説明

運転支援装置

【課題】車両の右左折の開始を早期に検出することができ、運転支援サービスが遅れないようにすることができる運転支援装置を実現する。
【解決手段】自車両と他車両とが衝突する可能性があるか否かを判定する衝突可能性判定手段16と、前記衝突可能性判定手段により自車両と他車両とが衝突する可能性があると判定された場合に自車両の運転者に報知する情報提供手段14とを備える運転支援装置10において、自車両の加速度を検出する加速度検出手段31を備え、前記衝突可能性判定手段は、前記加速度検出手段により検出された加速度に基づいて自車両の右左折開始を検出し、この右左折開始情報に基づいて自車両と他車両とが衝突する可能性があるか否かを判定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は運転支援装置に係り、特に、車両の右左折の警告を早期に報知して、運転支援が遅れないようにすることができる運転支援装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車両には、T字路を左折する時や交差点を右折する時などに、自車両に接近する対象物(四輪車/二輪車など)を検出して衝突の可能性を判定し、可能性が高い場合に運転者に警告を発して注意を喚起する運転支援装置を搭載しているものがある。
図19に示すように、従来の運転支援装置101には、車車間通信手段102と、路車間通信手段103と、自車位置情報取得手段104と、情報提供手段105と、電源・接地・車両信号を入力する車両側手段106と、衝突可能性判定手段107とを備えているものがある。
車車間通信手段102は、車車間通信アンテナ108及び車車間通信機109を有している。路車間通信手段103は、路車間通信アンテナ110及び路車間通信機111を有している。自車位置情報取得手段104は、GPS信号受信アンテナ112及びGPS信号受信回路113を有している。情報提供手段105は、ナビゲーション装置114のモニタ115及びスピーカ116からなる。衝突可能性判定手段107とGPS信号受信回路113とは、装置ユニット117として一組に構成され、各手段102〜106から情報を入力する。
運転支援装置101は、各手段102〜106から情報を入力し、衝突可能性判定手段107によって、自車両と他車両とが衝突する可能性があるか否かを判定し、自車両と他車両とが衝突する可能性があると判定された場合に、情報提供手段105のモニタ115及びスピーカ116により自車両の運転者に報知する。
このように、従来の運転支援装置は、自車両に接近する他車両(四輪車など)と衝突しそうな可能性を演算し、可能性が高い場合は、(1).注意喚起音(「ピーン」等)をスピーカから出す、(2).ナビゲーション装置のモニタや専用モニタなどに注意を促す画像を表示をする、(3).「右から車が来ます」等の音声をスピーカから出す、等の運転支援サービスを行っている。
【0003】
従来の運転支援装置には、車両の前後左右方向の加速度を検出し、加速度検出結果に基づいて車両の走行状況を判定するとともに、加速度検出結果に基づいて走行状況の判定結果における運転特性を演算し、運転特性の判定結果に基づいて警報の必要度を判定し、警報必要度の判定結果に基づいて運転者に警報を発することで、必要の無い警報が行われないようにして、運転者に煩わしさを感じさせることのない運転支援サービスを行うものがある。(特許文献1)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−312410号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、従来の運転支援装置においては、自車位置情報取得手段で取得したGPS情報を元に車両の挙動を検出しているため、GPSデータ更新周期(例えば、1sec)により一定時間(1sec)程度の遅れが生じる場合がある。このため、従来の運転支援装置においては、T字路での出会い頭の状況や、十字交差点での右折時の状況等において、車両挙動(加減速/右左折等)が変化したことを早期に検出できない場合がある。
このため、例えば、交差点を右折しようとする自車両と対向車線を加速して接近してくる対向車の他車両とにおいて、自車両のシステム上では他車両との衝突までの距離が十分に有ると判断しても、実際は近くまで接近している場合がある。この結果、車両の右左折の開始を早期に検出できないことから、運転支援サービスの提供に遅れを生じることになり、運転支援サービスを効果的なタイミングで出せないことになる。
【0006】
この発明は、車両の右左折の開始を早期に検出することができ、運転支援サービスが遅れないようにすることができる運転支援装置を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明は、自車両と他車両とが衝突する可能性があるか否かを判定する衝突可能性判定手段と、前記衝突可能性判定手段により自車両と他車両とが衝突する可能性があると判定された場合に自車両の運転者に報知する情報提供手段とを備える運転支援装置において、自車両の加速度を検出する加速度検出手段を備え、前記衝突可能性判定手段は、前記加速度検出手段により検出された加速度に基づいて自車両の右左折開始を検出し、この右左折開始情報に基づいて自車両と他車両とが衝突する可能性があるか否かを判定することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
この発明の運転支援装置は、車両の右左折の開始を早期に検出することができるため、運転支援サービスが遅れないようにすることができ、運転支援サービスを効果的なタイミングで出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は運転支援装置のシステム構成を示すブロック図である。(実施例)
【図2】図2は車室内における表示部、警報出力部、検出手段、アンテナ等の設置位置を示す図である。(実施例)
【図3】図3はT字路を左折する場合の自車両走行例を示す図である。(実施例)
【図4】図4は交差点を右折する場合の自車両走行例を示す図である。(実施例)
【図5】図5は交差点を右折する場合の他車両の加速状況を示す図である。(実施例)
【図6】図6は交差点を右折する場合の自車両/他車両(加速)のタイミングを示す図である。(実施例)
【図7】図7は図6のタイミングAにおける自車両の走行状況を示す図である。(実施例)
【図8】図8は図6のタイミングBにおける自車両の走行状況を示す図である。(実施例)
【図9】図9は図6のタイミングCにおける自車両の走行状況を示す図である。(実施例)
【図10】図10(A)は停車から右折する場合の右折開始判定を示す図、図10(B)は低速走行から右折する場合の右折開始判定を示す図である。(実施例)
【図11】図11は加速走行する場合の加速開始判定を示す図である。(実施例)
【図12】図12は交差点を右折する場合の他車両の左折状況を示す図である。(実施例)
【図13】図13は交差点を右折する場合の他車両(左折)のタイミングを示す図である。(実施例)
【図14】図14は右左折時/出会い頭に対する運転支援サービスのフローチャートの一部である。(実施例)
【図15】図15は図14のフローチャートに続く、右折時/出会い頭に対する運転支援サービスのフローチャートである。(実施例)
【図16】図16は図14のフローチャートに続く、左折時/出会い頭に対する運転支援サービスのフローチャートである。(実施例)
【図17】図17は一体型の運転支援装置のシステム構成を示すブロック図である。(変形例)
【図18】図18は一体型の運転支援装置の車室内における設置位置を示す図である。(変形例)
【図19】図19は運転支援装置のシステム構成を示すブロック図である。(従来例)
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面に基づいて、この発明の実施例を説明する。
【実施例】
【0011】
図1〜図16は、この発明の実施例を示すものである。図2において、1は車両、2は車室、3はインストルメントパネル、4は右ピラー、5は左ピラー、6はフロントウインドウ、7はステアリングホイール、8はメータパネル、9はルームミラーである。車両1には、図1に示すように、運転支援装置10を搭載している。
運転支援装置10は、車車間通信手段11と、路車間通信手段12と、自車位置情報取得手段13と、情報提供手段14と、車両側手段15と、衝突可能性判定手段16とを備えている。
車車間通信手段11は、車車間通信アンテナ17及び車車間通信機18を有し、自車両1Aと他車両1B(図3・図4参照)との間で情報を送受信する。路車間通信手段12は、路車間通信アンテナ19及び路車間通信機20を有し、自車両1Aと路上機との間で情報を送受信する。自車位置情報取得手段13は、GPS信号受信アンテナ21及びGPS信号受信回路22を有し、GPS信号を受信して自車位置の情報を得る。情報提供手段14は、LED等の光を表示する表示ユニット23及び音声等を出力するスピーカ24からなる。車両側手段15は、電源・接地・車両信号を入力する。衝突可能性判定手段16とGPS信号受信回路22とは、装置ユニット25として一組に構成され、各手段11〜15から情報を入力する。
運転支援装置10は、図2に示すように、表示ユニット23及びスピーカ24をインストルメントパネル3中央に設置し、車車間通信アンテナ17、路車間通信アンテナ19、GPS信号受信アンテナ21をインストルメントパネル3、またはルームミラー9に設置している。
運転支援装置10は、各手段11〜15から情報を入力し、衝突可能性判定手段16によって、自車両1Aと他車両1Bとが衝突する可能性があるか否かを判定する。運転支援装置10は、自車両1Aと他車両1Bとが衝突する可能性があると判定され、運転支援サービスが必要な場合に、情報提供手段である表示ユニット23及びスピーカ24による、(1).注意喚起音、(2).LED等の光点滅表示、(3).音声出力等によって、自車両1Aの運転者に光や音等による注意喚起の運転支援サービスを行う。
【0012】
運転支援サービスが必要な状況としては、図3・図4に示すものがある。
図3は、自車両1AがT字路を左折する場合であって、自車両1Aは左ウインカ26を点滅して一時停止線27で停車し(P11)、見通しの良い位置まで徐行で前進し(P12)、見通しの良い位置で停車し(P13)、その後、発進して左折開始している(P14)。
この状況では、自車両1Aの左側にある高い塀28が、自車両1Aに対して左方向から接近する他車両1Bに関して視界を遮る障害物となり、自車両1Aの右側にある高い建物29が、自車両1Aに対して右方向から別の他車両1Bに関して視界を遮る障害物となる。
図4は、自車両1Aが交差点を右折する場合であって、交差点を右折する自車両1Aは、右ウインカ30が点滅して信号待ちで停止し(P21)、発進して交差点内の右折レーン先端まで前進し(P22)、交差点内の右折レーン先端の一時停止線27で停車し(P23)、見通しの良い位置まで徐行で前進し(P24)、見通しの良い位置で停車し(P25)、その後、発進して右折(交差点横断)を開始している(P26)。
この状況では、右折しようとする自車両1Aに対して、対向車線を右折待ちで停車している2台の他車両1Bが、対向車線を自車両1Aに接近する2台の他車両1B(例えば、四輪車と二輪車等)に関して視界を遮る障害物となる。
このように、自車両1AがT字路を左折する場合や交差点を右折する場合に、他車両1Bに関して視界を遮る障害物があると、衝突する可能性があるため、運転支援サービスが必要な状況となる。図3においては、P11〜P13のタイミングで運転支援サービを行う必要がある。図4においては、P21〜P25のタイミングで運転支援サービスを行う必要がある。
【0013】
この運転支援装置10は、図1に示すように、自車両1Aの加速度を検出する加速度検出手段31を備え、自車両1Aの角速度を検出する角速度検出手段32を備え、自車両1Aの操舵角を検出する操舵角検出手段33を備え、自車両1Aのアクセル開度を検出するアクセル開度検出手段34を備え、自車両1Aのブレーキ操作量を検出するブレーキ操作量検出手段35を備えている。
前記衝突可能性判定手段16は、各手段31〜35から入力する情報に基づいて、以下のように自車両1Aと他車両1Bとが衝突する可能性があるか否かを判定する。
【0014】
例えば、衝突可能性判定手段16は、加速度検出手段31により検出された加速度に基づいて自車両1Aの右左折開始を検出し、この右左折開始情報に基づいて自車両1Aと他車両1Bとが衝突する可能性があるか否かを判定する。
衝突可能性判定手段16は、角速度検出手段32により検出された角速度に基づいて自車両1Aの右左折開始を検出し、この右左折開始情報に基づいて自車両1Aと他車両1Bとが衝突する可能性があるか否かを判定する。
衝突可能性判定手段16は、操舵角検出手段33により検出された操舵角に基づいて自車両1Aの右左折開始を検出し、この右左折開始情報に基づいて自車両1Aと他車両1Bとが衝突する可能性があるか否かを判定する。
【0015】
また、衝突可能性判定手段16は、車車間通信手段11により自車両1Aの右左折開始情報を他車両1Bに送信するとともに他車両1Bの右左折開始情報を受信し、他車両1Bの右左折開始情報に基づいて自車両1Aと他車両1Bとが衝突する可能性があるか否かを判定する。
【0016】
さらに、衝突可能性判定手段16は、加速度検出手段31により検出された加速度に基づいて自車両1Aの加減速開始を検出し、この加減速開始情報に基づいて自車両1Aと他車両1Bとが衝突する可能性があるか否かを判定する。
衝突可能性判定手段16は、アクセル開度検出手段34により検出されたアクセル開度及びブレーキ操作量検出手段35により検出されたブレーキ操作量に基づいて自車両1Aの加減速開始を検出し、この加減速開始情報に基づいて自車両1Aと他車両1Bとが衝突する可能性があるか否かを判定する。
【0017】
さらにまた、衝突可能性判定手段16は、車車間通信手段11により自車両1Aの加減速開始情報を他車両1Bに送信するとともに他車両1Bの加減速開始情報を受信し、他車両1Bの加減速開始情報に基づいて自車両1Aと他車両1Bとが衝突する可能性があるか否かを判定する。
【0018】
また、衝突可能性判定手段16は、加速度検出手段31により検出された加速度に基づいて自車両1Aの発進及び停車を検出し、車車間通信手段11により自車両1Aの発進停車情報を他車両1Bに送信するとともに他車両1Bの発進停車情報を受信し、他車両1Bの発進停車情報に基づいて自車両1Aと他車両1Bとが衝突する可能性があるか否かを判定する。
衝突可能性判定手段16は、アクセル開度検出手段34により検出されたアクセル開度及びブレーキ操作量検出手段35により検出されたブレーキ操作量に基づいて自車両1Aの発進あるいは停車を検出し、車車間通信手段11により自車両1Aの発進停車情報を他車両1Bに送信するとともに他車両1Bの発進停車情報を受信し、他車両1Bの発進停車情報に基づいて自車両1Aと他車両1Bとが衝突する可能性があるか否かを判定する。
なお、判定のための信号情報としては、前記各手段31〜35の信号情報以外に、車両側手段15からウインカ信号情報、車速信号情報を取り込んで利用することができる。
【0019】
図5〜図11は、信号待ちで停車後、交差点内で2回停車して右折する場合(先行車無し)の、運転支援装置10による運転支援サービスのタイミングを示している。
図5においては、右折しようとする自車両1Aに対して、対向車線を右折待ちで停車している2台の他車両(対向車両)1Bがあり、対向車線を自車両1Aに加速して接近する他車両(対向車両)1Bがある。
この状況においては、自車両1Aが右折を開始した場合、又は対向車両の他車両1Bが交差点近くで加速して速度が上昇した場合に、自車位置情報取得手段13のGPS信号受信アンテナ21及びGPS信号受信回路22による測位、方位、速度情報を元にすると、GPSのデータ周期(例えば、1sec)毎にしか自車位置情報を検知できない。このため、自車両1A/他車両1Bの変化(加減速・右左折等)を即座に検出できず、以下のように運転支援サービスを出すタイミングに対して影響がでてしまう。
【0020】
・例1)自車両が右折する場合:
右折開始(発進)の検出が遅れてしまい、他車両との相対距離が実際は短くなるので、運転支援サービスを出すタイミングが遅れる。
・例2)直進する自車両(対向車)が加速した場合:
加速したことの検出が遅れてしまい、車車間通信で送信している自車両(対向車両)位置より前方右折車との距離が実際は短くなっている。
【0021】
対策例としては、自車両1Aの挙動変化(開始)を常時加速度検出手段31等で検出し、かつ、車車間通信手段11による車車間通信で送信し、図6に示すように、音声等の運転支援サービス(2回目)を出して運転者に再度注意するように(踏みとどまるように)促す。
【0022】
運転支援装置10は、右折しようとする自車両1Aに対して、対向車線を自車両1Aに加速して接近する他車両1Bがある場合(図5参照)において、図6に示すように、自車両1Aが減速して信号待ちで停車し、右折するために発進して交差点内の右折レーン先端まで前進する際に、自車両1Aの前後方向の加速度及び左右方向の加速度で右折挙動を検出して右折開始と判定すると、1回目の運転支援サービスを出す(タイミングA、図7参照)。この運転支援サービス(1回目)で、運転者に注意して停車するように促す。
運転支援装置10は、前進する自車両1Aが交差点内の右折レーン先端の一時停止線27で停止し、その後、発進して見通しの良い位置まで右折するために徐行で前進すると、この前進による前後方向の加速度及び左右方向の加速度で右折挙動を検出して右折開始と判定する。この右折開始判定後において、運転支援装置10は、対向車線の直進する他車両1Bが加速を開始して、他車両1Bが前後方向の加速度で検出した加速情報を車車間通信で送信し、この加速情報を受信して他車両1Bの加速を検出した場合に、2回目の運転支援サービスを出す(タイミングB、図8参照)。この運転支援サービス(2回目)で、運転者に再度注意して停止するように促す。
運転支援装置10は、加速する対向車線の他車両1Bが交差点を通過すると、運転支援サービスを終了する。運転者は、2回目の運転支援サービスで停止させている自車両1Aを発進させて、右折(交差点横断)を開始する(タイミングC、図9参照)。
【0023】
前記タイミングA及びタイミングBにおける右折開始の判定例には、図10に示すものがある。
右折開始の判定は、下記1)、2)の2通りの走行パターンにおいて、加速度・車速・GPS情報の変化を検出したら、右折開始とする。但し、パターン1)、2)において、(3)、(4)の変化を検出するには時間がかかる場合があるため、(1)、(2)の変化を検出した段階で右折開始と判定しても良い。一般的には、(1)→(2)→(3)あるいは(1)→(2)→(4)の順番で変化する。左折時は、加速度(左右)の変化方向が逆となるが、その他は同様である。
【0024】
1)停車からの右折開始判定例(図10(A))
(1)加速度(前後方向)変化:0→規定値以上増加
(2)加速度(左右方向)変化:0→規定値以上増加(右折時)
(3)車速変化 :0→規定値以上増加
(4)GPS測位・方位変化
2)低速走行での右折開始判定例(図10(B))
(1)加速度(前後方向)変化:0→規定値以上減少加
(2)加速度(左右方向)変化:0→規定値以上増加(右折時)
(3)車速変化 :0→規定値以上減少
(4)GPS測位・方位変化
【0025】
前記タイミングBにおける加速開始の判定例には、図11に示すものがある。
加速開始の判定は、下記1通りの走行パターンにおいて、加速度・車速・GPSデータの変化を検出したら、右折開始とする。但し、(3)、(4)の変化を検出するには時間がかかる場合があるため、(1)の変化+(2)の変化無し、を検出した段階で加速開始と判定しても良い。一般的には、(1)→(3)あるいは(1)→(4)の順番で変化する。減速時は、加速度(前後方向)の変化方向が逆となるが、その他は同様。また、発進・停止開始判定も車速が0km/hになる外は同様である。
【0026】
1)定速走行からの加速開始判定例
(1)加速度(前後方向)変化:0→規定値以上増加
(2)加速度(左右方向)変化:0(変化なし)
(3)車連変化 :定速→規定値以上増加
(4)GPS測位変化
【0027】
図12〜図13は、自車両1A交差点を右折する場合の、他車両1Bの左折タイミングを示している。
図12においては、右折しようとする自車両1Aに対して、対向車線を右折待ちで停車している2台の他車両(対向車両)1Bがあり、対向車線から左折して出て、運転支援サービスの対象車両から外れる他車両1Bと、対向車線に左折して入り、運転支援サービスの対象車両になる他車両1Bとがある。
この状況においては、他車両1Bが、交差点手前で左折して対向車線から出た場合、自車両1Aにおいて運転支援サービスを出したが、衝突する可能性がなくなってしまい、運転支援サービスが不要となる。自車両1Aの運転者は、運転支援サービスが出たが他車両1Bが見当たらないので、運転支援装置10を不信に思う可能性がある。また、反対に、交差点手前の道路から左折して入り、自車両1Aの方向に接近しようとしている他車両1Bが有る場合、運転支援サービスを早期に出さないと、運転支援サービスを出してから他車両1Bが対向車線に現れるまでの時間が極端に短くなってしまい、運転支援サービスが有効に働かなくなる可能性がある。なお、近くの対向車線で路上駐車していた他車両1Bが発進した場合も、同様である。
対策例としては、図13に示すように、対向車線の対象となる他車両1Bが交差点手前で右左折開始したことを、対象となる他車両1Bの加速度検出検出手段31等で左折挙動として検出して車車間通信で送信し、その情報を自車両1Aで受信して対象となる他車両1Bが居なくなった(対象外)ことを運転支援サービスの音声等でアナウンスする。また、反対に、交差点手前で左折して対向車線に入り、自車両1Aに接近してくる新たな他車両1Bに対しては、他車両1Bの加速度検出手段31等で左折挙動として早期検出して車車間通信で送信し、自車両1Aで受信して即座に運転支援サービスを出して運転者に注意するように(右折を踏みとどまるように)促す。
【0028】
次に、運転支援装置10による右左折時/出会い頭に対する運転支援サービスを、図14〜図16により説明する。
図14において、運転支援装置10は、自車両1Aの運転中に(S01)、車車間通信/路車間通信により周辺の自車両1A/歩行者等の位置・速度等の情報及び交差点等のインフラ(infrastructure)情報を受信し、車車間通信により自車両1Aの位置・速度等の情報を周辺の他車両1Bに送信し(S02)、加速度検出手段31の加速度情報あるいはGPS信号受信アンテナ21及びGPS信号受信回路22からなる自車位置情報取得手段13のGPS情報により自車両1Aの挙動に前後方向のみに変化が有るかを判断する(S03)。
この判断(S03)がYESの場合は、加速開始を検出したかを判断する(S04)。この判断(S04)がYESの場合は、発進(前方向/後方向)を検出したかを判断する(S05)。この判断(S05)がYESの場合は、自車両1Aが発進(前方向/後方向)を開始したことを車車間通信により送信し(S06)、判断(S03)に戻る。この判断(S05)がNOの場合は、自車両1Aが加速を開始したことを車車間通信により送信し(S06)、判断(S03)に戻る。
前記判断(S04)がNOの場合は、減速開始を検出したかを判断する(S08)。この判断(S08)がYESの場合は、停車を検出したかを判断する(S09)。この判断(S09)がYESの場合は、自車両1Aが停車を開始したことを車車間通信により送信し(S10)、判断(S03)に戻る。この判断(S09)がNOの場合は、自車両1Aが減速を開始したことを車車間通信により送信し(S11)、判断(S03)に戻る。
前記判断(S03)がNOの場合、また、前記判断(S08)がNOの場合は、図15に示す処理を行う。
【0029】
図15において、運転支援装置10は、加速度検出手段31の加速度情報あるいは自車位置情報取得手段13のGPS情報により自車両1Aの挙動に左右方向の変化が有るかを判断する(S12)。この判断(S12)がNOの場合は、図14の判断(S03)に戻る。この判断(S12)がYESの場合は、右折開始を検出したかを判断する(S13)。この判断(S13)がYESの場合は、自車両1Aが右折を開始したことを車車間通信により送信し(S14)、衝突の条件が成立する対向からの他車両1B(衝突条件の対象車両)が有るかを判断する(S15)。
この判断(S15)がYESの場合は、表示ユニット23及びスピーカ24の音声及び表示により右折時の運転支援サービス(1回目)を規定のタイミングで行い(S16)、他車両1Bの挙動に加減速は無しかを判断する(S17)。
この判断(S17)がNOの場合は、他車両1Bの加減速変化による運転支援サービス(2回目)を行い(S18)、他車両1Bの挙動に右左折/停車/発進は無いかを判断する(S19)。前期判断(S17)がYESの場合は、他車両1Bの挙動に右左折/停車/発進は無しかを判断する(S19)。
この判断(S19)がNOの場合は、他車両1Bの右左折/停車/発進変化による運転支援サービス(2回目)を行い(S20)、他車両1Bが無いことを検出したか、又は自車両1Aの右折終了を検出したかを判断する(S21)。前期判断(S19)がYESの場合は、他車両1Bが無いことを検出したか、又は自車両1Aの右折終了を検出したかを判断する(S21)。
この判断(S21)がNOの場合は、音声及び表示による運転支援サービス(S16)に戻る。この判断(S21)がYESの場合は、音声及び表示による運転支援サービスを終了し(S22)、図14の判断(S03)に戻る。
一方、前記判断(S15)がNOの場合は、自車両1Aの右折終了を検出したかを判断する(S23)。この判断(S23)がNOの場合は、前記判断(S15)に戻る。この判断(S23)がYESの場合は、図14の判断(S03)に戻る。
前記判断(S13)がNOの場合は、図16に示す処理を行う。
【0030】
図16において、運転支援装置10は、左折開始を検出したかを判断する(S24)。この判断(S24)がNOの場合は、図14の判断(S03)に戻る。この判断(S24)がYESの場合は、自車両1Aが左折を開始したことを車車間通信により送信し(S25)、衝突の条件が成立する左右からの他車両1B(衝突条件の対象車両)が有るかを判断する(S26)。
この判断(S26)がYESの場合は、表示ユニット23及びスピーカ24の音声及び表示により出会い頭の運転支援サービス(1回目)を規定のタイミングで行い(S27)、他車両1Bの挙動に加減速は無しかを判断する(S28)。
この判断(S28)がNOの場合は、他車両1Bの加減速変化による運転支援サービス(2回目)を行い(S29)、他車両1Bの挙動に右左折/停車/発進は無しかを判断する(S30)。この判断(S28)がYESの場合は、他車両1Bの挙動に右左折/停車/発進は無しかを判断する(S30)。
この判断(S30)がNOの場合は、他車両1Bの右左折/停車/発進変化による運転支援サービス(2回目)を行い(S31)、他車両1Bが無いことを検出したか、又は自車両1Aの左折終了を検出したかを判断する(S32)。
この判断(S32)がNOの場合は、音声及び表示による運転支援サービス(S27)に戻る。この判断(S32)がYESの場合は、音声及び表示による運転支援サービスを終了し(S22)、図14の判断(S03)に戻る。
一方、前記判断(S26)がNOの場合は、自車両1Aの左折終了を検出したかを判断する(S33)。この判断(S33)がNOの場合は、前記判断(S26)に戻る。この判断(S33)がYESの場合は、図14の判断(S03)に戻る。
【0031】
このように、運転支援装置10は、加速度検出手段31によって、GPS信号受信アンテナ21及びGPS信号受信回路22からなる自車位置情報取得手段13のGPS情報の更新周期(例えば、1sec)以内の自車両1A・他車両1Bの挙動変化(加減速/右左折など)の開始タイミングを早期に検出する。そして、運転支援装置10は、自車両1Aが交差点を右左折する場合は、自車両1Aと接近する他車両1Bとの相対距離を自車両1Aが発進開始したことも含め、迅速に演算することで運転支援サービスを出すタイミングが遅れることなく出すことができる。
また、この運転支援装置10は、他車両1Bが交差点に向かって加速している場合は、他車両1Bから送信している位置より実際は加速により短くなっていることを、交差点で右折(左折)しようとしている自車両1Aが、前記他車両1Bからの加速開始情報を受信・演算することで、対向する他車両1Bが加速して接近していることを早期の段階で自車両1Aの運転者に知らせて注意を促すことができる。
なお、図14〜図16においては、車両1の挙動変化を加速度検出手段31によって検出したが、以下のようにその他の検出手段により検出することもできる。
【0032】
この運転支援装置10は、情報提供手段14と衝突可能性判定手段16とを備え、早期の段階で自車両1Aの運転者に知らせて注意を促すために、加速度検出手段31、角速度検出手段32、操舵角検出手段33、アクセル開度検出手段34、ブレーキ操作量検出手段35から入力する車両の挙動変化開始の情報に基づいて、衝突可能性判定手段16によって以下のように自車両1Aと他車両1Bとが衝突する可能性があるか否かを判定している。
【0033】
衝突可能性判定手段17は、加速度検出手段31により検出された加速度に基づいて自車両1Aの右左折開始を検出し、この右左折開始情報に基づいて自車両1Aと他車両1Bとが衝突する可能性があるか否かを判定する。
衝突可能性判定手段16は、角速度検出手段32により検出された角速度に基づいて自車両1Aの右左折開始を検出し、この右左折開始情報に基づいて自車両1Aと他車両1Bとが衝突する可能性があるか否かを判定する。
衝突可能性判定手段16は、操舵角検出手段33により検出された操舵角に基づいて自車両1Aの右左折開始を検出し、この右左折開始情報に基づいて自車両1Aと他車両1Bとが衝突する可能性があるか否かを判定する。
これにより、運転支援装置10は、車両1の右左折の開始を早期に検出することができるため、運転支援サービスが遅れないようにすることができる。
【0034】
また、衝突可能性判定手段16は、車車間通信手段11により自車両10の右左折開始情報を他車両1Bに送信するとともに他車両1Bの右左折開始情報を受信し、他車両1Bの右左折開始情報に基づいて自車両1Aと他車両1Bとが衝突する可能性があるか否かを判定する。
これにより、運転支援装置10は、車両1の右左折の開始を早期に検出して、車車間通信により周囲の車両に情報を伝えるため、運転支援サービスが遅れないようにすることができる。また、運転支援装置10は、車両1の右左折の開始を早期に検出して、車車間通信により周囲の車両に情報を伝えるため、衝突の可能性があることを運転者に報知済みの場合でも、衝突の可能性がなくなったことを運転者に報知することができる。
【0035】
さらに、衝突可能性判定手段16は、加速度検出手段31により検出された加速度に基づいて自車両1Aの加減速開始を検出し、この加減速開始情報に基づいて自車両1Aと他車両1Bとが衝突する可能性があるか否かを判定する。
衝突可能性判定手段16は、アクセル開度検出手段34により検出されたアクセル開度及びブレーキ操作量検出手段35により検出されたブレーキ操作量に基づいて自車両1Aの加減速開始を検出し、この加減速開始情報に基づいて自車両1Aと他車両1Bとが衝突する可能性があるか否かを判定する。
これにより、運転支援装置10は、車両1の加減速の開始を早期に検出することができるため、運転支援サービスが遅れないようにすることができる。
【0036】
さらにまた、衝突可能性判定手段16は、車車間通信手段11により自車両1Aの加減速開始情報を他車両1Bに送信するとともに他車両1Bの加減速開始情報を受信し、他車両1Bの加減速開始情報に基づいて自車両1Aと他車両1Bとが衝突する可能性があるか否かを判定する。
これにより、運転支援装置10は、車両1の加減速の開始を早期に検出して、車車間通信により周囲の車両1に情報を伝えるため、運転支援サービスが遅れないようにすることができる。
【0037】
また、衝突可能性判定手段16は、加速度検出手段31により検出された加速度に基づいて自車両1Aの発進及び停車を検出し、車車間通信手段11により自車両1Aの発進停車情報を他車両1Bに送信するとともに他車両1Bの発進停車情報を受信し、他車両1Bの発進停車情報に基づいて自車両1Aと他車両1Bとが衝突する可能性があるか否かを判定する。
衝突可能性判定手段16は、アクセル開度検出手段34により検出されたアクセル開度及びブレーキ操作量検出手段35により検出されたブレーキ操作量に基づいて自車両1Aの発進あるいは停車を検出し、車車間通信手段11により自車両1Aの発進停車情報を他車両1Bに送信するとともに他車両1Bの発進停車情報を受信し、他車両1Bの発進停車情報に基づいて自車両1Aと他車両1Bとが衝突する可能性があるか否かを判定する。
これにより、運転支援装置10は、車両1の発進や停車を早期に検出して、車車間通信により周囲の車両1に情報を伝えるため、運転支援サービスが遅れないようにすることができる。また、運転支援装置10は、車両1の発進や停車を早期に検出して、車車間通信により周囲の車両1に情報を伝えるため、衝突の可能性があることを運転者に報知済みの場合でも、衝突の可能性がなくなったことを運転者に報知することができる。
【0038】
なお、上述実施例の運転支援装置10は、衝突可能性判定手段16とGPS信号受信回路22とを内蔵する装置ユニット25に、車車間通信手段11と、路車間通信手段12と、自車位置情報取得手段13と、情報提供手段14とを別体として組み付けたが、図17に示すように、車車間通信アンテナ17等を含めてすべてを装置ユニット25に一体化することもできる。この場合は、図18に示すように、一体化した装置ユニット25を、インストルメントパネル3の中央や左あるいは右、メータパネル8内、ルームミラー9等に設置することができる。
【産業上の利用可能性】
【0039】
この発明は、車両の右左折の開始を早期に検出して、運転支援サービスが遅れないように出すことができるものであり、四輪車にかぎらず二輪車にも使用することができる。
【符号の説明】
【0040】
1 車両
1A 自車両
1B 他車両
10 運転支援装置
11 車車間通信手段
12 路車間通信手段
13 自車位置情報取得手段
14 情報提供手段
15 車両側手段
16 衝突可能性判定手段
17 車車間通信アンテナ
18 車車間通信機
19 路車間通信アンテナ
20 路車間通信機
21 GPS信号受信アンテナ
22 GPS信号受信回路
23 表示ユニット
24 スピーカ
25 装置ユニット
31 加速度検出手段
32 角速度検出手段
33 操舵角検出手段
34 アクセル開度検出手段
35 ブレーキ操作量検出手段



【特許請求の範囲】
【請求項1】
自車両と他車両とが衝突する可能性があるか否かを判定する衝突可能性判定手段と、
前記衝突可能性判定手段により自車両と他車両とが衝突する可能性があると判定された場合に自車両の運転者に報知する情報提供手段とを備える運転支援装置において、
自車両の加速度を検出する加速度検出手段を備え、
前記衝突可能性判定手段は、前記加速度検出手段により検出された加速度に基づいて自車両の右左折開始を検出し、この右左折開始情報に基づいて自車両と他車両とが衝突する可能性があるか否かを判定することを特徴とする運転支援装置。
【請求項2】
自車両と他車両とが衝突する可能性があるか否かを判定する衝突可能性判定手段と、
前記衝突可能性判定手段により自車両と他車両とが衝突する可能性があると判定された場合に自車両の運転者に報知する情報提供手段とを備える運転支援装置において、
自車両の角速度を検出する角速度検出手段を備え、
前記衝突可能性判定手段は、前記角速度検出手段により検出された角速度に基づいて自車両の右左折開始を検出し、この右左折開始情報に基づいて自車両と他車両とが衝突する可能性があるか否かを判定することを特徴とする運転支援装置。
【請求項3】
自車両と他車両とが衝突する可能性があるか否かを判定する衝突可能性判定手段と、
前記衝突可能性判定手段により自車両と他車両とが衝突する可能性があると判定された場合に自車両の運転者に報知する情報提供手段とを備える運転支援装置において、
自車両の操舵角を検出する操舵角検出手段を備え、
前記衝突可能性判定手段は、前記操舵角検出手段により検出された操舵角に基づいて自車両の右左折開始を検出し、この右左折開始情報に基づいて自車両と他車両とが衝突する可能性があるか否かを判定することを特徴とする運転支援装置。
【請求項4】
自車両と他車両との間で情報を送受信する車車間通信手段を備え、
前記車車間通信手段により自車両の右左折開始情報を他車両に送信するとともに、他車両の右左折開始情報を受信し、
前記衝突可能性判定手段は、他車両の右左折開始情報に基づいて自車両と他車両とが衝突する可能性があるか否かを判定することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の運転支援装置。
【請求項5】
自車両と他車両とが衝突する可能性があるか否かを判定する衝突可能性判定手段と、
前記衝突可能性判定手段により自車両と他車両とが衝突する可能性があると判定された場合に自車両の運転者に報知する情報提供手段とを備える運転支援装置において、
自車両の加速度を検出する加速度検出手段を備え、
前記衝突可能性判定手段は、前記加速度検出手段により検出された加速度に基づいて自車両の加減速開始を検出し、この加減速開始情報に基づいて自車両と他車両とが衝突する可能性があるか否かを判定することを特徴とする運転支援装置。
【請求項6】
自車両と他車両とが衝突する可能性があるか否かを判定する衝突可能性判定手段と、
前記衝突可能性判定手段により自車両と他車両とが衝突する可能性があると判定された場合に自車両の運転者に報知する情報提供手段とを備える運転支援装置において、
自車両のアクセル開度を検出するアクセル開度検出手段と、
自車両のブレーキ操作量を検出するブレーキ操作量検出手段とを備え、
前記衝突可能性判定手段は、前記アクセル開度検出手段により検出されたアクセル開度及び前記ブレーキ操作量検出手段により検出されたブレーキ操作量に基づいて自車両の加減速開始を検出し、この加減速開始情報に基づいて自車両と他車両とが衝突する可能性があるか否かを判定することを特徴とする運転支援装置。
【請求項7】
自車両と他車両との間で情報を送受信する車車間通信手段を備え、
前記車車間通信手段により自車両の加減速開始情報を他車両に送信するとともに、他車両の加減速開始情報を受信し、
前記衝突可能性判定手段は、他車両の加減速開始情報に基づいて自車両と他車両とが衝突する可能性があるか否かを判定することを特徴とする請求項5または請求項6に記載の運転支援装置。
【請求項8】
自車両と他車両とが衝突する可能性があるか否かを判定する衝突可能性判定手段と、
前記衝突可能性判定手段により自車両と他車両とが衝突する可能性があると判定された場合に自車両の運転者に報知する情報提供手段とを備える運転支援装置において、
自車両の加速度を検出する加速度検出手段を備え、
前記衝突可能性判定手段は、前記加速度検出手段により検出された加速度に基づいて自車両の発進及び停車を検出し、
自車両と他車両との間で情報を送受信する車車間通信手段を備え、
前記車車間通信手段により自車両の発進停車情報を他車両に送信するとともに、他車両の発進停車情報を受信し、
前記衝突可能性判定手段は、他車両の発進停車情報に基づいて自車両と他車両とが衝突する可能性があるか否かを判定することを特徴とする運転支援装置。
【請求項9】
自車両と他車両とが衝突する可能性があるか否かを判定する衝突可能性判定手段と、
前記衝突可能性判定手段により自車両と他車両とが衝突する可能性があると判定された場合に自車両の運転者に報知する情報提供手段とを備える運転支援装置において、
自車両のアクセル開度を検出するアクセル開度検出手段と、
自車両のブレーキ操作量を検出するブレーキ操作量検出手段とを備え、
前記アクセル開度検出手段により検出されたアクセル開度及前記びブレーキ操作量検出手段により検出されたブレーキ操作量に基づいて自車両の発進あるいは停車を検出し、
自車両と他車両との間で情報を送受信する車車間通信手段を備え、
前記車車間通信手段により自車両の発進停車情報を他車両に送信するとともに、他車両の発進停車情報を受信し、
前記衝突可能性判定手段は、他車両の発進停車情報に基づいて自車両と他車両とが衝突する可能性があるか否かを判定することを特徴とする運転支援装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2012−88904(P2012−88904A)
【公開日】平成24年5月10日(2012.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−234560(P2010−234560)
【出願日】平成22年10月19日(2010.10.19)
【出願人】(000002082)スズキ株式会社 (3,196)
【Fターム(参考)】