遊技玉洗浄研磨機
【課題】パチンコ機等の遊技機で使用されて汚れた遊技玉を島以外の場所で清浄化することのできる手軽な洗浄研磨機を提供すること。
【解決手段】使用した遊技玉を供給する供給口と、供給口から受け入れた遊技玉を転動させながら表面を研磨材と洗浄液に接触させて研磨する研磨装置と、該研磨装置で研磨された遊技玉を所定方向に搬送する搬送装置と、搬送中の遊技玉を乾燥させる乾燥装置と、搬送された遊技玉を受け入れる貯留容器とを本体内に収納した遊技玉洗浄研磨機。本体の下部には、自由に移動できるようにキャスターを取り付けておくのが好ましい。
【解決手段】使用した遊技玉を供給する供給口と、供給口から受け入れた遊技玉を転動させながら表面を研磨材と洗浄液に接触させて研磨する研磨装置と、該研磨装置で研磨された遊技玉を所定方向に搬送する搬送装置と、搬送中の遊技玉を乾燥させる乾燥装置と、搬送された遊技玉を受け入れる貯留容器とを本体内に収納した遊技玉洗浄研磨機。本体の下部には、自由に移動できるようにキャスターを取り付けておくのが好ましい。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ玉等の遊技玉を洗浄および研磨して清浄化するために使用される遊技玉洗浄研磨機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
パチンコ店等の遊技場には、使用により汚れた遊技玉を磨いて清浄化するための研磨機が設置されている。従来の研磨機は、遊技玉を所定の方向に送りながら研磨材に接触させて表面を研磨するものが一般的であり、所定数の遊技機が並設されたブロック、いわゆる島ごとに配置されていた。
【0003】
この種の研磨装置としては、例えば下記特許文献1,2に記載のものが知られている。ところがこの種の装置では、遊技玉の汚れがひどい場合は、遊技玉の流れが円滑に行われなくなり、洗浄研磨装置が詰まって、故障や破損を引き起こすおそれがあったので、遊技玉の汚れがひどい場合は、洗浄研磨機のトラブルを避けるために島外で別途遊技玉の洗浄研磨を行うことがあった。
【0004】
しかしながら、島外で遊技玉の洗浄研磨を行う場合は、汚れた遊技玉をザル等に受け、人力で所定の位置まで運んで人力で洗浄と研磨を行わなければならないので、多大の労力と時間を要していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平7−246279号公報
【0006】
【特許文献2】特開2005−230438号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記事情に鑑み、汚れた遊技玉の洗浄、研磨、乾燥等の処理を島外で容易かつ手軽に行うことのできる遊技玉自動洗浄研磨機を提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明は次のような構成を採用した。すなわち、請求項1に記載の本発明に係る遊技玉の洗浄研磨機は、使用した遊技玉を供給する供給口と、供給口から受け入れた遊技玉を転動させながら表面を研磨材と洗浄液に接触させて研磨する研磨装置と、該研磨装置で研磨された遊技玉を所定方向に搬送する搬送装置と、搬送中の遊技玉を乾燥させる乾燥装置と、搬送された遊技玉を受け入れる貯留容器とを本体内に収納したことを特徴としている。
【0009】
また、請求項2に記載の遊技玉の洗浄研磨機は、前記研磨装置として、外周部に遊技玉を保持する保持手段を備えた円筒状の回転ドラムと、該回転ドラムの外周部に配置され前記回転ドラムの外周部との間で遊技玉を挟圧保持する柔軟な研磨材とを備えた研磨装置を用いるものである。
【0010】
請求項3に記載の遊技玉の洗浄研磨機は、前記研磨装置として、遊技玉を保持する保持手段が設けられた底板を備えた回転円盤と、該回転円盤の底板上に保持された遊技玉を研磨するブラシとを備えた円盤状研磨装置を用いるものである。
【0011】
請求項4に記載の遊技玉の洗浄研磨機は、前記研磨装置が、遊技玉を掻き揚げる複数のブレードが内部に設けられた中空回転ドラムを備え、該回転ドラムの内部に遊技玉を供給する供給口と、回転ドラムの内部に洗浄液を供給する洗浄液供給口と、内部の空気を排出する排気口とが設けられているバレル研磨式研磨装置である。
【0012】
請求項5に記載の遊技玉の洗浄研磨機は、乾燥装置が、外周部に遊技玉を保持する保持手段を備えた円筒状の乾燥用回転ドラムと、該回転ドラムの外周部との間で遊技玉を挟圧保持する柔軟な吸水材と、乾燥用回転ドラムの外周部に空気を吹き付けるブロワとを備えているものである。さらに、請求項6に記載の遊技玉の洗浄研磨機は、本体の下部に該本体を移動させるためのキャスターが設けられているものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る遊技玉の洗浄研磨機は、洗浄研磨装置と、乾燥装置と、搬送装置を備えたものであるから、装置的にコンパクトなものとすることができ、汚れた遊技玉を供給口から供給するだけで研磨材による研磨と、洗浄液による洗浄と、乾燥装置による乾燥を順次連続的に行うことができ、汚れた遊技玉を能率よく清浄化して送り出すことができるようになる。
【0014】
請求項2に記載のように、前記研磨装置として、外周部に遊技玉を保持する保持手段を備えた円筒状の回転ドラムと、該回転ドラムの外周部に配置され前記回転ドラムの外周部との間で遊技玉を挟圧保持する柔軟な研磨材とを備えた研磨装置を用いれば、動作が確実であり、堅牢な装置とすることができる。また、請求項3に記載のように、遊技玉を保持する保持手段が設けられた底板を備えた回転円盤と、該回転円盤の底板上に保持された遊技玉を研磨するブラシとを備えた円盤状研磨装置を用いると、よりコンパクトな装置とすることができる。
【0015】
さらに、請求項4に記載のように、遊技玉を掻き揚げる複数のブレードが内部に設けられた中空回転ドラムを備え、該回転ドラムの内部に遊技玉を供給する供給口と、回転ドラムの内部に洗浄液を供給する洗浄液供給口と、内部の空気を排出する排気口とが設けられているバレル研磨式研磨装置を用いれば、特別の研磨材を使用しなくても遊技玉の研磨をおこなうことができる。また、請求項5に記載のように、乾燥装置として、外周部に遊技玉を保持する保持手段を備えた円筒状の乾燥用回転ドラムと、該回転ドラムの外周部との間で遊技玉を挟圧保持する柔軟な吸水材と、乾燥用回転ドラムの外周部に空気を吹き付けるブロワとを備えたものを用いれば、乾燥を効果的に行うことができる。なお、請求項6に記載のように、本体にキャスターを設けておけば、移動に便利であり、手軽にどこにでも移動して作業をおこなうことができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施形態を表す斜視図である。
【図2】その要部の正面図である。
【図3】その背面図である。
【図4】異なる実施形態の斜視図である。
【図5】その側面図である。
【図6】その底面図である。
【図7】さらに異なる実施形態の断面図である。
【図8】その外観図である。
【図9】その正面から見た断面図である。
【図10】さらに異なる実施形態の正面図である。
【図11】その斜視図である。
【図12】さらに異なる実施形態の平面図(a)およびX−X矢視図(b)である。
【図13】その斜視図(a)およびY−Y矢視図(b)である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の好ましい実施形態について具体的に説明する。図1、図2、図3は本発明の遊技玉の洗浄研磨機の一例を表すもので、この洗浄研磨機1は、箱状の本体2の内部に洗浄研磨装置3と、乾燥装置4と、リフト式搬送装置5と、受け箱6を備えている。本体2の下部の四隅には、キャスター7が取り付けられている。
【0018】
洗浄研磨装置3の上方には、広い開口を有する箱状の投入口10が設けられており、その底部には一方の端部から中央部に向かって傾斜して延びる受け板11と、反対側の端部から前記受け板1と反対向きに傾斜して受け板11の下側に延びる案内板12とが設けられている。受け板11の先端部は投入口10の左右中央部に位置しており、案内板12の端部は、前記受け板11の基部付近の下側に達しているが、受け板11の端部位置よりも先端側は、遊技玉が転動する溝が多数設けられた整流板部12aとなっている。
【0019】
受け板11の中央側端部と案内板12の中間部との間、及び案内板12の先端部と投入口10の側壁との間には、玉が流通するに十分な隙間Sがそれぞれ設けられている。この案内板12の下側には、玉を整流状態で逆方向に案内する案内体として、多数の溝を備えた反転案内板13が設けられている。反転案内板13は上記案内板12と反対向きに傾斜していて、その先端部はほぼ垂直下向きに屈曲している。
【0020】
上記反転案内板13の屈曲した垂直部13aは、本体2の側壁に沿って垂下しており、その下端部は、前記研磨装置3の外周部に臨んでいる。この垂直部13aの下側には、該垂直部13aの延長線との間に玉が流通できる間隔をおいてガイドレール14の立上がり部14aが設けられている。ガイドレール14は、上記垂直部13aと同様な遊技玉が通る溝付きの部材で、研磨機3の回転ドラム20の下部外周面に沿って湾曲していて、この湾曲部と回転ドラム20との間に、回転ドラム20に保持された遊技玉Bに摺接して該遊技玉を研磨するベルト状の研磨材15が保持されている。また、ガイドレール14の下面側は、該ガイドレールと同様に湾曲する支持部材16によって支持されている。
【0021】
洗浄研磨装置3の回転ドラム20は円筒状であり、支持部材21の3本のアームの先端部にそれぞれ軸支されたローラ22によって内側から回転自在に支持されている。回転ドラム20の回転軸23にはプーリ24が取り付けられ、タイミングベルト25がこれに掛けられている。タイミングベルト25はモータ27のプーリに掛けられており、該モータによって所定速度で回転駆動される。
【0022】
洗浄研磨装置3の回転ドラム20の下側には洗浄液タンク30が設置され、前記回転ドラム20の下部はこの洗浄液タンク30内に嵌まり込んでいる。洗浄液タンク30には洗浄液31がWLのレベルまで容れられていて、回転ドラム20に保持された遊技玉Bがこの洗浄液31に浸される。
【0023】
回転ドラム20の外周部には、玉保持手段が設けられている。図示例では、この玉保持手段は遊技玉Bが所定深さまで嵌まり込む多数の保持穴H(凹部でもよい)として形成されている。遊技玉Bはこの保持穴Hに回転可能に嵌まり込んだ状態で保持される。
【0024】
洗浄研磨装置3の下流側には乾燥装置4が設置されている。乾燥装置4は前記洗浄研磨装置3の回転ドラム20とほぼ同様な回転ドラム40を備え、研磨装置の回転ドラム20と同様に、支持部材21の3本のアームの先端部にそれぞれ軸支されたローラ22によって内側から回転自在に支持されている。回転ドラム40の回転軸43にはプーリ44が取り付けられ、前記タイミングベルト25がこれに掛けられている。
【0025】
乾燥装置4の回転ドラム40の外周面にも前記研磨装置の回転ドラム20と同様な玉保持手段として、多数の保持穴Hが設けられている。回転ドラム40の下部にもガイドレール14が設けられ、該ガイドレールが支持部材16によって支持されている。乾燥装置4の場合は、回転ドラム40とガイドレール14との間に研磨材の代わりに洗浄液を拭き取る吸水材(例えばスポンジ)42が設けられている。
【0026】
乾燥装置4の回転ドラム40の上方には、該回転ドラム4の外周部に向かって空気を吹き付ける乾燥ブロワ45が設けられている。この乾燥ブロワ45は、本体2の機枠に固定支持されている。
【0027】
前記洗浄研磨装置3の回転ドラム20の回転軸23と、乾燥装置3の回転ドラム40の回転軸43は支持フレーム48によって支持されている。この支持フレーム48は、本体2の機枠に固定支持されている。そして、前記モータ27と支持部材21はこのフレーム48に支持されている。
【0028】
乾燥装置4の下流側には、乾燥した遊技玉を搬送する搬送装置5が設けられている。図示例ではこの搬送装置5は乾燥装置の出口から玉を持ち上げるリフトとして構成されている。このリフト式搬送装置5は、駆動モータ51に取り付けられた駆動プーリ52と、上方の従動プーリ53に掛けられた搬送ベルト54を備え、該搬送ベルトの表面には、遊技玉を持ち上げるための仕切り板55が所定間隔で設けられている。
【0029】
搬送装置5の排出口56の下側には、遊技玉を受ける受け容器60が設けられている。リフト式搬送装置5で持ち上げられた遊技玉は、排出口56から排出され、受け容器60に貯められた後、シャッター付きの開口62からジョッキ65内に落とし込まれ、該ジョッキで65で搬出される。
【0030】
この洗浄研磨装置1の使用に際しては、使用済みの汚れた遊技玉Bを供給口10に投入する。投入された玉は、受け板11と案内板12上に落下するが、受け板11上に落下した玉Bは該受け板11の傾斜によって中央部へ転動し、案内板12上に落下する。また、受け板12上に落下した玉Bは、該受け板12の傾斜によって図2の左方へ転動し、隙間Sから反転案内板13上に落下して、図の右端部まで移動し、垂直屈曲部13aに沿って乾燥装置3の回転ドラム上に落とし込まれる。
【0031】
落下した玉Bは、ガイドレール14の立上がり部14aの作用によって回転ドラム20の保持孔Hに部分的に嵌まり込み、回転ドラム20の回転によって洗浄液タンク30内の洗浄液31に浸されるとともに、該回転ドラム20の円周に沿って設けられた研磨材15によって研磨され、しかるのち、ガイドレール14に沿って乾燥装置4に送られる。なお、洗浄液は、上記保持孔Hを通って回転ドラム20の内側にも流通する。
【0032】
乾燥装置4に送られた遊技玉は、前記洗浄研磨装置3の回転ドラム20と同様に、乾燥装置4の回転ドラム40の外周の保持手段によって保持され、該回転ドラム40の回転とともにガイドレールに沿って設けられた吸水材42に摺接して、付着した液体が除去される。また、上方の乾燥ブロワ45から吹き付けられる空気によって乾燥され、ガイドレールに沿って移動して搬送装置5に送られる。
【0033】
乾燥装置5に送られた乾燥済みの遊技玉Bは、搬送ベルト54によって上方へ搬送され、排出口56から受け容器60内に落とし込まれる。この受け容器内に落とし込まれた遊技玉は、適宜シャッター付きの開口62からジョッキ65内に移され、該ジョッキによって搬出される。
【0034】
上記実施形態では、玉保持手段として、遊技玉が部分的に嵌り込む穴H(凹部)が設けられているが、遊技玉を吸着する磁石でもよい。磁石はネオジム磁石等の永久磁石でもよく、電磁石でもよい。また、遊技玉の搬送手段としては、電磁石を利用するソレノイド式押出し装置を利用して、遊技玉を所定方向に押出すことも可能である。さらに、ネジ、釘等の異物を排除する公知の選別装置を設けておくのが好ましい。
【0035】
上記洗浄液としては、アルカリ水溶液、電気分解水(イオン洗浄液)、水、温水、蒸気等を利用することができる。洗浄液生成のための電器分解装置を併設しておけば便利である。さらに、洗浄効率を上げるために、洗浄液を溜める洗浄液タンクに30に超音波発生装置を設けておけば、より効果的である。
【0036】
この洗浄研磨機は、樹脂材料(例えばPC,PP、PET。PA6.、POM、PVC、ABS、シリコン等)、金属材料(例えば銅、鉄、ステンレス、アルミニウム、マグネシウム、ジュラルミン等)、繊維材料(例えば紙、布、皮等)を適当に選択使用して構成することができる。
【0037】
次に、図4、図5、図6は、洗浄研磨装置3の異なる実施形態を表すもので、この実施形態では、洗浄研磨装置3Aが、回転円盤式の研磨装置として構成されている。この洗浄研磨装置3Aは、底板71と、外壁72と、蓋部材73とで円形に形成された本体70内に回転円盤75が設けられている。回転円盤75の中央部には、回転駆動軸76が設けられ、モータの出力により図の矢印方向に回転するようになっている。
【0038】
回転円盤75には、遊技玉保持手段として遊技玉Bが部分的に嵌まり込む保持穴Hが多数設けられており、その3箇所に回転ブラシ77が取り付けられている。回転ブラシ77はスポンジ等の発泡体や、繊維(綿、不織布)や皮のほか、スポンジ、ゴム等の樹脂成形品、公知の研磨布等の研磨材で作られたブラシであり、該回転ブラシ77の中央部には、回転軸78が設けられ、図示を省略したモーターにより、所定方向に回転駆動されるようになっている。
【0039】
回転ブラシの中央部には、洗浄液を注入する注入口79が設けられている。また、蓋部材73の適所には、汚れた遊技玉Bを供給する供給口80が設けられている。さらに、上記回転円盤75の適所には、外壁72から中央部にまで延びる仕切り板82が設けられており、汚れた遊技玉と洗浄後の遊技玉を分離するようになっている。
【0040】
回転円盤75の仕切り板82の前記供給口80とは反対側の近傍には、排出口83が設けられている。回転円盤75の下側には、排出筒85が設けられており、前記回転円盤75の排出口83の下側に位置するその先端部には、遊技玉と液体とを分離するスノコ部84が設けられている。排出筒85は、清浄化した遊技玉が転動して排出される筒体であり、ブロワの空気を吹き込むエア吹き込み口86と、排気と水分を吸引して排出するバキューム口87と、玉排出口88が設けられている。
【0041】
回転円盤75は、排出口83側が低くなるように前後方向に角度αだけ傾斜しており、かつ、前記供給口79側が低くなるように、左右方向に角度βだけ傾斜している。角α、βの大きさは、遊技玉が適当な速度で円滑に供給口側から排出口側へ転動するような大きさである。
【0042】
この洗浄研磨装置3Aの使用に際しては、回転部ブラシ77を所定方向に回転させ、回転円盤75を図の矢印方向に回転させながら供給口80から使用済みの汚れた遊技玉を投入する。また、注入口79から洗浄液を適量ずつ注入する。投入された遊技玉は、回転円盤75の回転とともに矢印方向に移動するが、途中、回転ブラシ77の注入口79から注入された洗浄液が表面に付着するとともに、回転ブラシ77によって研磨される。
【0043】
研磨された遊技玉は、回転円盤の回転とともに仕切り板82の反対側に移動し、最終的には、排出口83から落下排出される。この排出された遊技玉は、排出筒85のスノコ部84によって洗浄液と分離されるとともに、排出筒85の傾斜に沿って玉排出口側へ移動しつつ、エア吹き込み口86から吹き込まれるエアによって乾燥され、排出筒85の玉排出口88から外部へ排出される。
【0044】
この洗浄研磨装置3Aは、回転ドラムを用いず、回転円盤75で回転と移動を行うので、装置的にはコンパクトなものとすることができる。また、前記実施例と異なり、特別な乾燥用ドラムを必要としないので、この点でも装置的に簡単で、コンパクトなものとすることができる。
【0045】
つぎに、図7、図8、図9は、さらに異なる実施形態を表すもので、この例では、洗浄研磨装置として、バレル式の研磨装置3Bが採用されている。この洗浄研磨装置3Bは、概略算盤玉状の回転ドラム90を備え、この回転ドラム90の一端部に設けられている中空の駆動軸91のプーリ92とモータ93の出力プーリ94に掛けられたベルト95を介して所定方向に回転駆動される。なお、回転ドラム90の駆動軸91の中空部は空気が流通する通気孔となっており、その外側端部に設けられた給気口96は、温風を供給するブロワ(図示を省略)とホースで結ばれている。
【0046】
回転ドラム90の内面には通孔Hが多数穿設されている。通孔Hは、洗浄液が流通する通路であるとともに、上記実施形態における保持穴Hとしても機能し、遊技玉Bはこの通孔Hに部分的に嵌まり込んで回転自在に保持される。また、回転ドラム90の内部には、遊技玉を掻き揚げるブレード97が所定間隔で設けられている。このブレード97にも多数の通孔Hが穿設されている。
【0047】
回転ドラム90の駆動軸91と反対側の端部には、使用済みの汚れた遊技玉を投入する投入口98と、清浄化された遊技玉を排出する排出口99が設けられている。これら投入口98と排出口99は、回転ドラム90の中心線よりも若干偏芯して設けられている。排出口99には電磁バルブが付設されており、その開閉を制御できる。
【0048】
回転ドラム90は、洗浄液タンク100内に収納されている。この洗浄液タンク100には、注入口101と、液排出口102と、排気口103が設けられている。注入口101と液排出口102には電磁バルブが付設されており、その開閉を制御できる。なお、排気口103には、図示を省略した排気用の吸引装置がホースで接続されている。
【0049】
洗浄液タンク100の上部には、使用済み遊技玉を回転ドラム内に供給するための遊技玉ホッパー105が設けられている。この遊技玉ホッパー105は供給口106を備え、前記回転ドラム90の投入口98とホース及び電磁バルブ付きの配管(図示を省略)で接続されている。
【0050】
この研磨装置3Bの使用に際しては、汚れた使用済みの遊技玉を遊技玉ホッパー105に投入し、回転ドラム90の投入口98の電磁バルブを開いて遊技玉を適量だけ回転ドラム90内に投入する。また、洗浄液注入口101の電磁バルブを開き、液排出口102の電磁バルブを閉にして、適正な水位になるまで洗浄液を洗浄液タンク100内に供給する。適正水位になったら注入口101の電磁バルブを閉にする。洗浄液や供給する遊技玉の量の制御には、タイマーや、液面センサー、近接センサー、ボールタップ等のセンサー類を使用すればよい。
【0051】
この状態で回転ドラム90を図9の矢印方向に適当な時間だけ回転させる。遊技玉は洗浄液に浸されるとともに、ブレード97によって掻き揚げられ、回転ドラム90の回転とともに転動しながら移動する。これにより、汚れた遊技玉はバレル式に研磨される。
【0052】
回転ドラム90を適当時間回転させてから、温風ブロワを作動させて、給気口96から温風を回転ドラム内に吹き込むとともに、液排出口102を開いて内部の洗浄液を排出する。洗浄液の排出が完了したら、液排出口102を閉じ、排気口103に接続された吸引装置を作動させて回転ドラム90の内部の湿った空気を排出する。
【0053】
上記のように、洗浄液の存在下で共摺り効果によって研磨された遊技玉は、回転ドラム90を所定量逆転させて排出口99を適正な位置に移動させた後、排出口99を開いて外部に取り出す。上記作動時間やバルブの開閉等は、自動制御で行うことができる。なお、洗浄タンク100に超音波振動装置を付加すれば、洗浄効率は向上する。
【0054】
つぎに、図10、図11は、研磨装置のさらに異なる実施形態をあらわすもので、この研磨装置3Cは、中空回転ドラム110を備え、該回転ドラムの中心部に駆動軸111が設けられている。この駆動軸は、図示を省略したモータにより回転駆動される。
【0055】
回転ドラム110の内側には、円周方向に沿って適当間隔で永久磁石112が取り付けられている。また、この永久磁石112の取付け位置の外面側には、遊技玉が部分的に嵌まり込むスリット113が形成されている。回転ドラム110の円周の約半分の外側には研磨材115が回転ドラム110の外周に沿って設けられている。
【0056】
回転ドラム110の下部には、スノコ状の遊技玉供給装置117が設けられており、その底面は前記研磨材115の始端部付近まで延びている。また、回転ドラム110の上部には、該回転ドラムの表面に保持されている遊技玉を掻き取る仕切り板120が設けられている。この仕切り板120と回転ドラム110の外面との間には遊技玉がランダムに運動するような隙間が設けられている。さらに、回転ドラム110の外側には、箱状のカバー118が設けられている。
【0057】
この研磨装置3Cの使用に際しては、汚れた遊技玉をスノコ状の遊技玉供給装置117を通して回転ドラム110の下側に供給する。このとき、洗浄液を回転ドラム内に供給すると効果的である。この遊技玉Bは、回転ドラム110の永久磁石により吸着保持されて回転ドラム110の回転とともに移動する。この間研磨材115に押し付けられて研磨され、汚れの落ちた遊技玉は、仕切り板120によって回転ドラム110の表面から取り外され、仕切り板120の上面を通って外部へ排出される。
【0058】
仕切り板120の端面には、遊技玉Bの赤道が接するように、回転ドラム110と仕切り板120との間に隙間を設けてあり、この位置に達した遊技玉Bは、回転ドラム110から取り外されるときにランダムに運動する。このランダム運動をする遊技玉Bの下側を永久磁石が通過するとき、遊技玉の磁気が脱磁されるので、清浄化された遊技玉に残留磁気は存在しなくなる。
【0059】
この実施形態における研磨装置3Cの研磨材115としては、カーペット状のものが効果的であるが、スポンジ等の発泡体や微粒子砥石でもよい。図示例では、回転ドラム110の外面の永久磁石112の外側位置にスリット113が形成されているので、遊技玉がこのスリットに係合し、回転ドラム110から脱落しにくくなっているが、場合によっては、このスリットを省略してもよい。また、永久磁石の代わりに電磁石を採用することも可能である。また、別途脱磁装置を設けておいてもよい。
【0060】
図12、図13は、研磨装置のさらに異なる実施形態を表すもので、この研磨装置3Dは、回転円盤130を備え、該回転円盤の上面には、遊技玉が部分的に嵌り込む溝131が複数条形成されている。また、この回転円盤130の上側には、シート状の研磨材135が設けられている。研磨材135の外周部には、円形の側壁136が設けられ、その適所に遊技玉を供給する投入口137と研磨された遊技玉を排出する排出口138が設けられている。
【0061】
上記投入口137には、玉供給樋140が接続されており、前記排出口138には、玉排出樋141が接続されている。なお、前記回転円盤130の下部には回転軸145が突設されており、この回転軸145がモータ146で回転駆動されるようになっている。
【0062】
この研磨装置3Dの使用に際しては、玉供給樋140から使用済みの汚れた遊技玉を適量ずつ供給する。このとき、適量の洗浄液を同時に供給すると効果的である。この遊技玉Bは、前記投入口137から回転円盤の溝上に供給され、回転円盤130の回転とともに排出口138側へ移動するが、その間玉の通路上に被せられている研磨材135に摺接して転動しながら研磨される。このようにして研磨された遊技玉は、排出口138から玉排出樋141に排出され、外部へ排出される。
【0063】
上記研磨材135としては、カーペット状のものが効果的であるが、スポンジ等の発泡体や、微粒子砥石でもよい。なお、図示例では、回転軸がほぼ垂直な縦軸となっているが、横向きであってもよく、適当な角度(例えば45度)だけ傾斜していてもよい。
【0064】
以上の説明から明らかなように、本発明に係る洗浄研磨機は、使用により汚れた遊技玉を島以外で簡単に清浄化することができるもので、装置的にコンパクトであり、図示例ではキャスターが付いているため、所望の場所に簡単に移動させて作業をおこなうことができる。なお、洗浄液に濡れた遊技玉は、種々の乾燥装置で乾燥することができるが、例えば遠心脱水機のような遠心式分離装置を用いてもよい。
【符号の説明】
【0065】
1 洗浄研磨機
2 本体
3 研磨装置
4 乾燥装置
5 搬送装置
7 キャスター
10 投入口
20 回転ドラム
30 洗浄タンク
40 回転ドラム
45 乾燥ブロワ
60 受け容器
75 回転円盤
77 回転ブラシ
90 回転ドラム
100 洗浄液タンク
110 回転ドラム
115 研磨材
130 回転円盤
B 遊技玉
【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ玉等の遊技玉を洗浄および研磨して清浄化するために使用される遊技玉洗浄研磨機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
パチンコ店等の遊技場には、使用により汚れた遊技玉を磨いて清浄化するための研磨機が設置されている。従来の研磨機は、遊技玉を所定の方向に送りながら研磨材に接触させて表面を研磨するものが一般的であり、所定数の遊技機が並設されたブロック、いわゆる島ごとに配置されていた。
【0003】
この種の研磨装置としては、例えば下記特許文献1,2に記載のものが知られている。ところがこの種の装置では、遊技玉の汚れがひどい場合は、遊技玉の流れが円滑に行われなくなり、洗浄研磨装置が詰まって、故障や破損を引き起こすおそれがあったので、遊技玉の汚れがひどい場合は、洗浄研磨機のトラブルを避けるために島外で別途遊技玉の洗浄研磨を行うことがあった。
【0004】
しかしながら、島外で遊技玉の洗浄研磨を行う場合は、汚れた遊技玉をザル等に受け、人力で所定の位置まで運んで人力で洗浄と研磨を行わなければならないので、多大の労力と時間を要していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平7−246279号公報
【0006】
【特許文献2】特開2005−230438号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記事情に鑑み、汚れた遊技玉の洗浄、研磨、乾燥等の処理を島外で容易かつ手軽に行うことのできる遊技玉自動洗浄研磨機を提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明は次のような構成を採用した。すなわち、請求項1に記載の本発明に係る遊技玉の洗浄研磨機は、使用した遊技玉を供給する供給口と、供給口から受け入れた遊技玉を転動させながら表面を研磨材と洗浄液に接触させて研磨する研磨装置と、該研磨装置で研磨された遊技玉を所定方向に搬送する搬送装置と、搬送中の遊技玉を乾燥させる乾燥装置と、搬送された遊技玉を受け入れる貯留容器とを本体内に収納したことを特徴としている。
【0009】
また、請求項2に記載の遊技玉の洗浄研磨機は、前記研磨装置として、外周部に遊技玉を保持する保持手段を備えた円筒状の回転ドラムと、該回転ドラムの外周部に配置され前記回転ドラムの外周部との間で遊技玉を挟圧保持する柔軟な研磨材とを備えた研磨装置を用いるものである。
【0010】
請求項3に記載の遊技玉の洗浄研磨機は、前記研磨装置として、遊技玉を保持する保持手段が設けられた底板を備えた回転円盤と、該回転円盤の底板上に保持された遊技玉を研磨するブラシとを備えた円盤状研磨装置を用いるものである。
【0011】
請求項4に記載の遊技玉の洗浄研磨機は、前記研磨装置が、遊技玉を掻き揚げる複数のブレードが内部に設けられた中空回転ドラムを備え、該回転ドラムの内部に遊技玉を供給する供給口と、回転ドラムの内部に洗浄液を供給する洗浄液供給口と、内部の空気を排出する排気口とが設けられているバレル研磨式研磨装置である。
【0012】
請求項5に記載の遊技玉の洗浄研磨機は、乾燥装置が、外周部に遊技玉を保持する保持手段を備えた円筒状の乾燥用回転ドラムと、該回転ドラムの外周部との間で遊技玉を挟圧保持する柔軟な吸水材と、乾燥用回転ドラムの外周部に空気を吹き付けるブロワとを備えているものである。さらに、請求項6に記載の遊技玉の洗浄研磨機は、本体の下部に該本体を移動させるためのキャスターが設けられているものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る遊技玉の洗浄研磨機は、洗浄研磨装置と、乾燥装置と、搬送装置を備えたものであるから、装置的にコンパクトなものとすることができ、汚れた遊技玉を供給口から供給するだけで研磨材による研磨と、洗浄液による洗浄と、乾燥装置による乾燥を順次連続的に行うことができ、汚れた遊技玉を能率よく清浄化して送り出すことができるようになる。
【0014】
請求項2に記載のように、前記研磨装置として、外周部に遊技玉を保持する保持手段を備えた円筒状の回転ドラムと、該回転ドラムの外周部に配置され前記回転ドラムの外周部との間で遊技玉を挟圧保持する柔軟な研磨材とを備えた研磨装置を用いれば、動作が確実であり、堅牢な装置とすることができる。また、請求項3に記載のように、遊技玉を保持する保持手段が設けられた底板を備えた回転円盤と、該回転円盤の底板上に保持された遊技玉を研磨するブラシとを備えた円盤状研磨装置を用いると、よりコンパクトな装置とすることができる。
【0015】
さらに、請求項4に記載のように、遊技玉を掻き揚げる複数のブレードが内部に設けられた中空回転ドラムを備え、該回転ドラムの内部に遊技玉を供給する供給口と、回転ドラムの内部に洗浄液を供給する洗浄液供給口と、内部の空気を排出する排気口とが設けられているバレル研磨式研磨装置を用いれば、特別の研磨材を使用しなくても遊技玉の研磨をおこなうことができる。また、請求項5に記載のように、乾燥装置として、外周部に遊技玉を保持する保持手段を備えた円筒状の乾燥用回転ドラムと、該回転ドラムの外周部との間で遊技玉を挟圧保持する柔軟な吸水材と、乾燥用回転ドラムの外周部に空気を吹き付けるブロワとを備えたものを用いれば、乾燥を効果的に行うことができる。なお、請求項6に記載のように、本体にキャスターを設けておけば、移動に便利であり、手軽にどこにでも移動して作業をおこなうことができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施形態を表す斜視図である。
【図2】その要部の正面図である。
【図3】その背面図である。
【図4】異なる実施形態の斜視図である。
【図5】その側面図である。
【図6】その底面図である。
【図7】さらに異なる実施形態の断面図である。
【図8】その外観図である。
【図9】その正面から見た断面図である。
【図10】さらに異なる実施形態の正面図である。
【図11】その斜視図である。
【図12】さらに異なる実施形態の平面図(a)およびX−X矢視図(b)である。
【図13】その斜視図(a)およびY−Y矢視図(b)である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の好ましい実施形態について具体的に説明する。図1、図2、図3は本発明の遊技玉の洗浄研磨機の一例を表すもので、この洗浄研磨機1は、箱状の本体2の内部に洗浄研磨装置3と、乾燥装置4と、リフト式搬送装置5と、受け箱6を備えている。本体2の下部の四隅には、キャスター7が取り付けられている。
【0018】
洗浄研磨装置3の上方には、広い開口を有する箱状の投入口10が設けられており、その底部には一方の端部から中央部に向かって傾斜して延びる受け板11と、反対側の端部から前記受け板1と反対向きに傾斜して受け板11の下側に延びる案内板12とが設けられている。受け板11の先端部は投入口10の左右中央部に位置しており、案内板12の端部は、前記受け板11の基部付近の下側に達しているが、受け板11の端部位置よりも先端側は、遊技玉が転動する溝が多数設けられた整流板部12aとなっている。
【0019】
受け板11の中央側端部と案内板12の中間部との間、及び案内板12の先端部と投入口10の側壁との間には、玉が流通するに十分な隙間Sがそれぞれ設けられている。この案内板12の下側には、玉を整流状態で逆方向に案内する案内体として、多数の溝を備えた反転案内板13が設けられている。反転案内板13は上記案内板12と反対向きに傾斜していて、その先端部はほぼ垂直下向きに屈曲している。
【0020】
上記反転案内板13の屈曲した垂直部13aは、本体2の側壁に沿って垂下しており、その下端部は、前記研磨装置3の外周部に臨んでいる。この垂直部13aの下側には、該垂直部13aの延長線との間に玉が流通できる間隔をおいてガイドレール14の立上がり部14aが設けられている。ガイドレール14は、上記垂直部13aと同様な遊技玉が通る溝付きの部材で、研磨機3の回転ドラム20の下部外周面に沿って湾曲していて、この湾曲部と回転ドラム20との間に、回転ドラム20に保持された遊技玉Bに摺接して該遊技玉を研磨するベルト状の研磨材15が保持されている。また、ガイドレール14の下面側は、該ガイドレールと同様に湾曲する支持部材16によって支持されている。
【0021】
洗浄研磨装置3の回転ドラム20は円筒状であり、支持部材21の3本のアームの先端部にそれぞれ軸支されたローラ22によって内側から回転自在に支持されている。回転ドラム20の回転軸23にはプーリ24が取り付けられ、タイミングベルト25がこれに掛けられている。タイミングベルト25はモータ27のプーリに掛けられており、該モータによって所定速度で回転駆動される。
【0022】
洗浄研磨装置3の回転ドラム20の下側には洗浄液タンク30が設置され、前記回転ドラム20の下部はこの洗浄液タンク30内に嵌まり込んでいる。洗浄液タンク30には洗浄液31がWLのレベルまで容れられていて、回転ドラム20に保持された遊技玉Bがこの洗浄液31に浸される。
【0023】
回転ドラム20の外周部には、玉保持手段が設けられている。図示例では、この玉保持手段は遊技玉Bが所定深さまで嵌まり込む多数の保持穴H(凹部でもよい)として形成されている。遊技玉Bはこの保持穴Hに回転可能に嵌まり込んだ状態で保持される。
【0024】
洗浄研磨装置3の下流側には乾燥装置4が設置されている。乾燥装置4は前記洗浄研磨装置3の回転ドラム20とほぼ同様な回転ドラム40を備え、研磨装置の回転ドラム20と同様に、支持部材21の3本のアームの先端部にそれぞれ軸支されたローラ22によって内側から回転自在に支持されている。回転ドラム40の回転軸43にはプーリ44が取り付けられ、前記タイミングベルト25がこれに掛けられている。
【0025】
乾燥装置4の回転ドラム40の外周面にも前記研磨装置の回転ドラム20と同様な玉保持手段として、多数の保持穴Hが設けられている。回転ドラム40の下部にもガイドレール14が設けられ、該ガイドレールが支持部材16によって支持されている。乾燥装置4の場合は、回転ドラム40とガイドレール14との間に研磨材の代わりに洗浄液を拭き取る吸水材(例えばスポンジ)42が設けられている。
【0026】
乾燥装置4の回転ドラム40の上方には、該回転ドラム4の外周部に向かって空気を吹き付ける乾燥ブロワ45が設けられている。この乾燥ブロワ45は、本体2の機枠に固定支持されている。
【0027】
前記洗浄研磨装置3の回転ドラム20の回転軸23と、乾燥装置3の回転ドラム40の回転軸43は支持フレーム48によって支持されている。この支持フレーム48は、本体2の機枠に固定支持されている。そして、前記モータ27と支持部材21はこのフレーム48に支持されている。
【0028】
乾燥装置4の下流側には、乾燥した遊技玉を搬送する搬送装置5が設けられている。図示例ではこの搬送装置5は乾燥装置の出口から玉を持ち上げるリフトとして構成されている。このリフト式搬送装置5は、駆動モータ51に取り付けられた駆動プーリ52と、上方の従動プーリ53に掛けられた搬送ベルト54を備え、該搬送ベルトの表面には、遊技玉を持ち上げるための仕切り板55が所定間隔で設けられている。
【0029】
搬送装置5の排出口56の下側には、遊技玉を受ける受け容器60が設けられている。リフト式搬送装置5で持ち上げられた遊技玉は、排出口56から排出され、受け容器60に貯められた後、シャッター付きの開口62からジョッキ65内に落とし込まれ、該ジョッキで65で搬出される。
【0030】
この洗浄研磨装置1の使用に際しては、使用済みの汚れた遊技玉Bを供給口10に投入する。投入された玉は、受け板11と案内板12上に落下するが、受け板11上に落下した玉Bは該受け板11の傾斜によって中央部へ転動し、案内板12上に落下する。また、受け板12上に落下した玉Bは、該受け板12の傾斜によって図2の左方へ転動し、隙間Sから反転案内板13上に落下して、図の右端部まで移動し、垂直屈曲部13aに沿って乾燥装置3の回転ドラム上に落とし込まれる。
【0031】
落下した玉Bは、ガイドレール14の立上がり部14aの作用によって回転ドラム20の保持孔Hに部分的に嵌まり込み、回転ドラム20の回転によって洗浄液タンク30内の洗浄液31に浸されるとともに、該回転ドラム20の円周に沿って設けられた研磨材15によって研磨され、しかるのち、ガイドレール14に沿って乾燥装置4に送られる。なお、洗浄液は、上記保持孔Hを通って回転ドラム20の内側にも流通する。
【0032】
乾燥装置4に送られた遊技玉は、前記洗浄研磨装置3の回転ドラム20と同様に、乾燥装置4の回転ドラム40の外周の保持手段によって保持され、該回転ドラム40の回転とともにガイドレールに沿って設けられた吸水材42に摺接して、付着した液体が除去される。また、上方の乾燥ブロワ45から吹き付けられる空気によって乾燥され、ガイドレールに沿って移動して搬送装置5に送られる。
【0033】
乾燥装置5に送られた乾燥済みの遊技玉Bは、搬送ベルト54によって上方へ搬送され、排出口56から受け容器60内に落とし込まれる。この受け容器内に落とし込まれた遊技玉は、適宜シャッター付きの開口62からジョッキ65内に移され、該ジョッキによって搬出される。
【0034】
上記実施形態では、玉保持手段として、遊技玉が部分的に嵌り込む穴H(凹部)が設けられているが、遊技玉を吸着する磁石でもよい。磁石はネオジム磁石等の永久磁石でもよく、電磁石でもよい。また、遊技玉の搬送手段としては、電磁石を利用するソレノイド式押出し装置を利用して、遊技玉を所定方向に押出すことも可能である。さらに、ネジ、釘等の異物を排除する公知の選別装置を設けておくのが好ましい。
【0035】
上記洗浄液としては、アルカリ水溶液、電気分解水(イオン洗浄液)、水、温水、蒸気等を利用することができる。洗浄液生成のための電器分解装置を併設しておけば便利である。さらに、洗浄効率を上げるために、洗浄液を溜める洗浄液タンクに30に超音波発生装置を設けておけば、より効果的である。
【0036】
この洗浄研磨機は、樹脂材料(例えばPC,PP、PET。PA6.、POM、PVC、ABS、シリコン等)、金属材料(例えば銅、鉄、ステンレス、アルミニウム、マグネシウム、ジュラルミン等)、繊維材料(例えば紙、布、皮等)を適当に選択使用して構成することができる。
【0037】
次に、図4、図5、図6は、洗浄研磨装置3の異なる実施形態を表すもので、この実施形態では、洗浄研磨装置3Aが、回転円盤式の研磨装置として構成されている。この洗浄研磨装置3Aは、底板71と、外壁72と、蓋部材73とで円形に形成された本体70内に回転円盤75が設けられている。回転円盤75の中央部には、回転駆動軸76が設けられ、モータの出力により図の矢印方向に回転するようになっている。
【0038】
回転円盤75には、遊技玉保持手段として遊技玉Bが部分的に嵌まり込む保持穴Hが多数設けられており、その3箇所に回転ブラシ77が取り付けられている。回転ブラシ77はスポンジ等の発泡体や、繊維(綿、不織布)や皮のほか、スポンジ、ゴム等の樹脂成形品、公知の研磨布等の研磨材で作られたブラシであり、該回転ブラシ77の中央部には、回転軸78が設けられ、図示を省略したモーターにより、所定方向に回転駆動されるようになっている。
【0039】
回転ブラシの中央部には、洗浄液を注入する注入口79が設けられている。また、蓋部材73の適所には、汚れた遊技玉Bを供給する供給口80が設けられている。さらに、上記回転円盤75の適所には、外壁72から中央部にまで延びる仕切り板82が設けられており、汚れた遊技玉と洗浄後の遊技玉を分離するようになっている。
【0040】
回転円盤75の仕切り板82の前記供給口80とは反対側の近傍には、排出口83が設けられている。回転円盤75の下側には、排出筒85が設けられており、前記回転円盤75の排出口83の下側に位置するその先端部には、遊技玉と液体とを分離するスノコ部84が設けられている。排出筒85は、清浄化した遊技玉が転動して排出される筒体であり、ブロワの空気を吹き込むエア吹き込み口86と、排気と水分を吸引して排出するバキューム口87と、玉排出口88が設けられている。
【0041】
回転円盤75は、排出口83側が低くなるように前後方向に角度αだけ傾斜しており、かつ、前記供給口79側が低くなるように、左右方向に角度βだけ傾斜している。角α、βの大きさは、遊技玉が適当な速度で円滑に供給口側から排出口側へ転動するような大きさである。
【0042】
この洗浄研磨装置3Aの使用に際しては、回転部ブラシ77を所定方向に回転させ、回転円盤75を図の矢印方向に回転させながら供給口80から使用済みの汚れた遊技玉を投入する。また、注入口79から洗浄液を適量ずつ注入する。投入された遊技玉は、回転円盤75の回転とともに矢印方向に移動するが、途中、回転ブラシ77の注入口79から注入された洗浄液が表面に付着するとともに、回転ブラシ77によって研磨される。
【0043】
研磨された遊技玉は、回転円盤の回転とともに仕切り板82の反対側に移動し、最終的には、排出口83から落下排出される。この排出された遊技玉は、排出筒85のスノコ部84によって洗浄液と分離されるとともに、排出筒85の傾斜に沿って玉排出口側へ移動しつつ、エア吹き込み口86から吹き込まれるエアによって乾燥され、排出筒85の玉排出口88から外部へ排出される。
【0044】
この洗浄研磨装置3Aは、回転ドラムを用いず、回転円盤75で回転と移動を行うので、装置的にはコンパクトなものとすることができる。また、前記実施例と異なり、特別な乾燥用ドラムを必要としないので、この点でも装置的に簡単で、コンパクトなものとすることができる。
【0045】
つぎに、図7、図8、図9は、さらに異なる実施形態を表すもので、この例では、洗浄研磨装置として、バレル式の研磨装置3Bが採用されている。この洗浄研磨装置3Bは、概略算盤玉状の回転ドラム90を備え、この回転ドラム90の一端部に設けられている中空の駆動軸91のプーリ92とモータ93の出力プーリ94に掛けられたベルト95を介して所定方向に回転駆動される。なお、回転ドラム90の駆動軸91の中空部は空気が流通する通気孔となっており、その外側端部に設けられた給気口96は、温風を供給するブロワ(図示を省略)とホースで結ばれている。
【0046】
回転ドラム90の内面には通孔Hが多数穿設されている。通孔Hは、洗浄液が流通する通路であるとともに、上記実施形態における保持穴Hとしても機能し、遊技玉Bはこの通孔Hに部分的に嵌まり込んで回転自在に保持される。また、回転ドラム90の内部には、遊技玉を掻き揚げるブレード97が所定間隔で設けられている。このブレード97にも多数の通孔Hが穿設されている。
【0047】
回転ドラム90の駆動軸91と反対側の端部には、使用済みの汚れた遊技玉を投入する投入口98と、清浄化された遊技玉を排出する排出口99が設けられている。これら投入口98と排出口99は、回転ドラム90の中心線よりも若干偏芯して設けられている。排出口99には電磁バルブが付設されており、その開閉を制御できる。
【0048】
回転ドラム90は、洗浄液タンク100内に収納されている。この洗浄液タンク100には、注入口101と、液排出口102と、排気口103が設けられている。注入口101と液排出口102には電磁バルブが付設されており、その開閉を制御できる。なお、排気口103には、図示を省略した排気用の吸引装置がホースで接続されている。
【0049】
洗浄液タンク100の上部には、使用済み遊技玉を回転ドラム内に供給するための遊技玉ホッパー105が設けられている。この遊技玉ホッパー105は供給口106を備え、前記回転ドラム90の投入口98とホース及び電磁バルブ付きの配管(図示を省略)で接続されている。
【0050】
この研磨装置3Bの使用に際しては、汚れた使用済みの遊技玉を遊技玉ホッパー105に投入し、回転ドラム90の投入口98の電磁バルブを開いて遊技玉を適量だけ回転ドラム90内に投入する。また、洗浄液注入口101の電磁バルブを開き、液排出口102の電磁バルブを閉にして、適正な水位になるまで洗浄液を洗浄液タンク100内に供給する。適正水位になったら注入口101の電磁バルブを閉にする。洗浄液や供給する遊技玉の量の制御には、タイマーや、液面センサー、近接センサー、ボールタップ等のセンサー類を使用すればよい。
【0051】
この状態で回転ドラム90を図9の矢印方向に適当な時間だけ回転させる。遊技玉は洗浄液に浸されるとともに、ブレード97によって掻き揚げられ、回転ドラム90の回転とともに転動しながら移動する。これにより、汚れた遊技玉はバレル式に研磨される。
【0052】
回転ドラム90を適当時間回転させてから、温風ブロワを作動させて、給気口96から温風を回転ドラム内に吹き込むとともに、液排出口102を開いて内部の洗浄液を排出する。洗浄液の排出が完了したら、液排出口102を閉じ、排気口103に接続された吸引装置を作動させて回転ドラム90の内部の湿った空気を排出する。
【0053】
上記のように、洗浄液の存在下で共摺り効果によって研磨された遊技玉は、回転ドラム90を所定量逆転させて排出口99を適正な位置に移動させた後、排出口99を開いて外部に取り出す。上記作動時間やバルブの開閉等は、自動制御で行うことができる。なお、洗浄タンク100に超音波振動装置を付加すれば、洗浄効率は向上する。
【0054】
つぎに、図10、図11は、研磨装置のさらに異なる実施形態をあらわすもので、この研磨装置3Cは、中空回転ドラム110を備え、該回転ドラムの中心部に駆動軸111が設けられている。この駆動軸は、図示を省略したモータにより回転駆動される。
【0055】
回転ドラム110の内側には、円周方向に沿って適当間隔で永久磁石112が取り付けられている。また、この永久磁石112の取付け位置の外面側には、遊技玉が部分的に嵌まり込むスリット113が形成されている。回転ドラム110の円周の約半分の外側には研磨材115が回転ドラム110の外周に沿って設けられている。
【0056】
回転ドラム110の下部には、スノコ状の遊技玉供給装置117が設けられており、その底面は前記研磨材115の始端部付近まで延びている。また、回転ドラム110の上部には、該回転ドラムの表面に保持されている遊技玉を掻き取る仕切り板120が設けられている。この仕切り板120と回転ドラム110の外面との間には遊技玉がランダムに運動するような隙間が設けられている。さらに、回転ドラム110の外側には、箱状のカバー118が設けられている。
【0057】
この研磨装置3Cの使用に際しては、汚れた遊技玉をスノコ状の遊技玉供給装置117を通して回転ドラム110の下側に供給する。このとき、洗浄液を回転ドラム内に供給すると効果的である。この遊技玉Bは、回転ドラム110の永久磁石により吸着保持されて回転ドラム110の回転とともに移動する。この間研磨材115に押し付けられて研磨され、汚れの落ちた遊技玉は、仕切り板120によって回転ドラム110の表面から取り外され、仕切り板120の上面を通って外部へ排出される。
【0058】
仕切り板120の端面には、遊技玉Bの赤道が接するように、回転ドラム110と仕切り板120との間に隙間を設けてあり、この位置に達した遊技玉Bは、回転ドラム110から取り外されるときにランダムに運動する。このランダム運動をする遊技玉Bの下側を永久磁石が通過するとき、遊技玉の磁気が脱磁されるので、清浄化された遊技玉に残留磁気は存在しなくなる。
【0059】
この実施形態における研磨装置3Cの研磨材115としては、カーペット状のものが効果的であるが、スポンジ等の発泡体や微粒子砥石でもよい。図示例では、回転ドラム110の外面の永久磁石112の外側位置にスリット113が形成されているので、遊技玉がこのスリットに係合し、回転ドラム110から脱落しにくくなっているが、場合によっては、このスリットを省略してもよい。また、永久磁石の代わりに電磁石を採用することも可能である。また、別途脱磁装置を設けておいてもよい。
【0060】
図12、図13は、研磨装置のさらに異なる実施形態を表すもので、この研磨装置3Dは、回転円盤130を備え、該回転円盤の上面には、遊技玉が部分的に嵌り込む溝131が複数条形成されている。また、この回転円盤130の上側には、シート状の研磨材135が設けられている。研磨材135の外周部には、円形の側壁136が設けられ、その適所に遊技玉を供給する投入口137と研磨された遊技玉を排出する排出口138が設けられている。
【0061】
上記投入口137には、玉供給樋140が接続されており、前記排出口138には、玉排出樋141が接続されている。なお、前記回転円盤130の下部には回転軸145が突設されており、この回転軸145がモータ146で回転駆動されるようになっている。
【0062】
この研磨装置3Dの使用に際しては、玉供給樋140から使用済みの汚れた遊技玉を適量ずつ供給する。このとき、適量の洗浄液を同時に供給すると効果的である。この遊技玉Bは、前記投入口137から回転円盤の溝上に供給され、回転円盤130の回転とともに排出口138側へ移動するが、その間玉の通路上に被せられている研磨材135に摺接して転動しながら研磨される。このようにして研磨された遊技玉は、排出口138から玉排出樋141に排出され、外部へ排出される。
【0063】
上記研磨材135としては、カーペット状のものが効果的であるが、スポンジ等の発泡体や、微粒子砥石でもよい。なお、図示例では、回転軸がほぼ垂直な縦軸となっているが、横向きであってもよく、適当な角度(例えば45度)だけ傾斜していてもよい。
【0064】
以上の説明から明らかなように、本発明に係る洗浄研磨機は、使用により汚れた遊技玉を島以外で簡単に清浄化することができるもので、装置的にコンパクトであり、図示例ではキャスターが付いているため、所望の場所に簡単に移動させて作業をおこなうことができる。なお、洗浄液に濡れた遊技玉は、種々の乾燥装置で乾燥することができるが、例えば遠心脱水機のような遠心式分離装置を用いてもよい。
【符号の説明】
【0065】
1 洗浄研磨機
2 本体
3 研磨装置
4 乾燥装置
5 搬送装置
7 キャスター
10 投入口
20 回転ドラム
30 洗浄タンク
40 回転ドラム
45 乾燥ブロワ
60 受け容器
75 回転円盤
77 回転ブラシ
90 回転ドラム
100 洗浄液タンク
110 回転ドラム
115 研磨材
130 回転円盤
B 遊技玉
【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用した遊技玉を供給する供給口と、供給口から受け入れた遊技玉を転動させながら表面を研磨材と洗浄液に接触させて研磨する研磨装置と、該研磨装置で研磨された遊技玉を所定方向に搬送する搬送装置と、遊技玉を乾燥させる乾燥装置と、搬送された遊技玉を受け入れる貯留容器とを本体内に収納したことを特徴とする遊技玉洗浄研磨機。
【請求項2】
前記研磨装置が、外周部に遊技玉を保持する保持手段を備えた円筒状の回転ドラムと、該回転ドラムの外周部に配置され前記回転ドラムの外周部との間で遊技玉を挟圧保持する柔軟な研磨材とを備えた研磨装置である請求項1に記載の遊技玉洗浄研磨機。
【請求項3】
前記研磨装置が、遊技玉を保持する保持手段が設けられた底板を備えた回転円盤と、該回転円盤の底板上に保持された遊技玉を研磨するブラシとを備えた円盤状研磨装置である請求項1に記載の遊技玉洗浄研磨機。
【請求項4】
前記研磨装置が、遊技玉を掻き揚げる複数のブレードが内部に設けられた中空回転ドラムを備え、該回転ドラムの内部に遊技玉を供給する供給口と、回転ドラムの内部に洗浄液を供給する洗浄液供給口と、内部の空気を排出する排気口とが設けられているバレル研磨式研磨装置である請求項1に記載の遊技玉洗浄研磨機。
【請求項5】
乾燥装置が、外周部に遊技玉を保持する保持手段を備えた円筒状の乾燥用回転ドラムと、該回転ドラムの外周部との間で遊技玉を挟圧保持する柔軟な吸水材と、乾燥用回転ドラムの外周部に空気を吹き付けるブロワとを備えている請求項1又は2に記載の遊技玉洗浄研磨機。
【請求項6】
本体の下部に該本体を移動させるためのキャスターが設けられている請求項1乃至5のいずれかに記載の遊技玉洗浄研磨機。
【請求項1】
使用した遊技玉を供給する供給口と、供給口から受け入れた遊技玉を転動させながら表面を研磨材と洗浄液に接触させて研磨する研磨装置と、該研磨装置で研磨された遊技玉を所定方向に搬送する搬送装置と、遊技玉を乾燥させる乾燥装置と、搬送された遊技玉を受け入れる貯留容器とを本体内に収納したことを特徴とする遊技玉洗浄研磨機。
【請求項2】
前記研磨装置が、外周部に遊技玉を保持する保持手段を備えた円筒状の回転ドラムと、該回転ドラムの外周部に配置され前記回転ドラムの外周部との間で遊技玉を挟圧保持する柔軟な研磨材とを備えた研磨装置である請求項1に記載の遊技玉洗浄研磨機。
【請求項3】
前記研磨装置が、遊技玉を保持する保持手段が設けられた底板を備えた回転円盤と、該回転円盤の底板上に保持された遊技玉を研磨するブラシとを備えた円盤状研磨装置である請求項1に記載の遊技玉洗浄研磨機。
【請求項4】
前記研磨装置が、遊技玉を掻き揚げる複数のブレードが内部に設けられた中空回転ドラムを備え、該回転ドラムの内部に遊技玉を供給する供給口と、回転ドラムの内部に洗浄液を供給する洗浄液供給口と、内部の空気を排出する排気口とが設けられているバレル研磨式研磨装置である請求項1に記載の遊技玉洗浄研磨機。
【請求項5】
乾燥装置が、外周部に遊技玉を保持する保持手段を備えた円筒状の乾燥用回転ドラムと、該回転ドラムの外周部との間で遊技玉を挟圧保持する柔軟な吸水材と、乾燥用回転ドラムの外周部に空気を吹き付けるブロワとを備えている請求項1又は2に記載の遊技玉洗浄研磨機。
【請求項6】
本体の下部に該本体を移動させるためのキャスターが設けられている請求項1乃至5のいずれかに記載の遊技玉洗浄研磨機。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2013−106738(P2013−106738A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−253372(P2011−253372)
【出願日】平成23年11月20日(2011.11.20)
【出願人】(505212588)株式会社スターベックス (7)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年11月20日(2011.11.20)
【出願人】(505212588)株式会社スターベックス (7)
【Fターム(参考)】
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