説明

遊技機

【課題】操作装置内に液状物質が侵入して溜まることにより、操作装置が破損するおそれを低減する。
【解決手段】電気的遊技装置9の作動状態を変化させる操作装置70を備えた遊技機において、前記操作装置70は複数の構成部材で構成し、前記操作装置70の内部には、部品収納部と、前記複数の構成部材間の隙間739を通って侵入した液状物質を受け入れる液状物質受け入れ部759と、前記液状物質受け入れ部759の液状物質を前記操作装置外へ排出する排出口760を設けると共に、前記液状物質受け入れ部759を前記部品収納部以外の位置にあるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気的遊技装置の作動状態を変化させる操作装置を備えた遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、遊技機においては、例えば、ゲーム機のコントローラやパチンコ遊技機の発射ハンドルとは異なる押下ボタンなどの操作装置を、遊技操作を行うために備えたものがある。
【0003】
しかし、例えば、遊技者が飲料水などの液状物質を操作装置付近にこぼした場合、液状物質が操作装置内に侵入して溜まり、その溜まった液状物質によって操作装置内部の部品(機構部品や電気的部品)などに不具合を生じ、操作装置が破損するおそれがあった。
【0004】
【特許文献1】特開平8−19663号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、前記の点に鑑みなされたものであって、操作装置内に液状物質が侵入して溜まることなどにより、操作装置が破損するおそれを低減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1の発明は、電気的遊技装置の作動状態を変化させる操作装置を備えた遊技機において、前記操作装置は複数の構成部材で構成され、前記操作装置の内部には、部品収納部と、前記複数の構成部材間の隙間を通って侵入した液状物質を受け入れる液状物質受け入れ部と、前記液状物質受け入れ部の液状物質を前記操作装置外へ排出する排出口とが設けられ、前記液状物質受け入れ部が前記部品収納部を避けた位置にあることを特徴とする。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1において、前記操作装置内には、前記部品収納部と前記液状物質受け入れ部を区画する壁部が前記部品収納部と前記液状物質受け入れ部間に形成され、前記液状物質受け入れ部に受け入れられた液状物質が前記部品収納部に侵入するのを前記壁部で妨げるように構成されていることを特徴とする。
【0008】
請求項3の発明は、請求項1または2において、前記操作装置は操作装置収納部に収納され、前記液状物質受け入れ部の液状物質が前記排出口を介して前記操作装置収納部に排出されるように構成されていることを特徴とする。
【0009】
請求項4の発明は、請求項1から3の何れか一項において、前記操作装置の外部にある液状物質が前記隙間に侵入するのを抑制する抑制部を設けたことを特徴とする。
【0010】
請求項5の発明は、請求項1から4の何れか一項において、前記複数の構成部材には、操作により移動する操作部を構成する部材と、前記操作部を第一位置から第二位置に移動可能に操作配置部に固定する固定部を構成する部材とが含まれ、前記操作部が少なくとも前記第一位置と前記第二位置の何れか一方に位置する場合において、前記操作部と前記固定部間に前記隙間を生じることを特徴とする。
【0011】
請求項6の発明は、請求項5において、前記操作部が前記第一位置と前記第二位置の何れかにおいて前記一方とは異なる他方に位置する場合においては、前記操作部と前記固定部との間に液状物質が侵入する前記隙間を生じないように、前記操作部と前記固定部の少なくとも一部が密着することを特徴とする。
【0012】
請求項7の発明は、請求項5において、前記操作部が前記第一位置と前記第二位置の何れかにおいて前記一方とは異なる他方に位置する場合には、前記一方に位置する場合よりも前記隙間が狭いことを特徴とする。
【0013】
請求項8の発明は、請求項5から7の何れか一項において、前記操作部の上部を挿通可能な貫通孔が略中央に形成された環状部材を、前記貫通孔に前記操作部の上部を少なくとも上下移動可能に挿通させると共に前記固定部の上部を覆うようにして設け、前記操作装置の外部にある液状物質が前記隙間に侵入するのを前記環状部材の貫通孔周縁によって抑制することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
請求項1の発明によれば、電気的遊技装置の作動状態を変化させる操作装置が複数の構成部材で構成され、前記操作装置の内部には、部品収納部と、前記複数の構成部材間の隙間を通って侵入した液状物質を受け入れる液状物質受け入れ部と、前記液状物質受け入れ部の液状物質を前記操作装置外へ排出する排出口とが設けられ、前記液状物質受け入れ部が前記部品収納部を避けた位置にある構成としたことにより、操作装置に液状物質が侵入して溜まることなどにより、操作装置が破損するおそれを低減することが可能である。
【0015】
請求項2の発明によれば、前記操作装置内には、前記部品収納部と前記液状物質受け入れ部を区画する壁部が前記部品収納部と前記液状物質受け入れ部間に形成され、前記液状物質受け入れ部に受け入れられた液状物質が前記部品収納部に侵入するのを前記壁部で妨げるように構成されていることにより、部品収納部内の部品を、操作装置に侵入した液状物質から壁部で保護することが可能である。
【0016】
請求項3の発明によれば、前記操作装置は操作装置収納部に収納され、前記液状物質受け入れ部の液状物質が前記排出口を介して前記操作装置収納部に排出されるように構成されていることにより、操作装置に侵入した液状物質を排出口を介して操作装置外に排出することが可能である。
【0017】
請求項4の発明によれば、前記操作装置の外部にある液状物質が前記隙間に侵入するのを抑制する抑制部を設けたことにより、操作装置の外部から液状物質が操作装置内に侵入するのを抑制することが可能である。
【0018】
請求項5の発明によれば、前記複数の構成部材には、操作により移動する操作部を構成する部材と、前記操作部を第一位置から第二位置に移動可能に操作配置部に固定する固定部を構成する部材とが含まれ、前記操作部が少なくとも前記第一位置と前記第二位置の何れか一方に位置する場合において、前記操作部と前記固定部間に前記隙間を生じる構成としたことにより、操作部が第一位置と第二位置の何れか一方に位置するように移動可能に構成した場合においても操作部と固定部間に生じる隙間から液状物質が侵入して溜まることにより、操作装置が破損するおそれを低減することが可能である。
【0019】
請求項6の発明によれば、前記操作部が前記第一位置と前記第二位置の何れかにおいて前記一方とは異なる他方に位置する場合においては、前記操作部と前記固定部との間に液状物質が侵入する前記隙間を生じないように、前記操作部と前記固定部の少なくとも一部が密着する構成としたことにより、操作部が第一位置と第二位置の何れかにおける他方に位置する場合に液状物質が操作装置内に侵入するのを防ぐことが可能である。
【0020】
請求項7の発明によれば、前記操作部が前記第一位置と前記第二位置の何れかにおいて前記一方とは異なる他方に位置する場合には、前記一方に位置する場合よりも前記隙間が狭い構成としたことにより、操作部が第一位置と第二位置の何れかにおける他方に位置する場合に液状物質が操作装置内に侵入し難くすることが可能である。
【0021】
請求項8の発明によれば、前記操作部の上部を挿通可能な貫通孔が略中央に形成された環状部材を、前記貫通孔に前記操作部の上部を少なくとも上下移動可能に挿通させると共に前記固定部の上部を覆うようにして設け、前記操作装置の外部にある液状物質が前記隙間に侵入するのを前記環状部材の貫通孔周縁によって抑制する構成としたことにより、操作装置の外部から液状物質が操作装置内に侵入するのを抑制することが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下添付の図面に基づき本発明の好適な実施形態を説明する。図1は本発明の一実施例に係る遊技機について遊技盤の釘を省略して示す正面図、図2は同遊技機の裏面図である。
【0023】
図1に示す本実施例の遊技機1は、遊技媒体として遊技球を用いるパチンコ遊技機であって、遊技盤3の縁に遊技球の外側ガイドレール4及び内側ガイドレール5が略円形に立設され、前記内側ガイドレール5によって囲まれた遊技領域6の中心線上にその上部から下部に向かって順に表示装置9、始動入賞口10、特別電動役物である大入賞口15、アウト口17が配設され、また上方両側にはランプ風車18a,18b、その下方に普通図柄変動開始用左ゲート19及び普通図柄変動開始用右ゲート21、その下方に左袖入賞口23と右袖入賞口25、さらに前記大入賞口15の両側に左落とし入賞口27と右落とし入賞口29が配設されている。なお、符号22a,22bは風車、F1は外枠、F2は外枠F1に取り付けられた前枠、Gは前枠F2に開閉可能にヒンジで取り付けられたガラス枠である。
【0024】
また、前記遊技機の前面側には、効果音等を発する音声出力装置としてのスピーカ32、ランプ装置としての右ランプ33a及び左ランプ33b、払い出された遊技球を受けるための上側球受け皿30、該上側球受け皿30の飽和時に遊技球を受けるための下側球受け皿31、前記外側ガイドレール4と内側ガイドレール5間の遊技球誘導路を介して遊技球を前記遊技領域6へ発射させる発射ハンドル35が設けられ、さらに前記下側球受け皿31には操作装置70が設けられている。前記発射ハンドル35には遊技者が発射操作を行うための発射レバー36を備えている。以下、所要の各部について詳述する。
【0025】
前記表示装置9は、本発明における電気的遊技装置に相当し、文字又は図柄等の画像を変動表示可能なものであって、液晶,ドットマトリックス若しくはLED表示装置等の表示装置からなり、この実施例では、液晶表示器(TFT−LCDモジュール)で構成され、左下に普通図柄表示部45が組み込まれ、その他の大部分が特別図柄表示部42となっている。
【0026】
前記特別図柄表示部42は、判定図柄としての特別図柄を変動表示した後、遊技の当たり外れを判定する判定手段による判定結果に基づく確定判定図柄を表示する。本実施例の特別図柄表示部42は、横に並ぶ3つの表示領域として左側表示領域、中央表示領域、右側表示領域を備え、左側表示領域では左特別図柄(左判定図柄)が、中央表示領域では中特別図柄(中判定図柄)が、右側表示領域では右特別図柄(右判定図柄)が、それぞれ変動表示し、所定時間変動表示した後、判定結果に基づき左確定特別図柄、中確定特別図柄、右確定特別図柄が確定判定図柄として停止表示される。また、前記特別図柄表示部42には、前記特別図柄(判定図柄)に加えて背景画像(キャラクタ,背景,文字等を含む。)が表示されることもあり、該背景画像が特別図柄の変動開始等の所定条件に起因して変動表示可能となっていてもよい。なお、この実施例における前記左側表示領域、中央表示領域、右側表示領域にそれぞれ変動および停止表示される特別図柄(判定図柄)は、『1,2,3,4,5,6,7,8』の8通りの図柄とされている。本実施例では、遊技における大当たりの当否判定結果が大当たりの場合には、前記特別図柄表示部42に大当たり確定特別図柄組合せ、この例では『1,1,1』(いわゆる‘1’のぞろ目)や『2,2,2』(いわゆる‘2’のぞろ目)等、同一数字の組合せ)で判定図柄が停止表示され、遊技者に有利な大当たり遊技(特別遊技)に移行する。
【0027】
前記普通図柄表示部45は、記号或いは絵(キャラクタ)等の小当たり判定用普通図柄を変動表示及び停止表示する。本実施例における普通図柄表示部45に変動及び停止表示される普通図柄は、『0,1,2,3,4,5,6,7,8,9』の10通りの図柄とされている。前記普通図柄は、小当たり普通図柄、この例では奇数で停止すると、小当たりとなる。
【0028】
前記始動入賞口10は、前記特別図柄表示部42の真下に設けられ、2つの可動片10a,10bが背面の始動入賞口用ソレノイドによって略垂直で遊技球の入賞(入球)し難い狭小開放状態(通常状態)と略V字形(逆ハの字形)の入賞し易い拡開開放状態間を変化可能に制御されている。前記始動入賞口10の拡開開放は、前記普通図柄表示部45で普通図柄が変動した後特定の普通図柄(本実施例では奇数)で確定停止表示されて小当たり(普通図柄当たり)が成立した時に行われる。
【0029】
また、前記遊技盤3の背面には、前記始動入賞口10に入賞(入球)した遊技球を検出する始動入賞口検出スイッチ(始動入賞口センサ)が入賞球用通路に設けられており、本実施例では、前記始動入賞口検出スイッチによる入賞球の検出が、前記特別図柄(判定図柄)の変動表示開始に対する起因に設定されている。
【0030】
前記普通図柄変動開始用左ゲート19及び普通図柄変動開始用右ゲート21は前記特別図柄表示部42の左右に設けられ、前記遊技盤3の背面に設けられた普通図柄変動開始スイッチで両ゲート19,21を通過する遊技球を検出することによって前記普通図柄表示部45で普通図柄の変動を開始させるようになっている。さらにまた、前記左袖入賞口23と右袖入賞口25の入賞球を検出する左袖入賞口用検出スイッチと右袖入賞口用検出スイッチ、前記左落とし入賞口27と右落とし入賞口29の入賞球を検出する左落とし入賞口用検出スイッチと右落とし入賞口用検出スイッチが、それぞれ対応する遊技盤背面に設けられている。
【0031】
前記大入賞口15は、前記始動入賞口10の下方に設けられており、前記遊技盤3の背面に設けられた大入賞口開放用ソレノイドによって開閉する開閉板16を備えている。この大入賞口15は、通常は開閉板16が閉じた状態とされ、当該大入賞口15内の一部には、該大入賞口15が開いた際に開口して入賞可能にする特定領域入賞口15aを有する。さらに、該特定領域入賞口15aには、所定条件時に特定領域開放用ソレノイドにより開閉される開閉扉が設けられている。また、前記特定領域入賞口15aには特定入賞球を検出する特定入賞球検出スイッチ(特定領域センサ)が設けられ、該入賞球の検出により大入賞口15を再度開ける継続権利が成立するようにされている。また、大入賞口15内の略中央には、前記大入賞口15に入賞し、かつ前記特定領域入賞口15aに入賞しなかった入賞球を検出する入賞球数カウントスイッチ(カウントセンサ)が設けられている。
【0032】
前記操作装置70は、遊技者によって操作可能な操作部701が、第一操作と第二操作が可能に前記下側球受け皿31の操作部配置部311に配設されている。前記第一操作は前記操作部701を前記下側球受け皿31の上面に対して略垂直方向(略上下方向)に押下して第一位置と第二位置間で移動させる操作であり、本実施例では第一位置は操作部701が前記下側球受け皿31の上面から上方へ所定量突出した位置に設定され、一方、前記第二位置は前記操作部701が所定量押下された下方位置に設定されている。前記第二操作は、本実施例では、前記操作部701を略水平方向へ前記操作部701を移動させる操作に設定されている。前記操作部701の第一操作や第二操作により、あるいはそれらの組み合わせにより、前記表示装置(電気的遊技装置)9の作動状態、すなわち本実施例では表示画像や画像の表示あるいは変動状態を変化させるようにされている。なお、前記下側球受け皿31及び操作装置70の構成については、後に詳述する。
【0033】
前記遊技機1の裏面側には、図2に示すように、主基板収納ケース51、表示基板収納ケース52、ランプ基板収納ケース53、音声基板収納ケース54、払出基板収納ケース55、発射装置基板収納ケース56、電源基板収納ケース57、枠用外部端子基板収納ケース58、払出装置59、遊技店からの遊技球を貯留するタンク60、遊技球を前記タンク60から前記払出装置59へ誘導するタンクレール61、遊技球の発射装置37等が取り付けられている。前記の各基板収納ケース内には、対応する制御基板がそれぞれ収納されている。すなわち、前記主基板収納ケース51には主制御基板、前記表示基板収納ケース52には表示制御基板、前記ランプ基板収納ケース53にはランプ制御基板、前記音声基板収納ケース54には音声制御基板、前記払出基板収納ケース55には払出制御基板、前記発射装置基板収納ケース56には発射装置制御基板、前記電源基板収納ケース57には電源制御基板、前記枠用外部端子基板収納ケース58には枠用外部端子制御基板が収納されている。なお、前記各制御基板は、それぞれ制御回路が設けられ、電気的に接続が可能な配線部材によって、他の制御基板や対応する装置等と接続されている。主な制御基板について、以下に簡単に説明する。
【0034】
前記主制御基板は、CPU,RAM,ROM,複数のカウンタを備えたワンチップマイクロコンピュータと、該ワンチップマイクロコンピュータと表示制御基板やランプ制御基板、音声制御基板等とを結ぶ入出力回路と、前記ワンチップマイクロコンピュータと払出制御基板等とを結ぶ入出力回路を備え、遊技の当否判定や各制御回路に対する制御等、遊技の主な制御を行う。前記主制御基板のCPUは、制御部,演算部,各種カウンタ,各種レジスタ,各種フラグ等を備え、演算制御を行う他、大当たりや小当たり(始動入賞口10の拡開開放を行う普通図柄当たり)に関する乱数等も生成し、また前記各回路に制御コマンド(制御信号)を出力(送信)可能に構成されている。前記RAMは、CPUで生成される各種乱数値用の記憶領域、各種データを一時的に記憶する記憶領域やフラグ、CPUの作業領域を備える。また、前記ROMには、遊技上の制御プログラムや制御データが書き込まれている他、大当たり及び小当たりの判定値等が書き込まれている。
【0035】
前記表示制御基板は、前記主制御基板からのコマンドに基づいて前記表示装置9の制御、すなわち前記特別図柄表示部42及び普通図柄表示部45の制御を行う。前記表示制御基板には、表示制御用CPUの他に表示装置の制御データを記憶する制御データROM、受信コマンドを一時記憶する制御データRAM、表示データを記憶する表示データROMなどを備える。
【0036】
前記ランプ制御基板は、受信コマンドに基づいて前記ランプ装置の発光制御を行う。前記ランプ制御基板には、ランプ制御用CPUの他にランプ装置の制御データを記憶する制御データ、受信したコマンドを一時記憶する制御データRAM、発光データを記憶する発光データROMを備える。
【0037】
前記音声制御基板は、受信コマンドに基づいて、スピーカ32から発生させるBGMや演出時の音声の選択を行い、スピーカ32から発する音声を制御する。前記音声制御基板には、音声制御用CPUの他に音声を発生させるための制御データ等を記憶する制御データROM、受信コマンドを一時記憶する制御データRAM、演出時の各種音声データ、BGMデータを記憶する音声データROMを備える。前記音声制御用CPUが、前記受信コマンドに基づいて音声データROMから必要な音声データを読み出し、音声信号を合成し、アンプに出力する。アンプは音声信号を増幅してスピーカ32に出力する。
【0038】
前記払出制御基板は前記払出装置59による賞球及び貸球の払出を制御する。また、前記発射制御基板は、遊技者の手が発射ハンドル35に触れているか否かを、前記発射ハンドル35に設けられているタッチセンサ(図示せず)により検出し、前記発射装置37を制御する。
【0039】
前記遊技機1における遊技について、簡単に説明する。前記発射ハンドル35の発射レバー36を右方向へ所要量回動させると、遊技機裏側の発射装置により遊技球が遊技領域6へ発射される。遊技領域6へ向けて発射された遊技球は、前記遊技領域6を流下する際に、前記種々の入賞口に入賞すると入賞口に応じた所定数の遊技球が賞球として上側球受け皿30に払い出される。また、前記普通図柄変動開始用左ゲート19及び普通図柄変動開始用右ゲート21を遊技球が通過すると、小当たり判定・普通図柄決定用乱数値が取得され、その取得乱数値に基づいて普通図柄の当たり(小当たり)判定が行われ、前記普通図柄表示部45で普通図柄が変動を開始し、所定時間変動後に停止する。その際、前記普通図柄の当たり判定結果が小当たりの場合には、小当たり普通図柄、この例では奇数で停止し、前記始動入賞口10の2つの可動片10a,10bが背面の始動入賞口用ソレノイドによって略垂直で入賞し難い狭小開放状態(通常状態)から略V字形(逆ハの字形)の入賞し易い拡開開放状態に変化し、遊技球が入賞し易くなる。そして、前記始動入賞口10に遊技球が入賞すると、所定数の遊技球が賞球として払い出される。
【0040】
また、前記始動入賞口10に遊技球が入賞すると、大当たり当否判定用乱数値及び大当たり確定特別図柄の組合せ決定用乱数値が取得され、前記取得された大当たり当否判定用乱数値に基づいて大当たりの当否判定が行われ、前記特別図柄表示部42で特別図柄が変動を開始し、所定時間変動後に停止する。
【0041】
前記大当たりの当否判定結果が大当たりの場合には、前記特別図柄表示部42に大当たり確定特別図柄組合せ、この例では『1,1,1』(いわゆる‘1’のぞろ目)や『2,2,2』(いわゆる‘2’のぞろ目)等、同一数字の組合せ)で停止表示され、遊技者に有利な大当たり遊技(特別遊技)に移行する。前記大当たり遊技(特別遊技)状態になると、前記大入賞口15の開閉板16が開いて遊技領域6表面を落下してくる遊技球を受け止め易くして、大入賞口15へ入賞可能にし、該大入賞口15への入賞があると、所定数の遊技球が賞球として払い出される。前記開閉板16は、所定時間(例えば29.5秒)経過後、或いは入賞球数が所定個数(例えば10個)となった時点で閉じるようにされている。また、前記大入賞口15の開放中又は大入賞口15が閉じてから約2秒以内に、大入賞口内の特定領域入賞口15aへの入賞球が検出されると、前記大当たりを再度繰り返す継続権利が発生し、所定最高回数(例えば最高16回)、前記開閉板16の開放を繰り返すようになっている。
【0042】
さらに、前記遊技機1においては、前記操作装置70を操作することにより、前記表示装置(電気的遊技装置)9の作動状態を変化させることができる。例えば、操作装置70の操作期間が設けられ、前記操作部701の上端の縁を押下して操作部701を略水平方向へ移動させる第二操作を行うことにより、前記表示装置9の特別図柄表示部42でキャラクターが左右上下などに移動し、一方、前記操作部701の上面略中央部を押下して第一位置から第二位置へ変化させる第一操作を行うことにより、前記キャラクターが、例えばビームを発射するなどの演出を行う。
【0043】
なお、前記操作装置70の操作による前記電気的遊技装置の作動状態の変化は、前記表示装置上の表示変化に限られず、駆動役物が動いたり、発光体が光ったり、音が出たりするものでもよく、また、前記第一操作と第二操作では、作動状態を変化させる装置が異なるものであってもよい。さらに、前記第一操作と第二操作を同時に行う第三操作により、全く別の作動態様を行う構成であってもよい。このことを概念化すると、以下のようになる。
【0044】
(1)電気的遊技装置の作動状態を変化させるとは、電気的遊技装置(例えば、表示装置や駆動役物など)を設けると共に、電気的遊技装置の作動態様として第一遊技作動態様と第二遊技作動態様を備え、前記操作装置を操作することにより、第一遊技作動態様から第二遊技作動態様に移行することを意味する。
【0045】
(2)電気的遊技装置を設けると共に、電気的遊技装置の作動態様として第一遊技作動態様、第二遊技作動態様、第三遊技作動態様、第四遊技作動態様を備え、操作装置の第一操作により第一遊技作動態様から第二遊技作動態様に移行し、第二操作により第三遊技作動態様から第四遊技作動態様に移行する。ただし、第一遊技作動態様と第二遊技作動態様が異なり、また第三遊技作動態様と第四遊技作動態様が異なるものであれば、各遊技作動態様は同じものでも異なるものでもよい。
【0046】
(3)複数の電気的遊技装置を設け、複数の電気的遊技装置のうち一つの電気的遊技装置の作動態様が操作装置の第一操作により変化(変更)し、別の電気的遊技装置の作動態様が第二操作により変化(変更)する。
【0047】
(4)電気的遊技装置を設け、操作装置は第一操作と第二操作の同時操作により第三操作が可能であり、前記第三操作により電気的遊技装置の作動態様が変化(変更)する。なお、この場合の作動態様は、前記と同様のものでもよく、あるいは全く別のものでもよい。
【0048】
ここで、前記下側球受け皿31と前記操作装置70について説明する。図3及び図4に示すように、前記下側球受け皿31は、本体部材310と、前記本体部材310の左側前面に組み付けられる組み付け部材321とで構成されている。前記本体部材310は、略中央上面に窪んだ形状の球受け部311を有し、左側には組み付け部材321が組み付けられる組み付け部313を有する。前記組み付け部313は、前記本体部材310の上面と前面側側面が切り欠かれた窪み形状となっている。
【0049】
前記組み付け部材321は、操作配置部323を構成する上面と前側側面324とで構成され、後ろ側が開口すると共に、内側が空洞部分となっている。また、前記操作配置部323には、略上下に貫通して前記空洞部分に通じる貫通孔からなる操作装置収納部325が形成され、前記操作装置収納部325に前記操作装置70が収納配置される。なお、前記組み付け部材321内には、前記本体部材310の前記組み付け部313に固定された保護金具330が配置される。前記保護金具330は断面形状が略L字形状に屈曲したもので構成され、前記操作装置配置部325に配置された操作装置70の下部を保護する。
【0050】
前記操作装置70は、複数の構成部材で構成され、本実施例では、図4ないし図9に示すように、操作部701と、固定部751とからなる。
【0051】
前記操作部701は、前記第一位置(本実施例では上方位置)から前記第二位置(本実施例では下方位置)へ移動可能(第一操作可能)に、前記操作配置部323に固定部751により固定される。さらに、本実施例においては、前記操作部701は水平方向へ移動可能(第二操作可能)に、前記操作配置部323に固定部751で固定される。前記操作部701は、図7から理解されるように、操作部平面703と操作部側面723で構成された柱形状からなり、内部に機構部品や電気的部品の一部が収納される。すなわち、前記操作部701は、前記操作部平面703を有する第一押下部材702、前記第一押下部材を保護する保護部材712、前記操作部側面723を有する第二押下部材722とで構成される
【0052】
図10及び図11に示すように、前記第一押下部材702は、前記操作部平面703を構成する上面と前記操作部平面703の周縁から下方へ向けて形成された第一押下部材側面704とで構成される筒状からなる。前記操作部平面703は、前記操作部701を前記第一位置から第二位置へ移動させる第一操作の際に遊技者によって押下される部分である。
【0053】
前記保護部材712は、上下端が開口した筒状からなり、前記第一押下部材702の外周に嵌り、前記保護部材712の内周面713と前記第一押下部材側面704が当接した状態で接合される。これにより、前記保護部材712で前記押下部材712の耐久性を上げることができる。さらに、前記保護部材712と前記第一押下部材702と前記第二押下部材722の色を互いに異ならせて、前記保護部材712を第一押下部材702と第二押下部材722の間に配設することにより、前記操作部701の装飾性を上げることも可能である。また、図6のA部拡大図に示すように、前記保護部材712と前記第一押下部材702を組み合わせた状態においては、前記保護部材712の上端と前記第一押下部材702の操作部平面703の周縁が段差の略無い略面一とされており、遊技者が第一押下部材702を押下した場合に怪我などするおそれを低減することが可能である。さらに、前記保護部材712の上端部分は滑らかな形状とされると共に、前記保護部材712の上端と前記第一押下部材702の操作部平面703が全体的に滑らかとされており、より怪我などするおそれを低減することが可能である。
【0054】
前記第二押下部材722は、図10及び図11に示すように、底面725と、前記底面725の周縁に上向き筒状に形成された前記記操作部側面723と、前記操作部側面723の下端外周に鍔(つば)状に外向きに突出形成された操作部突出部727とよりなり、前記操作部側面723で囲まれた内部側が操作部側部品収納部731とされている。前記底面725の略中央には筒形状の第二押下部材下側部材726が装着され、前記第二押下部材下側部材726の下部が前記底面725の下方へ突出している。前記筒状の第二押下部材下側部材726は略中央部が、前記操作部側部品収納部731から前記第二押下部材722の外部へ貫通する第二押下部材貫通孔729とされている。前記第二押下部材貫通孔729の内部も前記操作部側部品収納部731の一部を構成する。また、本実施例では、前記操作部側部品収納部731には電気的部品の基板が収納される基板保護ケース743が配設固定され、基板保護ケース743の底部の貫通孔744から前記第二押下部材貫通孔729を通って基板のハーネス類が後述する固定部側部品収納部へ至るようにされている。また、本実施例では、前記第二押下部材貫通孔729には後述する機構部品における軸部材732の軸部734が挿通可能とされ、前記第二押下部材貫通孔729の下端外周縁には後述する機構部品におけるバネ部材737の上端が当接して前記操作部701を第一位置(上方位置)へ付勢するように構成されている。前記操作部側面723の内周面724には前記保護部材712の外周面714が当接して前記第二押下部材722と前記保護部材712が接合されており、これにより第二押下部材722の耐久性を向上させると共に液状物質の侵入を抑えることが可能である。
【0055】
また、図6のA部拡大図に示すように、前記保護部材712と前記第二押下部材722を組み合わせた状態においては、前記保護部材712の上端と前記第二押下部材722の操作部側面723の上端が略段差の無い略面一とされており、遊技者が第二押下部材7222の上端を押下した場合に怪我などするおそれを低減することが可能である。さらに、前記第二押下部材722の操作部側面723の上端部分は、前記保護部材712の上端部分と同様に滑らかな形状とされ、これにより前記第一押下部材702の操作部平面703と前記保護部材712の上端と前記第二押下部材722の操作部側面723の上端が全体的に滑らかとされており、より怪我などするおそれを低減することが可能である。
【0056】
前記固定部751は、図5から図9、図12及び図13等に示すように、固定部本体部材753、軸部材732、バネ部材737、固定部下側部材768、侵入抑制部材781、侵入抑制部材固定部材787、取付カバー部材791などからなる。
【0057】
前記固定部本体部材753は、図12及び図13に示すように上方が開口した箱状の本体部754と、前記本体部754の上端外周に外向きに突出形成された鍔(つば)状の固定面761とよりなる。前記本体部754は、本体部底面755と、本体部側面757とで囲まれる構成される操作部収納空間S1を備え、前記操作部収納空間S1に前記操作部701における操作部突出部727よりも下側部分が収納される。前記操作部収納空間S1は前記操作部701の第一操作及び第二操作時の移動が可能な大きさとされ、かつ、前記操作部701が第二操作で略水平方向へ移動した際にも、前記操作部701における操作部突出部727で操作部収納空間S1の上方、すなわち本体部754の開口部分(開放部分)が覆われるように、前記操作部突出部727との大きさの関係が設定される。
また、前記本体部側面757は前記本体部底面755及び前記固定面761に対して略垂直とされている。前記固定面761は、前記第二押下部材722の操作部突出部727より外周が所定量大きく形成され、前記固定面761の上方に前記第二押下部材722の操作部突出部727が配置されるように構成され、さらに、前記操作部701が第二操作で略水平方向へ移動した際にも、前記操作部701における操作部突出部727が前記固定面761の上方に重なる大きさとされている。なお、前記固定面761の周縁には、ネジ挿入用切り欠き761aが形成されている。
【0058】
前記本体部底面755には、機構部品や電気的部品を挿通するための本体部底面貫通孔756が上下方向に形成されている。本実施例では、前記本体部底面貫通孔756内は、固定部側部品収納部に相当し、前記本体部底面貫通孔756内に機構部品としての軸部材732の軸部734がその外周のバネ部材737と共に挿通され、また、前記軸部734内には電気的部品としてのハーネス類が通されて前記本体部底面貫通孔756に挿通される。さらに、前記本体部底面755の上面には本体部底面貫通孔756の周縁に、上方へ向けて突出した壁部758が形成されている。前記壁部758と前記本体部側面757間は前記本体部底面755とで凹状の液状物質受け入れ部759を構成し、前記壁部758によって部品収納部(前記本体部底面貫通孔756内の固定部側部品収納部及び前記操作部側部品収納部731で構成される)と前記液状物質受け入れ部759が区画されている。前記液状物質受け入れ部759は、前記操作部701と前記固定部751が組み合わされた状態において、前記操作部701と前記固定部751間に形成される隙間から前記操作装置70内に侵入した液状物質を受け入れる部分であり、また、前記液状物質受け入れ部759に受け入れられた液状物質が部品収納部(前記本体部底面貫通孔756内の固定部側部品収納部及び前記操作部側部品収納部731で構成される)に侵入するのを、前記壁部758で妨げるようにしている。前記液状物質受け入れ部759の位置は、前記部品収納部を避けた位置であればよく、図示の例に限定されるものではない。なお、前記操作部701と前記固定部751間に形成される隙間については、後に詳しく説明する。
【0059】
また、前記液状物質受け入れ部759から操作装置70外へ排出する排出口760が、前記液状物質受け入れ部759と操作装置外とを貫通して樋状に形成されている。本実施例において前記排出口760は、前記液状物質受け入れ部759の縁における前記本体部底面755と本体部側面757との境界付近に形成され、前記固定部本体部材753の側面外部に通じている。前記排出口760の位置は、前記本体部底面755と本体部側面757との境界付近に限定されず、前記本体部底面755や本体部側面757に設けてもよい。すなわち、前記機構部品や電気的部品の収納される空間に貫通することなく、前記液状物質受け入れ部759と操作装置外とを通じる位置であればよい。このように、前記液状物質受け入れ部759に受け入れられた液状物質は前記排出口760を介して前記操作装置70の固定部751外へ排出される構成となっている。前記排出口760から前記操作装置70外へ流出した液状物質は、前記下側球受け皿31における前記組み付け部材321内の空洞部分における前記操作装置収納部325に排出される。前記下側球受け皿31の組み付け部材321内の空洞部分には液状物質で浸水しても破損するような部材が存在していなく、排出された液状物質で破損するおそれがない。なお、前記下側球受け皿31の組み付け部材321内の空洞部分に孔を設けてさらに遊技機の外部へ液状物質を流出する構成にしてもよい。その構成により、遊技機内に液状物質が溜まるおそれを低減し、液状物質による破損などが生じるおそれを低減することが可能である。なお、図7乃至図9に示すように、本実施例では、前記液状物質受け入れ部759内の本体部底面755には、上向きの筒状に形成された第一操作検出部材挿通部765が形成されている。前記第一操作検出部材挿通部765には、第一操作を検出するための第一操作検出部材766が挿通され、前記第一操作検出部材766の下部には第一操作検出スイッチが設けられている。
【0060】
図8及び図14に示すように、前記本体部底面755の下面には、略中央部に軸部材基部配置部762が凹状に形成され、前記軸部材基部配置部762の中央を前記本体部底面貫通孔756が貫通している。前記軸部材基部配置部762は、後述する軸部材732における正方形の板状体からなる基部733よりも所定量大きい略相似形の正方形状に形成されている。さらに前記軸部材基部配置部762の四辺の外側、すなわち前記軸部材基部配置部762の外側四方には、第二操作付勢部材配置部763が形成されている。前記四方の第二操作付勢部材配置部763には、それぞれ第二操作付勢バネ部材771と、前記第二操作付勢バネ部材771により前記軸部材基部配置部762側へ(前記本体部底面貫通孔756へ向けて)付勢されるスライド部材772が配設される。また前記スライド部材772の移動を検出して第二操作を検出する第二操作検出スイッチ773が前記スライド部材772と前記本体部底面755に設けられている。
【0061】
前記軸部材732は、図7から図9に示すように、略正方形の板状体からなる基部733に軸部734が上向きに立設されている。前記基部733は、前記本体部底面貫通孔756を通過できない大きさからなると共に前記軸部材基部配置部762よりも所要量小さく形成され、前記第二操作時に前記軸部材基部配置部762内を略水平方向へ移動可能とされている。一方、前記軸部734は前記本体部底面貫通孔756及び前記第二押下部材貫通孔729に挿通可能な径からなる。前記軸部734内にはハーネス類貫通孔735が上下に貫通して形成されている。前記軸部材732は、前記軸部734が前記本体部底面貫通孔756に下側から上向きに挿通され、前記基部733が前記軸部材基部配置部762に配置されて四方から前記スライド部材772で押圧されている。また、前記本体部底面貫通孔756に挿通された前記軸部734は、さらに前記第二押下部材貫通孔729に挿通される。
【0062】
前記バネ部材737は、前記操作部701を第一位置(本実施例では上方位置)へ付勢するためのもので、前記軸部734の外周に装着され、前記軸部734と共に前記本体部底面貫通孔756に挿通される。前記バネ部材737は前記第二押下部材貫通孔729の径より大径とされ、前記バネ部材737の上端が前記第二押下部材貫通孔729を通ることなく前記第二押下部材下側部材726の下面に当接するように構成されている。
【0063】
前記固定部下側部材768は、前記本体部底面755の下面にネジで結合されて、前記軸部材732の基部734及び前記スライド部材772等を前記本体部底面755との間で挟持し、前記軸部材732の基部733を略水平方向へ移動可能に保持する。また、前記固定部下側部材768にはハーネス類挿通孔774が形成されている。
【0064】
前記侵入抑制部材781は、図5〜図9等に示すように前記操作部701の上部(前記操作部突出部727より上方部分)を挿通可能な貫通孔782が略中央に形成され、前記操作部突出部727の上部を貫通孔782の周縁で覆うことのできる環状部材からなり、前記本体部754の固定面761に周縁が重なるように構成されている。前記貫通孔782の内径dは、前記第二押下部材722の前記記操作部側面723の外径より所要量大きく形成され、前記操作部701の水平方向の第二操作が可能にされると共に、前記第二操作によって前記操作部701を略水平方向に移動限度まで移動させた際に移動方向で前記操作部側面723が貫通孔782の内周と当接し、また、前記操作部701の移動方向とは反対方向において、前記操作部突出部727と前記貫通孔782の周縁間に隙間を生じることなく、前記操作部突出部727を前記貫通孔782の周縁で覆うことのできるように構成されている。前記貫通孔782の周縁は、前記操作装置70の外部にある液状物質が前記構成部材間の隙間に侵入するのを抑制する抑制部に相当する。前記侵入抑制部材781は、前記貫通孔782に前記操作部701の上部が挿通された状態で前記操作部突出部727に上方から被さり、さらに前記本体部754の固定面761に対向して重なり、前記本体部754の固定面761の下面に配置された侵入抑制部材固定部材787によってネジ止めされる。前記侵入抑制部材固定部材787はリング状板状体からなる。このように、前記侵入抑制部材781と前記本体部754の固定面761間に前記操作部突出部727を位置させて前記侵入抑制部材781と前記本体部754の固定面761を固定することにより、前記操作部701が第一操作(第一位置から第二位置への移動)及び第二操作(略水平方向への移動)可能に前記固定部751に保持される。
【0065】
前記取付カバー部材791は、図4及び図5に示すように、前記固定部751の下部が収納可能な容器状からなり、底面792が前記固定部下側部材768の底面と共に、前記組み付け部材321内にネジ止めされ、それにより、前記操作部材70が前記操作配置部323に固定され、それにより前記操作装置収納部325に前記操作装置70の下部が収納される。符号793はハーネス挿通孔である。
【0066】
前記操作装置70は、前記操作部701と固定部751が組み合わされることにより、図15に示すように、前記操作部701が少なくとも所定位置の場合に前記操作部701と固定部751間に隙間739を生じる。しかも、前記隙間739は、前記操作部701が少なくとも第一位置と第二位置の何れか一方に位置する場合に生じるように構成されている。本実施例では、前記操作部701が非操作状態の第一位置の場合、すなわち前記操作部701が押下されていない場合に、前記固定部751における固定面761と前記操作部701の操作部突出部727間に隙間739を生じる。そのため、飲料水等の液状物質が前記操作装置70の付近でこぼされると、前記隙間739を通って操作装置70内に侵入するおそれがある。しかし、前記隙間739に侵入した液状物質は、前記隙間739と通じている前記液状物質受け入れ部759に一旦受け入れられ、さらに前記排出口760を通って操作装置701外の前記操作装置収納部325(図3及び図4に示す)に排出される。したがって、前記部品収納部(前記本体部底面貫通孔756内の固定部側部品収納部及び前記操作部側部品収納部731で構成される)に収納されている機構部品や電気的部品が、前記侵入した液状物質が操作装置70内に溜まることにより破損するおそれを低減することができる。しかも、前記液状物質受け入れ部759は、前記のように部品収納部を避けて形成されているため、前記液状物質受け入れ部759に受け入れられた液状物質により前記部品収納部内の機構部品や電気的部品が破損するおそれを低減することができる。さらに、前記液状物質受け入れ部759に受け入れられた液状物質は前記壁部758によって前記部品収納部に侵入するのを防ぐことができるため、前記液状物質受け入れ部759に受け入れられた液状物質により前記部品収納部内の機構部品や電気的部品が破損するおそれを低減することができる。
【0067】
さらに、前記操作部701の外周に形成された操作部突出部727により、前記固定部751の開口部分(開放部分)を覆っているため、液状物質が前記操作部701の側面を伝って前記隙間739に侵入するのを低減することが可能である。また、前記操作部701の側面を伝って操作装置70内に侵入しようとする液状物質は、前記操作部突出部727によって、前記操作部701の側面と前記固定部751の内周面から遠ざかる方向へ向きが変更されて流動するため、前記隙間739に侵入するおそれを低減することが可能である。
【0068】
さらにまた、前記第一位置では、前記侵入抑制部材781の周縁の内面と前記操作部突出部727の上面が接触しているため、前記操作装置701外の液状物質が前記隙間739に侵入するのを抑制することができる。
【0069】
一方、前記操作部701の操作部平面703(前記第一押下部材702の上面)を押下する第一操作により、前記操作部701が前記第一位置(上方位置)から第二位置(下方位置)へ移動すると、前記第二位置では、前記固定部751における固定面761と前記操作部701の操作部突出部727が少なくとも一部で密着して前記隙間739が無くなり、前記隙間739を通って液状物質が侵入しなくなり、侵入を抑えることが可能である。また、前記操作装置70の設計上、あるいは前記操作部701の押下時の具合により、前記第二位置の場合に、前記固定部751における固定面761と前記操作部701の操作部突出部727間に隙間739が残り、前記隙間739が第一位置の場合よりも狭くなる(前記実施例では前記固定面761と前記操作部突出部727間の間隔が狭くなっている)場合がある。したがって、その場合でも、前記第二位置では前記第一位置よりも前記隙間739に液状物質が侵入するのが抑えられる。さらに、その場合、前記侵入抑制部材781の周縁によっても前記隙間739に液状物質が侵入するのが抑えられる。さらに、前記隙間739から液状物質が侵入することがあっても、第一位置の場合と同様に、前記液状物質受け入れ部759に受け入れられた後に前記排出口760を通って操作装置70外へ排出されるため、操作装置70内に液状物質が溜まることによる不具合のおそれを低減することができる。また、前記壁部758によって前記部品収納部に侵入するのを防ぐこともできる。
【0070】
一方、前記第二押下部材722の上端が押下される第二操作により前記操作部701が略水平に移動すると、図16に示すように、前記移動方向において前記侵入抑制部材781の内周縁と前記操作部側面723との間隔が狭くなり、あるいは前記侵入抑制部材781の内周縁に前記操作部側面723が接触し、しかも、前記侵入抑制部材781の周縁の内面と前記操作部突出部727の上面が接触した状態となっているため、前記操作装置701外の液状物質が前記隙間739に侵入するのを抑制することができる。さらに、前記隙間739から液状物質が侵入することがあっても、第一位置の場合と同様に、前記液状物質受け入れ部759に受け入れられた後に前記排出口760を通って操作装置70外へ排出され、前記操作装置70内に溜まるおそれを低減することが可能である。また、前記壁部758によって前記部品収納部に侵入するのを抑えることができる。さらに、前記操作部突出部727の液状物質誘導作用により、液状物質の侵入を抑えることができる。さらにまた、前記操作部701が移動した方向のみならず、移動方向とは反対側においても、前記固定部751の開口部分(開放部分)は、前記操作部701の操作部突出部727により覆われているため、これによっても液状物質の侵入を抑えることができる。
【0071】
このように、前記遊技機1においては、前記操作装置70の操作部701がどの操作位置においても液状物質により操作装置(特に機構部品や電気的部品)が破損するおそれを低減することが可能である。
【0072】
なお、本実施例では固定部に排出口を設けているが、それに限るものではなく、前記のように、例えば、電気的部品や機構部品が収納される部分を避ける位置であればよく、前記操作部に設けてもよい。また排出口は操作装置外と通じる溝であってもよい。
【0073】
本実施例では、操作装置は第一操作と第二操作の双方を可能としているが、一方のみの操作を可能にする構成でもよいし、第一操作と第二操作で第三操作を行うようにしてもよい。
【0074】
本実施例では、操作部突出部を操作部の側面から突出する構成としているが、それに限るものではなく、操作部下部の周縁の径が、固定部における側面の周縁の径よりも大きく、かつ操作部が第二操作において移動阻止されるまで移動した場合においても、移動方向とは反対方向の端部においても前記隙間を操作部突出部で被覆する大きさに構成されていれば、どのような構成でもよい。
【0075】
本実施例では、環状部材からなる侵入抑制部材を固定して操作部のみ移動する構成としているが、環状部材からなる侵入抑制部材も操作部と共に移動する構成としてもよい。特に環状部材からなる侵入抑制部材と操作部突出部が接触した状態で移動する構成であれば、液状物質が侵入するおそれをより低減することが可能である。
【0076】
本実施例では、第二操作において操作部を一方向のみならず他方向へも移動可能な構成にしているが、他方向に移動不可能にしてもよい。このようにすれば、隙間が少なくなるため、液状物質が侵入するおそれを低減することが可能である。
【0077】
本実施例では、操作部を第一押下部材と保護部材と第二押下部材とで構成しているが、第二押下部材を設けず、保護部材の側面を押下することで第二操作を行う構成としてもよい。
【0078】
本実施例では、操作部の上面において面一となる部分は多少の凹凸を有する略面一とされているが、凹凸の無い完全な面一であってもよい。また、例えば、前記本体部底面755や前記壁部758、前記本体部側面757などを排出口760側へ向けて下方向に傾斜させた構成にし、侵入した液状物質を排出口760へ流しやすくする構成にしてもよい。また、前記液状物質受け入れ部759を振動させる機構を設けて、前記液状物質受け入れ部759に液状物質が停留した場合などにおいても、振動により排出口760へ流しやすくする構成にしてもよい。なお、飲料水などの液体以外にもゼル状の物質などが侵入した場合において、本発明と同様の効果を発揮する構成にしてもよい。
【0079】
本実施例では、固定部における本体部底面貫通孔は、本体部底面の中央に形成されているが、中央に限るものではなく、縁(固定部の側面側)に形成されていてもよい。これらの場合においても壁部と固定部の側面とで部品収納部を形成する構成としてもよい。以上の構成を概念化して以下に記載する。
【0080】
(1)前記機構部品及び前記電気的部品の一方あるいは両方は、前記操作部及び固定部の少なくとも一方に収納すると共に、前記操作部は固定部に操作可能な状態で収納される構成である。この構成により、機構部品や電気的部品を操作装置内に収納可能であると共に固定部に操作可能な状態で操作部を収納することが可能である。
【0081】
(2)前記操作部は操作部平面と操作部側面で構成される柱形状からなり、前記操作部平面と前記操作部側面で構成された柱形状の内部に前記機構部品及び前記電気的部品の一方あるいは両方を収納し、前記固定部は少なくとも固定部用側面(前記固定部の本体部側面に相当する)で構成された筒形状であり、前記操作部のうち前記操作部平面を含む先端側が前記操作装置配置部より外方に向けて露出し、前記操作部のうち露出していない前記操作部側面の外周面と前記固定部用側面の内周面とが互いに対向する位置となるように前記操作部を前記固定部に収納する構成である。
【0082】
(3)前記固定部は前記固定部用側面と固定部用平面(固定部用底面)で形成されると共に一部が開放した形状に形成されており、前記開放した部分から前記操作部の一部を前記固定部に収納する構成であり、前記固定部用平面には操作部固定部平面貫通孔と前記操作部固定部平面貫通孔の周縁において前記操作部固定部用平面から開放口に向けて突出した侵入抑制突部(壁部)を設けた構成である。この構成により、液状物質が機構部品や電気的部品に侵入するおそれを低減することが可能である。
【0083】
(4)前記操作部のうち露出した部分には前記操作部側面の外周面の径が前記固定部用側面の内周面の径よりも大きくした被覆部(第二押下部材)を設けており、前記被覆部が前記操作部のうち露出していない前記操作部側面の外周面と前記固定部用側面の内周面の間をいずれも被覆する(塞ぐ)構成である。この構成により、液状物質が操作部側面の外周面と固定部用側面の内周面の間に侵入することを低減することが可能である。
【0084】
(5)前記被覆部は、前記操作部のうち露出した前記操作部側面の外周面から外方向に突出した突部を備え、前記突部が外部からの液状物質の侵入方向を前記操作部側面の外周面と前記固定部用側面の内周面から遠ざけるように変更する侵入方向変更部である。この構成により、液状物質が操作部側面の外周面と固定部用側面の内周面の間から遠ざかるように流れるため、侵入するおそれを低減するおそれを低減することが可能である。
【0085】
(6)前記操作部は所定距離の間を前記操作部材配置部の操作部材配置面(下側球受け皿の組み付け部材の上面)に対して略平行に移動操作することが可能であり、前記固定部用側面の内周面に前記操作部の露出していない前記操作部側面の外周面が接触することにより前記操作部が前記所定距離間以上移動することを抑制する構成であり、前記操作部が何れの位置に移動した場合においても、前記被覆部が前記操作部のうち露出していない前記操作部側面の外周面と前記固定部用側面の内周面の何れの間も被覆する構成である。この構成により、操作部を略平行(略水平方向)に移動することが可能であり、さらに、操作部を何れの位置に移動した場合においても、被覆部により操作部側面の外周面と固定部用側面の内周面の間に液状物質が侵入するおそれを低減することが可能である。
【0086】
(7)前記被覆部の少なくとも端部側を被覆する侵入抑制部材(環状部材)を設けた構成である。この構成により、外部からの液状物質が侵入抑制部材により操作部内に侵入するおそれを低減することが可能である。
【0087】
(8)前記被覆部と前記侵入抑制部材との重なり部分が互いに接触するように前記侵入抑制部材を設けた構成である。この構成により、外部からの液状物質が被覆部と侵入抑制部材の重なり部分の接触により操作部内に侵入することを低減することが可能である。
【0088】
(9)前記被覆部が何れの位置に移動した場合においても、前記被覆部と前記侵入抑制部材とが重なると共に前記重なり部分が接触するように前記侵入抑制部材を設けた構成である。この構成により、操作部が何れの位置に移動した場合においても、外部からの液状物質が被覆部と侵入抑制部材の重なり部分の接触により操作部内に侵入することを低減することが可能である。
【0089】
(10)前記固定部に前記固定部の内部から外部への貫通樋を設けており、前記貫通樋が前記排出口の少なくとも一部を構成する。この構成により、液状物質が固定部内に侵入した場合においても外部へ排出することが可能である。
【0090】
なお、本発明は、パチンコ遊技機に限られず、電気的遊技装置の作動状態を変化させる操作装置を備える遊技機であれば適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0091】
【図1】本発明の一実施例に係る遊技機について遊技盤の釘を省略して示す正面図である。
【図2】同遊技機の裏面図である。
【図3】下側球受け皿の平面図、正面図および断面図である。
【図4】下側球受け皿への操作装置の組み付けを示す斜視図である。
【図5】操作装置の斜視図である。
【図6】取付カバー部材を外した状態の操作装置の斜視図および側面図である。
【図7】取付カバー部材を除く操作装置の分解斜視図である。
【図8】取付カバー部材を除く操作装置の他方向から眺めた斜視図である。
【図9】操作部と固定部の分解斜視図である。
【図10】第一押下部材、保護部材、第二押下部材の組み立て状態断面図である。
【図11】第一押下部材、保護部材、第二押下部材の分解図である。
【図12】侵入抑制部材および取付カバー部材を外した固定部の斜視図である。
【図13】固定部本体部材を示す図である。
【図14】固定部本体部材の本体部の下面図である。
【図15】第一位置及び第二位置の状態を示す操作装置の概略断面図である。
【図16】第二操作状態を示す操作装置の概略断面図である。
【符号の説明】
【0092】
1 遊技機
3 遊技盤
6 遊技領域
9 表示装置
35 発射ハンドル
70 操作装置
325 操作装置収納部
701 操作部
731 操作部側部品収納部
739 隙間
751 固定部
756 本体部底面貫通孔(固定部側部品収納部)
758 壁部
759 液状物質受け入れ部
760 排出口
781 侵入抑制部材(環状部材)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気的遊技装置の作動状態を変化させる操作装置を備えた遊技機において、
前記操作装置は複数の構成部材で構成され、
前記操作装置の内部には、部品収納部と、前記複数の構成部材間の隙間を通って侵入した液状物質を受け入れる液状物質受け入れ部と、前記液状物質受け入れ部の液状物質を前記操作装置外へ排出する排出口とが設けられ、前記液状物質受け入れ部が前記部品収納部を避けた位置にあることを特徴とする遊技機。
【請求項2】
前記操作装置内には、前記部品収納部と前記液状物質受け入れ部を区画する壁部が前記部品収納部と前記液状物質受け入れ部間に形成され、前記液状物質受け入れ部に受け入れられた液状物質が前記部品収納部に侵入するのを前記壁部で妨げるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
【請求項3】
前記操作装置は操作装置収納部に収納され、前記液状物質受け入れ部の液状物質が前記排出口を介して前記操作装置収納部に排出されるように構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機。
【請求項4】
前記操作装置の外部にある液状物質が前記隙間に侵入するのを抑制する抑制部を設けたことを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の遊技機。
【請求項5】
前記複数の構成部材には、操作により移動する操作部を構成する部材と、前記操作部を第一位置から第二位置に移動可能に操作配置部に固定する固定部を構成する部材とが含まれ、前記操作部が少なくとも前記第一位置と前記第二位置の何れか一方に位置する場合において、前記操作部と前記固定部間に前記隙間を生じることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の遊技機。
【請求項6】
前記操作部が前記第一位置と前記第二位置の何れかにおいて前記一方とは異なる他方に位置する場合においては、
前記操作部と前記固定部との間に液状物質が侵入する前記隙間を生じないように、前記操作部と前記固定部の少なくとも一部が密着することを特徴とする請求項5に記載の遊技機。
【請求項7】
前記操作部が前記第一位置と前記第二位置の何れかにおいて前記一方とは異なる他方に位置する場合には、前記一方に位置する場合よりも前記隙間が狭いことを特徴とする請求項5に記載の遊技機。
【請求項8】
前記操作部の上部を挿通可能な貫通孔が略中央に形成された環状部材を、前記貫通孔に前記操作部の上部を少なくとも上下移動可能に挿通させると共に前記固定部の上部を覆うようにして設け、前記操作装置の外部にある液状物質が前記隙間に侵入するのを前記環状部材の貫通孔周縁によって抑制することを特徴とする請求項5から7の何れか一項に記載の遊技機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2007−175162(P2007−175162A)
【公開日】平成19年7月12日(2007.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−375100(P2005−375100)
【出願日】平成17年12月27日(2005.12.27)
【出願人】(599104196)株式会社サンセイアールアンドディ (597)
【Fターム(参考)】