説明

通気性作業用ウェア

【課題】 雨や雪等の浸入や、砂礫や塵埃等の侵入を防止する機能を備えていながら、通気性を向上することができる通気性作業用ウェアを提供する。
【解決手段】 防水性を有する防水性生地を縫製してなる通気性作業用ウェア上衣1Aであって、両袖13の袖下線および上衣脇線に沿って形成された長尺状の脇下開口21に、通気性を有する通気性生地を縫製することにより前記脇下開口21を介して外気を流通可能にさせた脇下ベンチレーション部2と、前身頃11の胸部または腹部の少なくともいずれかに形成された前身頃開口31に、前記通気性生地を袋状に縫製してなるポケット袋32を縫着するとともに、前記前身頃開口31を下向きまたは斜め下向きのフラップ33で被覆してなるベンチレーションポケット部3とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、屋外作業を行う際に着衣するための通気性作業用ウェアに関し、特に、雨や雪等の浸入を防止する機能を損ねることなく、通気性が向上された通気性作業用ウェアに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、通気性を高めて発汗による蒸れを防止する衣服が提案されている。例えば、実用新案登録第3058060号公報には、衣服の脇下部、胴部および肩部に通気性を有する生地を縫製して構成された衣服が開示されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3058060号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に開示された考案のように、肩部にメッシュ生地を設けた衣服を屋外で着用した場合、雨や雪等が簡単に衣服内に浸入してしまうという問題がある。また、浸入した雨や雪等によって、衣服内の湿度が上昇して蒸れるため、着ている者に不快感を与えてしまうという問題もある。さらに、工事現場や建築現場等で着用する場合には、塵埃のみならず、砂礫や木片、金属片等、各種の異物がメッシュ生地から侵入し易いという問題がある。このため、衣服内に異物が溜まって汚れるだけでなく、鋭利な異物であれば怪我をしてしまうおそれもある。
【0005】
一方、肉体労働やスポーツ等を行う人にとっては、雨天時でも作業や運動ができる作業用ウェアが必要とされている。しかしながら、従来の作業用ウェアは、防水性を有する生地から構成されているため通気性が悪く、内部に熱がこもってしまうという問題がある。仮に、上記特許文献1に記載の衣服を作業用ウェアに採用しても、浸入した雨水等に加えて作業者の汗により身体が作業用ウェアに密着し、かえって通気性が悪くなってしまうおそれがある。つまり、単に作業用ウェアにメッシュ生地を設けただけでは通気性は向上せず、作業用ウェア内の空気の流れと、外気との熱交換作用とを考慮した構造、さらには作業や運動の動作に伴った気流の発生を加味しなければならない。
【0006】
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、雨や雪等の浸入や、砂礫や塵埃等の侵入を防止する機能を備えていながら、通気性を向上することができる通気性作業用ウェアを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る通気性作業用ウェア上衣は、防水性を有する防水性生地を縫製してなる通気性作業用ウェア上衣であって、両袖の袖下線および上衣脇線に沿って形成された長尺状の脇下開口に、通気性を有する通気性生地を縫製することにより前記脇下開口を介して外気を流通可能にさせた脇下ベンチレーション部と、前身頃の胸部または腹部の少なくともいずれかに形成された前身頃開口に、前記通気性生地を袋状に縫製してなるポケット袋を縫着するとともに、前記前身頃開口を下向きまたは斜め下向きのフラップで被覆してなるベンチレーションポケット部とを有している。
【0008】
ここでベンチレーション(ventilation)とは、直訳すれば、換気、空調、通気、通風の意味であるが、特に、通気性作業用ウェア内部の過剰な熱や湿気を外に逃がして蒸れを防止することにより、通気性作業用ウェア内部の温度や湿度を調節するとともに、着用者の体温調節を行うことができる機能をいい、ベンチレーション部という場合は、前記機能を有する構造をいう。
【0009】
また、本発明に係る通気性作業用ウェア上衣において、前記両袖には、前記防水性生地を筒状に縫製してなる防水性取替袖、または前記通気性生地を筒状に縫製してなる通気性取替袖のいずれかを着脱可能に取り付けられていてもよい。
【0010】
一方、本発明に係る通気性作業用ウェア下衣は、防水性を有する防水性生地を縫製してなる通気性作業用ウェア下衣であって、臀部から大腿部にかけて形成された臀部開口に、通気性を有する通気性生地を縫製することにより前記臀部開口を介して外気を流通可能にさせた臀部ベンチレーション部を有している。
【0011】
また、本発明に係る通気性作業用ウェア下衣において、両脚部の下衣外側線または両脚部の股下線に沿って形成された長尺状の両側部開口に、前記通気性生地を縫製することにより前記両側部開口を介して外気を流通可能にさせた両側部ベンチレーション部を有してもよい。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係る通気性作業用ウェアによれば、雨や雪等の浸入や、砂礫や塵埃等の侵入を防止する機能を備えていながら、通気性を向上することができ、例えば、肉体労働やスポーツ等のように、屋外での作業や運動をする者の作業用ウェアとして好適である。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明に係る通気性作業用ウェア上衣の一実施形態を示す正面図である。
【図2】図1の背面図である。
【図3】本実施形態の脇下ベンチレーション部を示す拡大図である。
【図4】本実施形態のベンチレーションポケット部を開いた状態を示す拡大図である。
【図5】本発明に係る通気性作業用ウェア上衣の他の実施形態を示す正面図である。
【図6】他の実施形態におけるベンチレーションポケット部を示す拡大図である。
【図7】本実施形態の通気性作業用ウェア上衣の変形例を示す正面図である。
【図8】他の実施形態の通気性作業用ウェア上衣の変形例を示す正面図である。
【図9】本発明に係る通気性作業用ウェア下衣の一実施形態を示す正面図である。
【図10】図9の背面図である。
【図11】本発明に係る通気性作業用ウェア下衣の他の実施形態を示す正面図である。
【図12】図11の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明に係る通気性作業用ウェア上衣1Aおよび通気性作業用ウェア下衣1Bからなる通気性作業用ウェアの実施形態について図面を用いて説明する。図1は、本実施形態の通気性作業用ウェア上衣1Aを示す正面図であり、図2はその背面図である。
【0015】
まず、本実施形態の通気性作業用ウェア上衣1Aについて説明する。図1および図2に示すように、本実施形態の通気性作業用ウェア上衣1Aは、主として、前身頃11と、後身頃12と、両袖13,13と、フード14とを有し、防水性を有する防水性生地を縫製して形成されている。そして、この防水性生地の所定位置に形成された開口に、通気性生地を縫製してなる脇下ベンチレーション部2と、ベンチレーションポケット部3とを有している。以下、各構成部について、詳細に説明する。
【0016】
なお、本発明において、防水性生地は、水の流入・浸透を防ぐ素材や加工がなされているものであり、その防水の程度はニーズに合わせて選択されればよく、特に限定されるものではない。また、防水性生地は、ナイロンやポリエステル等のように、防水性や防風性に優れた全ての生地を採用することができる。また、通気性生地としては、メッシュ生地やネット生地等のように、通気性や伸縮性に優れた全ての生地を採用することができる。
【0017】
脇下ベンチレーション部2は、通気性作業用ウェア上衣1A内にこもった熱や湿気を両サイドから外気へ放出するものである。本実施形態では、図1および図2に示すように、両袖13の袖下線および上衣脇線に沿って長尺状の脇下開口21が形成されている。そして、図3に示すように、この脇下開口21を被覆するように通気性生地を縫製することで、脇下ベンチレーション部2が構成されている。これにより、着衣状態において下方または側方を向く脇下開口21を介して、通気性作業用ウェア上衣1Aの内部と外気とが連通するようになっている。
【0018】
なお、本実施形態では、図1から図3に示すように、脇下ベンチレーション部2は、両袖13の袖下線から上衣脇線にかけて連続的に形成されているが、この構成に限られるものではない。例えば、通気性生地の仕様によっては、脇の近傍で分断し、袖下線に沿う脇下ベンチレーション部2と、上衣脇線に沿う脇下ベンチレーション部2とから構成するようにしてもよい。
【0019】
つぎに、ベンチレーションポケット部3は、通気性作業用ウェア上衣1A内にこもった熱や湿気を体の前面から外気へ放出するものである。本実施形態では、図1に示すように、前身頃11の胸部中央に前身頃開口31が形成されており、この前身頃開口31に通気性生地を袋状に縫製してなるポケット袋32が縫着されている。そして、雨水等の浸入を防止するため、図4に示すように、前身頃開口31を下向きのフラップ33で被覆することで、ベンチレーションポケット部3が構成されている。これにより、前身頃開口31およびポケット袋32を介して、通気性作業用ウェア上衣1Aの内部と外気とが連通するようになっている。
【0020】
なお、本実施形態において、ベンチレーションポケット部3は、前身頃11の胸部中央に設けられ、フラップ33が下向きに形成されている。しかしながら、この構成に限られるものではなく、例えば、図5に示すように、通気性作業用ウェア上衣1Aが、ファスナーで前開き可能に構成されている場合、腹部の両サイドに前身頃開口31をハの字に配置し、これら前身頃開口31に、図6に示すような斜め下向きのフラップ33を被覆するようにしてもよい。つまり、前身頃開口31は、胸部および腹部の少なくともいずれかに形成されることとなる。
【0021】
また、本実施形態において、両袖13は防水性生地によって構成されているが、この構成に限られるものではない。例えば、図7および図8に示すように、シチュエーションに合わせて、防水性生地を筒状に縫製してなる防水性取替袖131、または通気性生地を筒状に縫製してなる通気性取替袖132のいずれかを着脱可能に取り付けられるようにしてもよい。この場合、図7および図8に示すように、両袖13の端部と、防水性取替袖131および通気性取替袖132の端部の双方に、互いに取り付け・取り外し可能なスナップボタンやファスナー等を設ければよい。このような構成を採用すれば、季節に応じてや作業内容に合わせて両袖13を取り替えたり、取り外すことが可能である。
【0022】
つぎに、本実施形態の通気性作業用ウェア下衣1Bについて説明する。図9および図10は、本実施形態の通気性作業用ウェア下衣1Bを示す正面図および背面図である。
【0023】
本実施形態の通気性作業用ウェア下衣1Bは、図9および図10に示すように、主として、下衣前身頃15と、下衣後身頃16と、バンド部17とを有し、防水性を有する防水性生地を縫製して形成されている。そして、この防水性生地の所定位置に形成された開口に、通気性を有する通気性生地を縫製してなる臀部ベンチレーション部4と、両側部ベンチレーション部5とを有している。以下、各構成部について、詳細に説明する。
【0024】
臀部ベンチレーション部4は、通気性作業用ウェア下衣1B内にこもった熱や湿気を臀部から外気へ放出するものである。本実施形態では、図9および図10に示すように、下衣後身頃16の臀部から大腿部にかけて臀部開口41が形成されている。そして、この臀部開口41を被覆するように通気性生地を縫製することで臀部ベンチレーション部4が構成されている。これにより、通気性作業用ウェア上衣1Aの後身頃12によって覆われることとなる臀部開口41を介して、通気性作業用ウェア下衣1Bの内部と外気とが連通するようになっている。
【0025】
なお、本実施形態において、臀部ベンチレーション部4は、臀部から大腿部にかけて設けられているが、この構成に限られるものではない。つまり、臀部近傍にこもった熱や湿気を外気へ放出する目的の構成であれば、臀部まわりに限定して設けてもよく、逆に、臀部から両裾にかけて、すなわち下衣後身頃16の略全面に臀部ベンチレーション部4を設けて通気性をより一層向上させるようにしてもよい。
【0026】
また、本実施形態において、通気性作業用ウェア下衣1Bには、さらに、図11および図12に示すように、両脚部の下衣外側線(下衣脇線とも呼ばれる)に沿って長尺状の両側部開口51,51を形成し、この両側部開口51,51に通気性生地を縫製することで両側部ベンチレーション部5,5を設けてもよい。これにより、着衣状態において側方を向く両側部開口51,51を介して、通気性作業用ウェア下衣1Bの内部と外気とが連通するようになっている。
【0027】
なお、上記の両側部ベンチレーション部5,5は、下方に延長するほど、通気性作業用ウェア上衣1Aから露出し、雨水等の浸入防止機能が低下するおそれがある。よって、両脚部の内側の股下線に沿って長尺状の両側部開口51,51を形成し、この両側部開口51,51に通気性生地を縫製することで両側部ベンチレーション部5,5を構成してもよい。これにより、両側部開口51,51は股下に現れるため、雨水等が浸入しにくくなる。
【0028】
つぎに、以上のような構成を備えた通気性作業用ウェア上衣1Aおよび通気性作業用ウェア下衣1Bの作用について説明する。
【0029】
本実施形態の通気性作業用ウェア上衣1Aおよび通気性作業用ウェア下衣1Bを着用した場合、防水性生地で縫製されているため、雨水や融雪水等が内部へ浸み込むのを防止する。一方、脇下ベンチレーション部2、ベンチレーションポケット部3、臀部ベンチレーション部4および両側部ベンチレーション部5は、通気性生地で構成されているため、通気性を保ちつつ防水性を発揮する。
【0030】
具体的には、脇下ベンチレーション部2は、着衣状態では露出しにくい場所に配置され、腕を上げたりしても袖の下面や胴の側面に現れるだけであるため、雨水や塵埃等が浸入しにくい。一方、脇下ベンチレーション部2は、通気性生地によって脇下開口21を介して外気と連通されるため、熱伝導によって脇の下近傍に発生した過剰な熱を外気へ放出し、熱交換作用を促進する。また、作業中や運動中は、腕の動作に伴って発生した気流によって、脇の下近傍から発生した汗による湿気を外気へ放出し、蒸れを解消する。
【0031】
ベンチレーションポケット部3は、下向きのフラップ33により前身頃開口31が被覆されているため、雨水や塵埃等の浸入を防止する。一方、ベンチレーションポケット部3は、通気性生地で縫製されたポケット袋32および前身頃開口31を介して外気と連通されている。このため、ポケット袋32への物の出し入れ動作に伴って胴体の前面に発生した過剰な熱を外気へ放出し、衣服内外の熱交換作用を促進する。また、ポケット袋32への物の出し入れ動作に伴って衣服内外に空気の流れが生じるため、胸部や腹部から発生した汗による湿気を外気へ放出し、蒸れを解消しやすい。
【0032】
臀部ベンチレーション部4は、通気性作業用ウェア上衣1Aの後身頃12によってほぼ覆われるため、雨水や塵埃等が浸入しにくい。一方、臀部ベンチレーション部4は、通気性生地によって臀部開口41を介して外気と連通されるため、臀部近傍で発生した過剰な熱を外気へ放出し、熱交換作用を促進する。また、作業中や運動中は、足の動作に伴って発生する気流によって、股下近傍から発生した汗による湿気を外気へ放出し、蒸れを解消する。
【0033】
両側部ベンチレーション部5は、その上部に通気性作業用ウェア上衣1Aの側部が重なって覆われるため、雨水や塵埃等が浸入しにくい。一方、両側部ベンチレーション部5は、通気性生地によって両側部開口51,51を介して外気と連通されるため、衣服内外の熱伝導によって脚部から発生した過剰な熱を外気へ放出し、熱交換作用を促進する。また、作業中や運動中は、足の動作に伴って発生した気流によって、脚部から発生した汗による湿気を外気へ放出し、蒸れを解消する。なお、両側部ベンチレーション部5は、下方に延長するほど通気性作業用ウェア上衣1Aから露出し、防水機能が低下するため注意が必要である。
【0034】
また、本実施形態において、通気性作業用ウェア上衣1Aの両袖13に、防水性取替袖131または通気性取替袖132のいずれかを着脱可能に構成した場合、シチュエーションに合わせて袖を取替えられる。例えば、冬場であれば気温が低いため、防水性取替袖131を取り付ければ、雨水や塵埃等の浸入を防止する。一方、夏場であれば通気性が重視されるため、通気性取替袖132を取り付ければ、両腕の蒸れが解消される。また、袖が邪魔になる作業のときには取り外し、袖の汚れや擦り傷の生じやすい作業のときには取り付けるように選択してもよい。
【0035】
以上のような本実施形態によれば、
1.雨や雪等の浸入および砂礫や塵埃等の侵入を防止しつつ通気性を向上し、通気性作業用ウェア内の温度上昇や蒸れを防止することができる。
2.デザイン性に優れており、肉体労働者の作業ウェアや、スポーツする人の運動ウェア等として幅広く利用することができる。
3.部品点数が少なく、シンプルな構造であるため簡単に製造でき、多機能でありながら低コストな製品を提供することができる等の効果を奏する。
【0036】
なお、本発明に係る通気性作業用ウェア上衣1Aおよび通気性作業用ウェア下衣1Bからなる通気性作業用ウェアは、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜変更することができる。
【0037】
例えば、上述した本実施形態では、通気性作業用ウェア上衣1Aにおいて、フード14を一体的に設けているが、この構成に限られるものではなく、スナップボタンやファスナー等により着脱可能に構成してもよい。
【0038】
また、上述した本実施形態では、通気性作業用ウェア下衣1Bにおいて、バンド部17が、ゴムバンドを防水性生地で被覆し縫製することにより構成されている。しかしながら、ゴムバンドの代わりに紐を通して締め付けるようにしてもよく、ベルト通しを設け、ベルトで腰回りに密着させるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0039】
1A 通気性作業用ウェア上衣
1B 通気性作業用ウェア下衣
2 脇下ベンチレーション部
3 ベンチレーションポケット部
4 臀部ベンチレーション部
5 両側部ベンチレーション部
11 前身頃
12 後身頃
13 両袖
14 フード
15 下衣前身頃
16 下衣後身頃
17 バンド部
21 脇下開口
31 前身頃開口
32 ポケット袋
33 フラップ
41 臀部開口
51 両側部開口
131 防水性取替袖
132 通気性取替袖


【特許請求の範囲】
【請求項1】
防水性を有する防水性生地を縫製してなる通気性作業用ウェア上衣であって、
両袖の袖下線および上衣脇線に沿って形成された長尺状の脇下開口に、通気性を有する通気性生地を縫製することにより前記脇下開口を介して外気を流通可能にさせた脇下ベンチレーション部と、
前身頃の胸部または腹部の少なくともいずれかに形成された前身頃開口に、前記通気性生地を袋状に縫製してなるポケット袋を縫着するとともに、前記前身頃開口を下向きまたは斜め下向きのフラップで被覆してなるベンチレーションポケット部と
を有する通気性作業用ウェア上衣。
【請求項2】
請求項1において、前記両袖には、前記防水性生地を筒状に縫製してなる防水性取替袖、または前記通気性生地を筒状に縫製してなる通気性取替袖のいずれかを着脱可能に取り付けられている通気性作業用ウェア上衣。
【請求項3】
防水性を有する防水性生地を縫製してなる通気性作業用ウェア下衣であって、
臀部から大腿部にかけて形成された臀部開口に、通気性を有する通気性生地を縫製することにより前記臀部開口を介して外気を流通可能にさせた臀部ベンチレーション部を有する通気性作業用ウェア下衣。
【請求項4】
請求項3において、両脚部の下衣外側線または両脚部の股下線に沿って形成された長尺状の両側部開口に、前記通気性生地を縫製することにより前記両側部開口を介して外気を流通可能にさせた両側部ベンチレーション部を有する通気性作業用ウェア下衣。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2011−117121(P2011−117121A)
【公開日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−48411(P2011−48411)
【出願日】平成23年3月5日(2011.3.5)
【基礎とした実用新案登録】実用新案登録第3148977号
【原出願日】平成20年12月24日(2008.12.24)
【出願人】(501201672)ハミューレ株式会社 (1)
【Fターム(参考)】