説明

遊戯設備

【課題】従来のキッズコーナーのベンチとマットの芯材に、硬質ウレタンフォームやポリエチレンフォームを使用し、ターポリン生地で直接被覆処理することにより、長期の使用の際に生じた反発力の低下や、汚れ、表面の生地のたるみ、退色等の劣化現象を解消することにある。
【解決手段】キッズコーナーのベンチ1とマット2の芯材に、適度な弾力と反発力があり、耐久性にも優れているチップウレタンフォーム6を使用することにより、従来のベンチのへたり現象等を排除し、また外皮に、表面にフッ素加工を施した合皮レザー4を使用することにより、優れた防汚性、難燃性、耐光性、耐久性と、より高い安全性と品質を確保した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主としてショールームや店舗内の特定スペースに設置される、乳幼児を対象とした遊び場、休憩所等の遊戯設備で、詳しくは遊戯設備の設置スペースに応じてカットしたロール状のカーペットを使用し、そのカーペット上に設置するベンチ、マット等に脱着自在な面ファスナーを施設、構成した遊戯設備に関する。
【背景技術】
【0002】
従来では、遊戯設備を固定しないで設置したり、ベンチ、マットに両面テープ等を使用して仮固定したり、ジョイント用金具を使用して固定したりしていた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来では、ベンチにおいては芯材に硬質ウレタンフォームのみを使用していた為、クッションの反発力が少なく、ベンチに腰をかけると大きく沈み込み、長期の使用の際は反発力が無くなる「へたり現象」を生じた。また外皮にターポリン生地を使用していた為汚れが落ちにくく、生地に伸縮性がない為に側面部に波打ちの症状も現れた。更に、直射日光に対して退色が著しく、固定用の面ファスナー等を貼りつけることによる破れ等の問題が生じた。床面マットにおいても芯材である硬質ウレタンフォームや、ポリエチレンフォームをターポリン生地で直接被覆処理している為、クッションの反発力が少なく、長期の使用の際反発力が無くなる「へたり現象」を生じた。また外皮にターポリン生地を使用していた為、ベンチ同様汚れに弱く、表面の波打ち現象も現れ、固定用の面ファスナー等を貼りつけるのに破れ等の問題が生じた。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、キッズコーナー施工スペースの床面に、キッズコーナーの面積に応じたループ状のカーペットを敷設し、その上に脱着自在な面ファスナーを取付けたベンチを施設した遊戯設備において、キッズコーナーのベンチの外皮は、表面にフッソ加工を施した合皮レザーを使用し、芯材はチップウレタンフォームを使用した遊戯設備である。
【0005】
本発明は、キッズコーナー施工スペースの床面に、キッズコーナーの面積に応じたループ状のカーペットを敷設し、その上に脱着自在な面ファスナーを取付けたマットを施設した遊戯設備において、キッズコーナーのマットの外皮は、表面にフッソ加工を施した合皮レザーを使用し、芯材はチップウレタンフォームを使用した遊戯設備である。
【0006】
本発明は、キッズコーナー施工スペースの床面に、キッズコーナーの面積に応じたループ状のカーペットを敷設し、その上に脱着自在な面ファスナーを取付けたベンチとマットを施設した遊戯設備において、キッズコーナーのベンチとマットの外皮は、表面にフッ素加工を施した合皮レザーを使用し、芯材はチップウレタンフォームを使用した遊戯設備である。
【発明の効果】
【0007】
ベンチにおいて、従来は、芯材に硬質ウレタンフォームのみを使用していたが、本発明は、芯材に、適度な弾力と反発力があり、耐久性にも優れているチップウレタンフォームを使用することで、従来のベンチのへたり現象等を排除し、より高い安全性を確保した。また従来は、外皮にターポリン生地を使用していたが、本発明は、表面にフッ素加工を施した合皮レザーを使用することにした。この合皮レザーはフッ素加工をすることで防汚性に優れ、その他ボールペン等の汚れもつきにくく落としやすい特性を持っている。また、難燃性、耐光性、耐久性に優れており、従来のベンチの外皮の汚れや生地の波打ち、直射日光による退色や、面ファスナー等の貼り付けることによる破れの問題をも解消した。
【0008】
床面マットにおいても、従来は、芯材である硬質ウレタンフォームや、ポリエチレンフォームをターポリン生地で直接被覆処理していたが、本発明は、芯材に、適度な弾力と反発力があり、耐久性にも優れているチップウレタンフォームを使用することで、従来のマットのへたり現象等を排除し、より高い安全性を確保した。また従来は、外皮にターポリン生地を使用していたが、本発明は表面にフッ素加工を施した合皮レザーを使用することにした。この合皮レザーはフッ素加工をすることで防汚性に優れ、その他ボールペン等の汚れもつきにくく落としやすい特性を持っている。また、難燃性、耐光性、耐久性に優れており、従来の床マットの外皮の汚れや生地の波打ち、直射日光による退色や、面ファスナー等の貼り付けによる破れの問題をも解消した。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の実施例のチップウレタンベンチの斜視図である。
【図2】本発明の実施例のクッションベンチの斜視図である。
【図3】本発明の実施例のレザーマット斜視図である。
【図4】本発明の実施例のチップウレタンベンチとレザーマットの斜視図である。
【実施例】
【0010】
ベンチには、図1に示すチップウレタンベンチ1と、図2に示すクッションベンチ2がある。図1のチップウレタンベンチ1は15cmから30cm角の方形状のもので、芯材にはクッション性を重視してチップウレタンフォーム6を用い、最上部と側面に硬質ウレタンフォーム5を施し、下部に合板7を使用している。底部には、固定の為に面ファスナー8を取付けている。外皮は合皮レザー4を使用しているが、この合皮レザー4は、レザーの表面にフッ素加工をすることで防汚性に優れ、その他ボールペン等の汚れもつきにくく落としやすい特性を持っており、難燃性、耐光性、耐久性にも優れている。
【0011】
図2のクッションベンチ2は30cm角以上の方形状のもので、芯材には安定性を重視して合板7を使い、その周りにクッション性を持たせる為に、上面にチップウレタンフォーム6、最上部と側面に硬質ウレタンフォーム5を施し、底部には、固定の為に面ファスナー8を取付けている。外皮は合皮レザー4を使用しているが、この合皮レザー4は、レザーの表面にフッ素加工をすることで防汚性に優れ、その他ボールペン等の汚れもつきにくく落としやすい特性を持っており、難燃性、耐光性、耐久性にも優れている。
【0012】
図3は、外皮に合皮レザー4を使用し、内部にチップウレタンフォーム6を入れたレザーマット3である。図3のレザーマット3は90cm角の定型タイプのものを示すが、これに限らず施工スペースの大きさに応じて幅120cm長さ180cmまでの範囲で必要寸法を選ぶことが出来る。芯材は、適度な弾力と反発力があり、耐久性にも優れているチップウレタンフォーム6を使用し、下部にのみ合板7を使用している。底部には、固定の為に面ファスナー8を取付けている。マットの外皮は合皮レザー4を使用しているが、この合皮レザー4はフッ素加工をすることで防汚性に優れ、その他ボールペン等の汚れもつきにくく落としやすい特性を持っており、難燃性、耐光性、耐久性にも優れている。
【0013】
図4は、キッズコーナー施工スペースの床面に、キッズコーナーの面積に応じたループ状のカーペット9を敷設し、その上に脱着自在な面ファスナー8を取付けたチップウレタンベンチ1とレザーマット3を施設した遊戯設備の図である。カーペット9の上に4枚のレザーマット3を下部に設けた面ファスナー8によりカーペット9上に設置する。レザーマット3の周囲に8個のチップウレタンベンチ1を下部に設けた面ファスナー8によりカーペット9上に設置する。これによりキッズコーナーの遊戯設備は完成する。尚、チップウレタンベンチ1の代わりにクッションベンチ2を使用しても良い。場合によってはチップウレタンベンチ1とクッションベンチ2を混ぜても良い。
【符号の説明】
【0014】
チップウレタンベンチ 1
クッションベンチ 2
レザーマット 3
合皮レザー 4
硬質ウレタンフォーム 5
チップウレタンフォーム 6
合板 7
面ファスナー 8
カーペット 9

【特許請求の範囲】
【請求項1】
キッズコーナー施工スペースの床面に、キッズコーナーの面積に応じたループ状のカーペットを敷設し、その上に脱着自在な面ファスナーを取付けたベンチを施設した遊戯設備において、キッズコーナーのベンチの外皮は、表面にフッ素加工を施した合皮レザーを使用し、芯材はチップウレタンフォームを使用した遊戯設備。
【請求項2】
キッズコーナー施工スペースの床面に、キッズコーナーの面積に応じたループ状のカーペットを敷設し、その上に脱着自在な面ファスナーを取付けたマットを施設した遊戯設備において、キッズコーナーのマットの外皮は、表面にフッ素加工を施した合皮レザーを使用し、芯材はチップウレタンフォームを使用した遊戯設備。
【請求項3】
キッズコーナー施工スペースの床面に、キッズコーナーの面積に応じたループ状のカーペットを敷設し、その上に脱着自在な面ファスナーを取付けたベンチとマットを施設した遊戯設備において、キッズコーナーのベンチとマットの外皮は、表面にフッ素加工を施した合皮レザーを使用し、芯材はチップウレタンフォームを使用した遊戯設備。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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