成情報を設定し、未使用部が不慮の故障が発生していないか確認するための自己診断をすることを目的とする、セルフテストモード制御用構成情報を持つことができる。
[構成例6]
上記構成例3の通信装置において、
複数の操作対象が同一のアクション内容を指定可能である場合、構成情報内に1つのアクション指定で全部または一部を範囲選択して操作対象にすることができる、アクションを指定可能な構成情報を持つことができる。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本発明は、例えば、複数のポートを有する通信装置に利用可能である。
【符号の説明】
【0049】
100−1〜100−n・・・指示手段、
101−1〜101−n・・・ポート、
110・・・ポート状態記憶部、
111・・・ポート状態テーブル、
112・・・ポート番号、
113・・・ポート状態、
115・・・ポート番号1のポート状態、
115−2・・・ポート番号1のポート状態、
115−3・・・ポート番号1のポート状態、
115−4・・・ポート番号1のポート状態、
130・・・構成情報記憶部、
131・・・アクション定義記述テーブル、
132・・・ポート番号、
133・・・ポート状態、
134・・・アクション内容、
135・・・リンクアップアクション構成定義情報、
136・・・リンクダウンアクション構成定義情報、
136−2・・・ノンオペレーションアクション構成定義情報、
140・・・linkdown状態、
141・・・linkup状態、
150・・・通信装置、
160・・・制御部、
170・・・スイッチ部、
170−1・・・スイッチ部、
170−2・・・スイッチ部、
180・・・操作端末、
200・・・リンクアップ/リンクダウン制御構成定義情報、
210・・・ポート番号1の構成定義記述、
220・・・ポート番号2の構成定義記述、
210−2・・・ポート番号1の構成定義記述、
220−2・・・ポート番号2の構成定義記述、
240・・・構成定義ポート番号、
240−2・・・構成定義ポート番号、
1000・・・フェイルセーフモード制御構成定義情報、
1600・・・ループコネクタ
1601・・・セルフテストアクション構成定義情報、
1602・・・セルフテストエンドアクション構成定義情報
1642・・・selftest状態、
1700・・・セルフテストモード制御構成定義情報、
1730・・・全ポートを対象とした構成定義記述、
2000−1〜2000−n・・・拡張指示手段、
2135・・・拡張ボタン番号、
2136・・・リンクアップアクション構成定義情報、
2137・・・セルフテストアクション構成定義情報、
2138・・・リンクダウンアクション構成定義情報、
2139・・・セルフテストエンドアクション構成定義情報、
2143・・・拡張ボタン番号、
2200・・・リンクアップ/リンクダウン及びセルフテストモード制御構成定義情報、
2210・・・ポート番号1の構成定義記述、
2702−1〜2702−n・・・表示手段、
2814・・・LED状態、
2900・・・リンクアップ/リンクダウン制御構成定義情報、
2910・・・ポート番号1の構成定義記述、
3335・・・LEDアクション内容、
3336・・・リンクアップアクション構成定義情報、
3337・・・リンクダウンアクション構成定義情報、
3400・・・LEDアクション内容を追加した構成定義情報、
3410・・・ポート番号1の構成定義記述、
3992・・・通常動作クロック供給部、
3993・・・低速動作クロック供給部、
4014・・・動作クロック、
4035・・・動作クロック、
4036・・・エコロジー動作構成定義情報、
4037・・・通常動作構成定義情報、
4040・・・normal状態、
4041・・・ecology状態、
4100・・・通信経路動作クロック変更によるエコロジーモード制御構成定義情報、
4110・・・ポート番号1の構成定義記述、
4113・・・リンク状態、
4133・・・リンク状態、
4501−1〜4501−n・・・電源部、
4614・・・供給電圧、
4635・・・供給電圧、
4636・・・エコロジー動作構成定義情報、
4637・・・通常動作構成定義情報、
4640・・・normal状態、
4641・・・ecology状態、
4700・・・ポート回路供給電圧変更によるエコロジーモード制御構成定義情報、
4710・・・ポート番号1の構成定義記述
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信装置に係り、特に、ポート毎に指示手段を有し、直接的な操作でコマンド入力を可能とすることにより、操作ミスの発生を低減可能な通信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
通信装置の操作において、コマンド入力や構成情報を変更する作業等が必要な場合もある(例えば、特許文献1参照)。通信装置の操作対象(例えばポート)に対し、動作状態を変更するコマンドを入力するためには、通信装置が備える操作対象を特定するためにその位置や番号を確認して、この情報を元に動作状態を把握し、その動作状態から目的とする動作状態へ変更するため、操作対象に該当するコマンドと共に、操作対象の位置や番号をパラメータとして、作業者が操作端末から入力する。通信装置を制御するための操作端末は、通信装置に直接接続する場合や、ネットワークを介して遠隔地から接続する方法等があり、通信装置の操作対象から離れた場所に設置している操作端末からコマンドを入力する場合等、通信装置の操作対象が直接目視確認できない場合もありうる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第3812668号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
通信装置の管理・保守作業を行う場合、操作対象への指示を通信装置に接続している操作端末や遠隔接続している操作端末等で対象となる部位に対し制御をおこなう場合がある。通信装置の操作の方法として、操作対象の位置や番号について、操作を行う者が把握し、位置や部位から取得した情報を元にコマンドやパラメータ等として操作端末から入力する必要があるが、通信装置に複数の操作対象があるため、操作対象の位置や番号を誤認識しその結果入力パラメータの間違えや操作対象以外の部位を操作するなど通信装置に対する操作ミスする可能性がある。通信装置に対する操作を間違えれば、運用中の回線に影響を与えるリスクが考えられる。また、作業者の操作スキルに関係なく、操作ミスにより運用中の回線に影響を与えるリスクが考えられる。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、通信装置の操作をおこなう場合に、操作対象と操作手段同士が隣接することで、操作方法を作業者に直感的に理解しやすくする効果を高め、操作手段からの入力によってポートの状態に応じたコマンドを選択して実行することで、作業者が通信装置の操作ミスをする可能性を低減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明では例えば通信装置の操作に関して、作業者が通信装置の操作対象に対し指示手段の入力というワンアクションによって通信装置の操作対象についての状態から、必要なコマンドが自動的に選択され、必要なパラメータが自動的に決まり、操作対象に対して適切なコマンドが実行される。
本発明は、操作対象と対になった指示手段を具備することで、状態変更が必要な操作対象の位置や番号等を得ることができ、操作対象の状態に対応するアクションとしてコマンドをあらかじめ登録することで、指示手段から指示が入力されたとき、自動的に操作対象の状態にあわせたコマンドを選択し、また、コマンドが必要とするパラメータも自動的に用意できる。指示手段は、例えば作業者が操作対象との関係が理解しやすいように、互いに隣接した位置に設置することができる。
例えば、通信装置のポートをリンクダウン状態からリンクアップ状態に変更するコマンドを登録する場合、登録内容にはポート状態がリンクダウン状態の時にそのポート番号に対する入力があった場合の状態をリンクアップ状態にする状態遷移のコマンドをアクション内容に登録する。この登録内容により動作する通信装置において、作業者が通信装置のポートに接続した回線ケーブルを辿っていって目的のポートを探し出し、ポートに対応する指示手段の入力をすると、通信装置は自動的にリンクダウンというポート状態を取得して登録内容のリンクダウン状態時のアクション内容であるリンクアップ状態にするためのコマンドを処理する。この仕組みにより、作業者は作業時にポート番号等のパラメータを入力する必要がなく、操作対象となるポートに対しコマンドを実行することが可能になる。
また、通信装置のポート状態については複数の状態があると考えられ、アクション内容については1つまたは複数の種類があると考えられる。
また、登録内容を変更してアクション内容の種類やポート状態を変更することで通信装置の指示手段入力時の動作を変えることもでき、指示手段の入力目的を通信装置ごとに変えるような使い方もできる。
【0006】
本発明の解決手段によると、
回線が接続される複数のポートと、
ポート毎に、該ポートの現在の動作状態を管理するポート状態管理部と、
前記複数のポートの全部又は一部に対応する複数の指示入力部と、
ポート毎に、該ポートの動作状態と、該ポートの動作状態にあるポートに対するアクション内容とが対応した構成定義情報を記憶する記憶部と、
ポートの動作状態とアクション内容とが対応した、ポート毎の構成定義情報を端末から入力して前記記憶部に記憶する制御部と
を備え、
前記制御部は、前記指示入力部のいずれかが操作されると、前記ポート状態管理部及び前記記憶部を参照し、操作された該指示入力部に対応するポートの動作状態に応じたアクション内容を特定して、該アクション内容のコマンドを、操作された前記指示入力部に対応するポートに対して実行する通信装置が提供される。
本通信装置には例えば以下の効果がある。
本通信装置の効果のひとつは、通信装置の操作対象と対になる指示手段を用意することで、作業者に操作方法を直感的に分かりやすくすると共に、操作対象(例えばポート)に対して確実に指示を実行することができるという点である。これは、通信装置の操作対象に隣接する指示手段からの入力という方法によって、操作者は操作対象を目視で確認しながら操作でき、操作対象から離れた操作端末からの入力をしなくても良いため操作対象の誤認識を低減することができ、また、操作対象に対するコマンドとコマンドに必要なパラメータ内容を自動的に選択して実行するため、コマンド入力操作ミスの可能性を低減することができる。
本通信装置の効果の他のひとつは、操作対象と対になる指示手段入力の意味を変えることができる点である。これはあらかじめ登録する、操作対象の状態と操作対象の状態に対応するアクション内容の組み合わせを変更することにより、操作対象の状態をどのように制御するかを変更することができるため、必要なコマンドを組み合わせることによって、動作モードを通信装置に設定することが可能になる。
【発明の効果】
【0007】
本発明によると、通信装置の操作をおこなう場合に、操作対象と操作手段同士が隣接することで、操作方法を作業者に直感的に理解しやすくする効果を高め、操作手段からの入力によってポートの状態に応じたコマンドを選択してすることで、作業者が通信装置の操作ミスをする可能性を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1(a)】実施例1における通信装置を示す図である。
【図1(b)】通信装置の外観図を示す図である。
【図2】構成及び動作条件等の設定をする構成情報記述例を示す図である。
【図3】通信装置のリンクアップ/リンクダウン時の状態遷移を示す図である。
【図4】制御部による実施例1の構成定義設定フローチャート(1)である。
【図5】制御部による実施例1の構成定義設定フローチャート(2)である。
【図6】制御部による実施例1の動作内容フローチャート(1)である。
【図7】制御部による実施例1の動作内容フローチャート(2)である。
【図8】制御部による実施例1の動作内容フローチャート(3)である。
【図9】フェイルセーフモード時の構成情報内容を示す図である。
【図10】フェイルセーフモードの設定をする構成情報記述例を示す図である。
【図11】通信装置のフェイルセーフモード時の状態遷移を示す図である。
【図12】制御部による実施例2の構成定義設定フローチャート(1)である。
【図13】制御部による実施例2の動作内容フローチャート(1)である。
【図14】制御部による実施例2の動作内容フローチャート(2)である。
【図15】制御部による実施例2の動作内容フローチャート(3)である。
【図16】セルフテストモード時の実施の形態を示す図である。
【図17】セルフテストモードの設定をする構成情報記述例を示す図である。
【図18】通信装置のセルフテストモード時の状態遷移を示す図である。
【図19】制御部による実施例3の構成定義設定フローチャートである。
【図20(a)】拡張ボタンを追加した実施の形態を示す図である。
【図20(b)】拡張ボタンを追加した通信装置の外観図を示す図である。
【図21(a)】拡張ボタンを追加した実施例のポート状態記憶部を示す図である。
【図21(b)】拡張ボタンを追加した実施例の構成情報記憶部を示す図である。
【図22】拡張ボタンを追加した実施例の構成情報記述例を示す図である。
【図23】拡張ボタンを追加した実施例の状態遷移を示す図である。
【図24】制御部による実施例4の構成定義設定フローチャート(1)である。
【図25】制御部による実施例4の動作内容フローチャート(1)である。
【図26】制御部による実施例4の動作内容フローチャート(2)である。
【図27(a)】LEDを追加した実施の形態を示す図である。
【図27(b)】LEDを追加した通信装置の外観図を示す図である。
【図28(a)】LEDを追加した実施例のポート状態記憶部を示す図である。
【図28(b)】LEDを追加した実施例の構成情報記憶部を示す図である。
【図29】制御部による実施例5の構成定義設定フローチャート(1)である。
【図30】制御部による実施例5の構成定義設定フローチャート(2)である。
【図31】構成情報にアクション内容と共にLEDアクション内容の設定が可能な実施例の構成情報記憶部を示す図である。
【図32】構成情報にアクション内容と共にLEDアクション内容の設定が可能な実施例の構成情報記述例を示す図である。
【図33】構成情報にアクション内容と共にLEDアクション内容の設定が可能な実施例の状態遷移を示す図である。
【図34】制御部による実施例6の構成定義設定フローチャート(1)である。
【図35】制御部による実施例6の構成定義設定フローチャート(2)である。
【図36】制御部による実施例6の動作内容フローチャート(1)である。
【図37】通信経路動作クロック変更によるエコロジーモードについて実施の形態を示す図である。
【図38(a)】通信経路動作クロック変更によるエコロジーモード時のポート状態記憶部を示す図である。
【図38(b)】通信経路動作クロック変更によるエコロジーモード時の構成情報記憶部を示す図である。
【図39】通信経路動作クロック変更によるエコロジーモード時の構成情報記述例を示す図である。
【図40】通信経路動作クロック変更によるエコロジーモード時の状態遷移を示す図である。
【図41】制御部による実施例7の構成定義設定フローチャート(1)である。
【図42】制御部による実施例7の動作内容フローチャート(1)である。
【図43】ポート回路供給電圧変更によるエコロジーモードについて実施の形態を示す図である。
【図44(a)】ポート回路供給電圧変更によるエコロジーモード時のポート状態記憶部を示す図である。
【図44(b)】ポート回路供給電圧変更によるエコロジーモード時の構成情報記憶部を示す図である。
【図45】ポート回路供給電圧変更によるエコロジーモード時の構成情報記述例を示す図である。
【図46】ポート回路供給電圧変更によるエコロジーモード時の状態遷移を示す図である。
【図47】制御部による実施例8の構成定義設定フローチャート(1)である。
【図48】制御部による実施例8の動作内容フローチャート(1)である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
まず、本実施の形態の概要を説明し、後に実施例をあげて詳細に説明する。
本実施の形態は、通信装置に備える回線に接続するためのポートと対になるように指示手段(例えばボタン)を用意し、そして、通信装置内の構成情報に、指示手段により指示が入力されたときのポート状態に合わせて選択されるアクション内容として、通信装置を制御するためのコマンドを記述可能とする。指示手段により指示を入力するという行為に対して、対象となるポート番号等のパラメータ情報とコマンドが自動的に特定されるため、コマンドの入力間違いを防ぐ。これとともに指示手段をポートと対に判別しやすい位置に設けることで、作業者が構成情報にあらかじめ設定されているアクション内容を、作業者が必要とするポートに対して間違いなく指示することが可能になる。
【実施例1】
【0010】
図1(a)は、本実施例の通信装置の構成図である。この図の指示手段としてボタンを設けた例で説明する。
通信装置150は、通信ケーブルを接続するための複数のポート101−1〜101−nと、ポート101−1〜101−nと対になる複数の指示手段(指示入力部、例えばボタン)100−1〜100−nと、ポート状態記憶部(ポート状態管理部)110と、構成情報記憶部130と、制御部160と、スイッチ部170とを備える。
ポート状態記憶部110は、該ポート101−1〜101−nに対応する1〜nのポート番号112ごとに、該ポート番号112に対応したポート状態113を記憶するポート状態テーブル111を有する。該ポート状態テーブル111には、例えばポート番号1のポート状態115が記憶される。
構成情報記憶部130は、ポート番号132と、ポート状態133と、該ポート番号132と該ポート状態133がともに一致した時に処理をするアクション内容を定義するアクション内容134とを対応して記憶するアクション定義記述テーブル131を有する。例えば、該アクション定義記述テーブル131には、該ポート番号132の内容がポート番号1を示す1、該ポート状態133がリンクダウンであることを示すlinkdown状態140であり、このときの該アクション内容134がfreeコマンドであるリンクアップアクション構成定義情報135が記憶される。また、例えば、該ポート番号132の内容がポート番号1を示す1、該ポート状態133がリンクアップであることを示すlinkup状態141であり、このときの該アクション内容134がcloseコマンドであるリンクダウンアクション構成定義情報136が記憶される。
なお、該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131に格納する該ポート番号132の内容は、対応するポート番号1つを指定することも可能であるし、ポート番号の範囲指定や全てのポート番号を同時に指定することも可能である。
該スイッチ部170は、該ポート101−1〜101−nの送受信データをスイッチングする。
該制御部160は、例えば、該スイッチ部170を制御し、該ポート状態記憶部110が記憶する該ポート状態テーブル111を管理する。また、該制御部160は、該構成情報記憶部130の記憶する記述内容を変更するための操作端末180に接続され、該操作端末180からの入力に従い該構成情報記憶部130を設定する。該制御部160は、該構成情報記憶部130の定義内容に従って該ポート101−1〜101−nを制御することで回線と接続する。そして、該制御部160は、該ボタン100−1〜100−nが入力されたことを検知することができる。
【0011】
図1(b)に、通信装置150の外観(例えば前面)を示す。
通信装置150の外観には、回線に接続する該ポート101−1〜101−nと、各該ポート101−1〜101−nに対になるように該ボタン100−1〜100−nが設けられている。どのポートにどのボタンが対になっているか理解しやすくするために、該ポート101−1〜101−nに隣接した場所に該ボタン100−1〜100−nを設置することができる。該ボタン100−1〜100−nは全ての該ポート101−1〜101−nに対になるように1つずつ設置しても良いし、該ポート101−1〜101−nの一部にのみ対になるように該ボタン100−1〜100−m(但しm<n)を設置しても良い。なお、隣接する以外にも適宜の手法でボタンとポートの対応が目視できるようになっていてもよい。
図1(a)及び図1(b)を参照して本実施例の動作を説明する。
該指示手段100−1〜100−nは押しボタン等で構成され、どの該指示手段100−1〜100−nの入力があったのか該制御部160が把握することできるため、対応する該ポート101−1〜101−nの制御が必要なことを該制御部160が判断することが可能になる。
該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131には該リンクアップアクション構成定義情報135と、該リンクダウンアクション構成定義情報136及び、必要であれば他にも該ポート番号132と該ポート状態133が一致したときに処理する該アクション内容134があらかじめ設定されている。
例えば、ポート101−1に対応するボタン100−1を作業者が押すと、該ボタン100−1からの入力通知を契機にして該制御部160は該ポート状態記憶部110に記憶している該ポート状態テーブル111について、該ポート101−1に対応するポート番号1のポート状態115を参照して該ポート番号112と該ポート状態113を取得する。また、該制御部160は、該構成情報記憶部130に記憶する該アクション定義記述テーブル131の内容について、該ポート番号132と該ポート状態133がともに一致する該アクション内容134が構成定義してあるか検索する。
そして、該ポート番号1のポート状態115について、該ポート状態113がリンクダウン状態を示すlinkdownならば、該構成情報記憶部130に記憶する該アクション定義記述テーブル131の内容から、該ポート番号132が1、該ポート状態133が該linkdown状態140の場合に該アクション内容134がfreeコマンドを実行すると定義した該リンクアップアクション構成定義135が特定されて、freeコマンドを処理することで該ポート101−1を制御する。一方、該制御部160は、該ポート番号1のポート状態115について、該ポート状態113がリンクアップ状態を示すlinkupであるならば、該構成情報記憶部130に記憶する該アクション定義記述テーブル131の内容から、該ポート番号132が1、該ポート状態133が該linkup状態141の場合に該アクション内容134がcloseコマンドを実行すると定義した該リンクダウンアクション構成定義情報136が特定されて該アクション内容134のcloseコマンドを処理することで該ポート101−1を制御する。もし検索の結果どのアクション定義も見つからなければ該ポート101−1に対して何も制御をおこなわない。
コマンドを処理してポートを制御した結果、該ポート101−1のポート状態が変化した場合は、該制御部160は該ポート番号1のポート状態115について、該ポート状態113を変化した内容に変更する。
【0012】
図2は、構成情報記述例を示す図である。
通信装置の運用開始時または運用中に、運用環境に合わせて図1(a)に示す操作端末180から、通信装置150に接続するネットワークの構成及び動作条件等の構成情報を設定する。図2は、この構成情報に、本実施例での設定情報を記述した場合の例を示す図である。
リンクアップ/リンクダウン制御構成定義情報200は、ポート毎の構成情報記述を含む。図2の例では、ポート番号1の構成定義記述210と、ポート番号2の構成定義記述220とについて2ポート分の構成情報記述を示す。
該ポート番号1の構成定義記述210には、構成情報が対象とするポートの番号を示す構成定義ポート番号240と、ボタンを入力した時の該ポート状態133と、対応する該アクション内容134との組み合わせを指定記述する。例えば、該ポート状態133がリンクダウンであることを示すlinkdownならばコマンドfreeをアクション内容134とした該リンクアップアクション構成定義情報135と、該ポート状態133がリンクアップであることを示すlinkupならばコマンドcloseを該アクション内容134とした該リンクダウンアクション構成定義情報136を記述している。
構成情報の記述内容は、図1(a)に示す該通信装置150に該操作端末180としてPC等を接続することで、該通信装置150の運用の開始時や運用中に、定義記述内容を追加や変更及び削除が可能になっていて、該制御部160はリンクアップ/リンクダウン制御構成定義情報200の定義内容について、構成情報記憶部130に記憶する該アクション定義記述テーブル131へポート番号132とポート状態133、及びポート番号とポート状態が一致したときに実行するアクション内容134を記憶する。リンクアップ/リンクダウン制御構成定義情報200以外にも、目的にあわせて構成定義情報を設定することが可能であり、ポート状態133とアクション内容134の組み合わせによって通信装置の動作モードを設定するような使い方も可能である。
【0013】
図3は、リンクアップ/リンクダウン制御をする場合の状態遷移を説明した図である。
例えばポート番号1のポート状態がリンクダウン状態であることを示すlinkdownの場合、ポート番号1に対応するボタンを押したことを契機にして、該linkdown状態140をアクション検索条件にしている該リンクアップアクション構成定義135のアクション内容であるfreeコマンドが処理されて、ポート状態がリンクアップ状態であることを示す該linkup状態141に状態変化する。また、例えばポート番号1のポート状態がリンクアップ状態であることを示すlinkupの場合、ボタンを押したことを契機にして、該linkup状態141をアクション検索条件にしている該リンクダウンアクション構成定義情報136のアクション内容であるcloseコマンドが処理されて、ポート状態がリンクダウン状態であることを示す該linkdown状態140に状態変化する。
【0014】
図4、図5は、制御部による本実施例の構成定義設定フローチャートである。
図1(a)、図2、図4及び図5を参照して本実施例の構成定義設定手順を説明する。
図1(a)に示す操作端末180から図2に示す該リンクアップ/リンクダウン制御構成定義情報200を入力したことによって、該制御部160は構成定義設定を開始する(S401)。該リンクアップ/リンクダウン制御構成定義情報200にはポート毎に構成定義が記述されているため、該制御部160はポート単位でループ処理をする。最終ポート番号までループ処理を実行した場合はループ処理を終了する(S402)。
該制御部160は、該リンクアップ/リンクダウン制御構成定義情報200内のポート番号i(iは現ループでの対象ポート)の構成定義記述210から、該構成定義ポート番号240の値を取得する(S403)。続けて、ポート番号iの構成定義記述210に該リンクアップアクション構成定義情報135がある場合(S404)、該制御部160は図1(a)に示す該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131へ、該リンクアップアクション構成定義情報135を設定する。より具体的には、該制御部160は、取得したポート番号iを該アクション定義記述テーブル131の該ポート番号132へ設定し、該リンクアップアクション構成定義情報135の該ポート状態133と該アクション内容134を、該アクション定義記述テーブル131の該ポート状態133と該アクション内容134にそれぞれ設定する(S405)。
さらに、ポート番号iの構成定義記述210に該リンクダウンアクション構成定義情報136がある場合(S501)、該制御部160は該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131へ、該リンクダウンアクション構成定義情報136を設定する。上述と同様に、該制御部160は、取得したポート番号iを該ポート番号132へ設定し、該リンクダウンアクション構成定義情報136の該ポート状態133と該アクション内容134を、該アクション定義記述テーブル131の該ポート状態133と該アクション内容134にそれぞれ設定する(S502)。
該リンクアップ/リンクダウン制御構成定義情報200に記述している次のポートに対応する構成情報を処理するため、該制御部160は該リンクアップ/リンクダウン制御構成定義情報200の参照位置iを1ポート分加算して(S503)、ループ処理(S402)へ戻る。
このようにして、図2に示す該リンクアップ/リンクダウン制御構成定義情報200を図1(a)に示す該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131へ構成定義をする。
【0015】
図6、図7及び図8は、制御部による本実施例の動作内容フローチャートである。
図1(a)、図6、図7及び図8を参照して本実施例の動作を説明する。
例えば、図1(a)に示す該ボタン100−1の入力を該制御部160が検知する。なお、該制御部160は、検知するまで監視処理を続ける(S601)。ボタンとポートは対になっているため、該制御部160は押されたボタンに対応するポート(以下対象ポートという)のポート番号を取得できる。例えば、該ボタン100−1が作業者により押されたとして以下説明するが、他のボタンが押された場合も同様である。
該制御部160は該ボタン100−1の入力を契機に、該ポート状態記憶部110に記憶する該ポート状態テーブル111から、対象ポート101−1のポート状態として、該当するポート番号(例えばポート番号1)のポート状態115を取得する(S602)。
該制御部160は、対象ポートのポート番号と、取得されたポート状態とに基づき該アクション定義記述テーブル131を参照し、対応するアクション内容134を特定する。また、制御部160は、特定されたアクション内容134を実行する。それにより対象ポートのポート状態が変われば、該制御部160は該ポート状態記憶部110の対象ポートのポート番号に対応する該ポート状態113を更新する。以下これらの処理をより具体的に説明する。
該制御部160は、該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131にあらかじめ記憶された該アクション内容134を検索するため、例えば最終定義記述(最終エントリ)までループ処理をする(S603)。
該制御部160は該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131に含まれる該ポート番号132が、押されたボタンに対応するポート番号(例えば1)と一致する構成記述があるか調べる(S604)。ここでポート状態の一致も併せて調べてもよい。もし、一致すれば(例えば1の値であれば)アクション実行処理(S605)へ進み、一方、一致しなければ(1以外であれば)何も処理せず処理S702へ移る。アクション実行処理(S605)は、サブルーチンである図8のアクション実行処理開始(S800)の処理へ飛ぶ。
図8を参照して、アクション実行処理を説明する。
該制御部160は、該リンクアップアクション構成定義情報135の該ポート状態133がリンクダウン状態を示すlinkdownであるため、ポート番号1のポート状態115がlinkdownであれば(S801)、該リンクアップアクション構成定義情報135の該アクション内容134に記述しているfreeコマンドを該ポート101−1に対して実行する(S802)。また、該制御部160は、該ポート状態記憶部110の該ポート番号1のポート状態115を、リンクアップ状態であることを示すlinkupに変更する(S803)。
また、該制御部160は、該リンクダウンアクション構成定義情報136の該ポート状態133はリンクアップ状態を示すlinkupであるため、該ポート番号1のポート状態115がlinkupであれば(S804)、該リンクダウンアクション構成定義情報136の該アクション内容134に記述しているcloseコマンドを該ポート101−1に対して実行する(S805)。また、該制御部160は、該ポート状態記憶部110の該ポート番号1のポート状態115を、リンクダウン状態であることを示すlinkdownに変更する(S806)。
この時点で該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131内のいずれかのアクション内容134を実行した場合は、さらに該アクション定義記述テーブル131の検索をする必要が無いため、ループ処理を抜ける(S701)。一方、まだ該アクション内容134を実行していない場合は、該ポート番号1のポート状態115に対応するアクション内容の検索を続けるため、該アクション定義記述テーブル131参照定義位置を1加算して(S702)、ループ処理(S603)に戻る。
このようにして、ボタンの入力を契機に、該ポート状態記憶部110に記憶する該ポート状態テーブル111の該ポート状態113に対応するアクション内容を、該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131を検索して特定し実行することができる。
【実施例2】
【0016】
実施例2では通信装置の操作を間違えないようにするために、アクション内容を制限するフェイルセーフモードについて、指示手段としてボタンを設けた実施例を説明する。本実施例では、実施例1と同様の通信装置構成を持ち、図1(a)の該構成情報記憶部130を図9のフェイルセーフモード制御をする構成情報記憶部130に変更する。
図1(a)及び図1(b)について、構成情報記憶部130以外の実施の形態は実施例1と同様である。
図9は、フェイルセーフモード時の構成情報内容を示す図である。構成情報記憶部130は、ポート番号132と、ポート状態133と、ポート番号132とポート状態133がともに一致した時に処理をするアクション内容を定義するアクション内容134とを対応して記憶するアクション定義記述テーブル131を有する。例えば、アクション定義記述テーブル131には、該ポート番号132の内容がポート番号1を示す1、該ポート状態133がリンクダウンであることを示すlinkdown状態140であり、このときの該アクション内容134がfreeコマンドであるリンクアップアクション構成定義情報135が記憶される。また、例えば、該ポート番号132の内容がポート番号1を示す1、該ポート状態133リンクアップであることを示すlinkup状態141であり、このときの該アクション内容134がnopコマンドであるノンオペレーション構成定義情報136−2が記憶される。
なお、該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131に格納する該ポート番号132の内容は、対応するポート番号1つを指定することも可能であるし、ポート番号の範囲指定や全てのポート番号を同時に指定することも可能である。
該構成情報記憶部130が記憶するアクション定義記述テーブル131には該リンクアップアクション構成定義情報135と、該ノンオペレーション構成定義情報136−2及び、必要であれば他にも該ポート番号132と該ポート状態133が一致したときに処理する該アクション内容134があらかじめ設定されている。
例えば、ポート101−1に対応するボタン100−1を作業者が押すと、該ボタン100−1からの入力通知を契機にして該制御部160はポート状態記憶部110に記憶しているポート状態テーブル111について、該ポート101−1に対応するポート番号1のポート状態115を参照してポート番号112とポート状態113を取得する。また、該制御部160は、該構成情報記憶部130に記憶する該アクション定義記述テーブル131の内容について、該ポート番号132と該ポート状態133がともに一致する該アクション内容134が構成定義してあるか検索する。
そして、該ポート番号1のポート状態115について、該ポート状態113がリンクダウン状態を示すlinkdownならば、該構成情報記憶部130に記憶する該アクション定義記述テーブル131の内容から、該ポート番号132が1、該ポート状態133が該linkdown状態140の場合に該アクション内容134がfreeコマンドを実行すると定義した該リンクアップアクション構成定義135が特定されて、freeコマンドを処理することで該ポート101−1を制御する。一方、該制御部160は、該ポート番号1のポート状態115について、該ポート状態113がリンクアップ状態を示すlinkupであるならば、該構成情報記憶部130に記憶する該アクション定義記述テーブル131の内容から、該ポート番号132が1、該ポート状態133が該linkup状態141の場合に該アクション内容134がnopコマンドを実行すると定義した該ノンオペレーション構成定義情報136−2が特定されて該アクション内容134のnopコマンドを処理することで該ポート101−1を制御する。もし検索の結果どのアクション定義も見つからなければ該ポート101−1に対して何も制御をおこなわない。
コマンドを処理してポートを制御した結果、該ポート101−1のポート状態が変化した場合は、該制御部160は該ポート番号1のポート状態115について該ポート状態113を変化した内容に変更する。
【0017】
図10は、構成情報記述例を示す図である。
通信装置の運用開始時または運用中に、運用環境に合わせて図1(a)に示す操作端末180から、通信装置150に接続するネットワークの構成及び動作条件等の構成情報を設定する。図10は、この構成情報に、本実施例での設定情報を記述した場合の例を示す図である。
フェイルセーフモード制御構成定義情報1000は、ポート毎の構成情報記述を含む。図10の例では、ポート番号1の構成定義記述210−2と、ポート番号2の構成定義記述220−2とについて2ポート分の構成情報記述を示す。
該ポート番号1の構成定義記述210−2には、構成情報が対象とするポートの番号を示す構成定義ポート番号240と、ボタンを入力した時の該ポート状態133と、対応する該アクション内容134との組み合わせを指定記述する。例えば、該ポート状態133がリンクダウンであることを示すlinkdownならばコマンドfreeを該アクション内容134としたリンクアップアクション構成定義情報135と、該ポート状態133がリンクアップであることを示すlinkupならばコマンドnopを該アクション内容134としたノンオペレーション構成定義情報136−2を記述している。
図11は、該フェイルセーフモード制御をする場合の状態遷移を説明した図である。
例えばポート番号1のポート状態がリンクダウン状態であることを示すlinkdownの場合、ポート番号1に対応するボタンを押したことを契機にして、該linkdown状態140をアクション検索条件にしている該リンクアップアクション構成定義情報135のアクション内容であるfreeコマンドが処理されて、ポート状態がリンクアップ状態であることを示すlinkup状態141に状態変化する。また、例えばポート番号1のポート状態がリンクアップ状態であることを示すlinkupの場合、ボタンを押したことを契機にして、該linkup状態141をアクション検索条件にしている該ノンオペレーションアクション構成定義情報136−2のアクション内容であるnopコマンドが処理されるが、nopコマンドはポート状態を変化させないためlinkupの状態を維持する。
【0018】
図12は、制御部による本実施例の構成定義設定フローチャートである。
図1(a)、図9、図10及び図12を参照して本実施例の構成定義設定手順を説明する。図1(a)に示す操作端末180から図10に示すフェイルセーフモード制御構成定義情報1000を入力したことによって、制御部160は構成定義設定を開始する(S1201)。該フェイルセーフモード制御構成定義情報1000にはポート毎に構成定義が記述されているため、該制御部160はポート単位でループ処理をする。最終ポート番号までループ処理を実行した場合はループ処理を終了する(S1202)。
該制御部160は、該フェイルセーフモード制御構成定義情報1000内のポート番号i(iは現ループでの対象ポート)の構成定義210−2から、構成定義ポート番号240の値を取得し、ポート番号に対応するポート状態133とアクション内容134の記述がある場合にはそれを取得し(S1203)、制御部160は図9に示す構成情報記憶部130が記憶するアクション定義記述テーブル131へ、構成定義情報を設定する。より具体的には、該制御部160は、取得したポート番号iをアクション定義記述テーブル131のポート番号132へ設定し、リンクアップアクション構成定義情報135のポート状態133とアクション内容134を、アクション定義記述テーブル131のポート状態133とアクション内容134にそれぞれ設定する(S1204)。
該フェイルセーフモード制御構成定義情報1000に記述している次のポートに対応する構成情報を処理するため、該制御部160はフェイルセーフモード制御構成定義情報1000の参照位置iを1ポート分加算して(S1205)、ループ処理(S1202)へ戻る。
このようにして、図10に示す該フェイルセーフモード制御構成定義情報1000を図9に示す該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131へ構成定義をする。
図13、図14及び図15は、制御部による本実施例の動作内容フローチャートである。
図1(a)、図9、図13、図14及び図15を参照して本実施例の動作を説明する。
例えば、図1(a)に示すボタンの入力を制御部160が検知する。なお、該制御部160は、検知するまで監視処理を続ける(S1301)。ボタンとポートは対になっているため、該制御部160は押されたボタンに対応するポート(以下対象ポートという)のポート番号を取得できる。例えば、ボタン100−1が作業者により押されたとして以下説明するが、他のボタンが押された場合も同様である。
該制御部160は該ボタン100−1の入力を契機に、ポート状態記憶部110に記憶するポート状態テーブル111から、対象ポート101−1のポート状態として、該当するポート番号(例えばポート番号1)のポート状態115を取得する(S1302)。
該制御部160は、対象ポートのポート番号と、取得したポート状態に基づきアクション定義記述テーブル131を参照し、対応するアクション内容134を特定する。また、該制御部160は、特定されたアクション内容134を実行する。それにより対象ポートのポート状態が変われば、該制御部160はポート状態記憶部110の対象ポートのポート番号に対応するポート状態113を更新する。以下これらの処理をより具体的に説明する。
該制御部160は、該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131にあらかじめ記憶された該アクション内容134を検索するため、最終定義記述(最終エントリ)までループ処理をする(S1303)。
該制御部160は構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131に含まれる該ポート番号132が、押されたボタンに対応するポート番号(例えば1)と一致する構成記述があるか調べる(S1304)。ここで、ポート状態の一致も併せて調べてもよい。もし、一致すれば(例えば1の値であれば)アクション実行処理(S1305)へ進み、一方、一致しなければ(1以外であれば)何も処理せず処理S1402へ移る。アクション実行処理(S1305)は、サブルーチンである図15のアクション実行処理開始(S1500)の処理へ飛ぶ。
【0019】
図15を参照して、アクション実行処理を説明する。
該制御部160は、リンクアップアクション構成定義情報135のポート状態133がリンクダウン状態を示すlinkdownであるため、ポート番号1のポート状態115がlinkdownであれば(S1501)、該リンクアップアクション構成定義情報135の該アクション内容134に記述しているfreeコマンドを該ポート101−1に対して実行する(S1502)。また、該制御部160は、ポート状態記憶部110の該ポート番号1のポート状態115について該ポート状態113を、リンクアップ状態であることを示すlinkupに変更する(S1503)。
また、該制御部160は、ノンオペレーション構成定義情報136−2のポート状態133がリンクアップ状態を示すlinkupであるため、該ポート番号1のポート状態115がlinkupであれば(S1504)、該ノンオペレーション構成定義情報136−2のアクション内容134に記述しているnopコマンドを該ポート101−1に対して実行する(S1505)。なお、nopコマンドはポート状態を何も変化させない。
この時点で該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131内のいずれかの該アクション内容134を実行した場合は、さらにアクション定義記述テーブル131の検索をする必要が無いため、ループ処理を抜ける(S1401)。一方、まだ該アクション内容134を実行していない場合は、該ポート番号1のポート状態115に対応するアクション内容の検索を続けるため、該アクション定義記述テーブル131参照定義位置を1加算して(S1402)、ループ処理(S1303)に戻る。
このようにして、ボタンの入力を契機に、該ポート状態記憶部110に記憶する該ポート状態テーブル111の該ポート状態113に対応するアクション内容を、該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131を検索して特定し実行することができる。
【実施例3】
【0020】
実施例3では、ポートがリンクダウンのまま回線に接続せず未使用の場合に、未使用中に不慮の故障等が発生していないことを確認するために、指示手段の入力により自己診断を開始するセルフテストモード制御を行う通信装置について、指示手段としてボタンを設けた例で説明する。本実施例では、実施例1と同様の通信装置構成を持ち、ポート101−1に自己診断用テスト時に通信データを自己ループするために必要なループコネクタ1600を接続するとともに、該構成情報記憶部130について、セルフテストモード制御をするための構成情報記憶部130に変更する。また、セルフテストの実施中には、ポート状態記憶部110のポート状態113に例えばselftestが記憶される。
図16は、セルフテストモード時の実施の形態を示す図である。構成情報記憶部130は、ポート番号132と、ポート状態133と、ポート番号132とポート状態133がともに一致した時に処理をするアクション内容を定義するアクション内容134とを対応して記憶するアクション定義記述テーブル131を有する。例えば、アクション定義記述テーブル131には、該ポート番号132の内容が全てのポートを対象にすることを示すall、該ポート状態133がリンクダウンであることを示すlinkdown状態140であり、このときの該アクション内容134がtestコマンドであるセルフテストアクション構成定義情報1601が記憶される。また、例えば、該ポート番号132の内容が全てのポートを対象にすることを示すall、該ポート状態133がselftest状態1642であり、このときの該アクション内容134がcloseコマンドであるセルフテストエンドアクション構成定義情報1602が記憶される。
なお、該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131に格納する該ポート番号132の内容は、対応するポート番号1つを指定することも可能であるし、ポート番号の範囲指定や全てのポート番号を同時に指定することも可能である。
該構成情報記憶部130が記憶するアクション定義記述テーブル131には該セルフテストアクション構成定義情報1601と、該セルフテストエンドアクション構成定義情報1602及び、必要であれば他にも該ポート番号132と該ポート状態133が一致したときに処理する該アクション内容134があらかじめ設定されている。
例えば、ポート101−1に対応するボタン100−1を作業者が押すと、該ボタン100−1からの入力通知を契機にして該制御部160はポート状態記憶部110に記憶しているポート状態テーブル111について、該ポート101−1に対応するポート番号1のポート状態115を参照してポート番号112、及びポート状態113を取得する。なお、作業者は例えばボタン100−1を押す前など適宜のタイミングでループコネクタ1600をポートに接続する。また、該制御部160は、該構成情報記憶部130に記憶する該アクション定義記述テーブル131の内容について、該ポート番号132と該ポート状態133と、取得したポート番号及びポート状態がともに一致する該アクション内容134が構成定義してあるか検索する。
そして、該ポート番号1のポート状態115について、該ポート状態113がリンクダウン状態を示すlinkdownならば、該構成情報記憶部130に記憶する該アクション定義記述テーブル131の内容から、該ポート番号132が1、該ポート状態133が該linkdown状態140の場合に該アクション内容134がselftestコマンドを実行すると定義した該セルフテストアクション構成定義情報1601が特定されて、selftestコマンドを処理することで該ポート101−1を制御する。一方、該制御部160は、該ポート番号1のポート状態115について、該ポート状態113がリンクアップ状態を示すselftestであるならば、該構成情報記憶部130に記憶する該アクション定義記述テーブル131の内容から、該ポート番号132が1、該ポート状態133が該selftest状態1642の場合に該アクション内容134がcloseコマンドを実行すると定義した該セルフテストエンドアクション構成定義情報1602が特定されて該アクション内容134のcloseコマンドを処理することで該ポート101−1を制御する。もし検索の結果どのアクション定義も見つからなければ該ポート101−1に対して何も制御をおこなわない。
コマンドを処理してポートを制御した結果、該ポート101−1のポート状態が変化した場合は、該制御部160は該ポート番号1のポート状態115について該ポート状態113を変化した内容に変更する。
【0021】
図17は、構成情報記述例を示す図である。
通信装置の運用開始時または運用中に、運用環境に合わせて図16に示す操作端末180から、通信装置150に接続するネットワークの構成及び動作条件等の構成情報を設定する。図17は、この構成情報に、本実施例での設定情報を記述した場合の例を示す図である。
セルフテストモード制御構成定義情報1700は、ポート毎の構成情報記述を含む。図17の例では、全ポートを対象とした構成定義記述1730についての構成情報記述を示す。
該全ポートを対象とした構成定義記述1730には、構成情報が対象とするポートの番号を示す構成定義ポート番号240−2と、ボタンを入力した時の該ポート状態133と、対応する該アクション内容134との組み合わせを指定記述する。例えば、該ポート状態133がリンクダウンであることを示すlinkdownならばコマンドtestを該アクション内容134とした該セルフテストアクション構成定義情報1601と、該ポート状態133がセルフテストであることを示すselftestならばコマンドcloseを該アクション内容134とした該セルフテストエンドアクション構成定義情報1602を記述している。
図18は、セルフテストモード制御をする場合の状態遷移を説明した図である。
例えばポート番号1のポート状態がリンクダウン状態であることを示すlinkdownの場合、ポート番号1に対応するボタンを押したことを契機にして、該linkdown状態140をアクション検索条件にしている該セルフテストアクション構成定義情報1601のアクション内容であるtestコマンドが処理されて、ポート状態がセルフテスト状態であることを示す該selftest状態1642に状態変化する。また、例えばポート番号1のポート状態がセルフテスト状態であることを示すselftestの場合、ボタンを押したことを契機にして、該selftest状態1642をアクション検索条件にしている該セルフテストエンドアクション構成定義情報1602のアクション内容であるcloseコマンドが処理されて、ポート状態がリンクダウン状態であることを示すlinkdown状態140に状態変化する。
制御部160による構成定義設定フローチャート、動作内容の全体フローチャートは実施例1又は2と同様である(例えば図4〜7参照)。
図19は、制御部160によるアクション実行処理のフローチャートである。図6のステップS605、図13のステップS1305の詳細フローチャートに相当する。
図16、図17、図13、図14及び図19を参照して本実施例の動作を説明する。以下に示すステップS1301〜S1304の各処理は、上述と同様である。
901teno
まず、図16に示す該ボタン100−1の入力を該制御部160が検知する。なお、該制御部160は、検知するまで監視処理を続ける(S1301)。ボタンとポートは対になっているため、該制御部160は押されたボタンに対応するポート(以下対象ポートという)のポート番号を取得できる。例えば、ボタン100−1が作業者により押されたとして以下説明するが、他のボタンが押された場合も同様である。
該制御部160は該ボタン100−1の入力を契機に、ポート状態記憶部110に記憶するポート状態テーブル111から、対象ポート101−1のポート状態として、該当するポート番号(例えばポート番号1)のポート状態115を取得する(S1302)。
該制御部160は、対象ポートのポート番号と、取得されたポート状態とに基づきアクション定義記述テーブル131を参照し、対応するアクション内容134を特定する。また、該制御部160は、特定したアクション内容134を実行する。それにより対象ポートのポート状態が変われば、制御部160はポート状態記憶部110の対象ポートのポート番号に対応するポート状態113を更新する。以下これらの処理をより具体的に説明する。
該制御部160は、該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131にあらかじめ記憶された該アクション内容134を検索するため、最終定義記述(最終エントリ)までループ処理をする(S1303)。
該制御部160は構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131に含まれる該ポート番号132が図16の例に示すように例えば、全てのポート番号に対応するallである場合、押されたボタンに対応するポート番号と必ず一致する。一致すればアクション実行処理(S1305)へ進み、一方、該アクション定義記述テーブル131に含まれる該ポート番号132が例えば、ポート番号の範囲指定や1つのポート番号を指定していて一致しなければ何も処理せず処理S1402へ移る。アクション実行処理(S1305)は、サブルーチンである図19のアクション実行処理開始(S1900)の処理へ飛ぶ。
【0022】
図19を参照して、アクション実行処理を説明する。
該制御部160は、該ポート状態133に対応する該アクション内容134に記述している内容を取得し(S1901)、該アクション内容134に記述しているコマンドをポート101−1に対して実行する(S1902)。コマンドの実行により、ポート状態が変更になった場合は、該ポート状態記憶部110の該ポート番号1のポート状態115について該ポート状態113を、ポート状態に合わせて変更する(S1903)。
この時点で該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131内のいずれかの該アクション内容134を実行した場合は、さらにアクション定義記述テーブル131の検索をする必要が無いため、ループ処理を抜ける(S1401)。一方、まだ該アクション内容134を実行していない場合は、該ポート番号1のポート状態115に対応するアクション内容の検索を続けるため、該アクション定義記述テーブル131参照定義位置を1加算して(S1402)、ループ処理(S1303)に戻る。
このようにして、ボタンの入力を契機に、該ポート状態記憶部110に記憶する該ポート状態テーブル111の該ポート状態113に対応するアクション内容を、該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131を検索して特定し実行することができる。
【実施例4】
【0023】
実施例4では、ポートに対応するボタンを入力することであらかじめ構成情報に登録したアクション内容を選択する方法とともに、拡張ボタンを押しながら同時にポートに対応するボタンを押すことで、あらかじめ構成情報に登録した先のアクション内容とは別のアクション内容を選択することを可能にする。これによりリンクアップ/リンクダウンとセルフテストモードを選択可能である。
図20(a)は本実施例の通信装置の構成図である。実施例3の図16に示す通信装置構成に対し、ポート状態記憶部110を図21(a)のポート状態記憶部110に変更し、構成情報記憶部130を図21(b)の構成情報記憶部130に変更し、拡張指示手段2000−1〜2000−nをさらに有する。他の装置構成は、例えば上述の実施例3の通信装置と同様である。
図21(a)に、本実施例のポート状態記憶部110の構成例を示す。ポート状態記憶部110は、複数のポート101−1〜101−nに対応する1〜nのポート番号112ごとに、該ポート番号112に対応したポート状態113を記憶するポート状態テーブル111を有する。該ポート状態テーブル111には、例えばポート番号1のポート状態115が記憶される。
図21(b)に、本実施例の構成情報記憶部130の構成例を示す。該構成情報記憶部130は、リンクアップ/リンクダウン及びセルフテストモード制御をする構成情報記憶部130に変更する。ポートのリンクダウンとリンクアップの切り替えと共に、ポートがリンクダウンのまま回線に接続せず未使用の場合に、未使用中に不慮の故障等が発生していないことを確認するために指示手段の入力により自己診断を開始するセルフテストモード制御について、指示手段としてボタン、拡張指示手段として拡張ボタンを設けた例で説明する。
該構成情報記憶部130は、ポート番号132と、ポート状態133と、拡張指示手段2000−1〜2000−nに対応する1〜nの拡張ボタン番号2135と、アクション内容134とを対応して記憶するアクション定義記述テーブル131を有する。アクション内容134は、ポート番号132とポート状態133がともに一致した時に、または、拡張ボタン番号2135に有効な値(例えば1〜n)が設定されていた場合は該ポート番号132と該ポート状態133と該拡張ボタン番号2135がともに一致した時に、処理をするアクション内容を定義する。例えば、アクション定義記述テーブル131には、該ポート番号132の内容がポート番号1を示す1、該ポート状態133がリンクダウンであることを示すlinkdown状態140であり、このときの該アクション内容134がfreeコマンドであるリンクアップアクション構成定義情報2136が記憶される。また、例えば、該ポート状態133がリンクダウンであることを示すlinkdown状態140であっても、拡張ボタン番号2143を指定することで、このときの該アクション内容134がtestコマンドであるセルフテストアクション構成定義情報2137が記憶される。また、例えば、該ポート番号132の内容がポート番号1を示す1、該ポート状態133リンクアップであることを示すlinkup状態141であり、このときの該アクション内容134がcloseコマンドであるリンクダウンアクション構成定義情報2138が記憶される。また、例えば、該ポート番号132の内容がポート番号1を示す1、該ポート状態133セルフテストであることを示すselftest状態1642であり、このときの該アクション内容134がcloseコマンドであるセルフテストエンドアクション構成定義情報2139が記憶される。
なお、該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131に格納する該ポート番号132の内容は、対応するポート番号1つを指定することも可能であるし、ポート番号の範囲指定や全てのポート番号を同時に指定することも可能である。
該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131には該リンクアップアクション構成定義情報2136と、該セルフテストアクション構成定義情報2137と、該リンクダウンアクション構成定義情報2138と、該セルフテストエンドアクション構成定義情報2139及び、必要であれば他にも該ポート番号132と該ポート状態133が一致したときに処理する該アクション内容134があらかじめ設定されている。また、必要であれば他にも該ポート番号132と該ポート状態133と該拡張ボタン番号2135が一致したときに処理する該アクション内容134があらかじめ設定されている。
【0024】
図20(b)に、通信装置150の外観(例えば前面)を示す。
通信装置150の外観には、回線に接続する該ポート101−1〜101−nと、各ポート101−1〜101−nに対になるようにボタン100−1〜100−nが設けられていて、該ポート101−1に自己診断用テスト時に通信データを自己ループするために必要なループコネクタ1600を接続し、どのポートにどのボタンが対になっているか理解しやすくするために、該ポート101−1〜101−nに隣接した場所に該ボタン100−1〜100−nを設置することができる。該ボタン100−1〜100−nは全ての該ポート101−1〜101−nに対になるように1つずつ設置しても良いし、該ポート101−1〜101−nの一部にのみ対になるように該ボタン100−1〜100−m(但しm<n)を設置しても良い。
また、通信装置150には、拡張ボタン2000−1〜2000−nが設けられている。拡張ボタンを押しながら該ボタン100−1〜100−nのいずれかを押すことで、該ボタン100−1〜100−nのみで実行される該アクション内容134とは異なる該アクション内容134を選択可能となる。
【0025】
図20(a)、図20(b)、図21(a)及び、図21(b)を参照して本実施例の動作を説明する。
例えば、ポート101−1に対応するボタン100−1を作業者が押すと、該ボタン100−1からの入力通知を契機にして該制御部160はポート状態記憶部110に記憶しているポート状態テーブル111について、該ポート101−1に対応するポート番号1のポート状態115を参照してポート番号112とポート状態113を取得する。また、該制御部160は、該構成情報記憶部130に記憶する該アクション定義記述テーブル131の内容について、該ポート番号132と該ポート状態133がともに一致する該アクション内容134が構成定義してあるか検索する。また、例えば、該拡張ボタン2000−1を押しながら、該ポート101−1に対応する該ボタン100−1を作業者が押すと、該ボタン100−1からの入力通知を契機にして該制御部160はポート状態記憶部110に記憶しているポート状態テーブル111について、該ポート101−1に対応するポート番号1のポート状態115を参照してポート番号112とポート状態113を取得するとともに、拡張ボタン2000−1〜2000−nの入力通知の有無を確認する。拡張ボタン2000−1からの入力通知がある場合、拡張ボタン番号を取得する(例えば、1)。
そして、該ポート番号1のポート状態115について、該ポート状態113がリンクダウン状態を示すlinkdownで、拡張ボタンからの入力通知が無い場合、該構成情報記憶部130に記憶する該アクション定義記述テーブル131の内容から、該ポート番号132が1、該ポート状態133が該linkdown状態140の場合に該アクション内容134がfreeコマンドを実行すると定義した該リンクアップアクション構成定義情報2136が特定されて、該アクション内容134のfreeコマンドを処理することで該ポート101−1を制御する一方、該制御部160は、拡張ボタン番号(例えば、1)の取得が有る場合は、該構成情報記憶部130に記憶する該アクション定義記述テーブル131の内容から、該ポート番号132が1、該ポート状態133が該linkdown状態140及び、拡張ボタン番号2135が1の場合に該アクション内容134がtestコマンドを実行すると定義した該セルフテストアクション構成定義情報2137が特定されて、該アクション内容134のtsetコマンドを処理することで該ポート101−1を制御する。また、該制御部160は、該ポート番号1のポート状態115について、該ポート状態113がリンクアップ状態を示すlinkupであるならば、該構成情報記憶部130に記憶する該アクション定義記述テーブル131の内容から、該ポート番号132が1、該ポート状態133が該linkup状態141の場合に該アクション内容134がcloseコマンドを実行すると定義した該リンクダウンアクション構成定義情報2138が特定されて該アクション内容134のcloseコマンドを処理することで該ポート101−1を制御する。さらに、該制御部160は、該ポート番号1のポート状態115について、該ポート状態113がセルフテスト状態を示すselftestであるならば、該構成情報記憶部130に記憶する該アクション定義記述テーブル131の内容から、該ポート番号132が1、該ポート状態133が該selftest状態1642の場合に該アクション内容134がcloseコマンドを実行すると定義した該セルフテストエンドアクション構成定義情報2139が特定されて該アクション内容134のcloseコマンドを処理することで該ポート101−1を制御する。もし検索の結果どのアクション定義も見つからなければ該ポート101−1に対して何も制御をおこなわない。
コマンドを処理してポートを制御した結果、該ポート101−1のポート状態が変化した場合は、該制御部160は該ポート番号1のポート状態115について該ポート状態113を変化した内容に変更する。
【0026】
図22は、構成情報記述例を示す図である。
通信装置の運用開始時または運用中に、運用環境に合わせて図20(a)に示す操作端末180から、通信装置150に接続するネットワークの構成及び動作条件等の構成情報を設定する。この構成情報に、本実施例での設定情報を記述した場合の例を示す図である。
リンクアップ/リンクダウン及びセルフテストモード制御構成定義情報2200は、ポート毎の構成情報記述を含む。図22の例では、ポート番号1の構成定義記述2210についての構成情報記述を示す。
該ポート番号1の構成定義記述2210には、構成情報が対象とするポートの番号を示す構成定義ポート番号240と、ボタンを入力した時の該ポート状態133と、対応する該アクション内容134との組み合わせを指定記述する。また、拡張ボタンを入力しながらボタンを入力した時の該ポート状態133と、拡張ボタン番号2135に対応する該アクション内容134との組み合わせを指定記述する。なお、図の例では拡張ボタン番号1について示しているが、他の拡張ボタン2〜nを含んでもよい。さらに複数の拡張ボタンの組み合わせ(例えば、拡張ボタン1、2を両方押す)に応じて、アクション内容を変えてもよい。
例えば、該ポート状態133がリンクダウンであることを示すlinkdownならばコマンドfreeを該アクション内容134とした該リンクアップアクション構成定義情報2136と、該拡張ボタン番号2135を指定(例えば、1)し、該ポート状態133がリンクダウンであることを示すlinkdownならばコマンドtestを該アクション内容134としたセルフテストアクション構成定義情報2137と、該ポート状態133がリンクアップであることを示すlinkupならばコマンドcloseを該アクション内容134としたリンクダウンアクション構成定義情報2138と、該ポート状態133がセルフテストであることを示すselftestならばコマンドcloseを該アクション内容134としたセルフテストエンドアクション構成定義情報2139を記述している。
【0027】
図23は、拡張ボタンを追加した実施例の状態遷移を示す図の状態遷移を説明した図である。
例えばポート番号1のポート状態がリンクダウン状態であることを示すlinkdownの場合、ポート番号1に対応するボタンを押したことを契機にして、該linkdown状態140をアクション検索条件にしている該リンクアップアクション構成定義情報2136のアクション内容であるfreeコマンドが処理されて、ポート状態がリンクアップ状態であることを示す該linkup状態141に状態変化する。また、例えばポート1のポート状態がリンクアップ状態であることを示すlinkup状態141の場合、ボタンを押したことを契機にして、該linkup状態141をアクション検索条件にしている該リンクダウンアクション構成定義情報2138のアクション内容であるcloseコマンドが処理されて、ポート状態がリンクダウン状態であることを示す該linkdown状態140に状態変化する。また、例えばポート1のポート状態がリンクダウン状態であることを示す該linkdown状態140の場合に、拡張ボタン1を入力しながら、ポート番号1に対応するボタンを押したことを契機にして、拡張ボタン番号(例えば1)と該linkdown状態140をアクション検索条件にしている該セルフテストアクション構成定義情報2137のアクション内容であるtestコマンドが処理されて、ポート状態がセルフテスト状態であることを示す該selftest状態1642に状態変化する。また、例えばポート番号1のポート状態がセルフテスト状態であることを示すselftestの場合、ボタンを押したことを契機にして、該selftest状態1642をアクション検索条件にしている該セルフテストエンドアクション構成定義情報2139のアクション内容であるcloseコマンドが処理されて、ポート状態がリンクダウン状態であることを示す該linkdown状態140に状態変化する。
【0028】
図24は、制御部による本実施例の構成定義設定フローチャートである。
図20(a)、図21(b)、図22及び図24を参照して本実施例の構成定義設定手順を説明する。
例えば図20(a)に示す操作端末180から図22に示すリンクアップ/リンクダウン及びセルフテストモード制御構成定義情報2200を入力したことによって、制御部160は構成定義設定を開始する(S2401)。該リンクアップ/リンクダウン及びセルフテストモード制御構成定義情報2200にはポート毎に構成定義が記述されているため、該制御部160はポート単位でループ処理をする。最終ポート番号までループ処理を実行した場合はループ処理を終了する(S2402)。
該制御部160は、該リンクアップ/リンクダウン及びセルフテストモード制御構成定義情報2200内のポート番号i(iは現ループでの対象ポート)の構成定義2210から、構成定義ポート番号240の値を取得し、ポート番号に対応するポート状態133とアクション内容134と拡張ボタン番号2135の記述がある場合にはそれを取得する(S2403)。制御部160は図21(b)に示す構成情報記憶部130が記憶するアクション定義記述テーブル131へ、取得された構成定義情報を設定する。ひとつのポートに対して複数の構成定義情報2136〜2139がある場合は各構成定義情報についてアクション定義記述テーブル131に設定する。より具体的には、該制御部160は、取得したポート番号iをアクション定義記述テーブル131のポート番号132へ設定し、リンクアップアクション構成定義情報135のポート状態133とアクション内容134を、アクション定義記述テーブル131のポート状態133とアクション内容134にそれぞれ設定する。もし、拡張ボタン番号2135を取得している場合はそれをアクション定義記述テーブル131の拡張ボタン番号2135へ設定する(S2404)。
該リンクアップ/リンクダウン及びセルフテストモード制御構成定義情報2200に記述している次のポートに対応する構成情報を処理するため、該制御部160はリンクアップ/リンクダウン及びセルフテストモード制御構成定義情報2200の参照位置iを1ポート分加算して(S2405)、ループ処理(S2402)へ戻る。
このようにして、図22に示す該リンクアップ/リンクダウン及びセルフテストモード制御構成定義情報2200を図21(b)に示す該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131へ構成定義をする。
【0029】
図25、図26は、制御部による本実施例の動作内容フローチャートである。
図20(a)、図21(a)、図21(b)、図25、図26及び図19を参照して本実施例の動作を説明する。
図20(a)に示すボタン100の入力を制御部160が検知する。なお、該制御部160は、検知するまで監視処理を続ける(S2501)。ボタンとポートは対になっているため、該制御部160は押されたボタンに対応するポート(以下対象ポートという)のポート番号を取得できる。例えば、該ボタン100−1が作業者により押されたとして以下説明するが、他のボタンが押された場合も同様である。
該制御部160は該ボタン100−1の入力を契機に、ポート状態記憶部110に記憶するポート状態テーブル111から、対象ポート101−1のポート状態として、該当するポート番号(例えばポート番号1)のポート状態115を取得する(S2502)。
該ボタン100−1の入力時に拡張ボタン2000−1〜2000−nのいずれかが入力されているかどうか検知し(S2503)、検知した場合は拡張ボタン番号2135を取得する(S2504)。なお、拡張ボタン2000−1〜2000−nの入力の検知はステップS2501における該ボタン100−1の入力検知と同じ又はその前のタイミングなど、適宜のタイミングでよい。
該制御部160は、対象ポートのポート番号と、取得したポート状態と、拡張ボタン番号とに基づきアクション定義記述テーブル131を参照し、対応するアクション内容134を特定する。また、該制御部160は、特定されたアクション内容134を実行する。それにより対象ポートのポート状態が変われば、該制御部160は該ポート状態記憶部110のポート状態113を更新する。以下これらの処理をより具体的に説明する。
該制御部160は、該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131にあらかじめ記憶された該アクション内容134を検索するため、最終定義記述(最終エントリ)までループ処理をする(S2505)。
該制御部160は構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131に含まれる該ポート番号132が、押されたボタンに対応するポート番号(例えば1)と一致する構成記述があるか調べる。もし、一致すれば(例えば1の値であれば)アクション実行処理(S2602)へ進み、一方、一致しなければ(1以外であれば)何も処理せず処理S2603へ移る。アクション実行処理(S2602)は、サブルーチンであるのアクション実行処理開始(S1900)の処理へ飛ぶ。
以下、アクション実行処理を説明する本実施例におけるアクション実行処理は、概略、図19のフローチャートと同様であるが、拡張ボタン番号が取得された場合これを加味してアクション内容を特定する。
該制御部160は、ポート状態133と、もしも、拡張ボタン番号を取得していた場合には拡張ボタン番号2135と合わせて対応するアクション内容134に記述している内容を取得し(S1901)、該アクション内容134に記述しているコマンドをポート101−1に対して実行する(S1902)。コマンドの実行により、ポート状態が変更になった場合は、ポート状態記憶部110の該ポート番号1のポート状態115について、ポート状態113を、ポート状態に合わせて変更する(S1903)。
この時点で該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131内のいずれかの該アクション内容134を実行した場合は、さらにアクション定義記述テーブル131の検索をする必要が無いため、ループ処理を抜ける(S2603)。一方、まだ該アクション内容134を実行していない場合は、該ポート番号1のポート状態115に対応するアクション内容の検索を続けるため、該アクション定義記述テーブル131参照定義位置を1加算して(S2604)、ループ処理(S2505)に戻る。
このようにして、ボタンの入力を契機に、該ポート状態記憶部110に記憶する該ポート状態テーブル111の該ポート状態113に対応するアクション内容を、該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131を検索して特定し実行することができる。
【実施例5】
【0030】
実施例5では、表示手段を追加し、端末から作業対象になるポートに隣接した位置に設けたLEDを点灯や点滅または消灯させることで、作業が必要なポートを間違いなく選択できるようにする。表示手段を設けることで、作業者に操作対象を目視確認可能として、操作ミスの発生防止を図る。
図27(a)及び図27(b)は、本実施例の通信装置構成図である。図28(a)及び図28(b)は、各記憶部110、130の構成例である。指示手段としてボタンを設け、さらに表示手段としてLEDを設けた例で説明する。
通信装置150は、通信ケーブルを接続するための複数のポート101−1〜101−nと、ボタン(指示手段)100−1〜100−nと、LED(表示手段)2702−1〜2702−nとポート状態記憶部110と、構成情報記憶部130と、制御部160と、スイッチ部170とを備える。
ポート状態記憶部110は、該ポート101−1〜101−nに対応する1〜nのポート番号112ごとに、該ポート番号112に対応したポート状態113を記憶するとともに、操作対象ポートのポート位置を表示するためのLED状態2814を記憶するポート状態テーブル111を有する。ポート状態テーブル111には、例えばポート番号1のポート状態とLED状態115−4が記憶される。
該構成情報記憶部130は、ポート番号132と、ポート状態133と、該ポート番号132と該ポート状態133がともに一致した時に処理をするアクション内容を定義するアクション内容134とを対応して記憶するアクション定義記述テーブル131を持つ。例えば、該アクション定義記述テーブル131には、該ポート番号132の内容がポート番号1を示す1、該ポート状態133がリンクダウンであることを示すlinkdown状態140であり、このときの該アクション内容134がfreeコマンドであるリンクアップアクション構成定義情報135が記憶される。また、例えば、該ポート番号132の内容がポート番号1を示す1、該ポート状態133リンクアップであることを示すlinkup状態141であり、このときの該アクション内容134がcloseコマンドであるリンクダウンアクション構成定義情報136が記憶される。
なお、該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131に格納する該ポート番号132の内容は、対応するポート番号1つを指定することも可能であるし、ポート番号の範囲指定や全てのポート番号を同時に指定することも可能である。
該スイッチ部170は、ポート101−1〜101−nの送受信データをスイッチングする。
該制御部160は、例えば、該スイッチ部170を制御し、該ポート状態記憶部110が記憶するポート状態テーブル111を管理する。また、該制御部160は、該構成情報記憶部130の記憶する記述内容を変更するための操作端末180に接続され、該操作端末180からの入力に従い該構成情報記憶部130を設定する。該制御部160は、該構成情報記憶部130の定義内容に従って該ポート101−1〜101−nを制御することで回線と接続する。
【0031】
図27(b)に、通信装置150の外観(例えば前面)を示す。
該通信装置150の外観には、回線に接続するポート101−1〜101−nと、各ポート101−1〜101−nに対になるようにボタン100−1〜100−nが設けられている。どのポートにどのボタンが対になっているか理解しやすくするために、該ポート101−1〜101−nに隣接した場所に該ボタン100−1〜100−nを設置することができる。該ボタン100−1〜100−nは全ての該ポート101−1〜101−nに対になるように1つずつ設置しても良いし、該ポート101−1〜101−nの一部にのみ対になるように該ボタン100−1〜100−m(但しm<n)を設置しても良い。
また、各該ポート101−1〜101−nまたは、各該ボタン100−1〜100−nに対になるようにLED2702−1〜2702−nが設けられている。どのポートまたはボタンにどのLEDが対になっているか理解しやすくするために、該ボタン100−1〜100−nに隣接した場所に該LED2702−1〜2702−nを設置することができる。該LED2702−1〜2702−nは全ての該ボタン100−1〜100−nに対になるように1つずつ設置しても良いし、該ボタン100−1〜100−nの一部にのみ対になるように該LED2702−1〜2702−m(但しm<n)を設置しても良い。
構成情報記憶部130が記憶するアクション定義記述テーブル131にはリンクアップアクション構成定義情報135と、リンクダウンアクション構成定義情報136及び、必要であれば他にもポート番号132とポート状態133が一致したときに処理するアクション内容134があらかじめ設定されている。
例えば、ポート101−1に対応するボタン100−1を作業者が押すと、該ボタン100−1からの入力通知を契機にして該制御部160はポート状態記憶部110に記憶しているポート状態テーブル111について、ポート101−1に対応するポート番号1のポート状態115を参照してポート番号112とポート状態113を取得する。また、制御部160は、構成情報記憶部130に記憶するアクション定義記述テーブル131の内容について、ポート番号132とポート状態133がともに一致するアクション内容134が構成定義してあるか検索する。
そして、該ポート番号1のポート状態115について、該ポート状態113がリンクダウン状態を示すlinkdownならば、該構成情報記憶部130に記憶する該アクション定義記述テーブル131の内容から、該ポート番号132が1、該ポート状態133が該linkdown状態140の場合に該アクション内容134がfreeコマンドを実行すると定義した該リンクアップアクション構成定義135が特定されて、freeコマンドを処理することで該ポート101−1を制御する。一方、該制御部160は、該ポート番号1のポート状態115について、該ポート状態113がリンクアップ状態を示すlinkupであるならば、該構成情報記憶部130に記憶する該アクション定義記述テーブル131の内容から、該ポート番号132が1、該ポート状態133が該linkup状態141の場合に該アクション内容134がcloseコマンドを実行すると定義した該リンクダウンアクション構成定義情報136が特定されて該アクション内容134のcloseコマンドを処理することで該ポート101−1を制御する。もし検索の結果どのアクション定義も見つからなければ該ポート101−1に対して何も制御をおこなわない。
コマンドを処理してポートを制御した結果、該ポート101−1のポート状態が変化した場合は、該制御部160は該ポート番号1のポート状態115について、該ポート状態113を変化した内容に変更する。
例えば該LED2702−1〜2702−nは該制御部160の指示によって、点灯や消灯ができ、構成情報記憶部130が記憶するアクション定義記述テーブル131にポート毎の構成定義情報を記憶するとともに、該当するポートのLED2702−1〜2702−nを点灯させることで、ポート101−1に対応する該ボタン100−1を作業者が押す場合に、どのボタンを押せば良いのか視覚的に表現することで作業者のボタンの押し間違えを減らす効果が期待できる。
構成情報記述例の説明は実施例1と同様である(例えば、図2参照)。状態遷移の説明は実施例1と同様である(例えば、図3参照)。
【0032】
図29、図30は、制御部による本実施例の構成定義設定フローチャートである。
図2、図27(a)、図28(b)、図29及び図30を参照して本実施例の構成定義設定手順を説明する。
図27(a)に示す操作端末180から図2に示すリンクアップ/リンクダウン制御構成定義情報200を入力したことによって、制御部160は構成定義設定を開始する(S3101)。該リンクアップ/リンクダウン制御構成定義情報200にはポート毎に構成定義が記述されているため、該制御部160はポート単位でループ処理をする。最終ポート番号までループ処理を実行した場合はループ処理を終了する(S3102)。
該制御部160は、該リンクアップ/リンクダウン制御構成定義情報200内のポート番号i(iは現ループでの対象ポート)の構成定義210から、構成定義ポート番号240の値を取得し、ポート番号に対応するポート状態133とアクション内容134を取得する(S3103)。制御部160は図28(b)に示す構成情報記憶部130が記憶するアクション定義記述テーブル131へ、取得した構成定義情報を記憶する(S3104)。
該リンクアップ/リンクダウン制御構成定義情報200に記述している次のポートに対応する構成情報を処理するため、該制御部160はフェイルセーフモード制御構成定義情報1000の参照位置iを1ポート分加算して(S3105)、ループ処理(S3102)へ戻る。
このように、図2に示すリンクアップ/リンクダウン制御構成定義情報200を図27(a)に示す構成情報記憶部130が記憶するアクション定義記述テーブル131へ構成定義をすることができる。
さらに、例えば操作端末180から作業対象のポートに対応するLEDの操作指示(例えば点灯や点滅)を該制御部160に指示し、制御部160は対象ポートに対応するLEDを点灯させる(S3201)。これにより、作業者はLED表示を目視確認しながらボタンの入力操作をすることで、操作対象の間違いを防ぐ効果を得ることができる。LEDの操作指示は構成定義情報とともに、又はこれとは別に入力されても良い。構成定義情報が設定されることで自動的にLED表示するようにし、操作指示を省略してもよい。
制御部による動作内容フローチャート及び、動作内容は実施例1と同様である。
【実施例6】
【0033】
実施例6では、表示手段を追加し、端末から作業対象になるポートに対応する表示手段を点灯、点滅または消灯させることで、作業が必要なポートを間違いなく選択できるようにする。ポート状態によってアクション内容を選択した時に表示手段をあらかじめ構成情報に設定したアクション内容に従い制御する。表示手段を設けることで、作業者に操作対象を目視確認可能として、操作ミスの発生を防止するとともに、対象ポートの制御結果を表示手段で表示する。
本実施例の通信装置の構成は実施例5の図27(a)、図27(b)と同様である。上述と同様に、この図の指示手段としてボタンを設け、表示手段としてLEDを設けている。また、ポート状態記憶部110の構成は図28(a)と同様である。
なお、上述の実施例5に対して構成情報記憶部は、図31の構成情報記憶部130に変更している。
構成情報記憶部130は、ポート番号132と、ポート状態133と、該ポート番号132と該ポート状態133がともに一致した時に処理をするアクション内容を定義するアクション内容134と、アクション内容134を実行後(又は実行中でもよい)、LEDに対するアクション内容を定義するLEDアクション内容3335とを対応して記憶するアクション定義記述テーブル131を有する。例えば、該アクション定義記述テーブル131には、該ポート番号132の内容がポート番号1を示す1、該ポート状態133がリンクダウンであることを示すlinkdown状態140であり、このときの該アクション内容134がfreeコマンド、該LEDアクション内容3335がLEDを点灯するコマンドであるlightであるリンクアップアクション構成定義情報3336が記憶される。また、例えば、該ポート番号132の内容がポート番号1を示す1、該ポート状態133リンクアップであることを示すlinkup状態141であり、このときの該アクション内容134がcloseコマンド、該LEDアクション内容3335がLEDを消灯するコマンドであるoffであるリンクダウンアクション構成定義情報3337が記憶される。
なお、該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131に格納する該ポート番号132の内容は、対応するポート番号1つを指定することも可能であるし、ポート番号の範囲指定や全てのポート番号を同時に指定することも可能である。
なお、該通信装置150の外観(例えば前面)は実施例5と同様である。
該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131には該リンクアップアクション構成定義情報3336と、該リンクダウンアクション構成定義情報3337及び、必要であれば他にも該ポート番号132と該ポート状態133が一致したときに処理する該アクション内容134があらかじめ設定されている。
例えば、ポート101−1に対応するボタン100−1を作業者が押すと、該ボタン100−1からの入力通知を契機にして該制御部160は該ポート状態記憶部110に記憶している該ポート状態テーブル111について、該ポート101−1に対応する該ポート番号1のポート状態115を参照して該ポート番号112と該ポート状態113を取得する。また、該制御部160は、該構成情報記憶部130に記憶する該アクション定義記述テーブル131の内容について、該ポート番号132と該ポート状態133がともに一致する該アクション内容134が構成定義してあるか検索する。
そして、該ポート番号1のポート状態115−4について、該ポート状態113がリンクダウン状態を示すlinkdownならば、該構成情報記憶部130に記憶する該アクション定義記述テーブル131の内容から、該ポート番号132が1、該ポート状態133が該linkdown状態140の場合に該アクション内容134がfreeコマンドを実行すると定義した該リンクアップアクション構成定義情報3336が特定されて、freeコマンドを処理することで該ポート101−1を制御する。さらにLED2702−1をLEDアクション内容3335に記憶したLED点灯処理コマンドに従い点灯処理する。LEDの点灯処理は、例えば、該リンクアップアクション構成定義情報3336であれば、該制御部160はLEDを点灯させることを示すlightコマンドを実行して、該LED2702−1を点灯する。一方、該制御部160は、該ポート番号1のポート状態115について、該ポート状態113がリンクアップ状態を示すlinkupであるならば、該構成情報記憶部130に記憶する該アクション定義記述テーブル131の内容から、該ポート番号132が1、該ポート状態133が該linkup状態141の場合に該アクション内容134がcloseコマンドを実行すると定義した該リンクダウンアクション構成定義情報3337が特定されて該アクション内容134のcloseコマンドを処理することで該ポート101−1を制御する。さらに、例えば、該リンクダウンアクション構成定義情報3337であれば、該制御部160はLEDを消灯させることを示すoffコマンドを実行して、LED2702−1を消灯させる。もし検索の結果どのアクション定義も見つからなければ該ポート101−1に対して何も制御をおこなわない。
コマンドを処理してポートを制御した結果、該ポート101−1のポート状態が変化した場合は、該制御部160は該ポート番号1のポート状態115−4について、該ポート状態113を変化した内容に変更する。また、該制御部160は該ポート番号1のポート状態115−4について、LEDの点灯状態を変更した結果を該LED状態2814に設定する。
該LED2702−1〜2702−nを点灯させることで、該ポート101−1に対応する該ボタン100−1を作業者が押す場合に、どのボタンを押せば良いのか視覚的に表現することで作業者のボタンの押し間違えを減らす効果が期待できる。
【0034】
図32は、構成情報記述例を示す図である。
該通信装置の運用開始時または運用中に、運用環境に合わせて例えば図27(a)に示す操作端末180から、該通信装置150に接続するネットワークの構成及び動作条件等の構成情報を設定する。図32はこの構成情報に、本実施例での設定情報を記述した場合の例を示す図である。
LEDアクション内容を追加した構成定義情報3400は、ポート毎の構成情報記述を含む。図32の例では、ポート番号1の構成定義記述3410についての構成情報記述を示す。
該ポート番号1の構成定義記述3410には、構成情報が対象とするポートの番号を示す構成定義ポート番号240と、ボタンを入力した時の該ポート状態133と、対応する該アクション内容134及び、アクション実行後のLED点灯状態を指定する該LEDアクション内容3335の組み合わせを指定記述する。例えば、該ポート状態133がリンクダウンであることを示すlinkdownならばコマンドfreeを該アクション内容134とし、LEDを点灯することを示すlightをLEDアクション内容3335とした該リンクアップアクション構成定義情報3336と、該ポート状態133がリンクアップであることを示すlinkupならばコマンドcloseを該アクション内容134とし、LEDを消灯することを示すoffを該LEDアクション内容3335とした該リンクダウンアクション構成定義情報3337を記述している。
図33は、本実施例の状態遷移を説明した図である。
例えば、ポート番号1のポート状態115−4がリンクダウン状態であることを示すlinkdownで、対応するLEDが点滅中を示すflashの場合、ポート番号1に対応するボタンを押したことを契機にして、linkdown状態140をアクション検索条件にしている該リンクアップアクション構成定義情報3336のアクション内容であるfreeコマンドが処理されて、ポート状態がリンクアップ状態であることを示すlinkup状態141になるとともに、LEDアクション内容であるlightコマンドが処理されて、対応するLEDが点灯を示すlightに状態変化する。例えばポート番号1のポート状態がリンクダウン状態であることを示すlinkdownで、対応するLEDが消灯中を示すoffの場合も同様である。また、例えばポート番号1のポート状態がリンクアップ状態であることを示すlinkupの場合、ボタンを押したことを契機にして、該linkup状態141をアクション検索条件にしているリンクダウンアクション構成定義情報3337のアクション内容であるcloseコマンドが処理されて、ポート状態がリンクダウン状態であることを示すlinkdown状態140になるとともにLEDアクション内容であるoffコマンドが処理されて、対応するLEDが消灯を示すoffに状態変化する。
【0035】
図34、図35は、制御部による本実施例の構成定義設定フローチャートである。
図27(a)、図28(a)、図31、図32、図34及び図35を参照して本実施例の構成定義設定手順を説明する。
図27(a)に示す操作端末180から図32に示すLEDアクション内容を追加した構成定義情報3400を入力したことによって、制御部160は構成定義設定を開始する(S3601)。該LEDアクション内容を追加した構成定義情報3400にはポート毎に構成定義が記述されているため、該制御部160はポート単位でループ処理をする。最終ポート番号までループ処理を実行した場合はループ処理を終了する(S3602)。
該制御部160は、該LEDアクション内容を追加した構成定義情報3400内のポート番号i(iは現ループでの対象ポート)の構成定義3410から、構成定義ポート番号240の値を取得し、ポート番号に対応するポート状態133とアクション内容134と、LEDアクション内容3335を取得する(S3603)。制御部160は、図31に示す構成情報記憶部130が記憶するアクション定義記述テーブル131へ、取得した構成定義情報を記憶する(S3604)。より具体的には該制御部160は、取得したポート番号iをアクション定義記述テーブル131のポート番号132へ設定し、ポート番号iの構成定義記述のポート状態133とアクション内容134と該LEDアクション内容3335を、アクション定義記述テーブル131の該ポート状態133と該アクション内容134と該LEDアクション内容3335にそれぞれ記憶する(S3604)。
該LEDアクション内容を追加した構成定義情報3400に記述している次のポートに対応する構成情報を処理するため、該制御部160は該LEDアクション内容を追加した構成定義情報3400の参照位置iを1ポート分加算して(S3605)、ループ処理(S3602)へ戻る。
このように、図32に示す該LEDアクション内容を追加した構成定義情報3400を図34に示す構成情報記憶部130が記憶するアクション定義記述テーブル131へ構成定義をすることができる。
さらに、例えば操作端末180から作業対象のポートに対応するLEDの操作指示(例えば点灯や点滅)を該制御部160に指示し(S3701)、制御部160は対象ポートに対応するLEDを点灯させる。これにより、作業者はLED表示を目視確認しながらボタンの入力操作をすることで、操作対象の間違いを防ぐ効果を得ることができる。
制御部160による動作内容の全体フローチャートは実施例4と同様である(図25、26参照)。なお、拡張ボタンに関する処理(S2503、S2504)は省略できる。
【0036】
図36は、制御部160によるアクション実行処理のフローチャートである。図26のステップS2602の詳細フローチャートに相当する。
図25、図26、図27(a)、図28(a)、図31及び図36を参照して実施例6の動作を説明する。以下に示すステップS2501〜S2505、S2601の各処理は、上述と同様であり、以下概略を示す。
まず図27(a)に示すボタン100−1の入力を制御部160が検知する。なお、該制御部160は、検知するまで監視処理を続ける(S2501)。ボタンとポートは対になっているため、該制御部160は押されたボタンに対応するポート(以下対象ポートという)のポート番号を取得できる。例えば、ボタン100−1が作業者により押されたとして以下説明するが、他のボタンが押された場合も同様である。
該制御部160はボタン100−1の入力を契機に、ポート状態記憶部110に記憶するポート状態テーブル111から、対象ポート101−1のポート状態として、該当するポート番号(例えばポート番号1)のポート状態115を取得する(S2502)。
該制御部160は、対象ポートのポート番号と、取得されたポート状態とに基づきアクション定義記述テーブル131を参照し、対応するアクション内容134を特定する。また、該制御部160は、特定されたアクション内容134を実行する。それにより対象ポートのポート状態が変われば、制御部160はポート状態記憶部110の対象ポートのポート番号に対応するポート状態113を更新する。以下これらの処理をより具体的に説明する。
該制御部160は、該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131にあらかじめ記憶された該アクション内容134を検索するため、最終定義記述(最終エントリ)までループ処理をする(S2505)。
該制御部160は構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131に含まれる該ポート番号132が、押されたボタンに対応するポート番号(例えば1)と一致する構成記述があるか調べる(S2601)。もし、一致すれば(例えば1の値であれば)アクション実行処理(S2602)へ進み、一方、一致しなければ(1以外であれば)何も処理せず処理S2603へ移る。アクション実行処理(S2602)は、本実施例のサブルーチンである図36のアクション実行処理開始の処理へ飛ぶ。
【0037】
図36を参照して、アクション実行処理を説明する。
該制御部160は、ポート状態133に対応するアクション内容134とLEDアクション内容3335を取得し(S3801)、該アクション内容134に記述しているコマンドをポート101−1に対して実行する(S3802)。コマンドの実行により、ポート状態が変更になった場合は、ポート状態記憶部110の該ポート番号1のポート状態115−4について、該ポート状態113をポート状態に合わせて変更する(S3803)。続けて、制御部160は、取得された該LEDアクション内容3336に記述しているLED設定をポート101−1対応するLED2702−1に対して実行する。該制御部160は、例えばLEDを点灯や消灯、点滅させ(S3804)、そして該LED2702−1の設定状態を該ポート番号1のポート状態115−4について、LED状態2814に設定する(S3805)。
この時点で該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131内のいずれかの該アクション内容134を実行した場合は、さらにアクション定義記述テーブル131の検索をする必要が無いため、ループ処理を抜ける(S2603)。一方、まだ該アクション内容134を実行していない場合は、該ポート番号1のポート状態115に対応するアクション内容の検索を続けるため、該アクション定義記述テーブル131参照定義位置を1加算して(S2604)、ループ処理(S2505)に戻る。
このようにして、ボタンの入力を契機に、該ポート状態記憶部110に記憶する該ポート状態テーブル111の該ポート状態113に対応するポートへのアクション内容とLEDへのアクション内容を、該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131を検索して特定し実行することができる。操作者は、LEDの表示内容によって、通信装置の操作が正しく行われているか確認できる。
【実施例7】
【0038】
実施例7では、動作クロック供給部を切り替えることで、ポートとスイッチ部間の通信経路動作クロック速度を変えることが可能で、通信経路動作クロック速度の速さによって消費電力が変わる装置構成にて、切り替えの契機をボタンの入力で制御する第1エコロジーモードを有する。
図37は、本実施例の通信装置構成図である。図38(a)及び図38(b)は、各記憶部110、130の構成例である。指示手段としてボタンを設けた例で説明する。
本実施例の通信装置は、ポート状態記憶部110の構成は図38(a)のポート状態記憶部110に変更し、構成情報記憶部130の構成は図38(b)の構成情報記憶部130に変更する。また、本実施例における通信装置はポート101−1から101−nと通常動作スイッチ部170−1に通常動作クロック(第1クロック)を供給する通常動作クロック供給部3992と、該ポート101−1から101−nと低速動作スイッチ部170−2に低速動作クロック(第2クロック)を供給する低速動作クロック供給部3993をさらに有する。低速動作クロックは、通常動作クロックよりも低いクロック数であり、両者とも予め定められることができる。以下、スイッチ部170−1とスイッチ部170−2をあわせて、単にスイッチ部170と称する場合もある。制御部160の指示によって該ポート101−1から101−nと該スイッチ部170間の経路通信速度について、該通常動作クロック供給部3992と該低速動作クロック供給部3993のどちらを使用するかを選択することが可能になっている。また、制御部160は通常動作用の該スイッチ部170−1と低速動作用の該スイッチ部170−2のどちらを使用するか、ポート毎に選択する。通常動作用スイッチ部170−1と低速動作用スイッチ部170−2はデータを転送するためのデータ線で接続され、例えば、動作クロックの異なるスイッチ部に接続するポート間のデータをスイッチングすることができる。他の構成は実施例1と同様である。
該ポート状態記憶部110は、ポート番号112と、ポート番号に対応するポート状態113(本実施例ではリンク状態4113及び動作クロック4014を含む)を記憶するポート状態テーブル111を有する(図38(a)参照)。例えば、ポート状態テーブル111にはポート番号1のポート状態115−2が記憶される。
該構成情報記憶部130は、ポート番号132と、リンク状態4133及び動作クロック4035を含むポート状態133と、該ポート番号132とリンク状態4133及び、動作クロック4035がともに一致した時に処理をするアクション内容を定義するアクション内容134とを対応して記憶するアクション定義記述テーブル131を有する。例えば、該アクション定義記述テーブル131には、該ポート番号132の内容がポート番号1を示す1、該リンク状態4133がリンクアップであることを示すlinkup状態、動作クロック4035が通常動作クロックであることを示すnormal状態4040であり、このときの該アクション内容134がclockecoコマンドであるエコロジー動作構成定義情報4036が記憶される。また、例えば、該ポート番号132の内容がポート番号1を示す1、該リンク状態4133がリンクアップであることを示すlinkup状態、該動作クロック4035が低速動作クロックであることを示すecology状態4041であり、このときのアクション内容134がclocknormalコマンドである通常動作構成定義情報4037が記憶される。
【0039】
なお、該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131に格納する該ポート番号132の内容は、対応するポート番号1つを指定することも可能であるし、ポート番号の範囲指定や全てのポート番号を同時に指定することも可能である。
例えばポート101−1に対応するボタン100−1を作業者が押すと、該ボタン100−1からの入力通知を契機にして該制御部160は該ポート状態記憶部110に記憶している該ポート状態テーブル111について、該ポート101−1に対応する該ポート番号1のポート状態115−2を参照して該ポート番号112と該リンク状態4113と該動作クロック4014を取得する。また、該制御部160は、該構成情報記憶部130に記憶する該アクション定義記述テーブル131の内容について、該ポート番号132と該リンク状態4133ならびに、該動作クロック4035がともに一致する該アクション内容134が構成定義してあるか検索する。
そして、該ポート番号1のポート状態115−2について、該ポート状態113の該リンク状態4113がリンクアップ状態を示すlinkup、そして動作クロック4014が通常動作クロックであることを示すnormalならば、該構成情報記憶部130に記憶する該アクション定義記述テーブル131の内容から、該ポート番号132が1、該リンク状態4133がlinkup、該動作クロック4035が該normal状態4040の場合に該アクション内容134がclockecoコマンドを実行すると定義した該エコロジー動作構成定義情報4036が特定されて、clockecoコマンドを処理することで該ポート101−1と該スイッチ部170を制御する。一方、該制御部160は、該ポート番号1のポート状態115−2について、該ポート状態113の該リンク状態4113がリンクアップ状態を示すlinkup、そして該動作クロック4014が低速動作クロックであることを示すecologyならば、該構成情報記憶部130に記憶する該アクション定義記述テーブル131の内容から、該ポート番号132が1、該リンク状態4133がlinkup、該動作クロック4035が該ecology状態4041の場合に該アクション内容134がclocknormalコマンド実行すると定義した該通常動作構成定義情報4037が特定されて該アクション内容134のclocknormalコマンドを処理することで該ポート101−1と該スイッチ部170を制御する。もし検索の結果どのアクション定義も見つからなければ該ポート101−1と該スイッチ部170に対して何も制御をおこなわない。
コマンドを処理してポートを制御した結果、該ポート101−1のポート状態が変化した場合は、該制御部160は該ポート番号1のポート状態115−2について、該ポート状態113の該リンク状態4113と該動作クロック4014を変化した内容に変更する。
【0040】
図39は、構成情報記述例を示す図である。
該通信装置の運用開始時または運用中に、運用環境に合わせて図37に示す操作端末180から、通信装置150に接続するネットワークの構成及び動作条件等の構成情報を設定する。図39は、この構成情報に、本実施例での設定情報を記述した場合の例を示す図である。
通信経路動作クロック変更によるエコロジーモード制御構成定義情報4100は、ポート毎の構成情報記述を含む。図39の例では、ポート番号1の構成定義記述4110の構成情報記述を示す。
該ポート番号1の構成定義記述4110には、構成情報が対象とするポートの番号を示す構成定義ポート番号240と、ボタンを入力した時の該リンク状態4133と、ボタンを入力した時のポート及びとスイッチ部間の動作クロック4035と、対応する該アクション内容134との組み合わせを指定記述する。例えば、該リンク状態4133がリンクアップであることを示すlinkupであり、該動作クロック4035が通常動作クロックであることを示すnormalならばコマンドclockecoをアクション内容134とした該エコロジー動作構成定義情報4036と、該リンク状態4133がリンクアップであることを示すlinkupであり、該動作クロック4035が低速動作クロックであることを示すecologyならばコマンドclocknormalを該アクション内容134とした該通常動作構成定義情報4037を記述している。
【0041】
図40は、本実施例の通信経路動作クロック変更によるエコロジーモード制御をする場合の状態遷移を説明した図である。
例えばポート番号1の動作クロックが通常動作クロック状態であることを示すnormal状態4040の場合、ポート番号1に対応するボタンを押したことを契機にして、該normal状態4040をアクション検索条件にしている該エコロジー動作構成定義情報4036のアクション内容であるclockecoコマンドが処理されて、動作クロックが低速動作状態であることを示す該ecology状態4041に状態変化する。また、例えばポート番号1の動作クロックが低速動作状態であることを示す該ecology状態4041の場合、ボタンを押したことを契機にして、該ecology状態4041をアクション検索条件にしている該通常動作構成定義情報4037のアクション内容であるclocknormalコマンドが処理されて、動作クロックが通常動作クロック状態であることを示すnormal状態4040に状態変化する。
図41は、制御部による本実施例の構成定義設定フローチャートである。
図37、図38(b)、図39及び図41を参照して本実施例の構成定義設定手順を説明する。
図37に示す操作端末180から図39に示す通信経路動作クロック変更によるエコロジーモード制御構成定義情報4100を入力したことによって、制御部160は構成定義設定を開始する(S4301)。該通信経路動作クロック変更によるエコロジーモード制御構成定義情報4100にはポート毎に構成定義が記述されているため、該制御部160はポート単位でループ処理をする。最終ポート番号までループ処理を実行した場合はループ処理を終了する(S4302)。
該制御部160は、該通信経路動作クロック変更によるエコロジーモード制御構成定義情報4100内のポート番号i(iは現ループでの対象ポート)の構成定義4110から、構成定義ポート番号240の値を取得し、ポート番号に対応するリンク状態4133とアクション内容134及び、動作クロック4035の記述がある場合にはそれを取得する(S4303)。該制御部160は図38(b)に示す該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131へ、取得された構成定義情報を記憶する(S4304)。より具体的には該制御部160は、取得したポート番号iを該アクション定義記述テーブル131のポート番号132へ設定し、ポート番号iの構成定義記述の該リンク状態4133と該動作クロック4035と該アクション内容134とを、該アクション定義記述テーブル131の該リンク状態4133と該動作クロック4035と該アクション内容134にそれぞれ記憶する。
該通信経路動作クロック変更によるエコロジーモード制御構成定義情報4100に記述している次のポートに対応する構成情報を処理するため、該制御部160は該通信経路動作クロック変更によるエコロジーモード制御構成定義情報4100の参照位置iを1ポート分加算して(S4305)、ループ処理(S4302)へ戻る。
このように、図39に示す該通信経路動作クロック変更によるエコロジーモード制御構成定義情報4100を図37に示す構成情報記憶部130が記憶するアクション定義記述テーブル131へ構成定義をすることができる。
制御部160による動作内容の全体フローチャートは例えば実施例2と同様である(図13、14参照)。
【0042】
図42は、制御部160によるアクション実行処理のフローチャートである。図13のステップS1305の詳細フローチャートに相当する。
図13、図14、図37、図38(a)、図38(b)及び図42を参照して本実施例の動作を説明する。
まず図42に示すボタン100−1の入力を制御部160が検知する。なお、該制御部160は、検知するまで監視処理を続ける(S1301)。ボタンとポートは対になっているため、該制御部160は押されたボタンに対応するポート(以下対象ポートという)のポート番号を取得できる。例えば、ボタン100−1が作業者により押されたとして以下説明するが、他のボタンが押された場合も同様である。
該制御部160はボタン100−1の入力を契機に、ポート状態記憶部110に記憶するポート状態テーブル111から、対象ポート101−1のポート状態として、該当するポート番号(例えばポート番号1)のポート状態115を取得する(S1302)。本実施例でのポート状態は、リンク状態と動作クロックを含む。
該制御部160は、対象ポートのポート番号と、取得されたポート状態とに基づきアクション定義記述テーブル131を参照し、対応するアクション内容134を特定する。また、該制御部160は、特定されたアクション内容134を実行する。それにより対象ポートのポート状態が変われば、制御部160はポート状態記憶部110の対象ポートのポート番号に対応するポート状態113を更新する。以下これらの処理をより具体的に説明する。
該制御部160は、該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131にあらかじめ記憶された該アクション内容134を検索するため、最終定義記述(最終エントリ)までループ処理をする(S1303)。
該制御部160は構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131に含まれる該ポート番号132が、押されたボタンに対応するポート番号(例えば1)と一致する構成記述があるか調べる。もし、一致すれば(例えば1の値であれば)アクション実行処理(S1305)へ進み、一方、一致しなければ(1以外であれば)何も処理せず処理S1402へ移る。アクション実行処理(S1305)は、本実施例のサブルーチンである図42のアクション実行処理開始(S4400)へ処理を飛ぶ。
図42を参照して、アクション実行処理を説明する。
該制御部160は、該エコロジー動作構成定義情報4036の該動作クロック4035は通常動作クロックを示すnormal状態4040であるため、ポート番号1のポート状態115内の動作クロック4014がnormalであれば(S4401)、該エコロジー動作構成定義情報4036の該アクション内容134に記述しているclockecoコマンドを実行して該ポート101−1と該スイッチ部170を制御する(S4402)。ポート101−1は、例えば、clockecoコマンドが実行されることにより、低速動作クロック供給部3993からのクロックを入力する。また、低速動作スイッチ部170−2と、ポート101−1間で通信可能となる。また、該制御部160は、該ポート状態記憶部110の該ポート番号1のポート状態115内の動作クロック4014を、エコロジー動作状態であることを示すecologyに変更する(S4403)。
また、該制御部160は、該通常動作構成定義情報4037の該ポート状態133はエコロジー動作を示すecology状態4041であるため、該ポート番号1のポート状態115内の動作クロック4014がecologyであれば(S4404)、該通常動作構成定義情報4037の該アクション内容134に記述しているclocknormalコマンドを実行して該ポート101−1と該スイッチ部170を制御する(S4405)。ポート101−1は、例えば、clocknormalコマンドが実行されることにより、通常動作クロック供給部3992からのクロックを入力する。また、通常動作スイッチ部170−1とポート101−1間で通信可能となる。また、該制御部160は、該ポート状態記憶部110の該ポート番号1のポート状態115内の動作クロック4014を、通常動作クロック状態であることを示すnormalに変更する(S4406)。
この時点で該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131内のいずれかの該アクション内容134を実行した場合は、さらにアクション定義記述テーブル131の検索をする必要が無いため、ループ処理を抜ける(S1401)。一方、まだ該アクション内容134を実行していない場合は、該ポート番号1のポート状態115に対応するアクション内容の検索を続けるため、該アクション定義記述テーブル131参照定義位置を1加算して(S1402)、ループ処理(S1303)に戻る。
このようにして、ボタンの入力を契機に、該ポート状態記憶部110に記憶する該ポート状態テーブル111の該ポート状態113(リンク状態及び動作クロック)に対応するアクション内容を、該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131を検索して特定し実行することができる。
【実施例8】
【0043】
実施例8では、ポートへの供給電圧を切り替えることで、ポート回路の消費電力が変わる装置構成にて、電圧切り替えの契機をボタンの入力で制御する第2エコロジーモードを有する。
図43は、本実施例の通信装置構成図である。図44(a)及び図44(b)は、各記憶部110、130の構成例である。指示手段としてボタンを設けた例で説明する。
通信装置は、実施例1(図1(a)ならびに図1(b))と同様の通信装置構成を持ち、ポート状態記憶部110の構成は図44(a)のポート状態記憶部110に変更し、構成情報記憶部130の構成は図44(b)の構成情報記憶部130に変更する。ポート101−1から101−nに制御部160の指示によって供給する電圧を変更することができる電源部4501−1〜4501−nを接続する。電源部4501は、ポート毎に備えてもよいし、ひとつの電源部がポート毎に供給電圧を制御してもよい。また、電圧以外にも、供給電力など供給される電気エネルギーを変更してもよい。
該ポート状態記憶部110は、ポート番号112と、ポート番号に対応するポート状態113(本実施例ではリンク状態4113及びポートへの供給電圧4614とを含む)とを記憶するポート状態テーブル111を有する(図44(a)参照)。例えば、ポート状態テーブル111にはポート番号1のポート状態115−3が記憶される。
該構成情報記憶部130は、ポート番号132と、リンク状態4133及び供給電圧4635を含むポート状態133と、該ポート番号132とリンク状態4133及び、供給電圧4635がともに一致した時に処理をするアクション内容を定義するアクション内容134とを対応して記憶するアクション定義記述テーブル131を有する。例えば、該アクション定義記述テーブル131には、該ポート番号132の内容がポート番号1を示す1、該リンク状態4133がリンクアップであることを示すlinkup、該供給電圧4635が通常動作であることを示すnormal状態4640であり、このときの該アクション内容134がvoltecoコマンドであるエコロジー動作構成定義情報4636が記憶される。また、例えば、該ポート番号132の内容がポート番号1を示す1、該リンク状態4133がリンクアップであることを示すlinkup状態、該供給電圧4635が低電圧動作であることを示すecology状態4641であり、このときのアクション内容134がvoltnormalコマンドである通常動作構成定義情報4637が記憶される。
なお、該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131に格納する該ポート番号132の内容は、対応するポート番号1つを指定することも可能であるし、ポート番号の範囲指定や全てのポート番号を同時に指定することも可能である。
ポート101−1に対応するボタン100−1を作業者が押すと、該ボタン100−1からの入力通知を契機にして該制御部160は該ポート状態記憶部110に記憶している該ポート状態テーブル111について、該ポート101−1に対応する該ポート番号1のポート状態115−3を参照して該ポート番号112と該リンク状態4113と該供給電圧4614を取得する。また、該制御部160は、該構成情報記憶部130に記憶する該アクション定義記述テーブル131の内容について、該ポート番号132と該リンク状態4133ならびに、該供給電圧4635がともに一致する該アクション内容134が構成定義してあるか検索する。
そして、該ポート番号1のポート状態115−3について、該ポート状態113の該リンク状態4113がリンクアップ状態を示すlinkup、そして該供給電圧4614が通常動作であることを示すnormalならば、該構成情報記憶部130に記憶する該アクション定義記述テーブル131の内容から、該ポート番号132が1、該リンク状態4133がlinkup、該供給電圧4635が該normal状態4640の場合に該アクション内容134がvoltecoコマンドを実行すると定義した該エコロジー動作構成定義情報4636が特定されて、voltecoコマンドを処理することで該ポート101−1を制御する。一方、該制御部160は、該ポート番号1のポート状態115−3について、該ポート状態113の該リンク状態4113がリンクアップ状態を示すlinkup、そして該供給電圧4614が低電圧動作であることを示すecologyならば、該構成情報記憶部130に記憶する該アクション定義記述テーブル131の内容から、該ポート番号132が1、該リンク状態4133がlinkup、該供給電圧4635が該ecology状態4641の場合に該アクション内容134がvoltnormalコマンド実行すると定義した該通常動作構成定義情報4637が特定されて該アクション内容134のvoltnormalコマンドを処理することで該ポート101−1を制御する。もし検索の結果どのアクション定義も見つからなければ該ポート101−1に対して何も制御をおこなわない。
【0044】
図45は、構成情報記述例を示す図である。
通信装置の運用開始時または運用中に、運用環境に合わせて図43に示す操作端末180から、通信装置150に接続するネットワークの構成及び動作条件等の構成情報を設定する。図45はこの構成情報に、本実施例での設定情報を記述した場合の例を示す図である。
ポート回路供給電圧変更によるエコロジーモード制御構成定義情報4700は、ポート毎の構成情報記述を含む。図45の例では、ポート番号1の構成定義記述4710の構成情報記述を示す。
該ポート番号1の構成定義記述4710には、構成情報が対象とするポートの番号を示す構成定義ポート番号240と、ボタンを入力した時の該リンク状態4133と、ボタンを入力した時の供給電圧4635と、対応する該アクション内容134との組み合わせを指定記述する。例えば、リンク状態4133がリンクアップであることを示すlinkupであり、供給電圧4635が通常動作であることを示すnormalならばコマンドvoltecoをアクション内容134とした該エコロジー動作構成定義情報4636と、リンク状態4133がリンクアップであることを示すlinkupであり、供給電圧4635が低電圧動作であることを示すecologyならばコマンドvoltnormalを該アクション内容134とした該通常動作構成定義情報4637を記述している。
図46は、本実施例のポート回路供給電圧変更によるエコロジーモード制御をする場合の状態遷移を説明した図である。
例えばポート番号1のポート回路供給電圧が通常電圧動作状態であることを示すnormal状態4640の場合、ポート番号1に対応するボタンを押したことを契機にして、該normal状態4640をアクション検索条件にしている該エコロジー動作構成定義情報4636のアクション内容であるvoltecoコマンドが処理されて、供給電圧が低電圧動作状態であることを示す該ecology状態4641に状態変化する。また、例えばポート番号1のポート回路供給電圧が低電圧動作状態であることを示す該ecology状態4641の場合、ボタンを押したことを契機にして、該ecology状態4641をアクション検索条件にしている該通常動作構成定義情報4637のアクション内容であるvoltnormalコマンドが処理されて、ポート回路への供給電圧が通常動作状態であることを示すnormal状態4640に状態変化する。
【0045】
図47は、制御部による本実施例の構成定義設定フローチャートである。
図43、図44(b)、図45及び図47を参照して本実施例の構成定義設定手順を説明する。
図43に示す操作端末180から図45に示すポート回路供給電圧変更によるエコロジーモード制御構成定義情報4700を入力したことによって、制御部160は構成定義設定を開始する(S4901)。該ポート回路供給電圧変更によるエコロジーモード制御構成定義情報4700にはポート毎に構成定義が記述されているため、該制御部160はポート単位でループ処理をする。最終ポート番号までループ処理を実行した場合はループ処理を終了する(S4902)。
該制御部160は、該ポート回路供給電圧変更によるエコロジーモード制御構成定義情報4700内のポート番号i(iは現ループでの対象ポート)の構成定義4710から、構成定義ポート番号240の値を取得し、ポート番号に対応するリンク状態4133とアクション内容134及び、供給電圧4635の記述がある場合にはそれを取得し(S4903)、該制御部160は図44(b)に示す構成情報記憶部130が記憶するアクション定義記述テーブル131へ、取得した構成定義情報を記憶する(S4904)。より具体的には該制御部160は、取得したポート番号iを該アクション定義記述テーブル131のポート番号132へ設定し、ポート番号iの構成定義記述のリンク状態4133と該供給電圧4635とアクション内容134とを、該アクション定義記述テーブル131のリンク状態4133と該供給電圧4635と該アクション内容134にそれぞれ記憶する。
該ポート回路供給電圧変更によるエコロジーモード制御構成定義情報4700に記述している次のポートに対応する構成情報を処理するため、該制御部160は該ポート回路供給電圧変更によるエコロジーモード制御構成定義情報4700の参照位置iを1ポート分加算して(S4905)、ループ処理(S4902)へ戻る。
このように、図45に示す該ポート回路供給電圧変更によるエコロジーモード制御構成定義情報4700を図43に示す該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131へ構成定義をすることができる。
制御部160による動作内容の全体フローチャートは例えば実施例2と同様である(図13、14参照)。
【0046】
図48は、制御部160によるアクション実行処理のフローチャートである。
図13、図14、図43、図44(a)、図44(b)及び図48を参照して本実施例の動作を説明する。
まず、ボタン100−1の入力を制御部160が検知する。なお、該制御部160は、検知するまで監視処理を続ける(S1301)。ボタンとポートは対になっているため、該制御部160は押されたボタンに対応するポート(以下対象ポートという)のポート番号を取得できる。例えば、ボタン100−1が作業者により押されたとして以下説明するが、他のボタンが押された場合も同様である。
該制御部160はボタン100−1の入力を契機に、ポート状態記憶部110に記憶するポート状態テーブル111から、対象ポート101−1のポート状態として、該当するポート番号(例えばポート番号1)のポート状態115を取得する(S1302)。本実施例でのポート状態は、リンク状態と供給電圧(供給電力情報でもよい)を含む。
該制御部160は、対象ポートのポート番号と、取得されたポート状態とに基づきアクション定義記述テーブル131を参照し、対応するアクション内容134を特定する。また、該制御部160は、特定されたアクション内容134を実行する。それにより対象ポートのポート状態が変われば、該制御部160は該ポート状態記憶部110の対象ポートのポート番号に対応するポート状態113を更新する。以下これらの処理をより具体的に説明する。
該制御部160は、該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131にあらかじめ記憶された該アクション内容134を検索するため、最終定義記述(最終エントリ)までループ処理をする(S1303)。
該制御部160は構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131に含まれる該ポート番号132が、押されたボタンに対応するポート番号(例えば1)と一致する構成記述があるか調べる。もし、一致すれば(例えば1の値であれば)アクション実行処理(S1305)へ進み、一方、一致しなければ(1以外であれば)何も処理せず処理S1402へ移る。アクション実行処理(S1305)は、本実施例のサブルーチンである図48のアクション実行処理開始(S5000)へ処理を飛ぶ。
図48を参照して、アクション実行処理を説明する。
該制御部160は、該エコロジー動作構成定義情報4636の該供給電圧4635は通常動作を示すnormal状態4640であるため、ポート番号1のポート状態115−3内の供給電圧4614がnormalであれば(S5001)、該エコロジー動作構成定義情報4636の該アクション内容134に記述しているvoltecoコマンドを実行して該ポート101−1を制御する(S5002)。また、該制御部160は、該ポート状態記憶部110の該ポート番号1のポート状態115−3内の供給電圧4614を、エコロジー動作状態であることを示すecologyに変更する(S5003)。
また、該制御部160は、該通常動作構成定義情報4637の該ポート状態133はエコロジー動作を示すecology状態4641であるため、該ポート番号1のポート状態115−3内の供給電圧4614がecologyであれば(S5004)、該通常動作構成定義情報4637の該アクション内容134に記述しているvoltnormalコマンドを実行して該ポート101−1を制御する(S5005)。また、該制御部160は、該ポート状態記憶部110の該ポート番号1のポート状態115−3内の供給電圧4614を、通常動作クロック状態であることを示すnormalに変更する(S5006)。
この時点で該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131内のいずれかの該アクション内容134を実行した場合は、さらにアクション定義記述テーブル131の検索をする必要が無いため、ループ処理を抜ける(S1401)。一方、まだ該アクション内容134を実行していない場合は、該ポート番号1のポート状態115に対応するアクション内容の検索を続けるため、該アクション定義記述テーブル131参照定義位置を1加算して(S1402)、ループ処理(S1303)に戻る。
このようにして、ボタンの入力を契機に、該ポート状態記憶部110に記憶する該ポート状態テーブル111の該ポート状態113(リンク状態及び供給電圧)に対応するアクション内容を、該構成情報記憶部130が記憶する該アクション定義記述テーブル131を検索して特定し実行することができる。
なお、上述の各実施例を組み合わせても良い。
【0047】
(構成例)
[構成例1]
本通信装置は、通信装置のフロントパネルに具備する操作対象の一部または全部に該操作対象に対応する指示手段を備え、該指示手段を入力した際に該指示手段に対応する該操作対象に対して、該操作対象の状態及び該操作対象に対してあらかじめ設定した情報に基づき、あらかじめ設定した動作を起動することで、該操作対象を制御することを特徴のひとつとする。
[構成例2]
上記構成例1の通信装置において、
操作対象の状態及び該操作対象に対してあらかじめ設定する動作について、構成情報に定義記述することが可能で、該構成情報は定義の追加、変更が可能である。
[構成例3]
また、本通信装置は、複数の通信回線との接続を可能とするために複数の通信回線ケーブルを接続できる複数のポート部をもち、該ポート部の付近または該ポート部への指示するものと判断できる位置に、該ポート部の一部または全部に対して、指示を可能とする指示手段をもち、該ポート部の状態を記録し、該ポート部の状態によって処理するアクション内容を設定した構成情報をもつ通信装置において、該ポート部に対応する該指示手段より指示を入力することで、該ポート部に対応する該ポート部の状態を参照し、該ポート部の状態に対応した構成情報に設定されたアクション内容に従い指示対象となる該ポート部に対し制御することを特徴のひとつとする。
[構成例4]
上記構成例3の通信装置において、
通信装置の操作対象の状態を変更しないコマンドをアクション内容として登録する構成情報を設定し、指示手段を複数回入力しても何も状態が変わらず、状態を維持することで、指示手段の機能を限定することができ、作業者の操作ミスを無くすことを目的とした、フェイルセーフモード制御用構成情報を持つことができる。
[構成例5]
上記構成例3の通信装置において、
操作対象が未使用の状態の場合に自己診断のコマンドをアクション内容として登録する構成情報を設定し、未使用部が不慮の故障が発生していないか確認するための自己診断をすることを目的とする、セルフテストモード制御用構成情報を持つことができる。
[構成例6]
上記構成例3の通信装置において、
複数の操作対象が同一のアクション内容を指定可能である場合、構成情報内に1つのアクション指定で全部または一部を範囲選択して操作対象にすることができる、アクションを指定可能な構成情報を持つことができる。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本発明は、例えば、複数のポートを有する通信装置に利用可能である。
【符号の説明】
【0049】
100−1〜100−n・・・指示手段、
101−1〜101−n・・・ポート、
110・・・ポート状態記憶部、
111・・・ポート状態テーブル、
112・・・ポート番号、
113・・・ポート状態、
115・・・ポート番号1のポート状態、
115−2・・・ポート番号1のポート状態、
115−3・・・ポート番号1のポート状態、
115−4・・・ポート番号1のポート状態、
130・・・構成情報記憶部、
131・・・アクション定義記述テーブル、
132・・・ポート番号、
133・・・ポート状態、
134・・・アクション内容、
135・・・リンクアップアクション構成定義情報、
136・・・リンクダウンアクション構成定義情報、
136−2・・・ノンオペレーションアクション構成定義情報、
140・・・linkdown状態、
141・・・linkup状態、
150・・・通信装置、
160・・・制御部、
170・・・スイッチ部、
170−1・・・スイッチ部、
170−2・・・スイッチ部、
180・・・操作端末、
200・・・リンクアップ/リンクダウン制御構成定義情報、
210・・・ポート番号1の構成定義記述、
220・・・ポート番号2の構成定義記述、
210−2・・・ポート番号1の構成定義記述、
220−2・・・ポート番号2の構成定義記述、
240・・・構成定義ポート番号、
240−2・・・構成定義ポート番号、
1000・・・フェイルセーフモード制御構成定義情報、
1600・・・ループコネクタ
1601・・・セルフテストアクション構成定義情報、
1602・・・セルフテストエンドアクション構成定義情報
1642・・・selftest状態、
1700・・・セルフテストモード制御構成定義情報、
1730・・・全ポートを対象とした構成定義記述、
2000−1〜2000−n・・・拡張指示手段、
2135・・・拡張ボタン番号、
2136・・・リンクアップアクション構成定義情報、
2137・・・セルフテストアクション構成定義情報、
2138・・・リンクダウンアクション構成定義情報、
2139・・・セルフテストエンドアクション構成定義情報、
2143・・・拡張ボタン番号、
2200・・・リンクアップ/リンクダウン及びセルフテストモード制御構成定義情報、
2210・・・ポート番号1の構成定義記述、
2702−1〜2702−n・・・表示手段、
2814・・・LED状態、
2900・・・リンクアップ/リンクダウン制御構成定義情報、
2910・・・ポート番号1の構成定義記述、
3335・・・LEDアクション内容、
3336・・・リンクアップアクション構成定義情報、
3337・・・リンクダウンアクション構成定義情報、
3400・・・LEDアクション内容を追加した構成定義情報、
3410・・・ポート番号1の構成定義記述、
3992・・・通常動作クロック供給部、
3993・・・低速動作クロック供給部、
4014・・・動作クロック、
4035・・・動作クロック、
4036・・・エコロジー動作構成定義情報、
4037・・・通常動作構成定義情報、
4040・・・normal状態、
4041・・・ecology状態、
4100・・・通信経路動作クロック変更によるエコロジーモード制御構成定義情報、
4110・・・ポート番号1の構成定義記述、
4113・・・リンク状態、
4133・・・リンク状態、
4501−1〜4501−n・・・電源部、
4614・・・供給電圧、
4635・・・供給電圧、
4636・・・エコロジー動作構成定義情報、
4637・・・通常動作構成定義情報、
4640・・・normal状態、
4641・・・ecology状態、
4700・・・ポート回路供給電圧変更によるエコロジーモード制御構成定義情報、
4710・・・ポート番号1の構成定義記述
【特許請求の範囲】
【請求項1】
回線が接続される複数のポートと、
ポート毎に、該ポートの現在の動作状態を管理するポート状態管理部と、
前記複数のポートの全部又は一部に対応する複数の指示入力部と、
ポート毎に、該ポートの動作状態と、該ポートの動作状態にあるポートに対するアクション内容とが対応した構成定義情報を記憶する記憶部と、
ポートの動作状態とアクション内容とが対応した、ポート毎の構成定義情報を端末から入力して前記記憶部に記憶する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記指示入力部のいずれかが操作されると、前記ポート状態管理部及び前記記憶部を参照し、操作された該指示入力部に対応するポートの動作状態に応じたアクション内容を特定して、該アクション内容のコマンドを、操作された前記指示入力部に対応するポートに対して実行する通信装置。
【請求項2】
前記ポートの動作状態は、リンクアップ状態及びリンクダウン状態を含み、
前記記憶部は、所定のポートに対して、ポートの動作状態がリンクアップ状態であり、かつ、アクション内容がリンクダウン状態に遷移する第1コマンドであるエントリと、ポートの動作状態がリンクダウン状態であり、かつ、アクション内容がリンクアップ状態に遷移する第2コマンドであるエントリとを有し、
ポートに対応する前記指示入力部が操作されることにより、ポートの動作状態に応じたコマンドが実行されて、該指示入力部に対応するポートの動作状態がリンクダウン状態及びリンクアップ状態の間で遷移する請求項1に記載の通信装置。
【請求項3】
前記ポートの動作状態は、リンクアップ状態及びリンクダウン状態を含み、
前記記憶部は、所定のポートに対して、ポートの動作状態がリンクアップ状態であり、かつ、アクション内容がポートの動作状態を遷移させない第3コマンドであるエントリと、ポートの動作状態がリンクダウン状態であり、かつ、アクション内容がリンクアップ状態に遷移する第2コマンドであるエントリとを有し、
ポートに対応する前記指示入力部が操作されることにより、ポートの動作状態に応じたコマンドが実行されて、該指示入力部に対応するポートの動作状態が、リンクダウン状態からリンクアップ状態に遷移する請求項1に記載の通信装置。
【請求項4】
前記ポートの動作状態は、リンクダウン状態及びテスト状態を含み、
前記記憶部は、所定のポートに対して、ポートの動作状態がリンクダウン状態であり、かつ、アクション内容がポートのテストを行う第4コマンドであるエントリと、ポートの動作状態がテスト状態であり、かつ、アクション内容がリンクダウン状態に遷移する第1コマンドであるエントリとを有し、
ポートに対応する前記指示入力部が操作されることにより、リンクダウン状態のポートに対しテストが実行される請求項1に記載の通信装置。
【請求項5】
テスト対象のポートに接続されるループコネクタをさらに備える請求項4に記載の通信装置。
【請求項6】
前記指示入力部とともに操作される拡張ボタン
をさらに備え、
前記記憶部は、
ポート毎に、前記ポートの動作状態と、拡張ボタンの識別子と、前記アクション内容が対応した構成定義情報が記憶され、
前記制御部は、前記指示入力部のいずれかと前記拡張ボタンがともに操作されると、前記ポート状態管理部及び前記記憶部を参照し、該指示入力部に対応するポートの動作状態と拡張ボタンの識別子に応じたアクション内容を特定して、該アクション内容のコマンドを実行する請求項1に記載の通信装置。
【請求項7】
前記ポート及び前記指示入力部と対応する複数の表示部
をさらに備え、
前記制御部は、前記端末から入力された構成定義情報が前記記憶部に記憶されている前記ポートについて、該ポートに対応する表示部に、構成定義情報が設定され、操作対象のポートであることを表示する請求項1に記載の通信装置。
【請求項8】
前記ポート及び前記指示入力部と対応する複数の表示部
をさらに備え、
前記ポート状態管理部は、ポート毎に、該ポートに対応する前記表示部の表示状態をさらに管理し、
前記記憶部は、ポート毎に、前記ポートの動作状態と、該ポートに対するポートアクション内容と、前記表示部に対する表示部アクション内容とが対応した構成定義情報が記憶され、
前記制御部は、前記指示入力部のいずれかが操作されると、前記ポート状態管理部及び前記記憶部を参照し、該指示入力部に対応するポートの動作状態に応じたポートアクション内容と表示部アクション内容を特定して、該ポートアクション内容のコマンドをポートに対して実行し、及び、表示部アクション内容のコマンドを前記表示部に対して実行する請求項1に記載の通信装置。
【請求項9】
前記ポートに速度の異なる複数のクロック信号を供給するクロック供給部
をさらに備え、
前記ポート状態管理部が管理するポートの動作状態は、リンク状態及びポートの動作クロック情報を含み、
前記記憶部は、
ポート毎に、前記リンク状態及びポートの動作クロック情報を含むポートの動作状態と、前記アクション内容とが対応した構成定義情報が記憶され、
前記制御部は、前記指示入力部のいずれかが操作されると、前記ポート状態管理部及び前記記憶部を参照し、該指示入力部に対応するポートのリンク状態と該ポートの動作クロック情報に応じたアクション内容を特定して、該アクション内容に従い前記クロック供給部から前記ポートへのクロックの速度を変更させる請求項1に記載の通信装置。
【請求項10】
前記ポートに電力を供給する電源部
をさらに備え、
前記ポート状態管理部が管理するポートの動作状態は、リンク状態及びポートへの供給電力情報を含み、
前記記憶部は、
ポート毎に、前記リンク状態及び該ポートへの供給電力情報を含むポートの動作状態と、前記アクション内容とが対応した構成定義情報が記憶され、
前記制御部は、前記指示入力部のいずれかが操作されると、前記ポート状態管理部及び前記記憶部を参照し、該指示入力部に対応するポートのリンク状態と該ポートへの供給電力情報に応じたアクション内容を特定して、該アクション内容に従い前記電源部から前記ポートへの供給される電力を変更させる請求項1に記載の通信装置。
【請求項1】
回線が接続される複数のポートと、
ポート毎に、該ポートの現在の動作状態を管理するポート状態管理部と、
前記複数のポートの全部又は一部に対応する複数の指示入力部と、
ポート毎に、該ポートの動作状態と、該ポートの動作状態にあるポートに対するアクション内容とが対応した構成定義情報を記憶する記憶部と、
ポートの動作状態とアクション内容とが対応した、ポート毎の構成定義情報を端末から入力して前記記憶部に記憶する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記指示入力部のいずれかが操作されると、前記ポート状態管理部及び前記記憶部を参照し、操作された該指示入力部に対応するポートの動作状態に応じたアクション内容を特定して、該アクション内容のコマンドを、操作された前記指示入力部に対応するポートに対して実行する通信装置。
【請求項2】
前記ポートの動作状態は、リンクアップ状態及びリンクダウン状態を含み、
前記記憶部は、所定のポートに対して、ポートの動作状態がリンクアップ状態であり、かつ、アクション内容がリンクダウン状態に遷移する第1コマンドであるエントリと、ポートの動作状態がリンクダウン状態であり、かつ、アクション内容がリンクアップ状態に遷移する第2コマンドであるエントリとを有し、
ポートに対応する前記指示入力部が操作されることにより、ポートの動作状態に応じたコマンドが実行されて、該指示入力部に対応するポートの動作状態がリンクダウン状態及びリンクアップ状態の間で遷移する請求項1に記載の通信装置。
【請求項3】
前記ポートの動作状態は、リンクアップ状態及びリンクダウン状態を含み、
前記記憶部は、所定のポートに対して、ポートの動作状態がリンクアップ状態であり、かつ、アクション内容がポートの動作状態を遷移させない第3コマンドであるエントリと、ポートの動作状態がリンクダウン状態であり、かつ、アクション内容がリンクアップ状態に遷移する第2コマンドであるエントリとを有し、
ポートに対応する前記指示入力部が操作されることにより、ポートの動作状態に応じたコマンドが実行されて、該指示入力部に対応するポートの動作状態が、リンクダウン状態からリンクアップ状態に遷移する請求項1に記載の通信装置。
【請求項4】
前記ポートの動作状態は、リンクダウン状態及びテスト状態を含み、
前記記憶部は、所定のポートに対して、ポートの動作状態がリンクダウン状態であり、かつ、アクション内容がポートのテストを行う第4コマンドであるエントリと、ポートの動作状態がテスト状態であり、かつ、アクション内容がリンクダウン状態に遷移する第1コマンドであるエントリとを有し、
ポートに対応する前記指示入力部が操作されることにより、リンクダウン状態のポートに対しテストが実行される請求項1に記載の通信装置。
【請求項5】
テスト対象のポートに接続されるループコネクタをさらに備える請求項4に記載の通信装置。
【請求項6】
前記指示入力部とともに操作される拡張ボタン
をさらに備え、
前記記憶部は、
ポート毎に、前記ポートの動作状態と、拡張ボタンの識別子と、前記アクション内容が対応した構成定義情報が記憶され、
前記制御部は、前記指示入力部のいずれかと前記拡張ボタンがともに操作されると、前記ポート状態管理部及び前記記憶部を参照し、該指示入力部に対応するポートの動作状態と拡張ボタンの識別子に応じたアクション内容を特定して、該アクション内容のコマンドを実行する請求項1に記載の通信装置。
【請求項7】
前記ポート及び前記指示入力部と対応する複数の表示部
をさらに備え、
前記制御部は、前記端末から入力された構成定義情報が前記記憶部に記憶されている前記ポートについて、該ポートに対応する表示部に、構成定義情報が設定され、操作対象のポートであることを表示する請求項1に記載の通信装置。
【請求項8】
前記ポート及び前記指示入力部と対応する複数の表示部
をさらに備え、
前記ポート状態管理部は、ポート毎に、該ポートに対応する前記表示部の表示状態をさらに管理し、
前記記憶部は、ポート毎に、前記ポートの動作状態と、該ポートに対するポートアクション内容と、前記表示部に対する表示部アクション内容とが対応した構成定義情報が記憶され、
前記制御部は、前記指示入力部のいずれかが操作されると、前記ポート状態管理部及び前記記憶部を参照し、該指示入力部に対応するポートの動作状態に応じたポートアクション内容と表示部アクション内容を特定して、該ポートアクション内容のコマンドをポートに対して実行し、及び、表示部アクション内容のコマンドを前記表示部に対して実行する請求項1に記載の通信装置。
【請求項9】
前記ポートに速度の異なる複数のクロック信号を供給するクロック供給部
をさらに備え、
前記ポート状態管理部が管理するポートの動作状態は、リンク状態及びポートの動作クロック情報を含み、
前記記憶部は、
ポート毎に、前記リンク状態及びポートの動作クロック情報を含むポートの動作状態と、前記アクション内容とが対応した構成定義情報が記憶され、
前記制御部は、前記指示入力部のいずれかが操作されると、前記ポート状態管理部及び前記記憶部を参照し、該指示入力部に対応するポートのリンク状態と該ポートの動作クロック情報に応じたアクション内容を特定して、該アクション内容に従い前記クロック供給部から前記ポートへのクロックの速度を変更させる請求項1に記載の通信装置。
【請求項10】
前記ポートに電力を供給する電源部
をさらに備え、
前記ポート状態管理部が管理するポートの動作状態は、リンク状態及びポートへの供給電力情報を含み、
前記記憶部は、
ポート毎に、前記リンク状態及び該ポートへの供給電力情報を含むポートの動作状態と、前記アクション内容とが対応した構成定義情報が記憶され、
前記制御部は、前記指示入力部のいずれかが操作されると、前記ポート状態管理部及び前記記憶部を参照し、該指示入力部に対応するポートのリンク状態と該ポートへの供給電力情報に応じたアクション内容を特定して、該アクション内容に従い前記電源部から前記ポートへの供給される電力を変更させる請求項1に記載の通信装置。
【図1(a)】
【図1(b)】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20(a)】
【図20(b)】
【図21(a)】
【図21(b)】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27(a)】
【図27(b)】
【図28(a)】
【図28(b)】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38(a)】
【図38(b)】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44(a)】
【図44(b)】
【図45】
【図46】
【図47】
【図48】
【図1(b)】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20(a)】
【図20(b)】
【図21(a)】
【図21(b)】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27(a)】
【図27(b)】
【図28(a)】
【図28(b)】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38(a)】
【図38(b)】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44(a)】
【図44(b)】
【図45】
【図46】
【図47】
【図48】
【公開番号】特開2013−21561(P2013−21561A)
【公開日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−154177(P2011−154177)
【出願日】平成23年7月12日(2011.7.12)
【出願人】(504411166)アラクサラネットワークス株式会社 (315)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年7月12日(2011.7.12)
【出願人】(504411166)アラクサラネットワークス株式会社 (315)
【Fターム(参考)】
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