説明

遊技機

【課題】主制御基板(第一の基板)と演出制御基板(第二の基板)との間の信号送信方向を容易に認識することができると共に、不正行為を効果的に防止することができる遊技機を提供する。
【解決手段】主制御基板70と演出制御基板80との間には、主制御基板70から演出制御基板80に送られるコマンドを中継するコマンド中継基板90が設けられている。コマンド中継基板90には、主制御基板70からのコマンドのみを演出制御基板80に送出する片方向バッファ91が搭載されている。また、コマンド中継基板90には、主制御基板70及び演出制御基板80と接続するための二つのコネクタ部が設けられている。そして、コマンド中継基板90上には、各コネクタ部と片方向バッファ91との間を接続する配線パターンとして、直線状のパターンが形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ遊技機や回胴式遊技機等の遊技機に関し、特に、遊技機内の主制御基板と演出制御基板との間における配線に用いて好適な接続構造に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、パチンコ遊技機、回胴式遊技機等の遊技機は、主制御基板と、演出制御基板と、画像表示部と、電飾表示部と、スピーカ部とを備えている。画像表示部、電飾表示部及びスピーカ部は、遊技の状況に応じて遊技の演出を行うものである。主制御基板は、主に当該遊技機の遊技内容の制御を行う。主制御基板は、所定のタイミングで所定の指令信号(以下「コマンド」とも称する。)を生成し、演出制御基板に送信する。演出制御基板は、主制御基板から送られたコマンドに基づいて遊技の演出内容を決定し、その決定した遊技の演出内容にしたがって画像表示部、電飾表示部及びスピーカ部を制御する。また、近年、遊技機においては、主制御基板と演出制御基板とが別の基板に形成されており、主制御基板の負担を軽くする構造が採用されている。
【0003】
従来、主制御基板と演出制御基板との間の信号送信は、パラレル通信方式により行われている(例えば、特許文献1参照。)。また、特に、演出制御基板から主制御基板へ不正信号が送信されるのを防止するため、主制御基板と演出制御基板との間での信号送信方向は主制御基板から演出制御基板に向かう一方向となるように規制されている。尚、近年では、演出制御基板によって制御される画像表示部に、演出制御基板からの信号の入力のみを可能とする手段を設け、画像表示部の改造等による不正行為を防止するという技術も提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
【0004】
【特許文献1】特開2003−164560号公報
【特許文献2】特許第2896369号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したように、従来は、主制御基板と演出制御基板との間をパラレル配線により接続し、主制御基板はそのパラレル配線を介して演出制御基板に信号を送信することにしている。しかしながら、主制御基板と演出制御基板との間を単にパラレル配線で接続しただけでは、主制御基板と演出制御基板との間の信号送信方向を容易に認識することができない。このため、例えば、回路基板が改造されたり、信号線の接続端が改変されたりして、演出制御基板から主制御基板に信号が送信されることになった場合、回路基板の改造等を容易に発見することができず、不正行為を効果的に防止することができないという問題があった。
【0006】
本発明は上記事情に基づいてなされたものであり、主制御基板等の遊技内容を制御する第一の基板と、この第一の基板から出力される信号を受ける演出制御基板等の第二の基板との間の信号送信方向を容易に認識することができると共に、不正行為を効果的に防止することができる遊技機を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するための本発明に係る遊技機は、遊技内容を制御し、この遊技内容に係る信号を出力する第一の基板と、この第一の基板から出力される信号を受ける第二の基板と、この第二の基板と前記第一の基板との間に設けられた、前記第一の基板から前記第二の基板に送られる信号を通過させると共に前記第二の基板から前記第一の基板への信号の送信を阻止する送信方向規制手段を有する第三の基板と、を備えることを特徴とするものである。
【0008】
また、本発明に係る遊技機は、前記第一の基板が、遊技内容の制御に加えて遊技媒体の払出の制御を行うことを特徴とするものである。
【0009】
更に、本発明に係る遊技機は、前記第一の基板が、前記第一の基板から出力される信号を外部に向けて一方向に出力すると共に外部からの信号の受け入れを阻止するための片方向バッファを更に備えることを特徴とするものである。
【0010】
また、本発明に係る遊技機は、前記第二の基板が、前記第一の基板からの信号に基づいて演出内容を決定すると共にその決定した内容に従って演出を制御する演出制御基板を含むことを特徴とするものである。
【0011】
また、本発明に係る遊技機は、前記第二の基板が、前記第二の基板に入力される信号を受けると共に前記第二の基板から外部に出力される信号の送出を阻止するための片方向バッファを更に備えることを特徴とするものである。
【0012】
更に、本発明に係る遊技機は、前記第三の基板が、前記第一の基板と接続するための第一のコネクタ部と、前記第二の基板と接続するための第二のコネクタ部とを更に備えることを特徴とするものである。
【0013】
また、本発明に係る遊技機は、前記第三の基板には、前記各コネクタ部と前記送信方向規制手段との間を接続する配線パターンとして直線状のパターンが形成されていることを特徴とするものである。
【0014】
また、本発明に係る遊技機は、前記送信方向規制手段として片方向バッファ素子を用いたことを特徴とするものである。
【0015】
また、本発明に係る遊技機は、前記片方向バッファ素子の表面には信号の送信方向を示す図柄が付されていることを特徴とするものである。
【0016】
更に、本発明に係る遊技機は、前記第一の基板と前記第三の基板とを繋ぐと共に前記第一の基板から前記第三の基板に向けて信号を伝送する第一の信号線と、前記第二の基板と前記第三の基板とを繋ぐと共に前記第三の基板から前記第二の基板に向けて信号を伝送する第二の信号線と、を更に備えることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0017】
本発明の遊技機では、遊技内容を制御する第一の基板と、この第一の基板から出力される信号を受ける第二の基板との間に、第一の基板から第二の基板に送られる信号を通過させると共に第二の基板から第一の基板への信号の送信を阻止する送信方向規制手段を有する第三の基板を設けている。このため、当業者は、第一の基板と第二の基板との間に第三の基板が接続されており、しかも、その第三の基板に送信方向規制手段が搭載されていることを目視で確認すれば、第一の基板と第二の基板との間での信号送信方向が一方向であることを容易に認識することができる。このように、第三の基板を目視して第一の基板と第二の基板との間での信号送信方向を容易に見分けることができるので、たとえ第三の基板に対して不正な改造がなされたとしても、かかる不正改造を容易に発見して、不正行為を効果的に防止することができる。
【0018】
また、本発明は、その請求項2によれば、第一の基板が遊技内容の制御に加えて遊技媒体の払出の制御を行うことにより、第一の基板が遊技制御手段と共に遊技媒体の払出制御手段を備えているスロットマシン等の回胴式遊技機に好適に適用することができる。
【0019】
更に、本発明の遊技機では、その請求項3によれば、第一の基板が、この第一の基板から出力される信号を外部に向けて一方向に出力すると共に外部からの信号の受け入れを阻止するための片方向バッファを更に備えることにより、第一の基板への不正信号の入力を、第三の基板によって阻止するばかりでなく、第一の基板自身によっても阻止することができる。このため、不正信号に対する防護壁をより強固に構成することができる。
【0020】
また、本発明の遊技機では、その請求項4によれば、第二の基板が、第一の基板からの信号に基づいて演出内容を決定すると共にその決定した内容に従って演出を制御する演出制御基板を含むことにより、最も制御プログラムの多い演出制御基板から第一の基板への不正信号の侵入に対する防護壁を強固に構成することができる。
【0021】
また、本発明の遊技機では、その請求項5によれば、第二の基板が、この第二の基板に入力される信号を受けると共に第二の基板から外部に出力される信号の送出を阻止するための片方向バッファを更に備えることにより、第三の基板によって第二の基板から第一の基板への不正信号の送出を阻止するばかりでなく、第二の基板自身によっても自身からの不正信号の放出を阻止することができる。このため、不正防止に対する信頼性をより一層、向上させることができる。
【0022】
更に、本発明の遊技機では、その請求項6によれば、第三の基板が、第一の基板と接続するための第一のコネクタ部と、第二の基板と接続するための第二のコネクタ部とを更に備えている。このように、第一の基板と第三の基板との接続、第三の基板と第二の基板との接続にそれぞれ、第一のコネクタ部、第二のコネクタ部を介在させることにより、第一の基板、第二の基板、第三の基板が確実に分離するので、不正改造等の発見及び不正改造等に対する対応を迅速に行うことが可能となる。
【0023】
また、本発明の遊技機では、その請求項7によれば、第三の基板に、各コネクタ部と送信方向規制手段との間を接続する配線パターンとして直線状のパターンが形成されている。このように、第三の基板に形成されている配線パターンが単純であるため、信号の送信方向を容易に認識することができる。
【0024】
また、本発明の遊技機では、その請求項8によれば、送信方向規制手段として片方向バッファ素子を用いたことにより、信号の送信方向をより容易に認識することができる。
【0025】
また、本発明の遊技機では、その請求項9によれば、片方向バッファ素子の表面には信号の送信方向を示す図柄が付されていることにより、信号の送信方向をさらに容易に認識することができる。
【0026】
更に、本発明の遊技機は、その請求項10によれば、第一の基板と第三の基板とを繋ぐと共に第一の基板から第三の基板に向けて信号を伝送する第一の信号線と、第二の基板と第三の基板とを繋ぐと共に第三の基板から第二の基板に向けて信号を伝送する第二の信号線と、を更に備えている。このように、第一の基板と第三の基板との間、第三の基板と第二の基板との間にそれぞれ、第一の信号線、第二の信号線を介在させることにより、第一の基板と第二の基板との間をより確実に分離することができ、不正改造等の発見及び不正改造等に対する対応をさらに迅速に行うことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
以下に、図面を参照して、本願に係る発明を実施するための最良の形態について説明する。図1は本発明の一実施形態である遊技機の概略正面図、図2はその遊技機の概略ブロック図である。ここでは、遊技機が、いわゆるパチスロ機といわれる回胴式遊技機である場合について説明する。
【0028】
本実施形態の回胴式遊技機は、図1及び図2に示すように、第一回胴リール11a,第二回胴リール11b,第三回胴リール11cと、表示窓12と、メダル投入口13と、クレジット数表示部14と、MAXベットボタン15と、一枚投入ボタン16と、ベット枚数表示部17と、スタートレバー18と、第一停止ボタン19a,第二停止ボタン19b,第三停止ボタン19cと、清算ボタン21と、払出数表示部22と、メダル放出口23と、メダル受皿24と、画像表示部30と、電飾表示部40と、スピーカ部50と、投入メダル検出センサ61と、MAXベットボタン操作検出センサ62と、一枚投入ボタン操作検出センサ63と、スタートレバー操作検出センサ64と、第一停止ボタン操作検出センサ65a,第二停止ボタン操作検出センサ65b,第三停止ボタン操作検出センサ65cと、第一回胴リール駆動手段66a,第二回胴リール駆動手段66b,第三回胴リール駆動手段66cと、主制御基板70と、演出制御基板80と、コマンド中継基板90とを備える。ここで、画像表示部30、電飾表示部40及びスピーカ部50は、遊技の演出を行う遊技演出手段に該当する。
【0029】
図1に示すように、回胴式遊技機の中央部のやや上側には、第一回胴リール11a、第二回胴リール11b、第三回胴リール11cが配設されている。各回胴リール11a,11b,11cは、複数の図柄を一列に配した図柄列を有しており、回転可能に構成されている。第一回胴リール11aは第一回胴リール駆動手段66aにより駆動され、第二回胴リール11bは第二回胴リール駆動手段66bにより駆動され、そして、第三回胴リール11cは第三回胴リール駆動手段66cにより駆動される。ここで、各リール駆動手段66a,66b,66cとしては、例えばステッピングモータが用いられる。これらのリール駆動手段66a,66b,66cの制御は、主制御基板70により行われる。
【0030】
表示窓12は回胴リール11a,11b,11cに対応する位置に設けられた透明な窓部である。遊技者は、第一回胴リール11a,第二回胴リール11b,第三回胴リール11cの停止時において表示窓12からそれぞれの回胴リール11a,11b,11cに付された三つの図柄を目視することができる。
【0031】
メダル投入口13は、遊技者がメダル(遊技媒体)を投入するための投入口である。投入メダル検出センサ61はメダル投入口13の内部に設けられており、メダルがメダル投入口13に投入されたことを検出するものである。投入メダル検出センサ61からの検出信号は主制御基板70に送られる。
【0032】
表示窓12のすぐ下側には、クレジット数表示部14が設けられている。クレジット数表示部14は、メダルのクレジット数(貯留数)を所定の範囲内(例えば50枚以内)で表示するものである。メダル投入口13からメダルを投入すると、主制御基板70は、投入メダル検出センサ61からの信号に基づいて、現在のクレジット数からその投入したメダルの数だけ増加させた数を計数して貯留し、クレジット数表示部14に表示させる。また、主制御基板70は、ゲームにおいて所定の役が成立すると、その役に対応して払い出されるメダルの払出枚数を現在のクレジット数に加算し、その加算した数をクレジット数表示部14に表示させる。
【0033】
MAXベットボタン15及び一枚投入ボタン16は、メダルを賭けてゲーム(遊技)を行う旨を指示するための遊技指示手段であり、表示窓12の左下側に設けられている。MAXベットボタン15は、メダルを三枚賭けてゲームを行うことを選択するボタンであり、また、一枚投入ボタン16は、メダルを一枚、二枚又は三枚賭けてゲームを行うことを選択するボタンである。具体的には、一枚投入ボタン16を一回押すことにより、メダルを一枚賭けてゲームを行うことが選択され、一枚投入ボタン16を二回押すことにより、メダルを二枚賭けてゲームを行うことが選択され、そして、一枚投入ボタン16を三回押すことにより、メダルを三枚賭けてゲームを行うことが選択される。すなわち、一枚投入ボタン16を三回押すことは、MAXベットボタン15を一回押すことと同じである。MAXベットボタン操作検出センサ62はMAXベットボタン15が押されたことを検出するものであり、一枚投入ボタン操作検出センサ63は一枚投入ボタン16が押されたことを検出するものである。各センサ62,63からの検出信号は、主制御基板70に送られる。これにより、主制御基板70は、メダルを何枚賭けてゲームを行うのかを認識することができる。
【0034】
表示窓12の左下側には、ベット枚数表示部17が設けられている。かかるベット枚数表示部17は、当該ゲームにおいて賭けられたメダルの枚数を表示するものである。具体的には、一枚投入ボタン16が一回押されると、主制御基板70は、ベット枚数表示部17の「壱」の部分に対応するランプを点灯させる。一枚投入ボタン16が二回押されると、主制御基板70は、ベット枚数表示部17の「弐」の部分に対応するランプを点灯させる。そして、一枚投入ボタン16が三回押され、又はMAXベットボタン15が押されると、主制御基板70は、ベット枚数表示部17の「参」の部分に対応するランプを点灯させる。
【0035】
本実施形態では、三つの回胴リール11a,11b,11cを停止させて所定の図柄を揃えるための入賞ラインが六つ設定されている。すなわち、表示窓12の上部、中央部、下部のそれぞれを通り水平方向に延びた三つのラインと、表示窓12の左上から右下に向かって延びるラインと、表示窓12の左下から右上に向かって延びるラインと、表示窓12の左部の真ん中から中央部の真ん中に向かって延び、その中央部の真ん中から右下に向かって延びるラインとである。メダルを何枚賭けるかに応じて、有効な入賞ラインが異なる。メダルを一枚賭けてゲームを行う場合には、表示窓12の中央部を通り水平方向に延びる一つの入賞ラインだけが有効な入賞ラインとなる。メダルを二枚賭けてゲームを行う場合には、表示窓12の上部、中央部、下部のそれぞれを通り水平方向に延びた三つの入賞ラインだけが有効な入賞ラインとなる。そして、メダルを三枚賭けてゲームを行う場合には、六つの入賞ラインすべてが有効な入賞ラインとなる。三つの回胴リール11a,11b,11cが停止したときに、六つの入賞ラインのうち有効な入賞ライン上に所定の図柄が揃い、所定の役が成立すると、当該ゲームが入賞となり、所定数のメダルが払い出される。
【0036】
スタートレバー(スタート手段)18は、ゲームを開始する旨を指示するために遊技者が操作するものである。メダル投入口13から一回のゲーム(遊技)に必要な数のメダルが投入されるか、又は、既に一回のゲームに必要な数のメダルがクレジットされている状態でMAXベットボタン15の操作、若しくは一枚投入ボタン16の必要回数の操作のうちいずれかの操作が行われることにより、スタートレバー18の操作が可能となる。ここで、一回のゲームは、スタートレバー18が操作されることにより開始し、三つの停止ボタン19a,19b,19cがすべて押されることにより終了する。スタートレバー操作検出センサ64は、スタートレバー18が操作されたことを検出するものである。スタートレバー操作検出センサ64は、スタートレバー18が操作されたことを検出すると、ゲーム開始信号を主制御基板70に送る。主制御基板70は、投入メダル検出センサ61、MAXベットボタン操作検出センサ62、一枚投入ボタン操作検出センサ63のいずれかから信号を受けているときに、スタートレバー操作検出センサ64からゲーム開始信号を受けると、三つの回胴リール11a,11b,11cの回転動作を開始する。
【0037】
第一停止ボタン19aは第一回胴リール11aの回転動作の停止を指示するためのものであり、第二停止ボタン19bは第二回胴リール11bの回転動作の停止を指示するためのものであり、第三停止ボタン19cは第三回胴リール11cの回転動作の停止を指示するためのものである。第一停止ボタン操作検出センサ65aは第一停止ボタン19aが押されたことを検出するものであり、第二停止ボタン操作検出センサ65bは第二停止ボタン19bが押されたことを検出するものであり、第三停止ボタン操作検出センサ65cは第三停止ボタン19cが押されたことを検出するものである。各停止ボタン操作検出センサ65a,65b,65cからの検出信号は、主制御基板70に送られる。主制御基板70は、停止ボタン操作検出センサ65a,65b,65cからの検出信号を受けると、当該停止ボタン操作検出センサに対応する回胴リールの回転動作を所定の制御方法により停止する。こうして、三つの回胴リール11a,11b,11cが停止したときに、それらの回胴リール11a,11b,11cに付されている図柄が有効な入賞ライン上において特定の組合せとなると、役が成立することになる。
【0038】
払出数表示部22は、成立した役に対応して払い出されるメダルの払出枚数を表示するものである。払出数表示部22の制御は主制御基板70により行われる。メダル放出口23からは、例えば、遊技者が清算ボタン21を押した場合にそのときのクレジット数に対応する数のメダルが放出される。メダル受皿24は、メダル放出口23から放出されるメダルを蓄積するための皿である。
【0039】
画像表示部30は、表示窓12の上側に設けられている。本実施形態では、画像表示部30として液晶表示装置を用いている。かかる画像表示部30は、図1及び図2に示すように、液晶パネル31と、液晶パネル31を制御する液晶制御基板32とを有する。画像表示部30は、複数の文字、数字、図形やキャラクター等の画像を変動表示することにより、役の成立の予告、所定の情報の告知、その他の遊技の演出を行う。この画像表示部30の制御は、主制御基板70からの指令信号(コマンド)に基づいて演出制御基板80により行われる。
【0040】
電飾表示部40は、図1及び図2に示すように、複数のLED装置41と、演出制御基板80からLED装置41に送信される信号を中継するLED基板42とを有する。各LED装置は、回胴式遊技機の上部の左側・中央・右側、表示窓12の左側・右側に設けられている。かかる電飾表示部40は、各種の遊技状態を報知したり、遊技の演出を行ったりする。この電飾表示部40の制御は、主制御基板70からのコマンドに基づいて演出制御基板80により行われる。
【0041】
スピーカ部50は、回胴式遊技機の正面側に設けられている。かかるスピーカ部50は、音により遊技の演出を行うものである。スピーカ部50の制御は、主制御基板70からのコマンドに基づいて演出制御基板80により行われる。
【0042】
主制御基板70は、以下述べるように、主に遊技内容やメダルの払出しの制御及び管理を行うものである。そのために、主制御基板70は、遊技制御手段、払出制御手段としての機能を果たす中央処理装置(CPU)を備え、演出制御基板80を含む各種周辺装置に対し遊技の進行に対応した各種のコマンドを送信する。具体的に、遊技内容の制御としては、遊技状態の管理、回胴リール11a,11b,11cの駆動・停止処理等がある。また、主制御基板70は、演出制御基板80へのコマンドの送信処理等を行う。ここで、主制御基板70と演出制御基板80との間でのコマンド送信はパラレル通信方式で行われる。実際、主制御基板70は16ビットのコマンドを生成し、8ビットずつ二回に分けて演出制御基板80へ送信している。本実施形態では、主制御基板70が、本発明の第一の基板、すなわち、遊技内容を制御し、この遊技内容に係る信号を出力する基板に該当する。
【0043】
演出制御基板80は、主に遊技の演出に関する制御を行うものである。演出制御基板80は、演出制御手段としての機能を果たす中央処理装置(CPU)を備えている。そして、演出制御基板80は、主制御基板70からのコマンドに基づいてこの遊技機の演出内容を決定し、その決定した内容にしたがって画像表示部30、電飾表示部40、スピーカ部50を制御して、当該回胴式遊技機の遊技に係る演出を制御する。本実施形態では、演出制御基板80が、本発明の第二の基板、すなわち、第一の基板である主制御基板70から出力される信号を受ける基板に該当する。
【0044】
主制御基板70、演出制御基板80及びコマンド中継基板90は、回胴式遊技機の内部に取り付けられている。ここで、主制御基板70、演出制御基板80及びコマンド中継基板90はそれぞれ、別の基板上に形成されている。コマンド中継基板90は、主制御基板70と演出制御基板80との間に設けられており、主制御基板70から演出制御基板80に送信されるコマンドを中継するものである。このコマンド中継基板は本発明の第三の基板に該当する。図3は主制御基板70、演出制御基板80及びコマンド中継基板90の接続状況を説明するための図である。具体的に、図3に示すように、主制御基板70は片方向バッファ71を備え、演出制御基板80は片方向バッファ81を備えている。ここで、片方向バッファ71は、主制御基板70から出力される信号を外部に向けて一方向に出力すると共に外部からの信号の受け入れを阻止するためのものであり、片方向バッファ81は、演出制御基板80に入力される信号を受けると共に演出制御基板80から外部に出力される信号の送出を阻止するためのものである。主制御基板70の片方向バッファ71の出力側はコマンド中継基板90と通信ケーブル線(第一の信号線)110aを介して接続され、演出制御基板80の片方向バッファ81の入力側はコマンド中継基板90と通信ケーブル線(第二の信号線)110bを介して接続されている。このように、主制御基板70と演出制御基板80とは、コマンド中継基板90を介して接続されている。これにより、主制御基板70からのコマンドは、通信ケーブル線110aを介してコマンド中継基板90に送られた後、コマンド中継基板90から通信ケーブル線110bを介して演出制御基板80に送られる。
【0045】
ところで、回胴式遊技機やパチンコ遊技機等の遊技機については、不正行為を防止するという観点から、主制御基板と演出制御基板との間の通信方向は、主制御基板に外部から不正信号が入り込むおそれをなくすために、主制御基板から演出制御基板へ向かう一方向通信としている。すなわち、演出制御基板80から主制御基板70へ信号を送信することがないようにしている。本実施形態では、コマンド中継基板90は、単に主制御基板70からのコマンドの送信を中継するだけでなく、上記の不正行為防止の要求を満たすことを担保する役割をも果たす。
【0046】
次に、コマンド中継基板90について詳しく説明する。図4はコマンド中継基板90の概略正面図、図5はそのコマンド中継基板90に搭載された片方向バッファの概略回路図である。
【0047】
コマンド中継基板90には、図4に示すように、一つの片方向バッファ91が搭載されている。片方向バッファ91は、所定方向に向かう信号のみを送出する送信方向規制手段としての役割を果たすIC(集積回路素子)である。かかる片方向バッファ91は、図5に示すように、8個のバッファ回路B(k=1,2,・・・,8)と、1個のAND回路Xと、20個の外部端子G,G,VCC,GND,A,Y(k=1,2,・・・,8)とを有する。AND回路Xは、各バッファ回路B(k=1,2,・・・,8)の動作状態を制御するためのものである。このAND回路Xの出力端は各バッファ回路B(k=1,2,・・・,8)の制御端子に接続されている。また、外部端子G,GはAND回路Xの入力端子となっている。本実施形態では、AND回路Xは、各バッファ回路B(k=1,2,・・・,8)が常にイネーブル状態にあるように制御を行っているものとする。
【0048】
片方向バッファ91においては、8個のバッファ回路B(k=1,2,・・・,8)はそれぞれ、外部端子Aと外部端子Yとの間に接続されている。各バッファ回路B(k=1,2,・・・,8)は、信号の送信方向を一方向に規定する。すなわち、図5の場合、外部端子Aから入力した信号はバッファ回路Bを介して、外部端子Yから出力される。これに対し、外部端子Yから信号が入力しても、バッファ回路Bはその信号を外部端子Aに出力することはない。したがって、片方向バッファ91は、入力側の外部端子A(k=1,2,・・・,8)から入力された信号のみを出力側の外部端子Y(k=1,2,・・・,8)から出力することになる。したがって、コマンド中継基板90に片方向バッファ91を搭載したことにより、コマンド中継基板90は、信号の送信方向が一方向であることを担保する役割を果たすこととなる。具体的には、コマンド中継基板90は、主制御基板70から演出制御基板80に送られる信号を通過させると共に演出制御基板80から主制御基板70への信号の送信を阻止する。
【0049】
かかる片方向バッファ91としては、例えば、型番が「74HC541」である市販品を用いることができる。図4では、説明を分かりやすくするために、片方向バッファ91にその回路図94を描いているが、実際の製品にはかかる回路図が描かれているわけではない。通常、片方向バッファ91の表面にはその型番が記載されており、かかる型番を見ることにより、当業者は当該ICが片方向バッファ91であることを認識することができる。また、当業者は、主制御基板70と演出制御基板80との間にコマンド中継基板90が接続されており、しかも、そのコマンド中継基板90に片方向バッファ91だけが搭載されていることを目視で確認すれば、主制御基板70と演出制御基板80との間で信号送信方向が一方向であることを容易に認識することができる。
【0050】
尚、片方向バッファ91の表面には、図4に示す回路図94のように、信号の送信方向を示す図柄を記載するようにしてもよい。片方向バッファ91の表面にかかる図柄が記載されていれば、それだけ、多くの人に信号の送信方向が認識し易いという効果がある。
【0051】
また、主制御基板70に設けた片方向バッファ71、演出制御基板80に設けた片方向バッファ81として、上述した片方向バッファ91と同様のものを用いることができる。主制御基板70が片方向バッファ71を備えることにより、主制御基板70への不正信号の入力を、コマンド中継基板90によって阻止するばかりでなく、主制御基板70自身によっても阻止することができる。また、演出制御基板80が片方向バッファ81を備えることにより、コマンド中継基板90によって演出制御基板80から主制御基板70への不正信号の送出を阻止するばかりでなく、演出制御基板80自身によっても自身からの不正信号の放出を阻止することができる。このため、本実施形態の回胴式遊技機では、本発明の遊技機では、不正信号に対する防護壁をより強固に構成し、不正防止に対する信頼性をより一層、向上させることができる。
【0052】
コマンド中継基板90の左右両側には、図4に示すように、二つのコネクタ部92a,92bが形成されている。第一のコネクタ部92aは、主制御基板70に接続された通信ケーブル線110aを接続するためのものであり、第二のコネクタ部92bは、演出制御基板80に接続された通信ケーブル線110bを接続するためのものである。かかるコネクタ部92a,92bのピン数は、主制御基板70から演出制御基板80へのコマンド送信が16ビットのコマンドを8ビットずつ二回に分けて行われることから、8本とされている。尚、本実施形態では、16ビットのコマンドを8ビットずつ二回に分けて送信する仕様であるため、片方向バッファ91にはピン数8本のものを一個だけ使用しているが、コマンド中継基板90上に載置する片方向バッファ91のピン数は各遊技機の基板の仕様に応じて任意に選択することができる。例えば、8ビット以上のコマンドを一度に送信する場合には、その送信するビット数内のピン数を有する片方向バッファ91をコマンド中継基板90に並列に複数個並べて載置すればよい。
【0053】
このように、本実施形態では、主制御基板70とコマンド中継基板90との接続、コマンド中継基板90と演出制御基板80との接続にそれぞれ、第一のコネクタ部92a、第二のコネクタ部92bを介在させることにより、主制御基板70、演出制御基板80、コマンド中継基板90が確実に分離するので、不正改造等の発見及び不正改造等に対する対応を迅速に行うことが可能となる。しかも、主制御基板70とコマンド中継基板90との間、コマンド中継基板90と演出制御基板80との間にそれぞれ、通信ケーブル線110a、通信ケーブル線110bを介在させることにより、主制御基板70と演出制御基板80との間をより確実に分離することができ、不正改造等の発見及び不正改造等に対する対応をさらに迅速に行うことが可能となる。
【0054】
また、コマンド中継基板90上には、各コネクタ部92a,92bと片方向バッファ91との間を接続する配線パターン93として、直線状のパターンが形成されている。具体的に、図4の例では、第一のコネクタ部92aと片方向バッファ91の外部端子A(k=1,2,・・・,8)との間を直線的に繋ぐと共に、第二のコネクタ部92bと片方向バッファ91の外部端子Y(k=1,2,・・・,8)との間を直線的に繋ぐような配線パターン93を形成している。このように単純な形状の配線パターン93をコマンド中継基板90上に形成したことにより、当業者はコマンド中継基板90を目視しただけで、そのコマンド中継基板90における信号の送信方向を容易に認識することができる。
【0055】
ところで、片方向バッファを主制御基板70や演出制御基板80に搭載することにより、主制御基板70からの信号の送信方向の一方向性を担保することができるので、信号送信方向の一方向性を担保するコマンド中継基板90をわざわざ、主制御基板70と演出制御基板80との間に設けなくともよいのではないかという疑問が生じるかもしれない。しかし、コマンド中継基板90を主制御基板70と演出制御基板80との間に設けた点は、本発明の重要なポイントである。すなわち、一般に、主制御基板70の配線パターンはその表面だけでなく裏面にも形成されており、しかもその配線パターンは複雑であるので、主制御基板70に片方向バッファを搭載すると、その片方向バッファが本当に主制御基板70から演出制御基板80に向かう方向に信号送信方向を規制しているかどうかを、主制御基板70を見ただけで判断することはとても困難である。本実施形態では、コマンド中継基板90をわざわざ、主制御基板70と演出制御基板80との間に設けたからこそ、当業者は、主制御基板70と演出制御基板80との間での信号送信がコマンド中継基板90を介して行われていること、及び、そのコマンド中継基板90に片方向バッファ91が搭載されているため、主制御基板70と演出制御基板80との間での信号送信方向が一方向であることを、目視で容易に判断することができるのである。
【0056】
次に、主制御基板70及び演出制御基板80が遊技の演出を制御する場合の処理手順を説明する。主制御基板70は、遊技者による操作内容に応じて遊技内容を制御する。このとき、主制御基板70は、所定のタイミングで、演出制御基板80に行わせる遊技演出に関するコマンドを生成する。このコマンドは16ビットのものであるが、主制御基板70は、かかる16ビットのコマンドを、8ビットずつ二つに分けて、コマンド中継基板90を介して演出制御基板80に送信する。演出制御基板80は、主制御基板70からのコマンドを受け取ると、そのコマンドに基づいて遊技演出の内容を決定する。そして、演出制御基板80は、その決定した内容にしたがって画像表示部30、電飾表示部40、スピーカ部50を制御する。これにより、画像表示部30、電飾表示部40及びスピーカ部50は所定の遊技の演出を行う。
【0057】
本実施形態の回胴式遊技機では、主制御基板と演出制御基板との間にコマンド中継基板を設け、そのコマンド中継基板には、主制御基板からの信号のみを演出制御基板に送出する片方向バッファを搭載している。このため、当業者は、主制御基板と演出制御基板との間にコマンド中継基板が接続されており、しかも、そのコマンド中継基板に片方向バッファが搭載されていることを目視で確認すれば、主制御基板と演出制御基板との間での信号送信方向が一方向であることを容易に認識することができる。このように、コマンド中継基板を目視して主制御基板と演出制御基板との間での信号送信方向を容易に見分けることができるので、たとえコマンド中継基板に対して不正な改造がなされたとしても、かかる不正改造を容易に発見して、不正行為を効果的に防止することができる。
【0058】
また、コマンド中継基板上に、各コネクタ部と片方向バッファとの間を接続する配線パターンとして、直線状のパターンを形成したことにより、当業者はコマンド中継基板を目視しただけで、そのコマンド中継基板における信号の送信方向を容易に認識することができる。
【0059】
尚、遊技機には、不正防止の観点から、「主制御基板に直接接続されている演出制御基板は、主制御基板以外からの信号を受信してはならない。」という法規制がある。本実施形態の回胴式遊技機では、主制御基板と演出制御基板との間にコマンド中継基板を設けたことにより、演出制御基板は主制御基板と直接接続されているわけではないので、演出制御基板はかかる法規制を受けることがない。したがって、演出制御基板と液晶制御基板との間、演出制御基板とLED基板等との間では、例えば、ICバス(Inter-Integrated Circuit Bus)方式や非同期シリアル双方向通信方式等の双方向通信により信号送信を行うことが可能である。
【0060】
尚、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内において種々の変形が可能である。
【0061】
例えば、上記の実施形態では、コマンド中継基板に搭載する送信方向規制手段として、市販の片方向バッファを用いた場合について説明したが、送信方向規制手段としては、信号の送信方向を一方向に規制することができるものであれば、どのような構成のものを用いてもよい。例えば、トランジスタ等を用いて構成したものを用いてもよい。
【0062】
また、上記の実施形態では、本発明を、遊技媒体としてメダルを使用した回胴式遊技機に適用した場合について説明したが、例えば、パロット機、パチロット機等と称される、遊技媒体としてパチンコ球を使用したスロットマシン遊技機に適用してもよい。更に、本発明をパチンコ遊技機に適用してもよい。
【0063】
更に、上記の実施形態では、主制御基板である第一の基板から出力される信号を受ける第二の基板が、主制御基板からの信号に基づいて演出内容を決定すると共にその決定した内容にしたがって演出を制御する演出制御基板である場合について説明したが、本発明においては、第一の基板から出力される信号を受ける第二の基板は演出制御基板に限られない。例えば、主制御基板が果たす払出制御手段としての機能を主制御基板から分離して、この払出制御手段としての機能を果たす基板を主制御基板とは別の基板に構成すると共に、主制御基板が遊技内容を制御する遊技制御手段としての機能のみを果たすように主制御基板を構成した場合には、その払出制御手段としての機能を果たす基板は、上記の実施形態における演出制御基板と同様に、第一の基板としての主制御基板から出力される信号を受ける第二の基板となり、この第二の基板に本発明を適用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0064】
以上説明したように、本発明の遊技機によれば、遊技内容を制御する第一の基板と、この第一の基板から出力される信号を受ける第二の基板との間に、第一の基板から第二の基板に送られる信号を通過させると共に第二の基板から第一の基板への信号の送信を阻止する送信方向規制手段を有する第三の基板を設けている。このため、当業者は、第一の基板と第二の基板との間に第三の基板が接続されており、しかも、その第三の基板に送信方向規制手段が搭載されていることを目視で確認すれば、第一の基板と第二の基板との間での信号送信方向が一方向であることを容易に認識することができる。このように、第三の基板を目視して第一の基板と第二の基板との間での信号送信方向を容易に見分けることができるので、たとえ第三の基板に対して不正な改造がなされたとしても、かかる不正改造を容易に発見して、不正行為を効果的に防止することができる。したがって、本発明は、パチンコ遊技機や回胴式遊技機等の遊技機に適用するのに好適である。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本発明の一実施形態である遊技機の概略正面図である。
【図2】その遊技機の概略ブロック図である。
【図3】主制御基板、演出制御基板及びコマンド中継基板の接続状況を説明するための図である。
【図4】コマンド中継基板の概略正面図である。
【図5】そのコマンド中継基板に搭載された片方向バッファの概略回路図である。
【符号の説明】
【0066】
11a 第一回胴リール
11b 第二回胴リール
11c 第三回胴リール
12 表示窓
13 メダル投入口
14 クレジット数表示部
15 MAXベットボタン
16 一枚投入ボタン
17 ベット枚数表示部
18 スタートレバー
19a 第一停止ボタン
19b 第二停止ボタン
19c 第三停止ボタン
21 清算ボタン
22 払出数表示部
23 メダル放出口
24 メダル受皿
30 画像表示部(遊技演出手段)
31 液晶パネル
32 液晶制御基板
40 電飾表示部(遊技演出手段)
41 LED装置
42 LED基板
50 スピーカ部(遊技演出手段)
61 投入メダル検出センサ
62 MAXベットボタン操作検出センサ
63 一枚投入ボタン操作検出センサ
64 スタートレバー操作検出センサ
65a 第一停止ボタン操作検出センサ
65b 第二停止ボタン操作検出センサ
65c 第三停止ボタン操作検出センサ
66a 第一回胴リール駆動手段
66b 第二回胴リール駆動手段
66c 第三回胴リール駆動手段
70 主制御基板(第一の基板)
71 片方向バッファ
80 演出制御基板(第二の基板)
81 片方向バッファ
90 コマンド中継基板(第三の基板)
91 片方向バッファ
92a 第一のコネクタ部
92b 第二のコネクタ部
93 配線パターン
94 回路図
110a,110b 通信ケーブル線



【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技内容を制御し、この遊技内容に係る信号を出力する第一の基板と、
この第一の基板から出力される信号を受ける第二の基板と、
この第二の基板と前記第一の基板との間に設けられた、前記第一の基板から前記第二の基板に送られる信号を通過させると共に前記第二の基板から前記第一の基板への信号の送信を阻止する送信方向規制手段を有する第三の基板と、
を備えることを特徴とする遊技機。
【請求項2】
前記第一の基板は、遊技内容の制御に加えて遊技媒体の払出の制御を行うことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
【請求項3】
前記第一の基板は、前記第一の基板から出力される信号を外部に向けて一方向に出力すると共に外部からの信号の受け入れを阻止するための片方向バッファを更に備えることを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機。
【請求項4】
前記第二の基板は、前記第一の基板からの信号に基づいて演出内容を決定すると共にその決定した内容に従って演出を制御する演出制御基板を含むことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
【請求項5】
前記第二の基板は、前記第二の基板に入力される信号を受けると共に前記第二の基板から外部に出力される信号の送出を阻止するための片方向バッファを更に備えることを特徴とする請求項1又は4記載の遊技機。
【請求項6】
前記第三の基板は、前記第一の基板と接続するための第一のコネクタ部と、前記第二の基板と接続するための第二のコネクタ部とを更に備えることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
【請求項7】
前記第三の基板には、前記各コネクタ部と前記送信方向規制手段との間を接続する配線パターンとして直線状のパターンが形成されていることを特徴とする請求項6記載の遊技機。
【請求項8】
前記送信方向規制手段として片方向バッファ素子を用いたことを特徴とする請求項1又は7記載の遊技機。
【請求項9】
前記片方向バッファ素子の表面には信号の送信方向を示す図柄が付されていることを特徴とする請求項8記載の遊技機。
【請求項10】
前記第一の基板と前記第三の基板とを繋ぐと共に前記第一の基板から前記第三の基板に向けて信号を伝送する第一の信号線と、
前記第二の基板と前記第三の基板とを繋ぐと共に前記第三の基板から前記第二の基板に向けて信号を伝送する第二の信号線と、
を更に備えることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8又は9記載の遊技機。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−20941(P2006−20941A)
【公開日】平成18年1月26日(2006.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−203229(P2004−203229)
【出願日】平成16年7月9日(2004.7.9)
【出願人】(000154679)株式会社平和 (1,976)