説明

造り付け家具

【課題】製造コストが高価となることを防止することができると共に、その運搬作業を著しく軽減することができる造り付け家具を提供する。
【解決手段】既設された部屋32内に後から造り付けられることにより内部空間を形成する造り付け家具30であって、造り付け家具30が有する第1板部材34の周部に形成された差し込み部34cが、部屋32の天井46及び壁50の少なくとも一方に形成された貫通孔に差し込まれた状態で造り付けられるようにした。
【効果】製造コストが高価となることを防止することができると共に、その運搬作業を著しく軽減することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、部屋の壁や天井或は床等を利用してそれらに直接取付けられる造り付け家具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来においては、例えば図21に示すタンス2のように、それだけで完成品としてでき上がっており、部屋4内に搬入、設置される家具があった。この従来のタンス2は、前面板6、右側面板8、左側面板10、上面板12、及び底面板14、並びに前面板6と対向して、図21中における紙面に垂直方向の奥側に配置される不図示の背面板とを備えて構成されていることにより、全体として直方体の形状に形成されている。このようなタンス2は、その内部に、直方体のタンス2の6面を構成する各板部材に囲まれた内部空間を有している。
【0003】
また、この従来のタンス2の前面板6は、略長方形の開口部16を有する枠板部材18と、この枠板部材18の開口部16を閉止したり、観音開きに開いたりするように動作する2枚の開き戸20を備えている。これにより、従来のタンス2は、その内部空間に収納した物を、開き戸20を開けて出し入れすることができるようになっている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来のタンス2においては、その内部空間を形成するために、この内部空間を囲む、前面板6、右側面板8、左側面板10、上面板12、底面板14、及び不図示の背面板の、計6枚の板部材を備える必要があるので、その分だけ材料費が必要となって製造コストが高価となるという問題があった。このような問題は、上記従来のタンス2が市販品であっても、或はその部屋を有する建物専用に作られた特注品であっても同様である。
【0005】
また、上記従来のタンス2は、部屋4内に搬入するまでの運搬作業が大変であるという問題があった。例えば、タンス2が、図21に示すように、部屋4の天井22の高さ近くにまで迫る高さを有している場合には、このような大型のタンス2を部屋4内の所望の位置まで運搬する作業は、複数の作業者を必要とする等、かなり大変な作業となってしまうという問題があった。
【0006】
そこで本発明は、上記問題点に鑑みて、製造コストが高価となることを防止することができると共に、その運搬作業を著しく軽減することができる造り付け家具を提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本発明は、
既設された部屋内に後から造り付けられることにより内部空間を形成する造り付け家具であって、
前記造り付け家具が有する第1板部材の周部に形成された差し込み部が、前記部屋の天井及び壁の少なくとも一方に形成された貫通孔に差し込まれた状態で造り付けられたことを特徴とするものである。
【0008】
また、本発明による造り付け家具は、前記差し込み部が、前記部屋の天井及び壁の両方に形成された貫通孔に差し込まれた状態で造り付けられたことを特徴とするものである。
【0009】
また、本発明による造り付け家具は、前記第1板部材が鉛直方向に沿って配置されたことを特徴とするものである。
【0010】
また、本発明による造り付け家具は、前記第1板部材が開き戸を有することを特徴とするものである。
【0011】
また、本発明による造り付け家具は、前記第1板部材が、引出しが出入りする開口部を有することを特徴とするものである。
【0012】
また、本発明による造り付け家具は、前記第1板部材の周部に回動自在に取付けられた第2板部材を有することを特徴とするものである。
【0013】
また、本発明による造り付け家具は、前記第2板部材が前記第1板部材の周部に、上下方向に伸びる軸線の周りに回動自在に取付けられたことを特徴とするものである。
【0014】
また、本発明による造り付け家具は、前記第2板部材が、前記引出しの出入りをガイドするレールを有することを特徴とするものである。
【0015】
また、本発明による造り付け家具は、前記内部空間が、前記第1板部材、前記第2板部材、前記部屋の天井、壁及び床により囲まれて形成されたことを特徴とするものである。
【0016】
また、本発明による造り付け家具は、前記内部空間が、前記第1板部材、前記第2板部材、前記部屋の天井、壁及び高床構造の上面により囲まれて形成されたことを特徴とするものである。
【0017】
また、本発明による造り付け家具は、前記内部空間が、前記第1板部材、前記第2板部材、前記部屋の壁及び天井により囲まれて形成されたことを特徴とするものである。
【0018】
また、本発明による造り付け家具は、前記内部空間が、前記第1板部材、前記第2板部材、前記部屋の壁及び床により囲まれて形成されたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0019】
このような本発明に係る造り付け家具によれば、
既設された部屋内に後から造り付けられることにより内部空間を形成する造り付け家具であって、
前記造り付け家具が有する第1板部材の周部に形成された差し込み部が、前記部屋の天井及び壁の少なくとも一方に形成された貫通孔に差し込まれた状態で造り付けられたことにより、
製造コストが高価となることを防止することができると共に、運搬作業を著しく軽減することができる。
【0020】
また、本発明の造り付け家具は、前記差し込み部が、前記部屋の天井及び壁の両方に形成された貫通孔に差し込まれた状態で造り付けられたことにより、
前記造り付け家具の効果と同様の効果を有する他に、造り付け家具の造り付け安定性を向上させることができる。
【0021】
また、本発明の造り付け家具は、前記第1板部材が鉛直方向に沿って配置されたことにより、
前記造り付け家具の効果と同様の効果を有する他に、造り付け家具の造り付け施工性を向上させることができる。
【0022】
また、本発明による造り付け家具は、前記第1板部材が開き戸を有することにより、
前記造り付け家具の効果と同様の効果を有する他に、造り付け家具の別の構成を提供することができる。
【0023】
また、本発明による造り付け家具は、前記第1板部材が、引出しが出入りする開口部を有することにより、
前記造り付け家具の効果と同様の効果を有する他に、造り付け家具の別の構成を提供することができる。
【0024】
また、本発明の造り付け家具は、前記第1板部材の周部に回動自在に取付けられた第2板部材を有することにより、
前記造り付け家具の効果と同様の効果を有する他に、造り付け家具を確実に構成することができる。
【0025】
また、本発明の造り付け家具は、前記第2板部材が前記第1板部材の周部に、上下方向に伸びる軸線の周りに回動自在に取付けられたことにより、
前記造り付け家具の効果と同様の効果を有する他に、造り付け家具の構成の一つを明確にすることができる。
【0026】
また、本発明による造り付け家具は、前記第2板部材が、前記引出しの出入りをガイドするレールを有することにより、
前記造り付け家具の効果と同様の効果を有する他に、造り付け家具の別の構成を提供することができる。
【0027】
また、本発明の造り付け家具は、前記内部空間が、前記第1板部材、前記第2板部材、前記部屋の天井、壁及び床により囲まれて形成されたことにより、
前記造り付け家具の効果と同様の効果を有する他に、造り付け家具の内部に一つの内部空間を構成することができる。
【0028】
また、本発明の造り付け家具は、前記内部空間が、前記第1板部材、前記第2板部材、前記部屋の天井、壁及び高床構造の上面により囲まれて形成されたことにより、
前記造り付け家具の効果と同様の効果を有する他に、造り付け家具の別の構成を提供することができる。
【0029】
また、本発明の造り付け家具は、前記内部空間が、前記第1板部材、前記第2板部材、前記部屋の壁及び天井により囲まれて形成されたことにより、
前記造り付け家具の効果と同様の効果を有する他に、造り付け家具の別の構成を提供することができる。
【0030】
また、本発明の造り付け家具は、前記内部空間は、前記第1板部材、前記第2板部材、前記部屋の壁及び床により囲まれて形成されたことにより、
前記造り付け家具の効果と同様の効果を有する他に、造り付け家具の別の構成を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
以下、本発明に係る造り付け家具を実施するための最良の形態について、図面に基づいて具体的に説明する。
図1から図6は、本発明の第1の実施の形態に係る造り付けのタンス30(造り付け家具に相当)について説明するために参照する図である。
【0032】
本実施の形態に係る造り付けのタンス30は、図1から図4に示すように、部屋32内に造り付けられており、1枚の前面板34(第1板部材に相当)、及び2枚の側面板36(第2板部材に相当)を備えて構成されている。前面板34は、図1に示すように、略長方形の開口部37を有する枠板部材38と、この枠板部材38の開口部37を閉止したり、観音開きに開くように動作する左右2枚の開き戸40が設けられている。
【0033】
また、前面板34の両側部34a,34bのそれぞれには、図3,4に示すように、側面板36における前面板34側の側部36aが蝶番42を介して取り付けられており、側面板36のそれぞれは、図1〜3中の上下方向(図4中、紙面に垂直の方向)に伸びる、蝶番42の回動軸線回りに回動することができるようになっている。
【0034】
このようなタンス30は、図4に示すように、2枚の側面板36が、前面板34との間に直角の角度を形成するように開いて配置することができるようになっていると共に、図5に示すように、2枚の側面板36のそれぞれが、前面板34と互いに平行となるように、折り畳んだ状態にすることができるようにもなっている。
【0035】
タンス30は、図4に示すように、側面板36が前面板34との間に直角の角度を形成するように開いた状態で、図3に示すように、部屋32の床面44上に載置され、側面板36のそれぞれの前面板34とは反対側の側部36bが、部屋32の壁50に突き当てられて造り付けられるようになっている。
【0036】
また、前面板34の上端部には、部屋32の天井46の高さより高く伸びる差込部34cが形成され、この差込部34cは、天井46に形成されたスリット48(貫通孔に相当)に差し込まれている。前面板34の差込部34cは、図2に示すように、前面板34の幅方向全体にわたって、スリット48を貫くように差し込まれている。
【0037】
このとき、タンス30は、図3,4に示すように、側面板36のそれぞれの前面板34とは反対側の側部36bが、部屋32の壁50に突き当てられていることにより、この反作用として、図3に示すように、前面板34の差込部34cの壁50とは反対側の面が、天井46のスリット48の内周面における、壁50とは反対側の面48aに押されて接触している。
【0038】
このような本実施の形態に係る造り付けのタンス30は、部屋の中にいる人がそれを正面から見ると、図1における前面板34の、床面44からその上方の天井46の下面にわたって、仰ぐように大きく立派に見えるようになっている。
【0039】
次に、タンス30を部屋32内に造り付けるときの手順について説明する。部屋32内にタンス30が造り付けられる前においては、図5に示すように、側面板36が前面板34と平行となるように折り畳まれた状態で部屋32内に搬入される。そして、図6に示すように、折り畳まれた側面板36が壁50側に向けられると共に、前面板34の差込部34cから壁50迄の距離よりも、前面板34の差込部34cと反対側の下端部34dから壁50迄の距離の方が長くなるように、前面板34は傾斜した姿勢に保持される。
【0040】
このような姿勢から、その前面板34の差込部34cが、天井46のスリット48に差し込まれながら上方に移動すると共に、前面板34の下端部34dが、スリット48を支点として矢印A方向に回動させられることにより、その下端部34dが壁50に近付くように移動させられていく。
【0041】
前面板34の下端部34dが壁50に近付くように移動させられていくことにより、前面板34の姿勢が床面44に対して略垂直に配置された状態(鉛直方向に沿って配置された状態)になったところで、2枚の側面板36を回動させて、図4に示すように、前面板34と90°の角度となるように側面板36が開いた状態にすると、図1〜3に示すように部屋32内に造り付けられるタンス30が略完成する。
【0042】
そして、側面板36の側部36bが壁50に接触すると共に、前面板34の差込部34cがスリット48内における壁50とは反対側の面48aに接触した状態にした後で、前面板34の下端部34dが壁50から容易に遠ざからないよう(元の傾斜した姿勢に戻ろうとしないよう)に、その下端部34dを図示しない部品により床面44に係止する。
【0043】
このように造り付けられた、本実施の形態に係る造り付けのタンス30によれば、この直方体のタンス30の内部空間を形成するためには、1枚の前面板34及び2枚の側面板36以外は、部屋32の壁50、天井46及び床面44を利用するようになっているので、このような内部空間を形成する直方体の6面のうち3面分の部材を特に設けなくてもよいことになる。このため、タンス30の製造コストが高価となることを防止することができる。
【0044】
また、本実施の形態に係る造り付けのタンス30によれば、上記のように部材を減らすことができると共に、部屋32内に造り付ける前は、図5に示すように、前面板34に対して2枚の側面板36を平行となるように折り畳んでコンパクト化することができるので、運搬作業を著しく軽減することができる。
【0045】
また、本実施の形態に係る造り付けのタンス30によれば、図4に示すように、側面板36が前面板34に対して90°の角度に開いた状態で部屋32の床面44上に載置されると共に、前面板34の差込部34cが、天井46のスリット48に差し込まれて造り付けられるようになっているので、地震時等において、差込部34cが壁50側に近付く方向に、又は離れる方向に前面板34が大きく倒れることを防止することができる。
【0046】
また、タンス30は、その側面板36の側部36bが、部屋32の壁50に突き当てられると共に、この反作用として前面板34の差込部34cの壁50と反対側の面が、天井46のスリット48内における壁50と反対側の面48aに押されて接触しているので、差込部34cは前面板30の奥行き方向(図3中左右方向)に動かないよう固定されてスリット48内でガタツキを生じることを防止することができる。
【0047】
また、本実施の形態に係る造り付けのタンス30によれば、前面板34の差込部34cがスリット48を貫いて差込まれるようになっているので、差込部34cが行止りの底付きの溝穴に嵌合するような場合には差込部34cがその溝穴から容易に抜けてしまうのと比べて、差込部34cがスリット48から容易に抜けてしまうことを確実に防止することができる。
【0048】
次に、図7から図10は、本発明の第2の実施の形態に係る造り付けのタンス60(造り付け家具に相当)について説明するために参照する図である。
本実施の形態に係るタンス60の側面図は、前記第1の実施の形態に係るタンス30の側面図(図3参照)とほぼ同様に表されるので省略する。
【0049】
本実施の形態に係る造り付けのタンス60は、図9に示すように、壁50と、この壁50に対して直角となるように形成されている壁64とで構成される部屋62の隅部の内側に造り付けられている。
【0050】
タンス60は、前面板34の図9中左側の側部34bに側面板36を1枚だけ備えている。この側面板36は、前記第1の実施の形態に係るタンス30と同様に、前面板34側の側部36aが、蝶番42を介して前面板34の側部34bに取付られており、この側面板36の側部36aとは反対側の側部36bが壁50に突き当てられている。
【0051】
また、タンス60は、前面板34における図9中右側の側部34aが、部屋62の壁64に鉛直方向(図9中紙面に垂直方向)に沿って形成されたスリット66(貫通孔に相当)に差し込まれて設けられている。このスリット66へ差込まれる前面板34の側部34aを、この側部34aに設けられたストッパ61が壁64に当接するまで差込むことにより、前面板34はその幅方向に位置決めされるようになっている。
【0052】
図7,8に示すように、前面板34の上端部には、部屋32の天井46の高さより高く伸びる差込部34cが形成され、この差込部34cは、天井46に形成されたスリット48(貫通孔に相当)に差し込まれている。前面板34の差込部34cは、前面板34の幅方向全体にわたって、スリット48を貫くように差し込まれている。
【0053】
部屋62の天井46のスリット48の長さは、前面板34の幅の寸法に加えて、壁64とは反対側に、前面板34の側部34aにおける、ストッパ61より外側の寸法よりも若干長い長さ分だけ延長して形成されている。このことにより、タンス60は、図10に示すように、前記第1の実施の形態に係るタンス30を造り付けるときと同じ要領で、前面板34の差込部34cを天井46のスリット48に差し込むことができる。
【0054】
その後に、前面板34をスリット48に沿って図10中壁64に向かって水平にスライドさせることにより、図7,8に示すように、前面板34の側部34aを壁64のスリット66に差し込んで、それを貫くことができる。
【0055】
また、このようにタンス60を造り付けた後においては、天井46のスリット48における、タンス60の前面板34の差込部34cが壁64側にスライドした跡の、差込部34cが存在しなくなった長さ部分には、その差込部34cが逆方向に後戻りするようスライドしないように、詰め物67が詰め込まれて差込部34cに係止している。
【0056】
このような本実施の形態に係る造り付けのタンス60によれば、この直方体のタンス60の内部空間を形成するためには、各1枚の前面板34及び側面板36以外は、部屋62の壁50,64、天井46及び床面44を利用するようになっているので、このような内部空間を形成する直方体の6面のうち実に4面分の部材を特に設けなくてもよいことになる。このため、タンス60の製造コストが高価となることを防止することができる。
【0057】
また、本実施の形態に係る造り付けのタンス60によれば、上記のように部材を減らすことができると共に、部屋62内に造り付ける前は、前面板34に対して側面板36を平行となるように折り畳んでコンパクト化することができるので、運搬作業を著しく軽減することができる。
【0058】
また、本実施の形態に係る造り付けのタンス60によれば、図9に示すように、側面板36が前面板34に対して90°開いた状態で部屋62の床面44上に載置されると共に(前記第1の実施の形態に係る図3と同様に)、前面板34の差込部34cが、天井46のスリット48に差し込まれて造り付けられるようになっているので、地震時等において、差込部34cが壁50に近付く方向に、又は離れる方向に前面板34が大きく倒れることを防止することができる。
【0059】
また、前記第1の実施の形態と同様に、タンス60は、その側面板36の側部36bが、部屋62の壁50に突き当てられると共に(前記第1の実施の形態に係る図3参照)、この反作用として前面板34の差込部34cの壁50と反対側の面が、天井46のスリット48内における壁50と反対側の面48aに押されて接触しているので、差込部34cはタンス60の奥行き方向に動かないよう固定されてスリット内でガタツキを生じることを防止することができる。
【0060】
また、本実施の形態に係る造り付けのタンス60によれば、前記第1の実施の形態と同様に、前面板34の差込部34cがスリット48を貫いて差込まれるようになっているので、差込部34cが行止りの底付きの溝穴に嵌合するような場合に差込部34cがその溝穴から容易に抜けてしまうのと比べて、差込部34cがスリット48から容易に抜けてしまうことを確実に防止することができる。
【0061】
また、本実施の形態に係る造り付けのタンス60によれば、前面板34におけるその側部34aが、部屋62の壁64に鉛直方向に沿って形成されたスリット66に差し込まれて設けられるので、前面板34の下端部が壁50から遠ざかったり接近したりするよう動くことを確実に防止することができ、造り付けのタンス60の安定性を向上させることができる。
【0062】
次に、図11は、本発明の第3の実施の形態に係る造り付けのタンス70(造り付け家具に相当)について説明するために参照する図である。
前記第1の実施の形態に係るタンス30と同様の部分や構成についての重複する説明は省略するものとする。
【0063】
前記第1の実施の形態に係る造り付けのタンス30は、図1に示すように、その前面板34及び側面板36が、直接部屋32の床面44上に載置されていたのに対して、本実施の形態に係る造り付けのタンス70は、図11に示すように、部屋72の床面44上に載置される直方体の台座74(高床構造)を備えており、前面板34及び側面板36は、この台座74の上面上に載置されるようになっている点において異なるものである。
【0064】
そして、本実施の形態に係る造り付けのタンス70の前面板34及び側面板36は、前記第1の実施の形態に係る造り付けのタンス30のそれと比べて、台座74の高さ分だけ高さが低く形成されている。また、台座74は複数の引き出し76を備えている。
【0065】
このような本実施の形態に係る造り付けのタンス70によれば、このタンス70の直方体の内部空間を形成するには、1枚の前面板34及び2枚の側面板36以外は、部屋72の壁50、天井46及び台座74の上面を利用するようになっているので、このような内部空間を形成するためにその直方体の6面のうち3面分の部材を特に設けなくてもよいことになる。このため、タンス70の製造コストが高価となることを防止することができる。
【0066】
また、本実施の形態に係る造り付けのタンス70によれば、上記のように部材を減らすことができると共に、部屋72内に造り付ける前は、前面板34に対して側面板36を折り畳んでコンパクト化することができるので、運搬作業を著しく軽減することができる。
【0067】
また、本実施の形態に係る造り付けのタンス70によれば、前記第1、第2の実施の形態の効果と同様の効果を有する他に、前記第1、第2の実施の形態に係る造り付け家具とは別の構成を提供することができる。
【0068】
なお、本実施の形態においては、タンス70の外部にある台座74の上にタンス70を配置する場合について説明したが、台座74の大きさを小さくしてタンス70内の内部空間の底部に台座74を収納するように構成してもよい。このような場合には、図示しないが、タンス70の開き戸40を開けてから、このタンス70の内部空間の底部に収納した台座74の引出し76を引出すようにする態様で使用することができる。
【0069】
次に、図12,13は、本発明の第4の実施の形態に係る造り付けのタンス80(造り付け家具に相当)について説明するために参照する図である。
【0070】
本実施の形態に係る造り付けのタンス80は、前記実施の形態と同様に、前面板34の上端部の差込部34cが天井46のスリット48に差し込まれている。ところが、前面板34の両側部34a,34bには、前記第1の実施の形態に係るタンス30が備えているような側面板は備えていない点において、前記第1の実施の形態とは異なる構成となっている。
【0071】
また、タンス80の前面板34は、水平面において、図13に示すように、壁50と、この壁50に直交する壁64とで形成される部屋82の隅部の内側に、壁50,64に対して45°位の角度を有するように斜めに設置されている。これにより、タンス80は、その内部に5面体のような収納空間を有するようになっている。
【0072】
また、図12に示す天井46のスリット48は、壁50,64に対して斜めに設置される前面板34に対応して、やはり壁50,64に対して斜めに設けられている。つまり、前面板34と壁50,64との間には図13に示すような略二等辺三角形が形成されるが、スリット48はその前面板34の差込部34cに対向してそれが差し込み可能な位置に配置されて開口形成されている。
【0073】
このような本実施の形態に係るタンス80を部屋82内に造り付けるときの手順は、前記第1の実施の形態における、タンス30を部屋32内に造り付けるときの手順とほぼ同様であるが、前記第1の実施の形態において前面板34の両側部に設けていた側面板が本実施の形態においては無いので、それに対応して一部手順が省略されるだけである。
【0074】
このような本実施の形態に係る造り付けのタンス80によれば、このタンス80の5面体のような内部空間を形成するためには、前面板34以外は、部屋82の壁50,64、天井46及び床面44が利用されるようになっているので、このような内部空間を形成する5面のうち実に4面分の部材を特に設けなくてもよいことになる。このため、タンス60の製造コストが高価となることを防止することができる。
【0075】
また、本実施の形態に係る造り付けのタンス80によれば、前面板34以外の他の部材を備えなくてもよいので、運搬作業を著しく容易にすることができる。
【0076】
また、本実施の形態に係る造り付けのタンス80によれば、前記第1から第3の実施の形態の効果と同様の効果を有する他に、前記第1から第3の実施の形態に係る造り付け家具とは別の構成を提供することができる。
【0077】
次に、図14から図17は、本発明の第5の実施の形態に係る造り付けのタンス90(造り付け家具に相当)について説明するために参照する図である。
【0078】
本実施の形態に係る造り付けのタンス90は、図14から図16に示すように、部屋92内に造り付けられており、1枚の前面板94(第1板部材に相当)、及び2枚の側面板96(第2板部材に相当)を備えて構成される本体部97を備えている。この本体部97の、1枚の前面板94、及び2枚の側面板96は、前記第1の実施の形態に係るタンス30と同様に、蝶番42を介して回動自在に取り付けられている。また、タンス90は、その内部空間に出し入れ自在に収納される7段の引出し98を備えている。
【0079】
ここで、図14及び図15において、タンス90は、説明の便宜上、7段分の引出し98のうち、上側6段分の引出し98をタンス90内に収納し、最下段の引出し98を抜き出した状態が示されている。
【0080】
引出し98のそれぞれは、図16に示すように、1枚の前面板100、2枚の側面板102、1枚の背面板104、1枚の底面板106、及び2つの把手108を備えて構成されている。この引出し98の前面板100は、図15に示すように、側面板102及び背面板104よりも高い高さを有するように形成されている。
【0081】
また、タンス90における本体部97の前面板94には、図14に示すように、7段分の引出し98のそれぞれに対応する7つの長方形の開口部110が高さ方向に間隔を置いて形成されている。
【0082】
また、本体部97の2枚の側面板96には、図14から図16に示すように、互いに対向する面のそれぞれに、側面板96の幅方向(水平方向)に伸びる略帯板形状の7本のスライドレール112が、前面板94の開口部110のそれぞれに対応して、高さ方向に間隔を置いて設けられている。スライドレール112のそれぞれは、その上側の面の高さが、対応する前面板94の開口部110の下辺の面の高さと同じ高さに設定されている。
【0083】
タンス90は、前記第1の実施の形態に係るタンス30が部屋32内に造り付けられたのと同じ要領で、その本体部97が部屋92内に造り付けられた後、7段分の引出し98のそれぞれが、本体部97における前面板94の対応する開口部110から差し込まれる。
【0084】
引出し98のそれぞれは、図15に示すように、その前面板100以外の部分がタンス90の内部空間に収納されるようになっている。この引出し98をタンス90内に収納する際には、引出し98の前面板100の上側部が、開口部110の上辺より上方の前面板94に当接して停止するようになっているので、引出し98の背面板104が壁50に衝突しないようになっている。
【0085】
また、引出し98のそれぞれは、図16中の左右方向の長さが、本体部97における2枚の側面板96の、互いに対向する面同士の間の間隔よりごくわずかに小さく形成されていることにより、引出し98が2枚の側面板96間で図16中の左右方向に著しいガタツキを生じないようになっている。
【0086】
また、引出し98のそれぞれは、図14から図16に示すように、タンス90内において、引出し98の2枚の側面板102のそれぞれが、本体部97のスライドレール112上に載置されて支持されている。引出し98は、本体部97の開口部110からタンス90内に差し込まれたり引出されたりするときには、本体部97のスライドレール112上を滑動するようになっている。
【0087】
また、本体部97のスライドレール112は、その厚さ寸法(図16,17中、寸法X)が、図17に示すように側面板96を前面板94と平行になるよう折り畳んだときにおける、この側面板96と前面板94との間の間隔と略同じ寸法になっているので、上記側面板96の折り畳みの際に支障が生じないようになっている。
【0088】
このように造り付けられた、本実施の形態に係る造り付けのタンス90によれば、このタンス90の内部空間を形成するためには、1枚の前面板94及び2枚の側面板96以外は、部屋92の壁50、天井46及び床面44を利用するようになっているので、このような内部空間を形成する直方体の6面のうち3面分の部材を特に設けなくてもよいことになる。このため、タンス90の製造コストが高価となることを防止することができる。
【0089】
また、本実施の形態に係る造り付けのタンス90によれば、上記のように部材を減らすことができると共に、部屋92内に造り付ける前は、図17に示すように、前面板94に対して2枚の側面板96を平行となるように折り畳んでコンパクト化することができるので、運搬作業を著しく軽減することができる。
【0090】
次に、図18は、本発明の第6の実施の形態に係る造り付けのタンス120(造り付け家具に相当)について説明するために参照する図である。
前記第5の実施の形態に係るタンス90と同様の部分や構成についての重複する説明は省略するものとする。
【0091】
前記第5の実施の形態に係るタンス90は、7段の引出し98が上下方向に1列に並んで配置されていたのに対して、本実施の形態に係る、部屋122に造り付けられるタンス120は、上下方向に1列に並んで配置されている7段の引出し124が、左右に2列隣合って配置されて、計14個の引出し124が配置されている点において異なる構造となっている。また、タンス120は、左右に2列隣合って配置されるそれぞれ7段の引出し124に対応して、その前面板128に、やはり左右に2列隣合って配置して形成される7段の開口部130を有している。
【0092】
また、タンス120の本体部126は、その前面板128と壁50との間であって、2枚の側面板96間の中央位置に、この2枚の側面板96と互いに平行となるように配置される仕切り板132を備えている。仕切り板132は、本体部126が部屋122に造り付けられた後に、不図示の係止具により、前面板126の壁50側の面に固定されるようになっている。
【0093】
また、仕切り板132には、スライドレール112が設けられており、このスライドレール112は、前記第5の実施の形態に係るタンス90と同様に設けられた側面板96のスライドレール112と共に、引出し124を滑動自在に支持するようになっている。
【0094】
このように造り付けられた、本実施の形態に係る造り付けのタンス120によれば、このタンス120の内部空間を形成するためには、1枚の前面板128及び2枚の側面板96以外は、部屋122の壁50、天井46及び床面44を利用するようになっているので、このような内部空間を形成する直方体の6面のうち3面分の部材を特に設けなくてもよいことになる。このため、タンス120の製造コストが高価となることを防止することができる。
【0095】
また、本実施の形態に係る造り付けのタンス120によれば、上記のように部材を減らすことができると共に、部屋122内に造り付ける前は、前記第5の実施の形態に係るタンス90と同様に、2枚の側面板96を前面板128に対して平行となるように折り畳んでコンパクト化することができるので(図17参照)、運搬作業を著しく軽減することができる。
【0096】
なお、前記第1から第6の実施の形態においては、本発明を、その内部に直方体又は5面体の収納空間を有する造り付けのタンス30,60,70,80,90,120に対して適用した場合について説明したが、本発明は、内部に直方体又は5面体以外の、他の形状の収納空間を有する造り付けのタンスに対しても適用することができる。
【0097】
また、前記第1から第6の実施の形態においては、本発明を造り付けのタンス30,60,70,80,90,120に対して適用した場合について説明したが、本発明はタンス以外の他の作り付け家具に対しても適用することができることはいうまでもない。
【0098】
また、前記第1の実施の形態においては、前面板34の差込部34cが、前面板34の長さをただそのまま上方に伸ばしただけの構成となっていたが、差込部34cは複数の突出部に分けて構成するようにしてもよい。この場合は、天井46に形成されるスリット48も複数に分けて構成することができる。
【0099】
また、前記第1から第6の実施の形態においては、天井46だけにスリット48が形成された場合、或いは天井46と壁64の両方にスリット48,66が形成された場合について説明したが、壁64だけにスリットが形成されるようにしてもよい。
【0100】
また、前記第1の実施の形態においては、前面板34により構成された、周部に差込部34cが形成された第1板部材が鉛直方向に沿って配置された場合について説明したが、上記第1板部材は、このような鉛直方向に沿って配置される場合に限定する必要はなく、水平方向など、鉛直方向以外のどのような方向に配置されるようにしてもよい。
【0101】
また、前記第1の実施の形態においては、側面板36により構成された、上記第1板部材の周部に回動自在に取付けられた第2板部材が、上記第1板部材に、上下方向に伸びる軸線の周りに回動自在に取付けられた場合について説明したが、上記第2板部材は上記第1板部材に、水平方向等、上下方向以外の方向に伸びる軸線の周りに回動自在に取り付けられるようにしてもよい。
【0102】
また、前記第5,第6の実施の形態においては、引出し98,124が上下方向に7段並んで設けられた構成となっていたが、7段以外の段数の引出しが設けられた構成としてもよいことはいうまでもない。
【0103】
また、前記第1の実施の形態においては、床面44がタンスの内部空間の底部を構成していたが、上記内部空間の底部を、水平に配置された上記第1板部材により構成して、この第1板部材と天井46との間に造り付け家具の内部空間が形成されるように構成してもよい。この場合は、上記第1板部材の周部に形成された差込部を、壁に形成された貫通孔に差し込むようにすることができる。
【0104】
また、前記第1の実施の形態においては、天井46がタンスの内部空間の天井部を構成していたが、上記内部空間の天井部を、水平に配置された上記第1板部材により構成して、この第1板部材と床面44との間に造り付け家具の内部空間が形成されるように構成してもよい。この場合も第1板部材の周部に形成された差込部を、壁に形成された貫通孔に差し込むようにすることができる。
【0105】
また、前記第1の実施の形態において、部屋32の天井46のスリット48は、造り付けのタンス30を造り付ける際にその前面板34の差込部34cを差し込むのに利用したが、タンス又はそれ以外の造り付け家具のいずれも部屋32に造り付けない場合には、図19に示すように、合成樹脂製等の蓋部材150によりスリット48を隠すようにしてもよい。
【0106】
或いは、図20に示すように、不図示の係止具等により、スリット48にライティングダクト160を固定し、このようなライティングダクト160から照明装置162を吊り下げるようにしてもよい。また、照明装置162の代わりに、スピーカー等の他のものを吊り下げるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0107】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る造り付けのタンス30を示す、図3におけるF−F線矢視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る造り付けのタンス30を示す、図3におけるG−G線矢視図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る造り付けのタンス30を示す、図2におけるH−H線矢視図である。
【図4】図1におけるタンス30のA−A線矢視断面図である。
【図5】図4におけるタンス30の側面板36を前面板34に対して平行となるように折り畳んだ状態を示すこれらの上面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係る造り付けのタンス30の造り付け作業の手順を説明するための前面板34等の側面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る造り付けのタンス60を示す、図9におけるD−D線矢視図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る造り付けのタンス60を示す、図9におけるE−E線矢視図である。
【図9】図7におけるタンス60のB−B線矢視断面図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態に係る造り付けのタンス60の造り付け作業の手順を説明するための前面板34の正面図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態に係る造り付けのタンス70を示す正面図である。
【図12】本発明の第4の実施の形態に係る造り付けのタンス80を示す正面図である。
【図13】図12におけるタンス80のC−C線矢視断面図である。
【図14】本発明の第5の実施の形態に係る造り付けのタンス90を示す正面図である。
【図15】図14に示した造り付けのタンス90におけるJ−J線矢視図である。
【図16】図14に示したタンス90におけるI−I線矢視断面図である。
【図17】図16におけるタンス90の側面板96を前面板94に対して平行となるように折り畳んだ状態を示すこれらの上面図である。
【図18】本発明の第6の実施の形態に係る造り付けのタンス120を示す正面図である。
【図19】タンスを造り付けない場合に天井46のスリット48に設けられた蓋部材150を示す側面断面図である。
【図20】タンスを造り付けない場合に天井46のスリット48に設けられたライティングダクト160及び照明装置162を示す側面断面図である。
【図21】従来のタンス2を示す正面図である。
【符号の説明】
【0108】
2 タンス
4 部屋
6 前面板
8 右側面板
10 左側面板
12 上面板
14 底面板
16 開口部
18 枠板部材
20 開き戸
22 天井
30 タンス
32 部屋
34 前面板
34a,34b 側部
34c 上端部
34d 下端部
36 側面板
36a 側部
36b 壁側端部
37 開口部
38 枠板部材
40 開き戸
42 蝶番
44 床面
46 天井
48 スリット
48a 面
50 壁
60 タンス
61 ストッパ
62 部屋
64 壁
66 スリット
67 詰め物
70 タンス
72 部屋
74 台座
76 引き出し
80 タンス
82 部屋
90 タンス
92 部屋
94 前面板
96 側面板
97 本体部
98 引出し
100 前面板
102 側面板
104 背面板
106 底面板
108 把手
110 開口部
112 スライドレール
120 タンス
122 部屋
124 引出し
126 本体部
128 前面板
130 開口部
132 仕切り板
150 蓋部材
160 ライティングダクト
162 照明装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
既設された部屋内に後から造り付けられることにより内部空間を形成する造り付け家具であって、
前記造り付け家具が有する第1板部材の周部に形成された差し込み部が、前記部屋の天井及び壁の少なくとも一方に形成された貫通孔に差し込まれた状態で造り付けられた
ことを特徴とする造り付け家具。
【請求項2】
前記差し込み部が、前記部屋の天井及び壁の両方に形成された貫通孔に差し込まれた状態で造り付けられた
ことを特徴とする請求項1に記載の造り付け家具。
【請求項3】
前記第1板部材が鉛直方向に沿って配置された
ことを特徴とする請求項1に記載の造り付け家具。
【請求項4】
前記第1板部材が開き戸を有することを特徴とする請求項1に記載の造り付け家具。
【請求項5】
前記第1板部材が、引出しが出入りする開口部を有することを特徴とする請求項1に記載の造り付け家具。
【請求項6】
前記第1板部材の周部に回動自在に取付けられた第2板部材を有することを特徴とする請求項1又は5に記載の造り付け家具。
【請求項7】
前記第2板部材が前記第1板部材の周部に、上下方向に伸びる軸線の周りに回動自在に取付けられたことを特徴とする請求項6に記載の造り付け家具。
【請求項8】
前記第2板部材は、前記引出しの出入りをガイドするレールを有することを特徴とする請求項6に記載の造り付け家具。
【請求項9】
前記内部空間は、前記第1板部材、前記第2板部材、前記部屋の天井、壁及び床により囲まれて形成された
ことを特徴とする請求項6に記載の造り付け家具。
【請求項10】
前記内部空間は、前記第1板部材、前記第2板部材、前記部屋の天井、壁及び高床構造の上面により囲まれて形成された
ことを特徴とする請求項6に記載の造り付け家具。
【請求項11】
前記内部空間は、前記第1板部材、前記第2板部材、前記部屋の壁及び天井により囲まれて形成された
ことを特徴とする請求項6に記載の造り付け家具。
【請求項12】
前記内部空間は、前記第1板部材、前記第2板部材、前記部屋の壁及び床により囲まれて形成された
ことを特徴とする請求項6に記載の造り付け家具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2008−274690(P2008−274690A)
【公開日】平成20年11月13日(2008.11.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−121613(P2007−121613)
【出願日】平成19年5月2日(2007.5.2)
【出願人】(592040826)住友不動産株式会社 (94)