道路情報の提供方法
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明が属する技術分野】本発明は、道路情報の提供方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】自動車道路の交差点においては、自動車は、交番的に順次通行することが必要であるから、交通信号装置が設けられており、自動車は、緑信号のときのみ通行し、赤信号のときは停車することになっていることは周知である。さもないと、安全・スム―ズな自動車交通ができないからである。しかし、運転者の不注意により、無意識的に赤信号を無視して通過してしまうことを、完全に防止することは、容易ではない。その上、道を急ぐあまり、意識的に、赤信号を無視して通過する運転者がいることも事実であるが、これを完全に防止することも、事実上、容易ではない。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】交差点に進入する車両が、交差点内を安全に走行するためには、交差点の形状と、車両が直進及び左右折のために、横断歩行者情報、対向車の走行情報及び交差点脱出先の道路情報を入手する必要がある。
【０００４】そこで本発明の目的は、前記のような交差点の形状と、車両が直進及び左右折のために、横断歩行者情報、対向車の走行情報及び交差点脱出先の道路情報を提供する方法を提供するにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記のような目的を達成するため、路側に設置された路側装置から通信装置を介して、走行中の車両に道路に関する情報を無線電波で提供する方法であって、交差点で複数の道路が交わる地点の道路で、方位、真北を１として、時計回りに１６分割し、それぞれに上がり／下がり道路毎に、識別番号を付加して交差点形状を表現するとともに、前記道路の識別番号で、道路情報を通知することを特徴とする。
【０００６】そしてこのような情報を提供された車両は、進入する交差点の形状を確認し、自車が走行するために、必要となる道路番号情報を取り出す。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。図１は、この実施形態の概略構成が示されていて、１は路側処理装置、２は路側通信装置、３は車載処理装置、４は車載通信装置をそれぞれ示す。図２，３は本発明が実施される交差点パターンを示し、この交差点パターンは、交差点の中心から方位北へ交差点を脱出する方法を識別番号２とし、時計方向回りに２２．５度単位に順次識別番号を付与する。この例では、東西南北に延びた十字路交差点を例にとると、それぞれ北側１，２、東側９，１０、南側１７，１８、西側２５，２６の識別番号を割り付けている。
【０００８０００１】路側処理装置１から、出力される情報は、図４に示す道路情報の構成で示されるようになっており、この基本構成で走行車両へ道路情報が提供される。走行車両は、路側処理装置１から提供される道路情報の中から、「道路数」を確認し、道路の規模を認識する。そしてこれから走行するために必要となる道路の道路番号を理解し、必要とする道路情報だけを抽出する。
【０００９】これらの１例を図５，６を参照して説明する。左側から交差点に進入しようとしている走行車両■は、図５に示ように、路側処理装置１より道路情報を受信する。そしてこの走行車両■は、走行中道路が道路番号２６と認識する。その後、この走行車両■は、これから交差点を右折して脱出する場合、図６に示ように、路側処理装置１より道路番号１０の走行車両情報と、道路番号１７の道路線形情報を選択して取出す。
【００１０】
【発明の効果】本発明は、前記のようであって、交差点に進入する車両が、交差点内を安全に走行するために必要な、交差点の形状、車両が直進及び左右折のための横断歩行者情報、対向車の走行情報及び交差点脱出先の道路情報等の提供を受けることとなるので、交通の安全性が向上するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施形態のシステム構成図である。
【図２】同上の交差点パターン図である。
【図３】同上の識別番号付番の例を示す図である。
【図４】同上の道路情報の構成図である。
【図５】同上の初期動作の説明図である。
【図６】同上の左折初期動作の説明図である。
【符号の説明】
１ 路側処理装置
２ 路側通信装置
３ 車載処理装置
４ 車載通信装置
【０００１】
【発明が属する技術分野】本発明は、道路情報の提供方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】自動車道路の交差点においては、自動車は、交番的に順次通行することが必要であるから、交通信号装置が設けられており、自動車は、緑信号のときのみ通行し、赤信号のときは停車することになっていることは周知である。さもないと、安全・スム―ズな自動車交通ができないからである。しかし、運転者の不注意により、無意識的に赤信号を無視して通過してしまうことを、完全に防止することは、容易ではない。その上、道を急ぐあまり、意識的に、赤信号を無視して通過する運転者がいることも事実であるが、これを完全に防止することも、事実上、容易ではない。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】交差点に進入する車両が、交差点内を安全に走行するためには、交差点の形状と、車両が直進及び左右折のために、横断歩行者情報、対向車の走行情報及び交差点脱出先の道路情報を入手する必要がある。
【０００４】そこで本発明の目的は、前記のような交差点の形状と、車両が直進及び左右折のために、横断歩行者情報、対向車の走行情報及び交差点脱出先の道路情報を提供する方法を提供するにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記のような目的を達成するため、路側に設置された路側装置から通信装置を介して、走行中の車両に道路に関する情報を無線電波で提供する方法であって、交差点で複数の道路が交わる地点の道路で、方位、真北を１として、時計回りに１６分割し、それぞれに上がり／下がり道路毎に、識別番号を付加して交差点形状を表現するとともに、前記道路の識別番号で、道路情報を通知することを特徴とする。
【０００６】そしてこのような情報を提供された車両は、進入する交差点の形状を確認し、自車が走行するために、必要となる道路番号情報を取り出す。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。図１は、この実施形態の概略構成が示されていて、１は路側処理装置、２は路側通信装置、３は車載処理装置、４は車載通信装置をそれぞれ示す。図２，３は本発明が実施される交差点パターンを示し、この交差点パターンは、交差点の中心から方位北へ交差点を脱出する方法を識別番号２とし、時計方向回りに２２．５度単位に順次識別番号を付与する。この例では、東西南北に延びた十字路交差点を例にとると、それぞれ北側１，２、東側９，１０、南側１７，１８、西側２５，２６の識別番号を割り付けている。
【０００８０００１】路側処理装置１から、出力される情報は、図４に示す道路情報の構成で示されるようになっており、この基本構成で走行車両へ道路情報が提供される。走行車両は、路側処理装置１から提供される道路情報の中から、「道路数」を確認し、道路の規模を認識する。そしてこれから走行するために必要となる道路の道路番号を理解し、必要とする道路情報だけを抽出する。
【０００９】これらの１例を図５，６を参照して説明する。左側から交差点に進入しようとしている走行車両
【００１０】
【発明の効果】本発明は、前記のようであって、交差点に進入する車両が、交差点内を安全に走行するために必要な、交差点の形状、車両が直進及び左右折のための横断歩行者情報、対向車の走行情報及び交差点脱出先の道路情報等の提供を受けることとなるので、交通の安全性が向上するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施形態のシステム構成図である。
【図２】同上の交差点パターン図である。
【図３】同上の識別番号付番の例を示す図である。
【図４】同上の道路情報の構成図である。
【図５】同上の初期動作の説明図である。
【図６】同上の左折初期動作の説明図である。
【符号の説明】
１ 路側処理装置
２ 路側通信装置
３ 車載処理装置
４ 車載通信装置
【特許請求の範囲】
【請求項１】 路側に設置された路側装置から通信装置を介して、走行中の車両に道路に関する情報を無線電波で提供する方法であって、交差点で複数の道路が交わる地点の道路で、方位、真北を１として、時計回りに１６分割し、それぞれに上がり／下がり道路毎に、識別番号を付加して交差点形状を表現するとともに、前記道路の識別番号で、道路情報を通知することを特徴とする道路情報の提供方法。
【請求項１】 路側に設置された路側装置から通信装置を介して、走行中の車両に道路に関する情報を無線電波で提供する方法であって、交差点で複数の道路が交わる地点の道路で、方位、真北を１として、時計回りに１６分割し、それぞれに上がり／下がり道路毎に、識別番号を付加して交差点形状を表現するとともに、前記道路の識別番号で、道路情報を通知することを特徴とする道路情報の提供方法。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【特許番号】特許第３４５１３２２号（Ｐ３４５１３２２）
【登録日】平成１５年７月１８日（２００３．７．１８）
【発行日】平成１５年９月２９日（２００３．９．２９）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０００−３５６９５０（Ｐ２０００−３５６９５０）
【出願日】平成１２年１１月２４日（２０００．１１．２４）
【公開番号】特開２００２−１６３７６７（Ｐ２００２−１６３７６７Ａ）
【公開日】平成１４年６月７日（２００２．６．７）
【審査請求日】平成１２年１１月２４日（２０００．１１．２４）
【出願人】（５０１１９８０３９）国土交通省国土技術政策総合研究所長 (23)
【参考文献】
【文献】特開 平１１−１６００９３（ＪＰ，Ａ）
【文献】特開 平３−１５４５２９（ＪＰ，Ａ）
【登録日】平成１５年７月１８日（２００３．７．１８）
【発行日】平成１５年９月２９日（２００３．９．２９）
【国際特許分類】
【出願日】平成１２年１１月２４日（２０００．１１．２４）
【公開番号】特開２００２−１６３７６７（Ｐ２００２−１６３７６７Ａ）
【公開日】平成１４年６月７日（２００２．６．７）
【審査請求日】平成１２年１１月２４日（２０００．１１．２４）
【出願人】（５０１１９８０３９）国土交通省国土技術政策総合研究所長 (23)
【参考文献】
【文献】特開 平１１−１６００９３（ＪＰ，Ａ）
【文献】特開 平３−１５４５２９（ＪＰ，Ａ）
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