説明

過酸化脂質が関与する疾患の治療剤および予防剤

【目的】 新規1,2−ジチオール−3−チオン誘導体を提供する。
【構成】 一般式(1)及び一般式(4)で表される1,2−ジチオール−3−チオン誘導体、その製造法ならびに本発明化合物を有効成分として含有する過酸化脂質が関与する疾患の治療剤および予防剤。




〔式中、k,pは0〜4の整数を;Rはアルキル基あるいは一般式(2)または(3)で表わされる基を;Rはアルキル基あるいは一般式(2)で表わされる基を;X,Yは水素原子、ハロゲン原子、水酸基、低級アルキル基または低級アルコキシ基を;R,R,Rは水素原子,ハロゲン原子,NO,CN,COCH,低級アルキル基,低級アルコキシ基,低級アルコキシカルボニル基を;m,pは0〜4の整数を;それぞれ表わす〕。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】 一般式(1)[化1]
【化1】


[式中、kは0から5までの整数を表し、X、Yはそれぞれ独立して水素原子、ヒドロキシル基、ハロゲン原子、低級アルキル基または低級アルコキシ基を表し、R1はアルキル基または一般式(2)[化2]
【化2】


(式中、mは0から4までの整数を表し、R2、R3、R4はそれぞれ独立して水素原子、ヒドロキシル基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、アセチル基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルコキシカルボニル基を表す。ただしkとmが同時に0であり、スルホ基が3位であり、Xが4−メトキシ基であり、かつR2、R3、R4およびYが同時に水素原子であるものを除く。)で表される基、または一般式(3)[化3]
【化3】


(式中、nは1または2を表し、R2、R3、R4は前記に同じである。)で表される基である。]で示される化合物またはその塩。
【請求項2】 一般式(4)[化4]
【化4】


[式中、pは0から4までの整数を表し、X、Yは前記に同じであり、R5はアルキル基または一般式(5)[化5]
【化5】


(式中、qは0から4までの整数を表し、R2、R3、R4は前記に同じである。)で表される基である。]で示される化合物またはその塩。
【請求項3】 一般式(1)において、R1がアルキル基である請求項1記載の化合物またはその塩。
【請求項4】 一般式(1)において、R1が一般式(2)[化6]
【化6】


(式中、m、R2、R3、R4は前記に同じである。ただしkとmが同時に0であり、スルホ基が3位であり、Xが4−メトキシ基であり、かつR2、R3、R4およびYが同時に水素原子であるものを除く。)で表される基である請求項1記載の化合物またはその塩。
【請求項5】 一般式(1)において、kとmが同時に0である請求項4記載の化合物またはその塩(ただしスルホ基が3位であり、Xが4−メトキシ基であり、かつR2、R3、R4およびYが同時に水素原子であるものを除く。)。
【請求項6】 一般式(1)において、kが1から5までの整数であり、かつmが0である請求項4記載の化合物。
【請求項7】 一般式(1)において、R1が一般式(3)[化7]
【化7】


(式中、n、R2、R3、R4は前記に同じ。)で表される基である請求項1記載の化合物またはその塩。
【請求項8】 一般式(1)において、kが0または1であり、かつnが1である請求項7記載の化合物またはその塩。
【請求項9】 一般式(4)において、R5がアルキル基である請求項2記載の化合物またはその塩。
【請求項10】 一般式(4)において、R5が一般式(5)[化8]
【化8】


(式中、q、R2、R3、R4は前記に同じである。)で表される基である請求項2記載の化合物またはその塩。
【請求項11】 一般式(4)において、pが0である請求項10記載の化合物またはその塩。
【請求項12】 一般式(1)で表される化合物が、下記のいずれか1つである請求項1記載の化合物またはその塩。
5−ヘキシル−4−(4−メトキシ−3−スルホフェニル)−1,2−ジチオール−3−チオン5−ヘキシル−4−(4−メトキシ−3−スルホベンジル)−1,2−ジチオール−3−チオン5−ヘキシル−4−(4−スルホベンジル)−1,2−ジチオール−3−チオン5−オクチル−4−(4−スルホベンジル)−1,2−ジチオール−3−チオン5−ブチル−4−(4−メトキシ−3−スルホベンジル)−1,2−ジチオール−3−チオン5−ヘプチル−4−(4−メトキシ−3−スルホベンジル)−1,2−ジチオール−3−チオン5−オクチル−4−(4−メトキシ−3−スルホベンジル)−1,2−ジチオール−3−チオン4−(4−メトキシ−3−スルホフェニル)−5−(p−トリル)−1,2−ジチオール−3−チオン4−(4−メトキシ−3−スルホフェニル)−5−(o−トリル)−1,2−ジチオール−3−チオン4−(4−メトキシ−3−スルホフェニル)−5−(m−トリル)−1,2−ジチオール−3−チオン5−(4−エチルフェニル)−4−(4−メトキシ−3−スルホフェニル)−1,2−ジチオール−3−チオン5−フェニル−4−(4−スルホベンジル)−1,2−ジチオール−3−チオン4−(4−スルホベンジル)−5−(o−トリル)−1,2−ジチオール−3−チオン4−(4−スルホベンジル)−5−(m−トリル)−1,2−ジチオール−3−チオン5−(4−エチルフェニル)−4−(4−スルホベンジル)−1,2−ジチオール−3−チオン4−{2−(4−スルホフェニル)エチル}−5−(p−トリル)−1,2−ジチオール−3−チオン4−{5−(4−スルホフェニル)ペンチル}−5−フェニル−1,2−ジチオール−3−チオン5−フェニル−4−(3−メトキシ−6−スルホベンジル)−1,2−ジチオール−3−チオン5−フェニル−4−(2−メトキシ−5−スルホベンジル)−1,2−ジチオール−3−チオン4−(4−メトキシ−3−スルホベンジル)−5−(2−フェニルエテニル)−1,2−ジチオール−3−チオン4−(4−メトキシ−3−スルホフェニル)−5−(2−フェニルエテニル)−1,2−ジチオール−3−チオン5−{2−(4−メトキシフェニル)エテニル}−4−(4−メトキシ−3−スルホベンジル)−1,2−ジチオール−3−チオン4−(4−メチル−3−スルホベンジル)−5−(2−フェニルエテニル)−1,2−ジチオール−3−チオン
【請求項13】 一般式(6)[化9]
【化9】


[式中、kは0から5までの整数を表し(以下、この項において同じ)、X、Yは前記に同じであり、R1はアルキル基または一般式(2)[化10]
【化10】


(式中、mは0から4までの整数を表し(以下、この項において同じ)、R2、R3、R4は前記に同じである。)で表される基、または一般式(3)[化11]
【化11】


(式中、nは1または2を表し(以下、この項において同じ)、R2、R3、R4は前記に同じ。)で表される基である。]で示される化合物を、スルホン化剤で処理することを特徴とする一般式(1)[化12]
【化12】


[式中、X、Y、R1、R2、R3、R4、は前記に同じ。)で表される基である。]で示される化合物の製造法(ただし一般式(1)および(6)において、kとmが同時に0であり、スルホ基が3位であり、Xが4−メトキシ基であり、かつR2,R3,R4、Yが同時に水素原子である化合物のスルホン化剤として、硫酸を用いる場合を除く。)。
【請求項14】 一般式(7)[化13]
【化13】


[式中、pは0から4までの整数を表し(以下、この項において同じ)、X、Yは前記に同じであり、R5はアルキル基または一般式(5)[化14]
【化14】


(式中、qは0から4までの整数を表し(以下、この項において同じ)、R2、R3、R4は前記に同じである。)で表される基である。]で示される化合物を、スルホン化剤で処理することを特徴とする一般式(4)[化15]
【化15】


[式中、X、Y、R5、R2、R3、R4は前記に同じ。)で表される基である。]で示される化合物の製造法。
【請求項15】 請求項1から請求項12に記載の化合物またはその塩より選ばれたものを有効成分として含有する過酸化脂質の関与する疾患の治療剤および予防剤
【請求項16】 4−(4−メトキシ−3−スルホフェニル)−5−フェニル−1,2−ジチオール−3−チオンまたはその塩を有効成分として含有する過酸化脂質の関与する疾患の治療剤および予防剤。

【公開番号】特開平7−70109
【公開日】平成7年(1995)3月14日
【国際特許分類】
【出願番号】特願平5−218482
【出願日】平成5年(1993)9月2日
【出願人】(000003126)三井東圧化学株式会社 (49)