説明

遊技場管理システム

【課題】
固定客であっても、一見客であっても、記憶媒体の改ざん、偽造等の不正を抑制し、安全な遊技場を提供するための遊技場管理システムを提供する。
【解決の手段】
本発明によれば、利用者の要求に応じて、仮記憶媒体を発行する記憶媒体受取機と、利用者の情報に基づいて仮記憶媒体を本記憶媒体に更新する会員登録機と、現金を受領でき、受領した現金の情報を仮記憶媒体又は本記憶媒体に電子マネーとして記憶させ、仮記憶媒体又は本記憶媒体に記憶された電子マネーの残高に応じて遊技媒体を提供する台間機と、遊技媒体によって遊技を行うことができる遊技機と、遊技媒体を計数し、遊技媒体の情報を仮記憶媒体又は本記憶媒体に記憶する媒体計数機とを備え、利用者が仮記憶媒体を所持している場合、利用者が遊技場から退場する際に仮記憶媒体を返却することを特徴とする遊技場管理システムが提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ、スロット、ルーレット等が行われる遊技場を管理するための遊技場管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、パチンコ、スロット、ルーレット等の遊技場で遊技に用いられるカード等の記憶媒体には、残余の遊技媒体(パチンコの場合には残り玉、スロット、ルーレットであればコイン等)の数をデータとして記憶し、次の遊技の際に、該記憶媒体に記憶されたデータに基づいて遊技媒体を提供するものや、記憶された残余の遊技媒体を景品に交換可能なものがある。
【0003】
例えば、近年、パチンコ業界では、使用可能度数を記憶したICカード、いわゆるプリペイドカードで玉貸しをするCR機と称されるパチンコ機が普及している。このCR機では、パチンコ玉貸し機用のICカードをパチンコ台に備え付けられた玉貸し機にセットすると、玉貸し機のコンピューター等でICカードの残存度数を読み取り、残存度数までの玉貸しが行われる。なお、このパチンコ玉貸し機用ICカードは、使用可能度数の磁気情報を記憶させて販売し、使用した貸し玉の数に応じて残存度数が減少するようになっている。
パチンコ店で玉貸し機に使用されるICカード等、遊戯施設において使用されるプリペイドカードは、特許文献1及び2に記載されるようなものが知られている。
【0004】
ところが、最近では、偽造のパチンコ玉貸し機用ICカードを使用したり、残存度数が「0」になったICカードを改ざんして再使用したりする事件が頻繁に発生している。この種のパチンコ玉貸し機用のICカードは、単にカードに使用可能度数の磁気情報を記憶させたものであり、偽造・改ざん等が行われやすいという危険性がある。そして現在では、この種のプリペイドカードシステムに関する偽造・改ざん等を防止する有効な手段がないのが現状である。
【0005】
例えば、記憶媒体となるICカードに利用者の個人情報を入力させ、カード所有者の利用状況を把握することで不正を抑制することが考えられる。
しかしながら、このような記憶媒体による遊技場の管理を行う場合、初回の利用から記憶媒体の発行を要するのでは、気軽に遊技場を利用したい一見客にとっては申し込み手続などが煩わしく、客足が遠のいてしまう原因となる。また、従来のように現金のみによる遊技媒体の購入・貸与を行う場合、盗難等のトラブルが発生し、安全な遊技場を提供することが困難となる場合がある。
【0006】
さらに、遊技場で用いるカードを利用して、現実に換金価値の高い、例えば金地金のような景品への交換を行おうとした場合、玉の1個まで金地金に交換できることになるので、ユーザー側の正当性だけでなく、カードを読み取るカードリーダを管理する側によるデータの改ざん等の可能性を排除する必要が有る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2002−306793
【特許文献2】特開2004−303046
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
即ち、本発明は、記憶媒体の改ざん、偽造等の不正を抑制し、利用者が固定客であっても、一見客であっても、安全な遊技場を提供するための遊技場管理システムを提供すること目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る遊技場管理システムは、利用者が遊戯するため、利用者の要求に基づいて、仮記憶媒体を発行する記憶媒体受取機と、利用者の情報に基づいて、仮記憶媒体を本記憶媒体に更新する会員登録機と、現金を受領でき、受領した現金の情報を仮記憶媒体又は本記憶媒体に電子マネーとして記憶させ、仮記憶媒体又は本記憶媒体に記憶された電子マネーの残高に応じて遊技媒体を提供する台間機と、遊技媒体によって遊技を行うことができる遊技機と、遊技媒体を計数し、遊技媒体の情報を仮記憶媒体又は本記憶媒体に記憶する媒体計数機とを備え、利用者が仮記憶媒体を所持している場合、利用者が遊技場から退場する際に仮記憶媒体を返却することを特徴とする遊技場管理システムである。
また、上記遊技場管理システムでは、利用者が本記憶媒体を所持している場合、本記憶媒体の返却をせずに、次回以降の利用においても本記憶媒体を利用可能であってもよい。
【0010】
上記遊技場管理システムによれば、記憶媒体の改ざん、偽造等の不正を抑制し、利用者が固定客であっても、一見客であっても、安全な遊技場を提供することができる。
【0011】
また、台間機は、利用者の生体情報に基づいて仮記憶媒体又は本記憶媒体の利用者が正規の所有者であるか否かを認証し、利用者が正規の所有者であることを条件に遊技媒体を提供してもよい。
このようにすれば、記憶媒体の改ざん、偽造等の不正を抑制し、より信頼性のおける遊技場管理システムを提供することができる。
【0012】
また、上記遊技場管理システムは、本記憶媒体に記憶された情報に基づいて景品を提供する景品交換機をさらに備えていてもよい。
該景品交換機は、利用者の生体情報に基づいて本記憶媒体の利用者が正規の所有者であるか否かを認証し、利用者が正規の所有者であることを条件に景品を提供する。また、金地金との交換に際し、勝玉1個まで金地金の購入価格に応じて計算する。
このようにすれば、景品交換にかかる人員コストを削減でき、景品交換の情報を蓄積することができる。また、記憶媒体の改ざん、偽造等の不正を抑制し、正確なデータ処理をして、より信頼性のおける遊技場管理システムを提供することができる。
【0013】
また、上記遊技場管理システムは、本記憶媒体に記憶された電子マネーの残高情報に基づいて現金の返還を行う現金精算機をさらに備えていてもよい。
上記現金精算機は、利用者の生体情報に基づいて本記憶媒体の利用者が正規の所有者であるか否かを認証し、利用者が正規の所有者であることを条件に現金の返還を行う現金の返還を行うようにしてもよい。
このようにすれば、精算に伴う人員コストを削減でき、現金の取り扱いに係る不正行為を抑制することができる。また、記憶媒体の改ざん、偽造等の不正を抑制し、より信頼性のおける遊技場管理システムを提供することができる。
【0014】
また、上記媒体計数機は、利用者の生体情報に基づいて仮記憶媒体又は本記憶媒体の利用者が正規の所有者であるか否かを認証し、利用者が正規の所有者であることを条件に記憶媒体へ遊技媒体の情報を書き込むようにしてもよい。
このようにすれば、他人の記憶媒体を盗んで利用するなどと言った不正行為を抑制することができる。また、記憶媒体の改ざん、偽造等の不正を抑制し、より信頼性のおける遊技場管理システムを提供することができる。
【0015】
また、上記遊技場管理システムは、記憶媒体受取機、会員登録機、台間機、媒体計数機、景品交換機又は現金精算機と情報の送信及び受信が互いに可能であって、これらの機器から得られた情報を記憶するためのサーバーコンピューターをさらに備えていてもよい。
このようにすれば、各機器の稼働情報、顧客情報、あるいは系列店舗の運営状況等を一元的に管理でき、より信頼性の高い遊技場管理システムを提供することができる。
【0016】
また、上記遊技場管理システムにおいて、本記憶媒体への更新は、仮記憶媒体に記憶された情報に基づいて行われる。
このようにすれば、本記憶媒体への更新時に、再度情報を入力せずとも本記憶媒体を発行することができる。
【0017】
また、上記遊技場管理システムは、本記憶媒体に記憶された情報に基づいて現金を受け取ることができる金買取機をさらに備えていてもよい。
上記金買取機は、利用者の生体情報に基づいて本記憶媒体の利用者が正規の所有者であるか否かを認証し、利用者が正規の所有者であることを条件に現金を提供するようにしてもよい。
このようにすれば、利用者は、安全に金地金を現金に換金できる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、記憶媒体の改ざん、偽造等の不正を抑制し、利用者が固定客であっても、一見客であっても、安全な遊技場を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明に係る遊技場管理システムを説明するためのフローチャートである。
【図2】本発明に係る遊技場管理システムを説明するための概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明の一実施形態に係る遊技場管理システムは、利用者の要求に基づいて、仮記憶媒体を発行する記憶媒体受取機と、利用者の情報に基づいて仮記憶媒体を本記憶媒体に更新する会員登録機と、現金を受領でき、受領した現金の情報を仮記憶媒体又は本記憶媒体に電子マネーとして記憶させ、記憶媒体に記憶された電子マネーの残高に応じて遊技媒体を提供する台間機と、遊技媒体によって遊技を行うことができる遊技機と、遊技媒体を計数し、遊技媒体の情報を仮記憶媒体又は本記憶媒体に記憶する媒体計数機とを備え、利用者が仮記憶媒体を所持している場合、利用者が遊技場から退場する際に仮記憶媒体を返却することを特徴とする遊技場管理システムである。
上記遊技場管理システムによれば、記憶媒体の改ざん、偽造等の不正を抑制し、利用者が固定客であっても、一見客であっても、安全な遊技場を提供することができる。
【0021】
なお、以下の実施形態では便宜上パチンコ店を例に説明することがあるが、本発明はこれに限定されるものではない。
なお、本発明において、遊技場(遊戯施設)とは、パチンコ、スロット、カード、ルーレット等の遊技あるいはゲームを行う場を提供する場所あるいは提供主体を意味する。
また、固定客とは、一度限りの利用ではなく、同一の遊技場又は系列の遊技場を、継続的、定期的、あるいは複数回以上利用する客のことである。これに対し、一見客とは、一度限り遊技場を利用する客のことである。
【0022】
先ず、本発明に係る遊技場管理システム全体のフローを説明する。この説明においては、便宜上記憶媒体をカードとして説明する。即ち、「仮カード」という表現は「仮記憶媒体」に含まれ、「本カード」と言う表現は「本記憶媒体」に含まれる。
【0023】
[遊技場でのフロー]
(仮カードの申し込み及び発行)
初めて遊技場を利用する場合、先ず、利用者は、カード受取機(記憶媒体受取機)によって仮カード発行の申し込みをして仮カードを発行する(図1の100)。このとき発行されるのは、仮カードと称するものであり、仮カードは、会員登録をしないという点で後述する本カードとは異なる。
即ち、仮カードは本カードとは異なり、一度限り利用する一見客であっても、面倒な手続きなしに、気軽に申し込みができる。
【0024】
仮カードの申し込み手続では、利用者が所定の年齢(例えば18歳)に達しているか否かを入力する。そして、利用者が所定の年齢以上と入力した場合に、仮カードを発行する。
このとき、仮カードの発行に伴い、カード発行年月日等を含む情報はセンターの登録ファイルに記憶されるようにしてもよい。
【0025】
また、仮カードの発行時には、デポジット金を預けるようにしてもよい。デポジット金は、100円、千円程度の金額に設定してもよい。デポジット金は、遊技場から退場する際に、仮カードの返却に伴い利用者へ返還される。
【0026】
なお、利用者が希望すれば、仮カードの申し込み時に、後述する本カードへの更新を行ってもよい。
【0027】
(生体情報の登録)
仮カードの発行後、利用者は生体情報(例えば指紋情報)を仮カードに記憶させる(図1の102)。生体情報の記憶操作は、利用する遊技機に接続された台間機に仮カードをセットして、仮カードの生体認証センサー(例えば指紋読み取り装置)によって行う。
【0028】
そして、この操作以降は、台間機、媒体計数機、会員登録機、景品交換機、現金精算機、金買取機、遊技場内に設置された自動販売機等を操作する際に生体認証が要求される。
生体認証とは、仮カード(会員であって、本カードを所有する場合は本カード)中に記憶された生体情報と利用者の生体情報との照合を行い、利用者が正規のカード所有者であるか否かを判別することを意味する。
上記各装置の操作に際し、生体認証の結果、利用者が正規のカード所有者ではないと判断されると、各装置はそれ以降の操作を受け付けないようにする。
【0029】
(入金)
貸し玉(遊技媒体)を購入するためには、上記の仮カード発行後に、台間機による入金を行う(図1の104)。なお、入金時に、利用者に対して生体認証を要求するようにする。
利用者が現金を台間機に投入して所定の操作を行うことにより、任意の金額が電子マネーの残高として仮カードに記憶される。利用者には、電子マネーの残高の範囲内で貸し玉が貸与されることになる。
【0030】
また、上記カード受取機が入金機能を備えている場合、仮カードの発行時に入金を行ってもよい。
また、例えば、パチンコ店の店舗内の所定の場所、パチンコ台の間等に台間機を設置し、その場で入金が行えるようにしてもよい。このようにすれば、遊技中にいちいち移動をせずとも、入金を行うことができる。
【0031】
ここで、本カードを所有する利用者は、本カードに入金を行う。
【0032】
(貸し玉の購入)
入金後、利用者は貸し玉の購入を行う(図1の106)。入金された仮カードを台間機にセットすると、台間機は仮カードの情報(電子マネーの残高)を読み取り、玉が貸しだされる。
ここで、仮カード内に記憶される電子マネーの残高は購入する貸し玉の数に応じて減算される。また、貸し出し可能な貸し玉の数は、電子マネーの残高の範囲内で、任意に設定できるようにしてもよい。
【0033】
ここで、本カードを所有する利用者は、本カードにて貸し玉の購入を行う。
【0034】
(遊技)
利用者は、購入した貸し玉によってパチンコ(遊技)をすることができるようになる(図1の108)。遊技は、遊技機(パチンコ台)によって行う。
利用者は、仮カードに記憶された残り玉の数が無くなると、ゲームを利用できなくなるが、さらに遊技を続ける場合には、再び入金操作を行うことになる。即ち、遊技の途中で、電子マネーの残高が無くなっても、店内の台間機により入金が可能であり、さらに貸し玉の購入ができる。
【0035】
ここで、本カードを所有する利用者は、本カードを用いて遊技を行う。
【0036】
・勝ち玉がある場合(図1の110)
遊技終了後、勝ち玉がある場合には、媒体計数機によって勝ち玉の数を計数する(図1の114)。なお、媒体計数機の操作時に、利用者に対して生体認証を要求するようにする。
利用者は、媒体計数機に仮カードをセットし、勝ち玉を投入する。これにより、媒体計数機は勝ち玉の数を読み取り、計数された勝ち玉の数・玉単価を計算して、その情報を仮カードに書き込む。
【0037】
ここで、本カードを所有する利用者は、本カードにこれらの情報が書き込まれる。
【0038】
・勝ち玉がない場合(図1の112)
遊技終了後、仮カードに記憶された電子マネーの残高が「0」となれば、利用者はそのカードを利用しての遊技ができなくなる。
このとき、遊技場から退場する場合には、仮カードの返却と共に、デポジット金が利用者へ返却される。
【0039】
なお、遊技終了後に、仮カードに記憶された電子マネーの残高がある場合には、現金が返還される。即ち、利用者は、仮カードに記憶された電子マネーの残高に相当する金額を現金として受け取ることができる。
このような返金操作は後述する現金精算機又はカード返却機によって行われることが好ましいが、カード受取機が使用済みカードの受領及び現金の精算機能を有していてもよい。
【0040】
(会員登録)
本発明に係る遊技場管理システムによれば、会員登録機によって会員登録を行うことにより、仮カードを本カードに更新することができる。
【0041】
ここで、本カードを所有する会員は、仮会員と正式な会員の2種類に分類される。
仮会員となる際には、公的証明書は提示せずに、会員登録機によって申込書の写真撮影(あるいはスキャナー等による読み取り)を行い、その情報と共にカード所有者の顔写真あるいは全身の写真データを登録する。
【0042】
個人情報保護の観点から、上記のカード所有者の生体情報等は、カードにのみ記憶され、会員ファイル等のデータが保管されるサーバーコンピューター等には、フラグのみが記憶されることが好ましい。なお、会員登録機の操作時に、利用者に対して生体認証を要求するようにする。
この状態のカードを所有する者を仮会員と称する。
【0043】
そして、仮会員から正式な会員になるためには、公的証明書が必要となる。
公的証明書は、会員登録機が備えるスキャナー等によって読み込まれ、画像データとして記憶されるようにすることが好ましい。あるいは、読み取った画像をテキストデータ等に変換して記憶するようにしてもよい。
公的証明書とは、運転免許証やパスポート等の、個人を特定可能な公的身分証明書を意味する。このように、公的証明書の情報を登録することにより、安全性・信頼性を確保することができる。
【0044】
本カードの申し込みには、会員登録機を用いることが好ましい。なお、上記のカード受取機(記憶媒体受取機)と会員登録機は別々のものであってもよいし、両者の機能を有する記憶媒体発行機であってもよい。
【0045】
なお、図1のフローにおいては、景品交換の前に会員登録(図1の116)を行うことになっているが、会員登録は遊技場入場後のどの時点で行ってもよい。例えば、利用者が希望すれば、仮カードを発行して、すぐに本カードの登録申し込みを行ってもよい。即ち、仮会員登録、あるいは正式な会員の登録は、いずれの時点で行ってもよい。
この場合、入金、遊技等は本カードにより行われるが、実質的な操作は、上記で説明した仮カードを用いる場合と同様である。
【0046】
以上のように、本発明に係る遊技場管理システムにおいては、利用者は、一見客、並びに、固定客である仮会員及び正式な会員に分類される。
【0047】
(景品との交換)
利用者は、本カードに記憶された勝ち玉の情報に基づいて、所望の景品を得ることができる(図1の118)。なお、会員への更新を促すため、景品との交換は、本カードを所有者する会員のみが行える用にすることが好ましい。
利用者が景品を得るためには、勝ち玉の計数後、勝ち玉の情報が書き込まれた本カードを持参して景品交換所へ行けばよい。景品交換所では、自動の景品交換機が設置されていてもよいし、対人カウンターが設けられ、遊技場の従業員による対応が行われてもよい。なお、景品交換機の操作時に、利用者に対して生体認証を要求するようにする。
【0048】
また、景品として、勝ち玉の計数情報に基づいて、後述するような金地金との交換を行ってもよい。
【0049】
また、遊技場内に、カードで利用可能な自動販売機(煙草、飲料等)を設置し、利用者が仮カード又は本カードの情報に基づいてそれらを利用することができるようにしてもよい。
自動販売機での購入に関して、煙草やアルコール等のように購入に年齢制限がある物品の場合には、本カードによる購入のみに限定してもよい。この場合、カードの利用者が所定の年齢に達していなければ購入不可能となる。
【0050】
(精算)
景品との交換が行われた後、あるいは遊技の終了時、本カードに電子マネーの残高がある場合、利用者は、現金精算機によって電子マネーの残高を精算して現金を受け取ることができる(図1の120)。
利用者は、電子マネーの残高のある本カードを持参し、現金精算機の操作を行うことにより、電子マネーの残高に相当する金額を現金として受け取れる。
【0051】
このような返金操作は、後述する現金精算機によって行われてもよいし、所有するのが仮カードの場合にはカード返却機によって行われてもよい。なお、カード返却機の操作においては、利用者に対してデポジット金が返却される。
なお、現金精算機又はカード返却機の操作時に、利用者に対して生体認証を要求するようにする。
【0052】
上記の構成を有する遊技場管理システムによれば、利用者が一見客の場合、利用者は仮カードによって遊技を行うことができる。これにより、利用者は、入金時以外では遊技場内で現金の利用を少なくし、遊技を行うことができ、遊技場の安全性が確保される。
一方、利用者が固定客である場合、つまり利用者が、本カードを所有している場合には、そのまま遊技場を利用することができる。即ち、固定客であれば、2回目以降の利用では、本カードを持参すれば、残高の範囲内で遊技を行うことが可能となる。
【0053】
即ち本発明に係る遊技場管理システムによれば、記憶媒体の改ざん、偽造等の不正を抑制し、利用者が固定客であっても、一見客であっても、安全な遊技場を提供するための遊技場管理システムを提供することができる。
【0054】
次に、本発明に係る遊技場管理システムが備える各構成について説明する。
【0055】
[記憶媒体]
記憶媒体は、利用者の情報や遊技媒体の情報が読み書き可能に記憶されるものであれば特に限定されない。
記憶媒体はICチップを備えていてもよく、ICチップには、利用者の情報、遊技媒体の情報等が記憶される。また、記憶媒体は、利用者の情報、遊技媒体の情報等が記憶されるその他の電子部品を備えていてもよい。
利用者の情報とは、利用者の氏名、生年月日、電話番号等の情報であり、例えば、指紋、声紋、静脈形状、虹彩形状、顔型等であって当人に固有の、つまり別人とは異なる特徴であるの利用者の生体情報も含む。
【0056】
例えば、記憶媒体がパチンコ店で使用される場合、該記憶媒体には、利用者の情報の他に、電子マネーの情報、勝ち玉数等の遊技媒体の情報が記憶される。そして、次回使用時には、記憶媒体に記憶された利用者の情報に基づいて認証を行い、記憶媒体に記憶された電子マネーの情報に基づいて遊技を行うことができる。
【0057】
ここで、遊技媒体の情報とは、パチンコの場合には、電子マネーの情報、勝ち玉等の数であり、スロット、ルーレットであればコインの数等である。遊技媒体は、遊技のために使用する媒体であれば特に形状、材質を問わない。
利用者の情報あるいは遊技媒体の情報の記憶場所は、データセンターのサーバーコンピューター、ホストコンピューター内のサーバー、記憶媒体(カード内のICチップ、又はその他の電子部品)あるいはそれ以外の場所であってもよい。
【0058】
記憶媒体には、生体認証センサー(指紋読み取り装置)が設けられていていることが好ましい。
以下に説明する、会員登録機、台間機、媒体計数機、景品交換機、現金精算機、金買取機又は自動販売機は、書き込み・読み取り部を備えていて、この書き込み・読み取り部に記憶媒体をセットした状態で、記憶媒体所有者の生体情報を読み取らせるようにすることが好ましい。
【0059】
ここで、上記書き込み・読み取り部は、記憶媒体をセットした場合に、生体認証センサーの位置と合わさるように窓部分を備えていることが好ましい。
例えば、記憶媒体が指紋認証センサー(指紋読み取り装置)を備えたカードであり、上記書き込み・読み取り部にカードをセットした場合には、書き込み・読み取り部の窓部分から指紋認証センサーが覗くようにして、その窓部分越しに利用者の指紋を読み取るようにしてもよい。
【0060】
ここで、記憶媒体所有者の生体情報は本記憶媒体中にのみ記憶され、データセンターのサーバーコンピューター、あるいはホストコンピューター内のサーバーには、フラグのみが記憶されるようにすることが、個人情報保護の観点から好ましい。
【0061】
また、会員登録機での操作、台間機での操作、媒体計数機での操作、景品交換機での操作(金地金への交換も含む)、現金精算機での操作、自動販売機での操作、又は後述する買い場での操作時に、生体情報の有無を確認するようにしてもよい。
このとき、上記サーバーに記憶されたフラグの情報により、生体情報が未登録であることが確認されれば、利用者に対して生体情報の登録が指示される。
【0062】
ここで、生体情報は、指紋等の情報から決定される比較的単純化された情報であることが好ましい。即ち、生体情報としては、詳細な個人情報を記憶するのではなく、照合可能な程度に、個人が特定できる情報として記憶されることが望ましい。
【0063】
例えば、生体情報を暗号化して記憶媒体に格納した上で、指紋認証等の照合操作によってのみ読み出せるようにした場合には、不正な読み出しはほとんど不可能であり、他人に盗用される心配がなく、極めて安全性が高い。
【0064】
記憶媒体は、クレジットカード程度の大きさのカード型であることが好ましい。記憶媒体は、いわゆるカードの形状を有するものであってもよいが、上記の機能を有していれば実際は形状を問わない。例えば、スティック状、ディスク状のものであってもよい。
【0065】
記憶媒体は、記憶媒体の正統性を示す、肉眼で確認でき且つ複製が困難な記号を表示したものであってもよい。また、この記号は、肉眼では確認できず、所定の装置を用いて始めて読み取れるものであってもよい。
また、利用者の顔写真からなる情報を表示したものであってもよい。顔写真が、所定の装置によってのみ読み取れる場合、記憶媒体を使用しようとしたときに、遊技場側がこれを用いて本人確認を行うことができる。
【0066】
さらに、記憶媒体は、一定の情報を読み取り可能な形式で記載するものであれば実際の形状を問わないので、外見上はカード状、スティック状、ディスク状の他にも、カセット、ICメモリ、携帯電話等種々のものであってもよい。また、記憶媒体に記憶されるデータの記録方式は、磁気、光、ホログラフ、印刷等を含む。
【0067】
記憶媒体は、生体情報を記憶していなくとも、暗証番号を入力して使用してもよい。この場合、暗証番号を入力する装置によって、会員登録時に暗証番号の登録を行う。
また、記憶媒体は、カードが発行された店舗においてのみ使用が可能であってもよい。また、グループ展のいずれの店舗において使用可能であってもよい。
【0068】
なお、上記の説明においては、記憶媒体を仮カード(仮記憶媒体)と本カード(本記憶媒体)とに分類して説明したが、会員登録機によって、仮カードを本カードに更新できるようにすることが好ましい。
また、仮記憶媒体と本記憶媒体とは、同様の機能を備えるものであってもよいし、それぞれ異なる機能を備えていてもよい。
【0069】
[記憶媒体受取機]
記憶媒体の発行は記憶媒体受取機によって行われる。ここで、記憶媒体受取機とは、上記の遊技場管理システムの説明におけるカード受取機に相当するものである。
【0070】
記憶媒体受取機は、情報が表示される表示手段、利用者が必要な情報を入力するためのキーボードやタッチパネル等の入力手段、デポジット金を受領するための貨幣受け入れ口、カードが発行されるカード発行口を備えていることが好ましい。
【0071】
[会員登録機]
上記に説明した、本発明に係る遊技場管理システムにおいて、本カードの申し込み時には、所有者の写真の登録、あるいは運転免許証やパスポート等の公的身分証明書が求められるので、本カードへの更新を行って会員となるためには、会員登録機を用いることが好ましい。
【0072】
会員登録機は、情報が表示される表示手段、利用者が必要な情報を入力するためのキーボードやタッチパネル等の入力手段、記憶媒体を読み取る手段、身分証を読み取るためのカメラやスキャナー等を備えていることが好ましい。
【0073】
上記のように、正式な会員となるためには、パスポート、運転免許証等の公的証明書を求める。会員登録機によって公的証明書を読み込み、その情報を画像データ、あるいは画像データから解析したデータによって記憶する。これにより、本人確認の精度を高め、より信頼性の高い情報管理を行うことが可能となる。
【0074】
[台間機]
台間機は、記憶媒体の情報を読み取るための読み取り手段、記憶媒体に情報を書き込むための書き込み手段、情報が表示される表示手段、料金を受領するための貨幣受け入れ口を備えていることが好ましい。
【0075】
利用者は、持参した記憶媒体の情報を読み取り手段によって読み取らせ、所定の金額の貨幣を投入し、所定の操作を行い、入金を行う。これにより、記憶媒体には、入金した金額が電子マネーの残高として記憶される。
なお、読み取り手段は読み取り部分に記憶媒体をかざすような非接触方式であってもよいし、入金操作中に記憶媒体を固定しておくような接触方式であってもよい。
【0076】
[媒体計数機]
媒体計数機は、遊技媒体が投入される投入口、情報が表示される表示手段、記憶媒体の情報を読み取るための読み取り手段、記憶媒体に情報を書き込むための書き込み手段を備えていることが好ましい。
媒体計数機は、投入された遊技媒体(パチンコホールではパチンコ玉、スロット、ルーレットであればコイン等)の数、単価等を計算し、その情報を記憶媒体に書き込むことができる。
【0077】
また、媒体計数機は、生体認証の結果、利用者が正規のカード所有者ではないと判断された場合、遊技媒体の投入口が開かれず、遊技媒体の計数を受け付けないようにすることが好ましい。
【0078】
[景品交換機]
景品交換機は、仮記憶媒体又は本記憶媒体に記憶された情報に基づいて景品を提供することができる。景品交換機は、利用者の生体情報に基づいて本記憶媒体の利用者が正規の所有者であるか否かを認証し、利用者が正規の所有者であることを条件に景品を提供することができる。
なお、景品交換機を設置せずとも、遊技場の従業員等が対応を行ってもよい。
【0079】
[現金精算機]
現金精算機は、情報が表示される表示手段、記憶媒体の情報を読み取るための読み取り手段、記憶媒体に情報を書き込むための書き込み手段、現金を排出するための貨幣排出口を備えていることが好ましい。
【0080】
[カード返却機]
カード返却機(記憶媒体返却機)は、情報が表示される表示手段、カードを受領するカード受領口、記憶媒体の情報を読み取るための読み取り手段、現金(デポジット金)を排出するための貨幣排出口を備えていることが好ましい。
【0081】
[サーバーコンピューター]
上記、記憶媒体受取機、会員登録機、台間機、媒体計数機、景品交換機及び現金精算機は、サーバーコンピューターと情報を送信・受信できることが好ましい。
サーバーコンピューターとは、いわゆるサーバー機能を有するコンピューターであればよく、その形式、規模、能力等については限定されない。また、その設置場所、管理主体についても制限がない。1台のホストコンピューター、又は複数のコンピューターから構成されるものであってもよい。
【0082】
サーバーコンピューターは、例えば、遊技場とは別の場所(例えば、データセンター等)に設置されて、遠隔地にある遊技場の機器を一括管理できる形態であってもよいし、遊技場毎に設置されたコンピューターを介して情報を管理できるようにしてもよい。
【0083】
サーバーコンピューターは、利用者の年齢を算出するために必要な年齢情報を保持していてもよい。この場合、景品交換機や自動販売機は、当該年齢情報に基づいて利用者の年齢を算出し、必要に応じて交換可能な交換商品を制限するものであってもよい。
即ち、交換可能な景品の中には、煙草や酒類のように、購入するものに年齢制限が課されているものがあるので、上記のように年齢認証を伴うシステムは利便性が高い。
また、同様の効果を得るためには、景品交換機は記憶媒体から記憶媒体所有者の年齢を算出するために必要な年齢情報を読み取り、当該年齢情報に基づいて利用者の年齢を算出し、必要に応じて交換可能な交換商品を制限するものであってもよい。
【0084】
情報の送信・受信手段、つまりデータ通信手段は、必要な装置を接続する専用回線であってもよいし、インターネット、イントラネット、VPN等であってもよい。
サーバーコンピューターは、各機器とデータの送受信が可能なように接続されたコンピューターであって、各機器からの要求に基づいて必要なデータの送信、データの記憶等を行うものを言う。
【0085】
なお、本発明に係る遊技場管理システムの各機器において、記憶媒体所有者の生体情報と記憶媒体利用者の生体情報が一致した場合は、利用者が所有者と認証され、遊技媒体の貸し出し、景品の購入、あるいは勝ち玉の計数等が行われるが、この一致は厳密な一致ではなく、ある程度の誤差幅を含んでいてもよい。
記憶媒体の利用者が正規の記憶媒体所有者であることが認証されない場合、単に以後の操作を拒否するだけでなく、管理者に対して警報を発するか、さらには記憶媒体が取り出せなくするなど一定のペナルティーを課せば、一層の取引安全性を期すことができる。
あるいは、所定の生体認証レベルに達しないとき、または、所定の生体認証レベルに達しないが一定程度以上の同一性が得られている場合は、予め登録された、本人が知り得る補助的な本人認証情報を1つ又は複数の質問形式で答えさせて、これが正解であった場合には本人認証が得られたとするように構成してもよい。
【0086】
[金の交換システム]
また、本発明に係る遊技場管理システムよれば、遊技媒体と金地金との交換も可能である。
記憶媒体は、残余の金地金の重量を記憶可能で、残余の金地金の重量を増加させることと引き換えに、所定のレートで残余の遊技媒体数が減算されてデータが書き直されることを許すものであってもよい。残余の遊技媒体を金地金に交換した場合、金地金の現物を受け取るようにしてもよいが、交換によって得た金地金の重量を情報として記憶媒体に記憶しておいてもよい。
なお、金地金との交換は、安全のために、本記憶媒体のみによって行えるようにすることが好ましい。
【0087】
金地金を売却する際には、当然ながら売却時の地金時価に基づいて金額を決定することになるので、自動的に金による資産の運用を図ることになる。所定のレートとは、金地金と遊技媒体との間の交換レートの意味であるが、これは遊技媒体の単価、金地金の単価および仲介手数料等を参照して所定の手順により決定される。
【0088】
本発明においては、利用者が上記に示した記憶媒体を用いて、遊技場における遊技媒体の残り数を金地金に交換する際に、利用者に、記憶媒体を遊技場に設けられた読み取り装置(図2のK交換機)に情報の読み取りが可能な状態におかせて、該読み取り装置を介して金地金の購入に当てる遊技媒体数を入力させ、当日の金地金の価格と前記購入に当てられる遊技媒体数とに基づいて販売された金地金の重量を換算して、記憶媒体に記憶される金地金の重量を販売された金地金の重量だけ増加させると共に、購入に当てた遊技媒体数だけ記憶媒体中の残余の遊技媒体を減算させるようにしてもよい。
なお、読み取り装置の操作時に、利用者に対して生体認証を要求するようにする。
【0089】
なお、利用者が金地金を購入する際には、遊技媒体そのものを所定のレートで換算したものであることが好ましい。
【0090】
次に、本発明に係る遊技場管理システム200の一例を、図2を用いて説明する。固定客(仮会員、正式な会員)・一見客202は、カード発行機(カード返却機205と併合されていてもよい)204(記憶媒体受取機)にて仮カードの申し込み及び発行を行う。
生体情報の登録後、台間機206にて入金を行い、仮カードに電子マネーを記憶させ、貸し玉の購入を行い、遊技機207にて遊技を行う。
遊技終了後、勝ち玉があれば、媒体計数機208によって勝ち玉の計数を行う。ここで、会員登録をして本カードとする場合には、会員登録機210によって会員登録を行う。
【0091】
景品を交換するには、景品交換機212(景品に交換するための景品POS、金地金に交換するためのK交換機)によって所定の操作を行い、景品を得る。その後、電子マネーの残高がある場合には、現金精算機214によって電子マネーの残高に対応した現金を受け取る。
また、所有するものが仮カードであれば、カード返却機205の操作によって、仮カードは遊技場へ返還される。
以上の過程で行われた記憶媒体と各機器との情報はカードのコンピューターセンター216へ送信され、サーバーコンピューター内に会員ファイルや管理データとして記憶される。
【0092】
なお、現金と金地金とを交換したい場合には、買い場の金買取機218にて金地金を売却し、現金を受け取ることもできる。また、カード所有者は、遊技場内に設置された自動販売機220によってタバコ等を購入することができる。
【0093】
買い場には、本記憶媒体に記憶された金の重量の情報に基づいて現金を受け取ることができる金買取機218が設けられている。
金買取機218は、情報が表示される表示手段、本記憶媒体の情報を読み取るための読み取り手段、現金を排出するための貨幣排出口を備えていることが好ましい。金買取機218は、利用者の生体情報に基づいて本記憶媒体の利用者が正規の所有者であるか否かを認証し、利用者が正規の所有者であることを条件に現金を提供することができるようにすることが好ましい。
【0094】
本記憶媒体に記憶された金の重量の情報(例えば、グラム単位)は、金買取機218が備える読み取り手段によって読み込まれ、その時の金の売却レート(例えば、円/グラム)が乗算されて売却金額とされる。
【0095】
ここで、利用者が受け取る金額としては、金の重量に金の売却レートを乗算した売却金額のうち、例えば千円単位とすることが好ましい。このとき、端数となる残りの金額は金の売却レートで除算し、金残高として本記憶媒体に記憶することが好ましい。
例えば、15グラムの重量を所有している場合、金の売却レートが2900円/グラムであれば、43500円となるので、利用者が受け取れる金額は43000円となり、端数の500円を金の売却レートで割った重量(172ミリグラム)が金残高として本記憶媒体に記憶される。
【0096】
上記の構成を有する遊技場管理システムによれば、記憶媒体の改ざん、偽造等の不正を抑制し、利用者が固定客であっても、一見客であっても、安全な遊技場を提供することができる。
【符号の説明】
【0097】
100 仮カードの申し込み及び仮カードの発行
102 生体情報の登録
104 入金
106 貸し玉の購入
108 遊技
110 勝ち玉がある場合
112 勝ち玉がない場合
114 勝ち玉の計数
116 会員登録
118 景品交換
120 電子マネー残高の精算
200 遊技場管理システム
202 固定客・一見客
204 カード発行機
205 カード返却機
206 台間機
207 遊技機
208 媒体計数機
210 会員登録機
212 景品交換機
214 現金精算機
216 コンピューターセンター
218 金買取機
220 自動販売機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者の要求に基づいて、仮記憶媒体を発行する記憶媒体受取機と、
利用者の情報に基づいて仮記憶媒体を本記憶媒体に更新する会員登録機と、
現金を受領でき、受領した現金の情報を仮記憶媒体又は本記憶媒体に電子マネーとして記憶させ、本記憶媒体に記憶された電子マネーの残高に応じて遊技媒体を提供する台間機と、
遊技媒体によって遊技を行うことができる遊技機と、
遊技媒体を計数し、遊技媒体の情報を仮記憶媒体又は本記憶媒体に記憶する媒体計数機とを備え、
利用者が仮記憶媒体を所持している場合、利用者が遊技場から退場する際に仮記憶媒体を返却することを特徴とする遊技場管理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の遊技場管理システムにおいて、利用者が本記憶媒体を所持している場合、本記憶媒体の返却をせずに、次回以降の利用においても本記憶媒体を利用可能であることを特徴とする請求項1に記載の遊技場管理システム。
【請求項3】
台間機は、利用者の生体情報に基づいて仮記憶媒体又は本記憶媒体の利用者が正規の所有者であるか否かを認証し、利用者が正規の所有者であることを条件に遊技媒体を提供することを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技場管理システム。
【請求項4】
本記憶媒体に記憶された情報に基づいて景品を提供する景品交換機をさらに備えることを特徴とする請求項1ないし3に記載の遊技場管理システム。
【請求項5】
景品交換機は、利用者の生体情報に基づいて本記憶媒体の利用者が正規の所有者であるか否かを認証し、利用者が正規の所有者であることを条件に景品を提供することを特徴とする請求項4に記載の遊技場管理システム。
【請求項6】
本記憶媒体に記憶された電子マネーの残高情報に基づいて現金の返還を行う現金精算機をさらに備えることを特徴とする現金の返還を行うことを特徴とする請求項1ないし5に記載の遊技場管理システム。
【請求項7】
現金精算機は、利用者の生体情報に基づいて本記憶媒体の利用者が正規の所有者であるか否かを認証し、利用者が正規の所有者であることを条件に現金の返還を行う現金の返還を行うことを特徴とする請求項6に記載の遊技場管理システム。
【請求項8】
媒体計数機は、利用者の生体情報に基づいて仮記憶媒体又は本記憶媒体の利用者が正規の所有者であるか否かを認証し、利用者が正規の所有者であることを条件に記憶媒体へ遊技媒体の情報を書き込むことを特徴とする請求項1ないし7に記載の遊技場管理システム。
【請求項9】
記憶媒体受取機、会員登録機、台間機、媒体計数機、景品交換機又は現金精算機と情報の送信及び受信が互いに可能であって、これらの機器から得られた情報を記憶するためのサーバーコンピューターをさらに備える請求項8に記載の遊技場管理システム。
【請求項10】
本記憶媒体への更新は、仮記憶媒体に記憶された情報に基づいて行われることを特徴とする請求項1ないし9に記載の遊技場管理システム。
【請求項11】
本記憶媒体に記憶された情報に基づいて現金を受け取ることができる金買取機をさらに備えることを特徴とする請求項1ないし10に記載の遊技場管理システム。
【請求項12】
金買取機は、利用者の生体情報に基づいて本記憶媒体の利用者が正規の所有者であるか否かを認証し、利用者が正規の所有者であることを条件に現金を提供することを特徴とする請求項11に記載の遊技場管理システム。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2010−207423(P2010−207423A)
【公開日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−57255(P2009−57255)
【出願日】平成21年3月11日(2009.3.11)
【出願人】(505472562)アド・トラスト株式会社 (5)
【Fターム(参考)】