説明

運搬用車両

【課題】従来よりも容易に積載物を取り出すことが可能な荷台を備えた運搬用車両を提供する。
【解決手段】運搬用車両10は箱型の荷台16を備えている。荷台16は、積載物38を積み込む棚板36と、水平な状態から、奥側に対して搬入出側が下がった状態まで、棚板36を回動させる回動部50と、水平な状態において棚板36を係止することにより、回動部50と協働して棚板36を水平な状態に保ち、係止が解除されることにより、回動部50の回動によって棚板36を奥側に対して搬入出側が下がった状態とするストッパー53と、を有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、運搬用車両に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、飲料水ボトル等を工場から小売店や家庭に配送するための車両として、ボトルカーと呼ばれる運搬用車両が使用されている。ボトルカーは、例えば小型または中型のトラックであり、運転室後方に飲料水ボトル等の積載物を収納する荷台が取り付けられている。
【0003】
例えば特許文献1のように、荷台は箱型形状をしており、側面にはスライド式のサイドドアが設けられている。このサイドドアから積載物の搬入出を行う。
【0004】
また、積載物の収納効率を高めるために、荷台は内部の空間を複数の荷室に分割している。例えば上下方向に複数枚の棚板を設置することによって、荷台内を複数段の荷室に分割している。棚板同士の間隔は、積載物の高さに所定の余裕を持たせた間隔に定められている。荷台内のスペースを積載物の高さにほぼ等しい高さの荷室に分割することで、荷台内の隙間を減らすことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001−171421号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の荷台は収納効率が高い反面、搬入又は搬出が困難な場所が生ずることがある。例えば荷台上段の棚板の奥への積載物の搬入や、そのような場所に収納された積載物の搬出を行う場合、作業者は荷台のへりに足を乗せるなど不安定な状態で積載物の搬入出を行うこととなる。このとき、積載物が重い場合などには作業者がバランスを崩すなど搬入出が困難になる。このようなことから、従来よりも容易に積載物の搬入出を行うことのできる荷台を備えた運搬用車両の開発が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願発明は運搬用車両に関するものである。運搬用車両は荷台を備えている。荷台は、積載物を出し入れする搬入出側から奥側に向けて延設される棚板と、水平な状態から、奥側に対して搬入出側が下がった状態まで、棚板を回動させる回動部と、水平な状態において棚板を係止することにより、回動部と協働して棚板を水平な状態に保ち、係止が解除されることにより、回動部の回動によって棚板を奥側に対して搬入出側が下がった状態とするストッパーと、を有している。
【0008】
また、上記発明において、棚板の回動角は15°以上25°以下であることが好適である。
【0009】
また、上記発明において、ストッパーを外したときに、棚板の回動を制動するダンパーを備えることが好適である。
【0010】
また、上記発明において、棚板の奥側の終端部よりも搬入出側に回動部が設けられていることが好適である。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、従来よりも容易に積載物を搬入・搬出することができる運搬用車両を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本実施形態に係る運搬用車両の射視図である。
【図2】本実施形態に係る運搬用車両の断面図である。
【図3】本実施形態に係る運搬用車両の断面図である。
【図4】荷台の拡大図である。
【図5】棚板を回動させる操作を説明する図である。
【図6】棚板を回動させる操作を説明する図である。
【図7】棚板を回動させる操作を説明する図である。
【図8】棚板を回動させる操作を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1に、本実施形態に係る車両用荷台の斜視図を示す。ここで、図1から図4にはX軸、Y軸、Z軸が示されている。X軸方向は運搬用車両10の長手方向(車体長さ)を示し、Y軸方向は運搬用車両10の短手方向(車体幅)を示し、Z軸方向は運搬用車両10の高さ方向を示している。
【0014】
運搬用車両10は小型または中型のトラックからなり、運転室12の後方かつシャシー14の上部に荷台16が固定されている。荷台16は箱型の形状をしており、底板18、天井板20、前方板22、後方板24、及び側板26を含んで構成されている。これら底板18、天井板20、前方板22、後方板24、及び側板26は例えばアルミやステンレスなどから形成されている。
【0015】
底板18はシャシー14に固定されている。前方板22、後方板24、および側板26は底板18と天井板20とを繋ぐように形成され、それぞれ底板18から垂直に延びている。前方板22は運搬用車両10の運転室12側に配置され、後方板24は車両の後方側に配置されている。
【0016】
また、側板26には搬入出口27(図3参照)が設けられており、この搬入出口27にはサイドドア28が設けられている。サイドドア28は運搬用車両10の長手方向(X軸方向)にスライド可能となっており、サイドドア28をスライドすることによって搬入出口27が開放される。また、図1では隠れている側の側板26にも同様に搬入出口27及びサイドドア28が設けられている。
【0017】
また、後方板24にはリアドア30およびテールゲート(後あおり)32が設けられている。リアドア30及びテールゲート32は後方板24に対して回動可能となっており、リアドア30およびテールゲート32を回動することによって荷台16の後方が開放される。
【0018】
荷台16の内部構造を図2および図3に示す。なお、図2は図1のX−Z平面における断面図であり、図3は図1のX−Y平面における断面図である。図2、3に示すように、荷台16の内部空間は仕切り板34及び棚板36によって複数個の荷室に区画されている。仕切り板34及び棚板36は例えばアルミやステンレスから形成された板状部材である。仕切り板34は底板18から天井板20に向かって(Z軸方向に)垂直に延びるともに、図3に示すように、運搬用車両10の短手方向(Y軸方向)に沿って延設されている。なお、本実施形態においては仕切り板34を4枚設けているが、この形態に限られず、積載物38の大きさ、荷台16の体積、荷台16の平面積等の運搬用車両10の態様を勘案して適切な枚数の仕切り板34が設けることができる。
【0019】
また、棚板36は前方板22と仕切り板34、または、仕切り板34同士の間に水平方向に設置されている。ここで、「水平方向」とは、積載物38を棚板36に載せた際に積載物38が滑って移動しない程度の角度を有する方向を指し、水平方向(0°)から±5°の範囲を含む方向である。棚板36は運搬用車両10の高さ方向(Z軸方向)に2枚設置され、これにより荷台16は3段の荷室に区画される。なお、本実施形態においては棚板36を上下方向に2枚設けているが、この形態に限られず、積載物38の高さと荷台16の高さとを勘案して適切な枚数の棚板36が設けられる。
【0020】
また、底板18と棚板36との間隔、棚板36同士の間隔、及び棚板36と天井板20との間隔は、積載物38の高さに対して若干の余裕を持たせた高さとなるように構成されている。例えば積載物38の頂部からその上段の棚板36または天井板20までは約5〜10cmの間隔が設けられている。
【0021】
図2、図3に示されるように、仕切り板34と棚板36とによって荷台16内の空間は25個の荷室に区画される。25個の荷室のうち、運搬用車両10の最後尾に設けられた荷室には台車等が収納される。また、これ以外の24個の荷室にはそれぞれ積載物38が収納される。
【0022】
また、棚板36は正方形の平板形状をしており、運搬用車両10の短手方向(Y軸方向)の長さと長手方向(X軸方向)の長さが等しく形成されていることが好適である。この場合において、X軸方向及びY軸方向の長さは積載物38の直径に応じて定められており、本実施形態においてはX軸方向及びY軸方向にそれぞれ3個の積載物38が収納できるような長さに形成されている。つまり、1枚の棚板36上には9個の積載物38を載せることができる。また、棚板36の厚さは棚板36に載せられる積載物38の総重量を勘案して定められる。例えば、飲料水を貯蔵した12リットルボトルを積載物38とした場合、9個の12リットルボトルを載せる棚板36には100kg超の荷重が掛かる。この荷重に耐えることができるように棚板36の厚さが定められる。例えば棚板36をアルミで形成した場合には、棚板36の厚さを25mm〜35mmとすると好適である。
【0023】
また、棚板36上には運搬用車両10の短手方向(Y軸方向)に延びるガイド40が設けられている。ガイド40は積載物38を棚板36上に整列させるための部材であり、隣り合うガイド40の間隔は積載物38の直径に応じて定められる。さらに、後述する図4に示すように、棚板36の搬入出側には積載物38の飛び出しを防ぐための立ち上がり部42が設けられている。
【0024】
次に、棚板36の支持構造について図4を用いて説明する。図4は荷台16を側面から見たときの拡大図である。例えばサイドドア28を開けると作業者からは図4のように荷台が見えるようになる。本実施形態においては、高さ方向(Z軸方向)に設置された2枚の棚板について、下段の棚板44と上段の棚板46の支持構造を異ならせている。下段の棚板44は、ねじ等の図示しない固定手段により前方板22および仕切り板34に水平状態に固定されている。一方、上段の棚板46は、水平状態から上段の棚板46の奥側に対して搬入出口側が下がった状態まで回動することが可能となっている。
【0025】
上段の棚板46はその底部を回動部50に支持されている。回動部50は、上段の棚板46の延設方向(搬入出側から奥側に向かう方向、図3のY軸方向)から見て中心よりも奥側であって、かつ、奥側の終端部57よりは中心側に設けられている。本実施形態では上段の棚板46の延設方向の全長Lに対して、終端部57から1/3Lの位置に回動部50が設けられている。
【0026】
回動部50は固定シャフト52と、固定シャフト52が挿通される挿通部54とを含んで構成される。固定シャフト52は隣り合う仕切り板34に両端を固定され、運搬用車両10の長手方向(X軸方向)に延びている。また、挿通部54は固定部56とハウジング部58とを含んで構成されている。固定部56は上段の棚板46の底面にねじ等の締結手段によって固定される。また、ハウジング部58は固定部56と繋がった断面がコ字状の部材であり、このハウジング部58に固定シャフト52が挿通される。挿通部54は固定シャフト52に対して回動可能になっており、後述するストッパー53の係止が解除されると上段の棚板46は固定シャフト52を回転軸として回動し、水平状態から奥側に対して搬入出側が下がる状態まで傾く。
【0027】
さらに上段の棚板46底部の、回動部50が設けられた位置よりも搬出入側には、ストッパー53が設けられている。ストッパー53は2本の可動シャフト55a、55bと、ばね61と、ばね受け63とを含んで構成される。可動シャフト55a、55bは運搬用車両10の長手方向(X軸方向)に一直線上に配置され、上段の棚板46の底部に設けられたケーシング59に収容されている。ケーシング59により可動シャフト55a、55bの移動方向はX軸方向のみに規制されている。
【0028】
さらに、可動シャフト55a、55bには、可動シャフト55a、55bが延びるX軸方向とは垂直なZ軸方向に延びる突出部60が設けられている。また、可動シャフト55a、55bの部分のうち、突出部60から内側端部(つまり、上段の棚板46の中央側の端部)までの部分の周囲にはばね61が配置されている。また、上段の棚板46の底部であって、可動シャフト55a、55bの内側端部の延長線上にはばね受け63(図5参照)が設けられている。このような構造において、ばね61は突出部60とばね受け63とに挟まれている。
【0029】
また、仕切り板34の、可動シャフト55a、55bの延長線上には係合穴62が設けられている。可動シャフト55a、55bの外側端部(つまり、上段の棚板46の側面側の端部)はこの係合穴62に挿入され、または係合穴62から引き抜かれる。
【0030】
さらに、上段の棚板46の底部にはスライドハンドル64が設けられている。スライドハンドル64は、図示しないガイド部材によって移動方向が規制され、上段の棚板46の奥側と搬入出側との間をY軸方向にスライド移動する。スライドハンドル64はロ字状の形状をしており、Y軸方向に延設された2辺と、X軸方向に延設された2辺から構成されている。さらに、Y軸方向に延設された2辺の内側であって、Y軸方向から見て奥側にはプレート66が設けられている。スライドハンドル64を搬入出側に引くことにより、プレート66が可動シャフト55a、55bの突出部60と当接する。
【0031】
なお、可動シャフト55a、55b及びスライドハンドル64は例えばアルミやステンレスなどから形成される。ただし、両者が金属材料であると、可動シャフト55a、55bの突出部60とスライドハンドル64のプレート66が当接する際に不快音が発生するおそれがあることから、プレート66を樹脂材料で構成してもよい。また、プレート66が磨耗すると後述するようなストッパー53の係合解除ができなくなることから、プレート66を固定用の台座と当該台座に固定する取り外し可能な当接部材とから構成してもよい。この場合は、当接部材を樹脂材料で構成してもよい。
【0032】
また、上段の棚板46の両側面にはダンパー68が設けられている。ダンパー68は例えば空気が封入されたエアダンパーでもよいし、オイルが封入されたオイルダンパーでもよい。ダンパー68により上段の棚板46の回動が制動され、また、上段の棚板46の回動幅がダンパー68のストローク(伸縮幅)に制限される。
【0033】
また、仕切り板34の、下段の棚板44と上段の棚板46との間には鉤部材70が設けられている。後述するように、可動シャフト55a、55bの外側端部が鉤部材70に係止されることで上段の棚板46の跳ね上がりを防ぐことができる。
【0034】
次に、上段の棚板46を水平状態から回動させる操作について図5から図8を用いて説明する。なお、図5および図7においては可動シャフト55aの動作のみを示しているが、可動シャフト55bも可動シャフト55aと同様の動作を行う。図5に示すように、スライドハンドル64が上段の棚板46の奥側に配置されている状態において、可動シャフト55a、55bの周囲に設けられたばね61は可動シャフト55a、55bの突出部60に当接し、可動シャフト55a、55bを外側(上段の棚板46の中央側から側面側)に付勢する。これにより、可動シャフト55a、55bの外側端部は仕切り板34の係合穴62内に挿入される。このとき、上段の棚板46はストッパー53によって係止される。この係止状態を図6に示す。係止状態においては、ストッパー53と回動部50との協働により、上段の棚板46は水平状態に保たれる。
【0035】
次に、図7に示すように、スライドハンドル64を搬入出側にスライドさせる。スライドハンドル64のスライドによって、スライドハンドル64のプレート66と突出部60とが当接する。プレート66には幅が徐々に広がる傾斜部が設けられており、スライドハンドル64を搬入出側に引くことにより、ばね61の付勢力に抗してプレート66の傾斜部が突出部60を上段の棚板46の中央側に移動させる。これに伴い可動シャフト55a、55bの外側端部が係合穴62から引き抜かれる。これによりストッパー53の係止状態が解除される。
【0036】
係止状態が解除されると、図8に示すように上段の棚板46は回動部50を回転軸として回動する。このとき、スライドハンドル64をスライド移動させる作業者が上段の棚板46をZ軸方向下向きに動かすことで、上段の棚板46は奥側に対して搬入出側が下がった状態となる。なお、このときダンパー68が上段の棚板46の回動を制動することにより、上段の棚板46の急激な回動が防止される。急激な回動を防止することで、上段の棚板46に載せられた積載物38が上段の棚板46から落下することを防ぐことができる。
【0037】
さらに上段の棚板46を回動させた後に、可動シャフト55a、55bを仕切り板34に設けられた鉤部材70に係止させる。上段の棚板46に積まれた積載物38が減ってダンパー68に係る荷重が減ると、ダンパー68の復元力により上段の棚板46が跳ね上がるおそれがある。そこで、積載物38を取り出す前に可動シャフト55a、55bを鉤部材70に係止することで上段の棚板46の跳ね上がりを防止する。これにより安全に作業を行うことができる。
【0038】
上段の棚板46を回動させることにより、上段の棚板46の搬入出側が車両高さ方向から見て下側に傾くので、積載物38の搬出を行う作業者は容易に上段の棚板46に積まれた積載物38を取り出すことができる。また、上段の棚板46は傾いていることから、奥側に収納された積載物38は上段の棚板46の傾きに沿って搬入出側に滑りこむ。奥側から搬入出側に積載物38が移動することにより、作業者は容易に積載物38を取り出すことができる。
【0039】
なお、上段の棚板46は、ダンパー68のストローク分(伸縮分)だけ回動する。ここで、上段の棚板46の回動角θは15°以上25°以下、より好ましくは20°となるようにダンパー68のストロークを設定することが好適である。回動角が15°より小さければ、上段の棚板46に積まれた積載物38が搬入出側に滑り込みにくくなる。また、回動角が25°より大きければ上段の棚板46の傾斜が急峻となり、上段の棚板46を滑る積載物38が立ち上がり部42を乗り越えて上段の棚板46から落下するおそれがある。
【0040】
例えば、回転中心である回動部50から上段の棚板46の搬入出側までの距離が約53cmのとき、回動角を20°とすることで上段の棚板46の搬入出側は約20cm下がる。水平状態の上段の棚板46が作業者の頭上位置(約180cm)であるとき、回動により上段の棚板46が顔の高さ(約160cm)まで下がり、積載物38の取り出し作業が容易になる。
【0041】
さらに、上段の棚板46の回動角を25°以下とすることで、上段の棚板46の奥側に詰まれた積載物38と荷台の天井板20との過度な接近が避けられ、両者の衝突が避けられる。同様に、下段の棚板44の中央に積まれた積載物38と上段の棚板46の底部との過度な接近が避けられ、両者の衝突が避けられる。なお、図8において、上段の棚板46を回動させると下段の棚板44の搬入出側(最前列)に積まれた積載物38と上段の棚板46の底部とが衝突するおそれがあるため、下段の棚板44の搬入出側の積載物38を取り出した後に上段の棚板46を回動させることが好適である。
【0042】
なお、上述した実施形態においては、上段の棚板46のみを回動可能な構造としたが、これに加えて下段の棚板44を回動可能としてもよい。
【符号の説明】
【0043】
10 運搬用車両、12 運転室、14 シャシー、16 荷台、18 底板、20 天井板、22 前方板、24 後方板、26 側板、27 搬入出口、28 サイドドア、30 リアドア、32 テールゲート、34 仕切り板、36 棚板、38 積載物、40 ガイド、42 立ち上がり部、44 下段の棚板、46 上段の棚板、50 回動部、52 固定シャフト、53 ストッパー、54 挿通部、55 可動シャフト、56 固定部、57 終端部、58 ハウジング部、59 ケーシング、60 突出部、61 ばね、62 係合穴、63 ばね受け、64 スライドハンドル、66 プレート、68 ダンパー、70 鉤部材。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
積載物を出し入れする搬入出側から奥側に向けて延設される棚板と、
水平な状態から、前記奥側に対して前記搬入出側が下がった状態まで、前記棚板を回動させる回動部と、
前記水平な状態において前記棚板を係止することにより、前記回動部と協働して前記棚板を前記水平な状態に保ち、前記係止が解除されることにより、前記回動部の回動によって前記棚板を前記奥側に対して前記搬入出側が下がった状態とするストッパーと、
を有する荷台を備えることを特徴とする運搬用車両。
【請求項2】
請求項1記載の運搬用車両であって、
前記棚板の回動角は15°以上25°以下であることを特徴とする運搬用車両。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の運搬用車両であって、
前記ストッパーを外したときに、前記棚板の回動を制動するダンパーを備えることを特徴とする運搬用車両。
【請求項4】
請求項1記載の運搬用車両であって、
前記棚板の前記奥側の終端部よりも前記搬入出側に前記回動部が設けられていることを特徴とする運搬用車両。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−25333(P2012−25333A)
【公開日】平成24年2月9日(2012.2.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−168170(P2010−168170)
【出願日】平成22年7月27日(2010.7.27)
【出願人】(596182472)株式会社ナック (1)