説明

遊技システム

【課題】
遊技台離席時のカードの盗難若しくは不正使用の内、少なくとも一方を抑止できるようにした遊技システムを提供する。
【解決手段】
ターミナルコントローラ10は、カード処理ユニット40から送られてくるデータに基づいて、カード処理ユニット40に対応する遊技台50にて遊技を行う遊技客が一時的に離席しているか否かを判断する。カード処理ユニット40に残度数を有するカードが挿入された状態でかつ、遊技客が離席中であると判断したならば、ターミナルコントローラ10は、カード処理ユニット40に挿入中のカードの返却若しくは使用の内、少なくとも一方を不可にする制御信号を送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ、スロットマシンなどの遊技台が設置された遊技店において、各遊技台の台間に配設されてパチンコ玉などの遊技媒体を各種カード(記録媒体)や現金(貨幣)の投入によって貸し出す遊技システムに係わり、詳しくは、遊技客が離席したか否かを判別し、離席中であるならばカードの返却若しくは不正使用の内、少なくとも一方を自動的に禁止するようにした遊技システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、パチンコ玉やメダル等の遊技媒体を遊技台に投入して遊技を行うパチンコ台やスロットマシンなどの遊技台が知られている。遊技客がパチンコ台を用いてパチンコ遊技を行う際には、予めパチンコ台の台間に配設された貸出機からパチンコ玉を借り受ける必要がある。
【0003】
パチンコ玉を貸し出す従来の貸出技術には、貸出機に投入した硬貨または紙幣に相当するパチンコ玉を貸し出す技術、プリペイドカード、貯玉カードまたは会員カードを貸出機に挿入し、遊技客が投出ボタンを押下する度に、例えば、500円分のパチンコ玉を貸し出す技術などがある。
【0004】
特に、後者のプリペイドカードによる方式では、遊技客にプリペイドカードを発行すれば、遊技客がプリペイドカードを台間に配設された貸出機に挿入し、所定の操作を行うと、玉が貸し出される。プリペイドカードにはカード毎に設定される識別符号(カードID)が記録されており、識別符号毎の残度数が管理装置に記録されており、カードが使用されると管理装置の残度数が書き換えられる。
【0005】
また、プリペイドカードによる方式では、残度数を有するカードを貸出機に挿入した状態で必要に応じてパチンコ玉の貸し出しを行うため、遊技客が遊技中に食事やトイレのために遊技台から一時的に離席した場合、カードを抜き忘れてしまうことでカードが盗難されてしまうことが多々発生していた。
【0006】
このようなカード盗難に対処する技術としては、特許文献1に記載されるように、遊技客が遊技台を一時的に離席するに際して、遊技客自身若しくは店員によってキープ操作(所定のボタンの押下)を行うことで、カード盗難および他の遊技客によるカードの不正利用を防止するものが知られている。
【特許文献1】特開2003−275449号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記特許文献1の発明は、離席時にキープ操作を行うことで、カード盗難等を防止するものであるため、かかる操作を忘れたまま遊技台から離席したならば、貸出機に挿入されたカードは盗難されてしまう可能性がある。特に、店員に申告してキープ操作を行ってもらう場合には、離席の都度店員を呼び出す必要があり、食事のような比較的時間を要する離席の場合にはキープ操作を申告したとしても、トイレのような短時間の離席の場合には、店員をいちいち呼び出す煩雑さからキープ操作なしにそのまま離席してしまうことが考えられる。
【0008】
また従来、会員カードの場合は盗難にあったとしても、精算時の暗証番号入力により盗難時の精算を防止できるが、それ以外のカードは、暗証番号管理されていないため盗難された場合には、そのまま精算されてしまっていた。
【0009】
カードの精算については、上述した通り、一部(会員のみ)防止できるが、カード盗難後に使用するならば、そのカードを用いて他の遊技台で通常通りに遊技を行うことが可能であり、盗難後に使用された場合には有効な防止策がなかった。
【0010】
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、遊技台離席時のカードの盗難若しくは不正使用の内、少なくとも一方を抑止できるようにした遊技システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、有価価値を特定可能な情報が記録された記録媒体若しくは貨幣の投入により遊技台の遊技に使用する遊技媒体の貸出処理を制御する遊技システムにおいて、前記遊技台からの遊技客の離席を判別する離席判別手段と、前記離席判別手段の判別出力に基づき少なくとも前記記録媒体の返却若しくは投入された貨幣から遊技媒体に変換された分を差し引いた残高を特定可能な情報が記録された記録媒体の返却を禁止する禁止状態に制御する制御手段とを具備することを特徴とする。
【0012】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記離席判別手段は、前記遊技台から排出される遊技済みの遊技媒体を監視し、該遊技媒体が予め設定した離席判別時間を越えて検出されない場合は前記遊技客の離席と判別することを特徴とする。
【0013】
また、請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記離席判別手段は、前記遊技台から出力されるスタートカウント情報を監視し、該スタートカウント情報が予め設定した離席判別時間を越えて検出されない場合は前記遊技客の離席と判別することを特徴とする。
【0014】
また、請求項4の発明は、請求項1記載の発明において、前記離席判別手段は、前記遊技台の椅子に対する前記遊技客の着席を検知する着席検知センサを有し、前記着席検知センサの検知出力が予め設定した離席判別時間を越えて出力されない場合は前記遊技客の離席と判別することを特徴とする。
【0015】
また、請求項5の発明は、請求項4の発明において、前記着席検知センサは、前記遊技客の着席を検出する重量センサ、温度センサ、赤外線センサの中の少なくと1つを含むことを特徴とする。
【0016】
また、請求項6の発明は、請求項1の発明において、前記離席判別手段は、前記遊技台における前記遊技媒体の操作ハンドルの操作を監視し、該操作ハンドルが予め設定した離席判別時間を越えて操作されない場合は前記遊技客の離席と判別することを特徴とする。
【0017】
また、請求項7の発明は、請求項2乃至6の発明において、前記離席判別時間は、前記遊技台の機種に対応して設定されることを特徴とする。
【0018】
また、請求項8の発明は、請求項1乃至7の発明において、前記制御手段は、前記禁止状態において、前記記録媒体の返却を指示する返却ボタンの操作を無効状態に制御することを特徴とする。
【0019】
また、請求項9の発明は、請求項1乃至7の発明において、前記制御手段は、前記禁止状態において、前記記録媒体の有価価値若しくは投入貨幣に相当する遊技媒体の貸出を指示する貸出指示ボタンの操作を無効状態に制御することを特徴とする。
【0020】
また、請求項10の発明は、請求項1乃至9の発明において、前記制御手段により制御された前記禁止状態を前記遊技客の遊技開始に基づき解除する解除手段を更に具備することを特徴とする。
【0021】
また、請求項11の発明は、請求項1乃至9の発明において、前記制御手段により制御された前記禁止状態を遊技店の従業者または遊技客による所定の操作に基づき解除する解除手段を更に具備することを特徴とする。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、遊技客が遊技台から離席中であるか否かを判別し、かかる判別によって離席中であるならば、少なくとも記録媒体の返却を禁止するように構成したため、離席に際して、煩雑な操作なしに自動的に記録媒体の盗難を抑止することができる。
【0023】
また、上述した離席中である場合に、記録媒体の使用を禁止することもできるので、記録媒体の不正使用を抑止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、この発明に係わる遊技システムの実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。なお、本実施の形態では、主として本発明をパチンコ遊技に適用した場合を示すこととする。
【0025】
図1は、本発明に係わる遊技システムの全体構成を示す図である。
【0026】
この遊技システムは、「島(2)」と呼ばれるグループごとに複数の遊技台50を配設している。また、各遊技台50には、遊技媒体であるパチンコ玉を貸し出すカード処理ユニット(遊技媒体貸出処理装置)40が配設されている。
【0027】
カード処理ユニット40は、遊技台50と遊技台50との間(台間)にそれぞれ配設されており、遊技台50が備える玉投出機構と連携してパチンコ玉の貸し出しを行う。
【0028】
カード処理ユニット40の前面パネルには、紙幣挿入口、カード挿入口、表示部、操作部などが設けられており、遊技台50には、度数表示部、貸出ボタンなどが設けられている。
【0029】
例えばカード(記録媒体)によって遊技を行う場合、遊技客は、予め、カード処理ユニット40にプリペイドカードや会員カードなどの各種カード(場合によっては、さらに貨幣)を投入するとともに、必要に応じて貸出単位(1回の貸出操作により貸し出される度数)を設定しておく。
【0030】
遊技客が遊技台50に配設される貸出ボタンを操作すると、玉投出機構が作動し、遊技台50の上皿へと貸出単位分のパチンコ玉が投出される。この投出代金は、カードの識別データに対応してあらかじめ登録されている度数から減算される。
【0031】
カード処理ユニット40にプリペイドカードあるいは会員カードが装填された状態で、貨幣が直接投入された場合には、貨幣を受け入れて、プリペイドカードあるいは会員カードに価値を追加することも可能である。遊技客は、このようにして貸し出されたパチンコ玉を用いて、各遊技台50に対応して配設された遊技席60に着席した状態で遊技台50において遊技を行う。
【0032】
島2の内部には、図2に示されるように遊技台50からパチンコ玉を回収するための玉回収通路3や、カード処理ユニット40にパチンコ玉を供給するための図示しない玉供給通路が配設されている。玉回収通路3は、遊技台50や玉計数機70から排出されたパチンコ玉を回収して貯留タンクに搬送する搬送路である。パチンコ玉が貸し出される際は貯留タンクに回収されたパチンコ玉が玉供給通路へと搬送されてパチンコ玉の貸し出しが行われるため、パチンコ玉が循環する仕組みとなっている。遊技台50から排出されるパチンコ玉は、回収検知装置80を介して玉回収通路3へと送り込まれる。
【0033】
回収検知装置80は、パチンコ玉を検知するセンサを備えており、このセンサにより遊技台50から排出されるパチンコ玉数をカウントする。ここでカウントされたパチンコ玉数は遊技台50の稼動情報としてカード処理ユニット40に送られた後、ターミナルコントローラ10へと連携され、ターミナルコントローラ10にて管理される。
【0034】
図1に戻り、島2の端部には、図示しない島端金庫が設置されており、カード処理ユニット40に投入された貨幣は、遊技客の目に触れないように遊技台50等の背面側に設置された図示しない搬送機構によって回収され、この島端金庫へと収容される。この他、ホール内には、カードを管理するためのカード発行機、カード精算機などが適宜設けられており、これら各装置間はLAN(Lacal Area Network)1などで構成されたネットワークによりそれぞれ通信可能に接続されている。
【0035】
管理装置としてのターミナルコントローラ10は、島2を管理する島コントローラ30に接続されており、この遊技システムの統括制御を行う。
【0036】
ターミナルコントローラ10は、各遊技台50の売上情報を含む情報を売上情報データベース20で管理し、各カードの度数情報(有価価値)を含む情報をカード管理データベース21で管理している。また、上記売上情報データベース20および上記カード情報データベース21で管理しているカード毎の入金情報や使用情報を集計し、出力(画面表示、プリントアウト等)を行うことができる。カード処理ユニット40にプリペイドカードあるいは会員カードが挿入されたならば、このカード内の識別データが島コントローラ30を介してターミナルコントローラ10に転送され、該ターミナルコントローラ10から識別データに対応する価値データ(残度数:有価価値)がカード処理ユニット40に返送される。
【0037】
また、ターミナルコントローラ10は、上述したカード処理ユニット40から送られてくる稼動情報に基づいてカード処理ユニット40に対応する遊技台50にて遊技を行う遊技客が一時的に離席しているか否かを判断する。残度数を有するカードが挿入された状態で離席中であると判断したならば、ターミナルコントローラ10は、カード処理ユニット40に挿入中のカードの返却を行えないようにして、カードの盗難を抑止するように制御する。また、貸出操作を無効にして、カードの使用を不可にすることにより、カードの不正使用を抑止してもよい。
【実施例1】
【0038】
ここで、図1に示すような基本構成を有する遊技システムにおける第1の実施例について説明する。
【0039】
なお、第1の実施例では、残度数を有するカードが挿入された状態で遊技客が離席中であるならば、カード処理ユニット40に挿入中のカードの返却を行えないようにして、カードの盗難を抑止する場合の動作について説明する。
【0040】
図3は、第1の実施例で用いるカード処理ユニット40および遊技台50および回収検知装置80の内部構成を示すブロック図である。
【0041】
同図には、カード処理ユニット40、該カード処理ユニット40に接続される遊技台50、該遊技台50から排出されるパチンコ玉数をカウントする回収検知装置80が図示されており、ここでは、本発明に係わる構成要素のみを挙げて説明する。なお、上記図1および図2と同一のものには同一の符号を付してある。
【0042】
カード処理ユニット40は、上述した各種カードまたは現金の投入を受け付け、これを処理するためのユニットである。先に述べたとおり、この遊技システムにおけるパチンコ玉の貸し出しは、主にこのカード処理ユニット40と、遊技台50が備える玉投出機構54とが連携することで実現される。
【0043】
カード処理ユニット40は、各種処理機能部として、通信部41と、メモリ42と、制御部43と、表示操作部44と、カード処理部45と、紙幣処理部46とを具備して構成される。
【0044】
通信部41は、カード処理ユニット40とLAN1とを接続するインターフェース装置である。具体的には、カード処理ユニット40において処理された各種カードまたは現金に基づく売上情報を島コントローラ30を経由して、ターミナルコントローラ10へ送信したり、ターミナルコントローラ10より各種制御信号の受信を行う。詳細は後述するが、ターミナルコントローラ10から受信する制御信号には、カード処理ユニット40に挿入されたカードの返却を禁止するためのボタン操作無効指示や、それを解除するためのボタン操作無効解除指示がある。
【0045】
メモリ42は、各種データを一時的に記憶する機能を有し、遊技台50それぞれに割り当てられた識別情報(遊技台ID)に対応して、後述するカード処理部45に挿入されたカードの識別符号(カードID)と、各カードに関連付けられている残度数が一時的に記憶される。
【0046】
制御部43は、カード処理ユニット40を統括制御する。すなわち、カード処理ユニット40を構成する各種処理機能部は、この制御部43からの指示に従って動作する。また、制御部43は、遊技台50とも各種制御信号およびデータを授受しており、遊技台50に備わる玉投出機構54を直接的または間接的に制御できる。さらに、制御部43内には、カード処理ユニット40に挿入中のカードの返却を禁止する無効制御部43aが備えられる。無効制御部43aは、ターミナルコントローラ10から上述したボタン操作無効指示を受信したならば、かかる指示に基づいて遊技台50に配設された返却ボタンの押下を無効にし、挿入中のカードの返却指示を受け付けないように制御する。一方、ターミナルコントローラ10よりボタン操作無効解除指示を受信したならば、無効にした返却ボタンの無効解除を行う。
【0047】
表示操作部44は、LCD(Liquid Crystal Display )などの表示用デバイスと、テンキーなどの入力用デバイスとを具えたユーザインターフェースである。例えば、カード処理ユニット40においてエラー等が発生したならば、この表示用デバイスにエラーの旨が表示される。
【0048】
カード処理部45は、遊技客がパチンコ玉を借り受けるためにプリペイドカードあるいは会員カードを挿入するためのカード挿入口を有し、該カード挿入口から挿入されたカードの種別を判別し、該判別結果に基づいてカード情報の読み取りを行う処理部である。この他、当該遊技場において使用可能なカードであるか否かのチェックおよびカードが有するデータに破損がないか等のチェックを行う。ここから挿入されるカードには、それぞれ個別のカードIDが付与されており、当該識別データに対応する残度数情報がターミナルコントローラ10において管理されている。
【0049】
紙幣処理部46は、遊技客がパチンコ玉を借り受けるために紙幣を挿入するための紙幣挿入口を有し、挿入された紙幣の金種、真偽を判別し、該判別結果に基づいて紙幣の読み取りを行う処理部である。以上がカード処理ユニット40の内部構成を示す各機能ブロック図の説明である。
【0050】
次に、遊技台50について説明する。遊技台50は、カード処理ユニット40により動作制御されるものであり、カード処理ユニット40が接続されていないと動作できない仕組みとなっている。
【0051】
遊技台50は、各種処理機能部として、玉貸ボタンおよびカード返却ボタン等が配設される遊技台操作部51と、プリペイドカードの残度数などを表示する遊技台表示部52と、遊技台50を統括制御する遊技台制御部53と、カード処理ユニット40と連携して動作する玉投出機構54と、遊技により打ち込まれたパチンコ玉を島2内部に排出する玉排出部55とを具備して構成される。
【0052】
次に、回収検知装置80について説明する。回収検知装置80は、遊技台50から排出されたパチンコ玉数をカウントし、このカウント数を遊技台50の稼動情報としてカード処理ユニット40に送信する。
【0053】
回収検知装置80は、各種処理機能部として、遊技台50から排出されるパチンコ玉を検知してその玉数をカウントする玉カウント部81と、該玉カウント部81でカウントした玉数を稼動情報としてカード処理ユニット40へ送信する玉通知部82とを具備して構成される。さらに玉カウント部81内には、パチンコ玉を検知する玉検知センサ81aが備えられる。以上が本発明に係わるカード処理ユニット40および遊技台50および回収検知装置80の内部構成を示す各機能ブロック図の説明である。
【0054】
次に、図4を参照しながらカード処理ユニット40および遊技台50の外観を説明する。なお、上記図3と同一のものには同一の符号を付してある。
【0055】
同図には、上記図3で説明したカード処理ユニット40および遊技台50の前面部の一例を示す外観が図示されている。
【0056】
カード処理ユニット40は、前面部に、状態に応じて点灯方法を変更する状態表示ランプ47と、遊技客が紙幣を挿入するための紙幣挿入口46aと、各種情報を表示する表示用デバイスである表示部44aと、テンキーなどの入力用デバイスである操作部44bと、遊技客がカードを挿入するためのカード挿入口45aとを具備して構成される。
【0057】
状態表示ランプ47は、エラー発生時などに点灯方法を変更してカード処理ユニット40の状態を示すことができ、例えば、待機時(通常時)には緑色に点灯し、会員カード挿入時には青色に点灯し、エラー発生時には赤色でかつ点滅してその時々の状態を示すことができる。
【0058】
操作部44bは、暗証番号の入力が行えるテンキーであり、例えば、会員カードにてパチンコ玉を借り受ける際に、会員認証のためテンキーから暗証番号の入力を行う。また、会員カード挿入中に、無効制御部43aにより遊技台50に配設された返却ボタン51bが無効に制御されている場合、テンキーから暗証番号の入力を行い認証結果正常ならば、無効にされた返却ボタン51bの無効解除が行える。
【0059】
一方、遊技台50は、貸出単位に設定された度数分のパチンコ玉の貸し出しを指示する貸出ボタン51aと、挿入中のカードの排出を指示する返却ボタン51bと、カード残度数などを表示する遊技台表示部52と、パチンコ玉を打ち込む際に操作する発射操作ハンドル56とを具備して構成される。例えば、カード処理ユニット40にカードが挿入された状態で、遊技台50に配設される貸出ボタン51aを押下したならば、貸出単位に設定された度数分のパチンコ玉の貸し出しが行われ、返却ボタン51bを押下したならば、挿入中のカードが排出されることとなる。
【0060】
図5は、ターミナルコントローラ10の内部構成を示すブロック図である。なお、上記図1および図2と同一のものには同一の符号を付してある。
【0061】
ターミナルコントローラ10は、遊技システム全体を統括制御するコントローラであり、例えば、カード処理ユニット40に残度数を有するカードが挿入された状態で、遊技客が遊技台50から離席中であると判断したならば、カード処理ユニット40にボタン操作無効指示を送信し、挿入中のカードの返却を禁止して、カードの盗難を抑止することができる。
【0062】
ターミナルコントローラ10は、各種処理機能部として、ネットワークに接続された各々の装置と通信を行うT/C通信部11と、各種データを一時的に記憶するT/Cメモリ12と、ターミナルコントローラ10を統括制御するT/C制御部17と、カレンダー機能およびタイマー機能を有する計時部13と、各種データ入力等を行う入力装置であるT/C操作部14と、各種データの表示を行う表示装置であるT/C表示部15と、各種データを記憶するT/C記憶部16と、各種データベースで管理されるデータの管理等を行うデータベース管理部18と、各遊技台50の売上情報を管理する売上情報データベース20と、各カードの度数等を管理するカード管理データベース21とを具備して構成される。
【0063】
T/C記憶部16は、各種データを記憶するHD(Hard Disk)等の記憶装置である。T/C記憶部16には、遊技客が遊技台50から離席したか否かを判断する上でその判断基準となる離席判別データ16aを含む各種データが記憶される。具体的には、この離席判別データ16aには、離席の判断に際して妥当な離席判別時間が設定されており、カード処理ユニット40からターミナルコントローラ10へと随時送られてくる稼動情報が途切れた場合、その途切れた時点から時間を計測し、計測した時間がここに設定される離席判別時間を越えた場合でかつ、カード処理ユニット40に残度数を有するカードが挿入中であるならば、ターミナルコントローラ10は、当該遊技台50は離席中であると判断する。
【0064】
T/C制御部17は、ターミナルコントローラ10を統括制御する。また、T/C制御部17は、ターミナルコントローラ10自身の制御だけでなく遊技システム全体の制御を行っており、例えば、カード処理ユニット40と各種制御信号およびデータを授受することでカード処理ユニット40の動作制御を行うこともできる。さらに、T/C制御部17内には、離席判別条件設定部17aと、離席判別部17bと、無効要否指示部17cとが備えられる。
【0065】
離席判別条件設定部17aは、上述したT/C記憶部16に記憶される離席判別データ16aを登録設定する処理部である。具体的には、遊技場責任者や店員等によりT/C表示部15およびT/C操作部14が操作され入力された離席判別時間をT/C記憶部16に離席判別データ16aとして登録設定する。
【0066】
なお、遊技台50の機種毎に異なった離席判別時間を設定することもできる。遊技場には通常、複数メーカーによって複数機種の遊技台50が配設されており、遊技台50各々は基本的には同等の機能を持ち合わせているが、それぞれに異なった特性を備えているものである。例えば、リーチアクションが極端に長い遊技台が配設されている場合(保留玉が全て点灯している場合にはパチンコ玉の打ち込みを行っても保留されないため、通常打ち込みを停止する)、アクション終了までパチンコ玉の打ち込みを行わなかったならば、離席判別時間を越えてしまい在席中であるにもかかわらず離席中と判断されてしまう可能性がある。一方、当該遊技台の特性に合わせて離席判別時間を長く設定したならば、他の遊技台においては妥当な離席判別時間ではなくなってしまう。
【0067】
離席判別部17bは、上述した離席判別データ16に基づいて遊技客が離席中であるか否かを判断する処理部である。具体的には、計時部13と連携して時間を計測し、離席判別データ16aに設定された離席判別時間以上経過したか否かを判断する。かかる判断にて設定時間以上経過したと判断したならば、当該遊技台50を離席中と判断し、対応するカード処理ユニット40に残度数を有するカードが挿入中であれば、後述する無効要否指示部17cに連携して、当該遊技台50に配設される返却ボタン51bの押下を無効とする。一方、離席判別時間以上経過していない、若しくは上述した以外の場合ならば、遊技台50に在席中と判断する。
【0068】
無効要否指示部17cは、上述した離席判別部17bの判断結果に基づいてボタン操作無効指示若しくは、ボタン操作無効解除指示を発行し、カード処理ユニット40へと送信する。以上がターミナルコントローラ10の内部構成を示す各機能ブロック図の説明である。
【0069】
図6乃至9は、本発明に係わる遊技システムにおける処理の流れを示したシーケンスチャート図である。
【0070】
まず、図6を参照しながら、カード操作無効(返却ボタン無効)処理の動作について説明する。なお、ここでは、遊技客がカード処理ユニット40にカードを挿入することでパチンコ玉を借り受けるものとして説明する。
【0071】
図6において、カード処理ユニット40は、遊技客によってカードが挿入されるまで待機している。ここで、カード処理ユニット40のカード挿入口45aからカードが挿入されると(ステップS101)、周知の技術であるため詳しい説明は省略するが、カード処理部45にて所定の読み取り処理がなされた後、当該カードに付与された残度数情報の問い合わせ処理等がカード処理ユニット40とターミナルコントローラ10との間で行われ、遊技台50の遊技台表示部52に挿入されたカードに対応する残度数情報が表示される。続いて、遊技客はパチンコ玉を借り受けるために遊技台50の貸出ボタン51aを押下すると、遊技台表示部52に表示された残度数が減算されるとともに、カード処理ユニット40の制御部43の指示に基づいて遊技台50の玉投出機構54から所定数の貸玉の投出が行われ、遊技客へとパチンコ玉の貸し出しが行われる。
【0072】
パチンコ玉の貸し出しが行われると、遊技客は、かかるパチンコ玉を用いて遊技台50にて遊技を開始する(ステップS102)。このとき、挿入されたカードに残度数が残っているならば、遊技客が遊技台50の返却ボタン51bを押下しない限り、当該カードはカード処理ユニット40に挿入された状態となっている。
【0073】
遊技客が遊技を開始すると、遊技により打ち込まれたパチンコ玉が遊技台50の玉排出部55から回収検知装置80を介して島2内部へと回収される。ここで、パチンコ玉が玉排出部55から排出されると、回収検知装置80の玉カウント部81は玉検知センサ81aによって、かかるパチンコ玉を検知するとともに、検知した玉数をカウントしてその情報を玉通知部82に連携する(ステップS103)。この連携を受けた玉通知部82は、回収されたパチンコ玉数を遊技台50の稼動情報としてカード処理ユニット40へと送信する(ステップS104)。この回収検知装置80によるパチンコ玉数のカウントおよびそれに基づいた稼動情報送信処理は、遊技台50からパチンコ玉が排出される限り継続して行われることとなる。
【0074】
回収検知装置80から稼動情報を受信したカード処理ユニット40は、制御部43により、受信した稼動情報と、対応する遊技台50に付与された遊技台IDとを含む情報を島コントローラ30を介してターミナルコントローラ10へと送信する(ステップS105)。このカード処理ユニット40による稼動情報および遊技台IDの送信処理は、回収検知装置80から稼動情報が送られてくる限り継続して行われることとなる。
【0075】
このようにして回収検知装置80からカード処理ユニット40を介して稼動情報を受信したターミナルコントローラ10は、当該遊技台50に遊技客が在席中であると認識する(ステップS106)。
【0076】
ここで、遊技客が食事やトイレのために遊技台50から一時的に離席した場合、遊技が中断されるため、遊技台50の玉排出部55からパチンコ玉の排出がなくなり、回収検知装置80の玉カウント部81でのカウント処理が停止されるとともに(ステップS107)、玉通知部82は、カード処理ユニット40へ稼動情報の送信を停止する(ステップS108)。これに伴ってカード処理ユニット40からターミナルコントローラ10への稼動情報の送信処理も停止されることとなる(ステップS109)。
【0077】
一方、稼動情報の受信がなくなったターミナルコントローラ10では(ステップS110)、所定の時間待機し、当該遊技台50にて遊技を行う遊技客が離席中であるか否かをT/C制御部17の離席判別部17bによって判断する(ステップS111)。具体的には、計時部13と連携して稼動情報の受信が途切れた時点から時間を計測し、計測した時間が離席判別データ16aに登録設定された離席判別時間以上経過した場合に、当該遊技台50の遊技客は離席中であると判断する。
【0078】
ここで、離席判別部17bによって離席中と判断されかつ、カード処理ユニット40のカード処理部45に残度数を有するカードが挿入されているならば(ステップS112)、T/C制御部17の無効要否指示部17cは、T/C通信部11を介してカード処理ユニット40へボタン操作無効指示を送信する(ステップS113)。
【0079】
ターミナルコントローラ10からボタン操作無効指示を受信したカード処理ユニット40は、制御部43の無効制御部43aで遊技台50に配設される返却ボタン51bの押下を無効にする(ステップS114)。すなわち、カード処理ユニット40に残度数を有するカードが挿入された状態で、遊技客が離席した場合、悪意ある遊技客などによってカードが盗難される可能性があるために、当該カードに対する返却操作を行えないようにする。このとき、返却ボタン51bが押下されたならば、カード処理ユニット40は、表示操作部44にエラーの旨を表示する。
【0080】
次に、図7乃至9を参照しながら、カード操作無効解除(返却ボタン無効解除)処理について説明する。なお、ここでは、カード処理ユニット40は、ターミナルコントローラ10よりボタン操作無効指示を受信し、挿入中のカードの返却処理を受け付けない状態であるものとして説明する。
【0081】
まず、図7を参照しながら、遊技の再開とともに自動的に無効状態の解除を行う場合の動作について説明する。
【0082】
図7において、遊技台50に配設される返却ボタン51bは押下されたとしても、その処理を行わない、すなわち無効状態となっている(ステップS201)。ここで、一時的に離席していた遊技客が遊技台50に戻り、再び遊技を開始すると、パチンコ玉の打ち込みが行われることとなり、遊技により打ち込まれたパチンコ玉が遊技台50の玉排出部55から回収検知装置80を介して島2内部へと回収される。
【0083】
パチンコ玉が玉排出部55から排出されると、回収検知装置80の玉カウント部81は玉検知センサ81aによって、かかるパチンコ玉を検知するとともに、検知した玉数をカウントしてその情報を玉通知部82に連携する(ステップS202)。この連携を受けた玉通知部82は、回収されたパチンコ玉数を遊技台50の稼動情報としてカード処理ユニット40へと送信する(ステップS203)。この回収検知装置80によるパチンコ玉数のカウントおよびそれに基づいた稼動情報送信処理は、遊技台50からパチンコ玉が排出される限り継続して行われることとなる。
【0084】
回収検知装置80から稼動情報を受信したカード処理ユニット40は制御部43により、受信した稼動情報と、対応する遊技台50に付与された遊技台IDとを含む情報を島コントローラ30を介してターミナルコントローラ10へと送信する(ステップS204)。このカード処理ユニット40による稼動情報および遊技台IDの送信処理は、回収検知装置80から稼動情報が送られてくる限り継続して行われることとなる。
【0085】
このようにして回収検知装置80からカード処理ユニット40を介して稼動情報を受信したターミナルコントローラ10の離席判別部17bでは、当該遊技台50を離席していた遊技客が遊技を再開している、すなわち、在席中であると判断する(ステップS205)。続いて、この判断結果を受けた無効要否指示部17cは、T/C通信部11を介してカード処理ユニット40へとボタン操作無効解除指示を送信する(ステップS206)。
【0086】
ターミナルコントローラ10からボタン操作無効解除指示を受信したカード処理ユニット40は、制御部43の無効制御部43aによる返却ボタン51bの無効制御を解除して、返却ボタン51bの押下を有効とする(ステップS207)。
【0087】
なお、上述した説明においては、ターミナルコントローラ10は、遊技台50の稼動情報を検知するとともに遊技を再開していると判断し、ボタン操作無効解除指示を送信する場合を説明したが、これに限られず、ある一定時間稼動情報を検知してから遊技再開と判断するようにしてもよいし、ある一定数の遊技媒体を検知してから遊技再開と判断するようにしてもよい。
【0088】
次に、図8を参照しながら、店員操作によって無効状態の解除を行う場合の動作について説明する。
【0089】
図8において、遊技台50に配設される返却ボタン51bは押下されたとしても、その処理を行わない、すなわち無効状態となっている(ステップS301)。ここで、一時的に離席していた遊技客が遊技台50に戻ると、遊技の再開に際して店員に遊技台50に戻った旨を伝える。これに伴って店員は、リモコン操作などによって、カード処理ユニット40に対して無効解除信号を送信する(ステップS302)。
【0090】
この無効解除信号を受信したカード処理ユニット40の制御部43は、ターミナルコントローラ10へと無効指示解除要求を送信する(ステップS303)。一方、カード処理ユニット40から無効指示解除要求を受信したターミナルコントローラ10は、無効要否指示部17cによりT/C通信部11を介してカード処理ユニット40へとボタン操作無効解除指示を送信する(ステップS304)。
【0091】
ターミナルコントローラ10からボタン操作無効解除指示を受信したカード処理ユニット40は、制御部43の無効制御部43aによる返却ボタン51bの無効制御を解除して、返却ボタン51bの押下を有効とする(ステップS305)。
【0092】
次に、図9を参照しながら、遊技客の操作によって無効状態の解除を行う場合の動作について説明する。なお、ここでは、カード処理ユニット40に挿入中のカードが会員カードであるものとして説明する。
【0093】
図9において、遊技台50に配設される返却ボタン51bは押下されたとしても、その処理を行わない、すなわち無効状態となっている(ステップS401)。ここで、一時的に離席していた遊技客が遊技台50に戻ると、遊技の再開に際してカード処理ユニット40に配設されるテンキー(操作部44b)から暗証番号の入力を行う(ステップS402)。ここで、入力する暗証番号は、遊技客が会員カード作成に際して登録した暗証番号である。例えば、貯玉にて遊技を行う際や、カードの精算に際して使用する暗証番号である。
【0094】
遊技客によって暗証番号の入力が行われると、カード処理ユニット40の制御部43は、ターミナルコントローラ10へと、この暗証番号とともに無効指示解除要求を送信する(ステップS403)。一方、カード処理ユニット40から暗証番号および無効指示解除要求を受信したターミナルコントローラ10は、T/C制御部17で送られてきた暗証番号の照合を行い(ステップS404)、認証結果が正常であるならば(ステップS405)、無効要否指示部17cによりT/C通信部11を介してカード処理ユニット40へとボタン操作無効解除指示を送信する(ステップS406)。
【0095】
ターミナルコントローラ10からボタン操作無効解除指示を受信したカード処理ユニット40は、制御部43の無効制御部43aによる返却ボタン51bの無効制御を解除して、返却ボタン51bの押下を有効とする(ステップS407)。
【0096】
なお、第1の実施例においては、回収検知装置80から稼動情報を送信するにあたって、カード処理ユニット40を介してターミナルコントローラ10へと送信する場合を説明したが、これに限られず、回収検知装置80から直接ターミナルコントローラ10へと稼動情報を送信するようにしてもかまわない。
【0097】
以上説明したように本発明においては、回収検知装置80から送られてくる遊技台50の稼動情報に基づいて遊技客が遊技台50から離席中であるか否かを判断し、離席中であってかつ、残度数を有するカードがカード処理ユニット40に挿入中であるならば、ターミナルコントローラ10からカード処理ユニット40へ遊技台50に配設される返却ボタン51bの押下を無効とする制御信号(ボタン操作無効指示)を送信するように構成したため、遊技客離席中であるならば、挿入中のカードに対する返却操作を受け付けないので、カードの盗難を抑止することができる。
【実施例2】
【0098】
次に、図1に示すような基本構成を有する遊技システムにおける第2の実施例について説明する。
【0099】
上記第1の実施例では、遊技台50から排出されるパチンコ玉を検知することで当該遊技台50の遊技客が離席中であるか否かを判断する場合を説明したが、第2の実施例では、遊技台50に対応して配設された遊技席60により当該遊技台50の遊技客が離席中であるか否かを判断する場合の実施形態について説明する。
【0100】
なお、第2の実施例では、残度数を有するカードが挿入された状態で遊技客が離席中であるならば、カード処理ユニット40に挿入中のカードの返却、使用を不可にして、カードの盗難やカードの不正使用を抑止する場合の動作について説明する。
【0101】
図10は、第2の実施例で用いるカード処理ユニット40および遊技台50および遊技席60の内部構成を示すブロック図である。なお、上記第1の実施例を説明した図3と同一の符号が付してあるものは、略同様に動作するので、説明を省略するものもある。
【0102】
カード処理ユニット40は、第1の実施例で説明したものと略同様の処理を行うユニットである。但し、第2の実施例では、残度数を有するカードが挿入された状態で遊技客が離席中であるならば、挿入中のカードの返却、使用を禁止するため、無効制御部43aでは、ターミナルコントローラ10からボタン操作無効指示を受信した場合には、かかる指示に基づいて遊技台50に配設された貸出ボタン51aおよび返却ボタン51bの押下を無効にし、挿入中のカードに対する処理を一切受け付けないように制御する。一方、ターミナルコントローラ10よりボタン操作無効解除指示を受信した場合には、これら無効にしたボタンの無効解除を行う。
【0103】
遊技席60は、遊技台50に対応して配設されており、遊技客は所望の遊技台50と対応する遊技席60に着席した状態で遊技台50にて遊技を行う。
【0104】
遊技席60は、各種処理機能部として、遊技席60に遊技客が着席したことを検知する着席検知部61と、該着席検知部61で検知した着席情報(着席検知情報、着席未検知情報)をカード処理ユニット40へ送信する遊技席通知部62とを具備して構成される。さらに着席検知部61内には、重量によって遊技客が遊技席60に着席したことを検知する重量センサ61aと、体温によって遊技客が遊技席60に着席したことを検知する温度センサ61bと、赤外線などによって遊技客が遊技席60に着席したことを検知する人体感知センサ61cとが備えられる。
【0105】
なお、着席検知部61は、重量センサ61a、温度センサ61b、人体感知センサ61cを備え、これらのセンサにより遊技客が遊技席60に着席したことを検知するが、これらのセンサ全てで検知した場合に遊技客が着席していると判断してもよいし、これらのセンサいずれかで検知した場合に遊技客が着席していると判断してもよい。以上が第2の実施例に係わるカード処理ユニット40および遊技台50および遊技席60の内部構成を示す各機能ブロック図の説明である。
【0106】
図11は、第2の実施例に係わる遊技システムにおける処理の流れを示したシーケンスチャート図である。ここでは、カード操作無効処理の動作について説明する。なお、ここでは、遊技客がカード処理ユニット40にカードを挿入することでパチンコ玉を借り受けるものとして説明する。
【0107】
図11において、カード処理ユニット40は、遊技客によってカードが挿入されるまで待機している。ここで、カード処理ユニット40のカード挿入口45aからカードが挿入されると(ステップS501)、周知の技術であるため詳しい説明は省略するが、カード処理部45にて所定の読み取り処理がなされた後、当該カードに付与された残度数情報の問い合わせ処理等がカード処理ユニット40とターミナルコントローラ10との間で行われ、遊技台50の遊技台表示部52に挿入されたカードに対応する残度数情報が表示される。続いて、遊技客はパチンコ玉を借り受けるために遊技台50の貸出ボタン51aを押下すると、遊技台表示部52に表示された残度数が減算されるとともに、カード処理ユニット40の制御部43の指示に基づいて遊技台50の玉投出機構54から所定数の貸玉の投出が行われ、遊技客へとパチンコ玉の貸し出しが行われる。
【0108】
パチンコ玉の貸し出しが行われると、遊技客は、かかるパチンコ玉を用いて遊技台50にて遊技を開始する(ステップS502)。このとき、挿入されたカードに残度数が残っているならば、遊技客が遊技台50の返却ボタン51bを押下しない限り、当該カードはカード処理ユニット40に挿入された状態となっている。
【0109】
遊技客が遊技の開始に際して、当該遊技台50と対応する遊技席60に着席すると、遊技席60の着席検知部61は、遊技客が着席したことを検知するとともに、検知した旨を遊技席通知部62に連携する(ステップS503)。この連携を受けた遊技席通知部62は、着席検知情報をカード処理ユニット40へと送信する(ステップS504)。この遊技席60による着席検知情報送信処理は、遊技席60に遊技客が着席していることを検知している限り継続して行われることとなる。
【0110】
遊技席60から着席検知情報を受信したカード処理ユニット40は制御部43により、受信した着席検知情報と、対応する遊技台50に付与された遊技台IDとを含む情報を島コントローラ30を介してターミナルコントローラ10へと送信する(ステップS505)。このカード処理ユニット40による着席検知情報および遊技台IDの送信処理は、遊技席60から着席検知情報が送られてくる限り継続して行われることとなる。
【0111】
このようにして遊技席60からカード処理ユニット40を介して着席検知情報を受信したターミナルコントローラ10は、当該遊技台50に遊技客が在席中であると認識する(ステップS506)。
【0112】
ここで、遊技客が食事やトイレのために遊技台50から一時的に離席した場合、遊技客が遊技席60から立ち上がるため、遊技席60の着席検知部61による遊技客の着席検知が行われなくなる。すると、着席検知部61から遊技席通知部62へと着席未検知の旨が連携される(ステップS507)。この連携を受けた着席検知部62は、カード処理ユニット40への着席検知情報の送信を停止する(ステップS508)。これに伴ってカード処理ユニット40からターミナルコントローラ10への着席検知情報の送信処理も停止されることとなる(ステップS509)。
【0113】
一方、着席検知情報の受信がなくなったターミナルコントローラ10では(ステップS510)、所定の時間待機し、当該遊技台50にて遊技を行う遊技客が離席中であるか否かをT/C制御部17の離席判別部17bによって判断する(ステップS511)。具体的には、計時部13と連携して着席検知情報の受信が途切れた時点から時間を計測し、計測した時間が離席判別データ16aに登録設定された離席判別時間以上経過した場合に、当該遊技台50の遊技客は離席中であると判断する。
【0114】
ここで、離席判別部17bによって離席中と判断されかつ、カード処理ユニット40のカード処理部45に残度数を有するカードが挿入されているならば(ステップS512)、T/C制御部17の無効要否指示部17cは、T/C通信部11を介してカード処理ユニット40へボタン操作無効指示を送信する(ステップS513)。
【0115】
ターミナルコントローラ10からボタン操作無効指示を受信したカード処理ユニット40は、制御部43の無効制御部43aで遊技台50に配設される貸出ボタン51aと、返却ボタン51bの押下を無効にする(ステップS514)。すなわち、カード処理ユニット40に残度数を有するカードが挿入された状態で、遊技客が離席した場合、悪意ある遊技客などによってカードが盗難若しくは不正使用される可能性があるために、当該カードに対する一切の制御を行えないようにする。このとき、貸出ボタン51a若しくは返却ボタン51bが押下されたならば、カード処理ユニット40は、表示操作部44にエラーの旨を表示する。
【0116】
なお、第2の実施例に係わるカード処理ユニット40におけるカード操作無効解除処理は、上記第1の実施例で説明したカード操作無効解除処理(図7乃至9)と略同様であるため、その説明は省略する。
【0117】
また、第2の実施例においては、遊技席60から着席検知情報を送信するにあたって、カード処理ユニット40を介してターミナルコントローラ10へと送信する場合を説明したが、これに限られず、遊技席60から直接ターミナルコントローラ10へと送信するようにしてもかまわない。
【0118】
また、第2の実施例においては、遊技客が着席しているならば、遊技席60から随時着席検知情報を送信し一方、遊技客が未着席ならば、遊技席60は着席検知情報の送信を停止するように構成したが、遊技客が未着席の場合、遊技席60から未着席検知情報を送信するように構成してもよい。
【0119】
以上説明したように第2の実施例においては、遊技台50に対応して配設された遊技席50から送られてくる着席検知情報に基づいて遊技客が遊技台50から離席中であるか否かを判断し、離席中であってかつ、残度数を有するカードがカード処理ユニット40に挿入中であるならば、ターミナルコントローラ10からカード処理ユニット40へ遊技台50に配設される貸出ボタン51aおよび返却ボタン51bの押下を無効とする制御信号(ボタン操作無効指示)を送信するように構成したため、カードの盗難やカードの不正使用を抑止することができる。
【実施例3】
【0120】
次に、図1に示すような基本構成を有する遊技システムにおける第3の実施例について説明する。
【0121】
第3の実施例では、遊技台50により遊技客が離席中であるか否かを判断する場合の実施形態について説明する。
【0122】
なお、第3の実施例では、残度数を有するカードが挿入された状態で遊技客が離席中であるならば、カード処理ユニット40に挿入中のカードの返却、使用を不可にして、カードの盗難やカードの不正使用を抑止する場合の動作について説明する。
【0123】
図12は、第3の実施例で用いるカード処理ユニット40および遊技台50の内部構成を示すブロック図である。なお、上記第1の実施例を説明した図3と同一の符号が付してあるものは、略同様に動作するので、説明を省略するものもある。
【0124】
カード処理ユニット40は、第1の実施例で説明したものと略同様の処理を行うユニットである。但し、第3の実施例では、残度数を有するカードが挿入された状態で遊技客が離席中であるならば、挿入中のカードの返却、使用を禁止するため、無効制御部43aでは、ターミナルコントローラ10からボタン操作無効指示を受信した場合には、かかる指示に基づいて遊技台50に配設された貸出ボタン51aおよび返却ボタン51bの押下を無効にし、挿入中のカードに対する処理を一切受け付けないように制御する。一方、ターミナルコントローラ10よりボタン操作無効解除指示を受信した場合には、これら無効にしたボタンの無効解除を行う。
【0125】
遊技台50は、第1の実施例を説明した上記図3の構成に加えて、遊技台検知部57を具備して構成される。
【0126】
遊技台検知部57は、遊技台50にて遊技客が遊技を行っているか否かを検知する処理部である。さらに遊技台検知部57内には、発射操作ハンドル56が操作されたことを検知する発射検知センサ57aと、赤外線により遊技客が遊技中である旨を検知する赤外線センサ57bとが備えられる。
【0127】
なお、遊技台がスロットマシンの場合には、発射操作ハンドル56が存在しないため、遊技台(スロットマシン)のスタートレバーが発射操作ハンドル56に該当する。この場合、発射検知センサ57aは、遊技客によってスタートレバーが操作された場合に出力されるスタートカウント情報を検知する。
【0128】
また、遊技台検知部57は、発射検知センサ57a、赤外線センサ57bを備え、これらのセンサにより遊技客が遊技中である旨を検知するが、これらのセンサ全てで検知した場合に遊技客が遊技中であると判断してもよいし、これらのセンサいずれかで検知した場合に遊技客が遊技中であると判断してもよい。以上が第3の実施例に係わるカード処理ユニット40および遊技台50の内部構成を示す各機能ブロック図の説明である。
【0129】
図13は、第3の実施例に係わる遊技システムにおける処理の流れを示したシーケンスチャート図である。ここでは、カード操作無効処理の動作について説明する。なお、ここでは、遊技客がカード処理ユニット40にカードを挿入することでパチンコ玉を借り受けるものとして説明する。
【0130】
図13において、カード処理ユニット40は、遊技客によってカードが挿入されるまで待機している。ここで、カード処理ユニット40のカード挿入口45aからカードが挿入されると(ステップS601)、周知の技術であるため詳しい説明は省略するが、カード処理部45にて所定の読み取り処理がなされた後、当該カードに付与された残度数情報の問い合わせ処理等がカード処理ユニット40とターミナルコントローラ10との間で行われ、遊技台50の遊技台表示部52に挿入されたカードに対応する残度数情報が表示される。続いて、遊技客はパチンコ玉を借り受けるために遊技台50の貸出ボタン51aを押下すると、遊技台表示部52に表示された残度数が減算されるとともに、カード処理ユニット40の制御部43の指示に基づいて遊技台50の玉投出機構54から所定数の貸玉の投出が行われ、遊技客へとパチンコ玉の貸し出しが行われる。
【0131】
パチンコ玉の貸し出しが行われると、遊技客は、かかるパチンコ玉を用いて遊技台50にて遊技を開始する(ステップS602)。このとき、挿入されたカードに残度数が残っているならば、遊技客が遊技台50の返却ボタン51bを押下しない限り、当該カードはカード処理ユニット40に挿入された状態となっている。
【0132】
遊技客が遊技台50にて遊技を開始すると、遊技台50の遊技台検知部57によって、遊技客が発射操作ハンドル56等を操作した旨を検知するとともに、検知した旨の情報を遊技台制御部53に連携する(ステップS603)。この連携を受けた遊技台制御部53は、遊技客が遊技中である旨の遊技中検知情報をカード処理ユニット40へと送信する(ステップS604)。この遊技台50による遊技中検知情報送信処理は、遊技台50の発射操作ハンドル56が操作されていることを検知している限り継続して行われることとなる。
【0133】
遊技台50から遊技中検知情報を受信したカード処理ユニット40は制御部43により、受信した遊技中検知情報と、対応する遊技台50に付与された遊技台IDとを含む情報を島コントローラ30を介してターミナルコントローラ10へと送信する(ステップS605)。このカード処理ユニット40による遊技中検知情報および遊技台IDの送信処理は、遊技台50から遊技中検知情報が送られてくる限り継続して行われることとなる。
【0134】
このようにして遊技台50からカード処理ユニット40を介して遊技中検知情報を受信したターミナルコントローラ10は、当該遊技台50に遊技客が在席中であると認識する(ステップS606)。
【0135】
ここで、遊技客が食事やトイレのために遊技台50から一時的に離席した場合、遊技客は発射操作ハンドル56等の操作を一旦止めるため、遊技台50の遊技台検知部57により遊技中である旨の検知が行われなくなる。すると、遊技台検知部57から遊技台制御部53へと遊技中未検知の旨が連携される(ステップS607)。この連携を受けた遊技台制御部53は、カード処理ユニット40へ遊技中検知情報の送信を停止する(ステップS608)。これに伴ってカード処理ユニット40からターミナルコントローラ10への遊技中検知情報の送信処理も停止されることとなる(ステップS609)。
【0136】
一方、遊技中検知情報の受信がなくなったターミナルコントローラ10では(ステップS610)、所定の時間待機し、当該遊技台50にて遊技を行う遊技客が離席中であるか否かをT/C制御部17の離席判別部17bによって判断する(ステップS611)。具体的には、計時部13と連携して着席検知情報の受信が途切れた時点から時間を計測し、計測した時間が離席判別データ16aに登録設定された離席判別時間以上経過した場合に、当該遊技台50の遊技客は離席中であると判断する。
【0137】
ここで、離席判別部17bによって離席中と判断されかつ、カード処理ユニット40のカード処理部45に残度数を有するカードが挿入されているならば(ステップS612)、T/C制御部17の無効要否指示部17cは、T/C通信部11を介してカード処理ユニット40へボタン操作無効指示を送信する(ステップS613)。
【0138】
ターミナルコントローラ10からボタン操作無効指示を受信したカード処理ユニット40は、制御部43の無効制御部43aで遊技台50に配設される貸出ボタン51aと、返却ボタン51bの押下を無効にする(ステップS614)。すなわち、カード処理ユニット40に残度数を有するカードが挿入された状態で、遊技客が離席した場合、悪意ある遊技客などによってカードが盗難若しくは不正使用される可能性があるために、当該カードに対する一切の制御を行えないようにする。このとき、貸出ボタン51a若しくは返却ボタン51bが押下されたならば、カード処理ユニット40は、表示操作部44にエラーの旨を表示する。
【0139】
なお、第3の実施例に係わるカード処理ユニット40におけるカード操作無効解除処理は、上記第1の実施例で説明したカード操作無効解除処理(図7乃至9)と略同様であるため、その説明は省略する。
【0140】
また、第3の実施例においては、遊技客が遊技中であるならば、遊技台50から随時遊技中検知情報を送信し一方、遊技客が未遊技ならば、遊技台50は遊技中検知情報の送信を停止するように構成したが、遊技客が未遊技である旨を検知したならば、ターミナルコントローラ10へ遊技中未検知情報を送信するように構成してもよい。
【0141】
以上説明したように第3の実施例においては、遊技台50から送られてくる遊技中検知情報に基づいて遊技客が遊技台50から離席中であるか否かを判断し、離席中であってかつ、残度数を有するカードがカード処理ユニット40に挿入中であるならば、ターミナルコントローラ10からカード処理ユニット40へ遊技台50に配設される貸出ボタン51aおよび返却ボタン51bの押下を無効とする制御信号(ボタン操作無効指示)を送信するように構成したため、カードの盗難やカードの不正使用を抑止することができる。
【0142】
なお、本発明は、上記および図面に示す実施例に限定することなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して実施できるものであり、上述した実施例で説明した遊技システムにおけるその他変形実施例を下記にいくつか列挙する。
【0143】
a)カード処理ユニット40によって挿入中のカードの返却若しくは使用を禁止している間、カード処理ユニット40前面部に配設される状態表示ランプ47の点灯方法を変更してもかまわない。例えば、カード操作を無効にするとともに、状態表示ランプを赤色に点灯させる。さらに、貸出ボタン51a若しくは返却ボタン51bが押下されたならば状態表示ランプを赤色点滅させる。
【0144】
b)カード処理ユニット40により離席中か否かを判断し、カード処理ユニット40の制御によって挿入中のカードの返却若しくは使用を禁止するようにしてもかまわない。すなわち、カード処理ユニット40内部に離席判別データ16a、離席判別部17b、計時部13を設けることとなる。
【0145】
c)カードではなく、貨幣を受け付けてパチンコ玉の貸し出しを行うようにしてもよい。この場合、高額紙幣(5千円札、1万円札等)の受け付けも可能にし、例えば、1万円札が挿入されたならば、当該紙幣に相当する金額(1万円)分以下のパチンコ玉の貸し出しを行う。また、残高ありの状態で遊技客に返却(遊技終了)を求められたならば、投入された金額(1万円)からパチンコ玉の貸し出しにより減算された価値分を差し引いた金額の価値付けがなされたカードの発行を行い、そのカードを遊技客へ返却する。すなわち、カードにより遊技客へ釣り銭が返却されることとなる。このとき、この釣り銭として返却されるカードに対し、返却の禁止を行うこととなる。
【産業上の利用可能性】
【0146】
本発明の遊技システムは、遊技客が一時的に離席しているか否かを判断し、離席中であってかつ、残度数を有するカードが挿入されているならば、カード返却若しくは使用の内、少なくとも一方を禁止するように構成したので、カードの盗難やカードの不正使用を抑止する場合に有効であり、特に、パチンコ台などを配設し遊技サービスを提供するパチンコホールで有効利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0147】
【図1】本発明に係わる遊技システムの全体構成を示す図である。
【図2】島2内部の構成を示す図である。
【図3】カード処理ユニット40および遊技台50および回収検知装置80の内部構成を示すブロック図である。
【図4】カード処理ユニット40および遊技台50の外観構成を示す図である。
【図5】ターミナルコントローラ10の内部構成を示すブロック図である。
【図6】本発明に係わる遊技システムにおけるカード操作無効処理の流れを示したシーケンスチャート図である。
【図7】本発明に係わる遊技システムにおけるカード操作無効解除処理の流れを示したシーケンスチャート図である(自動解除)。
【図8】本発明に係わる遊技システムにおけるカード操作無効解除処理の流れを示したシーケンスチャート図である(店員操作解除)。
【図9】本発明に係わる遊技システムにおけるカード操作無効解除処理の流れを示したシーケンスチャート図である(遊技客操作解除)。
【図10】第2の実施例に係わるカード処理ユニット40および遊技台50および遊技席60の内部構成を示すブロック図である。
【図11】第2の実施例に係わる遊技システムにおけるカード操作無効処理の流れを示したシーケンスチャート図である。
【図12】第3の実施例に係わるカード処理ユニット40および遊技台50の内部構成を示すブロック図である。
【図13】第3の実施例に係わる遊技システムにおけるカード操作無効処理の流れを示したシーケンスチャート図である。
【符号の説明】
【0148】
1 LAN(Local Area Network)
2 島
3 玉回収通路
10 ターミナルコントローラ
11 T/C通信部
12 T/Cメモリ
13 計時部
14 T/C操作部
15 T/C表示部
16 T/C記憶部
16a 離席判別データ
17 T/C制御部
17a 離席判別条件設定部
17b 離席判別部
17c 無効要否指示部
18 データベース管理部
20 売上情報データベース
21 カード管理データベース
30 島コントローラ
40 カード処理ユニット
41 通信部
42 メモリ
43 制御部
43a 無効制御部
44a 表示部(表示操作部:44)
44b 操作部(表示操作部:44)
45 カード処理部
45a カード挿入口
46 紙幣処理部
46a 紙幣挿入口
47 状態表示ランプ
50 遊技台
51a 貸出ボタン(遊技台操作部:51)
51b 返却ボタン(遊技台操作部:51)
52 遊技台表示部
53 遊技台制御部
54 玉投出機構
55 玉排出部
56 発射操作ハンドル
57 遊技台検知部
57a 発射検知センサ
57b 赤外線センサ
60 遊技席
61 着席検知部
61a 重量センサ
61b 温度センサ
61c 人体感知センサ
62 遊技席通知部
80 回収検知装置
81 玉カウント部
81a 玉検知センサ
82 玉通知部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
有価価値を特定可能な情報が記録された記録媒体若しくは貨幣の投入により遊技台の遊技に使用する遊技媒体の貸出処理を制御する遊技システムにおいて、
前記遊技台からの遊技客の離席を判別する離席判別手段と、
前記離席判別手段の判別出力に基づき少なくとも前記記録媒体の返却若しくは投入された貨幣から遊技媒体に変換された分を差し引いた残高を特定可能な情報が記録された記録媒体の返却を禁止する禁止状態に制御する制御手段と
を具備することを特徴とする遊技システム。
【請求項2】
前記離席判別手段は、
前記遊技台から排出される遊技済みの遊技媒体を監視し、該遊技媒体が予め設定した離席判別時間を越えて検出されない場合は前記遊技客の離席と判別する
ことを特徴とする請求項1記載の遊技システム。
【請求項3】
前記離席判別手段は、
前記遊技台から出力されるスタートカウント情報を監視し、該スタートカウント情報が予め設定した離席判別時間を越えて検出されない場合は前記遊技客の離席と判別する
ことを特徴とする請求項1記載の遊技システム。
【請求項4】
前記離席判別手段は、
前記遊技台の椅子に対する前記遊技客の着席を検知する着席検知センサを有し、前記着席検知センサの検知出力が予め設定した離席判別時間を越えて出力されない場合は前記遊技客の離席と判別する
ことを特徴とする請求項1記載の遊技システム。
【請求項5】
前記着席検知センサは、
前記遊技客の着席を検出する重量センサ、温度センサ、赤外線センサの中の少なくと1つを含む
ことを特徴とする請求項4記載の遊技システム。
【請求項6】
前記離席判別手段は、
前記遊技台における前記遊技媒体の操作ハンドルの操作を監視し、該操作ハンドルが予め設定した離席判別時間を越えて操作されない場合は前記遊技客の離席と判別する
ことを特徴とする請求項1記載の遊技システム。
【請求項7】
前記離席判別時間は、
前記遊技台の機種に対応して設定される
ことを特徴とする請求項2乃至6のいずれかに記載の遊技システム。
【請求項8】
前記制御手段は、
前記禁止状態において、前記記録媒体の返却を指示する返却ボタンの操作を無効状態に制御する
ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の遊技システム。
【請求項9】
前記制御手段は、
前記禁止状態において、前記記録媒体の有価価値若しくは投入貨幣に相当する遊技媒体の貸出を指示する貸出指示ボタンの操作を無効状態に制御する
ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の遊技システム。
【請求項10】
前記制御手段により制御された前記禁止状態を前記遊技客の遊技開始に基づき解除する解除手段
を更に具備することを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の遊技システム。
【請求項11】
前記制御手段により制御された前記禁止状態を遊技店の従業者または遊技客による所定の操作に基づき解除する解除手段
を更に具備することを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の遊技システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2006−296561(P2006−296561A)
【公開日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−119793(P2005−119793)
【出願日】平成17年4月18日(2005.4.18)
【出願人】(000001432)グローリー工業株式会社 (1,344)
【Fターム(参考)】