説明

遠隔操作用ヤットコ

【課題】電線やスリーブなどの円形やそれに近い外形の作業対象物を、馴染みよく無理なく十分に、しかも遠隔操作上容易に把持位置を定めて把持できるようにする。
【解決手段】遠隔操作で開閉される把持具4の固定顎2および可動顎5との、それらが軸により開閉される軸支部から延び先端に平坦な非弾性把持面7、8を有した開閉アーム2a、5aの途中の少なくとも開閉方向に対向し合う側に、開閉アーム2a、5aの長手方向に凹曲して作業対象物9を把持する弾性凹曲把持面11,12を弾性把持部材13により形成したことで、上記の課題を解決する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、架線工事において、高電圧が印加されている架線その他の部品を遠隔操作で安全に把持する遠隔操作用ヤットコに関するものである。
【背景技術】
【0002】
このような遠隔操作用ヤットコは、下記の特許文献1などによって既に知られている。遠隔操作用ヤットコは、特許文献1が開示し、図5に示すように、中間部に絶縁傘40を嵌合固定した絶縁性の主軸41と、この主軸41の先端部に固定顎36の基部を取り付けた把持具35と、この主軸41の基部に取り付けた操作レバー45を絶縁被覆した操作具43と、前記把持具35の固定顎36に軸21で開閉できるように軸支された可動顎37と前記操作具3の操作レバー5とを連結し、この操作レバー45の手動操作を把持具35の固定顎36に対し可動顎37を開閉させての把持、把持解除の操作に伝達する絶縁性の連結軸46とを備えている。
【0003】
把持具35の固定顎36と可動顎37とは、その本体が合成樹脂製で、把持部に金属製の把持板36a、37aを取り付けて耐摩耗性を確保している。主軸41と連結軸46とは絶縁性のFRPパイプ製であるので、把持具35と操作具43との間は絶縁されており、架線工事において遠隔操作が可能となっている。操作レバー45を主軸41側に押し付けるようにばね24に抗し握り操作などすると、可動顎37は固定顎36の側に移動し、金属製の把持板36a、37a間で作業対象を確固に把持することができる。操作レバー45の操作を解除するとばね24の付勢によって操作レバー45は可動顎37を伴い復帰する。
【0004】
また、固定顎36および可動顎37はいずれも、それらが軸21で連結された位置から、把持板36a、37aを持った先端までが外側に凸の湾曲アームとしてあり、把持板36a、37a間での作業対象物の把持に、作業対象物まわりのものが邪魔になりにくくしている。また、把持板36a、37aの把持面は手元工具であるペンチ、ラジオペンチ、ヤットコなどと同じ平面同士として、各種の形態のものを把持できるようにする汎用性が与えられている。もっとも、把持面はローレット加工などによる凸凹面として作業対象物との滑りが防止されている。
【0005】
このような遠隔操作用ヤットコは、種々な改良が加えられてはいるが、上記のような基本構成はほとんど変化していないのが現状である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平10−108328号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、平面的な把持面間では、円形断面またはそれに近い電線やスリーブ類に対しては馴染みが悪く滑りやすい。結果、滑りを防止しようと把持力を強めて作業し傷を与えていることがときとして生じる。しかも、作業時点では気付かず断線や折損による問題が発生してからしか対策できない問題がある。また、把持板36a、37a同士が上記のようにまわりが邪魔になりにくく作業対象物を単独に把持できる把持具35の機能は、かえって、電線や細いスリーブを遠隔操作によって単独把持するには周りのガイドを受けられず把持位置が定まりにくい作業性の悪さもある。
【0008】
本発明は、以上のような課題に鑑みて、電線やスリーブなどの円形やそれに近い外形の作業対象物を、馴染みよく無理なく十分に、しかも遠隔操作上容易に把持位置を定めて把持できる遠隔操作用ヤットコを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記のような課題を解決するために、本発明の遠隔操作用ヤットコは、絶縁性の主軸と、この主軸の先端部に固定顎の基部を取付けた把持具と、この主軸の基部に取付けた操作具と、前記把持具の前記固定顎に開閉できるよう軸支された可動顎と前記操作具とを連結する絶縁性の連結軸とを備えた遠隔操作用ヤットコにおいて、前記把持具の固定顎および可動顎との、前記軸支部から延び先端に平坦な非弾性把持面を有した開閉アームの途中の少なくとも開閉方向に対向し合う側に、開閉アームの長手方向に凹曲して作業対象物を把持する弾性凹曲把持面を弾性部材により形成したことを特徴としている。
【0010】
このような構成では、把持具は、その固定顎にて取り付けた主軸により取り扱われて、主軸の手元側の操作具による遠隔操作で固定顎に対し可動顎が開閉され、閉じ操作で遠隔の作業対象物を把持し、またその状態での必要な遠隔作業を可能とし、開き操作で把持を解除できる。把持、把持解除は、従来通り開閉アーム先端の非弾性把持面間で行えるが、開閉アームの途中に弾性把持部材が形成している弾性凹曲把持面間でも行え、電線やスリーブに位置合わせすれば弾性凹曲把持面は、その凹曲形状と弾性とによって細い電線やスリーブでもその外形に馴染みやすく、高い摩擦力を発揮して無理なく確実に把持することができる。また、弾性凹曲把持面のある開閉アームの途中は先端の把持面から軸支部側に寄っている分だけ、作業対象とする電線やスリーブを開閉アーム間に自由度を抑えて受け入れられるので、弾性把持面間に位置合わせしやすくなる。
【0011】
上記のような構成において、さらに、弾性凹曲把持面は、開閉アームの、長手方向、幅方向、斜め方向の少なくとも1つの向きに形成した凸条による凹凸形状をなしたものとすることができる。
【0012】
このような構成では、上記に加え、さらに、弾性凹曲把持面は、その凹凸形状をなす、開閉アームの、長手方向、幅方向、斜め方向の少なくとも1つの向きに形成した凸条によって、電線やスリーブの外面への圧接によって弾性変形しやすく、電線やスリーブ類の外面を、その各部での、弾性把持部材の強い反発を伴う高い摩擦力での面接触にて、さらに無理なく確実に把持することができる。
【0013】
上記のような構成において、さらに、弾性把持部材は筒状で、固定顎および可動顎の各開閉アームに被さったものとすることができる。
【0014】
このような構成では、上記に加え、さらに、筒状の弾性把持部材は、固定顎および可動顎の各開閉アームに被さるようにインサート成形したり、弾性的に被せ付けたりして簡単に設けられるし、外れにくい。
【0015】
上記の構成において、さらに、固定顎および可動顎の開閉アームは外側に凸の湾曲形状をなし、弾性把持部材はこの開閉アームの湾曲形状に沿った弾性凹曲把持面をなしたものとすることができる。
【0016】
このような構成では、上記に加え、さらに、弾性把持部材は、開閉アームの湾曲形状に沿った弾性凹曲把持面を有することによって、その全域の厚みを一定として、均一な弾性把持力を発揮する。
【発明の効果】
【0017】
本発明の遠隔操作用ヤットコによれば、作業対象物の把持、把持解除が、従来通り開閉アーム先端の金属製の把持面間で行えるのに加え、開閉アームの途中の弾性把持部材による弾性凹曲把持面間にて、それらの凹曲形状と弾性とにより細い電線やスリーブでも、その外形によく馴染み高い摩擦力にて無理なく確実に把持して、滑りや位置ずれなく容易に作業ができる。また、弾性凹曲把持面は開閉アームの途中にあって先端の把持面から軸支部側に寄っている分だけ、作業対象とする電線やスリーブを開閉アーム間に自由度を抑えて受け入れて容易に位置合わせし迅速に把持することができる。
【0018】
上記に加え、さらに、弾性凹曲把持面は、その凹凸形状をなす凸条によって、容易に弾性変形して電線やスリーブ類の外面各部によく沿い、強い反発を伴う高い摩擦力での面接触にて、さらに無理なく確実に把持して、より作業しやすくする。
【0019】
上記に加え、さらに、弾性把持部材が筒状であると、固定顎および可動顎の各開閉アームに被さるインサート成形や、弾性的な被せ付けにて簡単に設けられるし、外れにくく耐久性が向上する。
【0020】
上記に加え、さらに、弾性把持部材が、開閉アームの湾曲形状に沿った弾性凹曲把持面を有して全域の厚みが一定となり、均一な弾性把持力を発揮するので、作業の安定性を高められる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明に係る実施形態の遠隔操作用ヤットコの1つの例を示す主要部を示す側面図である。
【図2】同ヤットコの把持部の斜視図である。
【図3】本発明に係る実施形態の遠隔操作用ヤットコの別の例を示す主要部を示す斜視図である。
【図4】本発明に係る実施形態の遠隔操作用ヤットコの他の例を示す主要部を示す斜視図である。
【図5】従来の遠隔操作用ヤットコを示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明に係る遠隔操作用ヤットコにつき、図1〜図4に示す幾つかの例を参照しながら以下に説明する。以下の説明は本発明の具体例であって、特許請求の範囲の記載事項を限定するものではない。
【0023】
図1〜図4に示す本実施の形態の遠隔操作ヤットコ100は、絶縁性の主軸1と、この主軸1の先端部に固定顎2の基部を取付けた把持具4と、この主軸1の基部に取付けた操作具3(図5参照)と、前記把持具4の固定顎2に開閉できるよう軸6により軸支された可動顎5と前記操作具3とを連結する絶縁性の連結軸16とを備え、前記把持具4の固定顎2および可動顎5との、前記軸支部から延び先端に金属製等とした平坦な非弾性な把持面7、8を有した開閉アーム2a、5aの途中の少なくとも開閉方向に対向し合う側に、開閉アーム2a、5aの長手方向に凹曲して作業対象物9(図1)を把持する弾性凹曲把持面11、12を弾性把持部材13により形成したことを、図1、図2の例、図3の例、図4の例に共通した基本構成としている。
【0024】
このような基本構成の把持具4は、その固定顎2にて取り付けた主軸1により取り扱われて、主軸1の手元側の操作具3による遠隔操作で固定顎2に対し可動顎5が開閉され、閉じ操作で遠隔の作業対象物9を把持し、またその状態での必要な遠隔作業を可能とし、開き操作で把持を解除できる。把持、把持解除は、従来通り開閉アーム2a、5a先端の非弾性な把持面7、8間で行えるが、開閉アーム2a、5aの途中に弾性把持部材13が形成している弾性凹曲把持面11、12間でも行え、電線やスリーブなどの作業対象物9に位置合わせすれば弾性凹曲把持面11、12は、その凹曲形状と弾性とによって細い電線やスリーブでもその外形に馴染みやすく、高い摩擦力を発揮して無理なく確実に把持することができる。また、弾性凹曲把持面11、12のある開閉アーム2a、5aの途中は先端の把持面7、8から軸支部側に寄っている分だけ、作業対象物9とする電線やスリーブを開閉アーム2a、5a間、従って弾性凹曲把持面11、12間に自由度を抑えて受け入れられるので、弾性凹曲把持面間11、12に位置合わせしやすくなる。
【0025】
このように、作業対象物9の把持、把持解除が、従来通り開閉アーム2a、5a先端の非弾性な把持面7、8間で行えるのに加え、開閉アーム2a、5aの途中の弾性把持部材13による弾性凹曲把持面11、12間にて、それらの凹曲形状と弾性とにより細い電線やスリーブでも、その外形によく馴染み高い摩擦力にて無理なく確実に把持して、滑りや位置ずれなく容易に作業ができる。また、弾性凹曲把持面11、12は開閉アーム2a、5aの途中にあって先端の把持面7、8から軸6による軸支部側に寄っている分だけ、作業対象9とする電線やスリーブを開閉アーム2a、5a間、従って、弾性凹曲把持面11、12間に自由度を抑えて受け入れて容易に位置合わせし迅速に把持することができる。
【0026】
さらに、弾性凹曲把持面11、12は、開閉アーム2a、5aの、長手方向、幅方向、斜め方向の少なくとも1つの向きに形成した図1、図2の例、図3の例、図4の例に示したような凸条14による凹凸形状をなしたものとしている。このような弾性凹曲把持面11、12は、その凹凸形状をなす凸条14によって、容易に弾性変形して電線やスリーブ類の外面各部によく沿い、強い反発を伴う高い摩擦力での面接触にて、さらに無理なく確実に把持して、より作業しやすくする。
【0027】
図1、図2の例では、弾性凹曲把持面11、12の双方に開閉アーム2a、5aの長手方向に向く凸条14を幅方向に2本ずつ形成してある。これによれば、凸条14が開閉アーム2a、5aの長手方向に向いているので、凸条14はその本数に関係なく、弾性凹曲把持面11、12間の長手方向のどの位置でも、細い電線やスリーブに遊びや逃げなく把持するよう確実に働く。また、幅の小さな可動顎5がそれよりも幅の大きな固定顎2のスリット15内で回動する組み合わせ構造上、それらの幅に大小の違いがあり、これに見合って各弾性凹曲把持面11、12の幅も大小異なっている。そこで、弾性凹曲把持面11、12の幅方向両側に配置した2本ずつの凸条14どうしは、把持する電線やスリーブなどの作業対象物9の長手方向の異なった位置に当接、具体的には広幅な弾性凹曲把持面11の凸条14は、作業対象物9の一側方から、長手方向の比較的大きな間隔を置いた2か所に圧接し、幅狭な弾性凹曲把持面12の凸条14は、作業対象物9の他側方から、弾性凹曲把持面11の凸条14が圧接している2か所の間のそれら圧接間隔よりも小さな間隔の2か所に圧接する。この結果、作業対象物9の作業対象物9の長手方向4か所にて、同長手方向のバランスよく、つまり長手方向のガタつきなく確実に把持できる。
【0028】
図3に示す例では、弾性凹曲把持面11が幅が大きいのを生かして、凸条14を図1、図2の例よりも多くしてある。具体的には、4本形成してあり、作業対象物9に対する把持力を高めている。もっとも、この場合も、弾性凹曲把持面11側と弾性凹曲把持面12側とで、凸条14による作業対象物9への圧接位置が作業対象物9の長手方向に異なっているのが長手方向に安定した把持に有利である。図4の例では、開閉アーム2a、5aの長手方向に向く凸条14に、幅方向に向く凸条14aを組み合わせ配設し網目状の凹凸面を形成している。これによって、弾性凹曲把持面11、12双方の作業対象物9に対する圧接か所、各圧接部での圧接弾性力、総圧接面積が増大し、弾性把持力を高められる。
【0029】
なお、例示していないが斜め方向の凸条は、弾性凹曲把持面11、12の双方に長手方向に同一向きで配設するだけでも、両端間の傾斜高さ未満の配設ピッチとすることを条件に、弾性凹曲把持面11、12間の長手方向どの位置でも、細い電線やスリーブに遊びや逃げなく把持するよう確実に働く。この場合も、傾斜向きが反転した凸条とクロスするように配設して網目状の凹凸を形成すれば、弾性凹曲把持面11、12双方の作業対象物9に対する圧接箇所、各圧接部での圧接弾性力、総圧接面積が増大し、弾性把持力を高められる。
【0030】
また、弾性把持部材13は、ゴム、合成ゴム、これらに類似な弾性を有した合成樹脂のいずれでもよいが、図1、図2の例、図3の例、図4の例に示すように筒状で、固定顎2および可動顎5の各開閉アーム2a、5aに被さったものとしてある。このような筒状の弾性把持部材13は、固定顎2および可動顎5の各開閉アーム2a、5aに被さるようにインサート成形したり、弾性的に被せ付けたりして簡単に設けられるし、外れにくく耐久性が向上する。各例の把持面7がこれを有した固定顎2の幅とほぼ同一としてあるのに対し、把持面8は把持面7と同じ幅とするのにそれを有した可動顎5の幅よりも大きく拡幅しているので、筒状の弾性把持部材13をこの拡幅部を弾性変形により乗り越えさせて開閉アーム5aに装着すれば抜け止めになる。しかし、固定顎2の側はそのような拡幅部がないので装着した筒状の弾性把持部材13は開閉アーム2a上で抜け止めされない。そこで、これに対応するのに開閉アーム2aに接着したり、抜け止となる凹凸嵌合部を設けるなどすることができる。
【0031】
さらに、固定顎2および可動顎5の各開閉アーム2a、5aが外側に凸の湾曲形状をなしていることを利用して、弾性把持部材13は、この開閉アーム2a、5aの湾曲形状に沿った弾性凹曲把持面をなしたものとしている。これにより、弾性把持部材は、開閉アームの湾曲形状に沿った弾性凹曲把持面を有することによって、その全域の厚みを一定として、均一な弾性把持力を発揮する。この結果、作業の安定性を高められる。
【0032】
最後に、主軸1、連結軸16は、絶縁性のFRP製のパイプで、把持具2の固定顎4、可動顎5は絶縁性のナイロン製としてある。また、把持面7、8は共にアルミ合金製の把持板17によって形成し、開閉アーム2a、5aの先端に螺子18によって着脱できるように固定し、摩耗すれば交換できるようにしている。これら把持板17が形成する把持面7、8には、多数の摩擦凹凸パターンを形成して、把持した作業対象物9との滑りを防止している。
【産業上の利用可能性】
【0033】
本発明は、従来通りの把持とは別に、把持具の把持アーム途中に設けた弾性把持部材による弾性凹曲把持面間にて、把持対象が細い電線やスリーブでも容易かつ迅速に位置合わせして確実に把持し、遊びや逃げなく作業できるようにする。
【符号の説明】
【0034】
1 主軸
2 固定顎
2a 開閉アーム
3 操作具
4 把持具
5 可動顎
5a 開閉アーム
6 軸
7、8 把持面
9 作業対象物
11、12 弾性凹曲把持面
13 弾性把持部材
14、14a 凸条
16 連結軸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
絶縁性の主軸と、この主軸の先端部に固定顎の基部を取付けた把持具と、この主軸の基部に取付けた操作具と、前記把持具の前記固定顎に開閉できるよう軸支された可動顎と前記操作具とを連結する絶縁性の連結軸とを備えた遠隔操作用ヤットコにおいて、前記把持具の固定顎および可動顎との、前記軸支部から延び先端に平坦な非弾性把持面を有した開閉アームの途中の少なくとも開閉方向に対向し合う側に、開閉アームの長手方向に凹曲して作業対象物を把持する弾性凹曲把持面を弾性部材により形成したことを特徴とする遠隔操作用ヤットコ。
【請求項2】
弾性凹曲把持面は、開閉アームの、長手方向、幅方向、斜め方向の少なくとも1つの向きに形成した凸条による凹凸形状をなした請求項1に記載の遠隔操作用ヤットコ。
【請求項3】
弾性把持部材は筒状で、固定顎および可動顎の各開閉アームに被さっている請求項1、2のいずれか1項に記載の遠隔操作用ヤットコ。
【請求項4】
固定顎および可動顎の開閉アームは外側に凸の湾曲形状をなし、弾性把持部材はこの開閉アームの湾曲形状に沿った弾性凹曲把持面をなしている請求項1〜3のいずれか1項に記載の遠隔操作用ヤットコ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−97785(P2011−97785A)
【公開日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−251114(P2009−251114)
【出願日】平成21年10月30日(2009.10.30)
【出願人】(591083772)株式会社永木精機 (65)