遊技機用発射装置の球送り装置
【課題】遊技機用発射装置の球の発射に影響を与え難いようにすることで、該発射を安定して行えるようにする。
【解決手段】他からの動力を弾性力として蓄える蓄力機構52と、該弾性力を瞬発力として用い、杵で球を打ち発射する球発射機構53とを備える。又、前記蓄力機構52よりも前記動力の供給源側から駆動力を得て動作し、該球発射機構53へ球を1つずつ供給する球繰り出し機構55を備える。
【解決手段】他からの動力を弾性力として蓄える蓄力機構52と、該弾性力を瞬発力として用い、杵で球を打ち発射する球発射機構53とを備える。又、前記蓄力機構52よりも前記動力の供給源側から駆動力を得て動作し、該球発射機構53へ球を1つずつ供給する球繰り出し機構55を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技機用発射装置の球の発射に影響を与え難いようにすることで、該発射を安定して行えるようにすることができる遊技機用発射装置の球送り装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の遊技機用発射装置の球送り装置として、例えば、特許文献1では、その図18に示されるように、発射モータ103が発射カム116を駆動し、回動させる。そして、図19に示されるように、該発射カム116の回動は、第2ケーシング部材108bを反時計回りに回動させて、ばね109に付勢力を与えつつ、発射杵102を後退させる。該第2ケーシング部材108bは、略円盤状の部材であり、発射杵102と一体になって回動できるように構成されている。
【0003】
回動する発射カム116のカム面に当接するカムフォロワ114が、該カム面の最高点に到達すると、該発射カム116は該カムフォロワ114を一旦カム面から外し、これによって、ばね109の付勢力により第2ケーシング部材108bを戻り回動させ、発射杵102も併せて戻り回動させ、遊技球の発射動作が行われる。
【0004】
ここで、第2ケーシング108bは、カムフォロワ114とは反対側の外周面の一部を外方に延出して、カム状の連動部117が形成されている。そして、この連動部117は、発射杵102の発射動作に連動して、球送り装置71を作動させる。
【0005】
【特許文献1】特開2005−152477号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
図1は、遊技機用発射装置の球送り装置における発射動作の動力伝達、及び球送り動作の動力伝達を模式的に示すブロック図である。
【0007】
モータ50で発生される駆動力は、所定の動力伝達機構51を経て、蓄力機構52において弾性力として蓄えられる。そして、発射機構53は、該弾性力を瞬発力として用いて、球を発射する動作を行う。つまり、駆動力は、図1において矢印E1〜E3のように伝達されていく。
【0008】
ここで、例えば前述の特許文献1では、モータ50が発射モータ103、動力伝達機構51が発射カム116や第2ケーシング部材108b、蓄力機構52がばね109となっており、発射機構53は、発射杵102を中心とする機構部となっている。
【0009】
又、球送り装置55(特許文献1では球送り装置71)において球を送る動作の駆動力は、従来、モータ50で発生された駆動力が動力伝達機構51や蓄力機構52を経て、つまり図1において矢印BやCで示される経路で得ている。
【0010】
例えば、特許文献1では、第2ケーシング108bに形成される連動部117が形成されており、前述のような発射動作に伴って回動する第2ケーシング108bの連動部117に当接する連動伝達部材118の動作を、球送り装置71を作動させるための駆動力としている。このようにして、発射杵102の発射動作に連動して、球送り装置71を作動させる。
【0011】
このため、従来では、球送り装置55を作動させるための駆動力が、発射機構53を作動させるための駆動力の負荷になっている。従って、球送り装置55の状態の変化が、球の発射に影響を与えてしまうという問題があった。
【0012】
例えば、特許文献1では、連動伝達部材118が当接する連動部117、つまり第2ケーシング108bに、球送り部材125を駆動させるための負荷がかかる。従って、球皿や球送り装置71内に貯留している遊技球の量が変わると、球送り部材125を駆動させるための負荷が変動するので、第2ケーシング108bの回転即ち発射杵102の回転運動に負荷変動を与える。これにより、発射杵102の回転速度が変化し、球飛びが安定しないという問題点があった。
【0013】
本発明は、前記従来の問題点を解決するべくなされたもので、遊技機用発射装置の球の発射に影響を与え難いようにすることで、該発射を安定して行えるようにすることができる遊技機用発射装置の球送り装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本願発明は、動力の供給源と、該動力を弾性力として蓄える蓄力機構と、該弾性力を瞬発力として用い、杵で球を打ち発射する球発射機構とを備えた遊技機用発射装置の球送り装置において、前記蓄力機構よりも前記動力供給源側から駆動力を得て動作し、該球発射機構へ球を1つずつ供給する球繰り出し機構を備えたことにより、前記課題を解決したものである。
【0015】
又、前記遊技機用発射装置の球送り装置において、前記球繰り出し機構が、次に繰り出す球を取り込む球受入れ部に加えて、更に次に繰り出す球を取り込む球受入れ部も備えたものであることにより、前記課題を解決したものである。
【0016】
以下、本発明の作用について、簡単に説明する。
【0017】
本願発明は、前述の図1のように、動力の供給源50と、該動力を弾性力として蓄える蓄力機構52と、該弾性力を瞬発力として用い、杵で球を打ち発射する球発射機構53とを備えた遊技機用発射装置に対して用いる、球送り装置55となっている。該球送り装置55において、前記蓄力機構52よりも前記動力供給源側から、例えば図1においては符号AやBで示される位置、つまり蓄力機構52における弾性力には、何ら係わらず又影響を与えない動力供給源50側から駆動力を得て動作し、該球発射機構53へ球を1つずつ供給する球繰り出し機構56を備える。
【0018】
従って、上記の弾性力は、専ら球発射機構53において、杵で球を打つために用いられる。即ち、球繰り出し機構56は、同じ動力の供給源50から駆動力を得るものの、該弾性力に影響を与えることはなく、従って球発射機構53の動作に影響を与えることはない。
【0019】
なお、図1に示される動力供給源50や動力伝達機構51については、具体的に限定されるものではない。動力供給源50は、後述する実施形態では発射モータ5となっているが、モータに限定されるものではない。又、動力伝達機構51についても、タイミングベルトを用いるものでも、ギヤを用いるものでもよく、又一部あるいは全部が、元々遊技機用発射装置に含まれるものであってもよい。
【0020】
又、蓄力機構52や球発射機構53又球送り装置55について、具体的に限定されるものではない。蓄力機構52については、モータなどの動力供給源50から供給される動力を、一定時間かけて、弾性力として蓄えるものであればよく、該弾性力は種々の形態のばねによるものであってもよく、例えば後述する実施形態では捻りコイルばね19を用いている。球発射機構53については、該弾性力を瞬発力として用い、杵で球を打ち発射するものであればよく、後述する実施形態では、符号4を回動軸として球を打つ動作をする発射杵3を中心とする機構部が該当する。球送り装置55は、後述する実施形態では符号2であり、球繰り出し機構56は、符号22を回動軸として球送り時に回動する球送り部材26を中心とする機構である。
【0021】
そして、該実施形態では、捻りコイルばね19に係り、発射モータ5側が第1ケーシング部材16であり、発射杵3側が第2ケーシング部材17であり、該捻りコイルばね19は、これら第1ケーシング部材16及び第2ケーシング部材17の間で弾性伸縮する。該実施形態の球繰り出し機構における、球送り動作の動力は、第1ケーシング部材16より発射モータ5側、従って捻りコイルばね19よりも発射モータ5側になる発射カム20から、タイミングベルト23を介在させて供給されている。
【発明の効果】
【0022】
上述のように、本願発明によれば、遊技機用発射装置の球の発射に影響を与え難いようにすることで、該発射を安定して行えるようにすることができる遊技機用発射装置の球送り装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、図を用いて本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0024】
図2は、本願発明が適用された実施形態の遊技機用発射装置の球送り装置を示す、取付けベース部材の表側より見た斜視図である。図3は、本実施形態において、取付けベース部材の裏側より見た斜視図である。図4は、本実施形態の球送り装置付近を拡大した斜視図である。図5は取付けベース部材の表側の分解図であり、図6は同裏側の分解図である。なお、説明上、取付けベース部材1において、発射杵3がある面を表側とし、該面の反対面を裏面とする。
【0025】
まず、図2において、取付けベース部材1の表側には、発射杵回動軸4を軸として回動し、遊技球を遊技盤上へと打球する発射杵3、遊技球を遊技球発射位置7に保持し、打球された遊技球を遊技盤上へと導く発射レール6、遊技球を順次遊技球発射位置7へと繰り出す球送り装置2が取り付けられている。ハンドル固定台小ギヤ8には、遊技者が発射を操作する発射ハンドルが、図中手前側に取り付けられる。
【0026】
該球送り装置2には、遊技者が投入し球皿に溜められている遊技球を供給する球投入口13が上部に設けられ、遊技者が遊技終了後に残った球を回収する目的で内部の遊技球を抜き出すための球抜口15、又該球抜口15を閉じるための球抜口蓋11が側面に設けられ、打球後の発射杵3の動作を止めるための緩衝ゴム12が別の側面に、遊技球を遊技球発射位置7へと送り出すための球供給口14が下面に設けられている。なお、図2は球抜口15が開かれた状態であり、該球抜口15のやや上方にある回同軸を中心として球抜口蓋11を該図中時計回りで120度程回動させると、該球抜口蓋11によって球抜口15が塞がれる。
【0027】
次に、図3において、発射カム20の回転軸は、発射モータ5の回転軸と一体になっている。符号4は発射杵3の発射動作の回動軸であり、該発射杵回動軸4及び発射杵3更に第2ケーシング部材17は一体になっている。符号22は、球送り装置2の球送り部材の回動軸である。該球送り部材回動軸22には、タイミングベルト23によって発射杵回動軸4より、発射モータ5からの駆動力が伝達される。
【0028】
第1ケーシング部材16の、発射杵回動軸4を回動軸とする回動の位置は、中間ギヤ24及びハンドル固定台小ギヤ8を介在させて、該ハンドル固定台小ギヤ8に取り付けられる発射ハンドルにより、遊技者によって操作される。
【0029】
発射杵回動軸4を軸として回動する第2ケーシング部材17と、同じく該発射杵回動軸4を軸とするものの、該第2ケーシング部材17とは独立して回動する第1ケーシング部材16との間には、捻りコイルばね19が設けられている。発射モータ5からの動力によって、発射杵回動軸4を軸とする第2ケーシング部材17の回動位置が図2において時計回りになる程、又、発射ハンドルの操作によって、発射杵回動軸4を軸とする第1ケーシング部材16の回動位置が図2において反時計回りになる程、該捻りコイルばね19には、その弾性による大きな反発力が蓄えられることになる。
【0030】
次に、球送り装置2について説明する。
【0031】
図4に示すように、該球送り装置2は、球送り部材回動軸22を回転軸として、球送り部材26が該図中において時計回りに回転する。該球送り部材26には、図5に示すように、該回転の円周上に、球がそれぞれ1つ取り込まれる球受入部27が複数設けられている。該回転よって、球投入口13から供給される球を1つずつ、1つの球受入部27に取り込んで、球供給口14へと繰り出し、遊技球発射位置7へと供給する。そして、該回転は、図3により前述したように、球送り部材回動軸22をタイミングベルト23によって駆動することによる。
【0032】
以下、図7〜図17を用いて、本実施形態における、打球の発射動作及び球送り動作について説明をする。
【0033】
ここで、本実施形態の打球の発射動作において、図7及び図8はその第1段階、図9及び図10は第2段階、図11及び図12は第3段階、図13及び図14は第4段階、図15及び図16は第5段階、図17は第6段階を示すものである。
【0034】
まず、図7及び図8は、それぞれ、打球の発射動作の第1段階を示す正面図あるいは裏面図である。
【0035】
図7及び図8のように、球投入口13へ遊技球が投入され、球受入部27aに遊技球が保持された状態で、発射信号を受けて発射モータ5が回転すると、ベルトプーリと一体で形成した発射カム20が回転する。該発射カム20が回転すると、ベルトプーリにかけられたタイミングベルト23を介して回転運動を伝達し、発射カム20のベルトプーリの2倍の径のベルトプーリ21を回転させる。そして、ベルトプーリ21に球送り部材回動軸22と一体化して固定した球送り部材26を、発射カム20の回転量の1/2回転させる。
【0036】
この時、発射カム20がカムころ18をリフトすることで、カムころ18と一体に構成した第2ケーシング部材17と発射杵回動軸4が回転し、発射杵3を捻りコイルばね19の付勢に抗しつつ発射杵3を後退させる。
【0037】
なお、図9及び図10は、それぞれ、打球の発射動作の第2段階を示す正面図あるいは裏面図である。これら図9及び図10は、発射杵3後退途中の図となっている。
【0038】
次に、図11及び図12は、それぞれ、打球の発射動作の第3段階を示す正面図あるいは裏面図である。
【0039】
図11及び図12のように、発射杵3が所定の位置まで後退すると、カムころ18が発射カム20から外れて捻りコイルばね19の付勢により発射杵3が回動し、図13及び図14のように発射杵3が緩衝ゴム12に当たって止まる。
【0040】
図13及び図14は、それぞれ、打球の発射動作の第4段階を示す正面図あるいは裏面図である。
【0041】
この時、カムころ18と発射カム20は完全に離れているため、球皿や球送り装置2内に貯留している遊技球の量によって球送り部材にかかる負荷が変化しても、発射動作時に発射杵3には全く負荷がかからない。このため、球皿や球送り装置2内に貯留している遊技球の量の影響を受けることなく、発射杵3の発射動作速度は常に一定である。
【0042】
図15及び図16は、それぞれ、打球の発射動作の第5段階を示す正面図あるいは裏面図である。
【0043】
その後発射杵3が後退する前に、図15及び図16のように、球送り部材26の球受入部27aが球供給口14と一致し、遊技球発射位置7へと保持していた遊技球を送り出す。この時、球受入部27bと球投入口13側の球経路が一致し、球受入部27へ遊技球が送り出され、球受入部27bが遊技球を保持する。
【0044】
図17は、打球の発射動作の第6段階を示す正面図である。なお、この第6段階の裏面図は、前述の第5段階の図16と同じである。
【0045】
そして、発射杵3が図17のように後退を始め、所定の位置まで後退した後、カムころ18が発射カム20から外れて、捻りコイルばね19の付勢により発射杵3が回動する。又、該回動に伴って、遊技球発射位置7に待機していた遊技球に発射杵3の槌先部材が衝突し、遊技球が遊技領域へ発射される。
【0046】
次に、図18及び図19に基づいて、本実施形態における、球抜き方法について説明する。
【0047】
図18は、本実施形態における球抜き方法を説明するための球送り装置の斜視図である。又、図19は、該球抜き方法を説明するための遊技機用発射機構及び球送り装置の斜視図である。
【0048】
遊技者が遊技機の操作ハンドルを離すと、回転している発射モータ5は、発射カム20に一体に形成された凸部が原点センサ25を通過した時、図7〜12の状態で停止する。この状態の時、球抜口15と球受入部27に保持された遊技球の位置は、ほぼ一致している。
【0049】
ここで、球受入部27は、図18に示す平面28を、球抜口15側に向けて傾斜を設けている。このような傾斜の平面28は、球送り部材26にあるいずれの球受入部27にも設けられている。従って、該傾斜によって、発射モータ5を停止させた後、球抜口蓋11を開けると、27球受入口に保持されていた遊技球は球抜口15側に転動し、図19のように球抜口15から球皿と球送り装置2内の遊技球を下皿ないし遊技機外へ排出できる。
【0050】
なお、該傾斜が大きいと、球受入部27内の遊技球は、球送り部材26において球抜口15が設けられている側面の内面に接触する力が大になる。そして、該接触力が過大になると、球送り部材26の回転に負荷がかかってしまう。従って、該傾斜は、球抜口15からの球抜きが可能な範囲で、小さく抑えられている。
【0051】
以上に説明したように、本実施形態によれば、本願発明を効果的に適用することができる。
【0052】
なお、本実施形態では、発射モータと球送り部材を連動する方法として、タイミングベルトを用いている。しかしながら、このようなものに限定されるものではない。例えば、ギヤを用いて発射モータと球送り部材を連動する方法もある。
【0053】
又、本実施形態において、球送り部材26には、2つの球受入部27が設けられている。しかしながら、この数は限定されるものではなく、例えば、1つであってもよく、2つ以上の複数であってもよい。又、球抜口15の位置も限定されるものではなく、球抜口15は、カバー部材9内の球経路上に設けてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0054】
以上説明したとおり、遊技機用発射装置の球の発射に影響を与え難いようにすることで、該発射を安定して行えるようにすることができる遊技機用発射装置の球送り装置を提供することができる。
【0055】
本願発明によれば、発射動作時に発射杵へ球送り部材を駆動するための抵抗がかからないため、発射杵の発射動作速度が安定し、球飛びが安定する。又、球送り装置は、発射モータと球送り部材をタイミングベルトを用いて連動させているため、安定したタイミングで遊技球を遊技球発射位置に送り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】遊技機用発射装置の球送り装置における発射動作の動力伝達、及び球送り動作の動力伝達を模式的に示すブロック図。
【図2】本願発明が適用された実施形態の遊技機用発射装置の球送り装置を示す、取付けベース部材の表側より見た斜視図。
【図3】前記実施形態において、取付けベース部材の裏側より見た斜視図。
【図4】前記実施形態の球送り装置付近を拡大した斜視図。
【図5】前記実施形態において、取付けベース部材の表側の分解図。
【図6】同裏側の分解図。
【図7】前記実施形態における、打球の発射動作及び球送り動作の第1段階を示す正面図。
【図8】同第1段階を示す裏面図。
【図9】上記発射動作及び球送り動作の第2段階を示す正面図。
【図10】同第2段階を示す裏面図。
【図11】前記発射動作及び球送り動作の第3段階を示す正面図。
【図12】同第3段階を示す裏面図。
【図13】前記発射動作及び球送り動作の第4段階を示す正面図。
【図14】同第4段階を示す裏面図。
【図15】前記発射動作及び球送り動作の第5段階を示す正面図。
【図16】同第5段階、及び、前記発射動作及び球送り動作の第6段階を示す裏面図。
【図17】前記発射動作及び球送り動作の第6段階を示す正面図。
【図18】前記実施形態における球抜き方法を説明するための球送り装置の斜視図。
【図19】上記球抜き方法を説明するための遊技機用発射機構及び球送り装置の斜視図。
【符号の説明】
【0057】
1…取付けベース部材
2…球送り装置
3…発射杵
4…発射杵回動軸
5…発射モータ
6…発射レール
7…遊技球発射位置
8…ハンドル固定台小ギヤ
9…カバー部材
10…球止め面
11…球抜口蓋
12…緩衝ゴム
13…球投入口
14…球供給口
15…球抜口
16…第1ケーシング部材
17…第2ケーシング部材
18…カムころ
19…捻りコイルばね
20…発射カム
21…ベルトプーリ
22…球送り部材回動軸
23…タイミングベルト
24…中間ギヤ
25…原点センサ
26…球送り部材
27…球受入部
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技機用発射装置の球の発射に影響を与え難いようにすることで、該発射を安定して行えるようにすることができる遊技機用発射装置の球送り装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の遊技機用発射装置の球送り装置として、例えば、特許文献1では、その図18に示されるように、発射モータ103が発射カム116を駆動し、回動させる。そして、図19に示されるように、該発射カム116の回動は、第2ケーシング部材108bを反時計回りに回動させて、ばね109に付勢力を与えつつ、発射杵102を後退させる。該第2ケーシング部材108bは、略円盤状の部材であり、発射杵102と一体になって回動できるように構成されている。
【0003】
回動する発射カム116のカム面に当接するカムフォロワ114が、該カム面の最高点に到達すると、該発射カム116は該カムフォロワ114を一旦カム面から外し、これによって、ばね109の付勢力により第2ケーシング部材108bを戻り回動させ、発射杵102も併せて戻り回動させ、遊技球の発射動作が行われる。
【0004】
ここで、第2ケーシング108bは、カムフォロワ114とは反対側の外周面の一部を外方に延出して、カム状の連動部117が形成されている。そして、この連動部117は、発射杵102の発射動作に連動して、球送り装置71を作動させる。
【0005】
【特許文献1】特開2005−152477号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
図1は、遊技機用発射装置の球送り装置における発射動作の動力伝達、及び球送り動作の動力伝達を模式的に示すブロック図である。
【0007】
モータ50で発生される駆動力は、所定の動力伝達機構51を経て、蓄力機構52において弾性力として蓄えられる。そして、発射機構53は、該弾性力を瞬発力として用いて、球を発射する動作を行う。つまり、駆動力は、図1において矢印E1〜E3のように伝達されていく。
【0008】
ここで、例えば前述の特許文献1では、モータ50が発射モータ103、動力伝達機構51が発射カム116や第2ケーシング部材108b、蓄力機構52がばね109となっており、発射機構53は、発射杵102を中心とする機構部となっている。
【0009】
又、球送り装置55(特許文献1では球送り装置71)において球を送る動作の駆動力は、従来、モータ50で発生された駆動力が動力伝達機構51や蓄力機構52を経て、つまり図1において矢印BやCで示される経路で得ている。
【0010】
例えば、特許文献1では、第2ケーシング108bに形成される連動部117が形成されており、前述のような発射動作に伴って回動する第2ケーシング108bの連動部117に当接する連動伝達部材118の動作を、球送り装置71を作動させるための駆動力としている。このようにして、発射杵102の発射動作に連動して、球送り装置71を作動させる。
【0011】
このため、従来では、球送り装置55を作動させるための駆動力が、発射機構53を作動させるための駆動力の負荷になっている。従って、球送り装置55の状態の変化が、球の発射に影響を与えてしまうという問題があった。
【0012】
例えば、特許文献1では、連動伝達部材118が当接する連動部117、つまり第2ケーシング108bに、球送り部材125を駆動させるための負荷がかかる。従って、球皿や球送り装置71内に貯留している遊技球の量が変わると、球送り部材125を駆動させるための負荷が変動するので、第2ケーシング108bの回転即ち発射杵102の回転運動に負荷変動を与える。これにより、発射杵102の回転速度が変化し、球飛びが安定しないという問題点があった。
【0013】
本発明は、前記従来の問題点を解決するべくなされたもので、遊技機用発射装置の球の発射に影響を与え難いようにすることで、該発射を安定して行えるようにすることができる遊技機用発射装置の球送り装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本願発明は、動力の供給源と、該動力を弾性力として蓄える蓄力機構と、該弾性力を瞬発力として用い、杵で球を打ち発射する球発射機構とを備えた遊技機用発射装置の球送り装置において、前記蓄力機構よりも前記動力供給源側から駆動力を得て動作し、該球発射機構へ球を1つずつ供給する球繰り出し機構を備えたことにより、前記課題を解決したものである。
【0015】
又、前記遊技機用発射装置の球送り装置において、前記球繰り出し機構が、次に繰り出す球を取り込む球受入れ部に加えて、更に次に繰り出す球を取り込む球受入れ部も備えたものであることにより、前記課題を解決したものである。
【0016】
以下、本発明の作用について、簡単に説明する。
【0017】
本願発明は、前述の図1のように、動力の供給源50と、該動力を弾性力として蓄える蓄力機構52と、該弾性力を瞬発力として用い、杵で球を打ち発射する球発射機構53とを備えた遊技機用発射装置に対して用いる、球送り装置55となっている。該球送り装置55において、前記蓄力機構52よりも前記動力供給源側から、例えば図1においては符号AやBで示される位置、つまり蓄力機構52における弾性力には、何ら係わらず又影響を与えない動力供給源50側から駆動力を得て動作し、該球発射機構53へ球を1つずつ供給する球繰り出し機構56を備える。
【0018】
従って、上記の弾性力は、専ら球発射機構53において、杵で球を打つために用いられる。即ち、球繰り出し機構56は、同じ動力の供給源50から駆動力を得るものの、該弾性力に影響を与えることはなく、従って球発射機構53の動作に影響を与えることはない。
【0019】
なお、図1に示される動力供給源50や動力伝達機構51については、具体的に限定されるものではない。動力供給源50は、後述する実施形態では発射モータ5となっているが、モータに限定されるものではない。又、動力伝達機構51についても、タイミングベルトを用いるものでも、ギヤを用いるものでもよく、又一部あるいは全部が、元々遊技機用発射装置に含まれるものであってもよい。
【0020】
又、蓄力機構52や球発射機構53又球送り装置55について、具体的に限定されるものではない。蓄力機構52については、モータなどの動力供給源50から供給される動力を、一定時間かけて、弾性力として蓄えるものであればよく、該弾性力は種々の形態のばねによるものであってもよく、例えば後述する実施形態では捻りコイルばね19を用いている。球発射機構53については、該弾性力を瞬発力として用い、杵で球を打ち発射するものであればよく、後述する実施形態では、符号4を回動軸として球を打つ動作をする発射杵3を中心とする機構部が該当する。球送り装置55は、後述する実施形態では符号2であり、球繰り出し機構56は、符号22を回動軸として球送り時に回動する球送り部材26を中心とする機構である。
【0021】
そして、該実施形態では、捻りコイルばね19に係り、発射モータ5側が第1ケーシング部材16であり、発射杵3側が第2ケーシング部材17であり、該捻りコイルばね19は、これら第1ケーシング部材16及び第2ケーシング部材17の間で弾性伸縮する。該実施形態の球繰り出し機構における、球送り動作の動力は、第1ケーシング部材16より発射モータ5側、従って捻りコイルばね19よりも発射モータ5側になる発射カム20から、タイミングベルト23を介在させて供給されている。
【発明の効果】
【0022】
上述のように、本願発明によれば、遊技機用発射装置の球の発射に影響を与え難いようにすることで、該発射を安定して行えるようにすることができる遊技機用発射装置の球送り装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、図を用いて本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0024】
図2は、本願発明が適用された実施形態の遊技機用発射装置の球送り装置を示す、取付けベース部材の表側より見た斜視図である。図3は、本実施形態において、取付けベース部材の裏側より見た斜視図である。図4は、本実施形態の球送り装置付近を拡大した斜視図である。図5は取付けベース部材の表側の分解図であり、図6は同裏側の分解図である。なお、説明上、取付けベース部材1において、発射杵3がある面を表側とし、該面の反対面を裏面とする。
【0025】
まず、図2において、取付けベース部材1の表側には、発射杵回動軸4を軸として回動し、遊技球を遊技盤上へと打球する発射杵3、遊技球を遊技球発射位置7に保持し、打球された遊技球を遊技盤上へと導く発射レール6、遊技球を順次遊技球発射位置7へと繰り出す球送り装置2が取り付けられている。ハンドル固定台小ギヤ8には、遊技者が発射を操作する発射ハンドルが、図中手前側に取り付けられる。
【0026】
該球送り装置2には、遊技者が投入し球皿に溜められている遊技球を供給する球投入口13が上部に設けられ、遊技者が遊技終了後に残った球を回収する目的で内部の遊技球を抜き出すための球抜口15、又該球抜口15を閉じるための球抜口蓋11が側面に設けられ、打球後の発射杵3の動作を止めるための緩衝ゴム12が別の側面に、遊技球を遊技球発射位置7へと送り出すための球供給口14が下面に設けられている。なお、図2は球抜口15が開かれた状態であり、該球抜口15のやや上方にある回同軸を中心として球抜口蓋11を該図中時計回りで120度程回動させると、該球抜口蓋11によって球抜口15が塞がれる。
【0027】
次に、図3において、発射カム20の回転軸は、発射モータ5の回転軸と一体になっている。符号4は発射杵3の発射動作の回動軸であり、該発射杵回動軸4及び発射杵3更に第2ケーシング部材17は一体になっている。符号22は、球送り装置2の球送り部材の回動軸である。該球送り部材回動軸22には、タイミングベルト23によって発射杵回動軸4より、発射モータ5からの駆動力が伝達される。
【0028】
第1ケーシング部材16の、発射杵回動軸4を回動軸とする回動の位置は、中間ギヤ24及びハンドル固定台小ギヤ8を介在させて、該ハンドル固定台小ギヤ8に取り付けられる発射ハンドルにより、遊技者によって操作される。
【0029】
発射杵回動軸4を軸として回動する第2ケーシング部材17と、同じく該発射杵回動軸4を軸とするものの、該第2ケーシング部材17とは独立して回動する第1ケーシング部材16との間には、捻りコイルばね19が設けられている。発射モータ5からの動力によって、発射杵回動軸4を軸とする第2ケーシング部材17の回動位置が図2において時計回りになる程、又、発射ハンドルの操作によって、発射杵回動軸4を軸とする第1ケーシング部材16の回動位置が図2において反時計回りになる程、該捻りコイルばね19には、その弾性による大きな反発力が蓄えられることになる。
【0030】
次に、球送り装置2について説明する。
【0031】
図4に示すように、該球送り装置2は、球送り部材回動軸22を回転軸として、球送り部材26が該図中において時計回りに回転する。該球送り部材26には、図5に示すように、該回転の円周上に、球がそれぞれ1つ取り込まれる球受入部27が複数設けられている。該回転よって、球投入口13から供給される球を1つずつ、1つの球受入部27に取り込んで、球供給口14へと繰り出し、遊技球発射位置7へと供給する。そして、該回転は、図3により前述したように、球送り部材回動軸22をタイミングベルト23によって駆動することによる。
【0032】
以下、図7〜図17を用いて、本実施形態における、打球の発射動作及び球送り動作について説明をする。
【0033】
ここで、本実施形態の打球の発射動作において、図7及び図8はその第1段階、図9及び図10は第2段階、図11及び図12は第3段階、図13及び図14は第4段階、図15及び図16は第5段階、図17は第6段階を示すものである。
【0034】
まず、図7及び図8は、それぞれ、打球の発射動作の第1段階を示す正面図あるいは裏面図である。
【0035】
図7及び図8のように、球投入口13へ遊技球が投入され、球受入部27aに遊技球が保持された状態で、発射信号を受けて発射モータ5が回転すると、ベルトプーリと一体で形成した発射カム20が回転する。該発射カム20が回転すると、ベルトプーリにかけられたタイミングベルト23を介して回転運動を伝達し、発射カム20のベルトプーリの2倍の径のベルトプーリ21を回転させる。そして、ベルトプーリ21に球送り部材回動軸22と一体化して固定した球送り部材26を、発射カム20の回転量の1/2回転させる。
【0036】
この時、発射カム20がカムころ18をリフトすることで、カムころ18と一体に構成した第2ケーシング部材17と発射杵回動軸4が回転し、発射杵3を捻りコイルばね19の付勢に抗しつつ発射杵3を後退させる。
【0037】
なお、図9及び図10は、それぞれ、打球の発射動作の第2段階を示す正面図あるいは裏面図である。これら図9及び図10は、発射杵3後退途中の図となっている。
【0038】
次に、図11及び図12は、それぞれ、打球の発射動作の第3段階を示す正面図あるいは裏面図である。
【0039】
図11及び図12のように、発射杵3が所定の位置まで後退すると、カムころ18が発射カム20から外れて捻りコイルばね19の付勢により発射杵3が回動し、図13及び図14のように発射杵3が緩衝ゴム12に当たって止まる。
【0040】
図13及び図14は、それぞれ、打球の発射動作の第4段階を示す正面図あるいは裏面図である。
【0041】
この時、カムころ18と発射カム20は完全に離れているため、球皿や球送り装置2内に貯留している遊技球の量によって球送り部材にかかる負荷が変化しても、発射動作時に発射杵3には全く負荷がかからない。このため、球皿や球送り装置2内に貯留している遊技球の量の影響を受けることなく、発射杵3の発射動作速度は常に一定である。
【0042】
図15及び図16は、それぞれ、打球の発射動作の第5段階を示す正面図あるいは裏面図である。
【0043】
その後発射杵3が後退する前に、図15及び図16のように、球送り部材26の球受入部27aが球供給口14と一致し、遊技球発射位置7へと保持していた遊技球を送り出す。この時、球受入部27bと球投入口13側の球経路が一致し、球受入部27へ遊技球が送り出され、球受入部27bが遊技球を保持する。
【0044】
図17は、打球の発射動作の第6段階を示す正面図である。なお、この第6段階の裏面図は、前述の第5段階の図16と同じである。
【0045】
そして、発射杵3が図17のように後退を始め、所定の位置まで後退した後、カムころ18が発射カム20から外れて、捻りコイルばね19の付勢により発射杵3が回動する。又、該回動に伴って、遊技球発射位置7に待機していた遊技球に発射杵3の槌先部材が衝突し、遊技球が遊技領域へ発射される。
【0046】
次に、図18及び図19に基づいて、本実施形態における、球抜き方法について説明する。
【0047】
図18は、本実施形態における球抜き方法を説明するための球送り装置の斜視図である。又、図19は、該球抜き方法を説明するための遊技機用発射機構及び球送り装置の斜視図である。
【0048】
遊技者が遊技機の操作ハンドルを離すと、回転している発射モータ5は、発射カム20に一体に形成された凸部が原点センサ25を通過した時、図7〜12の状態で停止する。この状態の時、球抜口15と球受入部27に保持された遊技球の位置は、ほぼ一致している。
【0049】
ここで、球受入部27は、図18に示す平面28を、球抜口15側に向けて傾斜を設けている。このような傾斜の平面28は、球送り部材26にあるいずれの球受入部27にも設けられている。従って、該傾斜によって、発射モータ5を停止させた後、球抜口蓋11を開けると、27球受入口に保持されていた遊技球は球抜口15側に転動し、図19のように球抜口15から球皿と球送り装置2内の遊技球を下皿ないし遊技機外へ排出できる。
【0050】
なお、該傾斜が大きいと、球受入部27内の遊技球は、球送り部材26において球抜口15が設けられている側面の内面に接触する力が大になる。そして、該接触力が過大になると、球送り部材26の回転に負荷がかかってしまう。従って、該傾斜は、球抜口15からの球抜きが可能な範囲で、小さく抑えられている。
【0051】
以上に説明したように、本実施形態によれば、本願発明を効果的に適用することができる。
【0052】
なお、本実施形態では、発射モータと球送り部材を連動する方法として、タイミングベルトを用いている。しかしながら、このようなものに限定されるものではない。例えば、ギヤを用いて発射モータと球送り部材を連動する方法もある。
【0053】
又、本実施形態において、球送り部材26には、2つの球受入部27が設けられている。しかしながら、この数は限定されるものではなく、例えば、1つであってもよく、2つ以上の複数であってもよい。又、球抜口15の位置も限定されるものではなく、球抜口15は、カバー部材9内の球経路上に設けてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0054】
以上説明したとおり、遊技機用発射装置の球の発射に影響を与え難いようにすることで、該発射を安定して行えるようにすることができる遊技機用発射装置の球送り装置を提供することができる。
【0055】
本願発明によれば、発射動作時に発射杵へ球送り部材を駆動するための抵抗がかからないため、発射杵の発射動作速度が安定し、球飛びが安定する。又、球送り装置は、発射モータと球送り部材をタイミングベルトを用いて連動させているため、安定したタイミングで遊技球を遊技球発射位置に送り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】遊技機用発射装置の球送り装置における発射動作の動力伝達、及び球送り動作の動力伝達を模式的に示すブロック図。
【図2】本願発明が適用された実施形態の遊技機用発射装置の球送り装置を示す、取付けベース部材の表側より見た斜視図。
【図3】前記実施形態において、取付けベース部材の裏側より見た斜視図。
【図4】前記実施形態の球送り装置付近を拡大した斜視図。
【図5】前記実施形態において、取付けベース部材の表側の分解図。
【図6】同裏側の分解図。
【図7】前記実施形態における、打球の発射動作及び球送り動作の第1段階を示す正面図。
【図8】同第1段階を示す裏面図。
【図9】上記発射動作及び球送り動作の第2段階を示す正面図。
【図10】同第2段階を示す裏面図。
【図11】前記発射動作及び球送り動作の第3段階を示す正面図。
【図12】同第3段階を示す裏面図。
【図13】前記発射動作及び球送り動作の第4段階を示す正面図。
【図14】同第4段階を示す裏面図。
【図15】前記発射動作及び球送り動作の第5段階を示す正面図。
【図16】同第5段階、及び、前記発射動作及び球送り動作の第6段階を示す裏面図。
【図17】前記発射動作及び球送り動作の第6段階を示す正面図。
【図18】前記実施形態における球抜き方法を説明するための球送り装置の斜視図。
【図19】上記球抜き方法を説明するための遊技機用発射機構及び球送り装置の斜視図。
【符号の説明】
【0057】
1…取付けベース部材
2…球送り装置
3…発射杵
4…発射杵回動軸
5…発射モータ
6…発射レール
7…遊技球発射位置
8…ハンドル固定台小ギヤ
9…カバー部材
10…球止め面
11…球抜口蓋
12…緩衝ゴム
13…球投入口
14…球供給口
15…球抜口
16…第1ケーシング部材
17…第2ケーシング部材
18…カムころ
19…捻りコイルばね
20…発射カム
21…ベルトプーリ
22…球送り部材回動軸
23…タイミングベルト
24…中間ギヤ
25…原点センサ
26…球送り部材
27…球受入部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
動力の供給源と、該動力を弾性力として蓄える蓄力機構と、該弾性力を瞬発力として用い、杵で球を打ち発射する球発射機構とを備えた遊技機用発射装置の球送り装置において、
前記蓄力機構よりも前記動力供給源側から駆動力を得て動作し、該球発射機構へ球を1つずつ供給する球繰り出し機構を備えたことを特徴とする遊技機用発射装置の球送り装置。
【請求項2】
請求項1に記載の遊技機用発射装置の球送り装置において、
前記球繰り出し機構が、次に繰り出す球を取り込む球受入れ部に加えて、更に次に繰り出す球を取り込む球受入れ部を備えたものであることを特徴とする遊技機用発射装置の球送り装置。
【請求項1】
動力の供給源と、該動力を弾性力として蓄える蓄力機構と、該弾性力を瞬発力として用い、杵で球を打ち発射する球発射機構とを備えた遊技機用発射装置の球送り装置において、
前記蓄力機構よりも前記動力供給源側から駆動力を得て動作し、該球発射機構へ球を1つずつ供給する球繰り出し機構を備えたことを特徴とする遊技機用発射装置の球送り装置。
【請求項2】
請求項1に記載の遊技機用発射装置の球送り装置において、
前記球繰り出し機構が、次に繰り出す球を取り込む球受入れ部に加えて、更に次に繰り出す球を取り込む球受入れ部を備えたものであることを特徴とする遊技機用発射装置の球送り装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【公開番号】特開2007−215580(P2007−215580A)
【公開日】平成19年8月30日(2007.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−36547(P2006−36547)
【出願日】平成18年2月14日(2006.2.14)
【出願人】(000003399)JUKI株式会社 (1,557)
【出願人】(593008690)JUKI精密株式会社 (68)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年8月30日(2007.8.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年2月14日(2006.2.14)
【出願人】(000003399)JUKI株式会社 (1,557)
【出願人】(593008690)JUKI精密株式会社 (68)
【Fターム(参考)】
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