説明

遠隔印刷

遠隔印刷の方法は、第1のデバイスにより表示されるようにされるデバイスビューのコンテンツを抽出することを含む。その抽出されたコンテンツは第1のデバイスから遠く離れた第2のデバイスへ伝えられ、第2のデバイスが当該抽出されたコンテンツを印刷のためにフォーマットすることができるようになっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
背景
スマートフォン及びPDA(携帯端末)などのモバイルデバイスを用いて、ユーザは、多数のウェブサイトにアクセスし、係るウェブサイトからコンテンツを閲覧することができる。モバイルデバイスからの印刷(プリンティング)コンテンツは、サーバ又はサーバのグループである、クラウドへURL(Uniform Resource Locator)を伝えることを含むことができる。URLを使用して、クラウドは、対応するウェブサイトからコンテンツを取り込み、印刷用のネットワークプリンタにそのコンテンツを送信する。モバイルデバイスで閲覧されるコンテンツがユーザプロファイル又は他のデータに基づいてウェブサイトによりパーソナライズされている場合に、この手法は失敗する。言い換えれば、クラウドによって印刷するために取り込まれるコンテンツは、モバイルデバイスのユーザに表示される関連した要素を含んでいない。例えば、デバイスに表示されるコンテンツは、ユーザの個人アカウント情報を含むことができるが、URLを使用して、クラウドによって取り込まれるコンテンツは、ユーザの認証情報を要求するログイン画面であるかもしれない。
【図面の簡単な説明】
【0002】
【図1】様々な実施形態が実施され得る例示的な環境を示す図である。
【図2】様々な実施形態を実施するための例、並びに様々な物理的および論理的コンポーネントを示す図である。
【図3】様々な実施形態を実施するための例、並びに様々な物理的および論理的コンポーネントを示す図である。
【図4】様々な実施形態を実施するための例、並びに様々な物理的および論理的コンポーネントを示す図である。
【図5】一実施形態を実施するために取られるステップを示す例示的な流れ図である。
【図6】デバイスで閲覧されるコンテンツと実施形態に従って印刷された様々なバージョンの出力との間の例示的な比較を示す図である。
【図7】ウェブページの書式の例示的な描写である。
【図8】散在したコンテンツを備える図7のウェブページの書式の例示的な描写である。
【図9】一実施形態による、階層的構造の例示的な描写である。
【図10】一実施形態による、階層的構造の例示的な描写である。
【図11】一実施形態による、階層的構造の例示的な描写である。
【図12】一実施形態による、抽出されたコンテンツの例示的な描写である。
【図13】一実施形態に従って、選択された抽出コンテンツが除外された例示的な描写である。
【図14】一実施形態に従って、フォーマットされ印刷されたコンテンツの例示的な描写である。
【0003】
詳細な説明
序論:以下に説明される様々な実施形態は、モバイルデバイスからの遠隔印刷(リモートプリンティング)を可能にする目的で開発された。特に、様々な実施形態により、ユーザが、クラウドを介して、モバイルデバイス上に表示されたコンテンツのレンダリングを印刷することが可能になる。そのコンテンツがパーソナライズされている場合、デバイスビューのコンテンツが抽出されて、クラウドに伝えられ、当該クラウドではそれが印刷のためにフォーマットされる。コンテンツがパーソナライズされていない場合、コンテンツにアクセスするためのリファレンス(reference:参照)が、代わりとして伝えられる。
【0004】
印刷(プリンティング)に適用されるような、用語の遠隔(リモート)は、モバイルデバイス上で開始された印刷が、モバイルデバイスのローカルネットワーク上で発生しないことを示すために使用される。例えば、ユーザは、仕事中にモバイルデバイスから、印刷を要求することができ、印刷は、ユーザの自宅で又はユーザが印刷要求時に接続しているローカルネットワークから遠く離れた他の場所で行われることができる。携帯電話のようなモバイルデバイスの文脈において、ローカルネットワークは、モバイルデバイスとモバイルデバイスのデータサービスプロバイダとの間の通信リンクである。従って、モバイルデバイスとプリンタとの間に直接的な有線リンク又は無線リンクは存在しない。むしろ、プリンタは、データサービスプロバイダ及び1つ又は複数の他のサーバを介した間接的なリンクを必要とするリモートである。
【0005】
本明細書で使用される限り、用語クラウドは、サーバ、又はインターネットのようなネットワークを介してアクセス可能なリンクされたサーバのグループを意味する。コンテンツは、ネットワークを介して取り込まれ且つコンピューティングデバイスのユーザによって閲覧するために提示され得るテキスト、イメージなどを意味する。パーソナライズされたコンテンツは、デバイス、ユーザ、又はグループを識別するデータに基づいて生成された又は組み立てられたコンテンツを意味する。係るデータは、例えば、サーバによりセッションキャッシュに維持され、クッキーを用いてサーバに渡され、又はクライアントとサーバとの間のSSL(Secure Socket Layer:セキュアソケットレイヤー(登録商標))通信を介して識別され得る。例えば、ウェブサイトにログインしたユーザは、URL(Uniform Resource Locator)を使用してウェブサーバに要求を送信することができる。サーバは、キャッシュされたセッション、要求を提供したクッキー、又はSSLハンドシェイクに基づいてパーソナライズされたコンテンツを生成して返すことができる。従って、第2のデバイスは一般に、同じパーソナライズされたコンテンツを取り込むために、同じURLを使用することができない。
【0006】
以下の説明はセクションに分かれている。「環境」と表記された第1のセクションは、様々な実施形態が実施され得る例示的な環境を説明する。「コンポーネント」と表記された第2のセクションは、様々な実施形態を実施するための様々な物理的および論理的なコンポーネントの例を説明する。「動作」として表記された第3のセクションは、様々な実施形態を実施するために取られるステップを説明し、「例」と表記された第4のセクションは、コンテンツのフォーマット及び印刷の例を説明する。
【0007】
環境:図1は、様々な実施形態が実施され得る例示的な環境10を示す。環境10は、モバイルデバイス12、サーバ14、16、及びプリンタ18を含むように示される。モバイルデバイス12は一般に、コンテンツを取得するためにネットワークを介して通信することができ、次いでユーザにそのコンテンツの表示またはビューを提供する任意のモバイルコンピューティングデバイスを意味する。例としては、スマートフォン、携帯端末、ネットブック、デジタルメディアプレイヤなどが挙げられる。
【0008】
各サーバ14及び16は、モバイルデバイス12からのネットワーク要求に対して受信および応答することができる1つ又は複数のコンピューティングデバイスを意味する。以下で図2〜図4に関連して説明されるように、サーバ14は、モバイルデバイス12に、要求されたコンテンツを供給するように設計されたウェブサイトとすることができる。サーバ16は、モバイルデバイス12からの印刷要求を受信し、それに応じてプリンタ18に印刷出力を生成させるように構成された印刷サイトとすることができる。プリンタ18は一般に、サーバ14、16、及びモバイル装置12のうちの1つの方向で印刷出力を生成するように構成された任意のデバイスを意味する。
【0009】
デバイス12、14、16、及び18は、リンク20を介して相互接続される。リンク20は一般に、1つ又は複数のケーブル、無線、光ファイバ、或いは通信リンク、赤外線リンク、無線周波数のリンク、又は任意の他のコネクタ又は電子通信を提供するシステムを介したリモート接続を意味する。リンク20は、少なくとも部分的に、イントラネット、インターネット、又は双方の組み合わせを含むことができる。また、リンク20は、中間的プロキシ、ルータ、スイッチ、ロードバランサなどを含むこともできる。図1に示されるように、クライアントデバイス12、14、16、及び18間のリンク20により続く経路は、これらデバイス間の論理的な通信経路を意味し、必ずしもデバイス間の物理的経路を意味しない。
【0010】
図1の例において、モバイルデバイス12は、デバイスビュー22を表示するように示される。デバイスビュー22は、リファレンス24を使用して取り込まれたコンテンツを含む。デバイスビュー22のコンテンツは、テキスト、イメージ(画像)、及び動画ビデオのような他の要素の任意の組み合わせを含むことができる。リファレンス24を利用して、モバイルデバイス12は、リンク20を介してサーバ14に要求を送信する。それに応じて、サーバ14は、モバイルデバイス12にコンテンツを返す。モバイルデバイス12は、デバイスビュー22を生成するためにコンテンツをフォーマットする。デバイスビュー22のコンテンツは、パーソナライズされても、されなくてもよい。上述されたように、パーソナライズされたコンテンツが、ユーザ又はデバイスの識別データに基づいて生成され、又は組み立てられる。更に、コンテンツは、モバイルコンテンツであっても、そうでなくてもよい。モバイルコンテンツは、モバイルデバイスにより表示されるように選択されてフォーマットされたコンテンツである。以下で説明される様々な実施形態により、ユーザは、そのコンテンツがモバイルコンテンツであるか又はパーソナライズされているかに関わらず、デバイスビュー22で提示された描写(rendition:演出)およびコンテンツを含む印刷出力26を生成することが可能になる。
【0011】
コンポーネント:図2〜図4は、例を示し、様々な実施形態を実施するための様々な物理的および論理的なコンポーネントを示す。図2から始めると、サーバ14は、ウェブサーバ28、ウェブサービス30、及びデータ32を含むウェブサイトとして示される。ウェブサーバ28は一般に、モバイルデバイス12から発する要求を受信して応答することができるハードウェア及びプログラミングの任意の組み合わせを意味する。ウェブサービス30は一般に、要求に応答してモバイルデバイス12に返すためのコンテンツをウェブサーバ28に提供することができるハードウェア及びプログラミングの任意の組み合わせを意味する。データ32は、コンテンツ、及びコンテンツを生成するためにウェブサービス30によって利用されるデータの集合を意味する。
【0012】
モバイルデバイス12からの要求は、リファレンスを含むことができる。ウェブサーバ28は、ウェブサービス30にそのリファレンスを渡す。ウェブサービス30は、リファレンスに関連付けられた、データ32からのコンテンツにアクセスし、そのコンテンツをウェブサーバ28に返す。ウェブサーバ28は、モバイルデバイス12に当該コンテンツを返す。モバイルデバイス12からの要求は、クッキー又は他のユーザ、グループ、デバイス、又はセッションの識別データを含むことができる。結果として、ウェブサービス30は、データ32にアクセスすることができ、要求に応じてパーソナライズされたコンテンツを生成することができる。また、要求は、リファレンス、及びモバイルデバイスから受信した指示(indication:しるし)も含むことができる。次いで、ウェブサービス30がアクセスして、デスクトップ又はラップトップコンピュータのようなデバイス用のコンテンツの代わりに、リファレンスに関連付けられたモバイルコンテンツを返すことができる。
【0013】
モバイルデバイスは、ユーザインタフェース34、ブラウザ36、コンテンツエクストラクタ38、及びリモートプリントドライバ40を含むように示される。ユーザインタフェース34は一般に、ユーザにより閲覧するためのコンテンツのビジュアル表示を提示するために使用され得るディスプレイデバイスを意味する。また、ユーザインタフェース34は、スピーカー、及びユーザがコマンドを入力することを可能にする入力装置も含むことができる。係る入力装置は、1つ又は複数の物理的なボタン、タッチスクリーンインタフェース、オーディオセンサー、及びビデオセンサーによって実現され得る。
【0014】
ブラウザ36は一般に、ウェブサイト12に要求を送信し、それに応じて返されたコンテンツを受信し、ユーザインタフェース34によってデバイスビューを表示するためにコンテンツをフォーマットするように構成されたハードウェア及びプログラミングの任意の組み合わせを意味する。デバイスビューは、モバイルデバイス12のユーザにより閲覧されるように構成されたようなコンテンツのグラフィカルな表示である。説明されたように、要求は、ユーザ又はデバイスの識別データを含むことができる。そのデータに基づいて、返されたコンテンツが、パーソナライズされることができ、モバイルとなることができる。コンテンツエクストラクタ38は一般に、ユーザインタフェース34によって表示されるようにされたデバイスビューのコンテンツを抽出するように構成されたハードウェア及びプログラミングの任意の組み合わせを意味する。一般に、デバイスビューのコンテンツを抽出することは、デバイスビューに含まれるコンテンツの要素の一部または全てを選択することを含む。特に、デバイスビューのコンテンツを抽出することは、以下によって達成され得る。即ち、
・デバイスビューを定義するドキュメントオブジェクトモデルを抽出
・ドキュメントオブジェクトモデルを抽出して、ドキュメントオブジェクトモデルからコンテンツを選択
・デバイスビューから、ユーザが選択したコンテンツを抽出
・デバイスビューを定義するビットマップイメージを抽出。
【0015】
リモートプリントドライバ40は一般に、抽出されたコンテンツが印刷用にフォーマットされることができるプリントサイト16に、抽出されたコンテンツを伝えるように構成されたハードウェア及びプログラミングの任意の組み合わせを意味する。特に、モバイルデバイス12のユーザは、印刷の要望を示すためにリモートプリントドライバ40と相互作用する。所与の具現化形態において、リモートプリントドライバ40は、コンテンツエクストラクタ38にデバイスビューのコンテンツを抽出させることにより応答する。リモートプリントドライバ40が、抽出されたコンテンツを取得して、プリントサイト16へ伝える。別の具現化形態において、リモートプリントドライバ40が最初に、抽出されるべきコンテンツがパーソナライズされたコンテンツであるか否かを判定する。そうである場合には、リモートプリントドライバ40は、上述したように進行する。そうでない場合には、リモートプリントドライバ40は、リファレンスを取得して、プリントサイト16へ伝える。次いで、そのリファレンスは、プリントサイト16により使用されて、ウェブサイト14からコンテンツが取得されて、次いで印刷のためにそのコンテンツがフォーマットされ得る。デバイスビューのコンテンツは、当該リファレンスに関連付けられているモバイルコンテンツとすることができる。しかしながら、プリントサイト16は、必要に応じて、ウェブサイト14から印刷により良く適している非モバイルコンテンツを取得するためにリファレンスを変更することができる。
【0016】
図2を続けると、プリントサイト16は、モバイルデバイスインタフェース42、コンテンツフォーマッタ44、コンテンツ取り込み装置46、及びプリンタインタフェース48を含むように示される。モバイルデバイスインタフェース42は一般に、モバイルデバイス12により表示されるようにされたデバイスビューの抽出されたコンテンツをモバイルデバイス12から受け取ることができるハードウェア及びプログラミングの任意の組み合わせを意味する。モバイルデバイスインタフェース42は、抽出されたコンテンツを、デバイスビューを定義するドキュメントオブジェクトモデルの一つの形態で受け取る、ドキュメントオブジェクトモデルから選択されたコンテンツを受け取る、ユーザによりデバイスビューから選択されたコンテンツを受け取る、及びデバイスビューを定義するビットマップイメージを受け取ることができる。
【0017】
コンテンツフォーマッタ44は一般に、受信したコンテンツを印刷用にフォーマットするように構成されたハードウェア及びプログラミングの任意の組み合わせを意味する。そのようなことは、コンテンツをそのまま、プリンタ18による印刷に互換性のある書式(形式)にフォーマットすること、又はデジタルアーカイビングすることを含むことができる。例示的な書式は、ポストスクリプト、PDL(ページ記述言語)、及びPDF(ポータブルドキュメントフォーマット)を含む。図6〜図14に関連して以下でより詳細に説明されるように、フォーマッティングは、より望ましい様相を達成するためにコンテンツを変更することを含むこともできる。そのようなことは、印刷ページ上のスペースが許容される場合に関連広告のようなコンテンツ要素を追加すること、スペースが限られている場合に要素を取り除くこと、印刷ページの美観を改善するために要素を再配置すること、及びユーザの好ましい言語にテキスト要素を翻訳することを含むことができる。多くの場合、印刷用にフォーマットされたコンテンツは、最終的にプリンタ18に供給されるが、別の場合では、それは、排他的でないにしても最初に、記憶してその後に検索して表示するためにサーバ又は他のコンピューティングデバイスに供給されてもよい。
【0018】
コンテンツ取り込み装置46は、ウェブサイト12から、又はフォーマッタ44により指示されたような別のソースから追加のコンテンツ要素を取り込む役割を果たす。次いで、コンテンツフォーマッタ44は、後に取り込まれる追加のコンテンツと共に、当所に受信されたコンテンツをフォーマットする。要素を追加する場合、コンテンツフォーマッタ44は、テーマを識別するためにコンテンツを分析し、次いでそのテーマを使用して、そのテーマに関連する追加のコンテンツ要素を識別して挿入することができる。例えば、コンテンツは、ある場所から別の場所へのその移動を示すキーワード又はフレーズを含むことができる。コンテンツフォーマッタ44は、2地点間の経路に関連する1つ又は複数の広告を取り込むようにコンテンツ取り込み装置46に命令することができる。また、コンテンツフォーマッタ44は、プリンタ18の場所に関する知識を有し、コンテンツ取り込み装置46に、広告、或いは天候またはその場所に関連するイベントのスケジュールのような他の情報を取り込ませることもできる。さらに、コンテンツフォーマッタ44は、IPアドレス、ユーザプロファイル、又は他の関連情報に基づいて、印刷を要求したユーザ、並びにモバイルデバイス12の位置を特定することもできる。コンテンツフォーマッタ44は、係る情報を用いて、コンテンツ取り込み装置46に、ユーザに関連するコンテンツ要素を取り込ませることができる。
【0019】
コンテンツ取り込み装置46は一般に、コンテンツを取り込むことができるハードウェア及びプログラミングの任意の組み合わせを意味する。係るコンテンツは、ウェブサイト14から、又はリンク20を介してアクセス可能な任意の多数のソース(図示せず)から取り込まれ得る。上述したように、モバイルデバイスインタフェース42は、デバイスビューの抽出されたコンテンツを受信する役割を果たす。場合によっては、モバイルデバイスインタフェース42は、抽出されたコンテンツの代わりに、モバイルデバイス12からリファレンスを受け取ってもよい。このような場合、リファレンスが、コンテンツ取り込み装置46に渡される。次いで、コンテンツ取り込み装置46は、ウェブサイト12から、関連したコンテンツを取り込むためにリファレンスを利用する。コンテンツフォーマッタ44は、取り込まれたコンテンツを印刷のためにフォーマットすることができる。
【0020】
場合によっては、受信されたリファレンスが、モバイルコンテンツを取り込むためのリファレンスとなることができることが予想される。例えば、非モバイルコンテンツは、リファレンス、即ち「www.[website].com」を使用してアクセスされることができると同時に、モバイルコンテンツが「www.mobile.[website].com」を用いて取り込まれる。サブドメイン「mobile」は、モバイルコンテンツが返されるべきであるという指示をウェブサイト12に提供する。当然のことながら、他のサブドメイン及び技術を用いて、モバイルコンテンツに関連付けられているようなリファレンスを識別することができる。そのモバイルリファレンスを用いて取り込まれたモバイルコンテンツは、モバイルデバイス12による表示に適することができる。しかしながら、同じモバイルコンテンツは、印刷のために理想的ではないかもしれない。従って、コンテンツ取り込み装置46は、それがモバイルリファレンスであるか否かを判定するために、モバイルデバイス12によって提供されたリファレンスを検査することができる。上記の例を続けると、コンテンツ取り込み装置46は、リファレンスから「mobile」のようなサブドメインを特定して、取り除くことができる。コンテンツ取り込み装置46は、変更されたリファレンスを使用して非モバイルコンテンツを取り込むことができ、係る非モバイルコンテンツは次いで、印刷用にコンテンツフォーマッタ44によりフォーマットされる。
【0021】
プリンタインタフェース48は一般に、フォーマットされたコンテンツの印刷ジョブをプリンタ18に伝えることができるハードウェア及びプログラミングの組合せを意味する。特に、プリンタインタフェース48は、ユーザの好み又は他の関連する考慮事項に基づいて、印刷ジョブの宛先として最初にプリンタ18を識別する役割を果たすことができる。また、プリンタインタフェース48は、プリンタ18からの通信を受信して、次いでモバイルデバイスインタフェース42を用いてモバイルデバイス12へ当該通信を戻すように経路指定する役割を果たすこともできる。係る通信は、印刷ジョブが受信されたことのしるし、印刷ジョブが印刷されたこと、任意のエラーメッセージ、及び印刷ジョブに関連する任意の他の情報を含むことができる。
【0022】
プリンタ18は、ネットワークインターフェース50、及びプリントエンジン52を含む。ネットワークインタフェースは一般に、プリントサイト16からの印刷ジョブを受信し、受信した印刷ジョブに関連する情報をプリントサイト16に戻すように伝えることができるハードウェア及びプログラミングの任意の組み合わせを意味する。プリントエンジン52は一般に、プリントサイト16から受け取った印刷ジョブから印刷出力を生成することができるハードウェア及びプログラミングの任意の組み合わせを意味する。特に、プリントエンジン52は、印刷媒体上に所望のイメージ(画像)を形成するためにインク又はトナーのような画像形成材料を利用する。
【0023】
図3に移動すると、別の具現化形態が示され、この場合、図2のモバイルデバイス12によって実行されるアクションが、今度はプロキシサイト54によって実行される。プロキシサイト54は、ウェブサイト14に送られるコンテンツの要求に関して、モバイルデバイス12のプロキシとして作用することができる1つ又は複数のサーバを意味する。図3の例において、プロキシサイト54は、モバイルデバイスインタフェース56、ウェブサイトインターフェース58、及びディスプレイフォーマッタ59を含む。モバイルデバイスインタフェース56は一般に、ウェブサイト14に送られるコンテンツの要求をモバイルデバイス12から傍受する又は受信することができるハードウェア及びプログラミングの任意の組み合わせを意味する。ウェブサイトインタフェース58は一般に、モバイルデバイス12からの要求をウェブサイト14に経路指定し、それに応じて返されるコンテンツを受信することができるハードウェア及びプログラミングの任意の組み合わせを意味する。
【0024】
ディスプレイフォーマッタ59は一般に、ウェブサイトインタフェース58によって受信されたコンテンツをモバイルデバイス12のデバイスビューへフォーマットすることができるハードウェア及びプログラミングの任意の組み合わせを意味する。係るデバイスビューは、ウェブサイト14によって返されるコンテンツの圧縮ビットマップ表現の形を取ることができる。次いで、モバイルデバイスインタフェース56は、フォーマットされたデバイスビューをモバイルデバイス12に返す役割を果たす。処理の大部分がプロキシサイト54で行われるため、この手法は、モバイルデバイス12に、より迅速なロード時間を提供する。
【0025】
図2に戻って参照すると、コンテンツエクストラクタ38及びリモートプリントドライバ40の機能が、プロキシサイト54に移動され得る。図3において、プロキシサイト54は、コンテンツエクストラクタ38’及びリモートプリントドライバ40’を含むように示される。コンテンツエクストラクタ38’は一般に、モバイルデバイス12に返されるデバイスビューのコンテンツを抽出するように構成されたハードウェア及びプログラミングの任意の組み合わせを意味する。この具現化形態では、デバイスビューのコンテンツを抽出することは、モバイルデバイス12に返されるデバイスビューを生成するために使用された、ウェブサイト12から返されたコンテンツの要素の一部または全てを選択することを含む。特に、デバイスビューのコンテンツを抽出することは、以下によって達成され得る。即ち、
・デバイスビューを定義するドキュメントオブジェクトモデルを抽出
・ドキュメントオブジェクトモデルを抽出して、ドキュメントオブジェクトモデルからコンテンツを選択
・デバイスビューからユーザが選択したコンテンツを抽出
・デバイスビューを定義するビットマップイメージを抽出。
【0026】
リモートプリントドライバ40’は一般に、抽出されたコンテンツが印刷用にフォーマットされ得るプリントサイト16へ当該抽出されたコンテンツを伝えるように構成されたハードウェア及びプログラミングの任意の組み合わせを意味する。特に、モバイルデバイス12のユーザは、印刷の要望を示すために、リモートプリントドライバ40’と相互作用する。所与の具現化形態において、リモートプリントドライバ40’は、コンテンツエクストラクタ38に、デバイスビューのコンテンツを抽出させることによって応答する。リモートプリントドライバ40’は、抽出されたコンテンツを取得してプリントサイト16に伝える。別の具現化形態では、リモートプリントドライバ40’は、抽出されるべきコンテンツがパーソナライズされたコンテンツであるか否かを最初に判定する。そうである場合には、リモートプリントドライバ40’は上述したように進行する。そうでない場合には、リモートプリントドライバ40’は、リファレンスを取得して、プリントサイト16へ伝える。次いで、そのリファレンスがプリントサイト16により使用されて、ウェブサイト14からコンテンツを取得し、次いで印刷のためにそのコンテンツがフォーマットされ得る。所与の例において、デバイスビューのコンテンツは、リファレンスに関連付けられたモバイルコンテンツとすることができる。しかしながら、プリントサイト16に伝えられるリファレンスにより、プリントサイト16が、印刷により良く適している非モバイルコンテンツをウェブサイト14から取得することが可能になる。
【0027】
図4に移動すると、別の具現化形態が示され、この場合、プリントサイト16によって実行されるアクションが、今度はプリンタ18により実行される。特に、モバイルデバイス12は、プリントサイト16ではなくて、プリンタ18に印刷要求を伝える。やはり、それらの印刷要求は、リファレンス、及びプリンタ18のネットワークインタフェイス50により現在受信される抽出されたコンテンツを含むことができる。この例において、プリンタ18は、コンテンツフォーマッタ44’及びコンテンツ取り込み装置46’を含むように示される。コンテンツフォーマッタ44’は一般に、受信したコンテンツを印刷のためにフォーマットするように構成されたハードウェア及びプログラミングの任意の組み合わせを意味する。そのようなことは、コンテンツをそのまま、プリンタ18による印刷に互換性のある書式(形式)にフォーマットすることを含むことができる。例示的な書式は、ポストスクリプト、PDL(ページ記述言語)、及びPDF(ポータブルドキュメントフォーマット)を含む。図6〜図14に関連して以下でより詳細に説明されるように、フォーマッティングは、印刷される際に、より望ましい様相を達成するためにコンテンツを変更することを含むこともできる。
【0028】
コンテンツ取り込み装置46’は一般に、コンテンツを取り込むことができるハードウェア及びプログラミングの任意の組み合わせを意味する。係るコンテンツは、ウェブサイト14から、又はリンク20を介してアクセス可能な任意の多数のソース(図示せず)から取り込まれ得る。上述したように、ネットワークインタフェース50は、デバイスビューの抽出されたコンテンツを受信する役割を果たす。場合によっては、ネットワークインタフェース50は、抽出されたコンテンツの代わりに、モバイルデバイス12からリファレンスを受け取ってもよい。このような場合、リファレンスが、コンテンツ取り込み装置46’に渡される。次いで、コンテンツ取り込み装置46’は、ウェブサイト12から、関連したコンテンツを取り込むためにリファレンスを利用する。コンテンツフォーマッタ44’は、取り込まれたコンテンツを、プリントエンジン52による印刷のためにフォーマットすることができる。
【0029】
場合によっては、受信されたリファレンスが、モバイルコンテンツを取り込むためのリファレンスとなることができることが予想される。例えば、非モバイルコンテンツは、リファレンス、即ち「www.[website].com」を使用してアクセスされることができると同時に、モバイルコンテンツが「www.mobile.[website].com」を用いて取り込まれる。サブドメイン「mobile」は、モバイルコンテンツが返されるべきであるという指示をウェブサイト12に提供する。当然のことながら、他のサブドメイン及び技術を用いて、モバイルコンテンツに関連付けられているようなリファレンスを識別することができる。そのモバイルリファレンスを用いて取り込まれたモバイルコンテンツは、モバイルデバイス12による表示に適することができる。しかしながら、同じモバイルコンテンツは、印刷ページが追加のスペースを有する場合に印刷のために理想的ではないかもしれない。従って、コンテンツ取り込み装置46’は、それがモバイルリファレンスであるか否かを判定するために、モバイルデバイス12によって提供されたリファレンスを検査することができる。上記の例を続けると、コンテンツ取り込み装置46’は、リファレンスから「mobile」のようなサブドメインを特定して、取り除くことができる。コンテンツ取り込み装置46’は、変更されたリファレンスを使用して非モバイルコンテンツを取り込むことができ、係る非モバイルコンテンツは次いで、プリントエンジン52による印刷のために、コンテンツフォーマッタ44’によりフォーマットされる。
【0030】
上記の説明において、様々なコンポーネントは、ハードウェア及びプログラミングの組み合わせとして説明された。係るコンポーネントは、多数の方法で具現化され得る。一例において、プログラミングは、有形の記憶媒体に格納されたプロセッサ実行可能命令とすることができ、ハードウェアはこれらの命令を実行するためのプロセッサを含むことができる。従って、同じデバイス上で動作する特定の要素は、共通のプロセッサ及び共通の記憶媒体を共用することができる。
【0031】
動作:図5は、実施形態を実施するために取られるステップの例示的な流れ図である。図5の説明において、文脈上の例を提供するために、図1〜図4を参照する場合がある。しかしながら、具現化形態は、これらの例に限定されない。図5の例において、様々なステップが、ブロックA、B、及びCに分割される。図2に戻って参照すると、ブロックAのステップはモバイルデバイス12で実行されるが、図3において、これらのステップはプロキシサイト54で実行される。ブロックBのステップは、図2と図3において、プリントサイト16で実行されるが、図4において、これらのステップは、プリンタ18で実行される。ブロックCのステップは、プリンタ18で実行される。
【0032】
デバイスビューを生成するためのコンテンツが、要求されて受け取られた(ステップ60)。デバイスビューの表示がもたらされる(ステップ62)。説明されたように、デバイスビューは、図1〜図4のモバイルデバイス12のようなデバイスのユーザにより閲覧されるように構成されたようなコンテンツのグラフィカルな表示である。図2を参照すると、ステップ60及び62は、モバイルデバイス12のブラウザ36によって達成され得る。図3を参照すると、ステップ60及び62は、ウェブサイトインタフェース58及びディスプレイフォーマッタ59によって、少なくとも部分的に達成され得る。
【0033】
ユーザがリモートプリント(遠隔印刷)を要求したか否かが判定される(ステップ64)。肯定判定がステップ64で行われるまで、ステップ60及び62は、繰り返すことができる。ステップ64で肯定判定されると、デバイスビューのコンテンツがパーソナライズされているか否かに関して判定が行われる(ステップ66)。上述したように、パーソナライズされたコンテンツは、プロファイル又は他のユーザ、グループ、又はデバイスの識別データに基づいて生成された又は組み立てられたコンテンツを意味する。図2〜図4に戻って参照すると、ステップ64及び66は、モバイルデバイス12又はプロキシサイト54上でそれぞれ動作するリモートプリンタドライバ40又は40’によって達成され得る。
【0034】
ステップ66の判定は、ユーザ入力に基づいて行われてもよい。例えば、ユーザが、リモートプリント要求を発行する場合に、コンテンツがパーソナライズされるか否かを示すことができる。後述される図6は、例を提供する。代案として、判定は、ステップ60においてコンテンツを要求するために使用されるリファレンスの検査に基づいて、より自動化された方法に基づいて行われ得る。例えば、一般にパーソナライズされたコンテンツを返すウェブサイトのリファレンスのリストが維持され得る。ステップ66は、ステップ60で使用されるリファレンスをそのリストと比較することを含むことができる(一致を見つけると、肯定判定が生じる)。代わりに、ステップ66の判定は、ユーザ、グループ、又はデバイスの識別データがコンテンツを取得するために要求されたか否かに基づくことができる。そのようなことは、ステップ60でコンテンツが受信される前に、ユーザがログイン手続きに関係したか否かを判定することを含むことができる。
【0035】
コンテンツがパーソナライズされていないことをステップ66で判定すると、ステップ60でコンテンツにアクセスするために使用されるリファレンスが取得されて伝えられる(ステップ68)。図2〜図4を参照すると、リモートプリントドライバ40又は40’が、リファレンスを取得する。図2及び図3において、リファレンスがプリントサイト16に伝えられる。図4において、リファレンスはプリンタ18に伝えられる。リファレンスが受信される(ステップ70)。図2及び図3を参照すると、モバイルデバイスインタフェース42が、リファレンスを受信する役割を果たす。図4において、ネットワークインタフェース50が、リファレンスを受信する。リファレンスを用いて、コンテンツが要求されて受け取られる(ステップ72)。上述したように、ステップ70で受信されたリファレンスは、モバイルコンテンツを取り込むためのリファレンスになることができる。従って、ステップ72は、モバイルリファレンスであるか否かを判定するために、ステップ70で受信されたリファレンスを検査することを含むことができる。そうである場合には、ステップ72は、関連した非モバイルコンテンツを要求するために、受信したリファレンスを操作することも含むことができる。
【0036】
図2〜図3を参照すると、コンテンツ取り込み装置46は、ステップ70の役割を果たすが、図4において、その役割はコンテンツ取り込み装置46’に属する。受け取られたコンテンツは、印刷用にフォーマットされる(ステップ74)。図2〜図3を参照すると、コンテンツフォーマッタ44は、ステップ74の役割を果たす。図4において、ステップ74の役割は、コンテンツフォーマッタ44’に向けられる。コンテンツが印刷用にフォーマットされる例は、図7〜図14に関連して以下でより詳細に説明される。
【0037】
ステップ66に戻って参照すると、コンテンツがパーソナライズされていると判定されると、デバイスビューのコンテンツが抽出されて伝えられる(ステップ76)。上述したように、ステップ66においてデバイスビューのコンテンツを抽出することは、以下の1つを含むことができる。即ち、
・デバイスビューを定義するドキュメントオブジェクトモデルを抽出
・ドキュメントオブジェクトモデルを抽出して、ドキュメントオブジェクトモデルからコンテンツを選択
・デバイスビューからユーザが選択したコンテンツを抽出
・デバイスビューを定義するビットマップイメージを抽出
コンテンツは、図2〜図3において、コンテンツエクストラクタ38又は38’によって抽出され、プリントサイト16に伝えられる。図4において、コンテンツはプリンタ18に伝えられる。
【0038】
ステップ76において伝えられる抽出されたコンテンツが、受け取られ(ステップ78)、印刷用にフォーマットされる(ステップ80)。図2〜図3を参照すると、モバイルデバイスインタフェース42及びコンテンツフォーマッタ44がそれぞれ、ステップ78及び80の役割を果たす。図4において、ステップ78及び80の役割はそれぞれ、ネットワークインタフェース50及びコンテンツフォーマッタ44’に向けられる。コンテンツが印刷用にフォーマットされる例は、図7〜図14に関連して以下でより詳細に説明される。
【0039】
ステップ74又はステップ80でフォーマットされたコンテンツの印刷ジョブが、伝えられる(ステップ82)。図2及び図3を参照すると、プリンタインタフェース48が印刷ジョブをプリンタ18に伝える。図4を参照すると、ステップ82は、印刷ジョブをプリントエンジン52に伝えるコンテンツフォーマッタ44’を有するプリンタ18内で行われる。印刷ジョブが受信されて生成される(ステップ84)。
【0040】
例:図6〜図14は、様々な例を示すために使用される。特に、図6は、印刷出力が、様々な要因および判定に基づいて如何にして異なることができるかを例示する例を示す。図7〜図14は、図5のステップ72又はステップ78で受け取られたコンテンツが、より美的なプリントを生成するために特定の要素を取り除くことによってステップ74又はステップ80で如何にしてフォーマットされ得るかに関する例を示す。
【0041】
図6から始めると、印刷出力は、以下に基づいて異なることができる。即ち、(1)デバイスビューが図5のステップ66においてパーソナライズされたコンテンツを含むと判定されるか否かの判定、及び(2)取り込まれた又は抽出されたコンテンツが図5のステップ74又は80で印刷用にフォーマットされる方法。図6は、リファレンス24を使用して取り込まれたモバイルコンテンツのデバイスビュー22を表示するモバイルデバイス12を示す。ユーザが、様々な印刷オプションを有するドロップダウンメニューの表示を引き起こす印刷アイコン85を選択した。デバイスビュー22が、パーソナライズされたコンテンツを含むか否かを判定することを支援するために、それらのオプションは、(1)Print-Auto(印刷−自動)、(2)Print by Reference(リファレンスにより印刷)、及び(3)Print by Value(値による印刷)を含む。
「Print-Auto」オプションの選択は、コンテンツがパーソナライズされているか否かの自動判定を可能にする。前述のように、係る判定は、デバイスビュー22のコンテンツを取得するために使用されたリファレンスの分析、又はログイン手順がコンテンツにアクセスするために使用されたか否かに基づいて行われ得る。後者の2つのオプションにより、ユーザ入力が、デバイスビュー22のコンテンツがパーソナライズされているか否かを指定することが可能になる。「Print by Reference」オプションの選択は、コンテンツがパーソナライズされていないことを示すものであるが、「Print by Value」オプションの選択は、コンテンツがパーソナライズされていることを示すものである。留意すべきは、オプションの特定の名称は、各オプションを他から区別するためにのみ意図されている。
【0042】
ページ86、88、及び90はそれぞれ、デバイスビュー22の例示的な印刷出力の異なるバージョンを表す。ページ86は、デバイスビュー22のコンテンツがパーソナライズされていないという判定の後で生成された。一方、ページ88及び90は、コンテンツがパーソナライズされたという判定の後に生成された。最初にページ86を参照すると、リファレンス24は、「Print by Reference」オプションの選択の後に、又は「Print-Auto」オプションを選択してその後にデバイスビュー22のコンテンツがパーソナライズされていないと判定された後に、モバイルデバイス12から又はモバイルデバイス12の代わりに伝えられた。説明されたように、デバイスビュー22のコンテンツは、モバイルコンテンツである。従って、伝えられるリファレンスは、ページ86を生成するように設計された印刷ジョブを生成するためにフォーマットされている非モバイルコンテンツを取り込むために変更されて使用される。この例において、その非モバイルコンテンツは、デバイスビュー22の表現92に、印刷されるページを埋める追加要素94を加えたものを含む。
【0043】
ページ88を参照すると、デバイスビュー22の抽出されたコンテンツは、「Print by Value」オプションの選択の後に、又は「Print-Auto」オプションを選択してその後にデバイスビュー22のコンテンツがパーソナライズされていると判定された後に、モバイルデバイス12から又はモバイルデバイス12の代わりに伝えられた。説明されたように、抽出されたコンテンツは、デバイスビュー22のビットマップ表現、デバイスビュー22を定義するドキュメントオブジェクトモデル、ドキュメントオブジェクトモデルから選択されたコンテンツ、又はデバイスビュー22からユーザが選択したコンテンツとすることができる。次いで、抽出されたコンテンツは、ページ88を生成するように設計された印刷ジョブを生成するためにフォーマットされる。この例において、抽出されたコンテンツは、デバイスビュー22の表現96だけを含むようにフォーマットされる。
【0044】
ページ88のデバイスビュー22の表現96は、ページ88にかなりの量の余白を残す。ページ90は、その空白が利用されている例を提供する。ページ88と同様に、デバイスビュー22の抽出されたコンテンツは、「Print by Value」オプションの選択の後に、又は「Print-Auto」オプションを選択してその後にデバイスビュー22のコンテンツがパーソナライズされていると判定された後に、モバイルデバイス12から又はモバイルデバイス12の代わりに伝えられた。次いで、抽出されたコンテンツは、ページ90を生成するように設計された印刷ジョブを生成するためにフォーマットされる。この例において、抽出されたコンテンツは、デバイスビュー22の表現98を含むようにフォーマットされる。また、抽出されたコンテンツは、要素100を追加するようにもフォーマットされている。上述したように、これらの追加要素100は、広告または抽出されたコンテンツに関連する他の情報を含むことができる。
【0045】
図7〜図14に移動すると、印刷される前に、図5のステップ72又はステップ78において受け取られたコンテンツは、ステップ74又はステップ80で最初にフォーマットされる。そのコンテンツが、例えば、ウェブページ、又はデバイスビューを定義するDOMである場合に、図7〜図14は、そのコンテンツがより美的なプリントを生成するように如何にしてフォーマットされ得るかに関する例を提供する。抽出または受け取られたコンテンツは、ウェブページ、又はユーザに情報を伝えるために使用されるウェブページの表現とすることができる。その情報は、ユーザの要求に関連する記事コンテンツ、並びにウェブサイトの識別、リンク、及び種々雑多の広告のような抹消的(重要でない)コンテンツを含むことができる。記事コンテンツは、ニュース記事、レシピ、又は任意の他のトピックのような特定の主題に関連するテキスト及びイメージのような情報を含むことができる。
【0046】
図7は、ウェブページ102の例示的な書式である。図示された書式は例示であるが、記事104、ヘッダ106、コラム108、及びフッター110のような一般的なセクションを含む。記事セクション104は、テキスト及び関心のある特定の主題に関連するイメージのような記事コンテンツを含む。例は、以下に限定されないが、ニュース記事、建築計画、及びレシピを含む。また、記事コンテンツに直接的に関係しないインライン広告および他の末梢的コンテンツも含むことができる。ヘッダ106は一般に、ウェブサイトを識別するデータ、ナビゲーションリンク、及び多くの場合にバナー広告を含む。コラム108は、広告および記事セクション104のコンテンツに関連する又は関連しないリンクを含むことができる。フッター110は、ウェブサイト、サイト及び広告用のナビゲーションリンクを識別するデータを含むことができる。
【0047】
図8は、各セクション104〜110内に散在された例示的なコンテンツを有する図7のウェブページ102の描写である。ヘッダ106は、バナー広告112、ウェブサイトのタイトル114、及びウェブサイトのリンクバー116を含むように示される。バナー広告112は一般に、別のウェブページへのリンクとして役立つイメージを意味する。ウェブサイトのタイトル114は、テキスト、及びウェブサイトを識別するイメージのようなコンテンツを意味する。ウェブサイトのリンクバー116は、識別されたウェブサイトをナビゲートするためのリンクのグループを意味する。一般に、コンテンツ112、114、及び116は、直接的にセクション104の記事コンテンツのトピックに関係していない。
【0048】
記事セクション104は、タイトル118、テキスト120、イメージ122、インライン広告124、テキスト126、インライン広告128、テキスト130、及び場合によっては、継続リンク132を含むように示される。タイトル118は、記事コンテンツのタイトルを意味する。テキスト120、126、及び130は、記事コンテンツの本文を意味する。イメージ122は、記事コンテンツの一部である写真または他のグラフィカルコンテンツを意味する。インライン広告124及び128は、他のウェブサイトへのリンクを意味しており、必ずしもタイトル118、テキスト120、116、及び130、及びイメージ122に関係しておらず、記事コンテンツに対して重要でない。記事コンテンツは、1つ又は複数の追加のウェブページにまたがる場合がある。このような場合、継続リンク132が含まれる。継続リンク132は、追加の記事コンテンツを含む後続のウェブページへのリンクを意味し、多くの場合、記事セクション104の最後部に出現し、単語「next(次)」又は「1」及び「2」を含む。その追加のウェブページは、さらに別のウェブページへの別の継続リンクを含んでも、又は含まなくてもよい。
【0049】
コラムセクション108は、コラム広告134、関連リンク136、及びコラム広告138を含むように示される。コラム広告134及び138は、他のウェブサイトへのリンクを意味し、記事コンテンツのトピックに関連しても、又は関連しなくてもよい。関連リンク136は、ウェブページ102の記事コンテンツに関連する他の記事コンテンツを含むウェブサイトの他のウェブページへのリンクを意味する。フッター110は、バナー広告140及びウェブサイトのリンクバー142を含むように示される。バナー広告140は一般に、別のウェブページへのリンクとして役立つイメージを意味する。 ウェブサイトのリンクバー142は、ウェブサイトをナビゲートするためのリンクのグループを意味する。一般に、コンテンツ134〜142は、セクション104の記事コンテンツのトピックに直接的に関係しない。
【0050】
一例として図8のウェブページ102を用いて、図9〜図14に関連して以下で説明される様々な例は、セクション104の記事コンテンツを自動的に抽出することによってフォーマットするように動作する。セクション106〜110からコンテンツが除外される。次いで、抽出されたコンテンツは、印刷ジョブに含められ得る。当然のことながら、ウェブページ102は、一例としてのみ使用される。以下で説明される手順は、様々なウェブページの書式を扱う。
【0051】
図9から始めると、対象ウェブページの階層構造144が特定される。ここで、対象ウェブページは、図8のウェブページ102である。係る階層構造は、図9に示されるようにウェブページのDOM(ドキュメントオブジェクトモデル)とすることができ、図10及び図11において更に詳述される。構造144は、階層的に編成された複数のノードを含む。ノード146は、この例では、HTML(ハイパーテキストマークアップ言語)のようなウェブページの言語を識別するルートノードである。留意すべきは、ノード146は、開始タグ「<HTML>」及び終了タグ「</HTML>」を含む。図面を参照する際の効率性のために、当該2つのタグは、単数形のノード146と称する。他の文脈では、各タグは、構造144上の独立したノードとして識別され得る。
【0052】
ルートノード146は、子ノード148及び150を含む又は網羅する。互いに対して、ノード148及び150は、構造144内の同じ階層レベルにおける兄弟である。ノード148は、HTMLコードのヘッド(head)タグに対応しており、ヘッドコンテンツ152として識別される子ノード(単数または複数)を含む。ヘッドコンテンツ152は、ウェブページの視聴者に直接的に見えないコンテンツを含む1つ又は複数の子ノードを意味する。ヘッドコンテンツ152は、スタイルシート及びJavaScript(登録商標)プログラムのような要素への外部リンクを含むことができる。また、ヘッドコンテンツ152は、視聴者のブラウザの上部バーに出現するウェブページのタイトルも含む。他の要素は、ページの説明およびキーワードを含むことができる。
【0053】
ノード150は、HTMLコードのボディ(body)タグに対応しており、この例においてウェブページ102のセクション104〜110に対応するコンテンツ154〜160を含む、又は網羅する。言い換えれば、ボディコンテンツ154〜160は、ウェブページが閲覧される際に見られることができるコンテンツを定義する様々な子ノードを意味する。ヘッダコンテンツ154は、ウェブページ102のヘッダセクション106のコンテンツを定義する様々なノードを意味する。図10に関連して更に詳述される記事コンテンツ156は、ウェブページ102の記事セクション104のコンテンツを定義する様々なノードを意味する。図11に関連して更に詳述されるコラムコンテンツ158は、ウェブページ102のコラムセクション108のコンテンツを定義する様々なノードを意味する。フッターコンテンツ160は、ウェブページ102のフッターセクション110のコンテンツを定義する様々なノードを意味する。
【0054】
さて、図10を参照すると、記事コンテンツ156は、ウェブページ102の記事セクション104に対応する開始タグ及び終了タグを意味するノード162を含む。例示的なタグは、以下に限定されないが、<div>、<p>、及び<br>を含むことができる。タグ162は、子ノード164〜178を含む、又は網羅する。図8に関連して、
・ノード164はタグ及びタイトル118のコンテンツ164aに対応する
・ノード166はタグ及びテキスト120のコンテンツ166aに対応する
・ノード168はタグ及びイメージ122のコンテンツ168aに対応する
・ノード170はタグ及びインライン広告124のコンテンツ170aに対応する
・ノード172はタグ及びテキスト126のコンテンツ172aに対応する
・ノード174はタグ及びインライン広告128のコンテンツ174aに対応する
・ノード176はタグ及びテキスト130のコンテンツ176aに対応する
・ノード178はタグ及びリンク132のコンテンツ178aに対応する。
【0055】
図11を参照すると、コラムコンテンツ158は、ウェブページ102のコラムセクション108に対応する開始タグと終了タグを意味するノード180を含む。例示的なタグは、以下に限定されないが、<div>、<p>、及び<br>を含むことができる。タグ180は、子ノード182〜186を含む又は網羅する。図8に関連して、
・ノード182はタグ及びコラム広告134のコンテンツ182aに対応する
・ノード184はタグ及び関連リンク136のコンテンツ184aに対応する
・ノード186はタグ及びコラム広告138のコンテンツ186aに対応する。
【0056】
上述されたように、目指すものは、他のセクション106〜110からコンテンツを除外した記事セクション104からコンテンツを抽出して印刷することである。別の目指すものは、それが印刷される前に、抽出された記事コンテンツから広告および他の末梢的情報を更に切り取ることである。そのようなことを行うために、図9〜図11に示された構造144は、潜在的な記事ノードを特定するために検査される。図7〜図11の例において、記事ノードは、記事セクション104の一部であるコンテンツを含むそれらのノードである。潜在的な記事ノードは、ノードがウェブページの主要トピックに直接的に関連するコンテンツを含む可能性を示す特性を有するノードである。一例において、潜在的な記事ノードは、しきい値を超える量のテキストを含むノードである。そのしきい値は、文字または単語の特定の数を定義することができる。特定された潜在的な記事ノードから、構造において最初に出現するノードは、記事ノードとして識別される。記事ノード及び兄弟ノードからのコンテンツは、抽出されてマージされて生成される。場合によっては、広告のようなコンテンツは、除外される。
【0057】
図12に移動すると(図9〜図11に戻って参照しながら)、ノード166のテキスト166a、ノード176のテキスト176a、及びノード184の関連リンク184aがそれぞれ、しきい値を超えた量のテキストを含むと仮定する。かくして、ノード166、176、及び184の各々は、潜在的な記事ノードとして識別される。構造144内において、ノード166は、最初に出現し、かくして識別された潜在的な記事ノードの最高ランクに属する。結果として、ノード166は、この例において、記事ノードとして選択される。ノード164及び168〜178は、ノード166に対する兄弟ノードである。言い換えると、ノード164及び168〜178は、構造144内のノード166と同じ階層レベルにある。
【0058】
識別された記事ノード166及び兄弟ノード164及び168〜178からのコンテンツは、図12の例示的なコンテンツ構造188によって示されるように、抽出されてマージされる。構造188のコンテンツを生成する前に、識別された記事ノード166のテキストに対して重要でない(末梢的である)コンテンツは、図13の例示的なコンテンツ構造190により示されているように、特定されて除外される。末梢的コンテンツは、多数の方法で特定され得る。例えば、末梢的コンテンツは、リンク、又はテキスト「広告」を有するイメージを含むことができる。末梢的コンテンツは、しきい値未満の量のテキストを有するリンクとすることができる。例えば、関連ページへの継続リンクは、単語「next(次)」又は「continue(続行)」又は「1」及び「2」を単に含むことができる。従って、図13において、コンテンツ170a、174a、及び178aは、図13の構造190からは除外されている。
【0059】
次いで、コンテンツ構造190のコンテンツ164a、166a、168a、174a、及び176aは、図14の生成されたコンテンツ100により示されるように印刷され得る。図14の例において、印刷されたコンテンツ192は、ウェブページ102の主要なトピック、即ち記事セクション104のトピックに直接的に関連するコンテンツを含む。生成されたコンテンツ192から除外されたものは、セクション106〜110からのコンテンツ及びセクション104からの末梢的コンテンツである。
【0060】
結論:図1〜図4の図は、様々な実施形態のアーキテクチャ、機能、及び動作を示す。図1〜図4に示された様々なコンポーネントは、プログラムとして、少なくとも部分的に画定される。係るコンポーネントのそれぞれ、それらの一部、又はそれらの様々な組み合わせは、モジュール、セグメント、又は任意の指定された論理関数(単数または複数)を実現する1つ又は複数の実行可能な命令を含むコードの部分の全部または一部を意味することができる。各コンポーネント又はそれらの様々な組み合わせは、当該指定された論理関数(単数または複数)を実現するための回路または多数の相互接続された回路を表すことができる。
【0061】
また、本発明は、コンピュータ/プロセッサベースのシステム又はASIC(特定用途向け集積回路)、又はコンピュータ可読媒体からロジックをフェッチまたは取得して内部に含まれた命令を実行することができる他のシステムのような、命令実行システムにより使用するための、又は係る命令実行システムに関連して使用するための任意のコンピュータ可読媒体で具現化され得る。「コンピュータ可読媒体」は、命令実行システムにより使用するための、又は係る命令実行システムに関連して使用するためのプログラム及びデータを包含、格納、又は維持することができる任意の媒体とすることができる。コンピュータ可読媒体は、例えば、電子的媒体、磁気的媒体、光学的媒体、電磁気的媒体、又は半導体媒体のような、多くの物理的媒体の何れかを含むことができる。適切なコンピュータ可読媒体のより具体的な例は、以下に限定されないが、フロッピー(登録商標)ディスク又はハードドライブのような携帯型磁気コンピュータディスケット、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ、又は携帯型コンパクトディスクを含む。
【0062】
図5の流れ図は実行の特定の順序を示すが、実行の順序は図示されたものとは異なってもよい。例えば、2つ以上のブロックの実行順序は、図示された順序に対してスクランブルされてもよい。また、連続して示された2つ以上のブロックは、並行して又は部分的に並行して実行されてもよい。全ての係る変形は、本発明の範囲内にある。
【0063】
図6〜図14の図は、様々な例を示すために使用される。図6は、印刷出力が、様々な要因および判定に基づいて如何にして異なることができるかを例示する例を示す。図7〜図14は、図5のステップ72又はステップ78で受け取られたコンテンツが、より美的なプリントを生成するために特定の要素を取り除くことによってステップ74又はステップ80で如何にしてフォーマットされ得るかに関する例を示す。しかしながら、実際の具現化形態はそのように制限されない。
【0064】
本発明は、上記の例示的な実施形態に関連して図示されて説明された。しかしながら、理解されるべきは、他の形態、細部、及び実施形態が、以下の特許請求の範囲に定義されている本発明の思想および範囲から逸脱せずに行われ得る。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遠隔印刷の方法であって、
第1のデバイスにより表示されるようにされるデバイスビューのコンテンツを抽出し、
前記抽出されたコンテンツを前記第1のデバイスから遠く離れた第2のデバイスへ伝え、前記第2のデバイスが前記抽出されたコンテンツを印刷のためにフォーマットすることができるようになっていることを含む、方法。
【請求項2】
前記コンテンツを抽出することが、前記デバイスビューを定義するドキュメントオブジェクトモデルを抽出すること、前記ドキュメントオブジェクトモデルを抽出して前記ドキュメントオブジェクトモデルからコンテンツを選択すること、前記デバイスビューからユーザが選択したコンテンツを抽出すること、及び前記デバイスビューを定義するビットマップイメージを抽出することの1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記デバイスビューのコンテンツがパーソナライズされたコンテンツであるか否かを判定し、
前記コンテンツがパーソナライズされたコンテンツでないと判定される場合、前記コンテンツにアクセスするために使用されるリファレンスを前記第2のデバイスに伝え、その結果、前記第2のデバイスが前記リファレンスに関連付けられたコンテンツを取り込んで、その取り込んだコンテンツを印刷用にフォーマットすることができることを更に含み、
前記抽出されるコンテンツを抽出すること及び伝えることは、前記コンテンツがパーソナライズされたコンテンツであると判定された場合に前記コンテンツを抽出して伝えることを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第2のデバイスがモバイルコンピューティングデバイスではなく、前記第1のデバイスがモバイルコンピューティングデバイスであり、前記表示されるようにされるコンテンツが、前記リファレンスに関連付けられたモバイルコンテンツであり、
前記リファレンスを伝えることは、前記第2のデバイスが前記リファレンスに関連付けられた非モバイルコンテンツを取り込んで、その取り込んだ非モバイルコンテンツを印刷用にフォーマットすることができるように、前記リファレンスを前記第2のデバイスに伝えることを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第2のデバイスにおいて、前記コンテンツがパーソナライズされたコンテンツであると判定された場合に前記抽出されたコンテンツを受け取り、そうでない場合には前記リファレンスを受け取って、前記リファレンスに関連したコンテンツを取り込み、
前記抽出されたコンテンツ及び前記リファレンスに関連した取り込まれたコンテンツの、受け取った一方を印刷用にフォーマットし、
前記抽出されたコンテンツ及び前記リファレンスに関連した取り込まれたコンテンツの、前記フォーマットされた一方の印刷ジョブをプリンタに伝えることを更に含む、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
遠隔印刷の方法であって、
第1のデバイスにより表示されるようにされるデバイスビューの抽出されたコンテンツを、第2のデバイスで受け取り、
前記受け取ったコンテンツを印刷用にフォーマットし、
前記フォーマットされたコンテンツの印刷ジョブをプリンタに伝えることを含む、方法。
【請求項7】
前記抽出されたコンテンツを受け取ることが、前記デバイスビューを定義するドキュメントオブジェクトモデルを受け取ること、前記ドキュメントオブジェクトモデルから選択されたコンテンツを受け取ること、前記デバイスビューからユーザにより選択されたコンテンツを受け取ること、及び前記デバイスビューを定義するビットマップイメージを受け取ることの1つを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記受け取ったコンテンツをフォーマットすることが、追加のコンテンツを取り込み、前記受け取ったコンテンツを前記追加のコンテンツと共に印刷用にフォーマットすることを含み、
前記伝えることが、前記追加のコンテンツと共にフォーマットされた前記受け取ったコンテンツの印刷ジョブをプリンタに伝えることを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記追加のコンテンツを取り込むことが、前記抽出されたコンテンツ、前記第1のデバイス、及び前記第1のデバイスのユーザの1つに関連する追加のコンテンツを取り込むことを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記受け取ることは、前記デバイスビューの前記抽出されたコンテンツがパーソナライズされたコンテンツであると判定された場合に前記抽出されたコンテンツを受け取り、そうでない場合にはリファレンスを受け取って、前記リファレンスに関連したコンテンツを取り込むことを含み、
前記フォーマットすることが、前記抽出されたコンテンツ及び前記リファレンスに関連した取り込まれたコンテンツの、受け取った一方を印刷用にフォーマットすることを含み、
前記伝えることが、前記抽出されたコンテンツ及び前記リファレンスに関連した取り込まれたコンテンツの、前記フォーマットされた一方の印刷ジョブをプリンタに伝えることを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項11】
前記第2のデバイスがモバイルコンピューティングデバイスではなく、前記第1のデバイスがモバイルコンピューティングデバイスであり、前記表示されるようにされるデバイスビューの前記抽出されたコンテンツが、前記リファレンスに関連付けられたモバイルコンテンツであり、
前記リファレンスに関連付けられたコンテンツを取り込むことが、前記リファレンスに関連付けられた非モバイルコンテンツを取り込むことを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
遠隔印刷用のシステムであって、
第1のデバイスにより表示されるようにされるデバイスビューのコンテンツを抽出するように構成されたコンテンツエクストラクタと、
前記抽出されたコンテンツを前記第1のデバイスから遠く離れた第2のデバイスへ伝えるように構成され、前記第2のデバイスが前記抽出されたコンテンツを印刷のためにフォーマットすることができるようになっているリモートプリントドライバとを含む、システム。
【請求項13】
前記コンテンツエクストラクタが、前記デバイスビューを定義するドキュメントオブジェクトモデルを抽出すること、前記ドキュメントオブジェクトモデルを抽出して前記ドキュメントオブジェクトモデルからコンテンツを選択すること、前記デバイスビューからユーザが選択したコンテンツを抽出すること、及び前記デバイスビューを定義するビットマップイメージを抽出することの1つによってコンテンツを抽出するように構成されている、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記リモートプリントドライバが、前記抽出されるべきコンテンツがパーソナライズされたコンテンツであるか否かを判定するように構成され、
前記コンテンツエクストラクタ及び前記リモートプリントドライバが、前記抽出されるべきコンテンツがパーソナライズされたコンテンツであると判定される場合のみ、前記コンテンツを抽出して伝えるように構成され、
前記コンテンツがパーソナライズされたコンテンツでないと判定される場合、前記リモートプリントドライバが、前記コンテンツにアクセスするために使用されるリファレンスを取得して前記第2のデバイスに伝えるように構成され、その結果、前記第2のデバイスが前記リファレンスに関連付けられたコンテンツを取り込んで、その取り込んだコンテンツを印刷用にフォーマットすることができる、請求項12に記載のシステム。
【請求項15】
前記第2のデバイスがモバイルコンピューティングデバイスではなく、前記第1のデバイスがモバイルコンピューティングデバイスであり、前記表示されるようにされるコンテンツが、前記リファレンスに関連付けられたモバイルコンテンツであり、
前記リモートプリントドライバは、前記第2のデバイスが前記リファレンスに関連付けられた非モバイルコンテンツを取り込んで、その取り込んだ非モバイルコンテンツを印刷用にフォーマットすることができるように、前記リファレンスを前記第2のデバイスに伝えるように構成される、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
遠隔印刷システムであって、
第1のデバイスにより表示されるようにされるデバイスビューの抽出されたコンテンツを受け取るように構成されたデバイスインタフェースと、
第2のデバイスにおいて、前記受け取ったコンテンツを印刷用にフォーマットするように構成されたコンテンツフォーマッタと、
前記フォーマットされたコンテンツの印刷ジョブをプリンタに伝えるように構成されたプリンタインタフェースとを含む、システム。
【請求項17】
前記デバイスインタフェース及び前記コンテンツフォーマッタが、前記抽出されたコンテンツを受け取ってフォーマットするように構成され、前記抽出されたコンテンツが、前記デバイスビューを定義するドキュメントオブジェクトモデル、前記ドキュメントオブジェクトモデルから選択されたコンテンツ、前記デバイスビューからユーザにより選択されたコンテンツ、及び前記デバイスビューを定義するビットマップイメージの1つの形態である、請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
追加のコンテンツを取り込むように構成されたコンテンツ取り込み装置を更に含み、
前記コンテンツフォーマッタが、前記受け取ったコンテンツを前記追加のコンテンツと共に印刷用にフォーマットするように構成され、
前記プリンタインタフェースが、前記追加のコンテンツと共にフォーマットされた前記受け取ったコンテンツの印刷ジョブをプリンタに伝えるように構成されている、請求項16に記載のシステム。
【請求項19】
前記コンテンツ取り込み装置が、前記抽出されたコンテンツ、前記第1のデバイス、及び前記第1のデバイスのユーザの1つに関連する追加のコンテンツを取り込むように構成されている、請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
前記デバイスインタフェースが、前記デバイスビューの前記抽出されたコンテンツがパーソナライズされたコンテンツであると判定された場合に前記抽出されたコンテンツを受け取り、そうでない場合にはリファレンスを受け取るように構成され、前記システムは、前記リファレンスに関連したコンテンツを取り込むように構成されたコンテンツ取り込み装置を更に含み、
前記コンテンツフォーマッタが、前記抽出されたコンテンツ及び前記リファレンスに関連した取り込まれたコンテンツの、受け取った一方を印刷用にフォーマットするように構成されており、
前記プリンタインタフェースが、前記抽出されたコンテンツ及び前記リファレンスに関連した取り込まれたコンテンツの、前記フォーマットされた一方の印刷ジョブをプリンタに伝えるように構成されている、請求項16に記載のシステム。
【請求項21】
前記第2のデバイスがモバイルコンピューティングデバイスではなく、前記第1のデバイスがモバイルコンピューティングデバイスであり、前記表示されるようにされるデバイスビューの前記抽出されたコンテンツが、前記リファレンスに関連付けられたモバイルコンテンツであり、
前記コンテンツ取り込み装置が、前記リファレンスに関連付けられた非モバイルコンテンツを取り込むように構成されている、請求項20に記載のシステム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate


【公表番号】特表2013−512504(P2013−512504A)
【公表日】平成25年4月11日(2013.4.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−541068(P2012−541068)
【出願日】平成22年1月29日(2010.1.29)
【国際出願番号】PCT/US2010/022645
【国際公開番号】WO2011/093892
【国際公開日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【出願人】(511076424)ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー. (155)
【氏名又は名称原語表記】Hewlett‐Packard Development Company, L.P.
【Fターム(参考)】