説明

遊技機のメダル補給装置

【課題】隔壁の製造誤差や取付部材の本体に対する取付誤差等が生じていたとしても、当該誤差を吸収させることができ、隔壁の位置決めを精度よく且つ確実に行わせることができる遊技機のメダル補給装置を提供する。
【解決手段】本体1a上に取り付けられるとともにシュート38、閉塞部材44及び供給手段Aが取り付けられる取付部材1bは、小径メダル搬送部26aと大径メダル搬送部26bとを隔成するための隔壁1bbが一体形成されているとともに、当該隔壁1bbの下端部1bcに当該取付部材1bの長手方向に延びるスリット1bdが形成されたものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、設置島に設置された複数の遊技機のそれぞれに対してメダルを供給及び回収可能な遊技機のメダル補給装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
遊技場に設置される設置島には、通常、スロットマシンやコインゲーム機などメダルを投入して遊技するものが並列に設置されたものがある。このようなメダルを使用する遊技機は、遊技の過程において、多数のメダルが供給されるとともに、多数のメダルが排出されるため、当該メダルをそれぞれの遊技機に対して自動的に供給及び回収させるべく、従来より、各設置島において、メダル補給装置が配設されている(特許文献1参照)。
【0003】
かかる従来のメダル補給装置は、設置島の上部において長手方向に配設され、メダルを搬送しつつ各遊技機にメダルを供給するためのメダル供給搬送手段と、設置島の下部において長手方向に設置され、各遊技機から排出されたメダルを回収しつつ搬送するメダル回収搬送手段と、メダル回収搬送手段で搬送されたメダルを収容するとともに、その回収したメダルを揚送リフトにて揚送し、メダル供給手段にメダルを補給するメダル補給手段とを具備していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−349009号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来のメダル補給装置においては、以下の如き問題があった。即ち、遊技機で使用されるメダルは、一般に、直径が25mmのもの(小径メダル)と30mmのもの(大径メダル)とが広く普及しており、遊技機の種類によって使用されるメダルの種類(小径メダル又は大径メダル)が異なっているのが実情である。然るに、従来のメダル補給装置は、同一径のメダルを自動的に供給、回収及び補給することは可能であるものの、異なる径のメダルを供給等することができず、1つの設置島には、小径メダル又は大径メダルの何れか一方を使用する遊技機しか設置できない。
【0006】
一方、小径メダルを使用する遊技機が設置された設置島と大径メダルを使用する遊技機が設置された設置島とを隣接させて一つの設置島の如く配設することにより、小径メダル及び大径メダルの何れを使用する遊技機も設置可能とすることが可能と思われるが、その場合、メダルの洗浄手段や揚送手段などの付随構成要素をそれぞれに配設しなければならず、コストが嵩んでしまうとともに、大幅な改修作業が必要となってしまうという不具合があった。
【0007】
そこで、本出願人は、かかる不具合を解消すべく、小径メダルと大径メダルとを選別可能なメダル選別手段をメダル補給手段に具備させることを検討するに至った。しかしながら、設置島に設置すべき遊技機を入れ替えた際、小径メダルを使用する遊技機から大径メダルを使用する遊技機に変更され、或いは大径メダルを使用する遊技機から小径メダルを使用する遊技機に変更されることがあるが、そのような変更にメダル供給搬送手段を対応させるのが困難であることが予想される。
【0008】
さらに、本出願人は、上記不具合の解消の検討とともに、以下の事項も検討するに至った。すなわち、メダル供給搬送手段を、搬送コンベア等から成るメダル搬送部が形成された本体と、該本体上に取り付けられるとともに、メダル搬送部における遊技機の設置箇所に対応する部位に開口が形成された取付部材とで構成させ、遊技機に対して任意選択的にメダルを供給する供給手段(スクレーパ等)を取付部材の所定位置に取り付けるものとした場合、本体に対する取付部材の取り付け作業をスムーズ且つ容易とすべく、取付部材に爪部(本体用係止爪部)を一体形成させ、当該本体用係止爪部にて本体に係止させることを検討した。そして、取付部材には、小径メダルを搬送する小径メダル搬送部と大径メダルを搬送する大径メダル搬送部とを隔成するための隔壁が一体形成されたものとし、大径メダルと小径メダルとを同時に搬送可能とすることも検討した。
【0009】
しかしながら、その場合、隔壁の製造誤差や取付部材の本体に対する取付誤差等が生じていると、取付部材を本体に対して取り付ける際、当該隔壁を小径メダル搬送部と大径メダル搬送部との間に正確に位置させるのが困難となってしまう虞があった。而して、当該誤差を全くなくすことは事実上困難であることから、隔壁の位置決めを精度よく且つ確実に行わせるのが困難となってしまう。
【0010】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、1つの設置島に小径メダルを使用する遊技機と大径メダルを使用する遊技機とを併設可能とするとともに、設置島に設置すべき遊技機を入れ替えた際、小径メダルを使用する遊技機と大径メダルを使用する遊技機とが変更された場合であっても、そのような変更にメダル供給搬送手段を容易に対応させることができ、更には、隔壁の製造誤差や取付部材の本体に対する取付誤差等が生じていたとしても、当該誤差を吸収させることができ、隔壁の位置決めを精度よく且つ確実に行わせることができる遊技機のメダル補給装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
請求項1記載の発明は、複数の遊技機が設置される設置島に延設され、それぞれの遊技機に対してメダルを搬送して供給するメダル供給搬送手段と、前記設置島に延設され、それぞれの遊技機から排出されたメダルを回収して搬送するメダル回収搬送手段と、前記メダル回収搬送手段で回収されたメダルを収容するとともに、前記メダル供給搬送手段にメダルを補給するメダル補給手段とを具備するとともに、前記設置島には、互いに異なる外径の大径メダル及び小径メダルが使用される遊技機が設置可能とされた遊技機のメダル補給装置であって、前記メダル補給手段は、前記メダル回収搬送手段で回収されたメダルを小径メダルと大径メダルとに選別するメダル選別手段を具備し、当該メダル選別手段で選別された前記小径メダル又は大径メダルを任意選択的に前記メダル供給搬送手段に補給可能とされるとともに、前記メダル供給搬送手段は、前記メダル補給手段で補給された小径メダルを搬送する小径メダル搬送部、及び前記メダル補給手段で補給された大径メダルを搬送する大径メダル搬送部が形成された本体と、該本体上に取り付けられるとともに、前記小径メダル搬送部側及び大径メダル搬送部側における前記遊技機の設置箇所に対応する部位に開口が形成された取付部材と、該取付部材における前記小径メダル搬送部側の開口又は大径メダル搬送側の開口が形成された部位に脱着自在に取り付けられ、当該小径メダル搬送部又は大径メダル搬送部で搬送される小径メダル又は大径メダルを遊技機に供給可能なシュートと、前記取付部材における前記小径メダル搬送部側の開口又は大径メダル搬送側の開口が形成された部位であって前記シュートが取り付けられない部位に脱着自在に取り付けられ、当該小径メダル搬送部又は大径メダル搬送部に形成された開口を塞ぐ側壁部を有した閉塞部材とを具備し、且つ、前記取付部材には、前記小径メダル搬送部と大径メダル搬送部とを隔成するための隔壁が一体形成されているとともに、当該隔壁の下端部に当該取付部材の長手方向に延びるスリットが形成されたことを特徴とする。
【0012】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の遊技機のメダル補給装置において、記本体の中央部には、その長手方向に沿って延びる溝状の被挿入部が形成されるとともに、前記本体に取付部材が取り付けられた状態で、前記隔壁の下端部が当該被挿入部に挿入し得る構成とされ、且つ、当該隔壁の下端部の両側面がテーパ状に形成されたことを特徴とする。
【0013】
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の遊技機のメダル補給装置において、前記取付部材は、その下部における両側縁部に本体用係止爪部が一体形成されるとともに、当該本体用係止爪部を前記本体に形成された被係止部に係止することにより、当該取付部材を前記本体に取り付け得ることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、メダル補給手段は、メダル回収搬送手段で回収されたメダルを小径メダルと大径メダルとに選別するメダル選別手段を具備し、当該メダル選別手段で選別された小径メダル又は大径メダルを任意選択的にメダル供給搬送手段に補給可能とされ、且つ、取付部材には、小径メダル搬送部と大径メダル搬送部とを隔成するための隔壁が一体形成されているとともに、当該隔壁の下端部に当該取付部材の長手方向に延びるスリットが形成されたので、以下の効果を奏し得る。
【0015】
すなわち、1つの設置島に小径メダルを使用する遊技機と大径メダルを使用する遊技機とを併設可能とするとともに、設置島に設置すべき遊技機を入れ替えた際、小径メダルを使用する遊技機と大径メダルを使用する遊技機とが変更された場合であっても、そのような変更にメダル供給搬送手段を容易に対応させることができ、且つ、隔壁の製造誤差や取付部材の本体に対する取付誤差等が生じていたとしても、当該誤差を吸収させることができ、隔壁の位置決めを精度よく且つ確実に行わせることができる。
【0016】
また、本体の中央部には、その長手方向に沿って延びる溝状の被挿入部が形成されるとともに、本体に取付部材が取り付けられた状態で、隔壁の下端部が当該被挿入部に挿入し得る構成とされ、且つ、当該隔壁の下端部の両側面がテーパ状に形成されたので、取付部材の本体に対する取付時、隔壁をよりスムーズに被挿入部に挿入させることができ、作業性を向上させることができる。
【0017】
さらに、取付部材は、その下部における両側縁部に本体用係止爪部が一体形成されるとともに、当該本体用係止爪部を本体に形成された被係止部に係止することにより、当該取付部材を本体に取り付け得るので、ネジ等により固定させるものに比べ、本体に対する取付作業性をより向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施形態に係る遊技機のメダル補給装置を示す平面模式図
【図2】同遊技機のメダル補給装置を示す側面模式図
【図3】同遊技機のメダル補給装置におけるメダル補給手段の内部構成を示す正面模式図
【図4】同メダル補給手段の内部構成を示す側面模式図
【図5】同メダル補給手段における振分け手段を示す拡大図
【図6】同遊技機のメダル補給装置におけるメダル供給搬送手段を示す側面模式図
【図7】同メダル供給搬送手段を示す平面模式図
【図8】同メダル供給搬送手段を示す平面拡大図
【図9】同メダル供給搬送手段を示す側面拡大図
【図10】同メダル供給搬送手段(シュート、閉塞部材及び供給手段を取り付ける前の状態)を示す断面図
【図11】同メダル供給搬送手段(シュート、閉塞部材及び供給手段を取り付けた後の状態)を示す断面図
【図12】同メダル供給搬送手段(シュート、閉塞部材及び供給手段を取り付けた後であってシュートと閉塞部材の取付位置を入れ替えた状態)を示す断面図
【図13】同メダル供給搬送手段における本体を示す断面図
【図14】同メダル供給搬送手段における取付部材を示す4面図
【図15】図14におけるXV−XV線断面図
【図16】同取付部材における係止部を示す拡大図
【図17】同メダル供給搬送手段におけるシュートを示す3面図
【図18】同メダル供給搬送手段における閉塞部材を示す3面図
【図19】同メダル供給搬送手段における閉塞取付部材を示す2面図
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
本実施形態に係る遊技機のメダル補給装置は、設置島に設置された複数の遊技機のそれぞれに対してメダルを供給及び回収可能なもので、図1〜11に示すように、設置島K1〜K3のそれぞれの内部に配設されたメダル供給搬送手段1及びメダル回収搬送手段2と、当該設置島K1〜K3のそれぞれの一端部に設置されたメダル補給手段3と、設置島K1の他端部に設置されたメダル計数機4とから主に構成されている。
【0020】
設置島K1〜K3は、遊技場において複数(遊技場によって適宜の数)設置されるとともに、それぞれに複数の遊技機H(スロットマシンやコインゲーム機などメダルを投入して遊技するもの)が並んで設置されたもので、その内側上部における長手方向には、メダル供給搬送手段1が延設されるとともに、内側下部における長手方向には、メダル回収搬送手段2が配設されている。各設置島K1〜K3には、上方に向かって分配タワー27がそれぞれ形成されており、それぞれの分配タワー27間には搬送コンベア等から成る渡り手段28が配設されている。
【0021】
本実施形態に係る各設置島K1〜K3には、互いに異なる外径の大径メダル(直径が30mmのメダル)及び小径メダル(直径が25mmのメダル)が使用される遊技機Hがそれぞれ設置されている。然るに、大径メダルが使用される遊技機Hからメダルの要求信号が発信されると、メダル補給手段3がその要求信号に基づいて、大径メダルを使用する遊技機Hか小径メダルを使用する遊技機Hかを識別して大径メダルをメダル供給搬送手段1に補給する一方、小径メダルが使用される遊技機Hからメダルの要求信号が発信されると、メダル補給手段3がその要求信号に基づいて、大径メダルを使用する遊技機Hか小径メダルを使用する遊技機Hかを識別して小径メダルをメダル供給搬送手段1に補給するよう構成されている。
【0022】
各設置島(K1〜K3)に形成された分配タワー27は、設置島内のメダル(本実施形態においては、メダル供給搬送手段1で搬送されるメダル)を上方に揚送するとともに、そのメダルを渡り手段28を介して隣接する設置島に供給するためのものである。これにより、一の設置島から隣接する他の設置島にメダル(小径メダル又は大径メダル)を供給することができ、他の設置島におけるメダルの不足を回避することができる。尚、本実施形態においては、他の設置島で不足しそうなメダル(小径メダル又は大径メダル)の要求信号が発せられると、その要求信号を受信した一の設置島において、要求されるメダル(小径メダル又は大径メダル)がメダル供給搬送手段1に補給され、渡り手段28を介して他の設置島に当該メダルが供給されるよう構成されている。
【0023】
メダル回収搬送手段2は、各設置島(K1〜K3)に設置された遊技機Hから排出されたメダル(小径メダル及び大径メダル)を回収し、メダル補給手段3まで搬送するためのもので、図2に示すように、一端(図中左端)をメダル補給手段3の筐体3a内に臨ませた回収用搬送コンベア2aを有している。かかる回収用搬送コンベア2aは、モータM1にて駆動可能な駆動ローラW1及び従動ローラW2に懸架された搬送ベルトを有して成り、各遊技機Hから排出されて落下したメダルを受けて、メダル補給手段3内まで搬送し得るよう構成されている。
【0024】
メダル計数機4は、設置島K1に隣接して設けられたもので、内部に遊技者が獲得したメダル(小径メダル及び大径メダル)を投入すると、自動的に計数して出力可能とされたものである。かかるメダル計数機4内には、投入されたメダルを収容するための収容空間Uが形成されているとともに、当該収容空間U内のメダルをメダル計数機4外部に搬送するためのコンベア等から成る搬送手段25が配設されている。そして、搬送手段25が駆動すると、収容空間U内のメダル(小径メダル及び大径メダル)が設置島K1のシュート26を介してメダル回収搬送手段2に至るよう構成されている。
【0025】
メダル補給手段3は、メダル回収搬送手段2で回収されたメダル(小径メダル及び大径メダル)を収容するとともに、メダル供給搬送手段1にメダル(小径メダル又は大径メダル)を補給するためのもので、図3〜5に示すように、主に、メダル選別手段5と、振分け手段6と、第1貯留タンク7と、第2貯留タンク8と、搬送コンベア21と、洗浄手段9と、リフタ15とが筐体3a内に配設されたものである。
【0026】
メダル選別手段5は、メダル回収搬送手段2で回収されたメダルを小径メダルと大径メダルとに選別するためのものであり、本実施形態においては、メダル選別手段5aと5bの2つを有している。これらメダル選別手段5a、5bは、構成及び機能が同一のものから成り、メダル補給手段3の筐体3aの上部にそれぞれ設置されている。このメダル選別手段5は、メダルを一時的に収容する収容部aと該収容部a内に配設されてモータM2にて作動可能な送出し手段(図示せず)とを有しており、当該モータM2を駆動させて送出し手段を作動させることにより、収容部aから1枚ずつメダル(小径メダル及び大径メダル)を送り出し可能とされている。
【0027】
送り出されたメダルは、収容部aと連通したメダル通路16を通過するよう構成されているとともに、図5に示すように、当該メダル通路16の一部には、小径メダルのみを落下させ得る径の切欠き16aが形成されている。而して、メダル選別手段5の収容部aから送り出されたメダルがメダル通路16を通過する過程で、大径メダルは、大径メダル通路29に至るとともに、小径メダルは、切欠き16aから落下して小径メダル通路30に至るようになっている。
【0028】
更に、メダル通路16における切欠き16aより上流側には、小径メダル及び大径メダルを検知する検知手段が配設されるとともに、小径メダル通路30にも小径メダルを検知する同様の検知手段が配設されている。そして、これら一対の検知手段がそれぞれ通過するメダルを検知してカウントすることにより、メダル通路16を通過する小径メダル及び大径メダルの個数(N1)と、小径メダル通路30を通過する小径メダルの個数(N2)を把握することができる。これにより、N1からN2を減算した値が選別された大径メダルの個数であり、N2が選別された小径メダルの個数であるり、これら個数が補給制御手段24にて認識されるようになっている。
【0029】
振分け手段6は、図5に示すように、大径メダル通路29の所定部位を開閉可能な開閉手段29aと、小径メダル通路30の所定部位を開閉可能な開閉手段30aと、揺動によってメダルの落下経路を選択可能な振分け部材34とから主に構成されている。尚、図中符号31は、開閉手段30aの開閉動作を行わせるソレノイド、符号33は、振分け部材34の揺動動作を行わせるソレノイドを示している。また、開閉手段29aは、図示しないソレノイド(ソレノイド31と同様のソレノイド)によって開閉動作が行われるよう構成されている。
【0030】
然るに、開閉手段29a、30aが閉じた状態では、メダル選別手段5で選別された小径メダル及び大径メダルがそれぞれ小径メダル通路30及び大径メダル通路29を介してシュート17に至り、メダル供給搬送手段1の小径メダル搬送部36a、大径メダル搬送部36bにそれぞれ補給される。また、開閉手段29a又は30aが開いた状態では、メダル選別手段5で選別された小径メダル及び大径メダルがそれぞれ振分け部材34に至ることとなる。尚、図中符号32は、開閉手段30aが開いた状態のとき、小径メダルを振分け部材34まで案内するシュートを示している。
【0031】
振分け部材34は、ソレノイド33を駆動させることにより、図中破線で示した状態と二点鎖線で示した状態とで揺動可能とされており、破線で示した状態では、大径メダルを大径メダル用ジョッキ18aに落下させて収容させ、小径メダルを小径メダル用ジョッキ18bに落下させて収容させるとともに、二点鎖線で示した状態では、大径メダルを第1貯留タンク7に落下させて収容させ、小径メダルを第2貯留タンク8に落下させて収容させるものである。尚、図中符号35は、振分け部材34で振り分けられた大径メダルを第1貯留タンク7まで案内する通路を示しており、これと同様の通路(図示せず)(小径メダルを第2貯留タンク8まで案内する通路)も第2貯留タンク8側に配設されている。
【0032】
即ち、振分け手段6の動作によって、メダル選別手段5で選別された小径メダル及び大径メダルを、メダル供給搬送手段1の小径メダル搬送部36a及び大径メダル搬送部36bにそれぞれ補給する経路と、小径メダル用ジョッキ18b及び大径メダル用ジョッキ18aにそれぞれ収容させる経路と、第1貯留タンク7及び第2貯留タンク8にそれぞれ収容させる経路とに切換可能とされているのである。尚、小径メダル用ジョッキ18b及び大径メダル用ジョッキ18aは、それぞれメダル補給手段3から取り外し可能とされており、手作業にて任意の遊技機Hにメダルを補給することが可能とされている。
【0033】
第1貯留タンク7は、メダル選別手段5で選別された小径メダル又は大径メダルの一方を専ら貯留するためのもので、本実施形態においては、大径メダルを専ら貯留可能とされている。かかる第1貯留タンク7は、大径メダルを所定量貯留可能とされており、当該第1貯留タンク7内のメダル(大径メダル)が所定量に達したことを検知する第1検知手段7aが配設されている。この第1検知手段7aは、接触式センサ又は非接触式センサ等を用いることができる。
【0034】
また、第1貯留タンク7は、その底面にメダルを自重にて落下させて吐出可能な吐出口7bが形成されるとともに、当該吐出口7bは、撹拌手段20の下端部にて塞がれている。この撹拌手段20は、螺旋状部材から成り、モータ19にて回転駆動可能とされてたもので、回転駆動によって第1貯留タンク7内のメダルを撹拌させつつ吐出口7bまで導き、当該吐出口7bから吐出可能とされている。
【0035】
第2貯留タンク8は、メダル選別手段5で選別された小径メダル又は大径メダルの他方を貯留(本実施形態においては小径メダルを貯留)するとともに、当該小径メダル及び大径メダルを混合させて貯留可能なものである。即ち、第1貯留タンク7が大径メダルを専ら貯留するのに対し、第2貯留タンク8は、通常状態においては、小径メダルを収容するとともに、所定条件下で、小径メダルと大径メダルとを混合させて貯留可能とされているのである。
【0036】
また、第2貯留タンク8には、当該第2貯留タンク8内のメダル(小径メダル)が所定量に達したことを検知する第2検知手段8aが配設されている。この第2検知手段8aは、第1検知手段7aと同様、接触式センサ又は非接触式センサ等を用いることができる。更に、第2貯留タンク8は、その底面にメダルを自重にて落下させて吐出可能な吐出口8bが形成されるとともに、当該吐出口8bは、撹拌手段20の下端部にて塞がれている。この撹拌手段20は、第1貯留タンク7内に配設されたものと同様、螺旋状部材から成り、モータ19にて回転駆動可能とされたもので、回転駆動によって第2貯留タンク8内のメダルを撹拌させつつ吐出口8bまで導き、当該吐出口8bから吐出可能とされている。
【0037】
然るに、第2貯留タンク8は、第1貯留タンク7よりメダルの貯留量が多く設定(即ち、第1貯留タンク7より大きな容量)されており、第2貯留タンク8にて小径メダル及び大径メダルを混合させて貯留させる際、より多くのメダルを貯留させることができるようになっている。尚、本実施形態においては、第1貯留タンク7に大径メダルを専ら貯留させるとともに、第2貯留タンク8に小径メダルを貯留させるものとされているが、これに代え、第1貯留タンク7に小径メダルを専ら貯留させるとともに、第2貯留タンク8に大径メダルを貯留させるものとしてもよい。
【0038】
ここで、本実施形態においては、メダル選別手段で選別された小径メダル又は大径メダルの一方(本実施形態においては大径メダル)を所定量貯留可能な第1貯留タンク7と、第1貯留タンク7と相違するメダルの貯留量とされるとともに、メダル選別手段5で選別された小径メダル又は大径メダルの他方(本実施形態においては小径メダル)を所定量貯留する第2貯留タンク8とを有しており、特に本実施形態においては、第2貯留タンク8は、第1貯留タンク7よりメダルの貯留量が多く設定(即ち、第1貯留タンク7より大きな容量)されている。
【0039】
而して、1つの設置島(K1〜K3)に設置された遊技機において、小径メダルを使用する遊技機Hの数と大径メダルを使用する遊技機Hの数とに応じて、第1貯留タンク7若しくは第2貯留タンク8の何れに小径メダル又は大径メダルを貯留させるのか任意設定することができる。従って、1つの設置島(K1〜K3)に小径メダルを使用する遊技機Hと大径メダルを使用する遊技機Hとを併設可能とするとともに、当該設置島に設置された遊技機(K1〜K3)に対応させつつ小径メダル及び大径メダルを効率的且つスムーズに貯留させることができる。
【0040】
即ち、設置島(K1〜K3)に設置される遊技機Hに応じて第1貯留タンク7又は第2貯留タンク8に貯留させるメダルの種類が設定可能とされたので、設置島(K1〜K3)に設置された遊技機Hにより確実に対応させつつ小径メダル及び大径メダルを更に効率的且つスムーズに貯留させることができるのである。尚、本実施形態においては、第2貯留タンク8は、第1貯留タンク7よりメダルの貯留量が多く設定(即ち、第1貯留タンク7より大きな容量)されているが、これに代えて、第2貯留タンクは、第1貯留タンクよりメダルの貯留量が少なく設定(即ち、第1貯留タンク7より小さな容量)されたものとしてもよい。
【0041】
搬送コンベア21は、第1貯留タンク7の吐出口7b下方と第2貯留タンク8の吐出口8b下方とに亘って配設された搬送ベルト21aを有したもので、搬送方向を異ならせることが可能とされたものである。而して、搬送コンベア21の搬送方向を図3中左から右へ設定した場合、第1貯留タンク7の吐出口7b又は第2貯留タンク8の吐出口8bから吐出されたメダルが同図中右側へ搬送され、リフタ15の受け部23に至る一方、搬送コンベア21の搬送方向を同図中右から左へ設定した場合、第1貯留タンク7の吐出口7b又は第2貯留タンク8の吐出口8bから吐出されたメダルが同図中左側へ搬送され、受け通路22を介して受け部10に至るよう構成されている。
【0042】
洗浄手段9は、メダル回収搬送手段2で回収されたメダルを洗浄するためのもので、整列コンベア11と、洗浄コンベア12、13とを有している。整列コンベア11は、受け部10で受けたメダル(小径メダル及び大径メダル)を整列させつつ搬送するものである。この整列コンベア11の終端側に洗浄コンベア12が配設されており、更に当該洗浄コンベア12の終端側に洗浄コンベア13が続いて配設されている。これら洗浄コンベア12は、所望の洗浄液で浸された部材をメダル表面及び裏面に押圧させることにより当該メダル表面と裏面とを払拭可能とされたものである。尚、洗浄コンベア13の終端側には、リフタ15の受け部14が形成されており、洗浄コンベア12、13にて洗浄されたメダルが受け部14を介してリフタ15に至るようになっている。
【0043】
リフタ15は、メダル補給手段3の筐体3a内において上下に延設された搬送手段から成り、受け部23又は受け部14で受けたメダル(小径メダル及び大径メダル)を上方に搬送し、シュート15aを介してメダル選別手段5に至らせるためのものである。而して、搬送コンベア21にて受け部23に搬送されたメダル及び洗浄手段9にて洗浄されたメダルは、リフタ15によってメダル選別手段5まで搬送され、小径メダルと大径メダルとに選別されることとなる。
【0044】
補給制御手段24は、例えばマイコン等を具備した制御盤から成るもので、各遊技機Hからメダルの要求信号を受けるとともに、当該要求信号に応じた動作を行わせ得るものである。例えば、補給制御手段24が遊技機H側から大径メダルの要求信号を受信すると、第1貯留タンク7内の撹拌手段20を動作させるとともに、搬送コンベア21を左向きの搬送方向にて駆動させる。このとき、振分け手段6の開閉手段29a、30aは閉じた状態とされる。これにより、第1貯留タンク7内の大径メダルは、洗浄手段9にて洗浄された後、リフタ15にて搬送されるとともに、メダル選別手段5にて選別された後、メダル供給搬送手段1に補給される。
【0045】
また、補給制御手段24が遊技機H側から小径メダルの要求信号を受信すると、第2貯留タンク8内の撹拌手段20を動作させるとともに、搬送コンベア21を左向きの搬送方向にて駆動させる。このとき、振分け手段6の開閉手段29a、30aは閉じた状態とされる。これにより、第2貯留タンク8内の小径メダルは、洗浄手段9にて洗浄された後、リフタ15にて搬送されるとともに、メダル選別手段5にて選別された後、メダル供給搬送手段1に補給される。
【0046】
尚、遊技機H側に急いでメダルを補給させる場合、搬送コンベア21を右向きの搬送方向にて駆動させる。この場合、第1貯留タンク7又は第2貯留タンク8内のメダルは、洗浄手段9を介さずリフタ15に至り、当該リフタ15にて搬送されるとともに、メダル選別手段5にて選別された後、メダル供給搬送手段1に補給されることとなる。而して、本実施形態によれば、第1貯留タンク7又は第2貯留タンク8で貯留された小径メダル又は大径メダルを任意選択的にメダル供給搬送手段1に補給可能とされている。
【0047】
ここで、本実施形態においては、第1検知手段7aによりメダル(大径メダル)が所定量に達したことを検知したことを条件として、メダル選別手段5にて選別されて第1貯留タンク7に貯留させるべきメダル(大径メダル)を第2貯留タンク8にオーバーフローさせて、当該第2貯留タンク8にて貯留させるよう構成されている。これにより、1つの設置島に小径メダルを使用する遊技機Hと大径メダルを使用する遊技機Hとを併設させた際、よりスムーズに小径メダル及び大径メダルを貯留させることができる。
【0048】
更に、本実施形態に係るメダル補給手段3は、第1貯留タンク7又は第2貯留タンク8を介さずメダル選別手段5で選別された小径メダル又は大径メダルをメダル供給搬送手段1に補給可能とされている。即ち、補給制御手段24が遊技機H側からメダル(小径メダル又は大径メダル)の要求信号を受信したとき、メダル回収搬送手段2にて回収された後、洗浄手段9にて洗浄されたメダルをメダル選別手段5にて選別させ、そのメダルを直接(第1貯留タンク7又は第2貯留タンク8で貯留させることなく)メダル供給搬送手段1に補給することができるのである。これにより、メダル回収搬送手段2で回収された小径メダル又は大径メダルを素早くメダル供給搬送手段1に補給することができる。
【0049】
更に本実施形態においては、第1検知手段7a又は第2検知手段8aの何れか一方によりメダルが所定量に達したことを検知したことを条件として、その検知がなされた第1貯留タンク7又は第2貯留タンク8内のメダルをメダル供給搬送手段1に補給させるとともに、その補給したメダルをメダル回収搬送手段2にて回収させることにより当該メダルを循環させるよう構成されている。これにより、第1貯留タンク7又は第2貯留タンク8の何れか一方に偏ってメダルが貯留されてしまうのを抑制することができ、より効率的に小径メダル及び大径メダルを貯留させることができる。
【0050】
また更に、上記の如きメダルの循環時、設置島K1に並設されたメダル計数機4内の搬送手段25(図2参照)を駆動させて当該メダル計数機4で計数されたメダルをメダル回収搬送手段2に至らせて、当該メダル計数機4内のメダルも併せて循環させるようにするのが好ましい。この場合、よりスムーズ且つ確実に第1貯留タンク7又は第2貯留タンク8の一方に偏ってメダルが貯留されてしまうのを抑制することができる。
【0051】
メダル供給搬送手段1は、メダル補給手段3から補給されたメダル(小径メダル及び大径メダル)をそれぞれの遊技機Hに対して搬送して供給するための搬送コンベアから成るもので、図6〜19に示すように、左右一対に配設された小径メダル搬送部36a及び大径メダル搬送部36bを構成する本体1aと、該本体1a上に取り付けられた取付部材1bとでメダルの搬送部が構成されるとともに、これら小径メダル搬送部36a及び大径メダル搬送部36bにおける長手方向に亘って所定位置に配設された供給手段A、シュート38及び閉塞手段44等から主に構成されている。
【0052】
小径メダル搬送部36a及び大径メダル搬送部36bは、その基端(図6、7中左端)がメダル補給手段3の筐体3a内に臨ませて配設されており、当該基端側の従動プーリR2、先端(図6、7中右端)側の駆動プーリR1に懸架された左右一対の搬送ベルトを有して成るものである。尚、本実施形態に係る小径メダル搬送部36a及び大径メダル搬送部36bは、テンションプーリR3にて所定のテンションが付与されるとともに、駆動プーリR1は、モータM3の出力軸Maに連結されている。
【0053】
一方、小径メダルを排出させるシュート17の下方には、小径メダル搬送部36aの基端部が位置するとともに、大径メダルを排出させるシュート17の下方には、大径メダル搬送部36bの基端部が位置している。而して、モータM3を駆動させることにより、小径メダル搬送部36a及び大径メダル搬送部36bを動作させ、シュート17から排出された小径メダルを小径メダル搬送部36aにて搬送させるとともに、シュート17から排出された大径メダルを大径メダル搬送部36bにて搬送させるよう構成されている。
【0054】
本体1aは、メダル補給手段3で補給された小径メダルを搬送する小径メダル搬送部36a、及びメダル補給手段3で補給された大径メダルを搬送する大径メダル搬送部36bが形成された金属製長尺状部材(例えばアルミ材等の軽金属が好ましい)から成る。かかる本体1aの左右縁部には、図13に示すように、その長手方向に沿って延びる凹溝1ab及び被係止部1aaが形成されているとともに、当該本体1aの中央部には、その長手方向に沿って延びる溝状の被挿入部1acが形成されている。
【0055】
取付部材1bは、本体1a上に取り付けられる樹脂製部材から成るとともに、図14に示すように、小径メダル搬送部36a側及び大径メダル搬送部36b側における遊技機Hの設置箇所に対応する部位に開口1baが形成されている。また、取付部材1bは、その下部における前後の両側縁部(本実施形態においては取付部材1bの4隅)に本体用係止爪部D2aが一体形成されるとともに、当該両側縁部における開口1baの下部にも同様の本体用係止爪部D2b(図15参照)が一体形成されている。この本体用係止爪部D2bは、取付部材1bにおける開口1baの下部に形成されており、被係止部1aaに係止させることにより、取付部材1bの開口1baの下部を本体1aに連結させることができるようになっている。
【0056】
而して、取付部材1bを本体1a上に取り付ける際、4つの本体用係止爪部D2a及び2つ(左右一対)の本体用係止爪部D2bをそれぞれ当該本体1aの被係止部1aaに係止させる。これにより、取付部材1bの4隅及び開口1baの下部が本体1aに係止されることとなる。また、取付部材1bが本体1aに取り付けられた状態では、本体用係止爪部D2a、D2bが凹溝1ab内に収まるよう構成されているとともに、本体用係止爪部D2bの背面側に後述する閉塞部材44の押圧部44cも収まり得るようになっている(図15参照)。
【0057】
さらに、取付部材1bの中央には、小径メダル搬送部36aと大径メダル搬送部36bとを隔成するための隔壁1bbが一体形成されている。この隔壁1bbは、本体1aに取付部材1bが取り付けられた状態で、図11に示すように、小径メダル搬送部36aと大径メダル搬送部36bとの間に位置し、これらを区画形成するよう構成されたもので、本実施形態においては、その下端部1bc(本体1aに取り付けられる側)に取付部材1bの長手方向に延びるスリット1bdが形成されている。
【0058】
かかるスリット1bdは、図15に示すように、隔壁1bbの下端部1bcの下面から上方に向かって形成され、当該下端部1bcを同図中左右一対の部位に分離させている。そして、本体1aに取付部材1bが取り付けられる際、本体用係止爪部D2a、D2bが本体1aの被係止部1aaに係止するとともに、隔壁1bbの下端部1bcが本体1aの被挿入部1acに挿通し得るようになっている。また、本実施形態に係る隔壁1bbの下端部1bcは、その両側面がテーパ状に形成されており、本体1aの被挿入部1acに対する隔壁1bbの下端部1bcの挿入作業を容易に行えるよう構成されている。
【0059】
これにより、取付部材1bを本体1aに取り付けるべく、本体用係止爪部D2a、D2bを被係止部1aaに係止させる過程で、隔壁1bbの下端部1bcを被挿入部1acに挿入させることにより、当該隔壁1bbの位置決めを精度よく且つ確実に行わせることができる。また、隔壁1bbの製造誤差や取付部材1bの本体1bに対する取付誤差等が生じていたとしても、スリット1bdによって隔壁1bbの下端部1bcを撓ませることができ、当該誤差を吸収させることができる。これにより、取付部材1bを本体1bに取り付ける作業をよりスムーズに行わせることができる。
【0060】
なお、メダル供給搬送手段1におけるシュート38が取り付けられない部位(遊技機Hが設置されない位置に対応する部位であって、例えばメダル補給手段3の近傍の本体1a)には、図19に示すような閉塞取付部材1cが取り付けられる。かかる閉塞取付部材1cは、側面に開口が形成されない部材から成り、本体1aの被係止部1aaに係止可能な係止爪1caと、小径メダル搬送部36aと大径メダル搬送36bとを隔成する隔壁1cbと、該隔壁1caの下端部1ccに形成されたスリット1cdとが形成されている。
【0061】
係止爪1caは、取付部材1bにおける本体用係止爪部D2a、D2bと同等の機能、隔壁1cbは、取付部材1bにおける隔壁1bbと同等の機能、スリット1cdは、取付部材1bにおけるスリット1bdと同等の機能を有しているとともに、隔壁1caの下端部1ccは、隔壁1bbの下端部1bcと同様、その両側面がテーパ状に形成されており、本体1aの被挿入部1acに対する隔壁1cbの下端部1ccの挿入作業を容易に行えるよう構成されている。
【0062】
この閉塞取付部材1cの内壁面(小径メダル搬送部36aの両側の内壁面及び大径メダル搬送36bの両側の内壁面)には、内側に膨出した膨出部1ceが一体形成されており、当該内壁面に沿って倒立状態で搬送されるメダル(小径メダル及び大径メダル)を当該膨出部1ceに干渉させて倒すことが可能となっている。これにより、メダル補給手段3から送られたメダルを寝かせた状態に揃えた後、搬送させることができる。
【0063】
シュート38は、取付部材1bにおける小径メダル搬送部36a側の開口1ba又は大径メダル搬送36b側の開口1baが形成された部位に脱着自在に取り付けられ、当該小径メダル搬送部36a又は大径メダル搬送部36bで搬送される小径メダル又は大径メダルを遊技機Hに供給可能なものである。より具体的には、かかるシュート38は、図17に示すように、本体1aにおける係止爪D1aにて係止可能なフランジ部38bが一体形成されたもので、当該係止爪D1aに係止された状態で、開口1baと通じる開口38aが形成されており、小径メダル搬送部36a又は大径メダル搬送部36bからのメダル(小径メダル又は大径メダル)を内部に至らせることが可能とされている。
【0064】
然るに、シュート38を小径メダル搬送部36a側の係止爪D1a、又は大径メダル搬送部36b側の係止爪D1aに対して選択的に係止させることができ、任意位置での脱着が自在とされている。なお、シュート38におけるフランジ部38bの下部には、引掛部38cが一体的に形成されており、シュート38を係止爪D1aに係止させた状態で、当該引掛部38cが凹溝1abに引っ掛かるようになっている。また、シュート38は、その下端の吐出口にフレキシブルチューブから成る補給管Tが連結されており、この補給管Tを介して各遊技機Hと連結されている。而して、シュート38内に至ったメダル(小径メダル又は大径メダル)は、補給管Tを介して遊技機Hに供給されるよう構成されている。
【0065】
供給手段Aは、小径メダル搬送部36a又は大径メダル搬送部36bで搬送されるメダル(小径メダル又は大径メダル)を所望の位置に係止されたシュート38に対して選択的に供給可能なもので、取付部材1bにおける小径メダル搬送部36a又は大径メダル搬送部36bの上方の部位に脱着自在とされている。かかる供給手段Aは、フレーム39にて支持されたソレノイド40と、ソレノイド40により揺動可能な揺動部材43と、該揺動部材43に取り付けられたスクレーパ37とを有している。なお、フレーム39は、ソレノイド40、揺動部材43及びスクレーパ40を支持するための金具で構成されている。
【0066】
より具体的に説明すると、ソレノイド40の作動軸40aには、アーム部42を介して揺動部材43が連結されているとともに、当該揺動部材43は、軸L1を中心として揺動可能とされている。そして、通常状態(ソレノイド40への通電がなされない状態)においては、揺動部材43はコイルスプリング41の付勢力により、図9中2点鎖線で示した状態とされており、スクレーパ37が小径メダル搬送部36a又は大径メダル搬送部36bから離間した状態となっている。かかる状態では、小径メダル搬送部36a又は大径メダル搬送部36bで搬送されるメダルは、スクレーパ37の下方を通過することとなる。
【0067】
然るに、ソレノイド40への通電がなされると、作動軸40aがコイルスプリング41の付勢力に抗してアーム部42を引っ張り、軸L1を中心として揺動部材43を揺動させることによりスクレーパ37を小径メダル搬送部36a又は大径メダル搬送部36bに近接させる。かかる状態では、小径メダル搬送部36a又は大径メダル搬送部36bで搬送されるメダルは、スクレーパ37と干渉してその部位における開口1ba側に搬送の向きが変わることとなり、その開口1baの縁部に取り付けられたシュート38内に至ることとなる。
【0068】
ここで、供給手段A及びシュート38は、小径メダル搬送部36a側、又は大径メダル搬送部36b側に任意選択的に取り付けられることにより、遊技機Hに対応した任意位置に取り付け可能とされている。即ち、小径メダルを使用する遊技機Hに対しては、供給手段A及びシュート38を小径メダル搬送部36a側に取り付けるとともに、大径メダルを使用する遊技機Hに対しては、供給手段A及びシュート38を大径メダル搬送部36b側に取り付けることにより、適宜のメダルを供給可能とされているのである。
【0069】
更に、本実施形態に係る供給手段Aは、スクレーパ37の向きを任意変更可能とされている。具体的には、スクレーパ37は、図8に示すように、揺動部材43に形成された軸L2を中心として回動自在とされるとともに、ネジnにて当該揺動部材43に対して固定可能とされている。尚、図中の符号43aは、スクレーパ37の回動時、ネジnの干渉を回避するべく弧状に形成された切欠きを示している。
【0070】
而して、小径メダル搬送部36a側に取り付けられた供給手段Aを大径メダル搬送部36b側に取り付ける場合、或いは大径メダル搬送部36b側に取り付けられた供給手段Aを小径メダル搬送部36a側に取り付ける場合、ネジnを緩めてスクレーパ37を回動させてその向きを変更した後、ネジnを再び締めて当該スクレーパ37を固定させる。これにより、供給手段Aを小径メダル搬送部36a又は大径メダル搬送部36bの何れにも容易に取り付け可能とされている。また、本実施形態においては、切欠き43aの途中でネジnを締め付けることができることから、スクレーパ37の角度を任意に調整することができ、メダルの種類に応じたスクレーパ37の角度とすることができる。
【0071】
一方、供給手段A及びシュート38が取り付けられた側と反対側の小径メダル搬送部36a又は大径メダル搬送部36bの開口1aaには、閉塞部材44が取り付けられる。かかる閉塞部材44は、取付部材1bにおける小径メダル搬送部36a側の開口1ba又は大径メダル搬送36b側の開口1baが形成された部位であってシュート38が取り付けられない部位に脱着自在に取り付けられ、当該小径メダル搬送部36a又は大径メダル搬送部36bに形成された開口1baを塞ぐ側壁部44aを有したものである。
【0072】
また、本実施形態に係る閉塞部材44は、図18に示すように、側壁部44aと蓋部44bとが一体的に形成された部材から成り、側壁部44aの縁部(具体的には、左側縁部及び右側縁部)には係止爪D1aに係止可能なフランジ部44aaが形成されている。そして、フランジ部44aを係止爪D1aで係止させることにより、閉塞部材44を小径メダル搬送部36a又は大径メダル搬送部36bに取り付け可能とされている。
【0073】
この閉塞部材44を取り付けた状態においては、側壁部44aが開口1aaを塞ぐとともに、蓋部44bが小径メダル搬送部36a又は大径メダル搬送部36bの上部を覆うようになっている。これにより、小径メダル搬送部36a又は大径メダル搬送部36bにて搬送される過程において、小径メダル又は大径メダルが、供給手段A及びシュート38が取り付けられた側と反対側の開口1aaから意図せず溢れ落ちてしまうのを防止することができる。
【0074】
ここで、本実施形態に係る閉塞部材44は、図15に示すように、取付部材1bに取り付けられた状態で本体用係止爪部D2bを係止側(本体1aの被係止部1aa側)に向かって押圧する押圧部44cが形成されている。かかる押圧部44cは、側壁部44aが更に下方に延びた部位から成り、閉塞部材44を係止爪D1aに係止させて取り付けた状態において、凹溝1abに入り込み(図15(b)参照)、これにより本体用係止爪部D2bを係止側に向かって押圧し得るようになっている。しかるに、凹溝1abの溝幅は、本体用係止爪部D2bの厚み寸法と押圧部44cの厚み寸法とを略合わせた寸法とされており、当該本体用係止爪部D2bと押圧部44cとが凹溝1abに圧入され、これにより本体用係止爪部D2bが係止側に押圧されるようになっている。
【0075】
一方、取付部材1bに形成された係止爪D1aは、当該取付部材1bの側面に一体形成された係止部D1の上端に一体形成されており、シュート38及び閉塞部材44の何れも係止可能とされている。係止部D1は、取付部材1bの側面との間にクリアランスt(図16参照)を有して形成されており、かかるクリアランスtにシュート38のフランジ部38b又は閉塞部材44のフランジ部44aaを挿通させて挟持させるとともに、そのフランジ部38b又は閉塞部材44の上端に係止爪D1aが係止し得るようになっている。
【0076】
本実施形態に係る係止爪D1aは、シュート38及び閉塞部材44の何れも係止可能とされており、例えば図11、12に示すように、小径メダル搬送部36a側の係止爪D1aに係止されたシュート38、及び大径メダル搬送部36b側の係止爪D1aに係止された閉塞部材44(図11参照)を取り外し、小径メダル搬送部36a側の係止爪D1aに閉塞部材44を係止させるとともに、大径メダル搬送部36b部36a側の係止爪D1aにシュート38を係止させることができる。
【0077】
さらに、本実施形態においては、取付部材1bにおける供給手段Aが取付可能な部位に、当該供給手段Aを係止する供給手段用係止爪部D3aが一体形成されている。かかる供給手段用係止爪部D3aは、図14に示すように、小径メダル搬送部36a側に4つ、大径メダル搬送部36b側に4つ形成されており、供給手段Aを取り付ける際、当該供給手段A(具体的には取付金具)の4隅を係止して固定し得るよう構成されている。
【0078】
上記実施形態によれば、メダル補給手段3は、メダル回収搬送手段2で回収されたメダルを小径メダルと大径メダルとに選別するメダル選別手段5を具備し、当該メダル選別手段5で選別された小径メダル又は大径メダルを任意選択的にメダル供給搬送手段1に補給可能とされ、且つ、取付部材1bは、本体1aに対して係止可能な本体用係止爪部D2bが一体形成されるとともに、閉塞部材44は、取付部材1bに取り付けられた状態で当該本体用係止爪部D2bを係止側に向かって押圧する押圧部44cが形成されたので、以下の効果を奏し得る。
【0079】
すなわち、1つの設置島(K1〜K3)に小径メダルを使用する遊技機Hと大径メダルを使用する遊技機Hとを併設可能とするとともに、設置島(K1〜K3)に設置すべき遊技機を入れ替えた際、小径メダルを使用する遊技機Hと大径メダルを使用する遊技機Hとが変更された場合であっても、そのような変更にメダル供給搬送手段1を容易に対応させることができ、且つ、メダル供給搬送手段1を構成する本体1aに対する取付部材1bの取付け作業を容易に行わせるとともに、その取り付けられた取付部材1bを本体1aに対してより強固に保持させることができる。
【0080】
また、閉塞部材44は、取付部材1bに取り付けられた状態で本体用係止爪部D2bを係止側に向かって押圧する押圧部44cが形成されたので、取付部材1bにおける小径メダル搬送部36a側の開口1ba又は大径メダル搬送部36b側の開口1baであってシュート38が取り付けられない開口1baを塞ぐ機能、及び本体用係止爪部D2bの係止をより強固に行わせる機能の両方の機能を同時に発揮させることができる。
【0081】
さらに、閉塞部材44は、側壁部44aと、小径メダル搬送部36a又は大径メダル搬送部36bの上部を覆う蓋部44bとが一体的に形成されたので、取付部材1bにおける小径メダル搬送部36a側の開口1ba又は大径メダル搬送部36b側の開口1baであってシュート38が取り付けられない開口1baを塞ぐ機能、本体用係止爪部D2bの係止をより強固に行わせる機能に加え、シュート38が取り付けられない側の小径メダル搬送部36a又は大径メダル搬送部36bの上部を覆う機能を同時に発揮させることができる。
【0082】
また更に、取付部材1bにおける小径メダル搬送部36a側又は大径メダル搬送部36b側のシュート38が配設された部位には、当該小径メダル搬送部36a又は大径メダル搬送部36bで搬送されるメダルを当該シュート38に対して選択的に供給可能な供給手段Aが脱着自在とされたので、設置島(K1〜K3)に設置すべき遊技機Hを入れ替えた際、小径メダルを使用する遊技機Hと大径メダルを使用する遊技機Hとが変更された場合であっても、そのような変更にメダル供給搬送手段1をより容易に対応させることができる。
【0083】
また、取付部材1bにおける供給手段Aが取付可能な部位には、当該供給手段Aを係止する供給手段用係止爪部D3aが一体形成されたので、設置島(K1〜K3)に設置すべき遊技機Hを入れ替えた際、小径メダルを使用する遊技機Hと大径メダルを使用する遊技機Hとが変更された場合であっても、供給手段Aの配設部位をより容易に変更しつつ取付部材1bに対する取り付けをより安定且つ強固に行わせることができる。
【0084】
さらに、取付部材1bには、小径メダル搬送部36aと大径メダル搬送部36bとを隔成するための隔壁1bbが一体形成されているとともに、当該隔壁1bbの下端部1bcに当該取付部材1bの長手方向に延びるスリット1bdが形成されているので、隔壁1bbの製造誤差や取付部材1bの本体1aに対する取付誤差等が生じていたとしても、取付部材1bの本体1aに対する取付時、スリット1bdによって隔壁1bbの下端部1bcを撓ませることができ、当該誤差を吸収させることができる。よって、隔壁1bbの位置決めを精度よく且つ確実に行わせることができる。
【0085】
また更に、本体1aの中央部には、その長手方向に沿って延びる溝状の被挿入部1acが形成されるとともに、本体1aに取付部材1bが取り付けられた状態で、隔壁1bbの下端部1bcが当該被挿入部1acに挿入し得る構成とされ、且つ、当該隔壁1bbの下端部1bcの両側面がテーパ状に形成されたので、取付部材1bの本体1aに対する取付時、隔壁1bbをよりスムーズに被挿入部1acに挿入させることができ、作業性を向上させることができる。
【0086】
また、本実施形態に係る取付部材1bは、その下部における両側縁部に本体用係止爪部D2a、D2bが一体形成されるとともに、当該本体用係止爪部D2a、D2bを本体1aに形成された被係止部1aaに係止することにより、当該取付部材1bを本体1aに取り付け得るので、ネジ等により固定させるものに比べ、本体1aに対する取付作業性をより向上させることができる。
【0087】
さらに、取付部材1bには、シュート38及び閉塞部材44の何れも係止可能な係止部D1(係止爪D1a)が一体形成されているので、シュート38を専ら係止させる係止部と閉塞部材44を専ら係止させる係止部とをそれぞれ別個に具備させたものに比べ、構成を簡素化することができる。また、シュート38及び閉塞部材44には、係止爪D1aにて係止可能なフランジ部(38b、44aa)がそれぞれ一体形成されているので、本体1aに対する取付作業性をより一層向上させることができる。
【0088】
また更に、本体用係止爪部D2bは、取付部材1bにおける開口1baの下部に形成されており、被係止部1aaに係止させることにより、取付部材1bの開口1baの下部を本体1aに連結させることができるので、当該取付部材1bを本体1aに取り付ける機能と、当該開口1baの下部を補強する機能を兼ね備えることができる。特に、本実施形態においては、かかる本体用係止爪部D2bを閉塞部材44の押圧部44cにて係止側に押圧させているので、開口1baの下部の補強をより確実に行わせることができる。
【0089】
なお、本実施形態によれば、図10に示すように、シュート38、供給手段A及び閉塞部材44がメダル供給搬送手段1の任意位置に脱着自在とされているため、遊技機Hに応じたメダルを適宜供給させることができる。また、小径メダル搬送部36aと大径メダル搬送部36bとが左右に並設されているため、複数の遊技機Hに対して、小径メダルの供給と大径メダルの供給とを同時に行わせることができ、メダルの供給を適宜且つスムーズに行わせることができる。特に本実施形態においては、シュート38が供給手段Aとは別部材とされているため、シュート38のみの取り付け位置の変更が容易とされる。
【0090】
更に、供給手段Aは、揺動可能な揺動部材43と、該揺動部材43に取り付けられたスクレーパ37とを有するとともに、揺動部材43を揺動させることにより、スクレーパ37を小径メダル搬送部36a又は大径メダル搬送部36bに近接又は離間させて、当該小径メダル搬送部36a又は大径メダル搬送部36bで搬送されるメダルをシュート38に対して選択的に供給可能とされたので、より確実且つスムーズにシュート38に対してメダルを供給することができる。
【0091】
また更に、スクレーパ37は、その向きを任意変更可能とされたので、設置島(K1〜K3)に設置すべき遊技機Hを入れ替えた際、小径メダルを使用する遊技機Hと大径メダルを使用する遊技機Hとが変更された場合であっても、そのような変更にメダル供給搬送手段1をより一層容易に対応させることができる。
【0092】
また、供給手段A及びシュートが取り付けら38れた側と反対側の小径メダル搬送部36a又は大径メダル搬送部36bには、当該小径メダル搬送部36a又は大径メダル搬送部36bの側方に形成された開口1aaを塞ぐ側壁部44aと、当該小径メダル搬送部36a又は大径メダル搬送部36bの上部を覆う蓋部44bとが一体的に形成された閉塞部材44が脱着自在とされたので、供給手段A及びシュート38が取り付けられない側からメダルが外部に溢れてしまうのを確実に防止させることができる。
【0093】
以上、本実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば取付部材1bに取り付けられた状態で本体用係止爪部D2bを係止側に向かって押圧する押圧部44cが閉塞部材44における他の部位に形成されたものであってもよい。また、本実施形態に係る閉塞部材44は、側壁部44aと蓋部44bとが一体的に形成されているが、蓋部44bを有さないもの(押圧部44cが形成された側壁部44aのみ形成されたもの)としてもよい。なお、本実施形態に係る押圧部44cは、本体用係止爪部D2bを係止側に向かって押圧しているが、本体用係止爪部D2aを係止側に向かって押圧させるようにしてもよい。
【0094】
さらに、メダル補給手段3に配設されるメダル選別手段5は、本実施形態の如く2つ並設させたものに限定されず、単独で配設させたもの或いは3つ以上並設させたものとしてもよい。メダル選別手段5は、本実施形態のものに限定されず、メダル回収搬送手段2で回収されたメダルを小径メダルと大径メダルとに選別するものであれば他の形態のものであってもよい。更に、本実施形態においては、メダル補給手段3の筐体3a内に洗浄手段9が配設されているが、設置島(K1〜K3)内に配設されたものであってもよく、洗浄手段9を具備しないものとしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0095】
取付部材は、本体に対して係止可能な本体用係止爪部が取付部材に一体形成されるとともに、取付部材に取り付けられた状態で当該本体用係止爪部を係止側に向かって押圧する押圧部が閉塞部材に形成された遊技機のメダル補給装置であれば、外観形状が異なるもの或いは他の機能が付加されたもの等にも適用することができる。
【符号の説明】
【0096】
1 メダル供給搬送手段
1a 本体
1b 取付部材
1bb 隔壁
2 メダル回収搬送手段
3 メダル補給手段
4 メダル計数機
5 メダル選別手段
6 振分け手段
7 第1貯留タンク
7a 第1検知手段
8 第2貯留タンク
8a 第2検知手段
9 洗浄手段
10 受け部
11 整列コンベア
12 洗浄コンベア
13 洗浄コンベア
14 受け部
15 リフタ
16 メダル通路
17 シュート
18a 大径メダル用ジョッキ
18b 小径メダル用ジョッキ
19 モータ
20 撹拌手段
21 搬送コンベア
22 受け通路
23 受け部
24 補給制御手段
25 搬送手段
26 シュート
27 分配タワー
28 渡り手段
29 大径メダル通路
30 小径メダル通路
31 ソレノイド
32 シュート
33 ソレノイド
34 振分け部材
35 通路
36a 小径メダル搬送部
36b 大径メダル搬送部
37 スクレーパ
38 シュート
39 フレーム
40 ソレノイド
41 コイルスプリング
42 アーム部
43 揺動部材
44 閉塞部材
44c 押圧部
A 供給手段
K1〜K3 設置島
D1 係止部
D1a 係止爪
D2a、D2b 本体用係止爪部
D3a 供給手段用係止爪部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の遊技機が設置される設置島に延設され、それぞれの遊技機に対してメダルを搬送して供給するメダル供給搬送手段と、
前記設置島に延設され、それぞれの遊技機から排出されたメダルを回収して搬送するメダル回収搬送手段と、
前記メダル回収搬送手段で回収されたメダルを収容するとともに、前記メダル供給搬送手段にメダルを補給するメダル補給手段と、
を具備するとともに、前記設置島には、互いに異なる外径の大径メダル及び小径メダルが使用される遊技機が設置可能とされた遊技機のメダル補給装置であって、
前記メダル補給手段は、前記メダル回収搬送手段で回収されたメダルを小径メダルと大径メダルとに選別するメダル選別手段を具備し、当該メダル選別手段で選別された前記小径メダル又は大径メダルを任意選択的に前記メダル供給搬送手段に補給可能とされるとともに、
前記メダル供給搬送手段は、
前記メダル補給手段で補給された小径メダルを搬送する小径メダル搬送部、及び前記メダル補給手段で補給された大径メダルを搬送する大径メダル搬送部が形成された本体と、
該本体上に取り付けられるとともに、前記小径メダル搬送部側及び大径メダル搬送部側における前記遊技機の設置箇所に対応する部位に開口が形成された取付部材と、
該取付部材における前記小径メダル搬送部側の開口又は大径メダル搬送側の開口が形成された部位に脱着自在に取り付けられ、当該小径メダル搬送部又は大径メダル搬送部で搬送される小径メダル又は大径メダルを遊技機に供給可能なシュートと、
前記取付部材における前記小径メダル搬送部側の開口又は大径メダル搬送側の開口が形成された部位であって前記シュートが取り付けられない部位に脱着自在に取り付けられ、当該小径メダル搬送部又は大径メダル搬送部に形成された開口を塞ぐ側壁部を有した閉塞部材と、
を具備し、且つ、前記取付部材には、前記小径メダル搬送部と大径メダル搬送部とを隔成するための隔壁が一体形成されているとともに、当該隔壁の下端部に当該取付部材の長手方向に延びるスリットが形成されたことを特徴とする遊技機のメダル補給装置。
【請求項2】
前記本体の中央部には、その長手方向に沿って延びる溝状の被挿入部が形成されるとともに、前記本体に取付部材が取り付けられた状態で、前記隔壁の下端部が当該被挿入部に挿入し得る構成とされ、且つ、当該隔壁の下端部の両側面がテーパ状に形成されたことを特徴とする請求項1記載の遊技機のメダル補給装置。
【請求項3】
前記取付部材は、その下部における両側縁部に本体用係止爪部が一体形成されるとともに、当該本体用係止爪部を前記本体に形成された被係止部に係止することにより、当該取付部材を前記本体に取り付け得ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の遊技機のメダル補給装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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