説明

造粒処理を制御する装置及び方法

本発明の装置及び方法は、低融点化合物、高溶解流動ポリマー、熱的に敏感な材料の造粒のためにその温度の制御を維持する。ダイプレートの前に冷却押出機、必要であれば第2溶解物冷却器の追加は、狭い溶解範囲の材料、ポリマー混合物、定型化、散乱、又は溶液の熱、剪断、及びレオロジー特性の調整に備える。装置及び方法は、造粒が困難な材料に対して、低含水率の一貫した均一なペレットを生成するように、高度に調整することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、造粒処理における材料の熱、剪断、流動学的成分を注意深く調整することができる装置及び方法に関する。造粒される材料は、容器又は押出成形機のような混合装置で調製又は定型化(formulate)され、続いて熱交換器と押出成形機を通して処理されて、有害な相分離や金型凍結のない造粒に適切な温度に達成され、これにより均一なペレット形状と容認可能なペレット水分レベルが提供される。本発明の装置及び方法は、狭い範囲の溶融化合物、高融点流動製剤、低融点材料、及びポリマー混合物に適用され、その中で、ろう、アスファルト、熱溶解接着剤を含む接着剤、ポリプロピレン及び共重合体を含む高融点流動ポリオレフィンの定型化(formulation)、分散又は溶液、及びガムベースの定型化が典型的である。
【背景技術】
【0002】
材料特にポリマー材料の造粒は長年の間、当業者に公知であり、早くも1978年10月31日に発行された米国特許第4123207号から本発明の譲受人の事業に不可欠であった。熱交換器及び押出成形機を通る処理ポリマー材料は、文献では類似の早い歴史があり、その間に造粒機と関連して種々の配置で使用されてきた。遠心乾燥機を通してペレットを処理して、適切な低水分ペレットを得ることは、文献で容易に確立され、早くも1969年7月29日に発行された米国特許第3458045号から本譲受人に役立っている。これらの処理の修正と改良は、それ以降に発行され、本発明の譲受人により所有された米国特許4251198号(1981年2月17日)、第4447325号(1984年5月8日)、第4500271号(1985年2月19日)、第4565015(1986年1月21日)、第4728276号(1988年3月1日)、第5059103号(1991年10月22日)、第5265347号(1993年11月30日)、第5638606号(1997年1月17日)、第6237244号(2001年5月29日)、第6739457号(2004年5月25日)、第6793473号(2004年8月21日)、第6807748号(2004年10月26日)で実証され、その全体又は一部は参照することでここに例示的に含める。
【0003】
以下の追加の特許及び公開特許は本発明に関係する。
ポリマー材料の造粒は、広範囲の材料タイプで特に成功していることが証明されており、急速冷却は形成されたペレットの少なくとも最外層を迅速に固化し、乾燥機又はさらなる処理部に伝搬させることができる。これらの処理には直ちに向かない品質をもつ多くの材料がある。これらの品質の例として、非常に狭い溶融範囲、低温溶融範囲、溶解又は半固形材料の低粘度、遅い熱伝導、及びそれによる処理に十分な急速冷却能力の遅さ、冷却時の層分離を受ける傾向、表面トラッグ、混合処理中の液体の不十分な混和性、混合/混和段階から押出/造粒段階への著しい温度変化である。典型的には前述の特性を有し、そのために造粒技術に向かない材料としては、例えば、ワックス、アスファルト、接着剤、ガムベース定型剤、高溶融流動ポリオレフィン、非ポリマー有機及び/又は無機材料である。したがって、特に水中造粒機を使用してペレットを形成するときに、これらの難しい材料及び用途を首尾よく造粒することができる装置及び方法の要求がある。
【特許文献1】米国再発行特許第36177号
【特許文献2】米国特許第4617227号
【特許文献3】米国特許第5019610号
【特許文献4】米国特許第5298263号
【特許文献5】米国特許第5482722号
【特許文献6】米国特許第5936015号
【特許文献7】米国特許第5987852号
【特許文献8】米国特許第6057390号
【特許文献9】米国特許第6120899号
【特許文献10】米国特許第6150439号
【特許文献11】米国特許第6358621号
【特許文献12】米国特許第6713540号
【特許文献13】米国特許第6759454号
【特許文献14】米国特許第6811797号
【特許文献15】米国特許第6818236号
【特許文献16】米国特許第6852345号
【特許文献17】米国特許第6872784号
【特許文献18】米国特許第6858237号
【特許文献19】米国特許第6890982号
【特許文献20】米国特許第6906148号
【特許文献21】米国特許第6914102号
【特許文献22】米国特許第6926916号
【特許文献23】米国特許第6930148号
【特許文献24】米国特許第6946528号
【特許文献25】米国特許公開第2005/101702号
【特許文献26】米国特許公開第2005/191325号
【発明の開示】
【0004】
本発明に従って造粒される材料は、容器又は押出機に装入され、溶解、剪断、及び/又は混合される。容器は、大気圧であってもよいし、加圧され、又は真空であってもよいし、また清浄にされていなくてもよいし、空気、又は窒素、アルゴン等のような不活性ガスで清浄(purge)にされてもよい。加圧、真空、清浄は、シーケンシャルに、又は連続的に、任意の組合せ及び順番で行われてもよい。必要なエネルギーは、処方物(formulation)を溶解、半固体混合物、又は液体に変換し、これらは、バッチ処理又は連続流動処理で解放されると、重力又は加圧下で適切に流れる。加えられるエネルギーは、処方の要求により、必要に応じて、低、中、高の剪断の形態で、熱的及び/又は機械的であってもよい。そのエネルギーは、溶解、半固体、又は液体の材料の温度に直接、著しく衝撃を与える。
【0005】
容器内で混合され又は混和された材料は、解放されると、ブースターポンプに流れ込み、及び/又は、必要により粗フィルタ装置を通って流れるように十分に加圧される。必要により加圧され及び/又は濾過された容器から、又は代案として押出機からの材料は、切換弁を通る。切換弁により、材料は、熱交換器又は溶解物冷却器に向かって流れ、あるいは循環して容器又は押出機に戻り、あるいは清浄にされ、又はシステムから排出される。圧力は、溶解物ポンプにより溶解物流れに誘導され、溶解物冷却器に排出され、著しく温度低下する。追加的な混合を行ってもよい。バッフルが溶解物冷却器内にある。熱交換器による冷却は、溶解物内での結晶化又は相分離を許容するのに十分である。代案として、切換弁は、前述した位置よりも、溶解物冷却器の後に設置しても、ここで記載したのと類似した能力を有する。
【0006】
本発明によると、造粒する材料は、溶解物冷却器又は熱交換器から出た後、冷却押出機に供給される。冷却押出機はより有効な混合を提供する一方、同時に溶解物、半固体混合物又は液体材料の追加的で制御された冷却を提供する。溶解物冷却器と冷却押出機の組合せは、溶解材料の前冷却を許容する。これにより、押出機単独で達成されるより有効に、材料内に含まれる熱エネルギーを含む全エネルギーが減少する。
【0007】
冷却押出機は、オプションとして、清浄化、液化、又は他の化学品又は材料の添加を許容するが、その材料には、定型化及び処理により又はその結果として要求される、不純物、副産物、分解産物、揮発成分又は熱的に敏感な成分を含む。溶解物冷却器と冷却押出機のシーケンス中の冷却温度の制御と完全な混合は、処理される材料又は混合物の均一な均質性を保証し、造粒が生じる温度またはそれに近い温度に減少するのに必要である。この温度の低下は、押出/造粒中に相分離又はダイ閉塞(freeze-off)が生じる可能性を減少し又は排除するのに役立つ。
【0008】
冷却押出機を離れた溶解物、半固体混合物、又は液体材料は、処理を継続するか、切換弁を介してシステムから排出される。流れの継続は、造粒装置に向かって進み、溶解ポンプを通り、オプションとして第2溶解物冷却器を通り、又は直接造粒装置に入るのに十分なように、流れを加圧する。さらに、押出造粒機に対する適切な加圧を保証するために、第2溶解物冷却器に続いて、溶解ポンプが必要であるかもしれない。
【0009】
加圧された溶解物は、熱的に調整されたダイを通り、水中造粒機又は他の均等な当業者に公知の造粒装置の水箱に向かう。均一に分散された流体材料は、ダイを通過し、造粒装置内の回転羽根により切断される。熱的に制御された水は、カッター羽根からペレットを除去し、塊捕集器に搬送し、ここで粗く凝集し又は集塊したペレットを除去し、脱水装置を通り、遠心乾燥機又は流動床に入り、ペレットから賦形剤(excipient)表面水分が除去される。
【0010】
ペレットは、収集のため、又はペレットコーティング、結晶化、所望の製品を達成するのに必要なさらなる冷却を含む追加の処理に進めるために、ペレット排出シュートを通過する。当業者に容易に理解されるように、コーティング、向上した結晶化、冷却操作、又は造粒された材料に適した他の処理が、造粒後、及び乾燥処理にペレットを導入する前に、さらに行われてもよい。
【0011】
本発明に従って造粒されるポリマー又は他の材料の造粒前処理に付加される追加の押出機は、「冷却押出機」と呼ばれているが、当業者は、冷却押出機として公知の利用可能な押出機を使用することができることは容易に理解するであろう。したがって、冷却押出機は、シングル、ツイン、又はマルチスクリュ設計、又は例えばリング押出機であってもよい。冷却押出機は、好ましくはシングルスクリュ、さらに好ましくはツインスクリュである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明するが、他の実施形態も可能であることを理解すべきである。したがって、本発明は以下の説明又は図面に記載された要素の構成及び配置の詳細にその範囲が限定されることを意図していない。本発明は他の実施形態も可能であり、種々の方法で実施し実行することができる。また、好ましい実施形態を説明するにあたり、明確にするために特定の用語が使用されている。特定の用語は、類似の方法で類似の目的を達成する全ての技術的均等物を含むように理解されるべきである。可能であれば、図中の類似の要素には同一符号で識別されている。
【0013】
図を特に参照すると、図1は、混合容器、造粒機及び遠心乾燥機を含む基本的な従来のシステムを示す。造粒される材料又は要素材料は、参照符号10で全体的に示す温度調節ミキサー又は混合機に、固体又は液体として手動で、あるいは供給スクリュ12、ポンプ、又は類似の装置により、容器オリフィス14を介して供給される。容器チャンバ16は大気であってもよいし、空気又は不活性ガス、好ましくは窒素又はアルゴンで清浄にされてもよい。液体がチャンバ16に半真空のサイホンで吸引されてもよい。これは反応性又は感湿要素に有用である。要素は混合し、所要の温度に加温して種々の部位に付加してもよい。混合はモータ20によるロータ18の回転により達成される。ロータには混合羽根22が取り付けられ、その例としては、単段、2段又は多段のプロペラ又はボート型、すき刃型、デルタ又はシグマ型、あるいは螺旋分散羽根であってもよい。代案として、混合機は、リボンブレンダ、バンベリー(Banbury)型ブレンダ、水平ミキサー、垂直ミキサー、遊星(planetary)ミキサー、又は当業者に公知の均等物であってもよい。
【0014】
種々のレベルの混合及び剪断は、異なるスタイルの羽根やミキサーの設計により達成される。ゴム又は架橋ゴム及び感熱ポリマーのような要素には高剪断羽根が好ましい。従来の物理的加熱処理により熱的に、また剪断により機械的に、ポリマー及び結果混合物にエネルギーが導入される。均一な混合を達成するのに要求される剪断が少ないか剪断が要求されない物理的混合にはプロペラ型羽根がより好ましい。容器(又はその内容物)の加熱は、蒸気により、又は油や水のような高温液体の循環により、電気的に達成されてもよい。混合及び混和は、バッチが特にその処理で決定され又は知られた適切な温度又は他の一貫した基準に達するまで、継続する。
【0015】
適切な鋳込み温度(pouring point)に達すると、弁24が開放され、溶融、半固体混合物、又は液体材料又は材料(以下、集合的に「溶解物」という)がパイプ26を通過して、ブースターポンプ30に引き込まれる。ブースターポンプ30は、遠心又は容積式往復又は回転ポンプであってもよく、また好ましくは、蠕動、羽根、スクリュ、ローブ、進行空間キャビティ、又はギヤポンプである回転ポンプであり、さらに好ましくはギヤポンプである。ギヤポンプは、高精度型であってもよいし、さらに好ましくは隙間開放型であってもよく、典型的には500psiまで、好ましくは150psi以下の中間圧力を発生する。ポンプ圧は、溶解物を粗フィルタ35に通過させるのに十分であればよく、粗フィルタは好ましくはキャンドルフィルタ、バスケットフィルタ、又はスクリーンチェンジャーであり、さらに好ましくは20メッシュ又はより粗い(coarser)のバスケットフィルタである。粗フィルタ35は、溶解物がパイプ32を通って溶解ポンプ40に流れる際に、溶解物から大きな粒子、塊、又は粒状材を除去し、溶解ポンプ40は、溶解物に好ましくは少なくとも200psi、さらに好ましくは500psiから2000psiで圧力を発生する。溶解ポンプ40は、遠心、容積式往復又は回転ポンプであってもよく、また好ましくは、蠕動、羽根、スクリュ、ローブ、進行空間キャビティ、又はギヤポンプである回転ポンプであり、さらに好ましくはギヤポンプである。シールは化学的及び機械的に処理される材料と相性がなければならず、その詳細は当業者によく理解されている。
【0016】
加圧された溶解物は、第2フィルタを通過し、この第2フィルタは、好ましくは、バスケットフィルタ又はスクリーンチェンジャーであり、さらに好ましくは200メッシュ又はより粗いスクリーンチェンジャーであり、さらに好ましくは、異なるメッシュの2又はそれ以上のスクリーンを有する多層スクリーンチェンジャーであり、最も好ましくは例示的に20メッシュ、40メッシュ、80メッシュの一連のフィルタである。スクリーンチェンジャーは、マニュアル、プレート、スライドプレート、シングル又はデュアルボルトであってもよく、また連続又は不連続であってもよい。溶解物は切換弁(diverter valve)60に入って通過し、ここで溶解物は廃棄流にそれ、リサイクル流にそれて容器16に戻り、又は押出しダイ65に続く。溶解ポンプ40により発生する圧力は、溶解物を冷却させることなく、また潜在的にダイプレート65のダイ開口を閉鎖することなく、溶解物をスクリーンチェンジャー45、切換弁45、ダイプレート65に通過させるのに十分でなければならない。押出ダイは、当業者に公知であるように、流量、処理量、溶解材料に適した数と外形の多数のオリフィスを有する。
【0017】
溶解物の造粒は、水中、熱面(hot face)、ストランド(strand)、水リング、又は類似の造粒機により達成され、好ましくは本発明の譲受人であるガラインダストリーインコーポレーテッド(米国バージニア州イーグルロック)(以下、「ガラ」という)により製造され、又は販売された設計に類似する水中造粒機70により達成される。溶解物がダイプレートオリフィスを通って押し出される際に、造粒機モータは一連の羽根を回転させ、溶解物のストランドを小さなペレットに切断する。このように形成されたペレットは、ポンプ72により導管74を通って供給される温度的に制御された水の急速な流れにより、水箱の外に搬送され、流出パイプ78を通過する。代案として、一連の弁と配管がバイパスループ76を形成し、これにより、溶解材料が造粒されない時に、水がそらされて水箱を通過する。水の温度、切断ブレードの回転数、ダイを通過する溶解物の流量は、適切なペレット外形の製造に貢献する。また、シェルの内外のペレットの温度は、ペレットの乾燥のほか、ペレットの形成に影響する。パイプ78を通る水の流量は、ペレットからの熱の損失を制御して、ペレットを全体的に参照符号80で示された乾燥機に搬送するのに十分に急速でなければならない。乾燥機80は、好ましくはガラにより製造された遠心ペレット乾燥機である。
【0018】
熱損失を制御したペレットの乾燥は、ペレットと水のスラリーを塊捕集器75に通すことで達成され、塊捕集器75は、ペレットの大サイズの厚切り又は塊を除去する丸いワイヤグリッド又は粗スクリーン82を含む。スラリーはオプションとして脱水装置84又は一連の脱水装置を通過する。脱水装置は、バッフル86とある角度に折れ曲がった供給スクリーン88とを有し、含水量を好ましくは90パーセント、さらに好ましくは98パーセント以上、集合的に減少する。除去された水は細粒除去スクリーン92を通過し、水タンク又は容器90に入り、リサイクルに利用され、又は廃棄される。ペレットは直ちに遠心乾燥機80の入口に搬送され、ここでリフタを備えたロータ94の回転により、回転しながら上方に持ち上げられ、小孔スクリーン96に対して外側に押し進められる。小孔スクリーン96は、好ましくは多孔板又は貫通穴スクリーンで、ロータ/リフタアセンブリ94を同心状に包囲し、ハウジング98内に収容されている。ペレットがスクリーンに衝突すると、過剰な表面の湿気はスクリーンを通って排出され、ペレットは多数回跳ね返りながら、乾燥機をさらに上昇し、乾燥機80の頂部の乾燥ペレットシュート100に向かう。モータ102はロータ/リフタアセンブリ94を回転させる。前述したガラにより販売されている遠心乾燥機のモデルの送風機104により逆流空気流れが供給される。全ての工程の動力は制御装置95により供給される。乾燥ペレットはシュート100を搬出して保管され、又は当業者によく理解されるように、コーティング、付加的な結晶化、さらなる冷却の処理がなされてもよい。造粒機と遠心乾燥機の設計及び操作は、ガラの前述した特許に詳述されている。
【0019】
図2を参照すると、他の従来例が記載されている。図1の混合容器10及び関連要素の代わりに、1又は複数の供給装置212を備えた押出器200が、造粒される溶解材料を混合し加熱するのに利用されている。押出器200は、オプションとして、シングル、ツイン、マルチスクリュ設計の、例えばリング押出器であってもよく、好ましくはシングルスクリュで、さらに好ましくはツインスクリュである。スクリュ部は、溶解材料を供給、混合、搬送し、同時に十分なエネルギー、熱、及び動力を与えて、造粒される溶解材料を溶解し、混合して、均一に分散しなければならない。ツインスクリュ又はマルチスクリュは、空気又は好ましくは窒素のような不活性ガスで浄化することができ、あるいは1又は複数のポートで排気して、ガス、揮発性物質、又は不純物を除去してもよい。必要に応じて、多数の供給及び注入ポートをスクリュのバレルに沿って付加し、処理中の溶解物に固体又は液体の成分を添加するようにしてもよい。スクリュの形態は、適正なレベルの供給、混合、溶解、混和、処理量を達成できるように満たされなければならないが、これは当業者には良く理解できることである。
【0020】
溶解材料が適切に押出機200で混合すると、溶解物はオプションとして、図1で説明した溶解ポンプ40,スクリーンチャンジャー45にそれぞれ匹敵する溶解ポンプ240及び/又はスクリーンチャンジャー245を通過させてもよい。押出機200により、又は押出機200と溶解ポンプ240により発生する圧力は、図1で説明した設備に従うダイと造粒システムを通して溶解物を押し出すのに十分でなければならない。図1と図2に示す設計は、図1と同様に図2の押出ダイ65の上流に、溶解物を混合、溶解及び押出しするのに十分なエネルギーを提供する要素を必要とする。剪断が大きい場合、ガム基礎剤や接着剤の定型化では通常であるが、これらの要素は、剪断を達成するのに膨大なエネルギーを入力するだけでなく、その後に冷却し、又はさもなければそのエネルギーと熱を消散しなければならない。押し出された材料のカッターによるダイ面の回りへの巻き付き、細長いペレット、外形不良ペレット及び/又はペレット凝集及び集塊が生じるような、過剰な低粘度と過剰な高温ペレットを防止するためである。材料入口の先端側、すなわち、押出機出口のより基端側の押出機の領域は、領域又は部分の実際温度を減少することにより、この冷却の一部を提供するように調整することができる。
【0021】
図1に示す装置に冷却を挿入した現在の商業的な設計は、図3に示されている。図1に示す要素は、数値的に同じ符号で識別され、図1の全ての状態と優先性を満たしている。溶解物冷却器250が溶解ポンプ40とスクリーンチェンジャー45の後の処理に導入されている。溶解ポンプ40は、溶解物を溶解物冷却器250と押出機ダイ65に通し、図1に記載のその後の処理をするのに、十分な圧力を発生しなければならない。溶解物冷却器250は、コイル、スクレープウオール(scrape wall)、プレートアンドフレーム、シェルアンドチューブ設計で静的ミキサーを備え又は備えていない熱交換器であり、又は
U型チューブ設計で静的ミキサーを備え又は備えていない熱交換器である。好ましくは、さらに材料を混合し、材料の大部分をチューブの壁と直接接触させるために、個々のチューブに静的混合羽根を備えたシェルアンドチューブ設計である。チューブの外側は、好ましくは当業者に理解されるような逆流パターンで、シェルハウジング内を循環するオイル又は水の冷却液の流れである。循環媒体の温度と流量は、図示しない制御装置により注意深く調整される。この装置は、容器10内で調整された溶解物の温度を減少することができ、これにより、カッターによるダイ面の回りの巻き付きの可能性を減少し、ペレット外形を改良し、ペレット温度を低下し、ペレットの凝集及び集塊を減少して、ダイプレート65を通って溶解物を押し出すことができる。
【0022】
図2と図3の実施形態の限定は、問題が多い。ワックスのような狭い溶解範囲の材料の高品質のペレットを再現可能に良好に生成することができるような、制御のレベル、温度の程度の規定の狭さを有していない。ここで、液体から固体への温度遷移は、20℃以下であってもよいし、数度の狭さであってもよい。図1−3に示す設計は、混和材料の相分離を排除するために、十分な分散混合を達成する能力がさらに限定されている。その例としては、合成アスファルトの定型化、接着剤と熱間溶解接着剤、及びガム基礎剤(gum base)を含む。
【0023】
さらに、高溶解流動指数(high melt flow index)の材料は、一般に材料を溶解する高い剪断力を必要とし、その後、結果として生じる粘度は極めて低く、図2と図3に示すような限定された冷却により、依然として前述したような問題の多い押出しとなる。これらの材料に対しては、流体からより粘性のある半固体又は固体への温度遷移は典型的には狭く、制御の問題はその困難性においてワックス等で遭遇するものと類似している。
【0024】
これらの基本的な考慮と挑戦により、本発明の好ましい実施形態が図4、5、6に示されている。全ての実施形態において、ダイ面とその下流側の設備は図1に記載のものと同一であり、簡潔性と明確性のために重ねて説明しない。
【0025】
図4を考察すると、造粒される材料は容器10に装入され、図1に関連して説明したものと類似し、図3に関連して詳細に記載された溶解物冷却器250を組み込むことで修正されたシステムを通って伝搬する。参照符号と処理の優先性は、以前の図面と関連して説明し記載した同一の符号のものと同一である。材料は混合機10で通常は高い剪断で混合され、続いて温度が高くなる。弁24を開放すると、溶解物はパイプ26を通ってブースターポンプ26まで流れ、粗フィルタ35への流入を保証するために、適切に加圧される。粗く濾過された流れは、パイプ32を通って溶解ポンプ40まで進み、十分に加圧されて、スクリーンチェンジャー45と溶解物冷却器250を通って進む。ここで、温度は図1と3に関連した前述の説明に従って低下する。
【0026】
溶解物の分散した均一性を最大にするために、溶解物は図2に関連して前述した押出機200と同一である冷却押出機300を通過する。冷却押出機300のねじ形状は、正確な混合と、さらなる冷却が達成される入口から先端側の領域又は部分を通る伝搬とを提供すべきである。熱的に敏感な成分の添加は、1又は複数のサイドフィーダ310を通して達成されてもよい。サイドフィーダは、押出機に対する位置の可変性を示すために、押出機300から離れて図示されている。サイドフィード又はサイドフィーダ310は、レオロジー添加剤、混和剤(miscibilizing agent)、界面活性剤、発泡剤、触媒、抑制剤、酸化防止剤、鎖延長剤、核形成剤、香味料、芳香剤、着色剤、液化剤、化学スカベンジャー、又はこの分野に適切で当業者に公知の添加剤のような追加の固体、半固体、又は液体材料を混合物に提供してもよい。冷却押出機での最終混合時に、均一で均質な溶解物は押出し造粒のために十分に冷却される。オプションとして、溶解ポンプ340とスクリーンチャンジャー345が、押出機300の流出オリフィスの後で、かつ、押出ダイ65へ入口の前に配置されてもよい。これにより、均一に分散し冷却された製品溶解物の適切な造粒を達成するのに必要な圧力が増加する。造粒と乾燥は、図1に関して説明したように続けられる。ブースターポンプ30、粗フィルタ35、スクリーンチャンジャー45を含め、配置することは、オプションである。
【0027】
図5に示す設備は、押出機200を通る剪断混合に対しては図2に示され記載されたものに従う。1又は複数のフィーダ412は、図2に関連して記載されたようなフィーダ212と押出機200にそれぞれ類似している初期押出機400への固体又は液体入口であってもよい。図5の実施形態では、押出機400は、剪断、混合及び溶解のためにねじで設計されている。溶解物は押出機の出口を通って、図1に関連して説明した切換弁60に匹敵する切換弁460、ブースターポンプ440、及び粗フィルタ445を経て、溶解物冷却器450に入る。説明及び優先性は、溶解物冷却器450対250のほか、類似の要素、40と45に対して従うが、以下の点でのみ異なる。前述の図に関連する説明の優先性の基準に合致するが、この好ましい実施形態では要素40,45又は250に一致していてもよいし、一致していなくてもよい。冷却された溶解物は、冷却押出機300に進み、図4に関連した説明に従って処理される。切換弁460、ブースターポンプ440、粗フィルタ445を含めること及びその位置はオプションである。
【0028】
図6は、図4と図5の実施形態の要素の合成を示す。混合容器10及び/又は供給口412を備えた押出機400は、剪断混合機として機能し、共通切換弁560を通って溶解ポンプ40とスクリーンチャンジャー45に送り込む。溶解物は、図5に関連して説明したように、溶解物冷却器450を通って、冷却押出機300と切換弁460に入る。切換弁460は、廃棄/リサイクル及び出口の位置のほか、2つの入口を設けなければならない点でのみ異なっている。押出機300と切換弁460の出口から、オプションとして、材料は溶解ポンプ540とスクリーンチェンジャー545を通過し、溶解物の温度の追加的調整と最終混合のために、第2溶解物冷却器550に入るようにしてもよい。追加の溶解ポンプ555は、オプションとして、溶解物が押出ダイ65に進み、前述した造粒と乾燥に入るように、さらなる加圧を与える。スクリーンチャンジャーと溶解物冷却器の前の追加の加圧は、これらの装置を通る溶解物の適切な流れを保証するのに好ましい。2000psiの圧力の限定は、商業的に普通であり、押出前の加圧を制限する。溶解物ポンプ555の追加は、ダイ65を通して適切に押し出すのに必要である追加の加圧可能性を与える。
【0029】
図示された実施形態は、最小の表面含水率でペレットを生成するのに好ましい遠心乾燥機を使用している。強いねば付き(high tack)、高いもろさすなわち脆性、低い溶解又は軟化温度、あるいは低い変形温度のペレットは、オプションとして、図示しないが当業者に公知の振動脱水装置、流動床、又はその他同程度の装置を通して処理し、所望のレベルの表面湿度を達成してもよい。代案として乾燥操作の前又は後に、ペレットは、商業的に容易に入手可能な方法、技術、設備により、コーティングし、結晶化し、又は冷却されてもよい。
【0030】
一例として、ポリオレフィン共重合体を図4に示す装置を使用して処理した。定型化を達成する混合容器10の温度は、200°Fから600°F、好ましくは200°Fから500°F、さらに好ましくは200°Fから400°F、最も好ましくは300°Fから400°Fであった。容器10からの溶解物の注入温度は、200°Fから600°F、好ましくは200°Fから400°F、最も好ましくは300°Fから400°Fであった。冷却及びその後の混合時に、溶解物冷却器250の後の溶解物の温度は、100°Fから550°F、好ましくは100°Fから450°F、さらに好ましくは100°Fから350°F、最も好ましくは200°Fから300°Fであった。冷却押出機300を通る追加の冷却については、ダイプレート65での溶解物の温度は、75°Fから400°F、好ましくは75°Fから300°F、さらに好ましくは100°Fから250°F、最も好ましくは150°Fから250°Fに減少された。適切なペレット外形、変形の無い造粒のために十分に低い温度、ダイでの閉塞(freeze-off)の低い可能性を保証し、またカッターの回転によるダイの面の回りの押出物の巻き付きを防止するために、水中造粒のための水温度は、40°Fから200°F、好ましくは40°Fから150°F、さらに好ましくは40°Fから100°F、最も好ましくは40°Fから80°Fに調整された。
【0031】
本発明の装置及び方法に従って造粒するアスファルトは、天然又は合成であってもよく、例えば、瀝青、可塑剤、結合剤、及び/又はポリマー樹脂ベースからなる処方(formulation)を含む。瀝青は、例示的に、原油、石油ピッチ、コールタールの蒸留からのプラスチック残渣、ミネラルワックス、瀝青質片岩、瀝青砂、瀝青炭、アスファルト分散から抽出してもよい。
【0032】
本発明の装置及び方法に従って処理する接着剤は、ポリマーベース(polymeric base)又は結合剤、粘着付与剤、ワックス、充填剤、添加剤等を含有するものを含む。ガム基礎剤(gum base)は、同様に、咀嚼が可能なポリマーベース、ポリマーガム基礎剤、乳化剤、軟化剤又は可塑剤、テクスチャライズ剤(texturizing agent)、充填剤、香味料、及び芳香剤を含む。熱的及び酸化的に敏感な薬剤及び薬用剤は、本発明の分野の範囲内に含まれる。
【0033】
ポリマーベース及びガム基礎剤は、一例として、アクリロニトリルブタジエンスチレンエラストマー、アルキド樹脂、非晶質ポリアルファオレフィンすなわちAPAO、安定ポリプロピレン(atatic polypropylene)、バラタ、ブタジエンゴム、チクル、クラムラバー、エチレンアクリル酸共重合体、エチレンシクロぺンタジエン共重合体、エチレンメタクリレート共重合体、エチレンプロピレンジエンモノマーすなわちEPDM、エチレンビニルアセテート共重合体、エチレンビニルアルコール共重合体、グアユールゴム、ガッタハンカン(gutta hang kang)、ガッタパーチャ(guttapercha)、ハロブチルゴム、高密度ポリエチレンすなわちHDPE、イソブチレンゴム、イソブチレンイソプレン共重合体ゴム、イソタクチックポリブテン、ポリプロピレン、及びポリスチレン、ジェルトンゴム、レチカスピ(lechi caspi)、低密度ポリエチレンすなわちLDPE、マレイン酸ポリオレフィン、マスサランデュバ(massaranduba)バラタ、マスサランデュバチョコレート、天然又は液体ラテックス、天然ゴム、ニスペロ(nispero)、ニトリル又はハロニトリル(halonitrile)ゴム、酸化ポリオレフィン、ペリロ(perillo)、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸、ポリアクリロニトリル、ポリアミド、ポリブタジエン、ポリカーボネート、ポリクロロプレン、PET及びPBTを含むポリエステル、ポリイソプレン、ポリノルボルネン、ポリシリケート(polysilicate)、ポリウレタン、ポリビニルアセテートすなわちPVA又はPVAC、ポリビニルアルコール、ポリ尿素、ポンティアナク(pontianak)ガム、ロシンディンハ(rosindinha)、ソルバ(sorva)、スチレンアクリロニトリル、スチレンブタジエンゴムすなわちSBR、スチレンブタジエンスチレンすなわちSBS、スチレンエチレンブタジエンブロック共重合体、スチレンエチレンプロピレンブロック共重合体、スチレンイソピレンゴムすなわちSIR、スチレンイソプレンブタジエンゴムすなわちSIBR、スチレンイソプレンスチレンすなわちSIS、ビニルアセテートホモ重合体、ビニルアセテートビニルラウレート共重合体、又はこれらの混合物を含む。咀嚼剤又は噛み砕けるベース(chewable base)は、プロラミン、グリアジン、ホレデイン(horedein)、ゼイン(zein)、又は類似のタンパク質材料を含む。ポリマー材料は架橋されていてもよいし、又は架橋可能であってもよい。
【0034】
本発明に従って処理するための粘着付与剤、及び可塑剤及び軟化剤としての樹脂は、脂肪族、脂還式、及び芳香族である炭化水素、混合脂肪族/芳香族炭化水素、天然及び部分的に水素化されたロジンエステル、天然及び部分的に水素化されたウッドロジン、グリセロールロジンエステル、グリセロールタールオイルエステル、マレイン酸修正ロジン、ペンタエリスリトールロジンエステル、ポリテルペン、テルペン、a−ピネン、b−ピネン、及びd−リモネン、フェノール修正テルペン、ポリエチレングリース、ポリビニルアセテート、パラフィン及びナフチオンを含む鉱物油、スチレンテルペン共重合体、また当業者に公知の液体可塑剤を含む。
【0035】
本発明に従って、個別に又は定型的に、処理されるワックスは、蜜ろう、カンデリラとう、カルナバ、セレシンろう、中華ろう、酸化形態を含むフィッシャートロプシュろう、高密度低分子量ポリエチレンすなわちHDLMWPE、ヒドロキシルステアラミド(hydroxystearamide)ろう、日本ろう、ラルデセイン(lardeceine)、リグナイト(lignite)ろう、微結晶ろう、オゾケライト、パラフィン又は石油ろう、ポリエチレンろう、ポリオレフィンろう、米ぬかろう、サトウキビろう、及び、菜種、ココナッツ、コーン、綿実、ハマナ(crambe)、亜麻仁、ヤシ、パーム核、ピーナツ、西洋油菜又は大豆からのものを含む野菜ろうを含む。
【0036】
本発明に従って処理するための高溶解流れポリマーは、低粘度溶解ポリオレフィンを含み、好ましくはポリプロピレン及びそのビニル共重合体を含み、一例としてエチレン、ブチレン、環状ビニルを含む。
【0037】
乳化剤、着色剤、充填剤、香味料、芳香剤、及び定型化に適切で当業者に公知の他の添加剤は、望まれるなら本発明に従って使用することができる。
【0038】
請求の範囲に使用され、また以上の説明で使用された「溶解物」の用語は、押出可能な全ての材料を包含するように意図され、溶解した、半固体の、混合又は液体の材料を含むがこれらに限定されない。
【0039】
本発明はここに記載された特定の方法に限定することを意図するものではない。以上の説明は本発明の原理のみを示すものと考えられる。また、多くの修正や変更を当業者により容易に行うことができ、本発明を図示され説明された構成と作用に限定することは望まれない。したがって、全ての適切な変形及び均等物は、本発明の範囲内に入る。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】第1の従来の混合容器、造粒機、及び遠心乾燥機を示す概略図。
【図2】第2の従来の混合容器、造粒機、及び遠心乾燥機を示す概略図。
【図3】連続的に配置された公知の混合容器、溶融冷却器、造粒機、遠心乾燥機を示す概略図。
【図4】連続的に配置された混合容器、濾過器、溶融冷却器、押出分散及び冷却器、造粒器及び遠心乾燥機を備えた本発明の第1実施形態を示す概略図。
【図5】連続的に配置された押出混合機、濾過器、溶融冷却器、押出分散及び冷却器、造粒器及び遠心乾燥機を備えた本発明の第2実施形態を示す概略図。
【図6】連続的に配置されたオプションの混合容器又は混合押出機、濾過器、溶融冷却器、分散及び冷却用の押出器、オプションの追加溶融冷却器、造粒器及び遠心乾燥機を備えた本発明の第3実施形態を示す概略図。
【符号の説明】
【0041】
10 主混合機
65 押出ダイ
70 造粒機
80 乾燥機
250 熱交換器
300 冷却押出機
310 サイドフィーダ
345 スクリーンチャンジャー
400 押出機
450 熱交換器
460 切換弁
550 第2熱交換器
560 切換弁

【特許請求の範囲】
【請求項1】
造粒処理ラインで造粒することが困難である材料を造粒する方法であって、主混合機(10)と押出機(400)等で造粒する溶解物を形成する工程、押出ダイ(65)を有する造粒機(70)で前記溶解物をペレットに造粒する工程、及び乾燥機(80)等で前記ペレットを乾燥する工程を有する方法において、前記溶解物をペレットに造粒する工程の前であって、前記溶解物を前記造粒機の押出ダイに供給するときに、前記溶解物を冷却押出機(300)に通して、前記溶解物の分散的均一性を増加し、前記溶解物を押出造粒に適した温度まで冷却することを特徴とする方法。
【請求項2】
前記造粒工程は、水中、熱面、ストランド、水リングの造粒機で実行することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記造粒工程は、水中造粒機で実行することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記造粒工程は、熱面造粒機で実行することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記造粒する溶解物を形成する工程は、前記冷却押出機の前に、前記溶解物を熱交換器(250,450)に通して、前記溶解物を冷却することを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記造粒する溶解物を形成する工程は、前記溶解物が前記冷却押出機を通り、前記造粒機の押出ダイを通ることを保証するために、前記溶解物を濾過し、前記溶解物を十分に加圧することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記溶解物が前記冷却押出機を通過した後、前記造粒機の押出ダイに入る前に、前記溶解物をさらに加圧し、スクリーンチャンジャー(345)に通すことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記造粒する溶解物を形成する工程は、望むときに前記溶解物を前記処理ラインからそらせるために、前記溶解物を切換弁(460,560)に通すことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記溶解物を冷却押出機(300)に通す工程は、前記冷却押出機の1又は複数のサイドフィーダ(310)を介して熱的に敏感な成分を添加することを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記熱的に敏感な成分は、固体又は液体であり、レオロジー添加剤、混和剤、界面活性剤、発泡剤、触媒、抑制剤、酸化防止剤、鎖延長剤、核形成剤、香味料、芳香剤、着色剤、液化剤、化学スカベンジャー、又は造粒される材料に適した添加剤からなる群から選ばれることを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記溶解物を前記冷却押出機に通した後、前記造粒機の押出ダイに入る前に、前記温度の追加的調整と前記溶解物の最終混合のために、前記溶解物を熱交換器(550)に通すことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記溶解物を前記冷却押出機に通した後、前記造粒機の押出ダイに入る前に、前記温度の追加的調整と前記溶解物の最終混合のために、前記溶解物を第2熱交換器(550)に通すことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記冷却押出機は、シングル、ツイン、マルチスクリュ、又はリング押出機から選ばれ、好ましくはツインスクリュであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項14】
造粒処理ラインで造粒することが困難である材料を造粒する装置であって、造粒する溶解物を成形するための混合機(10)、押出機(400)等、押出ダイ(65)を有する造粒機(70)、乾燥要素好ましくは遠心乾燥機(80)、及び適切な配管、ポンプ(30,40,340,540)、フィルタ(35,45,345)等を有する装置において、前記造粒機の押出ダイに導入する前に、冷却押出機が、前記溶解物を処理して前記溶解物の分散的均一性を増加し、前記溶解物を押出造粒に適した温度まで冷却することを特徴とする装置。
【請求項15】
前記造粒機は、水中、熱面、ストランド、水リングの造粒機であることを特徴とする請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記造粒機は、水中造粒機であることを特徴とする請求項14に記載の装置。
【請求項17】
前記造粒機は、熱面造粒機であることを特徴とする請求項14に記載の装置。
【請求項18】
前記処理ラインは、前記冷却押出機の前に、前記溶解物を冷却する熱交換器(250,450)を有することを特徴とする請求項14に記載の装置。
【請求項19】
前記処理ラインは、前記溶解物が前記冷却押出機を通り、前記造粒機の押出ダイを通ることを保証するために、前記溶解物を加圧するのに十分な1又は複数のポンプを有することを特徴とする請求項14に記載の装置。
【請求項20】
前記処理ラインは、前記冷却押出機の後で、前記造粒機の押出ダイに入る前に、前記溶解物をさらに加圧する1又は複数のポンプを有することを特徴とする請求項14に記載の装置。
【請求項21】
前記処理ラインは、望むときに前記溶解物を前記処理ラインからそらせるために、前記冷却押出機の前に、切換弁(460,560)を有することを特徴とする請求項14に記載の装置。
【請求項22】
前記冷却押出機は、1又は複数の熱的に敏感な成分を添加するために、1又は複数のサイドフィーダ(310)を有することを特徴とする請求項14に記載の装置。
【請求項23】
前記熱的に敏感な成分は、固体又は液体であり、レオロジー添加剤、混和剤、界面活性剤、発泡剤、触媒、抑制剤、酸化防止剤、鎖延長剤、核形成剤、香味料、芳香剤、着色剤、液化剤、化学スカベンジャー、又は造粒される材料に適した添加剤からなる群から選ばれることを特徴とする請求項22に記載の装置。
【請求項24】
前記処理ラインは、前記冷却押出機の後に、前記造粒機の押出ダイに入る前に、前記温度の追加的調整と前記溶解物の最終混合のための熱交換器(550)を有することを特徴とする請求項14に記載の装置。
【請求項25】
前記処理ラインは、前記冷却押出機の後に、前記造粒機の押出ダイに入る前に、前記温度の追加的調整と前記溶解物の最終混合のための第2熱交換器(550)を有することを特徴とする請求項18に記載の装置。
【請求項26】
前記冷却押出機は、シングル、ツイン、マルチスクリュ、又はリング押出機であり、好ましくはツインスクリュ押出機であることを特徴とする請求項14に記載の装置。
【請求項27】
前記熱交換器は、コイル、スクレープウオール、プレートアンドフレーム、シェルアンドチューブ設計で静的ミキサーを備え又は備えていない熱交換器であり、又はU型チューブ設計で静的ミキサーを備え又は備えていない熱交換器であり、好ましくはシェルアンドチューブ設計であり、さらに好ましくは静的ミキサーを備えたシェルアンドチューブ設計であることを特徴とする請求項18,24又は25に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2009−526626(P2009−526626A)
【公表日】平成21年7月23日(2009.7.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−543366(P2008−543366)
【出願日】平成18年11月24日(2006.11.24)
【国際出願番号】PCT/US2006/045375
【国際公開番号】WO2007/064580
【国際公開日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【出願人】(500092365)ガラ・インダストリーズ・インコーポレイテッド (23)
【氏名又は名称原語表記】Gala Industries, Inc.
【Fターム(参考)】