説明

連結決算用データ作成システム

【課題】 親会社及び複数の関係会社のグループ間で連携して効率的に運用でき、連結決算用データ作成に要する手間やコストを削減する。
【解決手段】 国内関係会社設置装置3や親会社所管部署設置装置4において、親会社が用意したグループ共通勘定科目に各関係会社の勘定科目を対応付けする。又、該対応付けに基づいて、各関係会社固有の残高試算表データをグループで統一したフォーマット、及び科目のコードのデータに変換する。そうしてから、連結決算に必要な情報を連結決算センタ設置装置1に収集し、該連結決算センタ設置装置1において連結決算をする。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連結決算用データ作成システムに係り、特に、親会社及び複数の関係会社のグループ間で連携して効率的に運用でき、連結決算用データ作成に要する手間やコストを削減することができる連結決算用データ作成方法、連結決算用データ作成装置、及び該連結決算用データ作成装置に係るコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平7−44624では、財務会計処理に関する技術が開示されている。該特開平7−44624では、企業会計原則に基づいて定められた管理番号が付された勘定科目を登録する財務会計の処理方法において、各勘定科目に対し、上記の管理番号とは独立にユーザが任意に定めることができるユーザコード(ユーザコード番号)を付して、勘定科目名を登録することができるようにしている。これによって、ユーザ独自のコード体系を変更することなく、財務会計処理を行うことができる。
【0003】特開平11−39409では、連結決算システムに関する技術が開示されている。該特開平11−39409では、ネットワークを利用して親会社及び複数の関係会社のグループ間に係る会計情報を収集している。又、このようにして収集した情報に基づいて、連結決算を作成するようにしている。このようにしてコンピュータを利用して連結決算処理を行うことによって、連結決算書の作成に要する工数を削減することができる。
【0004】なお、関係会社には、子会社と、連結決算の対象になる関連会社とが含まれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、親会社及び子会社のグループの各関係会社では、長い年月に亘り、独立した会計処理がなされている。従って、前述した特開平7−44624が問題にしているような、コード体系の相違という問題がある。
【0006】これに加えて、各関係会社では、会社規模が各段に相違することがある。更には、取り扱う製品や、サービスが全く異なることがある。従って、単にコード体系が異なるというだけでなく、コード体系の個々の部分で細かさや、有無が全く異なるということもある。
【0007】従って、実際に連結決算システムを運用するとなると、実際には人手による作業が増大することになる。例えば前述した特開平11−39409のようにネットワークを利用して、あるいはその他の手段によって収集される連結決算用の情報は、各関係会社において人手によって作成しなければならないというようなことになる。
【0008】本発明は、前記従来の問題点を解決するべくなされたもので、親会社及び複数の関係会社のグループ間で連携して効率的に運用でき、連結決算用データ作成に要する手間やコストを削減することができる連結決算用データ作成システムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】まず、本願の第1発明の連結決算用データ作成方法は、親会社が用意したグループ共通勘定科目に各関係会社の勘定科目を対応付け、該対応付けに基づいて、各関係会社固有の残高試算表データをグループで統一したフォーマット、及び科目のコードのデータに変換するようにしたことにより、前記課題を解決したものである。
【0010】又、前記第1発明の連結決算用データ作成方法において連結相殺消去が必要な科目について、取引先明細データと置きかえると共に、この時、科目金額と明細の合計が不一致の場合、自動的にダミーデータを作成するようにしたことにより、部分的な不具合があっても連結決算用データ作成をすることができる。
【0011】更に、前記第1発明の連結決算用データ作成方法において、前記変換されるデータの入力を、表形式データ取扱い用テキストファイルによる取り込み、直接の手入力、あるいは表計算汎用ソフトウェア用シートによる取り込みのいずれかから、自由に選択可能としたことを特徴とするようにしたことにより、関係会社側では連結決算用に提示する情報の取り込みの自由度を増すことができる。
【0012】又、前記第1発明の連結決算用データ作成方法において、資本勘定について、前残・当残・当期利益を自動的に把握してから、手入力された増減明細データと合成して資本増減明細表を作成すると共に、手入力データとの不整合がある場合は処理を停止し、警告するようにしたことにより、万一の不整合を見逃すことなく対処することができる。
【0013】更に、前記第1発明の連結決算用データ作成方法において、付属情報用に、複数の関係会社間で共通の表計算汎用ソフトウェア用シートの入力シートを、不特定シートとして親会社が用意し、それぞれの関係会社側ではまず、自動的に該入力シートに当該関係会社の会社コードを自動的に付加することによって、当該関係会社固有の入力シートに変換してから付属情報を入力するようにしたことにより、付属情報(連結付属情報)にも対処することができる。いずれの定型的な情報にも含まれないものの、連結決算する側に送付すべき情報(付属情報)が生じ得るので、このような付属情報にも対処することができる。
【0014】又、前記第1発明の連結決算用データ作成方法において、基準期を指定し、変化値を入力することによって、予測・計画情報を作成することができるようにしたことにより、得られた情報を有効に活用することができる。
【0015】次に、本願の第2発明の連結決算用データ作成装置は、親会社及び関係会社に共通のグループ共通勘定科目と、該当関係会社の勘定科目との対応付けを示す対応科目設定ファイルと、少なくともグループ共通勘定科目が設定された上記対応科目設定ファイルに対して、該当関係会社の勘定科目を入力するための対応科目設定ファイル設定部と、前記対応科目設定ファイルに基づいて、該当関係会社の残高試算表データを、グループで統一したフォーマット、及び科目のコードのデータへ変換する情報処理部と、を備えるようにしたことにより、前記課題を解決したものである。なお、上記の対応科目設定ファイル設定部及び情報処理部は、実体としてはコンピュータプログラムによって実現することも可能である。
【0016】更に、本願の第3発明のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、上記第2発明の前記対応科目設定ファイル設定部及び前記情報処理部を実現するコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することで、前記課題を解決したものである。
【0017】以下、本発明の作用について、簡単に説明する。
【0018】本発明においては、親会社が用意したグループ共通勘定科目に各関係会社の勘定科目を対応付ける。又、該対応付けに基づいて、各関係会社固有の残高試算表データをグループで統一したフォーマット、及び科目のコードのデータに変換する。この変換は、コンピュータを利用するなどして、ほとんど手間をかけずにすることができる。
【0019】又、このように変換するため、各関係会社の間に勘定科目の相違があっても、グループ共通勘定科目に共通化することができる。更に、各関係会社の間に勘定科目のコードの相違があっても、グループ共通勘定科目のコードに共通化することができる。
【0020】又、このような変換に際しては、各関係会社の複数の勘定科目を、グループ共通勘定科目に変換する際に、1つの勘定項目に集約(併合)することも可能である。このように集約する場合は、各関係会社において複数の勘定項目のコードが、グループ共通の勘定項目では1つのコードに併合される。
【0021】前述したように、各関係会社では、会社規模が各段に相違することがある。更には、取り扱う製品や、サービスが全く異なることがある。従って、単にコード体系が異なるというだけでなく、コード体系の個々の部分で細かさや、有無が全く異なるということもある。しかしながら、本発明において上述のように集約することで、コード体系の個々の部分で細かさや、有無が全く異なるといった場合でも、グループにおいて同一の勘定項目の体系に統一した会計情報に変換することができる。そうして、統一した体系で連結決算用データ作成をすることができるので、この連結決算用データ作成に際して要する人手を削減することができる。
【0022】このように本発明においては、親会社及び複数の関係会社のグループ間で連携して効率的に運用でき、連結決算用データ作成に要する手間やコストを削減することができる。
【0023】なお、「残高試算表」は、勘定科目毎の期末残高が記された表である。「取引先明細」には、取引先毎の取引額が示されている。会社の規模によって、残高試算表と取引先明細とが、別のファイルとして作成される場合もあり、あるいは、取引先明細が残高試算表に含まれる場合もある。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図を用いて本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0025】図1は、本発明が適用された実施形態の連結決算システムの全体構成を示すブロック図である。
【0026】図示される連結決算システムは、親会社及び複数の関係会社のグループ間で構築されている。連結決算センタ設置装置1は、親会社に設置されている。国内関係会社設置装置3及び親会社所管部署設置装置4は、いずれもそれぞれ、本発明の連結決算用データ作成システムが適用されており、国内の複数の関係会社に設置され、更に親会社においても設置されている。親会社所管部署設置装置4は、主として親会社の、海外関係会社の所管部署などに設置されている。海外関係会社パソコン5は、海外にある複数の関係会社に設置されている。
【0027】このような連結決算システムにおいて、国内の関係会社の情報については、国内関係会社設置装置3により、又国内にある親会社の情報も国内関係会社設置装置3により、本発明が適用される連結決算用データ作成を行う。そうして作成されたものが、グループネットワーク7を経由して連結決算センタ設置装置1に集められる。
【0028】又、海外の関係会社の情報は、海外関係会社パソコン5によりフロッピやMO(magneto optics)などの記憶媒体に格納してから、郵送などして、主として親会社にある、海外関係会社の所管部署などに送付される。又、送付されたこの海外の関係会社の情報については、該所管部署に設置されている親会社所管部署設置装置4により、本発明が適用される連結決算用データ作成を行う。そうして作成されたものが、グループネットワーク7を経由して連結決算センタ設置装置1に集められる。なお、海外関係会社パソコン5は、主として上述のような情報の記憶媒体への格納を行うものであり、該格納は通常のパソコンが有するようなワープロ機能や表計算機能によって実現してもよい。該海外関係会社パソコン5は、本発明が適用される連結決算用データ作成の機能は有していない。
【0029】なお、設備やセキュリティや、ハードウェア及びソフトウェアを含む保守などの問題がなければ、海外の関係会社においても、国内関係会社設置装置3を用いて、本発明が適用される連結決算用データ作成を行い、そうしてからグループネットワーク7により必要な情報を連結決算センタ設置装置1に送るようにしてもよい。
【0030】又、集められた情報に基づいて、親会社及び複数の関係会社に亘った、法律などで規定された連結決算を行う(以下、制度連結業務と呼ぶ)。更には、会社経営やグループ運営に必要な情報を得るための、親会社及び複数の関係会社に亘った情報を作成する(以下、管理連結業務と呼ぶ)。
【0031】図2は、本実施形態の国内関係会社設置装置3、あるいは親会社所管部署設置装置4の構成を示すブロック図である。
【0032】図示されるように、国内関係会社設置装置3や、親会社所管部署設置装置4は、情報処理装置10と、処理入力データファイル12と、処理出力データファイル14と、通信制御装置16と、表示入力装置22と、帳票出力装置24とにより構成されている。
【0033】まず通信制御装置16は、グループネットワーク7に接続するハードウェアを有している。該通信制御装置16は、グループネットワーク7を介して、連結決算センタ設置装置1から得られた様々な情報を、直接もしくは情報処理装置10を介して、マスタファイル13に書き込んだり、処理入力データファイル12にある表計算関係データファイル46に書き込むことができる。あるいは該通信制御装置16は、処理出力データファイル14から読み出した情報を、グループネットワーク7を介して、連結決算センタ設置装置1に対して送り出すことができる。上記のマスタファイル13は、勘定項目コードや取引先コードを変換する際に用いる設定リストが格納される。又、キャッシュフロー計算に使用される各種のマスタリストが格納される。グループネットワーク7を介して受け取って格納されたリストは必要に応じて、情報処理装置10や表示入力装置22により修正することができる。
【0034】又、処理入力データファイル12には、図示されるように、他システムから直接的に、あるいは、手入力により、あるいは、フロッピやMOなどの記憶媒体により、本発明を適用した連結決算用データ作成の元になる各関係会社における情報が書き込まれる。
【0035】後述する補助データ入力は、表示入力装置22において、その表示装置でなされる表示を参照しながら、その入力装置から情報をキー入力するというものである。又、上述のフロッピやMOなどの記憶媒体には、例えば表計算汎用ソフトウェア用シートなどの情報格納形式で、あるいは他の汎用の情報格納形式で情報が格納されている。例えば、CSVファイルのような表形式データ取扱い用テキストファイルなどの、汎用の情報格納形式で格納されている。
【0036】又、情報処理装置10は、上記のマスタファイル13や処理入力データファイル12にある情報に基づいて、後述するような所定の処理を行い、処理結果を処理出力データファイル14に書き込むことができる。
【0037】又、このようにして処理出力データファイル14に書き込まれた処理結果は、情報処理装置10の機能により、帳票出力装置24から帳票として印刷し、出力することができる。あるいは、通信制御装置16を用いて、グループネットワーク7を介して、連結決算センタ設置装置1に対して送り出すことができる。
【0038】なお、図2の処理入力データファイル12やマスタファイル13や処理出力データファイル14、又後述する図3〜図6に図示される、その他のファイルは、いずれもしかるべき記憶装置を用いて構成されているものとする。例えば、ハードディスク記憶装置などを利用して構成されているものとする。
【0039】図3は、前述した処理入力データファイル12や、処理出力データファイル14を詳細に示すブロック図である。
【0040】図示されるように、処理入力データファイル12は、残高試算表データファイル42と、取引先明細データファイル44と、表計算関係データファイル46とを含んでいる。又、処理出力データファイル14は、連結用B/S・P/Lデータファイル53と、連結用資本増減明細データファイル54と、連結用キャッシュフロー・データファイル55と、連結用付属情報データファイル56とにより構成されている。
【0041】表計算関係データファイル46及び連結用付属情報データファイル56は、表計算汎用ソフトウェア用シートとして情報を保存する。本実施形態においては、表計算汎用ソフトウェアとして、例えば、米国マイクロソフト社製の「エクセル」などを用いることができる。
【0042】図4は、本実施形態の情報処理装置10内部における処理部の構成を示すブロック図である。
【0043】図示されるように、情報処理装置10は、処理用データ変換処理部70と、貸借対照表・損益計算書関連処理部72と、資本増減明細表関連処理部73と、キャッシュフロー計算処理部74と、連結付属情報関連処理部75とを有している。
【0044】まず、処理用データ変換処理部70は、その処理に際しては、予め、親会社から送られた親会社及び関係会社共通の取引先の名称及びコードを記した表に、該当関係会社独自で使用する取引先名称及びコードを入力し、取引先コード変換マスタを作成しておく。これにより、親会社及び関係会社共通の取引先名称及びそのコードと、該当関係会社独自で使用する取引先の名称及びそのコードとの対応表が得られる。
【0045】又、該処理用データ変換処理部70は、残高試算表データファイル42及び取引先明細データファイル44から得られる情報のデータ変換を行い、貸借対照表・損益計算書関連処理部72に出力する。該処理用データ変換処理部70においては、グループ内の各関係会社独自の、例えば科目などを示すコードを、連結決算用データ作成としてグループで共通のコード(コード番号)に変換するなど、コードやフォーマットの変換処理を行う。該変換に際しては、後述する図7の対応取引先設定リストや、図8の対応科目設定リストを用い、勘定科目や取引先を示す、コードや名称を変換する。更には、円単位情報を千円単位へ変換する処理を行う。
【0046】続いて貸借対照表・損益計算書関連処理部72では、連結決算用データ作成用の貸借対照表(B/Lシート)や、同じく連結決算用データ作成用の損益計算書(P/Lシート)に関する情報を作成する。これらの処理結果は、連結用B/S・P/Lデータファイル53に書き込まれる。
【0047】資本増減明細表関連処理部73においては、処理用データ変換処理部70や貸借対照表・損益計算書関連処理部72により得られた情報を用いて、又、後述する図9の資本増減明細書に示すような情報を用いて、グループ共通の資本増減明細表、即ち連結用資本増減明細書に関する情報を作成する。得られた情報は、連結用資本増減明細データファイル54に書き込まれる。該資本増減明細書の情報の内、処理用データ変換処理部70や貸借対照表・損益計算書関連処理部72から得られないものは、資本増減明細表関連処理部73の処理中に、表示入力装置22によるキー入力により、あるいは他の処理装置から適宜入力する。
【0048】次に、キャッシュフロー計算処理部74は、図5のブロック図に示すように構成されている。即ち、未収未払等調整処理部74Bと、借入貸付等調整処理部74Cと、有価証券増減整理処理部74Eと、固定資産増減整理処理部74Fと、自己資本増減整理処理部74Gと、為替差額等整理処理部74Aと、項目間振替処理部74Dと、前期末現金残指定処理部74Hとを含んでいる。
【0049】キャッシュフロー計算においては、予め勘定科目毎に処理区分を設定する。該処理区分としては、例えば次のような処理A〜処理Hを取り上げることができる。即ち、処理Aとして為替差額等整理処理部74Aで行う為替差額等整理、処理Bとして未収未払等調整処理部74Bで行う未収未払等調整、処理Cとして借入貸付等調整処理部74Cで行う借入貸付等調整、処理Dとして項目間振替処理部74Dで行うCF項目間振替、処理Eとして有価証券増減整理処理部74Eで行う有価証券増減整理、処理Fとして固定資産増減整理処理部74Fで行う固定資産増減整理、処理Gとして自己資本増減整理処理部74Gで行う自己資本増減整理、処理Hとして前期末現金残指定処理部74Hで行う前期末現金残指定を取り上げることができる。なお、CFはキャッシュフロー(cash flow)を示す。
【0050】キャッシュフロー計算処理部74による処理においては、■項目マスタリスト(例えば後述する図1010)、■処理マスタリスト(例えば後述する図11R>1)、■処理集約マスタリストを用いる(例えば後述する図12)。又、該キャッシュフロー計算処理部74の処理に際して、■為替換算損益内訳、■有価証券関係損益内訳、■固定資産関係損益内訳、■借入・貸付増減内訳の、それぞれの各関係会社の情報を入力する。これらの情報は、キャッシュフロー計算処理部74の処理中に、表示入力装置22によるキー入力により、あるいは他の処理装置から適宜入力する。
【0051】キャッシュフロー計算処理部74においては、処理用データ変換処理部70や貸借対照表・損益計算書関連処理部72、更には資本増減明細表関連処理部73により得られた情報を用いて、グループ共通のキャッシュフロー計算書に関する情報を作成する。得られた情報は、連結用キャッシュフロー・データファイル55に書き込まれる。該キャッシュフロー計算処理部74においては、前述の処理A〜処理Hは、それぞれ、後述する図13〜図20のマスタリストを用いて処理される。
【0052】連結付属情報関連処理部75においては、連結用B/S・P/Lデータファイル53、連結用資本増減明細データファイル54、及び、連結用キャッシュフロー・データファイル55の、いずれにも含まれないものの、親会社の連結決算センタ設置装置1に送付すべき情報となる、送付に好適な形態の連結付属情報を生成する。
【0053】本実施形態においては、複数の関係会社間で共通の表計算汎用ソフトウェア用シートの入力シートを、不特定シートとして親会社が用意し、これらの関係会社に配布している。該入力シートは、グループネットワーク7及び通信制御装置16を経由して配布し、処理入力データファイル表計算関係データファイル46に書き込むようにしている。あるいは、フロッピやMOなどの記憶媒体により、海外関係会社パソコン5に配布するようにしている。この親会社が用意するシートは、複数の関係会社又親会社間で共通の表計算汎用ソフトウェア用シートであり、例えば、米国マイクロソフト社製の「エクセル」などの表計算汎用ソフトウェアのシートである。実際には、複数のシートが含まれる、いわゆるブックを用意し、配布することが好ましい。
【0054】この連結付属情報は、様々な種類や形態の情報が含まれるものの、いずれにおいても、どの関係会社あるいは親会社に関する情報か明確に示されている必要がある。このため、関係会社側では連結付属情報関連処理部75においてまず、自動的に該入力シートに当該関係会社の会社コードを自動的に付加することによって、上述のように親会社から受領した不特定シートを、当該関係会社固有の入力シートに変換する。即ち、その連結付属情報がどの関係会社で作成されたものか明示するために用いるために、該当関係会社の会社コードを入力し、これら会社コードを親会社から受領した入力シートに付加する。このような当該関係会社固有の入力シートへの変換は、例えば、親会社からの共通シートの配布を受けたときに、表計算関係データファイル46に書き込む前に、情報処理装置10内の連結付属情報関連処理部75で行うことができる。その後に、必要な情報を該シートに入力するようにしている。
【0055】なお、該連結付属情報関連処理部75により取り扱って、親会社の連結決算センタ設置装置1に送付する情報には、貸借対照表、損益計算書、資本増減明細書、キャッシュフロー計算書のいずれにも含まれないが、連結決算を行うために親会社が必要とする情報が含まれる。例えば、■相殺消去情報、■ディスクローズ情報、■税効果会計用情報、■会計処理方法などの情報である。これらの情報は、連結付属情報関連処理部75の処理中に、表示入力装置22によるキー入力により、あるいは他の処理装置から適宜入力する。又、上記の表示入力装置22によるキー入力は、米国マイクロソフト社製の「エクセル」などの表計算汎用ソフトウェアの機能を利用することができる。
【0056】次に、図6は、本実施形態の連結決算センタ設置装置1の構成を示すブロック図である。
【0057】この図に示すように、連結決算センタ設置装置1は、連結情報センタ装置80と、通信制御装置90と、関係会社関連情報データベース92とを有している。又、連結情報センタ装置80は、制度連結業務情報処理部82と、制度連結情報データファイル83と、管理連結業務情報処理部85と、管理連結情報データファイル86とを有している。
【0058】グループネットワーク7を経由して各関係会社の国内関係会社設置装置3や親会社所管部署設置装置4から送られる、連結決算に必要な情報は、通信制御装置90で受け、一旦、関係会社関連情報データベース92に格納される。本実施形態においては、既に国内関係会社設置装置3や親会社所管部署設置装置4において、本発明を適用して連結決算用データ作成をしており、このような連結決算用の各関係会社の情報は、グループ間で統一された体系とされ、勘定項目の体系などは統一されている。
【0059】前述したように、各関係会社では、会社規模が各段に相違することがある。更には、取り扱う製品や、サービスが全く異なることがある。従って、単にコード体系が異なるというだけでなく、コード体系の個々の部分で細かさや、有無が全く異なるということもある。しかしながら、本実施形態において本発明を適用し、上述のように情報の体系を統一して、関係会社関連情報データベース92に、連結決算に必要な情報を収集することができる。これにより、コード体系の個々の部分で細かさや、有無が全く異なるといった場合でも、グループにおいて同一の勘定項目の体系に統一した会計情報で連結決算することができる。従って、該連結決算に際して要する人手を削減することができる。
【0060】制度連結業務情報処理部82は前述した制度連結業務に関する処理を行い、管理連結業務情報処理部85は前述した管理連結業務を行う。又、一旦必要な情報が連結決算センタ設置装置1側において収集されていれば、これら制度連結業務情報処理部82及び管理連結業務情報処理部85は、いずれも、パッケージソフトウェアによって実現することも可能である。
【0061】まず、本実施形態における全体的な作用について説明する。
【0062】まず第1に、本実施形態は、勘定科目・取引先コード変換マスタ作成の機能を有する。該機能は以下に列挙するようなものである。
【0063】(1)親会社から、グループ共通科目・取引先コードの入ったファイルをEメール等で送り各関係会社で受け取る。
【0064】(2)各関係会社で、対応する科目・取引先コードを入力し、変換マスタを作成する。なお、各関係会社において、科目の区分けが共通科目より細かい場合は、共通科目をコピーし、任意の数の各社コードを対応付けることができる。当該関係会社において不要な科目に対しては、対応付けを行う必要はない。
【0065】第2に、各社残高試算表データの取り込みと変換、及び、グループ共通「貸借対照表」「損益計算書」作成の機能を有する。該機能は以下に列挙するようなものである。
【0066】(1)各関係会社の財務会計システムの残高試算表データのCSVファイルでの取り込み、直接ハンド入力、もしくは、フロッピ等に格納された表計算シートからの取り込みにより、各社残高試算表データを取り込む。
【0067】(2)当該関係会社の残高試算表データに取引先明細データが含まれる場合には、同時に読み込む。含まれない場合には、各社取引先明細データファイルから読み込みこんで、残高試算表データを置き換える。取引先明細データの読み込み元は、予め設定しておく。
【0068】(3)取引先明細データがない場合には、ダミーデータを作成する。
【0069】(4)勘定科目・取引先コード変換マスタを使用して、各社科目・取引先コードを共通コードに変換する。
【0070】(5)グループ共通のデータ・フォーマットに変換する。
【0071】(6)円単位の情報を千円単位に変換する。
【0072】(7)上記変換したデータを使用して、当該関係会社のグループ共通「貸借対照表」「損益計算書」を作成する。
【0073】(8)作成したグループ共通「貸借対照表」「損益計算書」を、Eメールなどを通じて親会社に送る、第3に、グループ共通「資本増減明細書」を作成する機能を有する。該機能は以下に列挙するようなものである。
【0074】(1)上述した第2の機能で変換したデータから、資本勘定の前期残、当期算、当期利益を自動的に把握し、資本増減明細データ入力用のシートを作成する。
【0075】(2)(1)のシートを表示し、手入力により資本増減明細データを入力する。
【0076】(3)(1)で自動把握されたデータ及び(2)で手入力されたデータを使用して、当該関係会社のグループ共通「資本増減明細書」を作成する。
【0077】(4)作成したグループ共通「資本増減明細書」を、Eメールなどを通じて親会社に送る。
【0078】第4に、グループ共通「キャッシュフロー計算書」を作成する機能を有する。該機能は以下に列挙するようなものである。
【0079】(1)親会社が作成した共通勘定科目毎の処理区分を定めたマスタリスト(処理A〜Hマスタリスト、項目マスタリスト、処理マスタリスト、処理集約マスタリスト)の入ったファイル(その他マスタファイル)を親会社から受け取り、マスタファイルを作成する。
【0080】(2)上述した第3の機能までに取得したデータから、共通勘定科目毎に資産・負債・資本金の対前期増減額を自動把握する。
【0081】(3)共通科目毎に(1)の処理区分に従って処理を行う。その際、分解の対象になる情報を自動的に抽出し、手入力を行うためのシートを作成し、表示する。
【0082】(4)表示に従って、キャッシュフローを計算するために必要な補足データ(為替換算損益内訳、有価証券関係損益内訳、固定資産関係損益内訳、借入・貸付増減内訳)を手入力する。
【0083】(5)(4)のデータを使って(3)の処理を更に進め、当該関係会社のグループ共通「キャッシュフロー計算書」を作成する。
【0084】(6)作成したグループ共通「キャッシュフロー計算書」を、Eメールなどを通じて親会社に送る。
【0085】第5に、連結付属情報データ取得の機能を有する。該機能は以下に列挙するようなものである。
【0086】(1)貸借対照表、損益計算書、資本増減明細書、キャッシュフロー計算書のいずれにも含まれないが、連結決算を行うために親会社が必要とする情報を入力するためのシートが含まれる連結付属情報オリジナルブック(表計算ソフトのブック)を、親会社が不特定の関係会社用に作成し、Eメールなどを通じて関係会社に送る。
【0087】(2)関係会社で連結付属情報オリジナルブックを取り込む。この時に、自動的に当該関係会社のコードが付され、当該関係会社用の連結付属情報ブックになる。
【0088】(3)各関係会社で付属情報(相殺消去用情報、ディスクローズ情報、税効果会計用情報、会計処理方法情報)を入力し、当該関係会社の、グループ共通連結付属情報ブック(各社ブック)を作成する。
【0089】(4)作成したグループ共通連結付属情報ブックを、Eメールなどを通じて親会社に送る。
【0090】次に、具体的に本実施形態の作用について説明する。
【0091】図7は、前述した処理用データ変換処理部70で用いる対応取引先設定リストである。
【0092】グループ内の各関係会社は、独自に取引先の会計上の名称を定め、又それぞれの取引先に各関係会社独自の会計上のコード(コード番号)を決めている。又本実施形態においては、連結決算用データ作成に際して、グループ全体に共通の会計上の取引先名称、又それぞれの取引先にグループ全体に共通の会計上のコードを定める。この対応取引先設定リストは、各関係会社の取引先名称及びコードと、グループ全体に共通の取引先名称及びコードとの対応を示すリストである。
【0093】親会社からは、共通取引先名称及び共通コードが記された、対応取引先設定リストの基となる表が送られてくる。各関係会社では、自らの関係会社独自に定められた各社取引先名称及び各社コードを入力して、図7に示すような対応取引先設定リストを作成する。
【0094】図8は、前述した処理用データ変換処理部70で用いる対応科目設定リストである。
【0095】グループ内の各関係会社は、独自に会計上の勘定科目の名称を定め、又それぞれの勘定科目に各関係会社独自の会計上のコード(コード番号)を決めている。又本実施形態においては、連結決算用データ作成に際して、グループ全体に共通の会計上の勘定科目、又それぞれの勘定科目にグループ全体に共通の会計上のコードを定める。この対応科目設定リストは、各関係会社の勘定科目及びコードと、グループ全体に共通の勘定科目及びコードとの対応を示すリストである。
【0096】親会社からは、グループ共通の科目名称及びコードが記され、「貸借」、「区分」、「CF処」、「CF活」欄の記入がなされた、対応科目設定リストの元になる表が送られてくる。各関係会社では、自らの関係会社独自の体系で定められている科目名称及びコードを入力して、図8に示すような対応科目設定リストを作成する。
【0097】該設定リストにおいて、例えば図8の上から1行目から4行目までは全て、共通コード「111」が付された、共通勘定科目名称「現金・預金・満期3ヶ月未満」である。ただし煩雑になることを避けるために、第1行目のみに、このような科目名称及びコードが表示されている。この共通の科目に対して、この関係会社では、「外貨預金キャッシュ(3ヶ月以内)」、「現金」、「預金」、「預金キャッシュ(3ヶ月以内)」に分けて管理し、それぞれに、この会社独自のコードを付している。このように本発明の連結決算方法においては、図8に示すような対応科目設定リストを作成して用いることで、グループ全体に共通の科目に対して、任意の数の、各社独自の体系の科目を対応づけることができる。
【0098】逆に、その関係会社において不要であり、管理していない科目に対しては、各社コード及び名称を空欄のままにしておくことができる。
【0099】なお、グループ全体で共通の1つの科目に対して、任意の数の、各関係会社独自の体系の複数の科目を対応づける場合、グループ共通の科目が同一で、各関係会社独自の異なる科目の複数の行を、対応科目設定リストにおいて作成することになる。このような場合など、設定リスト作成時の便宜のため、設定リストの任意の行をコピーすれば、共通の科目名所、及びコード、並びに、「貸借」、「区分」、「CF処」、「CF活」欄の記載がコピーされた、各関係会社におけるコード及び名称を入力するための行が作成される。
【0100】ここで「貸借」は貸方と借方の区別を、「区分」は相殺消去の対象を示す。「CF処」はCF処理区分であり、キャッシュフロー計算時の処理区分を表す。「CF活」はCF活動区分であり、現金・営業関連とそれ以外の区分を表す。
【0101】それぞれの関係会社においては、連結決算に際しても、図8に示すような対応科目設定リストを作成して用いることで、これまで社内で使用していた独自のコード体系をそのまま使い続けることができる。又、連結決算に精通した担当者がいなくても、親会社から送られたグループ共通の科目及び取引先コードの表に、自社のコードを対応付けた設定リストを作成するのみで、連結決算用のデータを作成し、更に、グループ共通の貸借対照表、損益計算書等を作成することができる。言うまでもなく、この設定リストは、一度作成すれば、その後は、変更がない限りそのまま使うことができる。又、変更が生じる場合にも、変更箇所だけ修正すればよい。
【0102】図9は、前述の資本増減明細表関連処理部73で用いる資本増減明細書を示す線図である。
【0103】この資本増減明細書において、最左列には、上から下に取引種別の項目が列挙されている。又、それぞれの取引の内容として、最上行には、資本金、資本準備金、利益準備金、その他の剰余金、資本合計という取引内容の項目が示されている。
【0104】ここで、首記残高の取引種別で、かつ、資本金、資本準備金、利益準備金、その他の剰余金、又は、資本合計のいずれかの取引内容の項目となるデータは、処理用データ変換処理部70や、貸借対照表・損益計算書関連処理部72までの処理で求めることができる。又、(計算期末残高)の取引種別で、かつ、資本金、資本準備金、利益準備金、その他の剰余金、又は、資本合計のいずれかの取引内容の項目となるデータは、処理用データ変換処理部70や、貸借対照表・損益計算書関連処理部72までの処理で求めることができる。更には、当期利益の取引種別で、かつ、その他の剰余金の取引内容の項目のデータも、処理用データ変換処理部70や、貸借対照表・損益計算書関連処理部72までの処理で求めることができる。これら以外のデータは、資本増減明細表関連処理部73の処理において、表示入力装置22から手入力する。
【0105】この表示入力装置22からの手入力の際には、図9が表示入力装置22の画面に表示され、それに従って入力する。従って、各関係会社の担当者は、連結決算制度に精通していなくても、確実に、グループ共通の資本増減明細書を作成することができる。
【0106】図10は項目マスタリストを示し、図11は処理マスタリストを示し、図12は処理集約マスタリストを示す線図である。これらの図に示される項目は、キャッシュフロー計算処理部74で求めるキャッシュフロー計算書の項目になる。
【0107】具体的には、図10では、キャッシュフロー計算書において最左列に上から下に列挙される、各行のCF項目を示す。図11では、キャッシュフロー計算書において最上行で左右に列挙される、各列におけるCFの処理の項目を示す。又、図12は、キャッシュフロー計算書を求める際に、損益計算書に比べて、貸借対照表の方が項目分類が細かくて項目数が多いので、貸借対照表の項目を、損益計算書の項目に合わせるよう集約する際に用いる。
【0108】図13〜図20は、この順に、前述の処理A〜処理Hのそれぞれを、キャッシュフロー計算処理部74において行う際に用いるマスタリストを示す線図である。
【0109】キャッシュフロー計算処理部74においては、これらのマスタリストを用いて、以下の順に処理を行ってキャッシュフロー計算書に関する情報を得る。
【0110】即ち、第1に、勘定科目毎に資産・負債資本金の対前期増減額を自動把握する。第2に、処理Aによって、科目毎の増減額から為替換算による影響を排除する。第3に、処理E及び処理Fにより、資産の廃却・売却等損益を収入、支出、取得価額、償却累計額に分割し、資産科目毎の増減額をキャッシュ、非キャッシュに整理する。第4に、処理Bによって、運転資本の増減額を整理する。第5に、処理Cにより、債権債務の増減額を増加と減少に分割整理する。第6に、処理Dにより、キャッシュフロー項目間の振替を行う。第7に、処理Gにより、資本増減額をキャッシュと非キャッシュに分割整理する。第8に、以上の結果について強制的に修正する。即ち、以上のようなキャッシュフロー計算方法による処理の後に、自動的に不整合情報を見い出し、少なくとも該不整合情報を含め、人手により強制的に修正する。
【0111】本実施形態でキャッシュフロー計算をする際には、まず、親会社が勘定科目毎の処理区分を設定し、その設定を、各関係会社がEメールなどを通じて受け取る。そうして、キャッシュフロー計算処理部74において、勘定科目毎に資産・負債資本金の対前期増減額を自動把握する。又、該キャッシュフロー計算処理部74において、前記処理区分設定に基づいて、前記対前期増減額に対して勘定科目毎の処理を行う。
【0112】具体的には、親会社は、設定した区分に従って図13〜図20のようなマスタリストを作成し、各関係会社に送る。各関係会社では、これらのマスタリストを使用することによって、親会社が定めた処理区分の設定に基づいたキャッシュフロー計算処理が行われる。従って、各関係会社の担当者は、キャッシュフロー計算処理に精通していなくても、確実に、連結決算に対応したグループ共通のキャッシュフロー計算書を作成することができる。
【0113】以上のように、本実施形態においては、本発明を効果的に適用することができる。従って、親会社及び複数の関係会社のグループ間で連携して効率的に運用でき、連結決算用データ作成に要する手間やコストを削減することができる。
【0114】特に、各関係会社は、これまで社内で使用した独自のコード体系をそのまま使い続けながら、連結決算制度に対応することができる。又、各関係会社は、連結決算制度に精通した担当者がいなくても、確実に、グループ共通の貸借対照表、損益計算書、資本増減明細書を作成することができる。親会社は、各関係会社に連結決算制度に精通した担当者を配置しなくても、制度連結業務及び管理連結業務を円滑に行うことができる。
【0115】又、本実施形態においては、親会社及び複数の関係会社のグループにおけるキャッシュフロー計算もすることができる。
【0116】
【発明の効果】本発明によれば、親会社及び複数の関係会社のグループ間で連携して効率的に運用でき、連結決算用データ作成に要する手間やコストを削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された実施形態の連結決算システムの全体構成を示すブロック図
【図2】上記実施形態の国内関係会社設置装置、あるいは海外関係会社設置装置の構成を示すブロック図
【図3】前記実施形態の処理入力データファイルや処理出力データファイルを示すブロック図
【図4】前記実施形態の情報処理装置内部における処理部の構成を示すブロック図
【図5】前記実施形態のキャッシュフロー計算処理部における処理部の構成を示すブロック図
【図6】前記実施形態の連結決算センタ設置装置の構成を示すブロック図
【図7】前記実施形態の処理用データ変換処理部で用いる対応取引先設定リストを示す線図
【図8】前記実施形態の処理用データ変換処理部で用いる対応科目設定リストを示す線図
【図9】前記実施形態の資本増減明細表関連処理部で用いる資本増減明細書を示す線図
【図10】前記実施形態の項目マスタリストを示す線図
【図11】前記実施形態の処理マスタリストを示す線図
【図12】前記実施形態の処理集約マスタリストを示す線図
【図13】前記実施形態の処理Aにおいて用いるテーブルを示す線図
【図14】前記実施形態の処理Bにおいて用いるテーブルを示す線図
【図15】前記実施形態の処理Cにおいて用いるテーブルを示す線図
【図16】前記実施形態の処理Dにおいて用いるテーブルを示す線図
【図17】前記実施形態の処理Eにおいて用いるテーブルを示す線図
【図18】前記実施形態の処理Fにおいて用いるテーブルを示す線図
【図19】前記実施形態の処理Gにおいて用いるテーブルを示す線図
【図20】前記実施形態の処理Hにおいて用いるテーブルを示す線図
【符号の説明】
1…連結決算センタ設置装置
3…国内関係会社設置装置
4…親会社所管部署設置装置
5…海外関係会社パソコン
7…グループネットワーク
10…情報処理装置
12…処理入力データファイル
14…処理出力データファイル
16…通信制御装置
22…表示入力装置
24…帳票出力装置
42…残高試算表データファイル
44…取引先明細データファイル
46…表計算関係データファイル
53…連結用B/S・P/Lデータファイル
54…連結用資本増減明細データファイル
55…連結用キャッシュフロー・データファイル
56…連結用付属情報データファイル
70…処理用データ変換処理部
72…貸借対照表・損益計算書関連処理部
73…資本増減明細表関連処理部
74…キャッシュフロー計算処理部
75…連結付属情報関連処理部
80…連結情報センタ装置
82…制度連結業務情報処理部
83…制度連結情報データファイル
85…管理連結業務情報処理部
86…管理連結情報データファイル
90…通信制御装置
92…関係会社関連情報データベース

【特許請求の範囲】
【請求項1】親会社が用意したグループ共通勘定科目に各関係会社の勘定科目を対応付け、該対応付けに基づいて、各関係会社固有の残高試算表データをグループで統一したフォーマット、及び科目のコードのデータに変換するようにしたことを特徴とする連結決算用データ作成方法。
【請求項2】請求項1に記載の連結決算用データ作成方法において、連結相殺消去が必要な科目について、取引先明細データと置きかえると共に、この時、科目金額と明細の合計が不一致の場合、自動的にダミーデータを作成するようにしたことを特徴とする連結決算用データ作成方法。
【請求項3】請求項1に記載の連結決算用データ作成方法において、前記変換されるデータの入力を、表形式データ取扱い用テキストファイルによる取り込み、直接の手入力、あるいは表計算汎用ソフトウェア用シートによる取り込みのいずれかから、自由に選択可能としたことを特徴とするようにしたことを特徴とする連結決算用データ作成方法。
【請求項4】請求項1に記載の連結決算用データ作成方法において、資本勘定について、前残・当残・当期利益を自動的に把握してから、手入力された増減明細データと合成して資本増減明細表を作成すると共に、手入力データとの不整合がある場合は処理を停止し、警告するようにしたことを特徴とする連結決算用データ作成方法。
【請求項5】請求項1に記載の連結決算用データ作成方法において、付属情報用に、複数の関係会社間で共通の表計算汎用ソフトウェア用シートの入力シートを、不特定シートとして親会社が用意し、それぞれの関係会社側ではまず、自動的に該入力シートに当該関係会社の会社コードを自動的に付加することによって、当該関係会社固有の入力シートに変換してから付属情報を入力するようにしたことを特徴とする連結決算用データ作成方法。
【請求項6】請求項1に記載の連結決算用データ作成方法において、基準期を指定し、変化値を入力することによって、予測・計画情報を作成することができるようにしたことを特徴とする連結決算用データ作成方法。
【請求項7】親会社及び関係会社に共通のグループ共通勘定科目と、該当関係会社の勘定科目との対応付けを示す対応科目設定ファイルと、少なくともグループ共通勘定科目が設定された上記対応科目設定ファイルに対して、該当関係会社の勘定科目を入力するための対応科目設定ファイル設定部と、前記対応科目設定ファイルに基づいて、該当関係会社の残高試算表データを、グループで統一したフォーマット、及び科目のコードのデータへ変換する情報処理部と、を備えるようにしたことを特徴とする連結決算用データ作成装置。
【請求項8】請求項7に記載の前記対応科目設定ファイル設定部及び前記情報処理部を実現するコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図3】
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【図4】
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【図20】
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【図5】
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【図6】
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【図17】
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【図7】
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【図8】
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【図16】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図15】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2001−84304(P2001−84304A)
【公開日】平成13年3月30日(2001.3.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願平11−258380
【出願日】平成11年9月13日(1999.9.13)
【出願人】(000001258)川崎製鉄株式会社 (8,589)
【出願人】(000200253)川鉄情報システム株式会社 (38)
【Fターム(参考)】